画像表示装置、画像診断装置、プログラム、及び画像表示方法
【課題】被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことができる画像表示装置、画像診断装置、プログラム、及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、表示部と、複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、受信された医用画像に係る撮影方式に対応したレイアウト情報に基づいて、複数のダイアログボックスを表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、を有する。
【解決手段】撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、表示部と、複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、受信された医用画像に係る撮影方式に対応したレイアウト情報に基づいて、複数のダイアログボックスを表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体に係る情報の入力及び修正に用いられる複数のダイアログボックスが配置された画面を表示部に表示する画像表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のダイアログボックスが配置された画面を表示部に表示する技術により、1つの画面上でユーザが被検体に係る情報の入力及び修正を可能とし、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる。
【0003】
しかし、1つの画面上に多くのダイアログボックスが乱雑に詰め込まれている場合に、ユーザが困惑し、また情報の入力等のミスが少なからず発生することにより、被検体に係る情報の入力等を必ずしも効果的に行うことができない。
【0004】
ユーザが被検体に係る情報の入力等を効果的に行うために、画面の左上部の作業エリアで情報の入力等を開始し、作業エリアを左から右に、また、上から下に向かって移動するという一般的な原則を組み込んだ医用画像の管理技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
一方、医用画像を撮影する各種類の撮影方式に応じて、また、各種類の検査項目に応じて、被検体に係る情報を入力及び修正する内容が異なり、ユーザが作業するダイアログボックスの順番も異なる。作業する順番で、ダイアログボックスを可能な限り連続するように、ダイアログボックスのレイアウトを変更する。それにより、例えば、カーソルの無駄な動きを無くし、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を効果的に行えるようにすることが望ましい。
【0006】
【特許文献1】特開2003−210433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献に記載された技術では、表示部の画面上に作業エリアを一般的な原則に基づいて配置するために、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を、ある程度効果的に行うことができる。
【0008】
しかし、医用画像の撮影方式には、X線CT装置、X線装置、超音波診断装置等による複数種類の撮影方式が存在する。また、検査項目にも、消化器、循環器、産婦人科などのように、被検体の撮影部位が異なる複数種類の検査項目が存在する。そして、撮影方式の種類毎に、また検査項目の種類毎に、被検体に係る情報の入力及び修正の作業が異なる。したがって、ユーザが作業するダイアログボックスの順番も異なる。
【0009】
同文献に係る技術は、撮影方式の種類や検査項目の種類に対応して、ダイアログボックスを画面上にレイアウトしないために、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を更に効果的に行う上で、支障になるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、各種類の撮影方式や各種類の検査項目に対応して、複数のダイアログボックスを画面上に配置することにより、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことができる画像表示装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、カーソルの過去の総移動量の最小となるレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを配置することにより、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる画像表示装置、画像診断装置、及び画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、表示部と、
前記複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記受信された医用画像に係る撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする画像表示装置である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、複数種類の検査項目の中から選択された検査項目に基づいて被検体の医用画像をそれぞれ撮影する撮影部と、表示部と、前記被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の検査項目に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記選択された前記検査項目に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、操作部と、を備え、前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする画像診断装置である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、超音波診断装置、X線CT装置、X線装置、MR装置、又は核医学装置のいずれかの撮影方式で撮影された医用画像を前記表示部の画面上に表示させるコンピュータを、前記医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記各種類の撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づき前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各々の大きさで表示させる表示制御部と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報の各々に基づき、表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に予め記憶しておくステップと、前記記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に読み出すステップと、前記レイアウト情報の種類に対応して、レイアウト情報の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、前記レイアウト情報の種類毎に求められた複数のカーソルの総移動量を記憶するステップと、前記操作方式の情報を受信するステップと、前記受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報を読み出すステップと、前記読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求めるステップと、前記カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求めるステップと、
前記求めたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示するステップと、 を有することを特徴とする画像表示方法である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1及び請求項6に係る発明によると、被検体が撮影された撮影方式に対応したレイアウト情報に基づいて、複数のダイアログボックスが表示部の画面上に表示されるため、被検体に係る情報の入力及び修正を行う場合に、ダイアログボックスの表示された位置及び大きさが、情報の入力等をし易いものになり、情報の入力等の作業を効果的に行うことが可能となる。
【0017】
また、請求項5に係る発明によると、カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報に基づいて、ダイアログボックスを表示部の画面上に表示させたので、カーソルを不必要に移動させずに済み、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる。
【0018】
さらに、請求項8に係る発明によると、レイアウト情報の種類毎に記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴に基づき、レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量を求めておき、撮影方式が受信されると、カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求め、効果的な作業が可能となる複数のダイアログボックスを1つの画面に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1の実施の形態]
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。図2は、レイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【0020】
画像表示装置1は、病院内のPACSやHISやRIS等のネットワークに接続されて、サーバから受信した医用画像とダイアログボックス120を画面100に表示する。医用画像には、撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報が付帯している。ダイアログボックス120は、医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正するためのコントロールボックス121を配した画像である。
【0021】
図1に示すように、この画像表示装置1は、表示部2と操作部3と表示制御部4とを備える。表示部2は画面100を表示する。表示部2は、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイである。
【0022】
操作部3は、表示部2の画面上での入力位置や座標を指定する入力機器である。入力機器は、画面上に表示されたカーソルの位置を移動可能に構成され、画面上での入力位置や座標をカーソルの位置により指定する。入力機器としては、例えば、キーボードやマウスやトラックボール等のポインティングデバイスである。なお、ダイアログボックス120は、操作部3により、カーソルによる指定位置を入力するユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)である。
【0023】
表示制御部4は、いわゆるコンピュータで構成される。表示制御部4は、HDD等の外部記憶装置に制御プログラムを予め記憶しており、この制御プログラムをRAM等のワークメモリに適宜展開して、CPU等のプロセッサで解読及び命令の実行を行う。制御プログラムには、以下に示す図5、図7及び図9のフロー図に示す手順に従って命令を並べたものが含まれている。表示制御部4は、このハードウェアによる情報処理によって、表示部2に複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示させる。
【0024】
図2に示すように、表示制御部4は、複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、表示部2に出力することにより、表示部2にこの画面100を表示させる。ダイアログボックス120は、操作部3の操作に応じて被検体に係る情報の入力及び修正をするためのコントロールボックス121が配置されている。
【0025】
医用画像記憶部5とレイアウトライブラリ8は、主に外部記憶装置を含み構成される。部品格納部6は、主にプロセッサと外部記憶装置とを含み構成される。また、画面作成部41は、主にプロセッサを含み構成される。
【0026】
医用画像記憶部5には、医用画像が記憶されている。部品格納部6は、ダイアログボックス情報記憶部61とコントロール情報記憶部62とレイアウト情報記憶部63とレイアウト設定部64とを有する。
【0027】
ダイアログボックス情報記憶部61には、ダイアログボックス情報が記憶されている。ダイアログボックス情報は、ダイアログボックス120の型、見出し、見出しのフォント及びフォントのポイント数を示す情報である。コントロール情報記憶部62には、ダイアログボックス120上に配置されるコントロールボックス121の種類及びコントロールボックス121のレイアウトが記憶されている。ここで、コントロールボックス121には、キーとして機能するボタン、及び情報を記入するテキストボックスが含まれる。レイアウト情報記憶部63には、表示部2の画面100上に表示されるダイアログボックス120の位置及び大きさが記憶される。
【0028】
なお、このダイアログボックス情報記憶部61とコントロール情報記憶部62とレイアウト情報記憶部63とは、一度格納された情報が更新されるまでは格納され続ける不揮発性の記憶装置によって構成される。
【0029】
画面作成部41は、部品格納部6から、画面100に配置する部品又は配置の情報となるダイアログボックス情報及びコントロール情報を読み出して、画面100を作成する。画面100の作成では、レイアウト情報が示す位置及び大きさの領域にダイアログボックス120を配置し、また、ダイアログボックス120の領域に各種のコントロールボックス121を配置する。
【0030】
操作部3の操作によって、画面100上に表示しているカーソルが複数のダイアログボックス120をたどるように移動する。カーソルの移動については、ここでは省略し、追って詳細に説明する。
【0031】
また、画面作成部41は、部品格納部6のレイアウト情報記憶部63にレイアウト情報が記憶されていると、このレイアウト情報を読み出し、ダイアログボックス120のレイアウトを行う。
【0032】
部品格納部6のレイアウト設定部64は、主にプロセッサを含み構成され、レイアウトライブラリ8の中から、画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させておくことで、ダイアログボックス120のレイアウトを設定する。すなわち、画面作成部41は、レイアウトライブラリ8からレイアウト設定部64が選択した一のレイアウト情報を読み出して、ダイアログボックス120を配置する。
【0033】
次に、レイアウトライブラリ8について図3を参照にして説明する。図3は、レイアウト情報を示すデータ構成図である。
【0034】
レイアウトライブラリ8は、図3に示すように、それぞれの一の撮影方式に対応した各種のレイアウト情報80とレイアウト情報テーブル81とを記憶している。なお、図3では、レイアウト情報テーブル81を省略している。
【0035】
レイアウトライブラリ8に記憶されている各種のレイアウト情報80は、画像表示装置1が表示する医用画像の各種撮影方式に対応している。一の撮影方式には複数種類のレイアウト情報80が対応している。
【0036】
次に、レイアウト情報テーブル81について、図4を参照にして説明する。図4は、レイアウトID82と撮影方式情報83との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【0037】
図4に示すように、レイアウト情報テーブル81には、レイアウトライブラリ8に記憶されている各種のレイアウト情報80を識別するレイアウトID82と、レイアウトID82で識別されるレイアウト情報80が適合している撮影方式を示す撮影方式情報83とが対応付けられて記憶されている。
【0038】
すなわち、レイアウト情報80は、X線CT装置、X線装置、超音波診断装置、MR装置、核医学装置等のいずれの画像診断装置Mによる撮影方式かに応じてそれぞれに対応して用意され、例えば、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報80は、X線CT装置により撮影される被検体に係る情報を効果的に入力及び修正する複数のダイアログボックス120のレイアウト情報80を定めている。図3では、1つのレイアウト情報80に、複数のダイアログボックス120の位置及び大きさが含まれることを示している。各レイアウト情報80は、図4に示すレイアウト情報テーブル81によって対応する撮影方式が識別される。
【0039】
レイアウト設定部64は、画像診断装置Mの撮影方式を示す撮影方式情報83を受けて、それを基に、レイアウトID82を検索し、このレイアウトID82を基にレイアウトライブラリ8からレイアウト情報80を読み出し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。レイアウト設定部64は、3つの手段によって画像診断装置Mの撮影方式を認識する。
【0040】
例えば、レイアウト設定部64は、第1に、操作部3を用いた撮影方式の入力によって認識する。第2に、画像表示装置1に医用画像を送信している画像診断装置Mの機種を識別する装置情報によって認識する。第3に、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報によって認識する。
【0041】
なお、画像表示装置1の出荷時には、レイアウト情報記憶部63には、初期値であるレイアウト情報80が記憶されている。画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41がレイアウト情報記憶部63に記憶された初期値であるレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0042】
画像表示装置1の例えば試用時に、画像診断装置Mの撮影方式の認識を画像表示装置1が受けると、レイアウト設定部64が、その撮影方式に対応したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。すなわち、レイアウト設定部64は、レイアウト情報80を更新する。画面作成部41がレイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0043】
画像表示装置1の稼働時には、画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41が、その撮影方式に対応したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0044】
画面作成部41は、画面100の作成において、レイアウト情報80に係るダイアログボックス情報をダイアログボックス情報記憶部61から取得し、ダイアログボックス情報に係るコントロール情報をコントロール情報記憶部62から取得する。
【0045】
なお、レイアウトライブラリ8は、各種の撮影方式に対応したレイアウト情報80を記憶したものを示したが、これに限らず、レイアウトライブラリ8は、各種の検査項目に対応したレイアウト情報80を記憶したものであっても良い。
【0046】
さらに、レイアウトライブラリ8は、各種の撮影方式に対応したレイアウト情報80を記憶すると共に、各種の検査項目に対応したレイアウト情報80を記憶するものであっても良い。
【0047】
さらに、撮影方式毎に又は検査項目毎にレイアウト情報80を分けて記憶するようにしても良い。
【0048】
(第1の具体例の動作)
先ず、操作部3を用いた撮影方式選択の入力を受けることにより画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置する第1の具体例の動作を図5に基づき説明する。図5は、第1の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示の動作を示すフロー図である。
【0049】
まず、画面作成部41は、ダイアログボックス情報記憶部61から初期値であるダイアログボックス情報を読み出し(ステップS101)、コントロール情報記憶部62から初期値であるコントロール情報を読み出す(ステップS102)。
【0050】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に応じた領域にコントロールボックス121を配置したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置し、また、画面作成部41は、画像診断装置Mの各種の撮影方式を選択可能なプルダウンメニュを配置し、それによって画面100を作成する(ステップS103)。
【0051】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力する。表示制御部4は、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS104)。
【0052】
操作者が操作部3を用いて、プルダウンメニュの中から各種の撮影方式のうちのいずれかを選択すると(ステップS105:Yes)、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、選択された撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS106)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS107)。
【0053】
そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS108)。レイアウト情報記憶部63にレイアウト情報80が記憶されると、画面作成部41は、ダイアログボックス情報記憶部61からダイアログボックス情報を読み出し(ステップS109)、コントロール情報記憶部62からコントロール情報を読み出す(ステップS110)。
【0054】
そして、新たに記憶されたレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面作成部41が複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し(ステップS111)、画面100を表示部2に出力する。複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS112)。
【0055】
(第2の具体例の構成)
次に、画像表示装置1に医用画像を送信している画像診断装置Mの機種を識別する情報に応じて画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80で複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成する第2の具体例を図6に基づき説明する。
【0056】
図6は、第2の具体例に係る画像表示装置1のさらに詳細な構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0057】
第2の具体例に係る画像表示装置1は、受信部9を有する。受信部9は、ネットワークインターフェースであり、ネットワークNを介して画像診断装置Mと通信を確立し、画像診断装置Mから医用画像を受信する。
【0058】
この受信部9は、ネットワークアダプタのケーブルを接続するためのコネクタと、Ethernet(登録商標)等のLAN規格に準拠したネットワークに接続するために必要となる回路を備えたLANカード、LANボード、LANアダプタ等の機器である。ネットワークNは、電子データの電送が可能な電信通信回線である。例えば、電話回線網、ISDN、FDDI、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV、LAN等、又はこられの複合が採用される。医用画像の送信先である画像表示装置1と、医用画像の送信元とはネットワーク通信技術を利用して、相互にデータ通信が可能となっている。ネットワーク通信技術には、例えばWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)、TCP/IPプロトコル、又はDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)プロトコル等が採用される。
【0059】
受信部9により画像診断装置Mと接続が確立する際、受信部9は、画像診断装置Mの装置名、IPアドレス、ステーションネーム、又はAEタイトル等の画像診断装置Mを識別する装置情報を受信する。撮影情報に対して一の撮影方式が定まる。そのため、この撮影情報は、ともに受信した画像診断装置Mの撮影方式を特定する情報となる。
【0060】
レイアウト情報テーブル81には、撮影方式情報83として、撮影方式を一意に特定する装置情報が記憶され、その装置情報とレイアウトID82とが対応付けられている。レイアウト設定部64は、ともに受信した画像診断装置Mの撮影方式を特定する装置情報からレイアウト情報80を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0061】
(第2の具体例の動作)
図7は、第2の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示動作を示すフロー図である。
【0062】
まず、受信部9は、ネットワークNに接続された画像診断装置Mから通信を確立するために装置情報を受信し(ステップS201)、続けて通信が確立すると画像診断装置MからネットワークNを介して医用画像を受信する(ステップS202)。受信した医用画像は、医用画像記憶部5に記憶される(ステップS203)
【0063】
次に、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、受信した装置情報が表す撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS204)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS205)。
【0064】
そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS206)。
【0065】
画面作成部41は、ダイアログボックス情報とコントロール情報を読み出し(ステップS207)、さらに、レイアウト設定部64が撮影方式を表す装置情報に基づき設定したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS208)。
【0066】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に応じた領域にコントロールボックス121を配したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置することで、画面100を作成する(ステップS209)。
【0067】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力することで、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS210)。
【0068】
このように画像表示装置1では、医用画像を送信してきた画像診断装置Mの撮影方式を装置情報から特定することによっても、画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置した画面100を作成することが可能となる。
【0069】
(第3の具体例の構成)
次に、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報に応じて画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置した画面100を作成する第3の具体例を図8に基づき説明する。
【0070】
図8は、第3の具体例に係る画像表示装置1のさらに詳細な構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0071】
第3の具体例に係る画像表示装置1では、レイアウト設定部64は、医用画像記憶部5から医用画像の撮影方式を認識する情報を取得する。医用画像には、被検体の画像を示す画像データの他に、タグと情報を対にしたエレメントが複数付帯する。レイアウト設定部64は、エレメントのうち、モダリティ情報を取得する。モダリティ情報は、付帯する医用画像を撮影した画像診断装置Mの種類を識別する情報である。例えば、モダリティ情報は、X線CT装置であることを示すデータ列や、超音波診断装置であることを示すデータ列である。モダリティ情報に対して一の撮影情報が定まるため、このモダリティ情報は、付帯した医用画像の撮影方式を特定する情報となる。
【0072】
レイアウト情報テーブル81には、撮影方式情報83として、撮影方式を一意に特定するモダリティ情報が記憶され、このモダリティ情報とレイアウトID82とが対応付けられている。レイアウト設定部64は、付帯した医用画像の撮影方式を特定するモダリティ情報からレイアウト情報80を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0073】
(第3の具体例の動作)
図9は、第3の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示動作を示すフロー図である。
【0074】
先ず、レイアウト設定部64は、医用画像記憶部5に記憶されている医用画像に付帯しているモダリティ情報を読み出す(ステップS301)。
【0075】
次に、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、読み出したモダリティ情報が表す撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS302)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS303)。そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS304)。
【0076】
画面作成部41は、ダイアログボックス情報とコントロール情報を読み出し(ステップS305)、さらに、レイアウト設定部64が撮影方式を表す装置情報に基づき設定したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS306)。
【0077】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に対応した領域にコントロールボックス121を配置したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置することで、画面100を作成する(ステップS307)。
【0078】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力することで、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS308)。
【0079】
このように画像表示装置1では、表示しようとしている医用画像の撮影方式をこの医用画像に付帯しているモダリティ情報から特定することによっても、医用画像の撮影方式に対応したレイアウト情報80で複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成することが可能となる。
【0080】
以上の第1の実施形態に係る第1乃至第3の具体例によると、画像診断装置Mの撮影方式により撮影された被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0081】
[第2の実施の形態]
(構成)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の構成について図10を参照にして説明する。図10は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0082】
第1の実施形態では、レイアウト設定部64が、画像診断装置Mの撮影方式に対応するレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63からレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面100を作成する。
【0083】
第2の実施形態では、カーソル管理部7が、画面100上を移動するカーソルの過去の移動位置の履歴に基づき、最も効果的なレイアウト情報80を求め、求めたレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63からレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面100を作成する。
【0084】
次に、カーソル管理部7の詳細について、図11から図15を参照にして説明する。図11はコスト関数テーブルを説明する図である。
【0085】
図11は、レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量と画像診断装置の種類との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。図11では、2つのテーブルが(a)及び(b)に示されている。まず、(a)に示すテーブルを使って説明する。その後に、(a)及び(b)に示す2つのテーブルの関係について説明する。
【0086】
カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業の開始から画面100での作業の終了までの間において、カーソルの移動位置を所定時間(例えば10ms)毎に取得し、カーソルの過去の移動位置の履歴を記憶部に記憶する。
【0087】
なお、画面100での作業の開始とは、例えば、画面100において、予め定められた1又は複数のダイアログボックス120に配置した所定の1又は複数のコントロールボックス121をカーソルが指定した時をいう。また、画面100での作業の終了とは、画面100において、予め定められた1又は複数のダイアログボックス120に配置した所定の1又は複数のコントロールボックス121をカーソルが指定し、そのコントロールボックス121(例えば、次の段階の作業へ移行するための図2の(5)で示す「SRART」ボタン)をカーソルが指定し、コントロールボックス121が作業終了の指示をした時をいう。
【0088】
ここで、記憶部は、RAM等のワークメモリ及びROM、HDD等の外部記憶装置である。記憶部としては、例えば、レイアウト情報記憶部63であっても良い。以下、説明の都合上、記憶部をレイアウト情報記憶部63として説明する。
【0089】
カーソル管理部7は、レイアウト情報毎にダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の総移動量をレイアウト情報に対応付けてレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0090】
カーソル管理部7は、カーソルの過去の総移動量をコスト関数により求める。コスト関数により表したカーソルの過去の総移動量を、図11(a)のテーブルに示す。カーソル管理部7は、次の式(1)により、カーソルの過去の総移動量を求める。
W(a,n)=(L1)^2+(L2)^2+…+(Ln)^2
…(1)
ここで、Wはコスト関数、aはレイアウト情報80の種類、nは過去のカーソルの履歴の総数、L1、L2、…、Lnは、過去のカーソル履歴の識別番号1、2、…、nに係るそれぞれのカーソル移動距離を表す。
【0091】
図11でわかるように、画像診断装置Mの種類により、同じレイアウト情報であっても、カーソルの過去の総移動量は異なる。カーソル管理部7は、画像診断装置Mの種類毎に、最小の総移動量のレイアウト情報80を求める。
【0092】
カーソル管理部7は、例えば、図11に示すように、画像診断装置MがX線CT装置では、カーソルの過去の総移動量が「1406」で最小となるレイアウトCを求める。また、画像診断装置MがMR装置では、カーソルの過去の総移動量が「1265」で最小となるレイアウトBを求める。さらに、画像診断装置Mが超音波診断装置ではカーソルの過去の総移動量が「876」で最小となるレイアウトAを求める。
【0093】
カーソル管理部7は、求めたレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。したがって、カーソル管理部7は、画像診断装置Mの種類毎に、カーソルの過去の総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
また、操作部3が、画面100上のプルダウンメニュから画像診断装置Mの種類を選択する。レイアウト設定部64は、選択された画像診断装置Mに対するレイアウト情報80を、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80の中から選択する。
【0094】
それにより、画像診断装置Mの撮影方式により撮影された被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が更に適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことが可能となる。
【0095】
次に、図11の(a)及び(b)に示す2つのテーブルを比較する。画像診断装置Mが超音波装置である場合に、レイアウトBのカーソルの過去の総移動量が(a)では「975」であり、また、(b)では「870」である。総移動量が異なる理由は、カーソル管理部7が、カーソルの過去の総移動量が最小であるものに更新するためである。このようなカーソルの過去の総移動量の更新は、一定期間毎に又は逐次行われる。
【0096】
また、図11(b)において、画像診断装置Mが超音波診断装置である場合に、カーソルの過去の総移動量は、「876」、「870」、「1623」及び「1974」となる。カーソル管理部7は、カーソルの過去の総移動量が最小である「870」のレイアウトBを求める。それにより、レイアウト情報がレイアウトAからレイアウトBに変更になる。カーソルの過去の総移動量の更新が一定期間毎に又は逐次行われることで、レイアウト情報の更新が行われる場合が生じる。レイアウト情報の間で、カーソルの過去の総移動量が微差である場合がある。この場合に、レイアウト情報の更新が頻繁に行われるおそれがあり、作業性低下の原因になる。そのため、カーソルの過去の総移動量の数値をまるめても良い。例えば、数値の一位を切り捨て、切り上げ、又は四捨五入しても良い。レイアウト情報の間で、カーソルの過去の総移動量が最小で同じになった場合には、レイアウト情報を更新しない。
【0097】
なお、カーソル管理部7は、検査項目の種類に対して、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求めても良い。例えば、検査項目が、消化器、循環器、産婦人科の種類があるとき、検査項目毎に、カーソル管理部7は、カーソルの総移動量を求める。カーソル管理部7は、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求める。したがって、カーソル管理部7は、検査項目毎に、カーソルの過去の総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0098】
また、操作部3が、画面100上のプルダウンメニュから検査項目を選択する。レイアウト設定部64は、選択された検査項目に対するレイアウト情報80を、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80の中から選ぶ。
【0099】
それにより、検査項目に係る撮影をされた被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、検査項目に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が更に適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことが可能となる。
【0100】
次に、表示部2に表示された画面100について、図12を参照にして説明する。前記したように、画面作成部41は、レイアウト情報80に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、その画面100を表示部2に出力し、表示部2は画面100を表示する。
【0101】
図12は、レイアウト情報に基づいて複数のダイアログボックス120を配置した画面100を説明する図である。図12(a)は、図2のダイアログボックスをさらに抽象化した説明図である。また、図12(b)は、(a)とは異なるレイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【0102】
画面作成部41は、互いに異なるレイアウト情報に基づいて、図12(a)及び(b)に示す画面100をそれぞれ作成する。図12では、画面100に配置した各ダイアログボックス120に符号「1」から「7」を付してある。図12(a)及び(b)は、同一種類で同一数のダイアログボックス120を配置してある。
【0103】
(動作)
次に、レイアウト情報80に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100上でのカーソルの動きついて、図13を参照にして説明する。図13では、カーソルを白抜きの矢印で表し、また、カーソルの動きを一点鎖線で示す。
【0104】
図13(a)〜(d)では、説明の都合上、符号「1」〜「7」をダイアログボックス120a〜120gに付してある。図13(a)は図12(a)に対応した図である。図13(a)に示すカーソルの動き(1)、(3)、(7)及び(5)は、例えば、画像診断装置MがX線CT装置である場合の動きである。図13(a)でわかるように、カーソルが(1)、(3)、(7)及び(5)の順番で移動すると、カーソルは、連続するダイアログボックス120a〜120c〜120g〜120eをたどるように動く。カーソルは無駄な動きがなく、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120b、120d、120fを跨ぐようなことがない。それにより、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100での被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0105】
図13(d)は図12(b)に対応した図である。図13(d)に示すカーソルの動き(2)、(3)、(6)及び(5)は、例えば、画像診断装置Mが超音波診断装置である場合の動きである。図13(d)でわかるように、カーソルが(2)、(3)、(6)及び(5)の順番で移動すると、カーソルは、連続するダイアログボックス120b〜120c〜120f〜120eをたどるように動く。カーソルは、図13(a)に示すカーソルと同様に、無駄な動きがなく、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120a、120d、120gを跨ぐようなことがない。それにより、超音波診断装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100での被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0106】
次に、超音波診断装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100で、カーソルがX線CT装置の順番(1)、(3)、(7)及び(5)で移動した場合について、図13(c)を参照にして説明する。
【0107】
図13(c)でわかるように、カーソルは、ダイアログボックス120cからダイアログボックス120gに移動するとき、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120fを跨ぐように移動する。これは、カーソルにとって無駄な動きである。それにより、図13(c)に示す超音波診断装置の画面100では、X線CT装置の撮影を受けた被検体に係る情報の入力及び修正は効果的であるとはいえない。
【0108】
なお、以上の図13(c)を参照にした説明は、図13(a)と比較するための説明であり、実際には、このようなレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100が作成されることはない。
【0109】
また、次に、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120を配置した画面100で、カーソルが超音波診断装置の順番(2)、(3)、(6)及び(5)で移動した場合について、図13(b)を参照にして説明する。
【0110】
図13(b)でわかるように、カーソルは、ダイアログボックス120cからダイアログボックス120fに移動するとき、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120dを跨ぐように移動する。これは、カーソルにとって無駄な動きである。それにより、図12(b)に示すX線CT装置の画面100では、超音波診断装置の撮影を受けた被検体に係る情報の入力及び修正は効果的であるとはいえない。
【0111】
なお、以上の図13(b)を参照にした説明は、図13(d)と比較するための説明であり、実際には、このようなレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100が作成されることはない。
【0112】
次に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める手順について、図14を参照にして説明する。図14は、カーソルの総移動量を求める手順を示すフロー図である。
【0113】
カーソル管理部7は、各種の画像診断装置Mの撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報80の各々に基づき、表示部2の画面100上に表示された複数のダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80の種類毎に予め記憶しておく(ステップS401)。
【0114】
例えば、カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業が開始してから画面100での作業が終了するまでの間において、カーソルの移動位置を所定時間毎に取得し、カーソルの過去の移動位置の履歴を例えばレイアウト情報記憶部63に記憶する。
【0115】
カーソル管理部7は、レイアウト情報記憶部63に記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80の種類毎に読み出す(ステップS402)。カーソル管理部7は、レイアウト情報80の読み出しを、被検体に係る情報の入力及び修正の作業に並行して行っても良く、その作業が終了した後に行っても良い。
【0116】
次に、カーソル管理部7は、レイアウト情報80の種類に対応して、レイアウト情報80の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める(ステップS403)。カーソル管理部7は、上記した式(1)のコスト関数に基づき、カーソルの総移動量を求める。
【0117】
カーソル管理部7は、レイアウト情報80の種類毎に求められたカーソルの総移動量をレイアウト情報記憶部63に記憶する(ステップS404)。なお、カーソル管理部7は、求めたカーソルの総移動量と、既にレイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの総移動量とを比較し、求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合に、求めたカーソルの総移動量をレイアウト情報記憶部63に記憶するようにしても良い。
【0118】
なお、図14に示すフロー図の説明では、カーソル管理部7は、カーソルの過去の移動位置の履歴を、撮影方式の種類に関係付けることなくレイアウト情報記憶部63に記憶させたが、撮影方式の種類に関係付けて記憶させても良い。また、カーソル管理部7は、撮影方式に限らず、循環器、消化器、産婦人科等の検査項目の種類に関係付けて、カーソルの過去の移動位置の履歴をレイアウト情報記憶部63に記憶させても良い。
【0119】
次に、複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示する手順について図15を参照にして説明する。図15は、レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示させる手順を示すフロー図である。
【0120】
レイアウト情報記憶部63は、更新されたレイアウト情報80又は初期値であるレイアウト情報80を記憶している。画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。作成した画面100を表示部2に出力し、表示部2は、画面100を表示する。
【0121】
医用画像の操作方式の情報を画像表示装置1が受信する(ステップS501)。なお、撮影方式は、前記第1の具体例では、操作部3を用いた画面100上のプルダウンメニュの選択の入力から特定が可能である。また、前記第2の具体例では、医用画像を送信してきた画像診断装置Mの機種を識別する装置情報から特定することも可能である。さらに、前記第3の具体例では、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報から特定することも可能である。
【0122】
カーソル管理部7は、受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS502)。例えば、図11で説明すると、受信した撮影方式が、X線CT装置の撮影方式である場合に、カーソル管理部7は、レイアウトAからレイアウトDを読み出す。
【0123】
カーソル管理部7は、読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求める(ステップS503)。図11では、カーソル管理部7は、カーソルの最小の総移動量「1406」を求める。
【0124】
カーソル管理部7は、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求める(ステップS504)。図11では、カーソルの最小の総移動量である「1406」のレイアウトCを求める。
【0125】
画面作成部41は、求められたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、表示部2に出力する。表示部2は、画面100を表示する(ステップS505)。
【0126】
なお、図15に示すフロー図では、画面作成部41がレイアウト情報80を読み出す場合に、カーソル管理部7が最小の総移動量を求めたが、これに限らない。例えば、撮影方式の情報を受信する前に、カーソル管理部7が、カーソルの最小の総移動量を求めておき、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させておいても良い。
【0127】
この場合は、撮影方式の情報を受信すると(ステップS501)、画面作成部41が、レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成する。すなわち、上記したステップS502からステップS504までのステップは、不要となる。
【0128】
また、ステップS503において、カーソル管理部7がカーソルの最小の総移動量を求めるときに、カーソル管理部7が求めたカーソルの最小の総移動量に係るレイアウト情報80を、最初に検索するように所定のアドレスに記憶しても良い。
【0129】
以上、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報80に基づいて、画面100を作成し、表示部2に表示する手順を説明した。
【0130】
上記の画面100を表示する手順では、ユーザ(例えば、病院)が被検体に係る情報の入力及び修正をする実際のカーソルの総移動量に対して、図11に示すカーソルの総移動量が近い数値であれば、図11に示すカーソルの総移動量をそのまま用いることができる。
【0131】
次に、ユーザが、被検体に係る情報の入力及び修正をする実際のカーソルの総移動量に基づいて、カーソル管理部7がカーソルの総移動量の最小を求め、場合より最小の総移動量を更新する手順について、図16を参照にして説明する。図16は、カーソルの最小の総移動量を求める手順のフロー図である。
【0132】
先ず、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき画面作成部41が画面100を作成し、表示部2が表示した画面100上で、被検体に係る情報の入力及び修正をする場合に、カーソル管理部7は、画面100上のダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80に対応してレイアウト情報記憶部63に記憶する(ステップS601)。
【0133】
カーソル管理部7は、レイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める(ステップS602)。
【0134】
このとき、カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業が開始してから画面100での作業が終了するまでの間において、取得されたカーソルの移動位置の履歴に基づいて、カーソルの総移動量を求める。これに対して、カーソル管理部7は、画面100での作業が終了するに至らないカーソルの移動位置の履歴に基づいて、カーソルの総移動量を求めない。
【0135】
カーソル管理部7は、求めたカーソルの総移動量と、既にレイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの最小の総移動量とを比較する(ステップS603)。なお、レイアウト情報記憶部63にカーソルの最小の総移動量が記憶されていない場合は、求めたカーソルの総移動量を最小の総移動量としてレイアウト情報記憶部63に記憶する。
【0136】
カーソル管理部7は、比較した結果、求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合(ステップS603:Yes)に、求めたカーソルの総移動量により、最小の総移動量を更新する(ステップS604)。それにより、ユーザにとって最適なレイアウト情報80に基づいて、画面作成部41が画面100を作成することになるため、ユーザが被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0137】
また、図15及び図16のフロー図に示す手順を用いれば、各撮影方式に対応した最適なレイアウト情報を求めることも可能となる。
【0138】
さらに、記憶部(例えばレイアウト情報記憶部63)に記憶されたレイアウト情報の全てに対して、図15及び図16のフロー図に示す手順を行えば、各撮影方式に対応した最適なレイアウト情報を自動的に求めることも可能となる。
【0139】
以上の実施形態では、画像表示装置1、画像診断装置M、制御プログラム、及び画像表示方法について説明した。
【0140】
なお、実施形態に係る画像表示装置1又はこれと同一構成を含む画像診断装置Mは、具体的には、各構成の専用回路で実現してもよいし、画像表示装置1又は画像診断装置Mを所謂コンピュータとし、又はコンピュータを搭載するようにし、制御プログラムを実行させることで実現しても良い。
【0141】
コンピュータは、CPU等の演算制御装置と、RAM等の主記憶装置と、ROMやHDD等の外部記憶装置を有し、外部記憶装置に記憶された制御プログラムを適宜、主記憶装置に展開し、演算制御装置で解読及び実行する装置である。
【0142】
図17は、制御プログラムの構成を示す模式図である。制御プログラムは、例えば、OS200とミドルウェア201と、ライブラリ202とアプリケーション203とで構成することができる。一例を挙げると、OS200とミドルウェア201とライブラリ202とアプリケーション203とをそれぞれ適宜解読及び実行することにより、コンピュータを、表示制御部4として機能させる。
【0143】
また、アプリケーション203により、コンピュータを医用画像記憶部5と画面作成部41として機能させる。さらに、ミドルウェア201によりコンピュータを部品格納部6として機能させ、ライブラリ202により、コンピュータをレイアウトライブラリ8として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】レイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【図3】レイアウト情報を示すデータ構成図である。
【図4】撮影方式情報とレイアウトIDとの関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【図5】第1の具体例に係る画像表示装置の画面の表示の動作を示すフロー図である。
【図6】第2の具体例に係る画像表示装置のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】第2の具体例に係る画像表示装置の画面の表示動作を示すフロー図である。
【図8】第3の具体例に係る画像表示装置のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】第3の具体例に係る画像表示装置の画面の表示動作を示すフロー図である。
【図10】本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図11】レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量と画像診断装置の種類との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【図12】(a)は図2のダイアログボックスをさらに抽象化した説明図、(b)は、異なるレイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【図13】(a)及び(c)は一の撮影方式に対応するレイアウトを示す図、(b)及び(d)は他の撮影方式に対応するレイアウトを示す図である。
【図14】カーソルの総移動量を求める手順を示すフロー図である。
【図15】レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示させる手順を示すフロー図である。
【図16】カーソルの最小の総移動量を求める手順のフロー図である。
【図17】制御プログラムの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0145】
1 画像表示装置
2 表示部
3 操作部
4 表示制御部
41 画面作成部
5 医用画像記憶部
6 部品格納部
61 ダイアログボックス情報記憶部
62 コントロール情報記憶部
63 レイアウト情報記憶部
64 レイアウト設定部
7 カーソル管理部
8 レイアウトライブラリ
80 レイアウト情報
81 レイアウト情報テーブル
82 レイアウトID
83 撮影方式情報
9 受信部
10 撮影部
100 画面
120 ダイアログボックス
121 コントロールボックス
200 OS
201 ミドルウェア
202 ライブラリ
203 アプリケーション
M 画像診断装置
N ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体に係る情報の入力及び修正に用いられる複数のダイアログボックスが配置された画面を表示部に表示する画像表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のダイアログボックスが配置された画面を表示部に表示する技術により、1つの画面上でユーザが被検体に係る情報の入力及び修正を可能とし、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる。
【0003】
しかし、1つの画面上に多くのダイアログボックスが乱雑に詰め込まれている場合に、ユーザが困惑し、また情報の入力等のミスが少なからず発生することにより、被検体に係る情報の入力等を必ずしも効果的に行うことができない。
【0004】
ユーザが被検体に係る情報の入力等を効果的に行うために、画面の左上部の作業エリアで情報の入力等を開始し、作業エリアを左から右に、また、上から下に向かって移動するという一般的な原則を組み込んだ医用画像の管理技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
一方、医用画像を撮影する各種類の撮影方式に応じて、また、各種類の検査項目に応じて、被検体に係る情報を入力及び修正する内容が異なり、ユーザが作業するダイアログボックスの順番も異なる。作業する順番で、ダイアログボックスを可能な限り連続するように、ダイアログボックスのレイアウトを変更する。それにより、例えば、カーソルの無駄な動きを無くし、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を効果的に行えるようにすることが望ましい。
【0006】
【特許文献1】特開2003−210433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献に記載された技術では、表示部の画面上に作業エリアを一般的な原則に基づいて配置するために、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を、ある程度効果的に行うことができる。
【0008】
しかし、医用画像の撮影方式には、X線CT装置、X線装置、超音波診断装置等による複数種類の撮影方式が存在する。また、検査項目にも、消化器、循環器、産婦人科などのように、被検体の撮影部位が異なる複数種類の検査項目が存在する。そして、撮影方式の種類毎に、また検査項目の種類毎に、被検体に係る情報の入力及び修正の作業が異なる。したがって、ユーザが作業するダイアログボックスの順番も異なる。
【0009】
同文献に係る技術は、撮影方式の種類や検査項目の種類に対応して、ダイアログボックスを画面上にレイアウトしないために、被検体に係る情報の入力及び修正の作業を更に効果的に行う上で、支障になるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、各種類の撮影方式や各種類の検査項目に対応して、複数のダイアログボックスを画面上に配置することにより、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことができる画像表示装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、カーソルの過去の総移動量の最小となるレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを配置することにより、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる画像表示装置、画像診断装置、及び画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、表示部と、
前記複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記受信された医用画像に係る撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする画像表示装置である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、複数種類の検査項目の中から選択された検査項目に基づいて被検体の医用画像をそれぞれ撮影する撮影部と、表示部と、前記被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の検査項目に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記選択された前記検査項目に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、操作部と、を備え、前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする画像診断装置である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、超音波診断装置、X線CT装置、X線装置、MR装置、又は核医学装置のいずれかの撮影方式で撮影された医用画像を前記表示部の画面上に表示させるコンピュータを、前記医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、前記各種類の撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づき前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各々の大きさで表示させる表示制御部と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報の各々に基づき、表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に予め記憶しておくステップと、前記記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に読み出すステップと、前記レイアウト情報の種類に対応して、レイアウト情報の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、前記レイアウト情報の種類毎に求められた複数のカーソルの総移動量を記憶するステップと、前記操作方式の情報を受信するステップと、前記受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報を読み出すステップと、前記読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求めるステップと、前記カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求めるステップと、
前記求めたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示するステップと、 を有することを特徴とする画像表示方法である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1及び請求項6に係る発明によると、被検体が撮影された撮影方式に対応したレイアウト情報に基づいて、複数のダイアログボックスが表示部の画面上に表示されるため、被検体に係る情報の入力及び修正を行う場合に、ダイアログボックスの表示された位置及び大きさが、情報の入力等をし易いものになり、情報の入力等の作業を効果的に行うことが可能となる。
【0017】
また、請求項5に係る発明によると、カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報に基づいて、ダイアログボックスを表示部の画面上に表示させたので、カーソルを不必要に移動させずに済み、被検体に係る情報の入力等の作業を効果的に行うことができる。
【0018】
さらに、請求項8に係る発明によると、レイアウト情報の種類毎に記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴に基づき、レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量を求めておき、撮影方式が受信されると、カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求め、効果的な作業が可能となる複数のダイアログボックスを1つの画面に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1の実施の形態]
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。図2は、レイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【0020】
画像表示装置1は、病院内のPACSやHISやRIS等のネットワークに接続されて、サーバから受信した医用画像とダイアログボックス120を画面100に表示する。医用画像には、撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報が付帯している。ダイアログボックス120は、医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正するためのコントロールボックス121を配した画像である。
【0021】
図1に示すように、この画像表示装置1は、表示部2と操作部3と表示制御部4とを備える。表示部2は画面100を表示する。表示部2は、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイである。
【0022】
操作部3は、表示部2の画面上での入力位置や座標を指定する入力機器である。入力機器は、画面上に表示されたカーソルの位置を移動可能に構成され、画面上での入力位置や座標をカーソルの位置により指定する。入力機器としては、例えば、キーボードやマウスやトラックボール等のポインティングデバイスである。なお、ダイアログボックス120は、操作部3により、カーソルによる指定位置を入力するユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)である。
【0023】
表示制御部4は、いわゆるコンピュータで構成される。表示制御部4は、HDD等の外部記憶装置に制御プログラムを予め記憶しており、この制御プログラムをRAM等のワークメモリに適宜展開して、CPU等のプロセッサで解読及び命令の実行を行う。制御プログラムには、以下に示す図5、図7及び図9のフロー図に示す手順に従って命令を並べたものが含まれている。表示制御部4は、このハードウェアによる情報処理によって、表示部2に複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示させる。
【0024】
図2に示すように、表示制御部4は、複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、表示部2に出力することにより、表示部2にこの画面100を表示させる。ダイアログボックス120は、操作部3の操作に応じて被検体に係る情報の入力及び修正をするためのコントロールボックス121が配置されている。
【0025】
医用画像記憶部5とレイアウトライブラリ8は、主に外部記憶装置を含み構成される。部品格納部6は、主にプロセッサと外部記憶装置とを含み構成される。また、画面作成部41は、主にプロセッサを含み構成される。
【0026】
医用画像記憶部5には、医用画像が記憶されている。部品格納部6は、ダイアログボックス情報記憶部61とコントロール情報記憶部62とレイアウト情報記憶部63とレイアウト設定部64とを有する。
【0027】
ダイアログボックス情報記憶部61には、ダイアログボックス情報が記憶されている。ダイアログボックス情報は、ダイアログボックス120の型、見出し、見出しのフォント及びフォントのポイント数を示す情報である。コントロール情報記憶部62には、ダイアログボックス120上に配置されるコントロールボックス121の種類及びコントロールボックス121のレイアウトが記憶されている。ここで、コントロールボックス121には、キーとして機能するボタン、及び情報を記入するテキストボックスが含まれる。レイアウト情報記憶部63には、表示部2の画面100上に表示されるダイアログボックス120の位置及び大きさが記憶される。
【0028】
なお、このダイアログボックス情報記憶部61とコントロール情報記憶部62とレイアウト情報記憶部63とは、一度格納された情報が更新されるまでは格納され続ける不揮発性の記憶装置によって構成される。
【0029】
画面作成部41は、部品格納部6から、画面100に配置する部品又は配置の情報となるダイアログボックス情報及びコントロール情報を読み出して、画面100を作成する。画面100の作成では、レイアウト情報が示す位置及び大きさの領域にダイアログボックス120を配置し、また、ダイアログボックス120の領域に各種のコントロールボックス121を配置する。
【0030】
操作部3の操作によって、画面100上に表示しているカーソルが複数のダイアログボックス120をたどるように移動する。カーソルの移動については、ここでは省略し、追って詳細に説明する。
【0031】
また、画面作成部41は、部品格納部6のレイアウト情報記憶部63にレイアウト情報が記憶されていると、このレイアウト情報を読み出し、ダイアログボックス120のレイアウトを行う。
【0032】
部品格納部6のレイアウト設定部64は、主にプロセッサを含み構成され、レイアウトライブラリ8の中から、画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させておくことで、ダイアログボックス120のレイアウトを設定する。すなわち、画面作成部41は、レイアウトライブラリ8からレイアウト設定部64が選択した一のレイアウト情報を読み出して、ダイアログボックス120を配置する。
【0033】
次に、レイアウトライブラリ8について図3を参照にして説明する。図3は、レイアウト情報を示すデータ構成図である。
【0034】
レイアウトライブラリ8は、図3に示すように、それぞれの一の撮影方式に対応した各種のレイアウト情報80とレイアウト情報テーブル81とを記憶している。なお、図3では、レイアウト情報テーブル81を省略している。
【0035】
レイアウトライブラリ8に記憶されている各種のレイアウト情報80は、画像表示装置1が表示する医用画像の各種撮影方式に対応している。一の撮影方式には複数種類のレイアウト情報80が対応している。
【0036】
次に、レイアウト情報テーブル81について、図4を参照にして説明する。図4は、レイアウトID82と撮影方式情報83との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【0037】
図4に示すように、レイアウト情報テーブル81には、レイアウトライブラリ8に記憶されている各種のレイアウト情報80を識別するレイアウトID82と、レイアウトID82で識別されるレイアウト情報80が適合している撮影方式を示す撮影方式情報83とが対応付けられて記憶されている。
【0038】
すなわち、レイアウト情報80は、X線CT装置、X線装置、超音波診断装置、MR装置、核医学装置等のいずれの画像診断装置Mによる撮影方式かに応じてそれぞれに対応して用意され、例えば、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報80は、X線CT装置により撮影される被検体に係る情報を効果的に入力及び修正する複数のダイアログボックス120のレイアウト情報80を定めている。図3では、1つのレイアウト情報80に、複数のダイアログボックス120の位置及び大きさが含まれることを示している。各レイアウト情報80は、図4に示すレイアウト情報テーブル81によって対応する撮影方式が識別される。
【0039】
レイアウト設定部64は、画像診断装置Mの撮影方式を示す撮影方式情報83を受けて、それを基に、レイアウトID82を検索し、このレイアウトID82を基にレイアウトライブラリ8からレイアウト情報80を読み出し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。レイアウト設定部64は、3つの手段によって画像診断装置Mの撮影方式を認識する。
【0040】
例えば、レイアウト設定部64は、第1に、操作部3を用いた撮影方式の入力によって認識する。第2に、画像表示装置1に医用画像を送信している画像診断装置Mの機種を識別する装置情報によって認識する。第3に、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報によって認識する。
【0041】
なお、画像表示装置1の出荷時には、レイアウト情報記憶部63には、初期値であるレイアウト情報80が記憶されている。画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41がレイアウト情報記憶部63に記憶された初期値であるレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0042】
画像表示装置1の例えば試用時に、画像診断装置Mの撮影方式の認識を画像表示装置1が受けると、レイアウト設定部64が、その撮影方式に対応したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。すなわち、レイアウト設定部64は、レイアウト情報80を更新する。画面作成部41がレイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0043】
画像表示装置1の稼働時には、画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41が、その撮影方式に対応したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。
【0044】
画面作成部41は、画面100の作成において、レイアウト情報80に係るダイアログボックス情報をダイアログボックス情報記憶部61から取得し、ダイアログボックス情報に係るコントロール情報をコントロール情報記憶部62から取得する。
【0045】
なお、レイアウトライブラリ8は、各種の撮影方式に対応したレイアウト情報80を記憶したものを示したが、これに限らず、レイアウトライブラリ8は、各種の検査項目に対応したレイアウト情報80を記憶したものであっても良い。
【0046】
さらに、レイアウトライブラリ8は、各種の撮影方式に対応したレイアウト情報80を記憶すると共に、各種の検査項目に対応したレイアウト情報80を記憶するものであっても良い。
【0047】
さらに、撮影方式毎に又は検査項目毎にレイアウト情報80を分けて記憶するようにしても良い。
【0048】
(第1の具体例の動作)
先ず、操作部3を用いた撮影方式選択の入力を受けることにより画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置する第1の具体例の動作を図5に基づき説明する。図5は、第1の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示の動作を示すフロー図である。
【0049】
まず、画面作成部41は、ダイアログボックス情報記憶部61から初期値であるダイアログボックス情報を読み出し(ステップS101)、コントロール情報記憶部62から初期値であるコントロール情報を読み出す(ステップS102)。
【0050】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に応じた領域にコントロールボックス121を配置したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置し、また、画面作成部41は、画像診断装置Mの各種の撮影方式を選択可能なプルダウンメニュを配置し、それによって画面100を作成する(ステップS103)。
【0051】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力する。表示制御部4は、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS104)。
【0052】
操作者が操作部3を用いて、プルダウンメニュの中から各種の撮影方式のうちのいずれかを選択すると(ステップS105:Yes)、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、選択された撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS106)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS107)。
【0053】
そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS108)。レイアウト情報記憶部63にレイアウト情報80が記憶されると、画面作成部41は、ダイアログボックス情報記憶部61からダイアログボックス情報を読み出し(ステップS109)、コントロール情報記憶部62からコントロール情報を読み出す(ステップS110)。
【0054】
そして、新たに記憶されたレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面作成部41が複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し(ステップS111)、画面100を表示部2に出力する。複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS112)。
【0055】
(第2の具体例の構成)
次に、画像表示装置1に医用画像を送信している画像診断装置Mの機種を識別する情報に応じて画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80で複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成する第2の具体例を図6に基づき説明する。
【0056】
図6は、第2の具体例に係る画像表示装置1のさらに詳細な構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0057】
第2の具体例に係る画像表示装置1は、受信部9を有する。受信部9は、ネットワークインターフェースであり、ネットワークNを介して画像診断装置Mと通信を確立し、画像診断装置Mから医用画像を受信する。
【0058】
この受信部9は、ネットワークアダプタのケーブルを接続するためのコネクタと、Ethernet(登録商標)等のLAN規格に準拠したネットワークに接続するために必要となる回路を備えたLANカード、LANボード、LANアダプタ等の機器である。ネットワークNは、電子データの電送が可能な電信通信回線である。例えば、電話回線網、ISDN、FDDI、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV、LAN等、又はこられの複合が採用される。医用画像の送信先である画像表示装置1と、医用画像の送信元とはネットワーク通信技術を利用して、相互にデータ通信が可能となっている。ネットワーク通信技術には、例えばWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)、TCP/IPプロトコル、又はDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)プロトコル等が採用される。
【0059】
受信部9により画像診断装置Mと接続が確立する際、受信部9は、画像診断装置Mの装置名、IPアドレス、ステーションネーム、又はAEタイトル等の画像診断装置Mを識別する装置情報を受信する。撮影情報に対して一の撮影方式が定まる。そのため、この撮影情報は、ともに受信した画像診断装置Mの撮影方式を特定する情報となる。
【0060】
レイアウト情報テーブル81には、撮影方式情報83として、撮影方式を一意に特定する装置情報が記憶され、その装置情報とレイアウトID82とが対応付けられている。レイアウト設定部64は、ともに受信した画像診断装置Mの撮影方式を特定する装置情報からレイアウト情報80を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0061】
(第2の具体例の動作)
図7は、第2の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示動作を示すフロー図である。
【0062】
まず、受信部9は、ネットワークNに接続された画像診断装置Mから通信を確立するために装置情報を受信し(ステップS201)、続けて通信が確立すると画像診断装置MからネットワークNを介して医用画像を受信する(ステップS202)。受信した医用画像は、医用画像記憶部5に記憶される(ステップS203)
【0063】
次に、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、受信した装置情報が表す撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS204)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS205)。
【0064】
そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS206)。
【0065】
画面作成部41は、ダイアログボックス情報とコントロール情報を読み出し(ステップS207)、さらに、レイアウト設定部64が撮影方式を表す装置情報に基づき設定したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS208)。
【0066】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に応じた領域にコントロールボックス121を配したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置することで、画面100を作成する(ステップS209)。
【0067】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力することで、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS210)。
【0068】
このように画像表示装置1では、医用画像を送信してきた画像診断装置Mの撮影方式を装置情報から特定することによっても、画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置した画面100を作成することが可能となる。
【0069】
(第3の具体例の構成)
次に、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報に応じて画像診断装置Mの撮影方式に対応したレイアウト情報80でダイアログボックス120を配置した画面100を作成する第3の具体例を図8に基づき説明する。
【0070】
図8は、第3の具体例に係る画像表示装置1のさらに詳細な構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0071】
第3の具体例に係る画像表示装置1では、レイアウト設定部64は、医用画像記憶部5から医用画像の撮影方式を認識する情報を取得する。医用画像には、被検体の画像を示す画像データの他に、タグと情報を対にしたエレメントが複数付帯する。レイアウト設定部64は、エレメントのうち、モダリティ情報を取得する。モダリティ情報は、付帯する医用画像を撮影した画像診断装置Mの種類を識別する情報である。例えば、モダリティ情報は、X線CT装置であることを示すデータ列や、超音波診断装置であることを示すデータ列である。モダリティ情報に対して一の撮影情報が定まるため、このモダリティ情報は、付帯した医用画像の撮影方式を特定する情報となる。
【0072】
レイアウト情報テーブル81には、撮影方式情報83として、撮影方式を一意に特定するモダリティ情報が記憶され、このモダリティ情報とレイアウトID82とが対応付けられている。レイアウト設定部64は、付帯した医用画像の撮影方式を特定するモダリティ情報からレイアウト情報80を選択し、レイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0073】
(第3の具体例の動作)
図9は、第3の具体例に係る画像表示装置1の画面100の表示動作を示すフロー図である。
【0074】
先ず、レイアウト設定部64は、医用画像記憶部5に記憶されている医用画像に付帯しているモダリティ情報を読み出す(ステップS301)。
【0075】
次に、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8に記憶されているレイアウト情報テーブル81から、読み出したモダリティ情報が表す撮影方式情報83に対応するレイアウトID82を読み出し(ステップS302)、読み出したレイアウトID82に対応するレイアウト情報80をレイアウトライブラリ8から読み出す(ステップS303)。そして、レイアウト設定部64は、レイアウトライブラリ8から読み出したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる(ステップS304)。
【0076】
画面作成部41は、ダイアログボックス情報とコントロール情報を読み出し(ステップS305)、さらに、レイアウト設定部64が撮影方式を表す装置情報に基づき設定したレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS306)。
【0077】
そして、画面作成部41は、ダイアログボックス情報に対応した領域にコントロールボックス121を配置したダイアログボックス120を予め用意されているテンプレートに配置することで、画面100を作成する(ステップS307)。
【0078】
画面作成部41は、画面100の生成が終了すると、表示部2に出力することで、ダイアログボックス120を配置した画面100を表示部2に表示させる(ステップS308)。
【0079】
このように画像表示装置1では、表示しようとしている医用画像の撮影方式をこの医用画像に付帯しているモダリティ情報から特定することによっても、医用画像の撮影方式に対応したレイアウト情報80で複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成することが可能となる。
【0080】
以上の第1の実施形態に係る第1乃至第3の具体例によると、画像診断装置Mの撮影方式により撮影された被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0081】
[第2の実施の形態]
(構成)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の構成について図10を参照にして説明する。図10は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。第1の具体例の画像表示装置1と同一構成又は同一機能には、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0082】
第1の実施形態では、レイアウト設定部64が、画像診断装置Mの撮影方式に対応するレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63からレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面100を作成する。
【0083】
第2の実施形態では、カーソル管理部7が、画面100上を移動するカーソルの過去の移動位置の履歴に基づき、最も効果的なレイアウト情報80を求め、求めたレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63からレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80が示すレイアウトにより、画面100を作成する。
【0084】
次に、カーソル管理部7の詳細について、図11から図15を参照にして説明する。図11はコスト関数テーブルを説明する図である。
【0085】
図11は、レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量と画像診断装置の種類との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。図11では、2つのテーブルが(a)及び(b)に示されている。まず、(a)に示すテーブルを使って説明する。その後に、(a)及び(b)に示す2つのテーブルの関係について説明する。
【0086】
カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業の開始から画面100での作業の終了までの間において、カーソルの移動位置を所定時間(例えば10ms)毎に取得し、カーソルの過去の移動位置の履歴を記憶部に記憶する。
【0087】
なお、画面100での作業の開始とは、例えば、画面100において、予め定められた1又は複数のダイアログボックス120に配置した所定の1又は複数のコントロールボックス121をカーソルが指定した時をいう。また、画面100での作業の終了とは、画面100において、予め定められた1又は複数のダイアログボックス120に配置した所定の1又は複数のコントロールボックス121をカーソルが指定し、そのコントロールボックス121(例えば、次の段階の作業へ移行するための図2の(5)で示す「SRART」ボタン)をカーソルが指定し、コントロールボックス121が作業終了の指示をした時をいう。
【0088】
ここで、記憶部は、RAM等のワークメモリ及びROM、HDD等の外部記憶装置である。記憶部としては、例えば、レイアウト情報記憶部63であっても良い。以下、説明の都合上、記憶部をレイアウト情報記憶部63として説明する。
【0089】
カーソル管理部7は、レイアウト情報毎にダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の総移動量をレイアウト情報に対応付けてレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0090】
カーソル管理部7は、カーソルの過去の総移動量をコスト関数により求める。コスト関数により表したカーソルの過去の総移動量を、図11(a)のテーブルに示す。カーソル管理部7は、次の式(1)により、カーソルの過去の総移動量を求める。
W(a,n)=(L1)^2+(L2)^2+…+(Ln)^2
…(1)
ここで、Wはコスト関数、aはレイアウト情報80の種類、nは過去のカーソルの履歴の総数、L1、L2、…、Lnは、過去のカーソル履歴の識別番号1、2、…、nに係るそれぞれのカーソル移動距離を表す。
【0091】
図11でわかるように、画像診断装置Mの種類により、同じレイアウト情報であっても、カーソルの過去の総移動量は異なる。カーソル管理部7は、画像診断装置Mの種類毎に、最小の総移動量のレイアウト情報80を求める。
【0092】
カーソル管理部7は、例えば、図11に示すように、画像診断装置MがX線CT装置では、カーソルの過去の総移動量が「1406」で最小となるレイアウトCを求める。また、画像診断装置MがMR装置では、カーソルの過去の総移動量が「1265」で最小となるレイアウトBを求める。さらに、画像診断装置Mが超音波診断装置ではカーソルの過去の総移動量が「876」で最小となるレイアウトAを求める。
【0093】
カーソル管理部7は、求めたレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。したがって、カーソル管理部7は、画像診断装置Mの種類毎に、カーソルの過去の総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
また、操作部3が、画面100上のプルダウンメニュから画像診断装置Mの種類を選択する。レイアウト設定部64は、選択された画像診断装置Mに対するレイアウト情報80を、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80の中から選択する。
【0094】
それにより、画像診断装置Mの撮影方式により撮影された被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が更に適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことが可能となる。
【0095】
次に、図11の(a)及び(b)に示す2つのテーブルを比較する。画像診断装置Mが超音波装置である場合に、レイアウトBのカーソルの過去の総移動量が(a)では「975」であり、また、(b)では「870」である。総移動量が異なる理由は、カーソル管理部7が、カーソルの過去の総移動量が最小であるものに更新するためである。このようなカーソルの過去の総移動量の更新は、一定期間毎に又は逐次行われる。
【0096】
また、図11(b)において、画像診断装置Mが超音波診断装置である場合に、カーソルの過去の総移動量は、「876」、「870」、「1623」及び「1974」となる。カーソル管理部7は、カーソルの過去の総移動量が最小である「870」のレイアウトBを求める。それにより、レイアウト情報がレイアウトAからレイアウトBに変更になる。カーソルの過去の総移動量の更新が一定期間毎に又は逐次行われることで、レイアウト情報の更新が行われる場合が生じる。レイアウト情報の間で、カーソルの過去の総移動量が微差である場合がある。この場合に、レイアウト情報の更新が頻繁に行われるおそれがあり、作業性低下の原因になる。そのため、カーソルの過去の総移動量の数値をまるめても良い。例えば、数値の一位を切り捨て、切り上げ、又は四捨五入しても良い。レイアウト情報の間で、カーソルの過去の総移動量が最小で同じになった場合には、レイアウト情報を更新しない。
【0097】
なお、カーソル管理部7は、検査項目の種類に対して、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求めても良い。例えば、検査項目が、消化器、循環器、産婦人科の種類があるとき、検査項目毎に、カーソル管理部7は、カーソルの総移動量を求める。カーソル管理部7は、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求める。したがって、カーソル管理部7は、検査項目毎に、カーソルの過去の総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させる。
【0098】
また、操作部3が、画面100上のプルダウンメニュから検査項目を選択する。レイアウト設定部64は、選択された検査項目に対するレイアウト情報80を、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80の中から選ぶ。
【0099】
それにより、検査項目に係る撮影をされた被検体に係る情報の入力及び修正する複数のダイアログボックス120を、検査項目に対応するレイアウト情報80に基づき配置することにより、被検体に係る情報を入力及び修正するダイアログボックス120が更に適切な配置となり、被検体に係る情報の入力及び修正を更に効果的に行うことが可能となる。
【0100】
次に、表示部2に表示された画面100について、図12を参照にして説明する。前記したように、画面作成部41は、レイアウト情報80に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、その画面100を表示部2に出力し、表示部2は画面100を表示する。
【0101】
図12は、レイアウト情報に基づいて複数のダイアログボックス120を配置した画面100を説明する図である。図12(a)は、図2のダイアログボックスをさらに抽象化した説明図である。また、図12(b)は、(a)とは異なるレイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【0102】
画面作成部41は、互いに異なるレイアウト情報に基づいて、図12(a)及び(b)に示す画面100をそれぞれ作成する。図12では、画面100に配置した各ダイアログボックス120に符号「1」から「7」を付してある。図12(a)及び(b)は、同一種類で同一数のダイアログボックス120を配置してある。
【0103】
(動作)
次に、レイアウト情報80に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100上でのカーソルの動きついて、図13を参照にして説明する。図13では、カーソルを白抜きの矢印で表し、また、カーソルの動きを一点鎖線で示す。
【0104】
図13(a)〜(d)では、説明の都合上、符号「1」〜「7」をダイアログボックス120a〜120gに付してある。図13(a)は図12(a)に対応した図である。図13(a)に示すカーソルの動き(1)、(3)、(7)及び(5)は、例えば、画像診断装置MがX線CT装置である場合の動きである。図13(a)でわかるように、カーソルが(1)、(3)、(7)及び(5)の順番で移動すると、カーソルは、連続するダイアログボックス120a〜120c〜120g〜120eをたどるように動く。カーソルは無駄な動きがなく、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120b、120d、120fを跨ぐようなことがない。それにより、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100での被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0105】
図13(d)は図12(b)に対応した図である。図13(d)に示すカーソルの動き(2)、(3)、(6)及び(5)は、例えば、画像診断装置Mが超音波診断装置である場合の動きである。図13(d)でわかるように、カーソルが(2)、(3)、(6)及び(5)の順番で移動すると、カーソルは、連続するダイアログボックス120b〜120c〜120f〜120eをたどるように動く。カーソルは、図13(a)に示すカーソルと同様に、無駄な動きがなく、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120a、120d、120gを跨ぐようなことがない。それにより、超音波診断装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100での被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0106】
次に、超音波診断装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100で、カーソルがX線CT装置の順番(1)、(3)、(7)及び(5)で移動した場合について、図13(c)を参照にして説明する。
【0107】
図13(c)でわかるように、カーソルは、ダイアログボックス120cからダイアログボックス120gに移動するとき、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120fを跨ぐように移動する。これは、カーソルにとって無駄な動きである。それにより、図13(c)に示す超音波診断装置の画面100では、X線CT装置の撮影を受けた被検体に係る情報の入力及び修正は効果的であるとはいえない。
【0108】
なお、以上の図13(c)を参照にした説明は、図13(a)と比較するための説明であり、実際には、このようなレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100が作成されることはない。
【0109】
また、次に、X線CT装置の撮影方式に対応するレイアウト情報に基づき、ダイアログボックス120を配置した画面100で、カーソルが超音波診断装置の順番(2)、(3)、(6)及び(5)で移動した場合について、図13(b)を参照にして説明する。
【0110】
図13(b)でわかるように、カーソルは、ダイアログボックス120cからダイアログボックス120fに移動するとき、被検体に係る情報の入力及び修正に関係ないダイアログボックス120dを跨ぐように移動する。これは、カーソルにとって無駄な動きである。それにより、図12(b)に示すX線CT装置の画面100では、超音波診断装置の撮影を受けた被検体に係る情報の入力及び修正は効果的であるとはいえない。
【0111】
なお、以上の図13(b)を参照にした説明は、図13(d)と比較するための説明であり、実際には、このようなレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120a〜120gを配置した画面100が作成されることはない。
【0112】
次に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める手順について、図14を参照にして説明する。図14は、カーソルの総移動量を求める手順を示すフロー図である。
【0113】
カーソル管理部7は、各種の画像診断装置Mの撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報80の各々に基づき、表示部2の画面100上に表示された複数のダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80の種類毎に予め記憶しておく(ステップS401)。
【0114】
例えば、カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業が開始してから画面100での作業が終了するまでの間において、カーソルの移動位置を所定時間毎に取得し、カーソルの過去の移動位置の履歴を例えばレイアウト情報記憶部63に記憶する。
【0115】
カーソル管理部7は、レイアウト情報記憶部63に記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80の種類毎に読み出す(ステップS402)。カーソル管理部7は、レイアウト情報80の読み出しを、被検体に係る情報の入力及び修正の作業に並行して行っても良く、その作業が終了した後に行っても良い。
【0116】
次に、カーソル管理部7は、レイアウト情報80の種類に対応して、レイアウト情報80の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める(ステップS403)。カーソル管理部7は、上記した式(1)のコスト関数に基づき、カーソルの総移動量を求める。
【0117】
カーソル管理部7は、レイアウト情報80の種類毎に求められたカーソルの総移動量をレイアウト情報記憶部63に記憶する(ステップS404)。なお、カーソル管理部7は、求めたカーソルの総移動量と、既にレイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの総移動量とを比較し、求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合に、求めたカーソルの総移動量をレイアウト情報記憶部63に記憶するようにしても良い。
【0118】
なお、図14に示すフロー図の説明では、カーソル管理部7は、カーソルの過去の移動位置の履歴を、撮影方式の種類に関係付けることなくレイアウト情報記憶部63に記憶させたが、撮影方式の種類に関係付けて記憶させても良い。また、カーソル管理部7は、撮影方式に限らず、循環器、消化器、産婦人科等の検査項目の種類に関係付けて、カーソルの過去の移動位置の履歴をレイアウト情報記憶部63に記憶させても良い。
【0119】
次に、複数のダイアログボックス120を配置した画面100を表示する手順について図15を参照にして説明する。図15は、レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示させる手順を示すフロー図である。
【0120】
レイアウト情報記憶部63は、更新されたレイアウト情報80又は初期値であるレイアウト情報80を記憶している。画像表示装置1の立ち上げを受けて、画面作成部41は、レイアウト情報記憶部63に記憶されたレイアウト情報80を読み出し、読み出したレイアウト情報80に基づき画面100を作成する。作成した画面100を表示部2に出力し、表示部2は、画面100を表示する。
【0121】
医用画像の操作方式の情報を画像表示装置1が受信する(ステップS501)。なお、撮影方式は、前記第1の具体例では、操作部3を用いた画面100上のプルダウンメニュの選択の入力から特定が可能である。また、前記第2の具体例では、医用画像を送信してきた画像診断装置Mの機種を識別する装置情報から特定することも可能である。さらに、前記第3の具体例では、医用画像に付帯している撮影した画像診断装置Mの機種を示すモダリティ情報から特定することも可能である。
【0122】
カーソル管理部7は、受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63から読み出す(ステップS502)。例えば、図11で説明すると、受信した撮影方式が、X線CT装置の撮影方式である場合に、カーソル管理部7は、レイアウトAからレイアウトDを読み出す。
【0123】
カーソル管理部7は、読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求める(ステップS503)。図11では、カーソル管理部7は、カーソルの最小の総移動量「1406」を求める。
【0124】
カーソル管理部7は、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報を求める(ステップS504)。図11では、カーソルの最小の総移動量である「1406」のレイアウトCを求める。
【0125】
画面作成部41は、求められたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成し、表示部2に出力する。表示部2は、画面100を表示する(ステップS505)。
【0126】
なお、図15に示すフロー図では、画面作成部41がレイアウト情報80を読み出す場合に、カーソル管理部7が最小の総移動量を求めたが、これに限らない。例えば、撮影方式の情報を受信する前に、カーソル管理部7が、カーソルの最小の総移動量を求めておき、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報80をレイアウト情報記憶部63に記憶させておいても良い。
【0127】
この場合は、撮影方式の情報を受信すると(ステップS501)、画面作成部41が、レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックス120を配置した画面100を作成する。すなわち、上記したステップS502からステップS504までのステップは、不要となる。
【0128】
また、ステップS503において、カーソル管理部7がカーソルの最小の総移動量を求めるときに、カーソル管理部7が求めたカーソルの最小の総移動量に係るレイアウト情報80を、最初に検索するように所定のアドレスに記憶しても良い。
【0129】
以上、カーソルの総移動量が最小となるレイアウト情報80に基づいて、画面100を作成し、表示部2に表示する手順を説明した。
【0130】
上記の画面100を表示する手順では、ユーザ(例えば、病院)が被検体に係る情報の入力及び修正をする実際のカーソルの総移動量に対して、図11に示すカーソルの総移動量が近い数値であれば、図11に示すカーソルの総移動量をそのまま用いることができる。
【0131】
次に、ユーザが、被検体に係る情報の入力及び修正をする実際のカーソルの総移動量に基づいて、カーソル管理部7がカーソルの総移動量の最小を求め、場合より最小の総移動量を更新する手順について、図16を参照にして説明する。図16は、カーソルの最小の総移動量を求める手順のフロー図である。
【0132】
先ず、撮影方式に対応するレイアウト情報80に基づき画面作成部41が画面100を作成し、表示部2が表示した画面100上で、被検体に係る情報の入力及び修正をする場合に、カーソル管理部7は、画面100上のダイアログボックス120をたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報80に対応してレイアウト情報記憶部63に記憶する(ステップS601)。
【0133】
カーソル管理部7は、レイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求める(ステップS602)。
【0134】
このとき、カーソル管理部7は、被検体に係る情報を入力するための画面100での作業が開始してから画面100での作業が終了するまでの間において、取得されたカーソルの移動位置の履歴に基づいて、カーソルの総移動量を求める。これに対して、カーソル管理部7は、画面100での作業が終了するに至らないカーソルの移動位置の履歴に基づいて、カーソルの総移動量を求めない。
【0135】
カーソル管理部7は、求めたカーソルの総移動量と、既にレイアウト情報記憶部63に記憶されたカーソルの最小の総移動量とを比較する(ステップS603)。なお、レイアウト情報記憶部63にカーソルの最小の総移動量が記憶されていない場合は、求めたカーソルの総移動量を最小の総移動量としてレイアウト情報記憶部63に記憶する。
【0136】
カーソル管理部7は、比較した結果、求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合(ステップS603:Yes)に、求めたカーソルの総移動量により、最小の総移動量を更新する(ステップS604)。それにより、ユーザにとって最適なレイアウト情報80に基づいて、画面作成部41が画面100を作成することになるため、ユーザが被検体に係る情報の入力及び修正を効果的に行うことが可能となる。
【0137】
また、図15及び図16のフロー図に示す手順を用いれば、各撮影方式に対応した最適なレイアウト情報を求めることも可能となる。
【0138】
さらに、記憶部(例えばレイアウト情報記憶部63)に記憶されたレイアウト情報の全てに対して、図15及び図16のフロー図に示す手順を行えば、各撮影方式に対応した最適なレイアウト情報を自動的に求めることも可能となる。
【0139】
以上の実施形態では、画像表示装置1、画像診断装置M、制御プログラム、及び画像表示方法について説明した。
【0140】
なお、実施形態に係る画像表示装置1又はこれと同一構成を含む画像診断装置Mは、具体的には、各構成の専用回路で実現してもよいし、画像表示装置1又は画像診断装置Mを所謂コンピュータとし、又はコンピュータを搭載するようにし、制御プログラムを実行させることで実現しても良い。
【0141】
コンピュータは、CPU等の演算制御装置と、RAM等の主記憶装置と、ROMやHDD等の外部記憶装置を有し、外部記憶装置に記憶された制御プログラムを適宜、主記憶装置に展開し、演算制御装置で解読及び実行する装置である。
【0142】
図17は、制御プログラムの構成を示す模式図である。制御プログラムは、例えば、OS200とミドルウェア201と、ライブラリ202とアプリケーション203とで構成することができる。一例を挙げると、OS200とミドルウェア201とライブラリ202とアプリケーション203とをそれぞれ適宜解読及び実行することにより、コンピュータを、表示制御部4として機能させる。
【0143】
また、アプリケーション203により、コンピュータを医用画像記憶部5と画面作成部41として機能させる。さらに、ミドルウェア201によりコンピュータを部品格納部6として機能させ、ライブラリ202により、コンピュータをレイアウトライブラリ8として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】レイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【図3】レイアウト情報を示すデータ構成図である。
【図4】撮影方式情報とレイアウトIDとの関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【図5】第1の具体例に係る画像表示装置の画面の表示の動作を示すフロー図である。
【図6】第2の具体例に係る画像表示装置のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】第2の具体例に係る画像表示装置の画面の表示動作を示すフロー図である。
【図8】第3の具体例に係る画像表示装置のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】第3の具体例に係る画像表示装置の画面の表示動作を示すフロー図である。
【図10】本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図11】レイアウト情報の種類毎のカーソルの総移動量と画像診断装置の種類との関係を表したテーブルを示すデータ構成図である。
【図12】(a)は図2のダイアログボックスをさらに抽象化した説明図、(b)は、異なるレイアウト情報に基づいて表示された複数のダイアログボックスを説明する図である。
【図13】(a)及び(c)は一の撮影方式に対応するレイアウトを示す図、(b)及び(d)は他の撮影方式に対応するレイアウトを示す図である。
【図14】カーソルの総移動量を求める手順を示すフロー図である。
【図15】レイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示させる手順を示すフロー図である。
【図16】カーソルの最小の総移動量を求める手順のフロー図である。
【図17】制御プログラムの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0145】
1 画像表示装置
2 表示部
3 操作部
4 表示制御部
41 画面作成部
5 医用画像記憶部
6 部品格納部
61 ダイアログボックス情報記憶部
62 コントロール情報記憶部
63 レイアウト情報記憶部
64 レイアウト設定部
7 カーソル管理部
8 レイアウトライブラリ
80 レイアウト情報
81 レイアウト情報テーブル
82 レイアウトID
83 撮影方式情報
9 受信部
10 撮影部
100 画面
120 ダイアログボックス
121 コントロールボックス
200 OS
201 ミドルウェア
202 ライブラリ
203 アプリケーション
M 画像診断装置
N ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、
表示部と、
前記複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記受信された医用画像に係る撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記医用画像は、撮影した画像診断装置の種類を識別するモダリティ情報を付帯し、
前記表示制御部は、受信された医用画像についての前記モダリティ情報に基づき特定される前記撮影方式に対応した前記レイアウト情報を前記記憶部から取得することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
操作部を有し、
前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を、前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、
前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記記憶部は、一のレイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどる前記カーソルの過去の移動位置を、前記レイアウト情報に対応付けて予め記憶し、
さらに、前記記憶部は、前記レイアウト情報に対応付けて予め記憶された前記カーソルの過去の移動位置の履歴から算出されたカーソルの過去の総移動量を、前記レイアウト情報に対応付けて記憶することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
複数種類の検査項目の中から選択された検査項目に基づいて被検体の医用画像をそれぞれ撮影する撮影部と、
表示部と、
前記被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の検査項目に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記選択された前記検査項目に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、
操作部と、を備え、
前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、
前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする画像診断装置。
【請求項6】
超音波診断装置、X線CT装置、X線装置、MR装置、又は核医学装置のいずれかの撮影方式で撮影された医用画像を前記表示部の画面上に表示させるコンピュータを、
前記医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記各種類の撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づき前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各々の大きさで表示させる表示制御部と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
前記医用画像は、撮影した画像診断装置の種類を識別するモダリティ情報を付帯し、
前記表示制御部は、前記モダリティ情報に基づき、前記撮影方式に対応した前記レイアウト情報を前記記憶部から取得することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報の各々に基づき、表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に予め記憶しておくステップと、
前記記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に読み出すステップと、
前記レイアウト情報の種類に対応して、レイアウト情報の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、
前記レイアウト情報の種類毎に求められた複数のカーソルの総移動量を記憶するステップと、
前記操作方式の情報を受信するステップと、
前記受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報を読み出すステップと、
前記読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求めるステップと、
前記カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求めるステップと、
前記求めたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示するステップと、
を有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
前記求めたレイアウト情報に基づき表示されたダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報に対応して記憶しておくステップと、
前記記憶されたカーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、
前記求めたカーソルの総移動量と、前記レイアウト情報に対応するカーソルの最小の総移動量とを比較するステップと、
前記比較した結果、前記求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合に、前記求めたカーソルの総移動量によって前記最小の総移動量を更新するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の画像表示方法。
【請求項1】
撮影方式が異なる複数種類の画像診断装置の医用画像を選択的に受信可能に構成された画像表示装置であって、
表示部と、
前記複数種類の撮影方式のいずれかで撮影された被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記受信された医用画像に係る撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記医用画像は、撮影した画像診断装置の種類を識別するモダリティ情報を付帯し、
前記表示制御部は、受信された医用画像についての前記モダリティ情報に基づき特定される前記撮影方式に対応した前記レイアウト情報を前記記憶部から取得することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
操作部を有し、
前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を、前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、
前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記記憶部は、一のレイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどる前記カーソルの過去の移動位置を、前記レイアウト情報に対応付けて予め記憶し、
さらに、前記記憶部は、前記レイアウト情報に対応付けて予め記憶された前記カーソルの過去の移動位置の履歴から算出されたカーソルの過去の総移動量を、前記レイアウト情報に対応付けて記憶することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
複数種類の検査項目の中から選択された検査項目に基づいて被検体の医用画像をそれぞれ撮影する撮影部と、
表示部と、
前記被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の検査項目に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記選択された前記検査項目に対応した前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各大きさで表示させる表示制御部と、
操作部と、を備え、
前記記憶部は、さらに、前記操作部の指示を受けて前記表示部の画面上の指示された位置に表示されるカーソルが、前記レイアウト情報に基づき前記表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の総移動量を前記レイアウト情報に対応付けて記憶し、
前記表示制御部は、前記カーソルの最小の総移動量に対応する前記レイアウト情報に基づいて、前記複数のダイアログボックスを表示部の画面上に表示させることを特徴とする画像診断装置。
【請求項6】
超音波診断装置、X線CT装置、X線装置、MR装置、又は核医学装置のいずれかの撮影方式で撮影された医用画像を前記表示部の画面上に表示させるコンピュータを、
前記医用画像を撮影される被検体に係る情報を入力及び修正する複数のダイアログボックスが前記表示部の画面上に表示される位置及び大きさのレイアウト情報であって、前記各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に複数のレイアウト情報を記憶する記憶部と、
前記各種類の撮影方式に対応した前記レイアウト情報に基づき前記複数のダイアログボックスを前記表示部の画面上の各位置に各々の大きさで表示させる表示制御部と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
前記医用画像は、撮影した画像診断装置の種類を識別するモダリティ情報を付帯し、
前記表示制御部は、前記モダリティ情報に基づき、前記撮影方式に対応した前記レイアウト情報を前記記憶部から取得することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
各種類の撮影方式に対応し、かつ種類毎に用意された複数種類のレイアウト情報の各々に基づき、表示部の画面上に表示された複数のダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に予め記憶しておくステップと、
前記記憶しておいたカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報の種類毎に読み出すステップと、
前記レイアウト情報の種類に対応して、レイアウト情報の種類毎に、カーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、
前記レイアウト情報の種類毎に求められた複数のカーソルの総移動量を記憶するステップと、
前記操作方式の情報を受信するステップと、
前記受信した撮影方式に対し用意された複数種類のレイアウト情報を読み出すステップと、
前記読み出された複数種類のレイアウト情報に対応する複数のカーソルの総移動量の中から最小の総移動量を求めるステップと、
前記カーソルの最小の総移動量に対応するレイアウト情報を求めるステップと、
前記求めたレイアウト情報に基づき複数のダイアログボックスを表示するステップと、
を有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
前記求めたレイアウト情報に基づき表示されたダイアログボックスをたどるカーソルの過去の移動位置の履歴を、レイアウト情報に対応して記憶しておくステップと、
前記記憶されたカーソルの過去の移動位置の履歴からカーソルの総移動量を求めるステップと、
前記求めたカーソルの総移動量と、前記レイアウト情報に対応するカーソルの最小の総移動量とを比較するステップと、
前記比較した結果、前記求めたカーソルの総移動量の方が小さい場合に、前記求めたカーソルの総移動量によって前記最小の総移動量を更新するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の画像表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−136506(P2009−136506A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−316426(P2007−316426)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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