説明

画像情報表示方法及び情報受信装置

【課題】受信情報に表示を制限したいデータが含まれていた場合、該受信情報に含まれる画像情報をユーザが予め選択した表示種別に基づいて加工して表示し該画像情報を即座には認識することができない状態にする。
【解決手段】受信情報に画面表示に制限を加えるべき副禁止データとしてユーザが予め副禁止データ記憶手段15に設定登録した情報が含まれていた場合に、副禁止データ表示手段16により、ユーザが予め設定した表示種別に基づいて受信情報に含まれている画像情報を加工して画面表示し、しかる後、加工した該画像情報を画面表示中であっても、ユーザは以降の画像情報の画面表示の停止を指示可能とする。また、前記表示種別として、画像情報を全く表示しない、予め定めた低速速度で表示、サムネイル画像として表示、段階的に鮮鋭化して表示、モザイク表示、あるいは、加工せずにそのまま表示、のうち、いずれかをユーザが選択可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像情報表示方法及び情報受信装置に関し、特に、受信した画像情報を、ユーザが設定していた表示方法(表示種別)に基づいて表示する画像情報表示方法及び情報受信装置に関する。本発明は、ブラウザでインターネットのサーバ装置からの受信情報を表示するときの表示方法(表示種別)を設定するユーザインタフェース的な用途に好適に適用することができる。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示す特開平11−45285号公報「インターネット用の情報受信装置」のように、従来の技術では、インターネット用の情報受信装置として、サーバ装置からの受信情報に対してフィルタリングを行い、画面表示に制限を加えることができる。かくのごときフィルタリング方法においては、情報受信装置内の禁止データ記憶手段に記憶されている禁止データと一致する情報が受信情報に存在していた場合、該受信情報の全ての表示を行わないように制御している。即ち、前記特許文献1や特許文献2における課題は、「子供の教育に悪影響を与えたり、勉学に差し支えるようなことが生じないような、インターネット用の情報受信装置を提供すること」にあるため、受信情報の全ての表示を行わないようにしている。
【0003】
あるいは、特許文献2に示す特開平7−49756号公報「情報表示システム」においても、画面表示する情報全体に対して、画面ファイルとしてあらかじめ設定されている表示方法に基づいて加工される技術が示されている。
【0004】
前記特許文献1における従来のインターネット用の情報受信装置1Aに関するブロック構成を図8に示している。図8に示すように、情報受信装置1Aは、制御装置10Aによって制御されており、キーボード2から入力された情報やマウス4によって選択された情報により、モデム5及び通信回線6を介してインターネット上のサーバ装置即ち情報提供装置7にアクセスして、情報提供装置7から情報を受信し、受信した受信情報の中に、禁止データ記憶手段11に記憶されている禁止データと同じデータが含まれていた場合、当該受信情報は禁止データ削除手段13により削除され、禁止されていない情報のみを表示器3に表示するフィルタリング処理を行っている。更に、パスワード記憶手段12に記憶されたパスワードと禁止解除指令とをキーボード2から入力することにより、禁止解除手段14を駆動して、禁止データ削除手段13の動作を停止させ、禁止データ記憶手段11に記憶された禁止データを含む情報であっても、表示器3に表示させることを可能としている。
【0005】
しかし、インターネットを利用して各種の情報収集を行おうとする場合においては、かくのごとき禁止データによる全面的なフィルタリング処理が施されてしまうと、閲覧情報の範囲が狭まり、必要な情報を得ることができなくなるような可能性も発生する。一方、必要な情報を得るためだからといって、禁止データと一致している悪影響を与える恐れがある情報まで無条件に表示して良いわけではない。
【特許文献1】特開平11−45285号公報(第2−3頁、図2)
【特許文献2】特開平7−49756号公報(第4−5頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1の技術のように、従来のインターネット用の情報受信装置では、インターネット上のサーバ装置からの受信情報の中に、禁止データ記憶手段に記憶された禁止データに一致するような、閲覧者に対して悪影響があると思われるキーワードと同じデータが含まれていた場合、該受信情報を全て削除するという仕掛けが用意されている。しかしながら、受信情報の中に、かくのごときキーワードが含まれていたからといって、当該受信情報が必ずしも悪影響のある情報であるとは限らなく、逆に、情報収集などの目的如何によっては、当該受信情報が有用な情報であるという可能性も存在している。そのため、悪影響があるか否かの判断を行う権限を閲覧者であるユーザ即ち閲覧者側に与えて、受信情報の表示可否をユーザによって対処させることを支援するような情報表示方法を実現することが、融通性に富み有効な場合も多く存在する。
【0007】
一般に、受信した情報を画面表示する場合、文字情報よりも画像情報の方が、閲覧する者の知覚や認識の働きが早い。例えば、戦争の惨状について情報収集を行っていたとする。悪影響という観点から見た場合、文字情報による表現は、閲覧者の認識上、個人の想像範囲内でとどまっている。一方、画像情報による表現は、閲覧内容が素早く認識され、閲覧者個人の想像ではなく、具体的な固定概念にまで拡張されてしまい、画像情報の質によっては、極度の悪影響を与えかねない。
【0008】
そこで、禁止データと一致した受信情報のうち、画像情報の表示を行わないようにしたり、あるいは、画像情報のみを加工して表示するような方法が存在すれば、閲覧者への悪影響を軽減することができるものと思われる。
【0009】
画像情報を加工する一例として、例えば、禁止データと一致する受信情報の中の画像情報についてだけ表示速度を極端に遅くするように加工する方法が考えられる。画像情報の表示速度を遅くした結果として、受信情報の中の文字情報は正しく全文表示されるが、画像情報だけは表示途中で次の画像情報に切り替わってしまう状態になる。したがって、閲覧者が当該画像情報を知覚する範囲としては、全体像の把握ではなく、局所的な把握に限られることになる。一方、正しく全文表示された文字情報を読むことにより、閲覧者の読解力に応じて、画像情報の表示内容についても、おおよその見当がついて想像することができるものと思われる。而して、画像情報の全体像の把握をする前に、閲覧者は、以降の表示が不要か否かを判断して、以降の画像情報の閲覧をやめるなどの対処を行うことができるようになる。
【0010】
あるいは、画像情報の加工を行う他の方法として、従来技術として既に存在しているサムネイル画像のような縮小画像を用いて表示することにより、画像を正確には判別しにくい状態で表示させることも有効な手段の一つであると考えられる。
【0011】
即ち、本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インターネット上のサーバ装置などからの受信情報の表示を行う際に、該受信情報に含まれる画像情報、即ち、閲覧者による素早い認識が可能な情報の表示方法(表示種別)について、閲覧者であるユーザ自らがあらかじめ選択して設定しておいた表示方法(表示種別)に準拠して、画像情報に加工を施し、閲覧者が画像情報を即座には認識することができないような表示を行うことを可能とする画像情報表示方法及び情報受信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の課題を解決するため、本発明による画像情報表示方法及び情報受信装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0013】
(1)受信した画像情報を画面に表示する画像情報表示方法であって、ユーザがあらかじめ設定した画面への表示種別に基づいて、受信した画像情報を加工して、画面表示する画像情報表示方法。
(2)受信した画像情報が含まれている情報に、画面表示に制限を加えるべき副禁止データとしてユーザがあらかじめ設定したデータが含まれていた場合に、前記表示種別に基づいて受信した画像情報を加工して画面表示する上記(1)の画像情報表示方法。
(3)受信した画像情報が含まれている前記情報に前記副禁止データが含まれていた場合であっても、受信した前記情報に含まれている文字情報は、何ら加工することなく、そのまま、画面表示する上記(2)の画像情報表示方法。
(4)加工した前記画像情報を画面表示中に、ユーザが前記画像情報の以降の画面表示動作を停止させるか否かを指示する上記(1)乃至(3)のいずれかの画像情報表示方法。
(5)前記画像情報を加工するために準拠する前記表示種別として、画像情報を全く表示しない画像表示無し、画像情報の表示速度をあらかじめ定めた低速速度で表示する画像低速表示、縮小画像のサムネイル画像として表示するサムネイル表示、最初はあらかじめ定めた画像ボケを伴う表示から段階的に徐々に鮮鋭化した画像表示を行う段階的鮮鋭化表示、モザイク処理を施して表示するモザイク表示、あるいは、加工せずにそのまま表示する画像無加工表示、のうち、いずれか任意の表示種別をユーザが選択して設定する上記(1)乃至(4)のいずれかの画像情報表示方法。
(6)前記表示種別として、前記画像低速表示を行う場合、受信した画像情報にあらかじめ定めた規則に基づいて冗長データを追加付与することにより、当該画像情報の表示速度を低速化する上記(5)の画像情報表示方法。
(7)前記表示種別として、前記段階的鮮鋭化表示を行う場合、最初の画像情報に対してガウス分布の度合いを標準偏差により定義する処理を施すことによりボケた画像とし、以降、段階的に徐々にアンシャープ処理を施すことにより徐々に鮮鋭化した画像を表示する上記(5)の画像情報表示方法。
(8)受信した情報を画面表示する情報受信装置において、画像情報を画面表示する表示種別をユーザが設定するための表示種別設定手段を備え、ユーザが前記表示種別設定手段によりあらかじめ設定した前記表示種別に基づいて、受信した前記情報に含まれる画像情報を加工して、画面表示する情報受信装置。
(9)更に、受信した画像情報の画面表示に制限を加えるべきデータを、副禁止データとして、ユーザがあらかじめ設定するための副禁止データ設定手段を備え、受信した情報に、ユーザが前記副禁止データ設定手段によりあらかじめ設定した前記副禁止データと同一のデータが含まれていた場合に、前記表示種別に基づいて受信した画像情報を加工して画面表示する上記(8)の情報受信装置。
(10)受信した画像情報が含まれている前記情報に前記副禁止データと同一のデータが含まれていた場合であっても、受信した前記情報に含まれている文字情報は、何ら加工することなく、そのまま、画面表示する上記(9)の情報受信装置。
(11)加工した前記画像情報を画面表示中に、ユーザが前記画像情報の以降の画面表示動作を停止させるか否かを指示する上記(8)乃至(10)のいずれかの情報受信装置。
(12)前記画像情報を加工するために準拠する前記表示種別として、画像情報を全く表示しない画像表示無し、画像情報の表示速度をあらかじめ定めた低速速度で表示する画像低速表示、縮小画像のサムネイル画像として表示するサムネイル表示、最初はあらかじめ定めた画像ボケを伴う表示から段階的に徐々に鮮鋭化した画像表示を行う段階的鮮鋭化表示、モザイク処理を施して表示するモザイク表示、あるいは、加工せずにそのまま表示する画像無加工表示、のうち、いずれか任意の表示種別をユーザが選択して設定する上記(8)乃至(11)のいずれかの情報受信装置。
【発明の効果】
【0014】
本発明の画像情報表示方法及び情報受信装置によれば、例えば、インターネット上のサーバ装置の情報を収集する必要が発生したときに、該サーバ装置の情報の中に画面表示させたくない情報が含まれていた場合、当該情報のうち、画像情報に関しては閲覧者であるユーザ自身が選択して設定した表示方法(表示種別)で画面表示することができるようにする一方、文字情報はそのまま表示させることが可能であり、必要な情報をより確実に収集することを可能にすると共に、表示させたくない画像情報に関する知覚程度を最小限に抑えることができるという効果を奏することができる。
【0015】
斯かる画像情報の表示方法を採用する理由は、前述したように、次の点を考慮したことによる。即ち、画面表示させたくないインターネット上の情報、例えば、一例として、戦争の惨状を綴ったような文章と戦争の悲惨さを示す画像データなどの情報を収集する必要があるとした場合、戦争の惨状を綴った文章だけを閲覧することができれば、当該文章から得られる情報は、閲覧者の知覚が想像した範囲内のイメージにとどまり、一般的に、悪影響を与える情報になる可能性は低い。
【0016】
しかし、戦争の悲惨さを示す画像データとして、死亡した人の表情であったり、負傷の状況であったり、殺人などの現場の映像であったり、惨状を具現化した画像というものを閲覧したときには、閲覧者は、戦争の悲惨さに関する知覚・認識を即座に行ってしまい、その知覚したイメージが固定概念となり、悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
【0017】
一方、画像データの中には、有用な画像データとなる可能性がある画像データも存在している。
【0018】
そこで、本発明においては、有用な画像データか否かの判断をユーザ即ち閲覧者自らに行わせることを可能にするために、画像情報についてはその表示方法(表示種別)をユーザ自らが設定することを可能とするようにしている。
【0019】
閲覧者が設定する表示方法(表示種別)の一例として、前述したように、例えば、画像データの表示速度を極端に遅くすることにより、一連の画像の全体像を把握できない状態にして、一連の画像のうちの一部を局所的に表示して閲覧しながら、ユーザ即ち閲覧者が、画像データの全体像を想像していく。しかる後、その画像データの表示途中で、ユーザが閲覧不可と判断した場合には、ユーザがその画像データの以降の表示を直ちに打ち切るなどの対処を取ることを可能にしている。一方、引き続き、閲覧可能と判断した場合は、ユーザはそのまま表示処理を続行させればよい。而して、悪影響のあると思われる画像の閲覧の可否について、ユーザ自身が判断できるようにしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明による画像情報表示方法及び情報受信装置の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
【0021】
(本発明の実施例の構成)
まず、従来技術における情報表示方法について再度説明する。例えば、前記特許文献2に示すような既存技術では、インターネット上のサーバ装置からの受信情報に、悪影響を及ぼす恐れがあるデータが含まれている場合は、前述の図8にて説明したように、該当する受信情報を全て削除するように動作している。即ち、図8のように、悪影響があると判断したキーワードを禁止データとしてあらかじめ記憶している禁止データ記憶手段11を用意している。インターネット上のサーバ装置から受信した受信情報は、全て、禁止データ記憶手段11のキーワードによって全文検索が行われ、キーワードと一致した受信情報は禁止データ削除手段13によって破棄するというフィルタリング処理が行われる。
【0022】
次に、本発明による画像情報表示方法を実現する情報受信装置の構成の一例について図面を参照しながら説明する。本発明が狙いとするところは、前述したように、悪影響があると判断したキーワードを禁止データとしてあらかじめ記憶し、該キーワードと一致した情報を含む受信情報全てを直ちに破棄するのではなく、受信情報の中に、画像情報が存在している場合に、該画像情報を悪影響が出ないような表示方法(表示種別)に変更することを可能とすることにあり、斯かる画像情報の表示方法(表示種別)の設定を行う手段を情報受信装置に追加することである。
【0023】
そのために、本発明における画像情報表示方法を実現する情報受信装置1においては、図1に示すように、制御装置10に、図8に示した従来技術の情報受信装置1Aの制御装置10Aに対して、ユーザがキーボード2やマウス4を用いてあらかじめ設定した副禁止データを記憶させる副禁止データ記憶手段15と、悪影響が出ないように画像情報を加工して表示を行う副禁止データ表示手段16即ち表示方法(表示種別)変更手段とを更に追加している。
【0024】
ここに、ユーザがキーボード2やマウス4を用いて入力した副禁止データを副禁止データ記憶手段15に記憶させることにより、受信した情報の画面表示に制限を加えるべき副禁止データとして、ユーザがあらかじめ設定するための副禁止データ設定手段を実現している。
【0025】
また、副禁止データ表示手段16即ち表示方法(表示種別)変更手段は、前記副禁止データ設定手段により副禁止データ記憶手段15にあらかじめ記憶されている副禁止データと同一のデータが、受信した情報に含まれていた場合、当該受信情報に含まれている画像情報を画面表示する際に、該画像情報に対してあらかじめユーザにより設定されている表示方法(表示種別)に準拠した加工を施して、加工した画像情報として画面表示する。このため、副禁止データ表示手段16は、詳細は後述するが、受信情報に含まれている画像情報を画面表示する表示方法(表示種別)をユーザがあらかじめ設定するための表示種別設定手段を備えている。
【0026】
図1は、本発明における画像情報表示方法を実現する情報受信装置1のブロック構成の一例を示すブロック構成図であり、図8に示す情報受信装置1Aに対して副禁止データ記憶手段15と副禁止データ表示手段16とが追加されている。なお、図1に示す情報受信装置1において、図8に示す情報受信装置1Aと同一のブロックについては、同一の符号を付して、以降ではその詳細な説明を割愛する。なお、本実施例においては、副禁止データ記憶手段15の他に、図8に示した情報受信装置1Aに備えられている禁止データ記憶手段11を合わせて備えている場合について説明するが、場合によっては、この禁止データ記憶手段11を削除して、副禁止データ記憶手段15のみにより構成するようにしてもかまわない。
【0027】
本発明において、副禁止データとは、禁止データ記憶手段11に記憶された禁止データと一致するデータが含まれているか否かによって受信情報を削除したいが、実際に受信情報中の画像情報を削除するか否かを示す情報、更には、削除しない場合は、表示方法(表示種別)として該画像情報に加工を加えるべきか否かを示す情報を得る必要があるデータとしてあらかじめ閲覧者自身が設定するデータのことである。例えば、本実施例においては、副禁止データと一致するデータが含まれている受信情報について、当該受信情報に含まれている文字情報は全てそのまま表示器3に表示するようにし、画像情報については設定された表示方法(表示種別)に準拠して加工を加えた結果を表示器3に表示するようにしている。
【0028】
一例として、従来技術と同様、禁止データとして禁止データ記憶手段11に設定していない悪影響がないと思われる受信情報は、文字情報、画像情報の区別なく全て表示器3に表示する。しかし、禁止データとして禁止データ記憶手段11に設定した情報を含む受信情報については、従来技術とは異なり、副禁止データとして副禁止データ記憶手段15にも設定されていた場合は、全てを削除してしまうのではなく、副禁止データを含む受信情報のうち、文字情報は表示器3にそのまま表示し、画像情報については、副禁止データ表示手段16により、悪影響を与えないような表示方法(表示種別)に変更して表示器3に表示することができるようにしている。
【0029】
このときの受信情報の処理の一例を図2のフローチャートに示している。図2は、本発明による画像情報表示方法を実現するための処理の一例を説明するためのフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、インターネット上のサーバ装置から情報を受信した際に(ステップS201)、受信情報に禁止データ記憶手段11に記憶されている禁止データが含まれているか否かを確認する(ステップS202)。禁止データが含まれていなければ(ステップS202のNO)、受信情報をそのまま表示器3に表示する通常表示を行う(ステップS205)。
【0030】
一方、禁止データが含まれていた場合(ステップS202のYES)、次に、受信情報に、副禁止データ記憶手段15に記憶されている副禁止データが含まれているか否かを確認する(ステップS203)。副禁止データが含まれていない場合(ステップS203のNO)、禁止データ削除手段13により、受信情報の削除処理を行い、表示器3への表示を抑止する(ステップS206)。
【0031】
一方、副禁止データが含まれている場合は(ステップS203のYES)、副禁止データ表示手段16による処理を行い、ユーザ即ち閲覧者によりあらかじめ設定されている悪影響のない表示方法(表示種別)へ、受信情報に含まれている画像情報を変換・加工する処理を行う(ステップS204)。更に、副禁止データ表示手段16による処理により、受信情報のうち、変換・加工されて表示器3に表示された画像情報に対して、ユーザ即ち閲覧者は、画面表示中の画像の削除の有無(即ち、以降の画像表示を停止するか否か)を選択する操作を行うことができる(ステップS207)。画像削除操作を選択した場合は(ステップS207の有りの場合)、表示中の画像を削除して以降の表示を停止することにより非表示にする処理を行う(ステップS209)。
【0032】
一方、画像削除操作を選択していない場合は(ステップS207の無しの場合)、あらかじめ定めた一定時間が経過した時点で、自動的に、画面表示中の画像の削除処理が行われる(ステップS208)。ステップS207〜S209の画像削除処理を設けることにより、子供と一緒に閲覧していたような場合において、副禁止データ表示手段16が動作し始めて、親がその内容が理解できる画像表示状態となった時点で、ステップS207における画面表示中の画像の削除操作を行うことによって、情報収集を行いながら、禁止画像を削除操作にて飛ばし読みすることができ、禁止したい全体画像を子供へ閲覧させないようにすることができる。
【0033】
次に、副禁止データ表示手段16において悪影響を及ぼす恐れがない表示方法(表示種別)に変換する場合について、図3を用いて更に説明する。図3は、図1における副禁止データ表示手段16の内部構成の一例を示すブロック構成図であり、表示部161、監視画面情報変換部162、監視画面情報記憶部163、画面情報記憶部164を少なくとも含んで構成されている。
【0034】
副禁止データ表示手段16において、副禁止データと同一のデータが含まれている受信情報を処理する場合、まず、監視画面情報記憶部163に記憶されている画面ディレクトリ163aを、画面番号によって順次索引して、画面番号に該当する画面ファイルA 163bを読み出す。ここに、監視画面情報記憶部163に記憶されている画面ディレクトリ163a、画面ファイルA 163bの構成の一例を図4に示す。図4に示すように、画面ディレクトリ163aは、画面番号163aと対応する画面ファイル名163aとを関連付けて格納しており、一方、図4の画面ファイルは、画面ファイルA 163bに例示するように、描画命令163bごとにその引数163bが格納されている。描画命令163bとしては、例えば、線幅、線描画範囲、…、文字描画、…、表示方法即ち表示種別などの描画情報が記載され、そのそれぞれの引数163bとしては、例えば、線幅が1ドットで、線描画範囲として(100,100)から(200,200)までの線を描き、…、文字として“ボイラ”を描画し、…、表示方法(表示種別)番号として「1」の場合(後述するように、「1」の場合は、画像情報に加工を施すことなく、そのまま描画した画像を表示する場合)を示している。
【0035】
次に、読み出した画面ファイルA 163bの描画命令163bが示す表示方法(表示種別)の引数163b欄に格納されている値を参照する。図4に示す画面ファイルA 163bの場合、表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値は、「1」である。この参照した表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値「1」を、図5の表示方法変換テーブルの表示方法(表示種別)番号と比較して、一致した表示方法(表示種別)番号に該当する処理を行う。なお、図5に示す表示方法変換テーブルは、図3の画面情報記憶部164にあらかじめ記憶されている。
【0036】
図5は、副禁止データ表示手段16における画像情報の表示方法(表示種別)を変換するための表示方法変換テーブルの一例を示すテーブルであり、画面ファイルA 163bの描画命令163bが示す表示方法(表示種別)欄に設定することができる引数を網羅しており、画面ファイルの表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値を網羅した表示方法(表示種別)番号163c、該表示方法(表示種別)番号163cが示す表示方法(表示種別)163d、及び、該表示方法(表示種別)163dによる副禁止データ表示手段16における処理内容を示す処理163eと、を対応付けて示している。
【0037】
図5に示す表示方法変換テーブルの表示方法(表示種別)としては、6種類の表示方法(表示種別)が用意されている。例えば、表示方法(表示種別)番号163cが、図4に示す画面ファイルA 163bの表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値「1」の場合、表示方法(表示種別)163dは、表示器3にそのまま画像表示すべき「画像無加工表示」の場合であり、表示器3に表示する画像情報については、処理163eとして、副禁止データ表示手段16における加工処理は一切行わないで、受信した画像情報をそのまま表示する場合を示している。
【0038】
また、表示方法(表示種別)番号163cが、0のときは、表示方法(表示種別)163dとして画像表示を全く行わない「画像表示なし」であるため、処理163eに示すように、画面番号1として受信情報の中に含まれている図4の画面ファイルA 163bの画像データを削除する。また、表示方法(表示種別)番号163cが、2のときは、表示方法(表示種別)163dとして画像表示速度をあらかじめ定めた低速の速度として画面表示を行う「画像低速表示」であるため、処理163eに示すように、画面番号1として受信情報の中に含まれている図4の画面ファイルA 163bの画像データに対して更にあらかじめ定めた規則に基づいた冗長データを追加付与する処理を行う。例えば、同じ画素の位置情報を更に追加して付与したりすることにより、画像表示速度の低下を図ることができる。
【0039】
また、表示方法(表示種別)番号163cが、3のときは、表示方法(表示種別)163dとして縮小画像である「サムネイル表示」を行うため、処理163eに示すように、画面番号1として受信情報の中に含まれている図4の画面ファイルA 163bの画像データに対して、既存のサムネイル技術と同様、画像の特性情報を用いて、画像表示サイズを小さく変更して設定することにより、サムネイル表示用の縮小画像に編集する。この場合、更に、画面サイズ情報を極力小さくすれば、閲覧者の知覚速度を更に遅らせるような表示を行うこともできる。
【0040】
また、表示方法(表示種別)番号163cが、4のときは、表示方法(表示種別)163dとしてボケた画像を始めに表示させてから、段階的に徐々に画像の鮮鋭化を行う「段階的鮮鋭化表示」を行う。このため、処理163eに示すように、まだ画像が表示されていないときは、画面番号1として受信情報の中に含まれている図4の画面ファイルA 163bの最初の画像データをボケた画像データに変換するための演算(例えば、ガウス分布を使用し、分布の度合いを標準偏差σ(シグマ)により定義する処理を画像データに対して施す演算)を行う。
【0041】
一方、既に画像が表示されているときは、ボケた画像を徐々に鮮鋭化するために、図4の画面ファイルA 163bの画像データにアンシャープ処理を行い画像の鮮鋭化を段階的に徐々に行う。最初の方に表示される画像がボケることによって、表示方法(表示種別)番号163cが、3即ち「サムネイル表示」のときと同様に、閲覧者の知覚速度をより遅らせるような表示を行うことができる。
【0042】
最後に、表示方法(表示種別)番号163cが、5のときは、表示方法(表示種別)163dとして表示する画像をモザイク画像に変換する「モザイク表示」であるため、処理163eに示すように、画面番号1として受信情報の中に含まれている図4の画面ファイルA 163bの画像データをモザイク表示とするための演算処理を行う。このモザイク処理により、表示方法(表示種別)番号163cが、3即ち「サムネイル表示」のときと同様の効果を得られるものと考えられる。
【0043】
図4の画面ディレクトリ163aに登録されている画面ファイルA 163bの画像情報全てについて、図3の監視画面情報変換部162において変換処理を終了した場合、その画面ファイルA 163bの変換後の画像情報が表示部161を介して表示画面データ300として表示器3に表示される。これにより、閲覧者に悪影響がない画像表示をすることが可能になる。
【0044】
ここで、各画面ファイルにおける表示方法(表示種別)は、例えば、図6に示すような表示方法設定画面を表示器3に表示することにより、ユーザ即ち閲覧者が、任意の表示方法(表示種別)を事前に選択して設定することができる。図6は、各画面ファイルにおける表示方法(表示種別)を選択して設定するための表示方法設定画面の一例を示す模式図である。
【0045】
図6の表示方法設定画面の左側に示したプルダウンメニュー601により、画面ファイルの表示方法(表示種別)を選択すると、画面の右側の概要欄602に、選択した表示方法(表示種別)に関する概要が表示されるので、この概要を確認して、設定登録ボタン603をクリックすることにより、当該画面ファイルに関する表示方法(表示種別)として設定登録され、例えば、図4の監視画面情報記憶部163の画面ファイルA 163bの表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値として保存される。本実施例においては、かくのごとき手段により、画像情報を画面表示する表示方法(表示種別)をユーザがあらかじめ設定するための表示種別設定手段が提供されている。
【0046】
(実施例の動作)
次に、図7のフローチャートを参照しながら、図3に示す副禁止データ表示手段16における処理の開始から画面への表示に至るまでの本発明における実施例の動作について更に詳細に説明する。図7は、本発明における副禁止データ表示手段16の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0047】
図7のフローチャートにおいて、まず、副禁止データ表示手段16の処理が起動すると(ステップS701)、監視画面情報記憶部163に記憶されている画面ディレクトリ163aの先頭の画面ファイルA 163bの描画命令163bが示す表示方法(表示種別)欄の引数163b欄の値が参照される。まず、その値が0即ち「画像表示無し」であるか否かを確認する(ステップS702)。引数163b欄の値が0即ち「画像表示無し」であるときは(ステップS702のYES)、画面情報記憶部164に記憶されている表示方法変換テーブルの表示方法(表示種別)番号と比較して、表示方法変換テーブルの表示方法(表示種別)番号が0に対応する処理163eの処理を行う。この表示方法(表示種別)番号が0に対応する処理は、前述のように、画面ファイルA 163bの画像データを削除するという処理である(ステップS705)。しかる後、ステップS708に移行して、画面ファイルA 163bの画面表示情報を表示する処理を行うが、この場合は、削除した画像データであり、画像に関する何らの表示処理も行われない。
【0048】
一方、引数163b欄の値が0でない場合は(ステップS702のNO)、引数163b欄の値が2即ち「画像低速表示」であるか否かを確認する(ステップS703)。引数163b欄の値が2即ち「画像低速表示」のときは(ステップS703のYES)、画面表示速度を低速にするために、画面ファイルA 163bの画像データにあらかじめ定めた規則に基づいて冗長データを追加する処理を行う(ステップS706)。しかる後、ステップS708に移行して、画面ファイルA 163bの画面表示情報を表示する処理を行う。
【0049】
また、引数163b欄の値が2ではない場合は(ステップS703のNO)、引数163b欄の値が3即ち「サムネイル表示」であるか否かを確認する(ステップS704)。引数163b欄の値が3即ち「サムネイル表示」のときは(ステップS704のYES)、サムネイル表示用の縮小画像に変換するために、画面ファイルA 163bの画面サイズ情報を小さい値に設定する処理を行う(ステップS707)。しかる後、ステップS708に移行して、画面ファイルA 163bの画面表示情報を表示する処理を行う。
【0050】
また、引数163b欄の値が3ではない場合は(ステップS704のNO)、引数163b欄の値が4即ち「段階的鮮鋭化表示」であるか否かを確認する(ステップS709)。引数163b欄の値が4即ち「段階的鮮鋭化表示」のときは(ステップS709のYES)、画像表示が既になされているか否かを確認する(ステップS711)。画像表示がまだなされていないときは(ステップS711のNO)、画面ファイルA 163bの最初の画像データをボケた画像データに変換するための演算処理を行う(ステップS712)。一方、画像表示が既になされていたときは(ステップS711のYES)、画面ファイルA 163bの画像データにアンシャープ処理を行い、徐々に鮮鋭化する処理を施す(ステップS713)。しかる後、ステップS708に移行して、画面ファイルA 163bの画面表示情報を表示する処理を行う。
【0051】
また、引数163b欄の値が4ではない場合は(ステップS709のNO)、引数163b欄の値が5即ち「モザイク表示」であるか否かを確認する(ステップS710)。引数163b欄の値が5即ち「モザイク表示」のときは(ステップS710のYES)、画面ファイルA 163bの画像データにモザイク処理演算を行う(ステップS714)。しかる後、ステップS708に移行して、画面ファイルA 163bの画面表示情報を表示する処理を行う。
【0052】
なお、引数163b欄の値が5ではない場合は(ステップS709のNO)、引数163b欄の値は1即ち「画像無加工表示」の場合であり、直ちにステップ708に移行して、画面ファイルA 163bの画像データの変換・加工処理を一切行わずに、そのまま画面表示情報を表示する処理を行う(ステップS708)。
【0053】
(本実施例の説明)
以上に詳細に説明したように、本発明の本実施例によれば、次のような効果を奏することができる。
【0054】
例えば、インターネット上のサーバ装置から各種情報を収集する必要がある場合、該サーバ装置から受信した情報の中に、画面表示させたくない情報が含まれているような情報であっても、その中の文字情報についてはそのまま表示させて、情報収集に役立てる一方、その中の画像情報に関しては、閲覧者が選択した表示方法(表示種別)に基づいて変換・加工した情報を表示させるようにすることを可能にしている。
【0055】
画像情報に関して斯かる変換・加工処理を行う理由としては、前述したように、表示させたくないインターネット上のサーバ装置からの情報の一例として、例えば、戦争の惨状に関する情報を収集する際に、戦争の惨状を綴った文章や、戦争の悲惨さを示す画像データなどの情報が存在していた場合に、文章だけを閲覧した場合は、戦争の惨状については閲覧者の知覚から想像したイメージとして取得されるだけであり、悪影響を与える情報になる可能性は低い。しかし、戦争の悲惨さを示す画像データとして、死亡した人の表情であったり、負傷の状況であったり、殺人などの現場の映像であったりした場合は、それらの画像を閲覧した結果として、戦争の悲惨さについて閲覧者が即座に知覚・認識を行うことができ、その知覚したイメージが固定概念となり、悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
【0056】
しかし、画像データが一律悪影響を及ぼすとは言い切れず、画像データの中にも、むしろ有用な画像データとなる可能性があるものも存在している。かくのごとき状況から、画像データが有用か否かを判断する場合、実際に情報を収集するユーザ即ち閲覧者自身に判断させることを可能にすることが望ましい。本発明では、斯かる事情に鑑みて、画像データの表示方法(表示種別)としてユーザ即ち閲覧者自身が任意に選択した状態に設定することができるような方法・手段を提供している。
【0057】
例えば、一例として、画像データの表示速度を極端に遅くすることにより、映像の一部しか表示せず、映像の全体像を把握できない状態に設定して、局所的に映像を閲覧しながら、閲覧者の知覚レベルに応じて画像データを知覚していく設定を可能としている。
【0058】
ここで、画像データの表示途中で、ユーザ即ち閲覧者が表示不要と判断した場合は、ユーザ即ち閲覧者自身がその画像データを直ちに消去するなどの対処を取ることも可能としている。而して、悪影響の可能性がある画像の閲覧について、ユーザ即ち閲覧者自身が判断して、画像表示を停止することができる。
【0059】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明における画像情報表示方法を実現する情報受信装置のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明による画像情報表示方法を実現するための処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1における副禁止データ表示手段の内部構成の一例を示すブロック構成図である。
【図4】監視画面情報記憶部に記憶されている画面ディレクトリ、画面ファイルの構成の一例を示す概念図である。
【図5】副禁止データ表示手段における画像情報の表示方法(表示種別)を変換するための表示方法変換テーブルの一例を示すテーブルである。
【図6】各画面ファイルにおける表示方法(表示種別)を選択して設定するための表示方法設定画面の一例を示す模式図である。
【図7】本発明における副禁止データ表示手段の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図8】従来のインターネット用の情報受信装置に関するブロック構成を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
【0061】
1、1A 情報受信装置
10、10A 制御装置
11 禁止データ記憶手段
12 パスワード記憶手段
13 禁止データ削除手段
14 禁止解除手段
15 副禁止データ記憶手段
16 副禁止データ表示手段
161 表示部
162 監視画面情報変換部
163 監視画面情報記憶部
163a 画面ディレクトリ
163a 画面番号
163a 画面ファイル名
163b 画面ファイルA
163b 描画命令
163b 引数
163c 表示方法(表示種別)番号
163d 表示方法(表示種別)
163e 処理
164 画面情報記憶部
2 キーボード
3 表示器
300 表示画面データ
4 マウス
5 モデム
6 通信回線
601 プルダウンメニュー
602 概要欄
603 設定登録ボタン
7 情報提供装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した画像情報を画面に表示する画像情報表示方法であって、ユーザがあらかじめ設定した画面への表示種別に基づいて、受信した画像情報を加工して、画面表示することを特徴とする画像情報表示方法。
【請求項2】
受信した画像情報が含まれている情報に、画面表示に制限を加えるべき副禁止データとしてユーザがあらかじめ設定したデータが含まれていた場合に、前記表示種別に基づいて受信した画像情報を加工して画面表示することを特徴とする請求項1に記載の画像情報表示方法。
【請求項3】
受信した画像情報が含まれている前記情報に前記副禁止データが含まれていた場合であっても、受信した前記情報に含まれている文字情報は、何ら加工することなく、そのまま、画面表示することを特徴とする請求項2に記載の画像情報表示方法。
【請求項4】
加工した前記画像情報を画面表示中に、ユーザが前記画像情報の以降の画面表示動作を停止させるか否かを指示することができることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像情報表示方法。
【請求項5】
前記画像情報を加工するために準拠する前記表示種別として、画像情報を全く表示しない画像表示無し、画像情報の表示速度をあらかじめ定めた低速速度で表示する画像低速表示、縮小画像のサムネイル画像として表示するサムネイル表示、最初はあらかじめ定めた画像ボケを伴う表示から段階的に徐々に鮮鋭化した画像表示を行う段階的鮮鋭化表示、モザイク処理を施して表示するモザイク表示、あるいは、加工せずにそのまま表示する画像無加工表示、のうち、いずれか任意の表示種別をユーザが選択して設定することができることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像情報表示方法。
【請求項6】
前記表示種別として、前記画像低速表示を行う場合、受信した画像情報にあらかじめ定めた規則に基づいて冗長データを追加付与することにより、当該画像情報の表示速度を低速化することを特徴とする請求項5に記載の画像情報表示方法。
【請求項7】
前記表示種別として、前記段階的鮮鋭化表示を行う場合、最初の画像情報に対してガウス分布の度合いを標準偏差により定義する処理を施すことによりボケた画像とし、以降、段階的に徐々にアンシャープ処理を施すことにより徐々に鮮鋭化した画像を表示することを特徴とする請求項5に記載の画像情報表示方法。
【請求項8】
受信した情報を画面表示する情報受信装置において、画像情報を画面表示する表示種別をユーザが設定するための表示種別設定手段を備え、ユーザが前記表示種別設定手段によりあらかじめ設定した前記表示種別に基づいて、受信した前記情報に含まれる画像情報を加工して、画面表示することを特徴とする情報受信装置。
【請求項9】
更に、受信した画像情報の画面表示に制限を加えるべきデータを、副禁止データとして、ユーザがあらかじめ設定するための副禁止データ設定手段を備え、受信した情報に、ユーザが前記副禁止データ設定手段によりあらかじめ設定した前記副禁止データと同一のデータが含まれていた場合に、前記表示種別に基づいて受信した画像情報を加工して画面表示することを特徴とする請求項8に記載の情報受信装置。
【請求項10】
受信した画像情報が含まれている前記情報に前記副禁止データと同一のデータが含まれていた場合であっても、受信した前記情報に含まれている文字情報は、何ら加工することなく、そのまま、画面表示することを特徴とする請求項9に記載の情報受信装置。
【請求項11】
加工した前記画像情報を画面表示中に、ユーザが前記画像情報の以降の画面表示動作を停止させるか否かを指示することができることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の情報受信装置。
【請求項12】
前記画像情報を加工するために準拠する前記表示種別として、画像情報を全く表示しない画像表示無し、画像情報の表示速度をあらかじめ定めた低速速度で表示する画像低速表示、縮小画像のサムネイル画像として表示するサムネイル表示、最初はあらかじめ定めた画像ボケを伴う表示から段階的に徐々に鮮鋭化した画像表示を行う段階的鮮鋭化表示、モザイク処理を施して表示するモザイク表示、あるいは、加工せずにそのまま表示する画像無加工表示、のうち、いずれか任意の表示種別をユーザが選択して設定することができることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の情報受信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−58438(P2007−58438A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241493(P2005−241493)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】