説明

画面情報提供サーバ、画面情報提供方法、プログラム

【課題】複数の外部サイトあるいは運営サイトのWEBページを有機的に結びつけてユーザに提供し、ユーザ及び運営サイトの利便性を向上させることを可能にする画面情報提供サーバ等を提供する。
【解決手段】WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53が含むリンク先情報及び定義ファイル35に基づいて、BLサーバ7のユーザ情報49から連携データ57を取得し、当該連携データ57を含むリクエスト電文59を外部サーバ9に送信し、外部サーバ9のコンテンツ情報44からクライアント3の要求に応じたコンテンツデータ45を取得して当該クライアント3に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサイトとクライアントとの間の情報授受を媒介し、クライアントに画面情報を提供する画面情報提供サーバ等に関する。詳細には、WEBページを提供する複数のサイトとクライアントとの間の情報授受を媒介する画面情報提供サーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介してアクセス可能なサイトが開設され、当該サイトにアクセスするユーザにはWEBページ等の各種情報が提供される。ユーザは、クライアント等を用いてサイトにアクセスし、サイトは、WEBサーバ等を用いてWEBページ等を提供する。
【0003】
また、サイトが提供するWEBページに付加価値を持たせ、当該WEBページの提供を有料としたり、登録制や会員制として特定のユーザにのみ所定のWEBページを提供するというサービスも行われている。
近年では、インターネット上で提供する情報がより複雑化あるいは高度化したため、単一のサイトによる情報提供に代えて、関連情報を複数の外部サイトによって提供する複数サイト情報提供サービスが行われている。
【0004】
複数サイト情報提供サービスでは、ユーザは、外部サイトに直接アクセスするのではなく、所定の運営サイトを介して外部サイトにアクセスする。運営サイトのWEBページには外部サイトのWEBページにアクセスするためのボタンやフレームURLが設けられる。ユーザは、これらのボタンやフレームURLをクリックすることにより、ボタンやフレームURLに埋め込まれたアドレス(URL)が示す外部サイトにアクセスする。
【0005】
この複数サイト情報提供サービスでは、ユーザ側からは運営サイトから外部サイトにアクセスしているように見えるが、外部サイト側からはユーザからの直接アクセスであるか、あるいは、運営サイトからの間接アクセスであるかを区別することができない。従って、各外部サイトにおいてそれぞれ認証処理や課金処理を行う必要がある。
【0006】
そこで、認証処理や課金処理を運営サイト側で一元化し、運営サイトにアクセスするユーザに代わって、運営サイトが外部サイトのユーザとして外部サイトにアクセスする複数サイト情報提供サービスが提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
【0007】
【特許文献1】特開2002―14927号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の複数サイト情報提供サービスでは、各外部サイトのWEBページは、そのまま、あるいは、所定の枠内に配置されてユーザに提供される。すなわち、各外部サイトは、他の外部サイトや運営サイトが保持するデータを一切考慮せずに、ユーザにWEBページを提供する。
外部サイトのWEBページに入力すべきデータが、運営サイトや他の外部サイトに保持されている場合であっても、ユーザは改めて入力する必要があり、ユーザの労力的負担が増大するという問題点がある。
また、ある外部サイトのWEBページの内容を参照して他の外部サイトのWEBページの情報を取得する場合であっても、ある外部サイトのWEBページの内容を他の外部サイトのWEBページに自動的に反映させることができないので、ユーザの労力的負担が増大するという問題がある。
また、ユーザがアクセスした外部サイトのWEBページの内容を運営者サイト側で活用することができないという問題点がある。
【0009】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の外部サイトあるいは運営サイトのWEBページを有機的に結びつけてユーザに提供し、ユーザ及び運営サイトの利便性を向上させることを可能にする画面情報提供サーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために第1の発明は、クライアントと各種コンテンツ情報を保持する外部サーバとにネットワークを介して接続され、前記クライアントと前記外部サーバとの情報授受を媒介し、前記クライアントに画面情報を提供する画面情報提供サーバであって、前記クライアントのユーザに関するユーザ情報を保持するユーザ情報保持手段と、前記ユーザ情報から前記クライアントが要求するコンテンツデータに関連する連携データを取得する第1の連携データ取得手段と、前記外部サーバに対して前記コンテンツデータの要求と共に前記第1の連携データ取得手段により取得した連携データの送信を行う第1の連携データ送信手段と、前記外部サーバから取得したコンテンツデータに基づいて画面情報を作成して前記クライアントに送信する画面情報送信手段と、を具備することを特徴とする画面情報提供サーバである。
【0011】
第1の発明の画面情報提供サーバは、クライアントのユーザに関するユーザ情報を保持し、クライアントが要求するコンテンツデータに関連する連携データをユーザ情報から抽出し、外部サーバに対してコンテンツデータの要求と共に連携データの送信を行い、外部サーバから取得したコンテンツデータに基づいて画面情報を作成してクライアントに送信する。
【0012】
画面情報提供サーバは、運営サイト(システム運営者)に設けられる。画面情報提供サーバは、クライアントにWEBページ等の画面情報を提供する。画面情報提供サーバは、例えば、PLサーバ(Presentation Logic)である。
外部サーバは、外部サイトに設けられる。外部サーバは、画面情報提供サーバからの要求に基づいて、コンテンツデータを抽出して画面情報提供サーバに提供する。
ユーザ情報は、クライアントのユーザに関する顧客情報等の各種情報を示す。ユーザ情報を保持するユーザ情報保持手段は、画面情報提供サーバに設けてもよいし、BLサーバ(Business Logic)等の別のサーバコンピュータに設けるようにしてもよい。
【0013】
画面情報提供サーバは、定義ファイルに基づいて連携データの抽出を行うことが望ましい。定義ファイルは、ユーザ情報やコンテンツ情報から連携データを取得する条件等を定める設定ファイルである。画面情報提供サーバは、この定義ファイルによって連携するデータを決定することができる。
リンク先情報の中に連携データを埋め込み、当該リンク先情報を含むリクエスト電文を送信することにより、外部サーバに対する連携データの送信が行われる。
尚、連携するデータは、HTTPリクエストやHTTPレスポンスのデータ、BLサーバや外部サーバから受け取ったデータなどを含む。
【0014】
また、画面情報提供サーバは、外部サーバから取得したコンテンツデータからクライアントのユーザに関連する連携データを取得し、ユーザ情報として保持するようにしてもよい。
また、画面情報提供サーバは、外部サーバから取得したコンテンツデータからクライアントのユーザに関連する連携データを取得し、他の外部サーバに対してコンテンツデータの要求と共に連携データの送信を行うようにしてもよい。
【0015】
第1の発明では、画面情報提供サーバから外部サーバに、あるいは、外部サーバから画面情報提供サーバに、あるいは、外部サーバから他の外部サーバに必要な情報を引き継ぐことができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザによる入力回数が軽減されるので、入力ミス等を防止することができる。
また、外部サイト側の効果の1つとして、外部サイトのURL情報を隠蔽し、外部サイトへの不正アクセスなどクライアントからの攻撃を防ぐことができるので、外部サイトのセキュリティを守ることができる。
また、運営サイト側の効果の1つとして、クライアントが閲覧した外部サイトコンテンツの情報を運営サイトが受け取って、クライアントの嗜好を分析することができる。
【0016】
第2の発明は、クライアントと各種コンテンツ情報を保持する外部サーバとにネットワークを介して接続され、前記クライアントと前記外部サーバとの情報授受を媒介し、前記クライアントに画面情報を提供する画面情報提供サーバが実行する画面情報提供方法であって、前記クライアントのユーザに関するユーザ情報を保持するユーザ情報保持ステップと、前記ユーザ情報から前記クライアントが要求するコンテンツデータに関連する連携データを取得する第1の連携データ取得ステップと、前記外部サーバに対して前記コンテンツデータの要求及び前記第1の連携データ取得手段により取得した連携データの送信を行う第1の連携データ送信ステップと、前記外部サーバから取得したコンテンツデータに基づいて画面情報を作成して前記クライアントに送信する画面情報送信ステップと、を具備することを特徴とする画面情報提供方法である。
【0017】
第2の発明は、第1の発明の画面情報提供サーバが実行する画面情報提供方法に関する発明である。
【0018】
第3の発明は、コンピュータを第1の発明の画面情報提供サーバとして機能させるプログラムである。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、複数の外部サイトあるいは運営サイトのWEBページを有機的に結びつけてユーザに提供し、ユーザ及び運営サイトの利便性を向上させることを可能にする画面情報提供サーバ等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るWEBゲートウェイシステム等の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0021】
(1.構成)
(1−1.WEBゲートウェイシステム1の構成)
最初に、図1を参照しながら、本発明の実施の形態に係るWEBゲートウェイシステム1の構成について説明する。
図1は、WEBゲートウェイシステム1の構成図である。
【0022】
WEBゲートウェイシステム1は、クライアント3、PLサーバ5、BLサーバ7、外部サーバ9がネットワーク11を介して接続されて構成される。PLサーバ5とBLサーバ7とは、専用線13を介して接続される。通常、複数のクライアント3、複数の外部サーバ9がネットワーク11に接続される。
【0023】
WEBゲートウェイシステム1は、PLサーバ5及びBLサーバ7にアクセスしたクライアント3と複数の外部サーバ9との間の情報授受を媒介するシステムである。
【0024】
クライアント3は、ユーザ15に属する情報処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータである。
クライアント3は、WEBページ要求表示手段21を備える。WEBページ要求表示手段21は、PLサーバ5に対して1つあるいは複数の外部サーバ9のコンテンツデータを要求し、PLサーバ5から画面情報を取得して表示する。
【0025】
PLサーバ5(Presentation Logic)は、運営サイト17に属する情報処理装置であり、例えば、サーバコンピュータである。PLサーバは、クライアント3にWEBページ等の画面情報を提供する画面情報提供サーバである。
PLサーバ5は、WEBページ受付提供手段23、認証手段25、セッション管理手段27、フレーム作成手段29、WEBゲートウェイモジュール31を備える。
【0026】
WEBページ受付提供手段23は、クライアント3からのWEBページ要求の受付及びWEBページの提供を行う。WEBページの受付及びWEBページの提供には、HTTPD(Hypertext Transfer Protocol Daemon)等のWEBサーバ機能を実現するプログラムが用いられる。
【0027】
認証手段25は、クライアント3の認証を行う。
セッション管理手段27は、PLサーバ5にアクセスするクライアント3に関する一連の処理をセッションとして管理する。尚、セッション管理手段27は、PLサーバ5に設けてもよいし、セッション管理用の専用サーバを別途設けるようにしてもよい。
フレーム作成手段29は、外部サーバ9からのコンテンツデータの配置を定める配置データ(配置枠等)を作成する。
【0028】
WEBゲートウェイモジュール31は、連携データ取得手段33、定義ファイル35、リクエスト電文編集手段37、コンテンツデータ要求取得手段39、履歴管理手段41、レスポンス電文編集手段43を備える。
【0029】
WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3に代わって外部サーバ9へのアクセス処理を行うモジュールである。
連携データ取得手段33は、BLサーバ7が保持するユーザ情報49や外部サーバ9が保持するコンテンツ情報44から連携データ57を取得する。連携データの取得は、定義ファイル35に基づいて行われる。尚、連携データ57は、PLサーバ5〜BLサーバ7間、PLサーバ5〜外部サーバ9間だけでなく、ユーザ15が入力した情報(クライアント3からのHTTPリクエスト中のデータ)も対象となる。また、定義ファイル35については、後述する。
リクエスト電文編集手段37は、クライアント3から受け取ったリクエスト電文を編集して外部サーバ9にアクセスするためのリクエスト電文を作成する。また、リクエスト電文編集手段37は、定義ファイル35で特定されたデータを抽出し、外部サーバ9へのリクエスト電文に付加する。また、外部サーバ9へ送りたくないデータ(セッション情報など)を定義ファイル35に基づいて外部サーバ9へのリクエスト電文から削除する。
コンテンツデータ要求取得手段39は、リクエスト電文を外部サーバ9に送信してコンテンツデータの要求を行い、当該外部サーバ9からコンテンツデータを取得する。
履歴管理手段41は、クライアント3、BLサーバ7、外部サーバ9との接続履歴に関するログ出力を行う。
レスポンス電文編集手段43は、外部サーバ9から取得したコンテンツデータをフレーム作成手段29が作成した配置データに基づいて配置して画面情報を作成し、当該画面情報を示すレスポンス電文を作成し、クライアントへ送る。
【0030】
BLサーバ7(Business Logic)は、運営サイト17に属する情報処理装置であり、例えば、サーバコンピュータである。BLサーバ7は、ユーザ情報49を保持する。尚、ユーザ情報49は、必ずしもBLサーバ7が保持するとは限らない。一般的には、ユーザ情報を保持するDBなどは、DBサーバとして構築される。また、ユーザ情報49については、後述する。
BLサーバ7は、業務の処理の流れを制御するビジネスロジックを実装するアプリケーションサーバである。BLサーバ7は、プログラムの実行環境やデータベースへの接続機能、複数の処理を連結するトランザクション管理機能等を有する。
【0031】
外部サーバ9は、外部サイト19に属する情報処理装置であり、例えば、サーバコンピュータである。外部サーバ9は、コンテンツ情報44を保持する。
外部サーバ9は、PLサーバ5からのコンテンツデータ要求に基づいて、コンテンツ情報44からコンテンツデータを抽出してPLサーバ5に提供する。
【0032】
ネットワーク11は、インターネット等のネットワークであり、有線、無線を問わない。また、安全かつ円滑な通信を担保するため、インターネット等の公衆が利用可能なネットワークではなく、ネットワーク11として、専用線、OBN(Open Business Network)、インターネットVPN(Virtual Private Network)等を利用するようにしてもよい。また、クライアント3と外部サーバ9は、いつも同一ネット種別とは限らない。クライアント3〜PLサーバ5間はインターネット、PLサーバ5〜外部サーバ9間は専用線などの方が好ましい。
【0033】
(1−2.ハードウェア構成)
次に、図2を参照しながら、クライアント3、PLサーバ5、BLサーバ7、外部サーバ9のハードウェア構成について説明する。
図2は、クライアント3、PLサーバ5、BLサーバ7、外部サーバ9として機能する情報処理装置100のハードウェア構成図である。
尚、図2のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0034】
情報処理装置100は、CPU101、メモリ102、記憶部103、表示部104、入力部105、出力部106、通信部107等がシステムバス108を介して接続されて構成される。
【0035】
CPU101(Central Processing Unit)は、ハードディスク、ROM、記録媒体等に格納される実行プログラム、OS(オペレーションシステム)のプログラム、アプリケーションプログラム等をメモリ102のRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、演算処理(四則演算や比較演算等)、ハードウェアやソフトウェアの動作制御等を行い、後述する各種機能を実現する。
【0036】
メモリ102は、RAM及びROM等のメモリである。RAM(Random Access Memory)は、ROM(Read Only Memory)や記憶部103から読み出されたOS(Operation System)のプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。RAMは、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0037】
記憶部103は、各種データを記憶する装置であり、例えば、ハードディスクである。記憶部103は、CPU101が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS、各種データベース等が格納される。
【0038】
表示部104は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0039】
入力部105は、各種データの入力装置であり、例えば、キーボード、マウスである。出力部106は、各種データの出力装置であり、例えば、プリンタである。各種メディアとのデータ入出力を行うドライブ装置を入力部105及び出力部106として用いることもできる。
【0040】
通信部107は、ネットワーク11を介して外部装置と接続・通信する通信制御装置である。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信が可能である。
【0041】
システムバス108は、情報処理装置100内の各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路であり、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、メモリバスである。
【0042】
クライアント3、PLサーバ5、BLサーバ7、外部サーバ9は、それぞれ、
は、それぞれ、記憶部103に格納するプログラム(実行プログラム、OSのプログラム等)をメモリ102上にロードしてCPU101の制御の下に、図5以降に示す各種処理を実行する。
【0043】
(1−3.定義ファイル35)
次に、図3を参照しながら、PLサーバ5のWEBゲートウェイモジュール31が保持する定義ファイル35について説明する。
図3は、定義ファイル35の一態様を示す図である。
【0044】
定義ファイル35は、BLサーバ7のユーザ情報49や外部サーバ9のコンテンツ情報44やクライアント3からのHTTPリクエスト中のデータやクライアント3へのHTTPレスポンス中のデータから連携データ57を取得する条件等を定める設定ファイルである。
定義ファイル35は、外部サイトID111、外部サイトURL112、外部サイトPATH113、連携データ種別114、連携データ項目115等の各フィールドを有する。
【0045】
外部サイトID111は、外部サイト19の識別子である。
外部サイトURL112は、外部サーバ9のネットワーク11上の位置(URL(Uniform Resource Locator))を示す。
外部サイトPATH113は、外部サーバ9が保持するコンテンツ情報44の所在を示す。外部サイトPATH113は、外部サーバ9におけるコンテンツ情報44の位置を示す。
連携データ種別114は、連携データ57として抽出するデータが格納されているデータベースの種別を示す。
連携データ項目115は、連携データ57として抽出するデータ項目を示す。
【0046】
尚、WEBゲートウェイモジュール31が対象とする外部サイト19を外部定義ファイルで追加あるいは削除することもできる。
【0047】
(1−4.ユーザ情報49)
次に、図4を参照しながら、BLサーバ7が保持するユーザ情報49について説明する。
図4は、ユーザ情報49の一態様を示す図である。
【0048】
ユーザ情報49は、ユーザ15に関する顧客情報等の各種情報を保持する。
ユーザ情報49は、種別121、ユーザID122、項目123、項目124、…等の各フィールドを有する。
【0049】
種別121は、ユーザ情報49を格納するデータベースの種別を示す。種別121は、例えば、「保有銘柄情報」、「資産情報」、「閲覧情報」である。
ユーザID122は、ユーザ15の識別子である。
項目123、項目124、…は、各種データ項目を示す。項目123、項目124、…は、例えば、「保有銘柄名称」、「保有株式数」、「購入日」、「資産名」、「時価」、「興味対象」である。
【0050】
(2.WEBゲートウェイシステム1の動作)
(2−1.第1の実施の形態)
次に、図5及び図6及び図7参照しながら、WEBゲートウェイシステム1の動作について説明する。
図5は、WEBゲートウェイシステム1の動作の流れを示す図である。
図6は、WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャートである。
尚、クライアント3、PLサーバ5(WEBゲートウェイモジュール31)、BLサーバ7、外部サーバ9において、それぞれ、CPU101が記憶部103等に格納される実行プログラムをメモリ102にロードして、各処理ステップを実行する。
【0051】
ユーザ15は、WEBページ51において、リンク先情報が埋め込まれている所定のボタンをクリックする。クライアント3は、当該リンク先情報を含むリクエスト電文53をPLサーバ5に送信する(S1、ステップ201)。
リクエスト電文53は、PLサーバ5のURL、BLサーバ7のURL、外部サイトID、外部サイトPATH、認証情報等を含む。リクエスト電文53は、例えば、リンク先情報として「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0052】
PLサーバ5は、クライアント3の認証処理を行い、リクエストを送信したクライアント3がWEBゲートウェイシステム1にログイン済かどうかを確認する(S2、ステップ202)。PLサーバ5は、セッション管理を行う(S3、ステップ203)。
PLサーバ5は、フレーム作成処理を行い、外部サーバ9からのコンテンツデータ45の配置を定める配置データ55(配置枠等)を作成する(S4、ステップ204)。
【0053】
WEBゲートウェイモジュール31は、定義ファイル35を参照し、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる外部サイトIDや外部サイトPATHやユーザID等に基づいて、BLサーバ7に対して連携データ57の要求を行う(ステップ205)。
BLサーバ7は、ユーザ情報49から連携データ57を抽出し(ステップ206)、WEBゲートウェイモジュール31に送信する(ステップ207)。
WEBゲートウェイモジュール31は、BLサーバ7から連携データ57を取得する(S5、ステップ208)。
【0054】
WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる情報に基づいて、接続する外部サイト19を決定する。WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文53に含まれる情報から、不要な情報(セッション情報等)を削除したり、必要な情報として連携データ57(氏名、口座情報等)を付加して編集を行い、リクエスト電文59を作成する(S6、ステップ209)。
リクエスト電文59は、例えば、リンク先情報として「http://(外部サイトURL)/(外部サイトPATH)+(必要な情報)+(連携データ57)」を含む。
【0055】
WEBゲートウェイモジュール31は、連携データ57を含むリクエスト電文59を外部サーバ9に送信してコンテンツデータ45の要求を行う(S7、ステップ210)。
外部サーバ9は、WEBゲートウェイモジュール31からのリクエスト電文59に含まれる連携データ57や外部サイトPATHに基づいて、コンテンツ情報44からコンテンツデータ45を抽出し(ステップ211)、WEBゲートウェイモジュール31に送信する(ステップ212)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9からコンテンツデータ45を取得する(S8)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9との接続履歴に関するログ出力を行う(S9、ステップ213)。
【0056】
尚、WEBゲートウェイモジュール31は、HTTPプロトコルを用いて外部サーバ9にリクエスト電文59を送信し、コンテンツデータ45を含むレスポンス電文を受信する。外部サーバ9が複数台構成になっている場合、ラウンドロビンによる負荷分散が行われる。負荷分散機能には、外部サイト障害時には、障害サーバを切り離すなどの手段を持つ。また、頻繁に利用されるWEBページについてはコンテンツデータのキャッシュが行われる。
【0057】
WEBゲートウェイモジュール31は、レスポンス電文に含まれるリンク先がWEBゲートウェイモジュール31を経由するようにURL情報を置換したり、必要な情報(セッション情報等)を付加したりしてレスポンス電文の編集を行う。また、WEBゲートウェイモジュール31は、配置データ55に基づいてコンテンツデータ45を配置して画面情報を作成し、当該画面情報を含むレスポンス電文61を作成する(S10、ステップ214)。
レスポンス電文61は、リンク先情報として、例えば、「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0058】
PLサーバ5は、クライアント3にレスポンス電文61を送信する(ステップ215)。
クライアント3は、レスポンス電文61に基づいて、WEBページ63を表示する(S11、ステップ216)。
【0059】
以上の過程を経て、WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53が含むリンク先情報及び定義ファイル35に基づいて、BLサーバ7のユーザ情報49から連携データ57を取得し、当該連携データ57を含むリクエスト電文59を外部サーバ9に送信し、外部サーバ9のコンテンツ情報44からクライアント3の要求に応じたコンテンツデータ45を取得して当該クライアント3に提供する。
【0060】
図7は、BLサーバ7から外部サーバ9へのデータ連携を示す図である。
BLサーバ7のユーザ情報49(「氏名、住所等のユーザの個人情報」)から取得された連携データ57(「山田太郎」、「東京都○区○町」)が外部サーバ9のコンテンツ情報44(「申込フォーム」)に自動的に入力され、クライアント3のWEBページ63に表示される。
クライアント3のユーザ15は、BLサーバ7のユーザ情報49に登録済であれば、「申込フォーム」に「氏名」や「住所」が自動的に入力されるので、改めて入力する必要がない。
【0061】
第1の実施の形態では、BLサーバ7から外部サーバ9へデータ連携され、連携データ57は、外部サーバ9からのコンテンツデータ45の取得に必要な情報として用いられる。
例えば、外部サイト側で入力フォーム等がある場合の入力の手間を省くことができる。また、BLサーバが保持する顧客保有の株価コードを外部サイトに送ることで、外部サイトの株価情報を閲覧する際の銘柄登録等の手間を不要とすることができる。
すなわち、BLサーバ7の提供画面から外部サーバ9の提供画面に必要な情報を引き継ぐことができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザによる入力回数が軽減されるので、入力ミス等を防止することができる。
【0062】
(2−2.第2の実施の形態)
次に、図5及び図8及び図9参照しながら、WEBゲートウェイシステム1の動作について説明する。
図8は、WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャートである。
尚、クライアント3、PLサーバ5(WEBゲートウェイモジュール31)、BLサーバ7、外部サーバ9において、それぞれ、CPU101が記憶部103等に格納される実行プログラムをメモリ102にロードして、各処理ステップを実行する。
【0063】
ユーザ15は、WEBページ51において、リンク先情報が埋め込まれている所定のボタンをクリックする。クライアント3は、当該リンク先情報を含むリクエスト電文53をPLサーバ5に送信する(S1、ステップ301)。
リクエスト電文53は、PLサーバ5のURL、BLサーバ7のURL、外部サイトID、外部サイトPATH、認証情報等を含む。リクエスト電文53は、例えば、リンク先情報として「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0064】
PLサーバ5は、クライアント3の認証処理を行い、リクエストを送信したクライアント3がWEBゲートウェイシステム1にログイン済かどうかを確認する(S2、ステップ302)。PLサーバ5は、セッション管理を行う(S3、ステップ303)。
PLサーバ5は。フレーム作成処理を行い、外部サーバ9からのコンテンツデータ45の配置を定める配置データ(配置枠等)を作成する(S4、ステップ304)。
【0065】
WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる情報に基づいて、接続する外部サイト19を決定する。WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文53に含まれる情報から、不要な情報(セッション情報等)を削除したり、必要な情報を付加して編集を行い、リクエスト電文59を作成する(S6、ステップ305)。
リクエスト電文59は、例えば、リンク先情報として「http://(外部サイトURL)/(外部サイトPATH)+(必要な情報)」を含む。
【0066】
WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文59を外部サーバ9に送信してコンテンツデータ45の要求を行う(S7、ステップ306)。
外部サーバ9は、WEBゲートウェイモジュール31からのリクエスト電文59に含まれる外部サイトPATHに基づいて、コンテンツ情報44からコンテンツデータ45を抽出し(ステップ307)、WEBゲートウェイモジュール31に送信する(ステップ308)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9からコンテンツデータ45を取得する(S8)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9との接続履歴に関するログ出力を行う(S9、ステップ309)。
【0067】
尚、WEBゲートウェイモジュール31は、HTTPプロトコルを用いて外部サーバ9にリクエスト電文59を送信し、コンテンツデータ45を含むレスポンス電文を受信する。外部サーバ9が複数台構成になっている場合、ラウンドロビンによる負荷分散が行われる。また、頻繁に利用されるWEBページについてはコンテンツデータのキャッシュが行われる。
【0068】
WEBゲートウェイモジュール31は、定義ファイル35を参照し、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる外部サイトIDや外部サイトPATHやユーザID等に基づいて、コンテンツデータ45から連携データ57を抽出する(S5、ステップ310)。
【0069】
WEBゲートウェイモジュール31は、コンテンツデータ45から取得した連携データ57をBLサーバ7に送信する(ステップ311)。
BLサーバ7は、WEBゲートウェイモジュール31から送られた連携データ57をユーザ情報49として保存する(ステップ312)。
【0070】
WEBゲートウェイモジュール31は、レスポンス電文に含まれるリンク先がWEBゲートウェイモジュール31を経由するようにURL情報を置換したり、必要な情報(セッション情報等)を付加したりしてレスポンス電文の編集を行う。また、WEBゲートウェイモジュール31は、配置データ55に基づいてコンテンツデータ45を配置して画面情報を作成し、当該画面情報を含むレスポンス電文61を作成する(S10、ステップ313)。
レスポンス電文61は、リンク先情報として、例えば、「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0071】
PLサーバ5は、クライアント3にレスポンス電文61を送信する(ステップ314)。
クライアント3は、レスポンス電文61に基づいて、WEBページ63を表示する(S11、ステップ315)。
【0072】
以上の過程を経て、WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53が含むリンク先情報及び定義ファイル35に基づいて、外部サーバ9から送られたコンテンツデータ45から連携データ57を取得し、当該連携データ57をBLサーバ7に送信し、BLサーバ7は、連携データ57をユーザ情報49として登録する。
【0073】
図9は、外部サーバ9からBLサーバ7へのデータ連携を示す図である。
外部サーバ9のコンテンツ情報44(「各種銘柄に関する情報」)から取得された連携データ57(「銘柄A」)がBLサーバ7のユーザ情報49として(例えば、興味対象銘柄として)保持される。
クライアント3のユーザ15は、外部サーバ9の「銘柄Aに関する情報」にアクセスすることにより、BLサーバ7のユーザ情報49に「銘柄A」が興味対象銘柄として自動的に登録されるので、改めて登録する必要がない。
【0074】
第2の実施の形態では、外部サーバ9からBLサーバ7へデータ連携され、連携データ57は、BLサーバ7のユーザ情報49として登録される。
例えば、外部サイトで閲覧したページ情報(菓子銘柄のニュースを熱心に見ていた等)を受け取ることで、顧客の興味対象を内部顧客データベースに自動登録できる。
すなわち、外部サーバ9の提供画面からBLサーバ7の提供画面に必要な情報を引き継ぐことができるので、異なるサイト間でも利用ユーザを一環して管理でる。このため、これまで別のシステムとして取り扱えなかった情報の連携が可能になる。また、ユーザによる登録回数が軽減されるので、登録ミス等を防止することができる。
【0075】
(2−3.第3の実施の形態)
次に、図5及び図10及び図11参照しながら、WEBゲートウェイシステム1の動作について説明する。
図10は、WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャートである。
尚、クライアント3、PLサーバ5(WEBゲートウェイモジュール31)、BLサーバ7、外部サーバ9において、それぞれ、CPU101が記憶部103等に格納される実行プログラムをメモリ102にロードして、各処理ステップを実行する。
【0076】
ユーザ15は、WEBページ51において、リンク先情報が埋め込まれている所定のボタンをクリックする。クライアント3は、当該リンク先情報を含むリクエスト電文53をPLサーバ5に送信する(S1、ステップ401)。
リクエスト電文53は、PLサーバ5のURL、BLサーバ7のURL、外部サイトID、外部サイトPATH、認証情報等を含む。リクエスト電文53は、例えば、リンク先情報として「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0077】
PLサーバ5は、クライアント3の認証処理を行い、リクエストを送信したクライアント3がWEBゲートウェイシステム1にログイン済かどうかを確認する(S2、ステップ402)。PLサーバ5は、セッション管理を行う(S3、ステップ403)。
PLサーバ5は。フレーム作成処理を行い、外部サーバ9からのコンテンツデータ45の配置を定める配置データ(配置枠等)を作成する(S4、ステップ404)。
【0078】
WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる情報に基づいて、最初に接続する外部サイト19−1を決定する。WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文53に含まれる情報から、不要な情報(セッション情報等)を削除したり、必要な情報を付加して編集を行い、リクエスト電文59−1を作成する(S6、ステップ405)。
リクエスト電文59−1は、例えば、リンク先情報として「http://(外部サイトURLその1)/(外部サイトPATHその1)+(必要な情報その1)」を含む。
【0079】
WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文59−1を外部サーバ9−1に送信してコンテンツデータ45−1の要求を行う(S7、ステップ406)。
外部サーバ9−1は、WEBゲートウェイモジュール31からのリクエスト電文59−1に含まれる外部サイトPATHに基づいて、コンテンツ情報44−1からコンテンツデータ45−1を抽出し(ステップ407)、WEBゲートウェイモジュール31に送信する(ステップ408)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9−1からコンテンツデータ45−1を取得する(S8)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9−1との接続履歴に関するログ出力を行う(S9、ステップ409)。
【0080】
尚、WEBゲートウェイモジュール31は、HTTPプロトコルを用いて外部サーバ9−1にリクエスト電文59−1を送信し、コンテンツデータ45−1を含むレスポンス電文を受信する。外部サーバ9−1が複数台構成になっている場合、ラウンドロビンによる負荷分散が行われる。また、頻繁に利用されるWEBページについてはコンテンツデータのキャッシュが行われる。
【0081】
WEBゲートウェイモジュール31は、定義ファイル35を参照し、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる外部サイトIDや外部サイトPATHやユーザID等に基づいて、コンテンツデータ45−1から連携データ57を抽出する(S5、ステップ410)。
【0082】
WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53に含まれる情報に基づいて、次に接続する外部サイト19−2を決定する。WEBゲートウェイモジュール31は、リクエスト電文53に含まれる情報から、不要な情報(セッション情報等)を削除したり、必要な情報として連携データ57(氏名、口座情報等)を付加して編集を行い、リクエスト電文59−2を作成する(S6、ステップ411)。
リクエスト電文59−2は、例えば、リンク先情報として「http://(外部サイトURLその2)/(外部サイトPATHその2)+(必要な情報その2)+(連携データ57)」を含む。
【0083】
WEBゲートウェイモジュール31は、連携データ57を含むリクエスト電文59−2を外部サーバ9−2に送信してコンテンツデータ45−2の要求を行う(S7、ステップ412)。
外部サーバ9−2は、WEBゲートウェイモジュール31からのリクエスト電文59−2に含まれる連携データ57や外部サイトPATHに基づいて、コンテンツ情報44−2からコンテンツデータ45−2を抽出し(ステップ413)、WEBゲートウェイモジュール31に送信する(ステップ414)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9−2からコンテンツデータ45−2を取得する(S8)。
WEBゲートウェイモジュール31は、外部サーバ9−2との接続履歴に関するログ出力を行う(S9、ステップ415)。
【0084】
尚、WEBゲートウェイモジュール31は、HTTPプロトコルを用いて外部サーバ9にリクエスト電文59−2を送信し、コンテンツデータ45−2を含むレスポンス電文を受信する。外部サーバ9−2が複数台構成になっている場合、ラウンドロビンによる負荷分散が行われる。また、頻繁に利用されるWEBページについてはコンテンツデータのキャッシュが行われる。
【0085】
WEBゲートウェイモジュール31は、レスポンス電文に含まれるリンク先がWEBゲートウェイモジュール31を経由するようにURL情報を置換したり、必要な情報(セッション情報等)を付加したりしてレスポンス電文の編集を行う。また、WEBゲートウェイモジュール31は、配置データ55に基づいてコンテンツデータ45を配置して画面情報を作成し、当該画面情報を含むレスポンス電文61を作成する(S10、ステップ416)。
レスポンス電文61は、リンク先情報として、例えば、「http://PLサーバ5のURL/外部サイトID/外部サイトPATH+認証情報(キー)」を含む。
【0086】
PLサーバ5は、クライアント3にレスポンス電文61を送信する(ステップ417)。
クライアント3は、レスポンス電文61に基づいて、WEBページ63を表示する(S11、ステップ418)。
【0087】
以上の過程を経て、WEBゲートウェイモジュール31は、クライアント3からのリクエスト電文53が含むリンク先情報及び定義ファイル35に基づいて、外部サーバ9−1から送られたコンテンツデータ45−1から連携データ57を取得し、当該連携データ57を含むリクエスト電文59−2を外部サーバ9−2に送信し、外部サーバ9−2のコンテンツ情報44−2からクライアント3の要求に応じたコンテンツデータ45−2を取得して当該クライアント3に提供する。
【0088】
図11は、外部サーバ9−1から外部サーバ9−2へのデータ連携を示す図である。
外部サーバ9−1のコンテンツ情報44−1(「各種ニュースに関する情報」)から取得された連携データ57(「P社」)が外部サーバ9−2のコンテンツ情報44−2(「各社の株価に関する情報」)に引き継がれる。クライアント3に表示されるWEBページ63の配置枠71には、外部サーバ9−1からのコンテンツデータ45−1(「P社に関するニュース」)が表示され、配置枠73には、外部サーバ9−2からのコンテンツデータ45−2(「P社の現在の株価=1000」)が表示される。
クライアント3のユーザ15は、外部サーバ9−1から「P社に関するニュース」にアクセスすることにより、外部サーバ9−2から「P社の株価情報」を自動的に取得することができるので、特定の情報を取得するために改めて入力操作を行う必要がない。図11の場合、外部サーバ9−2から「P社の株価情報」を取得するために、「P社」を入力する必要はない。
【0089】
第3の実施の形態では、外部サーバ9−1から外部サーバ9−2へデータ連携され、連携データ57は、外部サーバ9−2からのコンテンツデータ45の取得に必要な情報として用いられる。
例えば、ニュースを提供する外部サイトコンテンツから、株価情報を提供する外部サイトコンテンツへ株価コードを連携することで、セッションを維持してニュースを閲覧しながら株価の動きをチェックするというようなサービスを提供することができる。
すなわち、外部サーバ9−1の提供画面から外部サーバ9−2の提供画面に必要な情報を引き継ぐことができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザによる入力回数が軽減されるので、入力ミス等を防止することができる。
【0090】
(3.効果等)
以上詳細に説明したように、本発明のWEBゲートウェイシステムでは、運営サイトから外部サイトへ、あるいは、外部サイトから運営サイトへ、あるいは、外部サイトから外部サイトへ、データ連携を行うので、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザによる入力回数が軽減されるので入力ミス等を防止することができる。
また、外部サイト側の効果として、外部サイトのURL情報を隠蔽し、外部サイトへの不正アクセスなどクライアントからの攻撃を防ぐことができるので、外部サイトのセキュリティを守ることができる。
また、運営サイト側の効果として、クライアントが閲覧した外部サイトコンテンツの情報を運営サイトが受け取って、クライアントの嗜好を分析することができる。
【0091】
また、複数台構成で可用性が提供されているサーバに対して、切り離しや切り戻しが可能である。例えば、必要なサーバに対する手動切り離し、応答がないサーバの自動切り離し、手動切り離し、あるいは、自動切り離しされているサーバの手動切り戻し等を行うことができる。
【0092】
また、WEBゲートウェイモジュールは、HTML以外の形式のコンテンツを中継することもできる(マルチコンテンツ)。
また、必要と認められた外部サイト以外には、運営サイトの情報やクライアントのユーザの個人情報に関連する情報を送信しないようにして、セキュリティを向上させることができる。
【0093】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係るWEBゲートウェイシステム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】WEBゲートウェイシステム1の構成図
【図2】クライアント3、PLサーバ5、BLサーバ7、外部サーバ9として機能する情報処理装置100のハードウェア構成図
【図3】定義ファイル35の一態様を示す図
【図4】ユーザ情報49の一態様を示す図
【図5】WEBゲートウェイシステム1の動作の流れを示す図
【図6】WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャート(第1の実施の形態)
【図7】BLサーバ7から外部サーバ9へのデータ連携を示す図
【図8】WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャート(第2の実施の形態)
【図9】外部サーバ9からBLサーバ7へのデータ連携を示す図
【図10】WEBゲートウェイシステム1の動作を示すフローチャート(第3の実施の形態)
【図11】外部サーバ9−1から外部サーバ9−2へのデータ連携を示す図
【符号の説明】
【0095】
1………WEBゲートウェイシステム
3………クライアント
5………PLサーバ
7………BLサーバ
9………外部サーバ
11………ネットワーク
13………専用線
15………ユーザ
17………運営サイト
19………外部サイト
21………WEBページ要求表示手段
23………WEBページ受付提供手段
25………認証手段
27………セッション管理手段
29………フレーム作成手段
31………WEBゲートウェイモジュール
33………連携データ取得手段
35………定義ファイル
37………リクエスト電文編集手段
39………コンテンツデータ要求取得手段
41………履歴管理手段
43………レスポンス電文編集手段
44………コンテンツ情報
45………コンテンツデータ
49………ユーザ情報
51、63………WEBページ
53、59………リクエスト電文
55………配置データ
57………連携データ
61………レスポンス電文
101………CPU
102………メモリ
103………記憶部
104………表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントと各種コンテンツ情報を保持する外部サーバとにネットワークを介して接続され、前記クライアントと前記外部サーバとの情報授受を媒介し、前記クライアントに画面情報を提供する画面情報提供サーバであって、
前記クライアントのユーザに関するユーザ情報を保持するユーザ情報保持手段と、
前記ユーザ情報から前記クライアントが要求するコンテンツデータに関連する連携データを取得する第1の連携データ取得手段と、
前記外部サーバに対して前記コンテンツデータの要求と共に前記第1の連携データ取得手段により取得した連携データの送信を行う第1の連携データ送信手段と、
前記外部サーバから取得したコンテンツデータに基づいて画面情報を作成して前記クライアントに送信する画面情報送信手段と、
を具備することを特徴とする画面情報提供サーバ。
【請求項2】
前記外部サーバから取得したコンテンツデータから前記クライアントのユーザに関連する連携データを取得する第2の連携データ取得手段と、
第2の連携データ取得手段により取得した連携データを前記ユーザ情報として前記ユーザ情報保持手段に保持する連携データ保持手段と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の画面情報提供サーバ。
【請求項3】
他の外部サーバに対して前記コンテンツデータの要求と共に前記第2の連携データ取得手段により取得した連携データの送信を行う第2の連携データ送信手段と、
を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画面情報提供サーバ。
【請求項4】
前記連携データを抽出するための条件を設定する定義ファイルを具備することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画面情報提供サーバ。
【請求項5】
クライアントと各種コンテンツ情報を保持する外部サーバとにネットワークを介して接続され、前記クライアントと前記外部サーバとの情報授受を媒介し、前記クライアントに画面情報を提供する画面情報提供サーバが実行する画面情報提供方法であって、
前記クライアントのユーザに関するユーザ情報を保持するユーザ情報保持ステップと、
前記ユーザ情報から前記クライアントが要求するコンテンツデータに関連する連携データを取得する第1の連携データ取得ステップと、
前記外部サーバに対して前記コンテンツデータの要求及び前記第1の連携データ取得手段により取得した連携データの送信を行う第1の連携データ送信ステップと、
前記外部サーバから取得したコンテンツデータに基づいて画面情報を作成して前記クライアントに送信する画面情報送信ステップと、
を具備することを特徴とする画面情報提供方法。
【請求項6】
コンピュータを請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画面情報提供サーバとして機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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