説明

発光する掲示物止め具

【課題】発光による掲示の強調効果を自動的に停止することにより、重要な掲示物のみに強調効果を残るようにした止め具を提供する。
【解決手段】発光面2を持つケース1の内部に、発光体10と制御装置12と時刻を検出する時計を有する止め具において、スイッチ13の操作を制御装置が検知して発光を始め、決められた時間を経過すると発光を停止することを特徴とする。新しい掲示物については発光による強調効果が得られるとともに、古い掲示物の強調効果は自動的に終了する。そのため、新しい掲示物の強調効果だけが効果的に得られることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は掲示物の存在を視覚的に強調できる止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、掲示板に掲示物の強調機能を持つ技術や、点滅発光により掲示物の強調機能を実現する技術が知られている。
【特許文献1】特願平6−55560
【特許文献2】実用新案公開平2−47686
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、実用新案公開平2−47686に示される点滅発光マーカーは、強調機能に自動終了がない為、古い掲示物も強調されてしまうという不都合があった。
【0004】
また、特願平6−55560に示される掲示板は、給電機能を持つ掲示板が必要な為、掲示板が限定されるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題を解決し、新しい掲示物の存在を容易に強調できる止め具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、表示面を持つケースと、止め具とからなるものである。
【0007】
また、本発明は、ケースの中に発光体と、強調期間を制御するための制御装置と、発光体に電力を供給するための蓄電器と、時間を計る時計と、発光開始を検知するスイッチを配置したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、蓄電器から電力供給することにより止め具のみで発光する。よって、どのような掲示板においても発光することで、掲示物の強調効果を得られる。
【0009】
また、本発明においては、スイッチの操作を制御装置が検知して、発光を始めることにより掲示物の強調効果を得られる。
【0010】
また、本発明においては、制御装置が時計の時刻を計算して決められた時間の経過を検知して発光を停止するため、古い掲示物の強調効果は自動的に終了し、新しい掲示物の強調効果だけが残ることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
新しい掲示物の強調効果だけを残すという目的を、最小の部品点数で実現した。
【実施例1】
【0012】
以下、本発明に係わる止め具の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本発明に係わる止め具の概略構成が示され、図2には、回路のブロックが示されている。
【0014】
ケース1は適宜な合成樹脂で成形されており、発光面2は光が透過する合成樹脂で成形されている。ケース1の底部には掲示板に固定する止め具、例えば磁石3aが固定されている。ケース1にはスイッチ13が取り付けられ、ケース1外部から操作できるよう構成されている。
【0015】
時計14とスイッチ13と蓄電器11と発光体10とは制御装置12に接続し、ケース1に取り付ける。
【0016】
ケース1には、外部から時計14と発光期間と発光方法を設定するための端子4を固定し制御装置12に接続する。
【0017】
発光体10を複数取り付けて、色による強調効果を得ることもできる。
【0018】
制御装置12は発光体10へ供給する電力を制御して光の強度を調整することもできる。
【0019】
時計14の時刻から朝夕の人通りの多い時間帯のみ強調効果を得ることもできる。
【0020】
時計14の時刻から昼と夜で光の強度を調整することもできる。
【0021】
止め具は、マグネット3aの代わりに固定ピン3bにすることもできる。
【0022】
止め具は、底ブタ3cに設けたフックに掛ける為の穴とすることもできる。
【0023】
時計14と発光期間と発光方法の設定は、スイッチ13の操作方法、例えば長押しによる設定モードを設けてスイッチ13で実施することもできる。
【0024】
スイッチ13を複数設けて複数の点滅方法を容易に選択することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
広告媒体の掲示効果を高める為に、通行人が多い時間帯に発光させる用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施例における断面図である。
【図2】本実施例における回路図である。
【図3】本実施例における外観図である。
【図4】本発明の取りうる形態図である。
【符号の説明】
【0027】
1 ケース
2 発行面
3a 磁石
3b 固定ピン
3c 底ブタ
4 端子
10 発光体
11 蓄電器
12 制御装置
13 スイッチ
14 時計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光面を有する止め具において、ケースに備えたスイッチを操作することにより、発光を開始することができることを特徴とする止め具。
【請求項2】
請求項1に記載のケースに、発光期間を検知する時計を有し、時間の経過を計測して自動で発光を停止することができることを特徴とする止め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−261894(P2008−261894A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−102288(P2007−102288)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(592143057)株式会社 サンコー (30)
【Fターム(参考)】