説明

画像送信システム

【課題】画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようにする。
【解決手段】送信側常駐ソフトウェア61は、パブリックサーバ3を利用するための外部Public Service情報及び送信側端末を特定するための送信側端末情報を保持している。送信側常駐ソフトウェア61は、送信側端末情報を利用することで第1MFP5から宛先表を取得して、宛先表から選択された第2MFP11に対して外部Public Service情報を送信する。第2MFP11は、受信側常駐ソフトウェア63に対して外部Public Service情報を送信する。受信側常駐ソフトウェア63は、外部Public Service情報を登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送信システム、特に、パブリックサーバに画像データをアップロードする画像送信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大容量の画像データをFAX送信又は電子メール送信(I−FAX送信)する場合、外部Public Serviceを用いることが行われている。従来の方法では電話料金又はメールサーバの容量制限の問題があるからである。
外部Public Serviceを用いる場合は、送信側端末が、画像データを外部Public Serviceのストレージであるパブリックサーバにアップロードし、さらにアクセス情報を受信側端末に送信する。受信側端末は、アクセス情報を用いて、パブリックサーバから画像データをダウンロードする(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】再公表特許97/38510
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような画像送信システムでは、画像データの送受信を実行するためには、送信側端末と受信側端末の双方に外部Public Service情報が登録されている必要がある。外部Public Service情報とは、外部Public Serviceにアクセスするための情報であって、例えば、URL、ユーザアカウントID及びパスワードを含んでいる。
外部Public Service情報の登録のタイミングは、送受信実行より前であることが好ましい。その理由は、画像データの送受信を迅速に実行し、さらに、外部Public Serviceのストレージにおける画像データの保存期間を短くするためである。また、複数種の外部Public Service情報を登録することを考慮すると、登録処理の簡素化が望まれる。
【0005】
本発明の課題は、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
【0007】
本発明の一見地に係る画像送信システムは、画像データを送信するためのシステムであって、宛先表を有する送信側端末と、送信側端末と通信可能な送信側常駐ソフトウェアがインストールされている送信側情報処理装置と、受信側端末と、受信側端末と通信可能な受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側情報処理装置と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えている。
送信側常駐ソフトウェアは、サーバを利用するための外部Public Service情報及び送信側端末を特定するための送信側端末情報を保持している。送信側常駐ソフトウェアは、送信側端末情報を利用することで送信側端末から宛先表を取得して、宛先表から選択された受信側端末に対して外部Public Service情報を送信する。受信側端末は、受信側常駐ソフトウェアに対して外部Public Service情報を送信する。受信側常駐ソフトウェアは、外部Public Service情報を登録する。
このシステムでは、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、送信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を受信側端末に送信する。そして、受信側端末が、外部Public Service情報を受信側常駐ソフトウェアに送信する。最後に、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を登録する。このようにして、オペレータが外部Public Serviceを入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報が登録される。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理が簡単な方法で実行される。
送信側端末から画像データが送信側常駐ソフトウェアを介してサーバにアップロードされれば、次に受信側端末から受信側常駐ソフトウェアにダウンロード要求が送信され、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を利用することで画像データをサーバからダウンロードして、さらに画像データを受信側端末に送信する。
【0008】
受信側端末が宛先表から選択されたときに、送信側端末は、当該受信側端末がサービス対象である旨の属性が追加されるように、宛先表を更新してもよい。
このシステムでは、受信側端末が一度選択されれば宛先表が更新されるので、それ以降に、オペレータは、受信側端末を選択するときに、その受信側端末がすでにサービス対象になっていることを知ることができる。
【0009】
受信側端末は、外部Public Service情報を送信する前に受信側常駐ソフトウェアを検索し、検索の結果見つかった受信側常駐ソフトウェアに対して外部Public Service情報を送信してもよい。
このシステムでは、受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側情報処理装置に関する情報を、受信側端末に予め登録しておく必要がない。
【0010】
受信側端末は、受信側常駐ソフトウェアを見付けられない場合は、送信側端末に対してエラー通知を送信してもよい。
このシステムでは、送信側端末が、受信側常駐ソフトウェアへの登録ができなかったことを知ることができる。
【0011】
送信側端末は、エラー通知を受信すれば、エラー通知を受信したことを送信側常駐ソフトウェアに送信してもよい。その場合、送信側常駐ソフトウェアは、エラー通知を受信したことを報知する。
このシステムでは、受信側常駐ソフトウェアのオペレータが、エラーの発生を知ることができる。
【0012】
受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、自動的に行われてもよい。
このシステムでは、オペレータによる操作が無くても、受信側常駐ソフトウェアに外部Public Service情報を登録できる。
【0013】
受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、オペレータからの許可を受けた場合に実行されてもよい。
このシステムでは、オペレータによって許可された外部Public Service情報のみが登録できる。言い換えれば、オペレータによる許可無しで外部Public Service情報が登録されることを防止できる。
【0014】
本発明の他の見地に係る画像送信システムは、画像データを送信するためのシステムであって、宛先表を有しており送信側常駐ソフトウェアがインストールされている送信側端末と、受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側端末と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えている。
送信側常駐ソフトウェアは、サーバを利用するための外部Public Service情報を保持している。送信側常駐ソフトウェアは、宛先表から選択された受信側端末に対して、外部Public Service情報を送信する。受信側常駐ソフトウェアは、外部Public Service情報を登録する。
このシステムでは、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、送信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を受信側端末に送信する。そして、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を登録する。このようにして、オペレータが入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報を登録できる。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理が簡単な方法で実行される。
【0015】
受信側端末が選択されたときに、送信側端末は、当該受信側端末がサービス対象である旨の属性が追加されるように、宛先表を更新してもよい。
【0016】
受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、自動的に実行されてもよい。
【0017】
受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、オペレータからの許可を受けた場合に実行されてもよい。
【0018】
本発明のさらに他の見地に係る画像送信準備方法は、宛先表を有する送信側端末と、送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられる。画像送信準備方法は、画像データの送信を準備するための方法であり、以下の工程を含んでいる。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付ける。
◎送信側端末から宛先表を取得する。
◎宛先表から選択された受信側端末に対して、外部Public Service情報を送信する。
◎外部Public Service情報を、受信側常駐ソフトウェアに登録する。
この方法では、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、外部Public Service情報が受信側端末に送信される。そして、外部Public Service情報が、受信側常駐ソフトウェアに登録される。このようにして、オペレータが入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報が登録される。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理が簡単な方法で実行される。
【0019】
本発明のさらに他の見地に係る送信側常駐ソフトウェアは、宛先表を有する送信側端末と、送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられる。送信側常駐ソフトウェアは、以下の工程を実行する。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付ける。
◎送信側端末から宛先表を取得する。
◎宛先表から選択された受信側端末に対して、外部Public Service情報を送信する。
このソフトウェアは、送信側端末に登録された外部Public Service情報を用いることにより、受信側端末に外部Public Service情報を送信する。したがって、オペレータが受信側端末に対して外部Public Service情報を登録する必要がない。以上の結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理が簡単な方法で実行され。
【0020】
本発明のさらに他の見地に係る受信側常駐ソフトウェアは、宛先表を有する送信側端末と、上記の送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられる。受信側常駐ソフトウェアは、以下の工程を実行する。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報を受信する。
◎外部Public Service情報を登録する。
このソフトウェアでは、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を送信側常駐ソフトウェアから受信して、登録する。このようにして、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態としての画像送信システムの模式図。
【図2】第1MFPと第1PCの制御ブロック図。
【図3】第2MFPと第2PCの制御ブロック図。
【図4A】送信側常駐ソフトウェアの登録処理を示すフローチャート。
【図4B】送信側常駐ソフトウェアの登録処理を示すフローチャート。
【図5A】送信側MFPの登録依頼処理を示すフローチャート。
【図5B】送信側MFPの登録依頼処理を示すフローチャート。
【図6A】受信側MFPの登録処理を示すフローチャート。
【図6B】受信側MFPの登録処理を示すフローチャート。
【図6C】受信側MFPの登録処理を示すフローチャート。
【図7A】受信側常駐ソフトウェアの登録処理を示すフローチャート。
【図7B】受信側常駐ソフトウェアの登録処理を示すフローチャート。
【図8A】MFP送信処理を示すフローチャート。
【図8B】MFP送信処理を示すフローチャート。
【図8C】MFP送信処理を示すフローチャート。
【図9】送信側常駐ソフトウェアのアップロード処理を示すフローチャート。
【図10A】MFP受信処理を示すフローチャート。
【図10B】MFP受信処理を示すフローチャート。
【図11】受信側常駐ソフトウェアのアップロード処理を示すフローチャート。
【図12A】MFP再送信処理を示すフローチャート(第2実施形態)
【図12B】MFP再送信処理を示すフローチャート(第2実施形態)
【図12C】MFP再送信処理を示すフローチャート(第2実施形態)
【図13】画像送信システムの模式図(第3実施形態)。
【図14】第1MFPと第2MFPの制御ブロック図(第3実施形態)。
【図15】送信Web登録処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図16A】受信側MFPの登録依頼処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図16B】受信側MFPの登録依頼処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図17A】受信側MFPの登録処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図17B】受信側MFPの登録処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図18A】MFP送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図18B】MFP送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図18C】MFP送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図19A】MFP再送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図19B】MFP再送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図19C】MFP再送信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図20A】MFP受信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図20B】MFP受信処理を示すフローチャート(第3実施形態)。
【図21】表示部におけるスキャン機能設定画面の一例(第1実施形態)。
【図22】表示部におけるスキャン機能設定画面の一例(第1実施形態)。
【図23】表示部におけるスキャン機能設定画面の一例(第2実施形態)。
【発明を実施するための形態】
【0023】
1.第1実施形態
(1)画像処理システム
図1を用いて、本発明の一実施形態が採用された画像送信システム1を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての画像送信システムの模式図である。
【0024】
画像送信システム1は、パブリックサーバ3を介して画像データを送受信するためのシステムである。パブリックサーバ3に保存された画像データは、LAN、インターネット、携帯電話網などを介してアクセス可能である。
パブリックサーバ3は、サーバとして一般的な機能を有しており、第1PC7及び第2PC13とそれぞれ通信可能である。この実施形態では、パブリックサーバ3は、第1PC7から画像データを受信して、次に第2PC13に画像データを送信する。
パブリックサーバ3の一般的な機能については説明を省略するが、パブリックサーバ3は、図2に示すように、記憶部81を有しており、記憶部81には複数の仮想記憶エリア83が形成されている。
【0025】
画像送信システム1は、送信側の装置として、第1MFP(Multifunction Peripheral)5と、第1PC7とを有している。
第1MFP5は、本実施形態では画像読取装置として機能しており、原稿Dをスキャンすることで画像データを形成し、次に画像データを他の装置に転送する。
【0026】
第1PC7は、パーソナル・コンピュータである。第1PC7は、第1LAN9を介して第1MFP5に接続されている。第1PC7は、第1MFP5から転送された画像データを受信する。第1MFP5と第1PC7は、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)を用いて通信を行う。
【0027】
画像送信システム1は、受信側の装置として、第2MFP11と、第2PC13とを有している。
第2MFP11は、第1MFP5と同様の構造及び機能を有している。第1MFP5と第2MFP11は通信可能に接続されていればよく、接続手段はLAN、インターネット、電話回線のいずれであってもよい。
【0028】
第2PC13は、第2LAN15を介して第2MFP11に接続されている。第2PC13は、第2MFP11に画像データを送信する。第2MFP11と第2PC13は、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)を用いて通信を行う。
【0029】
なお、画像送信システム1には、他のMFP及びPCが設けられていてもよい。
【0030】
(2)MFP
図2及び図3を用いて、第1MFP5及び第2MFP11の機能を説明する。図2及び図3は、MFPとPCの制御ブロック図である。
【0031】
第1MFP5及び第2MFP11は、プリント機能、コピー機能、FAX(ファクシミリ)機能、及びIFAX(インターネットFAX)機能を備えたネットワーク複合機である。具体的には、第1MFP5及び第2MFP11は、プリンタ21、スキャナ23、FAX制御部25、及びIFAX制御部27を有している。第1MFP5及び第2MFP11は、さらに、制御部29、記憶部31、操作部33、表示部35、NCU(Network Control Unit)37、モデム39、及びネットワークI/F41を有している。また、第1MFP5及び第2MFP11は、バス43を備えており、第1MFP5及び第2MFP11内の各部はバス43によって互いに接続されている。
【0032】
プリンタ21は、FAX制御部25及びIFAX制御部27が受信したファクシミリデータ、コピーの指示に基づいてスキャナ23が作成した画像データ、並びにPCから送られてきた印刷データを印刷する。つまり、プリンタ21は、ネットワーク複合機のファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能の出力部として機能する。プリンタ21は、例えば、電子写真方式を採用している。
【0033】
スキャナ23は、原稿から画像を読み取るスキャナ機能を実現する。具体的には、スキャナ23は、原稿を光学的に走査して画像を読み取り、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データとして出力する。スキャナ23は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを有している。本実施形態において、スキャナ23は、複数枚の原稿を連続して読み取り可能なオートシートフィーダを備えている。
【0034】
FAX制御部25は、NCU37及びモデム39によって行われるPSTN(Public Switched Telephone Network)45を介したFAXの送受信を制御する。IFAX制御部27は、ネットワークI/F41を介して行われるIFAXの送受信を制御する。
【0035】
制御部29は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータである。制御部29は、MFPの各部を制御する制御部であり、ROMに格納される各種プログラムを読み出して実行することによって、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能及びネットワーク機能等を実現する。ROMは、制御プログラム又は予め設定されているパラメータ等を格納する。RAMは、プログラムを実行するための作業領域として機能する。
【0036】
記憶部31は、各種データを保存する。例えば、記憶部31は、スキャナ23から出力された画像データを一時的に保存する。
【0037】
操作部33は、MFPの操作パネル上に設けられたキーボード、スイッチ、操作ボタン、タッチパネルなどであり、オペレータが操作指示を行うのに使用する。すなわち、オペレータは、操作部33を用いてコピー、スキャン、又はファクシミリ送信等の指示を入力することができる。表示部35は、操作部33で入力された操作の内容を含む各種情報を表示する。表示部35は、例えば、液晶パネルである。
本実施形態において、例えば、操作部33はタッチパネルであり、表示部35はタッチパネルの下方に配置された液晶パネルであり、両者によりスキャン時の各種設定をオペレータにさせるためのユーザインタフェースが提供される(図21及び図22参照)。スキャン時の設定としては、例えば、カラー/モノクロ指定、解像度、出力倍率などの他に、スキャン属性として、スキャン方式の指定などを含むことができる。
【0038】
ネットワークI/F41は、LANを介して、他の装置とデータの送受信を行う通信部として機能する。
【0039】
(3)PC
第1PC7及び第2PC13は、図2及び図3に示すように、制御部51と、記憶部53と、操作部55と、表示部57と、ネットワークI/F59を有している。制御部51は、CPU、RAM、ROM等からなるコンピュータである。
【0040】
制御部51には、第1PC7及び第2PC13の各種機能を実現するための常駐ソフトウェア61、63がインストールされている。具体的には、第1PC7には、送信側常駐ソフトウェア61がインストールされており、第2PC13には、受信側常駐ソフトウェア63がインストールされている。なお、第1PC7に受信側常駐ソフトウェアがインストールされていてもよいし、第2PCに送信側常駐ソフトウェアがインストールされていてもよい。さらには、送信側常駐ソフトウェアと受信側常駐ソフトウェアは単体のソフトウェアとして実現されていてもよい。
送信側常駐ソフトウェア61及び受信側常駐ソフトウェア63の機能については、下記の制御動作で説明する。
送信側常駐ソフトウェア61及び受信側常駐ソフトウェア63は、ダウンロードによって適宜更新可能である。また、複数の常駐ソフトウェアがPCにインストールされていてもよい。
【0041】
記憶部53は、他の装置から転送された画像データを受信し格納する複数のローカル共有フォルダ71を有する。ローカル共有フォルダ71は、MFPとの間で共有される。ローカル共有フォルダ71は、例えば、パブリックサーバ3の仮想記憶エリア83と一対一で対応している。ローカル共有フォルダ71は階層構造とすることもでき、オペレータが転送先として指定した任意のフォルダの配下に仮想記憶エリア83に対応する複数のフォルダを含むことができる。
【0042】
操作部55は、例えば、タッチパネル、キーボード及びマウスからなる。
表示部57は、例えば、液晶ディスプレイからなる。
【0043】
(4)送信側常駐ソフトウェアにおける外部Public Service情報の登録処理
図4A及び図4Bを用いて、送信側常駐ソフトウェアにおける外部Public Service情報の登録処理を説明する。以下の処理は、主に、PC(例えば、第1PC7)の送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)によって実行される。
【0044】
ステップS1では、オペレータが外部Public Service名(例えば、パブリックサーバ3の名称)を入力し、それが記憶される。
【0045】
ステップS2では、オペレータからの入力作業によって、外部Public ServiceのユーサーアカウントID、パスワードが登録される。
【0046】
ステップS3では、例えば、UDP/IPパケットブロードキャスト送信を用いて、LAN(例えば、第1LAN9)上のMFP取得要求処理を実行する(ステップS22に対応)。
【0047】
ステップS4では、所定時間T1が経過するのを待つ。この間に、登録済みMFP名、MFPのIPアドレス情報を送信側MFPから受信する。(ステップS23に対応)。
ステップS5では、LAN上のMFP一覧を表示部57に表示する。
【0048】
ステップS6では、オペレータが、表示済みMFP一覧内に指定MFP(例えば、第1MFP5)があるか否かを判断する。「Yes」の場合にプロセスはステップS7に移行し、「No」場合にプロセスはステップS8に移行する。
【0049】
ステップS7では、表示済みMFP一覧からの1台のMFPが選択されるのを受け付ける。つまり、1台の送信MFPが選択される。
ステップS8では、手動でのMFPのIPアドレス入力を受け付ける。
【0050】
ステップS9では、外部Public Service名情報、外部Public Service情報(IPアドレス/URL情報、ユーザアカウント情報、パスワード情報)を指定MFP(例えば、第1MFP5)に送信する。以下、外部Public Service名情報及び外部Public Service情報をまとめて、「パブリッククラウドサービス情報」とする。
【0051】
ステップS10では、指定MFPとしての送信側MFPに対して、送信側MFPに記憶されている宛先表データの送信を要求する。「宛先表」とは、送信先を選択するときの選択肢となる複数の宛先情報から構成されるものである。
ステップS11では、指定MFPの送信宛先データを指定MFPから受信するのを待つ。
【0052】
ステップS12では、指定MFPの送信宛先データを表示部57に表示する。
ステップS13では、オペレータが指定送信宛先を表示済み送信宛先一覧から選択するのを受け付ける。つまり、選択したMFPの宛先表に登録しているユーザの中から、外部Public Serviceを用いて送信したいユーザを選択する。
【0053】
ステップS14では、指定MFP(例えば、送信側MFPである第1MFP5)に対して、指定送信宛先(例えば、受信側MFPである第2MFP11)に対する外部Public Service登録指示を送信する(ステップS26に対応)。なお、登録指示には、パブリッククラウドサービス情報が含まれている。以後、外部Public Service登録指示が、送信側MFP、受信側MFP、受信側常駐ソフトウェアの順に送信される。受信側常駐ソフトウェアは、受信側MFPからの登録指示を受ければ、登録情報を登録する。
【0054】
ステップS15では、指定送信宛先(受信側MFP)の外部Public Service登録結果が受信されるのを待つ(ステップS34に対応)。言い換えると、受信側MFPから外部Public Service登録結果を受信したか否かを判断する。外部Public Service登録結果とは、受信側常駐ソフトウェアにおける登録情報の登録結果である。なお、受信側MFPは、受信側常駐ソフトウェアから受信した登録結果に基づいて、受信側常駐ソフトウェアにおける登録情報の登録結果を判定する(ステップS60、S61、S64等)。
ステップS16では、指定送信宛先(受信側MFP)の外部Public Service登録結果を表示部57に表示する。
【0055】
ステップS17では、指定MFP(例えば、送信側MFPである第1MFP5)に対しての指定送信宛先(受信側MFP)に対する外部Public Serviceの登録が終了したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS18に移行し、「No」であればプロセスはステップS13に戻る。この結果、ステップS13で次の送信宛先が選択され、ステップS14で登録指示が送信される。以上のようにして、複数の送信宛先に対して、外部Public Service登録指示が行われる。
【0056】
ステップS18では、全MFPの指定が終了したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS19に移行し、「No」であればプロセスはステップS3に戻る。この場合、さらにもう1台の送信側MFPが選択されることになる(ステップS7)。なお、プロセスはステップS6に戻ってもよい。
ステップS19では、全外部Public Serviceの指定が終了したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスは終了し、「No」であればプロセスはステップS1に戻る
【0057】
(5)送信側MFPにおける外部Public Service情報の登録処理依頼
次に、図5A及び図5Bを用いて、送信側MFPにおける外部Public Service情報の登録処理依頼について説明する。この処理は、主に、送信側MFP(例えば、第1MFP5)の制御部(例えば、制御部29)によって実行される。
【0058】
ステップS22では、MFP取得要求処理(ステップS3に対応)を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS24に移行し、「No」であればプロセスはステップS23に移行する。
【0059】
ステップS23では、登録済みMFP名、MFPのIPアドレス情報を送信側常駐ソフトウェア61に送信する。その後、プロセスはステップS22に戻る。
ステップS24では、パブリッククラウドサービス情報を受信したか否かを判断する(ステップS9に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS25に移行し、「No」であればプロセスはステップS26に移行する。
【0060】
ステップS25では、パブリッククラウドサービス情報を仮記憶する。このときに、外部Public Service情報と対となる外部Public Service属性は「登録済み」になる。また、送信側常駐ソフトウェア61のIPアドレス又はURL情報が登録される。その後、プロセスはステップS22に戻る。
【0061】
ステップS26では、指定送信宛先である受信側MFP(例えば、第2MFP11)の外部Public Service登録指示(ステップS14に対応)を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS27に移行し、「No」であればプロセスはステップS28に移行する。
ステップS28では、その他の処理を実行する。
【0062】
ステップS27では、宛先表において、指定送信宛先に関連付けてPublic Service名情報を登録する。なお、この段階では、まだ登録完了を指定送信宛先から受信していないので、送信属性を「登録中」に更新する。
【0063】
ステップS29では、指定送信宛先に送信するためのCSVファイルを生成・記憶する。CSVファイルには、記憶済みのパブリッククラウドサービス情報と、送信側MFPのFAX番号、メールアドレス情報が含まれている。
【0064】
ステップS30では、宛先表において、指定送信宛先のメールアドレスが登録されているか否かを判定する。なお、メールアドレスは、送信側MFPと受信側MFPとが直接リアルタイムでメールデータを送信するためのメールアドレスも含む。「Yes」であればプロセスはステップS31に移行し、「No」であればプロセスはステップS32に移行する。
【0065】
ステップS31では、作成済みCSVファイルを、SMPTを用いて指定送信宛先である受信側MFPにメール送信する。
【0066】
ステップS32では、作成済みCSVファイルを、FAXバイナリファイル通信方法を用いて指定送信宛先である受信側MFPに送信する。
【0067】
ステップS33では、受信側MFPの登録結果、受信側MFP情報を受信するのを待つ。「登録結果」とは、受信側常駐ソフトにおける登録結果を受信側MFPから受信したか否かを判定するものである。また、「受信側MFP情報」とは、受信側MFPの能力情報であり、例えば、電子メール関連情報(メールアドレス、POP受信間隔等)である。送信側MFPは、受信側MFPから送信されてきた情報(「登録済み」、「登録拒否」、「登録失敗」)を元に、宛先表における選択したユーザの外部Public Service送信属性を変更する。例えば、宛先表における選択した外部Public Service送信属性が「登録済み」となっている場合は、MFP表示部において外部Public Serviceを選択すれば、送信宛先情報として表示されることになる。
【0068】
ステップS34では、受信側MFPの登録結果を送信側常駐ソフトウェア61に通知する(ステップS15に対応)。
ステップS35では、受信側MFPでの外部Public Service情報の登録がOKか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS36に移行し、「No」であればプロセスはステップS37に移行する。
【0069】
ステップS36では、受信側常駐ソフトウェアにおいて無事登録できた旨を受信側MFPから受信したので(ステップS35でYes)、宛先表において、「登録中」(ステップS27参照)となっていた指定送信宛先のPublic Service送信属性を「登録完了」に更新する。
ステップS37では、受信側常駐ソフトウェアにおいて無事登録できた旨を受信側MFPから受信しなかったので(ステップS35でNo)、宛先表において、「登録中」となっていた指定送信宛先のPublic Service送信属性を「未登録」に更新する。
【0070】
ステップS38では、受信した受信側MFP情報が、宛先表における指定送信宛先情報には含まれていない情報を含むか否かを判断する。「受信側MFP情報」とは、ステップS33で受信側MFPから受信した、受信側MFPの能力情報である。「Yes」であればプロセスはステップS39に移行し、「No」であればプロセスはステップS39をスキップしてステップS22に戻る。
ステップS39では、送信側MFP宛先表に指定送信宛先(受信側MFP)に関する未登録のMFP情報(FAX番号、ダイレクトメールアドレス情報、メールアドレス、POP受信間隔)を登録する。その後、プロセスはステップS22に戻る。
以上より、例えば、ステップS38において宛先表の指定送信宛先情報にメールアドレスは含まれていなくても受信側MFP情報に電子メール関連情報(メールアドレス、POP受信間隔を含む)が含まれている場合は、ステップS39において宛先表における指定送信宛先情報に電子メール関連情報を追加登録することになる。
【0071】
(6)受信側MFPにおけるパブリッククラウドの登録処理
図6A〜図6Cを用いて、受信側MFPにおけるパブリッククラウドの登録処理を説明する。この処理は、主に、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の制御部(例えば、制御部29)によって実行される。
ステップS42では、FAXバイナリデータを受信したか否かを判断する(ステップS32に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS46に移行し、「No」であればプロセスはステップS43に移行する。
【0072】
ステップS43では、SMTPで受信したか否かを判断する(ステップS31に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS46に移行し、「No」であればプロセスはステップS44に移行する。
【0073】
ステップS44では、POP受信をしたか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS46に移行し、「No」であればプロセスはステップS45に移行する。
ステップS45ではその他の処理を実行して、その後にプロセスはステップS42に戻る。
【0074】
以下、送信側MFPから送信された外部Public Service情報を受信した受信側MFPは、受信側PCの常駐ソフトウェアに上記外部Public Service情報が登録されているかを確認する。
【0075】
ステップS46では、受信した「パブリッククラウドサービス情報」(ステップS29に対応)が受信側常駐ソフトウェアに登録済みか否かを判断する。具体的には、外部Public Service情報と対になっている外部Public Service属性が「登録済み」となっているか否かを確認する。「登録済み」となっているか否かは、受信した情報と、記憶している履歴情報(受信側MFPにおいて、以前に受信側常駐ソフトウェアに登録を完了した「パブリッククラウドサービス情報」を履歴として記憶している)とを照合することにより行われる。「Yes」であればプロセスはステップS47に移行し、送信側MFP(例えば、第1MFP5)への通知処理を行う。「No」であればプロセスはステップS48に移行する。
【0076】
ステップS47では、以前に登録済みなので、登録OK情報を含むCSVファイルを生成する。CSVファイルは、MFP情報(FAX番号、ダイレクトメールアドレス情報、メールアドレス、POP受信間隔)と、外部Public Service登録OK情報を、含んでいる。その後、プロセスはステップS49に移行する。
【0077】
ステップS49では、受信した送信側MFP情報にメールアドレスが含まれているか否かを判断する。「送信側MFP情報」とは、送信側MFPの能力情報であり、送信側MFPから「パブリッククラウドサービス情報」を受信するときに、送信側MFP情報も受信する。「Yes」であればプロセスはステップS50に移行し、「No」であればプロセスはステップS51に移行する。
【0078】
ステップS50では、作成済みCSVファイルを、SMTPを用いて送信側MFPにメール送信する(ステップS33に対応)。その後、プロセスはステップS42に戻る。
【0079】
ステップS51では、作成済みCSVファイルを、FAXバイナリファイル通信を用いて送信側MFPに送信する(ステップS33に対応)。その後、プロセスはステップS42に戻る。
【0080】
ステップS48では、受信した外部Public Service情報が「登録中」であるか否かを判断する。具体的には、外部Public Service情報と対になっている外部Public Service属性が「登録中」となっているかを確認する。「Yes」であればプロセスはステップS54に移行し、「No」であればプロセスはステップS58に移行して受信した外部Public Service情報の登録処理が行われる。
【0081】
ステップS54では、受信した外部Public Service情報が「登録完了」か否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS55に移行し、「No」であればプロセスはステップS56に移行する。
【0082】
ステップS55では、MFP情報(FAX番号、ダイレクトメールアドレス情報、メールアドレス、POP受信間隔)と、外部Public Service登録OK情報を、CSVファイル形式で作成する。その後、プロセスはステップS49に移行する。
【0083】
ステップS56では、受信した外部Public Service情報が「登録失敗」であるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS57に移行し、「No」であればプロセスはステップS54に戻る。
【0084】
ステップS57では、MFP情報(FAX番号、ダイレクトメールアドレス情報、メールアドレス、POP受信間隔)と、外部Public Service登録エラー情報を、CSVファイル形式で作成する。その後、プロセスはステップS49に移行する。
ステップS58では、受信した外部Public Service情報の状態を「登録中」に更新する。
【0085】
ステップS59では、外部Public Service名情報、外部Public Service情報(IPアドレス/URL情報、ユーザアカウント情報、パスワード情報)を、UDP/IPパケットでブロードキャスト送信する。つまり、受信側MFPから受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)への通知処理が実行される。
以上に述べたように、受信側MFPは、外部Public Service情報を送信する前に受信側常駐ソフトウェアを検索し、検索の結果見つかった受信側常駐ソフトウェアに対して外部Public Service情報を送信する。そのため、受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側情報処理装置の情報を、受信側MFPに予め登録しておく必要がない。
なお、受信側MFPは、受信側常駐ソフトウェアを見付けられない場合は、送信側端末に対してエラー通知を送信する。したがって、受信側常駐ソフトウェアへの登録ができなかったことを、送信側MFPが知ることができる。
【0086】
ステップS60では、受信側常駐ソフトウェアから登録結果を受信したか否かを判断する(ステップS70,73に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS61に移行し、「No」であればプロセスはステップS62に移行する。
【0087】
ステップS62では、所定時間T1が経過したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS57に移行し、「No」であればプロセスはステップS60に戻る。登録結果を受信できなかった場合は、受信した外部Public Service情報をMFPに保持し、さらに、対となる外部Public Service属性を「登録中」に更新する。
【0088】
ステップS61では、受信した外部Public Service情報が「登録完了」であるか否かを判断する(ステップS75に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS63に移行し、「No」であればプロセスはステップS64に移行する。
以上のように、受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、自動的に行われる。つまり、オペレータによる操作が無くても、受信側常駐ソフトウェアに外部Public Service情報を登録できる。
ステップS63では、受信した外部Public Service情報の状態を「登録済み」に更新する。
【0089】
ステップS64では、受信した外部Public Service情報が「登録失敗」であるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS57に戻り、「No」であればプロセスはステップS65に移行する。この場合は、受信側常駐ソフトウェアで自動登録設定がなされていない場合、オペレータ確認中を示す情報が、登録結果として受信側常駐ソフトウェアから返信されること(ステップS73)に相当する。
【0090】
ステップS65では、受信側MFPのオペレータに対して、受信側常駐ソフトウェアでの外部Public Service登録可否をメールで問合せる。この登録可否メールは、リンク先URLを含んでいる(ステップS76に対応)。この場合、受信側常駐ソフトウェア63からの応答である仮登録状態を所定期間中に受信できたことを意味しており、それに基づき、受信・保持している外部Public Service情報の対情報である外部Public Service属性を「仮登録中」としている。なお、この通知処理では、新規外部Public Serviceの登録依頼があった旨と、常駐ソフトウェアのログイン先情報が通知される。
なお、メールで通知を受けたオペレータは、受信側MFP(例えば、第2MFP11)にログインする。その結果、仮登録状態となっている外部Public Service情報が表示される。
【0091】
オペレータが「登録」を実行すれば、受信側MFPから、登録済みの通知が、HTTP Postによって、受信側常駐ソフトウェアに対して、送信される(ステップS78に対応)。そして、受信側MFPで「仮登録中」となっていた外部Public Service情報及び外部Public Service属性が「登録済み」に更新される。
【0092】
オペレータが「未登録」を実行すれば、受信側MFPから、受信側常駐ソフトウェアに対して、HTTP Postを用いて登録拒否が送信される(ステップS79に対応)。そして、受信側MFPで「仮登録中」となっていた外部Public Service情報及び外部Public Service属性が「登録拒否」に更新される。
【0093】
(7)受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録処理
図7A及び図7Bを用いて、受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録処理を説明する。以下の処理は、主に、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)によって実行される。
【0094】
ステップS68では、パブリッククラウドサービス情報を受信しているか否かを判断する(ステップS59に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS69に移行し、「No」であればプロセスはステップS76に移行する。
【0095】
ステップS69では、受信したパブリッククラウドサービス情報が登録済みであるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS70に移行し、「No」であればプロセスはステップS71に移行する。
【0096】
ステップS70では、受信した外部Public Service情報登録完了を受信側MFP(例えば、第2MFP11)に通知する(ステップS60に対応)。その後、プロセスはステップS68に戻る。
【0097】
ステップS71では、外部Public Service情報の自動登録設定がされているか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS72に移行し、「No」であればプロセスはステップS73に移行する。
【0098】
ステップS73では、受信した外部Public Service情報の登録を、オペレータが確認中であることを、受信側MFP(例えば、第2MFP11)に通知する(ステップS60に対応)。その後、プロセスはステップS68に戻る。
以上に述べたように、受信側常駐ソフトウェアによる外部Public Service情報の登録は、オペレータからの許可を受けた場合に実行される。このようにして、オペレータによって許可された外部Public Service情報のみが登録できる。言い換えれば、オペレータによる許可無しで外部Public Service情報が登録されることを防止できる。
ステップS72では、ステップS68で受信したパブリッククラウドサービス情報(外部Public Service名情報、外部Public Service情報)を登録する。
ステップS74では、受信した外部Public Service情報の登録完了を受信側MFPに通知する(ステップS61に対応)。その後、プロセスはステップS68に戻る。
【0099】
ステップS76では、パブリッククラウドサービス情報を受信したか否かを判断する。この情報の受信は、ステップS65の登録可否メールを見たオペレータが、リンク先URLをクリックすることにより、そのオペレータ端末から受信側常駐ソフトウェアにHTTP GETによる取得送信要求が送信した結果への応答として得られたものである。「Yes」であればプロセスはステップS77に移行し、「No」であればプロセスはステップS78に移行する。
【0100】
ステップS77では、ステップS76の送信要求に対して、パブリッククラウドサービス情報を、HTTP応答データとして、受信側MFPに送信する。その後、プロセスはS76に戻る。
【0101】
ステップS78では、オペレータ端末において、HTTP POSTによるパブリッククラウドサービス情報の登録OK情報を受信したか否かを判断する。登録OK情報は、ステップS77のHTTP応答データを表示した後、オペレータが登録OKを選択すれば、その登録OKを示す情報がオペレータ端末から受信側常駐ソフトウェアに送信される情報である。「Yes」であればプロセスはステップS73に戻り、「No」であればプロセスはステップS79に移行する。
【0102】
ステップS79では、オペレータから、HTTP POSTによるパブリッククラウドサービス情報の登録拒否を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS80に移行し、「No」であればプロセスはステップS80をスキップしてステップS68に戻る。
ステップS80では、受信した外部Public Service情報の登録失敗を、受信側MFPに通知する(ステップS56に対応)。
【0103】
(8)MFP送信処理
図8A〜図8Cを用いて、MFP送信処理を説明する。具体的には、送信側MFPで外部Public Serviceを選択し、スキャンを実行した場合の処理である。この処理は、送信側MFP(例えば、第1MFP5)の制御部(例えば、制御部29)によって実行される。
ステップS82では、外部Public Serviceによる応用送信が選択されるのを待つ。具体的には、図21において、オペレータがPublic Serviceを押下したか否かを判断する。
【0104】
ステップS83では、オペレータが、第1MFP5の表示部35に表示された送信宛先である複数の外部Public Serviceから1つを選択する。このとき、例えば、図21に示すように、表示部35に、複数の外部パブリックサーバが転送先として表示される。また、この画面を用いて、スキャン解像度等も設定される。さらに、図22に示すように、送信先MFPの名称も表示される。
S84では、登録済み送信宛先一覧を表示する。具体的には、宛先表に含まれる複数の送信宛先のうち、選択されたPublic Serviceについて、Public Service送信属性が登録されている送信宛先を抽出して一覧表示する。送信属性が登録されているとは、ステップS36にて登録完了となったものが相当する。複数種類のPublic Serviceがあるので、ステップS84で選択された種類に応じて、一覧表示される送信宛先は異なるものとなる。
【0105】
ステップS85では、オペレータが、選択した外部Public Serviceの登録済み送信宛先(例えば、第2MFP11)を選択する。つまり、上記の一覧表示から、オペレータが送信先とする送信宛先を選択する。
ステップS86では、全送信宛先が選択済みか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS87に移行し、「No」であればプロセスはステップS85に戻る。
【0106】
ステップS87では、送信開始スタートボタンが押されるのを待つ。具体的には、オペレータが送信原稿をセットして、操作部33のスキャン開始ボタン(図示せず)を押下する。
ステップS88では、第1MFP5に記憶されている選択されたパブリッククラウドサービス情報スキャンファイルアップロード(転送)要求を、送信側常駐ソフトウェア61に通知する。(図1のR2)。
このステップでは、外部Public Service情報(ユーザアカウント情報、パスワード情報)、は通知されない。図4A〜図7Bまでに示す登録処理において、受信側常駐ソフトウェアに予めパブリッククラウドサービス情報を登録するので、図8A以降で説明する送信処理においては、外部Public Service情報は通知する必要がないからである。つまり、外部Public Service名が特定できれば、受信側常駐ソフトウェアは、予め登録されている外部Public Service情報を用いて、外部Public Serviceにログインすることができる。
なお、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアは、PCつまり情報処理装置が稼動している間は常に、外部Public Serviceにログインしている。
【0107】
ステップS89では、スキャナ23に原稿があるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS90に移行し、「No」であればプロセスはステップS96に移行する。
ステップS90では、スキャナ23が原稿の1ページスキャンを実行する。
【0108】
ステップS91では、第1PC7から読取原稿取得要求を受信するのを待つ。この要求は、例えば、“HTTP GET”を用いて実行される(図1のR3)。
【0109】
ステップS92では、スキャンデータ1ページを第1PC7の送信側常駐ソフトウェア61に送信する(図1のR3)。より具体的には、送信側常駐ソフトウェア61からの読取原稿取得要求に対して、第1MFP5はスキャナ23にある原稿を1ページスキャンするごとに、データを1ファイルにして応答データとして送信する。1ページ1ファイルは、例えば、single−TIFF形式のファイル又はスキャン原稿サイズ及びスキャン原稿データで構成されるファイルとする
ステップS93では、記憶部31に格納したスキャンデータを削除する。
【0110】
ステップS94では、送信側常駐ソフトウェア61からアップロード済みファイルIDを受信するのを待つ。これは、アップロードOKの通知である(図1のR5)。
ステップS95では、受信したアップロード済みファイルIDを仮記憶する。その後、プロセスはステップS89に戻る。
【0111】
ステップS96では、第1PC7の送信側常駐ソフトウェア61から読取原稿取得要求を受信するのを待つ。
ステップS97では、スキャンデータ転送終了(送信側常駐ソフトウェア63からの読取原稿取得要求に対して転送済みである旨)を、応答データとして、送信側常駐ソフトウェア61に送信する。
【0112】
ステップS98では、選択されたパブリッククラウドサービス情報と、送信側MFPのFAX番号、メールアドレス情報、記憶した複数のアップロード済みファイルIDを、CSVファイル形式に変換して記憶する。
ステップS99では、仮記憶していたアップロード済みファイルID情報を削除する。
ステップS100では、選択した送信宛先である受信側MFPのダイレクトメールアドレス情報、メールアドレスが登録されているか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS101に移行し、「No」であればプロセスはステップS102に移行する。
【0113】
次に、送信側MFPと受信側MFPの送信連絡処理を説明する。
ステップS101では、作成済みCSVファイル(受信側MFP情報)を、選択した送信宛先(「アップロード中」となっている外部Public Service送信属性の全ての送信宛先)に対して、SMTPを用いてメール送信する。さらに、「ダウンロード失敗」、「受信プリント完了済み」、「受信完了済み、プリント待ち状態」状態も送信される。このようにして、アップロードされた1又は複数のデータのIDが受信側MFP(例えば、第2MFP11)に通知される(図1のR6)。この際に、「アップロード中」となっている外部Public Service送信属性を「アップロード済み、受信依頼中」に更新する。その後、プロセスはステップS103に移行する。
【0114】
ステップS102では、作成済みCSVファイルを、選択した送信宛先に対して、FAXバイナリファイル通信を用いてメール送信する。この際に、「アップロード中」となっている外部Public Service送信属性を「アップロード済み、受信依頼中」に更新する。このようにして、アップロードされた1又は複数のデータのIDが受信側MFP(例えば、第2MFP11)に通知される(図1のR6)。その後、プロセスはステップS105に移行する。
【0115】
ステップS103では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の結果情報をメール受信するのを待つ。この場合に、外部Public Service送信属性が「アップロード済み、受信依頼中」になっている状態の送信宛先で受信側MFP情報と一致する外部Public Service送信属性を、受信した状態に更新する。
【0116】
ステップS104では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の結果情報を仮記憶する。その後、プロセスはステップS108に移行する。
ステップS105では、予め設定されている所定期間が経過するのを待つ。所定時間が経過するのは、送信側MFP情報としてダイレクトメールアドレス情報、メールアドレスが登録されていない場合、又は送信宛先にてダイレクトメールアドレス情報、メールアドレスが登録されてない場合である。
【0117】
ステップS106では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)から結果情報をポーリング受信する。それにより、「ダウンロード失敗」、「受信プリント完了済み」、「受信完了済み、プリント待ち」状態を取得する。
ステップS107では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の結果情報を仮記憶する。つまり、外部Public Service送信属性を、受信した状態に更新する。
【0118】
ステップS108では、選択した全送信宛先(受信側MFP)にCSVファイルの送信を完了したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS109に移行し、「No」であればプロセスはステップS100に戻る。
【0119】
ステップS109では、受信側MFP(例えば、第2MFP)からのスキャンデータ転送終了情報にエラー結果があるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS110に移行し、「No」であればプロセスはステップS111に移行する。
ステップS110では、送信エラーを表示部35に表示する。その後、プロセスはステップS112に移行する。
以上に述べたように、送信側MFPは、エラー通知を受信すれば、エラー通知を受信したことを送信側常駐ソフトウェアに送信し、その後、送信側常駐ソフトウェアは、エラー通知を受信したことを報知する。この結果、送信側常駐ソフトウェアのオペレータが、エラーの発生を知ることができる。
【0120】
ステップS111では、送信OKを表示部35に表示する。その後、プロセスはステップS112に移行する。
【0121】
ステップS113では、CSVファイルに記憶していたアップロード済みファイルIDとスキャンファイル削除要求を、送信側常駐ソフトウェア61に通知する。
ステップS114では、記憶していたCSVファイルを削除する。その後、プロセスは終了する。
【0122】
(9)送信側常駐ソフトウェアによるアップロード処理
図9を用いて、送信側常駐ソフトウェアによるアップロード処理を説明する。具体的には、送信側常駐ソフトウェア61とパブリックサーバ3との送受信処理を説明する。
【0123】
ステップS117では、スキャンファイルのアップロード(転送)要求を受信するのを待つ。(図1のR2、ステップS88に対応)。
ステップS118では、受信したパブリッククラウドサービス情報を用いて、外部Public Service(例えば、パブリックサーバ3)にセッションを確立する。続いて、送信側常駐ソフトウェアは、外部Public Serviceにログインしたことを送信側MFPに通知する(図1のR1)。
【0124】
ステップS119では、スキャンファイル転送要求を通知してきたMFPに対して、読取原稿取得要求を送信する(図1のR3、ステップS91及びステップS96に対応))。
ステップS120では、スキャン原稿転送終了を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS121に移行し、「No」であればプロセスはステップS122に移行する
【0125】
ステップS121では、外部Public Serviceとのセッションを切断する。その後、プロセスは終了する。
【0126】
ステップS122では、受信したファイルを外部Public Serviceにアップロードする(図1のR4)。全ページ1ファイル形式への変換送信要求を受信していた場合は、送信側常駐ソフトウェア61は、1ページ1ファイルの全ページを1ファイルに変換し、外部Public Serviceにファイルをアップロードする。1ページ1ファイル形式の場合は、1ページずつファイルを順次外部Public Serviceにアップロードする。
【0127】
ステップS123では、外部Public Serviceからアップロード済みファイルIDを受信するのを待つ。送信側常駐ソフトウェア61は、外部Public Serviceにファイルをアップロードするごとに、ファイルID情報を取得する。
【0128】
ステップS124では、スキャンファイルアップロード要求を通知してきたMFP(例えば、第1MFP5)に対して、アップロード済みファイルIDを送信する。これは、アップロードOKの通知である(図1のR5、ステップS94に対応))。つまり、外部Public Serviceへのファイルアップロードが終了した時点で、送信側常駐ソフトウェア61は、第1MFP5に対して外部Public Serviceから取得したファイルID情報を、例えば、HTTP Post方式で通知する。その後、プロセスはステップS120に戻る。
【0129】
(10)MFP受信処理
図10A及び図10Bを用いて、MFP受信処理を説明する。つまり、受信側MFP、受信側常駐ソフトウェア、外部Public Serviceとの間の送受信処理である。以下の処理は、主に、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の制御部(例えば、制御部29)によって実行される。
【0130】
ステップS127では、FAXバイナリデータを受信したか否かを判断する(ステップS102に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS131に移行し、「No」であればプロセスはステップS128に移行する。
ステップS128では、SMTPで受信したか否かを判断する(ステップS101に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS131に移行し、「No」であればプロセスはステップS129に移行する。
【0131】
ステップS129では、POP受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS131に移行し、「No」であればプロセスはステップS130に移行する。
ステップS130ではその他の処理を実行して、その後にプロセスはステップS127に戻る。
【0132】
ステップS131では、受信したCSVファイルから、ファイルIDを取り出して、記憶する。
ステップS132では、受信したCSVファイルから、送信側MFPのFAX番号、メールアドレス情報を取り出して、記憶する。
【0133】
ステップS133では、受信したCSVファイルを削除する。
ステップS134では、外部Public Service名情報、ファイルID、及びスキャンファイルダウンロード(転送)要求を受信側常駐ソフトウェア63に送信する。(図1のR7、ステップS151に対応)。
【0134】
ステップS135では、スキャンファイルダウンロード(転送)結果を受信するのを待つ(図1のR9、ステップS158に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS136に移行し、「No」であればプロセスはステップS146に移行する。
ステップS136では、スキャンファイルのダウンロード結果がエラーであるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS137に移行し、「No」であればプロセスはステップS138に移行する。
【0135】
ステップS137では、MFP受信結果エラーを記憶部31に記憶する。その後、プロセスはステップS141に移行する。
ステップS138では、印字エラーを記憶しているか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS139に移行し、「No」であればプロセスはステップS140に移行する。
【0136】
ステップS139では、MFP受信結果の印字エラーを記憶部31に記憶する。その後、プロセスはステップS141に移行する。
ステップS140では、MFP受信結果OKを記憶する。その後、プロセスはステップS141に移行する。
【0137】
ステップS141では、CSVファイルをFAXバイナリ形式で受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS142に移行し、「No」であればプロセスはステップS144に移行する。
ステップS142では、送信側MFPからポーリング送信指示を受信したか否かを判断する(ステップS106に対応)。
【0138】
ステップS143では、結果情報(受信側常駐ソフトウェアによるPublic Serviceからのダウンロード結果であり、ステップS104,S107に対応)をポーリング送信する(ステップS106に対応)。その後、プロセスはステップS145に移行する。
ステップS144では、結果情報をSTMPで送信する(ステップS103に対応)。その後、プロセスはステップS145に移行する。
【0139】
ステップS145では、記憶していたパブリッククラウドサービス情報、ファイルID情報、送信側MFP情報、結果情報(印字エラー又はOK)を記憶部から削除する。その後、プロセスは終了する。
ステップS146では、受信した印字可能データの印字を実行する。
ステップS147では、印字が成功したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS135に戻り、「No」であればプロセスはステップS148に移行する。
ステップS148では、印字エラー情報を記憶する。
【0140】
(11)受信側常駐ソフトウェアのダウンロード処理
図11を用いて、受信側常駐ソフトウェアのダウンロード処理を説明する。以下の処理は、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)によって実行される。
ステップS151では、第2MFP11からスキャンファイルのダウンロード要求を受信するのを待つ(ステップS134に対応)。
【0141】
ステップS152では、受信した外部Public Service名情報、外部Public Service情報(ユーザアカウント情報、パスワード情報)を用いて、パブリックサーバ3との間にセッションを確立する。つまり、指定外部Public Serviceに自動ログインする。
【0142】
ステップS153では、受信したファイルIDを外部Public Serviceに通知することで、スキャンファイルをダウンロードする。これは、受信側常駐ソフトウェア63が外部Public Serviceに対してエクスポートを要求したことを意味する(図1のR8)。
【0143】
ステップS154では、パブリックサーバ3からスキャンファイルを受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS155に移行し、「No」であればプロセスはステップS162に移行する。
ステップS155では、スキャンファイルがシングルTIFFであるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS156に移行し、「No」であればプロセスはステップS157に移行する。本実施形態では、1ページ1ファイルを想定しているので、「No」であればJPEGファイルであるとして処理する。
【0144】
ステップS156では、TIFFファイルをデコードすることで、MFPで印字可能なデータ形式(例えば、FAX符号化ファイル)に変換する。
ステップS157では、JPEPファイルをデコードすることで、MFPで印字可能なデータ形式(例えば、FAX符号化ファイル)に変換する。
【0145】
ステップS158では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)に印字可能データを送信する(ステップS135に対応)。つまり、取得したファイルを受信側MFPに転送する(図1のR9)。
ステップS159では、受信して記憶していた全ファイルIDのダウンロード指示を実行済みであるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS160に移行し、「No」であればプロセスはステップS153に戻る。
【0146】
ステップS160では、パブリックサーバ3とのセッションを切断する。
ステップS161では、受信側MFP(例えば、第2MFP11)にOKを通知する(ステップS138でNoに対応)。また、この場合は、ダウンロードした共有ファイルデータを全てプリントできたことになるので、「受信プリント完了済み」を記憶する。そのG、
【0147】
ステップS162では、エラー応答を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS163に移行し、「No」であればプロセスはステップS164に移行する。
ステップS164では、所定時間が経過したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS163に移行し、「No」であればプロセスはステップS154に戻る。
【0148】
ステップS163では、パブリックサーバ3とのセッションを切断する。
ステップS165では、受信側MFPにエラーを通知する(ステップS136でYesに対応)。また、この場合は、ダウンロードした共有ファイルデータを全てプリントできなかったことになるので、「受信完了済み、プリント待ち」を記憶する。その後、プロセスは終了する。
【0149】
2.第2実施形態
前記実施形態の一変形例としての第2実施形態を説明する。以下、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0150】
この実施形態では、外部Public Serviceを利用した送信が一度成功すれば、送信側MFP内の宛先表に属性が追加され、次回以降、その送信宛先が選択されたときに送信方法選択画面において、パブリッククラウドサーバを用いた送信が優先的に表示される。
図12A、図12B及び図12Cを用いて、MFP再送信処理を説明する。
ステップS205では、オペレータが送信宛先を選択する。具体的には、送信済みの送信宛先一覧を履歴情報として表示し、その中から送信宛先を選択する。再送信処理することは、別途図示しない再送信ボタンをオペレータが操作することで指示できる。先に送信宛先を選択した後、外部Public Serviceを選択することになっている。
【0151】
ステップS206では、宛先表の属性に「外部Public Service送信成功」が記憶されているか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS207に移行し、「No」であればプロセスはステップS207〜209をスキップしてステップS210に移行する。
【0152】
ステップS207では、外部Public Service送信を表示する。このとき、例えば、図21に示すように、表示部35に、外部パブリックサーバが転送先として表示される。また、この画面を用いて、スキャン解像度等も設定される。
さらに、図23に示すように、送信先MFPの名称も表示される。この実施形態では、すでに送信がすでに成功している受信側MFPについては、「登録」の表示がなされている。なお、送信がすでに成功している受信側MFPのみが表示されてもよいし、送信が成功している受信側MFPが優先的に(例えば、上から順番に)表示されてもよい。
【0153】
ステップS208では、外部Public Service送信が選択された否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS209に移行し、「No」であればプロセスはステップS209をスキップしてステップS210に移行する。
ステップS209では、「外部Public Service送信実行」を記憶する。
ステップS210では、全送信宛先が選択済みか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS211に移行し、「No」であればプロセスはステップS205に戻る。
ステップS211では、送信開始スタートボタンが押されるのを待つ。
【0154】
ステップS212では、外部Public Service以外の宛先送信があるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS213に移行し、「No」であればプロセスはステップS213をスキップしてステップS214に移行する。
ステップS213では、通常の送信を実行する。
【0155】
ステップS214では、「外部Public Service送信実行」が記憶されているか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS88に移行し、「No」であればプロセスは終了する。
以後、図12BのステップS88〜S102は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0156】
また、図12CにおけるステップS103〜114は第1実施形態と同様であるが、ステップS110及びステップS111とステップS112との間に、ステップS216〜ステップS218が挿入されている。
【0157】
ステップS216では、送信宛先の結果情報がOKか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS217に移行し、「No」であればプロセスはステップS217をスキップしてステップS218に移行する。
【0158】
ステップS217では、宛先表の属性に、「外部Public Service送信成功」を記憶する。
ステップS218では、全送信宛先を確認したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS112に移行し、「No」であればプロセスはステップS216に戻る。
以上に述べたように、受信側MFPが宛先表から選択されたときに、送信側MFPは、当該受信側MFPがサービス対象である旨の属性が追加されるように、宛先表を更新する。したがって、受信側MFPが一度選択されれば、宛先表が更新されるので、それ以降ではオペレータは受信側MFPを選択するときに、その受信側MFPがすでにサービス対象になっていることを知ることができる。
【0159】
3.第3実施形態
図13〜図20Bを用いて、第3実施形態を説明する。
この実施形態では、前記実施形態とは異なり、常駐ソフトウェアは、PC内ではなく、MFP内に存在する。具体的には、送信側常駐ソフトウェアは送信側MFP内にインストールされており、受信側常駐ソフトウェアは受信側MFP内にインストールされている。そのような構成を図13及び図14に示す。
画像送信システム1’は、パブリックサーバ3と、第1MFP5と、第2MFP11とを有している。図14に示すように、第1MFP5の制御部29には、送信側常駐ソフトウェア61がインストールされている。第2MFP11の制御部29には、受信側常駐ソフトウェア63がインストールされている。図14の実施例では、第1MFP5と第2MFP11はLAN9によって接続され、さらにパブリックサーバ3に接続されている。ただし、各機器の接続形態はこの実施例に限定されない。
以下の説明では、送信側MFP及び送信側常駐ソフトウェアは一体のものとして説明され、受信側MFP及び受信側常駐ソフトウェアは一体のものとして説明される。
【0160】
(1)送信Web登録処理
図15を用いて、送信Web登録処理を説明する。以下の処理は、例えば、図示しないPCによって実行される。
ステップS221では、オペレータが、指定MFP(例えば、第1MFP5)の外部Public Service設定URL情報を入力する。
【0161】
ステップS222では、外部Public Service設定のWeb画面をパブリックサーバ3に要求する(ステップS235に対応)。この要求は、例えば、HTTP GET送信で行われる。パブリックサーバ3は、例えば送信側MFPに対して、外部Public Service設定のWeb画面を要求する(ステップS235のYesに対応)。
ステップS223では、パブリックサーバ3からHTTP応答が受信されるのを待つ。
【0162】
ステップS224では、オペレータが、Web画面で外部Public Service名、外部Public ServiceのURL、ユーザアカウント、パスワードを入力する。
ステップS225では、パブリッククラウドサービス情報を、MFPに送信する(ステップS237に対応)。具体的にはHTTP Post送信が行われる。
【0163】
ステップS226では、指定MFP(例えば、第1MFP5)の送信宛先一覧取得要求を指定MFPに送信する(ステップS240に対応)。具体的には、HTTP Get送信が行われる。
ステップS227では、指定MFP(例えば、第1MFP5)の送信宛先の一覧のHTTP応答データを指定MFPから受信するのを待つ(ステップS241に対応)。
【0164】
ステップS228では、指定MFPの送信宛先一覧をWeb表示する。
ステップS229では、オペレータが、指定送信宛先データを表示済み送信宛先一覧から選択するのを受け付ける。つまり、選択したMFPの宛先表に登録しているユーザの中から、外部Public Serviceを用いて送信したいユーザを選択する。
【0165】
ステップS230では、指定MFP(例えば、送信側MFPである第1MFP5)、指定送信宛先(例えば、受信側MFPである第2MFP11)に対する、外部Public Service登録指示を送信する(ステップS26のYesに対応)。具体的には、HTTP Post送信を行う。以後、外部Public Service登録指示が、送信側MFP、受信側MFPの順に送信される。受信側常駐ソフトウェアは、送信側MFPからの登録指示を受ければ、登録情報を登録する。
【0166】
ステップS231では、指定送信宛先(例えば、第2MFP11)の外部Public Service登録結果のHTTP応答データが受信されるのを待つ(ステップS34に対応)。
ステップS232では、指定送信宛先である受信側MFP(例えば、第2MFP11)の外部Public Service登録が終了したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスは終了し、「No」であればプロセスはステップS226に戻る。
【0167】
(2)送信側MFPにおける外部Public Service情報の登録依頼処理
図16A及び図16Bを用いて、送信側MFPにおける外部Public Service情報の登録依頼処理を説明する。以下の処理は、主に、送信側MFP(例えば、第1MFP5)の制御部(例えば、制御部29)にインストールされている送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)によって実行される。
【0168】
ステップS235では、外部Public Service設定のWeb画面取得要求処理を受信したか否かを判断する(ステップS222に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS236に移行し、「No」であればプロセスはステップS237に移行する。
ステップS236では、外部Public Service設定のWeb画面をパブリックサーバ3に送信する(ステップS223に対応)。その後、プロセスはステップS235に戻る。
【0169】
ステップS237では、パブリッククラウドサービス情報を受信したか否かを判断する(ステップS225に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS238に移行し、「No」であればプロセスはステップS240に移行する。
ステップS238では、パブリッククラウドサービス情報を仮記憶する。
【0170】
ステップS239では、外部Public Service情報に、ユーザアカウント情報、パスワードを登録する。
ステップS240では、送信宛先一覧取得要求を受信したか否かを判断する(ステップS226に対応)。「Yes」であればプロセスはステップS241に移行し、「No」であればプロセスはステップS26に移行する。
【0171】
ステップS241では、送信宛先一覧を送信する(ステップS227に対応)。
ステップS26〜ステップS39は、図5A〜図5B記載のものと同様である。
【0172】
(3)受信側MFPによる外部Public Service情報の登録処理
図17A〜図17Bを用いて、受信側MFPによる外部Public Service情報の登録処理を説明する。以下の処理は、主に、受信側MFP(例えば、第2MFP11)の制御部(例えば、制御部29)にインストールされている受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)によって実行される。
【0173】
ステップS42〜ステップS50及びステップS58は、図6A記載のものと同様である。
ステップS242(図17B)では、受信した外部Public Service情報(IPアドレス/URL情報、ユーザアカウント情報、パスワード情報)を用いて、登録を行う。
【0174】
ステップS243では、パブリックサーバ3から登録結果を受信したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS244に移行し、「No」であればプロセスはステップS246に移行する。
ステップS244では、受信した外部Public Service情報が「登録完了」であるか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS245に移行し、「No」であればプロセスはステップS247に移行する。
【0175】
ステップS245では、受信した外部Public Service情報のステータスを「登録済み」に更新する。その後、プロセスはステップS47に移行する。
ステップS246では、所定時間T1が経過したか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS247に移行し、「No」であればプロセスはステップS243に戻る。
【0176】
ステップS247では、MFP情報(FAX番号、ダイレクトメールアドレス情報、メールアドレス、POP受信間隔)と、外部Public Service登録エラー情報を、CSVファイル形式で作成する。その後、プロセスはステップS49に戻る。
【0177】
(4)MFP送信処理
図18A〜図18Cを用いて、MFP送信処理について説明する。以下の処理は、主に、送信側MFP(例えば、第1MFP5)の制御部(例えば、制御部29)にインストールされている送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)によって実行される。
ステップS83〜ステップS87は、前記実施形態に記載のものと同じである。
【0178】
ステップS248(図18B)では、選択された外部Public Service情報(ユーザアカウント情報、パスワード情報)を用いてログインし、スキャンファイルアップロード要求を外部Public Serviceに通知する。
【0179】
第1実施形態のMFP送信処理(図8A〜図8C)と比べると、ステップS91,ステップS96,ステップS97が省略されている。
ステップS98〜ステップS114は第1実施形態の図8A〜図8Cに記載のものと同じであり、ステップS216〜ステップS218は図12Cに記載のものと同じである。
【0180】
(5)MFP再送信処理
図19A〜図19Cを用いて、MFP再送信処理を説明する。
第2実施形態(図12A〜図12C)と比べると、ステップS91,ステップS96,ステップS97が省略されている。
【0181】
(6)MFP受信処理
図20A及び図20Bを用いて、MFP受信処理を説明する。以下の処理は、主に、MFP(例えば、第1MFP5)の制御部(例えば、制御部29にインストールされている送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)によって実行される。
ステップS127〜133は、第1実施形態(図10A〜図10B)のものと同じである。
【0182】
ステップS258では、外部Public Service情報を用いてログインする。
ステップS259では、ファイルID及びスキャンダウンロード(転送)要求を外部Public Serviceに送信する。
【0183】
ステップS260では、スキャンファイルをダウンロードしたか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS261に移行し、「No」であればプロセスはステップS266に移行する。
ステップS261では、受信した印字可能データの印字実行を行う。
【0184】
ステップS262では、印字が成功したか否かを判断する。「No」であればプロセスはステップS263に移行し、「Yes」であればプロセスはステップS263をスキップしてステップS264に移行する。
ステップS264では、全ファイルをダウンロードしたか否かを判断する。「Yes」であればプロセスはステップS259に戻り、「No」であればプロセスはステップS265に移行する。
【0185】
ステップS265では、MFP受信結果OKを記憶する。その後、プロセスはステップS266に移行する。
ステップS266では、MFP受信結果エラーを削除する。
【0186】
ステップS267では、外部Public Serviceからログアウトする。その後、プロセスはステップS141に移行する。
ステップS141〜ステップS145は、第1実施形態(図10B)のものと同じである。
【0187】
4.本実施形態の作用効果
(A)画像送信システム(例えば、図1に示す画像送信システム1)は、画像データを送信するためのシステムであって、宛先表を有する送信側端末(第1MFP5)と、送信側端末と通信可能な送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)がインストールされている送信側情報処理装置(例えば、第1PC7)と、受信側端末(例えば、第2MFP11)と、受信側端末と通信可能な受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)がインストールされている受信側情報処理装置(第2PC13)と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバ(例えば、パブリックサーバ3)と、を備えている。
【0188】
送信側常駐ソフトウェアは、サーバを利用するための外部Public Service情報及び送信側端末を特定するための送信側端末情報を保持している。送信側常駐ソフトウェアは、送信側端末情報を利用することで送信側端末から宛先表を取得して(例えば、図4AのステップS10及び図4BのステップS11)、宛先表から選択された受信側端末に対して外部Public Service情報を送信する。実施形態では、送信側端末にパブリッククラウド情報を送信し(例えば、図4AのステップS9)、さらに、送信側端末に受信側端末の外部Public Service情報の登録指示を送信する(例えば、図4BのステップS14)。受信側端末は、受信側常駐ソフトウェアに対して外部Public Service情報を送信する(例えば、図6CのステップS59)。受信側常駐ソフトウェアは、外部Public Service情報を登録する(例えば、図7AのステップS72)。
【0189】
このシステムでは、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、送信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を受信側端末に送信する。そして、受信側端末が、外部Public Service情報を受信側常駐ソフトウェアに送信する。最後に、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を登録する。このようにして、オペレータが入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報を登録される。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【0190】
送信側端末から画像データが送信側常駐ソフトウェアを介してサーバにアップロードされると(例えば、図8BのステップS92)、次に受信側端末から受信側常駐ソフトウェアにダウンロード要求が送信され(例えば、図10AのステップS134)、受信側常駐ソフトウェアが外部Public Service情報を利用することで画像データをサーバからダウンロードして(例えば、図11のステップS153及びS154)、さらに受信側端末に送信する(例えば、図11のステップS158)。
【0191】
(B)画像送信システム(例えば、図15に示す画像送信システム1’)は、画像データを送信するためのシステムであって、宛先表を有しており送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)がインストールされている送信側端末(例えば、第1MFP5)と、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)がインストールされている受信側端末(例えば、第2MFP11)と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバ(例えば、パブリックサーバ3)と、を備えている。
【0192】
送信側常駐ソフトウェアは、サーバを利用するための外部Public Service情報を保持している。送信側常駐ソフトウェアは、宛先表から選択された受信側端末に対して、外部Public Service情報を送信する。実施形態では、送信側端末にパブリッククラウド情報を送信し(例えば、図4AのステップS9)、さらに、送信側端末に受信側端末の外部Public Service情報の登録指示を送信する(例えば、図4BのステップS14)。受信側常駐ソフトウェアは、外部Public Service情報を登録する(例えば、図7AのステップS72)。
【0193】
このシステムでは、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、送信側常駐ソフトウェアが外部Public Service情報を受信側端末に送信する。そして、受信側常駐ソフトウェアが外部Public Service情報を登録する。このようにして、オペレータが入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報を登録できる。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【0194】
(C)画像送信準備方法は、宛先表を有する送信側端末(例えば、第1MFP5)と、送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)と、受信側端末(例えば、第2MFP11)と、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバ(例えば、パブリックサーバ3)と、を備えた画像送信システム(例えば、画像送信システム1)に用いられる。画像送信準備方法は、画像データの送信を準備するための方法であり、以下の工程を含んでいる。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付ける(例えば、図4AのステップS1及びステップS2)。
◎送信側端末から宛先表を取得する(例えば、図4BのステップS11でYes)。
◎宛先表から選択された受信側端末に対して外部Public Service情報を送信する。実施形態では、送信側端末にパブリッククラウド情報を送信し(例えば、図4AのステップS9)、さらに、送信側端末に受信側端末の外部Public Service情報の登録指示を送信する(例えば、図4BのステップS14)。
◎外部Public Service情報を受信側常駐ソフトウェアに登録する(例えば、図7AのステップS72)。
【0195】
この方法では、送信側端末に保持された宛先表を用いることにより、外部Public Service情報が受信側端末に送信される。そして、パブリックらクラウドサービス情報は受信側常駐ソフトウェアに登録される。このようにして、オペレータが入力することなく、受信側端末に外部Public Service情報が登録される。この結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【0196】
(D)送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)は、宛先表を有する送信側端末(例えば、第1MFP5)と、送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)と、受信側端末(例えば、第2MFP11)と、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバ(例えば、パブリックサーバ3)と、を備えた画像送信システム(例えば、画像送信システム1)に用いられる。送信側常駐ソフトウェアは、以下の工程を実行する。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付ける(例えば、図4AのステップS1及びS2)。
◎送信側端末から宛先表を取得する(例えば、図4AのステップS10及び図4BのステップS11)。
◎宛先表から選択された受信側端末に対して外部Public Service情報を送信する。実施形態では、送信側端末にパブリッククラウド情報を送信し(例えば、図4AのステップS9)、さらに、送信側端末に受信側端末の外部Public Service情報の登録指示を送信する(例えば、図4BのステップS14)。
【0197】
このソフトウェアは、送信側端末に登録された外部Public Service情報を用いることにより、受信側端末に外部Public Service情報を送信する。したがって、オペレータが受信側端末に対して外部Public Service情報を登録する必要がない。以上の結果、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【0198】
(E)受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)は、宛先表を有する送信側端末(例えば、第1MFP5)と、送信側常駐ソフトウェア(例えば、送信側常駐ソフトウェア61)と、受信側端末(例えば、第2MFP11)と、受信側常駐ソフトウェア(例えば、受信側常駐ソフトウェア63)と、送信側常駐ソフトウェア及び受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバ(パブリックサーバ3)と、を備えた画像送信システム(例えば、画像送信システム1)に用いられる。受信側常駐ソフトウェアは、以下の工程を実行する。
◎サーバを利用するための外部Public Service情報を受信する(例えば、図7AのステップS68でのYes)。
◎外部Public Service情報を登録する(例えば、図7AのステップS72)。
【0199】
このソフトウェアでは、受信側常駐ソフトウェアが、外部Public Service情報を送信側常駐ソフトウェアから受信して、登録する。このようにして、画像送信システムにおいて、外部Public Service情報の事前登録処理を簡単な方法で実行できるようになる。
【0200】
5.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
【産業上の利用可能性】
【0201】
本発明は、パブリックサーバに画像データをアップロードする画像送信システムに広く適用できる。
【符号の説明】
【0202】
1 画像送信システム
3 パブリックサーバ
5 第1MFP
7 第1PC
9 第1LAN
11 第2MFP
13 第2PC
15 第2LAN
21 プリンタ
23 スキャナ
25 FAX制御部
27 IFAX制御部
29 制御部
31 記憶部
33 操作部
35 表示部
37 NCU
39 モデム
41 ネットワークI/F
43 バス
45 PSTN
51 制御部
53 記憶部
55 操作部
57 表示部
61 送信側常駐ソフトウェア
63 受信側常駐ソフトウェア
71 フォルダ
81 記憶部
83 仮想記憶エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを送信するための画像送信システムであって、
宛先表を有する送信側端末と、前記送信側端末と通信可能な送信側常駐ソフトウェアがインストールされている送信側情報処理装置と、受信側端末と、前記受信側端末と通信可能な受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側情報処理装置と、前記送信側常駐ソフトウェア及び前記受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備え、
前記送信側常駐ソフトウェアは、前記サーバを利用するための外部Public Service情報及び前記送信側端末を特定するための送信側端末情報を保持しており、
前記送信側常駐ソフトウェアは、前記送信側端末情報を利用することで前記送信側端末から前記宛先表を取得して、前記宛先表から選択された受信側端末に対して前記外部Public Service情報を送信し、
前記受信側端末は、前記受信側常駐ソフトウェアに対して前記外部Public Service情報を送信し、
前記受信側常駐ソフトウェアは、前記外部Public Service情報を登録する、
画像送信システム。
【請求項2】
前記受信側端末が前記宛先表から選択されたときに、前記送信側端末は、当該受信側端末がサービス対象である旨の属性が追加されるように、前記宛先表を更新する、請求項1に記載の画像送信システム。
【請求項3】
前記受信側端末は、前記外部Public Service情報を送信する前に前記受信側常駐ソフトウェアを検索し、検索の結果見つかった受信側常駐ソフトウェアに対して前記外部Public Service情報を送信する、請求項1又は2に記載の画像送信システム。
【請求項4】
前記受信側端末は、前記受信側常駐ソフトウェアを見付けられない場合は、前記送信側端末に対してエラー通知を送信する、請求項3に記載の画像送信システム。
【請求項5】
前記送信側端末は、前記エラー通知を受信すれば、前記エラー通知を受信したことを前記送信側常駐ソフトウェアに送信し、
前記送信側常駐ソフトウェアは、前記エラー通知を受信したことを報知する、請求項4に記載の画像送信システム。
【請求項6】
前記受信側常駐ソフトウェアによる前記外部Public Service情報の登録は自動的に行われる、請求項1〜5のいずれかに記載の画像送信システム。
【請求項7】
前記受信側常駐ソフトウェアによる前記外部Public Service情報の登録は、オペレータからの許可を受けた場合に実行される、請求項1〜5のいずれかに記載の画像送信システム。
【請求項8】
画像データを送信するための画像送信システムであって、
宛先表を有しており送信側常駐ソフトウェアがインストールされている送信側端末と、受信側常駐ソフトウェアがインストールされている受信側端末と、前記送信側常駐ソフトウェア及び前記受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備え、
前記送信側常駐ソフトウェアは、前記サーバを利用するための外部Public Service情報を保持しており、
前記送信側常駐ソフトウェアは、前記宛先表から選択された受信側端末に対して、前記外部Public Service情報を送信し、
前記受信側常駐ソフトウェアは、前記外部Public Service情報を登録する、
画像送信システム。
【請求項9】
前記受信側端末が選択されたときに、前記送信側端末は、当該受信側端末がサービス対象である旨の属性が追加されるように、前記宛先表を更新する、請求項8に記載の画像送信システム。
【請求項10】
前記受信側常駐ソフトウェアによる前記外部Public Service情報の登録は自動的に実行される、請求項8又は9に記載の画像送信システム。
【請求項11】
前記受信側常駐ソフトウェアによる前記外部Public Service情報の登録は、オペレータからの許可を受けた場合に実行される、請求項8又は9に記載の画像送信システム。
【請求項12】
宛先表を有する送信側端末と、送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、前記送信側常駐ソフトウェア及び前記受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられ、画像データの送信を準備するための画像送信準備方法であって、
前記サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付け、
前記送信側端末から前記宛先表を取得し、
前記宛先表から選択された受信側端末に対して前記外部Public Service情報を送信し、
前記外部Public Service情報を前記受信側常駐ソフトウェアに登録する、
画像送信準備方法。
【請求項13】
宛先表を有する送信側端末と、送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、前記送信側常駐ソフトウェア及び前記受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられる、送信側常駐ソフトウェアであって、
前記サーバを利用するための外部Public Service情報の登録を受け付け、
前記送信側端末から前記宛先表を取得し、
前記宛先表から選択された受信側端末に対して前記外部Public Service情報を送信する、送信側常駐ソフトウェア。
【請求項14】
宛先表を有する送信側端末と、請求項13に記載の送信側常駐ソフトウェアと、受信側端末と、受信側常駐ソフトウェアと、前記送信側常駐ソフトウェア及び前記受信側常駐ソフトウェアと通信可能なサーバと、を備えた画像送信システムに用いられる、受信側常駐ソフトウェアであって、
前記サーバを利用するための外部Public Service情報を受信し、
前記外部Public Service情報を登録する、受信側常駐ソフトウェア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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