説明

画像読取装置、および画像形成装置

【課題】操作パネルの姿勢や位置を多様に変更でき、しかも操作パネルの支持構造の簡素化と低コスト化を実現できる画像読取装置、および画像形成装置を提供する。
【解決手段】機体の外の空間に配置される操作パネルをフレキシブル軸体で支持して、操作パネルを全方位方向へ変位できるようにする。フレキシブル軸体は、一端が操作パネルに固定される中空の軸本体と、軸本体の基端に設けられる連結部とを含む。フレキシブル軸体の連結部を、機体の外面に設けた接続部を介して、高剛性のフレームに連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やファクシミリ機に代表される画像読取装置および画像形成装置に関し、なかでも操作パネルの姿勢や位置を多様に変更するための操作パネルの支持構造(以下、単にパネル支持構造という。)に関する。
【背景技術】
【0002】
操作パネルをユーザーの見やすい位置や、操作しやすい位置へ変位できるパネル支持構造は、例えば特許文献1に公知である。そこでは、タッチパネルとテンキー部とで構成した操作パネルを、装置本体に固定した支持アームで支持して、操作パネルを任意の使用位置へ変位できるようにしている。支持アームの固定端は、装置本体に対して垂直軸の回りに旋回できるように支持されており、さらに、操作パネルは支持アームで垂直軸の回りに回動できるように支持してある。したがって、操作パネルは装置本体に対して、二つの垂直軸の回りに変位させることができる。
【0003】
特許文献2の処理装置には、操作パネルを装置本体の上面に設けたガイド面で前後スライド自在に支持することが開示されている。操作パネルは、ガイド面の全体を覆う標準的な使用位置と、同位置から装置本体の前方へ庇状にせり出す補助的な第1使用位置と、同位置よりさらに前方へせり出す補助的な第2使用位置とにスライド変位できる。ガイド面が装置本体の前方へ向かって下り傾斜する円弧面で形成してあるので、第2使用位置における操作パネルは、標準的な使用位置にあるときの操作パネルに比べて、低い位置にあり、さらに操作パネルの操作面を起立させることができる。したがって、車椅子に座った状態のユーザーであっても、操作パネルのボタン操作や、液晶表示部の内容の確認を容易に行なうことができる。
【0004】
本発明のパネル支持構造に関して、装置本体の複数箇所に操作パネル用の装填部を設けておき、装置本体が設置された場所の状況に応じて、操作パネルの装填位置を選択できるようにすることは、特許文献3の記録装置に開示されている。そこでは、たとえば装置本体の前面の一側と、他側の側面のそれぞれに装填部を設け、いずれか一方の装填部に操作パネルを装着するとき、残る装填部を目隠しパネルで塞いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−347091号公報(段落番号0023、図1)
【特許文献2】特開2006−026924号公報(段落番号0019、図3)
【特許文献3】特開平08−58188号公報(段落番号0018、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のパネル支持構造によれば、操作パネルを支持アームが旋回する範囲(180度)内の任意の位置に保持でき、さらに、任意の旋回位置において、操作パネルを垂直軸の回りの任意の方向へ指向させることができる。しかし、操作パネルの姿勢を変更できる範囲が機体の前面側の空間に限定され、しかも、操作パネルは二つの垂直軸の回りに限って姿勢を変更できるだけであるので、操作パネルの姿勢を変更するときの自由度が低い。たとえば、ユーザーの身長に応じて操作パネルを前後へ傾動させることができない。また、車椅子に座った状態のユーザーの場合には、操作パネルを二軸回りに変位したとしても、操作パネルの操作性と視認性を向上することには役立たない。操作パネルの姿勢を変更する場合には、支持アームの旋回と、操作パネルの姿勢の変更とを行なう必要があるので一連の操作に手間が掛かる。
【0007】
その点、特許文献2のパネル支持構造によれば、車椅子に座った状態のユーザーであっても、操作パネルのボタン操作や、液晶表示部の内容の確認を容易に行なうことができる。しかし、操作パネルは、円弧状のガイド面に沿って前後スライドできるだけであるため、操作パネルの操作性と視認性を良好なものとするためには、操作パネルと正対する位置へユーザーが移動しなければならない不便がある。
【0008】
本発明の目的は、操作パネルの姿勢や位置を多様に変更でき、しかもパネル支持構造の簡素化と低コスト化を実現できる画像読取装置および画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画像読取装置2は、機体の外の空間に配置される操作パネル9と、操作パネル9を全方位方向へ変位できるように支持するフレキシブル軸体21を備えている。フレキシブル軸体21の基端は、機体の外面に設けた接続部20に連結する。
【0010】
図1に示すように、機体は、高剛性のフレーム5と、フレーム5の外面を覆うカバー6とを含んで構成する。接続部20は、フレーム5をベースにして構成する。フレキシブル軸体21の基端を、接続部20を介してフレーム5に連結する。
【0011】
接続部20を機体の外面の複数個所に設けて、フレキシブル軸体21を、複数の接続部20に対して択一的に連結できるようにする(図2参照)。
【0012】
図1に示すように、フレキシブル軸体21は、一端が操作パネル9に固定される中空の軸本体30と、軸本体30の基端に設けられる連結部31とを含む。連結部31を複数の接続部20のひとつに連結した状態において、残る接続部20を、接続部20に組み付けた遮蔽体48で覆うようにする。
【0013】
機体と操作パネル9とは、通電リード42で電気的に接続する。通電リード42はフレキシブル軸体21の内部に配置する。通電リード42と、機体の内部に配置した内部通電リード43とを、コネクター44・45で接続する。
【0014】
接続部20は、機体に凹み形成される凹部23と、凹部23の内部に配置される雄ねじ体24とで構成する。連結部31は、軸本体30の端部に固定されるフランジ体33と、フランジ体33で回転自在に支持される雌ねじ体34とで構成する。雌ねじ体34を雄ねじ体24にねじ込んで、フレキシブル軸体21を機体に固定する。
【0015】
本発明に係る画像形性装置100は、上記の画像読取装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像読取装置2および画像形性装置100においては、機体の外の空間に配置した操作パネル9を、機体の接続部20に連結したフレキシブル軸体21で支持して、フレキシブル軸体21を屈曲させることにより操作パネル9を変位できるようにした。このように、フレキシブル軸体21を支持要素とするパネル支持構造によれば、操作パネル9またはフレキシブル軸体21を変位操作するだけで、操作パネル9の姿勢や位置を、前後、左右、上下の全方位方向へ多様に簡単に変更できる。また、構造が簡単なフレキシブル軸体21で操作パネル9を支持するので、従来のパネル支持構造に比べて、パネル支持構造を簡素化して低コスト化できる。
【0017】
高剛性のフレーム5をベースにして接続部20を構成し、フレキシブル軸体21の基端を接続部20を介してフレーム5に連結すると、フレキシブル軸体21を高剛性のフレーム5に強固に取り付けることができる。したがって、操作パネル9の位置や姿勢を変更する際に、フレキシブル軸体21の取り付け基端に作用するモーメントをフレーム5で受け止めて、フレキシブル軸体21を強固に支持でき、これにより操作パネル9の位置や姿勢の変更を的確に行なえる。
【0018】
フレキシブル軸体21を複数の接続部20に対して択一的に連結できるようにすると、画像形成装置100の設置場所の空間的な制約に応じて、フレキシブル軸体21の連結位置を選択して、操作パネル9の支持位置を設置場所に適合できる。また、設置環境に制約がない場合には、ユーザーの好みや使い勝手に応じて、操作パネル9の支持位置を多様に変更できる。
【0019】
中空の軸本体30と、軸本体30の基端に設けられる連結部31とを含むフレキシブル軸体21によれば、連結部31を機体側の接続部20に連結するだけで、フレキシブル軸体21を機体に簡便に取り付けることができる。また、フレキシブル軸体21の連結部31が連結されていない接続部20を遮蔽体48で覆うことにより、接続部20に塵埃が付着し堆積するのを防止でき、さらに接続部20が機体の外面に露出して、機体の外観上の印象が損なわれるのを解消できる。
【0020】
機体と操作パネル9を接続するための通電リード42を、フレキシブル軸体21の内部に配置すると、フレキシブル軸体21および操作パネル9の外面に通電リード42が露出するのを避けて、操作パネル9およびパネル支持構造の外観を簡素ですっきりとした印象にできる。また、通電リード42をフレキシブル軸体21の内部に配置することにより、通電リード42をフレキシブル軸体21で保護して、通電リード42が他物に引っ掛かって傷つけられるような不具合を一掃できる。
【0021】
フランジ体33と雌ねじ体34とで連結部31を構成し、雌ねじ体34を接続部20の雄ねじ体24にねじ込んでフレキシブル軸体21を機体に固定すると、雌ねじ体34を締緩するだけでフレキシブル軸体21を機体に対してさらに簡単に着脱できる。したがって、フレキシブル軸体21の装着位置の変更をより少ない手間で簡便に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】操作パネルの支持構造を示す断面図である。
【図2】画像形成装置の正面図である。
【図3】パネル支持構造の使用状態を示す側面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】操作パネルの支持構造の別の実施例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(実施例) 図1から図4は、本発明に係る画像形成装置をコピー機能とファクシミリ機能を備えた複合機に適用した実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と前後、左右、上下の表記に従う。図2において画像形成装置(複合機)100は記録部1と、記録部1の上方に配置される画像読取部(画像読取装置)2などで構成する。画像読取部2の上面には、原稿読取面を開閉するプラテンカバー3と、プラテンカバー3に設けられて画像読取部2に原稿を送る自動原稿読取部(ADF)4が配置してある。図1に示すように、画像読取部2は高剛性のフレーム5の外面をカバー体6で覆って形成してあり、その内部には、原稿を読み取る読取ユニットと、同ユニットを支持するキャリッジや移動機構などが組み込んである。
【0024】
符号9は機体外の空間、詳しくは機体の前面側の上方に配置される操作パネルである。記録部1の内部には、給紙カセット10から画像記録装置11及び定着装置12を経て、排紙空間13に至る用紙搬送経路が設けてある。記録部1、画像読取部2、給紙カセット10を収容するハウジングなどで画像形成装置100の機体を構成している。
【0025】
操作パネル9は、扁平な四角箱状のパネルカバー15の前面に、タッチパネル式のディスプレイ16と、一群の入力ボタン17などを配置して構成する。入力ボタン17を含むキー構造や、ディスプレイ16は、パネルカバー15の内面に設けたパネルフレーム18に組み付けてある。ディスプレイ16、及び入力ボタン17を操作することにより、複写条件やファクシミリ条件などを入力し、あるいは入力データーを表示することができる。
【0026】
操作パネル9を前後、左右、上下の全方位方向へ変位させるために、画像読取部2の前壁の右端寄りと、左側壁および右側壁の前端寄りのそれぞれに接続部20を設け、前壁側の接続部20に取り付けたフレキシブル軸体21で操作パネル9を支持している。フレキシブル軸体21は、画像形成装置100の設置環境に応じて、画像読取部2の前壁の右端寄りと左右側壁の前端寄りの、合計3個所の接続部20のどこにでも択一的に連結することができる。
【0027】
図1に示すように、接続部20は画像読取部2のフレーム5をベースにして構成してある。詳しくは、カバー体6に凹み形成される凹部23と、凹部23に臨むフレーム5に固定される雄ねじ体24と、雄ねじ体24を内外に貫通する出入口25と、雄ねじ体24の外突端に凹み形成される連結座26などで接続部20を構成する。凹部23の断面は円形に形成してある。雄ねじ体24に設けた出入口25は、後述するコネクター44・45よりひと回り大きく形成してある。コネクター44・45を出入口25から出し入れするためである。フレーム5にも出入口25と同じ直径の開口27が形成してある。
【0028】
フレキシブル軸体21は、中空の軸本体30と、軸本体30の基端に設けられる連結部31と、軸本体30の先端に設けられる取付部32とで構成する。軸本体30は、断面が円形のばね線材をコイル状に密巻きし、その外面に断面が三角形状のばね線材を同ピッチで巻き付けた二重の螺旋筒体からなり、任意の位置において前後、左右、上下の全方位方向へ屈曲し、屈曲された状態を保持できる。連結部31は、軸本体30の端部に固定されるフランジ体33と、フランジ体33で回転自在に支持される雌ねじ体34とで構成する。雌ねじ体34の内面にはねじ穴が形成してある。図1に示すように、フランジ体33を雄ねじ体24の連結座26に接合し、この状態で雌ねじ体34を雄ねじ体24にねじ込むことにより、フレキシブル軸体21がフレーム5に固定されて機体と一体化されている。
【0029】
取付部32は、軸本体30の先端に固定される筒状の取付軸36と、取付軸36の上端のねじ軸37にねじ込まれるナット38とで構成する。取付部32を操作パネル9に装着するために、パネルカバー15の下壁に取付軸36用の逃げ穴39を形成し、逃げ穴39と対向するパネルフレーム18にねじ軸37用の挿通穴40を形成している。挿通穴40に挿通したねじ軸37にナット38をねじ込んで、挿通穴40の周縁壁をねじ軸37とナット38で締結することにより、フレキシブル軸体21を操作パネル9と一体化することができる。
【0030】
画像形成装置100の機体と操作パネル9とは、フレキシブル軸体21の内部に配置した通電リード42と、フレーム5の内部に配置した内部通電リード43を介して電気的に接続されており、これら内外の通電リード42・43はコネクター44・45で接続してある。通電リード42は、給電リードと信号リードを1個の被覆チューブ内に配置したものである。給電リードによってディスプレイ16や表示ランプなどに駆動電流を供給でき、信号リードによってタッチパネルおよび入力ボタン17から入力された入力信号を制御部へ送り、あるいは制御部からの指令信号を操作パネル9などに出力できる。
【0031】
使用していない状態の接続部20から、塵埃や異物がフレーム5の内部に入り込むのを防ぐために、図4に示すように画像読取部2の左右側壁の前端寄りに設けた接続部20の外面は、遮蔽体48で覆われている。遮蔽体48は、プラスチック製のキャップからなり、キャップの内面には雄ねじ体24にねじ込まれるねじ穴49が形成してあり、キャップの外端面にはドライバーを差し込むための十字溝50が形成してある。なお、先に説明した内部通電リード43は、画像読取部2の左右の側壁の前端寄りに設けた接続部20の側へも引き回すことができる。遮蔽体48を雄ねじ体24にねじ込んだ状態では、キャップの外端面が凹部23の開口の周縁壁と面一になっている。
【0032】
以上のように構成した操作パネル9の支持構造によれば、操作パネル9の姿勢や位置を、ユーザーの使用位置や好みに応じて多様に変更することができる。例えば、図3に示すように、フレキシブル軸体21の下部をL字状に屈曲させ、さらに操作パネル9を幾分後傾させることにより、操作パネル9を高い位置に位置させた状態で使用できる。また、車椅子に座ったユーザーの場合には、図3に想像線で示すように、フレキシブル軸体21をユーザーの側へ向かって下り傾斜するように屈曲させ、さらに操作パネル9の操作面を上向きにすることにより、低い位置で複写条件などを楽に入力することができる。必要があれば、フレキシブル軸体21をプラテンカバー3の上面側へ折り曲げて、操作パネル9をプラテンカバー3の上面の上方に収納することができる。操作パネル9をフレキシブル軸体21で支持するので、従来の操作パネルの支持構造に比べて、操作パネル9の位置及び姿勢の変更の自由度が高いにもかかわらず、操作パネル9の支持構造の簡素化と低コスト化を実現できる。
【0033】
図5は、操作パネル用の支持構造の別の実施例を示す。そこでは、フレキシブル軸体21の上端と、操作パネル9とをフリーストップ構造を介して連結し、操作パネル9をフリーストップ構造の中心軸102の回りに回転でき、任意の回転位置において、その位置を保持できるようにした。フリーストップ構造は、ブラケット53に挿通される取付軸36と、取付軸36のねじ軸37に挿通される3個の皿ばね54と、これら皿ばね54の両端に配置される平座金55と、ねじ軸37にねじ込まれるナット38とで構成する。
【0034】
皿ばね54は、ねじ軸37にねじ込んだナット38で扁平状に締め込まれて摩擦抵抗を生じる。これにより操作パネル9は、先の摩擦抵抗を越える力が加わった状態でのみ中心軸102の回りに回転でき、常態においては、皿ばね54の摩擦抵抗によって任意の回転位置を保持し続けることができる。ブラケット53はパネルフレーム18に固定してある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0035】
以上のように構成したパネル支持構造は、フレキシブル軸体21を折り曲げて操作パネル9の位置を大まかに決めたのち、操作パネル9を中心軸102の回りに回転させてユーザーの側へ指向させることができる。このように、フレキシブル軸体21の自由度に加えて、中心軸102の回りの回転の自由度を備えているパネル支持構造によれば、フレキシブル軸体21に過大な屈曲力が作用するのを避けて耐久性を向上できる。なお、通電リード42が過剰にねじられるのを防ぐために、中心軸102の回りの操作パネル9の回転角度は180度以上で、360度以下とすることが好ましい。
【0036】
上記の実施例では、フレキシブル軸体21を断面が円形のばね線材と、断面が三角形状のばね線材とで二重の螺旋筒体として構成したが、その必要はなく、要は全方位方向へ屈曲できる中空のフレキシブル軸体であればよい。通電リード42はフレキシブル軸体21の内部に必ずしも配置する必要はなく、フレキシブル軸体21の外部に配置することができる。例えば、通電リード42をフレキシブル軸体21の外面に沿って配置することができる。接続部20は、機体の外面の2個所以上に設けることができ、その配置個所は上記の実施例で説明した個所には限定しない。フレキシブル軸体21は、操作パネル9の下面を支持する必要はなく、操作パネル9の背面や上面に取付部32を連結することができる。
【0037】
コネクター44・45は省略することができる。その場合には、雄ねじ体24の側にコネクターソケットを固定しておき、フランジ体33の側にコネクターピンを固定しておいて、フレキシブル軸体21を接続部20に固定した状態においてコネクターソケットとコネクターピンを電気的に接続するとよい。また、コネクターソケットやコネクターピンの代わりに、雄ねじ体24およびフランジ体33の接合面に接触端子を設けておいてもよい。遮蔽体48は雄ねじ体24にねじ込んで固定する必要はなく、たとえば凹部23に圧入して装着状態を保持することができる。
【符号の説明】
【0038】
2 画像読取装置(画像読取部)
5 フレーム
6 カバー
9 操作パネル
20 接続部
21 フレキシブル軸体
23 凹部
24 雄ねじ体
25 出入口
30 軸本体
31 連結部
32 取付部
34 雌ねじ体
42 通電リード
100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体の外の空間に配置される操作パネルと、
前記操作パネルを全方位方向へ変位できるように支持するフレキシブル軸体と、
を備え、
前記フレキシブル軸体の基端が、前記機体の外面に設けた接続部に連結してあることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記機体が、
高剛性のフレームと、
前記フレームの外面を覆うカバーと
を含んで構成されており、
前記接続部が、前記フレームをベースにして構成されており、
前記フレキシブル軸体の基端が、前記接続部を介して前記フレームに連結してある請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記接続部が、前記機体の外面の複数個所に設けられており、
前記フレキシブル軸体を、複数の前記接続部に対して択一的に連結できる請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記フレキシブル軸体は、
一端が前記操作パネルに固定される中空の軸本体と、
前記軸本体の基端に設けられる連結部と、
を含み、
前記連結部を複数の前記接続部のひとつに連結した状態において、残る前記接続部が、該接続部に組み付けた遮蔽体で覆われている請求項3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記機体と前記操作パネルとが、通電リードで電気的に接続されており、
前記通電リードが前記フレキシブル軸体の内部に配置されており、
前記通電リードと、前記機体の内部に配置した内部通電リードとが、コネクターで接続してある請求項1乃至4のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記接続部が、前記機体に凹み形成される凹部と、
前記凹部の内部に配置される雄ねじ体と、
で構成されており、
前記連結部が、前記軸本体の端部に固定されるフランジ体と、
前記フランジ体で回転自在に支持される雌ねじ体と、
で構成されており、
前記雌ねじ体を前記雄ねじ体にねじ込んで、前記フレキシブル軸体が前記機体に固定してある請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形性装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−228871(P2011−228871A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95667(P2010−95667)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】