説明

異なるネットワークに属するセル間で接続の転送を向上させるための通信方法および端末

本発明による方法は、移動端末によって実現することができ、移動端末が周辺に移動するときに、移動端末をセルラーローカルエリアネットワークのセルに結合するよりも公衆セルラーネットワークのセルに結合することを優先するように選択したユーザの優先を尊重するように、ローカルエリアネットワークのアクセスポイントによって定義されたセルにダミー信号レベルを割り当てるステップ(E30,E40)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は電気通信であり、より詳しくは、セルラー電気通信ネットワークである。
【背景技術】
【0002】
本明細書は、2種類のセルラーネットワークを区別する。すなわち、
・認可された運営者による使用のために電気通信運営者に割り当てられた周波数帯域内で運営するセルラーネットワーク。これは、第2世代セルラーGSM(Global System for Mobile Communications) EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)無線アクセスネットワーク(GERAN)、第3世代UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)地上無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN))、および他のネットワーク(AMPS(Advanced Mobile Phone Service)、D−AMPS(Digital Advanced Mobile Phone Service)、等)を含む。
・第1種セルラーネットワークに接続されるローカルエリア電気通信ネットワークによって形成されるセルラーネットワーク、特に、3GPP(3rd Generation Partnership Project)リリース6によって定義されているGAN(Generic Access Network)アーキテクチャによって管理されるホームローカルエリアネットワーク。これらのローカルエリアネットワークは、運営者に割り当てられていない公衆周波数帯域で運営する無線ローカルエリア電気通信ネットワークに限定されず、ケーブルローカルエリアネットワーク、例えば、イーサネット(登録商標)ネットワークを含み、本明細書の残りを通して、これらのネットワークは“ローカルエリアネットワーク”と呼ぶ。
【0003】
公衆セルラーネットワークのアーテクチャは、GERANでは基地トランシーバ局(BTS)、UTRANではノードBと呼ばれる基地局が、GERANでは基地局コントローラ(BSC)、UTRANでは無線ネットワークコントローラ(RNC)と呼ばれ、“回線”コアネットワークおよび“パケット”コアネットワークに接続されるコントローラによって制御されるものである。
【0004】
セルラーGANにおいて、アクセスポイント(AP)を制御する責任を負うGANコントローラ(GANC)と呼ばれるネットワークの構成要素を使用して、インターネットプロトコル(IP)の接続設定を介して、ユーザが移動体サービスにアクセスすることを可能とするアクセスポイントによってセルが定義される。従って、アクセスポイントは、移動体ユーザがIP接続を介してGANCに接続することを可能とする物理的なエンティティを構成する。
【0005】
上述した標準規格によれば、GANのGANCはセルラーGERANのコアネットワークに接続され、そのコアネットワークによってセルラーGERANアーキテクチャのBSCとみなされる。
【0006】
GANは、これらのアクセスポイントを配備することによって第2世代ネットワークの有効範囲を拡張する。従って、ユーザ、特に家庭内ユーザは、公衆GERANの基地局を介してではなく、彼らのローカルエリアネットワークのアクセスポイントを介して公衆セルラーGERANのサービスにアクセスし続けることができる。
【0007】
本発明は、特に、ハンドオーバーのメカニズム、すなわち、呼の間の接続の転送のための、ネットワークによって管理され、1つのセルから隣接セルに移動する端末にサービスの連続性を保証するメカニズムに関する。
【0008】
先行技術において、BSCまたはRNCは、2つのGERANセルの間、または、GERANセルとUTRANセルとの間の移動端末のハンドオーバーを管理する。移動端末によって測定され、ネットワークに返送される、移動端末が結合している結合セルおよび隣接セルの信号レベルに基づいて転送を開始することができる。
【0009】
例えば、GERANにおいて、移動端末は、その結合セルおよび6つの最良の隣接GERANセルの信号レベルを返送する。これらの測定値を受信すると、BSCは移動端末を他のセルに転送することを決定することができ、当該他のセルはその移動端末の結合セルとなる。ハンドオーバーアルゴリズムは、現在の結合セルの信号レベルをネットワーク内に設定された閾値と比較することに基づく。信号レベルがその閾値を下回るならば、将来の結合セルは、そのレベルが閾値を上回ることを条件として最も強い信号を有するセルである。
【0010】
移動端末がGERANおよびUTRANの両方の有効範囲エリア内に存在し、GERANアクセスに結合しているとき、BSCは、隣接するGERANおよびUTRANセルの識別情報を情報メッセージ内で移動端末に送信する。移動端末は、定期的に、最良の6つの隣接セルの信号レベルを返送する。
【0011】
移動端末がGERANおよびUTRANの両方の有効範囲エリア内に存在し、UTRANアクセスに結合しているとき、それは、定期的に、または、イベントが発生したときのいずれかに、隣接セルの信号レベルを返送し、RNCは、移動端末にイニシエータイベントの種類を送信する。
【0012】
標準規格は、様々な種類のアクセスネットワークにおいてもたらされる測定値についての4つのイベントを含む、多数のイベントを定義する。
・イベント3A:現在のUTRAN周波数の推定品質が、ある閾値、および、他のシステム(例えば、GERANシステム)上の推定品質を下回っている。
・イベント3B:他のシステム(例えば、GERANシステム)上の推定品質がある閾値を下回っている。
・イベント3C:他のシステム(例えば、GERANシステム)上の推定品質がある閾値を上回っている。
・イベント3D:他のシステム(例えば、GERANシステム)内の最良のセルの変化。
【0013】
標準規格によれば、GANセルは、GERAN隣接セルとして公衆セルラーネットワークのBSCおよびRNC内で設定される。従って、GANセルとGERANセルとの間の、または、GANセルとUTRANセルとの間のハンドオーバーメカニズムは、GERAN内の、または、GERANとUTRANとの間のハンドオーバーと実質的に同様に進行する。
【0014】
3GPP標準規格TS 43.318:“Generic access to the A/Gb interface, Stage 2, v6.3.0”は、ユーザのために優先される結合ネットワークの規定を提供する。この優先またはモードは下記から選択することができる。
・“GAN優先”モード:ユーザはGANが利用可能になるとすぐにGANを介して移動体サービスにアクセスすることを望む。それが利用可能でないならば、ユーザは利用可能なアクセスネットワーク(GERANまたはUTRAN)を使用する。
・“GERAN/UTRAN優先”モード:ユーザはGERANまたはUTRANが利用可能になるとすぐにGERANまたはUTRANを介して移動体サービスにアクセスすることを望む。それらが利用可能でないならば、ユーザはGANを使用する。
・“GERAN/UTRANのみ”モード:ユーザはGERANまたはUTRANアクセスを介してのみ移動体サービスにアクセスすることを望む。
・“GANのみ”モード:ユーザはGANを介してのみ移動体サービスにアクセスすることを望む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
不都合なことに、3GPP標準規格43.318は、移動端末がGANおよび公衆セルラーネットワークの双方の有効範囲内に存在するとき、移動端末はGANセルについての最大信号レベル(すなわち、値63を有するダミー信号レベル)をネットワークに返送しなければならないと規定しており、そのため、公衆セルラーネットワークのセルよりGANセルが常に優先され、従って、ハンドオーバーのためのターゲットセルとしてネットワークによって自動的に選択されるので、“GERAN/UTRAN優先”モードを実現することができない。
同様に、標準規格によれば、移動端末が公衆セルラーネットワークおよびGANの双方の有効範囲エリア内に存在し、その結合ネットワークがGANであるならば、ハンドオーバーはユーザの優先を考慮しない。転送は、ネットワークまたは移動端末のいずれかによって開始することができる。
【0016】
ハンドオーバーがネットワークによって開始されるとき、ネットワークは、GA-CSR UPLINK QUALITY INFORMATIONメッセージを移動端末に送信する。44.318標準規格は、GA-CSR UPLINK QUALITY INFORMATIONメッセージ内に示される品質が“無線の問題”または“未確定の問題”を示すならば、移動端末は他のAPを選択しなければならない(すなわち、イントラGANモードにとどまらなければならない)。一方、他の種類の品質について、移動端末は、隣接するGERANおよびUTRANセルのリストおよびそれぞれの信号レベルを含むGA-CSR HANDOVER INFORMATIONメッセージを送信することによってGERAN/UTRANへのハンドオーバーを開始しなければならない。移動端末によってハンドオーバーが開始されるとき、移動端末は直接にネットワークにGA-CSR HANDOVER INFORMATIONメッセージを送信する。
このメカニズムは、ハンドオーバーの開始はユーザの優先と無関係なので、“GERAN/UTRAN優先”モードを実現しない。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、移動端末をセルラーローカルエリアネットワークのセルよりも公衆セルラーネットワークのセルに結合することを優先するように選択した移動体ユーザの優先を尊重する解決策を提供する。従って、本発明は、上記の3GPP標準規格の“GERAN/UTRAN優先”モードを実現する。
【0018】
従って、本発明の第1態様は、結合公衆セルラーネットワークに移動端末を結合する結合セルを定義する基地局に接続された移動端末において使用可能な信号レベルの割り当て方法に関し、前記移動端末は、それ自身をローカルエリアネットワークに結合するよりも公衆セルラーネットワークに結合することを優先するように設定される。
この方法は、
ローカルエリアネットワークのアクティブなアクセスポイントの存在を検出し、適切に、少なくとも前記アクセスポイントによって定義されたセルにダミー信号レベルを割り当てるステップを引き起こすステップと、
前記結合セルおよび前記結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルの信号レベルを測定するステップと、
前記ダミー信号レベルおよび前記測定された信号レベルの両方を前記基地局に送信するステップと、を含み、前記結合公衆セルラーネットワークは、前記移動端末が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記結合セルから前記隣接するセルの一方、または、少なくとも前記アクセスポイントによって定義されたセルへの前記移動端末のハンドオーバーを管理するためにこれらの信号レベルを使用する。
この方法において、前記ダミー信号レベルは、前記移動端末に記憶された閾値の関数として割り当てられ、この閾値は、それ以上は公衆セルラーネットワークのセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値である。
【0019】
1つの特定の実施形態において、上記の閾値は移動端末内に設定される。本発明による割り当て方法は、好ましくは、この閾値を前記結合公衆セルラーネットワークから受信するステップを含む。これは、この閾値を、例えば前記結合公衆セルラーネットワーク内の伝送状態の関数として、動的に変化させることができるという効果を有する。
【0020】
これと関連し、本発明は移動端末に関し、
結合公衆セルラーネットワークに移動端末を結合する結合セルを定義する基地局に接続するための手段と、
ローカルエリアネットワークに前記移動端末を結合する結合セルを定義するアクセスポイントに接続するための手段と、
前記移動端末をローカルエリアネットワークに結合するよりも公衆セルラーネットワークに結合することを優先するための設定手段と、
ローカルエリアネットワークのアクティブなアクセスポイントの存在を検出するための手段と、
少なくとも前記アクセスポイントによって定義されたセルにダミー信号レベルを割り当てるための手段と、
前記結合セルおよび前記結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルの信号レベルを測定するための手段と、
前記ダミー信号レベルおよび前記測定された信号レベルの両方を前記基地局に送信するための手段と、を備え、これらの信号レベルは、前記移動端末が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記結合セルから前記隣接するセルの一方、または、少なくとも前記アクセスポイントによって定義されたセルへの前記移動端末のハンドオーバーを管理するために前記結合公衆セルラーネットワークによって使用される。
この移動端末において、前記ダミー信号レベルは、前記移動端末に記憶された閾値の関数として割り当てられ、この閾値は、それ以上は公衆セルラーネットワークのセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値である。
【0021】
従って、本発明による割り当て方法および移動端末は、ユーザが公衆セルラーネットワークに結合することを優先するように選択したときユーザの優先を尊重するように、ローカルエリアネットワークのセルにダミー信号レベルを割り当てる。
特に、信号レベルが上記の閾値を上回る少なくとも1つのセルが存在するならば、少なくともアクセスポイントによって定義されたローカルエリアネットワークのセルは結合セルおよび隣接するセルより低い優先度を有する。
本発明は、GAN、GERAN、および/または、UTRANにおけるハンドオーバーを管理する好ましい応用を有する。
本発明の解決策は、RNCおよびBSCにおける標準化されたハンドオーバーアルゴリズムに行われる修正を最小化するという点で、特に効果的である。
このネットワークにおいて、GANセルは、BSCまたはRNCにおいて、隣接するGERANセルとして設定される。
【0022】
従って、本発明の1つの特定の実施形態において、前記結合セルが公衆セルラーUTRANのセルであるならば、前記ダミー信号レベルであるレベル41は、
T_GERAN≦レベル41≦max[T_GERAN,min(List_GERAN)−1]
であるように選択され、ここで、
T_GERANは、それ以上は公衆セルラーGERANのセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
List_GERANは、信号レベルがT_GERANより大きい前記結合セルに隣接する公衆セルラーGERANのセルの信号レベルの集合であり、
min(List_GERAN)は、集合List_GERANの最小値である。
集合List_GERANが空ならば、値min(List_GERAN)は0に等しくされる。
【0023】
同様に、本発明の1つの特定の実施形態において、前記結合セルが、公衆セルラーUTRANの隣接するセルであって、その信号レベルが閾値より大きいか等しいセルを有さない公衆セルラーGERANのセルであり、この閾値は、それ以上は公衆セルラーUTRANのセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、前記ダミー信号レベルは、
T_GERAN≦レベル41≦max[T_GERAN,min(List_GERAN)−1]
であるように選択される。
【0024】
同様に、本発明の1つの特定の実施形態において、前記結合セルが閾値より大きいか等しい信号レベルの公衆セルラーUTRANの隣接する少なくとも1つのセルを有する公衆セルラーGERANのセルであるならば、前記ダミー信号レベルであるレベル41は、
レベル41<T_GERAN
であるように選択され、前記閾値は、それ以上は公衆セルラーUTRANのセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値である。
【0025】
本発明のもう1つの態様は、移動端末をローカルエリアネットワークに結合する結合セルを定義するアクセスポイントに接続された移動端末において使用可能なハンドオーバーの開始方法に関し、前記移動端末は、それ自身をローカルエリアネットワークに結合するよりも公衆セルラーネットワークに結合することを優先するように設定される。
この方法は、
公衆セルラーネットワークを検出するステップと、
前記結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルの信号レベルを測定するステップを含む。
この方法は、
前記測定された信号レベルを予め定められた閾値と比較するステップと、
前記測定された信号レベルのいずれかが前記閾値より大きいならば、前記測定された信号レベルを前記アクセスポイントに送信することによってハンドオーバーを開始するステップと、をさらに含み、これらの信号レベルは、前記移動端末が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記移動端末の前記隣接するセルのうち1つへのハンドオーバーを管理するために前記ローカルエリアネットワークによって使用される点に注目すべきである。
【0026】
これと関連し、本発明は移動端末に関し、
移動端末をローカルエリアネットワークに結合する結合セルを定義するアクセスポイントに接続するための手段と、
移動端末を結合公衆セルラーネットワークに結合する結合セルを定義する基地局に接続するための手段と、
公衆セルラーネットワークを検出するための手段と、
前記移動端末をローカルエリアネットワークに結合するよりも公衆セルラーネットワークに結合することを優先するための設定手段と、
前記結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルの信号レベルを測定するための手段と、
前記信号レベルを予め定められた閾値と比較するための手段と、
前記測定された信号レベルのいずれかが閾値より大きいならば、前記測定された信号レベルを前記アクセスポイントに送信することによってハンドオーバーを開始するための手段と、を備え、これらの信号レベルは、前記移動端末が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記移動端末の前記隣接するセルのうち1つへのハンドオーバーを管理するために前記ローカルエリアネットワークによって使用される。
【0027】
従って、本発明による開始方法および移動端末は、公衆セルラーネットワークのセルの信号レベルが予め決定された閾値より大きくなるとすぐに、その信号レベルをネットワークに返送することを選択することによって、移動端末がGANに結合されるとき、“GERAN/UTRAN優先”モードを実現する。
【0028】
1つの特定の実施形態において、割り当て方法および/または開始方法の各種ステップはコンピュータプログラムの命令によって決定される。
従って、本発明は、また、情報媒体におけるコンピュータプログラムに関し、これは、移動端末内で、または、より一般にコンピュータ内で実行することができ、上記の割り当て方法および/または上記の開始方法のステップを実行するための命令を含む。
プログラムは任意のプログラミング言語を使用することができ、ソースコード、オブジェクトコード、または、部分的にコンパイルされた形式のようなソースコードとオブジェクトコードとの間の中間コード、または、任意の他の適切な形式をとりうる。
【0029】
本発明は、また、上記のコンピュータプログラムの命令を含むコンピュータ読み取り可能な情報媒体に関する。
情報媒体は、プログラムを記憶することが可能な任意の対象物または装置、例えば、リードオンリメモリ(ROM)、例えば、CD(compact disk)−ROMまたは電子回路ROMのような記憶手段、または、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクまたはハードディスクのような磁気記憶手段でありうる。
その代わりに、情報媒体は、無線または他の手段によって電気ケーブルまたは光ケーブルを介して伝達可能な電気信号または光信号のような伝送媒体とすることができる。本発明によるプログラムは、特に、インターネット型のネットワーク上でダウンロードすることができる。
その代わりに、情報媒体は、プログラムが組み込まれた集積回路、上記の方法を実行し、またはその実行において使用される集積回路とすることができる。
【0030】
本発明の他の特徴および効果は、本発明の限定しない実施形態を表わす添付図面を参照して続く説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1は、本発明によるその環境内の移動端末10を表わす。
この例において、移動端末10は、結合セルラーネットワークに移動端末を結合する結合セルを定義する基地局に接続される。
この例において、結合セルラーネットワークは、公衆セルラーGERAN・2、公衆セルラーUTRAN・3またはローカルエリアネットワークとすることができる。この図において、公衆セルラーGERAN・2のセル21は基地局20によって定義される。公衆セルラーGERAN・2の2つのセル22は、GERANセル21に隣接している。
この図において、公衆セルラーUTRAN・3のセル32は、基地局30によって定義される。また、UTRANセル32に隣接する公衆セルラーUTRAN・3の2つのセル33およびGERANセル21が表わされている。
ローカルエリアGAN・4のセル41は、少なくともそのアクセスポイント40によって定義される。
公衆セルラーGERAN・2の基地局20および公衆セルラーUTRAN・3の基地局30は、それぞれBSC・200およびRNC・300によって制御および管理される。
アクセスポイント40は、GANC・400によって制御される。
BSC・200、RNC・300、GANC・400は、回線コアネットワークおよびパケットコアネットワーク100に接続される。
【0032】
図2は、本発明による移動端末10の一実施形態を表わす図である。
この移動端末10は、プロセッサ11、リードオンリメモリ12、ランダムアクセスメモリ17、不揮発性再書き込み可能フラッシュメモリ13を含む。
リードオンリメモリ12は、本発明による割り当て方法および本発明による開始方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶し、そのステップが図3においてフローチャート形式で表わされている。
移動端末10は、それを公衆セルラーGERAN・2の基地局20および公衆セルラーUTRAN・3の基地局30に接続するための手段14を含む。この接続するための手段14は、公衆セルラーGERAN・2および公衆セルラーUTRAN・3を検出し、移動端末10を公衆セルラーGERAN・2または公衆セルラーUTRAN・3に結合するセルからの信号レベルを測定し、この結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルからの信号レベルを測定する。
また、移動端末10は、それ自身をアクセスポイント40に接続するための手段15、および、それ自身をGANC・400に接続および登録するための手段19を含む。この接続するための手段15は、ローカルエリアGAN・4のアクティブなアクセスポイント40の存在を検出する。
不揮発性再書き込み可能フラッシュメモリ13は、ユーザが選択する移動端末の使用モードにより、移動端末10をローカルエリアGAN・4に結合するよりも公衆セルラーGERAN・2または公衆セルラーUTRAN・3に結合することを優先することをユーザが望むという事実を表わす設定を記憶する。
【0033】
ここで説明する実施形態において、不揮発性再書き込み可能フラッシュメモリ13は、下記を記憶する。
・値T_GERAN。値T_GERANは、公衆セルラーGERAN・2のセル21、22が、それ以上はハンドオーバーのための候補となりうる閾値に等しい。
・値T_UTRAN。値T_UTRANは、公衆セルラーUTRAN・3のセル31、32が、それ以上はハンドオーバーのための候補となりうる閾値に等しい。
ここで説明する特定の実施形態において、これらの値T_GERANおよびT_UTRANは結合ネットワークから受信される。それらはネットワーク内の伝送状態に従って変動しうる。
【0034】
プロセッサ11は、リードオンリメモリ12内に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって、少なくともアクセスポイント40によって定義されたセルに、ダミー信号レベルを割り当てる。
移動端末10が公衆セルラーGERAN・2の基地局20または公衆セルラーUTRAN・3の基地局30に結合されるならば、接続するための手段14は、その基地局に、プロセッサ11によって割り当てられたダミー信号レベル、および、接続するための手段14によって測定された信号レベルを送信する。また、プロセッサ11は信号レベルを予め決定された閾値と比較する。
移動端末がローカルエリアGAN・4のアクセスポイント40に接続されるならば、接続するための手段14は、そのアクセスポイントに測定した信号レベルを送信する。
【0035】
図3を参照して、リードオンリメモリ12内に記憶されるコンピュータプログラムの基本的なステップを説明する。このプログラムは、本発明の1つの特定の実施形態の割り当て方法および開始方法を実行する。
以下の説明では、基地局20、基地局30、アクセスポイント40によってカバーされる領域内で移動端末10が移動していると仮定する。
【0036】
第1ステップE10において、移動端末10は、どのネットワークがその結合ネットワークであるか判定する。
移動端末10が基地局20に接続しているならば、その結合ネットワークはGERAN・2であり、判定ステップE10に続く検査ステップE20において、移動端末10は、その結合セル21に隣接する公衆セルラーURTAN・3のセル32、33の付近に存在するか否か判定する。存在しないならば、検査ステップE20の結果は否定的である。そして、この検査に続くステップE30において、移動端末10のプロセッサ11は、少なくともアクセスポイント40によって定義されたセル41に、不揮発性再書き込み可能フラッシュメモリ13から読み出されるダミー信号レベルT_GERANを割り当てる。
検査ステップE20において、移動端末10が、その結合セル21に隣接する公衆セルラーUTRAN・3の少なくとも1つのセル32、33が存在すると判定するならば、検査ステップE20の結果は肯定的である。
【0037】
そして、その検査に続く検査ステップE35において、移動端末10は、これらのセル32、33のうち少なくとも1つが閾値T_UTRANより大きいか等しい信号レベルを有するか否か判定し、閾値T_UTRANは、それ以上は公衆セルラーUTRAN・3のセルがハンドオーバーのための候補となりうる閾値である。
この基準を満たすセルが存在しないならば、検査ステップE35の結果は肯定的であり、この検査に続く上記ステップE30において、プロセッサ11は、少なくともアクセスポイント40によって定義されたセル41に、ダミー信号レベルT_GERANを割り当てる。
結合セル21に隣接する公衆セルラーUTRAN・3の少なくとも1つのセル32、33が値T_UTRANより大きいか等しい信号レベルを有するならば、検査ステップE35の結果は否定的である。
そして、この検査に続くステップE40において、プロセッサ11は、少なくともアクセスポイント40によって定義されたセル41に、ダミー信号レベルT_GERAN−1を割り当てる。
【0038】
ステップE10において、移動端末10が、基地局30に接続している、すなわち、公衆セルラーUTRAN・30のセル32に結合していると判定したならば、ステップE10に続く上記ステップE30において、プロセッサ11は、少なくともアクセスポイント40によって定義されたセル41に、ダミー信号レベルT_GERANを割り当てる。
【0039】
ダミー信号レベルを割り当てるステップE30およびE40に続くステップE55において、移動端末10を基地局20、30に接続するための手段14は、結合セル21または31の信号レベル、および、その結合セルに隣接する公衆セルラーネットワークのセルのそれぞれの信号レベルを測定する。
セル41のダミー信号レベル、および、これら全ての測定された信号レベルは最大レベルから始まる順に配置され、ステップE60において移動端末10の結合基地局に送信される。これらの信号は、移動端末10が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、その結合セルに隣接するセルまたは少なくともアクセスポイント40によって定義されたセル41への移動端末10のハンドオーバーを管理するために、結合公衆セルラーGERAN・2または結合公衆セルラーUTRAN・3によって使用される。
【0040】
ステップE10において、移動端末10が、アクセスポイント40に接続している、すなわち、ローカルエリアGAN・4のセル41に結合していると判定したならば、上記ステップE55と同様にステップE65を実行し、移動端末10の手段14は、結合セル41に隣接する公衆セルラーGERAN・2および公衆セルラーUTRAN・3のセル21、22、32、33の信号レベルを測定する。
【0041】
この測定ステップE65に続く検査ステップE70において、移動端末10のプロセッサ11は、測定されたレベルのいずれかが予め決定された閾値(公衆セルラーGERAN・2についてのT_GERAN、公衆セルラーUTRAN・3についてのT_UTRAN)より大きいか否か判定する。
大きいならば、ステップE75において、移動端末は、結合セル41に隣接する公衆セルラーGERAN・2および公衆セルラーUTRAN・3のセルのリスト、および、それらの信号レベルを含むGA-CSR HANDOVER INFORMATIONメッセージを送信することによってハンドオーバーを開始する。
【0042】
一方、ステップE70において、移動端末10が、結合セル41に隣接する公衆セルラーGERAN・2または公衆セルラーUTRAN・3のセルのいずれも予め決定された閾値より大きい信号レベルを有さないと判定したならば、移動端末10はローカルエリアGAN・4に結合し続けなければならない。
【0043】
また、ステップE90において、移動端末10は、ローカルエリアネットワーク4からGA-CSR UPLINK QUALITY INFORMATIONメッセージを受信したかどうか判定する。受信していないならば、この判定ステップE90に続く上記ステップE65において、公衆ネットワークのセルの信号レベルを測定する。
ステップE90において、移動端末が、ローカルエリアネットワーク4からGA-CSR UPLINK QUALITY INFORMATIONメッセージを受信したことを検出し、かつ、このメッセージがGAN・4内でのハンドオーバーを要求しているならば、移動端末は、GAN・4のもう1つのアクセスポイントに接続する(ステップE95)。この接続ステップに続く上記ステップE65において、公衆ネットワークのセルの信号レベルを測定する。
一方、このメッセージが公衆セルラーGERAN・2または公衆セルラーUTRAN・3へのハンドオーバーを要求しているならば、移動端末10は、上記開始ステップE75を実行することによって公衆セルラーGERAN・2または公衆セルラーUTRAN・3へのハンドオーバーを開始する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明によるその環境内の移動端末を表わす。
【図2】本発明による移動端末を表わす図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態による割り当て方法および開始方法の基本的なステップを表わすフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
2 公衆セルラーGERAN
3 公衆セルラーUTRAN
4 ローカルエリアGAN
10 移動端末
11 プロセッサ
12 リードオンリメモリ
13 不揮発性再書き込み可能フラッシュメモリ
14、15 接続および登録するための手段
17 ランダムアクセスメモリ
19 接続するための手段
20、30 基地局
21、22、32、33、41 セル
40 アクセスポイント
200 BSC
300 RNC
400 GANC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合公衆セルラーネットワーク(2,3)に移動端末(10)を結合する結合セル(21,31)を定義する基地局(20)に接続された移動端末(10)において使用可能な信号レベルの割り当て方法であって、
前記移動端末(10)は、それ自身をローカルエリアネットワーク(4)に結合するよりも公衆セルラーネットワーク(2,3)に結合することを優先するように設定され、
前記割り当て方法は、
ローカルエリアネットワーク(4)のアクティブなアクセスポイント(40)の存在を検出し、少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)にダミー信号レベル(レベル41)を割り当てるステップ(E30,E40)を引き起こすステップと、
前記結合セル(21,31)および前記結合セル(21,31)に隣接する公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(22,32)の信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32)を測定するステップ(E55)と、
前記ダミー信号レベル(レベル41)および前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32)の両方を前記基地局(20)に送信するステップ(E60)と、を含み、
前記結合公衆セルラーネットワーク(2,3)は、前記移動端末(10)が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記結合セル(21,31)から前記隣接するセル(22,32)の一方、または、少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)への前記移動端末(10)のハンドオーバーを管理するためにこれらの信号レベル(レベル41,レベル21,レベル22,レベル32)を使用する割り当て方法において、
前記ダミー信号レベル(レベル41)は、前記移動端末(10)に記憶された閾値(T_GERAN)の関数として割り当てられ、この閾値は、それ以上は公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(22,32)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であることを特徴とする割り当て方法。
【請求項2】
前記結合セル(31)は公衆セルラーUTRAN(3)のセルであり、
前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)は公衆セルラーGERAN(2)のセルとみなされ、
前記ダミー信号レベル(レベル41)は、
T_GERAN≦レベル41≦max[T_GERAN,min(List_GERAN)−1]
であるように選択され、ここで、
T_GERANは、それ以上は公衆セルラーGERAN(2)のセル(21,22)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
List_GERANは、信号レベルがT_GERANより大きい前記結合セル(31)に隣接する公衆セルラーGERAN(2)のセルの信号レベルの集合であり、
min(List_GERAN)は、集合List_GERANの最小値であることを特徴とする請求項1に記載の割り当て方法。
【請求項3】
前記結合セル(21)は、公衆セルラーUTRAN(3)の隣接するセル(32)であって、その信号レベル(レベル32)が閾値(T_UTRAN)より大きいか等しいセル(32)を有さない公衆セルラーGERAN(2)のセルであり、閾値(T_UTRAN)は、それ以上は公衆セルラーUTRAN(3)のセル(32)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)は公衆セルラーGERAN(2)のセルとみなされ、
前記ダミー信号レベル(レベル41)は、
T_GERAN≦レベル41≦max[T_GERAN,min(List_GERAN)−1]
であるように選択され、ここで、
T_GERANは、それ以上は公衆セルラーGERAN(2)のセル(21,22)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
List_GERANは、信号レベルがT_GERANより大きい前記結合セル(21)に隣接する公衆セルラーGERAN(2)のセルの信号レベルの集合であり、
min(List_GERAN)は、集合List_GERANの最小値であることを特徴とする請求項1に記載の割り当て方法。
【請求項4】
前記結合セル(21)は、公衆セルラーUTRAN(3)の隣接するセル(32)であって、その信号レベル(レベル32)が閾値(T_UTRAN)より大きいか等しいセル(32)を有する公衆セルラーGERAN(2)のセルであり、閾値(T_UTRAN)は、それ以上は公衆セルラーUTRAN(3)のセル(32)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)は公衆セルラーGERAN(2)のセルとみなされ、
前記ダミー信号レベル(レベル41)は、
レベル41<T_GERAN
であるように選択され、ここで、
T_GERANは、それ以上は公衆セルラーGERAN(2)のセル(21,22)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であることを特徴とする請求項1に記載の割り当て方法。
【請求項5】
前記結合公衆セルラーネットワーク(2,3)から前記閾値(T_GERAN)を受信するステップを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の割り当て方法。
【請求項6】
結合公衆セルラーネットワーク(2)に移動端末(10)を結合するセル(21)を定義する基地局(20)に接続するための手段(14)と、
ローカルエリアネットワーク(4)に前記移動端末(10)を結合するセル(41)を定義するアクセスポイント(40)に接続するための手段(15)と、
前記移動端末(10)をローカルエリアネットワーク(4)に結合するよりも公衆セルラーネットワーク(2,3)に結合することを優先するための設定手段(13)と、
ローカルエリアネットワーク(4)のアクティブなアクセスポイント(40)の存在を検出するための手段(15)と、
少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)にダミー信号レベル(レベル41)を割り当てるための手段(11)と、
前記結合セル(21)および前記結合セル(21)に隣接する公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(22,32)の信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32)を測定するための手段(14)と、
前記ダミー信号レベル(レベル41)および前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32)の両方を前記基地局(20)に送信するための手段(14)と、を備え、
これらの信号レベル(レベル41,レベル21,レベル22,レベル32)は、前記移動端末(10)が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記結合セル(21,31)から前記隣接するセル(22,32)の一方、または、少なくとも前記アクセスポイント(40)によって定義されたセル(41)への前記移動端末(10)のハンドオーバーを管理するために前記結合公衆セルラーネットワーク(2)によって使用される移動端末において、
前記ダミー信号レベル(レベル41)は、前記移動端末(10)に記憶された閾値(T_GERAN)の関数として割り当てられ、この閾値は、それ以上は公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(22,32)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であることを特徴とする移動端末。
【請求項7】
コンピュータによって実行されるときに請求項1から5のいずれか1項に記載の信号レベルの割り当て方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項1から5のいずれか1項に記載の信号レベルの割り当て方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
移動端末(10)のローカルエリアネットワーク(4)への結合セル(41)を定義するアクセスポイント(40)に接続された移動端末(10)において使用可能なハンドオーバーの開始方法であって、
前記移動端末(10)は、それ自身をローカルエリアネットワーク(4)に結合するよりも公衆セルラーネットワーク(2,3)に結合することを優先するように設定され、
前記開始方法は、
公衆セルラーネットワーク(2,3)を検出するステップと、
前記結合セル(41)に隣接する公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(21,22,32,33)の信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)を測定するステップ(E65)と、を含む開始方法において、
前記測定された信号レベルを予め定められた閾値と比較するステップ(E70)をさらに含み、この閾値は、それ以上は公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(22,32)がハンドオーバーのための候補となりうる閾値であり、
前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)のいずれかが前記閾値より大きいならば、前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)を前記アクセスポイント(40)に送信することによってハンドオーバーを開始するステップ(E75)をさらに含み、
これらの信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)は、前記移動端末(10)が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記移動端末(10)の前記隣接するセル(21,22,32,33)のうち1つへのハンドオーバーを管理するために前記ローカルエリアネットワーク(4)によって使用されることを特徴とする開始方法。
【請求項10】
移動端末(10)のローカルエリアネットワーク(4)への結合セル(41)を定義するアクセスポイント(40)に接続するための手段(15)と、
移動端末(10)の結合公衆セルラーネットワーク(2)への結合セル(21)を定義する基地局(20)に接続するための手段(14)と、
公衆セルラーネットワーク(2,3)を検出するための手段(14)と、
前記移動端末(10)をローカルエリアネットワーク(4)に結合するよりも公衆セルラーネットワーク(2,3)に結合することを優先するための設定手段(13)と、
前記結合セル(41)に隣接する公衆セルラーネットワーク(2,3)のセル(21,22,32,33)の信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)を測定するための手段(14)と、を備える移動端末(10)において、
前記信号レベルを予め定められた閾値と比較するための手段(11)と、
前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)のいずれかが閾値より大きいならば、前記測定された信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)を前記アクセスポイント(40)に送信することによってハンドオーバーを開始するための手段(15)と、をさらに備え、これらの信号レベル(レベル21,レベル22,レベル32,レベル33)は、前記移動端末(10)が周辺に移動するときにサービスの連続性を保証するように、前記移動端末(10)の前記隣接するセル(21,22,32,33)のうち1つへのハンドオーバーを管理するために前記ローカルエリアネットワーク(4)によって使用されることを特徴とする移動端末。
【請求項11】
コンピュータによって実行されるときに請求項9に記載の開始方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項9に記載の開始方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(12)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−522898(P2009−522898A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−549050(P2008−549050)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【国際出願番号】PCT/FR2007/050627
【国際公開番号】WO2007/080348
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(591034154)フランス テレコム (290)
【Fターム(参考)】