説明

畦形成機

【課題】盛土部の掘削ローターで削土された土壌を旧畦上にできるだけ効率よく十分に盛り上げることができる畦塗り機を提供する。
【解決手段】盛土部41は、略水平方向の回転軸に複数の掘削刃43を放射状に備えた掘削ローター部45と、掘削ローター部45を覆うカバー体44とを備え、カバー体44の掘削ローター部45の後方に位置するカバー面441は平面視において畦と直行する面より畦側が後側に傾斜していて、これにより掘削ローター部45で掘削された土壌が効率よく畦側に移動される。また、カバー体44の畦側端部には、平面視カバー端部を回動支点として畦側を回動可能に設けたガイドプレート46を設けてあり、土壌条件が異なる場合でも対応できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旧畦を修復して新たな畦を形成する畦形成機に関する。詳細には、旧畦の一部を削土して旧畦上に削土した土壌を盛り上げる盛土部に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、盛土部と円錐状のディスクからなる畦形成部とを備え、旧畦上に盛土部で土を盛り上げ、次いで、畦形成部を回転させて盛土を上から締め固めて、旧畦上に新たな畦を形成する畦形成機が知られている。
例えば特開2005−65666号公報(特許文献1)又は特開平11−075406号公報(特許文献2)に記載の畦形成機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−65666号公報
【特許文献2】特開平11−075406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
畦形成機は、前方に位置する盛土部によって旧畦上に土を盛り上げて、その後方に位置する畦形成部により盛り上げられた土を締め固めて畦を形成するものであるが、盛り上げられた土が不足すると畦形成が不十分であったり、強固な畦を形成できない問題がある。このため、盛土部の掘削ローターで削土された土壌を旧畦上にできるだけ効率よく十分に盛り上げる必要がある。しかし圃場の土質の違いや土壌水分の違い等によっても掘削ローターによって飛散される土壌の量や方向等が千差万別であり、幅広い土質条件に対応して盛土が効率よく十分に行える盛土部を有した畦形成機が求められている。本発明はこのような問題を解決することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、旧畦上に土を盛り上げる盛土部と、盛土部で盛り上げた盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成部とを備えた畦形成機において、盛土部は略水平方向の回転軸に複数の掘削爪を放射状に備えた掘削ローター部と、該掘削ローター部を覆うカバー体とを備え、該カバー体の掘削ローター部の後方に位置するカバー面は平面視において畦と直行する面より畦側が後側に傾斜していることを特徴とする畦形成機を提案する。
【0006】
また、掘削ローター部の後方に位置するカバー面の畦側端部には、平面視カバー端部を回動支点として畦側を回動可能に設けたガイドプレートが設けられていて、カバー体に対し回動角度を調節可能であることを特徴とする0005欄記載の畦形成機を提案する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、カバー体の掘削ローター部の後方に位置するカバー面は平面視において畦と直行する面より畦側が後側に傾斜している構成により、掘削ローターとカバーとの隙間が畦から離れた側が狭く近い側が広くなり、畦形成機の進行と相俟って掘削された土壌が効率よく畦側に移動され十分な土量を畦側に盛り上げることが可能となった。
【0008】
また、掘削ローター部の後方に位置するカバー面の畦側端部には、平面視カバー端部を回動支点として畦側を回動可能に設けたガイドプレートが設けられていて、このガイドプレートはカバー面の傾斜よりさらに後側に傾斜調節可能であるため、畦側に供給する土量が多過ぎる場合に回動角度を調節してディスクの内側に土を逃がして土量を調節できる。このため、幅広い土質条件に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例の畦形成機の右側面図である。
【図2】本発明の実施例の畦形成機の平面図である。
【図3】掘削ローター部とカバー体の要部断面平面図である。
【図4】本発明の実施例の畦形成機の駆動系を表す動力系統図である。
【図5】作業状態の畦形成機の畦上面削土装置及び盛土装置の一部拡大後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の一形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。図1は本発明の実施例を示した畦形成機の右側面図、図2は同じく本発明の実施例を示した畦形成機の平面図、図3は掘削ローター部とカバー体の要部を示した平面図、図4は本発明の実施例の畦形成機の駆動系を表す動力系統図、図5は作業状態の畦形成機の畦上面削土装置及び盛土装置の一部拡大後面図である。なお、図5では、畦の形状が一点鎖線で示されている。また、図5では、畦形成部のディスク33は省略されている。
【0011】
図1〜図5において、11は、畦形成機に備わる装着フレームである。装着フレーム11は、トラクタ(図示せず)の後方に取り付けられて用いられる。装着フレーム11は、畦形成機において、トラクタが取り付けられる側(図1における右側)の端部である進行方向前方側に設けられる。装着フレーム11には、1個のトップブラケット12が上部の中央に、ロアピン13、14が下部の両端に、それぞれ取り付けられていて、これらによりトラクタの三点リンク機構に連結され装着される。
【0012】
15は、入力軸である。入力軸15は、トラクタ側の駆動力の出力軸であるPTO軸(図示せず)に連結され、トラクタの動力を畦形成機に伝動する。21は、支持フレームである。支持フレーム21は、図2に図示されるように装着フレーム11の後方側に設けた略鉛直方向に延びる水平回動軸22を介して、装着フレーム11に取り付けられている。このため、支持フレーム21は、水平回動軸22を回動中心として装着フレーム11に対して水平面内で回動する。
【0013】
23は、回動シリンダである。回動シリンダ23の一端は、装着フレーム11に取り付けられる。また、回動シリンダ23の他端は、支持フレーム21に取り付けられる。回動シリンダ23が伸縮することにより、支持フレーム21は、水平回動軸22を回転中心として、水平面内で回動する。回動シリンダ23が伸縮して、水平回動軸22を回動中心として支持フレーム21が回動することで、支持フレーム21回動端側に設けた作業部である畦形成装置のトラクタからの側方へのオフセット量を調整する。
【0014】
31は、畦形成部である。畦形成部31は、支持フレーム21の進行方向後方側の端部に取り付けられている。畦形成部31は、畦形成部回転軸32と、ディスク33と、円筒部34とを備える。
【0015】
ディスク33は、円錐台状をなし、円錐台先端側を旧畦側面に向けて畦形成部回転軸32に取り付けられる。ディスク33の表面には、複数の金属板が貼り付けられる。畦形成作業時には、ディスク33の表面は傾斜している旧畦側面の盛土部41で盛り上げた盛土に当接させ、このディスク33を回転させるとともに進行させることで盛土を締め固めて、旧畦側面上に新畦側面の傾斜面を成形する。ディスク33は、畦に押しつけられて畦側面を成形するための必要な強度と重量を有する。
【0016】
円筒部34は、水平方向の円筒状をなし、ディスク33の円錐台先端側に取り付けられる。円筒部34は、畦形成作業時には、外周を旧畦上面の盛土に接しさせて回転され、新畦の上面を成形する。
【0017】
41は、盛土部である。盛土部41は、畦形成部31よりもトラクタ側即ち進行方向前方側の畦形成部31直前に設置される。盛土部41は、ローター回転軸42に放射状に取り付けられた複数の掘削刃43を有する掘削ローター部45と、カバー体44とを備える。掘削刃43は、それぞれ先端を畦傾斜面側に屈曲させて、ローター回転軸42に取り付けられる。掘削刃43は、旧畦の斜面と斜面裾部を掘削するとともに、掘削した土を畦側面及び上面に飛散して盛土を形成する。
【0018】
カバー体44は掘削ローター部45の上面と掘削ローター基部側と進行方向後面側を覆って設けてあり、掘削刃43が掘削する土の飛散を防止するとともに畦側に土を誘導する。このために、掘削ローター部45の畦側は開放されているとともに、進行方向後面側の面441は平面視掘削ローター部45の基部側から畦側に向け後方側に傾斜して設けられている。即ち、図3に示すように畦と直交する面からB角度後方側に傾斜している。このカバー体44の後方側の面441の傾斜により、掘削刃43により飛散された土壌は従来の畦に直行する部分を有するカバーに比較して掘削刃43による土の持ち回りも少なく畦形成機の進行と相俟ってカバーの傾斜面に案内され効率よく畦側に移動され十分な土量を畦側に盛り上げることができる。本例のローター回転軸42は、畦に対して直行しているが平行に配置されたローターの場合でも適用できる。
【0019】
また、掘削ローター部45の後方に位置するカバー体44の後方側の面441の畦側端部には、平面視カバー端部を回動支点として畦側を回動可能に設けたガイドプレート46が設けられていて、ガイドプレート46は後方側の面441の傾斜よりさらに後側に傾斜調節可能に設けられている。ガイドプレート46は、カバー体44の端部に垂直方向の回動軸49により回動自在に取付けられていて、ガイドプレート46の畦に対する裏面側には丸棒で形成された調節ロッド47が水平回動自在に設けてあり、調節ロッド47は回動移動端側が下方にL字状に曲げられてあり、カバー体44の後方側の面441の後方面に水平方向に複数設けた調節孔48に移動端側を差し込んでガイドプレート46の回動を固定して傾斜調節を行う。ガイドプレート46の傾斜調節を行うことにより、掘削ローター部45により掘削された土壌の一部を後方に逃がして、畦側に盛り上げる土量を調節することができるため、土質の異なる条件の圃場でも広範囲に作業が可能となる。
【0020】
掘削刃43は、掘削する畦の斜面及び斜面下部の圃場面を掘削し、土を飛散させて旧畦上に土を盛り上げる。これに対して、畦形成部31のディスク33は、畦の側面傾斜面全面に当接されて回転され、畦の側面傾斜面を成形する。
【0021】
51は、畦上面削土装置である。畦上面削土装置51は、盛土部41と畦形成部31との間に設置される。畦上面削土装置51は、畦上面削土装置回転軸52と、回転軸側クラッチ53と、掘削刃側クラッチ54と、複数の掘削刃55と、掘削刃取り付け軸56と、カバー57と、回動軸58と、畦上面削土装置側第3スプロケット81、チェーン82と、掘削刃取り付け軸スプロケット83とを備える。
【0022】
掘削刃55は、それぞれ先端を畦傾斜面側に屈曲させて、掘削刃取り付け軸56に取り付けられる。掘削刃55は、その下端が畦上面部に位置する必要がある。このため、掘削刃55の下端は、畦形成部31の下端及び盛土装置41の下端のいずれよりも高い位置に設置される。掘削刃55は、回転され旧畦の上面を掘削する。カバー57は、畦上面削土装置51の上部に設置され、掘削刃55が掘削する旧畦の土の上方への飛散を防止する。
【0023】
畦上面削土装置回転軸52の先端には、回転軸側クラッチ53が取り付けられる。掘削刃側クラッチ54は、掘削刃取り付け軸56側に取り付けられる。この掘削刃取り付け軸56には、掘削刃55が取り付けられている。畦上面削土装置回転軸52と掘削刃取り付け軸56とは、回動軸58を介して回動自在に連結されている。回動軸58は、進行方向と平行であるとともに後方に傾斜させて設けている。これにより、畦上面削土装置を非作業状態として折畳んだときに重心が前方に移動し、作業バランスが良好となる。
【0024】
さらに、展開した作業状態から180度角回動して折り畳むと、盛土部41の上部のスペースAを有効利用してコンパクトに構成可能であるとともに、上下方向の重心を最も低くして盛土装置41の上方部に位置させることが可能となり、作業時の姿勢が安定して適切な作業が可能となる。
【0025】
畦上面削土装置側第3スプロケット81は、畦上面削土装置回転軸52に取り付けられる。掘削刃取り付け軸スプロケット83は、掘削刃取り付け軸56に取り付けられる。チェーン82は、畦上面削土装置側第3スプロケット81と掘削刃取り付け軸スプロケット83との間に掛け渡される。
【0026】
61は、ゲージ輪である。このゲージ輪61は、畦とは反対側となる圃場の側に設置される。ゲージ輪61は金属製の円錐板をなしていて、外周部が圃場面に刺さり込み畦形成部の高さを調整するとともに、畦からの成形圧を受けとめて、畦形成機走行時の直進性を保持させる機能を有する。
【0027】
次に図4に従い、駆動系の詳細を説明する。
【0028】
71は、ユニバーサルジョイントである。ユニバーサルジョイント71は、入力軸15に接続され入力軸15からの駆動力を受け、他端を支持フレーム21に設けた第1ギヤケース72の入力軸に接続されて、回転駆動する。第1ギヤケース72は、ベベルギヤを内蔵し、ユニバーサルジョイント71から入力された駆動力をこのベベルギヤを介して下方の水平方向に回動自在に設けた第2ギヤケース73に動力が伝達される。第2ギヤケース73は、ベベルギヤを内蔵し、第1ギヤケース72から入力された駆動力を受け回転駆動する。第2ギヤケース73が受領した駆動力は、ベベルギヤを介して水平方向の畦上面削土装置回転軸52に伝達される。畦上面削土装置回転軸52に伝達された駆動力は、回転軸側クラッチ53および掘削刃側クラッチ54を介して、畦上面削土装置側第3スプロケット81に伝えられる。畦上面削土装置側第3スプロケット81に伝えられた駆動力は、チェーン82、掘削刃取り付け軸スプロケット83を介して、掘削刃取り付け軸56に伝えられる。
【0029】
74は、畦上面削土装置側第1スプロケットである。畦上面削土装置側第1スプロケット74は、畦上面削土装置回転軸52に取り付けられる。75は、盛土部側スプロケットである。盛土部側スプロケット75は盛土部回転軸42に取り付けられる。76は第1チェーンである。第1チェーン76は、畦上面削土装置側第1スプロケット74と盛土部側スプロケット75との間に張り渡される。
【0030】
77は、畦上面削土装置側第2スプロケットである。畦上面削土装置側第2スプロケット77は、畦上面削土装置側第1スプロケット74に並べて畦上面削土装置回転軸52に取り付けられる。78は、畦形成部側スプロケットである。畦形成部側スプロケット78は、畦形成部回転軸32に取り付けられる。79は、第2チェーンである。第2チェーン79は、畦上面削土装置側第2スプロケット77と畦形成部側スプロケット78との間に張り渡される。
【0031】
上記に述べた畦形成機を用いて畦を形成する場合、まず、畦形成部31のディスク33を、旧畦の斜面に設置する。そして、畦形成部31の円筒部34を、ディスク33が設置された旧畦の上面に設置する。また、盛土部41を、ディスク33が設置された旧畦の斜面の進行方向前方の直前の箇所に設置する。畦上面削土装置51は、盛土部41とディスク33とが設置された旧畦の上面に設置する。
【0032】
次いで、畦形成機をトラクタで牽引する。このとき、トラクタPTO軸からの駆動力は、入力軸15、ユニバーサルジョイント71、第1ギヤケース72、第2ギヤケース73を経て、畦上面削土装置回転軸52に伝えられる。畦上面削土装置回転軸52に伝えられた駆動力は、畦上面削土装置側第1スプロケット74、第1チェーン76、盛土部側スプロケット75を介して、盛土部回転軸42に伝えられる。盛土部回転軸42の駆動により、複数の掘削刃43を有する掘削ローター部45は回転される。盛土部41は、掘削ローター部45で旧畦の斜面及び斜面下の圃場面を削土する。
【0033】
削土された土壌は掘削刃43により飛散されるとともに、カバー体45に案内され畦側に移動され盛土される。カバー体45の後方側の面441の畦側端部に設けたガイドプレート46の角度を調整して盛土の量を調節し、畦の固さや大きさを調節する。
【0034】
また、畦上面削土装置回転軸52に伝えられた駆動力は、回転軸側クラッチ53および掘削刃側クラッチ54、畦上面削土装置側第3スプロケット81、チェーン82、掘削刃取り付け軸スプロケット83を介して、掘削刃取り付け軸56に伝えられる。掘削刃取り付け軸56の回転により複数の掘削刃55を回転させる。畦上面削土装置51では、旧畦の上面の土を削土して、雑草等を削り、同時に、畦上面表面の凹凸を一定に掘削する。
【0035】
畦上面削土装置回転軸52に伝えられた駆動力は、畦上面削土装置側第2スプロケット77、第2チェーン79、畦形成部側スプロケット78を介して、畦形成部回転軸32に伝えられる。畦形成部回転軸32の駆動により、ディスク33と、円筒部34とが、回転する。ここで、畦形成部31の周速は、トラクタおよび畦形成機の走行スピードよりも速くなるように予め設定されている。このため、ディスク33は旧畦の側面に対し、円筒部34は旧畦の上面に対し、それぞれスリップしながら接触し回転して、接土表面を締め固める。
【0036】
畦形成機が整畦作業中において畦上面削土装置を非作業状態とするには、掘削刃取り付け軸56、掘削刃55及びカバー57を進行方向と平行であるとともに後方に傾斜させ畦上面削土装置回転軸52と直交する回動軸58を中心として上方向に回動すると、掘削刃取り付け軸56、掘削刃55及びカバー57は、盛土部41の上方部に位置する。このとき、畦上面削土装置回転軸52に設けた回転軸側クラッチ53と掘削刃側クラッチ54との噛み合わせは解除される。他方、掘削刃取り付け軸56、掘削刃55及びカバー57を回動させてこれらを折り畳み方向と逆方向に回動させることで、回転軸側クラッチ53と掘削刃側クラッチ54との噛み合わせが維持される。すなわち、畦上面削土装置51の作業位置と非作業位置との回動移動により回転軸側クラッチ53と掘削刃側クラッチ54とが噛み合わされることで駆動力は伝導され、クラッチの噛み合わせが解除されることで駆動力の伝動は解除される。
【0037】
また、本実施の形態の畦形成機では、掘削刃55等を収納するために斜め前に上げると同時にクラッチが切れて、掘削刃取り付け軸56および掘削刃55は駆動されなくなる。掘削刃55がカバー57で覆われることなく上向きにむき出しとなっても駆動していないため、安全性が高まる。なお、掘削刃取り付け軸56、掘削刃55及びカバー57等を有する畦上面削土装置51の回動は、回動軸58の周囲に設けた回動固定穴90に固定ピンを挿入して、作業位置及び非作業位置のそれぞれの位置に固定する。また回動は電動シリンダ等を介在させて作動させても良い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
この発明は、トラクタ等の走行機後方に装着されて側方にオフセットして畦形成作業を行う畦形成機に利用される。
【符号の説明】
【0039】
11 装着フレーム
12 トップブラケット
13,14 ロアピン
15 入力軸
21 支持フレーム
22 水平回動軸
23 回動シリンダ
31 畦形成部
33 ディスク
34 円筒部
41 盛土部
42 ローター回転軸
43 掘削刃
44 カバー体
45 掘削ローター部
46 ガイドプレート
47 調節ロッド
48 調節孔
49 回動軸
51 畦上面削土装置
52 畦上面削土装置回転軸
53 回転軸側クラッチ
54 掘削刃側クラッチ
55 掘削刃
56 掘削刃取り付け軸
57 カバー
58 連結軸
61 ゲージ輪
71 ユニバーサルジョイント
72 第1ギヤケース
73 第2ギヤケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旧畦上に土を盛り上げる盛土部と、盛土部で盛り上げた盛土を締め固めて新畦を形成する畦形成部とを備えた畦形成機において、
盛土部は、略水平方向の回転軸に複数の掘削爪を放射状に備えた掘削ローター部と、該掘削ローター部を覆うカバー体とを備え、該カバー体の掘削ローター部の後方に位置するカバー面は平面視において畦と直行する面より畦側が後側に傾斜していることを特徴とする畦形成機。
【請求項2】
掘削ローター部の後方に位置するカバー面の畦側端部には、平面視カバー端部を回動支点として畦側を回動可能に設けたガイドプレートが設けられていて、カバー体に対し回動角度を調節可能であることを特徴とする請求項1記載の畦形成機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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