説明

監視システム、監視装置、画像形成装置、方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】画像形成装置のインタフェースの変更を監視することできる監視システム、監視装置、画像形成装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供すること。
【解決手段】本発明の監視システムは、画像形成装置がクライアントPCから受信したユーザインタフェースの設定情報を監視装置に送信する。監視装置は、ユーザインタフェースの設定情報が画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準に合致するか否か判断し、判断結果を画像形成装置に送信する。画像形成装置は、その判断結果に応じて、画像形成装置の表示装置にユーザインタフェースの設定情報に基づくユーザインタフェースを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の監視システムに関し、より詳細には、画像形成装置の変更を監視する監視システム、監視装置、画像形成装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、MFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置は、そのオペレーションパネルにユーザインタフェースである操作画面を表示して、ユーザからの指示を受け付けるように構成されている。このようなインタフェースには、画像形成装置が有する各種機能、例えば、スキャニング機能やコピー機能、FAX機能等を実行するための操作ボタン等が含まれ、ユーザは、タッチパネルで構成されたオペレーションパネルの種々の操作ボタンを押下することにより、必要とする処理をMFPに実行させる。
【0003】
昨今では、このような画像形成装置のユーザインタフェースを変更する技術が利用されている。特許文献1は、ユーザインタフェースの構成要素の配置情報を定義した画面定義データをユーザインタフェース毎に対応させて記憶し、ユーザインタフェースを表示する場合に、画面定義データを読み出し、当該画面定義データに基づいてユーザインタフェースを生成する画像表示装置を開示する。この画像表示装置では、ユーザが画面定義データを適宜変更することにより、ユーザインタフェースの汎用的なカスタマイズをすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1が開示する画像表示装置は、ユーザが行ったユーザインタフェースのカスタマイズを監視することができないため、ユーザがメーカの想定を超えてユーザインタフェースを改変できてしまうという問題があった。このため、メーカがその製品である画像形成装置の製造時にテスト評価していない処理シーケンスが実行された場合、メーカが想定しないバグが発生する虞がある。
【0005】
また、製品のハードウェア性能を超えたメモリ容量の画像データをインタフェースに表示するように設定された場合、インタフェースが操作パネルに正しく表示されないという不具合が発生する虞がある。さらに、インタフェースが不適法に改変された場合、違法なインタフェースが表示された状態で画像形成装置が使用される虞もある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置のインタフェースの変更を監視することできる監視システム、監視装置、画像形成装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の監視システムは、ユーザインタフェースを表示可能な画像形成装置と、当該ユーザインタフェースを変更するクライアントPCと、画像形成装置を監視する監視装置とを含んで構成される。
【0008】
画像形成装置は、クライアントPCから受信したユーザインタフェースの設定情報を監視装置に送信する。監視装置は、当該ユーザインタフェースの設定情報が、ユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準に合致するか否か判断し、判断結果を画像形成装置に送信する。画像形成装置は、その判断結果に応じて、画像形成装置の表示装置にユーザインタフェースの設定情報に基づくユーザインタフェースを表示する。これにより、本発明の監視システムは、画像形成装置のインタフェースの変更を監視することできる。
【0009】
また、本発明は、画像形成装置のインタフェースの変更を監視することできる監視装置、画像形成装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の監視システムを示す概略図。
【図2】本実施形態の監視システムに含まれる画像形成装置、クライアントPCおよび監視装置の機能構成を示す図。
【図3】本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【図4】本実施形態の監視装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【図5】本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【図6】本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【図7】本実施形態の監視装置が使用するUI設定情報の判断基準の一実施形態および本実施形態の画像形成装置が生成するUI設定情報の一実施形態を示す図。
【図8】本実施形態の監視装置および画像形成装置が表示する表示画面を示す図。
【図9】他の実施形態の監視システムで実行される処理のシーケンスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の監視システム100を示す概略図である。監視システム100は、ネットワーク110,120と、ネットワーク110に接続されるクライアントPC112および画像形成装置114a,114bと、ネットワーク120に接続される監視装置122とを含んで構成されている。
【0012】
ネットワーク110は、例えば、イーサネット(登録商標)およびTCP/IPプロトコルを使用したネットワークとして構成されており、ローカルエリアネットワーク(LAN)として実装することができる。また、ネットワーク110は、例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)などの公共ネットワークを適宜含ませて実装することもできる。ネットワーク120は、例えば、インターネットやワイドエリアネットワーク(WAN)などの公共ネットワークを適宜含ませて実装することができる。ネットワーク110および120は、図示しないルータ等の図示しないルータなどを介して相互接続される。
【0013】
クライアントPC112は、画像形成装置114a,114bの操作パネルに表示されるユーザインタフェース(以下、UIとして参照する。)を変更する情報処理装置である。クライアントPC112は、ネットワーク110を介して画像形成装置114a,114bのUIの設定情報(以下、UI設定情報として参照する。)を送信してUIを変更させる。
【0014】
本実施形態では、クライアントPC112は、ノート型やデスクトップ型等のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を採用することができる。ユーザは、クライアントPC112にインストールされた画像形成装置114a,114bのUIを変更するアプリケーションプログラムを使用してUI設定情報を選択し、UIを変更すべき画像形成装置に送信する。
【0015】
クライアントPC112は、PENTIUM(登録商標)プロセッサまたは互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)シリーズ、MAC(登録商標)OS、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの管理下で、アセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Script、PERL、RUBY、PYTHONなどのプログラム言語で記述された本実施形態のプログラムを実行する。
【0016】
また、クライアントPC112は、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのハードディスク装置(HDD)などを含んでおり、本実施形態の各機能手段をプログラムの実行により、当該クライアントPC上に実現する。
【0017】
画像形成装置114a,114bは、CCD(Charge Coupled Device)センサなどを含んで構成されるスキャナ装置を含むMFPなどの画像形成装置である。画像形成装置114a,114bは、ユーザが画像形成装置にスキャニングやコピー、FAX送信等の各種処理を実行させるためのUIを操作パネルに表示する。画像形成装置114a,114bは、画像形成装置の記憶装置内のUI設定情報を格納する記憶領域(以下、UI設定情報領域として参照する。)に保存されたUI設定情報を使用してUIを構成し、操作パネルに表示する。
【0018】
画像形成装置114a,114bは、クライアントPC112から受信したUI選択情報を使用してUI設定情報を変更し、変更されたUI設定情報に基づいてUIを生成し、表示することができる。本実施形態では、画像形成装置114a,114bは、UI設定情報を変更する場合、クライアントPC112から受信したUI設定情報を監視装置122に送信して、当該UI選択情報によるUIの変更が適切あるか否か判断させる。そして、UI設定情報が判定基準に合致する場合にはUIを変更し、UI設定情報が判定基準に合致する場合にはUIを変更しない。
【0019】
監視装置122は、画像形成装置114a,114bのUIの変更を監視する情報処理装置である。本実施形態では、監視装置122は、ネットワーク120を介して画像形成装置114a,114bから受信したUI設定情報が、所定のUI設定情報の判定基準に合致するか否か判断し、その判断結果を画像形成装置114a,114bに通知し、監視装置122の表示装置124に表示する。
【0020】
監視装置122は、PENTIUM(登録商標)プロセッサまたは互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)シリーズ、MAC(登録商標)OS、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの管理下で、アセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Script、PERL、RUBY、PYTHONなどのプログラム言語で記述された本実施形態のプログラムを実行する。
【0021】
また、監視装置122は、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのハードディスク装置(HDD)などを含んでおり、本実施形態の各機能手段をプログラムの実行により、当該クライアントPC上に実現する。
【0022】
図2は、本実施形態の監視システム100に含まれるクライアントPC112、画像形成装置114aおよび監視装置122の機能構成を示す図である。以下、図2を参照して、クライアントPC112、画像形成装置114aおよび監視装置122が実装する処理機能について説明する。なお、画像形成装置114bについては、画像形成装置114aと同様の機能を実装するので、以下、より詳細な説明は省略する。
【0023】
クライアントPC112は、通信部210と、UI変更アプリケーション212とを含む。
【0024】
通信部210は、クライアントPC112と、画像形成装置114aとの間のデータ通信を行う機能手段である。通信部210は、ネットワーク110を介してUI設定情報の取得要求、UI設定情報の変更要求およびUI設定情報を送信する。
【0025】
UI変更アプリケーション212は、画像形成装置のUIを変更するためのアプリケーションプログラムである。UI変更アプリケーション212は、UI設定情報取得部214と、UI設定情報作成部216とを含んで構成される。
【0026】
UI設定情報取得部214は、画像形成装置のUI設定情報を取得する手段である。UI設定情報取得部214は、UI変更アプリケーション212が表示するUI変更用GUI(Graphical User Interface)を介して、ユーザが選択した画像形成装置に対してUI設定情報の取得要求を送信し、UI設定情報を取得する。
【0027】
UI設定情報作成部216は、UIを変更すべき画像形成装置のUI設定情報を作成する機能手段である。UI設定情報作成部216は、UI設定情報取得部214が取得したUI設定情報をユーザの指示に従って変更し、カスタマイズされたUI設定情報を作成する。
【0028】
本実施形態のUI設定情報には、(1)UIに表示する画像形成装置の機能の識別情報、(2)当該機能を選択するためのボタンやメッセージ等のアイテムの識別情報、(3)UIに表示するアイコン等の画像データの識別情報、および(4)これらの表示位置情報等が含まれる。ユーザが選択可能なUI設定情報は、予めUI変更アプリケーションに組み込まれており、UI変更アプリケーションは、当該選択可能なUI設定情報と、画像形成装置から取得したUI設定情報とをGUIに表示する。ユーザは、GUIを用いてUI設定情報を選択し、独自のUI設定情報を作成することができる。
【0029】
UI設定情報作成部216は、カスタマイズされたUI設定情報を画像形成装置に送信してUIを変更させる。アイコン等の画像データをUIに追加する場合には、UI設定情報作成部216は、カスタマイズされたUI設定情報とともに当該画像データを画像形成装置に送信する。
【0030】
また、図2に示す実施形態では、画像形成装置114aは、通信部220と、制御部222と、UI設定情報提供部224と、解析部226と、画像取得部228と、表示制御部230と、強制停止処理部232とを含んで構成される。
【0031】
通信部220は、画像形成装置114aと、クライアントPC112および監視装置122との間のデータ通信を行う機能手段である。通信部220は、クライアントPC112または監視装置122から受信した各種要求やUI設定情報を制御部222に渡す。また、通信部220は、制御部222の指示により、UI設定情報をクライアントPC112および監視装置122にそれぞれ送信する。
【0032】
本実施形態では、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語により記述された構造化文書を使用して、UI設定情報を送信することができる。他の実施形態では、UI設定情報は、CSVファイル等の任意のファイル形式で記述され、当該ファイルが添付された電子メールを監視装置122の管理者のメールアドレス宛に送信してもよい。
【0033】
制御部222は、画像形成装置114aのUI設定情報の処理について全体制御を行う機能手段である。制御部222は、クライアントPC112または監視装置122から受信した種々のリクエスト(例えば、UI設定情報の取得要求、UI設定情報の変更要求等)やレスポンス(例えば、UI設定情報の変更許可、UI設定情報の変更不可等)に応じて、UI設定情報提供部224、解析部226、画像取得部228、表示制御部230および強制停止処理部232を呼び出して、各機能手段に各処理を実行させる。
【0034】
UI設定情報提供部224は、画像形成装置114aの記憶装置(図示せず)のUI設定情報領域に格納されているUI設定情報をクライアントPC112に提供する機能手段である。UI設定情報提供部224は、UI設定情報の取得要求を受信した場合、当該記憶装置からUI設定情報を取得し、当該要求を発行したクライアントPCに送信する。
【0035】
解析部226は、クライアントPCが提供したUI設定情報を解析し、UI設定情報を監視装置122に送信する機能手段である。解析部226は、クライアントPCが提供したUI設定情報を解析し、UI設定情報の判断要求とともに当該UI設定情報を監視装置122に送信する。なお、UI設定情報については、図7を参照してより詳細に説明する。
【0036】
また、解析部226は、UIに表示すべきアイコン等の画像データを受信した場合には、解析部226は、UI設定情報を使用して生成した操作パネルに表示すべきUI全体の画像データであるスナップショットデータを画像取得部228に生成させ、当該スナップショットデータを監視装置122に送信する。他の実施形態では、解析部226は、UI設定情報とともに当該画像データを監視装置122に送信してもよい。
【0037】
さらに、解析部226は、クライアントPC112から受信したUI設定情報が監視装置122によって許可された場合、当該UI設定情報をUI設定情報領域に保存する。
【0038】
画像取得部228は、クライアントPC112から受信したUI設定情報を使用して生成されるUIの画像データを取得する機能手段である。画像取得部228は、UIに表示すべき画像データをクライアントPC112から受信した場合、UI設定情報を使用してUIを生成し、当該UI全体の画像データを取得する。
【0039】
表示制御部230は、画像形成装置114aの操作パネルにUIを表示する機能手段である。表示制御部230は、UI設定情報領域に保存されたUI設定情報を使用してUIを生成し、操作パネルに表示する。
【0040】
強制停止処理部232は、画像形成装置114aの使用を強制的に停止する機能手段である。強制停止処理部232は、監視装置122からUIの変更が不当である旨の判定結果を受信した場合、UIの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容(以下、違反内容情報として参照する。)を示す違反内容通知画面を生成し、表示制御部230に表示させる。また、強制停止処理部232は、表示制御部230に対し、画像形成装置が強制的に停止されたことを示すUIである強制停止画面を操作パネルに表示させる。これにより、不当なUI設定情報の変更があった場合に、画像形成装置の使用を強制的に禁止することができる。
【0041】
また、強制停止処理部232は、クライアントPC112からUI設定情報の変更要求を受信し、一定期間内にUI設定情報が監視装置122に送信されない場合には、表示制御部230に対し強制停止画面を表示させることができる。本実施形態では、強制停止処理部232は、UI設定情報を受信したときにソフトウェアカウンターを開始させ、一定時間が経過したか否か判断する。他の実施形態では、スケジューラを実装させ、強制停止処理部232は定期的に、UI設定情報が監視装置122に送信されたか否か判断することができる。
【0042】
これにより、変更されたUI設定情報が監視装置に送信されなかった場合に、例えば、不当に改変されたUI設定情報を意図的に監視装置に送信しないようにした場合にも、画像形成装置の使用を強制的に禁止することができる。
【0043】
さらに、図2に示す実施形態では、監視装置122は、通信部240と、制御部242と、判定部244と、表示制御部246と、判断基準変更部248と、記憶装置250とを含んで構成される。
【0044】
通信部240は、監視装置122と画像形成装置114aとの間のデータ通信を行う機能手段である。通信部240は、画像形成装置が送信したUI設定情報を制御部242に渡す。また、通信部240は、制御部242の指示により、UI設定情報の判定結果を画像形成装置に送信する。
【0045】
制御部242は、監視装置122のUI設定情報の処理について全体制御を行う機能手段である。制御部242は、UI設定情報の判定要求やUI設定情報の変更要求に応じて、判定部244、表示制御部246および判定基準変更部248を呼び出して、各機能手段に各処理を実行させる。
【0046】
判定部244は、UI設定情報が判断基準に合致するか否か判断する機能手段である。判定部244は、画像形成装置からUI設定情報を受信すると、記憶装置250からユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準を取得し、当該UI設定情報が判断基準に合致するか否か判断し、その判断結果を画像形成装置に送信する。判定部244は、UI設定情報が判定基準に合致しない場合、当該基準に違反する項目や内容をテキストとして構造化文書に含ませ、違反内容情報として画像形成装置に送信することができる。なお、判断基準については後述する。
【0047】
また、判定部244は、画像形成装置からUI設定情報とともに、画像形成装置のUIに表示すべきスナップショットデータを受信した場合、表示制御部246に対して、スナップショットデータを表示可能であり当該スナップショットデータの許否を指定可能なUI(以下、スナップショットデータ判定UIとして参照する。)を表示装置124に表示させる。判定部244は、ユーザがスナップショットデータ判定UIを用いて指定したスナップショットデータの許否の判断結果を受領し、当該判断結果を画像形成装置に送信する。判定部244は、スナップショットデータが許可されない場合、スナップショットデータが許可されなかったことを示す通知をテキストとして構造化文書に含ませ、画像形成装置に送信することができる。
【0048】
表示制御部246は、監視装置122の表示装置124にUIを表示する機能手段である。表示制御部246は、画像形成装置からUI設定情報とともにスナップショットデータを受信した場合、スナップショットデータ判定UIを表示装置124に表示する。これにより、監視装置122のユーザが、画像形成装置に表示される画像データを目視確認することができる。また、表示制御部246は、判断基準変更部248の指示により、判断基準を変更するUIを表示装置124に表示する。
【0049】
判断基準変更部248は、UI設定情報の判定処理で使用される判断基準を変更する機能手段である。本実施形態では、判断基準変更部248は、表示制御部246に対して、判断基準を変更するUIを監視装置122の表示装置124に表示させる。そして、判断基準変更部248は、監視装置の122のユーザが当該UIを使用して、指定した判断基準を記憶装置250に保存し、UI設定情報の判断基準を変更することができる。他の実施形態では、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語により判断基準を記述した構造化文書を、監視装置122にアクセス可能な他の情報処理装置から送信し、判断基準変更部248が、当該構造化文書を解析して判断基準を変更するようにしてもよい。
【0050】
図3は、本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図3を参照して、UI設定情報を変更する処理について説明する。
【0051】
図3の処理は、ステップS300で画像形成装置114aがクライアントPC112からUI設定情報の変更要求を受信することにより開始する。ステップS301では、制御部222が解析部226を呼び出し、解析部226は、クライアントPC112から受信したUI設定情報を解析する。ステップS302では、解析部226は、クライアントPC112からUI設定情報とともに画像データを受信したか否か判断することにより、アイコンが存在するか否か判断する。アイコンが存在しないと判断した場合には(no)、処理をステップS303に分岐させる。ステップS303では、解析部226は、UI設定情報を監視装置122に送信する。
【0052】
一方、ステップS302の判定でアイコンが存在すると判断した場合には(yes)、処理をステップS304に分岐させる。ステップS304では、解析部226が画像取得部228を呼び出し、画像取得部228が、クライアントPC112から受信したUI設定情報を使用して生成したUIのスナップショットデータを生成する。ステップS305では、解析部226は、UI設定情報およびスナップショットデータを監視装置122に送信する。
【0053】
ステップS306では、解析部226は、監視装置122にUI設定情報を送信したことを示す値を送信フラグに設定し、ステップS307で処理が終了する。本実施形態では、送信フラグを使用して監視装置122にUI設定情報の送信したか否かを判別するが、他の実施形態では、専用レジスタを設けてUI設定情報の送信したか否かを判別するようにしてもよい。
【0054】
図4は、本実施形態の監視装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図4を参照して、監視装置が実行するUI設定情報の判定処理について説明する。
【0055】
図4の処理は、ステップS400で監視装置122が、画像形成装置114aからUI設定情報の判定要求を受信することにより開始する。ステップS401では、制御部242が判定部244を呼び出し、判定部244は、記憶装置250から判定基準を取得し、画像形成装置114aから受信したUI設定情報が判定基準に合致するか否か判断する。UI設定情報が判定基準に合致しないと判断した場合には(no)、処理をステップS402に分岐させる。ステップS402では、判定部244が、UI設定情報の判定要求を送信した画像形成装置114aに判定結果および違反内容情報を送信する。
【0056】
一方、ステップS401の判定でUI設定情報が判定基準に合致すると判断した場合には(yes)、処理をステップS403に分岐させる。ステップS403では、判定部244は、画像形成装置114aからUI設定情報とともにスナップショットデータを受信したか否か判断する。ステップS403の判定でスナップショットデータを受信していないと判断した場合には(no)、処理をステップS407に分岐させる。一方、スナップショットデータを受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS404に分岐させる。スナップS404では、表示制御部246が、スナップショットデータを監視装置122の表示装置124に表示する。
【0057】
ステップS405では、判定部244は、ユーザがスナップショットデータ判定UIを用いてスナップショットデータの許否についての判定結果を受信したか否か判断する。当該判定結果を受信していない場合には(no)、ステップS405の処理を反復させる。一方、当該判定結果を受信した場合には(yes)、処理をステップS406に分岐させる。ステップS406では、判定部244は、スナップショットデータが許可されたか否か判断し、許可されなかった場合には(no)、処理をステップS402に分岐させる。一方、許可された場合には(yes)、処理をステップS407に分岐させる。
【0058】
ステップS407では、判定部244は、UI設定情報判定要求を送信した画像形成装置に判定結果を送信し、ステップS407で処理を終了させる。
【0059】
図5は、本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図5を参照して、UI設定情報の判定処理結果を受信した画像形成装置が実行する処理について説明する。
【0060】
図5の処理は、ステップS500で監視装置122からUI設定情報の判定処理結果を受信することにより開始する。ステップS501では、制御部222が解析部226を呼び出し、解析部226は、判定結果よりUIの変更が正当であるか否か判断する。UIの変更が正当であると判断した場合には(yes)、処理をステップS502に分岐させる。ステップS502では、解析部226が、クライアントPC112から受信したUI設定情報を画像形成装置の記憶装置内のUI設定情報領域に格納する。
【0061】
一方、ステップS501の判定でUIの変更が不当であると判断した場合には(no)、処理をステップS503に分岐させる。ステップS503では、強制停止処理部232が、監視装置122から判定結果とともに受信した違反内容情報を使用して違反内容通知画面を生成し、表示制御部230に表示させる。ステップS504では、強制停止処理部232は、強制停止画面を表示制御部230に表示させ、ステップS505で処理が終了する。
【0062】
本実施形態では、クライアントPC112からUI設定情報を受信すると、当該UI設定情報がUI設定情報バッファ(図示せず)にFIFO形式で格納される。そして、解析部226は、監視装置122に送信したUI設定情報が判定基準に合致すると判断した場合、UI設定情報バッファからFIFO形式でUI設定情報を取得し、UI設定情報を格納すべき記憶装置に保存する。一方、UI設定情報が判定基準に合致しない判断した場合、UI設定情報バッファに最初に格納されたUI設定情報を削除する。他の実施形態では、クライアントPC112から受信したUI設定情報と、監視装置122に送信したUI設定情報とに識別情報をそれぞれ割り当て、これらを関連付けて管理することにより、UI設定情報用の記憶装置に格納すべきUI設定情報を識別することができる。
【0063】
図6は、本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図6を参照して、画像形成装置114aの強制停止処理部232が実行する処理について説明する。
【0064】
図6の処理は、ステップS600から開始し、ステップS601で強制停止処理部232がカウンタをスタートさせる。ステップS602では、強制停止処理部232は一定期間が経過したか否か判断する。一定期間が経過していない場合には(no)、処理をステップS603に分岐させる。ステップS603では、強制停止処理部232は、送信フラグを使用して、UI設定情報が送信されたか否か判断する。UI設定情報が送信されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS602に分岐させる。一方、UI設定情報が送信されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS605に分岐させる。
【0065】
一方、ステップS602の判定で一定期間が経過したと判断した場合には(yes)、処理をステップS604に分岐させる。ステップS604では、強制停止処理部232は、表示制御部230に強制停止画面を表示させる。ステップS605では、強制停止処理部232は、送信フラグを初期化し、ステップS606で処理が終了する。本実施形態では、UI設定情報が送信されたことを示す値を設定することによって送信フラグを初期化する。
【0066】
図7は、本実施形態の監視装置が使用するUI設定情報の判断基準の一実施形態および本実施形態の画像形成装置が生成するUI設定情報の一実施形態を示す図である。以下、図7を参照して、UI設定情報710およびUI設定情報の判断基準720およびについて説明する。
【0067】
UI設定情報710には、アイコンのデータサイズ712、アイコンのファイル形式714、アイテム数716、および使用する機能718が含まれる。
【0068】
アイコンのデータサイズ712は、画像形成装置のUI内に表示するアイコン等の画像データのサイズである。図7に示す実施形態は、60KBのデータサイズのアイコンが使用されることを示している。
【0069】
アイコンのファイル形式714は、画像形成装置のUIにアイコン等として表示される画像データのファイル形式である。図7に示す実施形態は、JPEG形式の画像データがアイコンとして使用されることを示している。
【0070】
アイテム数716は、画像形成装置のUI内に表示されるボタンやメッセージ等のアイテム数である。図7に示す実施形態は、10個のアイテムが使用されることを示している。
【0071】
使用する機能718は、画像形成装置で使用される機能である。図7に示す実施形態は、機能Aの識別情報(Function_A)、機能Bの識別情報(Function_B)、機能Cの識別情報(Function_C)、機能Dの識別情報(Function_D)、機能Eの識別情報(Function_E)および機能Fの識別情報(Function_F)が使用されることを示している。
【0072】
UI設定情報の判断基準720には、許容可能なアイコンのデータサイズ722、許容可能なアイコンのファイル形式724、許容可能なアイテム数726、許容できない機能の組み合わせ728が含まれる。
【0073】
許容可能なアイコンのデータサイズ722は、画像形成装置のUI内に表示可能なアイコン等の画像データのサイズであり、1の画像データとして表示可能または許容可能な任意のデータサイズを指定することができる。図7に示す実施形態では、許容可能な画像データのデータサイズとして、50KBが指定されている。
【0074】
許容可能なアイコンのファイル形式724は、画像形成装置のUIにアイコン等として表示される画像データのファイル形式であり、許容可能なファイル形式、例えば、JPEGやGIF、PNG、TIFF、BMP等の種々のファイル形式を指定することができる。図7に示す実施形態では、許容可能な画像データのファイル形式としてJPEGが指定されている。
【0075】
許容可能なアイテム数726は、画像形成装置のUI内に表示されるボタンやメッセージ等のアイテムの許容可能な数であり、1のUIに表示可能な任意のアイテム数を指定することができる。図7に示す実施形態では、許容可能なアイテム数として50が指定されている。
【0076】
許容できない機能の組み合わせ728は、同時に使用不可能な画像形成装置の機能の組み合わせであり、機能の識別情報を組み合わせて指定することができる。図7に示す実施形態では、許容できない機能の組み合わせとして、機能Cの識別情報(Function_C)および機能Eの識別情報(Function_E)が指定されている。
【0077】
監視装置122が、UI設定情報の判断基準720を使用してUI設定情報710を判断した場合、UI設定情報710は、許容できないアイコンサイズ(60KB)が指定されており、かつ許容できない機能の組み合わせ(機能Cおよび機能E)を含むため、監視装置122は、UI設定情報710が判断基準720に合致しないと判断する。
【0078】
図7に示す実施形態では、判断基準およびUI設定情報として、アイコンのサイズ、アイコンのファイル形式、アイテム数、画像形成装置の機能を採用しているが、他の実施形態では、これらの情報以外のUIを構成する情報をUI設定情報として採用することができる。
【0079】
図8は、本実施形態の監視装置および画像形成装置が表示する表示画面を示す図である。以下、図8を参照して、本実施形態の監視装置の表示装置に表示される違反内容通知画面810、画像形成装置に表示される違反内容通知画面820および強制停止画面830について説明する。
【0080】
違反内容通知画面810は、UI設定情報が判定基準に合致しない場合に、監視装置122が表示装置124に表示するUIである。違反内容通知画面810には、UIの変更違反があった旨のメッセージ、UIの変更違反が行われた画像形成装置を示す画像形成装置の識別情報であるシリアル番号、および違反内容が表示される。
【0081】
本実施形態では、画像形成装置がUI設定情報を監視装置122に送信する場合、UI設定情報の判定要求およびUI設定情報とともに画像形成装置の識別情報が送信され、当該識別情報が違反内容通知画面810に表示される。また、違反内容通知画面810に表示される違反内容は、監視装置122の判定部244が生成する違反内容が表示される。違反内容通知画面810により、監視装置122のユーザは、いずれの画像形成装置に対して不適切なUIの変更が行われたかを把握することができる。
【0082】
違反内容通知画面820は、UI設定情報が判定基準に合致しない場合に、画像形成装置114a,114bがその操作パネルに表示するUIである。違反内容通知画面820には、UIの変更違反があった旨のメッセージおよび違反内容が表示される。本実施形態では、違反内容通知画面820には、上述した違反内容通知画面810に表示される違反内容と同様の内容が表示される。違反内容通知画面820により、画像形成装置114a,114bのユーザは、不適切なUIの変更が行われたことおよびその内容を把握することができる。
【0083】
強制停止画面830は、UI設定情報が判定基準に合致しない場合に、画像形成装置114a,114bがその操作パネルに表示するUIである。強制停止画面830には、UIの変更違反があった旨のメッセージと、強制的に画像形成装置の使用が禁止された旨のメッセージとが表示される。強制停止画面830が画像形成装置114a,114bの操作パネルに表示されることにより、画像形成装置114a,114bの使用が不可能になる。これにより、不適切にUI設定情報が変更され画像形成装置が使用できなくなり、画像形成装置メーカの想定していない処理による不具合や違法なインタフェース表示を防止することができる。
【0084】
本実施形態では、画像形成装置114a,114bは、違反内容通知画面820を表示した後に、強制停止画面830を操作パネルに表示するが、他の実施形態では、画像形成装置114a,114bは、違反内容通知画面820または強制停止画面830のいずれかを操作パネルに表示してもよい。
【0085】
図9は、他の実施形態の監視システムで実行される処理のシーケンスを示す図である。本実施形態の監視装置、画像形成装置およびクライアントPCは、後述する機能以外について、図2を参照して説明した機能構成と同様の機能構成を備えているため、以下、相違点を中心に説明する。
【0086】
図9に示すように、本実施形態のクライアントPCは、UI設定情報を監視装置に送信する。監視装置は、クライアントPCからUI設定情報を受信すると、当該UI設定情報が判定基準に合致するか否か判断することにより、UIの変更が正当であるか否か判断する。UI設定情報が判定基準に合致する場合には、監視装置は、UIの変更が正当である旨の通知と、当該UI設定情報の固有の識別情報であるキー番号とをクライアントPCに送信するとともに、当該UI設定情報を当該キー番号と関連付けて監視装置の記憶装置に保存する。一方、UI設定情報が判定基準に合致しない場合には、監視装置は、UIの変更が不当である旨の通知をクライアントPCに送信する。
【0087】
UI設定情報が判定基準に合致しない旨の通知を受信した場合、クライアントPCは、その旨の通知をクライアントPCの表示装置に表示する。一方、UI設定情報が判定基準に合致する旨の通知およびキー番号を受信した場合、クライアントPCは、UIを変更する画像形成装置にUI設定情報およびキー番号を送信する。
【0088】
画像形成装置は、UI設定情報およびキー番号を画像形成装置から受信すると、当該UI設定情報およびキー番号を監視装置に送信する。監視装置は、当該キー番号に関連付けられたUI設定情報を監視装置の記憶装置から取得し、画像形成装置が送信したUI設定情報と合致するか否か判断する。
【0089】
これらのUI設定情報が合致すると判断した場合には、監視装置は、UIの変更が正当である旨の通知を画像形成装置およびクライアントPCに送信する。当該通知を受信した画像形成装置は、クライアントPCから受信したUI設定情報をUI設定情報領域に格納する。
【0090】
一方、これらのUI設定情報が合致しないと判断した場合には、監視装置は、UIの変更が不当である旨の通知を画像形成装置およびクライアントPCに送信する。当該通知を受信した画像形成装置は、図8を参照して説明した違反内容通知画面820および/または強制停止画面830を操作パネルに表示する。また、当該通知を受信したクライアントPCは、違反内容通知画面820を表示装置に表示する。
【0091】
本実施形態では、監視装置がクライアントPCの提供したUI設定情報の変更を許可した後に、画像形成装置がクライアントPCから受信したUI設定情報を監視装置に送信し、既に許可されたUI設定情報との同一性を判断させるため、既に許可されたUI設定情報がクライアントPCで変更された場合でも、ユーザインタフェースの不当な変更を検出し、防止することができる。
【0092】
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0093】
100…監視システム、110…ネットワーク、112…クライアントPC、114a,114b…画像形成装置、120…ネットワーク、122…監視装置、124…表示装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0094】
【特許文献1】特開2010−9167号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザインタフェースを表示可能な画像形成装置と、前記ユーザインタフェースを変更可能なクライアントPCと、前記画像形成装置を監視する監視装置とを含む監視システムであって、
前記監視装置は、
前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準が格納される記憶手段と、
前記画像形成装置から受信した前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報が、前記記憶手段に格納された判断基準に合致するか否か判断することによりユーザインタフェースの変更の正当性を判断し、判断結果を前記画像形成装置に送信する手段とを含み、
前記画像形成装置は、
前記クライアントPCから受信したユーザインタフェースの設定情報を前記監視装置に送信する手段と、
前記判断結果に応じて、前記画像形成装置の表示装置に前記ユーザインタフェースの設定情報に基づくユーザインタフェースを表示する表示制御手段と
を含む、監視システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を表示する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記画像形成装置の使用を停止する強制停止画面を表示する、請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記監視装置は、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を前記監視装置の表示装置に表示する手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項5】
前記画像形成装置は、前記ユーザインタフェースを示す画像データを生成する手段をさらに含み、
前記画像形成装置の前記送信する手段は、前記画像データを前記監視装置に送信し、
前記監視装置の前記表示する手段は、前記画像データを前記監視装置の表示装置に表示する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項6】
ユーザインタフェースを表示可能な画像形成装置であって、前記画像形成装置は、
外部から受信したユーザインタフェースの設定情報を、前記ユーザインタフェースの設定情報の正当性を判断する監視装置に送信する手段と、
前記監視装置の判断結果に応じて、前記画像形成装置の表示装置に前記ユーザインタフェースの設定情報に基づくユーザインタフェースを表示する表示制御手段と
を含む、画像形成装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を表示する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記画像形成装置の使用を停止する強制停止画面を表示する、請求項6または7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
画像形成装置を監視する監視装置であって、前記監視装置は、
前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準が格納される記憶手段と、
前記画像形成装置から受信した前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報が、前記記憶手段に格納された判断基準に合致するか否か判断することによりユーザインタフェースの変更の正当性を判断し、判断結果を前記画像形成装置に送信する手段とを含み、
を含む、監視装置。
【請求項10】
前記監視装置は、ユーザインタフェースの変更が不当であると判断した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を前記監視装置の表示装置に表示する手段をさらに含む、請求項9に記載の監視装置。
【請求項11】
ユーザインタフェースを表示可能な画像形成装置が実行する方法であって、前記方法は、前記画像形成装置が、
外部から受信したユーザインタフェースの設定情報を、前記ユーザインタフェースの設定情報の正当性を判断する監視装置に送信するステップと、
前記監視装置の判断結果に応じて、前記画像形成装置の表示装置に前記ユーザインタフェースの設定情報に基づくユーザインタフェースを表示するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記表示するステップは、ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を表示するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記表示するステップは、ユーザインタフェースの変更が不当である旨の判断結果を受信した場合に、前記画像形成装置の使用を停止する強制停止画面を表示するステップを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
画像形成装置を監視する監視装置が実行する方法であって、前記方法は、前記監視装置が、
前記画像形成装置から前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報を受信するステップと、
前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報の正当性を示す判断基準が格納される記憶手段から判断基準を取得し、前記画像形成装置から受信した前記画像形成装置のユーザインタフェースの設定情報が、前記判断基準に合致するか否か判断することによりユーザインタフェースの変更の正当性を判断するステップと、
前記判断するステップの判断結果を前記画像形成装置に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記方法は、前記監視装置が、ユーザインタフェースの変更が不当であると判断した場合に、前記ユーザインタフェースの変更が不当である旨およびユーザインタフェースの不当な変更内容を示す違反内容通知画面を前記監視装置の表示装置に表示するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項11〜13のいずれか1項に記載の各ステップを画像形成装置が実行するためのコンピュータ実行可能なプログラム。
【請求項17】
請求項14または15に記載の各ステップを監視装置が実行するためのコンピュータ実行可能なプログラム。
【請求項18】
請求項16または17に記載されたプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−59113(P2012−59113A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202969(P2010−202969)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】