説明

画像読取装置

【課題】スリットガラスを取り外したり、新たな設備を設けたりすることなく、スリットガラスの裏面に付着したごみや埃が除去できるようにする。
【解決手段】複写機本体に、複写機101の読取りキャリッジ19に隣接する送風管26を配置し、送風管26を流れた空気流31が、スリットガラス11の裏面に導かれるようにする。そして、読取りキャリッジ19を往復移動させたときに生じた空気流31を送風管26に進入させ、送風管26の出口28からスリットガラス11の裏面に吹き付け、当該部分に付着しているごみや埃を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動原稿搬送装置を搭載した複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像読取装置では、シート状の原稿を自動的に読み取る自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)を搭載したものが存している。この種の画像読取装置では、自動原稿搬送装置を使って原稿を自動的に読み取ることの他に、コンタクトガラスに載置された原稿を1枚ずつ読み取ることも可能である。
【0003】
画像読取装置において、自動原稿搬送装置で搬送される原稿を読み取る場合、スリットガラスの表面(原稿搬送面)と裏面に付着したごみや埃が原稿読取りライン上に存すると、これらがいわゆる「縦すじ」となって読み取られることが知られている。特に、直下で読取りキャリッジが移動して空気流が発生するコンタクトガラスに対して、スリットガラスの直下では空気流の移動が生じにくいため、ごみや埃が付着しやすい。この縦すじは、本来の原稿には存在しないものであるため、縦すじのあるスキャン出力画像又はコピー画像はユーザにとっては異常画像となる。この不具合を解消するため、電気的・ソフト的にごみや埃を検出し、読取りデータに逆補正を掛けて縦すじの程度を軽減しようという従来技術も存している(特許文献1を参照)。しかし、これは読み取ったデータの補正であり、ごみや埃を完全に除去したわけではない。また、ごみや埃の検出が不完全な場合には効果が期待できない。
【0004】
上記した不具合の直接的な解決方法として、縦すじの原因となるごみや埃を除去することが想定される。このために各種の出願がなされている。例えば、特許文献2に開示された技術は、自動原稿搬送装置内の基準反射板の上部にフェルト状のクリーナを装着し、原稿一枚搬送するごとにクリーナを回転させて搬送経路上にある読み取りガラスを清掃するものである。しかし、これは、スリットガラスの表面(原稿通過面)側のみの清掃技術である。しかも、クリーナを設けるため、コストアップになってしまう。
【0005】
また、特許文献3に開示された技術は、自動原稿搬送装置用のプラテンガラスを取外し可能にし、ごみ箱に溜まった原稿の紙粉等のごみを定期的に清掃するものである。しかし、この技術の場合、清掃を行うためにいちいちプラテンガラスを取り外さなければならない。
【0006】
更に、スリットガラスを取外し可能に設計することにより、ユーザに定期的にスリットガラスの裏面を清掃してもらうことが想定される。しかし、最近の低価格層のスキャナ等では、スリットガラスの取外しができないように設計されていて、ユーザによるスリットガラスの裏面の清掃が困難である場合が多い。
【特許文献1】特開平8−237477号公報
【特許文献2】特開平6−164863号公報
【特許文献3】特開2002−165059号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した不具合に鑑み、スリットガラスを取り外したり、新たな設備を設けたりすることなく、スリットガラスの裏面に付着したごみや埃が除去できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記した課題を解決するための本発明は、
原稿テーブルに供給された原稿を読み取るための画像読取装置であって、
前記原稿テーブルには、自動原稿搬送装置によって供給される原稿の読取り位置となる第1原稿用ガラスと、前記原稿テーブルに静止状態で載置される原稿の読取り位置となる第2原稿用ガラスが並設され、
画像読取装置の筐体には、前記自動原稿搬送装置によって搬送され、前記第1原稿用ガラスを通過する原稿と、前記第2原稿用ガラスに載置された原稿とを読み取るための読取りユニットが内装され、
前記読取りユニットには、前記第2原稿用ガラスに載置された原稿を走査して読み取るための読取りキャリッジが往復移動可能に設けられ、
前記画像読取装置の筐体内に、前記読取りキャリッジが移動するときに生じる空気流を前記第1原稿用ガラスの裏面に導くための空気流路を形成したことを特徴としている。
【0009】
具体的には、前記第1原稿用ガラスは、前記読取りキャリッジの移動方向に沿った方向の長さよりも、前記移動方向と直交する方向の長さの方が長い長方形状となっていて、
前記空気流路の出口が前記第1原稿用ガラスにおける長手方向の一端部に設けられ、前記出口から流出した空気流が前記第1原稿用ガラスの裏面を流れて、その長手方向の他端部に達するようにされている。
【0010】
本発明は上記されたように構成されていて、読取りユニットの読取りキャリッジを作動させることによって生じる空気流が、第1原稿用ガラスの裏面に導かれて吹き付けられ、当該部分に付着しているごみや埃を除去する。このため、第1原稿用ガラスを取り外す必要はない。また、複写機等の画像読取装置の稼動中にもごみや埃の除去が行われるため、ごみや埃の除去だけでなく、それらが付着することも防止される。この結果、第1原稿用ガラスの裏面の清浄状態が保持され、縦すじの入った異常画像の発生が防止される。なお、読取りユニットは、第1原稿用ガラスに供給される原稿と、第2原稿用ガラスに載置される原稿の双方を読み取ることができるように共用されている。
【0011】
そして、前記空気流路の出口を、前記第1原稿用ガラスの裏面で、該第1原稿用ガラスと前記原稿テーブルとの接合部に流れるように配置することができる。
【0012】
これにより、第1原稿用ガラスの裏面に付着したごみや埃だけでなく、第1原稿用ガラスと原稿テーブルの接合部から侵入しようとするごみや埃をも除去できる。
【0013】
前記空気流路の入口は、前記第2原稿用ガラスにおける前記読取りキャリッジが移動したときの前進端位置に設けられていることが望ましい。
【0014】
また、前記空気流路の入口は、前記第2原稿用ガラスにおける前記読取りキャリッジと対向して設けられていることが望ましい。
【0015】
これにより、読取りキャリッジが移動したときに生じる空気の流れを、効率的に空気流路に案内することができる。
【0016】
更に、前記自動原稿搬送装置の搬送路を通過した原稿の枚数をカウントする計数手段を有し、
前記搬送路を通過した原稿の枚数が、前記計数手段に予め設定された枚数に達したときに前記読取りキャリッジを所定回数だけ往復移動させるようにしてもよい。
【0017】
或いは、前記読取りキャリッジを往復移動のみさせるためのスイッチを設けてもよい。
【0018】
これらの方策をとることにより、自動原稿搬送装置のみが使用され、読取りキャリッジが作動しない状態が長く続く場合であっても、第1原稿用ガラスの裏面のごみや埃を除去するためにのみ読取りキャリッジを往復移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施例について説明する。図1は自動原稿搬送装置300が搭載された複写機101の概略正面図、図2の(a)は第1実施例の複写機101の原稿テーブル1の概略平面図、(b)は(a)の正面図である。
【実施例1】
【0020】
図1に示されるように、第1実施例の複写機101は、複写機本体200と、その上面(原稿テーブル1)に設置された自動原稿搬送装置300とを備えている。複写機本体200は、感光体2等を有する画像形成部210と、画像形成部210へ記録紙3を給紙する給紙部220と、画像形成部210の上方に設けられるスキャナ部230とを備えている。そして、画像形成部210の感光体2の周辺部には帯電部4、露光部5、現像部6、転写部7、感光体2のクリーニング部8、定着部9等の作像機器が配置されている。また、原稿テーブル1には、自動原稿搬送装置300によって搬送される原稿Sを読み取るときの読取り位置となるスリットガラス11と、原稿テーブル上に静止状態で載置された原稿Sを読み取るときの読取り位置となるコンタクトガラス12とが並設されている(図2参照)。図2の(a)に示されるように、スリットガラス11は、横(複写機101の幅方向Pに沿う側)よりも、縦(複写機101の奥行き方向Qに沿う側)の方が長くなった長方形状である。また、コンタクトガラス12は、読取り可能な原稿Sよりも少し大きな長方形状であり、横の方が縦よりも少し長い。
【0021】
原稿テーブル1におけるスリットガラス11とコンタクトガラス12との間の部分には、スケール部13が設けられている。原稿Sをコンタクトガラス12に載置するとき、原稿Sの端部をスケール部13に当接させて位置決めを行う。
【0022】
スキャナ部230におけるスリットガラス11の直下には、読取りユニット401が設けられている。この読取りユニット401は、レンズ、ランプ、ミラー類及びCCD基板を内装したキャリッジ19と、キャリッジ19を矢印18の方向(複写機101の幅方向Pに沿う方向)に往復移動させるためのワイヤ15と、ワイヤ15に張力を付与した状態で支持するためのプーリ16と、ワイヤ15を周回走行させるためのキャリッジ駆動モータ17とを備えている。読取りユニット401の読取りキャリッジ19が往復移動することにより、コンタクトガラス12に載置された原稿Sが読み取られる。また、自動原稿搬送装置300が使用されるときは、読取りユニット401の読取りキャリッジ19がスリットガラス11の位置に移動して、自動原稿搬送装置300によって供給される原稿Sが読み取られる。即ち、この読取りユニット401は、スリットガラス11に供給される原稿Sと、コンタクトガラス12に載置される原稿Sの双方を読み取ることができるように共用されている。
【0023】
複写機101の動作を簡単に説明する。自動原稿搬送装置300の原稿トレイ21にセットされた原稿Sは、自動原稿搬送装置300に内装されたローラ22によって下流側に搬送される。搬送された原稿Sの画像は、読取りキャリッジ19に内装されたCCDに読み取られて電気信号に変換される。また、コンタクトガラス12に載置された原稿Sも、読取りキャリッジ19が往復移動することによりCCDに読み取られて電気信号に変換される。
【0024】
複写機本体200の給紙部220では、給紙カセット23の記録紙3がローラ対24によって上方に搬送される。画像形成部210では、所定方向に回転する感光体2が帯電部4によって一様に帯電する。露光部5からの露光により、感光体2上の電荷が部分的に消失し、静電潜像が形成される。この静電潜像は、その電荷の光分布に応じて現像部6からトナーに転移し、可視像化される。この画像形成と同期してレジストローラ25が駆動回転し、転写部7に送られた記録紙3にトナーが転写される。転写されたトナーは、定着部9で記録紙3に定着され、機外に排出される。
【0025】
本実施例の複写機101では、読取りキャリッジ19が移動したときに生じる空気流をスリットガラス11の裏面に導くための空気流路(送風管26)が形成されている。この送風管26は、図2の(a),(b)に示されるように、スキャナ部230における原稿テーブル1の直下で、スリットガラス11の奥行き方向Qの一端部と、コンタクトガラス12の奥行き方向Qの一端部とに重なる形で配置されている。この送風管26において、コンタクトガラス12の奥行き方向Qの一端部と対向する位置で、静止状態(即ち、初期位置に配置されている状態)の読取りキャリッジ19と重ならない位置には、複数個(本実施例の場合、4個)の開口(空気流入口27)が設けられている。また、送風管26において、スリットガラス11の奥行き方向Qの一端部と対向する位置には、1個の開口(空気流出口28)が設けられている。この空気流出口28は、スリットガラス11と、スリットガラス11と原稿テーブル1との接合部29とに跨るように配置されている。
【0026】
図2の(a)に示されるように、読取りキャリッジ19が矢印18の方向に沿って往復移動すると、それに伴ってスキャナ部230内の空気が流動し、空気の流れ(空気流31)が発生する。スキャナ部230の周囲は閉塞されているため、この空気流29は、空気流入口27から送風管26内に進入する。そして、送風管26内を流れ、空気流出口28から流出する。即ち、本実施例の複写機101は、読取りキャリッジ19が往復移動したときの空気の流れ(空気流29)を制御する空気流路(送風管26)が形成されている。これにより、スリットガラス11の裏面への送風がなされ、その裏面に付着しているごみや埃が除去される。
【0027】
特に、本実施例の複写機101では、送風管26の空気流出口28は、スリットガラス11とその接合部29とに跨って設けられている。このため、スリットガラス11の裏面に付着したごみや埃だけでなく、スリットガラス11とその接合部29からスキャナ部230に侵入しようとするごみや埃をも除去することができる。
【0028】
本実施例の複写機101の作用について説明する。複写開始ボタン(図示せず)が押されると、自動原稿搬送装置300の原稿トレイ21にセットされた原稿Sは、自動原稿搬送装置300の作用により1枚ずつ搬送される。また、読取りユニット401の読取りキャリッジ19が、スリットガラス11の側に移動する。スリットガラス11の部分で、搬送される原稿Sに光源(図示せず)からの光が照射される。その反射光は、読取りキャリッジ19に読み取られ、電気信号に変換される。この電気信号によって感光体11が帯電し、そのときに形成された静電潜像が記録紙3に転写される。
【0029】
また、原稿テーブル1のコンタクトガラス12に載置された原稿Sは、複写開始ボタン(図示せず)が押されることにより、読取りキャリッジ19が矢印18の方向に往復移動して原稿Sを走査する。このときの画像データが電気信号に変換され、上記と同様な過程で記録紙3に転写される。なお、自動原稿搬送装置300の原稿トレイ21に原稿Sがセットされ、かつコンタクトガラス12に原稿Sが載置されているときに複写開始ボタンが押されたときには、自動原稿搬送装置300の原稿Sのみが複写されるように制御されている。
【0030】
長期間の使用により、スリットガラス11の裏面にごみや埃が付着することがある。通常の複写機101の場合、ユーザがスリットガラス11を取り外して清掃することは困難であるため、ごみや埃が「縦すじ」となって記録紙3に転写され、異常画像を形成してしまう。しかし、本実施例の複写機101では、読取りキャリッジ19が往復移動することにより生じた空気流31が、空気流入口27から送風管26に進入し、空気流出口28から流出して、スリットガラス11の裏面に送られる。これにより、スリットガラス11の裏面のごみや埃が除去されるとともに、当該部分にごみや埃が付着しにくくなる。また、スリットガラス11とその接合部29からスキャナ部230に侵入しようとするごみや埃をも除去することができる。この結果、スリットガラス11の裏面及びその周辺部の清浄状態が保持され、ごみや埃による縦すじの入った異常画像が発生しにくくなる。
【0031】
本実施例の複写機101では、読取りキャリッジ19が作動することにより、スリットガラス11の裏面のごみや埃を除去する形態である。このため、読取りキャリッジ19が往復移動しない場合(例えば、原稿Sを自動原稿搬送装置300によってのみ複写する場合)には、スリットガラス11にごみや埃が付着してしまうおそれがある。これを防止するため、自動原稿搬送装置300によって搬送された原稿Sの枚数をカウントするセンサ(図示せず)を複写機101に取り付け、このセンサによって計数された数が予め設定された数に達したときに、自動で読取りキャリッジ19の読取り動作をいったん中止させて所定回数だけ往復移動させる(例えば、2往復させる)ようにしてもよい。
【0032】
また、使用者が任意のときに読取りキャリッジ19を往復移動させることができるように、読取りキャリッジ19を往復移動させるのみ(換言すれば、原稿Sを走査しないで往復移動させる)の操作ボタン(図示せず)を取り付けてもよい。
【実施例2】
【0033】
図3に示される第2実施例の複写機102のように、送風管26の入口側を屈曲させて、当該屈曲部分33(コンタクトガラス12における複写機102の幅方向Pの端部で、読取りキャリッジ19が移動したときの前進端位置の近傍)にも空気流の入口33を設けてもよい。この実施例の複写機102の送風管26の場合、読取りキャリッジ19が移動したときに生じる空気流34を直接的に送風管26に取り入れることができるという利点がある。
【実施例3】
【0034】
また、図4に示される第3実施例の複写機103のように、送風管32の出口35を、その中心がスリットガラス11の幅方向Pの中心と合致するように配置してもよい。
【実施例4】
【0035】
更に、図5に示される第4実施例の複写機104のように、送風管26の出口側をも屈曲させ、当該屈曲部分36(原稿テーブル1のスケール部13の直下の部分)に、スリットガラス11に向かう空気流の出口37を設けてもよい。この実施例の複写機102の送風管26の場合、スリットガラス11の裏面の全体に均等に送風できるという利点がある。
【0036】
上記したように、本実施例の複写機101〜104では、スリットガラス11を取り外さなくても、その裏面に付着したごみや埃を除去するだけでなく、ごみや埃が付着しないようにすることもでき、スリットガラス11の裏面を常に清浄な状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】自動原稿搬送装置300が搭載された複写機101の概略正面図である。
【図2】(a)は第1実施例の複写機101の原稿テーブル1の概略平面図、(b)は(a)の正面図である。
【図3】第2実施例の複写機102の原稿テーブル1の概略平面図である。
【図4】第3実施例の複写機103の原稿テーブル1の概略平面図である。
【図5】第4実施例の複写機104の原稿テーブル1の概略平面図である。
【符号の説明】
【0038】
101〜104 複写機(画像読取装置)
200 複写機本体(筐体)
300 自動原稿搬送装置
401 読取りユニット
1 原稿テーブル
11 スリットガラス(第1原稿用ガラス)
12 コンタクトガラス(第2原稿用ガラス)
18 矢印(読取りキャリッジの移動方向)
19 読取りキャリッジ
26 送風管(空気流路)
27,33 入口
28,35,37 出口
29 接合部
31,34 空気流
32,36 屈曲部分(空気流路)
S 原稿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿テーブルに供給された原稿を読み取るための画像読取装置であって、
前記原稿テーブルには、自動原稿搬送装置によって供給される原稿の読取り位置となる第1原稿用ガラスと、前記原稿テーブルに静止状態で載置される原稿の読取り位置となる第2原稿用ガラスが並設され、
画像読取装置の筐体には、前記自動原稿搬送装置によって搬送され、前記第1原稿用ガラスを通過する原稿と、前記第2原稿用ガラスに載置された原稿とを読み取るための読取りユニットが内装され、
前記読取りユニットには、前記第2原稿用ガラスに載置された原稿を走査して読み取るための読取りキャリッジが往復移動可能に設けられ、
前記画像読取装置の筐体内に、前記読取りキャリッジが移動するときに生じる空気流を前記第1原稿用ガラスの裏面に導くための空気流路を形成したことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記第1原稿用ガラスは、前記読取りキャリッジの移動方向に沿った方向の長さよりも、前記移動方向と直交する方向の長さの方が長い長方形状となっていて、
前記空気流路の出口が前記第1原稿用ガラスにおける長手方向の一端部に設けられ、前記出口から流出した空気流が前記第1原稿用ガラスの裏面を流れて、その長手方向の他端部に達するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記空気流路の出口は、前記第1原稿用ガラスの裏面で、該第1原稿用ガラスと前記原稿テーブルとの接合部に流れるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記空気流路の入口が、前記第2原稿用ガラスにおける前記読取りキャリッジが移動したときの前進端位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記空気流路の入口が、前記第2原稿用ガラスにおける前記読取りキャリッジと対向して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記自動原稿搬送装置の搬送路を通過した原稿の枚数をカウントする計数手段を有し、
前記搬送路を通過した原稿の枚数が、前記計数手段に予め設定された枚数に達したときに前記読取りキャリッジを所定回数だけ往復移動させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記読取りキャリッジを往復移動のみさせるためのスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−260700(P2009−260700A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107880(P2008−107880)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】