説明

画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラム

【課題】過去の表示画面を効率良く閲覧すること。
【解決手段】画像表示装置は、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、検出された接触位置座標又は接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する。また、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると描画画像が重畳描画される第1の状態と、検出されても描画画像が重畳描画されない第2の状態とを切り替える。また、第1の状態において、任意のタイミングごとに、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶装置に格納する。また、第2の状態において、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、第1の格納部により格納された第1の画像情報に関連付けて格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業や教育機関、行政機関などにおいて、電子黒板が用いられている。電子黒板は、大型ディスプレイを有し、ディスプレイ上に背景画像を表示させた上で、ユーザにより書き込まれた文字や数字、図形等の描画画像を背景画像上に表示する。例えば、タッチパネルを有する電子黒板は、黒板の役割をする画面上に背景画像を表示し、タッチパネルを用いて描かれた描画画像を背景画像上に重畳して表示する。
【0003】
電子黒板として、現在、スマートテクノロジーズ社のSmartBoard、日立ソフトウェアエンジニアリング社のStarBoard(登録商標)及びパイオニア社のサイバーカンファレンス(登録商標)等が提供されている。また、座標入力/検出装置を備える電子黒板システムもある。
【0004】
また、電子黒板として、板書のダイジェストを表示する装置がある。板書のダイジェストを表示する装置は、板書の画面を一定時間間隔でキャプチャする。そして、板書のダイジェストを表示する装置は、キャプチャされた画面の描画部分を囲む矩形の形と大きさに応じて、文字方向のタイプを縦書き、横書き、その他のタイプに判別する。そして、板書のダイジェストを表示する装置は、判別された文字方向のタイプに応じて異なる方法を用いて、板書画面の意味的な構造を判別して領域をブロックに分割し、ブロックが完成されたと推測される画面を時系列に編成し、編成された画面をダイジェストとして表示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した電子黒板は、保存された過去の板書が表示されるに過ぎないという問題がある。例えば、電子黒板では、背景画像上に描画画像が重畳されるが、上述した電子黒板では、板書について表示されるに過ぎない。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するものであり、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となる画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明における画像表示装置は、映像情報出力装置から映像情報を受信する映像情報受信部を備える。また、画像表示装置は、前記映像情報受信部により受信された映像情報を表示領域に表示する表示制御部を備える。また、画像表示装置は、前記表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出する検出部を備える。また、画像表示装置は、前記検出部により前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると、検出された該接触位置座標又は該接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、前記表示制御部により前記表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する重畳描画部を備える。また、画像表示装置は、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると前記描画画像が前記重畳描画部により重畳描画される第1の状態と、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されても前記描画画像が前記重畳描画部により重畳描画されない第2の状態とを切り替える切替制御部を備える。また、画像表示装置は、前記切替制御部によって前記第1の状態に切り替えられると、任意のタイミングごとに、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶装置に格納する第1の格納部を備える。また、画像表示装置は、前記切替制御部によって前記第2の状態に切り替えられると、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が前記検出部により検出された場合に、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、前記第1の格納部により格納された前記第1の画像情報に関連付けて格納する第2の格納部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1の実施形態における画像表示システムの一例を示す図である。
【図2】図2は、第1の実施形態における画像表示装置内部の結線の一例を示す結線図である。
【図3】図3は、第1の実施形態における画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態におけるコントローラユニット及びストレージの一例について示す図である。
【図5】図5は、第1の実施形態におけるスナップショットテーブルに記憶された情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施形態における代表画像テーブルに記憶された情報の一例を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態における手書き処理部により生成される手書きストロークの一例を示す図である。
【図8】図8は、第1の実施形態における表示領域に表示される画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施形態における代表画像格納部により代表画像IDが格納された後のスナップショットテーブルに記憶された情報の一例を示す図である。
【図10】図10は、第1の実施形態における第2の画像情報を格納するための一連の処理の一例を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、代表画像とスナップショットとを並べて閲覧する点について示す図である。
【図12】図12は、代表画像とスナップショットとを並べて閲覧する点について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における画像表示システムの一例を示す図である。画像表示システム100は、画像表示装置110と、ユーザPC(Personal Computer)130とを有する。ユーザPC130は、「映像情報出力装置」とも称する。図1に示す例では、画像表示装置110及びユーザPC130は、ケーブル123と124とで接続される。
【0012】
画像表示装置110は、以下に詳細に説明するように、ユーザPC130から受信した映像情報を背景画像として表示領域に表示する。また、画像表示装置110は、以下に詳細に説明するように、ユーザにより描画された描画画像を背景画像上に重畳描画する。なお、画像表示装置110は、映像情報を表示領域の全面に表示しても良く、表示領域の一部に表示しても良い。
【0013】
図1に示す例では、画像表示装置110は、表示部112と、タッチパネル113と、操作ボタン114と、操作ボタン116と、映像情報インタフェース120と、表示画像インタフェース122とを有する。なお、図1には示されていないが、画像表示装置110は、コントローラユニット126と、ストレージ125とを有する。
【0014】
表示部112は、表示領域を有し、背景画像及び描画画像を表示領域に表示する。タッチパネル113は、表示領域上に設けられる。なお、タッチパネル113に所定の物体が接近したり接触したりすると、後述するコントローラユニット126によって接触位置座標や接近位置座標が検出される。なお、所定の物体とは、例えば、ユーザの指や専用ペンなどである。
【0015】
操作ボタン114と操作ボタン116とは、画像表示装置110の動作モードを切り替える指示をユーザから受け付ける。第1の実施形態では、操作ボタン114と操作ボタン116とがハードウェアで形成されたボタンである場合を用いて説明するが、これに限定されるものではなく、ソフトウェアで形成されるボタンであっても良い。
【0016】
以下では、画像表示装置110が、動作モードとして、「第1の状態」又は「第2の状態」にて処理を実行する場合を用いて説明する。言い換えると、画像表示装置110が、「第1の状態」と「第2の状態」という2つの動作モードを有する場合を用いて説明する。第1の状態とは、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、描画画像が背景画像上に重畳描画される状態を示す。また、第2の状態とは、接触位置座標又は接近位置座標が検出されても、描画画像が背景画像上に重畳描画されない状態を示す。
【0017】
例えば、以下では、操作ボタン114が操作されると、画像表示装置110が第1の状態となり、操作ボタン116が操作されると、画像表示装置110が第2の状態となる場合を用いて説明する。例えば、画像表示装置110は、操作ボタン114又は操作ボタン116がユーザにより操作されることで、言い換えると、ユーザの指示に従って、第1の状態と第2の状態とを交互に切り替えられる。なお、動作モードは、第1の状態と第2の状態とに限定されるものではなく、第1の状態や第2の状態とは別に、更に別の動作モードがあっても良い。
【0018】
映像情報インタフェース120は、ユーザPC130から表示部112に背景画像として表示される映像情報を受信するインタフェースである。映像情報インタフェース120は、例えば、VGA(Video Graphics Array)端子により構成されるVGA入力コネクタである。映像情報とは、ユーザPC130から送信される映像信号である。映像情報は、例えば、VGA信号である。映像情報インタフェース120は、ユーザPC130からVGAケーブル等のケーブル123を介してVGA信号を受信し、受信したVGA信号を画像表示装置110のコントローラユニット126に出力する。
【0019】
なお、映像情報インタフェース120は、任意の手法により映像情報を受信して良い。例えば、映像情報インタフェース120は、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の無線通信プロトコルに準拠した無線通信を用いて、ユーザPC130から映像情報を受信しても良い。
【0020】
表示画像インタフェース122は、画像表示装置110に表示される表示画像の取得や削除等の処理の際に使用されるインタフェースである。表示画像インタフェース122は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ソケットである。表示画像インタフェース122は、USBケーブル等のケーブル124を介して、ユーザPC130からの種々の指示情報をコントローラユニット126に出力したり、コントローラユニット126からの指示情報をユーザPCに出力したりする。なお、指示情報とは、例えば、表示領域のうちタッチされた箇所に対応する出力座標が1回クリックするマウスイベントを示す指示情報が該当する。
【0021】
ここで、第1の実施形態における画像表示装置110内部の結線の一例を示す。図2は、第1の実施形態における画像表示装置内部の結線の一例を示す結線図である。図2に示す例では、参考までに、ユーザPC130を併せて示した。図2に示す例では、表示部112と、タッチパネル113と、操作ボタン114と、操作ボタン116と、映像情報インタフェース120と、表示画像インタフェース122と、ストレージ125は、それぞれ、コントローラユニット126と接続される。また、映像情報インタフェース120と、表示画像インタフェース122とは、それぞれ、ケーブル123とケーブル124とを介して、ユーザPC130と接続される。
【0022】
なお、図2に示す例では、画像表示装置110が、任意の外部インタフェース127を更に備え、コントローラユニット126が、任意の外部インタフェース127と更に接続される場合を例に示したが、これに限定されるものではない。なお、外部インタフェース127は、任意のインタフェースであって良く、例えば、LAN(Local Area Network)ポートやIEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)などであって良い。
【0023】
例えば、ユーザPC130から入力されたVGA信号は、映像情報インタフェース120を介してコントローラユニット126に入力される。また、ユーザPC130は、USBケーブルなどのケーブル124を介して画像表示装置110と接続される結果、コントローラユニット126からのデータを取得可能となる。例えば、ユーザPC130は、画像表示装置110にて表示されている表示画像や、マウスイベントなどを取得可能となる。すなわち、ユーザPC130は、画像表示装置110をUSB規格におけるHID(Human Interface Device)デバイス、又はストレージデバイスとして認識可能となる。これにより、ユーザPC130は、ドライバ等がインストールされることなく、マウスイベントやファイルを画像表示装置110から取得することも可能となる。
【0024】
ここで、第1の実施形態における画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す。図3は、第1の実施形態における画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0025】
図3に示す例では、画像表示装置110は、プロセッサ150と、ROM151と、RAM152と、ハードディスク装置(HDD、Hard Disk Dive)153と、グラフィックスボード154と、ディスプレイ155と、検知装置156と、ネットワークインタフェース157と、外部機器接続インタフェース158とを有する。
【0026】
図3におけるプロセッサ150やROM(Read Only Memory)151、RAM(Random Access Memory)152、グラフィックスボード154などは、例えば、図1や図2におけるコントローラユニット126に対応する。また、図3におけるハードディスク装置153は、例えば、図1や図2におけるストレージ125に対応する。また、図3におけるネットワークインタフェース157や外部機器接続インタフェース158は、例えば、図1や図2における映像情報インタフェース120及び表示画像インタフェース122に対応する。図3における検知装置156は、例えば、図1や図2におけるタッチパネル113に対応する。図3におけるディスプレイ155は、例えば、図1や図2における表示部112に対応する。
【0027】
プロセッサ150は、画像表示装置110により実行される処理を演算する。プロセッサ150は、例えば、PENTIUM(登録商標)やAthlon等のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又は、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。ROM151は、BIOS(Basic Input/Output System)等のブートプログラムなどが保存される不揮発性メモリである。RAM152は、本実施形態の画像表示装置110で実行されるプログラムを実行するための実行空間を提供する不揮発性メモリである。
【0028】
画像表示装置110では、OS(Operating System)の管理下でアセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、JavaScript、PERL、RUBY、PYTHONなどのプログラム言語で記述されたプログラムを展開して実行することで、後述する一連の処理が画像表示装置110にて実現される。
【0029】
ハードディスク装置153は、大容量の不揮発性メモリである。ハードディスク装置153は、例えば、画像表示装置110のシステム全体を制御するWINDOWS(登録商標)シリーズ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、Android(登録商標)、ITRON、μITRONなどの種々のOSを記憶する。また、ハードディスク装置153は、グラフィックスボード154やディスプレイ155、検知装置156等のデバイスドライバや、本実施形態の画像表示装置110で実行されるプログラムなどの様々なデータを記憶する。
【0030】
なお、本実施形態の画像表示装置110で実行されるプログラムは、CD−ROM、MO(Magneto Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)フレキシブルディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの任意の装置可読な記録媒体に格納してインストールしても良く、ネットワークを介してインストールしても良い。
【0031】
グラフィックスボード154は、ディスプレイ155に描画する描画データを処理する装置であり、画像イメージを保持するVRAM(Video RAM)やディスプレイ155の接続端子を含んで構成される。ディスプレイ155は、グラフィックスボード154が生成した描画データを描画する表示装置である。
【0032】
検知装置156は、物体が接触又は接近したことを検知する検知装置である。検知装置156は、例えば、物体が接触することによって変化する静電容量を検知する静電容量センサを備えたタッチパネルが該当する。ただし、これに限定されるものではなく、検知装置156は、物体の接触圧を検知する圧力センサを備えたタッチパネルでも良く、ディスプレイ155の面に平行に照射された1方向の光又は縦方向及び横方向の2方向の光が遮断されたことを検知して、物体がディスプレイ155に接近又は接触したことを検知する光学検知装置でも良く、任意の装置であって良い。なお、検知装置156が、光が遮断されたことを検知する場合、表示領域上にタッチパネル113が設けられていなくても良い。
【0033】
ネットワークインタフェース157は、外部ネットワークと接続するインタフェースであり、LAN(Local Area Network)ケーブルコネクタやモジュラーケーブルコネクタ等の物理インタフェースである。外部機器接続インタフェース158は、ユーザPC130等の外部機器を接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース157は、例えば、VGA入力コネクタやUSBポート等の物理インタフェースである。
【0034】
図1の説明に戻る。ユーザPC130は、画像表示装置110において背景画像として用いられる映像情報を画像表示装置110に出力する。図1に示す例では、ユーザPC130が、ノート型PCである場合を示したが、これに限定されるものではない。ユーザPC130は、映像情報を出力可能な任意の情報端末であって良く、例えば、デスクトップ型PCであっても良く、タブレット型PCであっても良く、PDA(Personal Digital Assistants)であっても良い。
【0035】
ユーザPC130は、ユーザPC130の表示画面に表示された表示画像を出力するインタフェースを備えており、ユーザPC130の表示画面に表示された表示画像を映像情報として画像表示装置110に出力する。例えば、ユーザPC130は、インタフェースとしてVGA出力端子を備えており、映像情報をVGA信号として画像表示装置110に出力する。ただし、これに限定されるものではなく、ユーザPC130は、任意の各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信を用いて、映像情報を出力しても良い。
【0036】
また、ユーザPC130は、画像表示装置110により表示されている表示画像を取得したり、画像表示装置110に対して行われたユーザによる指示を示す指示情報を受信したりする。例えば、ユーザPC130は、USBポートを備えており、Use Mass Storage Class等の汎用ドライバを用いて、USB接続された画像表示装置110に格納されている表示画像を取得したり、指示情報を受信したりする。
【0037】
図4は、第1の実施形態におけるコントローラユニット及びストレージの一例について示す図である。図4に示す例では、説明の便宜上、ユーザPC130についても併せて示した。
【0038】
図4に示す例では、ストレージ125は、スナップショットテーブル201と、代表画像テーブル202とを有する。ストレージ125は、「記憶装置」とも称する。ストレージ125は、例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどである。なお、図2に示す例では、ストレージ125がコントローラユニット126とは別に設けられる場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ストレージ125は、コントローラユニット126と統合されても良い。言い換えると、ストレージ125は、コントローラユニット126の内部に設けられても良い。
【0039】
スナップショットテーブル201は、第1の状態において表示部112の表示領域に表示されている表示画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶する。具体的には、スナップショットテーブル201は、第1の状態において表示領域に表示されていた表示画像のスナップショットの履歴を時系列に沿って記憶する。
【0040】
例えば、スナップショットテーブル201は、第1の画像情報として、表示領域に背景画像として表示されていた映像情報と、映像情報に重畳描画されていた描画画像を描画するための接触位置座標又は接近位置座標とを対応付けて記憶する。ただし、スナップショットテーブル201によって記憶される第1の画像情報は、これに限定されるものではない。スナップショットテーブル201は、第1の画像情報として、表示領域に表示されている表示画像そのものをスナップショットとして記憶しても良い。また、スナップショットテーブル201は、接触位置座標又は接近位置座標の代わりに、描画画像そのものを記憶しても良い。
【0041】
代表画像テーブル202は、第2の状態において表示部112の表示領域に表示されている表示画像を再現するための情報である第2の画像情報を記憶する。例えば、代表画像テーブル202は、第2の状態において接触位置座標又は接近位置座標が検出された際に表示領域に表示されていた表示画像のスナップショットを記憶する。より詳細な一例をあげて説明すると、代表画像テーブル202は、第2の状態において接触位置座標又は接近位置座標が検出された結果、指示情報がユーザPC130に送信された後に表示領域に表示されていた表示画像のスナップショットを記憶する。また、代表画像テーブル202は、第2の画像情報の履歴を時系列に沿って記憶する。以下では、第2の画像情報を「代表画像」とも称する。
【0042】
ただし、代表画像テーブル202によって記憶される第2の画像情報は、これに限定されるものではない。代表画像テーブル202は、第2の画像情報として、映像情報と接触位置座標又は接近位置座標とを対応付けて記憶しても良く、接触位置座標又は接近位置座標の代わりに描画画像そのものを記憶しても良く、任意の形式にて記憶して良い。
【0043】
ここで、スナップショットテーブル201に記憶された第1の画像情報は、コントローラユニット126によって、代表画像テーブル202に記憶された第2の画像情報に関連付けられる。以下では、スナップショットテーブル201が、第1の画像情報と第2の画像情報との関連付けを記憶する場合を用いて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、代表画像テーブル202が関連付けを記憶しても良く、スナップショットテーブル201や代表画像テーブル202とは別のテーブルが関連付けを記憶しても良い。
【0044】
図5及び図6を用いて、スナップショットテーブル201に記憶された情報の一例と、代表画像テーブル202に記憶された情報の一例とについて説明する。
【0045】
図5は、第1の実施形態におけるスナップショットテーブルに記憶された情報の一例を示す図である。図5に示す例では、スナップショットテーブル201は、「表示画面」と、「手書きストローク」と、「代表画像ID」とを対応付けて記憶する。図5の「表示画面」は、第1の状態において表示部112の表示領域に表示されている背景画像のビットマップを示す。「手書きストローク」は、「表示画面」に重畳描画された描画画像を形成する手書きストロークを示す。「手書きストローク」には、一つ又は複数の手書きストロークが含まれる。手書きストローク各々には、例えば、ユーザによる接触位置座標又は接近位置座標が含まれる。ここで、「表示画面」と「手書きストローク」とは、「第1の画像情報」に相当する。「代表画像ID」は、第1の画像情報に対応付けられた第2の画像情報を識別するための識別情報である。図5に示す例では、代表画像ID「100」は、代表画像テーブル202に記憶された第2の画像情報のうち、代表画像ID「100」により識別される第2の画像情報が関連付けられることを示す。また、図5に示す例では、代表画像ID「NULL」は、第2の画像情報が未だ関連付けられていないことを示す。
【0046】
図6は、第1の実施形態における代表画像テーブルに記憶された情報の一例を示す図である。図6に示す例では、代表画像テーブル202は、「代表画像ID」と「表示画面」とを対応付けて記憶する。ここで、図6の「表示画面」は、第2の状態において表示部112の表示領域に表示されている画像のビットマップを示す。図6の「表示画面」は、「第2の画像情報」や「代表画像」に相当する。
【0047】
なお、図5や図6に示す例では、表示画面としてビットマップを記憶する場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、表示画面として、数字列及び映像情報の保存形式を示す文字列との組み合わせを用いても良く、任意の形式の情報を用いて良い。また、図5に示す例では、手書きストロークとして、接触位置座標又は接近位置座標を記憶する場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、手書きストロークとして、接触位置座標又は接近位置座標に加えて、描画画像の表示色や線分の太さ等の描画画像の属性情報を用いても良い。
【0048】
ここで、スナップショットテーブル201に第1の画像情報が格納されるタイミングと、代表画像テーブル202に第2の画像情報が格納されるタイミングとの違いについて補足する。スナップショットテーブル201には、第1の状態において、任意のタイミングごとに第1の画像情報が格納される。例えば、スナップショットテーブル201は、所定のタイミングごとに第1の画像情報が格納されたり、新たな手書きストロークが発生するごとに第1の画像情報が格納されたりする。ここで、第1の画像情報が格納される際には、「代表画像ID」には、初期値として「NULL」が設定される。
【0049】
一方、代表画像テーブル202には、第2の状態において、任意のタイミングごとに、新たな代表画像IDが付された上で、第2の画像情報が格納される。例えば、代表画像テーブル202は、第2の状態において指示情報がユーザPC130に出力されるごとに、新たな代表画像IDと第2の画像情報とが格納される。また、後述するように、例えば、代表画像IDと第2の画像情報とが代表画像テーブル202に格納されると、新たに格納された代表画像IDがスナップショットテーブル201に格納された第1の画像情報に対応付けてスナップショットテーブル201に格納される。
【0050】
図4の説明に戻る。コントローラユニット126は、例えば、ASIC、FPGA、CPU、MPUなどである。図4に示す例では、コントローラユニット126は、映像取得部211と、モード切替制御部212と、タッチパネル制御部213と、手書き処理部214と、映像処理部215と、表示制御部216と、スナップショット格納部217と、イベント転送部218と、代表画像格納部219とを有する。
【0051】
映像取得部211は、ユーザPC130から映像情報を受信する。具体的には、映像取得部211は、ユーザPC130によって出力された映像情報を、映像情報インタフェース120を介して取得する。例えば、映像取得部211は、周期Tごとに、ユーザPC130の表示領域にて表示されている映像情報を取得する。より詳細な一例をあげて説明すると、映像取得部211は、T=1/60[s]ごとに、背景画像なる画像をユーザPC130から取得する。
【0052】
モード切替制御部212は、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると描画画像が重畳描画される第1の状態と、接触位置座標又は接近位置座標が検出されても描画画像が重畳描画部により重畳描画されない第2の状態とを切り替える。具体的には、モード切替制御部212は、ユーザの指示に従って、第1の状態と第2の状態とを交互に切り替える。
【0053】
例えば、モード切替制御部212は、ユーザにより操作された操作ボタンの種別に応じて、動作モードを切り替える。より詳細な一例をあげて説明すると、モード切替制御部212は、操作ボタン114が押下された場合には、第1の状態に切り替え、操作ボタン116が押下された場合には、第2の状態に切り替える。
【0054】
モード切替制御部212による動作モードの切り替え処理の一例について更に説明する。例えば、操作ボタン114が押下されると、モード切替制御部212は、手書き処理部214とタッチパネル制御部213とに制御コマンド「handwrite disable」を出力することで、第2の状態に切り替える。この結果、詳細については後述するように、背景画像上に描画画像を重畳描画する処理が無効となる。例えば、手書き処理部214が無効となることで、背景画像上に描画画像を重畳描画する処理が無効となる。
【0055】
また、例えば、操作ボタン116が押下されると、モード切替制御部212は、手書き処理部214とタッチパネル制御部213とに制御コマンド「handwrite enable」を出力することで、第1の状態に切り替える。この結果、詳細については後述するように、背景画像上に描画画像を重畳描画する処理が有効となる。例えば、手書き処理部214が有効となることで、背景画像上に描画画像を重畳描画する処理が有効となる。
【0056】
タッチパネル制御部213は、タッチパネル113を制御することで、表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出する。例えば、タッチパネル制御部213は、表示領域の任意の点を原点とした上で、ユーザにより接触された位置又はユーザに接近された位置を示す座標「(Xt、Yt)」を検出する。より詳細な一例をあげて説明すると、タッチパネル制御部213は、画像表示装置の表示領域と、ユーザPC130の表示領域のいずれにおいても、表示領域の左上隅を原点として用いた上で、水平方向をx軸又はX軸とし、垂直方向をy軸又はY軸として用いる。なお、タッチパネル制御部213は、「検出部」とも称する。
【0057】
ここで、タッチパネル制御部213は、モード切替制御部212から制御コマンド「handwrite enable」を受信した場合には、言い換えると、第1の状態においては、検出した接触位置座標又は接近位置座標を手書き処理部214に出力する。一方、タッチパネル制御部213は、モード切替制御部212から制御コマンド「handwrite disable」を受信した場合には、言い換えると、第2の状態においては、検出した接触位置座標又は接近位置座標を映像処理部215に出力する。
【0058】
手書き処理部214は、第1の状態において、以下に説明する一連の処理を実行する。手書き処理部214は、タッチパネル制御部213により接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、検出された接触位置座標又は接近位置座標を受信し、受信した接触位置座標又は接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する。具体的には、手書き処理部214は、重畳画像を重畳描画する旨の指示を表示制御部216に出力することで、映像情報に描画画像を重畳描画する。手書き処理部214や表示制御部216は、「重畳描画部」とも称する。
【0059】
例えば、手書き処理部214は、タッチ(接触)からデタッチ(非接触)までの間にタッチパネル制御部213により検出された座標群をストローク(ベクトル)として生成し、生成した手書きストロークを背景画像上に重畳描画する。なお、手書き処理部214は、例えば、ストロークの色を指定したり、対象とする画素の範囲(ペン幅に相当)を指定したりしても良い。
【0060】
図7は、第1の実施形態における手書き処理部により生成される手書きストロークの一例を示す図である。図7に示すように、ストローク301や302、303、304は、表示領域上の任意の位置に設定される。言い換えると、手書きストロークが設定される表示領域の範囲は、表示領域の全面となる。図7に示すような手書きストロークは、ユーザによってタッチパネル113がタッチされることで、手書き処理部214により生成される。
【0061】
なお、手書き処理部214は、第2の状態では、タッチパネル制御部213から接触位置座標又は接近位置座標を受信しない。この結果、新たな手書きストロークは生成されず、背景画像上に新たな描画画像が重畳描画されることもない。ただし、既に重畳描画された描画画像は、ユーザが特段操作をしない限り、背景画像上に重畳描画されたままとなる。
【0062】
映像処理部215は、映像取得部211により取得された映像情報を表示領域に表示する。具体的には、映像取得部211は、表示制御部126に対して指示することで、映像取得部211により取得された映像情報を背景画像として表示領域に表示したり、アプリケーションウィンドウとして表示領域に表示したりする。アプリケーションウィンドウとして表示領域に表示する点について言い換えると、映像処理部215は、任意のアプリケーションに対応するウィンドウを表示した上で、映像取得部211により取得された映像情報がウインドウ内に描画されるように、表示制御部216に指示しても良い。
【0063】
また、映像処理部215は、適宜、受信した映像情報について、リサイズやクリッピングなどの画像処理を行った上で、表示領域に表示しても良い。映像処理部215や表示制御部216は、「表示制御部」とも称する。
【0064】
また、映像処理部215は、第2の状態において、接触位置座標又は接近位置座標をタッチパネル制御部213から受信すると、映像情報が表示されている表示領域の座標を加えた上で、イベント転送部218に出力する。
【0065】
図8は、第1の実施形態における表示領域に表示される画面の一例を示す図である。図8に示す例では、記載の便宜上、ユーザPC130を併せて示した。また、図8に示す例では、映像処理部215が、映像取得部211により取得された映像情報を表示領域の全面に表示するのではなく、アプリケーションウィンドウ310として表示する場合を例に示した。
【0066】
図8に示す例を用いて、タッチパネル制御部213から接触位置座標又は接近位置座標を映像処理部215が受信した場合における処理の一例について説明する。図8に示す例では、映像処理部215は、タッチパネル制御部213から受信した座標「Xt、Yt」に加えて、アプリケーションウィンドウ310が表示されている座標「Xa、Ya」をイベント転送部218に出力する。なお、図8に示す例では、画像表示装置110の表示領域の座標系を「XY座標系」と記載し、ユーザPC130の表示領域の座標系を「xy座標系」として記載した。
【0067】
なお、第1の実施形態では、映像処理部215が、ユーザPCの表示領域にて表示されている映像情報を映像取得部211が取得すると、取得された映像情報をそのまま表示する場合を例に説明する。言い換えると、映像取得部211により取得された映像情報の解像度を変更することなく、表示領域から表示する場合を例に説明する。この場合、画像表示装置110の表示領域における座標系と、ユーザPC130の表示領域における座標系とは、必ずしも一致しないことを踏まえ、映像処理部215は、タッチパネル制御部213により検出された接触位置座標又は接近位置座標に加えて、映像情報が表示されている表示部112の表示領域における座標を出力する。ただし、これに限定されるものではない。例えば、画像表示装置110の表示領域における座標系と、ユーザPC130の表示領域における座標系とが一致する場合には、映像処理部215は、接触位置座標又は接近位置座標を出力する一方、映像情報が表示されている表示部112の表示領域における座標を出力しなくても良い。
【0068】
表示制御部216は、手書き処理部214や映像処理部215から指示を受信すると、受信した指示に基づいて映像を表示部112の表示領域に表示する。例えば、表示制御部216は、映像情報を表示領域に表示し、描画画像を表示する。
【0069】
スナップショット格納部217は、第1の状態において、任意のタイミングごとに、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報をスナップショットテーブル201に格納する。例えば、スナップショット格納部217は、第1の画像情報として、表示領域に表示されている画像のビットマップと、重畳描画された描画画像の手書きストロークとを対応付けて格納する。図5に示す例では、スナップショット格納部217は、第1の状態において、任意のタイミングごとに、表示画面と手書きストロークとを対応付けて格納する。なお、この際、代表画像IDは初期値としての「NULL」となる。
【0070】
言い換えると、スナップショット格納部217は、第1の状態において、表示部112の表示領域に表示されている画像のスナップショットを格納する。なお、スナップショット格納部217は、「第1の格納部」とも称する。
【0071】
また、スナップショット格納部217は、第1の状態において、一つ又は複数の第1の画像情報を格納する。例えば、スナップショット格納部217は、手書き処理部214により新たな手書きストロークが生成されるごとに、スナップショットを格納する。ただし、これに限定されるものではなく、スナップショット格納部217は、例えば、任意のタイミングごとにスナップショットを格納しても良い。より詳細な一例をあげて説明すると、スナップショット格納部217は、Ts=1[s]ごとにスナップショットを格納しても良い。
【0072】
イベント転送部218は、モード切替制御部212により第1の状態から第2の状態に切り替えられた場合に、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、接触位置座標又は接近位置座標に基づいてユーザPC130に対する指示情報を生成し、生成した指示情報をユーザPC130に出力する。イベント転送部218は、「出力部」とも称する。
【0073】
例えば、イベント転送部218は、座標「Xt、Yt」と座標「Xa、Ya」とを映像処理部215から受信すると、(数1)に基づいて出力座標「xo、yo」を算出する。そして、イベント転送部218は、出力座標「xo、yo」がタッチされた旨の指示情報、言い換えると、「xo、yo」がクリックされた旨の指示情報を、ユーザPC130に出力する。なお、「xo、yo」は、検出された座標に対応するユーザPC130における座標となる。
【0074】
(xo、yo)=(Xt−Xa、Yt−Ya)・・・(数1)
【0075】
ここで、イベント転送部218は、タッチパネル113に対するタッチの仕方に応じて、異なる指示情報を生成する。例えば、タッチパネル113がユーザにより1回タッチされた場合には、イベント転送部218は、タッチされた箇所に対応する出力座標を1回クリックするマウスイベントを示す指示情報を生成する。また、例えば、タッチパネル113がユーザにより2回タッチされた場合には、イベント転送部218は、タッチされた箇所に対応する出力座標をダブルクリックするマウスイベントを示す指示情報を生成する。また、例えば、1回タッチされた後、そのまま別の場所までタッチしたまま移動した上で離された場合には、イベント転送部218は、最初にタッチされた座標からタッチが離された座標までドラッグするマウスイベントを示す指示情報を生成する。
【0076】
ここで、タッチパネル113が1回タッチされたか、2回タッチされたか、あるいは、1回タッチされた後、そのまま別の場所までタッチしたまま移動した上で離されたかなどについては、イベント転送部218が判断しても良く、タッチパネル制御部213又は映像処理部215が判断しても良い。
【0077】
代表画像格納部219は、第2の状態において、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、スナップショット格納部217により格納された第1の画像情報に関連付けて格納する。なお、代表画像格納部219は、「第2の格納部」とも称する。
【0078】
具体的には、代表画像格納部219は、第2の状態において、イベント転送部218により指示情報が送信される場合に、第2の画像情報を格納する。例えば、代表画像格納部219は、第2の状態において、イベント転送部218による指示情報の送信後の表示領域に表示されていた画面を再現するための情報である第2の画像情報を格納する。なお、代表画像格納部219は、例えば、表示領域に表示されている画面を取り込み、取り込んだ画面のビットマップを第2の画像情報として格納したり、任意の形式を用いて第2の画像情報を格納したりする。
【0079】
第1の画像情報に関連付けて格納する点について更に説明する。代表画像格納部219は、第2の状態において、第2の画像情報を、第2の状態の直前の第1の状態においてスナップショット格納部217により格納された一つ又は複数の第1の画像情報に関連付けて、第2の画像情報を格納する。
【0080】
例えば、代表画像格納部219は、新たな第2の画像情報を格納する場合に、新たな代表画像IDを付与した上で、第2の画像情報を代表画像テーブル202に格納する。例えば、代表画像格納部219は、例えば、スナップショットテーブル201が生成された際に代表画像IDを「1」で初期化した上で、その後、格納するごとに「1」増加させた代表画像IDを付与する。
【0081】
また、代表画像格納部219は、新たに付与した代表画像IDを、スナップショットテーブル201に記憶されている第1の画像情報のうち、第2の画像情報に関連付けられていない第1の画像情報に対応付けて格納することで、第2の画像情報に関連付ける。
【0082】
図9は、第1の実施形態における代表画像格納部により代表画像IDが格納された後のスナップショットテーブルに記憶された情報の一例を示す図である。図9は、図5を用いて示したスナップショットテーブル201に対して、代表画像格納部219が代表画像IDを格納した後の一例を示す。図5及び図9に示すように、代表画像格納部219は、図5において代表画像IDが「NULL」となっている箇所に対して、新たに付与した代表画像ID「101」を格納することで、新たに格納した第2の画像情報を、第2の状態の直前の第1の状態においてスナップショット格納部217により格納された一つ又は複数の第1の画像情報に関連付ける。
【0083】
すなわち、代表画像格納部219は、イベント転送部218により指示情報が送信されると、表示領域に表示されている表示画面を画像として取得する。そして、代表画像格納部219は、新たな代表画像IDを取得した上で、取得した新たな代表画像IDと併せて表示画面を代表画像テーブル202に格納し、スナップショットテーブル201において、代表画像ID列がNULL値となっているレコードを取得し、取得した代表画像IDでNULL値を上書きすることでレコードを更新する。
【0084】
[画像表示装置における処理]
以下では、画像表示装置110による処理の一例として、第2の画像情報を格納するための一連の処理について説明する。図10は、第1の実施形態における第2の画像情報を格納するための一連の処理の一例を示すシーケンス図である。
【0085】
図10に示すように、画像表示装置110では、映像処理部215が、タッチイベント情報を受信すると(ステップS101肯定)、タッチイベント情報と自身の座標を送信する(ステップS102)。つまり、映像処理部215は、第2の状態において、タッチパネル制御部213から接触位置座標又は接近位置座標を受信すると、映像情報が表示されている表示部112の表示領域の座標を加えた上で、イベント転送部218に出力する。
【0086】
そして、画像表示装置110では、イベント転送部218が、タッチイベント情報を受信すると(ステップS103)、言い換えると、接触位置座標又は接近位置座標と、映像情報が表示されている表示部112の表示領域とを映像処理部215から受信すると、出力座標を算出する(ステップS104)。例えば、イベント転送部218は、(数1)に従って出力座標を算出する。
【0087】
そして、イベント転送部218は、タッチイベント情報のイベント種類と出力座標に基づいてマウスイベントを生成し(ステップS105)、生成したマウスイベントをユーザPC130に送信する(ステップS106)。その後、イベント転送部218は、イベント送信完了を代表画像格納部219に通知する(ステップS107)。つまり、イベント転送部218は、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、接触位置座標又は接近位置座標に基づいてユーザPC130に対する指示情報を生成し、生成した指示情報をユーザPC130に出力する。また、イベント転送部218は、出力したことを代表画像格納部219に出力する。
【0088】
そして、画像表示装置110では、代表画像格納部219が、イベント送信完了通知を受信すると(ステップS108)、表示領域に表示されている表示画面を画像として取得する(ステップS109)。そして、代表画像格納部219は、新たな代表画像IDを取得した上で、取得した新たな代表画像IDと併せて表示画面を代表画像テーブル202に格納し(ステップS110)、スナップショットテーブル201において、代表画像ID列がNULL値となっているレコードを取得し、取得した代表画像IDでNULL値を上書きすることでレコードを更新する(ステップS111)。
【0089】
[第1の実施形態の効果]
上述したように、第1の実施形態によれば、画像表示装置110は、ユーザPC130から映像情報を受信し、受信した映像情報を表示領域に表示する。また、画像表示装置110は、表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出し、検出した接触位置座標又は接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する。また、画像表示装置110は、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると描画画像が重畳描画される第1の状態と、接触位置座標又は接近位置座標が検出されても描画画像が重畳描画されない第2の状態とを切り替える。また、画像表示装置110は、第1の状態において、任意のタイミングごとに、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報をスナップショットテーブル201に格納する。また、画像表示装置110は、第2の状態において、接触位置座標又は接近位置座標が検出されると、表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、スナップショットテーブル201に格納された第1の画像情報に関連付けて格納する。この結果、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となる。具体的には、手書きのスクロールが反映された一連のスナップショットに簡単に代表画像が関連付けられる結果、スナップショットとして保存された情報を効率良く閲覧可能となる。
【0090】
また、第1の実施形態によれば、画像表示装置110は、第1の状態から第2の状態に切り替えられた場合に、接触位置座標又は接近位置座標が検出部により検出されると、接触位置座標又は接近位置座標に基づいてユーザPC130に対する指示情報を生成し、生成した指示情報をユーザPC130に出力する。また、画像表示装置110は、第2の状態において指示情報が送信される場合に、第2の画像情報を格納する。
【0091】
また、第1の実施形態によれば、画像表示装置110は、表示領域上に設けられたタッチパネルにおける接触位置座標又は接近位置座標を検出する。この結果、例えば、ユーザによりタッチされた座標や接近された座標を確実に検出可能となる。
【0092】
また、第1の実施形態によれば、画像表示装置110は、ユーザの指示に従って、第1の状態と第2の状態とを交互に切り替え、第1の状態において、一つ又は複数の第1の画像情報を格納し、第2の状態において、第2の画像情報を、第2の状態の直前の第1の状態において第1の格納部により格納された一つ又は複数の第1の画像情報に関連付けて格納する。この結果、直前の第1の状態にて格納された第1の画像が確実に次の第2の状態における第2の画像情報に関連付けられる結果、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となる。
【0093】
すなわち、例えば、画像表示装置110は、ユーザPC130から映像情報を受信すると、受信した映像情報を表示領域に表示する。また、画像表示装置110では、表示画面全体に対して手書きを行うことが可能である。その上で、画像表示装置110では、第2の状態において、表示領域がタッチされると、ユーザPC130にマウスイベントを送信するとともに、表示画面を代表画像として他のスナップショットと関連付けて保存する。
【0094】
このように、例えば、第1の状態においてスナップショットを格納するのに加えて、ユーザにより描画された描画画像を重畳描画しない第2の状態において、代表画像を代表画像テーブル202に格納して関連付けておくことで、代表画像とスナップショットとを並べて閲覧することが可能となり、第1の状態において格納されたスナップショットを1画像ずつ閲覧するのと比較して、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となる。
【0095】
ここで、スナップショット代表画像を関連付けておくことで、スナップショットとして保存された情報を効率良く閲覧可能となる点について更に説明する。図11と図12とは、代表画像とスナップショットとを並べて閲覧する点について示す図である。図11と図12とに示す例では、代表画像を時系列に沿って表示するための領域となる代表画像表示レーン330と、代表画像表示レーン330に表示されている代表画像に関連付けられたスナップショットを時系列に沿って表示するための関連スナップショット表示レーン340とを表示する場合を示した。また、図11と図12とに示す例では、時系列に沿って記憶された代表画像又はスナップショットのうち、時系列において過去側に位置する代表画像又はスナップショットを表示するためのボタン331や341、時系列において未来側に位置する代表画像又はスナップショットを表示するためのボタン332や342を併せて示した。言い換えると、代表画像やスナップショットを逆送りするためのボタン33や341を併せて示すとともに、代表画像やスナップショットを順送りするためのボタン332や342を併せて示した。
【0096】
図11に示す例では、代表画像表示レーン330に表示されている代表画像333と併せて、代表画像333に関連付けられたスナップショットが時系列に沿って表示される。この結果、過去の表示画面を効率良く閲覧可能となる。図11に示す例では、手書きストロークごとにスナップショットが格納され、関連スナップショット表示レーン340に、代表画像333と関連付けられた複数のスナップショット343が、手書きストローク単位で表示される場合を示した。
【0097】
図12に示す例では、代表画像表示レーン330に表示されている代表画像が、代表画像333から1つ順送りされて代表画像334になった場合を示した。この場合、関連スナップショット表示レーン340に表示されるスナップショットは、代表画像334に関連付けられたスナップショット344となる。
【0098】
(第2の実施形態)
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、その他の実施形態にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施形態を示す。
【0099】
[第1の画像情報及び第2の画像情報の閲覧処理]
例えば、画像表示装置110が、ユーザによる指示を受け付けると、代表画像テーブル202やスナップショットテーブル201から第1の画像情報や第2の画像情報を取得し、表示部112の表示領域に表示しても良い。つまり、画像表示装置110が、記憶装置に格納された情報を表示する旨の指示を受け付けると、代表画像格納部219により格納された第2の画像情報を取得して第2の画像情報により再現される画像を時系列に沿って表示するとともに、第2の画像情報に関連付けられた第1の画像情報により再現される画像を時系列に沿って併せて表示する画像情報表示制御部を更に備えても良い。
【0100】
[代表画像ID]
また、例えば、上述した実施形態では、第1の画像情報が格納された後に、第2の画像情報が格納されると、新たに格納された第2の画像情報を示す代表画像IDを第1の画像情報に対応付けることで、第2の画像情報と第1の画像情報とを関連付ける場合を示した。ただし、これに限定されるものではない。例えば、第1の画像情報が格納されると、既に格納されている第2の画像情報のうち、最後に格納された第2の画像情報を示す代表画像IDを対応付けることで、第2の画像情報と第1の画像情報とを関連付けても良い。
【0101】
[システム構成]
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上述文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(図1〜図12)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0102】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図4に示す例では、ストレージ125を画像表示装置110とは別装置としても良く、ユーザPC130と統合しても良い。
【0103】
また、例えば、上述した実施形態では、画像表示装置110が、表示領域を備える表示部112を有する場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、画像表示装置110は、表示部112を有さなくても良い。この場合、画像表示装置110は、例えば、ネットワークを経由したり直接接続されたりした別の装置に備えられた表示領域に画像を表示したり、プロジェクタなどを用いて画像を照射することで、任意の表示領域に画像を表示したりする。プロジェクタなどを用いて画像を照射する場合、画像が照射された普通の黒板や任意の壁面、スクリーンなどが、表示領域となる。
【0104】
[その他]
なお、本実施の形態の画像表示装置110で実行される画像表示プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、本実施の形態の画像表示装置110で実行される画像表示プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
【0105】
更に、本実施の形態の画像表示装置110で実行される画像表示プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態で実行される画像表示プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
【0106】
本実施の形態の画像表示装置110で実行される画像表示プログラムは、上述した各部(例えば、映像取得部211、モード切替制御部212、タッチパネル制御部213、手書き処理部214、映像処理部215、表示制御部216、スナップショット格納部217、イベント転送部218、代表画像格納部219)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像表示プログラムを読み出して実行することで、上記各部が主記憶装置上にロードされ、映像取得部211、モード切替制御部212、タッチパネル制御部213、手書き処理部214、映像処理部215、表示制御部216、スナップショット格納部217、イベント転送部218、代表画像格納部219が主記憶装置上に生成される。
【符号の説明】
【0107】
100 画像表示システム
110 画像表示装置
112 表示部
113 タッチパネル
114 操作ボタン
116 操作ボタン
120 映像情報インタフェース
122 表示画像インタフェース
123 ケーブル
124 ケーブル
125 ストレージ
126 コントローラユニット
127 外部インタフェース
150 プロセッサ
153 ハードディスク装置
154 グラフィックスボード
155 ディスプレイ
156 検知装置
157 ネットワークインタフェース
158 外部機器接続インタフェース
201 スナップショットテーブル
202 代表画像テーブル
211 映像取得部
212 モード切替制御部
213 タッチパネル制御部
214 手書き処理部
215 映像処理部
216 表示制御部
217 スナップショット格納部
218 イベント転送部
219 代表画像格納部
301 ストローク
310 アプリケーションウィンドウ
330 代表画像表示レーン
331 ボタン
332 ボタン
333 代表画像
334 代表画像
340 関連スナップショット表示レーン
343 代表画像
344 スナップショット
【先行技術文献】
【特許文献】
【0108】
【特許文献1】特開2008−33393号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像情報出力装置から映像情報を受信する映像情報受信部と、
前記映像情報受信部により受信された映像情報を表示領域に表示する表示制御部と、
前記表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出する検出部と、
前記検出部により前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると、検出された該接触位置座標又は該接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、前記表示制御部により前記表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する重畳描画部と、
前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると前記描画画像が前記重畳描画部により重畳描画される第1の状態と、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されても前記描画画像が前記重畳描画部により重畳描画されない第2の状態とを切り替える切替制御部と、
前記切替制御部により前記第1の状態に切り替えられると、任意のタイミングごとに、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶装置に格納する第1の格納部と、
前記切替制御部により前記第2の状態に切り替えられると、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が前記検出部により検出された場合に、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、前記第1の格納部により格納された前記第1の画像情報に関連付けて格納する第2の格納部と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記切替制御部により前記第2の状態に切り替えられた場合に、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が前記検出部により検出されると、該接触位置座標又は該接近位置座標に基づいて前記映像情報出力装置に対する指示情報を生成し、生成した指示情報を該映像情報出力装置に出力する出力部を更に備え、
前記第2の格納部は、前記第2の状態において、前記出力部により前記指示情報が送信される場合に、前記第2の画像情報を格納することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記表示領域上に設けられたタッチパネルにおける接触位置座標又は接近位置座標を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記切替制御部は、ユーザの指示に従って、前記第1の状態と前記第2の状態とを交互に切り替え、
前記第1の格納部は、前記第1の状態において、一つ又は複数の第1の画像情報を格納し、
前記第2の格納部は、前記第2の状態において、前記第2の画像情報を、該第2の状態の直前の前記第1の状態において前記第1の格納部により格納された一つ又は複数の前記第1の画像情報に関連付けて格納することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記記憶装置に格納された情報を表示する旨の指示を受け付けると、前記第2の格納部により格納された第2の画像情報を取得して該第2の画像情報により再現される画像を時系列に沿って表示するとともに、該第2の画像情報に関連付けられた前記第1の画像情報により再現される画像を時系列に沿って併せて表示する画像情報表示制御部を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【請求項6】
画像表示装置で実行される画像表示方法であって、
映像情報出力装置から映像情報を受信する映像情報受信工程と、
前記映像情報受信工程により受信された映像情報を表示領域に表示する表示制御工程と、
前記表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると、検出された該接触位置座標又は該接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、前記表示制御工程により前記表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する重畳描画工程と、
前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると前記描画画像が前記重畳描画工程により重畳描画される第1の状態と、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されても前記描画画像が前記重畳描画工程により重畳描画されない第2の状態とを切り替える切替制御工程と、
前記切替制御工程により前記第1の状態に切り替えられると、前記第1の状態において、任意のタイミングごとに、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶装置に格納する第1の格納工程と、
前記切替制御工程により前記第2の状態に切り替えられると、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が前記検出工程により検出された場合に、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、前記第1の格納工程により格納された前記第1の画像情報に関連付けて格納する第2の格納工程と
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
映像情報出力装置から映像情報を受信する映像情報受信ステップと、
前記映像情報受信ステップにより受信された映像情報を表示領域に表示する表示制御ステップと、
前記表示領域上における接触位置座標又は接近位置座標を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると、検出された該接触位置座標又は該接近位置座標に基づいて描画される描画画像を、前記表示制御ステップにより前記表示領域に表示されている映像情報に重畳描画する重畳描画ステップと、
前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されると前記描画画像が前記重畳描画ステップにより重畳描画される第1の状態と、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が検出されても前記描画画像が前記重畳描画ステップにより重畳描画されない第2の状態とを切り替える切替制御ステップと、
前記切替制御ステップにより前記第1の状態に切り替えられると、任意のタイミングごとに、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第1の画像情報を記憶装置に格納する第1の格納ステップと、
前記切替制御ステップにより前記第2の状態に切り替えられると、前記接触位置座標又は前記接近位置座標が前記検出ステップにより検出された場合に、前記表示領域に表示されている画像を再現するための情報である第2の画像情報を、前記第1の格納ステップにより格納された前記第1の画像情報に関連付けて格納する第2の格納ステップと
をコンピュータに実行させるための画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−65073(P2013−65073A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201905(P2011−201905)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.RUBY
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】