畦塗り機
【課題】畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる畦塗り機を提供する。
【解決手段】畦塗り機1は、前端側が昇降するように基端側を中心として上下方向に回動可能な第2軸ケース部27を備える。畦塗り機1は畦上面削り体41を備え、この畦上面削り体41は、第2軸ケース部27で回転可能に保持した回転軸42および元畦の畦上面を削る削り爪43を有する。畦塗り機1は、土を元畦上に盛り上げる盛土体61と、盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体62とを備える。第2軸ケース部27には、盛土体61の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体67を上下動自在に設ける。
【解決手段】畦塗り機1は、前端側が昇降するように基端側を中心として上下方向に回動可能な第2軸ケース部27を備える。畦塗り機1は畦上面削り体41を備え、この畦上面削り体41は、第2軸ケース部27で回転可能に保持した回転軸42および元畦の畦上面を削る削り爪43を有する。畦塗り機1は、土を元畦上に盛り上げる盛土体61と、盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体62とを備える。第2軸ケース部27には、盛土体61の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体67を上下動自在に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる畦塗り機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された畦塗り機が知られている。
【0003】
この従来の畦塗り機は、土を元畦上に盛り上げる前処理体等の盛土体と、盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する整畦体等の畦形成体とを備え、盛土体がカバー体にて覆われている。そして、このカバー体には、盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体が平行リンクを介して上下平行移動自在に設けられている。
【特許文献1】特開2000−41406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の畦塗り機では、サイドカバー体は、上下方向に平行移動する際に前後方向にも移動するため、例えば比較的高い畦では、サイドカバー体が所望位置から後方に大きくずれてしまい、盛土体側からの土が側方に漏れるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる畦塗り機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の畦塗り機は、上下方向に回動可能な軸保持体と、この軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられ元畦の畦上面を削る削り爪を有する畦上面削り体と、土を元畦上に盛り上げる盛土体と、この盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体と、前記軸保持体に上下動自在に設けられ、前記盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体とを備えたものである。
【0007】
請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載の畦塗り機において、サイドカバー体は、軸保持体にリンクを介して上下方向に平行移動自在に設けられているものである。
【0008】
請求項3記載の畦塗り機は、請求項1または2記載の畦塗り機において、非作業時において側面視でサイドカバー体と削り爪との間の距離が略一定であるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上下方向に回動可能な軸保持体と、軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられた削り爪を有する畦上面削り体と、軸保持体に上下動自在に設けられたサイドカバー体とを備える構成であるから、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の畦塗り機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1および図2において、1は畦塗り機で、この畦塗り機1は、走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結されて使用されるもので、トラクタの後部に連結された状態でトラクタの走行により進行方向前方(図中、矢印方向)に向って移動しながら畦塗り作業である畦修復作業をする。
【0012】
畦塗り機1は、図示しないトラクタの後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)に連結された固定機枠2を備えている。固定機枠2は、トップマスト3およびロワアーム4等にて構成された3点連結部5を有し、この3点連結部5がトラクタの3点リンクに脱着可能に連結されている。なお、トラクタの3点リンクは、図示しないが、例えば伸縮可能なトップリンクおよびロワリンク等にて構成されている。
【0013】
また、固定機枠2は、入力軸保持部(図示せず)を有し、この入力軸保持部にはトラクタ側からの動力を畦塗り機1へ入力する入力軸7が回転可能に設けられている。この入力軸7は、トラクタの図示しないPTO軸にユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。
【0014】
畦塗り機1は、固定機枠2に対して左右方向に平行移動可能な可動機枠8と、この可動機枠8を固定機枠2に対して左右方向に平行移動させる駆動手段9とを備えている。なお、固定機枠2と可動機枠とにて機体10が構成されている。
【0015】
可動機枠8は、互いに平行な一対の回動アーム11を介して固定機枠2に連結されている。各回動アーム11の前端部は固定機枠2に上下方向の軸12を中心として回動可能に連結され、各回動アーム11の後端部は可動機枠8に上下方向の軸13を中心として回動可能に連結されている。
【0016】
駆動手段9は、例えば電動油圧シリンダ等で、筒状のシリンダ本体15と、このシリンダ本体15内に出入りするロッド16とを有し、ロッド16の先端部は固定機枠2に上下方向の軸17を中心として回動可能に連結されている。シリンダ本体15の基端部は、可動機枠8に軸13と同軸状の軸18を中心として回動可能に連結されている。
【0017】
また、可動機枠8は、中間入力軸21を回転可能に保持するギアボックス等の中間入力軸保持部22と、この中間入力軸保持部22に連結され本体フレームを兼ねた左右水平方向の筒状の伝動フレーム部23と、この伝動フレーム部23の右端部に連結された伝動ケース部であるチェーンケース部24と、このチェーンケース部24の中間部に連結された左右水平方向の筒状の第1軸ケース部25とを有している。
【0018】
さらに、可動機枠8は、第1軸ケース部25の右端部に左右水平方向の回動中心軸線Aを中心として回動可能に連結された回動連結部であるギアボックス部26と、このギアボックス部26に連結されこのギアボックス部26とともに前端側が昇降するように基端側を中心つまり回動中心軸線Aを中心として上下方向に回動調整可能な前下がり傾斜状で筒状をなす軸保持体である第2軸ケース部27とを有している。
【0019】
第2軸ケース部27の前端部近傍から突出板部28が上方に向って突出し、この突出板部28には互いに等間隔おいて上下方向に並ぶ複数の孔部29が形成されている。これら複数の孔部29の中から選択された1つの孔部29に支持パイプ等からなる支持フレーム部30の下端部が脱着ピン31を介して連結されている。支持フレーム部30の上端部は、支持アーム部32の先端部に取り付けられている。
【0020】
なお、入力軸7と中間入力軸21とは、ユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等にて構成された動力伝達手段33を介して接続されている。また、中間入力軸21からの動力を作業手段35に伝達する動力伝達手段(図示せず)は、中間入力軸保持部22内のギア、伝動フレーム部23内の伝動シャフト、チェーンケース部24内のチェーン、第1軸ケース部25内の伝動シャフト等にて構成されている。
【0021】
また、畦塗り機1は、回動中心軸線Aに対して直交する前下がり傾斜状の回転中心軸線Bを中心として回転しながら元畦の畦上面を削る上下位置調整可能な畦上面削り体41を備えている。
【0022】
畦上面削り体41は、軸方向が水平方向に対して傾斜する傾斜方向に一致する前下がり傾斜状の回転軸42と、この回転軸42の前端部に設けられこの回転軸42に対して放射状に突出しこの回転軸42とともに回転して元畦の畦上面を削りこの削り取った土を前方に向けて放てきする複数の削り爪43とを有している。なお、畦上面削り体41は、図2から明らかなように、固定機枠2の側方に位置し、トラクタに対して接近して配置される。
【0023】
回転軸42は可動機枠8の第2軸ケース部27にて回転中心軸線Bを中心として回転可能に保持され、この回転軸42の前端部が第2軸ケース部27の端面開口から突出し、この突出した前端部の外周側に削り爪43が脱着可能に取り付けられている。また、回転軸42は、その軸芯が回転中心軸線B上に位置した状態で、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて所定方向へ駆動回転する。さらに、回転軸42は、平面視で畦塗り機1の前後方向に沿って位置する。
【0024】
各削り爪43は、回転軸42の前端部の爪ホルダ部42aに脱着可能に取り付ける平板部44と、この平板部44に連設された湾曲板部45とを有している。
【0025】
また、畦上面削り体41の複数の削り爪43の上方部が畦上面削りカバー体51にて覆われている。畦上面削りカバー体51は、互いに離間対向する略半円状の前板部52および後板部53を有し、これら前板部52および後板部53の上側周縁同士が円弧状板部54にて連結されている。
【0026】
そして、畦上面削り体41の削り爪43にて畦上面から削り取られた土は、湾曲板部45の作用面45aに対して略直交する方向つまり進行方向に対して前斜め上方に向けて放てきされる。
【0027】
さらに、図3ないし図5に示すように、畦上面削り体41の回転軸42の水平方向に対する傾斜角度αは調整可能になっている。すなわち例えば孔部29の選択に基づく支持フレーム部30の突出板部28に対する連結位置の変更により、前下り傾斜状の第2軸ケース部27はギアボックス部26とともに第1軸ケース部25に対して回動中心軸線Aを中心として上下方向に回動可能であり、この第2軸ケース部27の回動調整により回転軸(第2軸ケース部)42の傾斜角度αが調整可能である。つまり、畦上面削り体41は、第2軸ケース部27の回動調整により畦高さに応じて機体10に対して上下位置調整可能になっている。
【0028】
さらに、畦塗り機1は、田面および元畦の土を耕耘しその耕耘土を元畦の畦側面上および畦上面上に盛り上げる回転可能な盛土体(ロータリ部)61と、この盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する回転可能な畦形成体(ディスク部)62とを備えている。
【0029】
盛土体61は、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて駆動回転する左右水平方向の回転軸63と、この回転軸63に設けられこの回転軸63とともに回転して土を耕耘して元畦上に盛り上げる複数の耕耘爪64とを有している。また、複数の耕耘爪64の上方部が盛土カバー体66にて覆われている。
【0030】
また、盛土体61の複数の耕耘爪64の側方部は、盛土体61の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の側方への飛散を防止する鉛直状の略板状のサイドカバー体67にて覆われている。
【0031】
サイドカバー体67は、図3ないし図5に示されるように、可動機枠8の第2軸ケース部27に互いに平行な対をなす2本のリンク68を介して上下方向に平行移動自在に設けられている。すなわち、サイドカバー体67は、平行リンク機構65を構成する2本のリンク68を介して第2軸ケース部27にて上下方向に平行移動自在に支持され、畦塗り作業時には自重に基づいて元畦の畦上面上に接地した状態でその畦上面に追従して進行方向前方へ移動する。
【0032】
各リンク68の一端部は第2軸ケース部27の前端側に左右水平方向の軸69を中心として回動可能に連結され、各リンク68の他端部はサイドカバー体67の前後方向略中央部に左右水平方向の軸70を中心として回動可能に連結されている。サイドカバー体67は、略矩形状に形成され、前端下縁部が円弧状に形成されている。
【0033】
図4は元畦の畦高さが比較的低く、第2軸ケース部27の下方回動により畦上面削り体41を所定位置より下げた状態を示し、図5は元畦の畦高さが比較的高く、第2軸ケース部27の上方回動により畦上面削り体41を所定位置より上げた状態を示しており、これら図4および図5から明らかなように、非作業時においてトラクタの3点リンクで畦塗り機1を持ち上げた状態では、機体10に対する畦上面削り体41の上下位置に関係なく、側面視でサイドカバー体67の前端位置と畦上面削り体41の削り爪43の後端位置との間の距離Lが略一定である。
【0034】
また、可動機枠8はガイド板部81を有し、このガイド板部81には略円弧状のガイド溝82が形成され、このガイド溝82にはガイド軸83がガイド溝82に沿って移動可能に挿通されている。そして、第2軸ケース部27の回動時に、ガイド軸83がガイド溝82に沿って移動する。
【0035】
一方、畦形成体62は、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて駆動回転する左右水平方向の回転軸71と、この回転軸71に設けられこの回転軸71とともに回転して盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成部材72とを有している。
【0036】
畦形成部材72は、傾斜状の畦側面を形成する略円錐台状の側面形成部73と、水平状の畦上面を形成する略円柱状の上面形成部74とを有している。側面形成部73の前端部上方に可動機枠8の第1軸ケース部25が配置されている。また、畦形成部材72の側面形成部73の上方部が畦形成カバー体75にて覆われている。
【0037】
なお、畦形成体62の周速は、この畦形成体62が畦側面および畦上面に対してスリップ状態で回転するようにトラクタの走行速度より速い値に設定される。また、畦上面削り体41、盛土体61および畦形成体62にて作業手段35が構成されている。さらに、可動機枠8には補助輪77が回転可能に設けられている。さらに、突出板部28、孔部29、支持フレーム部30および脱着ピン31等にて、第2軸ケース部27の傾斜角度αを設定する角度設定手段80が構成されている。
【0038】
次に、上記畦塗り機1の作用等を説明する。
【0039】
畦塗り作業を開始する前に、元畦の畦高さに応じて、第2軸ケース部27の回動により畦上面削り体41の上下位置を調整し、この際、第2軸ケース部27の回動に基づき、サイドカバー体67は第2軸ケース部27の回動中心である回動中心軸線Aを中心として円弧を描くように上下平行移動する。
【0040】
すなわち、元畦の畦高さが比較的高く、第2軸ケース部27を所望量だけ上方回動させた場合には、サイドカバー体67は、前斜め上方に向って平行移動し、一方、元畦の畦高さが比較的低く、第2軸ケース部27を所望量だけ下方回動させた場合には、サイドカバー体67は、後ろ斜め下方に向って平行移動する。
【0041】
そして、畦上面削り体41およびサイドカバー体67等の位置調整後、トラクタを前進走行させると、畦塗り機1はトラクタとともに進行方向前方に向って移動し、作業手段35にて元畦が修復されて新たな新畦が形成される。
【0042】
すなわち、削り爪43にて元畦の畦上面の土および雑草等が削り取られるとともに、削り爪43および耕耘爪64にて土が元畦の畦側面および畦上面に盛り上げられ、この盛り上げられた土が、畦形成部材72の側面形成部73にて締め固められて畦側面が形成されるとともに畦形成部材72の上面形成部74にて締め固められて畦上面が形成される。
【0043】
そして、この畦塗り機1によれば、前端側が昇降するように基端側を中心として上下方向に回動可能な前下がり傾斜状の第2軸ケース部27と、第2軸ケース部27にて回転可能に保持された回転軸42およびこの回転軸42に設けられた削り爪43を有する畦上面削り体41と、第2軸ケース部27に平行な2本のリンク68を介して上下平行移動自在に設けられたサイドカバー体67とを備える構成であるから、畦の高さに拘らず、盛土体61側からの土の側方への漏れを抑制でき、しかも、サイドカバー体67を小さくできる。すなわち例えば比較的高い畦の場合にサイドカバー体67が所望位置から後方に大きくずれてしまうことがないため、サイドカバー体67が比較的小さくても、サイドカバー体67で土漏れを適切に抑制できる。
【0044】
また、畦上面削り体41の削り爪43による削土を前斜め上方に向けて広範囲に分散放てきできるため、削り爪43による削土が畦上面削りカバー体51と元畦の畦上面との間に詰まる不具合を抑制できる。
【0045】
なお、例えば図示しないが、第2軸ケース部27を第1軸ケース部25に対して回動させるシリンダ或いはモータ等の駆動手段を設けて、畦上面削り体41の回転軸42の傾斜角度αつまり筒状で前下がり傾斜状の第2軸ケース部27の傾斜角度αを自動調整できるようにしてもよい。
【0046】
また、例えばサイドカバー体67が上下動自在でかつ傾動自在なものでもよい。
【0047】
さらに、互いに平行なリンク68同士の当接によりサイドカバー体67の下動が規制されサイドカバー体67の下限位置が設定される構成には限定されず、例えば図6に示すように、上側のリンク68の下面との当接によりサイドカバー体67の下動を規制してサイドカバー体67の下限位置を設定するストッパピンである下げ止めピン90を第2軸ケース部(軸保持体)27の外周面に突設した構成等でもよい。
【0048】
また、サイドカバー体67が第2軸ケース部27に互いに平行な2本のリンク68を介して上下方向に平行移動自在に設けられた構成には限定されず、例えば図7に示すように、サイドカバー体67が1本のリンク68と1本の下げ止めロッド91とを介して上下方向に平行移動自在に設けられた構成等でもよい。下げ止めロッド91は、第2軸ケース部27に設けられた筒状のロッド挿通部92内に移動可能に挿通されている。下げ止めロッド91にはピン挿通用孔(図示せず)が形成され、このピン挿通用孔にストッパピン93が挿通されている。そして、ストッパピン93がロッド挿通部92の上端に当接し、この当接によりサイドカバー体67の下動が規制されてサイドカバー体67の下限位置が設定される。
【0049】
さらに、第2軸ケース部27が可動機枠8のギアボックス部26に直結された構成には限定されず、例えば図8に示すように、ギアボックス部26から突出する出力軸95と、前端側が昇降するように上下方向に回動する軸保持体である第2軸ケース部27にて回転可能に保持された回転軸42とをジョイント等の連結回転軸96で連結した構成等でもよい。連結回転軸96の一端部は出力軸95にこの出力軸95に対して屈曲可能に連結され、連結回転軸96の他端部は畦上面削り体41の回転軸42の後端部に連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の側面図である。
【図2】同上畦塗り機の平面図である。
【図3】同上畦塗り機の要部側面図である。
【図4】同上畦塗り機の畦上面削り体を下げた状態の要部側面図である。
【図5】同上畦塗り機の畦上面削り体を上げた状態の要部側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 畦塗り機
27 軸保持体である第2軸ケース部
41 畦上面削り体
42 回転軸
43 削り爪
61 盛土体
62 畦形成体
68 リンク
【技術分野】
【0001】
本発明は、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる畦塗り機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された畦塗り機が知られている。
【0003】
この従来の畦塗り機は、土を元畦上に盛り上げる前処理体等の盛土体と、盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する整畦体等の畦形成体とを備え、盛土体がカバー体にて覆われている。そして、このカバー体には、盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体が平行リンクを介して上下平行移動自在に設けられている。
【特許文献1】特開2000−41406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の畦塗り機では、サイドカバー体は、上下方向に平行移動する際に前後方向にも移動するため、例えば比較的高い畦では、サイドカバー体が所望位置から後方に大きくずれてしまい、盛土体側からの土が側方に漏れるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる畦塗り機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の畦塗り機は、上下方向に回動可能な軸保持体と、この軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられ元畦の畦上面を削る削り爪を有する畦上面削り体と、土を元畦上に盛り上げる盛土体と、この盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体と、前記軸保持体に上下動自在に設けられ、前記盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体とを備えたものである。
【0007】
請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載の畦塗り機において、サイドカバー体は、軸保持体にリンクを介して上下方向に平行移動自在に設けられているものである。
【0008】
請求項3記載の畦塗り機は、請求項1または2記載の畦塗り機において、非作業時において側面視でサイドカバー体と削り爪との間の距離が略一定であるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上下方向に回動可能な軸保持体と、軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられた削り爪を有する畦上面削り体と、軸保持体に上下動自在に設けられたサイドカバー体とを備える構成であるから、畦の高さに拘らず、盛土体側からの土の側方への漏れを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の畦塗り機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1および図2において、1は畦塗り機で、この畦塗り機1は、走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結されて使用されるもので、トラクタの後部に連結された状態でトラクタの走行により進行方向前方(図中、矢印方向)に向って移動しながら畦塗り作業である畦修復作業をする。
【0012】
畦塗り機1は、図示しないトラクタの後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)に連結された固定機枠2を備えている。固定機枠2は、トップマスト3およびロワアーム4等にて構成された3点連結部5を有し、この3点連結部5がトラクタの3点リンクに脱着可能に連結されている。なお、トラクタの3点リンクは、図示しないが、例えば伸縮可能なトップリンクおよびロワリンク等にて構成されている。
【0013】
また、固定機枠2は、入力軸保持部(図示せず)を有し、この入力軸保持部にはトラクタ側からの動力を畦塗り機1へ入力する入力軸7が回転可能に設けられている。この入力軸7は、トラクタの図示しないPTO軸にユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。
【0014】
畦塗り機1は、固定機枠2に対して左右方向に平行移動可能な可動機枠8と、この可動機枠8を固定機枠2に対して左右方向に平行移動させる駆動手段9とを備えている。なお、固定機枠2と可動機枠とにて機体10が構成されている。
【0015】
可動機枠8は、互いに平行な一対の回動アーム11を介して固定機枠2に連結されている。各回動アーム11の前端部は固定機枠2に上下方向の軸12を中心として回動可能に連結され、各回動アーム11の後端部は可動機枠8に上下方向の軸13を中心として回動可能に連結されている。
【0016】
駆動手段9は、例えば電動油圧シリンダ等で、筒状のシリンダ本体15と、このシリンダ本体15内に出入りするロッド16とを有し、ロッド16の先端部は固定機枠2に上下方向の軸17を中心として回動可能に連結されている。シリンダ本体15の基端部は、可動機枠8に軸13と同軸状の軸18を中心として回動可能に連結されている。
【0017】
また、可動機枠8は、中間入力軸21を回転可能に保持するギアボックス等の中間入力軸保持部22と、この中間入力軸保持部22に連結され本体フレームを兼ねた左右水平方向の筒状の伝動フレーム部23と、この伝動フレーム部23の右端部に連結された伝動ケース部であるチェーンケース部24と、このチェーンケース部24の中間部に連結された左右水平方向の筒状の第1軸ケース部25とを有している。
【0018】
さらに、可動機枠8は、第1軸ケース部25の右端部に左右水平方向の回動中心軸線Aを中心として回動可能に連結された回動連結部であるギアボックス部26と、このギアボックス部26に連結されこのギアボックス部26とともに前端側が昇降するように基端側を中心つまり回動中心軸線Aを中心として上下方向に回動調整可能な前下がり傾斜状で筒状をなす軸保持体である第2軸ケース部27とを有している。
【0019】
第2軸ケース部27の前端部近傍から突出板部28が上方に向って突出し、この突出板部28には互いに等間隔おいて上下方向に並ぶ複数の孔部29が形成されている。これら複数の孔部29の中から選択された1つの孔部29に支持パイプ等からなる支持フレーム部30の下端部が脱着ピン31を介して連結されている。支持フレーム部30の上端部は、支持アーム部32の先端部に取り付けられている。
【0020】
なお、入力軸7と中間入力軸21とは、ユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等にて構成された動力伝達手段33を介して接続されている。また、中間入力軸21からの動力を作業手段35に伝達する動力伝達手段(図示せず)は、中間入力軸保持部22内のギア、伝動フレーム部23内の伝動シャフト、チェーンケース部24内のチェーン、第1軸ケース部25内の伝動シャフト等にて構成されている。
【0021】
また、畦塗り機1は、回動中心軸線Aに対して直交する前下がり傾斜状の回転中心軸線Bを中心として回転しながら元畦の畦上面を削る上下位置調整可能な畦上面削り体41を備えている。
【0022】
畦上面削り体41は、軸方向が水平方向に対して傾斜する傾斜方向に一致する前下がり傾斜状の回転軸42と、この回転軸42の前端部に設けられこの回転軸42に対して放射状に突出しこの回転軸42とともに回転して元畦の畦上面を削りこの削り取った土を前方に向けて放てきする複数の削り爪43とを有している。なお、畦上面削り体41は、図2から明らかなように、固定機枠2の側方に位置し、トラクタに対して接近して配置される。
【0023】
回転軸42は可動機枠8の第2軸ケース部27にて回転中心軸線Bを中心として回転可能に保持され、この回転軸42の前端部が第2軸ケース部27の端面開口から突出し、この突出した前端部の外周側に削り爪43が脱着可能に取り付けられている。また、回転軸42は、その軸芯が回転中心軸線B上に位置した状態で、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて所定方向へ駆動回転する。さらに、回転軸42は、平面視で畦塗り機1の前後方向に沿って位置する。
【0024】
各削り爪43は、回転軸42の前端部の爪ホルダ部42aに脱着可能に取り付ける平板部44と、この平板部44に連設された湾曲板部45とを有している。
【0025】
また、畦上面削り体41の複数の削り爪43の上方部が畦上面削りカバー体51にて覆われている。畦上面削りカバー体51は、互いに離間対向する略半円状の前板部52および後板部53を有し、これら前板部52および後板部53の上側周縁同士が円弧状板部54にて連結されている。
【0026】
そして、畦上面削り体41の削り爪43にて畦上面から削り取られた土は、湾曲板部45の作用面45aに対して略直交する方向つまり進行方向に対して前斜め上方に向けて放てきされる。
【0027】
さらに、図3ないし図5に示すように、畦上面削り体41の回転軸42の水平方向に対する傾斜角度αは調整可能になっている。すなわち例えば孔部29の選択に基づく支持フレーム部30の突出板部28に対する連結位置の変更により、前下り傾斜状の第2軸ケース部27はギアボックス部26とともに第1軸ケース部25に対して回動中心軸線Aを中心として上下方向に回動可能であり、この第2軸ケース部27の回動調整により回転軸(第2軸ケース部)42の傾斜角度αが調整可能である。つまり、畦上面削り体41は、第2軸ケース部27の回動調整により畦高さに応じて機体10に対して上下位置調整可能になっている。
【0028】
さらに、畦塗り機1は、田面および元畦の土を耕耘しその耕耘土を元畦の畦側面上および畦上面上に盛り上げる回転可能な盛土体(ロータリ部)61と、この盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する回転可能な畦形成体(ディスク部)62とを備えている。
【0029】
盛土体61は、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて駆動回転する左右水平方向の回転軸63と、この回転軸63に設けられこの回転軸63とともに回転して土を耕耘して元畦上に盛り上げる複数の耕耘爪64とを有している。また、複数の耕耘爪64の上方部が盛土カバー体66にて覆われている。
【0030】
また、盛土体61の複数の耕耘爪64の側方部は、盛土体61の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の側方への飛散を防止する鉛直状の略板状のサイドカバー体67にて覆われている。
【0031】
サイドカバー体67は、図3ないし図5に示されるように、可動機枠8の第2軸ケース部27に互いに平行な対をなす2本のリンク68を介して上下方向に平行移動自在に設けられている。すなわち、サイドカバー体67は、平行リンク機構65を構成する2本のリンク68を介して第2軸ケース部27にて上下方向に平行移動自在に支持され、畦塗り作業時には自重に基づいて元畦の畦上面上に接地した状態でその畦上面に追従して進行方向前方へ移動する。
【0032】
各リンク68の一端部は第2軸ケース部27の前端側に左右水平方向の軸69を中心として回動可能に連結され、各リンク68の他端部はサイドカバー体67の前後方向略中央部に左右水平方向の軸70を中心として回動可能に連結されている。サイドカバー体67は、略矩形状に形成され、前端下縁部が円弧状に形成されている。
【0033】
図4は元畦の畦高さが比較的低く、第2軸ケース部27の下方回動により畦上面削り体41を所定位置より下げた状態を示し、図5は元畦の畦高さが比較的高く、第2軸ケース部27の上方回動により畦上面削り体41を所定位置より上げた状態を示しており、これら図4および図5から明らかなように、非作業時においてトラクタの3点リンクで畦塗り機1を持ち上げた状態では、機体10に対する畦上面削り体41の上下位置に関係なく、側面視でサイドカバー体67の前端位置と畦上面削り体41の削り爪43の後端位置との間の距離Lが略一定である。
【0034】
また、可動機枠8はガイド板部81を有し、このガイド板部81には略円弧状のガイド溝82が形成され、このガイド溝82にはガイド軸83がガイド溝82に沿って移動可能に挿通されている。そして、第2軸ケース部27の回動時に、ガイド軸83がガイド溝82に沿って移動する。
【0035】
一方、畦形成体62は、中間入力軸21に接続された動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて駆動回転する左右水平方向の回転軸71と、この回転軸71に設けられこの回転軸71とともに回転して盛土体61による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成部材72とを有している。
【0036】
畦形成部材72は、傾斜状の畦側面を形成する略円錐台状の側面形成部73と、水平状の畦上面を形成する略円柱状の上面形成部74とを有している。側面形成部73の前端部上方に可動機枠8の第1軸ケース部25が配置されている。また、畦形成部材72の側面形成部73の上方部が畦形成カバー体75にて覆われている。
【0037】
なお、畦形成体62の周速は、この畦形成体62が畦側面および畦上面に対してスリップ状態で回転するようにトラクタの走行速度より速い値に設定される。また、畦上面削り体41、盛土体61および畦形成体62にて作業手段35が構成されている。さらに、可動機枠8には補助輪77が回転可能に設けられている。さらに、突出板部28、孔部29、支持フレーム部30および脱着ピン31等にて、第2軸ケース部27の傾斜角度αを設定する角度設定手段80が構成されている。
【0038】
次に、上記畦塗り機1の作用等を説明する。
【0039】
畦塗り作業を開始する前に、元畦の畦高さに応じて、第2軸ケース部27の回動により畦上面削り体41の上下位置を調整し、この際、第2軸ケース部27の回動に基づき、サイドカバー体67は第2軸ケース部27の回動中心である回動中心軸線Aを中心として円弧を描くように上下平行移動する。
【0040】
すなわち、元畦の畦高さが比較的高く、第2軸ケース部27を所望量だけ上方回動させた場合には、サイドカバー体67は、前斜め上方に向って平行移動し、一方、元畦の畦高さが比較的低く、第2軸ケース部27を所望量だけ下方回動させた場合には、サイドカバー体67は、後ろ斜め下方に向って平行移動する。
【0041】
そして、畦上面削り体41およびサイドカバー体67等の位置調整後、トラクタを前進走行させると、畦塗り機1はトラクタとともに進行方向前方に向って移動し、作業手段35にて元畦が修復されて新たな新畦が形成される。
【0042】
すなわち、削り爪43にて元畦の畦上面の土および雑草等が削り取られるとともに、削り爪43および耕耘爪64にて土が元畦の畦側面および畦上面に盛り上げられ、この盛り上げられた土が、畦形成部材72の側面形成部73にて締め固められて畦側面が形成されるとともに畦形成部材72の上面形成部74にて締め固められて畦上面が形成される。
【0043】
そして、この畦塗り機1によれば、前端側が昇降するように基端側を中心として上下方向に回動可能な前下がり傾斜状の第2軸ケース部27と、第2軸ケース部27にて回転可能に保持された回転軸42およびこの回転軸42に設けられた削り爪43を有する畦上面削り体41と、第2軸ケース部27に平行な2本のリンク68を介して上下平行移動自在に設けられたサイドカバー体67とを備える構成であるから、畦の高さに拘らず、盛土体61側からの土の側方への漏れを抑制でき、しかも、サイドカバー体67を小さくできる。すなわち例えば比較的高い畦の場合にサイドカバー体67が所望位置から後方に大きくずれてしまうことがないため、サイドカバー体67が比較的小さくても、サイドカバー体67で土漏れを適切に抑制できる。
【0044】
また、畦上面削り体41の削り爪43による削土を前斜め上方に向けて広範囲に分散放てきできるため、削り爪43による削土が畦上面削りカバー体51と元畦の畦上面との間に詰まる不具合を抑制できる。
【0045】
なお、例えば図示しないが、第2軸ケース部27を第1軸ケース部25に対して回動させるシリンダ或いはモータ等の駆動手段を設けて、畦上面削り体41の回転軸42の傾斜角度αつまり筒状で前下がり傾斜状の第2軸ケース部27の傾斜角度αを自動調整できるようにしてもよい。
【0046】
また、例えばサイドカバー体67が上下動自在でかつ傾動自在なものでもよい。
【0047】
さらに、互いに平行なリンク68同士の当接によりサイドカバー体67の下動が規制されサイドカバー体67の下限位置が設定される構成には限定されず、例えば図6に示すように、上側のリンク68の下面との当接によりサイドカバー体67の下動を規制してサイドカバー体67の下限位置を設定するストッパピンである下げ止めピン90を第2軸ケース部(軸保持体)27の外周面に突設した構成等でもよい。
【0048】
また、サイドカバー体67が第2軸ケース部27に互いに平行な2本のリンク68を介して上下方向に平行移動自在に設けられた構成には限定されず、例えば図7に示すように、サイドカバー体67が1本のリンク68と1本の下げ止めロッド91とを介して上下方向に平行移動自在に設けられた構成等でもよい。下げ止めロッド91は、第2軸ケース部27に設けられた筒状のロッド挿通部92内に移動可能に挿通されている。下げ止めロッド91にはピン挿通用孔(図示せず)が形成され、このピン挿通用孔にストッパピン93が挿通されている。そして、ストッパピン93がロッド挿通部92の上端に当接し、この当接によりサイドカバー体67の下動が規制されてサイドカバー体67の下限位置が設定される。
【0049】
さらに、第2軸ケース部27が可動機枠8のギアボックス部26に直結された構成には限定されず、例えば図8に示すように、ギアボックス部26から突出する出力軸95と、前端側が昇降するように上下方向に回動する軸保持体である第2軸ケース部27にて回転可能に保持された回転軸42とをジョイント等の連結回転軸96で連結した構成等でもよい。連結回転軸96の一端部は出力軸95にこの出力軸95に対して屈曲可能に連結され、連結回転軸96の他端部は畦上面削り体41の回転軸42の後端部に連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の側面図である。
【図2】同上畦塗り機の平面図である。
【図3】同上畦塗り機の要部側面図である。
【図4】同上畦塗り機の畦上面削り体を下げた状態の要部側面図である。
【図5】同上畦塗り機の畦上面削り体を上げた状態の要部側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の要部側面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 畦塗り機
27 軸保持体である第2軸ケース部
41 畦上面削り体
42 回転軸
43 削り爪
61 盛土体
62 畦形成体
68 リンク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に回動可能な軸保持体と、
この軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられ元畦の畦上面を削る削り爪を有する畦上面削り体と、
土を元畦上に盛り上げる盛土体と、
この盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体と、
前記軸保持体に上下動自在に設けられ、前記盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体と
を備えることを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】
サイドカバー体は、軸保持体にリンクを介して上下方向に平行移動自在に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【請求項3】
非作業時において側面視でサイドカバー体と削り爪との間の距離が略一定である
ことを特徴とする請求項1または2記載の畦塗り機。
【請求項1】
上下方向に回動可能な軸保持体と、
この軸保持体にて回転可能に保持された回転軸およびこの回転軸に設けられ元畦の畦上面を削る削り爪を有する畦上面削り体と、
土を元畦上に盛り上げる盛土体と、
この盛土体による盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成体と、
前記軸保持体に上下動自在に設けられ、前記盛土体の側方位置で元畦の畦上面に追従しながら土の飛散を防止するサイドカバー体と
を備えることを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】
サイドカバー体は、軸保持体にリンクを介して上下方向に平行移動自在に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【請求項3】
非作業時において側面視でサイドカバー体と削り爪との間の距離が略一定である
ことを特徴とする請求項1または2記載の畦塗り機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2009−142152(P2009−142152A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−319507(P2007−319507)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
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