説明

監視装置、監視システム及び点検方法

【課題】センサ等の検知装置の作動点検とともに、個々に検知装置と監視装置との接続が正常か否かを検出すること。
【解決手段】監視装置100は、複数のセンサユニット300の点検を行う際に、点検対象のセンサユニット300の設定を行う設定部120と、複数のセンサユニット300のそれぞれから検知信号を受信する通信部107と、受信した検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象のセンサIDと一致するか否かを判断する判断部105と、受信した検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象のセンサIDと一致する場合に、点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、受信した検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象のセンサと異なる場合には、受信した検知信号を無視する点検部103と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、監視システム及び点検方法に関する。
【背景技術】
【0002】
センサからの検知信号が制御装置に正常に送信されるかを点検するための従来技術として、種々の技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1、特許文献2の技術では、制御装置において保守作業であることを登録したり、あるいは点検モードへの切り替えを行うと、どのセンサから検知信号が送られてきたかを履歴情報として蓄積している。そして、点検作業開始後、点検対象のセンサを作動させる。例えば、点検対象のセンサが人体検知センサの場合には、検知エリア内に入り、点検対象のセンサが開閉検知センサである場合には、窓や扉を開閉する等を行って、点検対象のセンサを作動させる。その後、作業者は、蓄積された履歴情報を確認して、て全てのセンサから検知信号が送信されてきたか否かを確認することにより、センサの点検を行っている。
【0004】
また、特許文献3の技術では、作業者が点検のためにセンサを作動させると、センサから検知信号が制御装置に送信された後、その検知信号が制御装置から作業者が所持する携帯端末に送信されるものであり、これにより、センサの作動状況を作業者が確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−134490号公報
【特許文献2】特開2000−235690号公報
【特許文献3】特開2003−208683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来技術には以下のような問題がある。特許文献1、特許文献2の技術では、点検対象の全てのセンサが作動したか否かを点検することが可能であるが、次のような接続ミスを点検により発見することは困難である。
【0007】
すなわち、制御装置は、接続されたセンサの識別を、センサを接続した入力端子またはセンサからの検知信号とともに送信されてくるセンサの識別情報により判断している。複数のセンサを制御装置に接続する場合に、センサを、正しい入力端子と異なる入力端子に誤って接続してしまった場合、またはセンサに識別情報を設定した後、他のセンサと入れ替えて接続した場合、あるいは制御装置本体での識別情報の登録を誤った場合等、いずれの場合においても履歴情報には全てのセンサから検知信号が送信されてきたという記録が行われるため、上記のような接続ミスを検出できない可能性がある。
【0008】
また、特許文献3の技術では、センサを作動させると、直ちに作業者の携帯端末に作動結果としての検知信号が送信されるので、設定等の誤りを確認することが期待できる。特に、警備対象において、作業者が一人で作業を行う場合であれば、任意のセンサのみを作動させることができ、設定等の誤りを確認することが可能である。
【0009】
しかしながら、警備対象物件の新築工事や改装工事と同時に警備システムの導入工事を行う場合があり、このような場合には、作業者以外の関係者も警備対象物件に出入するので、これらの関係者によりセンサが作動してしまい、作業員の携帯端末に作動結果が送信されてきても、作業者が作動させたものか、関係者が作動させたものかを判別することは困難であり、設定等の誤りを検出することが困難である。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、監視システムの導入または変更の際の点検作業において、センサ等の検知装置の作動点検とともに、個々に検知装置と監視装置との接続が正常か否かを検出することができる監視装置、監視システム及び点検方法を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる監視装置は、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置に接続された監視装置であって、前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定部と、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明にかかる監視システムは、監視装置と、前記監視装置と双方向で通信可能に接続され、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置とを備えた監視システムであって、前記監視装置は、前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の1または複数の検知装置および点検順番の設定を行う設定部と、点検を行う際に、前記点検順番で、順次、前記点検対象の検知装置に対して点検対象である旨を送信するとともに、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、を備え、前記検知装置は、監視領域内の異常を検知するセンサと、点灯部と、前記監視装置から点検対象である旨を受信した場合に、前記点灯部を点灯させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明にかかる監視システムは、監視装置と、前記監視装置と双方向で通信可能に接続され、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置とを備えた監視システムであって、前記監視装置は、前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定部と、前記点検対象の検知装置に対して点検開始の旨または所定の制御信号を送信し、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、を備え、前記検知装置は、監視領域内の異常を検知するセンサと、点灯部と、前記監視装置から点検開始の旨を受信し、かつ前記センサが異常を検知した場合に、前記点灯部を点灯させ、前記監視装置から前記制御信号を受信した場合に、前記制御信号に基づく制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明にかかる点検方法は、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置に接続された監視装置で実行される点検方法であって、設定部が、前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定ステップと、通信部が、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信ステップと、判断部が、受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断ステップと、点検部が、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、監視システムの導入または変更の際の点検作業において、センサ等の検知装置の作動点検とともに、個々に検知装置と監視装置との接続が正常か否かを検出することができるという効果を奏する。
【0016】
また、本発明によれば、作業者以外の者が点検対象の検知装置以外の検知装置を作動させた場合でも、点検対象の検知装置の点検を正確に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、実施の形態1の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、センサテーブルの一例を示す説明図である。
【図3】図3は、実施の形態1のセンサユニットの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施の形態1の点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、実施の形態2の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施の形態2のセンサユニットの機能的構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、実施の形態2の監視装置側の点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施の形態2のセンサユニット側の点灯処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施の形態3の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、実施の形態3の監視装置による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態3の変形例の監視装置による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、実施の形態4の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、実施の形態4の監視装置による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】図14は、実施の形態5の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、実施の形態5のセンサユニットの機能的構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、実施の形態5の監視装置による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】図17は、実施の形態5のセンサユニットにおける点灯処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる監視装置、監視システム及び点検方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態1)
本実施の形態の監視システムは、監視システムの導入または変更の際の点検作業において、個々にセンサユニットと監視装置との接続が正確に行われているかを確認可能とし、かつ作業者以外の者が存在する場合にも、順次点検を実行可能とするため、点検モードに設定した場合に、点検対象のセンサユニット以外のセンサユニットからの検知信号を無視している。
【0020】
図1は、実施の形態1の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の監視システムは、図1に示すように、監視装置100と、監視装置100に接続された複数のセンサユニット300とを備えた構成となっている。
【0021】
監視装置100は、図1に示すように、モード切替部101と、点検部103と、判断部105と、通信部107と、設定部120と、操作表示部130と、メモリ110とを主に備えている。
【0022】
操作表示部130は、液晶表示パネルや操作ボタン等から構成され、作業者に対して各種画面を表示するとともに、作業者から各種操作の入力を受け付ける。本実施の形態では、操作表示部130は、作業者から点検モードの指定、点検対象のセンサユニット300の指定を受け付ける。点検対象のセンサユニット300の指定は、点検対象のセンサユニット300の識別情報であるセンサIDを入力することにより行われる。
【0023】
モード切替部101は、作業者の操作表示部130からの指示により、監視装置100の動作モードを切り替える、具体的には、モード切替部101は、監視装置100の動作モードを、通常モードと、センサユニット300の点検を行うモードである点検モードに切り替える。この他、モード切替部101は、監視装置の動作モードを、警備設定モードと警備解除モードとの間で切り替える。
【0024】
設定部120は、作業者によって操作表示部130から入力された、点検対象のセンサユニット300のセンサIDを、メモリ110に点検対象センサ設定113として保存する。
【0025】
メモリ110には、点検対象センサ設定113の他、予めセンサテーブル111が記憶されている。図2は、センサテーブル111の一例を示す説明図である。図2に示すように、センサテーブル111は、センサユニット300のセンサIDとセンサユニット300を接続した監視装置100側の端子の番号とを対応して登録したデータである。
【0026】
図1に戻り、通信部107は、複数のセンサユニット300との各種通信を行う。本実施の形態では、監視装置100と複数のセンサユニット300のそれぞれは、双方向に通信可能となっており、監視装置100は、センサユニット300のそれぞれから検知信号を受信し、複数のセンサユニット300のそれぞれに対して各種制御信号を送信可能である。
【0027】
判断部105は、通信部107で受信したセンサユニット300からの検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象センサ設定113に設定されている点検対象のセンサIDと一致するか否かを判断する。
【0028】
点検部103は、受信した検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象のセンサIDと一致する場合には、点検対象のセンサユニット300の点検結果が正常と判断する。一方、点検部103は、受信した検知信号に含まれるセンサIDが、点検対象のセンサIDと異なる場合、すなわち、点検対象のセンサユニット300以外のセンサユニット300からの検知信号である場合には、この検知信号を無視する。
【0029】
図3は、センサユニット300の機能的構成を示すブロック図である。センサユニット1〜nのいずれも同様の構成を備えている。センサユニット300は、図3に示すように、センサ301と、通信部303と、制御部305とを備えている。
【0030】
センサ301は、監視領域内で所定の検知を行う。例えば、センサ301は、人体検知センサや開閉検知センサ等である。
【0031】
通信部303は、監視装置100と双方向で各種通信を行うものである。具体的には、通信部303は、センサ301が所定の検知を行った場合に、自己のセンサIDを含む検知信号を監視装置100に送信する。また、通信部303は、監視装置100から各種制御情報を受信する。制御部305は、監視装置100からの各種制御信号に基づいた制御を行う。
【0032】
次に、以上のように構成された本実施の形態の監視システムによるセンサユニット300の点検処理について説明する。図4は、実施の形態1の点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0033】
作業者は、複数のセンサユニット300の点検作業を開始する場合には、操作表示部130から点検モードへの切替え指示を入力する。すると、監視装置100のモード切替部101は、動作モードを通常モードから点検モードに切替え、これにより監視装置100は、点検モードに移行する(ステップS11)。
【0034】
次に、作業者は操作表示部130から、点検対象のセンサユニット300のセンサIDを入力し、これにより設定部120は、入力された点検対象のセンサIDをメモリ110の点検対象センサ設定113に設定する(ステップS12)。これにより、監視装置100は、複数のセンサユニット300からの検知信号の受信待ち状態となる(ステップS13,S13:No)。
【0035】
そして、作業者は、点検対象のセンサユニット300の場所に移動し、点検対象のセンサユニット300のセンサ301を作動させる。例えば、点検対象のセンサユニット300のセンサ301が人体検知センサの場合には、検知エリア内に入り、点検対象のセンサ301が開閉検知センサである場合には、窓や扉を開閉する等を行う。その後、作業者は監視装置100の場所に戻る。
【0036】
監視装置100の通信部107が複数のセンサユニット300のいずれかから検知信号を受信したら(ステップS13:Yes)、判断部105は受信した検知信号からセンサIDを取得する(ステップS14)。そして、判断部105、点検対象センサ設定113を参照して、検知信号のセンサIDが点検対象のセンサユニット300のセンサIDと一致するか否かを判断する(ステップS15)。
【0037】
そして、検知信号のセンサIDが点検対象のセンサユニット300のセンサIDと一致しない場合には(ステップS15:No)、点検部103は、受信した検知信号は点検対象のセンサユニット300以外のセンサユニット300からの検知信号と判断して、受信した検知信号を無視する。
【0038】
一方、検知信号のセンサIDが点検対象のセンサユニット300のセンサIDと一致する場合には(ステップS15:Yes)、点検部103は、受信した検知信号は点検対象のセンサユニット300からの検知信号と判断して、点検結果を正常と判断する(ステップS16)。点検部103は、この点検結果を操作表示部130に表示する。
【0039】
上記のような処理は、複数のセンサユニット300のそれぞれに対して行われる。この場合、すべてのセンサユニット300の点検を終了してから、まとめて点検結果を操作表示部130に表示するように構成してもよい。
【0040】
このように本実施の形態では、監視装置100は、点検対象のセンサユニット300以外のセンサユニット300からの検知信号を無視しているので、監視システムの導入または変更の際の点検作業において、センサユニット300の作動点検とともに、個々にセンサユニット300と監視装置100との接続が正常か否かを検出することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、このように点検対象のセンサユニット300以外のセンサユニット300からの検知信号を無視しているので、作業者以外の者が点検対象のセンサユニット300以外のセンサユニット300を作動させた場合でも、点検対象のセンサユニット300の点検を正確に行うことができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、センサユニット300が監視装置100と双方向通信可能となっているが、これに限定されるものではなく、センサユニット300から監視装置100へ検知信号を送信可能であればよい。
【0043】
(実施の形態2)
実施の形態1では、点検作業者は、各センサユニット300を作動させた後、毎回、監視装置100まで戻り、点検対象のセンサユニット300を指定することが必要である。この実施の形態2では、多数のセンサユニットの点検を行う場合に、監視装置でセンサユニットの点検順番を設定して点検対象の旨をセンサユニットに送信し、センサユニット側で点検対象となった場合にLEDを点灯させることにより、作業者が毎回、監視装置100に戻らずともすべてのセンサユニットの点検を可能とするものである。
【0044】
図5は、実施の形態2の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の監視システムは、図5に示すように、監視装置500と、監視装置500に接続された複数のセンサユニット600とを備えた構成となっている。
【0045】
監視装置500は、図5に示すように、モード切替部101と、点検部103と、判断部105と、通信部507と、設定部520と、操作表示部130と、メモリ110とを主に備えている。
【0046】
ここで、モード切替部101、点検部103、判断部105、操作表示部130、メモリ110の機能、構成については実施の形態1と同様である。
【0047】
ただし、操作表示部130は、作業者から点検対象とする複数のセンサユニット300のセンサIDとその点検順番の指示を最初に一括して受け付ける。
【0048】
設定部520は、入力された、点検対象とする複数のセンサユニット300のセンサIDとその点検順番を点検対象センサ設定113に設定する。
【0049】
通信部507は、点検モードに移行した際に、点検対象センサ設定113に設定された点検順番で、順次、点検対象のセンサユニット300に対して点検対象である旨を送信する。
【0050】
図6は、実施の形態2のセンサユニット600の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態のセンサユニット600も、実施の形態1と同様に、監視装置500と双方向通信が可能である。センサユニット1〜nのいずれも同様の構成を備えている。センサユニット600は、図6に示すように、センサ301と、通信部303と、制御部605と、点灯部としてのLED(Light Emitting Diode)610を備えている。ここで、センサ301、通信部303は、実施の形態1と同様である。ただし、通信部303は、監視装置500から、自己が点検対象である旨の通知を受信する。
【0051】
制御部605は、実施の形態1と同様の機能を有する他、監視装置500から点検対象である旨の通知を受信した場合に、LED610を点灯させる制御を行う。これにより、作業者は、LED610が点灯しているセンサユニット600が現在、点検対象であることを認識することができる。
【0052】
次に、以上のように構成された本実施の形態の監視システムによるセンサユニット600の点検処理について説明する。図7は、実施の形態2の監視装置500側の点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0053】
実施の形態1と同様に、作業者は、複数のセンサユニット600の点検作業を開始する場合には、操作表示部130から点検モードへの切替え指示を入力すると、監視装置500のモード切替部101は、動作モードを通常モードから点検モードに切替え、これにより監視装置500は、点検モードに移行する(ステップS11)。
【0054】
次に、作業者は操作表示部130から、点検対象とする複数のセンサユニット600のセンサIDとその点検順番を入力し、これにより設定部520は、入力された点検対象の複数のセンサIDとその点検順番をメモリ110の点検対象センサ設定113に設定する(ステップS31)。
【0055】
次に、通信部507は、点検対象センサ設定113に設定されている点検順番で、点検対象のセンサIDのセンサユニット600に点検対象である旨の通知を送信する(ステップS32)。
【0056】
すなわち、本実施の形態では、ステップS32からS16まで処理を、点検対象センサ設定113に設定された複数のセンサユニット600の数分繰り返すが、通信部507は、繰り返しの1回の処理ごとに、初回の処理では1番目、2回目の処理では2番目等のように、上記点検順番に従って、点検対象のセンサIDのセンサユニット600に点検対象である旨の通知を送信する。これにより、点検順番で順次、点検対象のセンサユニット600のLED610を点灯することになり、自己が点検対象であることを作業者に認識させることができる。なお、センサユニット600におけるLED610の点灯処理の詳細については後述する。
【0057】
そして、監視装置500は、複数のセンサユニット600からの検知信号の受信待ち状態となる(ステップS13,S13:No)。
【0058】
作業者は、点検対象のセンサユニット600のLED610が点灯しているので、その点灯している点検対象のセンサユニット600の場所に移動し、点検対象のセンサユニット600のセンサ301を作動させる。ここで、作業者は、監視装置500の場所に戻る必要はない。
【0059】
監視装置500による、検知信号の受信から点検結果の判断までの処理(ステップS13〜S16)は実施の形態1と同様に行われる。
【0060】
このようなステップS32からS16までの処理は、点検対象センサ設定113に設定された複数のセンサユニット600の数分繰り返し実行される。作業者は、監視装置500の場所に戻らずに、次にLED610が点灯しているセンサユニット600の場所に移動する。
【0061】
すべての点検対象のセンサユニット600の点検を終了したら、監視装置500の点検部103は、各センサユニット600の点検結果をまとめて操作表示部130に表示する。作業者はすべての点検対象のセンサユニット600の作動を終了してから、監視装置500の場所に戻り、この点検結果を確認すればよい。
【0062】
図8は、実施の形態2のセンサユニット600における点灯処理の手順を示すフローチャートである。センサユニット600では、監視装置500から送信された点検対象の旨の通知を通信部303で受信すると(ステップS41:Yes)、制御部605はLED610を点灯させる(ステップS42)。その後、センサ301が物体を検知すると(ステップS43:Yes)、通信部303は、センサIDを含む検知信号を監視装置500に送信する(ステップS44)。
【0063】
このように本実施の形態では、監視装置500で点検対象の複数のセンサユニット600とその点検順番を設定して点検対象の旨をセンサユニット600に送信し、センサユニット側で点検対象となった場合にLED610を点灯させているので、実施の形態1の効果に加え、作業者が毎回、監視装置500に戻らずともすべてのセンサユニット600の点検を可能とし、作業者の便宜となる。
【0064】
なお、作業者が携帯端末を所持し、携帯端末から監視装置500に点検対象のセンサユニット600のセンサIDと点検順番を指定する信号を送信して、設定部520が受信した、点検対象のセンサユニット600のセンサIDと点検順番を点検対象センサ設定113に設定するように構成してもよい。
【0065】
また、センサユニット600の制御部605は、点検対象である場合と、点検対象以外の場合とで、LED610の点灯表示形態を切り替えるように構成してもよい。例えば、点検対象以外の場合には、センサ301で人を検知するなどしてもLED610を点灯させず、点検対象である場合にセンサ301で人を検知等した場合にLED610を点灯(点滅)させるように構成することができる。これにより、作業者に対して、そのセンサユニット600が点検対象のセンサユニット600であることと、センサユニット600の検知状況とを、その場で知らせることができる。
【0066】
また、センサユニット600において、点検対象の場合はLED610を消灯し、点検対象でかつセンサ301で何も検知していない場合にはLED610の点灯し、点検対象でかつセンサ301が物体を検知している場合にはLED610を点滅させる等のように点灯形態を変化させて、センサユニット600の状態を知らせたり、点灯するLED610の色を変化させて状態を知らせるように制御部605を構成してもよい。
【0067】
(実施の形態3)
実施の形態1、2では、作業者が監視装置の場所で点検モードに切替えてから、点検対象のセンサユニットに移動するまでの間に、他の関係者をセンサユニットが検知してしまうと、結局、何を検知してセンサユニットが作動したのかが不明となる。このため、この実施の形態3の監視装置では、点検対象のセンサユニットの指定を行ってから所定時間はすべてのセンサユニットからの検知信号を無視し、所定時間経過後に、点検対象のセンサユニットからの検知信号のみを点検対象として、作業者がセンサユニットの設置場所に移動した後、点検対象のセンサユニットを作動させることが可能となる。
【0068】
図9は、実施の形態3の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の監視システムは、図9に示すように、監視装置900と、監視装置900に接続された複数のセンサユニット600とを備えた構成となっている。
【0069】
監視装置900は、図9に示すように、タイマ901と、モード切替部101と、点検部103と、判断部905と、通信部507と、設定部520と、操作表示部130と、メモリ110とを主に備えている。
【0070】
ここで、モード切替部101、点検部103、操作表示部130、設定部520、メモリ110の機能、構成については実施の形態1または2と同様である。また、センサユニット600の機能、構成は実施の形態2と同様である。
【0071】
タイマ901は、点検対象のセンサユニット600の設定時点から、所定のタイマ時間を計時する。ここで、所定のタイマ時間は、監視装置900からセンサユニット600までの距離や移動時間に応じて任意に設定可能であり、例えば、30秒などと設定することができる。
【0072】
判断部905は、タイマ901で設定されたタイマ時間の経過前は、検知信号を受信しても、受信した検知信号を無視する。すなわち、判断部905は、タイマ時間の経過前はすべてのセンサユニット600から検知信号を無視する。そして、判断部905は、タイマ時間の経過後は、実施の形態1、2と同様に、点検対象のセンサユニット600以外のセンサユニット600からの検知信号を無視し、点検対象のセンサユニット600からの検知信号のみを受け付ける。
【0073】
次に、以上のように構成された本実施の形態の監視システムによるセンサユニット600の点検処理について説明する。図10は、実施の形態3の監視装置900による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0074】
実施の形態1と同様に、点検モードへの移行(ステップS11)、点検対象のセンサIDの設定(ステップS12)が行われたら、タイマ901が起動する(ステップS51)。そして、監視装置900は、複数のセンサユニット600からの検知信号の受信待ち状態となる(ステップS13,S13:No)。
【0075】
通信部507により検知信号を受信した場合(ステップS13:Yes)、判断部905は、タイマ901で設定されたタイマ時間が経過しているか否かを判断する(ステップS52)。そして、タイマ時間の経過前であれば(ステップS52:No)、ステップS13へ戻り、判断部905は、ステップS13で受信した検知信号を無視する。
【0076】
一方、ステップS52でタイマ時間が経過している場合には(ステップS52:Yes)、判断部905は、この検知信号を無視せず、実施の形態1と同様に検知信号からセンサIDを取得し(ステップS14)、実施の形態1と同様に、ステップS15,S16の処理を実行して、点検対象のセンサユニット600以外のセンサユニット600からの検知信号を無視する。
【0077】
このように本実施の形態では、監視装置900において、点検対象のセンサユニット600の指定を行ってから所定時間経過前はすべてのセンサユニットからの検知信号を無視し、所定時間経過後に、点検対象のセンサユニットからの検知信号のみを点検対象としているので、作業者がセンサユニットの設置場所に移動した後、点検対象のセンサユニットを作動させることが可能となり、作業者がセンサユニット600の設置場所に移動する前に、作業者以外の関係者がセンサユニット600を作動させた場合でも、点検対象のセンサユニット600の点検をより正確に行うことができる。
【0078】
(変形例)
点検対象の複数のセンサユニット600を点検対象とする場合には、タイマ時間ごとに順次、センサユニット1、センサユニット2と検知信号を受け付けるよう構成とし、作業者は、センサユニット1から順番にセンサユニットnまで移動しながら点検を行うようにしてもよい。
【0079】
この場合、タイマ901を、点検対象の複数のセンサユニット600のそれぞれの点検開始の時点からタイマ時間を計時するように構成する。
【0080】
また、判断部905を、点検対象の複数のセンサユニット600のそれぞれの点検開始からタイマ時間経過前は、検知信号を受信しても、受信した検知信号を無視するように構成する。
【0081】
図11は、実施の形態3の変形例の監視装置900による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0082】
実施の形態2と同様に、点検モードへの移行(ステップS11)、点検対象のセンサIDおよび点検順番の設定(ステップS31)が行われたら、実施の形態3と同様に、タイマ901が起動する(ステップS51)。このタイマ起動から点検終了までの処理(ステップS51〜S16)は、点検対象のセンサユニット600の数分繰り返し実行される。この場合、次のタイマ起動(ステップS51)のタイミングは、現在のセンサユニット600の点検結果が判断された時点(ステップS16)の後の次のセンサユニット600の点検開始の時点である。なお、タイマ起動から点検終了までの処理(ステップS51〜S16)は、実施の形態3と同様に行われる。
【0083】
このように本変形例では、タイマ時間ごとに順次、センサユニット1、センサユニット2と検知信号を受け付けているので、作業者は、センサユニット1から順番にセンサユニットnまで移動しながら点検を行うことができ、実施の形態3と同様の効果を奏する他、作業者の便宜となる。
【0084】
(実施の形態4)
この実施の形態4では、作業者が携帯端末を所持し、監視装置が点検モードに移行すると全てのセンサユニットからの検知信号を無視し、作業者の携帯端末から監視装置に点検対象のセンサユニットのセンサIDを受信してから、点検対象のセンサユニットからの検知信号を受け付け、作業者が点検対象のセンサユニットの設置場所に移動した後、そのセンサユニットの点検を実行できるようにしている。
【0085】
図12は、実施の形態4の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の監視システムは、図12に示すように、監視装置1200と、監視装置1200に接続された複数のセンサユニット600と、さらに監視装置にネットワークで接続された携帯端末1300とを備えた構成となっている。この携帯端末1300は、作業者が所持するものであり、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)あるいはタブレット端末等が該当するがこれらに限定されるものではない。
【0086】
携帯端末1300は、作業者から、点検対象のセンサユニット600のセンサIDの入力を受け付け、入力されたセンサIDを監視装置1200にネットワークを介して送信する。
【0087】
監視装置1200は、図12に示すように。モード切替部101と、点検部103と、判断部1205と、通信部1207と、設定部120と、操作表示部130と、メモリ110とを主に備えている。
【0088】
ここで、モード切替部101、点検部103、操作表示部130、設定部120、メモリ110の機能、構成については実施の形態1と同様である。また、センサユニット600の機能、構成は実施の形態2と同様である。
【0089】
通信部1207は、実施の形態1と同様の機能の他、ネットワークに接続された携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDの指定を受信する。受信したセンサIDは、設定部120により、メモリ110の点検対象センサ設定113に登録される。
【0090】
判断部1205は、携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDの指定の受信があるまでは、センサユニット600から検知信号を受信しても無視する。すなわち、判断部1205は、携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDの指定の受信があるまでは、すべてのセンサユニット600からの検知信号を無視する。そして、判断部1205は、センサIDの指定の受信後は、実施の形態1、2と同様に、点検対象のセンサユニット600以外のセンサユニット600からの検知信号を無視し、点検対象のセンサユニット600からの検知信号のみを受け付ける。
【0091】
次に、以上のように構成された本実施の形態の監視システムによるセンサユニット600の点検処理について説明する。図13は、実施の形態4の監視装置1200による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0092】
実施の形態1と同様に、点検モードへの移行を行ったら(ステップS11)、通信部1207は、携帯端末1300から、点検対象のセンサユニット600のセンサIDの受信待ち状態となる(ステップS61)。センサIDを受信していない間に(ステップS61:No)、センサユニット600から検知信号を受信した場合でも、判断部1205は、受信した検知信号を無視する(ステップS62)。
【0093】
そして、通信部1207が、携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDを受信した場合には(ステップS61:Yes)、設定部120は、受信したセンサIDを点検対象センサ設定113に登録する(ステップS12)。これ以降の処理(ステップS13〜S16)は実施の形態1と同様に行われる。
【0094】
このように本実施の形態では、監視装置1200において、点検モードに移行すると全てのセンサユニット600からの検知信号を無視し、作業者の携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDを受信してから、点検対象のセンサユニット600からの検知信号を受け付けているので、実施の形態1と同様の効果を奏する他、作業者が点検対象のセンサユニット600の設置場所に移動した後、そのセンサユニット600の点検を実行できるようになり、作業者の便宜となる。
【0095】
(実施の形態5)
実施の形態5は、監視装置とセンサユニットの間で双方向通信を行い、センサユニット側で監視装置からの制御信号に基づいて、検知信号の出力の可否の切替え、点検対象のセンサユニットである旨のLEDの点灯を行い、点検開始後に物体を検知するとLED表示で知らせるものである。
【0096】
図14は、実施の形態5の監視システムの構成および監視装置の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の監視システムは、図14に示すように、監視装置1400と、監視装置1400に接続された複数のセンサユニット1500と、監視装置1400にネットワークで接続された携帯端末1300とを備えた構成となっている。ここで、携帯端末1300の機能、構成は実施の形態4と同様である。
【0097】
監視装置1400は、図14に示すように、モード切替部101と、点検部103と、判断部1205と、通信部1407と、設定部120と、操作表示部130と、メモリ110とを主に備えている。
【0098】
通信部1407は、実施の形態4と同様の機能を有する他、点検対象のセンサユニット1500に対して点検モードの旨の通知を送信する。また、通信部1407は、現在の警備モード(警備設定モード、警備解除モード等)や各種制御信号をセンサユニット1500に送信する。
【0099】
図15は、実施の形態5のセンサユニット1500の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態のセンサユニット1500は、図15に示すように、センサ301と、通信部303と、制御部1505と、LED610とを備えている。ここで、センサ301、通信部303、LED610の機能、構成は実施の形態2、4と同様である。
【0100】
制御部1505は、通信部303により、監視装置1400から点検モードの旨の通知を受信し、かつセンサ301により検知が行われた場合に、LED610を点灯させる。
【0101】
また、制御部1505は、通信部303により監視装置1400から現在の警備モードの通知を受信した場合に、センサ301により検知が行われた場合に検知信号を送信するか否かの決定を行う。例えば、通信部303が監視装置1400から現在の警備モードとして警備設定モードを受信した場合には、制御部1505は、センサ301が検知した場合に、通信部303により監視装置1400に検知信号を送信することを決定する。一方、通信部303が監視装置100から現在の警備モードとして警備解除モードを受信した場合には、制御部1505は、センサ301が検知した場合でも検知信号を送信しない旨を決定する。
【0102】
このように構成することで、監視装置1400が警備解除モードである場合に、センサユニット1500からの検知信号を受信しなくなるため、監視装置1400側における警備解除モード時の検知信号の受信、警報出力の判断の処理が不要となるという利点がある。
【0103】
次に、以上のように構成された本実施の形態の監視システムによるセンサユニット1500の点検処理について説明する。図16は、実施の形態5の監視装置1400による点検処理の手順を示すフローチャートである。
【0104】
実施の形態1と同様に、点検モードへの移行を行ったら(ステップS11)、通信部11407は、実施の形態4と同様に、携帯端末1300から、点検対象のセンサユニット600のセンサIDの受信待ち状態となる(ステップS61)。センサIDを受信していない間に(ステップS61:No)、センサユニット600から検知信号を受信した場合でも、判断部1205は、受信した検知信号を無視する(ステップS62)。
【0105】
そして、通信部1407が、携帯端末1300から点検対象のセンサユニット600のセンサIDを受信した場合には(ステップS61:Yes)、設定部120は、受信したセンサIDを点検対象センサ設定113に登録する(ステップS12)。
【0106】
次に、通信部1407は、点検対象のセンサユニット1500に対して、点検モードの旨の通知を送信する(ステップS71)。これ以降の処理(ステップS13〜S16)は実施の形態1と同様に行われる。
【0107】
図17は、実施の形態5のセンサユニット1500における点灯処理の手順を示すフローチャートである。センサユニット1500では、監視装置1400から送信された点検モードの旨の通知を通信部303で受信すると(ステップS81:Yes)、センサ301は検知待ち状態となる(ステップS82,S82:No)。
【0108】
そして、センサ301が物体等を検知すると(ステップS82:Yes)、制御部1505は、LED610を点灯させる(ステップS83)。そして、通信部303は、センサIDを含む検知信号を監視装置1400に送信する(ステップS84)。
【0109】
このように本実施の形態では、センサユニット1500側で監視装置1400からの制御信号に基づいて、検知信号の出力の可否の切替え、点検対象のセンサユニット1500である旨のLEDの点灯を行い、点検開始後に物体を検知するとLED表示で知らせるので、実施の形態4と同様の効果を奏する他、作業者にとって便宜となる。
【0110】
なお、本実施の形態では、携帯端末1300から監視装置1400に点検対象のセンサユニット1500の指定を行い、監視装置1400から指定されたセンサユニット1500に点検モードである旨の通知や各種制御信号の送信を行っているが、携帯端末1300から直接、センサユニット1500に点検モードである旨の通知や各種制御信号の送信を行って、センサユニット1500にトリガを与えて点検を行うように構成してもよい。
【0111】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0112】
100,500,900,1200,1400 監視装置
101 モード切替部
103 点検部
105,905,1205 判断部
107、507,1207,1407 通信部
110 メモリ
111 センサテーブル
113 点検対象センサ設定
120,520 設定部
130 操作表示部
1300 携帯端末
300,600,1500 センサユニット
301 センサ
303 通信部
305,605,1505 制御部
610 LED
901 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置に接続された監視装置であって、
前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定部と、
前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、
受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、
前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、
を備えたことを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記複数の検知装置のそれぞれは、前記監視装置との間で双方向の通信が可能であり、
前記設定部は、前記複数の検知装置の中で点検対象の1または複数の検知装置および点検順番の設定を行い、
前記通信部は、点検を行う際に、前記点検順番で、順次、前記点検対象の検知装置に対して点検対象である旨を送信すること、
を特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記点検対象の検知装置の設定時点から、所定時間を計時するタイマ、をさらに備え、
前記判断部は、前記所定時間の経過前は、前記検知信号を受信しても、受信した検知信号を無視すること
を特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
前記設定部は、点検対象の複数の検知装置の設定を行い、
前記タイマは、前記点検対象の複数の検知装置のそれぞれの点検開始の時点から前記所定時間を計時し、
前記判断部は、前記点検対象の複数の検知装置のそれぞれの点検開始から前記所定時間の経過前は、前記検知信号を受信しても、受信した検知信号を無視すること
を特徴とする請求項3に記載の監視装置。
【請求項5】
前記通信部は、さらに、ネットワークに接続された携帯端末から、前記点検対象の検知装置の指定を受信し、
前記設定部は、指定された前記点検対象の検知装置を設定し、
前記判断部は、前記点検対象の検知装置の指定の受信があるまでは、検知信号を受信しても無視すること
を特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項6】
前記複数の検知装置のそれぞれは、前記監視装置との間で双方向の通信が可能であり、
前記通信部は、さらに、前記点検対象の検知装置に対して点検開始の旨または所定の制御信号を送信すること、
を特徴とする請求項5に記載の監視装置。
【請求項7】
監視装置と、前記監視装置と双方向で通信可能に接続され、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置とを備えた監視システムであって、
前記監視装置は、
前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の1または複数の検知装置および点検順番の設定を行う設定部と、
点検を行う際に、前記点検順番で、順次、前記点検対象の検知装置に対して点検対象である旨を送信するとともに、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、
受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、
前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、を備え、
前記検知装置は、
監視領域内の異常を検知するセンサと、
点灯部と、
前記監視装置から点検対象である旨を受信した場合に、前記点灯部を点灯させる制御部と、
を備えたことを特徴とする監視システム。
【請求項8】
監視装置と、前記監視装置と双方向で通信可能に接続され、監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置とを備えた監視システムであって、
前記監視装置は、
前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定部と、
前記点検対象の検知装置に対して点検開始の旨または所定の制御信号を送信し、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信部と、
受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断部と、
前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検部と、を備え、
前記検知装置は、
監視領域内の異常を検知するセンサと、
点灯部と、
前記監視装置から点検開始の旨を受信し、かつ前記センサが異常を検知した場合に、前記点灯部を点灯させ、前記監視装置から前記制御信号を受信した場合に、前記制御信号に基づく制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする監視システム。
【請求項9】
前記検知装置の前記制御部は、前記監視装置から前記制御信号として、前記監視装置の現在の警備モードを受信した場合において、前記警備モードが警備設定モードである場合には、前記センサが異常を検知すると前記検知信号を前記監視装置に送信し、前記警備モードが警備解除モードである場合には、前記センサが異常を検知しても前記検知信号を前記監視装置に送信しない制御を行うこと
を特徴とする請求項8に記載の監視システム。
【請求項10】
監視領域内の異常を検知した場合に、識別情報を含む検知信号を送信する複数の検知装置に接続された監視装置で実行される点検方法であって、
設定部が、前記複数の検知装置の点検を行う際に、前記複数の検知装置の中で点検対象の検知装置の設定を行う設定ステップと、
通信部が、前記複数の検知装置のそれぞれから前記検知信号を受信する通信ステップと、
判断部が、受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致するか否かを判断する判断ステップと、
点検部が、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と一致する場合に、前記点検対象の検知装置の点検結果が正常と判断し、前記受信した検知信号に含まれる識別情報が、前記点検対象の識別情報と異なる場合には、前記受信した検知信号を無視する点検ステップと、
を含むことを特徴とする点検方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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