異種抗原のための二重送達システム
腫瘍特異性抗原ポリペプチド、および任意で、血管新生ポリペプチドを発現する組み換えリステリア株であって、これらのポリペプチドのうちの少なくとも1つをコードする核酸分子は、PEST含有ポリペプチドをコードする核酸配列を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、組み換えリステリア株、それを調製する方法、ならびにそれを投与することを含む、免疫応答を誘導し、癌または腫瘍を治療、阻害、または抑制する方法を本明細書において提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の核酸分子と第2の核酸分子とを含む組み換えリステリア株であって、それぞれの前記核酸分子は、異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードし、前記第1の核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに組み込まれる、組み換えリステリア株。
【請求項2】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項3】
前記第2の核酸分子は、前記内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいて、前記第1の核酸分子と共にリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項4】
前記組み換えリステリア株は、異種抗原をコードする前記第2の核酸分子を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項5】
異種抗原をコードする前記第2の核酸分子は、PEST含有ポリペプチドをコードする核酸配列を伴うオープンリーディングフレームにおける前記エピソーム発現ベクターに存在する、請求項4に記載の組み換えリステリア株。
【請求項6】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項7】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項8】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項9】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項10】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項11】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項12】
前記第1の核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項13】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項14】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項15】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項14に記載の組み換えリステリア株。
【請求項16】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項14に記載の組み換えリステリア株。
【請求項17】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項18】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項19】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項20】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項21】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項22】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項23】
請求項1に記載の組み換えリステリア株と、アジュバント、サイトカイン、ケモカイン、またはそれらの組み合わせとを含む、ワクチン。
【請求項24】
組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、前記組み換えリステリア株は、第1の核酸分子と第2の核酸分子とを含み、それぞれの前記核酸分子は、異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードし、前記第1の核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、方法。
【請求項25】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の核酸分子は、前記内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいて、前記第1の核酸分子と共にリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記組み換えリステリア株は、異種抗原をコードする前記第2の核酸分子を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
異種抗原をコードする前記第2の核酸分子は、PEST含有ポリペプチドをコードする核酸配列を伴うオープンリーディングフレームにおける前記エピソーム発現ベクターに存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項24に記載の方法。
【請求項36】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項24に記載の方法。
【請求項37】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項24に記載の方法。
【請求項38】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項24に記載の方法。
【請求項45】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、.請求項24に記載の方法。
【請求項46】
前記組み換えリステリア株は、アジュバント、サイトカイン、ケモカイン、またはそれらの組み合わせと共に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項47】
前記組み換えリステリア株は、経口または非経口で投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項48】
請求項1に記載の組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における癌を治療、抑制、または阻害する方法。
【請求項49】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記癌は、前立腺癌である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記癌は、卵巣癌、乳癌、またはそれらの組み合わせである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項48に記載の方法。
【請求項53】
前記癌は、メラノーマである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記癌は、乳癌、脳癌、肺癌、消化管癌、肉腫、膵臓癌、またはそれらの組み合わせである、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
請求項1に記載の組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における少なくとも1つの腫瘍を治療、抑制、または阻害する方法。
【請求項56】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記腫瘍は、前立腺腫瘍である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記腫瘍は、卵巣腫瘍、乳房腫瘍、またはそれらの組み合わせである、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
腫瘍は、乳房腫瘍である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記腫瘍は、脳腫瘍、肺腫瘍、消化管腫瘍、膵臓腫瘍、またはそれらの組み合わせである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸分子を含む組み換えリステリア株であって、前記核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、組み換えリステリア株。
【請求項63】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項64】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項65】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項66】
前記核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項67】
前記核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項68】
前記核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項69】
前記核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項70】
前記核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項71】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項72】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項73】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項74】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項72に記載の組み換えリステリア株。
【請求項75】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項76】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項77】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項78】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項76に記載の組み換えリステリア株。
【請求項79】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項62に記載の組み換えリステリア。
【請求項80】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、請求項62に記載の組み換えリステリア。
【請求項81】
2つの抗原を発現する組み換えリステリア株を産生する方法であって、
(a)第1の抗原をコードする第1の核酸を、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに遺伝子的に融合すること、
(b)第2の抗原をコードする第2の核酸を含むエピソーム発現ベクターで、前記組み換えリステリアを形質転換すること、および
(c)前記組み換えリステリア株における抗原発現を促す条件下で前記第1の抗原および前記第2の抗原を発現すること、
を含む、方法。
【請求項82】
2つの抗原を発現する組み換えリステリア株を産生する方法であって、
(a)第1の抗原をコードする第1の核酸および第2の抗原をコードする第2の核酸を、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに遺伝子的に融合すること、および
(b)前記組み換えリステリア株における抗原発現を促す条件下で前記第1の抗体および前記第2の抗原を発現すること、
を含む、方法。
【請求項1】
第1の核酸分子と第2の核酸分子とを含む組み換えリステリア株であって、それぞれの前記核酸分子は、異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードし、前記第1の核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに組み込まれる、組み換えリステリア株。
【請求項2】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項3】
前記第2の核酸分子は、前記内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいて、前記第1の核酸分子と共にリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項4】
前記組み換えリステリア株は、異種抗原をコードする前記第2の核酸分子を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項5】
異種抗原をコードする前記第2の核酸分子は、PEST含有ポリペプチドをコードする核酸配列を伴うオープンリーディングフレームにおける前記エピソーム発現ベクターに存在する、請求項4に記載の組み換えリステリア株。
【請求項6】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項7】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項8】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項9】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項10】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項11】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項12】
前記第1の核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項13】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項14】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項15】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項14に記載の組み換えリステリア株。
【請求項16】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項14に記載の組み換えリステリア株。
【請求項17】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項18】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項19】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項20】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項16に記載の組み換えリステリア株。
【請求項21】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項22】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、請求項1に記載の組み換えリステリア株。
【請求項23】
請求項1に記載の組み換えリステリア株と、アジュバント、サイトカイン、ケモカイン、またはそれらの組み合わせとを含む、ワクチン。
【請求項24】
組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、前記組み換えリステリア株は、第1の核酸分子と第2の核酸分子とを含み、それぞれの前記核酸分子は、異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードし、前記第1の核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、方法。
【請求項25】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の核酸分子は、前記内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいて、前記第1の核酸分子と共にリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記組み換えリステリア株は、異種抗原をコードする前記第2の核酸分子を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
異種抗原をコードする前記第2の核酸分子は、PEST含有ポリペプチドをコードする核酸配列を伴うオープンリーディングフレームにおける前記エピソーム発現ベクターに存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項24に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項24に記載の方法。
【請求項36】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項24に記載の方法。
【請求項37】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項24に記載の方法。
【請求項38】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項24に記載の方法。
【請求項45】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、.請求項24に記載の方法。
【請求項46】
前記組み換えリステリア株は、アジュバント、サイトカイン、ケモカイン、またはそれらの組み合わせと共に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項47】
前記組み換えリステリア株は、経口または非経口で投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項48】
請求項1に記載の組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における癌を治療、抑制、または阻害する方法。
【請求項49】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記癌は、前立腺癌である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記癌は、卵巣癌、乳癌、またはそれらの組み合わせである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項48に記載の方法。
【請求項53】
前記癌は、メラノーマである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記癌は、乳癌、脳癌、肺癌、消化管癌、肉腫、膵臓癌、またはそれらの組み合わせである、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
請求項1に記載の組み換えリステリア株を対象に投与することを含む、前記対象における少なくとも1つの腫瘍を治療、抑制、または阻害する方法。
【請求項56】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記腫瘍は、前立腺腫瘍である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記腫瘍は、卵巣腫瘍、乳房腫瘍、またはそれらの組み合わせである、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の核酸分子または前記第2の核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
腫瘍は、乳房腫瘍である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記腫瘍は、脳腫瘍、肺腫瘍、消化管腫瘍、膵臓腫瘍、またはそれらの組み合わせである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
異種抗原ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸分子を含む組み換えリステリア株であって、前記核酸分子は、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに機能可能に組み込まれる、組み換えリステリア株。
【請求項63】
前記組み換えリステリア株は、ファゴリソソームから抜け出ることが可能である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項64】
前記PEST含有遺伝子は、LLOである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項65】
前記PEST含有遺伝子は、ActAである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項66】
前記核酸分子は、腫瘍細胞によって発現されるポリペプチドをコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項67】
前記核酸分子は、血管新生ポリペプチドをコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項68】
前記核酸分子は、前立腺特異抗原(PSA)をコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項69】
前記核酸分子は、高分子量メラノーマ関連抗原(HMW−MAA)をコードする、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項70】
前記核酸分子は、リステリアゲノムへの部位特異的相同的組み換えのために設計されるベクターである、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項71】
前記断片は、免疫原性断片である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項72】
前記組み換えリステリア株は、栄養要求性リステリア株である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項73】
前記栄養要求性リステリア株は、dal/dat変異体である、請求項62に記載の組み換えリステリア株。
【請求項74】
前記栄養要求性リステリア株は、前記栄養要求性リステリア株の栄養要求性を補完する代謝酵素を含むエピソーム発現ベクターを含む、請求項72に記載の組み換えリステリア株。
【請求項75】
前記代謝酵素は、アミノ酸代謝酵素である、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項76】
前記代謝酵素は、前記組み換えリステリア株における細胞壁合成のために使用されるアミノ酸の形成を触媒する、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項77】
前記代謝酵素は、アラニンラセマーゼ酵素である、請求項74に記載の組み換えリステリア株。
【請求項78】
前記代謝酵素は、D−アミノ酸トランスフェラーゼ酵素である、請求項76に記載の組み換えリステリア株。
【請求項79】
前記組み換えリステリア株は、動物宿主に継代されている、請求項62に記載の組み換えリステリア。
【請求項80】
前記組み換えリステリア株は、組み換えリステリアモノサイトゲネス株である、請求項62に記載の組み換えリステリア。
【請求項81】
2つの抗原を発現する組み換えリステリア株を産生する方法であって、
(a)第1の抗原をコードする第1の核酸を、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに遺伝子的に融合すること、
(b)第2の抗原をコードする第2の核酸を含むエピソーム発現ベクターで、前記組み換えリステリアを形質転換すること、および
(c)前記組み換えリステリア株における抗原発現を促す条件下で前記第1の抗原および前記第2の抗原を発現すること、
を含む、方法。
【請求項82】
2つの抗原を発現する組み換えリステリア株を産生する方法であって、
(a)第1の抗原をコードする第1の核酸および第2の抗原をコードする第2の核酸を、内因性PEST含有遺伝子を伴うオープンリーディングフレームにおいてリステリアゲノムに遺伝子的に融合すること、および
(b)前記組み換えリステリア株における抗原発現を促す条件下で前記第1の抗体および前記第2の抗原を発現すること、
を含む、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−529684(P2011−529684A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510653(P2011−510653)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/044538
【国際公開番号】WO2009/143167
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(509250870)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/044538
【国際公開番号】WO2009/143167
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(509250870)
【Fターム(参考)】
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