説明

発泡容器成形金型

【課題】発泡容器の側壁に肉盗みを形成する発泡容器成形金型において、成型時間を飛躍的に短縮する。
【解決手段】肉盗みを形成する肉盗み形成用部材7を通気孔18を有するパンチングメタルによって中空に構成し、雌金型3に設けられた開口9に装着する。加熱工程において、肉盗み形成用部材7の通気孔18からキャビティ空間10にスチームを直接的に送り込むことにより、発泡樹脂の加熱に要する時間を飛躍的に短縮する。また、中空の肉盗み形成用部材7によって熱容量が減少することにより、金型2の水冷工程において肉盗み形成用部材7の温度を顕著に低減する。また、真空冷却工程において肉盗み形成用部材7の内面に付着した水滴が気化し、肉盗み形成用部材7から大量の気化熱が奪われるので、肉盗み形成用部材7の冷却に要する時間を飛躍的に短縮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡容器を成形するための金型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、生鮮食品等の収容には、軽量でかつ断熱性に優れた発泡樹脂によって成る発泡容器が広く用いられている。このような発泡容器の底壁及び側壁は、強度を確保するため、ある程度の肉厚が必要とされている。ところが側壁の肉厚を厚く構成した場合、容器成型時に側壁内部の発泡樹脂の加熱や冷却に時間がかかるため、成形時間が長くなることが問題となる。そこで、近年、発泡容器の更なる軽量化と成型時間の短縮を狙って、側壁に肉盗みを形成することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8は、発泡容器の側壁に肉盗みを形成するために、従来の発泡容器成形金型に肉盗み形成用部材を設けて構成された発泡容器成型機の一例を示している。発泡容器成型機200は、キャビティ空間10を区画する雌金型3及び雄金型4を備えた発泡容器成形金型201と、雌金型3を支持する雌型フレーム5と、雄金型4を支持する雄型フレーム6等によって構成されている。雌金型3と雌型フレーム5によって囲まれた雌型フレームチャンバ11及び雄金型4と雄型フレーム6によって囲まれた雄型フレームチャンバ12には、高温・高圧のスチームが充填され、雌金型3及び雄金型4を加熱する。雌金型3の内底面には、発泡容器の側壁に肉盗みを形成するための肉盗み形成用部材202が設けられている。肉盗み形成用部材202と雌金型本体3とを一体的に形成すると雌金型3の形状が複雑となることから、雌金3型の製造コストが高騰する。そこで、肉盗み形成用部材202を別途作成し、雌金型3の内底部に装着してねじ8等で固定する構成が考えられている。このような肉盗み形成用部材202は、通常、その製造コストを考慮してアルミニウム等の鋳造によって形成される中実構造が適当と考えられていた。
【0004】
【特許文献1】特開平11−20870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、中実構造の肉盗み形成用部材202を用いた場合、発泡樹脂の加熱工程(図7中#3参照)において肉盗み形成用部材202からその周辺の発泡樹脂に雌型フレームチャンバ11内のスチームを直接供給することがでないため、発泡樹脂の内部に隅々までスチームを行き渡らせるのに相当の時間を要し、発泡樹脂の加熱に要する時間を飛躍的に短縮することができない。
【0006】
また、発泡容器の成形においては、上記加熱工程で加熱され成形された発泡樹脂の形状を安定させるために、発泡容器を所定の温度以下に冷却した後、離型する必要がある。そのため、離型前に発泡容器成形金型201を後述する水冷及び真空冷却によって所定の温度以下に冷却するようにしている。ところが、中実構造の肉盗み形成用部材202は、熱容量が大きいため、金型の水冷工程(図7中#4参照)において特に肉盗み形成用部材202の先端部の温度が低下しづらいという傾向を有している。また、中実構造の肉盗み形成用部材202は、表面に付着している水滴量が少ないことから、真空冷却工程(図7中#5参照)において気化熱による肉盗み形成用部材202の冷却を効果的に促進できない。
【0007】
これらの結果、発泡容器に肉盗みを形成することにより、成型に要する時間の短縮はある程度実現できるものの、その短縮時間は、肉盗みを形成することから十分に予測できる程度に留まり、飛躍的な成型時間の短縮を実現するのは困難であった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、発泡樹脂の加熱工程、金型の水冷工程及び発泡樹脂の真空冷却工程の各工程において、発泡容器の側壁に肉盗みを形成することから予測できる以上の時間短縮を図ることにより、成型時間の飛躍的な短縮を実現できる発泡容器成形金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、発泡樹脂製の容器を成形するためのキャビティ空間を区画する雌金型及び雄金型を備えた発泡容器成形金型において、雌金型又は雄金型に設けられている開口に装着され、キャビティ空間に突出して、容器の側壁に肉盗みを形成する肉盗み形成用部材をさらに備え、肉盗み形成用部材は、雌金型又は雄金型の外部とキャビティ空間との間で通気性を具備しているものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の発泡容器成形金型において、肉盗み形成用部材が、通気孔を有するパンチングメタルによって構成されているものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発泡容器成形金型において、開口は、雌金型の底面に形成され、肉盗み形成用部材は、雌金型の内底面に装着されるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、容器の側壁に肉盗みを形成する肉盗み形成用部材が、雌金型又は雄金型の外部とキャビティ空間との間で通気性を有し、かつ雌金型又は雄金型に設けられた開口に装着されるので、加熱工程において、肉盗み形成用部材からその周辺のキャビティ空間にスチームを直接的に送り込むことができる。これにより、短時間でスチームを発泡樹脂の内部に隅々まで行き渡らせることができ、発泡樹脂の加熱に要する時間を飛躍的に短縮することができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、肉盗み形成用部材が通気孔が形成されたパンチングメタルによって成るので、肉盗み形成用部材の肉厚を薄くすることができ、肉盗み形成用部材の熱容量を減少させることができる。これにより、金型の水冷工程において肉盗み形成用部材の温度を顕著に低減することができる。また、真空冷却工程において雌金型及び雄金型の外部の空気が減圧されると、パンチングメタルの内面に付着した無数の水滴が気化して肉盗み形成用部材から大量の気化熱が奪われるので、肉盗み形成用部材の冷却効果を飛躍的に高めることができる。以上により、単に発泡容器に肉盗みを形成することから予測される成形時間と比較しても飛躍的な成形時間の短縮を図ることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、肉盗み形成用部材が雌金型の内底面に装着されるので、肉盗みの開口が発泡容器の底面側に形成されることになる。これにより、肉盗みのない従来型の発泡容器と実質的に同等の外観の発泡容器を提供することができる。また、発泡容器の側壁の上面に肉盗みによる凹部が形成されないので、側壁の上面に水等が溜まることがなく、従来型の発泡容器と実質的に同等の使い勝手を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一実施形態による発泡容器成形金型について図面を参照して説明する。図1乃至図3は本発泡容器成形金型によって成型される発泡容器の構成を示している。発泡容器100は、平面視で矩形状の底壁101と底壁101の端縁から起立された側壁102等によって構成されている。側壁102には、肉盗み103が底面側から開口されている。肉盗み103は、発泡容器100の外周に沿って略等間隔に配設されている。
【0016】
図4は、発泡容器100を成型するための発泡容器成形金型を備えた発泡容器成形装置の構成を示している。発泡容器成形装置1は、発泡容器成形金型2と、発泡容器成形金型2の雌金型3を支持する雌型フレーム5と、雄金型4を支持する雄型フレーム6等によって構成されている。
【0017】
発泡容器成形金型2は、発泡容器100を成形するためのキャビティ空間10を区画する雌金型3及び雄金型4等によって構成されている。雌金型3の内底面には、発泡容器100の側壁102に肉盗み103を形成するための肉盗み形成用部材7が突設されている。肉盗み形成用部材7は、発泡容器100の側壁102に複数の肉盗み103を略等間隔で形成できるように、雌金型3の内底面に対して起立姿勢で複数個、略等間隔で配設され、ねじ8によって雌金型3に固定される。肉盗み形成用部材7の側面には、スチーム等の気体が流通可能な通気孔18が形成されている。雌金型3の肉盗み形成用部材7が装着される部分には、開口9が形成されている。本実施形態においては、雌金型3の内底面側から肉盗み形成用部材7が装着される構成としているので、雌金型3を裏返すことなく容易に肉盗み形成用部材7を雌金型3に装着できる。
【0018】
雌金型3と雌型フレーム5によって囲まれた雌型フレームチャンバ11には、後述する加熱工程(図7中#3)において高温・高圧のスチームが充填される。同様に、雄金型4と雄型フレーム6によって囲まれた雄型フレームチャンバ12にも、高温・高圧のスチームが充填される。雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12に充填されるスチームは、後述する加熱工程の後、大気開放される。
【0019】
雌金型3及び雄金型4には、所定の間隔でコアベント15が装着されている。コアベント15には、雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12に充填されたスチームをキャビティ空間10に流通させるためのスリットが形成されている。
【0020】
図5は、肉盗み形成用部材7の構成を示し、図6は、肉盗み形成用部材7を形成するためのパンチングメタルを示している。肉盗み形成用部材7は、板状のパンチングメタル17を加工することにより形成され、雌型フレームチャンバ11とキャビティ空間10との間で通気性を確保するための通気孔18を有している。また、発泡容器100を離型する際に発泡樹脂と通気孔18との引っ掛かりを防止するために、肉盗み形成用部材7には、通常より若干大きめの抜き勾配が設定されている。
【0021】
本実施形態のパンチングメタル17は、肉盗み形成用部材7の円筒部分を形成する円筒部17aと、円筒部17aの下端に形成される鍔部17bと、円筒部17aの上端に形成される蓋部17c等によって構成される。パンチングメタル17の材質には、例えば、ステンレスやアルミニウム等が用いられ、その板厚は、約1mmとされている。円筒部17aには、多数の通気孔18が千鳥状に形成されている。各通気孔18の直径は、キャビティ空間10に充填される発泡樹脂ビーズの直径よりも十分に小さく、例えば0.5〜1.0mmに設定され、各通気孔18は5mm〜10mm程度の間隔で配列されている。
【0022】
肉盗み形成用部材7の組立は、以下の要領でなされる。まず、パンチングメタル17の円筒部17aが巻き込まれ、巻始め端と巻終わり端が突き合わされて溶接される。その後、鍔部17bが外側に折り曲げられる。さらに、円筒部17aの上端に形成されている蓋部17cを内側に折り曲げて、円筒部17aと蓋部17cの接合部が溶接され、肉盗み形成用部材7が完成する。なお、各溶接部分の表面は、サンダ等で研削・平滑化される。
【0023】
以上のような構成を有する発泡容器成形装置1によって発泡容器100を成形する手順について、図7を参照して説明する。まず、雌型フレーム5に対して雄型フレーム6が上方に離れて配置され、発泡容器成形金型2が開放されている状態から、雄型フレーム6が下降して、発泡容器成形金型2が閉じられる(#1)。これにより、雌金型3と雄金型4によって囲まれたキャビティ空間10が区画される。次に、区画されたキャビティ空間10に原料となる発泡樹脂ビーズが充填される(#2)。この発泡樹脂ビーズとは、予め予備発泡されたビーズ状の発泡樹脂であり、その直径は、例えば3mm程度である。
【0024】
その後、雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12に高温・高圧のスチームが充填され、発泡樹脂ビーズが加熱される(#3)。このスチームは、雌金型3及び雄金型4を加熱するだけでなく、コアベント15のスリットを通過して、キャビティ空間10に充填され、発泡樹脂ビーズを加熱・加圧する。これに伴い、発泡樹脂ビーズの気泡内にスチームが充填され、発泡が促進される。また、このとき、雌型フレームチャンバ11に充填されているスチームは、雌金型3の開口9及び肉盗み形成用部材7の通気孔18を通過して、キャビティ空間10に充填され、周辺の発泡樹脂ビーズを加熱・加圧する。これにより、肉盗み形成用部材7の周辺にある発泡樹脂ビーズの発泡が促進されるため、この発泡樹脂の加熱工程を飛躍的に短縮できるようになる。
【0025】
個々の発泡樹脂ビーズが発泡し、互いに密着することにより、発泡容器の形状が形成された後は、雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12内に充填されているスチームを大気に開放し、さらにその後、雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12内に設けられているスプレーノズル(図示せず)から霧状の水滴を雌金型3及び雄金型4に噴霧して、雌金型3及び雄金型4を冷却する(#4)。このとき、開口9を通過した水滴は、肉盗み形成用部材7の内面に付着し、肉盗み形成用部材7を根元部から先端部に亘って冷却する。また、板状のパンチングメタル17から形成された肉盗み形成用部材7は、肉厚が薄く熱容量も小さいため、中実の肉盗み形成用部材202(図8参照)と比較して特にその先端部の温度が顕著に低下する。
【0026】
その後、雌型フレームチャンバ11及び雄型フレームチャンバ12内の空気が真空引きにより吸い出される(#5)。このとき、上記水冷工程において、噴霧した水滴が蒸発し、気化熱が奪われて雌金型3雄金型4及び肉盗み形成用部材7の冷却が促進される。この真空冷却工程においては、肉盗み形成用部材7の内面に付着している無数の水滴が気化するので、肉盗み形成用部材7から大量の気化熱が奪われて、肉盗み形成用部材7の冷却が促進される。特に、中実の肉盗み形成用部材202においては冷却が困難であった先端部を短時間で冷却することができ、発泡樹脂の冷却に要する時間を飛躍的に短縮することが可能になる。
【0027】
発泡樹脂が十分に冷却された後は、雄型フレーム6が上昇して、発泡容器成形金型2が開放される(#6)。このとき、発泡容器100は、雌金型3に密着した状態で雄金型4から分離されるので、雌金型3から離型用の押し出し部材を突出して、発泡容器100を雌金型3から離型する(#7)。
【0028】
以上のように、発泡容器成形金型2によれば、発泡容器100の側壁102に肉盗み103を形成する肉盗み形成用部材7が雌金型3の外部(すなわち雌型フレームチャンバ11)とキャビティ空間10との間で通気性を有し、かつ雌金型3に設けられている開口9に装着されるので、加熱工程(#3)において、肉盗み形成用部材7からその周辺のキャビティ空間10にスチームを直接的に送り込むことができる。これにより、短時間でスチームを発泡樹脂の内部に隅々まで行き渡らせることができ、発泡樹脂の加熱に要する時間を飛躍的に短縮することができる。
【0029】
また、通気孔18が形成されたパンチングメタル17によって肉盗み形成用部材7が構成されているので、肉盗み形成用部材7の肉厚を薄くすることができ、肉盗み形成用部材7の熱容量を減少させることができる。これにより、金型2の水冷工程(#4)において肉盗み形成用部材7の温度を顕著に低減することが可能となる。また、真空冷却工程(#5)において雌型フレームチャンバ11の空気が減圧されると、パンチングメタル17で構成された肉盗み形成用部材7の内面に付着した無数の水滴が気化して肉盗み形成用部材7から大量の気化熱が奪われるので、肉盗み形成用部材7の冷却効果を飛躍的に高めることができる。以上により、単に発泡容器100に肉盗みを形成することから予測される成形時間と比較しても飛躍的な成形時間の短縮を図ることができる。なお、パンチングメタル17によって構成される肉盗み形成用部材7は、中実の肉盗み形成用部材202と比較すると若干のコストアップを伴う。しかしながら、上述したように肉盗み形成用部材7を用いることにより発泡容器100の成形時間を飛躍的に短縮できるので、発泡容器100の生産効率を大幅に高めることができる。従って、肉盗み形成用部材7の製造コストの増加分を短期間に償却することが可能となる。
【0030】
また、肉盗み形成用部材7が雌金型3の内底面に装着されるので、肉盗み103の開口が発泡容器100の底面側に形成されることになる。これにより、肉盗みのない従来型の発泡容器と実質的に同等の外観の発泡容器100を提供することができる。また、発泡容器100の側壁102の上面に肉盗みによる凹部が形成されないので、側壁102の上面に水等が溜まることがなく、従来型の発泡容器と実質的に同等の使い勝手を提供することができる。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、肉盗み形成用部材7は、少なくとも雌型フレームチャンバ11とキャビティ空間10との間で通気性を有するように形成されていればよく、より具体的には、互いに連通する無数の気泡を有する燒結金属によって構成されるものであっても構わない。また、鋳造によって成形された肉盗み形成用部材に微細なきり穴を形成することにより、通気性を確保するように構成されたものであってもよい。
【0032】
また、従来型の発泡容器と実質的に同等の外観及び使い勝手を提供するために、肉盗み形成用部材7が雌金型3に装着される構成が最も望ましいが、肉盗み形成用部材7を雄金型4に装着するように構成してもよい。この場合においては、開口9は、雄金型4における側壁102の頂部に対応する部分に形成されることとなる。また、肉盗み形成用部材7は、開口9に挿入されることにより、雌金型3又は雄金型4に装着される構成であっても構わない。この場合においては、成形された発泡容器100の底面101に、ねじ8等の痕跡が形成されることがない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)は本発明の一実施形態による発泡容器成形金型によって成形された発泡容器の平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図。
【図2】同発泡容器の底面図。
【図3】(a)は図1におけるA−A線断面図、(b)は同B−B線断面図。
【図4】本発明の一実施形態による発泡容器成形金型を備えた発泡容器成形装置の構成を示す断面図。
【図5】同発泡容器成形金型に装着される肉盗み形成用部材の構成を示す斜視図。
【図6】同肉盗み形成用部材を形成するためのパンチングメタルを示す平面図。
【図7】発泡容器の成形工程を示すフローチャート。
【図8】従来の発泡容器成形金型を備えた発泡容器成形装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】
【0034】
2 発泡容器成形金型
3 雌金型
4 雄金型
7 肉盗み形成用部材
9 開口
10 キャビティ空間
17 パンチングメタル
18 通気孔
100 発泡容器
101 底壁
102 側壁
103 肉盗み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡樹脂製の容器を成形するためのキャビティ空間を区画する雌金型及び雄金型を備えた発泡容器成形金型において、
前記雌金型又は雄金型に設けられている開口に装着され、前記キャビティ空間に突出して、容器の側壁に肉盗みを形成する肉盗み形成用部材をさらに備え、
前記肉盗み形成用部材は、前記雌金型又は雄金型の外部とキャビティ空間との間で通気性を具備していることを特徴とする発泡容器成形金型。
【請求項2】
前記肉盗み形成用部材は、通気孔を有するパンチングメタルによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発泡容器成形金型。
【請求項3】
前記開口は、前記雌金型の底面に形成され、前記肉盗み形成用部材は、前記雌金型の内底面に装着されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡容器成形金型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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