説明

画像表示システム、画像表示装置、リモートコントローラ

【課題】簡単な構成で且つ容易に、多数種の操作を行うことができる画像表示システムを提供する。
【解決手段】リモコン装置3は、プロジェクタ2を操作するための操作信号を決定するホイール14と、ホイール14による操作信号をプロジェクタ2に送信する送信手段と、を有し、プロジェクタ2は、操作信号を受信する操作信号受信部23と、リモコン装置3のホイール14の形状を模したホイールイメージ82およびリモコン装置3の操作によって選択可能な複数の項目の項目名85を、項目選択画像として保持するROM53と、項目選択画像Bを表示する投射部25と、を有し、投射部25は、操作信号受信部23が受信した操作信号が示す項目を他の項目名と識別可能に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する画像表示システム、画像表示装置、リモートコントローラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、リモートコントローラとして、プロジェクタに対する多数種の操作をすべく、複数の操作子(操作リングや複数のスイッチ等)を有したものが知られている。
【特許文献1】特開2002−27579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなリモートコントローラでは、各操作子(各スイッチや、操作リング)の機能を表示するスペースが少ないため、ユーザがこれらの機能を認識することが難しく、操作が煩雑になってしまうという問題があった。また、多数種の操作をすべく、複雑な構成となってしまい、このことも、操作が煩雑になってしまう原因となっていた。
【0004】
本発明は、簡単な構成で且つ容易に、多数種の操作を行うことができる画像表示システム、画像表示装置、リモートコントローラを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の画像表示システムは、画像を表示する画像表示装置と、画像表示装置を操作するためのリモートコントローラと、を備えた画像表示システムであって、リモートコントローラは、画像表示装置を操作するための操作信号を決定する操作部と、操作部による操作信号を画像表示装置に送信する送信手段と、を有し、画像表示装置は、操作信号を受信する受信手段と、リモートコントローラの操作部の形状を模した操作部画像およびリモートコントローラの操作によって選択可能な複数の項目の項目名を、リモコン操作画像として保持する記憶部と、リモコン操作画像を表示する表示手段と、を有し、表示手段は、受信手段が受信した操作信号が示す項目を他の項目名と識別可能に表示することを特徴とする。
【0006】
本発明の画像表示装置は、リモートコントローラで操作可能な画像表示装置であって、リモートコントローラからの操作信号を受信する受信手段と、リモートコントローラの操作部の形状を模した操作部画像およびリモートコントローラの操作によって選択可能な複数の項目の項目名を、リモコン操作画像として保持する記憶部と、リモコン操作画像を表示する表示手段と、を有し、表示手段は、受信手段が受信した操作信号を示す項目を他の項目名と識別可能に表示することを特徴とする。
【0007】
これらの構成によれば、リモートコントローラの操作部に各操作項目(項目名)を表示するのに代えて、表示手段により各項目を表示し、さらに当該各項目は、操作信号が示す項目を他の項目と識別可能に表示するため、ユーザは、表示画面を視認することで所望する操作項目を容易に選択することができる。また、ソフトウェアの変更により、機種等に応じて、選択可能な操作項目の増減や操作項目の変更が容易であるため、リモートコントローラを共通化することができ、ひいては開発コストを削減できる。さらに、同一機種でも、新たな機能を追加する場合に、容易に対応できる。またさらに、操作部を模した操作部画像を表示することにより、操作における一体感を向上することができる。
なお、「項目名」の表示に代えて、各項目を表すマークなど、各項目を識別可能な情報を表示しても良い。
【0008】
上記の画像表示装置であって、記憶部は、項目名を階層構造で記憶しており、表示手段は、前記リモートコントローラの項目確定操作に基づく確定信号を前記受信手段が受信すると、確定された項目の下位階層項目名を表示することが好ましい。
【0009】
この構成によれば、確定された項目の下位階層の項目名を表示するため、ユーザは、多数の操作項目を効率良く選択することができる。
【0010】
上記の画像表示装置であって、表示手段は、項目の詳細情報を表示することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、ユーザは、項目の詳細情報を確認しながら、操作項目を選択することができるため、適切に操作項目を選択することができる。
【0012】
本発明のリモートコントローラは、画像表示装置を操作するためのリモートコントローラであって、画像表示装置を操作するための操作信号を決定する操作部と、操作部による操作信号を画像表示装置に送信する送信手段と、を有し、操作部は、クリックホイールで構成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、クリックホイールを用いることにより、操作性の高い操作部を提供することができる。
【0014】
上記のリモートコントローラであって、画像表示装置を操作するための複数の操作項目に対し複数のLEDランプを有し、複数のLEDランプは、選択された操作項目に該当するLEDランプのみ点灯することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、LEDランプを視認することで、ユーザは、選択された操作項目を容易に知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用した画像表示システムを適用したプロジェクタシステムについて説明する。このプロジェクタシステムは、画像をスクリーンに投射するものである。
【0017】
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタシステム1の機器構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態のプロジェクタシステム(画像表示システム)1は、スクリーン4に対して画像を投射するプロジェクタ(画像表示装置)2と、プロジェクタ2を操作するためのリモコン装置(リモートコントローラ)3と、から構成されている。
【0018】
図2に示すように、リモコン装置3は、装置ケース11と、装置ケース11表面に形成された各種操作子を有する操作子群12と、操作子群12の操作信号をプロジェクタ2に送信する送信部(送信手段)13と、を備えている。操作子群12としては、ホイール(操作部)14と、確定ボタン15と、電源ボタン16と、を有している。
【0019】
ホイール14は、いわゆるクリックホイールであり、装置ケース11の表面と略同一面上に構成されている。ホイール14は、装置ケース11内部に配設されたタッチパッドにより構成されている。ユーザは、指等でホイール14(タッチパッド)上を周方向に(右回転もしくは左回転で円を描くように)なぞることにより、ホイール14を操作する。このようにクリックホイールを用いることにより、操作性の高い操作部を提供することができる。なお、以下、このような周方向になぞるホイール14の操作を、ホイール14の周回操作と表記する。
【0020】
装置ケース11の表面には、ホイール14の外周に臨んで、複数のメイン項目(操作項目)18が記載されている。メイン項目18は、「カラーモード」「ズーム」「ソース切替」「音量」「自動調整」「リサイズ」といった項目である。ユーザは、このメイン項目18の中から1の項目を選択して、各種操作を行なう。厳密には、ユーザが、ホイール14の周回操作により所望のメイン項目18を選択し、その状態で確定ボタン15を操作することにより、当該メイン項目18を確定項目とする。その後、確定項目となったメイン項目18に対応する各種操作を行う。詳細は後述するが、上記の操作によってメイン項目18が確定されると、プロジェクタ2は、確定されたメイン項目18に対するサブ項目(下位項目)の項目選択画像(選択可能な項目名85および選択状態を示す画像)Bを表示する(図6参照)。
【0021】
さらに、装置ケース11の表面には、各メイン項目18に対応した複数のLEDランプ17が配設されている。ホイール14の周回操作により特定のメイン項目18が選択されると、選択されたメイン項目18に対応するLEDランプ17を点灯させ、選択から外れると、LEDランプ17を消灯する構成になっている。このように、LEDランプ17を用いて選択したメイン項目18を示すことにより、ユーザが、どのメイン項目18を選択したかを確認することができる。
【0022】
確定ボタン15は、選択されたメイン項目18を、確定項目として確定するための操作子である。確定ボタン15を押下することで、選択状態のメイン項目18を確定項目とする(項目確定操作)。なお、このホイール14および確定ボタン15は、このようなメイン項目18の選択および確定に限って使用されるものではなく、後述するサブ項目の選択および確定や、数値設定にも使用される。
【0023】
一方、プロジェクタ2は、図1に示すように、操作パネル部21、接続部22、操作信号受信部(受信手段)23、映像信号処理部24、投射部(表示手段)25、電源部27、およびこれら各部を制御する制御部28を備えている。
【0024】
操作パネル部21は、パネルキーによって構成され、ユーザがプロジェクタ2を操作するために用いられる。接続部22は、USBコネクタや周辺機器を接続するためのコネクタ(例えば、D−Sub、DVI−D、S端子など)を有している。
【0025】
操作信号受信部23は、送信部13により送信されたリモコン装置3からの操作信号を受信するものである。操作信号受信部23が、リモコン装置3から受信した操作信号を、制御部28に送ることで、リモコン装置3による各種操作が行なわれる。
【0026】
映像信号処理部24は、例えば、外部から画像信号を入力し、プロジェクタ2内部で処理可能な形式の画像データに変換する。そして、変換した画像データに対して、輝度調整、色バランス調整、コントラスト調整などの画質調整を行う。投射部25は、画質調整後の画像データに基づいてスクリーン4に画像を投射する。図示省略するが、厳密には、投射部25は、画像変調装置と、当該画像変調装置を制御する画像駆動装置と、光源となる投射ランプと、当該投射ランプを制御する投射ランプ制御部と、投射ランプからの投射光をスクリーン4上に拡大投射する投射レンズとを有している。電源部27は、各部に駆動電力を供給するものである。
【0027】
制御部28は、プロジェクタ2を制御するCPU51(Central Processing Unit)と、各種処理を行う際の作業領域として使用されるRAM52(Random Access Memory)と、各種制御プログラムおよび項目選択画像DB(Data Base)を含む各種記憶データが記憶されるROM53(又は、フラッシュROM)(記憶部)とを有している。CPU51は、ROM53の制御プログラムに従ってRAM52などに記憶されたデータの処理を行う。
【0028】
項目選択画像DBは、後述する項目選択画像Bを保持するデータベースである。項目選択画像Bを表示する際には、この項目選択画像DBから項目選択画像Bを読み出して表示する。
【0029】
次に、図3および図4を参照して、リモコン装置3によるメイン項目18の選択・確定動作、およびこれら選択・確定動作における操作信号を受信したプロジェクタ2の動作について説明する。
【0030】
図3は、メイン項目18の選択・確定動作を示すフローチャートである。同図に示すように、ユーザは、リモコン装置3を視認しながら、ホイール14を回転操作し、所望のメイン項目18を選択する(S1)。その後、確定ボタン15を押下して、このメイン項目18を確定項目とする(S2)。
【0031】
図4は、上記操作信号を受信したプロジェクタ2の動作を示すフローチャートである。同ずに示すように、操作信号受信部23は、リモコン装置3の操作信号として、ホイール14の周回動作による操作信号(以下、周回信号)と、確定ボタン15の押下による操作信号(以下、確定信号)とを受信する(S11)。制御部28は、これらの操作信号から確定項目を判定する(S12)。
【0032】
判定した確定項目が「自動調整」であった場合(S12:A)、制御部28は、映像信号処理部24に対して自動調整指令を出し、自動調整処理を行なわせる(S13)。自動調整処理は、画質を、現状において最適な画質に調整するものである。
【0033】
一方、判定した確定項目が、数値変更を要する項目(例えば、「音量」)であった場合(S12:B)、制御部28は、バー表示画像Aを表示させる(S14)。図5は、確定項目が「音量」と判定された場合の表示を示す図である。図5に示すように、バー表示画像Aは、メイン項目18の確定項目(音量)を表示する確定項目表示イメージ76と、ホイール14の周回信号に基づいて数値が変化する数値イメージ77と、数値イメージ77に対応して伸縮する表示バーイメージ78と、表示バーイメージ78の伸長限界位置を示す限界領域イメージ79と、を有している。
【0034】
ユーザは、ホイール14を回転操作することで、数値イメージ77の数値、および表示バーイメージ78の伸縮を変化させて、数値イメージ77の数値を所望の音量にする。所望の音量となったら、この状態で確定ボタン15を押下することで、当該音量を確定数値とする。制御部28は、これらの操作を受けて、図外のスピーカを制御する音声制御部に対して音量変更指令を出し、確定数値と音量変更指令とにより、音量調整処理を行わせる(S15)。
【0035】
一方、判定した確定項目が、サブ項目を有する項目(「カラーモード」、「ソース切替」または「リサイズ」)である場合は(S12:C)、制御部28は、項目選択画像DBから、そのサブ項目の項目選択画像(リモコン操作画像)Bを読み出して表示させる(S16)。
【0036】
図6に示すように、項目選択画像Bは、メイン項目18の確定項目(「ソース切替」)を表示する確定項目表示イメージ81と、ホイール14の形状を模したホイールイメージ(操作部画像)82と、メイン項目18の確定項目に対する複数のサブ項目の項目名85を、ホイールイメージ82の周方向に並んで配置した項目イメージ83と、を有している。項目イメージ83としては、例えば、確定項目が「ソース切替」である場合、そのサブ項目の項目名85である「コンピュータ1」「コンピュータ2」「S−ビデオ」「ビデオ」を表示する。項目選択画像Bは、ホイール14の周回操作に伴って選択対象項目を変化させる。選択対象項目となった項目名85は点滅表示する。点滅している項目名85が選択対象項目でなくなると、点滅を停止する。
【0037】
さらに、項目選択画像Bは、選択対象項目となったサブ項目についての詳細情報を表示する項目情報表示イメージ86を有している。たとえば、「ビデオ」が選択対象項目となった場合は、項目情報表示イメージ86として「「ビデオ」を選択すると、入力ソースをビデオ入力に切り替えます。」というメッセージを表示する。この場合、ホイール14の周回操作に伴って、選択対象項目が変化し、ひいては当該メッセージの内容も変化する。このように、選択対象項目の詳細情報を表示することにより、ユーザは、選択対象項目の詳細情報を確認しながら、適切に操作項目を選択することができる。
【0038】
項目選択画像Bが表示されたら、ユーザは、ホイール14を周回操作することで、所望のサブ項目を、選択対象項目とする。その後、ユーザは、当該項目を確定項目とすべく確定ボタン15を押下する(周回・確定信号を送信する)。これにより、確定位置に位置する選択対象項目が、複数のサブ項目における確定項目となる。
【0039】
サブ項目の確定項目が決定したら、制御部28は、映像信号処理部24に対してメイン項目18に対応する処理指令(カラーモード変更指令、入力切替指令、もしくはアスペクト比変更指令)を出し、対応する処理を行わせる(S17)。
【0040】
このように、リモコン装置3のホイール14に各操作項目(項目名)を表示するのに代えて、投射部25により各項目を表示し、更に当該各項目は、操作信号を示す項目を他の項目名と識別可能に表示するため、ユーザは、表示画面を視認することで所望の操作項目を容易に選択することができる。また、ソフトウェアの変更により、機種等に応じて、選択可能な操作項目の増減や操作項目の変更が容易であるため、リモコン装置3を共通化することができ、ひいては開発コストを削減できる。さらに、同一機種でも、新たな機能を追加する場合に、容易に対応できる。またさらに、ホイール14を模したホイールイメージ82を表示することにより、操作における一体感を向上することができる。
【0041】
また、確定されたメイン項目18の下位階層にあたるサブ項目の項目名85を表示するため、ユーザは、多数の操作項目を効率良く選択することができる。
【0042】
なお、項目選択画像Bは、選択対象項目となったサブ項目についての詳細情報を表示する項目情報表示イメージ86を有しているものとしたが、メイン項目18の選択の際も、このような、メイン項目18の選択対象項目に対する詳細情報を表示しても良い。また、サブ項目を選択するためのバー表示画像Aおよび項目選択画像Bにおいて、メイン項目18の確定項目に対する詳細情報を示すメッセージを表示させても良い。例えば、「ソース切替」であれば、「ソース切替では、画像として投射する入力を切り替えます。」というメッセージが表示される。
【0043】
(第2実施形態)
次に、図7ないし図9を参照して、第2実施形態のプロジェクタシステム1について、第1実施形態と異なる点のみ説明する。第1実施形態のプロジェクタシステム1においては、メイン項目18をリモコン装置3上に記載し、サブ項目を画像上に表示したが、第2実施形態のプロジェクタシステム1では、メイン項目18およびサブ項目を、画面上に表示するものである。図7に示すように、プロジェクタシステム1のリモコン装置3は、図2の各操作子に加え、選択画像表示ボタン91を有している。選択画像表示ボタン91は、メイン項目18が選択項目となる項目選択画像Bを表示するためのものである。すなわち、制御部28は、サブ項目の項目選択画像Bに加え、項目イメージ83としてメイン項目18の項目名を表示するメイン項目18の項目選択画像B(図8参照)を表示させる。かかる場合、項目選択画像DBにおいて、メイン項目18と、サブ項目とを階層構造で記憶している。なお、本実施形態のリモコン装置3は、図2に示した第1実施形態のリモコン装置3から、メイン項目18およびLEDランプ17の配置を省略した構成となっている。
【0044】
次に、図9を参照して、選択画像表示ボタン91の押下による操作信号を受信したプロジェクタ2の動作について説明する。選択画像表示ボタン91の押下による操作信号を受信すると(S21)、制御部28は、メイン項目18の項目選択画像Bをスクリーン4上表示させる(S22)。すなわち、項目イメージ83として、「カラーモード」「ズーム」「ソース切替」「自動調整」「音量」「リサイズ」の6項目を表示する。第1実施形態におけるサブ項目の選択と同様、当該メイン項目18の項目選択画像Bに基づいて、ユーザは、このメイン項目18の中から、1のメイン項目18を確定項目とする。すなわち、ホイール14の周回操作により、1のメイン項目18を選択対象項目にすると共に、確定ボタン15を押下し(確定ボタン15の操作信号を送信し)、選択対象項目を確定項目とする。
【0045】
メイン項目18の確定項目が決定したら、第1実施形態と同様、各確定項目に対応した処理(図4のS12〜S17に相当する処理)を行う。例えば、サブ項目を有する確定項目であれば(S12:C)、サブ項目の項目選択画像Bを表示し(S16)、サブ項目を選択させて所望の処理を行わせる(S17)。
【0046】
このように、第2実施形態によれば、画像上で選択したメイン項目18に対し、その下位階層の下位項目に相当する複数のサブ項目の項目名85が画像上に表示される、すなわち、メイン項目18と、そのサブ項目とを選択することで操作項目を選択するため、ユーザは、多数の操作項目を効率良く選択することができ、リモコン装置3による多数種の操作をより容易に行うことができる。
【0047】
なお、上記2つの実施形態においては、メイン項目18とその下位階層である下位項目に相当するサブ項目を選択するものであったが、サブ項目の更に下位階層の下位項目に相当するサブ2項目を設定している場合には、サブ項目の選択の後に、そのサブ2項目の項目選択画像Bを表示し、ユーザに選択させるようにしても良い。
【0048】
また、上記実施形態においては、バー表示画像Aや、メイン項目18およびサブ項目の項目選択画像Bを操作する操作装置として、リモコン装置3を採用したが、プロジェクタ2に搭載された操作パネル部21に、ホイール14および確定ボタン15を形成し、項目選択画像Bを操作するものであっても良い。
【0049】
さらに、上記実施形態においては、リモコン装置3として、クリックホイールを回転操作することで、メイン項目18を選択するものを使用したが、これに限るものではない。例えば、回転自在のホイール14(ダイヤル)上に、周方向1の方向を指す矢印を記載し、回転させることで、各メイン項目18を指し示すような構成にしても良いし、また、逆に、回転自在のホイール14上に、周方向に並んで各メイン項目18を記載し、装置ケース11表面に、ホイール14の周縁部に臨む1の矢印が記載されているものであっても良い。すなわち、これらは、ホイール14を回転させることで、順次メイン項目18を選択していく構成である。またさらに、項目選択画像Bも同様に、ホイールイメージ82を回転させることで、各メイン項目18を選択する構成であっても良い。
【0050】
なお、上記実施形態においては、画像表示装置として、プロジェクタ2を使用したものに適用したが、画像を表示可能なものであれば、これに限るものではない。例えば、画像表示装置として、テレビやディスプレイを使用したものに適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本実施形態のプロジェクタシステムの構成図である。
【図2】リモコン装置の平面図である。
【図3】リモコン装置上で行なわれるメイン項目の選択・確定動作について示したフローチャートである。
【図4】メイン項目の選択・確定動作における操作信号を受信したプロジェクタの動作を示したフローチャートである。
【図5】バー表示画像を示した図である。
【図6】サブ項目の項目選択画像を示した図である。
【図7】第2実施形態におけるリモコン装置の平面図である。
【図8】メイン項目の項目選択画像を示した図である。
【図9】項目画像表示ボタンによる操作信号を受信したプロジェクタの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
1:プロジェクタシステム、 2:プロジェクタ、 3:リモコン装置、 13:送信部、 14:ホイール、 17:LEDランプ、 18:メイン項目、 23:操作信号受信部、 25:投射部、 52:ROM、 82:ホイールイメージ、 85;項目名、 B:項目選択画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する画像表示装置と、前記画像表示装置を操作するためのリモートコントローラと、を備えた画像表示システムであって、
前記リモートコントローラは、
前記画像表示装置を操作するための操作信号を決定する操作部と、
前記操作部による前記操作信号を前記画像表示装置に送信する送信手段と、を有し、
前記画像表示装置は、
前記操作信号を受信する受信手段と、
前記リモートコントローラの前記操作部の形状を模した操作部画像および前記リモートコントローラの操作によって選択可能な複数の項目の項目名を、リモコン操作画像として保持する記憶部と、
前記リモコン操作画像を表示する表示手段と、を有し、
前記表示手段は、前記受信手段が受信した前記操作信号が示す項目を他の項目名と識別可能に表示することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
リモートコントローラで操作可能な画像表示装置であって、
前記リモートコントローラからの操作信号を受信する受信手段と、
前記リモートコントローラの操作部の形状を模した操作部画像および前記リモートコントローラの操作によって選択可能な複数の項目の項目名を、リモコン操作画像として保持する記憶部と、
前記リモコン操作画像を表示する表示手段と、を有し、
前記表示手段は、前記受信手段が受信した前記操作信号が示す項目を他の項目名と識別可能に表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記記憶部は、前記項目名を階層構造で記憶しており、
前記表示手段は、前記リモートコントローラの項目確定操作に基づく確定信号を前記受信手段が受信すると、確定された前記項目の下位階層項目名を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の画像表示装置であって、
前記表示手段は、前記項目の詳細情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
画像表示装置を操作するためのリモートコントローラであって、
前記画像表示装置を操作するための操作信号を決定する操作部と、
前記操作部による前記操作信号を前記画像表示装置に送信する送信手段と、を有し、
前記操作部は、クリックホイールで構成されていることを特徴とするリモートコントローラ。
【請求項6】
請求項5に記載のリモートコントローラであって、
画像表示装置を操作するための複数の操作項目に対し複数のLEDランプを有し、
前記複数のLEDランプは、選択された操作項目に該当するLEDランプのみ点灯することを特徴とするリモートコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−192777(P2009−192777A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32803(P2008−32803)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】