説明

画像表示システム、画像表示方法、及びコンピュータプログラム

【課題】 フリーズしているメイン画面に行われた書き込みの内容が、サブ画面の表示に影響を与えることを可及的に防止する。
【解決手段】 画像がフリーズされて表示されているメイン画面11に対して指示された領域についてのみ、メイン画面11に対する表示用メモリ24への書き込みを許可する。そして、許可された領域について表示用メモリ24に対する書き込みを終えると、表示用メモリ24への書き込みの許可を解除して、メイン画面11に表示されている画像を再度フリーズさせる。そして、OSD合成回路23は、表示用メモリ24に書き込んだ部分の画像を画像メモリ22に記憶されている画像に置き換えて、メイン画面11に対して指示された領域に対応するサブ画面12の表示を消去する動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、画像表示方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、メイン画面に表示している画像をサブ画面にも表示するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス等では、コンピュータによる映像をプロジェクション装置等で大きく投影してプレゼンテーション等を行うことが広く行われている。なかでも、明るい環境でのプレゼンテーションを可能にするために、フラットパネルディスプレイや、リアプロジェクタを用いた表示装置を備えたシステムも見うけられる。
【0003】
このような表示装置を用いたシステムとして、表示画面の近傍に座標検出用の装置(ディジタイザ)を搭載したシステムが提案されている。このシステムでは、ホワイトボードソフトウェアを用いることにより、ユーザがペンで書き込みを行うこと(例えば表示中の画面に、線や文字等を上書きすること)ができる。
【0004】
また、プレゼンテーションの際に、入力信号を切り替える場合であるとか、特定の準備作業を見せないようにするために、特定の画面を表示装置に表示したままにする機能がある。このような機能を「フリーズ」と称し、標準的な機能として装備されている表示装置も多い。
そして、このようなフリーズが実行されている最中であっても、前述したようなペンによる書き込みを行いたいという要望がある。そこで、オンスクリーンディスプレイ(OSD)機能を用いて、フリーズ中の画面に線や文字等の注釈を書き込み、表示する構成が提案されている(特許文献1を参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−108154号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、学校等の教育現場においても、コンピュータを取り入れた授業等が導入されてきており、教育のICT(Information and Communication Technology)化を実現するための取り組みがなされている。
教育現場では、生徒用の表示(メイン画面)と先生が操作するための表示(サブ画面)とを設けるようにすることを望む声が多い。例えば、算数等の問題をメイン画面にフリーズして生徒に提示し、その問題を生徒に解かせている間に、先生は次の画面(例えば答えの表示されているページ)の準備をしておきたい等の要望があるためである。
【0007】
更に、このようにしてフリーズして表示した状態で、黒板で行われていたように、算数の問題に対して、生徒が直接答えを書き込めるようにしたいという要望もある。そのために、メイン画面をフリーズしている最中にそのメイン画面に対してペンによる書き込みを行うことが可能な構成が必要になる。
しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術では、表示画面が一つであり、また、フレームバッファの後段でOSD機能を利用してフリーズしている表示画面に書き込みを行う構成であった。このため、前述したサブ画面を持つシステムに、前述した特許文献1に記載の技術をそのまま採用してしまうと、サブ画面にも、メイン画面に書き込まれた線や文字が表示されたままになってしまう。このため、サブ画面での作業を妨げることになる虞がある。
以上のように従来の技術では、メイン画面の表示とサブ画面の表示とを連動して行え、且つメイン画面をフリーズし、フリーズしているメイン画面に書き込みを行えるシステムにおいて、以下のような課題があった。すなわち、フリーズしているメイン画面に書き込みを行うと、その書き込みの内容がサブ画面にも表示され、サブ画面の元々の表示を邪魔してしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、フリーズしているメイン画面に行われた書き込みの内容が、サブ画面の表示に影響を与えることを可及的に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像表示システムは、メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリと、前記メモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止手段と、前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止手段により書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の画像表示方法は、メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止ステップと、前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止ステップにより書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止ステップと、前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止ステップにより書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可ステップとをコンピュータに実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、メイン画面に表示するためのメモリに対する画像データの書き込みが禁止されている場合でも、メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間は、その座標に対応する領域の画像データの、メモリに対する書き込みを許可するようにした。したがって、フリーズしているメイン画面に対する入力の内容が、メイン画面でのみ残り、サブ画面には残らないようにすることができる。したがって、フリーズしているメイン画面に行われた書き込みの内容が、サブ画面の表示に影響を与えることを可及的に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、画像表示システムの構成の一例を示す図である。
図1において、画像表示システムは、メインのディスプレイ装置1(以下の説明では、メインディスプレイ1と略称する)と、サブのディスプレイ装置2(以下の説明では、サブディスプレイ2と略称する)と、コンピュータ装置4とを有している。
メインディスプレイ1に表示されるメイン画面11と、サブディスプレイ2に表示されるサブ画面12には、同様の画面を表示することができる。
【0014】
本実施形態においては、メインディスプレイ1とサブディスプレイ2とは別々の装置である。メインディスプレイ1とサブディスプレイ2は、夫々、映像信号等を入出力するためのコネクタを装備し、このコネクタから映像信号等を入出力する構成としている。このようにすることで、ユーザは、自由にサブディスプレイ2を選ぶことができる。例えば、既得のディスプレイをサブディスプレイ2として用いることができる。
【0015】
メインディスプレイ1は、例えばリアプロジェクタ等であり、このメインディスプレイ1のメイン画面11上には、ペン入力や、タッチ入力が可能な座標入力部が設けられている。この座標入力部を用いることによって、メイン画面11上に専用ペン3等で線や文字等の注釈を書き込むことが可能になっている。
【0016】
座標入力部としては、抵抗膜方式のタッチパネルや、光学式座標入力装置や、ディジタイザ等を用いることができる。光学式座標入力装置は、メイン画面11の周辺部に設けられた再帰反射部材を有し、この再帰反射部材を用いて光学的に指示位置を検出するものである。ただし、座標入力装置は、これらに限定されず、メインディスプレイ1と一体で構成され、メイン画面11に対して指示された座標を入力する機能を有する装置であればどのような装置であっても構わない。
【0017】
コンピュータ装置4は、例えばパーソナルコンピュータであり、授業用のコンテンツ等を映像ソースとしてメインディスプレイ1及びサブディスプレイ2に提供する。尚、コンピュータ装置4の代わりに、ビデオ装置等、映像ソースを提供する機能を有する装置を、メインディスプレイ1に接続するようにしてもよい。
【0018】
図2は、メイン画面11及びサブ画面12に表示される画像の一例を示す図である。ここでは、算数の授業を行うような場合を例に挙げて説明する。
図2(a)に示すように、問題を示す画像61(ページ1)をメイン画面11に表示し、生徒にその問題を解かせている間に、図2(b)に示すようにして、その問題の解答を示す画像62(ページ2)をサブ画面12に表示する。このようにすることで、先生は、問題を生徒に解答させている間に、その問題に対する解答を用意して確認することができるようにしている。
【0019】
本実施形態ではこのような場合に、メイン画面11及びサブ画面12夫々の画面用のメモリを用いて表示を制御するのではなく、メイン画面11において画像61(ページ1)をフリーズして表示した後にページを進め、サブ画面12をリアルタイムな映像とする。このようにすることで、メモリを節約し、低コストの表示装置を提供することができる。
【0020】
図3は、メインディスプレイ1の構成の一例を示す図である。
図3において、コンピュータ装置4からの画像信号ISは、画像メモリ22にフレーム毎に蓄積され、OSD合成回路23を経由して、サブディスプレイ2(サブ画面12)と、メイン画面11への表示に用いられる表示用メモリ24とに出力される。すなわち、画像メモリ22には、メイン画面11とサブ画面12に表示するための画像データが記憶される。このように本実施形態では、例えば、画像メモリ22を用いることにより取得手段が実現される。
【0021】
メイン画面11は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の反射型液晶パネルを用いて構成される。ここで、液晶パネルは、液晶層への電荷の偏りを解消するために、正負の信号で同じ信号を書き込む必要がある。よって、倍のフレーム周波数で駆動する必要がある。表示用メモリ24は、この倍のフレーム周波数での画像信号を書き込むことを可能にするために設けられているものである。このように本実施形態では、表示用メモリ24を用いることによりメモリが実現される。
【0022】
このような構成でメイン画面11に表示される画像をフリーズするためには、画像メモリ22への書き込みを停止するか、表示用メモリ24への書き込みを停止することになる。ただし、画像メモリ22への書き込みを停止すると、サブディスプレイ2のサブ画面12に表示される画像もフリーズする。このため、メイン画面11に表示される画像のみをフリーズするためには、表示用メモリ24への書き込みを停止することが必要である。
【0023】
表示用メモリ24への書き込みの制御は、イネーブル信号制御回路27が、表示用メモリ24への書き込み信号を、イネーブル(書き込み許可)ではなく、ディスエーブル(書き込み不許可)を示す信号にすることで可能になる。
演算制御回路21は、メインディスプレイ1を統括して制御する回路であり、メイン画面11に表示されている画像をフリーズすることを示すフリーズ信号FSを、イネーブル信号制御回路27に送信する。
メイン画面11に表示されている画像のフリーズを開始することの設定は、例えば、メインディスプレイ1に付属しているリモコン25からフリーズコマンドCDが演算制御回路21に送信されることによって行われる。すなわち、演算制御回路21は、フリーズコマンドCDを受信すると、フリーズ信号をアクティブ(例えば1)に設定し、そのアクティブに設定したフリーズ信号FSをイネーブル信号制御回路27に送信する。そして、イネーブル信号制御回路27は、表示用メモリ24への書き込み信号を、ディスエーブル(書き込み不許可)を示す信号にする。これにより、メイン画面11に表示されている画像がフリーズする。以上のように本実施形態では、例えば、演算制御回路21とイネーブル信号制御回路27とを用いることにより禁止手段の一例が実現される。
【0024】
また、演算制御回路21には、メイン画面11に対してペン3によって指示された座標を入力する座標入力部29が接続されている。演算制御回路21は、この座標入力部29から、ユーザのペン3の操作によって指示された、メイン画面11上の位置座標に関する座標信号CSを入力する。
演算制御回路21は、この座標信号CSを、不図示の通信線(例えばUSB(Universal Serial Bus))を通じて、コンピュータ装置4に送信する。コンピュータ装置4は、この座標信号CSを受信すると、自身にインストールされているホワイトボードソフトウェアを用いて、線や文字等を描画するように構成されている。
また、演算制御回路21は、フリーズしている最中の画像に対しても描画を可能にするために、OSD合成回路23に対しても、線や点等の書き込みを行うためのデータや、書き込みアドレスや、制御信号等を与える構成になっている。
【0025】
OSD合成回路23は、メイン画面11とサブ画面12とに対して共通に設けられている。メイン画面11とサブ画面12との夫々にOSD回路を設けると、同じ制御を2つの画面に対して行う必要が生じるため、冗長な制御が必要になると共にコストアップ要因となるからである。
演算制御回路21は、メイン画面11の画像がフリーズしている状態(表示用メモリ24への書き込み信号がディスエーブルを示している状態)で、座標入力部29からの座標信号CSに基づく座標の書き込みを行うためのデータをOSD合成回路23に送信する。そうすると、その座標が画像メモリ22のアドレスに変換される。これにより、フリーズしている画像に、座標入力部29からの座標信号CSに基づく座標の部分の画像が重畳して、例えば点がサブディスプレイ2のサブ画面12に表示される。このように、メイン画面11に対してユーザにより指示された座標の画像(点)は、サブディスプレイ2のサブ画面12上では視認できるが、書き込み信号がディスエーブルを示しているので、メイン画面11には反映されないことになる。よって、従来の方法のみでは、画像をフリーズして表示している最中のメイン画面11に書き込みを行うという目的が達成されない。
【0026】
そこで本実施形態では、イネーブル判定回路28を新たに設けて、画像をフリーズして表示している最中のメイン画面11に書き込みを行うことができるようにしている。
イネーブル判定回路28は、演算制御回路21からOSD合成回路23に送信された"座標入力部29からの座標信号CSに基づく座標の書き込みを行うためのデータ"を受信する。そして、イネーブル判定回路28は、受信したデータに基づいて、ペン3による書き込みが行われた座標を取得する。その後イネーブル判定回路28は、取得した座標に対応する部分(点等の入力座標に対するエコーバック書き込みがなされた部分)のみ、表示用メモリ24への書き込み信号をイネーブルにするようにイネーブル信号制御回路27に対して指示を行う。すなわち、イネーブル判定回路28は、ペン3による書き込みが継続している間、そのペン3による書き込みが行われた座標に対応する部分のみ、表示用メモリ24への書き込み信号をイネーブルにするようにイネーブル信号制御回路27に対して指示を行う。このように本実施形態では、例えば、イネーブル判定回路28を用いることにより許可手段の一例が実現される。
【0027】
ここで、図4及び図5を参照しながら、画像をフリーズして表示しているメイン画面11に、ペン3による書き込みが行われた座標に基づく画像(点)を表示し、且つサブ画面12には、その画像(点の軌跡)を残さないで表示する方法の一例を説明する。
【0028】
図4は、画像メモリ22上の画素の一例を模式的に示す図である。
図4において、演算制御回路21は、画像メモリ22上の画素31のうち、座標入力部29からの座標信号CSに基づく座標に対応する画素(点32)に書き込みを行うことを、OSD合成回路23に指示する。
OSD合成回路23は、画像メモリ22上の画素31に点32を書き込んで、画像メモリ22に記憶されている画像信号ISと、演算制御回路21から書き込みが指示された点32の画像信号とを合成した合成画像信号を生成する。そして、OSD合成回路23は、生成した合成画像信号を、表示用メモリ24とサブディスプレイ2に送信する。このように本実施形態では、例えば、OSD合成回路23を用いることにより第1の出力手段の一例が実現される。
このとき、イネーブル判定回路28は、書き込みが指示された点32の位置の画素アドレスについてのみ、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするイネーブル信号ESをイネーブル信号制御回路27に送信する。これにより、イネーブル信号制御回路27は、書き込みが指示された点32に対応する部分のみ書き込みを許可することを示す書き込み信号を表示用メモリ24に送信する。
【0029】
図5は、画素毎に書き込みを許可する書き込み信号を生成するためのメモリの構成の一例を模式的に示す図である。図5に示すメモリ41は、イネーブル判定回路28内に設けられている。
イネーブル判定回路28は、イネーブル信号制御回路27の表示用メモリ24に対する書き込みのタイミングに同期して、画素毎に書き込みを許可するイネーブル信号ESを、イネーブル信号制御回路27に送信する。このとき、イネーブル判定回路28は、メモリ41を参照して、イネーブル信号ESを生成して送信する。
例えば、図4に示した点32は、メモリ41の領域42のアドレスに対応する。この部分の書き込みが行われるタイミングで、イネーブル判定回路28は、この領域42における表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするイネーブル信号ES(例えば0)をイネーブル信号制御回路27に出力する。このとき、領域42以外の他の画素に関しては、表示用メモリ24への書き込みはディスエーブル(例えば1)のままである。
【0030】
演算制御回路21は、OSD合成回路23に対する書き込み信号としての"書き込みデータ、アドレス、及び制御信号"をイネーブル判定回路28にも送信している。よって、イネーブル判定回路28は、予めデータ形式を決定しておけば、OSD合成回路23に対する書き込み信号に基づき、ハード的又はソフト的に、入力された領域42に対する部分のみ表示用メモリ24の書き込みを許可するイネーブル信号ESを生成できる。すなわち、イネーブル判定回路28は、エコーバック書き込みがなされた部分のみの書き込みを許可するイネーブル信号ESを発生することができる。
【0031】
例えば、OSD合成回路23に対する書き込みデータとして、[R、G、B]が[FF,00,00][00,FF,00]、[00,00,FF]を組み合わせたデータを設定しておく。そして、イネーブル判定回路28は、このようなデータを入力すると、そのデータが書き込まれたアドレスに対してのみ、表示用メモリ24の書き込みを許可するイネーブル信号ESを生成することができる。この他、イネーブル判定回路28は、OSD合成回路23に対する書き込み及び消去等を指示する制御信号から、書き込みを許可する画素を判定してもよい。
【0032】
イネーブル信号制御回路27は、イネーブル判定回路28から出力されたイネーブル信号ESと、演算制御回路21からのフリーズ信号FSとに対して、例えば論理積をとる。そして、その論理積をとった結果に基づいて、表示用メモリ24に対する書き込みを許可することを示す書き込み信号を生成して表示用メモリ24に送信する。ここでは、アクティブのときにフリーズ信号FSを1とし、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするときにイネーブル信号ESを0としている。よって、論理積をとった結果、0となった場合に、表示用メモリ24に対する書き込みを許可することを示す書き込み信号が表示用メモリ24に送信されることになる。すなわち、フリーズ信号FSがフリーズ状態を示す1であっても、点が書き込まれた部分(点32の部分)だけは、イネーブル信号ESが有効となる0を示すことになるので、その部分のみ表示用メモリ24に書き込みがなされることになる。その結果、メイン画面11には、点32が表示されることになる。
【0033】
点32が表示用メモリ24に書き込まれた後は、ペン3により指示された点の移動に伴って、"点の書き込みアドレス"が移動することになる。その移動に合わせて、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするアドレスも、移動してゆくことで、次々と、表示用メモリ24に点が書き込まれて行くことになる。
【0034】
点が移動した後は、エコーバックとしての点が消去され、OSD合成回路23は、消去された点の画像を、現在の画像メモリ22からの画像信号ISに基づく画像に置き換える。このとき、イネーブル判定回路28は、イネーブル信号ESを発生しない(ディスエーブルとする)ので、表示用メモリ24にはフリーズ状態のまま、点の軌跡が残される。一方、サブディスプレイ2のサブ画面12上では、ペン3によって指示された点は表示されるが、すぐにその点の消去動作が行われるので、点の軌跡は残されない。したがって、サブ画面12での作業の邪魔をすることなく、メイン画面11にのみ書き込みが行われることになる。このように本実施形態では、例えば、イネーブル判定回路28を用いることにより第2の禁止手段が実現され、OSD合成回路23を用いることにより第2の出力手段の一例が実現される。
【0035】
以上のように本実施形態では、画像がフリーズされて表示されているメイン画面11に対して指示された領域についてのみ、メイン画面11に対する表示用メモリ24への書き込みを許可(イネーブル)する。すなわち、フリーズ中のメイン画面11に対して座標の入力が指示された際に、その部分にエコーバック画像(点、線等)を描画し、そのエコーバック画像の位置に相当する表示用メモリ24のアドレスに関して、座標の入力指示の動作中のみ、書き込みを許可する。そして、許可された領域について表示用メモリ24に対する書き込みを終えると、表示用メモリ24への書き込みの許可を解除して(イネーブルの解除を行って)、メイン画面11に表示されている画像を再度フリーズ(再フリーズ)させる。そして、OSD合成回路23は、表示用メモリ24に書き込んだ部分の画像を画像メモリ22に記憶されている画像に置き換えて、メイン画面11に対して指示された領域に対応するサブ画面12の表示を消去する動作を行う。このように、エコーバックの書き込みを行うときにのみ、表示用メモリ24に対する書き込みイネーブル信号ESをイネーブルにすることによって、フリーズ中のメイン画面11にのみ書き込みを行うことが出来る。すなわち、メイン画面11の部分にエコーバックの描画がなされ、メイン画面11に対する座標の指示位置が移動することで、表示用メモリ24のアドレスは、またすぐにフリーズ状態に戻る。このために、メイン画面11には軌跡描画が残されるが、サブ画面12には当該軌跡表示が残されることを防止できる。したがって、フリーズしているメイン画面11に行われた書き込みの内容が、サブ画面12の表示の邪魔にならないという効果がある。
【0036】
ここで、前述した「イネーブル、表示用メモリ24に対する書き込み、イネーブルの解除、再フリーズ、領域の表示の消去」は、座標の指示がなされている間に行うようにしてもよいし、フレーム毎に行うようにしてもよい。また、座標の移動が発生したときにのみに行うようにしてもよい。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、点の書き込みを行っていたので、例えば、ペン3が速く移動した場合等では、メイン画面11に表示される点の軌跡が散逸的に表示され、点線のような筆記になってしまう。そこで、本実施形態では、エコーバックとして、点を繋いで線として表示するようにしている。このように本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、フリーズして表示されている"メイン画面11の画像"に対して指示された内容をメイン画面11に表示する際の動作の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図5に付した符号と同一の符号を付すこと等により詳細な説明を省略する。
【0038】
図6は、画像をフリーズして表示しているメイン画面11に対して指示された座標と、その指示された座標に関する表示の一例を示す図である。
図6(a)に示すフレーム51、52、53、54の順で、フレーム内の"エコーバックされた座標(指示された座標)"が変化するものとする。すなわち、図6(a)に示すフレーム51、52、53、54の順で、時間的に間隔をおいて複数の座標が入力されたものとする。図6(a)に示す例では、フレーム毎に座標の位置が移動している。
そこで、本実施形態では、フレーム毎に、1フレーム前の座標値と現在のフレームの座標値との間を直線で補完(補間)して表示を行うようにしている。具体的に説明すると、直前のフレームまでで得られた直線を消去すると共に、現在のフレームと1つ前のフレームとの点の間を直線で補完するようにする(図6(b)の符号55、56、57、58を参照)。
【0039】
そして、イネーブル判定回路28は、このようにして直線で補完された部分に関しても、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするイネーブル信号ES(例えば0)を生成するようにしている。このようにすることにより、フレーム毎に直線が表示用メモリ24に書き込まれてゆくことになる。その結果、メイン画面11には、図6(c)の符合59に示すように、指示された座標の点が繋がった軌跡が、書き込み結果として残されることになる。もちろん、サブ画面12には、このような表示は残らない。
【0040】
図7は、以上のようにしてメイン画面11に対して指示された座標の点を直線で補間する際のメインディスプレイ1の動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは、フレーム周期で呼び出される。
まず、ステップS701において、演算制御回路21は、メイン画面11上の位置座標に関する座標信号CSを入力したか否かを判定する。この判定の結果、座標信号CSを入力していない場合には、ステップS708に進む。ステップS708に進むと、イネーブル判定回路28は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、前回の呼び出し時(割り込み時)に、図6(b)に示したようなラインが描画されたか否かを判定する。この判定の結果、ラインが描画されていない場合には、図7によるフローチャートを終了する。一方、ラインが描画されている場合には、ステップS709に進む。
【0041】
ステップS709に進むと、OSD合成回路23は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、描画されているラインを消去する動作を行う。そして、ステップS710において、OSD合成回路23は、消去したラインの関数(消去ライン関数LineP)のデータをクリア(消去)し、図7によるフローチャートを終了する。
【0042】
ステップS701において、座標信号CSを入力したと判定した場合には、ステップS702に進む。ステップS702において、イネーブル判定回路28は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、座標信号CSに基づく座標が、最初の一点目の座標か否かを判定する。この判定の結果、座標信号CSに基づく座標が、最初の一点目の座標である場合には、ステップS703〜S706を省略してステップS707に進む。
【0043】
ステップS707に進むと、OSD合成回路23は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、前回の座標Pp(X,Y)に現在の座標Pc(X,Y)を代入する。そして、図7によるフローチャートを終了する。
【0044】
一方、座標信号CSに基づく座標が、最初の一点目ではない場合には、ステップS703に進む。ステップS703に進むと、イネーブル判定回路28は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、前回の呼び出し時(割り込み時)に、図6(b)に示したようなラインが描画されたか否かを判定する。この判定の結果、ラインが描画されている場合には、ステップS704に進む。ステップS704に進むと、OSD合成回路23は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、描画されているラインを消去する動作を行う。そして、ステップS705に進む。
【0045】
一方、ステップS703でラインが描画されていないと判定された場合には、ステップS704を省略してステップS705に進む。
ステップS705に進むと、OSD合成回路23は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、前回の座標値Ppと今回の座標値Pcとを結ぶライン(直線)を描画する。
次に、ステップS706において、次回の呼び出し時(割り込み時)に、ステップS705で描画した(書き込んだ)ラインを消去するために、OSD合成回路23は、ライン消去関数LinePに、前回の座標値Ppと今回の座標値Pcとをセットしておく。ライン消去関数はデータのセットとリセット(消去)とを別に行えるよう構成しておく。ラインの消去の実行は、次回の呼び出し時(割り込み時)のステップS704又はステップS709で行われることになる。
【0046】
次に、ステップS707において、OSD合成回路23は、演算制御回路21から送信された書き込み信号等に基づいて、前回の座標Pp(X,Y)に現在の座標Pc(X,Y)を代入する。そして、図7によるフローチャートを終了する。
尚、以上のステップS702〜S707では、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルするイネーブル信号ESがイネーブル判定回路28からイネーブル信号制御回路27に出力されている。一方、このステップS710、S711では、表示用メモリ24への書き込みをイネーブルしないイネーブル信号ESがイネーブル判定回路28からイネーブル信号制御回路27に出力されている。
【0047】
以上のように本実施形態では、メイン画面11に対して指示された点と点とを直線で結び、それら直線を軌跡としてメイン画面11に表示するようにした。したがって、例えば、メイン画面11に対してペン3が速く移動した場合であっても、ペン3の軌跡を可及的に正確にメイン画面11に表示することができる。
【0048】
尚、ライン(直線)を書き込むための関数は、OSD合成回路23のライブラリ等で構成することができる。また、ソフトウェアを使用してアドレス毎にラインの書き込みを制御することもできる。このように、ラインを書き込むための手法は、システムの性能等によって決定することができる。
また、ラインを消去するための手法に関しても、システムの性能等によって決定することができる。例えば、消去するラインの始点と終点の座標値を別途記憶しておき、アドレス毎にラインを消去することができる。
【0049】
前述した各実施形態では、サブディスプレイ2を独立した装置とし、サブディスプレイ2をメインディスプレイ1とインタフェースで相互に接続するようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、サブディスプレイ2の機能を、メインディスプレイ1又はコンピュータ装置4に含めるようにしてもよい。
また、座標入力装置が、メインディスプレイ1と一体で構成されるようにする場合を例に挙げて説明したが、メイン画面11への座標入力が可能なものであれば、座標入力装置をメインディスプレイ1と一体にする必要はなく、これらは別体であってもよい。
更に、ペン3を用いてメイン画面11に対して指示(座標入力)を行う場合を例に挙げて説明したが、必ずしもペン3を用いて指示(座標入力)を行う必要はない。
【0050】
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像表示システムを構成する各手段、並びに画像表示方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0051】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0052】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0053】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0054】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0055】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0056】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0057】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0058】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0059】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0060】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0061】
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、画像表示システムの構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、メイン画面及びサブ画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、メインディスプレイの構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、画像メモリ上の画素の一例を模式的に示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、画素毎に書き込みを許可する書き込み信号を生成するためのメモリの構成の一例を模式的に示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示し、画像をフリーズして表示しているメイン画面に対して指示された座標と、その指示された座標に関する表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示し、メイン画面に対して指示された座標の点を直線で補間する際のメインディスプレイの動作の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
1 メインディスプレイ
2 サブディスプレイ
3 ペン
4 コンピュータ装置
11 メイン画面
12 サブ画面
21 演算制御回路
22 画像メモリ
23 OSD合成回路
24 表示用メモリ
27 イネーブル信号制御回路
28 イネーブル判定回路
29 座標入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリと、
前記メモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止手段と、
前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止手段により書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可手段とを有することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記許可手段により書き込みが許可された後に前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データと、前記取得手段により取得された画像データとを合成した画像データを、前記メモリと前記サブ画面とに出力する第1の出力手段と、
前記許可手段により書き込みが許可された後に、前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データが前記メモリに書き込まれると、前記メモリに対する画像データの書き込みを再び禁止する第2の禁止手段と、
前記第2の禁止手段により画像データの書き込みが禁止されると、前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データを、前記取得手段により取得された画像データに置き換えて、前記メモリと前記サブ画面を構成する表示装置とに出力する第2の出力手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記禁止手段、及び前記許可手段は、フレーム毎、又は、前記メイン画面に対して入力された座標の移動があったときに動作することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記許可手段は、前記メイン画面に対して時間的に間隔をおいて入力された複数の座標を補完する位置の座標に対応する領域の画像データについても、前記メモリに対する画像データの書き込みを許可することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像表示システム。
【請求項5】
メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止ステップと、
前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止ステップにより書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可ステップとを有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
前記許可ステップにより書き込みが許可された後に前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データと、前記取得ステップにより取得された画像データとを合成した画像データを、前記メモリと前記サブ画面とに出力する第1の出力ステップと、
前記許可ステップにより書き込みが許可された後に、前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データが前記メモリに書き込まれると、前記メモリに対する画像データの書き込みを再び禁止する第2の禁止ステップと、
前記第2の禁止ステップにより画像データの書き込みが禁止されると、前記メイン画面に対して入力された座標に対応する領域の画像データを、前記取得ステップにより取得された画像データに置き換えて、前記メモリと前記サブ画面を構成する表示装置とに出力する第2の出力ステップとを有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示方法。
【請求項7】
前記禁止ステップ、及び前記許可ステップは、フレーム毎、又は、前記メイン画面に対して入力された座標の移動があったときに実行されることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像表示方法。
【請求項8】
前記許可ステップは、前記メイン画面に対して時間的に間隔をおいて入力された複数の座標を補完する位置の座標に対応する領域の画像データについても、前記メモリに対する画像データの書き込みを許可することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の画像表示方法。
【請求項9】
メイン画面とサブ画面に表示するための共通の画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データを前記メイン画面に表示するために記憶するメモリに対する画像データの書き込みを禁止する禁止ステップと、
前記メイン画面に対する座標の入力の操作が継続している間、前記禁止ステップにより書き込みが禁止された画像データのうち、前記座標に対応する領域の画像データの、前記メモリに対する書き込みを許可する許可ステップとをコンピュータに実行することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−251394(P2009−251394A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100810(P2008−100810)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】