説明

画像表示装置、画像表示方法、プログラム並びに画像表示システム

【課題】多数蓄積され撮影方向の情報が記録されている不特定多数の画像から同一方向の撮影画像を抽出し、新旧画像をスライドショー化する。
【解決手段】各画像ファイルが有する撮影位置、撮影方向を取得してリストを作成する(ステップS201)。作成したリストから、同一撮影位置の画像ファイルをソートする(ステップS203)。これら同一撮影位置に分類された画像ファイル群における同一撮影位置に属する画像群を抽出する(ステップS204)。また、同一撮影方向の画像ファイルをソートする(ステップS208)。これにより、RAMに格納されている不特定多数の画像ファイルは、同一撮影位置かつ同一撮影方向のもののみが分類されることとなる。これら、同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像ファイルに基づく画像を撮影日時に従った順序でスライドショー表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄積されている多数の画像から所望の画像を抽出して表示させる画像表示装置、画像表示方法、プログラム並びに画像表示システムに関し、特に、その画像を撮影した位置、またはその方角、撮影時期に応じて画像を抽出し表示する画像表示装置、画像表示方法、プログラム並びに画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及により、写真は、デジタル画像データとして保存することが一般的となっている。画像データは撮影したデジタルカメラで閲覧したり、画像データを取り込んだパーソナルコンピュータなどで閲覧したりすることができるため、写真の楽しみ方にも変化が生じている。
【0003】
このような状況において、画像データでも従来のプリント写真と同様の楽しみ方ができるようにするため、いわゆるデジタルフォトフレームが実現され普及している。このようなデジタルフォトフレームでは、撮影した写真を再生して好きなときに鑑賞したり、スライドショー表示したり、画像データを保存するアルバム端末として使用することができる。
【0004】
また、多数の画像の中から所定の情報に基づいて画像を抽出しスライドショー表示をするものがある(例えば、特許文献1)。
【0005】
他方、GPS(Global Positioning System)を備え、撮影位置や撮影方向を記録するデジタルカメラも実用化されている。GPSに関する記録情報は緯度、経度、高度、時刻、撮影方向などが規格で定められており、後述する特許文献4にも記載されている。このようなGPSを備えたデジタルカメラを用いれば、地図上に撮影地点や撮影方向を表示することができる。先行文献としては、撮影方向を撮影条件として記録し再生時に撮影方向を図形で表示するものがある(例えば、特許文献2)。
【0006】
また、蓄積された映像の中から撮影方向を検索キーとして映像を検索し取り出して再生するものがある(例えば、特許文献3)。
【0007】
更に、GPSを備え、過去に撮影を行った位置情報、被写体情報、焦点距離などの情報を使用して定点観測に用いて好適なデジタルスチルカメラ装置を提供するものがある(例えば、特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−279118号公報
【特許文献2】特開2003−92718号公報
【特許文献3】特開2002−7480号公報
【特許文献4】特開2004−112549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記各特許文献記載の技術では、インターネット上などに多数アップされ撮影方向の情報が記録されている不特定多数の画像の中から同一方向の撮影画像を抽出し、新旧画像をスライドショー化することはできなかった。
【0010】
そこで、本発明は、インターネット上のサーバーなどに多数蓄積され撮影方向の情報が記録されている不特定多数の画像から同一方向の撮影画像を抽出し、新旧画像をスライドショー化する画像表示装置、画像表示方法、プログラム並びに画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、請求項1記載の発明では、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、を備え、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、を具備したことを特徴とする画像表示装置を提供するものである。
【0012】
請求項2記載の発明では、前記取得手段により取得された画像データを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置を提供するものである。
【0013】
請求項3記載の発明では、前記抽出手段は、抽出した画像の数に応じて、前記撮影された位置と方向の同一性の範囲を変更する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像表示装置を提供するものである。
【0014】
また、請求項4記載の発明では、前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく画像を比較し、その比較結果に応じて異なる表示時間で当該画像をスライドショー表示することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置を提供するものである。
【0015】
また、請求項5記載のでは、前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく両画像の同一性が高いほど、短い表示時間を設定することを特徴とする請求項4記載の画像表示装置を提供するものである。
【0016】
また、請求項6記載の発明では、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの位置情報を検出する位置検出ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの方向情報を検出する方向検出ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの時間情報を検出する時間検出ステップと、を含み、前記位置検出ステップにより検出された位置情報と前記方向検出ステップにより検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出ステップにより検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする画像表示方法を提供するものである。
【0017】
また、請求項7記載の発明では、画像表示装置が有するコンピュータを、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、を備え、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、して機能させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項8記載の発明では、ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、前記サーバーは、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを記憶する記憶手段と、前記サーバーの記憶手段からネットワークを介して他のサーバーから画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列に前記画像表示装置に表示させる表示手段を具備したことを特徴とする画像表示システムを提供するものである。
【0019】
また、請求項9記載の発明では、ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、前記サーバーは、ネットワークを介して接続されている他のサーバーに記憶されている画像データの中から、画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段とを備え、記画像表示装置は、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段、を具備したことを特徴とする画像表示システムを提供するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明による画像表示方法、画像表示装置、画像表示システム並びにプログラムによれば、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を適用した実施形態による画像表示装置を示す外観図である。
【図2】本実施形態による画像表示装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】本実施形態による画像表示装置と接続されるネットワーク系の構成を示す概念図である。
【図4】本実施形態において用いる画像ファイルの構造を示す概念図である。
【図5】本実施形態におけるスライドショー処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態における画像の抽出処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態における画像のソート処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態における同一方向の画像の表示方法設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態における画像の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】画像の抽出制限条件の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明を適用した実施形態による画像表示装置1を示す外観図である。
【0024】
画像表示装置1の正面には、本体2に保持された液晶表示パネル3によって構成される表示部が設けられている。この液晶表示パネル3には、タッチパネル5が一体的に構成されており、指でタッチすることにより操作可能となっている。
【0025】
なお、この実施形態では、本体2の前面上部右側には、撮像素子8が設けられ、側面には、メモリカードスロット6が設けられている。更に、本体上部にGPS(Global Positioning System)アンテナ7、前面上部左側にセンサ40が設けられている。
【0026】
図2は、本実施形態による画像表示装置1の電気的構成を示したブロック図である。
【0027】
画像表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、CPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access memory)13と、内部メモリ14とを備え、ROM12には、CPU11に後述するフローチャートに示す動作を行わせるためのプログラムが記憶されている。また、CPU11は、取り込んだ画像を認識処理するための画像認識エンジン100を含んでいる。
【0028】
画像認識エンジン100は、取り込んだ画像(写真)を比較する際に、その前提として比較対象画像の特徴を認識するものである。
【0029】
画像認識エンジン100はCPU11と協働するASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、若しくはDSP(Digital Signal Processor)、あるいはリコンフィギュラブルLSI(C言語などのプログラムによって再構成可能なLSI)によって構成される。
【0030】
RAM13は、CPU11が必要に応じて種々のデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。内部メモリ14は、ハードディスク、またはフラッシュメモリによる大容量不揮発性メモリであり、詳述しないがフォルダが形成されて多数の画像を保存可能となっている。
【0031】
表示制御部16は、CPU11から供給される表示用の画像データに基づいて液晶表示パネル3を駆動することにより、画像や、各種メニューを液晶表示パネル3に表示させる。キー入力部制御部17は、CPU11の制御に基づいてタッチパネル5の操作信号を入力するものである。
【0032】
タッチパネル5は、静電容量方式、光学方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、超音波方式、電磁誘導方式など様々存在する中から、適宜選択することができる。指紋認証や、静脈認証の機能を組み込むことも可能である。
【0033】
メモリカードインターフェース18は、メモリカードスロット6に着脱自在に装着された各種のメモリカード60と、CPU11との間におけるデータの入出力を制御する入出力インターフェースである。
【0034】
撮像制御部19は、撮像素子8を駆動して被写体の画像を取り込む制御を行う。ベイヤーデータで取り込まれた画像データは、YUV、及びRGBデータに変換後、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データに圧縮されて内部メモリ14またはメモリカード60に記録される。
【0035】
GPS制御部20は、GPSアンテナ7で受信した情報を元に緯度、経度、高度、時刻を含む位置情報を取得する。これにより、画像表示装置1の現在位置を知ることができる。
【0036】
24は地図データベースである。地図情報を記憶しており、GPS制御部20で得られた位置情報と対応付けて地図を表示させるためのものである。地図情報は予め記憶してあってもよいし、メモリカード60で供給若しくは通信制御部30を経由して取得してもよい。また撮影した写真の位置情報と地図情報を関連付けて表示させることもできる。
【0037】
通信制御部30は、電話回線31若しくは無線LAN32を経由してインターネット500に接続し、メールの送受信や、コンテンツの送受信を含む通信制御を行う。
【0038】
電源制御部70は、電源プラグ81を介してAC電源を取り入れ、直流に変換して各部に主電源71若しくは待機電源72の電力を供給する。
【0039】
図3は、本実施形態によるネットワーク系の構成を示す概略構成図である。
【0040】
510はパーソナルコンピュータであり、無線LAN32などで通信制御部30を介して画像表示装置1と接続でき、画像表示装置1では設定できない複雑な設定などをすることができる。前記GPSアンテナ7やGPS制御部20と同様の機能を有するGPS700を備えている。パーソナルコンピュータを代表的に例示したが携帯端末、スマートフォンなどでもよい。
【0041】
520は、インターネット500を介して接続されるネットワークサービスサイトであり、少なくとも認証サーバー521、メールサーバー522、課金サーバー523、コンテンツサーバー524、絵画変換サーバー525を含む。このネットワークサービスサイト520は画像表示装置1のネットワークプロバイダの役割もしている。
【0042】
認証サーバー521は、アクセス者を認証するためのものであり、メールサーバー522はメールの送受信を管理するためのものであり、課金サーバー523はコンテンツサーバー524に保存されている画像、音楽、プログラムその他のコンテンツを有料で提供する際の課金を管理するためのものである。
【0043】
530は、表示装置1に表示させるための各種コンテンツを配信するための配信コンテンツサイトで、多数のコンテンツや、不特定多数の画像などを有しており、インターネット500を介して画像表示装置1若しくはネットワークサービスサイト520へデータを配信することができる。
【0044】
なお、このようなサーバー構成は一例であって、処理ごとに別々のサーバーを必要とするとは限らない。
【0045】
図4は、配信コンテンツサイト530に不特定多数の画像として格納され、本実施形態において、スライドショーに用いられ画像ファイルGの構造を示す概念図である。
【0046】
各画像ファイルGは、当該カメラの撮影位置を検出するGPS等の撮影位置検出機能、地磁気センサ等の電子コンパスを内蔵し撮影方向を検出する撮影方向検出機能、及び撮影日時を計時する計時機能を有するデジタルカメラにより撮影されたものである。この画像ファイルGは、EXIF(Exchangeable Image File Format)などのデータを有するヘッダG1と、撮影された画像であり本画像である画像データG2と、その画像データG2の縮小画像であるサムネイルG3の画像データを含む。なお、表示画面の大きさにより、画面に表示すべき縮小画像の大きさが異なるため、サムネイルとは別に表示用のプレビュー画像G10を作成して記憶している。本実施形態では、プレビュー画像も含めてサムネイルと表現している。
【0047】
本画像G2の画素数は撮影したデジタルカメラなどに依存するが、XGA(1024×768)、SXGA(1280×1024)、UXGA(1600×1200)、QXGA(2048×1536)・・・などがあり、1000万画素以上のデジタルカメラでは4000×3000画素以上になる。液晶表示パネル3は、例えば800×600画素の画像を表示できるとすると、800×600画素のプレビュー画像が用意されている。サムネイルは1個あたり160×120画素程度であり、予めG3に用意しておいてもよいし、表示時に縮小してもよい。画像表示領域での全画面表示が800×600画素であれば、前記プレビュー画像をそのまま表示すればよい。
【0048】
つまり、画像ファイルGは、一般的なデジタルカメラのファイルフォーマットに準拠し、デジタルカメラで撮像したSDカード(メモリカード60)をメモリカードスロット6に差し込むだけで使用できるようになっている。画像ファイルGのフォーマットとしては、JPEG、GIF(Graphics Interchange Format)、AVI(Audio Video Interleave)、PNG(Portable Network Graphics)など種々のフォーマットに適宜対応可能である。
【0049】
G11は前記撮影位置、撮影方向、撮影日時(タイムスタンプ)等を撮影情報として記憶する撮影情報エリアである。
【0050】
次に、本実施形態の画像表示装置1の具体的な動作について説明する。液晶表示パネル3にメニュー画面が表示されている状態において、「スライドショー」の選択がタッチパネル5により検出されると、CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムに基づき、図5のフローチャートに示すようにスライドショー処理を実行する。
【0051】
このスライドショー処理は、画像の抽出処理(ステップS101)、画像のソート処理(ステップS102)、及び画像の表示処理(ステップS103)で構成される。以下にこれらスライドショー処理を構成する各処理について説明する。
【0052】
図6は、前記画像の抽出処理(ステップS101)の詳細を示すフローチャートである。画像表示装置1は、予め配信コンテンツサイト530から不特定多数の画像(画像ファイルG)をダウンロードし、これらをRAM13に格納しておく。そして、各画像ファイルGが有する撮影情報エリアG11に記録されている撮影位置、撮影方向を取得してリストを作成する(ステップS201)。
【0053】
インターネット上には多数の画像が蓄積されており、付加されている情報も様々である。EXIF情報も付加されているとは限らない。本実施形態では、少なくとも位置情報(撮影位置)、方向情報(撮影方向)、時間情報(撮影日時)が付加されている画像を検索して読み込むものとする。
【0054】
次に、初期選別パラメータを設定する(ステップS202)。この初期選別パラメータは、撮影位置と撮影方向とに関するパラメータのうち、先ずは撮影位置に関するパラメータであり、どの程度の範囲までを同一撮影位置とするかを規定するパラメータである。例えば半径2キロメートル以内であるとか、同一市内である等を規定する。したがって、ステップS202においては、予め定められている範囲までが同一撮影位置として規定されることとなる。
【0055】
引き続き、前記ステップS201で作成したリストから、同一撮影位置の画像ファイルをソートする(ステップS203)。これにより、RAM13に格納されている不特定多数の画像ファイルGは、同一撮影位置に分類されることとなる。
【0056】
また、これら同一撮影位置に分類された画像ファイルG群における同一撮影位置に属するいずれかの画像ファイルG群を抽出する(ステップS204)。このとき、何れの位置の画像を抽出するかは、ユーザの指示操作に応じてCPU11が決定してもよいし、撮影位置が同一の画像ファイル数等に応じてCPU11が自動的に決定するものとしてもよい。そして、この抽出した同一撮影位置の画像(画像ファイルG群)の枚数が予め定められている規定枚数範囲内であるか否かを判断する(ステップS205)。
【0057】
このステップS205での判断の結果、規定枚数範囲内ではなく規定枚数範囲よりも少ない場合及び規定枚数範囲よりも多い場合には、同一撮影位置を規定するパラメータを再設定し、同一撮影範囲を増減する(ステップS206)。より具体的には、規定枚数範囲よりも少ない場合には同一撮影範囲を拡大して再設定し、規定枚数範囲よりも多い場合には同一撮影範囲を縮小して再設定する。
【0058】
これにより、この抽出した同一撮影位置毎の画像(画像ファイルG群)の枚数が予め定められている規定枚数範囲内となったならば、再度初期選別パラメータを設定する(ステップS207)。このステップS207における初期選別パラメータは、前述したステップS202とは異なり、撮影位置と撮影方向とに関するパラメータのうち、撮影方向に関するパラメータであり、どの程度の範囲までを同一撮影方向とするかを規定するパラメータである。したがって、ステップS207においては、予め定められている範囲までが同一撮影方向として規定されることとなる。
【0059】
引き続き、前記ステップS201で作成したリストから、同一撮影方向の画像ファイルをソートする(ステップS208)。これにより、RAM13に格納されている不特定多数の画像ファイルGは、同一撮影位置かつ同一撮影方向毎に分類されることとなる。
【0060】
また、これら同一撮影位置かつ同一撮影方向にて分類された画像ファイルG群の何れかを抽出する(ステップS209)。このとき、何れの方向の画像を抽出するかは、ユーザの指示操作に応じてCPU11が決定してもよいし、撮影方向が同一の画像ファイル数等に応じてCPU11が自動的に決定するものとしてもよい。そして、この抽出した同一撮影方向の画像(画像ファイルG群)の枚数が予め定められている規定枚数範囲内であるか否かを判断する(ステップS210)。
【0061】
このステップS210での判断の結果、規定枚数範囲内ではなく規定枚数範囲よりも少ない場合及び規定枚数範囲よりも多い場合には、同一撮影方向を規定するパラメータを再設定し、同一撮影範囲を増減する(ステップS211)。より具体的には、規定枚数範囲よりも少ない場合には同一撮影範囲を拡大して再設定し、規定枚数範囲よりも多い場合には同一撮影範囲を縮小して再設定する。
【0062】
これにより、この抽出した同一撮影位置かつ同一撮影方向毎の画像(画像ファイルG群)の枚数が予め定められている規定枚数範囲内となったならば、画像抽出処理を終了する。したがって、この画像抽出処理が終了した時点においては、RAM13に保存された不特定多数の画像から、同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像が抽出された状態となる。
【0063】
本実施形態では、画像表示装置1に配信コンテンツサイト530から不特定多数の画像(画像ファイルG)をダウンロードし、これらをRAM13に格納してから画像の抽出処理を行っているが、現実的には画像の量は大量であり、サーバー上で画像の抽出処理を行うことができる。
【0064】
図7は、前記画像のソート処理(ステップS102)の詳細を示すフローチャートである。前述の画像抽出処理(図6)により抽出された同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像である抽出画像(抽出した画像ファイルG)のタイムスタンプ(撮影日時)から、撮影日時のリストを作成する(ステップS301)。
【0065】
次に、この作成したリストを参照して、前記同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像群時系列的にソートする(ステップS302)。したがって、このステップS302の処理が終了した時点においては、RAM13に保存された不特定多数の画像は整理されて、同一撮影位置かつ同一撮影方向の抽出された画像群であって、時系列に並んだ画像群が格納された状態となる。
【0066】
また、表示方法を設定するための初期選別パラメータを設定し(ステップS303)、前後画像を比較して(ステップS304)、表示方法を設定する(ステップS305)。
【0067】
図8は、これらステップS303〜S305での表示方法の設定処理を同一撮影方向に適用した場合の一例を示すフローチャートである。前記画像群から、同一方向を撮影した時系列に並んだ相前後する画像を2枚用意する(ステップS401)。画像認識エンジン100により、前記2枚の画像を認識して、両画像を比較する(ステップS402)。この比較の結果、両画像が同一画像であるか否かを判断する(ステップS403)。同一画像である場合には、タイムスタンプを比較して新しい撮影時刻の画像を削除する(ステップS404)。
【0068】
また、両画像が同一でない場合には、80%以上同一画像であるか否かを判断する(ステップS405)。80%以上同一画像である場合には、撮影時刻の差がM秒以上であるか否かを判断する(ステップS406)。撮影時刻の差がM秒以上である場合には、当該両画像の表示時間として撮影時刻の差を設定する(ステップS407)。
【0069】
また、撮影時刻の差がM秒以上ではなく、M秒未満である場合には、当該両画像の表示時間としてM×1秒を設定する(ステップS409)。また、80%以上同一でない場合には、50%以上同一画像であるか否かを判断し(ステップS408)、50%以上同一画像である場合も当該両画像の表示時間としてM×1秒を設定する(ステップS409)。
【0070】
また、両画像の同一度が50%未満である場合には、両画像の表示時間として、M×2秒を設定する(ステップS410)。しかる後に、比較画像が残っているか否か、つまり同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像として抽出された画像が残っているか否かを判断し(ステップS411)、抽出された画像が残っていない状態となるまで、ステップS401からの処理を繰り返す。
【0071】
したがって、ステップS411の判断がYESとなった時点においては、同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像群であって、撮影時系列に並んだ画像群であり、各画像毎に表示時間が設定された画像群であるスライドショー用画像群がRAM13に保存された状態となる。
【0072】
図9は、前記画像の表示処理(ステップS103)の詳細を示すフローチャートである。前述のように、RAM13に保存された同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像群であって、撮影時系列に並んだ画像群であり、画像毎に表示時間が設定された画像群であるスライドショー用画像群から、時系列に従って画像を読み出し、表示方法に従って液晶表示パネル3に表示させる(ステップS501)。
【0073】
したがって、本実施の形態によれば、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。
【0074】
引き続き、ユーザによる指示受付(Option)を実行する(ステップS502)。このユーザによる指示受付は、具体的にはお気に入り画像の追加や、不要画像、表示方法の変更である。したがって、画像は基本的には図8のフローチャートに従った処理により、表示方法が設定され、この設定された表示方法(各画像の表示時間)で表示されるが、ユーザの指示により、これを変更することもできる。
【0075】
なお、以上の実施の形態においては、同一撮影位置の範囲を増減したり(ステップS206)、同一撮影方向の範囲を増減することにより(ステップS211)、規定枚数範囲内となるように、スライドショー用画像群の枚数制御を行うようにした。しかし、これに限らず、図10に示すように、抽出できる画像枚数が少ない場合には、画像の制限条件を同一地点の画像から、同一エリアの画像、さらには位置、エリアを制限することなく時系列で表示する。また、逆に抽出できる画像枚数が多い場合には、画像の制限条件を同一方奥の画像から、表示方法にあった画像に制限し、さらには不要な画像を選出して排除するようにしてもよい。このようにすれば、スライドショー用画像群の枚数を適正にすることができる。
【0076】
なお、本実施の形態においては、図5に示したステップS101〜S103の処理を全て画像表示装置1側で行うようにしたが、ステップS101の処理とステップS102の処理は、配信コンテンツサイト530側で行う。つまり、同一撮影位置かつ同一撮影方向の画像群であって、撮影時系列に並んだ画像群であり、各画像毎に表示時間が設定された画像群であるスライドショー用画像群の生成は配信コンテンツサイト530側で行ない、これを画像表示装置1がダウンロードして画像の表示処理(ステップS103)を行うようにしてもよい。これにより、画像表示装置1側の処理負担を大幅に軽減することができる。
【0077】
また、「スライドショー」とは一般に複数の画像を所定時間間隔で自動送りしていくことを指すが、手動送りでも良く、要は条件に沿って抽出された複数の画像を表示できればよいものである。
【0078】
本実施形態の効果は以下の通りである。
【0079】
請求項1記載の発明に基づく実施形態によれば、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、を備え、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、を具備したことを特徴とする画像表示装置を提供するので、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。
【0080】
請求項2記載の発明に基づく実施形態によれば、前記取得手段により取得された画像データを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置を提供するので、スライドショー表示を行う度に外部から画像データを取り込む必要がない。
【0081】
請求項3記載の発明に基づく実施形態によれば、前記抽出手段は、抽出した画像の数に応じて、前記撮影された位置と方向の同一性の範囲を変更する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像表示装置を提供するので、過不足無く適正な枚数の画像データを抽出して、スライドショー表示を行うことができる。これにより、有名な観光地では膨大な数の画像が存在し、無名の建造物の場所では画像が少ない場合が想定されるが、場合に応じた適切なスライドショー表示を行うことができる。
【0082】
請求項4記載の発明に基づく実施形態によれば、前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく画像を比較し、その比較結果に応じて異なる表示時間で当該画像をスライドショー表示することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置を提供するので、相前後する画像の同一性に応じた適切な表示時間で切替ながらスライドショー表示を行うことができる。
【0083】
請求項5記載の発明に基づく実施形態によれば、前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく両画像の同一性が高いほど、短い表示時間を設定することを特徴とする請求項4記載の画像表示装置を提供するので、同一性が高い類似した画像の表示時間を短くして、ユーザがスライドショーの観賞に飽きるのを未然に防止することができる。例えば風景写真が撮影された場合は、過去から現在に至る変化を表示する際、変化が大きい場合はゆっくり緩やかに、変化が小さい場合は短時間に切り替える事で、常に一定の変化が得られ、飽きの来ない表示が可能となる。
【0084】
請求項6記載の発明に基づく実施形態によれば、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの位置情報を検出する位置検出ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの方向情報を検出する方向検出ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データの時間情報を検出する時間検出ステップと、を含み、前記位置検出ステップにより検出された位置情報と前記方向検出ステップにより検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出ステップにより検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする画像表示方法を提供するので、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。長期レンジで見れば、例えば東京スカイツリー(登録商標)が存在しなかった風景から、徐々に建設されていき、高くなっていき、完成した状況まで、家庭に居ながら見ることができる。しかも定点カメラで撮影された画像ではなく、不特定多数の人が同じ場所、同じ方角で撮影した画像が多数インターネットにアップされていて、それらを検索・抽出して見ることができる。
【0085】
請求項7記載の発明に基づく実施形態によれば、画像表示装置が有するコンピュータを、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、を備え、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、して機能させることを特徴とする前記コンピュータが読み取り可能なプログラムを提供するので、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供するプログラムを得ることができる。
【0086】
請求項8記載の発明に基づく実施形態によれば、ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、前記サーバーは、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを記憶する記憶手段と、前記サーバーの記憶手段からネットワークを介して他のサーバーから画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列に前記画像表示装置に表示させる表示手段を具備したことを特徴とする画像表示システムを提供するので、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。また、サーバー上で処理するので大量の画像を扱うことができる。
【0087】
請求項9記載の発明に基づく実施形態によれば、ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、前記サーバーは、ネットワークを介して接続されている他のサーバーに記憶されている画像データの中から、画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段とを備え、前記画像表示装置は、前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段、を具備したことを特徴とする画像表示システムを提供するので、画像表示装置の処理負担を軽減しつつ、不特定多数の画像から、所定の方向から眺めた画像を抽出して経時変化を見ることができ、新しい写真の楽しみ方を提供することができる。
【符号の説明】
【0088】
1 画像表示装置
2 本体
3 液晶表示パネル
5 タッチパネル
6 メモリカードスロット
8 撮像素子
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 内部メモリ
16 表示制御部
17 キー入力部制御部
18 メモリカードインターフェース
19 撮像制御部
20 GPS制御部
30 通信制御部
31 電話回線
32 無線LAN
40 センサ
60 メモリカード
70 電源制御部
100 画像認識エンジン
500 インターネット
520 ネットワークサービスサイト
521 認証サーバー
522 メールサーバー
523 課金サーバー
524 コンテンツサーバー
525 絵画変換サーバー
530 配信コンテンツサイト
700 GPS

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、
を備え、
前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記取得手段により取得された画像データを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記抽出手段は、抽出した画像の数に応じて、前記撮影された位置と方向の同一性の範囲を変更する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく画像を比較し、その比較結果に応じて異なる表示時間で当該画像をスライドショー表示することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示手段は、時系列的に相前後する画像データに基づく両画像の同一性が高いほど、短い表示時間を設定することを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
【請求項6】
撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データの位置情報を検出する位置検出ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データの方向情報を検出する方向検出ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データの時間情報を検出する時間検出ステップと、
を含み、
前記位置検出ステップにより検出された位置情報と前記方向検出ステップにより検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出ステップにより検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
画像表示装置が有するコンピュータを、
撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、
を備え、
前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段と、
して機能させることを特徴とする前記コンピュータが読み取り可能なプログラム。
【請求項8】
ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、
前記サーバーは、撮像された位置情報と方向情報及び時間情報を有する画像データを記憶する記憶手段と、
前記サーバーの記憶手段からネットワークを介して他のサーバーから画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、
前記取得手段により取得された画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、
前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列に前記画像表示装置に表示させる表示手段を具備したことを特徴とする画像表示システム。
【請求項9】
ネットワークを介して接続されたサーバーと画像表示装置とで構成される画像表示システムであって、
前記サーバーは、ネットワークを介して接続されている他のサーバーに記憶されている画像データの中から、
画像データの位置情報を検出する位置検出手段と、
画像データの方向情報を検出する方向検出手段と、
画像データの時間情報を検出する時間検出手段と、
前記位置検出手段により検出された位置情報と前記方向検出手段により検出された方向情報とに基づき、撮影された位置と方向とが同一性のある画像データを抽出する抽出手段とを備え、
前記画像表示装置は、
前記抽出手段により抽出された画像データに基づく画像を前記時間検出手段により検出された時間情報に従って、時系列にスライドショー表示する表示手段、
を具備したことを特徴とする画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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