説明

皮膚特には女性のバストを介して身体の範囲を刺激するための、手を使う器具、方法、及び、その利用

本発明は手を用いる器具に関している。この器具は柔軟な材料からなり、少なくとも片手を収容するために設計される隙間を形成する上側及び下側から構成されている。手の指のために少なくとも2つの別々の開口が設けられており、また、少なくとも手のひら及び指の領域に、刺激領域が配されている領域を形成されている。本発明はまた、刺激のための方法、及び、上記器具の使用に関している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚特には女性のバストを介して身体部位を刺激するための、手を使う器具、方法、及び、その利用に関している。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一方、大抵の場合は双方のバストサイズがそれぞれの個人の望みを叶えるものではないことや、確実なサイズアップが望まれていること、という様々な問題点が実際的な経験から知られている。
【0003】
その様な望みの場合、プッシュアップブラジャー又はそれに類似のもののような適切な衣類により、現在の身体を支持又は強調するという選択肢が存在する。今日非常によく知られている、通常は液体を充填されたインプラントが入れられる外科的手術によるバストサイズの変更のみが、現在のところ恒久的に大きなバストを可能にする。
【0004】
手術時の麻酔、合併症の危険性、及び、インプラントに関する潜在的な拒絶反応のリスクに起因する、通常の手術の欠点及び危険性以外に、更に加えて、瘢痕化、その種の方法による豊胸における一般的に不自然な概観、及び、イメージ的欠点、並びに、高額な豊胸手術費用が加わる。
【0005】
最後に、体内に異物を有することは当人にとって、物理的及び/または精神的に不快であり得る。加えて、インプラントの充填剤の漏出、低下する不透過性、又は、例えば事故の際の、又は、気圧変化に基づく、力学的負荷による破裂、のような潜在的なリスクにも結びついている。
【0006】
通常のマッサージ器具として、馬巣織りブローブやマッサージブラシを挙げることが出来る。後者はその作用側上に複数の先端部及び突起部を有する。それらは、皮膚上をたどって案内される場合に、軽度の圧痕及びそれに伴う局所的な充血を引起す。また、特許文献1にはマッサージブラシが記載されており、上記ブラシは、ゴム又はラテックス製であってもよく、全ての側で閉じられた空洞を形成し、剛毛の束又は突起部を有して与えられる。上記文献によれば、マッサージブラシの構造は弾力がなく、また、個々の指を介した注意深い刺激は不可能である。特許文献2からは、外側全体に渡っていぼ状突起を有するマッサージグローブが公知である。上記マッサージ手袋は単一の鋳物から形成される。この場合、グローブがその形状ゆえかさばっていること、及び、注意深いマッサージ及び刺激を保証出来ないことが欠点である。更に、ラテックス又はゴムを選択することにより、皮膚表面上での炎症が引起されうる。ラテックス/ゴム‐アレルギーの場合、上記グローブを使用することは出来ない。
【0007】
特許文献3にはマッサージグローブが記載されている。上記マッサージグローブはベルトのセグメントから製造され、また、上記セグメントはその略中央で横へ折られまた互いに接している側縁で縫い合わされる。幅狭側で、それは手のための着用穴を有しまた少なくとも1つの外側表面にブラシを有し、折り返し(Umschlag)は縫い目を解かれており、開口縁は縁取りをつける。皮膚を介する身体領域の慎重な刺激を保証しない、弾力性のない実施は不利である。
【0008】
引用文献4にはマッサージブラシが記載される。上記マッサージブラシは、作用側の非対称で柔軟で弾力性があり変形可能な材料から製造される突起部と共に与えられる。その際それぞれの単独の突起部は互いに向かいあう凹形状部及び凸形状部を有する。それにより、言及された非対称の突起部は、その凸部に圧が加えられる場合はより大きな曲げ抵抗を有し、また、その凹部に圧が加えられる場合はより小さな曲げ抵抗を有する。加えて突起部は前側から後側へ交互に配設される。つまり、その凹部が一方向を指す突起部は、その凹部が他方向を指す別の突起部の隣に存する。
【0009】
【特許文献1】DE806747PS
【特許文献2】ドイツ実用新案DE202005015670U1
【特許文献3】ドイツ実用新案DE8236688U1
【特許文献4】フランス特許出願 Nr.7812063
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、上述の欠点を避けること、及び、手を用いる器具を提供することである。上記手を用いる器具を用いて、身体領域特には女性のバストの皮膚を介しての刺激が行なわれる。本発明の更なる対象は、リスクがなく特定の限度内でバストサイズを大きくする、身体領域特には女性のバストの皮膚を介しての刺激のための方法及び利用である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、手を用いる器具により解決される。その場合、上記器具は柔軟で弾力性のある材料からなりまた上側及び下側から構成され、それらは隙間を形成し当該隙間は少なくとも一方の手を収容するために構成されている。その際、少なくとも一方の手の指のために、少なくとも2つの別々の穴が設けられている。そして、手のひら及び指の範囲には、マッサージ領域が存する範囲が設けられている。
【0012】
本発明の枠内では、「柔軟で弾力性のある材料」なる語は繊維材料と解される。この場合その様な繊維材料は、例えばコットン、ビスコース、亜麻、ココナツ、サイザル、羊毛、又はそれに類するものの様な天然繊維、並びに、多種多様な化学繊維でありうる。変性化学繊維は、例えばアセテート類のような変性天然高分子から構成されてもよく、ここで繊維は、74〜92%の間でアセチルグループの割り当てを有する酢酸セルロースからなると理解される。更にそれらは、ビスコース法により製造される再生セルロースからなるアルギン酸繊維材料を含む。
【0013】
弾力性のある繊維としては通常、天然又は合成ポリイソプロピレン製の繊維が理解される。上記繊維は場合によっては共重合からも構成される。
【0014】
これに加えて、一般に繊維用の再生セルロースから構成されるレーヨンも含まれる。ここではセルロースエーテル類からなるものを用いてもよい。同様に、再生された植物性又は動物性プロテインからなる卵白繊維を使用してもよい。ここでは例示的に、コーン、ピーナツ由来のアーダイン(ピーナツプロテイン)、又は牛乳由来のカゼイン、を列挙する。合成繊維はポリマーから紡がれる。重合繊維はとりわけ、レアビル(Leavil)、モビル(Movil)、サラン(saran)の様なクロロファイバー(clorofiber)を含む。
【0015】
本発明の1つの実施形態では、刺激ゾーンは織物材料であり、特にはテリー織からなる。この場合、心地よい体感が得られるにもかかわらず刺激効果は保証される。同様に、リンネル、サイザル繊維、ココナツ繊維、又は亜麻をマッサージ領域に用いることも可能である。
【0016】
本発明に従う器具は、他の実施形態では、特には対称性を持った突起部を刺激ゾーンに有しており、それらは交互に、より柔軟な部分及びより僅かに柔軟な部分を有する。本発明に従う突起部は薄片から構成されており、上記薄片は互いに交差して、又は、互いに交差せずに、配されている。そして、それらは一方では高められた曲げ抵抗を有し、それにより突起部薄片が縦方向に作用される場合には「ハードな」接触を引起す。それらはもう一方ではより僅かな曲げ抵抗を有し、突起部薄片が横方向に作用される場合には「ソフトな」接触を実現する。突起部は全て同一形状を有する。しかし該突起部は、少なくとも2つの角度方向に従い、以下のように配されている、つまり、本発明に従う器具が動かされる皮膚上で、皮膚がより柔軟な突起部の作用、及び、より僅かに柔軟な突起部の作用、を交互に受るように配されている。
【0017】
柔軟で弾力性があり変形可能な材料からなる複数の隆起した突起部と共に設けられる少なくとも1つの作用側を有する皮膚表面用の手を用いる器具の、本発明に従う他の実施例ではそれは、突起部が交差して又は交差せずに配されている薄片からなること、及び、その薄片の角度方向に応じて少なくとも2つのグループに分けられていること、を特徴とする。その際、手を用いる器具の作用側の上の1つのグループの薄片は、他のグループの突起部と交互に現れる。
【0018】
好ましい実施例に従い、突起部は、その柔軟でゴム状の弾性材料からなる基部と一体的に製造されている。突起部を形成する薄片は、基本的にその基部上で直角に配されている。また上記薄片は円弧形状部を有し、それはその弦形状部(矢の弦のような部分)で基部と接続されている。その際、薄片スライスが取り囲む表面は基本的に球状キャップ形状を有する。
【0019】
第1の実施形態では、突起部は2つの薄片からなる。上記薄片は十字に配されており、上から見るとX形状を有している。1つのグループに属する突起部の、交差した薄片の角度方向は、それが突起部の交差する両薄片の交点を通って延びる軸の周りで回転していることにより、他のグループに属する突起部の、交差した薄片の角度方向と異なる。各々の突起部は二つの薄片の交点を通って延びる軸に関して対称な形状を有している。各々の突起部の交差した2つの薄片は、基本的に互いに直角に配されている。一方、1つのグループの突起部は、他のグループの突起部に対して45°回転されている。突起部の交差した薄片は、有利にはその交点で、その高さの一部にまで切込みを入れられている。
【0020】
他の実施形態では、突起部は交差した薄片からではなく、基本的に互いに平行な薄片から構成されている。1つのグループの突起部薄片の角度方向は、他のグループの突起部薄片の位置に依存する。その際、突起部は4つのグループに分けられており、そして、1つのグループの突起部の薄片は、他のグループの突起部の薄片に対し、45°又はその整数倍回転されている。
【0021】
本発明に従い、突起部を、主として平行に並べて又はサイナス形状(sinus-shaped)に並べて、配置することが出来る。その際、2つの隣り合うサイナス形状の並びは、位相コントラスト状態にあるか、又は、同心円に配置されてもよい。
【0022】
本発明に従う手を用いる器具を刺激ゾーンから構成することができ、上記刺激ゾーンには突起部の柔軟な基部が堅い基部へはめ込まれている。上記器具は、手袋つまり柔軟なポケットから構成されてもよい。その際、少なくとも1つの側で突起部が突出している。更に、1つの実施形態では、本発明に従う手を用いる器具は、突起部の柔軟な基部の範囲に穴をあけられてもよい、また貯蔵系と共に与えられていてもよい。上記貯蔵系は例えばクリーム、ローション、オイル、又は薬学的に活性な混合物を含む。それらは、皮膚表面を刺激する間、精確に調量されて与えられる。
【0023】
本発明の他の実施形態では、手を用いる器具は、身体の反対を向く側で、ディスペンサータンクと共に構成されており、該ディスペンサータンクはチューブ系を介してマッサージ領域と接続されている。上記チューブ系を介して、粘性媒体及び/または流動媒体が、マッサージ領域へ供給される。流動媒体は、皮膚の刺激を保証する上述の調合を含んでいる。この際、1つの実施形態では、ディスペンサータンクを手の甲の部分にのみ配設してもよい。粘性媒体及び/または僅かに流動性のある媒体を注入するための注入開口部は、逆止弁によって、例えばチェックバルブ又はそれに類するものによって、開放可能な方法で閉栓される。片手又は両手を握ることで、圧を介して、粘性媒体及び/または僅かに流動性のある媒体は、ディスペンサータンクから様々な大きさの放出開口部へと運ばれる。大きな放出開口部から媒体が広範囲に広げられる間、小さい開口部を介して、刺激の間のマイクロ調量(micro-dosing)が皮膚と接触することで初めて行なわれる。使用に応じて、本発明に従う器具は、大きな放出開口部のみ、又はマイクロ放出開口部のみ、又は両方の放出開口部を有して与えられる。放出開口部は、マイクロ調量用には1mmまでの直径を有し、また、広域的な調量の場合には4mmまでの直径を有する。より粘性のある流体が使用される実施形態では、本発明に従う器具は2.5mmから6mmの直径を有する放出開口部と共に形成される。
【0024】
他の実施例では、ディスペンサータンクからのチューブは指の間を延びる。指を閉じることによって、流動媒体を放出開口部へ運ぶ圧が発生される。柔軟で弾性のある材料又は織物材料を用いる場合、調量は、少数の放出開口部により広域で、又は、マイクロ調量の形でより多くの放出開口部を介して、行なうことが出来る。小さな放出開口部に対する大きな放出開口部の比は、1対10から2対8の値を取りうる。
【0025】
本発明に従う手を用いる器具が、指の第1関節の範囲に、薄片、突起部又はそれに類するものを有する刺激ゾーンを含む場合、この刺激ゾーン内に放出開口部を配してもよい。加えて、より大きな放出開口部を手のひら及び指の第2及び/または第3関節に配してもよい。
【0026】
例えば、レジノイド類、樹脂類、濃縮物類、及び、合成香料成分類によって、皮膚の刺激を行なうことが出来る、その際それらは、飽和化合物及び不飽和化合物、脂肪族化合物、炭素環式化合物、複素環式化合物を含んだ、炭水化物類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、エーテル類、酸類、エステル類、アセクタル類、ケタイン類、ニトリル類等である。この場合、好ましくは以下の化合物が挙げられる、つまり、ヨーロッパモミオイル(シルバーファーオイル)、トウヒオイル(トウヒの針葉のオイル)、マウンテンパインオイル(松の精油)、パインニードルオイル(松葉油)、ジュニパーベリーオイル、ラベンダーオイル、ローズマリーオイル、タイムオイル、ヒマラヤスギオイル(シーダーウッドオイル)、レモンオイル、マンダリンオイル、橙皮油(ビターオレンジオイル)、パルマローザオイル、ゼラニウムオイル、プチグレインオイル(プチグレーンオイル)、グアヤックウッドオイル(リグナムバイタオイル、ユソウボクオイル)、酢酸ボルニル、ボルニルバレリアネート(bornyl valerianate)、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、ゲラニオール、ヘリオトロピン、リナボール(linabol)、フェニルエチルアルコール(フェネチルアルコール)、テルピネオール、合成シベット(合成霊猫香、cibet artificial)、酢酸ゲラニオール、リナロール(linalool)、酢酸リナリル(リナリルアセテート)、テトラヒドロリナロール、レモンオイルアセテート(lemon oil acetate)、ジヒドロミルセノール、酢酸ジヒドロミルセニル(ジヒドロミルセニルアセテート)、テトラヒドロミセノール、酢酸テルピネオール(テルピネオールアセテート)、ノポール(nopol)、酢酸ノピル(ノピルアセテート)、2−フェニルエタノール、酢酸2−フェニルエチル(2−フェニルエチルアセテート)、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル(ベンジルアセテート)、サリチル酸ベンジル(ベンジルサリチレート)、安息香酸ベンジル、酢酸スチラリル(スチラリルアセテート)、サリチル酸アミル(アミルサリチレート)、ジメチルベンジルカルビノール、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート(trichloromethylphenycarbinyl acetate)、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート(酢酸ブチルシクロヘキシル、p-tert-Butylcyclohexyl acetate)、酢酸イソノニル(イソノニルアセテート、isononyl acetate)、ベチベリルアセテート(vetiveryl acetate)、ベチベロール(vetiverol)、α‐n‐アミルシンナミックアルデヒド(α-n-amyl cinammic aldehyde)、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド(α-hexyl cinammic aldehyde)、2‐メチル‐3‐(p‐tert‐ブチルフェニル)プロパナール(2-methyl-3-(p-tert-butylphenyl) propanal)、2‐メチル‐3‐(p‐イソプロピルフェニル)プロパナール(2-methyl-3-(p-isopropylphenyl) propanal)、3‐(p‐tert‐ブチルフェニル)プロパナール(3-(p-tert-butylphenyl) propanal)、酢酸トリシクロデセニル(tricyclodecenyl acetate)、トリシクロデセニルプロピオネート(tricyclodecenyl propionate)、4(4‐ヒドロキシ‐4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセンカルバルデヒド(4(4-hydroxy-4-methyl pentyl)-3-cyclohexenecarbaldehyde)、4‐(4‐メチル‐3‐ペンタニル)‐3‐シクロヘキセンカルバルデヒド(4-(4-methyl-3-pentanyl)-3-cyclohexenecarbaldehyde)、4‐アセトキシ‐3‐ペンチルテトラヒドロピラン(4-acetoxy-3-pentyltetrahydropyran)、メチルジヒドロジャスモネート(methyl dihydrojasmonate)、2‐n‐ヘプチルシクロペンタノン(2-n-heptylcyclopentanon)、3‐メチル‐2‐ペンチルシクロメンタノン(3-methyl-2-pentylcyclopentanon)、n‐デカナール(n-decanal)、n‐ドデカナール(n-dodecanal)、9‐デカノール‐1(9-decanol-1)、フェノールエチルイソブチレート(phenol ethyl isobutyrate)、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセテート(phenylacetaldehyde dimethyl acetate)、フェニルアセトアルデヒド(phenylacetaldehyde)、ジエチルアセタール(diethyl acetal)、ゲラノニトリル(geranonitril)、シトロネロニトリル(citronellonitril)、セドリルアセテート(cedryl acetate)、3‐イソカンフィルシクロヘキサノール(3-isocamphylcyclohexanol)、セドリルメチルエーテル(cedryl methyl ether)、イソロンギフォラノン(isolongifolanon)、オーベピンニトリル(aubepinenitril)、オーベピン(aubepin)、ヘリオトロピン(heliotropin)、クマリン(coumarin)、オイゲノール(eugenol)、バニリン(vanillin)、ジフェニルオキシド(diphenyl oxide)、ヒドロキシシトロネラール(hydroxycitronellal)、イオノン(ionon)、メチルイオノン(methyl ionon)、イソメチルイオノン(isomethyl ionon)、シス‐3‐ヘキセノール及びそのエステル(cis-3-hexenol and esters thereof)、インダン(indane)、ムスク、テトラリンムスク(tetralin musk)、イソクロマンムスク(isochroman musk)、大環状ケトン類(macrocyclic ketones)、ムスクアクロラクトン(musk acrolactone)が挙げられている。
【0027】
その他の刺激のための活性薬剤として、例示的に再潤滑剤(relubricating agents)、抗菌性活性薬剤、角質溶解的及び角膜形成的に作用する物質、消炎薬、調合薬的活性薬剤、及び、それらに類するものに言及する。
【0028】
本発明の枠内の再潤滑剤は、新油性の(脂質のような)物質を含み、上記物質は、洗浄/クリーニングプロセスの間に皮膚により吸収され、それによって皮膚脱脂の間に反対に作用する。上記皮膚脱脂は対応する美容物質の界面活性成分により引起される。水溶性に調整されたトリグリセリド類、(エトキシル化された)部分グリセリド類(partial glycerides)、脂肪酸アルカノールアミド類、脂肪酸ポリグリコールエステル類、直鎖脂肪酸類又は分岐脂肪酸類、及び、脂肪アルコール類、並びに、ラノリン誘導体類及びレシチン誘導体類(lanoline and lecithin derivatives)が、再平滑剤又は再グリーシング剤とも呼ばれる再潤滑剤の例である。
【0029】
微生物を破壊するために或いはその成長を妨げるために、抗菌性活性薬剤が用いられ、それはより長い反応時間では最終的に死滅を導く。抗菌剤は主に保存料(防腐剤)として美容分野で用いられている。脱臭効果のある物質も抗菌的に作用しうる。保存料としてはここで、p‐ヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)、イミダゾリジニル尿素、ホルムアルデヒド、ソルビン酸、ブロノポール、デヒドロ酢酸、安息香酸、サリチル酸、が挙げられる。脱臭効果のある物質は、オレイン酸亜鉛(Zinkriemoleat)、トリドサン(tridossan)、ウンデシレン酸アルキロルアミド(undecylenic acid alkylolamide)、クエン酸トリエチルエステル、クロルヘキシジン、及び、誘導体などである。
【0030】
充血化作用のある薬剤は、皮膚温度を上昇させて又は皮膚緊張を高めて、皮膚の血流循環を活発にする物質を含んでいる。増加された血流循環促進効果を有する物質は、特に皮膚の血液循環を高めるためのマッサージと結びついて用いられる。加えてそれらは、マウンテンパイン、ラベンダー、ローズマリー、ジュニパーベリー、トチノキエキス、バーチリーフエキス、ヘイフラワーエキス、エチルアセテート、イラクサエキス、ショウノウ、メンソール、ニコチン酸及びそのエステル類、ペパーミントオイル、ローズマリーエキス、ユーカリ類、及び、カラマツテレビン油、の様なエーテル油類を含む。
【0031】
角質化効果を有する物質は、上皮細胞の角質の形成を促進する物質を含む。
【0032】
本発明をより理解するため、以下に、図中に示される2つの実施形態が例示的に記載されるが、それに制限されるわけではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1には、手を使う器具1の実施が五指手袋形状で示されている。上記手袋は、手のひら側の全ての指先、及び、手のひらの手首付近に、刺激ゾーン11を有する。この実施の場合、刺激ゾーンに使用される材料は、例えばコットン、ビスコース、アマ、ココナッツ、サイザル又は羊毛又はそれに類似するものような天然繊維、又は、化学繊維を含むことが出来る。好ましくはタオル地材料である。
【0034】
図2には、手を使う器具のその他の実施形態が示されている。この場合は、親指は単独でそして他の4本の指はまとめて1つのポケットに配される手袋である。上記手袋の下側(手のひら側)は全て、刺激ゾーンとして形成されている。ここで、図1に従って、又は、図3から8に従う実施と共に、柔軟な繊維材料を使用することが出来る。
【0035】
図2aには手を使う器具のその他の実施形態が示されている。この場合それは図2に従う手袋である。刺激ゾーン11内には放出開口部13が形成されている。この放出開口部はディスペンサータンクのホース系と接続されている。
【0036】
図3及び図4には、皮膚表面特には女性の乳房を刺激するための刺激ゾーンを、その全体を符号11で表した。縁2は全ての適した材料から、例えば弾力性があり柔軟なプラスチック物質から、製造することが出来る。縁の片側には縦長の空洞が存する。その縦断面は基本的に楕円形である。言及された空洞の内側には曲げやすい基部4が配設されている。皮膚表面を刺激するために利用される突起部5a、5bが、上記基部から突出している。
【0037】
この例の場合、基部4及び突起部5aは、ゴム状で柔軟な材料からの成型により、一体的に製造されている。柔軟な基部4は柔らかい楕円形のプレートから構成され、その表面は縁2に存する空洞よりも若干高い位置にある。そのため、柔軟な基部4は、縁2に取付けられた後、外側へ凸の湾曲形状を有する。
【0038】
突起部5aの形状は、突起部5bの形状と正確に一致し、その角度方向のみがずらされている。上記のように、突起部5a、5bは十字形状(X形状)を有し、その際突起部を形成する二つの交差した薄片6は互いに直角な状態にある。突起部5a、5bは二つの交差した薄片6の交点を通る軸に関して対称なパターンを有する。突起部の二つの交差した薄片6は、柔軟な基部4上に基本的に垂直に配され、その際、それぞれ円弧形状部を有し、それはその弦形状部により柔軟な基部4と接続されている。この例では交差した薄片6の最大高さは2〜15mm、その最大長さは2〜20mm、及びその最大厚みは1〜3mmである。
【0039】
突起部5a、5bは、1〜11.2mmの側長と共に、正方網目パターンに従って配置されている。突起部5aの交差した2つの薄片6の、1つの薄片は図3の器具の軸に対し長手方向に平行に配設されている。それに対し、突起部5bの二つの交差した薄片は、器具の軸17に対し45°の角度を形成する。突起部5aの交差する薄片は、突起部5bの交差する薄片に対して45°の角度のずれを有する。
【0040】
記載された手を用いるマッサージ器具が、皮膚表面上でその長手軸17に対して平行に動かされる場合、突起部5bの負荷が2つの交差した薄片の間でV字に閉じた角の中で行なわれる間、突起部5aの負荷はその2つの交差した薄片の1つの長手方向で発生する。また、突起部5bの2つの交差した薄片は、横側で負荷を受ける、そしてその結果、長手方向で負荷を受ける突起部5aの薄片よりも僅かな曲げ抵抗を有する。手を用いるマッサージ器具1がその軸17に対して平行に動かされる場合、突起部5aは、その角度配置の結果、突起部5bよりも僅かにしか柔軟ではない(突起部5bよりも硬い)。それゆえに肌との接触の際、突起部5aは「より硬い」、また、突起部5bは「より柔らかい」、と認識される。
【0041】
それゆえ、刺激が直線的に動いて行なわれ、手を用いる器具をその軸17に対して平行又は直角に動かす場合、上記器具が動いている皮膚ゾーンは、複数の整列された突起部5a及び5bの作用を受ける、その時上記突起部は交互に、より柔軟性があるかまたより僅かにしか柔軟性がない。突起部列による皮膚の摩擦は、皮膚上に、波状又はサイナス形状の圧痕を生じる。上記圧痕は連続的に続く突起部列5a、5bに起因して変化する。それゆえこの刺激は非常に効果的であり、また処置される皮膚ゾーンに適切な充血を引起す。上記充血は、用いられる様々なクリーム、ローション、オイル又は調合薬剤が浸透する(入り込む)ことを促進する。
【0042】
図3aでは、基部4により大きな放出開口部13が示されている。突起部5a、5bの周囲の直ぐ近くに、より小さい放出開口部12が認識出来る。これらは、薄片が皮膚と接触する際の、マイクロ調量に利用される。
【0043】
図4aでは、基部4上の二つの交差した薄片6が示されている。突起部5aの形状は突起部5bの形状と正確に一致し、その角度方向のみがずらされている。上から見ると、突起部5a、5bは十字形状(X形状)を有しており、その際突起部を形成する二つの交差した薄片6は互いに直角な状態にある。突起部5a、5bは二つの交差した薄片6の交点を通る軸に関して対称なパターンを有する。突起部の二つの交差した薄片6は、基本的に柔軟な基部4上で垂直に配されている。交点の範囲内にはマイクロ調量用の放出開口部13が存する。
【0044】
図5及び図6には、交差した薄片からなる図3及び図4の突起部の実施形態が示されている。図5及び図6の二つの交差した薄片7も、図3及び図4の交差した薄片6と同様に、互いに直交した状態にある。それらは基本的にそれぞれ円弧形状を有し、その弦形状部によって柔軟な基部4と接続されている。二つの交差した薄片7の縁9を取り囲む面は、基本的に半球形状を有する。上から見ると、二つの交差した薄片7の下端部は拡がっている。同様に二つの交差した薄片7の中央部分もまた、柔軟な基部8と接続されているゾーンの方向(図6)で、拡がっている。薄片はその交点でその高さの2/3にまで切込みを入れられ、その際2つのスリット10は、図6から認識できるように、十字形状を有し、又、それは2つの交差した薄片7に対し45°ずらされている。
【0045】
二つの交差した薄片7からなる突起部は、二つのスリット10が突起部を柔らかくする点で異なっているが、図1及び図2の突起部のように、同等の刺激効果を有する。
【0046】
図5a及び図6aは、図5及び図6とは異なる、放出開口部12或いは13を有する薄片を示している。図5aにはマイクロ調量用の放出開口部13のみが形成されている一方で、図6aにはマイクロ調量用の放出開口部13に加えて、広域調量用の放出開口部12も示されている。
【0047】
図7及び図8は本発明に従うマッサージ面の他の実施形態を示す。縁20には基本的に周りを回る楕円状の空洞が存する。上記空洞には柔軟な基部21がその外周にはめ込まれている。柔軟な基部21上で、突起部22a、22b、22c、22dの4グループが、外へ突き出ている。突起部22a、22b、22c、22dは、柔軟で弾力性のあるゴム状材料から、柔軟な基部21と一体的に製造されている。
【0048】
突起部は柔軟な基部21の上に正方網目パターンで配設される。突起部22a、22b、22c、22dは全て同一の形状を有し、それらは相対的な角度方向によってのみ異なる。突起部22a、22b、22c、22dは4つの基本的に平行な薄片23からなり、上記薄片は柔軟な基部21の上に垂直に配されている。それぞれの薄片23は、円弧形状を有し、また、その弓弦形状部で柔軟な基部21と接続されている。突起部の4つの薄片23を取り囲む表面は、球状キャップ形状を有する。薄片23の厚みはその端部に向かい僅かに増す。
【0049】
図7から認識できるように、突起部22aの薄片はブラシ軸24に対して平行にのびる。同一のグループ22a、22b、22c、22dの突起部の薄片23は、他のグループの突起部の薄片23に関して、45°又は45°の整数倍ずらされて配されている。同一グループの突起部は、柔軟な基部21aの上で他のグループの突起部と交互して現れる。
【0050】
手を用いる器具が皮膚表面の上で器具の軸17に対して平行に動かされる場合、突起部22cの負荷が薄片23の面上へ垂直に生じるのに対し、突起部22aは薄片23の長手方向で負荷を与えられる。突起部22b及び22dは、45°の角度ではあるが、同様に横方向で負荷を与えられる。従って、横方向で負荷を与えられる突起部22b、22c、22dの薄片23は、長手方向で負荷を与えられる突起部22aの薄片よりも、僅かな曲げ抵抗を有する。それゆえ、器具がその軸17に対して平行に皮膚の表面上を動く場合、突起部22aは、突起部22b、22dよりも硬く、また他方で後者は突起部22cよりも若干硬い。
【0051】
本発明に従う手を用いる器具の、この実施例により獲得された刺激作用は、図3及び図4の装置により達成される作用に類似する。両実施形態で本発明に従う器具が、強めのマッサージが行なわれる場合でさえも、摩擦による皮膚層の擦過も負傷も導かないことが認識されるだろう。それは突起部5a、5b、22a、22b、22c、22dが柔軟な材料から製造されており、また、交差した又は交差しない突起部が丸められた形状を有するからである。
【0052】
図7aには、刺激ゾーン11上で、突起部5a、5b、22a、22b、22c、22dの周辺に液状媒体を広範囲に広げるための放出開口部12に加えて、マイクロ調量用の放出開口部13が表されている。
【0053】
放出開口部12を有し薄片から構成される単独の系23のため、刺激ゾーンが、再度詳細に示されている。
【0054】
本発明の枠内での刺激を目的とする織物としてはとりわけ、織物の表面から上述のように突き出た部位を有する織物が理解される。
【0055】
ドイツ特許出願公開第2338486号から、特にはタオル用の布地が公知であり、織布から突き出る、ネップ、ループ、又はちょう結び形状の突起を有する。上記突起は合成物質で覆われている。それにより、これらの突起は皮膚の上でマッサージ効果を発揮する。突起は紐又はストラップを用いて形成され、それらの材料は織物の材料とは異なっており、また、それらは織物に固定されている、特には縫い付けられている。少なくとも1つの織物面に紐又はストラップを取付けることは、製造において容易である。そして、様々な紐又はストラップを、マッサージの目標や使用者の要求に応じて、同一の布地に取付けることが出来る。それにより、必要に応じて様々なマッサージ効果を達成することが出来る。また、タオル上に異なる紐を交替に並存して取り付けることさえ可能である。それにより最適なマッサージ効果が達成される。
【0056】
紐又はストラップは、天然繊維、特にはサイザル又はヘチマからなる。しかしながら、代わりに又は追加的に、紐は合成物質から構成されてもよい。紐の表面がザラザラしている場合、特に良好なマッサージ効果が達成される。
【0057】
このように製造される布地は、例えば浴用タオル、手袋、マッサージバスグローブ、マッサージタオルとして用いられてもよいし、その他のマッサージ器具と共同で用いられてもよい。特には特別なフェイシャルマッサージ、ベルト、マッサージカフスのため、又は、例えばバスローブのような浴用衣装を製造するために用いることが出来る。本発明の実施例は以下に詳細に記載される。
【0058】
タオルの布地の片面又は両面或いは片側又は両側には、規則的な間隔で紐又はストラップが、互いに平行でタオル面の上方へ突き出るように縫い付けられている。しかしながらその代わりに、これらの紐又はストラップが、互いに交差してもよいし、又、相互に異なる間隔であってもよい。紐又はストラップの径は等しいか又は異なっている。更に、紐又はストラップは、マッサージ効果を高めるために、隆起、及び/または、荒さを有してもよい。
【0059】
ここで非図示の本発明の更なる実施では、手を用いる器具は、柔軟な材料からなり、上側及び下側から構成されており、少なくとも片手を収容するために構成される隙間を形成し、その際手の指用に2つの別々の開口が設けられており、少なくとも手のひら及び指の領域上に刺激領域を形成する領域が構成されており、寸法は個人の身体を覆うため手用の開口部の左右側で柔軟な材料が重なって構成されているように選択されるような器具を含む。
【0060】
本発明の更なる対象は、女性の少なくとも一方のバストの美容的な変化のための、身体部分の刺激である。その際、特には手を用いる刺激によって、刺激されるバストの成長が、このバストの美容的なサイズ補正のために、目標を定めて促される。これにより、外科的な措置及びそれに基づく不利益なしに、バストサイズの増加を目標を定めて達成することが出来る。
【0061】
特に、刺激は所望の刺激の成果に応じ、時間的に間隔をとった刺激インターバルで、2週間から12週間、特には4週間の、全期間に渡って行なわれる。それにより先ず、刺激期間の間に、胸部での引っ張られる感覚が導かれ、それにより、胸部の腺がマッサージにより成長する刺激を与えられるので、胸部が成長を開始する前兆となる。
【0062】
処理の最初の3週間では、サイズの変化は僅かにのみ確認出来る。しかしながら刺激の4週目からは、サイズは目に見えて増加する。
【0063】
本発明に従い、刺激は、所望の刺激の成果に応じて、刺激ごとに5分から60分間、特には15から30分間、継続して行なわれうる。15から25分のインターバルが特に好まれる。
【0064】
有利な方法では、マッサージはその都度直線的に胸部外側から胸部中央へと行なわれ、そのようにして、星形状にのびてマッサージされてもよいし、又は、連続して及び/または交互に左から右、上から下、右から左等へマッサージされてもよい。その場合、マッサージは様々な位置で円を描くように異なる方向へ向かって行なわれる。しかしながらまた、時間的又は空間的な分布及び方向に関し、任意の分布パターンも可能である。
【0065】
一方で、乳首はマッサージの間刺激を省かれる、それは物理的刺激、及び、個人の不快感を避けるためであり、また、乳首は成長し得ないからである。
本発明に従いマッサージが、それぞれの個人の解剖学的前提に応じて、両方のバストのために、それぞれ異なる長さ、及び/または、異なる強さで行なわれるので、達成される成長を厳密に本人の望みに合わせることが出来る。
【0066】
本発明の更なる対象は、身体領域特には女性のバストを刺激するための手を用いる器具の使用である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】手を使う器具の実施の図である。
【図2】本発明に従う手を使う器具の他の実施形態の図である。
【図2a】流体媒体用の開口部のための三角形構造を有する、本発明に従う手を使う器具の他の実施形態の図である。
【図3】本発明に従う実施形態の本発明に従う刺激部分を上から見た図である。
【図3a】本発明に従う実施形態の図3の刺激部分を上から見た図であり、液体媒体又は低粘性媒体のために異なる大きさの開口部を有している。
【図4】2つの交差した薄片の拡大斜視図であり、それは図3の手を用いる器具上に示されるような突起部を形成する。
【図4a】2つの交差した薄片の拡大斜視図であり、それは図3aのように液体媒体又は低粘性媒体のために小さな開口部を有する突起部を形成する。
【図5】図4に類似の図であり、2つの交差する薄片はその交点で特定の深さの切込みを有して設けられている。
【図5a】図4に類似の図であり、2つの交差した薄片はその交点において特定の深さの切込みと共に設けられており、また、流体媒体用の追加の開口部を有している。
【図6】図5の2つの交差した薄片を上から見た図である。
【図6a】図5aの流体媒体用の追加の開口部を有する2つの交差した薄片を上から見た図である。
【図7】突起部で平行に配される薄片を有する、第2の実施形態の本発明に従う刺激ゾーンを上から見た図である。
【図7a】突起部にて平行に配される薄片及び流体媒体用の追加の開口部を有する、第2の実施形態の本発明に従う刺激ゾーンを上から見た図である。
【図8】図7に従う突起部の拡大斜視図である。
【図8a】図7aに従う調量開口部を有する突起部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
4 基部
5a 突起部
5b 突起部
6 薄片
7 薄片
8 基部
21 基部
22a 突起部
22b 突起部
22c 突起部
22d 突起部
23 薄片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手を用いる器具において、該器具が、柔軟な材料からなること、及び、少なくとも片手を収容するために設計される隙間を形成する上部及び下部から構成されること、その際手の指のために少なくとも2つの別々の開口が設けられており、又、少なくとも手のひら及び指の範囲に、刺激領域が配されている領域が形成されていることを特徴とする手を用いる器具。
【請求項2】
請求項1に記載の手を用いる器具において、刺激領域が柔軟で弾力性のある材料から構成されることを特徴とする器具。
【請求項3】
請求項1に記載の手を用いる器具において、刺激領域が柔軟で弾力性のある繊維材料から構成されることを特徴とする器具。
【請求項4】
請求項1に記載の手を用いる器具において、刺激領域が柔軟な天然物質、特にはテリー織、から構成されることを特徴とする器具。
【請求項5】
請求項1に記載の手を用いる器具において、刺激領域が柔軟で弾力性のある合成物質から構成されることを特徴とする器具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、刺激領域から構成される少なくとも1つの作用側が、柔軟で弾力性のある変形可能な材料から突き出る複数の突起部と共に設けられ、その際該突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)は交差する又は交差しない薄片(6、7又は23)から構成され、また、その薄片(6、7、23)の角配置に従い少なくとも2つのグループに分けられ、その場合同一のグループの突起部は、器具の作用側上で、他のグループの突起部と交互に配されていることを特徴とする器具。
【請求項7】
請求項1に記載の手を用いる器具において、突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)が、その基部と一体的に、ゴム状で柔軟な材料から製造されていることを特徴とする器具。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)を形成する薄片(6、7又は23)が、基本的に直角にその基部(4、8又は21)上に配されており、また、円弧状部を有し、その際それらはその弦形状部により柔軟な基部と接続されていることを特徴とする器具。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、それぞれの突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)に属する薄片(6、7又は23)の縁を取り囲む表面が、基本的に球状キャップ形状を有することを特徴とする器具。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、刺激領域の突起部(5a、5b)が2つの交差する薄片(6、7)から構成されており、それらは上から見ると十字形状(X形状)をしており、その際、1つのグループに属する突起部(5a又は5b)の交差する薄片(6、7)の角度方向は、それが突起部(5a、5b)の交差する両方の薄片(6、7)の交点を通ってのびる軸の周りで回転されていることによって、他のグループに属する突起部(5a又は5b)の交差する薄片(6、7)の角度方向と区別されることを特徴とする器具。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、両突起部(5a、5b)が軸に関して対称であり、上記軸は突起部を構成する2つの交差した薄片(6、7)の交点を通って延びることを特徴とする器具。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、それぞれの突起部(5a、5b)の交差する2つの薄片(6、7)が、基本的に互いに直交して配されており、又、1つのグループの突起部が他のグループの突起部に関して45°回転されて配されていることを特徴とする器具。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部の交差する薄片(7)が、その交点にて、その高さの一部にまで、切込みを入れられていることを特徴とする器具。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(22a、22b、22c、22d)が、交差せず基本的に平行に配されている薄片(23)から構成されており、その際同一グループの突起部の薄片(23)は、他グループの突起部の薄片(23)に対して斜めに配されていることを特徴とする器具。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(22a、22b、22c、22d)が4つのグループに分けられており、その際1つのグループの薄片(23)は、他のグループの突起部の薄片(23)の角度方向に対して、45°又は45°の整数倍回転して配されていることを特徴とする器具。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)の基部(4、21)が、硬い縁(2又は20)の内側に配されることを特徴とする器具。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、それはソフトポケット形状の刺激手袋であり、その際少なくとも1つの側で突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)が突き出ていることを特徴とする器具。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)の基部が、穴を有して設けられており、また、手を用いる器具の上側で容器と接続されており、上記容器は例えば、ソープバー、ローション、クリーム、又はそれに類するもの、又はそれらを混合させたものような水溶性製品を収容することが出来ることを特徴とする器具。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(22a、22b、22c、22d)が4つのグループに分けられており、その際1つのグループの突起部の薄片(23)が、他のグループの突起部の薄片(23)の角度方向に対して、45°又は45°の整数倍回転して配されていることを特徴とする器具。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、それはソフトポケット形状の刺激手袋であり、その際少なくとも1つの側で突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)が突き出ていることを特徴とする器具。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載の手を用いる器具において、突起部(5a、5b又は22a、22b、22c、22d)の基部が、穴を有して設けられており、また、例えばローション、クリームのような水溶性製品を収容出来る容器と接続されていることを特徴とする器具。
【請求項22】
特には少なくとも一方の女性のバストを刺激するための、皮膚上での身体領域の刺激において、請求項1から22のいずれか一項に記載の器具を用いた刺激により、マッサージされるバストの成長が、このバストの美容的なサイズ補正のために、目標を定めて促されることを特徴とする刺激。
【請求項23】
請求項22に記載の刺激において、所望の刺激の成果に応じて、特には4週間の全施術期間に渡る時間的なインターバルで行なわれることを特徴とする刺激。
【請求項24】
請求項22又は23に記載の刺激において、所望の刺激の成果に応じて、時間間隔が、5から60分間、特には15分から30分間、また特に好ましくは15分から25分間であることを特徴とする刺激。
【請求項25】
請求項22から24のいずれか一項に記載の刺激において、刺激がその都度直線的に胸部組織にて外側から中央へ向かって行なわれることを特徴とする刺激。
【請求項26】
請求項22から25のいずれか一項に記載の刺激において、乳首は刺激から省かれることを特徴とする刺激。
【請求項27】
請求項22から26のいずれか一項に記載の刺激において、刺激が、それぞれの個人の解剖学的前提に応じて、両方のバストのために、2週間から12週間の時間インターバルで行なわれることを特徴とする刺激。
【請求項28】
請求項1から22のいずれか一項に記載の手を用いる器具の使用において、特には女性の胸部組織を刺激するために利用することを特徴とする使用。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図7】
image rotate

【図7a】
image rotate

【図8】
image rotate

【図8a】
image rotate


【公表番号】特表2009−515613(P2009−515613A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540450(P2008−540450)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【国際出願番号】PCT/DE2006/002040
【国際公開番号】WO2007/057004
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(508149696)
【出願人】(508149700)
【Fターム(参考)】