説明

異なるポリアミド成形材料からなる成形部材の接合

PA11及び/又はPA12成形材料それぞれからなる2つの成形部材を接合するための成形材料は、少なくとも50質量%のポリアミド成分を含み、これは、直鎖脂肪族ジアミン及びジカルボン酸もしくはラクタム又はω−アミノカルボン酸から製造可能であるように選択され、その際、繰り返し単位中にカルボアミド基につき11〜12個の炭素原子が存在し、且つその際、このポリアミド成分は更に最大80質量%までそれぞれポリアミドPA11及びPA12の1つを含む。これによって、PA11成形部材並びにPA12成形部材のためのより堅固な溶接結合が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方がPA11成形材料からなる成形部材及び他方がPA12成形材料からなる成形部材の、2つの成形部材を接合する方法に関する。両方の成形部材は、例えば、ポリアミドからなる供給管又は廃棄管である。
【0002】
例えば、ガス、油又は塩を輸送するために技術的要求が高い導管は、現在、第一にPA11から製造される。これは例えば、ガス管系、工業管(例えば、化学物質を含有する廃水)及び石油採掘管(オフショア管)である。これらの導管は破損後に修復もしくは交換されなければならないか又は供給網が新たな区分によって拡大される場合、その末端部又は移行部が溶接される。そのために、プラスチック成形部材は様々なプラスチック溶着方法により結合することができる;特に大容量の導管は主として加熱エレメント、サーマルスリーブもしくは加熱コイル溶接を用いて結合される。
【0003】
少し前に新たな加工技術が提供されてから、PA12成形材料がこのような使用に極めて適しているので、該材料はますます上記の使用目的のために使用されている。その際、既に存在する供給網が拡大されるか又は修復されなければならないことを前提とする。これらが既にPA11からなる場合には、PA11又はPA12からなる、いわゆる管継手を介したPA12からなる部材による拡大は困難になる。なぜならPA11及びPA12からなる部材は溶接法において不十分な強度でしか結合することができないからである。ポリアミドからなる管をここで新たに結合、修復又は再構築すべき場合には、例えば、これはポリアミドのタイプを考慮してのみ実施可能である。このことは、PA11のみ用いてPA11を、及びPA12のみ用いてPA12を敷設しなければならないことを意味する。これらの状況は、設置場所においてこれらの前提条件が公知であり且つきちんと守られるということを前提とする。従って材料混同のリスクは深刻に受け取られる。ここでPA11及び更にPA12からなる継手が保管されなければならないので、材料の混同リスクに加えて、ロジスティック保管費が更に高くなる。
【0004】
無水マレイン酸でグラフトされ(DE19535413C1号)、且つPA11上に並びにPA12上に堅固に付着する、ポリアミドからなる成形体(例えば、導管接続部材)及びポリエチレンからなる成形体(例えば、燃料タンク)又はポリプロピレンからなる成形体は、ポリオレフィンを介して互いに結合されることは公知である。ポリアミドからポリアミドへの移行の場合、この種の結合は問題ではない。なぜなら、ポリアミドは、第一に、官能化されたポリオレフィンからなる接合部材を不十分な機械的特性のために使用することができない、より高い圧力範囲において適用されるからである。
【0005】
従って、PA11成形部材の接合並びにPA12成形部材の接合に適した成形材料を提供するという課題が存在する。
【0006】
この課題は、PA11及び/又はPA12成形材料それぞれからなる2つの成形部材を接合するための成形材料の使用であって、該成形材料が少なくとも50質量%まで、有利には少なくとも60質量%まで、特に有利には少なくとも70質量%、殊に有利には少なくとも80質量%まで及び殊にとりわけ有利には少なくとも90質量%までのポリアミド成分を含み、該ポリアミド成分は直鎖脂肪族ジアミン及びジカルボン酸もしくはラクタム又はω−アミノカルボン酸から製造可能であるように選択され、その際、同時に繰り返し単位中にカルボアミド基につき11〜12個の炭素原子が存在し、且つその際更に、これらのポリアミド成分が最大80質量%まで、有利には最大75質量%まで、特に有利には最大70質量%まで且つ殊に有利には最大65質量%までのポリアミドPA11及びPA12をそれぞれ含むという条件が満たされなければならない、成形材料の使用によって解決された。有利には、該ポリアミド成分はPA1012、PA1210、PA1212、PA814、PA1014、PA618、PA11及びPA12から選択される。
【0007】
第1の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1012及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0008】
第2の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1012及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0009】
第3の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1212及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0010】
第4の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1212及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0011】
第5の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1210及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0012】
第6の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1210及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0013】
第7の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA618及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0014】
第8の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA814及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0015】
第9の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA814及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0016】
第10の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1014及びPA11を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0017】
第11の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA1014及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0018】
第12の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA618及びPA12を100:0〜20:80、有利に100:0〜25:75、特に有利に100:0〜30:70及び殊に有利に99.9:0.1〜35:65の質量比で含有する。
【0019】
第13の有利な実施態様において、成形材料は、ポリアミドとしてPA11及びPA12を80:20〜20:80、有利に75:25〜25:75、特に有利に30:70〜70:30及び殊に有利に35:65〜65:35の質量比で含有する。
【0020】
第14の有利な実施態様は、第1及び第3の実施態様の組み合わせであり;PA1012はこの場合、99.9:0.1〜0.1:99.9、有利には95:5〜5:95、及び特に有利には90:10〜10:90の質量比のPA1012とPA1212との混合物によって代替される。
【0021】
第15の有利な実施態様は、第2及び第4の実施態様の組み合わせであり;PA1012はこの場合も、99.9:0.1〜0.1:99.9、有利には95:5〜5:95、及び特に有利には90:10〜10:90の質量比のPA1012とPA1212との混合物によって代替される。
【0022】
第16の有利な実施態様は、第13の実施態様から出発しており;この場合、PA11及び/又はPA12は、PA1012、PA1212、PA1210、PA814、PA1014及び/又はPA618によって0.1〜99.9質量%、有利には5〜95質量%及び特に有利には10〜90質量%で代替される。
【0023】
これらの及び更なる実施態様は、任意に相互に組み合わせることができる。
【0024】
PA11がω−アミノウンデカン酸の重縮合によって製造される一方で、PA12はラウリンラクタムの開環重合によって得られる。両方のポリマーは多数のタイプで市販されている。PA1012が1,10−デカンジアミン及び1,12−ドデカン二酸からなる等量の混合物の重縮合によって製造される一方で、PA1212も同様に1,12−ドデカンジアミン及び1,12−ドデカン二酸から得られる。同様に1,12−ドデカンジアミン及びセバシン酸の等モル混合物の重縮合によってPA1210並びにヘキサメチレンジアミン及び1,18−オクタデカン二酸の等モル混合物の重縮合によってPA618が製造される。PA814はオクタメチレンジアミン及び1,14−テトラデカン二酸からなるものに相応し且つ1,10−デカンジアミン及び1,14−テトラデカン二酸からなるPA1014が得られる。この重縮合は通常、溶融液において実施される。
【0025】
使用した成形材料は、耐衝撃性を付与するゴム及び/又は常用の助剤もしくは添加物質から選択される添加剤を最大で約50質量%まで含有することができる。
【0026】
ポリアミド成形材料のために耐衝撃性を付与するゴムは、先行技術である。これは不飽和の官能性化合物に由来する官能基を含有し、この官能基は主鎖に重合により組み込まれているか又は主鎖にグラフトされている。最も一般的なのは無水マレイン酸を用いてラジカル法でグラフトされたEPMゴム又はEPDMゴムである。更にエチレン、アクリル酸エステル及び無水マレイン酸からなるか、もしくはエチレン及びグリシジルアクリラート又はグリシジルメタクリラートからなるコポリマーもしくはターポリマー並びに無水物官能化、場合により水素化スチレン−ブタジエン−ブロックコポリマーが一般に使われる。この種のゴムは、EP−A−0683210号に記載されているように、官能化されていないポリオレフィン、例えばアイソタクチックポリプロピレンと一緒に使用することもできる。
【0027】
その他に、成形材料は、特定の特性に調節するために必要な少量の助剤もしくは添加剤を含有することができる。このための例は、可塑剤、顔料もしくは充填剤、例えばカーボンブラック、二酸化チタン、硫化亜鉛、ケイ酸塩、又は炭酸塩、加工助剤、例えばワックス、ステアリン酸亜鉛又はステアリン酸カルシウム、難燃剤、例えば水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム又はシアヌル酸メラミン、ガラス繊維、酸化防止剤、UV安定剤並びに製品に帯電防止特性又は導電性を付与する添加物、例えば炭素繊維、黒鉛繊維、ステンレス鋼からなる繊維もしくは導電性カーボンブラックである。
【0028】
1つの可能な実施態様において、成形材料は可塑剤を1〜25質量%、特に有利に2〜20質量%、殊に有利に3〜15質量%含有する。
【0029】
可塑剤及びそれをポリアミドに使用することは公知である。ポリアミドに適している可塑剤に関する一般的な概要は、Gaechter/Mueller著, Kunststoffadditive, C. Hanser Verlag, 第2版, 第296頁から引用することができる。
【0030】
可塑剤として適当な慣用の化合物は、例えば、アルコール成分中に2〜20個のC原子を有するp−ヒドロキシ安息香酸のエステル又はアミン成分中に2〜12個のC原子を有するアリールスルホン酸のアミド、有利にベンゼンスルホン酸のアミドである。可塑剤として、特にp−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸オクチルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸−i−ヘキサデシルエステル、トルエンスルホン酸−n−オクチルアミド、ベンゼンスルホン酸−n−ブチルアミド又はベンゼンスルホン酸−2−エチルヘキシルアミドが挙げられる。
【0031】
請求項に記載の2つの成形部材の結合は、それぞれの種類の2つの成形部材、例えば、全ての種類のケース部材、導管、管に似た加工品、栓、バルブ及び計器盤の結合であってよい。
【0032】
接合は任意の溶接法によって行われる;例示的に加熱エレメント突合せ溶接、サーマルスリーブ溶接、加熱コイル溶接、振動溶接、超音波溶接、レーザー溶接、種々の熱風ガス溶接法(熱風ガス−扇形板溶接、熱風ガス−引っ張り溶接、熱風ガス−重ね溶接及び熱風ガス−押出し溶接)及び回転溶接が挙げられる。通常の溶接法の場合、一般に請求項に記載された成形材料からなる接合部材が使用される。更に、接合部材は、例えば、多成分射出成形によってインサイチュで成形することができる。
【0033】
加熱エレメント突合せ溶接の場合、加工品は接合面で1つ又は複数の加熱エレメントによって加熱され且つ力の適用下で溶接材料なしで又は該材料によって溶接される。接合面は加熱エレメント(加熱装置)と直接的に接触しない場合、間接的な加熱エレメント突合せ溶接と言われる。加熱コイル溶接の場合、加工品は、溶接継手に残った、加熱コイルにより接合面で加熱される。接合力は加工品の熱膨張によって生じるか又は外側から加えられる。
【0034】
サーマルスリーブ溶接の場合、加工品は加熱可能なピン部材又はブシュにより接合面で加熱され、引き続きスライド伸縮される。必要な接合力は加工品のプレスばめの上でかけられる。熱風溶接の場合、加工品は接合面で熱ガスによって加熱され且つ力の適用下で溶接材料によって又は該材料なしで溶接される。接合力は手又は機械により加えられる。
【0035】
振動溶接は摩擦溶接法であり、この場合、接合部材の溶融及び溶接のためのエネルギーは、十分に高い摩擦圧力の作用下で接合相手間の振動摩擦相対運動によって発生される。摩擦加熱による可塑化接合面は、摩擦運動の停止後に合わせられ且つ定義された圧力下で互いに溶接される。
【0036】
超音波溶接の場合、溶接機のソノトロード(Sonotrode)の縦方向振動が接合部材へ伝達され、その際、接合部材中に定常の波形が生じる。最大の相互延性又は応力の帯域内で、プラスチックは分子間摩擦により溶融する。
【0037】
レーザー溶接は、レーザー突合せ溶接又はレーザー透過溶接のどちらか一方の形態で実施することができる。レーザー突合せ溶接は、手順から見て非接触加熱エレメント溶接と同じである。レーザー透過溶接の場合、種々の吸収性を有する熱可塑性接合部材が溶接される。接合部材は溶接の前に接触されて、レーザー線は透明接合部材を透過し且つ一般に添加剤を用いて変性されている、他の接合部材によって吸収され、その際、接合域が可塑化される。
【0038】
回転溶接(摩擦溶接)の場合、加工品は接合面で摩擦によって加熱され且つ力の適用下で溶接材料によって又は該材料なしで溶接される。この熱は加工品の相互の相対運動により又は摩擦部材によって発生させることができる。この力は手又は機械により加えられる。
【0039】
ところで、溶接法に関してはDIN1910第3部を参照されたい。
【0040】
本発明の範囲内で、接合部材(例えば、サーマルスリーブ溶接のスリーブフィッティング又は加熱コイル溶接の加熱コイルスリーブ)だけでなく、請求項に記載のポリアミド成形材料からなる溶接材料も、上に記載された溶接法のいくつかにおいて、特に、熱風溶接の場合、適切な接合結合を提供する。次に接合部材がインサイチュで溶接材料から製造される。
【0041】
多成分射出成形は、予備成形された接合部材がある形で配置され且つ溶融物の射出によって接合部材−成形材料が互いに結合され、その際、接合部材が形作られるように実施されるのが有利である。適当な方法変法は、例えば、ダイスライドインジェクション成形である。
【0042】
全てのこれらの接合方法は当業者に公知であり、そのため更なる詳説も不要である。
【0043】
以下の実施例において、種々のポリアミド組合せ物の結合力が互いに比較される。
【0044】
成形材料の可能な結合接着の評価のために、溶接試験は加熱エレメント突合せ溶接を用いて実施される。なぜなら加熱エレメント突合せ溶接は簡単且つ慣用の方法であるからである。これは熱可塑性プラスチックからなる板及び管並びにケース及び容器のような射出成形された大量生産品の接合のために更に重要である。溶接試験は指針DVS2207に準拠して行われた。
【0045】
結合すべきプレートがまず固定された。加熱エレメントは、接合面の間でこの面が加熱エレメントに直接接触するように動かされた。加熱エレメントから接合部材への熱流によって溶接帯域が溶融される。この加熱段階と呼ばれる接合は、加圧下の接触工程及び無加圧の加熱から構成されていた。
【0046】
加熱エレメントが取り除かれ且つ両方のスライダーが衝突され、接合部材が互いに接触するまでの時間は、配置変更時間と呼ばれる。この際に、面が周囲温度に曝され且つ冷却される。接合時に、接合圧下で溶融物の溶着線が生じる。その際、溶融物が流れてビードが生じる。
【0047】
これらの試験の場合には、成形材料の融点に応じて無加圧の加熱の時間を変化させた。これは具体的に、成形部材が互いに接合される前に、高い融点を有する成形部材が、低い融点を有するものよりも長時間加熱されることを意味する。
【0048】
この溶接は接合圧下での冷却によって完了させた。接合圧は冷却段階の間中一定のままである。冷却工程後に部材を取り出した。
【0049】
プレートから接合面に対して垂直にストリップを切り取った。該ストリップを指針DVS2203に準拠して加速引張試験で試験し且つ付着力を算出した。
【0050】
参照1:組み合わせPA11/PA11;接合力34MPa
参照2:組み合わせPA12/PA12;接合力35MPa
比較例1:組み合わせPA11/PA12;接合力9MPa
実施例1:組み合わせPA11/PA1012;接合力27MPa
実施例2:組み合わせPA11/PA1212;接合力30MPa
実施例3:組み合わせPA12/PA1012;接合力40MPa
実施例4:組み合わせPA12/PA1212;接合力36MPa
実施例5:組み合わせPA11/PA1210;接合力27MPa
実施例6:組み合わせPA12/PA1210;接合力32MPa
実施例7:組み合わせPA11/PA618;接合力24MPa
実施例8:組み合わせPA12/PA618;接合力31MPa
【0051】
この場合、2つの結合に基づいて得られる知識は、全範囲において相応する3つの結合に応用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがPA11及び/又はPA12成形材料からなる2つの成形部材を接合するための成形材料の使用であって、該成形材料が少なくとも50質量%のポリアミド成分を含み、且つ該ポリアミド成分は直鎖脂肪族ジアミン及びジカルボン酸もしくはラクタム又はω−アミノカルボン酸から製造可能であるように選択され、その際、繰り返し単位中にカルボアミド基につき11〜12個の炭素原子が存在し、且つその際、更にこれらのポリアミド成分はそれぞれポリアミドPA11及びPA12の1つを最大80質量%まで含む、成形材料の使用。
【請求項2】
ポリアミド成分がPA1012、PA1210、PA1212、PA814、PA1014、PA618、PA11及びPA12から選択される、請求項1記載の使用。
【請求項3】
接合を、溶接法を用いて行う、請求項1又は2記載の使用。
【請求項4】
接合のために使用される成形材料からなる接合部材を使用する、請求項3記載の使用。
【請求項5】
接合を、多成分射出成形を用いて行う、請求項1又は2記載の使用。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか1項によって得られた、接合部材。

【公表番号】特表2010−537025(P2010−537025A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522302(P2010−522302)
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【国際出願番号】PCT/EP2008/060618
【国際公開番号】WO2009/027231
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(501073862)エボニック デグサ ゲーエムベーハー (837)
【氏名又は名称原語表記】Evonik Degussa GmbH
【住所又は居所原語表記】Rellinghauser Strasse 1−11, D−45128 Essen, Germany
【Fターム(参考)】