説明

画像診断装置及び画像診断装置用キャビネット

【課題】本発明が解決しようとする課題は、メンテナンスが容易で、設置スペースが大きくならない画像診断装置の提供をする。
【解決手段】被検体の画像を生成する画像診断装置1であって、当該画像診断装置1を動作させる第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とを少なくとも有し、前記第一のコンポーネント2及び第二のコンポーネント3のそれぞれは、コネクタ4を有しており、前記第一のコンポーネント2のコネクタ4aと前記第二のコンポーネント3のコネクタ4bとが接続されることにより、前記第一のコンポーネント2と前記第二のコンポーネント3とが接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MRI装置、CT装置等の画像診断装置に関するものである。また、本発明はこのような画像診断装置を動作させるコンポーネントの機能を発揮させるための部品を格納した画像診断装置用キャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置などの画像診断装置は、被検体の断層面についてのスライス画像を撮影する装置として知られており、医療用途、産業用途などのさまざまな分野において利用されている。
【0003】
たとえば、磁気共鳴イメージング装置を用いてスライス画像を撮像する際においては、まず、静磁場が形成された空間内に被検体を収容し、生体である被検体内のプロトン(proton)のスピンの方向を、静磁場の方向へ整列させて、磁化ベクトルを得た状態にする。その後、RFコイルから共鳴周波数の電磁波を被検体に照射することにより、核磁気共鳴現象を発生させて被検体のプロトンの磁化ベクトルを変化させる。そして、磁気共鳴イメージング装置は、元の磁化ベクトルへ戻る被検体のプロトンからの磁気共鳴信号をRFコイルで受信し、その受信した磁気共鳴信号に基づいてスライス画像を生成する(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−175012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、MRI装置は、撮影装置本体と、電源供給装置、冷却装置、端末、表示装置、MDP(Mission Data Processor)などをその構成に含んでいる。
【0006】
撮影装置本体は、被検体が乗せられるテーブルと、被検体に磁場を印加する磁石を格納しているガントリと、を主要部分としている。電源供給装置は、主に撮影装置本体の動作に必要な電力を供給するとともに、冷却装置、MDPの動作に必要な電力を供給する。
【0007】
冷却装置は、発熱した撮影装置本体や電源供給装置を冷ます。ここで、撮影装置本体により被検体の撮影を行う際には、ガントリ内の勾配コイルに被検体のスライス選択方向に勾配磁場を印加する制御や、同ガントリ内のRFコイルが被検体に共鳴周波数の電磁波を照射し、被検体のプロトンからの共鳴磁気信号を受信する制御が行われる。端末は、そのための制御データを勾配コイルやRFコイルに送る。
【0008】
なお、制御データは、MRI装置のオペレータが被検体の撮影部位を指定することにより端末内のコンピュータが計算して算出する。表示装置は、RFコイルが受信した共鳴磁気信号がMDPによりエンコードされることにより得られた被検体のスライス画像を表示する。
【0009】
MDPは、RFコイルが受信した電気信号を表示装置で表示できるようにエンコードを行う。そのため、MDPは電子計算機と必要なデータ線を組み合わせたものにより構成されている。すでに説明したように、画像診断装置を構成している機器は、電力ケーブルや信号ケーブルによって互い接続され、電力や信号のやり取りを行っている。
【0010】
しかしながら、画像診断装置を構成する機器同士を接続する電線ケーブルは膨大な量となっている。そのため、画像診断装置の機器同士を接続するケーブルを外してメンテナンスをした後、再びケーブルを接続し直す作業が煩雑になることが多い。メンテナンス中以外であっても、実際に画像診断装置を使用する際に、画像診断装置を構成する機器の動作中の騒音が問題となることがある。
【0011】
さらに、画像診断装置を設置する部屋において、画像診断装置を構成する機器が部屋に占めるスペースが大きくなる問題がある。特に、病院内の狭い部屋に画像診断装置を新たに設置する際に、スペース的にその設置が不可能となる場合に、かかる問題が大きくなる。
【0012】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、メンテナンスが容易で、設置スペースが大きくならない画像診断装置の提供をすることである。また、このような画像診断装置を動作させるコンポーネントの機能を発揮させるための部品を格納した画像診断装置用キャビネットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る画像診断装置は、被検体の画像を生成する画像診断装置であって、当該画像診断装置を動作させる第一のコンポーネントと第二のコンポーネントとを少なくとも有し、前記第一のコンポーネント及び第二のコンポーネントのそれぞれは、コネクタが設けられており、前記第一のコンポーネントのコネクタと前記第二のコンポーネントのコネクタとが接続されることにより、前記第一のコンポーネントと前記第二のコンポーネントとが接続されている。
【0014】
また、本発明に係る画像診断装置用キャビネットは、被検体の画像を生成する画像診断装置を動作させるコンポーネントの機能を発揮させるための部品を格納した画像診断装置用キャビネットであって、他の画像診断装置用キャビネットに設けられたコネクタと互いに接続可能なコネクタが設けられている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る画像診断装置は、当該装置を構成する機器同士を接続する電線ケーブルの量を最小限にすることができるので、装置のメンテナンスが容易である。また、画像診断装置の省スペース化を図ることも可能である。そして、本発明に係る画像診断装置用のキャビネットを用いて画像診断装置を構成することで、画像診断装置の省スペース化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図5は画像診断装置として、MRI装置7を示したものである。本MRI装置7を構成する機器は、撮影装置本体8と、電源供給装置9、冷却装置10、端末11、表示装置12、MDP13とからなっている。本MRI装置7を構成する上記機器の詳細は、後述するが、本発明の画像診断装置の実施の形態の全体の把握のため、まず、図5において画像診断装置としてのMRI装置7の全体構成を示したものである。
【0017】
一方で、図1は、本発明の画像診断装置の実施に係る構成を示したものである。
図1に示した被検体の画像を生成する画像診断装置1は、当該画像診断装置1を動作させる第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3を少なくとも有している。
図1に示した画像診断装置は、図5に示した画像診断装置としてのMRI装置7の一部であるが、図1の説明においては、図5における電源供給装置9を第一のコンポーネント、MDP13を第二のコンポーネントとして位置づけて考える。
【0018】
図2に示したように第一のコンポーネント2には、コネクタ4が設けられている。コネクタ4は、当該コンポーネントから出力又は入力する電力や信号をやり取りするための露出した金属端子により構成されている。図2に示した第一のコンポーネント2と同様にして、第二のコンポーネント3にもコネクタが設けられている。
【0019】
コンポーネント2,3の内部は、当該コンポーネントの機能に応じた動作を実現するために必要な電子部品や電気部品を組み合わせたものを含んでいる。そのために、当該コンポーネントは、その機能を発揮するために必要な電子部品や電気部品を格納したキャビネットとなるようにする。ここで、電子部品とはその構成に半導体を含む部品であり、電気部品とはその構成に半導体を含まない部品である。そして、これらの部品に電力を供給したり、信号の送受信を行うための必要な配線のすべてをコンポーネント2,3の内部で行った上で、コンポーネント2,3の外部に対する電力や信号の配線をコネクタ4に対して集中的に接続する。すなわち、コンポーネント2,3を電子ブロック式にしている。そうすると、コンポーネントの特定箇所に配線が集中的に接続されたコネクタ4が設けられることになる。
【0020】
上記のようなコネクタ4を有する第一のコンポーネント2及び第二のコンポーネント3は、図1に示したように互いのコンポーネント2,3に設けられているコネクタ4a,4b同士が接続される。このようにコネクタ同士が接続されることにより、第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とが互いに電力や信号のやり取りができるようになる。こうして第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とが接続される。
【0021】
図1に示した画像診断装置1における第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3では、各コンポーネント2,3に設けられたコネクタ4aとコネクタ4b同士を直接接続することにより、互いのコンポーネント2,3を接続している。
【0022】
しかし、図1に示したような各コンポーネントに設けられたコネクタ4同士を直接接続するだけではなく、図3に示した画像診断装置1のように、コネクタ4a−1,4b−1が設けられている基板5があり、第一のコンポーネント2のコネクタ4aと第二のコンポーネント3のコネクタ4bが基板5のコネクタ4a−1とコネクタ4b−1に接続されることにより、第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とが接続されるようにしても良い。
【0023】
基板5に使用するコネクタ4a−1,4b−1は、第一又は第二のコンポーネント2,3に設けられたコネクタ4a,4bと同様にして、金属の端子により構成されている。また、第一又は第二のコンポーネント2,3及び図示しないその他のコンポーネントのコネクタを基板5のコネクタに接続した際に、各コンポーネントの間で電力や信号をやりとりができるように、基板5の表面に必要な配線を行う。
【0024】
このような基板5のコネクタ4a−1,4b−1に、第一のコンポーネント2のコネクタ4aと第二のコンポーネント3のコネクタ4bが接続することにより、第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とが互いに電力や信号のやり取りができるようになる。なお、基板5の表面には必要な配線が行われているので、第一のコンポーネント2と第二のコンポーネント3とが互いに近接していない場合であっても、これらのコンポーネント間を互いに接続する電線ケーブルは不要である。
【0025】
図1、3に示した画像診断装置1を構成する第一のコンポーネント2,第二のコンポーネント3は、図4に示したように床6の下に格納されていることが望ましい。特に、第一又は第二のコンポーネント2,3が冷却装置のように騒音を出したり、あるいは、電源供給装置のように熱を出すものである場合には有効となる。すなわち、冷却装置や電源供給装置が床6の床板を隔てて格納されることにより、騒音や熱が室内に漏れることを防止でき、騒音低下や断熱性の向上を図ることができる。
【0026】
さらに、第一又は第二のコンポーネント2,3が冷却装置や電源供給装置でない場合であっても、これらのコンポーネントが床6の下に格納されることにより、画像診断装置1を設置する室内において、余計な設置スペースが不要となる。そのため、部屋が狭い場合であっても、画像診断装置1を設置することが可能となる。
【0027】
なお、設置スペースを極力小さくするために、被検体を診断するための画像診断装置のスキャン装置の本体、オペレータが診断に必要なデータを入力するための端末、診断された被検体のスキャン画像を表示する表示装置など、画像診断装置1を構成する上で、床上に設置しなければならない機器以外のすべての機器を床6の下に格納することができる。
【0028】
また、コンポーネントが床下に格納されることにより、画像診断装置1を設置する室内の床6の上に目に付く物体を少なくすることができる。こうして、室内に開放感が生まれ、被検体やオペレータに圧迫感を与えずに快適な診断環境を提供することができる。
【0029】
また、画像診断装置1を構成する第一のコンポーネント2,第二のコンポーネント3がコネクタ4を介して互いに接続されることによりメンテナンスが容易となる利点をさらに生かすため、これらのコンポーネントが格納される床6の床板がアクセスフロアの床板であることが望ましい。
【0030】
すなわち、コンポーネントが格納される床6は、例えばフロアパネルをスラブから支える支持脚と支柱脚上にフロアパネル(床板)を並べて置いて二重床とするアクセスフロアとすることができる。床板のフロアパネルは取り外しが可能で必要なときに自由に開けられるので、床下に格納されたコンポーネントへ自由にアクセスができる。そのため、コンポーネントのメンテナンスが一層容易となる。
【0031】
実施の形態の説明の冒頭でも簡単に説明したが、ここで図5に示した画像診断装置について詳しく説明する。
図5は画像診断装置として、MRI装置7を示したものである。本MRI装置7を構成する機器は、撮影装置本体8と、電源供給装置9、冷却装置10、端末11、表示装置12、MDP13とからなっている。
【0032】
撮影装置本体8は、被検体が載せられるテーブル8aと被検体に静磁場を印加する磁石が格納されるガントリ8bを主要部分としている。電源供給装置9は、主に撮影装置本体8の作動に必要な電力を供給するとともに、冷却装置10、MDP13の動作に必要な電力を供給する。
【0033】
冷却装置10は、発熱した撮影装置本体8や電源供給装置9を冷ます。ここで、撮影装置本体8により被検体の撮影を行う際には、ガントリ8b内の勾配コイルに被検体のスライス選択方向に勾配磁場を印加する制御や、同ガントリ8b内のRFコイルが被検体に共鳴周波数の電磁波を照射し、被検体のプロトンからの共鳴磁気信号を受信する制御が行われる。端末11はそのための制御データを勾配コイルやRFコイルに送る。
【0034】
なお、制御データは、MRI装置8のオペレータが被検体の撮影部位を指定することにより端末11内のコンピュータが計算して算出する。表示装置12は、ディスプレイ装置としてCRTを使用しており、RFコイルが受信した共鳴磁気信号がMDP13によりエンコードされることにより得られた被検体のスライス画像を表示する。
【0035】
ここで、MRI装置7を構成する機器を組み合わせて実際にMRI装置7を設置する場合について図5を参照しながらさらに説明する。図5に示したように本MRI装置7は、病院内のMRI装置7の撮影装置本体8を設置する頑丈な床6−1により仕切られる空間が形成される撮影室と本MRI装置7を操作する端末11や表示装置12を設置する二重の床(以下の床6の上段の床6aと下段の床6b)により仕切られる空間が形成される操作室に設置されている。操作室の部屋の床6は、上段の床6aと下段の床6bとに分かれている。そして操作室の上段の床6aの上には、端末11及び表示装置12のみが置かれている。また、撮影装置本体8は強磁場の影響が操作室に及ぶのを避けるため操作室とは別室の撮影室の床6−1の上に設置される。これらの機器はMRI装置7の構成する上で床6の上に設置する必要があるためである。
【0036】
そして、他の機器は部屋の床6の下に格納されている。
図5に示したMRI装置7では、電源供給装置9、冷却装置10、MDP13が操作室の上段の床6aの下に格納されている。さらに、操作室の上段の床6aの下に格納されたこれらの機器は、下段の床6b上のマザーボード14上に配置されている。ここで以下でも説明するようにマザーボード14はコネクタが設けられている基板である。
【0037】
マザーボード14上に配置されている電源供給装置9、冷却装置10、MDP13は、それぞれ機能に応じた動作を実現するために必要な電子部品や電気部品を組み合わせて配線を行う。例えば、電源供給装置9は、変圧装置、パワー半導体などを組み合わせたものである。そして、冷却装置10は、冷却ファンと冷却ファン用のモータを組み合わせたものである。また、MDP13は電子計算機と必要なデータ線を組み合わせたものである。
【0038】
図5に示したMRI装置7を構成するために床6の下に格納される上記の電源供給装置9、冷却装置10、MDP13は、それぞれ一つのコンポーネントとなるようにする。例として、MDP13のコンポーネントについて説明する。図6に示したようにMDP13のコンポーネントでは、その動作を実現するための部品である電子計算機と必要なデータ線がキャビネット15の中に格納されている。また、キャビネット15の内部において、MDPの動作を実現する部品との間で配線を行い、さらに、これらの部品から外部の機器と信号や電力のやり取りをするための配線を引き出す。
【0039】
そして、キャビネット15の外側にMDP13への電源供給用の大容量コネクタ4a−1と、データをやり取りするコネクタ4a−2を設ける。また、キャビネット15の内部では、大容量コネクタ4a−1とコネクタ4a−2にMDP13の動作を実現するための部品から引き出された配線を接続する。すなわち、これらの配線をコネクタ4a−1,4a−2に集中的に接続し、電子ブロック式とする。
【0040】
以上のMDP13のコンポーネントは、その動作に必要な部品を格納したキャビネット15となるようにする。そうすると、キャビネット15は外部の機器と信号や電力のやり取りがコネクタ4aを介して集中的にできる。また、MDP13だけでなく、電源供給装置9、冷却装置10のコンポーネントも図6に示したMDP13の場合と同様に動作に必要な部品を格納したキャビネット15となるようにする。
【0041】
そして図7に示したように、電源供給装置9を第一のコンポーネント、MDP13を第二のコンポーネントとし、これらのコンポーネントを隣接させて操作室の上段の床6aの下に格納させる。その際に、電源供給装置9に設けられたコネクタ4aとMDP13に設けられたコネクタ4b同士が接続されることにより、電源供給装置9とMDP13とが接続されるようにする。このようにすることで、電源供給装置9からMDP13へ電力を供給するための電線ケーブルや信号ケーブルが不要となる。
【0042】
上記のように、必ずしも電源供給装置9を第一のコンポーネント、MDP13を第二のコンポーネントとして、これらに設けられたコネクタ同士を直接接続する必要はない。例えば、図8に示したように、電源供給装置9を第一のコンポーネント、冷却装置10を第二のコンポーネントとし、これらの各コンポーネントに設けられたコネクタ4c、4dをマザーボード14に設けたコネクタ4e、4fに接続するようにしてもよい。
【0043】
マザーボード14の基板表面には、電源供給装置9のコネクタ4cと冷却装置10のコネクタ4dをマザーボード14に設けたコネクタ4e、4fへ接続した際に、電源供給装置9から冷却装置10へ電力の供給が可能なように必要な配線を行う。こうすることで、電源供給装置9から冷却装置10へ電力を供給するための電線ケーブルが不要となる。また機器のレイアウト上、電源供給装置9と冷却装置10を隣接させることが困難であっても、コネクタが設けられているマザーボード14を介することで電源供給装置9から冷却装置10へ電力を供給することが可能となる。
【0044】
ここで、図9に示したように操作室の上段の床6aと下段の床6bとの二重構造からなる部屋の床6はアクセスフロアとなっている。すなわち、操作室の上段の床6aの床板6a−1は区画化されたフロアパネルにより構成されている。そして、各床板6a−1は支柱脚16により支えられている。床板6a−1は支柱脚16の上に載せられているだけであるため、必要に応じて取り外しが可能である。
【0045】
そのため、操作室の上段の床6aの下に格納されている電源供給装置9、冷却装置10、MDP13のメンテナンスが必要な場合には、床板6a−1を外すことによりこれらの機器に対して簡単にアクセスができる。例えば、電源供給装置9が故障した場合は、電源供給装置9が配置されている個所に相当する床板6a−1を外す。そして、他の機器やマザーボード14に設けられたコネクタに接続されている電源供給装置9のコネクタを外すことにより、電源供給装置9を独立して取り外すことができる。
【0046】
取り外した電源供給装置9の修理が完了後、再び元の位置に設置する場合はコネクタを接続しなおすだけで良い。ここで、電源供給装置9と他の機器では電線ケーブルを使用せずに接続されているので、電源供給装置9を元の位置に設置する場合は、わずらわしい電線ケーブルの再接続は不要である。
【0047】
図5に示した例では、画像診断装置として、MRI装置について説明したものである。しかし、その形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。例えば、画像診断装置としてCT(Computerized Tomography)装置を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の画像診断装置の実施に係る構成を示したものである。
【図2】本発明の画像診断装置を構成するコンポーネントの斜視図である。
【図3】本発明の画像診断装置の実施に係る構成を示したものである。
【図4】本発明の画像診断装置の実施に係る構成を示したものである。
【図5】本発明の画像診断装置の実施の例についての断面図である。
【図6】本発明の画像診断装置の実施の例について使用されるMDPの斜視図である。
【図7】本発明の画像診断装置の実施の例についての断面図である。
【図8】本発明の画像診断装置の実施の例についての断面図である。
【図9】本発明の画像診断装置の実施の例についての斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1…画像診断装置、2…第一のコンポーネント、3…第二のコンポーネント、4…コネクタ、5…基板、6…床、7…MRI装置、8…撮影装置本体、9…電源供給装置、10…冷却装置、11…端末、12…表示装置、13…MDP、14…マザーボード、15…キャビネット、16…支柱脚


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の画像を生成する画像診断装置であって、
当該画像診断装置を動作させる第一のコンポーネントと第二のコンポーネントとを少なくとも有し、
前記第一のコンポーネント及び第二のコンポーネントのそれぞれは、コネクタが設けられており、
前記第一のコンポーネントのコネクタと前記第二のコンポーネントのコネクタとが接続されることにより、前記第一のコンポーネントと前記第二のコンポーネントとが接続されている、
画像診断装置。
【請求項2】
コネクタが設けられている基板を有し、
前記第一のコンポーネントのコネクタと前記第二のコンポーネントのコネクタは前記基板のコネクタに接続されることにより、前記第一のコンポーネントと前記第二のコンポーネントとが接続されている、
請求項1記載の画像診断装置。
【請求項3】
前記第一のコンポーネントと前記第二のコンポーネントは床の下に収納されている請求項1又は請求項2記載の画像診断装置。
【請求項4】
前記床の床板は着脱可能である請求項3記載の画像診断装置。
【請求項5】
前記画像診断装置のスキャン装置、オペレータが使用する端末、スキャン画像を表示する表示装置のみが前記床の上に配置された請求項1〜請求項4いずれかに記載の画像診断装置。
【請求項6】
前記第一又は第二のコンポーネントは前記画像診断装置の電源供給装置である請求項1〜請求項5いずれかに記載の画像診断装置。
【請求項7】
前記画像診断装置はMRI装置である請求項1〜請求項6いずれかに記載の画像診断装置。
【請求項8】
前記画像診断装置はCT装置である請求項1〜請求項6いずれかに記載の画像診断装置。
【請求項9】
被検体の画像を生成する画像診断装置を動作させるコンポーネントの機能を発揮させるための部品を格納した画像診断装置用キャビネットであって、
他の画像診断装置用キャビネットに設けられたコネクタと互いに接続可能なコネクタが設けられた画像診断装置用キャビネット。
【請求項10】
基板に設けられたコネクタと互いに接続可能なコネクタを有する請求項9記載の画像診断装置用キャビネット。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−167433(P2007−167433A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−370594(P2005−370594)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】