画像表示装置、画像表示方法及びプログラム
【課題】ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ効果的な画像を表示すること。
【解決手段】画像表示装置1は、表示部17と、付帯情報を付した画像を取得する取得部113と、取得部113により取得された画像の付帯情報に基づいて、当該画像の種類を判別する判別部114と、表示部17により画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する選択部112と、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる表示制御部115とを備えた。
【解決手段】画像表示装置1は、表示部17と、付帯情報を付した画像を取得する取得部113と、取得部113により取得された画像の付帯情報に基づいて、当該画像の種類を判別する判別部114と、表示部17により画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する選択部112と、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる表示制御部115とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラで撮影された画像のデータを記憶させ、当該画像をディスプレイに表示するデジタルフォトフレーム等が登場してきている。
このようなデジタルフォトフレームに適用可能な技術として、例えば、特許文献1には、ユーザがタッチパネルに指等を接触させて「人物」や「風景」等の画像の種類の中から所望の種類を選択すると、選択された種類の被写体の画像を、それ以外の画像より優先して表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−284332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ユーザは、それぞれ異なる種類の画像を同時に表示させたい場合や、複数のユーザにおいて優先したい種類の被写体の画像が異なり、これらの画像を同時に表示させたい場合もある。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、選択された種類の被写体が撮影された画像が優先して表示されたとしても、ディスプレイには1つの画像が表示されているだけで、表示の仕方になんら工夫がされているものではないため、バリエーションが乏しく、ユーザの趣向に幅広く対応できるものでなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ画像の表示ができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像表示装置は、
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ画像の表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像表示装置の機能的構成のうち、本実施形態に係るスライドショー表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態に係る画像ファイルのデータ構造を説明する図である。
【図5】本実施形態に係る画像ファイル検出画像DBを説明する図である。
【図6】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、スライドショー表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、対象画像読込処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る画像表示装置1を説明する。
まず、本実施形態の理解を容易にするため、本実施形態に係る画像表示装置の概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1の概要を説明する図である。
画像表示装置1は例えば、デジタルフォトフレーム(Digital Photo Frame)として構成される。画像表示装置1は、例えばデジタルカメラにより構成される撮像装置100で撮影されて生成された画像ファイルを、リムーバブルメディア31を介して取得し、対応する画像を表示することができる。
【0010】
具体的には、撮像装置100は、ユーザにより、例えば、撮影モード選択画面において撮影モードが選択されてから撮影し生成した画像ファイルに対して、当該選択された撮影モードを付帯情報の1つとして含め、当該画像ファイルをリムーバブルメディア31に記憶する。ここで、本実施形態のおける撮影モードは、例えば、「標準」、「家族」、「ペット」、「観光」、「趣味」、「好きな人」等の画像の種類を示すものである。
【0011】
画像表示装置1は、リムーバブルメディア31を介して、撮影モードを含む画像ファイルを取得する。画像表示装置1は、マルチ画像表示モードにおいて、例えば、ユーザにより選択された画像の種類の組み合わせを、画像ファイルに含まれた撮影モードや画像データにより判別して表示する。ここで、本実施形態のおけるマルチ画像表示モードとは、複数種類の画像を含むマルチ画像を表示するモードである。また、本実施形態のおけるマルチ画像に含まれる複数種類の画像をマルチ画像内表示画像とも呼ぶ。
なお、本実施形態は、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像の一例として説明する。
【0012】
図2は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
画像表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像処理部14と、バス15と、入出力インターフェース16と、表示部17と、操作部18と、記憶部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0013】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0014】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0015】
画像処理部14は、DSP(Digital Signal Processor)や、VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されており、CPU11と協働して、画像のデータに対して各種画像処理を施す。
例えば、画像処理部14は、記憶部19に記憶されている画像のデータに対して、ノイズ低減、色合いの調整等の画像処理を施す。
【0016】
CPU11、ROM12、RAM13及び画像処理部14は、バス15を介して相互に接続されている。このバス15にはまた、入出力インターフェース16も接続されている。入出力インターフェース16には、表示部17、操作部18、記憶部19及びドライブ20が接続されている。
【0017】
表示部17は、ディスプレイ等で構成され、各種画像を表示する。例えば、表示部17は、記憶部19に画像ファイルとして記憶されている複数の画像を順次切り替えてスライドショー表示する。具体的には、図1に示すような、ユーザにより選択された種類の画像の組み合わせたマルチ画像を順次切り替えてスライドショー表示する。
【0018】
操作部18は、各種釦により構成され、ユーザの指示操作を受け付ける。指示操作には、例えば、表示部17に表示させる画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する操作が含まれる。
【0019】
記憶部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、後述するスライドショー表示用の画像等の各種画像のデータを画像ファイルとして記憶する。即ち、記憶部19は、画像ファイルの記録用のメモリのうち、内蔵メモリとして機能する。
【0020】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像ファイル等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。即ち、リムーバブルメディア31は、内蔵メモリとしての記憶部19に対して提供するための、新たな画像ファイルを記憶する画像提供媒体として機能する。
【0021】
図3は、図2の画像表示装置1の機能的構成のうち、本実施形態に係るスライドショー表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態に係るスライドショー表示処理とは、画像ファイルの付帯情報に基づいて、当該画像ファイルの画像の種類を判別し、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出し、当該検出された一の種類の組み合わせに基づいて、判別された画像を表示部17に表示させるまでの一連の処理をいう。
また、本実施形態としては、例えば、表示すべき画像の組み合わせとしては、既に記録された複数の画像ファイルの付帯情報に記録された各撮影モードからの組み合わせとして良い。
なお、画像ファイルの付帯情報等については後述する。
【0022】
CPU11においては、スライドショー表示処理が実行される場合、主制御部110と、画像DB作成部111と、選択部112と、取得部113と、判別部114と、表示制御部115と、が機能する。
【0023】
主制御部110は、画像表示装置1の各部における各種処理の実行を制御する。
また、主制御部110は、表示制御部115を制御し、各種のメニュー画面等の画像を表示部17に表示させる。
例えば、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目を含むメニュー画面を、表示制御部115を制御して表示部17に表示させる。
また、主制御部110は、マルチ画像表示モードにおいて、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択するよう報知する画面を、表示制御部115を制御して表示部17に表示させる。
本実施形態において、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせには、図1に示す「ペット」と「家族」との組や、例えば、「観光」と「家族」との組のように異なる種類の組み合わせの他、「ペット」と「ペット」との組のように同じ種類の組み合わせも含まれる。なお、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する方法として、当該表示可能な画像の種類の組み合わせ(例えば、各撮影モードに対応する「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」中の複数種の組み合わせ)の候補を表示部17に表示させることで、マルチ画像表示において表示部17に表示させる画像の種類の組み合わせをユーザが選択できるようにしても良い。
ここで、組み合わせ候補の表示の方法としては、当該候補を一覧表示させる方法でも良いし、スクロール表示させる方法でも良い。
【0024】
画像DB作成部111は、ドライブ20を介してリムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを参照し、スライドショー表示する画像の画像ファイルの検出に用いられる画像ファイル検出画像データベース(以降、DBとも称する)を作成し、記憶部19に記憶させる。
ここで、本実施形態に係る画像ファイルは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイルであり、撮像装置100(図1参照)がユーザにより撮影モードが選択されてから撮影し生成したファイルでる。
【0025】
図4は、本実施形態に係る画像ファイルのデータ構造を説明する図である。
本実施形態に係る画像ファイルは、SOI(Start of Image)とEOI(End of Image)との間の領域に複数のセグメントと画像データ(Image Compressed Data)とを有する。
セグメントには、APP1(Application Data)、DQT(Define Quatizat Table)、DHT(Define Huffman Table)、DRI(Define Restart Interval)、SOS(Start of Scan)及びSOF(Start of Frame)が含まれる。
撮像装置100(図1参照)は、ユーザにより、例えば、撮影モード選択画面において撮影モードが選択されてから撮影し生成した画像ファイルのうち、当該選択された撮影モードをAPP1に記憶する。撮影モードは、例えば、「ペット」等の画像の種類を示す情報である。
【0026】
図5は、本実施形態に係る画像ファイル検出画像DBを説明する図である。
画像ファイル検出画像DBは、各画像ファイルの画像ファイルパスに、画像幅、画像高さ、撮影モード及び検出タイプが対応付けられて、記憶部19に記憶されている。
画像ファイルパスとは、各画像ファイルのリムーバブルメディア31の記憶領域におけるアドレスである。
画像幅は、画像の幅方向の画素数である。
画像高さは、画像の高さ方向の画素数である。
撮影モードは、付帯情報の1つであり、APP1(図4参照)に記憶されている撮影モードが示す画像の種類である。
検出タイプは、付帯情報の1つであり、画像データにより表示される画像の種類である。即ち、撮像装置100(図1参照)により、実際に撮影され、例えば、表示部17に表示される画像の種類である。なお、検出タイプの記憶領域は、画像ファイル検出画像DBが画像DB作成部111により作成された直後は空の状態であり、後述する判別部114による画像の種類を判別する処理による判別結果が格納される。
ここで、本実施形態の説明において、画像の種類である「ペット」等をタイプとも呼ぶ。例えば、本実施形態では、「ペット」を第1タイプとし、「家族」を第2タイプとして説明する。
【0027】
図3に戻って、選択部112は、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する。即ち、選択部112は、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出する。
具体的には、選択部112は、いずれか一の種類の組み合わせを選択するようユーザに報知する画面が表示部17に表示された状態で、ユーザの操作部18の操作により一の種類の組み合わせが選択されたことを検出する。
本実施形態では、上述のとおり、2種類のマルチ画像内表示画像が左右に並べて配置された画像の組をマルチ画像の一例として説明しているので、以下の説明では、選択部112は、一の種類の組み合わせとして第1タイプと第2タイプとの組み合わせが選択されたことを検出したとして説明する。
【0028】
取得部113は、リムーバブルメディア31に記憶された撮影モードが付された画像ファイル(図4参照)を、ドライブ20を介して1つずつ順次取得する。
【0029】
判別部114は、選択部112が検出したユーザの選択における一の種類(タイプ)の組み合わせに含まれる種類(タイプ)と、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)と、が同一であるか否かを判定する。
具体的には、判別部114は、画像DB作成部111が作成した画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、取得部113により取得された画像ファイルの撮影モード及び検出タイプに基づいて、当該画像の種類(タイプ)を判別する。
また、判別部114は、画像ファイル検出画像DB(図5参照)において、取得部113により取得された画像ファイルの検出タイプの記憶領域が空の状態である場合は、当該画像ファイルの画像データと、記憶部19に記憶された画像の種類(タイプ)毎に設けられた検出用特徴テーブルと、を照合して当該画像ファイルの画像の種類(タイプ)を判別し、当該画像の種類(タイプ)を画像ファイル検出画像DBの検出タイプに格納する。
【0030】
そして、判別部114は、選択部112がユーザにより選択されたことを検出した一の種類(タイプ)の組み合わせに含まれる種類(タイプ)と、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)と、が同一である場合は、当該画像ファイルを記憶部19の画像バッファに格納する。
具体的には、マルチ画像が2種類(タイプ)のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像であり、ユーザにより第1タイプと第2タイプの組み合わせが選択されときは、判別部114は、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)が第1タイプと判別した場合には当該画像を左画像バッファに格納し、第2タイプと判別した場合には当該画像を右画像バッファに格納する。
【0031】
表示制御部115は、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる。
具体的には、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファの両方に、画像ファイルが格納されている場合に、これらの画像をマルチ画像内表示画像として合成し、マルチ画像を生成する。
【0032】
次に、図6を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行するメイン処理について説明する。
図6は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行するメイン処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS11において、主制御部110は、画像表示装置1の電源がオン状態になった後、スライドショー表示するために必要な各種のパラメータを読み込む。
【0033】
ステップS12において、画像DB作成部111は、ドライブ20を介してリムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを参照して、スライドショー表示する画像の画像ファイルの検出に用いられる画像ファイル検出画像DB(図5参照)を作成し、記憶部19に記憶する。
【0034】
ステップS13において、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目を含むメニュー画面を表示する。
【0035】
ステップS14において、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、スライドショー表示の開始を選択する項目が選択された場合はステップS15に処理を移し、スライドショー表示の開始を選択する項目が選択されない場合はステップS13に処理を戻す。
【0036】
ステップS15において、選択部112、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、主制御部110の制御の下に、協働してスライドショー表示処理を実行する。詳しくは後述するが、スライドショー表示処理において、選択部112、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、リムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを取得し、ユーザにより選択された一の種類の組み合わせに基づき、当該種類であると判別された画像の組み合わせを順次切り替えて、表示部17においてスライドショー表示させる。
【0037】
ステップS16において、主制御部110は、スライドショー表示を終了する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、選択された場合は本処理を終了し、選択されない場合はステップS13に処理を戻す。
【0038】
次に、図7を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、スライドショー表示処理について説明する。
図7は、図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、スライドショー表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【0039】
ステップS21において、主制御部110は、マルチ画像表示モードにおいて、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択するよう報知する画面を表示する。
【0040】
ステップS22において、選択部112は、ステップS21で表示された画面において、ユーザによる一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出したか否かを判定して、検出したと判定した場合はステップS23に処理を移し、検出したと判定しない場合はステップS21に処理を戻す。
【0041】
ステップS23において、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、主制御部110の制御の下に、協働して対象画像読込処理を実行する。詳しくは後述するが、対象画像読込処理において、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、ステップS22で選択が検出された一の種類の組み合わせに基づいて、マルチ画像を生成する。
【0042】
ステップS24において、表示制御部115は、ステップS23で生成されたマルチ画像を表示部17に表示する。
ステップS25において、主制御部110は、マルチ画像モードを終了する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、選択された場合は本処理を終了し、選択されない場合はステップS23に処理を戻す。
【0043】
次に、図8を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、対象画像読込処理について説明する。
図8は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、対象画像読込処理の流れを説明するフローチャートである。
【0044】
ステップS31において、取得部113は、リムーバブルメディア31に記憶された撮影モードが付された画像ファイル(図4参照)を順次1つずつ取得する。
【0045】
ステップS32において、判別部114は、主制御部110の制御の下に、マルチ画像内表示画像選択処理を実行する。詳しくは後述するが、マルチ画像内表示画像選択処理において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに基づいて、組み合わされてマルチ画像となるマルチ画像内表示画像を選択する。具体的には、判別部114は、マルチ画像内表示画像として、マルチ画像における左側に配置される画像及び右側に配置される画像を選択する。
【0046】
ステップS33において、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファの両方に、マルチ画像内表示画像となる画像ファイルが格納されているか否かを判定し、画像ファイルが格納されていると判定した場合はステップS34に処理を移し、画像ファイルが格納されていると判定しない場合はステップS31に処理を戻す。
【0047】
ステップS34において、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファに格納された画像ファイルをマルチ画像内表示画像として合成し、マルチ画像を生成する。
【0048】
次に、図9及び10を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理について説明する。
図9及び10は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【0049】
ステップS41において、判別部114は、記憶部19の左画像バッファに画像ファイルが未格納であるか否かを判定し、画像ファイルが未格納であると判定する場合はステップS42に処理を移し、画像ファイルが未格納であると判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0050】
ステップS42において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第1タイプが格納されているか否かを判定し、格納されていると判定した場合はステップS46に処理を移し、格納されていないと判定した場合はステップS43に処理を移す。
【0051】
ステップS43において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第1タイプを判別するための第1タイプ検出用特徴テーブル(図2参照)と、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データと、を照合する。
【0052】
ステップS44において、判別部114は、ステップS43における照合の結果に基づき、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データが第1タイプか否かを判定し、第1タイプと判定した場合はステップS45に処理を移し、第1タイプと判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0053】
ステップS45において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、第1タイプを格納する。
【0054】
ステップS46において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの撮影モードが第1タイプか否かを判定し、第1タイプと判定した場合はステップS47に処理を移し、第1タイプと判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0055】
ステップS47において、判別部114は、ステップS31で取得された画像ファイルを記憶部19の左画像バッファに格納し、ステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0056】
ステップS48において、判別部114は、記憶部19の右画像バッファに画像ファイルが未格納であるか否かを判定し、画像ファイルが未格納であると判定する場合はステップS49に処理を移し、画像ファイルが未格納であると判定しない場合はステップS33
(図8参照)に処理を移す。
【0057】
ステップS49において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第2タイプが格納されているか否かを判定し、格納されていると判定した場合はステップS53に処理を移し、格納されていないと判定した場合はステップS50に処理を移す。
【0058】
ステップS50において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第2タイプを判別するための第2タイプ検出用特徴テーブル(図2参照)と、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データと、を照合する。
【0059】
ステップS51において、判別部114は、ステップS50における照合の結果に基づき、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データが第2タイプか否かを判定し、第2タイプと判定した場合はステップS52に処理を移し、第2タイプと判定しない場合はステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0060】
ステップS52において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、第2タイプを格納する。
【0061】
ステップS53において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの撮影モードが第2タイプか否かを判定し、第2タイプと判定した場合はステップS54に処理を移し、第2タイプと判定しない場合はステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0062】
ステップS54において、判別部114は、ステップS31で取得された画像ファイルを記憶部19の右画像バッファに格納し、ステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0063】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置1は、表示部17と、選択部112と、取得部113と、判別部114と、表示制御部115と、を備える。
取得部113は、付帯情報を付した画像を取得する。
判別部114は、取得部113により取得された画像の付帯情報に基づいて、当該画像の種類を判別する。
選択部112は、表示部17により画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する。
表示制御部115は、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる。
これにより、例えば、ユーザが選択した一の種類の組み合わせ、即ち、ある種類の画像
(例えば、ペットの画像)と他の種類の画像(例えば、家族の画像)の組み合わせた画像を表示部17に表示できる。
したがって、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ効果的な画像を表示することができる。
【0064】
さらに、本実施形態の画像表示装置1は、付帯情報に、ユーザにより選択された画像の種類である撮影モードと、判別部114により判別された表示部17に表示される画像の種類である検出タイプと、を含み、
判別部114は、撮影モード及び検出タイプに基づいて、画像の種類を判別する。
これにより、ユーザにより選択された画像の種類と、例えば、実際に撮影され、表示される画像の種類の両方で、画像の種類を判別するので、判別の精度を向上することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0066】
上述の実施形態では、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像としたが、マルチ画像はこれに限らず、例えば、2種類のマルチ画像内表示画像を上下に並べて配置された画像や、4種類のマルチ画像内表示画像を2行2列に並べて配置された画像や、複数種類のマルチ画像内表示画像が任意の位置に配置された画像でもよい。
【0067】
また、図7のS21において、表示可能な複数種類の組み合わせから、一の種類の組み合わせを選択するよう報知するようにしたが、当該組み合わせの種類をユーザが任意に選択できるようにしても良い。
例えば、撮影モードの「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」の種類の中から任意の2種類以上をユーザに選択させる(同一種類を2回以上選択させたものを組み合わせとする場合も含む)ことも可能である。
このとき、組み合わせの候補である「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」をタッチパネル機能を備えた表示部17にメニュー表示させて、表示対象となる画像の種類の組み合わせをユーザによるタッチ操作等で選択させても良い。組み合わせの候補の選択の際には、「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」が一覧表示されたものを選択しても良いし、「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」がスクロール表示されたものを選択しても良い。
これにより選択された組み合わせの種類で2種類以上の画像のマルチ画像表示をすることができる。
以上のようにすることで、スライドショー表示処理がされる画像の種類の組み合わせをよりユーザ好みにすることができ、スライドショーの表示形態の自由度をより高めることができる。
【0068】
また、上述の実施形態では、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像としたので、一の種類の組み合わせは、第1タイプと第2タイプとの組み合わせとしているが、例えば、マルチ画像がn種類(nは整数を示す)のマルチ画像内表示画像が配置されたものであれば、一の種類の組み合わせは、第1タイプ乃至第nタイプの組み合わせとすることができる。
【0069】
また、上述の実施形態では、判別部114は、撮影モード及び検出タイプに基づいて、画像の種類を判別しているが、判別部114における画像の種類の判別はこれに限らず、撮影モード又は検出タイプのいずれかで画像の種類を判別してもよい。
【0070】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される画像表示装置1は、デジタルフォトフレームを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、表示機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0071】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0072】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0073】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0074】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0076】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
[付記2]
前記組み合わせの候補を当該表示手段に表示させる第2の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された複数種の組み合わせの候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記3]
前記画像の種類の候補を当該表示手段に表示させる第3の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された画像の種類の候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記4]
前記取得手段により取得された画像の種類を判別する判別手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判別手段により判別された画像の種類の組み合わせを選択することを特徴とする付記1から3の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記5]
表示手段に画像を表示させる画像表示装置が実行する画像表示方法において、
付帯情報を付した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された種類の組み合わせで、前記取得ステップにより取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記6]
コンピュータを、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0077】
1・・・画像表示装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、1
4・・・画像処理部、15・・・バス、16・・・入出力インターフェース、17・・・
表示部、18・・・操作部、19・・・記憶部19・・・ドライブ、31・・・リムーバ
ブルメディア、110・・・主制御部、111・・・画像DB作成部、112・・・選択
部、113・・・取得部、114・・・判別部、115・・・表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラで撮影された画像のデータを記憶させ、当該画像をディスプレイに表示するデジタルフォトフレーム等が登場してきている。
このようなデジタルフォトフレームに適用可能な技術として、例えば、特許文献1には、ユーザがタッチパネルに指等を接触させて「人物」や「風景」等の画像の種類の中から所望の種類を選択すると、選択された種類の被写体の画像を、それ以外の画像より優先して表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−284332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ユーザは、それぞれ異なる種類の画像を同時に表示させたい場合や、複数のユーザにおいて優先したい種類の被写体の画像が異なり、これらの画像を同時に表示させたい場合もある。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、選択された種類の被写体が撮影された画像が優先して表示されたとしても、ディスプレイには1つの画像が表示されているだけで、表示の仕方になんら工夫がされているものではないため、バリエーションが乏しく、ユーザの趣向に幅広く対応できるものでなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ画像の表示ができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像表示装置は、
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ画像の表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像表示装置の機能的構成のうち、本実施形態に係るスライドショー表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態に係る画像ファイルのデータ構造を説明する図である。
【図5】本実施形態に係る画像ファイル検出画像DBを説明する図である。
【図6】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、スライドショー表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、対象画像読込処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る画像表示装置1を説明する。
まず、本実施形態の理解を容易にするため、本実施形態に係る画像表示装置の概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1の概要を説明する図である。
画像表示装置1は例えば、デジタルフォトフレーム(Digital Photo Frame)として構成される。画像表示装置1は、例えばデジタルカメラにより構成される撮像装置100で撮影されて生成された画像ファイルを、リムーバブルメディア31を介して取得し、対応する画像を表示することができる。
【0010】
具体的には、撮像装置100は、ユーザにより、例えば、撮影モード選択画面において撮影モードが選択されてから撮影し生成した画像ファイルに対して、当該選択された撮影モードを付帯情報の1つとして含め、当該画像ファイルをリムーバブルメディア31に記憶する。ここで、本実施形態のおける撮影モードは、例えば、「標準」、「家族」、「ペット」、「観光」、「趣味」、「好きな人」等の画像の種類を示すものである。
【0011】
画像表示装置1は、リムーバブルメディア31を介して、撮影モードを含む画像ファイルを取得する。画像表示装置1は、マルチ画像表示モードにおいて、例えば、ユーザにより選択された画像の種類の組み合わせを、画像ファイルに含まれた撮影モードや画像データにより判別して表示する。ここで、本実施形態のおけるマルチ画像表示モードとは、複数種類の画像を含むマルチ画像を表示するモードである。また、本実施形態のおけるマルチ画像に含まれる複数種類の画像をマルチ画像内表示画像とも呼ぶ。
なお、本実施形態は、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像の一例として説明する。
【0012】
図2は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
画像表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像処理部14と、バス15と、入出力インターフェース16と、表示部17と、操作部18と、記憶部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0013】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0014】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0015】
画像処理部14は、DSP(Digital Signal Processor)や、VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されており、CPU11と協働して、画像のデータに対して各種画像処理を施す。
例えば、画像処理部14は、記憶部19に記憶されている画像のデータに対して、ノイズ低減、色合いの調整等の画像処理を施す。
【0016】
CPU11、ROM12、RAM13及び画像処理部14は、バス15を介して相互に接続されている。このバス15にはまた、入出力インターフェース16も接続されている。入出力インターフェース16には、表示部17、操作部18、記憶部19及びドライブ20が接続されている。
【0017】
表示部17は、ディスプレイ等で構成され、各種画像を表示する。例えば、表示部17は、記憶部19に画像ファイルとして記憶されている複数の画像を順次切り替えてスライドショー表示する。具体的には、図1に示すような、ユーザにより選択された種類の画像の組み合わせたマルチ画像を順次切り替えてスライドショー表示する。
【0018】
操作部18は、各種釦により構成され、ユーザの指示操作を受け付ける。指示操作には、例えば、表示部17に表示させる画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する操作が含まれる。
【0019】
記憶部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、後述するスライドショー表示用の画像等の各種画像のデータを画像ファイルとして記憶する。即ち、記憶部19は、画像ファイルの記録用のメモリのうち、内蔵メモリとして機能する。
【0020】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像ファイル等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。即ち、リムーバブルメディア31は、内蔵メモリとしての記憶部19に対して提供するための、新たな画像ファイルを記憶する画像提供媒体として機能する。
【0021】
図3は、図2の画像表示装置1の機能的構成のうち、本実施形態に係るスライドショー表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態に係るスライドショー表示処理とは、画像ファイルの付帯情報に基づいて、当該画像ファイルの画像の種類を判別し、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出し、当該検出された一の種類の組み合わせに基づいて、判別された画像を表示部17に表示させるまでの一連の処理をいう。
また、本実施形態としては、例えば、表示すべき画像の組み合わせとしては、既に記録された複数の画像ファイルの付帯情報に記録された各撮影モードからの組み合わせとして良い。
なお、画像ファイルの付帯情報等については後述する。
【0022】
CPU11においては、スライドショー表示処理が実行される場合、主制御部110と、画像DB作成部111と、選択部112と、取得部113と、判別部114と、表示制御部115と、が機能する。
【0023】
主制御部110は、画像表示装置1の各部における各種処理の実行を制御する。
また、主制御部110は、表示制御部115を制御し、各種のメニュー画面等の画像を表示部17に表示させる。
例えば、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目を含むメニュー画面を、表示制御部115を制御して表示部17に表示させる。
また、主制御部110は、マルチ画像表示モードにおいて、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択するよう報知する画面を、表示制御部115を制御して表示部17に表示させる。
本実施形態において、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせには、図1に示す「ペット」と「家族」との組や、例えば、「観光」と「家族」との組のように異なる種類の組み合わせの他、「ペット」と「ペット」との組のように同じ種類の組み合わせも含まれる。なお、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する方法として、当該表示可能な画像の種類の組み合わせ(例えば、各撮影モードに対応する「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」中の複数種の組み合わせ)の候補を表示部17に表示させることで、マルチ画像表示において表示部17に表示させる画像の種類の組み合わせをユーザが選択できるようにしても良い。
ここで、組み合わせ候補の表示の方法としては、当該候補を一覧表示させる方法でも良いし、スクロール表示させる方法でも良い。
【0024】
画像DB作成部111は、ドライブ20を介してリムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを参照し、スライドショー表示する画像の画像ファイルの検出に用いられる画像ファイル検出画像データベース(以降、DBとも称する)を作成し、記憶部19に記憶させる。
ここで、本実施形態に係る画像ファイルは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイルであり、撮像装置100(図1参照)がユーザにより撮影モードが選択されてから撮影し生成したファイルでる。
【0025】
図4は、本実施形態に係る画像ファイルのデータ構造を説明する図である。
本実施形態に係る画像ファイルは、SOI(Start of Image)とEOI(End of Image)との間の領域に複数のセグメントと画像データ(Image Compressed Data)とを有する。
セグメントには、APP1(Application Data)、DQT(Define Quatizat Table)、DHT(Define Huffman Table)、DRI(Define Restart Interval)、SOS(Start of Scan)及びSOF(Start of Frame)が含まれる。
撮像装置100(図1参照)は、ユーザにより、例えば、撮影モード選択画面において撮影モードが選択されてから撮影し生成した画像ファイルのうち、当該選択された撮影モードをAPP1に記憶する。撮影モードは、例えば、「ペット」等の画像の種類を示す情報である。
【0026】
図5は、本実施形態に係る画像ファイル検出画像DBを説明する図である。
画像ファイル検出画像DBは、各画像ファイルの画像ファイルパスに、画像幅、画像高さ、撮影モード及び検出タイプが対応付けられて、記憶部19に記憶されている。
画像ファイルパスとは、各画像ファイルのリムーバブルメディア31の記憶領域におけるアドレスである。
画像幅は、画像の幅方向の画素数である。
画像高さは、画像の高さ方向の画素数である。
撮影モードは、付帯情報の1つであり、APP1(図4参照)に記憶されている撮影モードが示す画像の種類である。
検出タイプは、付帯情報の1つであり、画像データにより表示される画像の種類である。即ち、撮像装置100(図1参照)により、実際に撮影され、例えば、表示部17に表示される画像の種類である。なお、検出タイプの記憶領域は、画像ファイル検出画像DBが画像DB作成部111により作成された直後は空の状態であり、後述する判別部114による画像の種類を判別する処理による判別結果が格納される。
ここで、本実施形態の説明において、画像の種類である「ペット」等をタイプとも呼ぶ。例えば、本実施形態では、「ペット」を第1タイプとし、「家族」を第2タイプとして説明する。
【0027】
図3に戻って、選択部112は、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する。即ち、選択部112は、表示部17に画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出する。
具体的には、選択部112は、いずれか一の種類の組み合わせを選択するようユーザに報知する画面が表示部17に表示された状態で、ユーザの操作部18の操作により一の種類の組み合わせが選択されたことを検出する。
本実施形態では、上述のとおり、2種類のマルチ画像内表示画像が左右に並べて配置された画像の組をマルチ画像の一例として説明しているので、以下の説明では、選択部112は、一の種類の組み合わせとして第1タイプと第2タイプとの組み合わせが選択されたことを検出したとして説明する。
【0028】
取得部113は、リムーバブルメディア31に記憶された撮影モードが付された画像ファイル(図4参照)を、ドライブ20を介して1つずつ順次取得する。
【0029】
判別部114は、選択部112が検出したユーザの選択における一の種類(タイプ)の組み合わせに含まれる種類(タイプ)と、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)と、が同一であるか否かを判定する。
具体的には、判別部114は、画像DB作成部111が作成した画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、取得部113により取得された画像ファイルの撮影モード及び検出タイプに基づいて、当該画像の種類(タイプ)を判別する。
また、判別部114は、画像ファイル検出画像DB(図5参照)において、取得部113により取得された画像ファイルの検出タイプの記憶領域が空の状態である場合は、当該画像ファイルの画像データと、記憶部19に記憶された画像の種類(タイプ)毎に設けられた検出用特徴テーブルと、を照合して当該画像ファイルの画像の種類(タイプ)を判別し、当該画像の種類(タイプ)を画像ファイル検出画像DBの検出タイプに格納する。
【0030】
そして、判別部114は、選択部112がユーザにより選択されたことを検出した一の種類(タイプ)の組み合わせに含まれる種類(タイプ)と、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)と、が同一である場合は、当該画像ファイルを記憶部19の画像バッファに格納する。
具体的には、マルチ画像が2種類(タイプ)のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像であり、ユーザにより第1タイプと第2タイプの組み合わせが選択されときは、判別部114は、取得部113により取得された画像ファイルの種類(タイプ)が第1タイプと判別した場合には当該画像を左画像バッファに格納し、第2タイプと判別した場合には当該画像を右画像バッファに格納する。
【0031】
表示制御部115は、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる。
具体的には、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファの両方に、画像ファイルが格納されている場合に、これらの画像をマルチ画像内表示画像として合成し、マルチ画像を生成する。
【0032】
次に、図6を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行するメイン処理について説明する。
図6は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行するメイン処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS11において、主制御部110は、画像表示装置1の電源がオン状態になった後、スライドショー表示するために必要な各種のパラメータを読み込む。
【0033】
ステップS12において、画像DB作成部111は、ドライブ20を介してリムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを参照して、スライドショー表示する画像の画像ファイルの検出に用いられる画像ファイル検出画像DB(図5参照)を作成し、記憶部19に記憶する。
【0034】
ステップS13において、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目を含むメニュー画面を表示する。
【0035】
ステップS14において、主制御部110は、スライドショー表示の開始を選択する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、スライドショー表示の開始を選択する項目が選択された場合はステップS15に処理を移し、スライドショー表示の開始を選択する項目が選択されない場合はステップS13に処理を戻す。
【0036】
ステップS15において、選択部112、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、主制御部110の制御の下に、協働してスライドショー表示処理を実行する。詳しくは後述するが、スライドショー表示処理において、選択部112、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、リムーバブルメディア31に記憶された画像ファイルを取得し、ユーザにより選択された一の種類の組み合わせに基づき、当該種類であると判別された画像の組み合わせを順次切り替えて、表示部17においてスライドショー表示させる。
【0037】
ステップS16において、主制御部110は、スライドショー表示を終了する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、選択された場合は本処理を終了し、選択されない場合はステップS13に処理を戻す。
【0038】
次に、図7を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、スライドショー表示処理について説明する。
図7は、図3の機能的構成を有するCPUが実行する処理のうち、スライドショー表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【0039】
ステップS21において、主制御部110は、マルチ画像表示モードにおいて、表示部17に表示可能な画像の複数種類の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択するよう報知する画面を表示する。
【0040】
ステップS22において、選択部112は、ステップS21で表示された画面において、ユーザによる一の種類の組み合わせがユーザにより選択されたことを検出したか否かを判定して、検出したと判定した場合はステップS23に処理を移し、検出したと判定しない場合はステップS21に処理を戻す。
【0041】
ステップS23において、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、主制御部110の制御の下に、協働して対象画像読込処理を実行する。詳しくは後述するが、対象画像読込処理において、取得部113、判別部114及び表示制御部115は、ステップS22で選択が検出された一の種類の組み合わせに基づいて、マルチ画像を生成する。
【0042】
ステップS24において、表示制御部115は、ステップS23で生成されたマルチ画像を表示部17に表示する。
ステップS25において、主制御部110は、マルチ画像モードを終了する項目がユーザに選択されたか否かを判定し、選択された場合は本処理を終了し、選択されない場合はステップS23に処理を戻す。
【0043】
次に、図8を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、対象画像読込処理について説明する。
図8は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、対象画像読込処理の流れを説明するフローチャートである。
【0044】
ステップS31において、取得部113は、リムーバブルメディア31に記憶された撮影モードが付された画像ファイル(図4参照)を順次1つずつ取得する。
【0045】
ステップS32において、判別部114は、主制御部110の制御の下に、マルチ画像内表示画像選択処理を実行する。詳しくは後述するが、マルチ画像内表示画像選択処理において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに基づいて、組み合わされてマルチ画像となるマルチ画像内表示画像を選択する。具体的には、判別部114は、マルチ画像内表示画像として、マルチ画像における左側に配置される画像及び右側に配置される画像を選択する。
【0046】
ステップS33において、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファの両方に、マルチ画像内表示画像となる画像ファイルが格納されているか否かを判定し、画像ファイルが格納されていると判定した場合はステップS34に処理を移し、画像ファイルが格納されていると判定しない場合はステップS31に処理を戻す。
【0047】
ステップS34において、表示制御部115は、記憶部19の左画像バッファ及び右画像バッファに格納された画像ファイルをマルチ画像内表示画像として合成し、マルチ画像を生成する。
【0048】
次に、図9及び10を参照して、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理について説明する。
図9及び10は、図3の機能的構成を有するCPU11が実行する処理のうち、マルチ画像内表示画像選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【0049】
ステップS41において、判別部114は、記憶部19の左画像バッファに画像ファイルが未格納であるか否かを判定し、画像ファイルが未格納であると判定する場合はステップS42に処理を移し、画像ファイルが未格納であると判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0050】
ステップS42において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第1タイプが格納されているか否かを判定し、格納されていると判定した場合はステップS46に処理を移し、格納されていないと判定した場合はステップS43に処理を移す。
【0051】
ステップS43において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第1タイプを判別するための第1タイプ検出用特徴テーブル(図2参照)と、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データと、を照合する。
【0052】
ステップS44において、判別部114は、ステップS43における照合の結果に基づき、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データが第1タイプか否かを判定し、第1タイプと判定した場合はステップS45に処理を移し、第1タイプと判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0053】
ステップS45において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、第1タイプを格納する。
【0054】
ステップS46において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの撮影モードが第1タイプか否かを判定し、第1タイプと判定した場合はステップS47に処理を移し、第1タイプと判定しない場合はステップS48に処理を移す。
【0055】
ステップS47において、判別部114は、ステップS31で取得された画像ファイルを記憶部19の左画像バッファに格納し、ステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0056】
ステップS48において、判別部114は、記憶部19の右画像バッファに画像ファイルが未格納であるか否かを判定し、画像ファイルが未格納であると判定する場合はステップS49に処理を移し、画像ファイルが未格納であると判定しない場合はステップS33
(図8参照)に処理を移す。
【0057】
ステップS49において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第2タイプが格納されているか否かを判定し、格納されていると判定した場合はステップS53に処理を移し、格納されていないと判定した場合はステップS50に処理を移す。
【0058】
ステップS50において、判別部114は、ステップS22でユーザにより選択されたことが検出された一の種類の組み合わせに含まれる第2タイプを判別するための第2タイプ検出用特徴テーブル(図2参照)と、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データと、を照合する。
【0059】
ステップS51において、判別部114は、ステップS50における照合の結果に基づき、ステップS31で取得された画像ファイルの画像データが第2タイプか否かを判定し、第2タイプと判定した場合はステップS52に処理を移し、第2タイプと判定しない場合はステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0060】
ステップS52において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの検出タイプに、第2タイプを格納する。
【0061】
ステップS53において、判別部114は、ステップS12で作成された画像ファイル検出画像DB(図5参照)における、ステップS31で取得された画像ファイルの撮影モードが第2タイプか否かを判定し、第2タイプと判定した場合はステップS54に処理を移し、第2タイプと判定しない場合はステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0062】
ステップS54において、判別部114は、ステップS31で取得された画像ファイルを記憶部19の右画像バッファに格納し、ステップS33(図8参照)に処理を移す。
【0063】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置1は、表示部17と、選択部112と、取得部113と、判別部114と、表示制御部115と、を備える。
取得部113は、付帯情報を付した画像を取得する。
判別部114は、取得部113により取得された画像の付帯情報に基づいて、当該画像の種類を判別する。
選択部112は、表示部17により画像を表示させる際、表示すべき画像の複数種の組み合わせから、いずれか一の種類の組み合わせを選択する。
表示制御部115は、選択部112により選択された一の種類の組み合わせに基づいて、判別部114により判別された画像を表示部17に表示させる。
これにより、例えば、ユーザが選択した一の種類の組み合わせ、即ち、ある種類の画像
(例えば、ペットの画像)と他の種類の画像(例えば、家族の画像)の組み合わせた画像を表示部17に表示できる。
したがって、ユーザの趣向に合った種類の被写体の画像を組み合わせ、バリエーションに富んだ効果的な画像を表示することができる。
【0064】
さらに、本実施形態の画像表示装置1は、付帯情報に、ユーザにより選択された画像の種類である撮影モードと、判別部114により判別された表示部17に表示される画像の種類である検出タイプと、を含み、
判別部114は、撮影モード及び検出タイプに基づいて、画像の種類を判別する。
これにより、ユーザにより選択された画像の種類と、例えば、実際に撮影され、表示される画像の種類の両方で、画像の種類を判別するので、判別の精度を向上することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0066】
上述の実施形態では、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像としたが、マルチ画像はこれに限らず、例えば、2種類のマルチ画像内表示画像を上下に並べて配置された画像や、4種類のマルチ画像内表示画像を2行2列に並べて配置された画像や、複数種類のマルチ画像内表示画像が任意の位置に配置された画像でもよい。
【0067】
また、図7のS21において、表示可能な複数種類の組み合わせから、一の種類の組み合わせを選択するよう報知するようにしたが、当該組み合わせの種類をユーザが任意に選択できるようにしても良い。
例えば、撮影モードの「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」の種類の中から任意の2種類以上をユーザに選択させる(同一種類を2回以上選択させたものを組み合わせとする場合も含む)ことも可能である。
このとき、組み合わせの候補である「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」をタッチパネル機能を備えた表示部17にメニュー表示させて、表示対象となる画像の種類の組み合わせをユーザによるタッチ操作等で選択させても良い。組み合わせの候補の選択の際には、「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」が一覧表示されたものを選択しても良いし、「標準、家族、ペット、観光、趣味、好きな人」がスクロール表示されたものを選択しても良い。
これにより選択された組み合わせの種類で2種類以上の画像のマルチ画像表示をすることができる。
以上のようにすることで、スライドショー表示処理がされる画像の種類の組み合わせをよりユーザ好みにすることができ、スライドショーの表示形態の自由度をより高めることができる。
【0068】
また、上述の実施形態では、2種類のマルチ画像内表示画像を左右に並べて配置された画像をマルチ画像としたので、一の種類の組み合わせは、第1タイプと第2タイプとの組み合わせとしているが、例えば、マルチ画像がn種類(nは整数を示す)のマルチ画像内表示画像が配置されたものであれば、一の種類の組み合わせは、第1タイプ乃至第nタイプの組み合わせとすることができる。
【0069】
また、上述の実施形態では、判別部114は、撮影モード及び検出タイプに基づいて、画像の種類を判別しているが、判別部114における画像の種類の判別はこれに限らず、撮影モード又は検出タイプのいずれかで画像の種類を判別してもよい。
【0070】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される画像表示装置1は、デジタルフォトフレームを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、表示機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0071】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0072】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0073】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0074】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0076】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
[付記2]
前記組み合わせの候補を当該表示手段に表示させる第2の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された複数種の組み合わせの候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記3]
前記画像の種類の候補を当該表示手段に表示させる第3の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された画像の種類の候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記4]
前記取得手段により取得された画像の種類を判別する判別手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判別手段により判別された画像の種類の組み合わせを選択することを特徴とする付記1から3の何れか1つに記載の画像表示装置。
[付記5]
表示手段に画像を表示させる画像表示装置が実行する画像表示方法において、
付帯情報を付した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された種類の組み合わせで、前記取得ステップにより取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記6]
コンピュータを、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0077】
1・・・画像表示装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、1
4・・・画像処理部、15・・・バス、16・・・入出力インターフェース、17・・・
表示部、18・・・操作部、19・・・記憶部19・・・ドライブ、31・・・リムーバ
ブルメディア、110・・・主制御部、111・・・画像DB作成部、112・・・選択
部、113・・・取得部、114・・・判別部、115・・・表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記組み合わせの候補を当該表示手段に表示させる第2の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された複数種の組み合わせの候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記画像の種類の候補を当該表示手段に表示させる第3の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された画像の種類の候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記取得手段により取得された画像の種類を判別する判別手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判別手段により判別された画像の種類の組み合わせを選択することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
表示手段に画像を表示させる画像表示装置が実行する画像表示方法において、
付帯情報を付した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された種類の組み合わせで、前記取得ステップにより取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
コンピュータを、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
表示手段と、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に夫々表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記組み合わせの候補を当該表示手段に表示させる第2の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された複数種の組み合わせの候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記画像の種類の候補を当該表示手段に表示させる第3の表示制御手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された画像の種類の候補から前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記取得手段により取得された画像の種類を判別する判別手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判別手段により判別された画像の種類の組み合わせを選択することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
表示手段に画像を表示させる画像表示装置が実行する画像表示方法において、
付帯情報を付した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される画像に付された付帯情報に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された種類の組み合わせで、前記取得ステップにより取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
コンピュータを、
付帯情報を付した画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得される画像に付された付帯情報に基づいて、表示手段に表示させる画像の種類の組み合わせを選択する選択手段、
前記選択手段により選択された組み合わせで、前記取得手段により取得された画像を前記表示手段の複数の表示領域に表示させる表示制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−85228(P2013−85228A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−188733(P2012−188733)
【出願日】平成24年8月29日(2012.8.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月29日(2012.8.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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