癌の治療のためのモノクローナル抗体
本発明は、乳癌、肺癌、胃癌、卵巣癌及び肝細胞癌細胞などの腫瘍関連疾患を含む、GT468を発現する細胞に関連する疾患を治療する及び/又は予防するための治療薬として有用な抗体を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
GT468に結合し、GT468を発現する細胞の死滅及び/又は前記細胞の1又はそれ以上の活性の阻害を媒介する能力を有する抗体。
【請求項2】
前記活性が、細胞運動、細胞移動、細胞の浸潤及び細胞増殖から成る群より選択される、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記活性が細胞増殖である、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
前記細胞の死滅及び/又は細胞の1又はそれ以上の活性の阻害が、前記細胞によって発現されるGT468への前記抗体の結合によって誘導される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項5】
前記細胞の死滅及び/又は細胞の1又はそれ以上の活性の阻害が、前記細胞によって発現されるGT468の細胞外ドメインへの前記抗体の結合によって誘導される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項6】
非癌性GT468を発現する細胞への前記抗体の結合により、前記の死滅及び/又は1又はそれ以上の活性の阻害が誘導されない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項7】
GT468を発現する前記細胞が癌細胞である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項8】
癌細胞が、腫瘍形成性乳癌、肺癌、胃癌、卵巣癌及び肝細胞癌細胞から成る群より選択される、請求項7に記載の抗体。
【請求項9】
補体依存性細胞傷害(CDC)を介した細胞溶解、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を介した細胞溶解、アポトーシス、同型接着、及び/又は貪食作用を誘導することによって細胞の前記死滅を媒介する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項10】
CDCを介した細胞溶解及び/又はADCCを介した細胞溶解を誘導することによって細胞の前記死滅を媒介する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項11】
前記細胞のCDCを介した溶解を誘導しない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項12】
前記ADCCを介した細胞溶解が、単球、単核細胞、NK細胞及びPMNから成る群より選択されるエフェクター細胞の存在下で起こる、請求項9〜11のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項13】
前記貪食作用がマクロファージによる、請求項9〜12のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項14】
モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト若しくはヒト化抗体、又は抗体のフラグメントである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項15】
IgG1、IgG2、好ましくはIgG2a及びIgG2b、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、分泌型IgA、IgD、及びIgEから成る群より選択される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
GT468が配列番号2によるアミノ酸配列を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項17】
抗体がGT468に特異的に結合する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項18】
生細胞の表面上に存在するGT468の天然(ネイティブ)エピトープに結合する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項19】
癌細胞、好ましくは乳癌細胞に特異的である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項20】
前記GT468が前記細胞の表面上で発現される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項21】
配列番号2〜10及び35〜79から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質若しくはペプチド、又はその免疫原性フラグメント若しくは誘導体、又は前記タンパク質若しくはペプチドを発現する核酸若しくは宿主細胞、又はその免疫原性フラグメント若しくは誘導体で動物を免疫する工程を含む方法によって入手できる、請求項1〜20のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項22】
アクセッション番号DSM ACC2822(4E9−1H9)、DSM ACC2826(9B6−2A9)、DSM ACC2824(59D6−2F2)、DSM ACC2825(61C11−2B5)、DSM ACC2823(78H11−1H6)、DSM ACCXXXX(22−1A−1)、DSM ACCXXXX(22−2A−1)、DSM ACCXXXX(22−9B−1)、DSM ACCXXXX(23−33A−1)、DSM ACCXXXX(23−19A−1)、DSM ACCXXXX(F11#33F7D12)、DSM ACCXXXX(4A12 2D4 1A10)、又はDSM ACCXXXX(4E9 1D12 2D4)の下で寄託されたクローンによって産生される抗体。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体を産生することができるハイブリドーマ。
【請求項24】
アクセッション番号DSM ACC2822(4E9−1H9)、DSM ACC2826(9B6−2A9)、DSM ACC2824(59D6−2F2)、DSM ACC2825(61C11−2B5)、DSM ACC2823(78H11−1H6)、DSM ACCXXXX(22−1A−1)、DSM ACCXXXX(22−2A−1)、DSM ACCXXXX(22−9B−1)、DSM ACCXXXX(23−33A−1)、DSM ACCXXXX(23−19A−1)、DSM ACCXXXX(F11#33F7D12)、DSM ACCXXXX(4A12 2D4 1A10)、又はDSM ACCXXXX(4E9 1D12 2D4)の下で寄託されたハイブリドーマ。
【請求項25】
治療薬に結合された、請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体を含むコンジュゲート。
【請求項26】
治療薬が、毒素、放射性同位体、薬剤又は細胞傷害性物質である、請求項25に記載のコンジュゲート。
【請求項27】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲート、及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項28】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞の増殖を阻害する方法。
【請求項29】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞を死滅させる方法。
【請求項30】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞の転移拡散を抑制する方法。
【請求項31】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体、請求項25若しくは26に記載のコンジュゲート又は請求項27に記載の医薬組成物を被験者に投与することを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞が関与する疾患又は障害を治療する又は予防する方法。
【請求項32】
疾患又は障害が腫瘍関連疾患である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
腫瘍関連疾患が、乳癌、肺癌、胃癌、卵巣癌及び肝細胞癌細胞から成る群より選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記GT468が配列番号2によるアミノ酸配列を有する、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記GT468が前記細胞の表面上で発現される、請求項28〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項1】
GT468に結合し、GT468を発現する細胞の死滅及び/又は前記細胞の1又はそれ以上の活性の阻害を媒介する能力を有する抗体。
【請求項2】
前記活性が、細胞運動、細胞移動、細胞の浸潤及び細胞増殖から成る群より選択される、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記活性が細胞増殖である、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
前記細胞の死滅及び/又は細胞の1又はそれ以上の活性の阻害が、前記細胞によって発現されるGT468への前記抗体の結合によって誘導される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項5】
前記細胞の死滅及び/又は細胞の1又はそれ以上の活性の阻害が、前記細胞によって発現されるGT468の細胞外ドメインへの前記抗体の結合によって誘導される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項6】
非癌性GT468を発現する細胞への前記抗体の結合により、前記の死滅及び/又は1又はそれ以上の活性の阻害が誘導されない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項7】
GT468を発現する前記細胞が癌細胞である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項8】
癌細胞が、腫瘍形成性乳癌、肺癌、胃癌、卵巣癌及び肝細胞癌細胞から成る群より選択される、請求項7に記載の抗体。
【請求項9】
補体依存性細胞傷害(CDC)を介した細胞溶解、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を介した細胞溶解、アポトーシス、同型接着、及び/又は貪食作用を誘導することによって細胞の前記死滅を媒介する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項10】
CDCを介した細胞溶解及び/又はADCCを介した細胞溶解を誘導することによって細胞の前記死滅を媒介する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項11】
前記細胞のCDCを介した溶解を誘導しない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項12】
前記ADCCを介した細胞溶解が、単球、単核細胞、NK細胞及びPMNから成る群より選択されるエフェクター細胞の存在下で起こる、請求項9〜11のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項13】
前記貪食作用がマクロファージによる、請求項9〜12のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項14】
モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト若しくはヒト化抗体、又は抗体のフラグメントである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項15】
IgG1、IgG2、好ましくはIgG2a及びIgG2b、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、分泌型IgA、IgD、及びIgEから成る群より選択される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
GT468が配列番号2によるアミノ酸配列を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項17】
抗体がGT468に特異的に結合する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項18】
生細胞の表面上に存在するGT468の天然(ネイティブ)エピトープに結合する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項19】
癌細胞、好ましくは乳癌細胞に特異的である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項20】
前記GT468が前記細胞の表面上で発現される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項21】
配列番号2〜10及び35〜79から成る群より選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質若しくはペプチド、又はその免疫原性フラグメント若しくは誘導体、又は前記タンパク質若しくはペプチドを発現する核酸若しくは宿主細胞、又はその免疫原性フラグメント若しくは誘導体で動物を免疫する工程を含む方法によって入手できる、請求項1〜20のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項22】
アクセッション番号DSM ACC2822(4E9−1H9)、DSM ACC2826(9B6−2A9)、DSM ACC2824(59D6−2F2)、DSM ACC2825(61C11−2B5)、DSM ACC2823(78H11−1H6)、DSM ACCXXXX(22−1A−1)、DSM ACCXXXX(22−2A−1)、DSM ACCXXXX(22−9B−1)、DSM ACCXXXX(23−33A−1)、DSM ACCXXXX(23−19A−1)、DSM ACCXXXX(F11#33F7D12)、DSM ACCXXXX(4A12 2D4 1A10)、又はDSM ACCXXXX(4E9 1D12 2D4)の下で寄託されたクローンによって産生される抗体。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体を産生することができるハイブリドーマ。
【請求項24】
アクセッション番号DSM ACC2822(4E9−1H9)、DSM ACC2826(9B6−2A9)、DSM ACC2824(59D6−2F2)、DSM ACC2825(61C11−2B5)、DSM ACC2823(78H11−1H6)、DSM ACCXXXX(22−1A−1)、DSM ACCXXXX(22−2A−1)、DSM ACCXXXX(22−9B−1)、DSM ACCXXXX(23−33A−1)、DSM ACCXXXX(23−19A−1)、DSM ACCXXXX(F11#33F7D12)、DSM ACCXXXX(4A12 2D4 1A10)、又はDSM ACCXXXX(4E9 1D12 2D4)の下で寄託されたハイブリドーマ。
【請求項25】
治療薬に結合された、請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体を含むコンジュゲート。
【請求項26】
治療薬が、毒素、放射性同位体、薬剤又は細胞傷害性物質である、請求項25に記載のコンジュゲート。
【請求項27】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲート、及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項28】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞の増殖を阻害する方法。
【請求項29】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞を死滅させる方法。
【請求項30】
細胞を請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体及び/又は請求項25若しくは26に記載のコンジュゲートの有効量と接触させることを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞の転移拡散を抑制する方法。
【請求項31】
請求項1〜22のいずれか一項に記載の抗体、請求項25若しくは26に記載のコンジュゲート又は請求項27に記載の医薬組成物を被験者に投与することを含む、GT468を発現する細胞及び/又はその細胞表面とGT468の結合によって特徴づけられる細胞が関与する疾患又は障害を治療する又は予防する方法。
【請求項32】
疾患又は障害が腫瘍関連疾患である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
腫瘍関連疾患が、乳癌、肺癌、胃癌、卵巣癌及び肝細胞癌細胞から成る群より選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記GT468が配列番号2によるアミノ酸配列を有する、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記GT468が前記細胞の表面上で発現される、請求項28〜34のいずれか一項に記載の方法。
【図5】
【図15】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【図15】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【公表番号】特表2010−520910(P2010−520910A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553079(P2009−553079)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【国際出願番号】PCT/EP2008/002063
【国際公開番号】WO2008/110379
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(504346260)ガニメド ファーマシューティカルズ アーゲー (21)
【出願人】(509256849)
【氏名又は名称原語表記】JOHANNES GUTENBERG−UNIVERSITAET MAINZ
【住所又は居所原語表記】Saarstrasse 21, 55122 Mainz, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【国際出願番号】PCT/EP2008/002063
【国際公開番号】WO2008/110379
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(504346260)ガニメド ファーマシューティカルズ アーゲー (21)
【出願人】(509256849)
【氏名又は名称原語表記】JOHANNES GUTENBERG−UNIVERSITAET MAINZ
【住所又は居所原語表記】Saarstrasse 21, 55122 Mainz, Germany
【Fターム(参考)】
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