説明

発光装置

【課題】使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置1は、発光部2と太陽光発電部3とが互いの背面同士が対向するように配置された光電変換部A1と、蓄電池4と、発光部2と太陽光発電部3との間に配置された傾斜スイッチ5を備えている。傾斜スイッチ5は、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され光電変換部A1の姿勢を検知する姿勢検知部と、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され蓄電池4を発光部2と太陽光発電部3との一方に択一的に接続させる接続切替部とを備えている。発光装置1は、姿勢検知部により光電変換部A1において太陽光発電部3側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部により蓄電池4が太陽光発電部3に接続され、姿勢検知部により光電変換部A1において発光部2側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部により蓄電池4が発光部2に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電部を備えた発光装置としては、例えば、図16〜図18に示す構成の携帯式の照明装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
この照明装置は、外装ケース101と、この外装ケース101に内蔵している充電できる電池104と、この電池104を充電する太陽電池(太陽光発電部)102と、電池104で点灯されるパネル光源103とを備えている。
【0004】
ここで、照明装置は、外装ケース101の第1の表面111側に太陽電池102を、第2の表面112側にパネル光源103をそれぞれ配置してある。よって、照明装置は、太陽電池102とパネル光源103とが互いに対向する姿勢として配置されている。また、照明装置は、外装ケース101の外周部で、太陽電池102とパネル光源103の外側に電池104が内蔵されている。外装ケース101は、第1ケース101Aと第2ケース101Bとからなる。なお、第1ケース101Aと第2ケース101Bとは、ねじ120により固定されている。
【0005】
パネル光源103は、複数の白色の発光ダイオード130Aからなる点光源130と、これら点光源130の光を反射する反射板131と、この反射板131の表面に配設している光の拡散板132とを備えている。拡散板132は、第1の拡散板132Aと第2の拡散板132Bとを積層してある。
【0006】
したがって、反射板131と拡散板132との間に複数の発光ダイオード130Aからなる点光源130を配置してあるパネル光源103は、点光源130の光を均一に拡散して外部に放射できる。
【0007】
また、この照明装置は、グリップ105の一端部にビーム光源106を、他端部にライトスイッチ141を設けてある。また、この照明装置は、制御回路(図示せず)を備えている。制御回路には、押しボタンスイッチからなるライトスイッチ141、太陽電池102、外部入力コネクタ(図示せず)、USBコネクタ(図示せず)、USBスイッチ144などが接続されている。外部入力コネクタは、ACアダプタ(図示せず)を接続して、電池104を充電する電力を供給する。照明装置は、USBスイッチ144が押されると、電池104の電力を制御回路で所定の電圧に変換してUSBコネクタから出力する。
【0008】
制御回路は、押しボタンスイッチであるライトスイッチ141から入力されるオン信号でパネル光源103とビーム光源106の点灯状態を変更する。制御回路は、例えば、ライトスイッチ141が一回押される毎に、「ビーム光源106を点灯」→「ビーム光源106を消灯してパネル光源103の9個の発光ダイオード130Aを点灯」→「パネル光源103の5個の発光ダイオード130Aを点灯」→「パネル光源103の1個の発光ダイオード130Aを点灯」→「パネル光源103を消灯」の順で、パネル光源103とビーム光源106の点灯状態を切り換える。
【0009】
また、照明装置は、ビーム光源106又はパネル光源103が点灯している状態で、ライトスイッチ141が長押しされると、点灯しているビーム光源106又はパネル光源103を消灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2010−55789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述の照明装置では、電池104の電力でパネル光源103が点灯している状態と太陽電池102により電池104を充電している状態とを切り換えるためには、ユーザが、押しボタンスイッチからなるライトスイッチ141を操作する必要があり、使い勝手が良くなかった。
【0012】
また、上述の照明装置では、ライトスイッチ141を露出させる必要があり、デザイン性が損なわれてしまう懸念があった。
【0013】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能な発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の発光装置は、面状の発光部と面状の太陽光発電部とからなり前記発光部と前記太陽光発電部との互いの背面同士が対向するように配置された光電変換部と、蓄電池と、前記光電変換部の姿勢を検知する姿勢検知部と、前記発光部と前記太陽光発電部との間に配置され前記蓄電池を前記発光部と前記太陽光発電部との一方に択一的に接続させる接続切替部とを備え、前記姿勢検知部により前記光電変換部において前記太陽光発電部側が表側となる姿勢が検知された場合には前記接続切替部により前記蓄電池が前記太陽光発電部に接続され、前記姿勢検知部により前記光電変換部において前記発光部側が表側となる姿勢が検知された場合には前記接続切替部により前記蓄電池が前記発光部に接続されることを特徴とする。
【0015】
この発光装置において、前記姿勢検知部と前記接続切替部とが、1つの傾斜スイッチにより構成されてなることが好ましい。
【0016】
この発光装置において、前記蓄電池は、前記発光部と前記太陽光発電部との間に配置されてなることが好ましい。
【0017】
この発光装置において、前記発光部は、有機エレクトロルミネッセンスパネルからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の発光装置においては、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態1の発光装置の概略断面図である。
【図2】同上の発光装置において発光部を表側とした概略斜視図である。
【図3】同上の発光装置において太陽光発電部を表側とした概略斜視図である。
【図4】同上の発光装置の概略分解斜視図である
【図5】同条の発光装置における有機エレクトロルミネッセンスパネルの概略平面図である。
【図6】同上の発光装置の動作説明図である。
【図7】実施形態2の発光装置の概略断面図である。
【図8】同上の発光装置において発光部を表側とした概略斜視図である。
【図9】同上の発光装置の概略分解斜視図である。
【図10】同上の発光装置の要部側面図である。
【図11】同上の発光装置の動作説明図である。
【図12】実施形態3の発光装置の概略断面図である。
【図13】同上の発光装置の動作説明図である。
【図14】実施形態4の発光装置の概略断面図である。
【図15】同上の発光装置の動作説明図である。
【図16】従来例の携帯式の照明装置の斜視図である。
【図17】図16に示す携帯式の照明装置の背面斜視図である。
【図18】図16に示す携帯式の照明装置のA−A線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施形態1)
以下では、本実施形態の発光装置について図1〜図6に基づいて説明する。
【0021】
発光装置1は、面状の発光部2と面状の太陽光発電部3とからなる光電変換部A1と、蓄電池4とを備えている。光電変換部A1は、発光部2と太陽光発電部3とが、発光部2と太陽光発電部3との互いの背面同士が対向するように配置されている。
【0022】
また、発光装置1は、傾斜スイッチ5を備えている。ここで、傾斜スイッチ5は、発光部2と太陽光発電部3との間に配置されている。本実施形態の発光装置1では、傾斜スイッチ5が、光電変換部A1の姿勢を検知する姿勢検知部51(図6参照)と、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され蓄電池4を発光部2と太陽光発電部3との一方に択一的に接続させる接続切替部52(図6参照)とを備えている。接続切替部52は、c接点構成の接点装置により構成してあるが、特に限定するものではない。
【0023】
発光装置1は、姿勢検知部51により光電変換部A1において太陽光発電部3側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部52により蓄電池4が太陽光発電部3に接続され(図6(b)参照)、姿勢検知部51により光電変換部A1において発光部2側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部52により蓄電池4が発光部2に接続される(図6(a)参照)。ここにおいて、発光装置1は、蓄電池4が太陽光発電部3に接続された状態では、蓄電池4が、太陽光発電部3により充電される。また、発光装置1は、蓄電池4が発光部2に接続された状態では、発光部2が蓄電池4から供給される電力により発光する。要するに、発光装置1は、光電変換部A1の姿勢を検知して太陽光発電部3から蓄電池4への充電経路と蓄電池4から発光部2への給電経路とを択一的に切替可能な傾斜スイッチ5を備えている。
【0024】
発光装置1は、蓄電池4が、発光部2と太陽光発電部3との間に配置されていることが好ましい。これにより、発光装置1は、蓄電池4が、光電変換部A1の側方に配置されている場合に比べて、発光部2および太陽光発電部3それぞれの占有面積の増大を図れるとともに、デザイン性の向上を図れる。
【0025】
発光部2は、平面視形状を矩形状としてある。発光部2は、有機エレクトロルミネッセンスパネル(以下、有機ELパネルと称する)20により構成してある。
【0026】
太陽光発電部3は、平面視形状を矩形状としてある。太陽光発電部3は、太陽電池パネル30により構成してある。
【0027】
また、発光装置1は、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され発光部2の光出力を制御する発光制御部29と、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され太陽光発電部3で発生した電力により蓄電池4を充電する充電制御部39とを備えている。
【0028】
発光装置1は、発光部2、太陽光発電部3、蓄電池4、傾斜スイッチ5、発光制御部29、充電制御部39および回路基板7などを収納する外装ケース8を備えている。
【0029】
以下、発光装置1の各構成要素について詳細に説明する。
【0030】
発光部2を構成する有機ELパネル20としては、例えば、図5に示す構成のものを用いることができる。この有機ELパネル20は、基板21の一表面側に有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と称する)22を有する素子基板23と、基板21の上記一表面側に対向配置され枠状の接合部24を介して素子基板23に接合された封止部材(カバー基板)25とを備えている。有機EL素子22は、基板21の上記一表面側に設けられた第1電極と、基板21の上記一表面側で第1電極に対向した第2電極と、第1電極と第2電極との間にあり少なくとも発光層を含む機能層とを備える。
【0031】
有機ELパネル20は、基板21の他表面を光出射面(発光面)として用いるものである。ここにおいて、基板21としては、ガラス基板を用いている。ガラス基板としては、例えば、ソーダライムガラス基板、無アルカリガラス基板などを用いることができる。
【0032】
基板は、ガラス基板に限らず、例えば、プラスチック基板を用いてもよい。また、プラスチック基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)基板、ポリエチレンナフタレート(PEN)基板、ポリエーテルサルフォン(PES)基板、ポリカーボネート(PC)基板などを用いてもよい。プラスチック基板を用いる場合は、プラスチック基板の表面にSiON膜、SiN膜などを成膜して水分の透過を抑えるようにしてもよい。
【0033】
第1電極は、透明導電性酸化物(Transparent ConductingOxide:TCO)により形成されていることが好ましい。透明導電性酸化物としては、例えば、ITO、AZO、GZO、IZOなどがある。また、第2電極は、金属により形成されていることが好ましい。
【0034】
有機EL素子22は、第1電極が陽極を構成し、第2電極が陰極を構成しているが、第1電極が陰極を構成し、第2電極が陽極を構成してもよい。機能層は、少なくとも発光層を備えていればよく、ホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層および電子注入層などを適宜設けてもよい。また、機能層の積層構造は、特に限定するものではない。
【0035】
また、有機ELパネル20は、有機EL素子22の第1電極に電気的に接続された第1端子部T1と、有機EL素子22の第2電極に電気的に接続された第2端子部T2とを備えている。第1端子部T1および第2端子部T2は、基板21の上記一表面側で有機EL素子22の側方に配置されている。
【0036】
また、有機EL素子22は、第1電極よりも比抵抗の小さな材料により形成され第1電極に電気的に接続された補助電極26を備えていることが好ましい。補助電極26は、例えば、第1電極における基板1側とは反対側の表面の周部に沿って形成することができる。
【0037】
有機ELパネル20は、矩形状の有機EL素子22の所定の平行な2辺の各々に沿ってm個(図5の例では、m=2)の第2端子部T2と〔m+1〕個(図5の例では、3個)の第1端子部T1とが、第2端子部T2の幅方向の両側に第1端子部T1が位置するように配置されている。したがって、図5に示した例では、基板21の長手方向の両端部の各々に、第1端子部T1と第2端子部T2とを備えている。具体的には、有機ELパネル20は、基板21の長手方向の両端部の各々において、3つの第1端子部T1が基板21の短手方向に離間して配置されており、基板21の短手方向において隣り合う第1端子部T1間に第2端子部T2が配置されている。本実施形態では、基板21の上記一表面において長手方向を規定方向としており、素子基板23は、基板21の上記一表面において規定方向の両端部の各々に第1端子部T1および第2端子部T2が配置されている。
【0038】
ここで、第1端子部T1および第2端子部T2の各々は、透明導電性酸化物層と金属層との積層構造を有している。
【0039】
金属層の材料は、例えば、アルミニウム、銀、金、銅、クロム、モリブデン、アルミニウム、パラジウム、スズ、鉛、マグネシウムなどの金属や、これら金属の少なくとも1種を含む合金などが好ましい。また、金属層は、単層構造に限らず、多層構造を採用してもよい。例えば、金属層は、MoNb層/AlNd層/MoNb層の3層構造を採用することができる。この3層構造において、下層のMoNb層は、下地との密着層として設け、上層のMoNb層は、AlNd層の保護層として設けることが好ましい。
【0040】
また、補助電極26の材料としては、例えば、アルミニウム、銀、金、銅、クロム、モリブデン、アルミニウム、パラジウム、スズ、鉛、マグネシウムなどの金属や、これら金属の少なくとも1種を含む合金などが好ましい。また、補助電極26は、単層構造に限らず、多層構造を採用してもよい。例えば、補助電極26は、MoNb層/AlNd層/MoNb層の3層構造を採用することができる。この3層構造において、下層のMoNb層は、下地との密着層として設け、上層のMoNb層は、AlNd層の保護層として設けることが好ましい。
【0041】
また、封止部材25としては、ガラス基板を用いているが、これに限らず、例えば、プラスチック基板を用いてもよい。ガラス基板としては、例えば、ソーダライムガラス基板、無アルカリガラス基板などを用いることができる。また、プラスチック基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)基板、ポリエチレンナフタレート(PEN)基板、ポリエーテルサルフォン(PES)基板、ポリカーボネート(PC)基板などを用いてもよい。プラスチック基板を用いる場合は、プラスチック基板の表面にSiON膜、SiN膜などを成膜して水分の透過を抑えるようにしてもよい。封止部材25の材料としては、基板21の材料との線膨張率差の小さな材料が好ましく、封止部材25と基板21との線膨張率差に起因して発生する応力を低減する観点からは線膨張率差が等しい材料がより好ましい。
【0042】
封止部材25は、上述のように、接合部24を介して素子基板23と接合されている。これにより、封止部材25は、素子基板23との間に有機EL素子22を気密封止する。ここで、接合部24と素子基板23との界面は、接合部24と第1端子部T1との第1界面と、接合部24と第2端子部T2との第2界面と、接合部24と基板21との第3界面とがある。
【0043】
接合部24の材料としては、エポキシ樹脂を用いているが、これに限らず、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などを採用してもよい。エポキシ樹脂、アクリル樹脂およびシリコーン樹脂としては、光硬化型(紫外線硬化型)の接着剤、熱硬化型の接着剤、2液硬化型の接着剤などを用いることができる。また、また、接合部24の材料としては、接着剤に無機フィラー(例えば、シリカ、アルミナなど)を混入させたものを用いることが好ましい。このように無機フィラーを混入させた接着剤を用いて接合部24を形成した場合には、水分の透過率を更に低減することが可能となる。また、接合部24の材料としては、フリット材(例えば、ガラスフリットなど)を用いてもよい。
【0044】
発光部2は、有機ELパネル20により構成してあるが、これに限らず、複数の発光ダイオード(LED)を有するLEDユニットにより構成してもよい。ここにおいて、LEDユニットとしては、例えば、複数のLEDと、これらLEDが実装された実装基板と、これらLEDからの光の配光を制御する配光手段とを備えたものを用いることが好ましい。配光手段としては、例えば、レンズ、拡散板、反射板などの光学要素を適宜組み合わせて用いることができるし、これらの光学要素の1つを用いることもできる。また、LEDユニットとしては、従来例で説明したパネル光源103と同様の構成を採用することもできる。なお、LEDユニットは、複数のLEDが直列接続された回路構成を有してもよいし、並列接続された回路構成を有してもよいし、直並列接続された回路構成を有してもよい。
【0045】
ただし、発光部2は、LEDユニットよりも、有機ELパネル20により構成することが好ましい。これにより、発光装置は、発光部2での発熱量を低減することが可能となるので、より薄型化および軽量化を図ることが可能となり、また、発光部2自体の薄型化も図ることができ、また、指向性が弱くて拡散性が強い、いわゆる柔らかい光(軟らかい光とも呼ばれる)を得ることが可能となる。
【0046】
太陽光発電部3は、1枚の太陽光発電パネル30により構成してある。太陽光発電部3は、1枚の太陽光発電パネル30に限らず、例えば、サイズの小さな複数枚の太陽光発電パネル30を並設したものでもよい。太陽光発電パネル30のサイズ、枚数などは、発電効率や発光装置1のデザイン性などを考慮して適宜設定することもできる。太陽光発電パネル30は、太陽電池からなる。太陽電池としては、例えば、シリコン系の太陽電池、化合物系の太陽電池、有機系の太陽電池などを採用することができる。シリコン系の太陽電池としては、例えば、単結晶シリコン型の太陽電池、多結晶シリコン型の太陽電池、微結晶シリコン型の太陽電池、ヘテロ接合型の太陽電池などを採用することができる。また、化合物系の太陽電池としては、例えば、III−V族他接合型の太陽電池、CIGS系の太陽電池、CdTe型の太陽電池などを採用することができる。また、有機系の太陽電池としては、例えば、色素増感型の太陽電池や、有機半導体型の太陽電池などを採用することができる。
【0047】
蓄電池4としては、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などを用いることができる。発光装置1は、上述のように、蓄電池4が発光部2と太陽光発電部3との間に配置されていることが好ましいが、これに限らず、蓄電池4が光電変換部A1の側方で外装ケース8内に配置された構成としてもよい。
【0048】
発光制御部29は、蓄電池4から電力供給を受けて発光部2を発光させる(点灯させる)。ここにおいて、発光制御部29は、発光部2の駆動電流などを制御することで、発光部2から出力される光量を変化させる調光や、色温度を変化させる調色を行う機能を有することが好ましい。要するに、発光制御部29は、発光部2の調光制御や調色制御が可能な点灯装置により構成することが好ましい。なお、発光制御部29を構成する点灯装置は、蓄電池4の出力電圧を所望の出力電圧に変換するチョッパ回路などのDC−DCコンバータを備えることが好ましい。
【0049】
充電制御部39は、太陽光発電部3で発生した電力を蓄電池4の充電に適した電圧、電流に変換して蓄電池4の充電を行う機能を有する充電回路により構成することが好ましい。また、充電制御部39を構成する充電回路は、蓄電池4の過充電を防止する機能も有することが好ましい。
【0050】
傾斜スイッチ5は、例えば、姿勢検知部51が、筐体と、この筐体内で移動可能な球体とを備え、この球体の位置に従って、c接点構成の接点装置からなる接続切替部52の状態が切り替わるものを用いることができる。なお、姿勢検知部51は、重力方向に対する光電変換部A1の姿勢(傾斜)を検知する。また、光電変換部A1において太陽光発電部3が表側とは、太陽光発電部3の受光面が重力方向とは反対側を向いていることを意味する。
【0051】
回路基板7は、発光部2と太陽光発電部3との間において発光部2から離れて配置されている。この回路基板7は、リジッドなプリント配線板により構成されている。そして、発光装置1は、回路基板7の一面側に蓄電池4、傾斜スイッチ5、発光制御部29および充電制御部39が実装され、他面側に太陽光発電部3が実装されている。
【0052】
外装ケース8は、第1カバー81と、この第1カバー81に結合された第2カバー82とを備えている。
【0053】
第1カバー81は、一面が開放された浅い矩形箱状の形状に形成されている。また、第1カバー81の底壁81aには、太陽光発電部3を露出させる開口窓81bが形成されている。ここで、開口窓81bの開口形状は、矩形状としてあるが、太陽光発電部3を構成する太陽光発電パネル30のサイズや枚数に基づいて、開口サイズや開口窓81bの数などを適宜設定すればおい。第1カバー81は、合成樹脂の成形品により構成されている。
【0054】
第2カバー82は、矩形枠状の第1枠体83と、矩形枠状の第2枠体84とを結合することで形成されている。第1枠体83は、弾性を有する合成樹脂(例えば、PBT、ABSなど)の成形品により構成されている。また、第2枠体84は、合成樹脂の成形品により構成されている。第1枠体81および第2枠体84は、平面視の外形寸法を第2カバー81の外形寸法と合わせてある。また、第1枠体81の厚み寸法は、第2枠体84の厚み寸法を小さく設定してある。第2枠体84の厚み寸法は、発光部2の周部の厚み寸法よりも大きく設定してある。
【0055】
第1枠体83は、第2枠体84との対向面から複数の結合脚83cが突設されており、各結合脚83cの先端部に係合爪83dが突設されている。ここで、第1枠体83の幅方向の中間部から突設されている。また、第2枠体84は、第1枠体83よりも幅狭の矩形枠状の枠本体84aの内側面に、第1枠体83の係合爪83dが係合する複数の係合凹部84dが形成されている。また、第2枠体84は、枠本体84aの内側面から内方へ内鍔片84cが延設されている。
【0056】
第1枠体83と第2枠体84とは、第1枠体83の各結合脚83cの各係合爪83dを、第2枠体84の内側面に形成された係合凹部84dに係合させることにより、結合されている。ここで、発光装置1は、発光部2の周部が、第1枠体83と第2枠体84の内鍔片84cとの間に挟持されている。また、発光装置1は、発光部2を構成している有機ELパネル20の第1端子部T1、第2端子部T2それぞれと電気的に接続される第1電極板91、第2電極板92が、第2枠体84の内鍔片84cに固定されている。第1電極板91は、平面視U字状に形成されており、有機ELパネル20の各第1端子部T1の各々が重なり電気的に接続される複数の電極片91aを備えている。また、第2電極板92は、平面視U字状に形成されており、有機ELパネル20の各第2端子部T2の各々が重なり電気的に接続される複数の電極片92aを備えている。ここで、第1電極板91と第2電極板92とは、第2枠体84の内鍔片84cの厚み方向において、互いに重ならないように形状を設計してある。第1電極板91および第2電極板92は、図示しないリード線などからなる電気接続部を介して回路基板7と電気的に接続されている。よって、発光部2は、回路基板7上の発光制御部39と電気的に接続されている。
【0057】
また、発光装置1は、回路基板7の上記一面側において回路基板7に対向配置される断熱板6(図1参照)を備えている。断熱板6は、蓄電池4と発光部2とを熱絶縁し且つ電気的に絶縁するために設けてある。したがって、断熱板6は、熱絶縁性および電気絶縁性の高い樹脂から形成することが好ましい。断熱板6は、矩形板状に形成されている。断熱板6は、第2枠体84と一体に形成してもよい。
【0058】
回路基板7と断熱板6との間には、両者の距離を規定する複数の柱状のスペーサ9(図示せず)が設けられていることが好ましい。スペーサ9は、熱絶縁性および電気絶縁性の高い樹脂から形成することが好ましい。
【0059】
第1カバー81の周壁の四隅には、第2カバー82の四隅(ここでは、第2枠体84の四隅)から突設された円柱状のボス部82d(図4参照)が嵌入される嵌入穴81d(図4参照)が形成されている。また、第1カバー81には、嵌入穴81dに連通するねじ挿入孔81e(図1参照)が形成されている。したがって、第1カバー81のねじ挿入孔81eに挿入したねじ(図示せず)を第2カバー82のボス部82dのねじ孔81eに螺着することにより、第1カバー81と第2カバー82とが結合される。
【0060】
第2カバー81のねじ挿入孔81eには、第1カバー81と第2カバー82とを結合した後でねじを目隠しする円板状のねじカバー85(図1参照)を配置することが好ましい。これにより、発光装置1は、ねじが見えなくなるので、デザイン性が損なわれるのを抑制でき、外観を向上させることが可能となる。なお、ねじカバー85は、ねじに対して両面テープで固定してあるが、これに限らず、例えば、マグネットで固定してもよい。
【0061】
発光装置1は、姿勢検知部51により光電変換部A1において太陽光発電部3側が表側となる姿勢が検知された場合、図6(b)に示すように接続切替部52により蓄電池4が太陽光発電部3に接続され、姿勢検知部51により光電変換部A1において発光部2側が表側となる姿勢が検知された場合、図6(a)に示すように接続切替部52により蓄電池4が発光部2に接続される。発光装置1は、太陽光発電部3が蓄電池4に接続される場合、太陽光発電部3が充電制御部39を介して蓄電池4に接続され、太陽光発電部3の電力により蓄電池4が充電される。また、発光装置1は、発光部2が蓄電池4に接続される場合、発光部2が発光制御部29を介して蓄電池4に接続され、発光制御部29が蓄電池4からの電力を受けて発光部2を発光させる。
【0062】
以上説明した本実施形態の発光装置1は、面状の発光部2と面状の太陽光発電部3とからなり発光部2と太陽光発電部3との互いの背面同士が対向するように配置された光電変換部A1と、蓄電池4とを備えている。
【0063】
また、発光装置1は、光電変換部A1の姿勢を検知する姿勢検知部51と、発光部2と太陽光発電部3との間に配置され蓄電池4を発光部2と太陽光発電部3との一方に択一的に接続させる接続切替部52とを備えている。そして、発光装置1は、姿勢検知部51により光電変換部A1において太陽光発電部3側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部52により蓄電池4が太陽光発電部3に接続され、姿勢検知部51により光電変換部A1において発光部2側が表側となる姿勢が検知された場合には接続切替部52により蓄電池4が発光部2に接続される。よって、本実施形態の発光装置1では、ユーザが発光装置1の向きを変えることによって、発光部2が発光する状態と、発光部2が消灯する状態とが自動的に切り替わり、しかも、発光部2が消灯した状態では、太陽光発電部3で発生した電力により蓄電部4を充電することが可能となる。要するに、本実施形態の発光装置1では、ユーザが発光装置1の向きを変えることによって、蓄電池4の放電状態と充電状態とを切り替えることが可能となるから、従来のような押しボタンスイッチが不要である。
【0064】
しかして、本実施形態の発光装置1は、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能となる。また、発光装置1は、昼間などの日照時に太陽光発電部3から蓄電部4に充電した電力を、夜間や暗所にて発光部2を発光させるための電力として有効に活用することが可能となるだけでなく、蓄電池4の充電中に蓄電池4の放電による蓄電ロスが生じるのを防止することができる。
【0065】
また、本実施形態の発光装置1は、姿勢検知部51と接続切替部52とが、1つの傾斜スイッチ5により構成されているので、姿勢検知部51と接続切替部52との占有面積を小さくすることが可能となる。要するに、本実施形態の発光装置1では、姿勢検知部51と接続切替部52とが一体となっているので、姿勢検知部51と接続切替部52との占有面積を小さくすることが可能となる。なお、本実施形態では、姿勢検知部51と接続切替部52とを一体に備えた傾斜スイッチ5を用いているが、姿勢検知部51の構成は傾斜センサの構成に限らず、例えば加速度センサなどでもよい。
【0066】
本実施形態の発光装置1は、様々な利用シーンや、利用形態などの用途が考えられる。例えば、本実施形態の発光装置1の用途としては、例えば、インフラが整っていない地域(例えば、開発途上国、砂漠、山岳地帯など)の夜間の照明用途が挙げられる。
【0067】
また、発光装置1の用途としては、海岸でのキャンプ、山でのキャップ、登山などの際の夜間の照明用途が挙げられる。このような場合は、昼間に蓄電池4が充電されるように、車のダッシュボード上に、太陽光発電部3が表側となるようにして載置しておいたり、自転車の籠の中に、太陽光発電部3が表側となるようにして載置しておいたり、籠に吊るしたり、リュックに提げたりすればよい。
【0068】
また、発光装置1の用途としては、難民キャンプや災害被災者の非難施設などにおいての一世帯ごとでの照明用途が挙げられる。
【0069】
また、発光装置1の用途としては、夜間の用事(例えば、トイレ、探し物)の際に使用する懐中電灯の代替用途が挙げられる。
【0070】
また、発光装置1は、ゲームの用途にも使用することができる。例えば、発光装置1を多数用意して、個々の発光装置1をリバーシ(オセロ(登録商標))の石として使用することができる。この場合には、例えば、発光部2が表側の発光装置1を白の石とし、太陽光発電部3が表側の発光装置1を黒の石とみなせばよい。
【0071】
また、発光装置1は、カフェやレストランでキャンドルライトのような雰囲気を演出する照明用途が挙げられる。ここで、発光装置1は、蓄電池4の容量により蓄電池4の放電時間が決まり、この放電時間により発光部2の点灯維持時間が決まるので、テーブルの予約時間の終了の知らせにも使うことができる。
【0072】
また、発光装置1は、夜間のガーデンパーティや、バーベキューパーティなどの際の照明用途として使用することもできる。また、発光装置1は、電源インフラが整っていない工事現場や、掘削作業場や鉱山などでの暗い場所で作業する際の照明用途として使用することができる。このような照明用途で用いる場合には、予備の発光装置1を用意して置いておくことが好ましい。
【0073】
(実施形態2)
以下では、本実施形態の発光装置について図7〜図11に基づいて説明する。
【0074】
本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態1の発光装置1と略同じであり、外装ケース1の第2カバー82の形状などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0075】
本実施形態の発光装置1における第2カバー82は、矩形板状の形状に形成されている。また、第2カバー82は、透光性を有する合成樹脂の成形品により構成されている。発光装置1は、第2カバー82を半透明の合成樹脂により形成しておけば、発光部2の発光時に、より柔らかな光を得ることが可能となる。また、発光装置1は、発光部2が発光していない状態から発光部2が発光する状態に変化する際に、第2カバー82のうち発光部2を構成する有機ELパネル20における有機EL素子22の投影領域2a(図11参照)が、突然光るので、ユーザなどに驚きを与えることも可能となる。
【0076】
本実施形態の発光装置1では、実施形態1の発光装置1と同様、第1カバー81のねじ挿入孔81eに挿入したねじ(図示せず)を第2カバー82のボス部82dのねじ孔81eに螺着することにより、第1カバー81と第2カバー82とが結合される。
【0077】
また、断熱板6は、発光部2と回路基板7とを電気的に接続するリード線などの電気接続部(図示せず)を通すための開口部61(図9参照)が形成されている。発光装置1は、発光部2を構成する有機ELパネル20の第1端子部T1および第2端子部T2に電気的に接続される配線パターンが形成されたフレキシブルプリント配線板(図示せず)を発光部2に接着したものでもよい。この場合は、このフレキシブルプリント配線板と回路基板7とをリード線を介して電気的に接続すればよい。
【0078】
以上説明した本実施形態の発光装置1では、実施形態1と同様、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能となる。
【0079】
また、本実施形態の発光装置1では、第2カバー82の形状を矩形板状として、第2カバー82を半透明の合成樹脂により形成すれば、実施形態1に比べて、外観の一体感を高める可能となり、また、デザイン性を向上させることが可能となる。
【0080】
また、本実施形態の発光装置1では、実施形態1に比べて防水設計が容易となり、防水が必要な箇所にOリングやその他のシーリング材などを適宜箇所に設けることにより、浴槽、プール、水族館、海中などの演出の明かりを提供する用途に用いることが可能となる。
【0081】
(実施形態3)
以下では、本実施形態の発光装置について図12および図13に基づいて説明する。
【0082】
本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態2の発光装置1と略同じであり、別体の給電パッドよりなる給電装置90(図13参照)から送り出された磁気エネルギを受け取って電気エネルギに変換する受電装置10が外装ケース8内に収納されている点などが相違する。なお、実施形態2と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0083】
受電装置10は、回路基板7の上記一面側に実装されている。要するに、受電装置10は、回路基板7において太陽光発電部3が実装された上記他面側とは反対側に実装されている。
【0084】
給電装置90と受電装置10との間のエネルギの伝達には、電磁誘導の原理を用いるものを採用することができる。すなわち、磁性体にコイルを巻装した一対のカプラを設け、両カプラを磁気結合が可能となるように配置し、一方のカプラに給電するとともに他方のカプラで受電する構成を採用することができる。この構成では、給電側のカプラに巻装したコイルに電流を流すことにより、エネルギを伝達することができる。図13では、給電装置10側のカプラのコイルを非接触送電コイル95、受電装置10側のカプラのコイルを非接触受電コイル45として記載してある。
【0085】
発光装置1は、図13(a)に示すように発光部2を表側として給電装置100上に置かれた状態において給電装置90から受電装置10へのエネルギ伝達が可能となり、図13(b)に示すように太陽光発電部3を表側として給電装置90上に置かれた状態において給電装置90から受電装置10へのエネルギ伝達がされないように受電装置10の大きさおよび配置を決めてある。
【0086】
また、給電装置90は、交流電源100から電力が供給されて非接触送電コイル95に流す電流を制御する送電制御部96を備えている。また、受電装置10は、給電装置90から非接触受電コイル45に伝達されたエネルギにより蓄電池4を充電可能な非接触充電制御部46を備えている。
【0087】
したがって、本実施形態の発光装置1では、発光部2を表側として給電装置90上に置いておくだけで蓄電池4の充電が可能となる。
【0088】
また、本実施形態の発光装置1は、非接触充電制御部46が、蓄電池4の充電状況を検知し、蓄電池4の充電容量が発光部2での発光を維持できない充電容量に減る前に、非接触送電コイル95側に信号を送り、非接触給電が開始されるようにしてもよい。これにより、発光装置1は、日照時間が少ないことによる充電容量の不足や、発光部2の発光状態を維持させる時間(点灯維持時間)を長くしたいような状況に対して対応することができる。
【0089】
以上説明した本実施形態の発光装置1では、実施形態2と同様、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能となる。
【0090】
また、図13に示した例では、給電装置90が交流電源100に接続されている(給電装置90の電源コードの一端に設けられた電源プラグが、商用電源のような交流電源から給電されるコンセントに接続されている)が、給電装置90の電源は、電源アダプタを通して得るようにしてもよい。
【0091】
(実施形態4)
以下では、本実施形態の発光装置について図14および図15に基づいて説明する。
【0092】
本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態1の発光装置1と略同じであり、姿勢検知部51と接続切替部52とが別体であり、回路基板7の上記一面側に実装されている点などが相違する。なお、実施形態2と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0093】
本実施形態の発光装置1では、姿勢検知部51の出力に基づいて接続切替部52が切り替えられる。姿勢検知部51としては、例えば、傾斜センサや、加速度センサなどを用いることができる。傾斜センサ、加速度センサそれぞれの検出原理は特に限定するものではない。姿勢検知部51として、傾斜センサや加速度センサを用いる場合には、姿勢検知部51を発光部2と太陽光発電部3との間に配置することができる。また、姿勢検知部51としては、照度センサや赤外線センサなどを用いることもでき、これらを用いる場合には受光部の位置を適宜設定しておくことにより、光電変換部A1の姿勢を検知することが可能となる。また、接続切替部52の構成も、上述の切り替えができるものであれば、c接点構成の接点装置以外の構成でもよい。
【0094】
以上説明した本実施形態の発光装置1では、実施形態2と同様、使い勝手が良く且つデザイン性の向上が可能となる。
【符号の説明】
【0095】
1 発光装置
2 発光部
3 太陽光発電部
4 蓄電池
5 傾斜スイッチ
20 有機エレクトロルミネッセンスパネル
51 姿勢検知部
52 接続切替部
A1 光電変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面状の発光部と面状の太陽光発電部とからなり前記発光部と前記太陽光発電部との互いの背面同士が対向するように配置された光電変換部と、蓄電池と、前記光電変換部の姿勢を検知する姿勢検知部と、前記発光部と前記太陽光発電部との間に配置され前記蓄電池を前記発光部と前記太陽光発電部との一方に択一的に接続させる接続切替部とを備え、前記姿勢検知部により前記光電変換部において前記太陽光発電部側が表側となる姿勢が検知された場合には前記接続切替部により前記蓄電池が前記太陽光発電部に接続され、前記姿勢検知部により前記光電変換部において前記発光部側が表側となる姿勢が検知された場合には前記接続切替部により前記蓄電池が前記発光部に接続されることを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記姿勢検知部と前記接続切替部とが、1つの傾斜スイッチにより構成されてなることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記蓄電池は、前記発光部と前記太陽光発電部との間に配置されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光装置。
【請求項4】
前記発光部は、有機エレクトロルミネッセンスパネルからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−115356(P2013−115356A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262450(P2011−262450)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】