画像撮影装置、画像管理システム、および画像管理プログラム
【課題】画像撮影装置がPCと接続され、連携して動作する際に、情報の交換や欠落した情報の復旧を可能とする技術を提供する。
【解決手段】DSC110の内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルはDSC110内のデータベース(以下、DSCDB)によって管理される。DSC110の画像データファイルはPC150に転送されてストレージ158に記憶され、PC150内のデータベース(以下、PCDB)によって管理される。ユーザのファイル操作、DSC110とPC150との間の通信エラー等によって内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルの内容とDSCDBとの間に不整合が生じた場合、その不整合を解消するために画像データファイルまたはPCDB内の情報がDSC110に送信される。それでも解消しない不整合に対してはDSC110内で処理される。
【解決手段】DSC110の内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルはDSC110内のデータベース(以下、DSCDB)によって管理される。DSC110の画像データファイルはPC150に転送されてストレージ158に記憶され、PC150内のデータベース(以下、PCDB)によって管理される。ユーザのファイル操作、DSC110とPC150との間の通信エラー等によって内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルの内容とDSCDBとの間に不整合が生じた場合、その不整合を解消するために画像データファイルまたはPCDB内の情報がDSC110に送信される。それでも解消しない不整合に対してはDSC110内で処理される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像撮影装置と接続されるコンピュータとの間で画像データファイルの共有を可能とし、画像撮影装置およびコンピュータそれぞれで画像データファイルの管理を可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の画像撮影装置を用いて撮影が行われて生成される画像データファイルは、様々な形態の記憶媒体に記憶される。この記憶媒体としては、フラッシュメモリやハードディスク装置が多く用いられる。半導体製造技術や磁気ディスク技術の進歩に伴い、フラッシュメモリやハードディスク装置は大容量化が進んでいる。
【0003】
また、画像撮影装置に備えられるモニタの高精細化、大型化が進み、画像撮影装置で画像を再生して楽しむこともできるようになってきた。その一方で、上述した記憶媒体の高容量化が進むと、収容可能な画像データファイルの数は増し、所望の画像を見つけ出して表示することが難しくなる場合がある。
【0004】
所望の画像を見つけ出して再生するための一手法として、それぞれの画像データファイルに付加されるメタデータ等を活用し、画像を分類して表示したり、撮影日時順に画像を表示したりすることが行われる。
【0005】
このとき、ひとつ一つの画像データファイルに付加されるメタデータを読み出して上述した表示処理をしようとすると、画像データファイルが多い状況では処理時間が長くなって操作性が必ずしも良好とはいえなくなる。このような問題に対処する方法として、上記メタデータの情報を集約して管理するデータベース(画像管理テーブル)を設け、撮影が行われて新たな画像データファイルが生成されるたびにこの画像管理テーブルに登録する方法がある。画像撮影装置が再生モードで動作しているとき、この画像管理テーブルの内容に基づいてインデックス画像表示や検索をすることが可能となる。
【0006】
一方、画像撮影装置で撮影して記憶された画像をパーソナルコンピュータ(PC)に取り込み、PC上での画像の閲覧や加工等を行うことも一般的である。画像撮影装置からPCへ画像データファイルを転送する際には、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ケーブル等が用いられて画像撮影装置はPCに接続される。あるいは、画像撮影装置から取り出されたメモリーカード等の記憶媒体を、メモリカードリーダ等を介してPCに接続することも行われる。いずれの場合においても、PCに接続されたこれらの画像撮影装置あるいは記憶媒体は、PCの側からはマス・ストレージとして認識される。
【0007】
すなわち、ウィンドウズ(登録商標)エクスプローラ等、ファイルを操作するソフトウェアを立ち上げたときに、上記画像撮影装置あるいは記憶媒体はストレージ装置として表示される。従って、ユーザはPCを操作して画像撮影装置の記憶媒体中に記憶される画像データファイルを自由にコピーしたり削除したりすることが可能である。また、PC内に記憶されている画像データファイルを画像撮影装置の記憶媒体中にコピーすることも可能である。以下ではユーザによる上述した操作を「ファイル操作」と称する。
【0008】
ところが、上記のように、ウィンドウズ・エクスプローラ等の汎用のファイル操作ソフトウェアでファイル操作を行うと、画像管理テーブル内に登録されている情報と、当該の画像管理テーブルで管理される記憶媒体中に実際に記憶されているファイルの内容との間で不整合を生じることになる。例えば、上記ファイル操作後、画像撮影装置をPCから取り外し、画像撮影装置で画像を表示させようとしたときに以下のような不具合を生じる場合がある。
【0009】
汎用ファイル操作ソフトウェアによって画像撮影装置内の画像データファイルを消去した場合、あるいは汎用ファイル操作ソフトウェアでPC内に記憶されている画像を画像撮影装置内にコピーした場合、それらのファイル操作に対応する画像管理テーブルの更新は行われない。理由は、画像管理テーブルは画像撮影装置によって管理されるものであり、画像撮影装置がPCに接続されている状態では記憶媒体へアクセスするのはPCの汎用フィル操作ソフトウェアであって、画像撮影装置が画像管理テーブルの更新を行うことはないからである。画像撮影装置から取り外された記憶媒体に対しても、画像撮影装置はアクセスすることができないので画像管理テーブルが更新されることはない。
【0010】
上述したような不整合に対処しうる技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される技術では、カメラに着脱自在な記録メディア中に、ファイルパス情報等の登録情報を記憶したデータベースと、画像ファイルとが格納される。データベースは、カメラによって管理される。ユーザは、カメラから記録メディアを取り出してPCに接続し、記録メディア内の画像ファイルをPC内にコピーする。このときユーザは、記録メディア内の画像ファイルを必要に応じて消去し、以降の撮影に際しての画像ファイル記憶スペースを確保する。
【0011】
この記録メディアの装着をデジタルカメラが検出したときに、データベースの登録情報と、記録メディア中の画像ファイルとの整合性がカメラ内で判断される。そして、データベース上に登録されているけれども対応する画像ファイルが無い場合は、データベース上の登録を削除し、データベース上に登録されていないが画像ファイルが存在する場合にはその画像ファイルをデータベースに登録するといったように、不一致が検出されると整合を図る処理が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2009−171107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献1に開示されるものでは、撮像装置単体で、データベースの登録内容と、記録メディア中に記録されている画像ファイルとの整合をとるようにしている。
【0014】
しかしながら、最近のデジタルカメラなどでは再生関連の機能が豊富になり、データベースに登録する情報も増えてきている。そのため、画像ファイルが存在するけれどもその画像ファイルに対応する情報がデータベースに存在しない場合に、カメラ単体ではデータベースに登録すべき全ての情報を復元してデータベースに登録することは不可能になってきている。
【0015】
本発明は上記の課題に鑑みなされたもので、画像撮影装置とPCとが接続され、両者が連携して動作して、情報の交換や欠落した情報の復旧を可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(1) 本発明は、画像撮影装置に適用される。そしてこの画像撮影装置が、
通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することにより上述した課題を解決する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、デジタルカメラ内に記憶される画像ファイルの一覧と、デジタルカメラで管理されるデータベースとの間に不整合が検出された場合、デジタルカメラがPCに接続されたときに上記不整合を解消するための画像管理情報または画像データファイルがPC内で検索される。そして、該当するものがあれば、それらがデジタルカメラに送信されて不整合を解消することが可能となる。また、不整合を解消するための画像管理情報や画像データファイルがPCから得られない場合であっても、デジタルカメラ内に画像管理情報が登録されていない画像データファイルがある場合にはその画像データファイルに対応してデジタルカメラ内で画像管理情報が作成され、デジタルカメラ内の画像管理テーブルに登録される。また、デジタルカメラ内に画像管理情報があるものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ内にもPC内にも存在しない場合には、当該の画像管理情報が消去されるので、検出された不整合を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】画像管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラ内で生成される画像データファイルの内部構造を概念的に示す図である。
【図3】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、デジタルカメラとPCとを接続する前の状態を示す図である。
【図4】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、未転送画像データファイルがデジタルカメラからPCに送信され、PCで顔識別処理が行われて属性情報が生成された状態を示す図である。
【図5】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、PCからデジタルカメラに属性情報と画像管理情報が送信されてデジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図6】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、PCからデジタルカメラに画像データファイルが送信され、デジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図7】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、画像管理情報がデジタルカメラにもPCにも無い画像データファイルがデジタルカメラ内にある場合にデジタルカメラ内部で当該の画像データファイルに対応する画像管理情報が作成され、デジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図8】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、画像管理情報がデジタルカメラ内のデータベースに登録されているものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラにもPCにも無い場合に当該の画像管理情報がデジタルカメラ内のデータベースから消去される様子を説明する図である。
【図9A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラ内に記憶される画像データファイルの一覧とデジタルカメラ内のデータベースの登録内容との間に不整合がある場合に、その不整合を修復する処理がデジタルカメラとPCとの間で行われる際の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図9B】図9Aのシーケンスチャートに示される処理手順に続く処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図9C】デジタルカメラで行われる撮影動作時の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図10A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、PCの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図10B】図10Aのフローチャートに示される処理手順に続くPCの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図11A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、デジタルカメラの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図11B】図11Aのフローチャートに示される処理手順に続くデジタルカメラの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図12A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラ内に記憶される画像データファイルの一覧とデジタルカメラ内のデータベースの登録内容との間に不整合がある場合にそれを修復する処理がデジタルカメラとPCとの間で行われる際の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図12B】図12Aのシーケンスチャートに示される処理手順に続く処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図13A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、PCの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図13B】図13Aのフローチャートに示される処理手順に続くPCの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図14A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、デジタルカメラの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図14B】図14Aのフローチャートに示される処理手順に続くデジタルカメラの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明が適用される画像管理システム100の概略的構成を説明するブロック図である。画像管理システム100は、画像撮影装置110と、画像処理装置150とを有する。
【0020】
画像撮影装置110は、デジタルカメラとすることが可能で、スチルカメラであってもムービーカメラであってもよい。あるいは、画像撮影装置110は、静止画撮影機能および動画撮影機能のうちの少なくともいずれかの機能を有する携帯電話やPDA等であってもよい。以下では画像撮影装置110をデジタルカメラ110と称する。
【0021】
画像処理装置150は、画像処理のためのアプリケーションプログラムを実行可能な汎用のPCで構成可能であるが、専用の装置で構成してもよい。以下では画像処理装置150をPC150と称する。
【0022】
デジタルカメラ110は、記憶媒体112と、内蔵メモリ114と、通信部116と、ROM120と、撮影部122と、画像処理部124と、表示部126と、操作部128と、リアルタイム・クロック・モジュール130と、CPU132と、これらの要素を電気的に接続するシステムバス140とを有する。
【0023】
撮影部122は、撮影レンズ、絞り/シャッタユニット、撮像素子、アナログ・フロントエンド等を有して構成され、撮影レンズによって撮像素子の受光面上に形成された被写体像に基づくデジタル画像信号を生成可能に構成される。画像処理部124は、撮影部122から出力されるデジタル画像信号にデモザイク処理、階調補正、色調補正、ノイズ低減処理、アンシャープマスク処理等を施してデジタル画像データを生成する。
【0024】
表示部126は、有機EL表示素子や、バックライト付きのTFT液晶パネル等で構成され、文字情報等を含む画像を表示可能に構成される。操作部128は、デジタルカメラ110をユーザが操作するためのダイヤルスイッチ、スライドスイッチ、押しボタンスイッチ、表示部126の表面上に設けられるタッチパネル等を含む。
【0025】
リアルタイム・クロック・モジュール130は、デジタルカメラ110のオン/オフ状態に関わりなく動作し続けて日時の情報を生成可能に構成されるモジュールである。以下ではリアルタイム・クロック・モジュール130をRTC130と称する。CPU132は、デジタルカメラ110の動作を統括的に制御するためのものであり、後述する画像データファイルの生成、画像管理情報の作成処理、PC150との通信処理等を行う。
【0026】
記憶媒体112はハードディスクドライブ装置またはフラッシュメモリ等で構成され、比較的大きな記憶容量を有して書き込み/読み出し/消去が可能に構成される。記憶媒体112には画像データファイルが記憶される。記憶媒体112は、デジタルカメラ110に対して着脱可能に構成されるものであってもよい。
【0027】
内蔵メモリ114は、デジタルカメラ110に内蔵される点を除いて記憶媒体112と同様の構成を有する。内蔵メモリ114には、画像を管理するためのデータベースが設けられ、後述する画像管理情報が登録される。このデータベースは、デジタルカメラ110の記憶媒体112、内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルを管理するためのものであるので、取り外しのできない内蔵メモリ114内に設けることが望ましい。あるいは、記憶媒体112、内蔵メモリ114のそれぞれにデータベースを設けて、それぞれのデータベースがそれぞれの記憶媒体112または内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルを管理するように構成されていてもよい。
【0028】
通信部116は、デジタルカメラ110とPC150との間で無線あるいは有線の形態で通信を行い、画像データファイルや画像管理情報等の授受を可能に構成される。通信部116を有線の形態で通信可能とする場合、IEEE1394、あるいはUSBの規格に準じたものとすることが可能である。以下では通信部116がUSBの規格に準じたものであるとして説明をする。
【0029】
RAM118は、画像処理部124およびCPU132のワークエリアとして用いられるランダムアクセス可能なメモリである。ROM120は、フラッシュメモリ等で構成され、CPU132で実行されるプログラムやデジタルカメラ110の動作パラメータ、設定パラメータ等を記憶するためのものである。これらのプログラムやパラメータ等が内蔵メモリ114に記憶可能な場合、ROM120を省略することも可能である。
【0030】
PC150は画像処理部152と、表示部154と、RAM156と、RAM156と、ストレージ158と、画像認識処理部160と、操作部162と、通信部164と、CPU166と、これらの構成要素を電気的に接続するシステムバス170とを有する。
【0031】
表示部154は、画像や文字等を表示可能なフラットパネルディスプレイ等で構成される。RAM156は、CPU166がプログラムを解釈実行する際のワークエリアとして用いられるランダムアクセス可能なメモリである。ストレージ158は、CPU166により実行されるプログラムや画像データファイル、データベース情報等を記憶するための比較的大きな記憶容量を有するハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等で構成される。
【0032】
操作部162は、キーボードやマウス等で構成されるユーザインターフェースである。通信部164は、PC150とデジタルカメラ110との間で無線あるいは有線の形態で通信を行い、画像データファイルや画像管理情報等の授受を可能に構成され、デジタルカメラ110の通信部116と同様の構成を有する。以下では通信部164がUSBの規格に準じたものであるとして説明をする。
【0033】
CPU166はストレージ158に記憶されるプロガラムをRAM156上に読み出し、解釈・実行をする。画像認識処理部160は、デジタルカメラ110から通信部164を介して受信してストレージ158に記憶された画像データファイルをRAM156上に読み出し、画像認識の処理を行う。この画像認識の処理は、画像中から人の顔の部分の画像を抽出し、PC150内に予め登録されている顔画像データファイルをもとに、画像中に写っている人を識別する処理である。
【0034】
つまり、画像中に写っている人の顔が、PC150内に予め登録されている人の顔と合致するか否かを判定する処理を画像認識処理部160は行う。上記の処理を本明細書中では「顔識別処理」と称する。上記顔識別処理に際してはテンプレートマッチング等の技術が用いられる。画像中に写っている人の顔が識別された場合、識別された人を特定可能な情報が当該の画像データファイルに対応する属性情報として登録される。
【0035】
上記顔識別処理において、PC150内に予め登録されている顔画像データファイルのいずれとも合致しない顔が含まれる場合、画像処理部152で以下の処理を行うことができる。すなわち、画像処理部152は、デジタルカメラ110から受信してRAM156上に一時記憶される画像データファイルから、顔の部分の画像(以下、これを新規顔画像と称する)を切り出し、表示部154に表示し、顔画像として新規登録を希望するか否かについてユーザ入力を待つ。ユーザが登録を希望しない場合には登録の処理を行わない。
【0036】
ユーザが登録を希望する場合、顔画像データファイルを生成する処理を行う。このとき、当該の顔に対応する人物名、メールアドレス等の情報の入力を受け付ける処理を行う。そして顔画像データファイルをストレージ158内に記憶し、上記人物名、メールアドレス等の情報とともに顔画像データファイルの記憶先に関する情報をデータベース内に登録する。この、顔画像に関連するデータベースを以下では人物テーブルと称する。
【0037】
以上に説明した画像処理部152、画像認識処理部160は、専用のハードウェアロジックをPC150が有していてもよいが、以下ではCPU166がストレージ158内のプログラムを解釈・実行することにより構成されるものとして説明をする。
【0038】
図2は、デジタルカメラ110で撮影動作が行われて生成される画像データファイル200の内部構成を概略的に示す概念図である。画像データファイル200は静止画の画像データを収容するものであっても、動画像データを収容するものであってもよいが、以下では静止画の画像データを収容するものとして説明をする。画像データファイル200は、主画像データ202と、サムネイル画像データ204と、付加情報206とを有する。
【0039】
主画像データ202は、jpeg等の技術を用いて不可逆圧縮されたものであっても、可逆圧縮されたものであってもよい。サムネイル画像データ204は、デジタルカメラ110の表示部126やPC150の表示部154にサムネイル画像を表示する際に用いられる画像データである。付加情報206は、メタデータなどとも称されるタグ情報であり、撮影日時を始め、主画像データ202を生成した機器で設定されていたホワイトバランスモード(図2ではWBモードと表示されている)、シャッタ秒時、絞り値、焦点距離、シーンモード、設定ISO感度等の情報が画像のサイズや機器のメーカ名、モデル名などの情報とともに記憶される。
【0040】
図3から図8は、デジタルカメラ110、PC150の双方に備えられるデータベースと、そのデータベース中に登録される画像管理情報や属性情報等が時間を追って更新されてゆく様子を例示する図である。図3から図8において、(a)にはPC150内に設けられるデータベースの例が、(b)にはデジタルカメラ110内に設けられるデータベースの例が示される。
【0041】
PC150内のデータベースは、画像管理テーブルと、画像内人物テーブルと、人物テーブルとを有する。デジタルカメラ110内のデータベースは、画像管理テーブルと、画像内人物テーブルと、人物テーブルとを有する。デジタルカメラ110のデータベースとPC150のデータベースとで、同じ名称のテーブル内に含まれる情報は必ずしも同じではない。以下の説明中、同じ名称のテーブルでPC150内のものか、デジタルカメラ110内のものかを区別するため、例えば画像管理テーブルについて説明すると、PC150内のものを「PC画像管理テーブル」と称し、デジタルカメラ110内のものを「DSC画像管理テーブル」と称する。
【0042】
デジタルカメラ110とPC150とが通信部116、164を介して互いに接続される前の状態を示す図3を参照して説明する。PC画像管理テーブル内には、現状で4つのエントリが登録されており、各エントリに対して画像ID、画像データファイル記憶位置情報(図3中では「画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、撮影日情報(図3中では「撮影日」と表記される。図4から図8においても同様。)が画像管理情報として登録される。撮影日情報中には撮影時刻の情報も含むことが可能である。図3(a)に示される状態において、PC150のストレージ158内には、データベース上でP1、P3、P5、P6の画像IDが付与された4つの画像が記憶されている。そしてこれらの画像に対応する画像管理情報がPC画像管理テーブル内に登録され、属性情報がPC画像内人物テーブル、PC人物テーブル内に登録される。
【0043】
PC画像内人物テーブルには、現状で3つのエントリが登録されており、各エントリに対して画像ID、人物IDが登録される。PC画像内人物テーブルには、画像処理部152、画像認識処理部160において先に説明した顔識別処理が行われた結果、各画像中に特定の人物が写っていることが認識された場合に、当該の人物を特定する情報(人物ID)が各画像IDに対応して登録される。図3(a)の例では、P1の画像IDで特定される画像(以下、画像P1と称する)中にはJ1なる人物IDで特定される人物(以下、人物J1と称する)が写っており、画像P6中には人物J1、J4が写っていることを意味している。画像P3、P5については、例えば人物の写っていない画像であるか、あるいは人物が写っていてもその人物の識別をユーザが不要と判定した場合のものなどに相当する。
【0044】
PC人物テーブルには、現状で2つのエントリが登録されており、各エントリに対して人物ID、顔画像データファイル記憶位置情報(図3中では「顔画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、人物名、メールアドレス(図3においては「e−mail」と表記される。図4から図8においても同様。)などの情報が登録される。
【0045】
図3(a)の例では、PC150内のMyPicture/faceというフォルダ内に、人物J1に対応して顔画像データファイル0001.JPGが、人物J4に対応して0004.JPGが記憶されている。これらの顔画像データファイルは、画像処理部152、画像認識処理部160において顔識別処理が行われる際のテンプレート画像として用いられる。そして、画像処理部152、画像認識処理部160において新たな人物の顔画像の登録が行われると新たな顔画像データファイルが生成されて記憶され、PC人物テーブル内の内容が更新される。上述したPC画像内人物テーブル、PC人物テーブルに登録される情報を本明細書では属性情報と称する。
【0046】
DSC画像管理テーブル内には、2つのブランクエントリを含む6つのエントリが現状で登録されており、各エントリに対して画像ID、画像データファイル記憶位置情報(図3中では「画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、撮影日情報(図3中では「撮影日」と表記される。図4から図8においても同様。)が登録される。撮影日情報中には撮影時刻の情報も含むことが可能である。撮影日情報は、RTC130から取得することができる。
【0047】
なお、後述する画像データファイル存否情報については、画像管理情報の中に含まれないものとする。図3(b)に示される状態において、デジタルカメラ110の内蔵メモリ104または記憶媒体102内には、データベース上でP1、P0、P5、P200の画像IDが付与された4つの画像データファイルに加えて、画像IDがまだ付与されていない2つの画像データファイルが記憶されている。そして画像IDの付与された4つの画像に対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブル内に登録される。一方、画像IDの付与されない2つの画像データファイルに対応するエントリはブランクエントリとなっており、画像管理情報が登録されていない。
【0048】
画像データファイル存否情報(図3中では「画像データファイル存否」と表記される。図4から図8においても同様。)は、画像データファイル記憶位置情報と、ファイルシステム管理情報とをデジタルカメラ110のCPU122が比較した結果に基づいて生成される情報である。
【0049】
ここでファイルシステム管理情報とは、ディスク等の記憶媒体内におけるファイルの記録位置などを管理する情報を意味する。つまり、内蔵メモリ104、あるいは記憶媒体102中のどの位置にどのようなファイルが存在するか等を記述した情報がファイルシステム管理情報である。ファイルシステム管理情報は、内蔵メモリ114、記憶媒体112中に記憶される。ファイルシステム管理情報は、デジタルカメラ110が単独で作動する場合にはデジタルカメラ110によって管理され、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときにはPC150によって管理される。
【0050】
図3(b)において、画像データファイル存否情報は、画像P1、P0に対しては「同左」、画像P5、P2000に対しては「なし」となっている。また、2つのブランクエントリに対して「DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG」、「DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG」なる情報が登録されている。これは、以下のことを意味している。すなわち、画像データファイル記憶位置情報とファイルシステム管理情報とを比較した結果、画像データファイル記憶位置情報で特定される画像データファイルが存在する場合には「同左」となる(画像P1、P0)。
【0051】
一方、画像データファイル記憶位置情報で特定される画像データファイルが存在しない場合には「なし」となる(画像P5、P200)。なお、これらの「同左」、「なし」については、理解を容易にするためにこのような表記をしているが、デジタルカメラ110内部では「同左」、「なし」に対応する1ビットまたはそれ以上のビット幅で表現されるコードを用いることができる。
【0052】
画像データファイル存否情報についてさらに説明すると、画像管理情報の登録されていない画像データファイルが存在する場合、その画像データファイルの記憶位置およびファイル名を特定可能な情報が画像データファイル存否情報中に登録される。図3(b)において、DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG、DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG(以下ではこれを未登録ファイル情報と称する)が登録されるエントリがそれに相当する。
【0053】
画像P1、P0はデジタルカメラ100で通常の撮影動作が行われて生成された画像データファイルに相当する。このうち、画像P0は、デジタルカメラ110中に記憶される画像データファイルのうち、PC150にまだ送信されていないもの(未転送画像データファイル)を意味する。したがって、P0だけは複数の画像データファイルに対して重複して付与され得る特別な画像IDである。一方、P1、P2、…の画像IDは個々の画像データファイルに対して一意に付与されるものである。
【0054】
画像データファイル存否情報が「同左」であるものは、画像管理情報で特定される画像データファイルがデジタルカメラの内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在することを意味する。つまり、画像管理情報と、この画像管理情報に対応する画像データファイルの双方が内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在することを意味する。
【0055】
画像データファイル存否情報中に未登録ファイル情報(DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG、DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG)が登録されるものは、画像管理情報は登録されていないけれども内蔵メモリ104または記憶媒体102中に画像データファイルが存在することを意味する。
【0056】
図3(b)中において、この条件に該当する2つの画像データファイルは、ストレージモードで追加されたものである。つまり、デジタルカメラ110をPC150に接続したとき、デジタルカメラ110はPC150から見たときにストレージ装置として認識される。この状態でユーザがマウス等の操作部162を操作し、デジタルカメラ110とPC150との間で画像データファイルのコピーや移動等のファイル操作をして内蔵メモリ104または記憶媒体102中に追加されたものである。あるいは、PC150からデジタルカメラ110に画像管理情報が送信される途中で接続が途切れ、DSC画像管理テーブル内の情報が破壊されたような場合にも上記条件に該当しうる。
【0057】
画像データファイル存否情報が「なし」であるものは、画像管理情報は登録されているけれども対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないものに該当する。
【0058】
ところで、デジタルカメラ110を操作して画像データファイルを消去するためのメニュー画面を呼び出し、消去する対象の画像データファイルをユーザが選択することにより、内蔵メモリ104または記憶媒体102中から所望の画像データファイルを消去することができる。この場合には、デジタルカメラ110によって画像管理情報も属性情報も消去される。
【0059】
ところが、上記のストレージモードでユーザがファイル操作をして画像データファイルを消去した場合、消去された画像データファイルに対応する画像管理情報および属性情報は更新されない。つまり、画像管理情報は存在するけれども対応する画像データファイルは存在しない状態となる。このような状態のときに、画像データファイル存否情報は「なし」となる。以下の説明では、上記の消去操作を区別するために、「カメラ操作消去」、「ファイル操作消去」と称する。
【0060】
図3に示される例では、PC画像管理テーブル中に登録されている画像P3、P6がDSC画像管理テーブル中では登録されていない。ユーザがカメラ操作消去によって内蔵メモリ104または記憶媒体102中から画像P3、P6を消去した場合に、このような状態となる。また、DSC画像管理テーブル中に登録される画像P5、P200は、画像管理情報のみが存在していて対応する画像データファイルが存在しない。ユーザがファイル操作消去によって内蔵メモリ104または記憶媒体102から画像P5、P200を消去した場合に、このような状態となる。
【0061】
DSC画像内人物テーブルには、現状で1つのエントリが登録されており、そのエントリに対して画像ID、人物IDが登録される。つまり、画像P1中に人物J1が写っていることだけが登録されている。なお、PC150のストレージ158に記憶される画像とデジカメ110の内蔵メモリ104または記憶媒体102に記憶される画像とで、同じ画像IDが付与されているものは同じ画像である。
【0062】
なお、本発明の実施の形態においては、同じ画像データファイルに対してデジタルカメラ110側、PC150側で異なるファイル名が付与される例が示されているが、同じファイル名が付与されるものであってもよい。
【0063】
図3の例において、DSC画像内人物テーブルには、画像P6の属性情報が登録されていない。これは、上述したようにユーザがカメラ操作消去をして画像P6を消去した際、DSC画像内人物テーブル中の画像P6に対応するエントリが消去されたからである。
【0064】
DSC人物テーブルには、現状で1つのエントリが登録されており、このエントリに対して人物ID、顔画像データファイル記憶位置情報が登録される(図3中では「顔画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)。ところで、PC人物テーブル内に登録されている人物名、メールアドレスの情報はDSC人物テーブル内には登録されていない。これは本実施の形態に係るデジタルカメラ110の仕様によるものであり、必要に応じてDSC人物テーブル内にも人物名、メールアドレスの情報を登録することが可能である。DSC人物テーブル中の顔画像データファイル記憶位置情報は、デジタルカメラ110内における顔画像データファイルの記憶位置を示している。デジタルカメラ110内に記憶される顔画像データファイルについては、PC150内に記憶される顔画像データファイル中の画像と同じ解像度を有していても、異なる解像度を有していてもよい。
【0065】
PC人物テーブル中に存在する人物J4のエントリがDSC人物テーブルには無いのは、ユーザがカメラ操作消去をして画像P6を消去した際、DSC人物テーブル中の画像P6に対応するエントリ(人物J4)が消去されたからである。あるいは、画像P6は他のデジタルカメラで撮影されPC150内にとりこまれた画像と考えることもできる。
【0066】
以上をまとめると、DSC画像管理テーブルに登録される画像管理情報と、ファイルシステム管理情報とで不整合を生じているのは、以下の4つとなる。すなわち、画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないもの(画像P5、P200)と、画像管理情報が登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像(P1010003.JPG、P1010004.JPGの画像)が不整合を生じているものとなる。
【0067】
なお、PC画像管理テーブルに登録される画像管理情報と、PC150のストレージ158に記憶される画像データファイルを管理するファイルシステム管理情報との間には、上述したような不整合を生じないものとする。つまり、PC150内においては、このPC150上で実行されるアプリケーションプログラム(画像管理プログラム)によってのみアクセス可能な形態で特定のフォルダ内に画像データファイルが記憶、管理されるものとする。
【0068】
このように構成されることにより、上記特定のフォルダ内の画像データファイルについてはユーザがファイル操作をして画像データファイルの追加や削除をすることができなくなる。画像データファイルの追加や削除の操作が必要なとき、ユーザは画像管理プログラムを立ち上げて操作をする。この場合には、画像データファイルの追加、削除の操作に応じてPC画像管理テーブルの登録内容が更新されるので上記不整合を生じない。
【0069】
以下、図4から図8を参照し、デジタルカメラ110およびPC150内のデータベース登録内容が更新されてゆく様子を説明する。図4は、デジタルカメラ110とPC150とが通信部116、164を介して接続されて未転送画像データファイルがデジタルカメラ110からPC150に送信された後のデータベース内登録内容を示す図である。
【0070】
デジタルカメラ110とPC150とが接続されたとき、PC150はデジタルカメラ110に対して未転送画像データファイルの送信を要求する。図4の例ではDSC画像管理テーブルの画像P0が未転送画像データファイルであり、デジタルカメラ110は当該の未転送画像データファイルをPC150に送信する。
【0071】
PC150は上記の未転送画像データファイルを受信してストレージ158内に記憶し、画像IDとしてP2を付与してPC画像管理テーブル中に登録する。これが図4(a)中で符号(A)を付したエントリである。
【0072】
続いて、画像P2に対して、画像認識処理部160で顔識別処理が行われる。すなわち、画像中から人の顔を抽出し、顔画像データファイル中の顔をテンプレートとして一致する人物の画像の有無を判定する。一致する人物の画像があれば、PC画像内人物テーブル中に画像IDと人物IDとを登録する。つまり、画像P2に対する属性情報が登録される。
【0073】
一方、画像P2中に写っている人の顔のうち、顔画像データファイル中の顔と一致しないものがある場合にはその顔に対応する人物名やメールアドレス等の情報を入力するよう、ユーザに促す。これらの情報をユーザが入力した場合には当該の情報に基づいてPC人物テーブルに追加登録をする処理が行われる。このとき、画像処理部152は、画像P2中から新規に登録する対象の人物の顔を含む画像を切り出して顔画像ファイルを生成し、ストレージ158内に記憶する。
【0074】
上記処理が行われた結果、図4(a)において符号(C)を付したエントリが属性情報としてPC人物テーブル中に追加登録される。また、図4に示す例では、画像認識処理部160での処理により、画像P2には人物J1に加えて、追加登録した人物J2および人物J3の顔が含まれていると判定され、その判定結果に対応して画像P2に対応する属性情報がPC画像内人物テーブルに追加登録される。これが図4(a)中で符号(B)を付したエントリである。
【0075】
次に、図5に示されるように、PC150は画像P2の画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。このとき、PC150はPC画像内人物テーブルおよびPC人物テーブル中で更新された登録内容(属性情報)を、新たに生成された顔画像データファイルとともにデジタルカメラ110に出力する。これらの情報に基づき、デジタルカメラ100はデータベース内情報の登録内容を更新する処理を行う。図3、図4で画像IDとしてP0の付与されているエントリに対応する画像IDとして、PC150内で付与されている画像IDと同じP2が新たに付与される。これが図5(b)中で符号(A)を付したエントリである。
【0076】
続いて、PC画像内人物テーブルおよびPC人物テーブルの更新内容に対応してPC150からデジタルカメラ110に送信された属性情報に基づき、DSC画像内人物テーブルおよびDSC人物テーブルが更新される。このとき、PC150から受信した顔画像ファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112中に設けられる領域に記憶する。図5(b)中で符号(C)、(D)を付したものが更新された部分である。
【0077】
続いてPC150は、DSC画像管理テーブルに登録される画像管理情報とファイルシステム管理情報との間で不整合を生じているものについて、以下に説明するように修復する処理を行う。図4(b)の例においては、符号(D)を付したエントリが不整合を生じているものである。
【0078】
PC150は、以下に説明する2つの方法のうち、いずれかによってデジタルカメラ110内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合に関する情報を得る。第1の方法は、デジタルカメラ110自体が上記不整合を検出する処理を行い、PC150が不整合に関する情報をデジタルカメラ110から受信する方法である。この方法に関しては後で第1の実施の形態の説明中で解説する。第2の方法は、PC150がデジタルカメラ110からDSC画像管理テーブル内の情報とファイルシステム管理情報とを一括して受信し、これらの情報をもとにPC150が上記不整合を検出する方法である。この方法に関しては後で第2の実施の形態の説明中で解説する。
【0079】
上記2つの方法のうちのいずれかで得られた上記不整合に関する情報中、画像管理情報は登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像データファイルであるP1010003.JPG、P1010004.JPGのうち、P1010003.JPGに対応するものがPC画像管理テーブル中にP3の画像IDが付与されて登録されていたものとする。
【0080】
PC画像管理テーブル内を検索することにより、画像P3が存在することが判明するので、画像P3の画像管理情報がPC150からデジタルカメラ110に出力される。この画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。これが図5(b)中で符号(B)を付したエントリである。また、DSC画像管理テーブルが更新された結果、画像データファイル存否情報中の未登録ファイル情報が消去されて「同左」に更新される。
【0081】
なお、PC150内に記憶される画像データファイル名とデジタルカメラ110内に記憶される画像データファイル名とは一致していないものの、両ファイル名中の拡張子を除いた下4桁の部分同士が一致するようにファイル名が付与されるので、上述した検索が可能となる。あるいは、PC画像管理テーブル中に、デジタルカメラ150内のどこにどのようなファイル名で当該の画像データファイルが記憶されているかが登録されていて、それを用いて検索するようにしてもよい。
【0082】
図6を参照して説明する。上記2つの方法のうちのいずれかで得られた上記不整合に関する情報中、画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないものとして、画像P5およびP200がそれに該当する。PC150内では、これらの画像P5、P200に対応する画像データファイルの検索が行われる。
【0083】
検索した結果、画像P5に対応する画像データファイルがあったものとする。この場合、PC150からデジタルカメラ110に、画像P5に対応する画像データファイルが送信される。この画像データファイルはデジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される。これに対応して、画像データファイル存否情報が「なし」から「同左」に更新される。
【0084】
以上で図5、図6を参照して説明した処理によっても、不整合を解消できない場合がある。つまり、DSC画像管理テーブルに登録されていない画像データファイル(未登録画像データファイル)が内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶されていたとして、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無ければ上記の処理で不整合を解消することはできない。
【0085】
また、DSC画像管理テーブルに画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104にも記憶媒体102にも存在しなかったとして、当該の画像管理情報に対応する画像データファイルがPC150にも記憶されていなければ、上記の処理で不整合を解消することができない。このような場合の処理について図7、図8を参照して説明する。
【0086】
図7、図8に示されるデータベース登録情報の変更処理は、図3から図6に示される処理が完了した後、あるいはデジタルカメラ110とPC150との接続が解除された後に行われる。ここでの説明の前提として、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像として例示されるP1010003.JPG、P1010004.JPGのうち、P1010004.JPGの画像データファイルに対応する画像管理情報がPC150内にも無かったものとする。
【0087】
内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶されるP1010004.JPGの画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合には、デジタルカメラ110内で画像管理情報が作成される。この場合、画像データファイル中の、図2を参照して先に説明した付加情報から少なくとも撮影日、さらに好ましくは撮影日時に関する情報が抽出されて画像管理情報が作成される。そして、P1010004.JPGの画像データファイルに対応するエントリがDSC画像管理テーブル中に追加登録される。このとき、画像IDとしてはP0が暫定的に付与される。これが図7(b)中において符号(A)が付されたものに相当する。
【0088】
後で再度デジタルカメラ110とPC150とが接続されたときに、先に説明したとおりPC150はデジタルカメラ110に対して未転送画像データファイルの送信を要求する。このときに上記P0の画像IDが付与された画像データファイルが、他に未転送画像データファイルがあればそれらの未転送画像データファイルとともに送信される。上記画像データファイルはPC150のストレージ内に記憶され、新たな画像IDが付与される。
【0089】
また、PC150内での顔識別処理の結果、人物が識別された場合には属性情報が作成される。そして図5を参照して説明したようにデジタルカメラ110の側ではPC150から送信された画像管理情報や属性情報をもとにDSC画像管理テーブル、PC画像内人物テーブル、PC人物テーブルの登録内容を更新する処理が行われる。これらの処理はデジタルカメラ110内のCPU132によって行われる。
【0090】
画像管理情報はDSC画像管理テーブルに登録されているが、対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも存在しない場合に対応する図8において、DSC画像管理テーブル内から画像P200のエントリが消去される(図8(b)中で符号(A)を付した部分を参照)。これに対応して画像データファイル存否情報も消去される(図8(b)中で符号(B)を付した部分を参照)。これらの処理はデジタルカメラ110内のCPU132によって行われる。
【0091】
以上、図3から図8を参照して説明した処理により、デジタルカメラ110内におけるDSC画像管理テーブル内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合はすべて解消される。以下では2つの実施の形態によって図3から図8を参照して説明した処理を行う手順について説明する。
【0092】
− 第1の実施の形態 −
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムで行われる画像管理処理の概略的手順を説明するシーケンスチャートである。図9のうち、図9A、図9Bは、デジタルカメラ110およびPC150が相互に接続される前、接続されている間、接続が解除された後において、デジタルカメラ110およびPC150の双方で行われる画像管理処理の手順を示す。また、図9Cは、図9A中で符号1が付された、デジタルカメラ110によって実行される撮影動作の処理手順の内容を示したものである。
【0093】
最初に図9Cを参照し、撮影動作時にデジタルカメラ110内で行われる処理手順について説明する。手順1.1においては露光量決定、自動焦点調節、シャッタ開閉、撮像素子での光電変換、画像信号処理等が行われ、画像データが生成される。手順1.2においては、RTC130からの日時情報の取得、撮影に際しての設定焦点距離、設定絞り、設定シャッタ秒時等の撮影情報の取得等に係る処理が行われる。つまり、図2を参照して説明した付加情報206を生成するための処理が行われる。
【0094】
手順1.3では、手順1で生成された画像データを圧縮して圧縮画像データが生成される。このときにサムネイル画像データも生成される。そして手順1.2の処理の結果生成された付加情報とサムネイル画像データを圧縮画像データに付加して画像データファイルが生成される。
【0095】
手順1.4では、上記手順1.3で生成された画像ファイルに所定の命名方式に従ってファイル名が付与され、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される。なお、本明細書中ではデジタルカメラ110で1回の撮影が行われたときに1つの画像データファイルが生成され、内蔵メモリ114および記憶媒体112のいずれかに記憶されるものとして説明するが、同じ画像ファイルを内蔵メモリ114および記憶媒体112の双方に記憶(二重化)することも可能である。あるいは、一度の撮影で得られた画像に対して2種類、あるいはそれ以上の種類(ファイルサイズ、保存形式)の画像データファイルが生成されて、画像データファイルの種類に応じて内蔵メモリ114および記憶媒体112のいずれかに振り分けて記憶されるようにしてもよい。
【0096】
手順1.5では、上記手順1.4までの処理で内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶された画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。この処理では、画像IDとしてP0が付与され、画像データファイル記憶位置情報が撮影日情報(あるいは撮影日時情報)とともにDSC画像管理テーブルに登録される。
【0097】
以上、図9Cを参照して説明した処理手順が図9Aに示される手順1としてデジタルカメラ110の側で行われる。その後、デジタルカメラ110とPC150とは通信部116、164を介してUSB接続される。PC150は、デジタルカメラ110と接続されたことを検知すると手順2を実行する。つまり、未転送画像ファイル要求の信号をデジタルカメラ110に送信し、デジタルカメラ110から送信される未転送画像データファイルを受信する処理をPC150は行う。
【0098】
このとき、デジタルカメラ110は手順2.1を実行し、PC150から要求された未転送画像データファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112から読み出してPC150に送信する。つまり、デジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブルを参照してP0の画像IDが付与されるエントリを抽出し、該当するエントリ内の画像データファイル記憶位置情報に基づいて画像データファイルを読み出し、それをPC150に送信する。
【0099】
手順2で未転送画像データファイルを受信したPC150は、手順3において顔識別処理を行い、新たに生成された画像管理情報と属性情報とを手順4でデジタルカメラ150に送信する。これらの情報をデジタルカメラ150は手順4.1で受信し、DSC画像管理テーブル、DSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブルに登録する。
【0100】
PC150は、手順5で第1の画像特定情報、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求する。デジタルカメラ110は手順4.1において、上記第1の画像特定情報に該当するものを画像データファイル存否情報中から抽出してPC150に送信する。
【0101】
手順6においてPC150は、デジタルカメラ110から受信した第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索する。そして、対応する画像データファイルがストレージ158中に存在する場合、手順7においてデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順7.1において当該の画像データファイルを受信し、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶し、当該の画像データファイルに対応する画像データファイル存否情報を「なし」から「同左」に更新する。
【0102】
PC150は、手順8で第2の画像特定情報、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求する。デジタルカメラ110は手順8.1において、上記第2の画像特定情報に該当するものを画像データファイル存否情報中から抽出してPC150に送信する。
【0103】
手順9においてPC150は、デジタルカメラ110から受信した第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を検索する。そして、該当する画像管理情報がPC画像管理テーブル中に存在する場合、手順10においてデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順10.1において当該の画像管理情報を受信してDSC画像管理テーブルに登録し、当該の画像管理情報に対応する画像データファイル存否情報を「同左」に更新する。
【0104】
上記一連の処理が完了した後、デジタルカメラ110とPC150との接続が解除される。このときに、デジタルカメラ110では以下に説明する手順が行われる。手順11では、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものが抽出される。
【0105】
手順11が実行される時点において、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この条件に該当する画像管理情報は、手順11.1においてDSC画像管理テーブル中から削除される。このとき、当該の画像管理情報に対応する画像データファイル存否情報についても削除される。
【0106】
手順12では、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものが抽出される。
【0107】
手順12が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この場合、手順12.1において、当該の画像データファイル中から付加情報が読み出されて補完画像管理情報が作成される。この補完画像管理情報は、撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)が上述した付加情報中から抽出されて作成される。
【0108】
続いて、手順12.1.1で補完画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。このとき、画像IDとしてはP0が付与され、画像データファイル存否情報は「同左」に書き換えられる。このように、補完画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルにP0の画像IDが付与されて登録されることにより、デジタルカメラ110は当該の画像データファイルを未転送画像データファイルとして認識することになる。
【0109】
したがって、次にデジタルカメラ110とPC150が接続されたときに当該の画像データファイルは未転送画像データファイルとしてPC150に送信され、図9Aの手順3、手順4、手順4.1の処理が行われてDSC画像管理テーブルの登録内容が更新される。また、PC150からデジタルカメラ110に属性情報が送信された場合には、当該の属性情報がDSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブル内に登録される。
【0110】
本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて図9のシーケンスチャートを参照して説明した画像管理処理が行われる際にデジタルカメラ110、PC150のそれぞれで実行される処理手順について図10および図11を参照して説明する。
【0111】
図10は、PC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する概略フローチャートである。図10においては、図9Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150とが接続されてから、図9Bのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150との接続が切断されるまでの間の処理手順が示される。
【0112】
S100においてPC150は、USB接続処理を行う。つまり、デジタルカメラ110が通信部164を介してPC150に接続されたことを検出し、接続されたハードウェアを認識して専用のドライバをインストールし、PC150とデジタルカメラ11との間での通信を確立する。
【0113】
S102においてPC150は、未転送画像ファイル要求をデジタルカメラ110に出力し、デジタルカメラ110からの応答(デジタルカメラ110から出力される情報)を受信する処理を行う。図9Aにおける手順2の処理がS102の処理に相当する。
【0114】
PC150は、デジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の未転送画像ファイルに対してS104からS112の処理を行う。すなわち、PC150はS106、S108で顔識別の処理を行い、S110で属性情報の生成およびPC画像内人物テーブル、PC人物テーブルへの登録ならびにPC画像管理テーブルへの画像管理情報の登録を行い、S112で画像管理情報および属性情報をデジタルカメラ110に送信する処理を行う。そして、処理対象の未転送画像データファイルがまだ存在する間(S104:はい)、上述した処理を繰り返し行う。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S104で処理残なしと判定され、S114へ進む。
【0115】
S104の判定が否定される、すなわちデジタルカメラ110から送信された全ての未転送画像データファイルに対する顔識別、属性情報生成・登録、画像管理情報登録、属性情報および画像管理情報のデジタルカメラ110への送信の処理が完了したと判定されると処理はS114に進む。以上のS104からS112までの処理が図9Aにおける手順3および4の処理に相当する。
【0116】
S114においてPC150は、第1の画像特定情報、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求し、デジタルカメラ110からの応答を受信する処理を行う。このS114の処理が図9Aにおける手順5の処理に相当する。
【0117】
PC150は、S114でデジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の第1の画像特定情報に基づいてS116からS122までの処理を行う。すなわち、PC150は、S118で第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索する。対応する画像データファイルが存在する場合(S118:はい)、PC150はS120の処理を行い、当該の画像データファイルをデジタルカメラ110内で復活させるか否かユーザに問い合わせる。この画像データファイルを復活させることをユーザが望んでいる場合(S120:はい)、PC150はS122で第1の画像特定情報に対応する画像データファイルをデジタルカメラ110に送信し、S116の処理に戻る。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S116で処理残なしと判定され、S130へ進む。
【0118】
対応する画像データファイルがPC150内に無かった場合(S118:いいえ)、および画像データファイルの復活をユーザが望んでいない場合(S120:いいえ)、処理はS116に戻る。デジタルカメラ110から送信された第1の画像特定情報が複数ある場合にはその数に応じてS116からS122の処理が繰り返し行われる。なお、S118の検索で目的とする画像データファイルが発見されなかった場合、「該当する画像データファイルはPC内で見つかりませんでした。」という旨の表示を表示部154上にしてもよい。
【0119】
以上、PC150により行われるS116からS122の処理が図9Aにおける手順6および7の処理に相当する。なお、上記S118での画像データファイル検索処理において、PC150はストレージ158内に記憶されるファイルを管理するファイルシステム管理情報を参照して検索することもできるが、PC画像管理テーブルを参照して検索することもできる。理由は、本実施の形態に係る画像管理システム100において、先述したとおり、PC画像管理テーブルに登録される画像管理情報とPC150のストレージ158に記憶される画像データファイルとの間には不整合が生じないように構成されているからである。
【0120】
S130においてPC150は、第2の画像特定情報、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求し、デジタルカメラ110からの応答を受信する処理を行う。このS130の処理が図9Bにおける手順8の処理に相当する。
【0121】
PC150は、デジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の第2の画像特定情報に基づいてS132からS136までの処理を行う。すなわち、PC150は、S134でPC画像管理テーブルにアクセスし、第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を検索する。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S132で処理残なしと判定され、S138へ進む。
【0122】
対応する画像管理情報が存在する場合(S134:はい)、PC150はS136で第2の画像特定情報に対応する画像管理情報をデジタルカメラ110に送信し、S132の処理に戻る。対応する画像管理情報がPC150内に無かった場合(S134:いいえ)、処理はS132に戻る。デジタルカメラ110から送信された第2の画像特定情報が複数ある場合にはその数に応じてS132からS136の処理が繰り返し行われる。なお、S134の検索で目的とする画像管理情報が発見されなかった場合、「該当する画像管理情報はPC内で見つかりませんでした。」という旨の表示を表示部154上にしてもよい。
【0123】
以上、PC150により行われるS132からS136の処理が図9Bにおける手順9および10の処理に相当する。PC150はS138において、PC150とデジタルカメラ110との通信を切断する処理を行い、一連の画像管理処理を完了する。
【0124】
図11は、デジタルカメラ110で実行される画像管理処理手順を説明する概略フローチャートである。図11においては、図9Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110がPC150と接続されてから、図9Bのシーケンスチャート中でPC150との接続が切断されるまでの手順に加えて、図9Bの手順11および手順12の処理が完了するまでの処理手順を示す。なお、図9Cに示される、撮影に際しての処理手順については、その内容が図9Cで十分に示されているので、フローチャートを用いての図示および説明を省略する。
【0125】
S200においてデジタルカメラ110は、PC150とのUSB接続処理を行い、PC150との間で相互に通信可能な状態となる。S202においてデジタルカメラ110は、PC150からの要求に対応して未転送画像データファイルをPC150に送信する。このS202の処理が図9Aにおける手順2.1の処理に相当する。
【0126】
S202でPC150に送信した未転送画像データファイルに対応してPC150から送信される画像管理情報および属性情報をデジタルカメラ110はS204で受信し、続くS206でデジタルカメラ110内のデータベースの登録内容を更新する処理を行う。S204、S206の処理が図9Aにおける手順4.1の処理に相当する。
【0127】
PC150から第1の画像特定情報送信要求が送信されるのに応じて、デジタルカメラ110はS208において第1の画像特定情報送信の処理を行う。すなわち、デジタルカメラ110は画像データファイル存否情報中から、DSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当するもの(図3の例において、画像データファイル存否情報が「なし」であるもの)を抽出し、第1の画像特定情報としてPC150に送信する。S208の処理が図9Aにおける手順5.1の処理に相当する。
【0128】
S210においてデジタルカメラ110は、上記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルがPC150から送信される場合にその画像データファイルを受信する処理を行い、続くS212でデジタルカメラ110内のデータベースを更新する処理を行う。以上のS210、S212の処理が図9Aにおける手順7.1の処理に相当する。
【0129】
PC150から第2の画像特定情報送信要求が送信されるのに応じて、デジタルカメラ110はS214において第2の画像特定情報送信の処理を行う。すなわち、デジタルカメラ110は画像データファイル存否情報中から、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当するもの(図3の例において、画像データファイル存否情報が「DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG」、「DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG」であるもの)を抽出し、第2の画像特定情報としてPC150に送信する。S214の処理が図9Bにおける手順8.1の処理に相当する。
【0130】
S216においてデジタルカメラ110は、上記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報がPC150から送信される場合にその画像管理情報を受信する処理を行い、続くS218でデジタルカメラ110内のデータベースを更新する処理を行う。以上のS216、S218の処理が図9Bにおける手順10.1の処理に相当する。
【0131】
S220においてデジタルカメラ110は、PC150との接続を断つ処理を行う。続いて図11Bを参照して、デジタルカメラ110の内部で行われる画像管理処理について説明する。図11Aを参照して説明したS200からS220の処理がデジタルカメラ110で行われた後も、上記第1の画像特定情報、第2の画像特定情報に対応する不整合がデジタルカメラ110内において残存しうる。以下で説明するS230からS240の処理は、デジタルカメラ110内に残存する不整合を解消するための処理である。
【0132】
S230においてデジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を画像データファイル存否情報中から抽出する。S230の処理が図9Bにおける手順11の処理に相当する。したがって、この手順11の説明中でも述べたとおり、S230の処理が実行される時点においては、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。
【0133】
上記S230の処理で抽出された上記不整合に対応し、デジタルカメラ110はS232、S234の処理を繰り返し行い、DSC画像管理テーブル中に存在する当該の不整合を生じる画像管理情報を削除する。このとき、対応する画像データファイル存否情報の「なし」を削除する。上記S232、S234の処理が図9Bにおける手順11.1の処理に相当する。
【0134】
次に、デジタルカメラ110はS236において、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当する不整合を画像データ存否情報中から抽出する。S236の処理が図9Bにおける手順12の処理に相当する。したがって、この手順12の説明中でも述べたとおり、S236が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。
【0135】
上記S236の処理で抽出された、1つまたは複数の上記不整合に対応し、デジタルカメラ110はS238からS246までの処理を繰り返し行う。すなわち、デジタルカメラ110は、画像管理情報が登録されていない画像データファイルのサムネイル画像をS240で表示部126に表示し、当該の画像をデジタルカメラ110内のデータベースに登録するか否かの決定をユーザに促す。
【0136】
ユーザが当該の画像をデジタルカメラ110内のデータベースに登録することを希望する場合(S240:はい)、デジタルカメラ110はS242で補完画像管理情報を作成する処理を行う。すなわち、当該の画像の画像データファイル中から付加情報を読み出し、その付加情報中から撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)を抽出して当該の画像に対応する補完画像管理情報を作成する。続くS244においてデジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブル内で当該の画像に対応する登録内容を更新し、画像データファイル存否情報を「同左」に書き換える。
【0137】
一方、S240でユーザは画像の登録を希望していないと判定された場合(S240:いいえ)、デジタルカメラ110内に記憶されている当該の画像の画像データファイルを削除する。このとき、DSC画像管理テーブル中の、当該の画像データファイルに対応するブランクエントリを削除し、対応する画像データファイル存否情報も削除する。以上、DSC110により行われるS238からS246までの処理が図9Bにおける手順12.1および手順12.1.1の処理に相当する。
【0138】
上述したデジタルカメラ110による処理が行われる際に参照される画像データファイル存否情報の更新は、以下のタイミングで行うことが望ましい。すなわち、デジタルカメラ110内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間で不整合を生じる可能性があるのは、
(a) デジタルカメラ110がPC150に接続されたときと、
(b) 記憶媒体112がデジタルカメラ110から取り外されてPC150のメモリカードリーダ等に接続されたときである。
【0139】
上記(a)においては、デジタルカメラ110がPC150からマス・ストレージとして認識され、ユーザがファイル操作をした場合、あるいは図9から図11を参照して説明した画像管理の処理がおこなわれている途中でデジタルカメラ110とPC150との間で意図しない接続解除(ケーブル外れ、ノイズによる情報伝達の乱れ、デジタルカメラ110の電池切れ等)が発生した場合に不整合を生じうる。また、上記(b)においては、ユーザがファイル操作をして記憶媒体112内の画像データファイルを削除したり、PC150内に記憶されていた画像データファイルを記憶媒体112内に転送したりした場合に不整合を生じうる。
【0140】
したがって、画像データファイル存否情報の更新は、PC150とデジタルカメラ110との接続が解除された後、デジタルカメラ110に記憶媒体112が装着されたことが検出されたとき、およびデジタルカメラ110の電源が投入されたとき(なぜなら、デジタルカメラ110の電源がオフとなっている間に記憶媒体112が抜き差しされているかも知れないからである)等のタイミングで行うことが望ましい。
【0141】
以上に説明した第1の実施の形態に係る画像管理システムによれば、デジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像ファイルの一覧と、デジタルカメラ110で管理されるデータベースとの間に不整合を生じた場合、それらの不整合は画像データファイル存否情報として記録される。そして、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときに、画像データファイル存否情報中に記録される不整合を解消するための画像管理情報または画像データファイルがPC150内で検索され、該当するものがあれば、それらがデジタルカメラ110に送信されて不整合が解消される。
【0142】
また、不整合を解消するための画像管理情報や画像データファイルがPC150から得られない場合であっても、デジタルカメラ110内に画像管理情報が登録されていない画像データファイルがある場合にはその画像データファイル中から付加情報が読み出され、その付加情報中から抽出された情報をもとに画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルに登録される。デジタルカメラ110内に画像管理情報があるものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも存在しない場合には当該の画像管理情報が消去されるので不整合を解消することが可能となる。
【0143】
− 第2の実施の形態 −
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムで行われる画像管理処理の概略的手順を説明するシーケンスチャートである。図12には、デジタルカメラ110およびPC150が相互に接続される前、接続されている間、接続が解除された後で、デジタルカメラ110およびPC150の双方で行われる画像管理処理の手順を示す。なお、図12A中、デジタルカメラ110によって実行される撮影動作の処理手順1の内容については図9Cに示されるものと同様であるので図示および説明を省略する。
【0144】
デジタルカメラ110とPC150とは通信部116、164を介してUSB接続され、第1の実施の形態で図9Aを参照して説明したのと同様に手順2および手順3がPC150で、手順2.1がデジタルカメラ110で実行される。これにより、未転送画像データファイルのデジタルカメラ110からPC150への送信、PC150側で新たに生成された画像管理情報および属性情報のデジタルカメラ110への送信、DSC画像管理テーブルへの画像管理情報の登録、DSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブルへの属性情報の登録が行われる。
【0145】
第2の実施の形態と第1の実施の形態との違いは、以下に説明する点である。すなわち、第1の実施の形態ではデジタルカメラ110の側でDSC画像管理テーブル中の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合が検出されていたが、第2の実施の形態においてはPC150の側で上記不整合が検出される。
【0146】
PC150は、手順5でデジタルカメラ110に対してデジタルカメラ110内のデータベース情報一覧および画像データファイル一覧の送付を要求する。この要求に対応してデジタルカメラ110は手順5.1において、DSC画像管理情報(登録一覧情報)とファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とをPC150に送信する。
【0147】
手順6においてPC150は、手順5.1でデジタルカメラ110から送信されたDSC画像管理情報(登録一覧情報)とファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とを比較する。そして、第1の不整合、すなわち、DSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。
【0148】
PC150は、検出された不整合に対応する画像データファイルをストレージ158内で検索する処理を手順7で行う。この検索に際しては、第1の実施の形態でも説明したように、PC画像管理テーブルを参照することが可能であるので、比較的短時間のうちに目的とする画像データファイルを見つけ出すことが可能となる。そして上記不整合に対応する画像データファイルがストレージ158内に存在する場合、この手順7においてPC150は当該の画像データファイルをデジタルカメラ110に送信する。
【0149】
デジタルカメラ110は、手順7.1で上記画像データファイルをPC150から受信し、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶する。なお、第2の実施の形態においては上記の不整合がPC150の側で管理されるので、図3から図8に示される画像データファイル存否情報は必ずしも必要は無い。
【0150】
無論、第2の実施の形態においてもデジタルカメラ110内に画像データファイル存否情報が登録されていてもよい。その場合、上記手順7.1でPC150から受信した画像データファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶したときにこの画像データファイルに対応する画像データファイル存否情報を「なし」から「同左」に書き換えればよい。以下の第2の実施の形態の説明では、デジタルカメラ110内に画像データファイル存否情報が登録されないものとして説明をする。
【0151】
手順8においてPC150は、デジタルカメラ110から手順5.1で送信されたDSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とを比較する。そして、第2の不整合、すなわち、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。
【0152】
PC150は、手順8で検出された不整合に対応する画像管理情報をPC画像管理テーブル内で検索する処理を手順9で行う。上記不整合に対応する画像管理情報がPC画像管理テーブル内に存在する場合、PC150は手順9においてさらに、当該の画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順9.1において当該の画像管理情報を受信し、DSC画像管理テーブルに登録する。
【0153】
上記一連の処理が完了した後、デジタルカメラ110とPC150との接続が解除される。その後、デジタルカメラ110では以下に説明する手順10、手順10.1、手順11、手順11.1、手順11.1.1の処理が行われる。
【0154】
手順10では、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものが抽出される。手順10が実行される時点において、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この条件に該当する画像管理情報は、手順10.1においてDSC画像管理テーブル中から削除される。
【0155】
手順11では、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものが抽出される。手順11が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この場合、手順11.1において、当該の画像データファイル中から付加情報が読み出されて補完画像管理情報が作成される。この補完画像管理情報は、撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)が上述した付加情報中から抽出されて作成される。
【0156】
続いて、手順11.1.1で補完画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。このとき、画像IDとしてはP0が付与される。このように、補完画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルにP0の画像IDが付与されて登録されることにより、第1の実施の形態でも説明したのと同様の処理が可能となる。すなわち、次にデジタルカメラ110とPC150とが接続されたときに当該の画像データファイルは未転送画像データファイルとしてPC150に送信され、図12Aの手順3、手順4、手順4.1の処理が行われてDSC画像管理テーブルの登録内容が更新される。また、PC150から属性情報が送信された場合には当該の属性情報がDSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブル内に登録される。
【0157】
本発明の第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて図12のシーケンスチャートを参照して以上に説明した画像管理処理が行われる際に、デジタルカメラ110、PC150のそれぞれで実行される処理手順について図13および図14を参照して説明する。
【0158】
図13は、PC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する概略フローチャートである。図13においては、図12Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150とが接続されてから、図12Bのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150との接続が切断されるまでの間の処理手順が示される。図13のフローチャートにおいて、第1の実施の形態でPC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する図10のフローチャート中の処理内容と同様の処理ステップには図10のフローチャート中で付されるのと同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0159】
図13Aのフローチャートにおいて、S100でデジタルカメラ110とPC150との接続を確立する処理が行われ、続いてS102からS112までの処理が実行される。つまり、図12Aにおける手順2、手順3、手順4の処理が行われる。なお、上記の処理において、図13の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S104で処理残なしと判定され、S300へ進む。
【0160】
S300においてPC150は、DSC画像管理テーブル内の情報の一覧(登録一覧情報)と、内蔵メモリ114、記憶媒体112のファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とを送信するよう、デジタルカメラ110に要求し、これらの情報をデジタルカメラ110から受信する。S300の処理が図12Aにおける手順5の処理に対応する。
【0161】
S302においてPC150は、デジタルカメラ110から送信されたDSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とを比較する。そして第1の不整合、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。S302の処理が図12Aにおける手順6の処理に対応する。
【0162】
PC150は、S302の処理で検出された1つまたは複数の不整合に基づいてS116からS122までの処理を行う。すなわち、PC150は、S302で検出された不整合に対応する画像データファイルをストレージ158内で検索する。そして、該当する画像データファイルがストレージ158内に存在していて、ユーザがデジタルカメラ110内で当該の画像を復活させることを希望する場合にはその画像データファイルをデジタルカメラ110に送信する。なお、上記の処理において、図13Aの処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S116で処理残なしと判定され、S310に進む。
【0163】
S302で検出された不整合が複数ある場合にはその数に応じてS116からS122までの処理が繰り返し行われる。以上、PC150により行われるS116からS122までの処理が図12Aにおける手順7の処理に相当する。
【0164】
上述したS116からS122の処理に続き、図13BのS310の処理が行われる。PC150はS310において、第2の不整合、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当する不整合を検出する。S310の処理が図12Bの手順8の処理に相当する。
【0165】
PC150は、S310の処理で検出された1つまたは複数の不整合に基づいてS132からS136までの処理を行う。すなわち、PC150は、PC画像管理テーブルにアクセスし、S310で検出された不整合に対応する画像管理情報を検索する。対応する画像管理情報が存在する場合、その画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。S310で検出された不整合が複数ある場合にはその数に応じてS132からS136までの処理が繰り返し行われる。なお、上記の処理において、図13Aの処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S132で処理残なしと判定され、S138に進む。
【0166】
以上、PC150により行われるS132からS136までの処理が図12Bにおける手順9の処理に相当する。PC150はS138においてUSB切断処理を行い、一連の画像管理処理を完了する。
【0167】
図14は、デジタルカメラ110で実行される画像管理処理手順を説明する概略フローチャートである。図14においては、図12Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110がPC150と接続されてから、図12Bのシーケンスチャート中でPC150との接続が切断されるまでの手順に加えて、図12B中の手順10および手順11の処理が完了するまでの処理手順を示す。
【0168】
図14のフローチャートにおいて、第1の実施の形態でデジタルカメラ110によって実行される画像管理処理の手順を説明する図11のフローチャート中の処理内容と同様の処理ステップには図11のフローチャート中で付されるのと同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。また、図12Aの手順1における撮影動作の処理手順については、第1の実施の形態で説明したのと同様の理由により、フローチャートを用いての図示および説明を省略する。
【0169】
S200におけるPC150との接続処理に続いてS202、S204、S206の処理が行われ、未転送画像データファイルのデジタルカメラ110からPC150への送信、PC150からの画像管理情報・属性情報の受信、デジカメ110内におけるデータベースの更新が行われる。つまり、図12Aにおける手順2.1、手順4.1の処理が行われる。
【0170】
次に、PC150による図13AのS300の処理により、デジタルカメラ110内のデータベース情報一覧および画像データファイル一覧を送付する要求がデジタルカメラ110に対して発せられる(図12Aの手順5.1の処理)。この要求に対応し、デジタルカメラ110はS400において、DSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とをPC150に送信する。
【0171】
上記DSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とがPC150内で比較されて第1の不整合および第2の不整合が検出される。すなわち、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものに対応する第1の不整合と、内蔵メモリ114または記憶媒体112には画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものに対応する第2の不整合とが検出される。
【0172】
第1の不整合に対応する画像データファイルがPC150内にある場合、先にも説明したように、その画像データファイルがPC150から送信される。デジタルカメラ110はS210において、その画像データファイルを受信して内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶する(図12Aの手順7.1の処理)。
【0173】
第2の不整合に対応する画像管理情報がPC150のPC画像管理テーブル内に登録されていた場合、先にも説明したようにその画像管理情報がPC150から送信される。デジタルカメラ110はS216において、その画像管理情報を受信する。続くS218でデジタルカメラ110は、S216で受信した画像管理情報をDSC画像管理テーブルに登録する。以上のS216、S218の処理が図12Bにおける手順9.1での処理に相当する。
【0174】
S220においてデジタルカメラ110は、PC150との接続を断つ処理を行う。以下、図14Bに示される処理が行われる。図14Bに示される処理は、第1の実施の形態で図11Bを参照して説明したのと同じ処理である。すなわち、図14Aを参照して説明した処理がデジタルカメラ110で行われた後も、上記第1の不整合、第2の不整合がデジタルカメラ110内において残存する場合があるので、これらの残存する不整合を解消するための処理が行われる。
【0175】
S230からS234までの処理で、第1の不整合を解消する処理が行われる。つまり、S220のUSB切断処理が行われた後で第1の不整合が残存する、ということは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無いということである。この場合、デジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブル中に存在する上記第1の不整合を生じる画像管理情報を削除する。
【0176】
S236からS246までの処理で、第2の不整合を解消する処理が行われる。つまり、S220のUSB切断処理が行われた後で第2の不整合が残存する、ということは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無いということである。この場合、デジタルカメラ110は、第2の不整合に対応する画像データファイル中の付加情報を用いて画像管理情報を作成し、DSC画像管理テーブルにP0の画像IDを付与して登録する。
【0177】
上記S236からS246までの処理において、第2の不整合に対応する画像データファイルについて、サムネイル画像を表示部126に表示し、当該の画像を登録するか否かの判断をユーザに任せることが可能な点も第1の実施の形態と同様である。そして、ユーザが当該の画像の登録を希望しない場合には、該当する画像データファイルが消去されて第2の不整合が解消されるのも第1の実施の形態と同様である。
【0178】
以上に説明した第2の実施の形態に係る画像管理システムによっても、第1の実施の形態と同様、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像データファイルの一覧とDSC画像管理テーブルとの間に不整合がある場合にそれを検出して解消することが可能となる。このとき、デジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像データファイルの一覧(ファイル一覧情報)とDSC画像管理テーブル(登録一覧情報)との間に生じた不整合はPC150によって検出される。
【0179】
つまり、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときに、デジタルカメラ110のファイルシステム管理情報とDSC画像管理テーブル内の画像管理情報とがPC150に送信され、PC150の側でこれらの情報が比較される。この比較結果に基づき、上述した第1の不整合および第2の不整合がPC150で検出される。それ故、デジタルカメラ110の内部ではこれらの不整合を検出、管理する処理が不要となる。したがって、上記不整合を検出して管理する処理がデジタルカメラ110の電源を投入したときに行われる場合と比較すると、デジタルカメラ110の電源を投入してから撮影が可能となるまでに要する時間(起動時間)を短縮し、操作性に優れたものとすることが可能となる。
【0180】
以上、第1および第2の実施の形態では、デジタルカメラ110とPC150とが接続されて画像管理の処理が行われる例について説明したが、デジタルカメラ110に代えてボイスレコーダやデータロガ等とPC150とが接続されて音声データファイルや収集データファイルの管理が行われるような場合にも本発明を適用可能である。また、PC150については汎用のコンピュータであっても、専用の情報機器(画像処理装置)であってもよい。
【0181】
以上、第1および第2の実施の形態によって本発明について説明したが、本明細書中には以下に示す態様の発明が含まれる。
【0182】
[1] 通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【0183】
(効果1)
上記発明[1]によれば、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合に、画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお、不整合が存在する場合には以下のように修復をすることができる。すなわち、画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を画像管理データベースから削除する。また、画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていない場合には、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する。このようにして、単に不整合を修復するだけでなく、欠落した情報の復旧を図ることが可能となる。
【0184】
[2] 通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを特定可能なファイル一覧情報と、前記画像管理データベースに登録された画像データファイルを特定可能な登録一覧情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する画像一覧送信部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【0185】
(効果2)
上記発明[2]によれば、上記発明[1]が有する効果と同様、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像撮影装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0186】
[3] 前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルの付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成し、前記画像管理データベースに登録することを特徴とする前記[1]または[2]の画像撮影装置。
【0187】
(効果3)
上記[3]の発明によれば、画像管理情報を作成する際に、ユーザによる情報の入力等の操作を不要とすることができる。
【0188】
[4] 前記未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して前記画像処理装置から送信された、当該画像データファイルの属性情報を、前記通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した前記属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、をさらに有することを特徴とする前記[3]の画像撮影装置。
【0189】
(効果4)
上記[4]の発明によれば、未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して画像処理装置から送信された属性情報を画像管理データベースに登録することにより、画像撮影装置の側で属性情報を生成する処理を省くことができ、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0190】
[5] 画像撮影装置と画像処理装置で構成された画像管理システムであって、
前記画像撮影装置は、
前記画像処理装置との間で情報を送受信する第1の通信部と、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して、画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している第1の画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記第1の画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された前記画像管理情報とを比較し、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記第1の通信部を介して受信して、前記第1の画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記第1の画像管理データベースから削除する画像情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成し、前記第1の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部とを有し、
前記画像処理装置は、
前記画像撮影装置との間で情報を送受信する第2の通信部と、
前記未転送画像データファイル送信部で前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを前記第2の通信部を介して受信する画像データファイル受信部と、
前記画像データファイル受信部で受信したそれぞれの画像データファイルを記憶する画像データファイルメモリと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する第2の画像管理データベースと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルのそれぞれを管理する第2の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と、
前記比較結果送信部で前記画像撮影装置から送信された前記第1の画像特定情報と前記第2の画像特定情報とを前記第2の通信部を介して受信する画像特定情報受信部と、
前記画像特定情報受信部で受信した、前記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する欠落画像データファイル送信部と、
前記画像特定情報受信部で受信した、前記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する画像管理情報送信部と、を有することを特徴とする画像管理システム。
【0191】
(効果5)
上記発明[5]によれば、上記発明[1]と同様に、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0192】
[6] 画像撮影装置と画像処理装置で構成された画像管理システムであって、
前記画像撮影装置は、
前記画像処理装置との間で情報を送受信する第1の通信部と、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像に対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して、画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している第1の画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記第1の画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを特定可能なファイル一覧情報と、前記画像管理データベースに登録された画像データファイルを特定可能な登録一覧情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する画像一覧送信部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記第1の画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記第1の画像管理データベースから削除する画像情報削除処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記第1の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部とを有し、
前記画像処理装置は、
前記画像撮影装置との間で情報を送受信する第2の通信部と、
前記未転送画像データファイル送信部で前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを前記第2の通信部を介して受信する画像データファイル受信部と、
前記画像データファイル受信部で受信したそれぞれの画像データファイルを記憶する画像データファイルメモリと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する第2の画像管理データベースと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルのそれぞれを管理する第2の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と、
前記画像一覧送信部で前記画像撮影装置から送信された前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報を前記第2の通信部を介して受信する一覧情報受信部と、
前記一覧情報受信部で受信した前記ファイル一覧情報と前記登録一覧情報とを比較し、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像データファイルを前記画像データファイルメモリ中で探索し、該当する画像データファイルが存在する場合には当該の画像データファイルを読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する欠落画像データファイル送信部と、
前記一覧情報受信部で受信した前記ファイル一覧情報と前記登録一覧情報とを比較し、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースに登録されていないものに対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で探索し、該当する画像管理情報が存在する場合には当該の画像管理情報を読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する画像管理情報送信部と
を有することを特徴とする画像管理システム。
【0193】
(効果6)
上記発明[5]によれば、上記発明[1]と同様に、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像撮影装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0194】
[7] 前記画像撮影装置において、
前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記第1の画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルに対応する前記画像管理情報を作成する際に、当該の画像データファイル中に含まれる付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成することを特徴とする前記[5]または[6]の画像管理システム。
【0195】
(効果7)
上記[7]の発明によれば、画像管理情報を作成する際に、ユーザによる情報の入力等の操作を不要とすることができる。
【0196】
[8] 前記画像処理装置は、
前記画像データファイル受信部で受信した前記画像データファイルに含まれる画像を処理して、当該の画像に含まれる人物を識別する画像認識処理部と、
前記画像認識処理部で識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として前記第2の画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、
前記属性情報を、前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する属性情報送信部と
をさらに有し
前記画像撮影装置は、
前記未転送画像データファイル送信部で送信した前記画像データファイルに応じて前記画像処理装置から送信された前記属性情報を、前記第1の通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性登録処理部と
をさらに有することを特徴とする前記[5]または[6]の画像管理システム。
【0197】
(効果8)
上記[8]の発明によれば、画像処理装置の側で画像認識処理を行って識別された人物を特定する情報が画像の属性情報として画像処理装置から画像撮影装置に送信され、画像撮影装置内の画像管理データベースに登録されるので、画像撮影装置の側で画像認識や属性情報生成のための処理をすることが不要となり、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0198】
[9] 通信部を介して画像撮影装置と接続し、当該の画像撮影装置と情報を送受信可能に構成されるコンピュータで実行される画像管理プログラムであって、
前記画像撮影装置は、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報が、当該画像データに付加情報として付加されて作成された画像データファイルを記憶するための画像メモリと、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを管理するための画像管理情報を記憶する第1の画像管理データベースと
を有し、
前記画像管理プログラムは、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを前記画像撮影装置から受信する未転送画像データファイル受信ステップと、
前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを、前記コンピュータが有する画像データファイルメモリに記憶するステップと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を、前記コンピュータが有する第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報との比較が前記画像撮影装置で行われて生成される第1および第2の画像特定情報であって、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを前記画像撮影装置から受信するステップと、
前記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと、
前記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと
を有することを特徴とする画像管理プログラム。
【0199】
(効果9)
上記[9]の発明によれば、画像撮影装置内において、第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しない場合には、画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記画像撮影装置に送信することが可能となる。また、画像撮影装置内において、画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていない場合には、対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して画像撮影装置に送信することが可能となる。これにより、画像撮影装置内で第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が第1の画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置内の画像データファイル、第2の画像管理データベース中の画像管理情報を用い、上記不整合の修復を試みることが可能となる。
【0200】
[10] 通信部を介して画像撮影装置と接続し、当該の画像撮影装置と情報を送受信可能に構成されるコンピュータで実行される画像管理プログラムであって、
前記画像撮影装置は、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報が当該画像データに付加情報として付加されて作成された画像データファイルを記憶するための画像メモリと、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理するための画像管理情報が登録される第1の画像管理データベースと
を有し、
前記画像管理プログラムは、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを前記画像撮影装置から受信する未転送画像データファイル受信ステップと、
前記画像撮影装置から送信された前記画像データファイルを画像データファイルとして前記コンピュータが有する画像データファイルメモリに記憶するステップと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理するための画像管理情報を前記コンピュータが有する第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された全ての画像データファイルを特定する画像管理情報の一覧とを前記画像撮影装置から受信するステップと、
前記受信するステップで受信した前記画像データファイルの一覧と前記画像管理情報の一覧とを比較するステップと、
前記比較するステップでの比較結果に基づき、前記第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像データファイルを前記画像データファイルメモリ中で探索し、該当する画像データファイルが存在する場合には当該の画像データファイルを読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと、
前記比較するステップでの比較結果に基づき、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものに対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で探索し、該当する画像管理情報が存在する場合には当該の画像管理情報を読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと
を有することを特徴とする画像管理プログラム。
【0201】
(効果10)
上記[10]の発明によれば、上記[9]の発明と同様に、画像撮影装置内で第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が第1の画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置内の画像データファイル、第2の画像管理データベース中の画像管理情報を用い、上記不整合の修復を試みることが可能となる。
【0202】
[11] 前記未転送画像データファイル受信ステップで受信した前記画像データファイルに含まれる画像を処理し、その画像に含まれる人物を識別する画像認識処理ステップと、
前記画像認識処理ステップで識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として前記第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記属性情報を、前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信するステップと
をさらに有する事を特徴とする前記[9]または[10]に記載の画像管理プログラム。
【0203】
(効果11)
上記[11]の発明によれば、画像処理装置の側で画像認識処理を行い、識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として画像処理装置から画像撮影装置に送信され、画像撮影装置はこの属性情報を第1の画像管理データベースに登録することが可能となる。したがって、画像撮影装置の側で画像認識や属性情報生成のための処理をすることが不要となり、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0204】
本発明は、電子式のスチルカメラ、ムービーカメラ、撮影機能付きの携帯電話、ボイスレコーダ、データロガ等、画像データファイルやその他のデータファイルを含む様々なデータを記録可能な機器およびそれらの機器に接続可能なコンピュータなどの情報機器に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0205】
100 … 画像管理システム
110 … 画像撮影装置(デジタルカメラ)
112 … 記憶媒体
114 … 内蔵メモリ
116、164 … 通信部
118、156 … RAM
120 … ROM
122 … 撮影部
124 … 画像処理部
126、154 … 表示部
128、162 … 操作部
130 … RTC(リアルタイム・クロック・モジュール)
132、166 … CPU
140、170 … システムバス
150 … 画像処理装置(PC)
152 … 画像処理部
158 … ストレージ
160 … 画像認識処理部
200 … 画像データファイル
202 … 主画像データ
204 … サムネイル画像データ
206 … 付加情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像撮影装置と接続されるコンピュータとの間で画像データファイルの共有を可能とし、画像撮影装置およびコンピュータそれぞれで画像データファイルの管理を可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の画像撮影装置を用いて撮影が行われて生成される画像データファイルは、様々な形態の記憶媒体に記憶される。この記憶媒体としては、フラッシュメモリやハードディスク装置が多く用いられる。半導体製造技術や磁気ディスク技術の進歩に伴い、フラッシュメモリやハードディスク装置は大容量化が進んでいる。
【0003】
また、画像撮影装置に備えられるモニタの高精細化、大型化が進み、画像撮影装置で画像を再生して楽しむこともできるようになってきた。その一方で、上述した記憶媒体の高容量化が進むと、収容可能な画像データファイルの数は増し、所望の画像を見つけ出して表示することが難しくなる場合がある。
【0004】
所望の画像を見つけ出して再生するための一手法として、それぞれの画像データファイルに付加されるメタデータ等を活用し、画像を分類して表示したり、撮影日時順に画像を表示したりすることが行われる。
【0005】
このとき、ひとつ一つの画像データファイルに付加されるメタデータを読み出して上述した表示処理をしようとすると、画像データファイルが多い状況では処理時間が長くなって操作性が必ずしも良好とはいえなくなる。このような問題に対処する方法として、上記メタデータの情報を集約して管理するデータベース(画像管理テーブル)を設け、撮影が行われて新たな画像データファイルが生成されるたびにこの画像管理テーブルに登録する方法がある。画像撮影装置が再生モードで動作しているとき、この画像管理テーブルの内容に基づいてインデックス画像表示や検索をすることが可能となる。
【0006】
一方、画像撮影装置で撮影して記憶された画像をパーソナルコンピュータ(PC)に取り込み、PC上での画像の閲覧や加工等を行うことも一般的である。画像撮影装置からPCへ画像データファイルを転送する際には、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ケーブル等が用いられて画像撮影装置はPCに接続される。あるいは、画像撮影装置から取り出されたメモリーカード等の記憶媒体を、メモリカードリーダ等を介してPCに接続することも行われる。いずれの場合においても、PCに接続されたこれらの画像撮影装置あるいは記憶媒体は、PCの側からはマス・ストレージとして認識される。
【0007】
すなわち、ウィンドウズ(登録商標)エクスプローラ等、ファイルを操作するソフトウェアを立ち上げたときに、上記画像撮影装置あるいは記憶媒体はストレージ装置として表示される。従って、ユーザはPCを操作して画像撮影装置の記憶媒体中に記憶される画像データファイルを自由にコピーしたり削除したりすることが可能である。また、PC内に記憶されている画像データファイルを画像撮影装置の記憶媒体中にコピーすることも可能である。以下ではユーザによる上述した操作を「ファイル操作」と称する。
【0008】
ところが、上記のように、ウィンドウズ・エクスプローラ等の汎用のファイル操作ソフトウェアでファイル操作を行うと、画像管理テーブル内に登録されている情報と、当該の画像管理テーブルで管理される記憶媒体中に実際に記憶されているファイルの内容との間で不整合を生じることになる。例えば、上記ファイル操作後、画像撮影装置をPCから取り外し、画像撮影装置で画像を表示させようとしたときに以下のような不具合を生じる場合がある。
【0009】
汎用ファイル操作ソフトウェアによって画像撮影装置内の画像データファイルを消去した場合、あるいは汎用ファイル操作ソフトウェアでPC内に記憶されている画像を画像撮影装置内にコピーした場合、それらのファイル操作に対応する画像管理テーブルの更新は行われない。理由は、画像管理テーブルは画像撮影装置によって管理されるものであり、画像撮影装置がPCに接続されている状態では記憶媒体へアクセスするのはPCの汎用フィル操作ソフトウェアであって、画像撮影装置が画像管理テーブルの更新を行うことはないからである。画像撮影装置から取り外された記憶媒体に対しても、画像撮影装置はアクセスすることができないので画像管理テーブルが更新されることはない。
【0010】
上述したような不整合に対処しうる技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される技術では、カメラに着脱自在な記録メディア中に、ファイルパス情報等の登録情報を記憶したデータベースと、画像ファイルとが格納される。データベースは、カメラによって管理される。ユーザは、カメラから記録メディアを取り出してPCに接続し、記録メディア内の画像ファイルをPC内にコピーする。このときユーザは、記録メディア内の画像ファイルを必要に応じて消去し、以降の撮影に際しての画像ファイル記憶スペースを確保する。
【0011】
この記録メディアの装着をデジタルカメラが検出したときに、データベースの登録情報と、記録メディア中の画像ファイルとの整合性がカメラ内で判断される。そして、データベース上に登録されているけれども対応する画像ファイルが無い場合は、データベース上の登録を削除し、データベース上に登録されていないが画像ファイルが存在する場合にはその画像ファイルをデータベースに登録するといったように、不一致が検出されると整合を図る処理が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2009−171107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献1に開示されるものでは、撮像装置単体で、データベースの登録内容と、記録メディア中に記録されている画像ファイルとの整合をとるようにしている。
【0014】
しかしながら、最近のデジタルカメラなどでは再生関連の機能が豊富になり、データベースに登録する情報も増えてきている。そのため、画像ファイルが存在するけれどもその画像ファイルに対応する情報がデータベースに存在しない場合に、カメラ単体ではデータベースに登録すべき全ての情報を復元してデータベースに登録することは不可能になってきている。
【0015】
本発明は上記の課題に鑑みなされたもので、画像撮影装置とPCとが接続され、両者が連携して動作して、情報の交換や欠落した情報の復旧を可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(1) 本発明は、画像撮影装置に適用される。そしてこの画像撮影装置が、
通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することにより上述した課題を解決する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、デジタルカメラ内に記憶される画像ファイルの一覧と、デジタルカメラで管理されるデータベースとの間に不整合が検出された場合、デジタルカメラがPCに接続されたときに上記不整合を解消するための画像管理情報または画像データファイルがPC内で検索される。そして、該当するものがあれば、それらがデジタルカメラに送信されて不整合を解消することが可能となる。また、不整合を解消するための画像管理情報や画像データファイルがPCから得られない場合であっても、デジタルカメラ内に画像管理情報が登録されていない画像データファイルがある場合にはその画像データファイルに対応してデジタルカメラ内で画像管理情報が作成され、デジタルカメラ内の画像管理テーブルに登録される。また、デジタルカメラ内に画像管理情報があるものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ内にもPC内にも存在しない場合には、当該の画像管理情報が消去されるので、検出された不整合を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】画像管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラ内で生成される画像データファイルの内部構造を概念的に示す図である。
【図3】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、デジタルカメラとPCとを接続する前の状態を示す図である。
【図4】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、未転送画像データファイルがデジタルカメラからPCに送信され、PCで顔識別処理が行われて属性情報が生成された状態を示す図である。
【図5】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、PCからデジタルカメラに属性情報と画像管理情報が送信されてデジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図6】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、PCからデジタルカメラに画像データファイルが送信され、デジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図7】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、画像管理情報がデジタルカメラにもPCにも無い画像データファイルがデジタルカメラ内にある場合にデジタルカメラ内部で当該の画像データファイルに対応する画像管理情報が作成され、デジタルカメラ内のデータベースの登録が更新された状態を示す図である。
【図8】デジタルカメラ内のデータベースおよびPC内のデータベースの内部構成を概念的に示す図であり、画像管理情報がデジタルカメラ内のデータベースに登録されているものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラにもPCにも無い場合に当該の画像管理情報がデジタルカメラ内のデータベースから消去される様子を説明する図である。
【図9A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラ内に記憶される画像データファイルの一覧とデジタルカメラ内のデータベースの登録内容との間に不整合がある場合に、その不整合を修復する処理がデジタルカメラとPCとの間で行われる際の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図9B】図9Aのシーケンスチャートに示される処理手順に続く処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図9C】デジタルカメラで行われる撮影動作時の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図10A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、PCの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図10B】図10Aのフローチャートに示される処理手順に続くPCの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図11A】第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、デジタルカメラの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図11B】図11Aのフローチャートに示される処理手順に続くデジタルカメラの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図12A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラ内に記憶される画像データファイルの一覧とデジタルカメラ内のデータベースの登録内容との間に不整合がある場合にそれを修復する処理がデジタルカメラとPCとの間で行われる際の処理手順を概略的に示すシーケンスチャートである。
【図12B】図12Aのシーケンスチャートに示される処理手順に続く処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図13A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、PCの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図13B】図13Aのフローチャートに示される処理手順に続くPCの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図14A】第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて、デジタルカメラとPCとの間で画像管理の処理が行われる際に、デジタルカメラの側で実行される処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【図14B】図14Aのフローチャートに示される処理手順に続くデジタルカメラの処理手順を概略的に説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明が適用される画像管理システム100の概略的構成を説明するブロック図である。画像管理システム100は、画像撮影装置110と、画像処理装置150とを有する。
【0020】
画像撮影装置110は、デジタルカメラとすることが可能で、スチルカメラであってもムービーカメラであってもよい。あるいは、画像撮影装置110は、静止画撮影機能および動画撮影機能のうちの少なくともいずれかの機能を有する携帯電話やPDA等であってもよい。以下では画像撮影装置110をデジタルカメラ110と称する。
【0021】
画像処理装置150は、画像処理のためのアプリケーションプログラムを実行可能な汎用のPCで構成可能であるが、専用の装置で構成してもよい。以下では画像処理装置150をPC150と称する。
【0022】
デジタルカメラ110は、記憶媒体112と、内蔵メモリ114と、通信部116と、ROM120と、撮影部122と、画像処理部124と、表示部126と、操作部128と、リアルタイム・クロック・モジュール130と、CPU132と、これらの要素を電気的に接続するシステムバス140とを有する。
【0023】
撮影部122は、撮影レンズ、絞り/シャッタユニット、撮像素子、アナログ・フロントエンド等を有して構成され、撮影レンズによって撮像素子の受光面上に形成された被写体像に基づくデジタル画像信号を生成可能に構成される。画像処理部124は、撮影部122から出力されるデジタル画像信号にデモザイク処理、階調補正、色調補正、ノイズ低減処理、アンシャープマスク処理等を施してデジタル画像データを生成する。
【0024】
表示部126は、有機EL表示素子や、バックライト付きのTFT液晶パネル等で構成され、文字情報等を含む画像を表示可能に構成される。操作部128は、デジタルカメラ110をユーザが操作するためのダイヤルスイッチ、スライドスイッチ、押しボタンスイッチ、表示部126の表面上に設けられるタッチパネル等を含む。
【0025】
リアルタイム・クロック・モジュール130は、デジタルカメラ110のオン/オフ状態に関わりなく動作し続けて日時の情報を生成可能に構成されるモジュールである。以下ではリアルタイム・クロック・モジュール130をRTC130と称する。CPU132は、デジタルカメラ110の動作を統括的に制御するためのものであり、後述する画像データファイルの生成、画像管理情報の作成処理、PC150との通信処理等を行う。
【0026】
記憶媒体112はハードディスクドライブ装置またはフラッシュメモリ等で構成され、比較的大きな記憶容量を有して書き込み/読み出し/消去が可能に構成される。記憶媒体112には画像データファイルが記憶される。記憶媒体112は、デジタルカメラ110に対して着脱可能に構成されるものであってもよい。
【0027】
内蔵メモリ114は、デジタルカメラ110に内蔵される点を除いて記憶媒体112と同様の構成を有する。内蔵メモリ114には、画像を管理するためのデータベースが設けられ、後述する画像管理情報が登録される。このデータベースは、デジタルカメラ110の記憶媒体112、内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルを管理するためのものであるので、取り外しのできない内蔵メモリ114内に設けることが望ましい。あるいは、記憶媒体112、内蔵メモリ114のそれぞれにデータベースを設けて、それぞれのデータベースがそれぞれの記憶媒体112または内蔵メモリ114に記憶される画像データファイルを管理するように構成されていてもよい。
【0028】
通信部116は、デジタルカメラ110とPC150との間で無線あるいは有線の形態で通信を行い、画像データファイルや画像管理情報等の授受を可能に構成される。通信部116を有線の形態で通信可能とする場合、IEEE1394、あるいはUSBの規格に準じたものとすることが可能である。以下では通信部116がUSBの規格に準じたものであるとして説明をする。
【0029】
RAM118は、画像処理部124およびCPU132のワークエリアとして用いられるランダムアクセス可能なメモリである。ROM120は、フラッシュメモリ等で構成され、CPU132で実行されるプログラムやデジタルカメラ110の動作パラメータ、設定パラメータ等を記憶するためのものである。これらのプログラムやパラメータ等が内蔵メモリ114に記憶可能な場合、ROM120を省略することも可能である。
【0030】
PC150は画像処理部152と、表示部154と、RAM156と、RAM156と、ストレージ158と、画像認識処理部160と、操作部162と、通信部164と、CPU166と、これらの構成要素を電気的に接続するシステムバス170とを有する。
【0031】
表示部154は、画像や文字等を表示可能なフラットパネルディスプレイ等で構成される。RAM156は、CPU166がプログラムを解釈実行する際のワークエリアとして用いられるランダムアクセス可能なメモリである。ストレージ158は、CPU166により実行されるプログラムや画像データファイル、データベース情報等を記憶するための比較的大きな記憶容量を有するハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等で構成される。
【0032】
操作部162は、キーボードやマウス等で構成されるユーザインターフェースである。通信部164は、PC150とデジタルカメラ110との間で無線あるいは有線の形態で通信を行い、画像データファイルや画像管理情報等の授受を可能に構成され、デジタルカメラ110の通信部116と同様の構成を有する。以下では通信部164がUSBの規格に準じたものであるとして説明をする。
【0033】
CPU166はストレージ158に記憶されるプロガラムをRAM156上に読み出し、解釈・実行をする。画像認識処理部160は、デジタルカメラ110から通信部164を介して受信してストレージ158に記憶された画像データファイルをRAM156上に読み出し、画像認識の処理を行う。この画像認識の処理は、画像中から人の顔の部分の画像を抽出し、PC150内に予め登録されている顔画像データファイルをもとに、画像中に写っている人を識別する処理である。
【0034】
つまり、画像中に写っている人の顔が、PC150内に予め登録されている人の顔と合致するか否かを判定する処理を画像認識処理部160は行う。上記の処理を本明細書中では「顔識別処理」と称する。上記顔識別処理に際してはテンプレートマッチング等の技術が用いられる。画像中に写っている人の顔が識別された場合、識別された人を特定可能な情報が当該の画像データファイルに対応する属性情報として登録される。
【0035】
上記顔識別処理において、PC150内に予め登録されている顔画像データファイルのいずれとも合致しない顔が含まれる場合、画像処理部152で以下の処理を行うことができる。すなわち、画像処理部152は、デジタルカメラ110から受信してRAM156上に一時記憶される画像データファイルから、顔の部分の画像(以下、これを新規顔画像と称する)を切り出し、表示部154に表示し、顔画像として新規登録を希望するか否かについてユーザ入力を待つ。ユーザが登録を希望しない場合には登録の処理を行わない。
【0036】
ユーザが登録を希望する場合、顔画像データファイルを生成する処理を行う。このとき、当該の顔に対応する人物名、メールアドレス等の情報の入力を受け付ける処理を行う。そして顔画像データファイルをストレージ158内に記憶し、上記人物名、メールアドレス等の情報とともに顔画像データファイルの記憶先に関する情報をデータベース内に登録する。この、顔画像に関連するデータベースを以下では人物テーブルと称する。
【0037】
以上に説明した画像処理部152、画像認識処理部160は、専用のハードウェアロジックをPC150が有していてもよいが、以下ではCPU166がストレージ158内のプログラムを解釈・実行することにより構成されるものとして説明をする。
【0038】
図2は、デジタルカメラ110で撮影動作が行われて生成される画像データファイル200の内部構成を概略的に示す概念図である。画像データファイル200は静止画の画像データを収容するものであっても、動画像データを収容するものであってもよいが、以下では静止画の画像データを収容するものとして説明をする。画像データファイル200は、主画像データ202と、サムネイル画像データ204と、付加情報206とを有する。
【0039】
主画像データ202は、jpeg等の技術を用いて不可逆圧縮されたものであっても、可逆圧縮されたものであってもよい。サムネイル画像データ204は、デジタルカメラ110の表示部126やPC150の表示部154にサムネイル画像を表示する際に用いられる画像データである。付加情報206は、メタデータなどとも称されるタグ情報であり、撮影日時を始め、主画像データ202を生成した機器で設定されていたホワイトバランスモード(図2ではWBモードと表示されている)、シャッタ秒時、絞り値、焦点距離、シーンモード、設定ISO感度等の情報が画像のサイズや機器のメーカ名、モデル名などの情報とともに記憶される。
【0040】
図3から図8は、デジタルカメラ110、PC150の双方に備えられるデータベースと、そのデータベース中に登録される画像管理情報や属性情報等が時間を追って更新されてゆく様子を例示する図である。図3から図8において、(a)にはPC150内に設けられるデータベースの例が、(b)にはデジタルカメラ110内に設けられるデータベースの例が示される。
【0041】
PC150内のデータベースは、画像管理テーブルと、画像内人物テーブルと、人物テーブルとを有する。デジタルカメラ110内のデータベースは、画像管理テーブルと、画像内人物テーブルと、人物テーブルとを有する。デジタルカメラ110のデータベースとPC150のデータベースとで、同じ名称のテーブル内に含まれる情報は必ずしも同じではない。以下の説明中、同じ名称のテーブルでPC150内のものか、デジタルカメラ110内のものかを区別するため、例えば画像管理テーブルについて説明すると、PC150内のものを「PC画像管理テーブル」と称し、デジタルカメラ110内のものを「DSC画像管理テーブル」と称する。
【0042】
デジタルカメラ110とPC150とが通信部116、164を介して互いに接続される前の状態を示す図3を参照して説明する。PC画像管理テーブル内には、現状で4つのエントリが登録されており、各エントリに対して画像ID、画像データファイル記憶位置情報(図3中では「画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、撮影日情報(図3中では「撮影日」と表記される。図4から図8においても同様。)が画像管理情報として登録される。撮影日情報中には撮影時刻の情報も含むことが可能である。図3(a)に示される状態において、PC150のストレージ158内には、データベース上でP1、P3、P5、P6の画像IDが付与された4つの画像が記憶されている。そしてこれらの画像に対応する画像管理情報がPC画像管理テーブル内に登録され、属性情報がPC画像内人物テーブル、PC人物テーブル内に登録される。
【0043】
PC画像内人物テーブルには、現状で3つのエントリが登録されており、各エントリに対して画像ID、人物IDが登録される。PC画像内人物テーブルには、画像処理部152、画像認識処理部160において先に説明した顔識別処理が行われた結果、各画像中に特定の人物が写っていることが認識された場合に、当該の人物を特定する情報(人物ID)が各画像IDに対応して登録される。図3(a)の例では、P1の画像IDで特定される画像(以下、画像P1と称する)中にはJ1なる人物IDで特定される人物(以下、人物J1と称する)が写っており、画像P6中には人物J1、J4が写っていることを意味している。画像P3、P5については、例えば人物の写っていない画像であるか、あるいは人物が写っていてもその人物の識別をユーザが不要と判定した場合のものなどに相当する。
【0044】
PC人物テーブルには、現状で2つのエントリが登録されており、各エントリに対して人物ID、顔画像データファイル記憶位置情報(図3中では「顔画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、人物名、メールアドレス(図3においては「e−mail」と表記される。図4から図8においても同様。)などの情報が登録される。
【0045】
図3(a)の例では、PC150内のMyPicture/faceというフォルダ内に、人物J1に対応して顔画像データファイル0001.JPGが、人物J4に対応して0004.JPGが記憶されている。これらの顔画像データファイルは、画像処理部152、画像認識処理部160において顔識別処理が行われる際のテンプレート画像として用いられる。そして、画像処理部152、画像認識処理部160において新たな人物の顔画像の登録が行われると新たな顔画像データファイルが生成されて記憶され、PC人物テーブル内の内容が更新される。上述したPC画像内人物テーブル、PC人物テーブルに登録される情報を本明細書では属性情報と称する。
【0046】
DSC画像管理テーブル内には、2つのブランクエントリを含む6つのエントリが現状で登録されており、各エントリに対して画像ID、画像データファイル記憶位置情報(図3中では「画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)、撮影日情報(図3中では「撮影日」と表記される。図4から図8においても同様。)が登録される。撮影日情報中には撮影時刻の情報も含むことが可能である。撮影日情報は、RTC130から取得することができる。
【0047】
なお、後述する画像データファイル存否情報については、画像管理情報の中に含まれないものとする。図3(b)に示される状態において、デジタルカメラ110の内蔵メモリ104または記憶媒体102内には、データベース上でP1、P0、P5、P200の画像IDが付与された4つの画像データファイルに加えて、画像IDがまだ付与されていない2つの画像データファイルが記憶されている。そして画像IDの付与された4つの画像に対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブル内に登録される。一方、画像IDの付与されない2つの画像データファイルに対応するエントリはブランクエントリとなっており、画像管理情報が登録されていない。
【0048】
画像データファイル存否情報(図3中では「画像データファイル存否」と表記される。図4から図8においても同様。)は、画像データファイル記憶位置情報と、ファイルシステム管理情報とをデジタルカメラ110のCPU122が比較した結果に基づいて生成される情報である。
【0049】
ここでファイルシステム管理情報とは、ディスク等の記憶媒体内におけるファイルの記録位置などを管理する情報を意味する。つまり、内蔵メモリ104、あるいは記憶媒体102中のどの位置にどのようなファイルが存在するか等を記述した情報がファイルシステム管理情報である。ファイルシステム管理情報は、内蔵メモリ114、記憶媒体112中に記憶される。ファイルシステム管理情報は、デジタルカメラ110が単独で作動する場合にはデジタルカメラ110によって管理され、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときにはPC150によって管理される。
【0050】
図3(b)において、画像データファイル存否情報は、画像P1、P0に対しては「同左」、画像P5、P2000に対しては「なし」となっている。また、2つのブランクエントリに対して「DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG」、「DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG」なる情報が登録されている。これは、以下のことを意味している。すなわち、画像データファイル記憶位置情報とファイルシステム管理情報とを比較した結果、画像データファイル記憶位置情報で特定される画像データファイルが存在する場合には「同左」となる(画像P1、P0)。
【0051】
一方、画像データファイル記憶位置情報で特定される画像データファイルが存在しない場合には「なし」となる(画像P5、P200)。なお、これらの「同左」、「なし」については、理解を容易にするためにこのような表記をしているが、デジタルカメラ110内部では「同左」、「なし」に対応する1ビットまたはそれ以上のビット幅で表現されるコードを用いることができる。
【0052】
画像データファイル存否情報についてさらに説明すると、画像管理情報の登録されていない画像データファイルが存在する場合、その画像データファイルの記憶位置およびファイル名を特定可能な情報が画像データファイル存否情報中に登録される。図3(b)において、DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG、DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG(以下ではこれを未登録ファイル情報と称する)が登録されるエントリがそれに相当する。
【0053】
画像P1、P0はデジタルカメラ100で通常の撮影動作が行われて生成された画像データファイルに相当する。このうち、画像P0は、デジタルカメラ110中に記憶される画像データファイルのうち、PC150にまだ送信されていないもの(未転送画像データファイル)を意味する。したがって、P0だけは複数の画像データファイルに対して重複して付与され得る特別な画像IDである。一方、P1、P2、…の画像IDは個々の画像データファイルに対して一意に付与されるものである。
【0054】
画像データファイル存否情報が「同左」であるものは、画像管理情報で特定される画像データファイルがデジタルカメラの内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在することを意味する。つまり、画像管理情報と、この画像管理情報に対応する画像データファイルの双方が内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在することを意味する。
【0055】
画像データファイル存否情報中に未登録ファイル情報(DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG、DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG)が登録されるものは、画像管理情報は登録されていないけれども内蔵メモリ104または記憶媒体102中に画像データファイルが存在することを意味する。
【0056】
図3(b)中において、この条件に該当する2つの画像データファイルは、ストレージモードで追加されたものである。つまり、デジタルカメラ110をPC150に接続したとき、デジタルカメラ110はPC150から見たときにストレージ装置として認識される。この状態でユーザがマウス等の操作部162を操作し、デジタルカメラ110とPC150との間で画像データファイルのコピーや移動等のファイル操作をして内蔵メモリ104または記憶媒体102中に追加されたものである。あるいは、PC150からデジタルカメラ110に画像管理情報が送信される途中で接続が途切れ、DSC画像管理テーブル内の情報が破壊されたような場合にも上記条件に該当しうる。
【0057】
画像データファイル存否情報が「なし」であるものは、画像管理情報は登録されているけれども対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないものに該当する。
【0058】
ところで、デジタルカメラ110を操作して画像データファイルを消去するためのメニュー画面を呼び出し、消去する対象の画像データファイルをユーザが選択することにより、内蔵メモリ104または記憶媒体102中から所望の画像データファイルを消去することができる。この場合には、デジタルカメラ110によって画像管理情報も属性情報も消去される。
【0059】
ところが、上記のストレージモードでユーザがファイル操作をして画像データファイルを消去した場合、消去された画像データファイルに対応する画像管理情報および属性情報は更新されない。つまり、画像管理情報は存在するけれども対応する画像データファイルは存在しない状態となる。このような状態のときに、画像データファイル存否情報は「なし」となる。以下の説明では、上記の消去操作を区別するために、「カメラ操作消去」、「ファイル操作消去」と称する。
【0060】
図3に示される例では、PC画像管理テーブル中に登録されている画像P3、P6がDSC画像管理テーブル中では登録されていない。ユーザがカメラ操作消去によって内蔵メモリ104または記憶媒体102中から画像P3、P6を消去した場合に、このような状態となる。また、DSC画像管理テーブル中に登録される画像P5、P200は、画像管理情報のみが存在していて対応する画像データファイルが存在しない。ユーザがファイル操作消去によって内蔵メモリ104または記憶媒体102から画像P5、P200を消去した場合に、このような状態となる。
【0061】
DSC画像内人物テーブルには、現状で1つのエントリが登録されており、そのエントリに対して画像ID、人物IDが登録される。つまり、画像P1中に人物J1が写っていることだけが登録されている。なお、PC150のストレージ158に記憶される画像とデジカメ110の内蔵メモリ104または記憶媒体102に記憶される画像とで、同じ画像IDが付与されているものは同じ画像である。
【0062】
なお、本発明の実施の形態においては、同じ画像データファイルに対してデジタルカメラ110側、PC150側で異なるファイル名が付与される例が示されているが、同じファイル名が付与されるものであってもよい。
【0063】
図3の例において、DSC画像内人物テーブルには、画像P6の属性情報が登録されていない。これは、上述したようにユーザがカメラ操作消去をして画像P6を消去した際、DSC画像内人物テーブル中の画像P6に対応するエントリが消去されたからである。
【0064】
DSC人物テーブルには、現状で1つのエントリが登録されており、このエントリに対して人物ID、顔画像データファイル記憶位置情報が登録される(図3中では「顔画像データファイル」と表記される。図4から図8においても同様。)。ところで、PC人物テーブル内に登録されている人物名、メールアドレスの情報はDSC人物テーブル内には登録されていない。これは本実施の形態に係るデジタルカメラ110の仕様によるものであり、必要に応じてDSC人物テーブル内にも人物名、メールアドレスの情報を登録することが可能である。DSC人物テーブル中の顔画像データファイル記憶位置情報は、デジタルカメラ110内における顔画像データファイルの記憶位置を示している。デジタルカメラ110内に記憶される顔画像データファイルについては、PC150内に記憶される顔画像データファイル中の画像と同じ解像度を有していても、異なる解像度を有していてもよい。
【0065】
PC人物テーブル中に存在する人物J4のエントリがDSC人物テーブルには無いのは、ユーザがカメラ操作消去をして画像P6を消去した際、DSC人物テーブル中の画像P6に対応するエントリ(人物J4)が消去されたからである。あるいは、画像P6は他のデジタルカメラで撮影されPC150内にとりこまれた画像と考えることもできる。
【0066】
以上をまとめると、DSC画像管理テーブルに登録される画像管理情報と、ファイルシステム管理情報とで不整合を生じているのは、以下の4つとなる。すなわち、画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないもの(画像P5、P200)と、画像管理情報が登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像(P1010003.JPG、P1010004.JPGの画像)が不整合を生じているものとなる。
【0067】
なお、PC画像管理テーブルに登録される画像管理情報と、PC150のストレージ158に記憶される画像データファイルを管理するファイルシステム管理情報との間には、上述したような不整合を生じないものとする。つまり、PC150内においては、このPC150上で実行されるアプリケーションプログラム(画像管理プログラム)によってのみアクセス可能な形態で特定のフォルダ内に画像データファイルが記憶、管理されるものとする。
【0068】
このように構成されることにより、上記特定のフォルダ内の画像データファイルについてはユーザがファイル操作をして画像データファイルの追加や削除をすることができなくなる。画像データファイルの追加や削除の操作が必要なとき、ユーザは画像管理プログラムを立ち上げて操作をする。この場合には、画像データファイルの追加、削除の操作に応じてPC画像管理テーブルの登録内容が更新されるので上記不整合を生じない。
【0069】
以下、図4から図8を参照し、デジタルカメラ110およびPC150内のデータベース登録内容が更新されてゆく様子を説明する。図4は、デジタルカメラ110とPC150とが通信部116、164を介して接続されて未転送画像データファイルがデジタルカメラ110からPC150に送信された後のデータベース内登録内容を示す図である。
【0070】
デジタルカメラ110とPC150とが接続されたとき、PC150はデジタルカメラ110に対して未転送画像データファイルの送信を要求する。図4の例ではDSC画像管理テーブルの画像P0が未転送画像データファイルであり、デジタルカメラ110は当該の未転送画像データファイルをPC150に送信する。
【0071】
PC150は上記の未転送画像データファイルを受信してストレージ158内に記憶し、画像IDとしてP2を付与してPC画像管理テーブル中に登録する。これが図4(a)中で符号(A)を付したエントリである。
【0072】
続いて、画像P2に対して、画像認識処理部160で顔識別処理が行われる。すなわち、画像中から人の顔を抽出し、顔画像データファイル中の顔をテンプレートとして一致する人物の画像の有無を判定する。一致する人物の画像があれば、PC画像内人物テーブル中に画像IDと人物IDとを登録する。つまり、画像P2に対する属性情報が登録される。
【0073】
一方、画像P2中に写っている人の顔のうち、顔画像データファイル中の顔と一致しないものがある場合にはその顔に対応する人物名やメールアドレス等の情報を入力するよう、ユーザに促す。これらの情報をユーザが入力した場合には当該の情報に基づいてPC人物テーブルに追加登録をする処理が行われる。このとき、画像処理部152は、画像P2中から新規に登録する対象の人物の顔を含む画像を切り出して顔画像ファイルを生成し、ストレージ158内に記憶する。
【0074】
上記処理が行われた結果、図4(a)において符号(C)を付したエントリが属性情報としてPC人物テーブル中に追加登録される。また、図4に示す例では、画像認識処理部160での処理により、画像P2には人物J1に加えて、追加登録した人物J2および人物J3の顔が含まれていると判定され、その判定結果に対応して画像P2に対応する属性情報がPC画像内人物テーブルに追加登録される。これが図4(a)中で符号(B)を付したエントリである。
【0075】
次に、図5に示されるように、PC150は画像P2の画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。このとき、PC150はPC画像内人物テーブルおよびPC人物テーブル中で更新された登録内容(属性情報)を、新たに生成された顔画像データファイルとともにデジタルカメラ110に出力する。これらの情報に基づき、デジタルカメラ100はデータベース内情報の登録内容を更新する処理を行う。図3、図4で画像IDとしてP0の付与されているエントリに対応する画像IDとして、PC150内で付与されている画像IDと同じP2が新たに付与される。これが図5(b)中で符号(A)を付したエントリである。
【0076】
続いて、PC画像内人物テーブルおよびPC人物テーブルの更新内容に対応してPC150からデジタルカメラ110に送信された属性情報に基づき、DSC画像内人物テーブルおよびDSC人物テーブルが更新される。このとき、PC150から受信した顔画像ファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112中に設けられる領域に記憶する。図5(b)中で符号(C)、(D)を付したものが更新された部分である。
【0077】
続いてPC150は、DSC画像管理テーブルに登録される画像管理情報とファイルシステム管理情報との間で不整合を生じているものについて、以下に説明するように修復する処理を行う。図4(b)の例においては、符号(D)を付したエントリが不整合を生じているものである。
【0078】
PC150は、以下に説明する2つの方法のうち、いずれかによってデジタルカメラ110内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合に関する情報を得る。第1の方法は、デジタルカメラ110自体が上記不整合を検出する処理を行い、PC150が不整合に関する情報をデジタルカメラ110から受信する方法である。この方法に関しては後で第1の実施の形態の説明中で解説する。第2の方法は、PC150がデジタルカメラ110からDSC画像管理テーブル内の情報とファイルシステム管理情報とを一括して受信し、これらの情報をもとにPC150が上記不整合を検出する方法である。この方法に関しては後で第2の実施の形態の説明中で解説する。
【0079】
上記2つの方法のうちのいずれかで得られた上記不整合に関する情報中、画像管理情報は登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像データファイルであるP1010003.JPG、P1010004.JPGのうち、P1010003.JPGに対応するものがPC画像管理テーブル中にP3の画像IDが付与されて登録されていたものとする。
【0080】
PC画像管理テーブル内を検索することにより、画像P3が存在することが判明するので、画像P3の画像管理情報がPC150からデジタルカメラ110に出力される。この画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。これが図5(b)中で符号(B)を付したエントリである。また、DSC画像管理テーブルが更新された結果、画像データファイル存否情報中の未登録ファイル情報が消去されて「同左」に更新される。
【0081】
なお、PC150内に記憶される画像データファイル名とデジタルカメラ110内に記憶される画像データファイル名とは一致していないものの、両ファイル名中の拡張子を除いた下4桁の部分同士が一致するようにファイル名が付与されるので、上述した検索が可能となる。あるいは、PC画像管理テーブル中に、デジタルカメラ150内のどこにどのようなファイル名で当該の画像データファイルが記憶されているかが登録されていて、それを用いて検索するようにしてもよい。
【0082】
図6を参照して説明する。上記2つの方法のうちのいずれかで得られた上記不整合に関する情報中、画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104または記憶媒体102中に存在しないものとして、画像P5およびP200がそれに該当する。PC150内では、これらの画像P5、P200に対応する画像データファイルの検索が行われる。
【0083】
検索した結果、画像P5に対応する画像データファイルがあったものとする。この場合、PC150からデジタルカメラ110に、画像P5に対応する画像データファイルが送信される。この画像データファイルはデジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される。これに対応して、画像データファイル存否情報が「なし」から「同左」に更新される。
【0084】
以上で図5、図6を参照して説明した処理によっても、不整合を解消できない場合がある。つまり、DSC画像管理テーブルに登録されていない画像データファイル(未登録画像データファイル)が内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶されていたとして、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無ければ上記の処理で不整合を解消することはできない。
【0085】
また、DSC画像管理テーブルに画像管理情報は登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ104にも記憶媒体102にも存在しなかったとして、当該の画像管理情報に対応する画像データファイルがPC150にも記憶されていなければ、上記の処理で不整合を解消することができない。このような場合の処理について図7、図8を参照して説明する。
【0086】
図7、図8に示されるデータベース登録情報の変更処理は、図3から図6に示される処理が完了した後、あるいはデジタルカメラ110とPC150との接続が解除された後に行われる。ここでの説明の前提として、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されていないが、内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶される画像として例示されるP1010003.JPG、P1010004.JPGのうち、P1010004.JPGの画像データファイルに対応する画像管理情報がPC150内にも無かったものとする。
【0087】
内蔵メモリ104または記憶媒体102中に記憶されるP1010004.JPGの画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合には、デジタルカメラ110内で画像管理情報が作成される。この場合、画像データファイル中の、図2を参照して先に説明した付加情報から少なくとも撮影日、さらに好ましくは撮影日時に関する情報が抽出されて画像管理情報が作成される。そして、P1010004.JPGの画像データファイルに対応するエントリがDSC画像管理テーブル中に追加登録される。このとき、画像IDとしてはP0が暫定的に付与される。これが図7(b)中において符号(A)が付されたものに相当する。
【0088】
後で再度デジタルカメラ110とPC150とが接続されたときに、先に説明したとおりPC150はデジタルカメラ110に対して未転送画像データファイルの送信を要求する。このときに上記P0の画像IDが付与された画像データファイルが、他に未転送画像データファイルがあればそれらの未転送画像データファイルとともに送信される。上記画像データファイルはPC150のストレージ内に記憶され、新たな画像IDが付与される。
【0089】
また、PC150内での顔識別処理の結果、人物が識別された場合には属性情報が作成される。そして図5を参照して説明したようにデジタルカメラ110の側ではPC150から送信された画像管理情報や属性情報をもとにDSC画像管理テーブル、PC画像内人物テーブル、PC人物テーブルの登録内容を更新する処理が行われる。これらの処理はデジタルカメラ110内のCPU132によって行われる。
【0090】
画像管理情報はDSC画像管理テーブルに登録されているが、対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも存在しない場合に対応する図8において、DSC画像管理テーブル内から画像P200のエントリが消去される(図8(b)中で符号(A)を付した部分を参照)。これに対応して画像データファイル存否情報も消去される(図8(b)中で符号(B)を付した部分を参照)。これらの処理はデジタルカメラ110内のCPU132によって行われる。
【0091】
以上、図3から図8を参照して説明した処理により、デジタルカメラ110内におけるDSC画像管理テーブル内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合はすべて解消される。以下では2つの実施の形態によって図3から図8を参照して説明した処理を行う手順について説明する。
【0092】
− 第1の実施の形態 −
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムで行われる画像管理処理の概略的手順を説明するシーケンスチャートである。図9のうち、図9A、図9Bは、デジタルカメラ110およびPC150が相互に接続される前、接続されている間、接続が解除された後において、デジタルカメラ110およびPC150の双方で行われる画像管理処理の手順を示す。また、図9Cは、図9A中で符号1が付された、デジタルカメラ110によって実行される撮影動作の処理手順の内容を示したものである。
【0093】
最初に図9Cを参照し、撮影動作時にデジタルカメラ110内で行われる処理手順について説明する。手順1.1においては露光量決定、自動焦点調節、シャッタ開閉、撮像素子での光電変換、画像信号処理等が行われ、画像データが生成される。手順1.2においては、RTC130からの日時情報の取得、撮影に際しての設定焦点距離、設定絞り、設定シャッタ秒時等の撮影情報の取得等に係る処理が行われる。つまり、図2を参照して説明した付加情報206を生成するための処理が行われる。
【0094】
手順1.3では、手順1で生成された画像データを圧縮して圧縮画像データが生成される。このときにサムネイル画像データも生成される。そして手順1.2の処理の結果生成された付加情報とサムネイル画像データを圧縮画像データに付加して画像データファイルが生成される。
【0095】
手順1.4では、上記手順1.3で生成された画像ファイルに所定の命名方式に従ってファイル名が付与され、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される。なお、本明細書中ではデジタルカメラ110で1回の撮影が行われたときに1つの画像データファイルが生成され、内蔵メモリ114および記憶媒体112のいずれかに記憶されるものとして説明するが、同じ画像ファイルを内蔵メモリ114および記憶媒体112の双方に記憶(二重化)することも可能である。あるいは、一度の撮影で得られた画像に対して2種類、あるいはそれ以上の種類(ファイルサイズ、保存形式)の画像データファイルが生成されて、画像データファイルの種類に応じて内蔵メモリ114および記憶媒体112のいずれかに振り分けて記憶されるようにしてもよい。
【0096】
手順1.5では、上記手順1.4までの処理で内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶された画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。この処理では、画像IDとしてP0が付与され、画像データファイル記憶位置情報が撮影日情報(あるいは撮影日時情報)とともにDSC画像管理テーブルに登録される。
【0097】
以上、図9Cを参照して説明した処理手順が図9Aに示される手順1としてデジタルカメラ110の側で行われる。その後、デジタルカメラ110とPC150とは通信部116、164を介してUSB接続される。PC150は、デジタルカメラ110と接続されたことを検知すると手順2を実行する。つまり、未転送画像ファイル要求の信号をデジタルカメラ110に送信し、デジタルカメラ110から送信される未転送画像データファイルを受信する処理をPC150は行う。
【0098】
このとき、デジタルカメラ110は手順2.1を実行し、PC150から要求された未転送画像データファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112から読み出してPC150に送信する。つまり、デジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブルを参照してP0の画像IDが付与されるエントリを抽出し、該当するエントリ内の画像データファイル記憶位置情報に基づいて画像データファイルを読み出し、それをPC150に送信する。
【0099】
手順2で未転送画像データファイルを受信したPC150は、手順3において顔識別処理を行い、新たに生成された画像管理情報と属性情報とを手順4でデジタルカメラ150に送信する。これらの情報をデジタルカメラ150は手順4.1で受信し、DSC画像管理テーブル、DSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブルに登録する。
【0100】
PC150は、手順5で第1の画像特定情報、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求する。デジタルカメラ110は手順4.1において、上記第1の画像特定情報に該当するものを画像データファイル存否情報中から抽出してPC150に送信する。
【0101】
手順6においてPC150は、デジタルカメラ110から受信した第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索する。そして、対応する画像データファイルがストレージ158中に存在する場合、手順7においてデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順7.1において当該の画像データファイルを受信し、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶し、当該の画像データファイルに対応する画像データファイル存否情報を「なし」から「同左」に更新する。
【0102】
PC150は、手順8で第2の画像特定情報、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求する。デジタルカメラ110は手順8.1において、上記第2の画像特定情報に該当するものを画像データファイル存否情報中から抽出してPC150に送信する。
【0103】
手順9においてPC150は、デジタルカメラ110から受信した第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を検索する。そして、該当する画像管理情報がPC画像管理テーブル中に存在する場合、手順10においてデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順10.1において当該の画像管理情報を受信してDSC画像管理テーブルに登録し、当該の画像管理情報に対応する画像データファイル存否情報を「同左」に更新する。
【0104】
上記一連の処理が完了した後、デジタルカメラ110とPC150との接続が解除される。このときに、デジタルカメラ110では以下に説明する手順が行われる。手順11では、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものが抽出される。
【0105】
手順11が実行される時点において、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この条件に該当する画像管理情報は、手順11.1においてDSC画像管理テーブル中から削除される。このとき、当該の画像管理情報に対応する画像データファイル存否情報についても削除される。
【0106】
手順12では、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものが抽出される。
【0107】
手順12が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この場合、手順12.1において、当該の画像データファイル中から付加情報が読み出されて補完画像管理情報が作成される。この補完画像管理情報は、撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)が上述した付加情報中から抽出されて作成される。
【0108】
続いて、手順12.1.1で補完画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。このとき、画像IDとしてはP0が付与され、画像データファイル存否情報は「同左」に書き換えられる。このように、補完画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルにP0の画像IDが付与されて登録されることにより、デジタルカメラ110は当該の画像データファイルを未転送画像データファイルとして認識することになる。
【0109】
したがって、次にデジタルカメラ110とPC150が接続されたときに当該の画像データファイルは未転送画像データファイルとしてPC150に送信され、図9Aの手順3、手順4、手順4.1の処理が行われてDSC画像管理テーブルの登録内容が更新される。また、PC150からデジタルカメラ110に属性情報が送信された場合には、当該の属性情報がDSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブル内に登録される。
【0110】
本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムにおいて図9のシーケンスチャートを参照して説明した画像管理処理が行われる際にデジタルカメラ110、PC150のそれぞれで実行される処理手順について図10および図11を参照して説明する。
【0111】
図10は、PC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する概略フローチャートである。図10においては、図9Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150とが接続されてから、図9Bのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150との接続が切断されるまでの間の処理手順が示される。
【0112】
S100においてPC150は、USB接続処理を行う。つまり、デジタルカメラ110が通信部164を介してPC150に接続されたことを検出し、接続されたハードウェアを認識して専用のドライバをインストールし、PC150とデジタルカメラ11との間での通信を確立する。
【0113】
S102においてPC150は、未転送画像ファイル要求をデジタルカメラ110に出力し、デジタルカメラ110からの応答(デジタルカメラ110から出力される情報)を受信する処理を行う。図9Aにおける手順2の処理がS102の処理に相当する。
【0114】
PC150は、デジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の未転送画像ファイルに対してS104からS112の処理を行う。すなわち、PC150はS106、S108で顔識別の処理を行い、S110で属性情報の生成およびPC画像内人物テーブル、PC人物テーブルへの登録ならびにPC画像管理テーブルへの画像管理情報の登録を行い、S112で画像管理情報および属性情報をデジタルカメラ110に送信する処理を行う。そして、処理対象の未転送画像データファイルがまだ存在する間(S104:はい)、上述した処理を繰り返し行う。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S104で処理残なしと判定され、S114へ進む。
【0115】
S104の判定が否定される、すなわちデジタルカメラ110から送信された全ての未転送画像データファイルに対する顔識別、属性情報生成・登録、画像管理情報登録、属性情報および画像管理情報のデジタルカメラ110への送信の処理が完了したと判定されると処理はS114に進む。以上のS104からS112までの処理が図9Aにおける手順3および4の処理に相当する。
【0116】
S114においてPC150は、第1の画像特定情報、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求し、デジタルカメラ110からの応答を受信する処理を行う。このS114の処理が図9Aにおける手順5の処理に相当する。
【0117】
PC150は、S114でデジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の第1の画像特定情報に基づいてS116からS122までの処理を行う。すなわち、PC150は、S118で第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索する。対応する画像データファイルが存在する場合(S118:はい)、PC150はS120の処理を行い、当該の画像データファイルをデジタルカメラ110内で復活させるか否かユーザに問い合わせる。この画像データファイルを復活させることをユーザが望んでいる場合(S120:はい)、PC150はS122で第1の画像特定情報に対応する画像データファイルをデジタルカメラ110に送信し、S116の処理に戻る。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S116で処理残なしと判定され、S130へ進む。
【0118】
対応する画像データファイルがPC150内に無かった場合(S118:いいえ)、および画像データファイルの復活をユーザが望んでいない場合(S120:いいえ)、処理はS116に戻る。デジタルカメラ110から送信された第1の画像特定情報が複数ある場合にはその数に応じてS116からS122の処理が繰り返し行われる。なお、S118の検索で目的とする画像データファイルが発見されなかった場合、「該当する画像データファイルはPC内で見つかりませんでした。」という旨の表示を表示部154上にしてもよい。
【0119】
以上、PC150により行われるS116からS122の処理が図9Aにおける手順6および7の処理に相当する。なお、上記S118での画像データファイル検索処理において、PC150はストレージ158内に記憶されるファイルを管理するファイルシステム管理情報を参照して検索することもできるが、PC画像管理テーブルを参照して検索することもできる。理由は、本実施の形態に係る画像管理システム100において、先述したとおり、PC画像管理テーブルに登録される画像管理情報とPC150のストレージ158に記憶される画像データファイルとの間には不整合が生じないように構成されているからである。
【0120】
S130においてPC150は、第2の画像特定情報、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものを特定する情報の送信をデジタルカメラ110に要求し、デジタルカメラ110からの応答を受信する処理を行う。このS130の処理が図9Bにおける手順8の処理に相当する。
【0121】
PC150は、デジタルカメラ110から受信した1つまたは複数の第2の画像特定情報に基づいてS132からS136までの処理を行う。すなわち、PC150は、S134でPC画像管理テーブルにアクセスし、第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を検索する。なお、上記の処理において、図10の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S132で処理残なしと判定され、S138へ進む。
【0122】
対応する画像管理情報が存在する場合(S134:はい)、PC150はS136で第2の画像特定情報に対応する画像管理情報をデジタルカメラ110に送信し、S132の処理に戻る。対応する画像管理情報がPC150内に無かった場合(S134:いいえ)、処理はS132に戻る。デジタルカメラ110から送信された第2の画像特定情報が複数ある場合にはその数に応じてS132からS136の処理が繰り返し行われる。なお、S134の検索で目的とする画像管理情報が発見されなかった場合、「該当する画像管理情報はPC内で見つかりませんでした。」という旨の表示を表示部154上にしてもよい。
【0123】
以上、PC150により行われるS132からS136の処理が図9Bにおける手順9および10の処理に相当する。PC150はS138において、PC150とデジタルカメラ110との通信を切断する処理を行い、一連の画像管理処理を完了する。
【0124】
図11は、デジタルカメラ110で実行される画像管理処理手順を説明する概略フローチャートである。図11においては、図9Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110がPC150と接続されてから、図9Bのシーケンスチャート中でPC150との接続が切断されるまでの手順に加えて、図9Bの手順11および手順12の処理が完了するまでの処理手順を示す。なお、図9Cに示される、撮影に際しての処理手順については、その内容が図9Cで十分に示されているので、フローチャートを用いての図示および説明を省略する。
【0125】
S200においてデジタルカメラ110は、PC150とのUSB接続処理を行い、PC150との間で相互に通信可能な状態となる。S202においてデジタルカメラ110は、PC150からの要求に対応して未転送画像データファイルをPC150に送信する。このS202の処理が図9Aにおける手順2.1の処理に相当する。
【0126】
S202でPC150に送信した未転送画像データファイルに対応してPC150から送信される画像管理情報および属性情報をデジタルカメラ110はS204で受信し、続くS206でデジタルカメラ110内のデータベースの登録内容を更新する処理を行う。S204、S206の処理が図9Aにおける手順4.1の処理に相当する。
【0127】
PC150から第1の画像特定情報送信要求が送信されるのに応じて、デジタルカメラ110はS208において第1の画像特定情報送信の処理を行う。すなわち、デジタルカメラ110は画像データファイル存否情報中から、DSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当するもの(図3の例において、画像データファイル存否情報が「なし」であるもの)を抽出し、第1の画像特定情報としてPC150に送信する。S208の処理が図9Aにおける手順5.1の処理に相当する。
【0128】
S210においてデジタルカメラ110は、上記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルがPC150から送信される場合にその画像データファイルを受信する処理を行い、続くS212でデジタルカメラ110内のデータベースを更新する処理を行う。以上のS210、S212の処理が図9Aにおける手順7.1の処理に相当する。
【0129】
PC150から第2の画像特定情報送信要求が送信されるのに応じて、デジタルカメラ110はS214において第2の画像特定情報送信の処理を行う。すなわち、デジタルカメラ110は画像データファイル存否情報中から、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当するもの(図3の例において、画像データファイル存否情報が「DCIM/100OLYMP/P1010003.JPG」、「DCIM/100OLYMP/P1010004.JPG」であるもの)を抽出し、第2の画像特定情報としてPC150に送信する。S214の処理が図9Bにおける手順8.1の処理に相当する。
【0130】
S216においてデジタルカメラ110は、上記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報がPC150から送信される場合にその画像管理情報を受信する処理を行い、続くS218でデジタルカメラ110内のデータベースを更新する処理を行う。以上のS216、S218の処理が図9Bにおける手順10.1の処理に相当する。
【0131】
S220においてデジタルカメラ110は、PC150との接続を断つ処理を行う。続いて図11Bを参照して、デジタルカメラ110の内部で行われる画像管理処理について説明する。図11Aを参照して説明したS200からS220の処理がデジタルカメラ110で行われた後も、上記第1の画像特定情報、第2の画像特定情報に対応する不整合がデジタルカメラ110内において残存しうる。以下で説明するS230からS240の処理は、デジタルカメラ110内に残存する不整合を解消するための処理である。
【0132】
S230においてデジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を画像データファイル存否情報中から抽出する。S230の処理が図9Bにおける手順11の処理に相当する。したがって、この手順11の説明中でも述べたとおり、S230の処理が実行される時点においては、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。
【0133】
上記S230の処理で抽出された上記不整合に対応し、デジタルカメラ110はS232、S234の処理を繰り返し行い、DSC画像管理テーブル中に存在する当該の不整合を生じる画像管理情報を削除する。このとき、対応する画像データファイル存否情報の「なし」を削除する。上記S232、S234の処理が図9Bにおける手順11.1の処理に相当する。
【0134】
次に、デジタルカメラ110はS236において、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当する不整合を画像データ存否情報中から抽出する。S236の処理が図9Bにおける手順12の処理に相当する。したがって、この手順12の説明中でも述べたとおり、S236が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。
【0135】
上記S236の処理で抽出された、1つまたは複数の上記不整合に対応し、デジタルカメラ110はS238からS246までの処理を繰り返し行う。すなわち、デジタルカメラ110は、画像管理情報が登録されていない画像データファイルのサムネイル画像をS240で表示部126に表示し、当該の画像をデジタルカメラ110内のデータベースに登録するか否かの決定をユーザに促す。
【0136】
ユーザが当該の画像をデジタルカメラ110内のデータベースに登録することを希望する場合(S240:はい)、デジタルカメラ110はS242で補完画像管理情報を作成する処理を行う。すなわち、当該の画像の画像データファイル中から付加情報を読み出し、その付加情報中から撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)を抽出して当該の画像に対応する補完画像管理情報を作成する。続くS244においてデジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブル内で当該の画像に対応する登録内容を更新し、画像データファイル存否情報を「同左」に書き換える。
【0137】
一方、S240でユーザは画像の登録を希望していないと判定された場合(S240:いいえ)、デジタルカメラ110内に記憶されている当該の画像の画像データファイルを削除する。このとき、DSC画像管理テーブル中の、当該の画像データファイルに対応するブランクエントリを削除し、対応する画像データファイル存否情報も削除する。以上、DSC110により行われるS238からS246までの処理が図9Bにおける手順12.1および手順12.1.1の処理に相当する。
【0138】
上述したデジタルカメラ110による処理が行われる際に参照される画像データファイル存否情報の更新は、以下のタイミングで行うことが望ましい。すなわち、デジタルカメラ110内の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間で不整合を生じる可能性があるのは、
(a) デジタルカメラ110がPC150に接続されたときと、
(b) 記憶媒体112がデジタルカメラ110から取り外されてPC150のメモリカードリーダ等に接続されたときである。
【0139】
上記(a)においては、デジタルカメラ110がPC150からマス・ストレージとして認識され、ユーザがファイル操作をした場合、あるいは図9から図11を参照して説明した画像管理の処理がおこなわれている途中でデジタルカメラ110とPC150との間で意図しない接続解除(ケーブル外れ、ノイズによる情報伝達の乱れ、デジタルカメラ110の電池切れ等)が発生した場合に不整合を生じうる。また、上記(b)においては、ユーザがファイル操作をして記憶媒体112内の画像データファイルを削除したり、PC150内に記憶されていた画像データファイルを記憶媒体112内に転送したりした場合に不整合を生じうる。
【0140】
したがって、画像データファイル存否情報の更新は、PC150とデジタルカメラ110との接続が解除された後、デジタルカメラ110に記憶媒体112が装着されたことが検出されたとき、およびデジタルカメラ110の電源が投入されたとき(なぜなら、デジタルカメラ110の電源がオフとなっている間に記憶媒体112が抜き差しされているかも知れないからである)等のタイミングで行うことが望ましい。
【0141】
以上に説明した第1の実施の形態に係る画像管理システムによれば、デジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像ファイルの一覧と、デジタルカメラ110で管理されるデータベースとの間に不整合を生じた場合、それらの不整合は画像データファイル存否情報として記録される。そして、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときに、画像データファイル存否情報中に記録される不整合を解消するための画像管理情報または画像データファイルがPC150内で検索され、該当するものがあれば、それらがデジタルカメラ110に送信されて不整合が解消される。
【0142】
また、不整合を解消するための画像管理情報や画像データファイルがPC150から得られない場合であっても、デジタルカメラ110内に画像管理情報が登録されていない画像データファイルがある場合にはその画像データファイル中から付加情報が読み出され、その付加情報中から抽出された情報をもとに画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルに登録される。デジタルカメラ110内に画像管理情報があるものの、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも存在しない場合には当該の画像管理情報が消去されるので不整合を解消することが可能となる。
【0143】
− 第2の実施の形態 −
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る画像管理システムで行われる画像管理処理の概略的手順を説明するシーケンスチャートである。図12には、デジタルカメラ110およびPC150が相互に接続される前、接続されている間、接続が解除された後で、デジタルカメラ110およびPC150の双方で行われる画像管理処理の手順を示す。なお、図12A中、デジタルカメラ110によって実行される撮影動作の処理手順1の内容については図9Cに示されるものと同様であるので図示および説明を省略する。
【0144】
デジタルカメラ110とPC150とは通信部116、164を介してUSB接続され、第1の実施の形態で図9Aを参照して説明したのと同様に手順2および手順3がPC150で、手順2.1がデジタルカメラ110で実行される。これにより、未転送画像データファイルのデジタルカメラ110からPC150への送信、PC150側で新たに生成された画像管理情報および属性情報のデジタルカメラ110への送信、DSC画像管理テーブルへの画像管理情報の登録、DSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブルへの属性情報の登録が行われる。
【0145】
第2の実施の形態と第1の実施の形態との違いは、以下に説明する点である。すなわち、第1の実施の形態ではデジタルカメラ110の側でDSC画像管理テーブル中の画像管理情報とファイルシステム管理情報との間の不整合が検出されていたが、第2の実施の形態においてはPC150の側で上記不整合が検出される。
【0146】
PC150は、手順5でデジタルカメラ110に対してデジタルカメラ110内のデータベース情報一覧および画像データファイル一覧の送付を要求する。この要求に対応してデジタルカメラ110は手順5.1において、DSC画像管理情報(登録一覧情報)とファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とをPC150に送信する。
【0147】
手順6においてPC150は、手順5.1でデジタルカメラ110から送信されたDSC画像管理情報(登録一覧情報)とファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とを比較する。そして、第1の不整合、すなわち、DSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。
【0148】
PC150は、検出された不整合に対応する画像データファイルをストレージ158内で検索する処理を手順7で行う。この検索に際しては、第1の実施の形態でも説明したように、PC画像管理テーブルを参照することが可能であるので、比較的短時間のうちに目的とする画像データファイルを見つけ出すことが可能となる。そして上記不整合に対応する画像データファイルがストレージ158内に存在する場合、この手順7においてPC150は当該の画像データファイルをデジタルカメラ110に送信する。
【0149】
デジタルカメラ110は、手順7.1で上記画像データファイルをPC150から受信し、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶する。なお、第2の実施の形態においては上記の不整合がPC150の側で管理されるので、図3から図8に示される画像データファイル存否情報は必ずしも必要は無い。
【0150】
無論、第2の実施の形態においてもデジタルカメラ110内に画像データファイル存否情報が登録されていてもよい。その場合、上記手順7.1でPC150から受信した画像データファイルを内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶したときにこの画像データファイルに対応する画像データファイル存否情報を「なし」から「同左」に書き換えればよい。以下の第2の実施の形態の説明では、デジタルカメラ110内に画像データファイル存否情報が登録されないものとして説明をする。
【0151】
手順8においてPC150は、デジタルカメラ110から手順5.1で送信されたDSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とを比較する。そして、第2の不整合、すなわち、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。
【0152】
PC150は、手順8で検出された不整合に対応する画像管理情報をPC画像管理テーブル内で検索する処理を手順9で行う。上記不整合に対応する画像管理情報がPC画像管理テーブル内に存在する場合、PC150は手順9においてさらに、当該の画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。デジタルカメラ110は手順9.1において当該の画像管理情報を受信し、DSC画像管理テーブルに登録する。
【0153】
上記一連の処理が完了した後、デジタルカメラ110とPC150との接続が解除される。その後、デジタルカメラ110では以下に説明する手順10、手順10.1、手順11、手順11.1、手順11.1.1の処理が行われる。
【0154】
手順10では、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものが抽出される。手順10が実行される時点において、上記条件に合致するのは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この条件に該当する画像管理情報は、手順10.1においてDSC画像管理テーブル中から削除される。
【0155】
手順11では、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものが抽出される。手順11が実行される時点において、この条件に合致するのは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無い場合である。この場合、手順11.1において、当該の画像データファイル中から付加情報が読み出されて補完画像管理情報が作成される。この補完画像管理情報は、撮影日情報(望ましくは撮影日時情報)が上述した付加情報中から抽出されて作成される。
【0156】
続いて、手順11.1.1で補完画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録される。このとき、画像IDとしてはP0が付与される。このように、補完画像管理情報が作成されてDSC画像管理テーブルにP0の画像IDが付与されて登録されることにより、第1の実施の形態でも説明したのと同様の処理が可能となる。すなわち、次にデジタルカメラ110とPC150とが接続されたときに当該の画像データファイルは未転送画像データファイルとしてPC150に送信され、図12Aの手順3、手順4、手順4.1の処理が行われてDSC画像管理テーブルの登録内容が更新される。また、PC150から属性情報が送信された場合には当該の属性情報がDSC画像内人物テーブル、DSC人物テーブル内に登録される。
【0157】
本発明の第2の実施の形態に係る画像管理システムにおいて図12のシーケンスチャートを参照して以上に説明した画像管理処理が行われる際に、デジタルカメラ110、PC150のそれぞれで実行される処理手順について図13および図14を参照して説明する。
【0158】
図13は、PC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する概略フローチャートである。図13においては、図12Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150とが接続されてから、図12Bのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110とPC150との接続が切断されるまでの間の処理手順が示される。図13のフローチャートにおいて、第1の実施の形態でPC150によって実行される画像管理処理の手順を説明する図10のフローチャート中の処理内容と同様の処理ステップには図10のフローチャート中で付されるのと同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0159】
図13Aのフローチャートにおいて、S100でデジタルカメラ110とPC150との接続を確立する処理が行われ、続いてS102からS112までの処理が実行される。つまり、図12Aにおける手順2、手順3、手順4の処理が行われる。なお、上記の処理において、図13の処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S104で処理残なしと判定され、S300へ進む。
【0160】
S300においてPC150は、DSC画像管理テーブル内の情報の一覧(登録一覧情報)と、内蔵メモリ114、記憶媒体112のファイルシステム管理情報(ファイル一覧情報)とを送信するよう、デジタルカメラ110に要求し、これらの情報をデジタルカメラ110から受信する。S300の処理が図12Aにおける手順5の処理に対応する。
【0161】
S302においてPC150は、デジタルカメラ110から送信されたDSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とを比較する。そして第1の不整合、すなわちDSC画像管理テーブルには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていない条件に該当する不整合を検出する。S302の処理が図12Aにおける手順6の処理に対応する。
【0162】
PC150は、S302の処理で検出された1つまたは複数の不整合に基づいてS116からS122までの処理を行う。すなわち、PC150は、S302で検出された不整合に対応する画像データファイルをストレージ158内で検索する。そして、該当する画像データファイルがストレージ158内に存在していて、ユーザがデジタルカメラ110内で当該の画像を復活させることを希望する場合にはその画像データファイルをデジタルカメラ110に送信する。なお、上記の処理において、図13Aの処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S116で処理残なしと判定され、S310に進む。
【0163】
S302で検出された不整合が複数ある場合にはその数に応じてS116からS122までの処理が繰り返し行われる。以上、PC150により行われるS116からS122までの処理が図12Aにおける手順7の処理に相当する。
【0164】
上述したS116からS122の処理に続き、図13BのS310の処理が行われる。PC150はS310において、第2の不整合、すなわち画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていない条件に該当する不整合を検出する。S310の処理が図12Bの手順8の処理に相当する。
【0165】
PC150は、S310の処理で検出された1つまたは複数の不整合に基づいてS132からS136までの処理を行う。すなわち、PC150は、PC画像管理テーブルにアクセスし、S310で検出された不整合に対応する画像管理情報を検索する。対応する画像管理情報が存在する場合、その画像管理情報をデジタルカメラ110に送信する。S310で検出された不整合が複数ある場合にはその数に応じてS132からS136までの処理が繰り返し行われる。なお、上記の処理において、図13Aの処理を実行開始した時点で未転送画像データファイルが1つもない場合、S132で処理残なしと判定され、S138に進む。
【0166】
以上、PC150により行われるS132からS136までの処理が図12Bにおける手順9の処理に相当する。PC150はS138においてUSB切断処理を行い、一連の画像管理処理を完了する。
【0167】
図14は、デジタルカメラ110で実行される画像管理処理手順を説明する概略フローチャートである。図14においては、図12Aのシーケンスチャート中でデジタルカメラ110がPC150と接続されてから、図12Bのシーケンスチャート中でPC150との接続が切断されるまでの手順に加えて、図12B中の手順10および手順11の処理が完了するまでの処理手順を示す。
【0168】
図14のフローチャートにおいて、第1の実施の形態でデジタルカメラ110によって実行される画像管理処理の手順を説明する図11のフローチャート中の処理内容と同様の処理ステップには図11のフローチャート中で付されるのと同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。また、図12Aの手順1における撮影動作の処理手順については、第1の実施の形態で説明したのと同様の理由により、フローチャートを用いての図示および説明を省略する。
【0169】
S200におけるPC150との接続処理に続いてS202、S204、S206の処理が行われ、未転送画像データファイルのデジタルカメラ110からPC150への送信、PC150からの画像管理情報・属性情報の受信、デジカメ110内におけるデータベースの更新が行われる。つまり、図12Aにおける手順2.1、手順4.1の処理が行われる。
【0170】
次に、PC150による図13AのS300の処理により、デジタルカメラ110内のデータベース情報一覧および画像データファイル一覧を送付する要求がデジタルカメラ110に対して発せられる(図12Aの手順5.1の処理)。この要求に対応し、デジタルカメラ110はS400において、DSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とをPC150に送信する。
【0171】
上記DSC画像管理情報とファイルシステム管理情報とがPC150内で比較されて第1の不整合および第2の不整合が検出される。すなわち、DSC画像管理テーブルに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されていないものに対応する第1の不整合と、内蔵メモリ114または記憶媒体112には画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されていないものに対応する第2の不整合とが検出される。
【0172】
第1の不整合に対応する画像データファイルがPC150内にある場合、先にも説明したように、その画像データファイルがPC150から送信される。デジタルカメラ110はS210において、その画像データファイルを受信して内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶する(図12Aの手順7.1の処理)。
【0173】
第2の不整合に対応する画像管理情報がPC150のPC画像管理テーブル内に登録されていた場合、先にも説明したようにその画像管理情報がPC150から送信される。デジタルカメラ110はS216において、その画像管理情報を受信する。続くS218でデジタルカメラ110は、S216で受信した画像管理情報をDSC画像管理テーブルに登録する。以上のS216、S218の処理が図12Bにおける手順9.1での処理に相当する。
【0174】
S220においてデジタルカメラ110は、PC150との接続を断つ処理を行う。以下、図14Bに示される処理が行われる。図14Bに示される処理は、第1の実施の形態で図11Bを参照して説明したのと同じ処理である。すなわち、図14Aを参照して説明した処理がデジタルカメラ110で行われた後も、上記第1の不整合、第2の不整合がデジタルカメラ110内において残存する場合があるので、これらの残存する不整合を解消するための処理が行われる。
【0175】
S230からS234までの処理で、第1の不整合を解消する処理が行われる。つまり、S220のUSB切断処理が行われた後で第1の不整合が残存する、ということは、画像管理情報がDSC画像管理テーブルに登録されているが、この画像管理情報に対応する画像データファイルがデジタルカメラ110内にもPC150内にも無いということである。この場合、デジタルカメラ110は、DSC画像管理テーブル中に存在する上記第1の不整合を生じる画像管理情報を削除する。
【0176】
S236からS246までの処理で、第2の不整合を解消する処理が行われる。つまり、S220のUSB切断処理が行われた後で第2の不整合が残存する、ということは、画像データファイルが内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶されているが、この画像データファイルに対応する画像管理情報がデジタルカメラ110内にもPC150内にも無いということである。この場合、デジタルカメラ110は、第2の不整合に対応する画像データファイル中の付加情報を用いて画像管理情報を作成し、DSC画像管理テーブルにP0の画像IDを付与して登録する。
【0177】
上記S236からS246までの処理において、第2の不整合に対応する画像データファイルについて、サムネイル画像を表示部126に表示し、当該の画像を登録するか否かの判断をユーザに任せることが可能な点も第1の実施の形態と同様である。そして、ユーザが当該の画像の登録を希望しない場合には、該当する画像データファイルが消去されて第2の不整合が解消されるのも第1の実施の形態と同様である。
【0178】
以上に説明した第2の実施の形態に係る画像管理システムによっても、第1の実施の形態と同様、内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像データファイルの一覧とDSC画像管理テーブルとの間に不整合がある場合にそれを検出して解消することが可能となる。このとき、デジタルカメラ110の内蔵メモリ114または記憶媒体112に記憶される画像データファイルの一覧(ファイル一覧情報)とDSC画像管理テーブル(登録一覧情報)との間に生じた不整合はPC150によって検出される。
【0179】
つまり、デジタルカメラ110がPC150に接続されたときに、デジタルカメラ110のファイルシステム管理情報とDSC画像管理テーブル内の画像管理情報とがPC150に送信され、PC150の側でこれらの情報が比較される。この比較結果に基づき、上述した第1の不整合および第2の不整合がPC150で検出される。それ故、デジタルカメラ110の内部ではこれらの不整合を検出、管理する処理が不要となる。したがって、上記不整合を検出して管理する処理がデジタルカメラ110の電源を投入したときに行われる場合と比較すると、デジタルカメラ110の電源を投入してから撮影が可能となるまでに要する時間(起動時間)を短縮し、操作性に優れたものとすることが可能となる。
【0180】
以上、第1および第2の実施の形態では、デジタルカメラ110とPC150とが接続されて画像管理の処理が行われる例について説明したが、デジタルカメラ110に代えてボイスレコーダやデータロガ等とPC150とが接続されて音声データファイルや収集データファイルの管理が行われるような場合にも本発明を適用可能である。また、PC150については汎用のコンピュータであっても、専用の情報機器(画像処理装置)であってもよい。
【0181】
以上、第1および第2の実施の形態によって本発明について説明したが、本明細書中には以下に示す態様の発明が含まれる。
【0182】
[1] 通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【0183】
(効果1)
上記発明[1]によれば、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合に、画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお、不整合が存在する場合には以下のように修復をすることができる。すなわち、画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を画像管理データベースから削除する。また、画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていない場合には、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する。このようにして、単に不整合を修復するだけでなく、欠落した情報の復旧を図ることが可能となる。
【0184】
[2] 通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを特定可能なファイル一覧情報と、前記画像管理データベースに登録された画像データファイルを特定可能な登録一覧情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する画像一覧送信部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【0185】
(効果2)
上記発明[2]によれば、上記発明[1]が有する効果と同様、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像撮影装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0186】
[3] 前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルの付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成し、前記画像管理データベースに登録することを特徴とする前記[1]または[2]の画像撮影装置。
【0187】
(効果3)
上記[3]の発明によれば、画像管理情報を作成する際に、ユーザによる情報の入力等の操作を不要とすることができる。
【0188】
[4] 前記未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して前記画像処理装置から送信された、当該画像データファイルの属性情報を、前記通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した前記属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、をさらに有することを特徴とする前記[3]の画像撮影装置。
【0189】
(効果4)
上記[4]の発明によれば、未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して画像処理装置から送信された属性情報を画像管理データベースに登録することにより、画像撮影装置の側で属性情報を生成する処理を省くことができ、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0190】
[5] 画像撮影装置と画像処理装置で構成された画像管理システムであって、
前記画像撮影装置は、
前記画像処理装置との間で情報を送受信する第1の通信部と、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して、画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している第1の画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記第1の画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された前記画像管理情報とを比較し、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記第1の通信部を介して受信して、前記第1の画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記第1の画像管理データベースから削除する画像情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成し、前記第1の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部とを有し、
前記画像処理装置は、
前記画像撮影装置との間で情報を送受信する第2の通信部と、
前記未転送画像データファイル送信部で前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを前記第2の通信部を介して受信する画像データファイル受信部と、
前記画像データファイル受信部で受信したそれぞれの画像データファイルを記憶する画像データファイルメモリと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する第2の画像管理データベースと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルのそれぞれを管理する第2の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と、
前記比較結果送信部で前記画像撮影装置から送信された前記第1の画像特定情報と前記第2の画像特定情報とを前記第2の通信部を介して受信する画像特定情報受信部と、
前記画像特定情報受信部で受信した、前記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する欠落画像データファイル送信部と、
前記画像特定情報受信部で受信した、前記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する画像管理情報送信部と、を有することを特徴とする画像管理システム。
【0191】
(効果5)
上記発明[5]によれば、上記発明[1]と同様に、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0192】
[6] 画像撮影装置と画像処理装置で構成された画像管理システムであって、
前記画像撮影装置は、
前記画像処理装置との間で情報を送受信する第1の通信部と、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像に対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して、画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを、前記第1の通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している第1の画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記第1の画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを特定可能なファイル一覧情報と、前記画像管理データベースに登録された画像データファイルを特定可能な登録一覧情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する画像一覧送信部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記画像一覧送信部で送信した前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報に対応して前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記第1の画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記第1の画像管理データベースから削除する画像情報削除処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記第1の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部とを有し、
前記画像処理装置は、
前記画像撮影装置との間で情報を送受信する第2の通信部と、
前記未転送画像データファイル送信部で前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを前記第2の通信部を介して受信する画像データファイル受信部と、
前記画像データファイル受信部で受信したそれぞれの画像データファイルを記憶する画像データファイルメモリと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する第2の画像管理データベースと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルのそれぞれを管理する第2の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と、
前記画像一覧送信部で前記画像撮影装置から送信された前記ファイル一覧情報および前記登録一覧情報を前記第2の通信部を介して受信する一覧情報受信部と、
前記一覧情報受信部で受信した前記ファイル一覧情報と前記登録一覧情報とを比較し、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像データファイルを前記画像データファイルメモリ中で探索し、該当する画像データファイルが存在する場合には当該の画像データファイルを読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する欠落画像データファイル送信部と、
前記一覧情報受信部で受信した前記ファイル一覧情報と前記登録一覧情報とを比較し、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースに登録されていないものに対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で探索し、該当する画像管理情報が存在する場合には当該の画像管理情報を読み出して前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する画像管理情報送信部と
を有することを特徴とする画像管理システム。
【0193】
(効果6)
上記発明[5]によれば、上記発明[1]と同様に、画像撮影装置内において画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置から該当する画像データファイルや画像管理情報を受信して上記不整合を修復することができる。そして、上記不整合の修復をしてもなお不整合が存在する場合には、画像撮影装置内の画像管理情報を修正することにより、不整合の解消を図ることが可能となる。
【0194】
[7] 前記画像撮影装置において、
前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記第1の画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルに対応する前記画像管理情報を作成する際に、当該の画像データファイル中に含まれる付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成することを特徴とする前記[5]または[6]の画像管理システム。
【0195】
(効果7)
上記[7]の発明によれば、画像管理情報を作成する際に、ユーザによる情報の入力等の操作を不要とすることができる。
【0196】
[8] 前記画像処理装置は、
前記画像データファイル受信部で受信した前記画像データファイルに含まれる画像を処理して、当該の画像に含まれる人物を識別する画像認識処理部と、
前記画像認識処理部で識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として前記第2の画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、
前記属性情報を、前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信する属性情報送信部と
をさらに有し
前記画像撮影装置は、
前記未転送画像データファイル送信部で送信した前記画像データファイルに応じて前記画像処理装置から送信された前記属性情報を、前記第1の通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性登録処理部と
をさらに有することを特徴とする前記[5]または[6]の画像管理システム。
【0197】
(効果8)
上記[8]の発明によれば、画像処理装置の側で画像認識処理を行って識別された人物を特定する情報が画像の属性情報として画像処理装置から画像撮影装置に送信され、画像撮影装置内の画像管理データベースに登録されるので、画像撮影装置の側で画像認識や属性情報生成のための処理をすることが不要となり、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0198】
[9] 通信部を介して画像撮影装置と接続し、当該の画像撮影装置と情報を送受信可能に構成されるコンピュータで実行される画像管理プログラムであって、
前記画像撮影装置は、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報が、当該画像データに付加情報として付加されて作成された画像データファイルを記憶するための画像メモリと、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを管理するための画像管理情報を記憶する第1の画像管理データベースと
を有し、
前記画像管理プログラムは、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを前記画像撮影装置から受信する未転送画像データファイル受信ステップと、
前記画像撮影装置から送信された画像データファイルを、前記コンピュータが有する画像データファイルメモリに記憶するステップと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を、前記コンピュータが有する第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された画像管理情報との比較が前記画像撮影装置で行われて生成される第1および第2の画像特定情報であって、前記第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを前記画像撮影装置から受信するステップと、
前記第1の画像特定情報に対応する画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと、
前記第2の画像特定情報に対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと
を有することを特徴とする画像管理プログラム。
【0199】
(効果9)
上記[9]の発明によれば、画像撮影装置内において、第1の画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しない場合には、画像データファイルを検索し、該当する画像データファイルがある場合には当該の画像データファイルを前記画像データファイルメモリから読み出して前記画像撮影装置に送信することが可能となる。また、画像撮影装置内において、画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていない場合には、対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で検索し、該当する画像管理情報がある場合には当該の画像管理情報を前記第2の画像管理データベースから読み出して画像撮影装置に送信することが可能となる。これにより、画像撮影装置内で第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が第1の画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置内の画像データファイル、第2の画像管理データベース中の画像管理情報を用い、上記不整合の修復を試みることが可能となる。
【0200】
[10] 通信部を介して画像撮影装置と接続し、当該の画像撮影装置と情報を送受信可能に構成されるコンピュータで実行される画像管理プログラムであって、
前記画像撮影装置は、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報が当該画像データに付加情報として付加されて作成された画像データファイルを記憶するための画像メモリと、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理するための画像管理情報が登録される第1の画像管理データベースと
を有し、
前記画像管理プログラムは、
前記画像メモリに記憶された画像データファイルを前記画像撮影装置から受信する未転送画像データファイル受信ステップと、
前記画像撮影装置から送信された前記画像データファイルを画像データファイルとして前記コンピュータが有する画像データファイルメモリに記憶するステップと、
前記画像データファイルメモリに記憶された画像データファイルを管理するための画像管理情報を前記コンピュータが有する第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルの一覧と、前記第1の画像管理データベースに登録された全ての画像データファイルを特定する画像管理情報の一覧とを前記画像撮影装置から受信するステップと、
前記受信するステップで受信した前記画像データファイルの一覧と前記画像管理情報の一覧とを比較するステップと、
前記比較するステップでの比較結果に基づき、前記第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像データファイルを前記画像データファイルメモリ中で探索し、該当する画像データファイルが存在する場合には当該の画像データファイルを読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと、
前記比較するステップでの比較結果に基づき、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記第1の画像管理データベースには登録されていないものに対応する画像管理情報を前記第2の画像管理データベース中で探索し、該当する画像管理情報が存在する場合には当該の画像管理情報を読み出して前記画像撮影装置に送信するステップと
を有することを特徴とする画像管理プログラム。
【0201】
(効果10)
上記[10]の発明によれば、上記[9]の発明と同様に、画像撮影装置内で第1の画像管理データベースには画像管理情報が登録されているが画像データファイルが存在しない、あるいは画像データファイルが存在するが対応する画像管理情報が第1の画像管理データベースに登録されていないといった不整合が存在する場合には画像処理装置内の画像データファイル、第2の画像管理データベース中の画像管理情報を用い、上記不整合の修復を試みることが可能となる。
【0202】
[11] 前記未転送画像データファイル受信ステップで受信した前記画像データファイルに含まれる画像を処理し、その画像に含まれる人物を識別する画像認識処理ステップと、
前記画像認識処理ステップで識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として前記第2の画像管理データベースに登録するステップと、
前記属性情報を、前記第2の通信部を介して前記画像撮影装置に送信するステップと
をさらに有する事を特徴とする前記[9]または[10]に記載の画像管理プログラム。
【0203】
(効果11)
上記[11]の発明によれば、画像処理装置の側で画像認識処理を行い、識別された人物を特定する情報を画像の属性情報として画像処理装置から画像撮影装置に送信され、画像撮影装置はこの属性情報を第1の画像管理データベースに登録することが可能となる。したがって、画像撮影装置の側で画像認識や属性情報生成のための処理をすることが不要となり、画像撮影装置の処理負荷を軽減することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0204】
本発明は、電子式のスチルカメラ、ムービーカメラ、撮影機能付きの携帯電話、ボイスレコーダ、データロガ等、画像データファイルやその他のデータファイルを含む様々なデータを記録可能な機器およびそれらの機器に接続可能なコンピュータなどの情報機器に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0205】
100 … 画像管理システム
110 … 画像撮影装置(デジタルカメラ)
112 … 記憶媒体
114 … 内蔵メモリ
116、164 … 通信部
118、156 … RAM
120 … ROM
122 … 撮影部
124 … 画像処理部
126、154 … 表示部
128、162 … 操作部
130 … RTC(リアルタイム・クロック・モジュール)
132、166 … CPU
140、170 … システムバス
150 … 画像処理装置(PC)
152 … 画像処理部
158 … ストレージ
160 … 画像認識処理部
200 … 画像データファイル
202 … 主画像データ
204 … サムネイル画像データ
206 … 付加情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【請求項2】
前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルの付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成し、前記画像管理データベースに登録することを特徴とする請求項1の画像撮影装置。
【請求項3】
前記未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して前記画像処理装置から送信された、当該画像データファイルの属性情報を、前記通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した前記属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、をさらに有することを特徴とする請求項2の画像撮影装置。
【請求項1】
通信部を介して画像処理装置と情報を送受信可能に構成される画像撮影装置であって、
被写体を撮影して画像データを生成する撮影部と、
前記撮影部で生成された画像データに対応する撮影情報を、当該画像データに付加情報として付加して画像データファイルとして画像メモリに記憶する画像記憶処理部と、
前記画像メモリに記憶されている画像データファイルを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する未転送画像データファイル送信部と、
前記画像メモリに記憶された各画像データファイルを管理する情報である画像管理情報を記憶している画像管理データベースと、
前記画像管理情報を前記画像管理データベースに登録する画像管理情報登録処理部と、
当該画像撮影装置が前記画像処理装置に接続された状態において、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較し、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものを特定する第1の画像特定情報と、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースには登録されていないものを特定する第2の画像特定情報とを、前記通信部を介して前記画像処理装置に送信する比較結果送信部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第1の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像データファイルを、前記通信部を介して受信して、前記画像メモリに記憶する処理を行う取得画像記憶処理部と、
前記比較結果送信部で送信した前記第2の画像特定情報に応じて前記画像処理装置から送信された画像管理情報を、前記通信部を介して受信して、前記画像管理データベースに登録する処理を行う取得情報登録処理部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像管理データベースに画像管理情報が登録されているが、対応する画像データファイルが前記画像メモリには存在しないものに対応する画像管理情報を前記画像管理データベースから削除する画像管理情報削除部と、
前記取得画像記憶処理部および前記取得情報登録処理部のそれぞれにおける前記処理の後、前記画像メモリに記憶された画像データファイルの一覧と、前記画像管理データベースに登録された画像管理情報とを比較して、前記画像メモリには画像データファイルが存在するが、対応する画像管理情報が前記画像管理データベースに登録されていないものについては、当該の画像データファイルに対応する画像管理情報を作成して前記画像管理データベースに登録する第2の画像管理情報登録処理部と
を有することを特徴とする画像撮影装置。
【請求項2】
前記第2の画像管理情報登録処理部は、前記画像管理データベースには登録されていないが前記画像メモリには存在する画像データファイルの付加情報中から、少なくとも撮影日時情報を抽出して前記画像管理情報を作成し、前記画像管理データベースに登録することを特徴とする請求項1の画像撮影装置。
【請求項3】
前記未転送画像データファイル送信部で送信した画像データファイルに対応して前記画像処理装置から送信された、当該画像データファイルの属性情報を、前記通信部を介して受信する属性情報受信部と、
前記属性情報受信部で受信した前記属性情報を前記画像管理データベースに登録する属性情報登録処理部と、をさらに有することを特徴とする請求項2の画像撮影装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【公開番号】特開2011−146874(P2011−146874A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5270(P2010−5270)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
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