説明

画像記録装置

【課題】画像記録後の記録媒体を乾燥する機能を具備する画像記録装置において、乾燥むらに起因する記録媒体のしわの発生を抑制する。
【解決手段】記録媒体を保持する保持部と、保持部から引き出された記録媒体を間欠的に搬送する搬送部と、搬送部が記録媒体を搬送する搬送経路で間欠停止する記録媒体に、液体を噴射して画像を記録する記録部と、記録部に対して搬送経路の下流側に配置され、記録部から搬送されてきた記録媒体を乾燥する乾燥部とを備え、乾燥部は、記録媒体へ送風する送風ユニットと、搬送経路を移動する記録媒体を挟んで送風ユニットに対向する対向部材とを有し、対向部材の送風ユニットに対向する面には、送風ユニット側に突起する突起部材が設けられており、記録媒体の間欠停止中は、突起部材が記録媒体に当接することで、対向部材と記録媒体の間に隙間が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、記録媒体に液体を噴射して画像を記録する画像記録装置に関し、特に、画像記録後の記録媒体を乾燥させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺の記録媒体を巻いたロールから引き出した記録媒体を間欠搬送するとともに、この搬送経路の途中に設けられた記録ヘッドから間欠停止中の記録媒体にインクを噴射して画像を記録する画像記録装置が知られている。また、特許文献1の画像記録装置では、画像記録後の記録媒体を乾燥するために、記録ヘッドに対して搬送経路の下流側に乾燥装置が設けられている。この乾燥装置は、記録媒体の搬送経路に沿って並ぶ複数のファンと、記録媒体の搬送経路を挟んでこれらのファンに対向する対向部材(ガイド部材)とを有している。そして、記録媒体の間欠停止中に、ファンが記録媒体に向けて送風を行って記録媒体を乾燥させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−046096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような乾燥機能を具備する画像記録装置では、ファンからの風によって記録媒体が対向部材側に追いやられて、記録媒体が対向部材に接触していまい、その結果、乾燥が進まなかった部分とそうでない部分とが記録媒体に混在する場合があった。そして、このような記録媒体の乾燥むらに起因して、記録媒体にしわが発生することが問題となっていた。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像記録後の記録媒体を乾燥する機能を具備する画像記録装置において、乾燥むらに起因する記録媒体のしわの発生を抑制する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、記録媒体を保持する保持部と、保持部から引き出された記録媒体を間欠的に搬送する搬送部と、搬送部が記録媒体を搬送する搬送経路で間欠停止する記録媒体に、液体を噴射して画像を記録する記録部と、記録部に対して搬送経路の下流側に配置され、記録部から搬送されてきた記録媒体を乾燥する乾燥部とを備え、乾燥部は、記録媒体へ送風する送風ユニットと、搬送経路を移動する記録媒体を挟んで送風ユニットに対向する対向部材とを有し、対向部材の送風ユニットに対向する面には、送風ユニット側に突起する突起部材が設けられており、記録媒体の間欠停止中は、突起部材が記録媒体に当接することで、対向部材と記録媒体の間に隙間が形成されることを特徴としている。
【0007】
このように構成された発明(画像記録装置)では、記録部からの液体の噴射を受けて画像が記録された記録媒体を乾燥するために、乾燥部が設けられている。また、この乾燥部は、記録媒体へ送風する送風ユニットと、搬送経路を移動する記録媒体を挟んで送風ユニットに対向する対向部材とを有している。そして、この対向部材の送風ユニットに対向する面には、送風ユニット側に突起する突起部材が設けられており、記録媒体の間欠停止中は、突起部材が記録媒体に当接することで、対向部材と記録媒体の間に隙間が形成される。したがって、対向部材と記録媒体との接触を抑えて、上述のような記録媒体の乾燥むらを低減することができ、その結果、記録媒体のしわの発生が抑制可能となっている。
【0008】
この際、突起部材が記録媒体に当接する部分は曲面であるように、画像記録装置を構成しても良い。このように構成することで、当接部材と記録媒体との間の摩擦が低減されて、突起部材の当接により記録媒体へ損傷等を与えることを抑制できる。
【0009】
また、突起部材は、対向部材に対して着脱自在に構成されても良い。これにより、突起部材を適宜取り外して清掃することが可能となり、画像記録装置のメンテナンス性が向上する。特に、記録媒体は、画像が記録される面の反対側に接着剤層を介してシールを貼り付けた構成を備えるものである場合は、接着剤が付着して突起部材を汚すおそれがあるため、突起部材を着脱自在に構成することが好適である。
【0010】
また、搬送部は、乾燥部に対して搬送経路の上流側で記録媒体を巻き掛ける第1ローラーと、乾燥部に対して搬送経路の下流側で記録媒体を巻き掛ける第2ローラーとを有する画像記録装置においては、第1ローラーの巻き掛け部の搬送経路の下流端と、第2ローラーの巻き掛け部の搬送経路の上流端とを結ぶ仮想直線が、突起部材の送風ユニット側を通過するように構成しても良い。このように構成した場合、記録部材と対向部材の接触をより確実に抑えることができ、記録媒体のしわの発生をより効果的に抑制可能となる。
【0011】
また、搬送部は、間欠搬送中の記録媒体に張力を与えることで、間欠搬送中の記録媒体と突起部材との間に隙間を形成するように、画像記録装置を構成しても良い。これにより、記録媒体の間欠搬送をスムーズに実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用可能な印刷システムの一例を示す模式図。
【図2】ステアリングユニットの構成を示す模式図。
【図3】記録ユニットの構成を部分的に示す平面図。
【図4】乾燥部の内部とその周辺の構成を部分的に示した模式図。
【図5】しわ抑制部材の概略構成を示す斜視図。
【図6】ガイド部材の概略構成を示す斜視図。
【図7】ガイド部材にしわ抑制部材を取り付けた状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明を適用可能な印刷システムの一例を示す模式図である。なお、図1や以下の図面では必要に応じて、装置各部の配置関係を明確にするために、Z軸を鉛直軸とするXYZ直交座標が併記されている。以下の説明では、各座標軸(の矢印)が向く方向を正方向とし、その反対方向を負方向とし、Z軸の正側を上側とし、Z軸の負側を下側として適宜取り扱う。
【0014】
印刷システム100は、パーソナルコンピューター等の外部装置から受信した画像データに基づいて印刷データを生成するホスト装置200と、ホスト装置200から受信した印刷データに基づいて画像を印刷するプリンター300とを備える。このプリンター300は、ロール状に巻かれた長尺なシートSを繰り出しつつ、このシートSに対してインクジェット方式を用いて画像を印刷するものである。
【0015】
図1に示すように、プリンター300は、略直方体形状を有する本体ケース1を備える。本体ケース1内部には、シートSを巻いたロールR1から引き出したシートSを繰り出す繰出部2と、繰り出されたシートSにインクを噴射して印刷を行う印刷室3と、インクが付着したシートSを乾燥させる乾燥部4と、乾燥後のシートSをロールR2として巻き取る巻取部5とが配置されている。
【0016】
より詳しくは、本体ケース1内は、XY平面に平行に(すなわち水平に)配置された平板状の基台6によってZ軸方向へ上下に区画されており、基台6の上側が印刷室3となっている。印刷室3内の略中央部では、プラテン30が基台6の上面に固定されている。プラテン30は矩形状を有しており、XY平面に平行なその上面によって、シートSを下側から支持する。そして、記録ユニット31が、プラテン30上に支持されたシートSに対して印刷を行う。
【0017】
一方、基台6の下側には、繰出部2、乾燥部4および巻取部5が配置されている。繰出部2は、プラテン30に対してX軸負方向の下側(図1の左斜め下)に配置されており、シートSを巻いたロールR1を保持する回転自在な保持軸21を備えている。さらに、繰出部2は、保持軸21の上側においてX軸方向に並ぶローラー22および繰出ローラー23を備える。そして、保持軸21のロールR1から引き出されたシートSは、ローラー22および繰出ローラー23にこの順番で張架される。繰出ローラー23は、ゴムで形成された周面を有しており、図示を省略するモーターから駆動力を受けて回転する駆動ローラーである。そして、繰出ローラー23は、保持軸21から引き出されたシートSを巻き掛けた状態で回転することで、シートSを繰り出す機能を果たす。ちなみに、繰出ローラー23によるシートSの繰り出しを確実に実行できるように、繰出部2では、繰出ローラー23へ向けて付勢された押圧ローラー24が設けられており、この押圧ローラー24がシートSを挟んで繰出ローラー23を押圧している。
【0018】
一方、巻取部5は、プラテン30に対してX軸正方向の下側(図1の右斜め下)に配置されており、回転自在な巻取軸51を備えている。そして、この巻取軸51にシートSが巻き取られて、ロールR2が支持されている。また、乾燥部4は、X軸方向における繰出部2と巻取部5との間で、プラテン30の直下に配置されている。なお、乾燥部4は、繰出部2および巻取部5に対してはやや上側にある。そして、繰出部2から巻取部5へと搬送されるシートSが、10本のローラー70〜79で構成されるシート搬送系により案内されながら、印刷室3と乾燥部4とを順番に通過する。具体的に説明すると次の通りである。
【0019】
繰出部2の繰出ローラー23により繰り出されたシートSは、可動ローラー70およびローラー71、72にこの順番で張架される。可動ローラー70は回転フレーム701の一端に回転自在に枢支されている。また、この回転フレーム701はその他端に設けられた回転軸702を中心として回転自在に構成されている。したがって、可動ローラーは回転フレーム701と一体的に、回転軸702を中心に回転自在となっている。そして、このように構成された可動ローラー70が、繰出ローラー23とローラー71の間に張架されたシートSに対して、自重により上側から当接している。こうして、可動ローラー70は、シートSから受ける反作用に応じて上下方向に変位する。つまり、可動ローラー70は、繰出ローラー23からローラー71までの領域(バッファー領域)におけるシートSの長さの変化に伴って変位しつつ当該バッファー領域でシートSを巻き掛けて、シートSに張力を与えるダンサーローラーとしての機能を果たす。
【0020】
一方、ローラー71、72は、シートSの蛇行を制御するステアリングユニットSUを構成する。図2は、ステアリングユニットの構成を示す模式図である。ローラー71、72はそれぞれの回転軸が互いに平行に配置された状態で、可動テーブル(図示を省略)により支持されている。この可動テーブルは、シートSの移動方向上流側のローラー71の中央部を回転中心Ccyとして回転可能に構成されている。したがって、可動テーブルが回転すると、ローラー71、72の配列方向DrがシートSの移動方向に対して角度θだけ傾斜する。そのため、ローラー71からローラー72までの範囲では、シートSが角度θだけ傾いて移動する。その結果、この傾き角度θを適宜調整することで、シートSの蛇行を制御することが可能となっている。
【0021】
こうして、繰出ローラー23により繰り出されてステアリングユニットSUを経由したシートSは、ローラー72から上側へと案内される。一方、ローラー72の上側であって印刷室3の内部には、2本のローラー73、74がX軸正方向にこの順に並んでいる。これらのローラー73、74のうち、ローラー73は微小な金属製の突起を周面に複数有するとともに、図示を省略するモーターから駆動力を受けて回転する駆動ローラーである。そして、搬送ローラー73は、繰出ローラー23から繰り出されてステアリングユニットSUを経由したシートSを巻き掛けた状態で回転することで、プラテン30上にシートSを搬送する機能を果たす。ちなみに、搬送ローラー73によるシートSの繰り出しを確実に実行できるように、印刷室3では、搬送ローラー73へ向けて付勢された押圧ローラー79が設けられており、この押圧ローラー79がシートSを挟んで搬送ローラー73を押圧している。
【0022】
そして、この搬送ローラー73とローラー74とが、プラテン30を挟むようにしてX軸方向にまっすぐ並んで(すなわち水平に)配置されており、それぞれの頂部がプラテン30の上面(シートSを支持する面)と同一の高さとなるように位置調整されている。したがって、搬送ローラー73に巻き掛けられたシートSは、ローラー74に到るまでの間、プラテン30の上面に摺接しつつ水平(X軸方向)に移動する。そして、ローラー74に巻き掛けられたシートSは、下へと案内される。
【0023】
ローラー74の下側(基台6より下側)には、2本のローラー75、76がX軸負方向にこの順に並んでいる。ローラー75とローラー76とに巻き掛けられたシートSは、両ローラー75、76の間においてX軸方向に平行に(すなわち水平に)案内される。また、ローラー75、76の間には乾燥部4が配置されている。したがって、ローラー75に巻き掛けられたシートSは、X軸負方向に向きを変えるとともに、ローラー76に到るまでの間に乾燥部4の内部を通過する。
【0024】
ローラー76の下側では、2本のローラー77、78がX軸正方向にこの順に並んでいる。そして、ローラー77に巻き掛けられたシートSは、X軸正方向に向きを変えてローラー78に到る。また、ローラー78に巻き掛けられたシートSは、ローラー78のX軸正方向に配置された巻取部5の巻取軸51に巻き取られる。
【0025】
このように、繰出部2から繰り出されたシートSは、印刷室3や乾燥部4を通過して巻取部5に巻き取られる。そして、このシートSに対して、印刷室3での印刷処理や乾燥部4の乾燥処理が施される。
【0026】
印刷室3での印刷処理は、プラテン30の上側に配置された記録ユニット31により実行される。この記録ユニット31は、印刷室3内のX軸負方向の端部(図1の左端部)に配置されたインクカートリッジCRから図示しないインク供給機構によって供給されたインクを、インクジェット方式によりシートSに噴射して印刷を行う。具体的には、この記録ユニット31は、キャリッジ32と、キャリッジ32の下面に取り付けられた平板状の支持板33と、支持板33の下面に取り付けられた複数の記録ヘッド34とを備える。
【0027】
図3は、記録ユニットの構成を部分的に示す平面図である。図2に示すように、支持板33の下面では、15個の記録ヘッド34がY軸方向に等ピッチで2行千鳥で並んでいる。これらの記録ヘッド34は、ノズル35からインクを噴射するものであり、互いに同一の構成を備えている。そこで以下では、1つの記録ヘッド34で代表して、その構成の詳細について説明する。
【0028】
記録ヘッド34の下面では、複数(例えば180個)のノズル35がY軸方向に等ピッチで直線状に並んで1つのノズル列35Lが構成されるとともに、複数のノズル列35LがX軸方向に等ピッチで並んでいる。記録ヘッド34の下面で並ぶ複数のノズル列35Lは、互いに異なるインク色に対応しており、例えば8色のインクを用いた場合は、8列のノズル列35Lが記録ヘッド34の下面に並ぶ。そして、同じノズル列35Lに属するノズル35は互いに同じ色のインクを噴射する一方、異なるノズル列35Lに属するノズル35は互いに異なる色のインクを噴射する。なお、ノズル35は、インクの詰まった微細管に取り付けられたピエゾ素子に電圧を印加して変形させることで、インクを管外に噴射するピエゾ方式によるものである。
【0029】
図1に戻って説明を続ける。上述のように構成された記録ユニット31のキャリッジ32は、支持板33および記録ヘッド34と一体的に移動自在となっている。具体的には、印刷室3内には、X軸方向に延びる第1ガイドレール36が設けられており、キャリッジ32は、図示を省略するモーターから駆動力を受けると、第1ガイドレール36に沿ってX軸方向に移動する。さらに、印刷室3内には、Y軸方向に延びる第2ガイドレール(図示省略)が設けられており、キャリッジ32は、図示を省略するモーターから駆動力を受けると、第2ガイドレールに沿ってY軸方向に移動する。
【0030】
そして、プラテン30の上面で停止するシートSに対して、記録ユニット31のキャリッジ32をXY面内で二次元的に移動させて、印刷が実行される。具体的には、記録ユニット31は、キャリッジ32をX軸方向(主走査方向)に移動させつつ記録ヘッド34の各ノズル35からシートSにインクを噴射する動作(主走査)を実行する。この主走査では、1つのノズルが噴射するインクにより形成されたX軸方向に延びる1ライン分の画像(ライン画像)が、Y軸方向に間隔を空けつつ複数並んで、二次元の画像が印刷される。そして、この主走査と、キャリッジ32をY軸方向(副走査方向)に移動させる副走査とが交互に実行されて、複数回の主走査が実行される(ラテラルスキャン方式)。
【0031】
つまり、記録ユニット31は1回の主走査を完了すると、副走査を行なってキャリッジ32をY軸方向に移動させる。続いて、記録ユニット31は、この副走査によって移動した位置から、キャリッジ32をX軸方向(の先程の主走査とは反対向き)に移動させる。これによって、先程の主走査により既に形成された複数のライン画像それぞれの間に、新たな主走査によるライン画像が形成される。そして、これら主走査と副走査とが交互に実行される。つまり、このプリンター300では、キャリッジ32をX軸方向に移動させつつノズル35からインクを噴射して、複数のライン画像から成る中間生成画像を形成する動作(主走査)を、Y軸方向への位置を変えながら(副走査)、複数回数実行することで、中間生成画像を重ね合わせた画像が形成される。
【0032】
このように、複数回の主走査を実行することで、1回の印刷が実行される。ここで、1回の主走査を「パス」と称することとし、複数回のパスにより実行される1回の印刷を「フレーム」と称することとする。また、1回のパスでシートSに形成される中間生成画像を「1パス画像」と称することとする。
【0033】
このような主走査と副走査を交互に繰り返して行う理由は、解像度を向上させるためである。つまり、M回のパスを実行して、M個の1パス画像を重ね合わせることで、1パス画像のM倍の解像度を有する1フレーム分の画像を得ることが可能となる。そこで、記録ユニット31は、印刷すべき画像の解像度に応じた回数のパスを実行して1フレームの印刷を実行する。
【0034】
ちなみに、キャリッジ32は、X軸方向に往復移動可能である。そこで、記録ユニット31は、キャリッジ32の往路および復路のそれぞれでパスを実行することで、複数のパスを効率的に実行している。
【0035】
上述のような1フレームの印刷は、シートSをX軸方向に間欠的に移動させながら繰り返し実行される。具体的には、プラテン30の上面のほぼ全域にわたる所定範囲が印刷領域となっている。そして、この印刷領域のX軸方向への長さに対応する距離(間欠搬送距離Ls)を単位として、シートSをX軸方向へ間欠的に搬送するとともに、間欠搬送中にプラテン30の上面に停止するシートSに対して1フレームの印刷が行われる。具体的に言えば、プラテン30に停止するシートSに1フレームの印刷が終わると、搬送ローラー73が回転し、シートSが間欠搬送距離だけX軸方向に搬送される。こうして、シートSの未印刷の面がプラテン30に停止する。続いて、この未印刷面に新たに1フレームの印刷が実行され、これが完了すると、再び搬送ローラー73が回転して、シートSが間欠搬送距離だけX軸方向に搬送される。そして、これら一連の動作が繰り返し実行される。
【0036】
なお、間欠搬送中にプラテン30の上面に停止しているシートSを平坦に保つために、プラテン30は、その上面に停止しているシートSを吸引する機構を備える。具体的には、プラテン30の上面には、図示しない多数の吸引孔が開口するとともに、プラテン30の下面には、吸引部37が取り付けられている。そして、吸引部37が動作することで、プラテン30の上面の吸引孔に負圧が発生して、シートSがプラテン30の上面に吸引される。そして、吸引部37は、印刷のためにシートSがプラテン30上に停止している間は、シートSを吸引することで、シートSを平坦に保つ一方、印刷が終了すると、シートSの吸引を止めて、シートSのスムーズな搬送を可能とする。
【0037】
さらに、プラテン30の下面には、ヒーター38が取り付けられている。このヒーター38は、プラテン30を所定温度(例えば45度)に加熱するものである。これにより、シートSは、記録ヘッド34から印刷処理を受けるのと並行して、プラテン30の熱によって1次乾燥されることとなる。そして、この1次乾燥により、シートSに着弾したインクの乾燥が促進される。
【0038】
こうして、プラテン30の上面において、1フレームの印刷を受けるとともに1次乾燥されたシートSは、シートSの間欠搬送に伴って移動して乾燥部4へ到達する。この乾燥部4は、乾燥用に加熱した空気により、シートSに着弾したインクを完全に乾燥させる乾燥処理を実行する。なお、乾燥部4の詳細構成は後述する。そして、この乾燥処理を受けたシートSは、シートSの間欠搬送に伴って巻取部5に到達して、ロールR2として巻き取られる。
【0039】
以上のようにして、記録ユニット31および乾燥部4によって、シートSに対して印刷・乾燥処理が施される。また、プリンター300は、上述した記録ユニット31や乾燥部4ほかに、メンテナンスユニット9を備える。このメンテナンスユニット9は、プラテン30からX軸負方向に外れた位置に設けられており、非印刷時にホームポジション(メンテナンスユニットの直上位置)に退避する記録ヘッド34に対してメンテナンスを行う。このメンテナンスユニット9は、15個の記録ヘッド34に対して一対一の対応関係で設けられた15個のキャップ91と、キャップ91を昇降する昇降部93とを有する。
【0040】
このメンテナンスユニット9で実行されるメンテナンスとしては、キャッピング、クリーニングおよびワイピングがある。キャッピングは、昇降部93によりキャップ91を上昇させて、ホームポジションにある記録ヘッド34をキャップ91で覆う処理である。このキャッピングにより、記録ヘッド34が有するノズル35内でインクの粘性が増大するのを抑制することができる。また、クリーニングは、記録ヘッド34をキャッピングした状態で、キャップ91内に負圧を発生させることにより、ノズル35から強制的にインクを排出する処理である。このクリーニングにより、粘性が増大したインクやインク中の気泡等をノズル35から除去することができる。ワイピングは、記録ヘッド34においてノズル35の開口が並ぶ面(ノズル開口形成面)を、図示しないワイパーにより拭く処理である。このワイピングにより、記録ヘッド34のノズル開口形成面からインクを拭き取ることができる。
【0041】
以上が、印刷システム100が備える装置構成の概要である。続いて、乾燥部4の構成の詳細について説明する。図4は、乾燥部の内部とその周辺の構成を部分的に示した模式図である。なお、同図では、シートSが間欠停止中の様子が示されている。乾燥部4のX軸方向の両側にはローラー75、76が配置されており、これらのローラー75、76の間に張架されたシートSが乾燥部4の本体41内部を通過する。具体的には、乾燥部本体41はX軸方向の両側に開口しており、X軸正方向側の開口42aがシートSの搬入口となる一方、X軸負方向側の開口42bがシートSの搬出口となっている。そして、シートSは、ローラー75、76によってX軸方向に略平行に搬送されて、乾燥部本体41の内部を通過する。なお、その搬送経路Dsの方向は、図4の矢印に示したとおりX軸負方向である。
【0042】
乾燥部本体41内部の上側では、搬送経路Dsの方向に長尺な略矩形状のガイド部材43が配置されている。一方、乾燥部本体41内部の下側では、複数の送風ファン44が搬送経路Dsに沿って並んでいる。こうして、乾燥部本体41内部では、搬送経路Dsを移動するシートSを上下から挟んで、ガイド部材43と複数の送風ファン44とが互いに対向している。そして、送風ファン44が温風を上側に送ることで、シートSに温風が吹き付けられて、シートSの乾燥が促進される。なお、これらの送風ファン44は、シートSの間欠搬送中および間欠停止中の両期間を通じて連続的に送風を行う。
【0043】
このような構成では、シートSの間欠停止中にシートSがガイド部材43側に追いやられて、ガイド部材43に接触してしまい、その結果、乾燥が進まなかった部分とそうでない部分とがシートSに混在する場合があった。そして、この乾燥むらが、シートSにしわを発生させる原因となっていた。特に、シートSには搬送経路Dsの方向に張力が掛かっているため、この乾燥むらは、搬送経路Dsに平行な複数の縦じわ(トラフ)が発生する原因となる。そして、しわが生じた状態でシートSが乾燥部4から搬出されて、ローラー76に巻き掛けられると、シートSのしわがローラー76に押し付けられて折り目となってしまうおそれもあった。そこで、この実施形態では、金属製のしわ抑制部材45がガイド部材43の下面に着脱自在に取り付けられている。
【0044】
図5は、しわ抑制部材の概略構成を示す斜視図である。同図に示すように、しわ抑制部材45はY軸方向に長尺な概略形状を有しており、下側に突出してシートSに接触する突出部451と、突出部451の上側に設けられてガイド部材43に着脱される着脱部452とで構成される。
【0045】
突出部451はY軸方向にシートSよりも広い幅Wを有しており、鉛直方向(Z軸方向)に突出した突出壁453と、突出壁453の下端からX軸負方向に屈曲して形成された屈曲壁454とで構成されている。突出壁453から屈曲壁454までの屈曲部の外周面(屈曲面)は滑らかなアール形状に仕上げられている。
【0046】
一方、着脱部452は、突出部451の突出壁453の上端からX軸正方向に屈曲して形成された水平板455と、この水平板455のY軸方向の両側に形成された取付片456、457とを有する。水平板455は、その上面が平らに仕上げられているとともに、ガイド部材43の底面と同じ幅をY軸方向に有する。取付片456は、水平板455のY軸負方向側の端を上側に折り曲げて形成されており、Y軸方向に貫通する孔458を有する。取付片457は、水平板455のY軸正方向側の端を上側に折り曲げて形成されるとともに、その上端にY軸正方向に向いた係合突起457aを有する。
【0047】
そして、ガイド部材43は、図5のように構成されたしわ抑制部材45を着脱可能な構成を備える。図6は、ガイド部材の概略構成を示す斜視図である。なお、図6では、破線で囲まれた範囲に部分拡大図が併記されている。図6に示すように、ガイド部材43は、底面が平面形状に仕上げられるとともに上側に開口した略矩形状を有している、そして、ガイド部材43のY軸方向の各側壁431、432にしわ抑制部材45を着脱させる機構が設けられている。
【0048】
つまり、側壁431のX軸方向の中央部には、しわ抑制部材45の係合突起457aが係合可能な係合孔431aが形成されている。また、この係合孔431aの下側には、ガイド部材43の側壁431から底部433にかけて貫通孔431bが形成されている。したがって、ガイド部材43の取付片457を下側から貫通孔431bに挿入して、取付片457の上端に設けられた係合突起457aを係合孔431aに係合させることができる。
【0049】
一方、側壁432のX軸方向の中央部には、プレスナットが取り付けられている。具体的には、このプレスナットは側壁432の内側に固着されるとともに、そのネジ孔432aが側壁432の外側に開口している。したがって、しわ抑制部材45の取付片456に形成された孔458をプレスナットのネジ孔432aに位置合わせした状態で、ガイド部材43の孔458を介してボルトをネジ孔432aにねじ込むことができる。
【0050】
図7は、ガイド部材にしわ抑制部材を取り付けた状態を示す斜視図である。同図を用いて取り付け手順を説明すると次のとおりである。まず、しわ抑制部材45の取付片457をガイド部材43の貫通孔431bに下側から挿入して、取付片457の上端に設けられた係合突起457aをガイド部材43の係合孔431aに係合させる。続いて、しわ抑制部材45の水平板455の上面をガイド部材43の底面に沿わせる。この状態で、しわ抑制部材45の取付片456に形成された孔458をガイド部材43のプレスナットのネジ孔432aに位置合わせし、しわ抑制部材45の孔458を介してボルト459をネジ孔432aにねじ込む。こうして、ガイド部材43にしわ抑制部材45を取り付ることができる。ちなみに、図7の例では、しわ抑制部材45は、シートSの搬送経路Dsに対して垂直に取り付けられている。また、ガイド部材43からしわ抑制部材45を取り外す場合は、上述と逆の手順を行なえば良い。
【0051】
図4に戻って乾燥部4の構成および動作の詳細について説明を続ける。このように、ガイド部材43の下面にしわ抑制部材45が取り付けられており、しわ抑制部材45の突出部451が、ガイド部材43の下面から送風ファン44側に突起している。そして、シートの間欠停止中に送風ファン44からの風でシートSが上側に追いやられた場合には、突出部451がシートSに接触して、ガイド部材43の下面とシートSとの間に隙間ができるように構成されている。ちなみにこの際、突出部451は、突出壁453から屈曲壁454までの屈曲面でシートSに接触する。これによって、突出部451とシートSとの間の摩擦が低減されて、突出部451の接触によりシートSへ損傷等を与えることが抑制されている。
【0052】
また、この実施形態では、乾燥部4に対して搬送経路Dsの上流側でシートSを巻き掛けるローラー75(第1ローラー)と、乾燥部4に対して搬送経路Dsの下流側でシートSを巻き掛けるローラー76(第2ローラー)とが次のような関係を満たしている。つまり、ローラー75の巻き掛け部75aの搬送経路Dsの下流端75bと、ローラー76の巻き掛け部76aの搬送経路Dsの上流端76bとを結ぶ仮想直線VLが、しわ抑制部材45の送風ファン44側を通過するように、ローラー75、76は配置されている。これによって、シートSの間欠停止中において、シートSとガイド部材43との間の隙間を、より確実に確保することが可能となる。
【0053】
このようにして、間欠停止中のシートSとガイド部材43との接触が抑制されている。また、この実施形態では、シートSの間欠搬送中は、シートSに与える張力を調整して、シートSとしわ抑制部材45との間に隙間を形成している。このような張力調整は、搬送ローラー73の回転速度や巻取軸51の回転速度を調整することで実現できる。このように、間欠搬送中のシートSとしわ抑制部材45との間に隙間を形成することで、シートSのスムーズな間欠搬送が実現されている。
【0054】
以上説明したように、この実施形態では、記録ヘッド34からのインク(液体)の噴射を受けて画像が記録されたシートSを乾燥するために、乾燥部4が設けられている。また、この乾燥部4は、シートへ送風する送風ファン44と、搬送経路Dsを移動するシートSを挟んで送風ファン44に対向するガイド部材43とを有している。そして、このガイド部材43の送風ファン44に対向する面には、送風ファン44側に突起するしわ抑制部材45が設けられており、シートSの間欠停止中は、しわ抑制部材45がシートSに当接することで、ガイド部材43とシートSの間に隙間が形成される。したがって、ガイド部材43とシートSとの接触を抑えて、上述のようなシートSの乾燥むらを低減することができ、その結果、シートSのしわの発生が抑制可能となっている。
【0055】
特に、この実施形態では、しわ抑制部材45は、シートSの搬送経路Dsに対して垂直に取り付けられている(つまり、しわ抑制部材45の長尺方向が搬送経路Dsに垂直となっている)。このようにしわ抑制部材45を取り付けた場合、搬送経路Dsに平行な複数の縦じわ(トラフ)の発生を効果的に抑制することができる。
【0056】
また、この実施形態では、しわ抑制部材45は、ガイド部材43に対して着脱自在に構成されている。これにより、しわ抑制部材45を適宜取り外して清掃することが可能となり、プリンター300のメンテナンス性が向上する。特に、シートSが、画像が記録される面の反対側に接着剤層を介してシールを貼り付けた構成を備えるものである場合は、接着剤が付着してしわ抑制部材45を汚すおそれがあるため、しわ抑制部材45を着脱自在に構成することが好適である。
【0057】
その他
以上のように、上記実施形態では、プリンター300が本発明の「画像記録装置」に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」に相当し、繰出部2が本発明の「保持部」に相当し、ローラー70から79および巻取軸51が協働して本発明の「搬送部」として機能し、記録ヘッド34が本発明の「記録部」に相当し、乾燥部4が本発明の「乾燥部」に相当し、複数の送風ファン44が本発明の「送風ユニット」として機能し、ガイド部材43が本発明の「対向部材」に相当し、しわ抑制部材45が本発明の「突起部材」に相当し、搬送経路Dsが本発明の「搬送経路」に相当し、ローラー75が本発明の「第1ローラー」に相当し、ローラー76が本発明の「第2ローラー」に相当している。
【0058】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、ローラー75の巻き掛け部75aの搬送経路Dsの下流端75bと、ローラー76の巻き掛け部76aの搬送経路Dsの上流端76bとを結ぶ仮想直線VLが、しわ抑制部材45の送風ファン44側を通過するように、ローラー75、76は配置されていた。しかしながら、このようにローラー75、76を配置することは必須ではない。
【0059】
また、上記実施形態では、シートSの間欠搬送中は、シートSに与える張力を調整して、シートSとしわ抑制部材45との間に隙間を形成している。しかしながら、このような張力調整を実行することは、必須ではない。
【0060】
また、乾燥路4やこれに具備されるガイド部材43等の構成についても種々の変形が可能であり、例えば、特開2011−046096号公報に記載されている乾燥路やガイド部材を採用することもできる。要するに、ガイド部材43に対してしわ抑制部材45を設けて、間欠停止中のシートSとガイド部材43との接触を抑制することで、シートSのしわの発生を抑制できる。
【0061】
また、上記実施形態では、しわ抑制部材45(の屈曲面)は、シートSよりもY軸方向に広い幅Wを有していた。しかしながら、しわ抑制部材45の幅はこれに限られず、Y軸方向にシートSよりも狭くても良い。また、ガイド部材43に対するしわ抑制部材45の取り付け個数や取り付け個所や取り付ける向きについても、種々の変形が可能である。いずれにしても、しわ抑制部材45をガイド部材43に設けることで、(しわ抑制部材45を設けなかった場合と比べて)シートSとガイド部材の接触を抑えることが可能となる。
【0062】
また、しわ抑制部材45の着脱方法は上述のものに限られず、種々の変更が可能である。また、上述の実施形態では、しわ抑制部材45をガイド部材43に着脱自在に構成していたが、このように構成することは必須ではない。
【0063】
また、上記実施形態では、画像記録装置として、インクジェット式のプリンター300が採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用しても良い。また、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置全般に本発明を適用可能である。この場合、液滴とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態を指し、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含む。また、ここで言う液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、液相の状態にある物質が液体に含まれ、粘性の高いあるいは低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体が液体に含まれる。また、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散あるいは混合されたものが液体に含まれる。また、液体の代表的な例としては、上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは、一般的な水性インク、油性インク、ジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
【0064】
また、上記実施形態では、ピエゾ方式を用いたインクジェットプリンターに対して本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、サーマル方式を用いたインクジェットプリンターに対しても本発明を適用可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0065】
300…プリンター、 S…シートS、 Ds…搬送経路、 2…繰出部、 70〜79…ローラー、 51…巻取軸、 34…記録ヘッド34、 4…乾燥部、 43…ガイド部材、 44…送風ファン、 45…しわ抑制部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を保持する保持部と、
前記保持部から引き出された前記記録媒体を間欠的に搬送する搬送部と、
前記搬送部が前記記録媒体を搬送する搬送経路で間欠停止する前記記録媒体に、液体を噴射して画像を記録する記録部と、
前記記録部に対して前記搬送経路の下流側に配置され、前記記録部から搬送されてきた前記記録媒体を乾燥する乾燥部と
を備え、
前記乾燥部は、前記記録媒体へ送風する送風ユニットと、前記搬送経路を移動する前記記録媒体を挟んで前記送風ユニットに対向する対向部材とを有し、
前記対向部材の前記送風ユニットに対向する面には、前記送風ユニット側に突起する突起部材が設けられており、
前記記録媒体の間欠停止中は、前記突起部材が前記記録媒体に当接することで、前記対向部材と前記記録媒体の間に隙間が形成されることを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記突起部材が前記記録媒体に当接する部分は曲面である請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記突起部材は、前記対向部材に対して着脱自在に構成されている請求項1または2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記記録媒体は、画像が記録される面の反対側に接着剤層を介してシールを貼り付けた構成を備える請求項3に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記搬送部は、前記乾燥部に対して前記搬送経路の上流側で前記記録媒体を巻き掛ける第1ローラーと、前記乾燥部に対して前記搬送経路の下流側で前記記録媒体を巻き掛ける第2ローラーとを有する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像記録装置であって、
前記第1ローラーの巻き掛け部の前記搬送経路の下流端と、前記第2ローラーの巻き掛け部の前記搬送経路の上流端とを結ぶ仮想直線が、前記突起部材の前記送風ユニット側を通過する画像記録装置。
【請求項6】
前記搬送部は、間欠搬送中の前記記録媒体に張力を与えることで、間欠搬送中の前記記録媒体と前記突起部材との間に隙間を形成する請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像記録装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−28009(P2013−28009A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164193(P2011−164193)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】