説明

目盛付き工具

【課題】電線等を切断する長さ寸法を物差しで測定してから切断する場合に、ナイフ等の工具から物差しに持ち替えることなく、電線を切断する。これにより、電線等の切断作業を短時間で簡易、迅速に行えるようにした目盛付き工具を提供する。
【解決手段】電線11を切断する切断部を備えた工具40において、工具40に電線の長さを測定する目盛を形成した物差し部と、当該物差し部45,46で測定された電線11の切断箇所を圧痕による目印でマークする突起部47,48とを工具に一体化して設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気工事等において、例えば電線の切断作業を行なう場合に、その都度、工具を一旦物差しに持ち替えてから長さを測定して切断箇所を目印した後、再び工具を把持し直して電線を切断するといった手間の要する作業を、簡易、迅速にして能率的に行えるようにした目盛付き工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電気配線等の工事において、電線を切断する作業を行う場合には、電線の切断箇所を決める作業が必須となるので、それまで手にしていたナイフやペンチ等の工具を一旦手離してから、別の物差しに持ち替え、電線の切断箇所を計測してその位置を決めて目印する。その後、再び工具を手に持ち目印箇所を工具により切断していた。 このように、従来の電線の切断作業においては、工具に物差しの機能が一体に備わっていないため、その都度、工具から物差しに持ち替えて計測し、再び工具を持ち替えて電線の切断作業を行っていた。
【0003】
一方、工具と目盛を付した定規を一体化した技術として、例えば、特開2001−121884号公報(特許文献1)記載のものが公知である。この特開2001−121884号公報には、物差しの目盛に沿ってスリットを形成し、このスリットにスライド自在にカッター部を取り付けた構成を有するものである。紙等を切断する場合には、このカッター部を上から押さえつけ、カッター部を紙等に食い込ませながら、スリットに沿ってスライドさせていくことにより、紙等を切断することができるようになっている。
【特許文献1】特開2001−121884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の工具による電線の切断作業においては、工具そのものに物差し機能は備わっていないため、一旦、工具から物差しに持ち替えなければならず、再び物差しから工具に持ち替えていたため、それだけ切断作業に手間取るため、制約された工事時間内に電気工事を完了することができない問題があった。
また、上記特許文献1記載の技術にあっては、紙等を切断する場合には、長さ計測と切断を同時に行えるので好都合である。ところが、係る構成のものでは、電線の如き索部材を切断するには不都合な構造のものであり、電気工事の短縮化には寄与できない問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みて工夫されたものであって、ナイフやペンチ等の工具に目盛を付した物差し部を一体化し、かつ、切断箇所を目印する突起部を工具に設けることにより、電気工事等における電線の切断作業を行なう場合に、逐一、工具から物差しに持ち替える手間を不要化し、これにより、工具を手放すことなく、電線の長さ計測と切断を簡易、迅速に行える目盛付き工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を講ずることとした。すなわち、本発明に係る目盛付き工具は、電線を切断する切断部を有する工具であって、当該工具に、上記電線の長さを測定する目盛を形成した物差し部と、当該物差し部で測定された上記電線の切断箇所を圧痕による目印でマークする突起部とを具備したことを特徴とする。工具自体に、目盛を備えた物差し部と、切断箇所を圧痕して目印をマークする突起部とを一体に設けた構成にしている。このため、作業者は工具を持ったまま電線の切断箇所を計測して、突起部を電線に押しつけることで目印をマークすることができる。したがって、この圧痕部位を目印として工具で切断することができるので、電線等の切断作業を短時間で簡易、迅速に行え、作業能率を向上できるようになる。
【0007】
また、目盛付き工具は、具体的にはナイフであってもよい。この場合、勿論、ナイフにより合成樹脂材で絶縁被覆する電線の被覆部を皮剥することができるとともに、物差し部としての目盛を、刃部と把持部とに形成してりので、ナイフを別の物差しに持ち替えることなく、ナイフを手にしたまま、電線の切断箇所に目印をしてナイフの切断部で電線を簡易に、かつ、容易に切断することができるようになる。
【0008】
また、別の目盛付き工具としては、ナイフの代わりに、ペンチでもよく、この場合には、略直線状に形成されたペンチの把持部に、目盛を備えた物差し部を設けるようにすることも可能である。このため、ペンチの把持部に設けた物差し部により電線の切断する箇所を計測して突起部により切断箇所を目印して定め、そこを切断部で切断したり、あるいは電線の被覆部を皮剥したりできるようになる。
【0009】
また、突起部を、好ましくは、ナイフの把持部またはペンチの把持部における、切断部の存する位置と反対側の端部近傍であって、その位置が物差し部の原点に対応する位置に略一致する位置に設けるようにするとよい。これにより、突起部の位置が物差しの原点となるので、その原点からナイフやペンチの切断部の方向に向かって目盛が増大するようになる。このため、電線の切断箇所が突起部を電線に押しつけるだけの簡単な操作で、圧痕が電線に付けられ、切断箇所の目印がマークされ、その結果、電線を短時間で切断できるようになる。
【0010】
また、物差し部の好ましい態様としては、ペンチの把持部に電線をあてがうことが可能な凹状溝に形成するとともに、凹条溝の目盛に沿う適宜箇所に突起部を設けるようにすることも可能である。これによれば、電線の切断する切断位置を精度高いものとすることができるようになる。なお、一対ある把持部の内、一方側の把持部に形成する凹条溝と、他方側の把持部に設ける凹条溝との溝幅、その深さを異なるように形成することで、電線の太さの大小に応じて使い分けることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、工具自体に、目盛を備えた物差し部と、切断箇所を圧痕して目印をマークする突起部とを一体に設けた構成にしているため、作業者は工具を持ったまま電線の切断箇所を計測して、該当計測位置で突起部を電線に押し付けることにより切断箇所となる目印がマークされるようになる。これにより、圧痕部位が目印となって工具の切断部により切断箇所で電線を切断することができ、その結果、電線等の切断作業、あるいは電線の被覆部の皮剥作業等を短時間で簡易、迅速に行え、作業能率を著しく向上できる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳述する。第一実施の形態に係る目盛付き工具として、電気工事用のナイフに適用した場合を例に挙げて説明する。第一実施の形態のナイフ1は、図1〜図3に示すように、断面が細長のU字状横断面を有するとともに、例えば鉄、ステンレス材等の金属素材を板金加工により形成した把持部2と、この把持部2にピン軸3で回転可能に支持される刀身部4とを備えている。刀身部4の先端部位には、切断部としての刃部5が傾斜した縁部に沿って形成されている。ナイフ1を使用しない状態においては、刀身部4は図1(a)の二点鎖線で示すように把持部2内の空間Sに収納され、使用する場合には、矢印A方向へ回転して取り出すことで実線に示すようにして回動していくようになっている。そして、把持部2のピン軸3近傍の端面の上部のところ(頂面2a近傍)に、小片で成るストッパ部材6(金属素材)が溶着して取り付けられている(図2(c)参照)。これにより、刀身部4が略180度回転して引き出されたところで、刀身部4側の端面7が上記ストッパ部材6に係合し、図1(b)に示す如く、把持部2の頂面2aと刀身部4の峯部8とが、連続して略直線状を呈し、直線定規の如き形態となる。
【0013】
また、把持部2の頂面2a近傍に沿う部分および刀身部4の峯部8近傍に沿う部分には、物差し部9が設けられる。すなわち、この物差し部9は、把持部2と刀身部4とに目盛と数字とが刻印して形成される。これら目盛と数値は、把持部2と刀身部4との両面に刻印するのが好ましいが、片面側にだけ設けるようにしてもよいのは勿論である。この数字目盛は把持部2におけるピン軸3とは反対側の端面近傍を原点とし、刃部5に向かう方向に数字が増大していく。これにより、本第一実施の形態では、刀身部4を直線状に展開した状態においては、最大計測長が25刀身部の物差し部9が形成されるようになっている。
【0014】
また、図2(a)に示すように、把持部2における物差し部9の原点に対応する把持部の頂面2aには突起部10が一体に設けられ、突起部10の尖端を丁度原点「0」位置に一致するようになっている。このため、突起部10を電線の被覆部材に押しつけて、被覆部材表面に圧痕が付けることができる。
【0015】
第一実施の形態に係るナイフ1を使用態様を説明する。すなわち、ナイフ1を用いて電線を切断し、電線の被覆部材の皮剥を行う場合には、刀身部4を図1(b)に示すように、把持部2からピン軸3回りに回転させて取り出した展開状態で実施できるようになっている。
【0016】
また、電線の切断箇所を物差し部9で測ってから切断しようとする場合には、図3に示すように、把持しているナイフ1を電線11に近づけ、物差し部9を電線11に沿わせる。次いで、例えば、電線11の端部から20cmの部位で切断しようとするとき、目盛「20」を電線11の端部に位置合わせする。このとき、突起部10の尖端を電線11の被覆部材の上から押し付ける。これにより、被覆部材表面に突起部10による圧痕、すなわち切断箇所となる目印Eがマークされることとなる(図3参照)。マークされた目印に刃部5を当てて電線11を電線の先端から20cmのところで切断することができる。
ナイフを使用しない場合には、図1(a)の二点鎖線に示すように、刀身部4を把持部2の空間Sに収納することでナイフ1を安全に持ち運びできる。
【0017】
このように、第一実施の形態によれば、目盛を備えた物差し部9と、切断箇所を圧痕して目印をマークする突起部10とをナイフ1に一体化して設けた構成であるため、切断部電線11の被覆部材の皮剥作業を行えるだけでなく、従来行っていたような、別の物差しを電線11にあてがって長さを測定して切断部にマークを入れ、再びナイフに持ち替えて該切断部を切断するという煩瑣な手間を省き、ナイフ1を持ったままで、電線11の切断箇所に目印Eをマークして、切断作業を短時間で簡易、迅速に行え、その結果、切断作業の能率を大幅に向上できるようになる。
【0018】
上記第一実施の形態では、折り畳み型のナイフ1の場合について説明したが、この代わりに、図4に示す変形例のように、スライド型のナイフ20にも適用することが可能である。すなわち、ナイフ20は、例えば金属製素材を板金加工により扁平形状の空間を有するように形成した把持部21と、該把持部21内をスライド機構を介して収納位置とスライドして外部へ突出するように出入りするように形成した刀身部22とから構成される。上記スライド機構は、把持部21の両側面の互いに対向する位置に形成した細長い長孔溝23、24と、一側面の長孔溝24にスライドして案内されるスライダ25と、該スライダ25に一体に取り付けられ、刀身部22を貫通して他側面の長孔溝23に突出するネジ軸26と、該ネジ軸26にねじ込まれ、該他側面の長孔溝23の外面に係合可能な締め付け用のネジ27とで構成される。ネジ27を締め付けることにより、刀身部22はその位置で把持部21に位置決め固定され、逆に、ネジ27を弛めることで、刀身部22を自由にスライドでき、これにより、刀身部22を任意の出っ張り長さに調整して位置決め固定できるようになっている。
【0019】
また、把持部21と刀身部22には、図4に示されるように、目盛を刻み込んだ物差し部28が形成される一方で、この物差し部28の原点に対応する把持部21の頂部に突起部29が設けられる。物差し部28は、引き出し量を最大にしたときには、図4(c)に示すように、例えば把持部21と刀身部22先端の刃部22aとに亘って15cmスケールの物差しが形成されるようになっている。
【0020】
したがって、この変形例によっても上記第一実施の形態の場合と同様に、電線11(図3参照)に突起部29を押し付けたときにできる切断箇所の目印となる圧痕(マーク)により、短時間で簡単、かつ、容易に電線をナイフ20の刃部22aで切断することができる。
【0021】
また、上記第一実施の形態のナイフ1の代わりに、図5に示す別の変形例のように、全体をストレートな物差し形状を成す形状に形成したナイフ30にも適用できるものである。すなわち、ナイフ30には、その峯部に沿って、例えば25cmの目盛を刻んだ物差し部31と、突起部32と、刃部33とが形成される。係る別の変形例は、ナイフ30自体に物差し部31を一体化して設けるようにしているので、上記第一実施の形態および上記変形例と略同様に、短時間で電線を切断することができる。
【0022】
次に、本発明の第二実施の形態について説明する。すなわち、上記第一実施の形態、各変形例では目盛付き工具としてナイフ1、20,30に適用した場合について説明したが、この代わりに、本第二実施の形態では、図6に示すようにペンチ40に適用したものである。このペンチ40は、電線を切断するための切断部41を有し、一対の把持部42、43はピン軸44を介して回動可能に結合されている。把持部42,43は略直線状の形状を成し、そこに目盛を刻設した15cmの物差し部45,46が設けられている。また、物差し部45,46の原点には、それに対応した位置に突起部47、48が把持部42,43と一体に形成されている。これら物差し部45,46は、各把持部42,43の片側面または両側面に設けられるようにしている。係る第二実施の形態に係るペンチ40によれば、ペンチ40そのものに物差し部45,46および突起部47,48を一体化して設けた構成にしているので、ペンチ40を用いて電線に切断する長さを測定し、次いで、突起部47,48を電線に押し付けて電線の切断箇所となる部位に目印を付けることができる。このように、ペンチを使用して電線の切断しようとする長さを測定し、その切断箇所に目印を付け、切断部41により電線を切断箇所で切断することができる。このため、本第二実施の形態によっても、上記第一実施の形態や上記各変形例とほぼ同様に、電線を短時間で効率的に切断でき、電気工事の能率を向上できるようになる。
【0023】
また、上記第二実施の形態の変形例として、図7に示すように、把持部42,43に設ける物差し部を、例えば、かまぼこ状に凹んだ大小の凹条溝49,50に形成し、これら凹条溝49,50に例えば、1cm毎に突起部47,48に代わる凹状の突起部49a,50aを設ける構成にしてもよい。係る変形例では、凹条溝49,50に電線を嵌め込んで、切断箇所となる寸法のところで電線を凹条溝49,50に押し付けることにより、電線が突起部49a,50aにより目印なる圧痕が付けられるようになっている。このため、この変形例によっても、上記第二実施の形態と略同様に、電線をより一層正確な寸法で切断することができる。
なお、上記変形例では、電線の外径が異なっても適宜、使い分けて電線の寸法を測って切断できるように、凹条溝49,50を溝幅、深さの異なる大小の形態のものを設けたが、同一の形態のものを設けるようにすることも勿論可能である。
【0024】
以上、本発明の各実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、目盛付き工具としてペンチ40の代わりに、例えば、ニッパー、プライヤといった工具にも適用可能であり、また、電線を切断するだけでなく、被覆部材のみを皮剥する機能を備えたワイヤーストリッパーにも適用できるのは言うまでもない。
また、上記では、目盛9,28,31,45,46を刻設けるようにして形成したが、この代わりに、これら目盛を印刷で作成したテープを貼り付けるようにして物差し部を形成するようにすることも可能である。この場合には、目盛が作業者の手の脂等で消えないようにするため、例えば合成樹脂材で形成した透明の薄板を適宜被覆する。これにより、目盛に対する視認性を維持することができ、便利となる。
なおまた、上記各実施の形態および各変形例における突起部10,29,32,47,48を把持部2,21,34,42,43に一体的に固定して設けた態様にしたが、この代わりに、図示はしないが、突起部を目盛に沿ってスライドするように取り付けた構成にしてもよい。これによって、原点から所望の断箇所となる位置に突起部をスライドし、そこで突起部を電線に押し付け、圧痕を付けるようにすることも可能である。勿論、物差しとして使用しない場合には、このスライド突起部を原点側に寄せておくことで、通常の電線切断作業時における把持部のグリップに支障を来さないようにしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第一実施の形態におけるナイフに係り、(a)は刀身部を把持部から取り出している途中の状態を示す外観側面図、(b)は刀身部を完全に取り出した状態を示す外観側面図である。
【図2】(a)は図1(a)の矢印Bの部分を拡大して示した要部外観斜視図、(b)は同様にC−C断面における断面図、(c)は同様に矢印Dの部分を拡大して示した要部外観斜視図である。
【図3】上記ナイフを用いて電線の切断箇所に目印をマークして切断する作業を説明する作用説明図である。
【図4】上記第一実施の形態の変形例におけるナイフに係り、(a)はその一側面における外観側面図、(b)は他側面における外観側面図、(c)は把持部から刀身部を引き出した状態を示す外観側面図である。
【図5】上記第一実施の形態の別の変形例におけるナイフの外観側面図である。
【図6】本発明の第二実施の形態におけるペンチの外観側面図である。
【図7】上記第二実施の形態の変形例に係り、(a)は外観側面図、(b)は(a)のF部の要部における外観拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 ナイフ
2 把持部
3 ピン軸
4 刀身部
5 刃部
9 物差し部
10 突起部
11 電線
20 ナイフ
21 把持部
22 刀身部
22a 刃部
28 物差し部
29 突起部
30 ナイフ
31 物差し部
32 突起部
33 刃部
40 ペンチ
41 切断部
42,43 把持部
45,46 物差し部
47,48 突起部
49 凹条溝(物差し部)
49a 突起部
50 凹条溝(物差し部)
50a 突起部
E 目印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線を切断する切断部を有する工具であって、前記工具に、前記電線の長さを測定する目盛を形成した物差し部と、前記物差し部で測定された前記電線の切断箇所を圧痕による目印でマークする突起部とを具備したことを特徴とする目盛付き工具。
【請求項2】
前記目盛付き工具は、ナイフであり、前記物差し部の前記目盛を把持部から前記ナイフの刃部に亘って設けたことを特徴とする請求項1記載の目盛付き工具。
【請求項3】
前記目盛付き工具は、ペンチであり、前記物差し部の前記目盛を、前記ペンチの略直線状に形成された把持部に設けたことを特徴とする請求項1記載の目盛付き工具。
【請求項4】
前記突起部は、前記ナイフの把持部または前記ペンチの把持部における、前記切断部と反対側の端部近傍であって、前記物差し部の原点に対応する位置に設けたことを特徴とする請求項2または3記載の目盛付き工具。
【請求項5】
請求項3記載の目盛付き工具において、前記ペンチの把持部に設けられる前記物差し部を、前記電線をあてがうことが可能な凹条溝に形成する一方、前記突起部を前記凹条溝の目盛に沿って設けたことを特徴とする目盛付き工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−180918(P2006−180918A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−374701(P2004−374701)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】