説明

癌を治療するための送達ツールとしての脂肪由来間質細胞(ASC)

癌の治療に成体脂肪由来間質細胞(ASC)および遺伝子操作されたASCを使用する方法であって、少なくとも1つの抗癌作用物質をコードする遺伝子を発現するように改変されている操作されたASCを含む組成物を患者に投与するステップを含む方法が開示される。抗癌作用物質は、アポトーシス促進作用物質でもよく、または発癌遺伝子の発現を阻害する作用物質でもよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象において癌を治療する方法であって、脂肪組織に由来する脂肪由来間質細胞(ASC)の単離集団を含む組成物を対象に投与するステップを含み、ASCの単離集団中の少なくとも1つのASCが、第1のプロモーターに作動可能に連結した第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列が少なくとも1つの抗癌作用物質をコードし、少なくとも1つの抗癌作用物質をコードする第1の核酸配列の発現が癌を治療するためである方法。
【請求項2】
ASCの単離集団が、組成物を投与する同じ対象から得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
抗癌作用物質が、核酸、タンパク質、ペプチド、siRNA、アンチセンス核酸、asRNA、RNAi、miRNA、抗体およびFc断片ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
脂肪由来間質細胞(ASC)の集団を含む組成物を全身または腫瘍に局所的に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
抗癌作用物質がアポトーシス促進分子またはそのアポトーシス促進断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
抗癌作用物質が抗血管新生または血管新生亢進作用物質でない、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つの抗癌作用物質をコードする第1の核酸配列が分泌配列もコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ASCが、第2のプロモーターに作動可能に連結した第2の核酸配列をさらに含み、第2の核酸が少なくとも1つの細胞死遺伝子をコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
対象が哺乳動物対象である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物対象がヒト対象である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
哺乳動物対象が腫瘍の切除を受けていない、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
脂肪組織に由来するASCの単離集団を含む前記組成物の投与を、腫瘍が対象から切除されている場所に行わない、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
第1のプロモーターに作動可能に連結した第1の核酸配列をASCにex vivoでトランスフェクトする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
抗癌作用物質がポリペプチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ポリペプチドが、プロドラッグを活性化するタンパク質である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
抗癌作用物質が、発癌遺伝子に対する阻害物質である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
発癌遺伝子に対する阻害物質が、発癌遺伝子に対するRNAi分子である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
発癌遺伝子が、HER2/Her-2、BRAC1およびBRAC2、Rb、p53、ならびにそれらの変異体からなる癌遺伝子の群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
発癌遺伝子が、HER2/Her-2、BRAC1およびBRAC2、Rb、p53、ならびにそれらの変異体からなる癌遺伝子の群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
癌が固形腫瘍である、請求項1に記載の方法。

【公表番号】特表2013−500339(P2013−500339A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522895(P2012−522895)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/042612
【国際公開番号】WO2011/014388
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(508011658)ティシュー・ジェネシス・インコーポレーテッド (5)
【Fターム(参考)】