説明

画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびその記録媒体

【課題】CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録されたデータの内容を、レーベ
ル面に印刷した印刷画像から容易に判別できる印刷画像を生成する画像生成装置、画像生
成方法、画像生成プログラムおよびその記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷画像の対象となる複数の印刷対象画像から、印刷対象画像の画像データ
が有する第1の画像データ特性に基づいて第1の印刷画像を選択し、印刷対象画像の画像
データが有する第2の画像データ特性に基づいて第2の印刷画像を選択し、第1の印刷画
像から、レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り出し、第2の印刷画像か
ら、レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像領域を切り出し、全体画像領域と
部分画像領域を合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像
を生成する画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびその記録媒体に関す
る。
【背景技術】
【0002】
従来、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録された画像データの内容を表わ
す複数の画像をレーベル面に印刷し、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体を判別し
やすくする技術が開示されている。(例えば特許文献1)
【0003】
【特許文献1】特開平11−86505号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の技術では、レーベル面に印刷された画像
は、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録された画像データについて、記録さ
れた順番や、撮影した時刻の順番などのまま印刷されている。また、一つのレーベル面に
複数の画像が印刷されているので、個々の画像が小さく、印刷された画像の内容が見えに
くい場合がある。従って、このようなCD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録さ
れた画像の内容を判別することが困難となる。本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録された画像データの内容
を、レーベル面に印刷した印刷画像から容易に判別できる印刷画像を生成する画像生成装
置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびその記録媒体を提供することを目的とする

【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像生成装置は、CD−ROMやDVD−Rなど
の記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像を生成する画像生成装置であって、前記印刷
画像の対象となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得部と、前記複数の印刷
対象画像の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像を第1の印刷画像
として選択する第1の印刷画像選択部と、前記複数の印刷対象画像の画像データから第2
の画像データ特性を有する印刷対象画像を第2の印刷画像として選択する第2の印刷画像
選択部と、前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記レーベル面に印
刷する前記印刷画像を生成する印刷画像生成部とを備え、前記印刷画像生成部は、前記第
1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り出し、前
記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像領域を切
り出して合成することを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録されている画像デ
ータのうちから、特徴のある画像データ特性に着目して、第1の印刷画像と第2の印刷画
像を決定し、レーベル面の印刷領域の全体に印刷する印刷画像と部分画像とが生成される
ので、ユーザーは第1の印刷画像と第2の印刷画像の内容を認識することが容易となり、
レーベル面に印刷されたCD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録されている画像
の内容を容易に判別できるようになる。また、レーベル面の印刷領域の全体に印刷する印
刷画像が生成されるので、大きな印刷画像が得られることから、印刷された画像の内容が
見易く、視認性が向上した印刷画像が生成できる。
【0007】
また、本発明の画像生成装置は、全体画像領域に対する前記部分画像領域の大きさと配
置とを決定する配置決定部を、更に備え、前記配置決定部は、予め大きさと配置が定めら
れた所定の配置テーブルを参照し、前記第2の画像データ特性に応じて前記部分画像領域
の大きさと配置を決定してもよい。
【0008】
この構成によれば、例えば、部分画像領域について、視認性の良い大きさと配置を予め
配置テーブルとして定めておき、第2の画像特性に応じてこの配置テーブルを参照し、大
きさと配置を決定する。従って、第2の印刷画像の部分画像領域は、視認性の良い大きさ
と位置になるので、ユーザーは、部分画像領域の内容を認識しやすくなり、CD−ROM
やDVD−Rなどの記録媒体に記録されている画像の内容を容易に判別できるようになる

【0009】
また、本発明の画像生成装置において、第1の画像データ特性は、第1の色データ値に
関する特性であり、第2の画像データ特性は、第2の色データ値に関する特性であること
としてもよい。
【0010】
印刷対象画像に写っている被写体の種類によって、印刷対象画像が有する色データ値に
関する特性は異なっている。例えば、青い空や新緑の山などが写った画像には、青色や緑
色を表す色データ値を有する画素が多く存在する。そこで、青色や緑色といった特定の色
データ値に着目し、この色データ値を有する画素が多く存在する印刷対象画像を選択する
ことにより、青い空や新緑の山などが写った印刷対象画像を選択することができる。従っ
て、着目した特定の色データ値を第1の色データ値とし、この第1の色データ値を有する
画素の数を第1の画像データ特性とすることによって、第1の印刷画像を選択することが
可能となる。
【0011】
また、本発明の画像生成装置は、第1の印刷画像が複数選択されたとき、第1の選択方
法によって一つの第1の印刷画像を決定する第1の印刷画像決定部を備えてもよい。
【0012】
この構成によれば、第1の印刷対象画像が複数選択されたとき、第1の選択方法を用い
て自動で一つの第1の印刷対象画像を決定できるので、ユーザーが、例えば、マウスやキ
ーボードなどから操作を行って、第1の印刷画像を決定するといった面倒な作業を回避で
きる。
【0013】
ここで、第1の選択方法は、第1の印刷画像について、全体の画像領域と第1の色デー
タ値を有する画像領域との割合に基づいて選択する方法としてもよい。
【0014】
特定の被写体が写った画像領域における画素の色データ値は、特定の色データ値を有し
ている。例えば、青い空や新緑の山などが写った画像には、青や緑色を表す色データ値が
多く存在する。そこで、青色や緑色などを第1の色データ値とし、この第1の色データ値
を有する画像領域と全体画像領域との割合が最も大きい割合になる画像を選択すれば青空
や新緑の山が写った画像を一つの第1の印刷画像として選択することができる。
【0015】
また、本発明の画像生成装置は、第2の印刷画像が複数選択されたとき、第2の選択方
法によって印刷対象となる少なくとも一つの第2の印刷画像を決定する第2の印刷画像決
定部を備えてもよい。
【0016】
この構成によれば、複数の第2の印刷対象画像から、第2の選択方法を用いて自動で一
つの第2の印刷対象画像を決定できるので、ユーザーが、例えば、マウスやキーボードな
どから操作を行って、第2の印刷画像を決定するといった面倒な作業を回避できる。
【0017】
ここで、第2の選択方法は、第2の印刷画像について、全体の画像領域と第2の色デー
タ値を有する画像領域との割合に基づいて選択する方法としてもよい。
【0018】
たとえば、人物の顔が写った画像領域には、肌色などの特定の色データ値を有する画素
が多く存在する。そこで、肌色を第2の色データ値として、この色データ値を有する画像
領域と全体画像領域との割合が最も大きい割合となる画像を選択することによって人の顔
が写った画像を、少なくとも一つの第2の印刷画像として選択することができる。
【0019】
また、本発明の画像生成装置は、第1の印刷画像を特定する第1の特定情報が記録され
た記録媒体から、前記第1の特定情報を取得する第1の特定情報取得部を備え、前記第1
の印刷画像が複数選択されたとき、前記第1の印刷画像決定部は、前記第1の特定情報に
基づいて一つの第1の印刷画像を決定してもよい。
【0020】
この構成によれば、ユーザーが所望する画像を特定情報として記録した記録媒体によっ
て、一つの第1の印刷画像を選択することができる。従って、例えば、ユーザーにとって
印象に残る画像がレーベル面の印刷領域の全体に印刷されるので、CD−ROMやDVD
−Rに記録された画像データの内容を容易に判別できることになる。
【0021】
また、本発明の画像生成装置は、第2の印刷画像を特定する第2の特定情報が記録され
た記録媒体から、前記第2の特定情報を取得する第2の特定情報取得部を備え、前記第2
の印刷画像が複数選択されたとき、前記第2の印刷画像決定部は、前記第2の特定情報に
基づいて少なくとも一つの第2の印刷画像を決定してもよい。
【0022】
この構成によれば、ユーザーが所望する画像を特定情報として記録した記録媒体によっ
て、少なくとも一つの第2の印刷画像を選択することができる。従って、例えば、ユーザ
ーにとって関心の高い被写体やユーザーの趣味に関する被写体が写った画像がレーベル面
に印刷されるので、ユーザーはCD−ROMやDVD−Rに記録された画像の内容を容易
に判別できることになる。
【0023】
また、本発明を画像生成方法と捉えることもできる。すなわち、CD−ROMやDVD
−Rなどの記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像を生成する画像生成方法であって、
前記印刷画像の対象となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得工程と、前記
複数の印刷対象画像の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像を第1
の印刷画像として選択する第1の印刷画像選択工程と、前記複数の印刷対象画像の画像デ
ータから第2の画像データ特性を有する印刷対象画像を第2の印刷画像として選択する第
2の印刷画像選択工程と、前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記
レーベル面に印刷する前記印刷画像を生成する印刷画像生成工程とを備え、前記印刷画像
生成工程は、前記第1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像
領域を切り出し、前記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するため
の部分画像領域を切り出して合成することを要旨とする。
【0024】
また、本発明は、コンピュータプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体と
しても捉えることもできる。すなわち、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体のレー
ベル面に印刷する印刷画像を生成する画像生成プログラムであって、前記印刷画像の対象
となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得機能と、前記複数の印刷対象画像
の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像を第1の印刷画像として選
択する第1の印刷画像選択機能と、前記複数の印刷対象画像の画像データから第2の画像
データ特性を有する印刷対象画像を第2の印刷画像として選択する第2の印刷画像選択機
能と、前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記レーベル面に印刷す
る前記印刷画像を生成する印刷画像生成機能とをコンピュータに実現させ、前記印刷画像
生成機能は、前記第1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像
領域を切り出し、前記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するため
の部分画像領域を切り出して合成することを要旨とする。
【0025】
記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、ICカード、パンチカード
など、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例における画像生成装置のハードウェア構成を示す説明図
である。図1に示すように、画像生成装置1は、汎用コンピュータであり、CPU2、R
OM3、RAM4、ハードディスク5、入出力インターフェース(I/F)7から構成さ
れ、それらはバス6を介して互いに接続されている。画像生成装置1には入出力I/F7
を介してCD−ROMドライブ8、DVD−Rドライブ9が接続されている。
【0027】
画像生成装置1は、CPU2が、ROM3またはハードディスク5に記憶している画像
生成処理プログラムを読み出して実行することにより、図2に示した各部として機能し、
それぞれの処理を行うことで印刷画像を生成するものである。CPU2が実行する画像生
成処理プログラムは、予めハードディスク5やROM3に格納されていてもよいし、CD
−ROMドライブ8が読み取ったプログラムをハードディスク5に格納するものとしても
よい。また、インターネットなどのネットワーク手段を介して、画像表示プログラムを供
給するサーバー等にアクセスし、データをダウンロードすることによってハードディスク
5に格納するものとしてもよい。
【0028】
図2は、画像生成装置1の機能ブロック構成を示すブロック図である。画像生成装置1
は、印刷対象画像取得部20、第1の印刷画像選択部21、第1の印刷画像決定部22、
第2の印刷画像選択部23、第2の印刷画像決定部24、配置決定部25、印刷画像生成
部26を備えている。
【0029】
図2に示した各部が行う処理を順次説明する。もとより、各部がそれぞれの処理を行う
ことによって画像生成装置として機能するのである。印刷対象画像取得部20は、印刷対
象画像を取得する。CPU2は、入出力I/F7を介して、CD−ROMなどに記録され
ている印刷対象画像を読み取り、複数の印刷対象画像をハードディスク5に格納し取得す
る。例えば、レーベル面への印刷対象となる記録媒体がCD−ROMであれば、CD−R
OMドライブ8を用いて印刷対象画像を取り込む。
【0030】
第1の印刷画像選択部21は、ハードディスク5に格納された印刷対象画像の画像デー
タから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像を第1の印刷画像として選択する。印
刷対象画像の画像データは、画素ごとに、R(赤)、G(緑)、B(青)の色別に各8ビ
ットで表した多階調値のデータである。従って、各画素の色データ値は、R、G、B各色
が0から255までの256種類の階調値で表わされる。そこで、本実施例では、第1の
画像データ特性として、R,G、Bの各階調値で表された第1の色データ値を有する画素
の数とする。
【0031】
ところで、特定の被写体が写っている部分の画像領域は、特定の色データ値を有する画
素数が多くなるという特性がある。たとえば、青空を被写体とした画像領域は、青の色デ
ータ値の画素の数が多いという特性がある。
【0032】
そこで、第1の印刷画像選択部21は、第1の印刷画像の全体の画像領域の画素数と第
1の色データ値を有する画像領域の画素数との割合を算出し、所定の範囲の割合に該当す
る第1の印刷画像を選択することにより、特定の被写体が写った第1の印刷画像を選択す
ることができる。
【0033】
例えば、第1の印刷画像の全体領域が有する画素数とB(青)の色データ値を有する画
像領域の画素数との割合を算出し、割合が、所定の範囲に該当する第1の印刷画像を選択
することにより、青空が写った第1の印刷画像を選択できる。所定の範囲は、プログラム
にデフォルトで設定しておいてもよいし、図示しないキーボードなどの入力手段を用いて
、ユーザーが所定の範囲を示すデータを入力することで設定してもよい。
【0034】
次に、第1の印刷画像決定部22は、第1の印刷画像選択部21により選択された一つ
を含む複数の第1の印刷画像のうちから第1の選択方法によって、一つの第1の印刷画像
を決定する。もとより、選択された第1の印刷画像が一つの場合は、第1の印刷画像決定
部22の処理は行わなくても良い。
【0035】
本実施例では、第1の選択方法は、第1の印刷画像の全体画像領域の画素数と第1の色
データ値が有する領域の画素数の割合が、所定の割合にもっとも近い割合である印刷対象
画像を選択する方法とする。もとより、もっとも大きい割合を有する画像を第1の印刷画
像としてもよい。あるいは、もっとも小さい割合を有する画像を第1の印刷画像としても
よい。
【0036】
一方、第2の印刷画像選択部23は、ハードディスク5に格納された印刷対象画像の画
像データから第2の画像データ特性を有する印刷対象画像を第2の印刷画像として選択す
る。第2の画像データ特性として、第2の色データ値を有する画素の数とする。
【0037】
前述したように、特定の被写体が写っている部分の画像領域は、特定の色データ値を有
する画素数が多いという特性がある。例えば、人物の顔など肌色の部分が写っている部分
の画像領域は、肌色の色データ値の画素が多いという特性がある。
【0038】
そこで、第2の印刷画像選択部23は、第2の印刷画像の全体の画像領域の画素数と第
2の色データ値を有する画像領域の画素数との割合を算出し、割合が所定の範囲に該当す
る第2の印刷画像を選択することにより、特定の被写体が写った第2の印刷画像を選択す
ることができる。本実施例では、第2の色データ値を肌色の色データ値とすることで、人
物の顔などの肌色の部分が写っている画像を第2の印刷画像として選択するものとする。
【0039】
次に、第2の印刷画像決定部24は、第2の印刷画像選択部23により選択された一つ
を含む複数の第2の印刷画像のうちから第2の選択方法によって、少なくとも一つの第2
の印刷画像を決定する。もとより、選択された第2の印刷画像が一つの場合は、第2の印
刷画像決定部24の処理は行わなくても良い。
【0040】
本実施例では、第2の選択方法は、第2の印刷画像の全体画像領域の画素数と第2の色
データ値が有する領域の画素数の割合が、所定の割合にもっとも近い割合である印刷対象
画像を選択する方法とする。もとより、もっとも大きい割合を有する画像を第2の印刷画
像としてもよい。あるいは、もっとも小さい画像を第2の印刷画像としてもよい。
【0041】
次に、配置決定部25は、大きさと配置が定められた所定の配置テーブルを参照し、第
2の画像データ特性に応じて、全体画像領域に対する部分画像領域の大きさと配置を決定
する。図3は、参照する配置テーブルを示す説明図である。尚、本実施例では、配置テー
ブルは、予めROM3に格納されているものとする。もとより、図示しない入力手段を用
いて、ユーザーが大きさと配置を入力することとしてもよい。
【0042】
図3にて一点鎖線で示したドーナツ状の領域Xは、レーベル面の全体印刷領域を示して
いる。図3でハッチング部で示したように、レーベル面の全体印刷領域Xの左側、右側、
下側、上側には、それぞれ配置領域Y1、Y2、Y3、Y4が、予め割り当てられている

【0043】
このように、予め大きさと配置が定められた図3に示した配置テーブルを参照し、配置
決定部25は、第2の印刷画像が有する第2の画像データ特性に応じて、全体画像領域に
対する部分画像領域の大きさと配置を決定する。尚、部分画像領域は、第2の印刷画像か
ら切り出される画像領域であり、後ほど、印刷画像生成部26が行う処理において説明す
る。
【0044】
部分画像領域の大きさと配置を決定する様子を図4を用いて説明する。図4(a)は、
第2の印刷画像がレーベル面の全体印刷領域Xの左側の配置領域Y1に配置され、図4(
b)は、第2の印刷画像がレーベル面の全体印刷領域Xの右側の配置領域Y2に配置され
、図4(c)は、第2の印刷画像がレーベル面の全体印刷領域Xの下側の配置領域Y3に
配置されることを示している。本実施例では、図3のレーベル面の全体印刷領域Xの上側
の配置領域Y4には、タイトルなどの文字を印刷し、第2の印刷画像は配置しないことと
する。もとより、Y4を含めて配置することとしても差し支えない。
【0045】
まず、図4(a)に示した第2の印刷画像B1が、レーベル面の全体印刷領域Xの左側
の配置領域Y1に配置される場合について説明する。配置決定部25は、第2の印刷画像
B1において、人物の顔の向きを色データ値から検出する。顔の向きを検出する方法は、
顔の領域における左右の領域の差から検出する方法などの公知の技術を用いればよい。そ
して、検出の結果、選択された第2の印刷画像B1における顔の向きは図面右方向である
ので、配置決定部25は、顔の向きがレーベル面の中心方向に向くように、配置領域Y1
を、第2の印刷画像から切り出される部分画像領域の大きさと配置として決定する。
【0046】
次に、図4(b)に示した第2の印刷画像B2が、レーベル面の全体印刷領域Xの右側
の配置領域Y2に配置される場合について説明する。配置決定部25は、第2の印刷画像
において、人物の顔の向きを色データ値から検出する。上述した検出方法を用いて、顔が
図面左方向を向いていることを検出する。そして、配置決定部25は、顔の向きがレーベ
ル面の中心方向に向くように、配置領域Y2を、部分画像領域の大きさと配置として決定
する。
【0047】
また、図4(c)に示した第2の印刷画像B3が、レーベル面の全体印刷領域Xの下側
の配置領域Y3に配置される場合について説明する。配置決定部25は、第2の印刷画像
において、人物の顔の向きを色データ値から検出する。上述した検出方法を用いて、顔が
図面正面方向を向いていることを検出する。そして、配置決定部25は、顔が正面を向い
ているので、レーベル面の中心に位置する配置領域Y3を、部分画像領域の大きさと配置
として決定する。
【0048】
このように、配置決定部25は、第2の印刷画像決定部24によって決定された第2の
印刷画像が有する第2の色データ値から、被写体における人物の顔の向きを検出し、全体
画像領域Xに対する部分画像領域の大きさと配置を決定する。
【0049】
次に、印刷画像生成部26は、第1の印刷画像から、レーベル面の全体に印刷するため
の全体画像領域を切り出し、第2の印刷画像から、レーベル面の所定の部分に印刷するた
めの部分画像領域を切り出して合成する。
【0050】
図5は、印刷画像生成部26が行う処理のフローチャートである。以下、図5のフロー
チャートに従って説明する。尚、説明の理解を容易にするため、適宜、図6を参照する。
【0051】
図6は、第1の印刷画像から、レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り
出し、第2の印刷画像から、レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像領域を切
り出して合成する方法を説明した図である。画像A1は、第1の印刷画像決定部22によ
って決定された第1の印刷画像である。画像B1は、第2の印刷画像決定部24によって
決定された第2の印刷画像である。
【0052】
まず、ステップS101にて、第1の印刷画像A1をレーベル面の全体印刷領域Xに全
て含まれる最小の大きさに拡大または縮小処理する。本実施例では、第1の印刷画像は横
長矩形形状を有する画像とし、図6の左側に示したように、レーベル面の全体印刷領域X
の縦の長さに一致するように拡大して、第1の印刷画像A1Eを生成する。
【0053】
次に、ステップS102にて、全体画像領域の切り出し処理を行う。拡大された第1の
印刷画像A1Eを、レーベル面の全体印刷領域Xの外周(細い一点鎖線)に沿って切り出
し、全体画像領域A1EPを生成する。
【0054】
次に、ステップS103にて、部分画像領域の切り出しを行う。本実施例では、図6の
右側に示した様に、第2の印刷画像B1から肌色の色データ値を有する画像領域を顔部分
と想定し、これを基準に図中破線で示した所定の画像領域を部分画像領域として切り出す
。例えば、顔部分を基準にしてほぼ体全体の領域と想定される領域を所定の領域として設
定すれば、おおよそ人物全体の画像のみを切り出せる可能性が高い。従って、本実施例で
は、このように所定の領域を設定し、この所定の領域に従って第2の印刷画像B1から部
分画像領域B1Pを切り出す。
【0055】
次に、ステップS104にて、第2の印刷画像B1から切り出した部分画像領域B1P
を、配置領域において定められている大きさに収まる画像に拡大または縮小処理する。図
6に示した例では、前述した配置決定部25にて配置領域Y1が決定されているので、図
6の右側に示したように、部分画像領域B1Pを配置領域Y1に内接するように、縮小し
て部分画像領域B1PRを生成する。
【0056】
そして、ステップS105にて、ステップS102で生成された全体画像領域A1EP
に、ステップS104で生成された部分画像領域B1PRを、上書きして合成し、図6に
示した印刷画像C1を生成する。尚、図6に示した例では、部分画像領域B1PRは配置
領域Y1において、左右方向については、中心位置に配置するものとした。もとより、配
置領域Y1に内接し、レーベル面の中心に最も近い位置、もしくは最も遠い位置に配置す
るものとしてもよい。
【0057】
このようにして、画像生成装置は、レーベル面に印刷する印刷画像を生成する。従って
、印刷された第1の印刷画像と第2の印刷画像とから、記録媒体に記録された画像データ
の内容を知ることができるので、ユーザーはレーベル面に印刷された特徴のある印刷画像
を見ることによって、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録されている画像の
内容を容易に判別できるようになる。また、レーベル面の印刷領域の全体に印刷する印刷
画像が生成されることから、画像が視認し易く、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒
体に記録されている画像の内容を容易に判別できるようになる。
【0058】
(第2の実施例)
次に、第1の実施例では、印刷対象画像の決定と、全体画像領域における部分画像領域
の大きさと配置の決定とを画像データ特性によって行い、レーベル面に印刷する印刷画像
を生成したが、第2の実施例では、印刷対象画像の決定と全体画像領域における部分画像
領域の大きさと配置の決定を、記録媒体に記録された特定情報によって行い、レーベル面
に印刷する印刷画像を生成する。
【0059】
図7は、第2の実施例におけるハードウェア構成を説明したブロック図である。図7は
、図1に示した第1の実施例におけるハードウェア構成に、入出力I/F7を介して、ス
キャナ装置10を接続したものである。スキャナ装置10によって、記録媒体に記録され
た特定情報を読み取るのである。
【0060】
図8は、第2の実施例における画像生成装置の機能ブロック構成を示すブロック図であ
る。図8は、図2に示した第1の実施例における画像生成装置の機能ブロック構成に、第
1の特定情報取得部30と第2の特定情報取得部31とを追加し備えたものである。尚、
図8に示した第2の実施例で説明する第1の印刷画像決定部22a、第2の印刷画像決定
部24aおよび配置決定部25aは、図2に示した第1の印刷画像決定部22、第2の印
刷画像決定部24および配置決定部25が行う処理と処理内容が異なる。
【0061】
図8に示した各部が行う処理を順次、説明する。尚、第1の印刷画像選択部21、第2
の印刷画像選択部23は、第1の実施例と同処理を行うため、ここでは説明を省略し、こ
れ以降の処理について説明する。第1の特定情報取得部30は、記録媒体から、一つの第
1の印刷画像を特定する第1の特定情報を取得する。スキャナ装置10によって、第1の
特定情報が記録された記録媒体を読み取り、読み取った記録媒体の画像データをRAM4
に格納し取得する。
【0062】
ここで、スキャナ装置10によって読み取られる記録媒体について説明する。記録媒体
は、第1の印刷画像選択部21、第2の印刷画像選択部23の処理によって選択された印
刷対象画像を、後述するチェックボックスを付加した所定のフォーマットで用紙に印刷し
て作成したものである。このような記録媒体の作成方法については本発明の主旨ではない
ので、ここでは説明を省略する。
【0063】
図9に示した記録媒体には、選択された第1の印刷画像と第2の印刷画像が、例えばサ
ムネイル画像などの縮小画像で印刷されている。印刷された画像の順番は、撮影された日
時が時系列に古い順番に印刷されている。本実施例では、図示するように、時系列で古い
順に、左から右、上から下のラスタ−の順に、上半分に第1の印刷画像として選択された
6枚のサムネイル画像が、下半分に第2の印刷画像として選択された6枚のサムネイル画
像が印刷されている。もとより、CD−ROMやDVD−Rに記録された画像データの個
数全てが印刷されることとしてもよい。また、記録媒体の枚数も複数枚としてもよい。
【0064】
図9に示した各サムネイル画像うち上半分の6枚には、それぞれチェックボックスα1
が描かれている。このチェックボックスは、ユーザーが手書きによってマークを記入する
エリアであり、ユーザーは例えば、β1のようなマークを描く。
【0065】
また、図9に示した各サムネイル画像のうち下半分の6枚には、それぞれチェックボッ
クスα2、α3、α4、α5が描かれている。このチェックボックスは、ユーザーが手書
きによってマークを記入するエリアであり、ユーザーは例えば、β2、β3のようなマー
クを描く。
【0066】
ユーザーは、所望するサムネイル画像を第1の印刷画像として選択する場合に、そのサ
ムネイル画像の上部にあるチェックボックスα1にマークを記入する。また、所望するサ
ムネイル画像を第2の印刷画像として選択する場合に、そのサムネイル画像の上部にある
チェックボックスα2にマークを記入する。ちなみに、図9では、マークβ1がチェック
ボックスα1に記入されているサムネイル画像E1が、第1の印刷画像として選択された
ことを示している。また、マークβ2がチェックボックスα2にマークが記入されている
サムネイル画像E2が第2の印刷画像として選択されたことを示している。
【0067】
次に、第1の特定情報取得部30は、RAM4に格納された記録媒体の画像データから
マークβ1を認識し、マークβ1が記入されたチェックボックスの印刷位置の情報から図
9のサムネイル画像E1を抽出する。このように、第1の特定情報取得部30は、マーク
β1が記入されたチェックボックスの印刷位置の情報を第1の特定情報として取得し、第
1の特定情報からサムネイル画像E1を抽出する。
【0068】
第1の印刷画像決定部22aは、第1の特定情報取得部30によって抽出されたサムネ
イル画像E1と第1の印刷画像選択部21によって選択された複数の第1の印刷画像とを
パターンマッチングにより照合し、照合によりサムネイル画像E1と一致した第1の印刷
画像を一つの第1の印刷画像として決定する。従って、マークβ1が記入されたチェック
ボックスの印刷位置の情報によってサムネイル画像が特定され、特定されたサムネイル画
像と複数の第1の印刷画像とを照合することにより一つの第1の印刷画像が決定されたこ
とになる。尚、マークが二つ以上のチェックボックスに記入されていた場合は、二つ以上
記入されていたことを通知したり、左上の画像から、左から右、上から下のラスタ−の順
において、マークされた一番目のサムネイル画像に対応する第1の印刷画像を一つの第1
の印刷画像として決定したりすることとしてもよい。
【0069】
次に、第2の特定情報取得部31は、RAM4に格納された記録媒体の画像データから
マークβ2とβ3を認識し、マークβ2とβ3が記入されたチェックボックスの印刷位置
の情報を取得する。マークβ2が記入されたチェックボックスの印刷位置の情報から図9
のサムネイル画像E2を抽出する。また、マークβ3が記入されたチェックボックスの印
刷位置の情報を取得する。このように、第2の特定情報取得部31は、マークβ2及びβ
3が記入されたチェックボックスの印刷位置の情報を第2の特定情報として取得し、この
特定情報からサムネイル画像E2を抽出する。
【0070】
第2の印刷画像決定部24aは、第2の特定情報取得部31によって抽出されたサムネ
イル画像E2と第2の印刷画像選択部23によって選択された複数の第2の印刷画像とを
パターンマッチングにより照合し、照合によりサムネイル画像E2と一致した第2の印刷
画像を一つの第2の印刷画像として決定する。従って、マークβ2が記入されたチェック
ボックスの印刷位置の情報によってサムネイル画像が特定され、特定されたサムネイル画
像と複数の第2の印刷画像とを照合することにより一つの第2の印刷画像が決定されたこ
とになる。尚、配置する場所が3つあることから、配置する画像の個数は3つまで選択可
能としてもよい。この場合、配置する画像の個数だけのサムネイル画像と照合し一致する
第2の印刷画像を第2の印刷画像として決定する。
【0071】
配置決定部25aは、前述の第2の特定情報取得部31が取得した第2の特定情報であ
るマークβ3が記入されたチェックボックスの印刷位置の情報から、配置テーブルを参照
し、全体画像領域に対する部分画像領域の大きさと配置を決定する。ここで、全体画像領
域に対する部分画像領域の大きさと配置を決定する方法を、図10を用いて説明する。
【0072】
図10に示したサムネイル画像E2は、図9に示した記録媒体の右下に描かれたサムネ
イル画像E2と周囲のチェックボックスを示したものである。サムネイル画像E2の周囲
にあるチェックボックスα3、α4、α5のうちユーザーがマークを記入したチェックボ
ックスの位置によって、配置決定部25aは、配置テーブルを参照し、配置領域を決定す
る。図10(a)に示した様にチェックボックスα3にマークβ3が記入されているため
、配置領域Y1を決定したことを示す。従って、例えば、図10(b)に示した様にチェ
ックボックスα4にマークβ4を記入した場合は、配置領域Y2を決定したことを意味す
る。図10(c)に示した様に、チェックボックスα5にマークβ5を記入した場合は、
配置領域Y3を決定したことを示す。このように配置決定部25aは、全体画像領域に対
する部分画像領域の大きさと配置を決定する。
【0073】
印刷画像生成部26は、第1の実施例と同様の処理を行い、第1の印刷画像決定部22
aによって決定された第1の印刷画像から、レーベル面の全体に印刷するための全体画像
領域を切り出し、第2の印刷画像決定部24aによって決定された第2の印刷画像から、
配置決定部25aによって決定された配置領域に印刷するための部分画像領域を切り出し
て合成する。
【0074】
上述したように記録媒体を用いることによって、CD−ROMやDVD−Rに記録され
た画像データの内容を表す画像を一覧として印刷するので、ユーザーにとって、最も印象
的な画像や関心の高い画像を一覧として印刷された画像から選択することができるように
なる。従って、レーベル面に印刷された印刷画像は、ユーザーにとって印象的な画像や関
心の高い印刷画像となるので、CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体に記録されてい
る画像の内容を容易に判別できるようになる。
【0075】
以上、本発明について実施例を用いて説明したが、本発明は、こうした実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施得るこ
とは勿論である。例えば、次のような変形が可能である。
【0076】
第1の画像データ特性または第2の画像データ特性を、エッジデータに関する特性とし
てもよい。周知の様に、画像の色データ値の変化を抽出するエッジデータは、印刷対象画
像において被写体がボケている画像や色が入り混じった風景画像では、変化率が小さく、
エッジの抽出が難しい。一方、ピントが合っている画像や色領域が大きく変化する建物や
人物が写った画像では、変化率が大きくエッジが抽出され易い。
【0077】
従って、色データ値の変化が所定の変化率を有するエッジデータを画像データ特性とし
、エッジデータの有無によって、第1の印刷画像または第2の印刷画像を選択することと
してもよい。
【0078】
例えば、風景画像を第1の印刷画像として選択する場合は、エッジデータが存在しない
印刷対象画像を選択すればよい。また、人物が大きく写っている画像を第2の印刷画像と
して選択する場合は、エッジデータが存在する印刷対象画像を選択すればよい。
【0079】
あるいは、実施例では、第2の印刷画像を人物が写っている画像として説明したが、こ
れに限らず、犬や猫などの動物や、建物などの構造物が写っている画像としてもよい。こ
れらが写った印刷対象画像の選択については、これらを特定できる色を設定し、設定した
色を表す色データ値を有する画素数を、第2の画像データ特性として用いればよい。
【0080】
また、第1の画像データ特性と第2の画像データ特性は、カメラで撮影したときに、カ
メラの設定ボタンにより付加された被写体の種類に関する撮影情報としてもよい。例えば
、撮影画像に付加された撮影情報が風景として設定した画像を第1の印刷画像として選択
したり、撮影情報が人物として設定した画像を第2の印刷画像として選択したりできる。
このような撮影情報としては、Exif(登録商標)データが利用できる。こうすれば、
ユーザーの関心のある被写体が写った画像や趣味に関する被写体が写った画像を第1の印
刷画像と第2の印刷画像として選択できる。
【0081】
また、第1の印刷画像を決定する第1の選択方法と第2の印刷画像を決定する第2の選
択方法は、印刷対象画像から作成したサムネイル画像を図示しない液晶表示装置に表示し
、図示しないマウスまたはキーボードによる操作により、ユーザーが第1の印刷画像と第
2の印刷画像の決定を行うことによって選択する方法としてもよい。こうすれば、ユーザ
ーは、表示したサムネイル画像を見ながら選択できる。
【0082】
また、本発明の実施例では、参照する配置テーブルに配置した配置領域の個数は4個で
あったが、配置領域の個数を増減してもよい。例えば、図11に示すように、レーベル面
の全体印刷領域Xに、12個の配置領域(ハッチングした部分)を時計の文字盤の1時か
ら12時に相当する位置に配置する。そして、画像に付加された撮影した日時の情報から
撮影した月を取得し、撮影した月と文字盤の時刻位置とが同じ位置になるように、第2の
印刷画像から切り出した部分画像領域を配置する。同じ月に撮影された第2の印刷画像が
複数あった場合は、撮影した日付けが一番古いものを一つ選択し配置してもよい。あるい
は、一番新しいものを選択してもよい。
【0083】
こうすれば、部分画像領域が印刷された時計の文字盤の位置から、ユーザーは、撮影し
画像の内容と撮影した月がわかるので、CD−ROMやDVD−Rに記録された画像の内
容を容易に知ることができ、レーベル面に印刷されたCD−ROMやDVD−Rを容易に
判別できることになる。
【0084】
また、本発明の画像生成装置を組み込んだコンピュータ機能を有する電子機器にも本発
明は適用できる。例えば、FAX、携帯電話、印刷装置にも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】第1の実施例における画像生成装置のハードウェア構成を示す説明図。
【図2】第1の実施例における画像生成装置の機能ブロック構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例における配置テーブルを示す説明図。
【図4】(a)は、配置領域Y1を決定する様子を説明する説明図。(b)は、配置領域Y2を決定する様子を説明する説明図。(c)は、配置領域Y3を決定する様子を説明する説明図。
【図5】第1の実施例における印刷画像生成部が行う処理のフローチャート。
【図6】第1の実施例におけるレーベル面の印刷画像を生成する方法を示す説明図。
【図7】第2の実施例における画像生成装置のハードウェア構成を示す説明図。
【図8】第2の実施例における画像生成装置の機能ブロック構成を示すブロック図。
【図9】第2の実施例における記録媒体を示す説明図。
【図10】(a)は、記録媒体から配置領域Y1を決定する様子を説明する説明図。(b)は、記録媒体から配置領域Y2を決定する様子を説明する説明図。(c)は、記録媒体から配置領域Y3を決定する様子を説明する説明図。
【図11】変形例における配置テーブルの配置領域を示す説明図。
【符号の説明】
【0086】
1…画像生成装置、2…CPU、3…ROM、4…RAM、5…ハードディスク、6…
バス、7…入出力I/F、8…CD−ROMドライブ、9…DVD−Rドライブ、10…
スキャナ装置、20…印刷対象画像取得部、21…第1の印刷画像選択部、22…第1の
印刷画像決定部、22a…第1の印刷画像決定部、23…第2の印刷画像選択部、24…
第2の印刷画像決定部、24a…第2の印刷画像決定部、25…配置決定部、25a…配
置決定部、26…印刷画像生成部、30…第1の特定情報取得部、31…第2の特定情報
取得部、X…レーベル面の全体印刷領域、Y1…配置領域、Y2…配置領域、Y3…配置
領域、Y4…配置領域、A1…第1の印刷画像、A1E…拡大された第1の印刷画像、A
1EP…全体画像領域、B1…第2の印刷画像、B1P…部分画像領域、B1PR…縮小
された部分画像領域、B2…第2の印刷画像、B3…第2の印刷画像、C1…レーベル面
の印刷領域の全体に印刷する印刷画像、E1…サムネイル画像、E2…サムネイル画像、
α1…チェックボックス、α2…チェックボックス、α3…チェックボックス、α4…チ
ェックボックス、α5…チェックボックス、β1…マーク、β2…マーク、β3…マーク
、β4…マーク、β5…マーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像を生成する
画像生成装置であって、
前記印刷画像の対象となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得部と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第1の印刷画像として選択する第1の印刷画像選択部と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第2の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第2の印刷画像として選択する第2の印刷画像選択部と、
前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記レーベル面に印刷する前
記印刷画像を生成する印刷画像生成部とを備え、
前記印刷画像生成部は、
前記第1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り
出し、前記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像
領域を切り出して合成することを特徴とする画像生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像生成装置であって、
前記全体画像領域に対する前記部分画像領域の大きさと配置とを決定する配置決定部を
更に備え、
前記配置決定部は、予め大きさと配置が定められた配置テーブルを参照し、前記第2の
画像データ特性に応じて前記部分画像領域の大きさと配置を決定することを特徴とする画
像生成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像生成装置であって、
前記第1の画像データ特性は、第1の色データ値に関する特性であり、前記第2の画像
データ特性は、第2の色データ値に関する特性であることを特徴とする画像生成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像生成装置であって、
前記第1の印刷画像が複数選択されたとき、第1の選択方法によって一つの第1の印刷
画像を決定する第1の印刷画像決定部を備えたことを特徴とする画像生成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像生成装置であって、
前記第1の選択方法は、前記第1の印刷画像について、全体の画像領域と前記第1の色
データ値を有する画像領域との割合に基づいて選択する方法であることを特徴とする画像
生成装置。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像生成装置であって、
前記第2の印刷画像が複数選択されたとき、第2の選択方法によって印刷対象となる少
なくとも一つの第2の印刷画像を決定する第2の印刷画像決定部を備えたことを特徴とす
る画像生成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像生成装置であって、
前記第2の選択方法は、前記第2の印刷画像について、全体の画像領域と前記第2の色
データ値を有する画像領域との割合に基づいて選択する方法であることを特徴とする画像
生成装置。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像生成装置であって、
第1の印刷画像を特定する第1の特定情報が記録された記録媒体から、前記第1の特定
情報を取得する第1の特定情報取得部を備え、
前記第1の印刷画像が複数選択されたとき、前記第1の印刷画像決定部は、前記第1の
特定情報に基づいて1つの第1の印刷画像を決定することを特徴とする画像生成装置。
【請求項9】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像生成装置であって、
第2の印刷画像を特定する第2の特定情報が記録された記録媒体から、前記第2の特定
情報を取得する第2の特定情報取得部を備え、
前記第2の印刷画像が複数選択されたとき、前記第2の印刷画像決定部は、前記第2の
特定情報に基づいて、少なくとも一つの第2の印刷画像を決定することを特徴とする画像
生成装置。
【請求項10】
CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像を生成する
画像生成方法であって、
前記印刷画像の対象となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得工程と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第1の印刷画像として選択する第1の印刷画像選択工程と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第2の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第2の印刷画像として選択する第2の印刷画像選択工程と、
前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記レーベル面に印刷する前
記印刷画像を生成する印刷画像生成工程とを備え、
前記印刷画像生成工程は、
前記第1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り
出し、前記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像
領域を切り出して合成することを特徴とする画像生成方法。
【請求項11】
CD−ROMやDVD−Rなどの記録媒体のレーベル面に印刷する印刷画像を生成する
画像生成プログラムであって、
前記印刷画像の対象となる複数の印刷対象画像を取得する印刷対象画像取得機能と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第1の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第1の印刷画像として選択する第1の印刷画像選択機能と、
前記複数の印刷対象画像の画像データから第2の画像データ特性を有する印刷対象画像
を第2の印刷画像として選択する第2の印刷画像選択機能と、
前記第1の印刷画像と前記第2の印刷画像とを合成して、前記レーベル面に印刷する前
記印刷画像を生成する印刷画像生成機能とをコンピュータに実現させ、
前記印刷画像生成機能は、
前記第1の印刷画像から、前記レーベル面の全体に印刷するための全体画像領域を切り
出し、前記第2の印刷画像から、前記レーベル面の所定の部分に印刷するための部分画像
領域を切り出して合成することを特徴とする画像生成プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録
媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−312275(P2007−312275A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141271(P2006−141271)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】