説明

画像形成装置

【課題】画像を結合する操作性を向上させる。
【解決手段】画像データを入力する画像データ入力部と、画像データを記憶する記憶部と、前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから複数の画像データを選択する操作を受付ける操作部と、前記操作部で選択された画像データを結合する結合部とを有し、前記操作部は、前記結合部が画像データを結合する前に、前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから前記結合部が結合する画像データを選択する操作を受付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された複数の画像データを結合して画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置としてのプリンタや複合機は、スキャナやカメラ、ネットワーク等の複数の入力手段から画像や文字等のデータを受け入れて印刷部でそのデータを印刷用紙に再現したり、ネットワークを介して受け入れたデータをメール送信したりする機能を備えているものがある。このような画像形成装置には、複数の入力手段から入力される複数の画像を結合して出力するものもあり、入力された画像を指定する操作を行って、画像を結合するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−282914号公報(段落「0008」〜段落「0021」、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、画像を入力した後、入力された画像を指定するドラッグ等の操作を行って、画像を結合するようにしているため、操作が複雑になり、画像を結合させる操作性が悪いという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、画像を結合する操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明は、画像データを入力する画像データ入力部と、画像データを記憶する記憶部と、前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから複数の画像データを選択する操作を受付ける操作部と、前記操作部で選択された画像データを結合する結合部とを有し、前記操作部は、前記結合部が画像データを結合する前に、前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから前記結合部が結合する画像データを選択する操作を受付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
このようにした本発明は、画像を結合する操作性を向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施例におけるMFPの構成を示すブロック図
【図2】第1の実施例におけるMFPの概観説明図
【図3】第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示す説明図
【図4】第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャート
【図5】第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャート
【図6】第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャート
【図7】第1の実施例におけるMFPメニュー画面の説明図
【図8】第1の実施例における出力先選択画面の説明図
【図9】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(スキャナメニュー)
【図10】第1の実施例における読取り中画面の説明図
【図11】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(ファイルメニュー)
【図12】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(PCメニュー)
【図13】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(固定データ選択)
【図14】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(ジョブ選択)
【図15】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(固定データ配置)
【図16】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(確認)
【図17】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(ジョブ選択)
【図18】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(手入力データ配置)
【図19】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(確認)
【図20】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(手入力メニュー)
【図21】第1の実施例における入力元選択画面の説明図(終了メニュー)
【図22】第1の実施例における出力情報の説明図
【図23】第1の実施例におけるジョブ結合情報の説明図
【図24】第2の実施例におけるMFPの構成を示すブロック図
【図25】第2の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャート
【図26】第2の実施例における入力元選択画面の説明図(スキャナメニュー)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
【実施例1】
【0009】
図2は第1の実施例におけるMFPの概観説明図である。
図2において、101は画像形成装置としてのMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)である。このMFP101には、上部に読取り部206、下部にメイン基板304が配設されている。
読取り部206は、ADF301およびFB302の読取り方法の異なる2種類のスキャナを備え、ADF301は、オートドキュメントフィーダ(自動給紙)スキャナであり、FB302はフラットベッドスキャナである。
【0010】
読取り部206の側方には、設置台303に載置された操作パネル202が配設されている。この操作パネル202は、例えばコピー、メール送信、ファクシミリ送信、読取り部206で読取った画像データの保存、印刷、後述するジョブ結合処理を行うタスクの各機能を実行するためのユーザによる操作を受付ける。
メイン基板304は、HDD(Hard Disk Drive)204や印刷部205等を備えたものであり、MFP101全体の動作を制御するものである。
【0011】
図1は第1の実施例におけるMFPの構成を示すブロック図である。
図1において、MFP101は、LAN(Local Area Network)等の通信回線104を介してPC(Personal Computer)102、およびSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ103に通信可能に接続されている。
【0012】
PC102は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、インストールされたアプリケーションソフトウェアを用いて作成したデータを電子データとしてMFP101へ送信する。また、PC102は、電子データを送信した際に、MFP101のネットワークIF210よりエラー信号を受信した場合、PC102に備えたディスプレイ等の表示手段にエラーが発生した旨を表示する機能を有している。
【0013】
SMTPサーバ103は、メールサーバであり、MFP101から受信したメールデータを送信先のサーバへ配信する。
MFP101は、制御部201と、操作パネル202と、メモリ部203と、HDD204と、印刷部205と、読取り部206と、ジョブ結合部207と、画像処理部208と、Email送信部209と、ネットワークIF210と、データ受信部211とから構成されている。
【0014】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段および演算手段で構成され、メモリ部203に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいてMFP101全体の動作を制御する。
画像データ入力部および操作部としての操作パネル202は、入力手段としてのタッチパネルを含む出力手段としてのLCD(Liquid Crystal Display)パネルを備え、そのタッチパネルからの入力に対してLCDに表示された、いずれかのボタンが選択入力されたかを判別し、表示画面の遷移やポップアップ画面の表示、また制御部201に後述する各種制御指示を出力するものである。
【0015】
また、操作パネル202は、制御部201を介して画像処理部208に指示を出力し、メモリ部203やHDD204に保存されている画像データや文字データを縮小した画像をプレビュー画面として表示することができる。
さらに、操作パネル202は、手書き入力装置としてのタッチパネルにより手書き文字や手書き画像等を入力することができ、画像データを入力する画像データ入力部として機能する。
【0016】
また、操作パネル202は、タッチパネル、読取り部206やPC102等の画像データ入力部から入力された画像データおよびメモリ部203に記憶された画像データから複数の画像データを選択する操作を受付ける操作部として機能する。
記憶部としてのメモリ部203は、RAM(Random Access Memory)であり、PC102や読取り部206等の画像入力手段から受け入れた画像データや文字データを記憶する一次記憶手段である。
【0017】
HDD204は、ハードディスクドライブであり、PC102や読取り部206等の画像入力手段から受け入れた画像データや文字データを画像処理部208でファイル化されたデータファイルとして保存しておく二次記憶手段である。
出力部としての印刷部205は、画像データや文字データを印刷用紙に再現する画像形成部である。この印刷部205は、操作パネル202で、画像データを出力する出力先を選択する操作を受付け、その出力先に基づいてジョブ結合部207で結合された画像データを出力する。
【0018】
画像データを入力する画像データ入力部としての読取り部206は、スキャナであり、ユーザの操作により載置された原稿を読取り、画像データを生成するものである。なお、画像読取り手段は、図2に示すADF301やFB302等である。また、読取り部206は、画像データを入力するデジタルカメラ等のカメラとしても良い。
【0019】
操作パネル202で選択された画像データを結合する結合部としてのジョブ結合部207は、ユーザの操作により操作パネル202で設定されたジョブ結合情報を保持するとともに、操作パネル202から制御部201を介してジョブ結合の開始の指示を受け入れて、保持したジョブ結合情報を基に、複数のジョブで入力した画像データまたは文字データを結合した結合データを生成するジョブ結合処理を行うものである。
【0020】
ここで、ジョブとは、操作パネル202で設定された入力元から画像データや文字データを入力することであり、ジョブ結合情報とは、操作パネル202で設定された複数のジョブを結合し、結合したジョブを記述した情報である。また、結合データとは、ジョブ結合情報に基づき、それぞれのジョブにしたがって入力した画像データや文字データを結合、すなわち重ね合わせたものである。
【0021】
また、ジョブ結合部207は、操作パネル202に表示した画面の状態に応じてネットワークIF210を制御することにより通信回線104からのデータ入力を制限する。例えば、操作パネル202に表示した画面が「タスクメニュー」であり、かつ「PCメニュー」でない場合、PC102から通信回線104を介して送信される電子データの入力を遮断することができるようになっている。
【0022】
画像処理部208は、制御部201からの指示により、メモリ部203に一次記憶されている画像データや文字データをファイル化し、HDD204に保存することができるものである。また、メモリ部203に一次記憶されている画像データや文字データを縮小し、表示用のプレビュー(表示)データとして制御部201を介して操作パネル202に出力することができるものである。
【0023】
Email送信部209は、ジョブ結合部207が生成した結合データを電子メールの形式に変換し、ネットワークIF210を介してSMTPサーバ103へ電子メールとして送信するものである。
ネットワークIF210は、通信回線104を介してPC102およびSMTPサーバ103と接続されており、PC102から送信される電子データを受信してデータ受信部211に通知する。また、ネットワークIF210は、Email送信部209から指示を受けて電子メールの形式に変換された結合データをSMTPサーバ103へ送信する。
【0024】
さらに、ネットワークIF210は、ジョブ結合部207よりPC102からの電子データの受信を遮断するように指示されている場合、PC102からの電子データの受信を遮断し、PC102にエラー信号を送信する。
データ受信部211は、PC102からネットワークIF210を介して受信した電子データを解析し、MFP101が扱うことができる画像データや文字データにデータ形式を変換し、メモリ部203に記憶、保存する。
【0025】
このように構成されたMFP101は、画像データを入力する画像データ入力部としての読取り部206および操作パネル202を備え、また通信回線104を介して画像データ入力部としてのPC102と接続されている。
また、MFP101の操作パネル202は、結合部としてのジョブ結合部207が画像データを結合する前に、画像データ入力部から入力された画像データおよび記憶部に記憶された画像データから、ジョブ結合部207が結合する画像データを選択する操作を受付ける。
【0026】
上述した構成の作用について説明する。
まず、MFPが行うジョブ結合処理の例を図3の第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示す説明図に基づいて図1を参照しながら説明する。
【0027】
図3において、MFP101は、ADF301で3ページの原稿を読取り、またFB302で1ページの原稿を読取り、画像データを得る。また、MFP101は、HDD204に記憶されたファイルから1ページの原稿の画像データまたは文字データを取得し、PC102から3ページの原稿の画像データまたは文字データを受け入れ、PC102から受け入れた画像データの1ページ目に署名の画像データを付与し、さらに手書き入力の画像データまたは文字データを付与し、これらの画像データまたは文字データを結合した結合データを生成する。
【0028】
次に、MFPが複数のジョブの入力元および複数のジョブを結合して得た結合データの出力先の入力を受け付け、入力された複数のジョブから結合データを生成し、その結合データを出力先へ送信するジョブ結合処理を図4、図5および図6の第1の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
【0029】
S101:MFP101が起動すると、操作パネル202はMFPメニュー画面を表示する。このMFPメニュー画面は、MFP101に実行させる機能を選択するための操作画面であり、例えば図7に示すように、コピー機能を選択するための「コピー」ボタン401、電子メール送信機能を選択するための「メール」ボタン402、ファクシミリ送信機能を選択するための「ファックス」ボタン403、画像データを保存する機能を選択するための「格納」ボタン404、印刷機能を選択するための「プリント」ボタン405、およびジョブ結合機能を選択するための「タスク」ボタン406を表示した画面である。
【0030】
S102:ユーザが図7に示すMFPメニュー画面の「タスク」ボタン406を押下すると、操作パネル202は「タスク」ボタン406の押下を検知する。
S103:操作パネル202が「タスク」ボタン406の押下を検知すると、操作パネル202はタスクメニュー画面を表示するとともに、制御部201に対してPC102からのデータの受信を遮断するように指示する。
【0031】
このタスクメニュー画面は、結合データの出力先を選択するための画面であり、図8に示すように、結合データを印刷部205で印刷する「プリント」ボタン501、結合データを電子メールで送信する「メール」ボタン502、結合データをファクシミリで送信する「ファックス」ボタン503、および画像データをHDD204に保存する「格納」ボタン504並びに「確認」ボタン505、「次へ」ボタン506a、および「戻る」ボタン507を表示した画面である。
【0032】
また、PC102からのデータの受信を遮断する指示を受けた制御部201は、データ受信部211に対してPC102からのデータの受信を遮断する指示を出力し、データ受信部211はネットワークIF210を制御してPC102からのデータの受信を遮断する。
【0033】
S104a〜S104g:操作パネル202は、「プリント」ボタン501、「メール」ボタン502、「ファックス」ボタン503、「格納」ボタン504、または「次へ」ボタン506aの押下を検知し、押下されたボタンに対応するS105、S108、S111、S114、または図5に示すS117の処理へ移行する。なお、「確認」ボタン505が押下された場合は処理をS103へ移行し、「戻る」ボタン507は押下不可能になっている。
【0034】
S105:操作パネル202は、「プリント」ボタン501の押下を検知する。
S106:「プリント」ボタン501の押下を検知した操作パネル202は、プリントメニュー画面を表示する。このプリントメニュー画面は、タスクメニュー画面の一部に、プリント設定(部数、割付、用紙サイズ等)を入力するために表示される画面である。
【0035】
S107:ユーザは操作パネル202に接続されているキーボード等の図示しない入力手段でプリント設定(部数、割付、用紙サイズ等)を入力するものとし、操作パネル202はその入力操作を受け付け、処理をS103へ移行する。
S108:操作パネル202は、「メール」ボタン502の押下を検知する。
【0036】
S109:「メール」ボタン502の押下を検知した操作パネル202は、メールメニュー画面を表示する。このメールメニュー画面は、メール設定を入力するための画面であり、例えば図8に示すように、タスクメニュー画面の一部に、電子メールの送信先を入力するための宛先502aおよび結合ジョブのファイル名を入力するための結合後ファイル名称502b等を表示する画面である。
【0037】
S110:ユーザは操作パネル202に接続されているキーボード等の図示しない入力手段で電子メールの宛先を入力するものとし、操作パネル202はその入力操作を受け付け、処理をS103へ移行する。
S111:操作パネル202は、「ファックス」ボタン503の押下を検知する。
【0038】
S112:「ファックス」ボタン503の押下を検知した操作パネル202は、ファックスメニュー画面を表示する。このファックスメニュー画面は、タスクメニュー画面の一部に、ファックス設定(宛先等)を入力するために表示される画面である。
S113:ユーザは操作パネル202に接続されているキーボード等の図示しない入力手段でファックス設定(宛先等)を入力するものとし、操作パネル202はその入力操作を受け付け、処理をS103へ移行する。
【0039】
S114:操作パネル202は、「格納」ボタン504の押下を検知する。
S115:「格納」ボタン504の押下を検知した操作パネル202は、格納メニュー画面を表示する。この格納メニュー画面は、タスクメニュー画面の一部に、格納設定(ファイル名称等)を入力するために表示される画面である。
【0040】
S116:ユーザは操作パネル202に接続されているキーボード等の図示しない入力手段で格納設定(ファイル名称等)を入力するものとし、操作パネル202はその入力操作を受け付け、処理をS103へ移行する。
なお、本実施例では、「メール」ボタン502が押下されたときの処理を説明するものとする。
【0041】
S108〜S110において、電子メールの宛先を入力したユーザは、タスクメニュー画面の「次へ」ボタン506aを押下するものとし、「次へ」ボタン506aが押下されると処理を図5に示すS117へ移行する。(S104g)
図5の説明に移り、
S117:操作パネル202は「次へ」ボタン506aが押下されたことを検知する。
【0042】
S118:「次へ」ボタン506aが押下されたことを検知した操作パネル202は、入力された電子メールの宛先(出力先)を出力情報として制御部201へ通知する。制御部201は、通知された出力情報の出力先が一つ以上入力されているか否かを判定し、一つ以上入力されている場合は処理をS120へ移行し、一つ以上入力されていていない場合は処理をS119へ移行する。
【0043】
S119:一つ以上入力されていていない場合、制御部201は、操作パネル202に警告を表示して処理を図4に示すS103へ戻る。
S120:一つ以上入力されている場合、制御部201は、入力された出力先情報をメモリ部203に記憶させる。メモリ部203に記憶させる出力先情報は、例えば図22に示すように、電子メールの宛先を「aaa@bbb.com」としたものである。
【0044】
S121:操作パネル202は、制御部201の指示により、ジョブの入力元を入力する入力元入力画面としてのタスクメニュー画面を表示する。このタスクメニュー画面は、例えば図9に示すように、入力元を選択するための「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、および「手入力」ボタン512並びに「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、および「戻る」ボタン507を表示する画面である。
【0045】
「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、および「手入力」ボタン512のそれぞれのボタンを押下すると、押下されたボタンに対応したメニュー画面が表示される。なお、タスクメニュー画面を表示した際は、初期状態として図9に示すようにスキャナメニューが表示される。
【0046】
S122a〜S122g(S122f、S122gは図6に示す):操作パネル202は、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、または「終了」ボタン506bの押下を検知し、押下されたボタンに対応するS123、S129、S134、S140、S149、S159またはS165(S159、S165は図6に示す)の処理へ移行する。
なお、操作パネル202は、「戻る」ボタン507の押下を検知した場合、処理をS103へ移行する(S122g:NO)。
【0047】
S123:S122aにおいて「スキャナから」ボタン508が押下されると、操作パネル202は、「スキャナから」ボタン508の押下を検知する。
S124:「スキャナから」ボタン508の押下を検知した操作パネル202は、スキャナメニューをタスクメニュー画面に表示する。このスキャナメニューは、例えば図9のスキャナメニュー601に示すように、原稿を読取るための設定情報として解像度、カラー/モノクロ、原稿サイズ、名称の入力欄が設けられたものである。
【0048】
S125:ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで設定情報を入力するものとする。
S126:ユーザが読取り部206に原稿を載置し、スキャナメニューの「開始」ボタンを押下すると、操作パネル202は「開始」ボタンの押下を検知する。
【0049】
S127:「開始」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、原稿の読み取りを制御部201へ指示し、制御部201は読取り部206に指示して原稿の読み取りを開始する。また、操作パネル202は、例えば図10に示すように原稿を読取っている旨を示す「原稿読み取り中です」602等の表示を行う。
S128:制御部201は、原稿の読み取りを完了すると、読取り部206から読取った原稿の画像データを受け取り、その画像データをメモリ部203に保存し、処理をS158へ移行する。
【0050】
S158:原稿の読み取りを完了した制御部201は、ジョブ結合部207が保持するジョブ結合情報を更新する。ここで、今回のジョブ結合情報の更新は、1回目であるため、ジョブ結合部207には未だジョブ結合情報が存在しない。このようにジョブ結合情報が存在しない場合、制御部201は、新規で空のジョブ結合情報を生成し、そのジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存する。
【0051】
ジョブ結合情報の更新が完了すると処理はS121に戻り、操作パネル202は、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0052】
S129:S122bにおいて「ファイルから」ボタン509が押下されると、操作パネル202は、「ファイルから」ボタン509の押下を検知する。
S130:「ファイルから」ボタン509の押下を検知した操作パネル202は、ファイルメニューをタスクメニュー画面に表示する。このファイルメニューは、例えば図11のファイルメニュー603に示すように、現在HDD204に保存されているすべてのファイルが一覧表の形式で表示されたものである。
【0053】
S131:ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで表示されたファイルのいずれか1つを選択するものとする。このように、操作パネル202は、一覧表の形式で表示されたファイルから入力するファイルを選択する操作を受け付けることにより、操作性を向上させることができる。
【0054】
S132:ユーザがファイルメニューの「開始」ボタンを押下すると、操作パネル202は「開始」ボタンの押下を検知し、制御部201に選択されたファイルを画像データ・文字データに変換してその画像データ・文字データをメモリ部203に保存するように指示する。
S133:制御部201は、画像処理部208に指示を出力して選択されたファイルを画像データ・文字データに変換し、変換された画像データ・文字データをメモリ部203に記憶、保存し、処理をS158へ移行する。
【0055】
S158:画像データ・文字データの保存を完了した制御部201は、ジョブ結合部207が保持するジョブ結合情報を更新する。ここで、今回のジョブ結合情報の更新は、2回目であるため、制御部201は、ジョブ結合部207に保存されたジョブ結合情報と、メモリ部203に保存した画像データ・文字データとを結合し、新たなジョブ結合情報を生成し、そのジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存する。
【0056】
ジョブ結合情報の更新が完了すると処理はS121に戻り、操作パネル202は、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0057】
S134:S122cにおいて「PCから」ボタン510が押下されると、操作パネル202は、「PCから」ボタン510の押下を検知する。
S135:「PCから」ボタン510の押下を検知した操作パネル202は、PCメニューをタスクメニュー画面に表示する。このPCメニューは、例えば図12のPCメニュー604に示すように、PC102からデータを送信するように促す表示がされたものである。
【0058】
S136:ユーザがPCメニューの「開始」ボタンを押下すると、操作パネル202は「開始」ボタンの押下を検知し、データ受信部211にPC102からのデータを受信するように指示する。
S137:データ受信部211は、PC102からのデータを受信可能とし、PC102からのデータの受信を待機する。
S138:データ受信部211は、PC102からのデータ受信を開始するとともに、操作パネル202は、PCメニューにデータ受信中である旨の表示を行う。
【0059】
S139:制御部201は、データ受信部211で受信したデータを解析し、画像処理部208でそのデータを画像データ・文字データに変換し、変換した画像データ・文字データをメモリ部203に記憶、保存し、処理をS158に移行する。このとき、操作パネル202は、図12のPCメニュー604に示すように、PC102から受信したデータを「ドキュメント名=aaa.doc」等で表示し、変換した画像データ・文字データがメモリ部203に保存されると「受信完了」等の表示を行う。
【0060】
ここで、制御部201は、データ受信部211に対してPC102からのデータの受信を遮断する指示を出力し、データ受信部211はネットワークIF210を制御してPC102からのデータの受信を遮断する。
【0061】
S158:画像データ・文字データの保存を完了した制御部201は、ジョブ結合部207が保持するジョブ結合情報を更新する。ここで、今回のジョブ結合情報の更新は、2回目以降であるため、制御部201は、ジョブ結合部207に保存されたジョブ結合情報と、メモリ部203に保存した画像データ・文字データとを結合し、新たなジョブ結合情報を生成し、そのジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存する。
【0062】
ジョブ結合情報の更新が完了すると処理はS121に戻り、操作パネル202は、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0063】
S140:S122dにおいて「固定データから」ボタン511が押下されると、操作パネル202は、「固定データから」ボタン511の押下を検知する。
S141:「固定データから」ボタン511の押下を検知した操作パネル202は、固定データメニューをタスクメニュー画面に表示する。この固定データメニューは、例えば図13の固定データメニュー605aに示すように、HDD204に保存されている固定データが一覧表の形式で表示されたものである。
【0064】
S142:ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで表示された固定データを選択するものとする。このように、操作パネル202は、一覧表の形式で表示された固定データから入力する固定データを選択する操作を受け付けることにより、操作性を向上させることができる。本実施例では、「署名」の固定データが選択されるものとし、固定データメニュー内の「次へ」ボタンが押下されるものとする。
【0065】
「次へ」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、固定データを挿入するジョブをユーザに選択させるため、現在までに構成されたジョブの一覧からなる固定データメニューを表示する。この固定データメニューは、例えば図14の固定データメニュー605bに示すように、現在までに構成されたジョブの一覧を、ジョブ番号、入力元、名称等で表示するものである。
【0066】
本実施例では、ジョブ番号が「3」、入力元が「PC」、名称が「ドキュメント名=aaa.doc」が選択され、「開始」ボタンが押下されるものとする。なお、このとき「新規のファイル」を選択することもできる。
【0067】
S143:「開始」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、プレビュー画面を表示する。このプレビュー画面は、例えば図15のプレビュー画面605cに示すように、S142において選択されたジョブであるジョブ番号が「3」、入力元が「PC」、名称が「ドキュメント名=aaa.doc」のデータを表示したものである。
【0068】
S144:また、プレビュー画面の任意の位置がユーザの指等でタッチされると、操作パネル202は選択された固定データとしての「署名」をプレビュー画面上のタッチされた位置に重ね合わせて表示する。
【0069】
S145:ユーザは、固定データとしての「署名」が表示される位置や内容をプレビュー画面で確認し、図15に示す「確定」ボタン605dを押下して画像の重ね合わせを確定させるものとする。「確定」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、図16の固定データメニュー605eに示す画面を表示し、ユーザはプレビュー画面で確認した内容でジョブを結合する場合は「開始」ボタンを押下するものとする。
【0070】
S146:「開始」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、画像形成部208へ選択された固定データとジョブとの合成を指示する。
S147:画像形成部208は、メモリ部203に記憶されたジョブ結合情報からS142において選択された固定データおよびジョブに基づいて画像データ・文字データを取得する。
【0071】
S148:画像形成部208は、選択された固定データに基づく画像データ・文字データを、選択されたジョブに基づいて取得した画像データ・文字データのS145において確定された位置に重ね合わせて合成し、合成した後の画像データ・文字データをメモリ部203に記憶、保存し、処理をS158へ移行する。
【0072】
S158:画像データ・文字データの保存を完了した制御部201は、ジョブ結合部207が保持するジョブ結合情報を更新する。ここで、今回のジョブ結合情報の更新は、2回目以降であるため、制御部201は、ジョブ結合部207に保存されたジョブ結合情報と、メモリ部203に保存した画像データ・文字データとを結合し、新たなジョブ結合情報を生成し、そのジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存する。
【0073】
ジョブ結合情報の更新が完了すると処理はS121に戻り、操作パネル202は、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0074】
S149:S122eにおいて「手入力」ボタン512が押下されると、操作パネル202は、「手入力」ボタン512の押下を検知する。
S150:「手入力」ボタン512の押下を検知した操作パネル202は、手入力の文字等を挿入するジョブをユーザに選択させるため、手入力メニューをタスクメニュー画面に表示する。この手入力メニューは、例えば図17の手入力メニュー606に示すように、現在までに構成されたジョブの一覧を、ジョブ番号、入力元、名称等で表示するものである。
【0075】
S151:ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで表示されたジョブを選択するものとする。
本実施例では、ジョブ番号が「3」、入力元が「プリンタ」、名称が「ドキュメント名=aaa.doc」が選択され、「開始」ボタンが押下されるものとする。なお、このとき「新規のファイル」を選択することもできる。
【0076】
S152:「開始」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、プレビュー画面を表示する。このプレビュー画面は、例えば図18のプレビュー画面607に示すように、S151において選択されたジョブであるジョブ番号が「3」、入力元が「PC」、名称が「ドキュメント名=aaa.doc」のデータを表示したものである。
S153:また、ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで文字等を手入力し、プレビュー画面の任意の位置を指等でタッチするものとする。
【0077】
プレビュー画面の任意の位置がユーザの指等でタッチされると、操作パネル202は手入力された文字等をプレビュー画面上のタッチされた位置に重ね合わせて表示する。
【0078】
S154:ユーザは、手入力した文字等が表示される位置や内容をプレビュー画面で確認し、図18に示す「確定」ボタン607aを押下して画像の重ね合わせを確定させるものとする。「確定」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、図19の手入力メニュー608に示す画面を表示し、ユーザはプレビュー画面で確認した内容でジョブを結合する場合は「開始」ボタンを押下するものする。
【0079】
S155:「開始」ボタンの押下を検知した操作パネル202は、画像形成部208へ手入力された文字等と選択されたジョブとの合成を指示する。
S156:画像形成部208は、メモリ部203に記憶されたジョブ結合情報からS151において選択されたジョブに基づいて画像データ・文字データを取得する。
【0080】
S157:画像形成部208は、手入力された文字等に基づく画像データ・文字データを、選択されたジョブに基づいて取得した画像データ・文字データのS154において確定された位置に重ね合わせて合成し、合成した後の画像データ・文字データをメモリ部203に記憶、保存し、処理をS158へ移行する。
【0081】
S158:画像データ・文字データの保存を完了した制御部201は、ジョブ結合部207が保持するジョブ結合情報を更新する。ここで、今回のジョブ結合情報の更新は、2回目以降であるため、制御部201は、ジョブ結合部207に保存されたジョブ結合情報と、メモリ部203に保存した画像データ・文字データとを結合し、新たなジョブ結合情報を生成し、そのジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存する。
【0082】
ジョブ結合情報の更新が完了すると処理はS121に戻り、操作パネル202は、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0083】
図6の説明に移り、
S159:上述した処理でジョブ結合情報が生成されたことにより、MFP101は、「確認」ボタン505の押下を受付けることができるようになり、S122fにおいて「確認」ボタン505が押下されると、操作パネル202は、「確認」ボタン505の押下を検知する。
【0084】
S160:操作パネル202が「確認」ボタン505の押下を検知すると、制御部201は、メモリ部203に保存されたジョブ結合情報を取得する。
S161:操作パネル202は、制御部201により取得されたジョブ結合情報に基づいて確認画面(ジョブ結合情報)を表示する。この確認画面は、例えば図20に示すように、現在までに入力されたジョブを順に表示したものである。なお、この確認画面では、入力されたジョブの順序を変更することもできるようになっている。
【0085】
S162:操作パネル202で入力されたジョブの順序を変更するユーザの操作を受付けた場合、制御部201は入力された順序に基づいてジョブ結合情報を編集する。
S163:ユーザは、変更したジョブの順序を確認して「確認」ボタン505を押下するものとする。
【0086】
S164:操作パネル202が「確認」ボタン505の押下を検知すると、制御部201は編集されたジョブ結合情報をジョブ結合部207に保存してジョブ結合情報を更新する。ジョブ結合情報の更新が完了すると処理を図5に示すS121に戻し、再びタスクメニュー画面の表示を行い、「スキャナから」ボタン508、「ファイルから」ボタン509、「PCから」ボタン510、「固定データから」ボタン511、「手入力」ボタン512、「確認」ボタン505、「終了」ボタン506b、または「戻る」ボタン507を選択できるようにする。
【0087】
S165:ユーザはジョブの順序を確認すると、図21に示す画面の「終了」ボタン506bを押下するものとし、S122gにおいて「終了」ボタン506bが押下されると、操作パネル202は、「終了」ボタン506bの押下を検知する。
S166:操作パネル202が「終了」ボタン506bの押下を検知すると、制御部201は、メモリ部203に保存されたジョブ結合情報を取得する。
【0088】
S167:制御部201は、取得したジョブ結合情報に基づいて結合データを生成するジョブ結合処理を行う。
S168:ジョブ結合処理を終了した制御部201は、メモリ部203に保存された出力先情報を取得する。
【0089】
S169:制御部201は、取得した出力先情報にしたがってジョブ結合情報に基づいて結合した結合データを出力する出力処理を行う。本実施例では、Email送信が指定されているので、Email送信部209に指示してジョブ結合情報に基づいて結合した結合データを電子メールとして送信し、ジョブ結合処理を終了する。
【0090】
ここで、S133において、ファイルを画像データに変換する処理を説明する。
HDD204には、ビットマップ形式の画像データファイルおよびテキスト形式のテキストデータファイルのいずれかが格納されているものとし、それらのファイルはファイル名等のヘッダ部および画像データまたはテキスト(文字)データのデータ部で構成されているものとする。
【0091】
画像データファイルを画像データに変換する処理は、画像データファイルのヘッダ部の情報を抜き取り、データ部の画像データのみを抽出したデータとすることであり、テキストデータファイルを文字データに変換する処理は、テキストデータファイルのヘッダ部の情報を抜き取り、データ部のテキスト(文字)データのみを抽出したデータとすることである。
【0092】
上述したジョブ結合処理において、MFP101は、ジョブ結合部207が画像データを結合する前に、操作パネル202で、画像データ入力部から入力された画像データおよびメモリ部203に記憶された画像データから、ジョブ結合部207が結合する画像データを選択する操作を受付け、さらに操作パネル202は、選択した画像データの結合順序の入力を受付け、入力された結合順序に従って選択された画像データをジョブ結合部207で結合する。
【0093】
このようにMFP101は、ジョブを結合する前に、入力元を指定する操作を受け付けるようにしたことにより、入力元から画像データや文字データを入力した後に、結合する画像データや文字データを選択する操作や画像データや文字データを結合する順序を指定する必要がなくなり、操作性を向上させることができる。
また、MFP101は、ジョブを結合する前に、ジョブの結合順序を修正・変更する操作を受け付けるようにしたことにより、ジョブの結合順序を修正・変更する場合の操作性を向上させることができる。
【0094】
以上説明したように、第1の実施例では、ジョブを結合する前に、入力元を指定する操作を受け付けるようにしたことにより、操作性を向上させることができるという効果が得られる。
また、ジョブを結合する前に、ジョブの結合順序を修正・変更する操作を受け付けるようにしたことにより、ジョブの結合順序を修正・変更する場合の操作性を向上させることができるという効果が得られる。
【実施例2】
【0095】
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成に読取り制御部を追加したものとしている。その第2の実施例の構成を図24の第2の実施例におけるMFPの構成を示すブロック図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0096】
図24において、読取り制御部401は、原稿を読取り部206で読取る場合の制御処理、読取り部206で読取った原稿の操作パネル202へのプレビュー表示処理、およびプレビュー表示している画像データの一部分を抜き出す処理等を行うものである。
【0097】
上述した構成の作用について説明する。
MFPが行うジョブ結合処理において、ジョブの入力元をスキャナとした場合の処理を図25の第2の実施例におけるジョブ結合処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図24を参照しながら説明する。
【0098】
なお、第1の実施例の処理と異なる処理であるS201、S202およびS203を以下に説明するものとし、その他の処理は図4および図5におけるS101〜S169(S124およびS128を除く)と同様の処理なのでその説明を省略する。また、S201およびS203は、図5におけるS124およびS128に対応する処理である。
S121〜S123:図5におけるS121〜S123と同様の処理なのでその説明を省略する。
【0099】
S201:「スキャナから」ボタン508の押下を検知した操作パネル202は、スキャナメニューをタスクメニュー画面に表示する。このスキャナメニューは、例えば図26のスキャナメニュー701に示すように、原稿を読取るための設定情報として解像度、カラー/モノクロ、原稿サイズ、名称の入力欄、および原稿を1枚ずつ読み取ることを指定するチェックボックスが設けられたものである。
【0100】
このチェックボックスは、ADF301に載置された原稿を1枚ずつ読み取って、ユーザが読み取った原稿を確認しながらジョブを結合する場合にチェックを入力するものであり、チェックを入力することにより原稿を1枚ずつ読み取るモードにすることができるようになっている。
【0101】
S125:図5におけるS125と同様の処理なのでその説明を省略する。
S202:さらに、本実施例では、ユーザは操作パネル202に接続されたキーボードを操作するか、あるいは操作パネル202のタッチパネルに触れることで原稿を1枚ずつ読み取ることを指定する「一枚ずつ読み取り」チェックボックスにチェックを入力するものとする。
【0102】
S126、S127:図5におけるS126、S127と同様の処理なのでその説明を省略する。
S203:制御部201は、1枚毎に原稿の読み取りを完了すると、読取り部206から読取った1枚の原稿の画像データを受け取り、その画像データをメモリ部203に保存する。読取り部206ですべての原稿の読み取りを完了すると、処理をS158へ移行する。
S158:図5におけるS158と同様の処理なのでその説明を省略する。
【0103】
なお、本実施例では、S161において、操作パネル202が表示する確認画面(ジョブ結合情報)は、読取り部206で読取った原稿の1枚を1つのジョブとして表示するものとし、S162では、読取り部206で読取った原稿1枚毎に、すなわち画像データの頁毎に、操作パネル202で選択操作や結合順序を指定する操作を受付け、結合順序等を変更することもできるものとする。
【0104】
このようにMFP101は、ジョブを結合する際に、読取り部206で原稿を1枚ずつ読取るようにしたことにより、読取った原稿の結合順序をページ毎に指定(例えば、読み取った原稿の1ページ目を1番目、3ページ目を2番目、2ページ目を3番目に指定)することができるようになり、さらに操作性を向上させることができる。
【0105】
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、ジョブを結合する際に、読取り部で原稿を1枚ずつ読取るようにしたことにより、読取った原稿の結合順序をページ毎に指定することができるようになり、さらに操作性を向上させることができるという効果が得られる。
【0106】
なお、第1の実施例および第2の実施例では、図4のS104a〜S104dにおいて、出力先をメール送信する例として説明したが、それに限られることなく、プリントボタン、ファックスボタン、格納ボタンを押下した場合は、出力先としてそれぞれ印刷部による印刷、ファクシミリ送信を行うファックス送信部によるファクシミリ送信、HDDへの格納が選択されるものとする。
また、第1の実施例および第2の実施例では、図4において出力先としての宛先を1箇所指定する例で説明したが、複数個所を指定するようにしても良い。
【0107】
さらに、第1の実施例および第2の実施例では、図6のS167のジョブ結合処理において、単にジョブ結合情報に基づいて結合データを生成するようにしたが、結合後の結合データに先頭ページから最終ページに対してページ番号を付与する処理を加えるようにしても良い。これにより、結合データがひとつのデータであることを明示することができる。
【0108】
また、第2の実施例において、読取り部からの入力に使用する原稿は、両面に印刷された原稿であっても良い。この場合、おもて面を読取った時点で読取り部からの読取り動作を一時停止すればおもて面と裏面を別のジョブとすることができる。
【符号の説明】
【0109】
101 MFP
102 PC
103 SMTPサーバ
201 制御部
202 操作パネル
203 メモリ部
204 HDD
205 印刷部
206 読取り部
207 ジョブ結合部
208 画像処理部
209 Email送信部
210 ネットワークIF
211 データ受信部
401 読取り制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを入力する画像データ入力部と、
画像データを記憶する記憶部と、
前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから複数の画像データを選択する操作を受付ける操作部と、
前記操作部で選択された画像データを結合する結合部とを有し、
前記操作部は、前記結合部が画像データを結合する前に、前記画像データ入力部から入力された画像データおよび前記記憶部に記憶された画像データから前記結合部が結合する画像データを選択する操作を受付けることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、選択した前記画像データの結合順序の入力を受付け、
前記結合部は、前記結合順序に従って前記画像データを結合することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記画像データの一覧から前記画像データを選択する操作を受付けることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記画像データの頁毎に、選択操作を受付けることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記画像データ入力部は、スキャナ、カメラ、手書き入力装置または通信回線に接続されたコンピュータとしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記結合部で結合された画像データを出力する出力先を選択する操作を受付け、
前記出力先に基づいて前記結合された画像データを出力する出力部を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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