説明

直接位相角決定および3つを超える画像の使用によって光学断面像を提供するためのシステムおよび方法

画像を生成するためのシステムおよび方法において、プロセッサは、複数の画像の格子パターン周波数を計算し、特に、ここで、この計算が正弦波信号変化の平滑手順によって変換された画素に基づいており、複数の画像の各々に対して、計算された周波数に基づいて格子パターンの位相角を計算し、計算された位相角に応じ、複数の画像の対応する画素の値に基づく値を出力画像の画素ごとに計算し、ここで、格子パターンが出力画像から除外され、特に、ここで、複数の画像が3つを超える画像を含む。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
3次元物体の2次元画像を取得することが、例えば生物の研究のためにしばしば要望される。物体の画像化はしばしば顕微鏡を介して行われる。画像の明瞭さは、3次元物体の特定の2次元面、すなわち薄片を画像化することによって向上される。
【0002】
従来システムは、デコンボリューション、共焦点レーザ走査、および光学切片化を含むいくつかの異なる方法で3次元物体の2次元面の画像を生成する。光学切片化では、従来システムは3次元画像の特定の面に格子パターンを投射し、格子パターンが当たる画素だけから画像を構成する。この面は目標に対して選択されたものである。画像化されるべき物体の面は選択された面に対する物体の位置に依存する。格子パターンは、画素に関して測定された正弦波としてグラフ化することができる変化する光強度のパターンを指しており、その結果、最大強度と最低強度が周期的に所与の数の画素ごとに生じる。図1は、光学切片化を行うための従来のシステム、例えば顕微鏡の構成要素を示す図である。ランプ100は光を放出し、その光は水平線の格子102上に放射され、続いて画像化されるべき物体上に格子パターンとしてビームスプリッタ104によって反射される。次に、格子パターンを含む物体によって反射された光はカメラ106によって画像として取り込まれる。この画像はプロセッサ108によって処理されて出力画像を生成する。特に、プロセッサ108は、格子パターンが当たる画素だけから構成された出力画像を提供する。
【0003】
物体上に格子パターンを照射すると物体の所望の面のものでない画素を除去することができるが、得られた画像に不必要な格子パターンも加わる。したがって、格子102が複数の位置に移動され、その位置の各々で画像が取得され、その画像を組み合わせて格子線のない単一の画像が形成される。圧電駆動アクチュエータ110が格子102を移動させるために設けられる。圧電駆動アクチュエータ110は入力電圧に応答する。圧電駆動アクチュエータ110が格子102を移動させる範囲は、圧電駆動アクチュエータ110に印加された特定の電圧に依存する。格子パターンの特定の強度が投射される物体の特定の部分は格子102の位置に依存する。圧電駆動アクチュエータ110を移動して3つの位置の間で格子を移動させる。この位置は、対応する格子パターンの得られた強度を対応する正弦波としてグラフ化することができ、ここで正弦波の特定の点が3つの格子パターンの間で等しい位相角だけ、すなわち、各々が120度だけ離れている0度、120度、および240度の位相角の位相シフトが行われるように設定される。格子102の3つの位置の各々について、カメラ106は対応する画像を取り込む。図2は、互いに重畳された3つの画像およびそれらの対応する格子線強度グラフを示す。
【0004】
画素ごとに、プロセッサ108は式
【0005】
【数1】

【0006】
を使用して3つの画像の各々から得られた値を組み合わせ、ここで、Iは組合せ画素値であり、I、I、およびIは各々3つの画像のそれぞれのものの画素値であり、αは
【0007】
【数2】

【0008】
に等しい。
格子パターンは等しい量の120°によって位相調整されており、すなわち、位相角が0°、120°、および240°であるので、3つの画像の特定の画素の格子パターンの正弦波は互いに相殺し、すなわち、それらの値は平均されて0になる。さらに、広視野画像、すなわち格子パターンが合焦点でない画像の部分はI−I、I−I、およびI−Iによって相殺される。したがって、3つの画像の組合せによって決定されたIの値は、格子線の対応する点の値を含まない。したがって、出力画像は格子線を含まない。
【0009】
圧電駆動アクチュエータ110に印加される電圧が圧電駆動アクチュエータ110に正確な量だけ格子102を移動させるものであり、格子パターンが120度だけ位相シフトされることを保証するために、いくつかのまたはすべての従来のシステムは較正を必要とする。較正のために、平滑なミラーなどの実質的に一様な表面を有する物体が画像化されるべき物体として挿入され、3つの画像が上述のように取り込まれる。位相が不正確である場合、格子パターン周波数の高調波であるアーティファクトが組合せ画像に現れる。したがって、圧電駆動アクチュエータ110に印加される電圧、したがって位相が繰り返し変更される。変更ごとに、3つの画像が記録され、組合せ画像のアーティファクトの信号電力が高速フーリエ変換(FFT)を使用して測定される。アーティファクトの実質的な除去を示し、ほぼ正確な位相シフトに対応するある閾値より信号電力が低いと判定されるまで、変更は繰り返される。ひとたびほぼ正確な位相シフトが得られれば、較正は完了する。
【特許文献1】米国特許第RE38307E号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0066966A1号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0007599A1号公報
【特許文献4】米国特許第5370538A1号公報
【非特許文献1】BARNETT, Michael P. ’Computer algebra in the life science, ’in ACM SIGSAM、Volume 36, Issue 4 (December 2002), Pages: 5-32、発行年:2002年、[2007-09-28に検索]、インターネットから検索:<URL: http://www.princeton.edu/〜allengrp/ms/annobib/cals.pdf>
【非特許文献2】BARNETT, Michael P. ’Computer algebra in the life science, ’in ACM SIGSAM、Volume 36, Issue 4 (December 2002), Pages: 5-32の刊行日を立証する引用、発行年:2002年、[2007-09-28に検索]、インターネットから検索:<URL: http://www.princeton.edu/〜allengrp/ms/annobib/cals.pdf>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この手順は、アーティファクトの分析のために各組の3つの画像の画素値を組み合わせることを必要とする。この手順は一般に45秒を要するが、5分もの長さを要することがある。さらに、位相角は直接決定されない。代わりに、画像が所望の位相角である場合、すなわちアーティファクト信号の閾値未満への低減にほぼ対応するものが得られる。この手順では所望の位相角を正確に得ることができない。さらに、アーティファクト信号が閾値未満である場合を、離散値である信号電力の測定値に少なくとも一部は起因するFFTの低い精度を特に考慮すればFFTを使用して正確に決定することができない。したがって、格子線および/またはアーティファクトは画像から完全には除去されない。
【0011】
さらに、カメラ106によって戻される画素値は、しばしば画像強度の値に関して不正確である。したがって、アーティファクトの強度の測定値はしばしば不正確である。したがって、圧電駆動アクチュエータ110は不正確に較正される。
【0012】
さらに、3つの画像の組合せにより格子線を除去することができるが、この手順は最適の画像を生成しない。
【0013】
したがって、格子102の移動を効率的に較正し、格子線またはアーティファクトのない最適の画像を提供するシステムおよび方法が当技術分野で必要である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施形態は、画像化されるべき物体上に連続的に投射される格子パターンの位相角を決定することによって光学切片化を介して画像を生成するための装置、コンピュータシステム、および方法に関する。本発明の実施形態は、実際に記録された画素値の対数値または近似対数画素値である画素値を参照しながら設定または決定される格子パターンの位相角に基づいて画像を生成するための装置、コンピュータシステム、および方法に関する。本発明の実施形態は、特に、複数の画像のうちの連続するものの各対の画像が異なる位相角で得られる、すなわち、画像がその直前の画像と同じ位相角でない場合に、組み合わされた3つを超える画像を含む複数の画像の値に基づいて画像を生成するための装置、コンピュータシステム、および方法に関する。本明細書で使用されるとき、連続する画像とは記録の時間における連続ではなく格子パターン位相角に関する連続を指す。
【0015】
コンピュータシステムは、任意の従来のコンピュータ言語で書かれたコンピュータプログラムを含むことができる。本発明のコンピュータシステムおよび方法を実行するために使用することができる例示的コンピュータ言語は、Cおよび/またはMATLABとすることができる。
【0016】
位相角の直接計算
図3は、本発明の実施形態による画像化システムの構成要素を示す。図1に関して前述されている図3の要素は同じ参照番号が与えられている。図3を参照すると、本発明の実施形態では、物体の画像を得るために、格子102は圧電駆動アクチュエータ110によって3つの異なる位置に移動することができる。圧電駆動アクチュエータ以外のアクチュエータを使用することができることが理解されよう。各位置は異なる位相角であることができる。3つの位置の各々について、カメラ106、例えばCCD(電荷結合素子)カメラまたは他の従来のカメラは、格子線を含む対応する画像を記録することができる。プロセッサ108は、3つの記録画像に基づいて出力画像を生成することができる。3つの格子位置および対応する画像を使用して、120°だけオフセットされている格子位相角に対応する画像に基づいて出力画像を生成することができる。あるいは、たとえ120°だけオフセットされていない場合でも、3つの格子位置および対応する画像を使用して各画素に3つの等式、すなわち画像当たり1つの等式を与えることができる。各等式は、画素値の成分に対応する3つの未知変数を含むことができる。各等式は、I=I+Icosφ+Isinφとすることができ、ここで、Iは3つの画像のうちの特定の画像nの画素値を表し、Iは画素値の広視野成分を表し、φは特定の画像nの位相角を表し、Iは同位相成分を表し、Iは直交成分を表す。3つの画像のそれぞれの位相角が決定される場合、3つの等式が3つの未知数だけに与えられているので、未知数I、I、およびIの値を計算することができる。
【0017】
記録画像の組合せに基づいてプロセッサ108が出力画像を生成することができる記録画像の各々について、システムは画像の位相角を決定することができる。この点に関して、外部物体に対する格子線の移動を考慮することなしに位相角は画像間の位相シフトに対応することができる、すなわち、画像位相が互いに対して測定されるので、プロセッサ108は対応する格子位置にかかわらず画像のうちの1つ、例えば画像のうちの第1のものに0°の位相角を割り当てることができる。次に、プロセッサ108は残りの画像のそれぞれの位相角を計算することができ、それらは0°の位相角を割り当てられた画像の位相からの位相シフトを示す。位相角の決定のため、画像は実質的に一様な表面から反射された光を利用することができる。例えば、実質的に一様な表面をもたない物体が画像化されなければならない場合、実質的に一様な表面を有する異なる物体をカメラの視線の中に挿入することが位相角を決定するために必要となることがある。
【0018】
本発明の実施形態では、プロセッサ108は、位相角が所定の位相角、例えば0°、120°、および240°の位相角に設定されるように格子102を移動させるようにアクチュエータ110を較正することができる。アクチュエータ110を較正するために、プロセッサ108はカメラ106に1組の画像を繰り返し記録させることができる。その組の画像の各々について、プロセッサ108は別々にそれぞれの画像位相角を決定し、それらを所定の位相角と比較することができる。決定した実際の位相角の所定の位相角からの偏差に基づいて、プロセッサ108は新しい電圧値を出力し、それに従った電圧を、格子102を移動させるためにアクチュエータ110に印加することができる。このサイクル、すなわち、アクチュエータ110に電圧を印加し、1組の画像を取り込み、この組の画像の位相角を別々に決定し、決定した位相角を所定の位相角と比較し、新しい電圧値を出力することを、決定した実際の位相角が所定の許容度範囲内で所定の位相角と一致するまで繰り返し行うことができる。一致する場合、プロセッサ108は電圧値を変更させることなく較正を終了することができる。サイクルごとに、カメラ106によって記録された画像の位相角が直接決定されるので、較正は迅速に行うことができる。
【0019】
較正の後、プロセッサ108は、例えばユーザー命令に応じて、カメラ106に3つの画像を記録させ、式
【0020】
【数3】

【0021】
により出力画像の各画素の値を設定することによって物体の出力画像を生成することができる。
【0022】
図4は、本発明のこの実施形態に従って画像を得るための手順を示す流れ図である。400で、較正手順は開始する。402で、プロセッサ108はカメラ106に画像の組、例えば3つの画像の記録を命令する。404で、カメラは画像の組の記録を開始する。その組の画像の記録の間に、プロセッサ108は、406で、圧電駆動アクチュエータ110への電圧の印加を行う。電圧に応じて、アクチュエータ110は、408で、格子102を移動させる。画像の記録の後、カメラ106は、410で、記録画像をプロセッサ108に送信する。カメラ106は、記録の後、画像ごとに送信するか、そうでなくそれらを単一のバッチ移送で送信することができることが認識されよう。414で、プロセッサ108は画像の各々の画像位相角を別々に決定することができる。位相角が120°だけオフセットされていないとプロセッサが416で判断する場合、プロセッサ108は較正手順を継続することができる。そうでなければ、プロセッサ108は418で較正手順を終了する。
【0023】
較正の後、プロセッサ108は、例えばユーザー命令に応じて、出力画像のために420で画像生成手順を開始する。画像生成手順では、402〜410が最初に行われる。画像化されるべき物体が画像位相角を決定するのに十分なデータを提供する場合、402〜410の再実行は省略することができる。この点に関して、画像化されるべき物体がそれ自体ミラーなどの一様表面である場合、較正は画像化されるべき物体を使用して行うことができる。したがって、プロセッサ108は、較正手順中に使用した画像データを画像生成手順用に使用することができる。さらに、たとえ画像化されるべき物体が非一様表面である場合でも、物体の画像から得られるデータが較正手順に十分であることもある。画像ごとに周波数(以下で詳細に説明される)および位相角を計算することによって、計算結果を比較することができる。この結果が実質的に一致する場合、物体は十分なデータを提供したと想定することができ、すなわち、特定の特性を有する較正スライドの画像化を省略することができる。画像化されるべき物体はしばしば位相角を決定するのに不十分なデータを提供するので、指定の物体の別個の記録が位相角決定のために行われることがある。次に、422で、プロセッサ108は各画素に式
【0024】
【数4】

【0025】
を適用して出力画像を生成し、それをプロセッサ108が424で出力する。画像は、コンピュータ画面、プロジェクタ、および/またはプリンタなどの任意の従来の出力デバイスを介して出力することができる。
【0026】
本発明の他の実施形態では、較正は省略することができる。この実施形態によれば、プロセッサ108は、格子102の移動によって生じる画像の位相角を決定するために実質的に一様な表面を有する物体の単一の組の画像をカメラに記録させることができる。プロセッサ108は決定された位相角をメモリ312に保存することができる。あるいは、十分なデータを物体の画像から得るために、画像化されるべき物体が一様表面を有するかまたは十分な詳細を含む場合、プロセッサ108は、画像位相角を決定するためだけにカメラの視線の中に挿入される別の物体を事前に画像化することなしに画像化されるべき物体の画像から画像位相角を決定することができる。
【0027】
決定された位相角をメモリ312に保存した後、プロセッサ108は、例えばユーザー命令に応じて、カメラ106に3つの画像を記録させ、保存された位相角を等式行列にプラグインし、画素値のIおよびI成分について解くことによって得られた値に出力画像の各画素の値を設定することによって物体の出力画像を生成することができる。前述のように、3つの画像の各々について、特定の画素値は、I=I+Icosφ+Isinφである。したがって、特定の画素は次のように定義することができる。
(数6)
=I+Icosφ+Isinφ
=I+Icosφ+Isinφ
=I+Icosφ+Isinφ
等式行列は以下のように変数I、I、およびIについて解くように表現し直すことができる。
すなわち、
【0028】
【数5】

【0029】
である。
【0030】
ひとたびIとIが計算されれば、図5に示されるように、IおよびIは画素値Iの同位相成分および直角位相成分であるので、プロセッサ108は出力画像の画素値Iを決定することができる。(Iは広視野画像である)。プロセッサ108は式
【0031】
【数7】

【0032】
により画素値Iを決定することができる。(ピタゴラスの定理)。画素I、IおよびIの値は一部物体上に投射された格子線に基づくが、Iの値(成分IおよびIに基づいて決定された)は、物体上に投射された格子線ではなく完全に物体に基づく。さらに、位相角の正確または実質的に正確な決定のために、前出の等式により決定された画素値Iを組み合わせることによって生成された画像はアーティファクトを含まない。
【0033】
図6は、本発明のこの実施形態に従って画像を得るための手順を示す流れ図である。図4に関して前述されている図6の要素は同じ参照番号が与えられている。この実施形態によれば、較正は行われない。代わりに、位相角決定手順だけが行われる。したがって、400および418は600および618と取り替えられ、416の決定は行われない。420に関して、前述のように画像化されるべき物体が画像位相角を決定するのに十分なデータを提供する場合、402〜410の再実行は省略することができる。さらに、120°だけオフセットされた位相角を得るための較正がこの実施形態によれば行われないので、422は、式
【0034】
【数8】

【0035】
が出力画像を生成するために適用される522と取り替えられる。
【0036】
【数9】

【0037】
を使用して出力画像画素を計算することができることが認識されよう。第2の実施形態によってさえ、414で、画像位相角が0°、120°、および240°であるとプロセッサ108が決定する場合、プロセッサ108は式
【0038】
【数10】

【0039】
を使用して出力画像画素を計算することができる。
【0040】
したがって、3つの画像の位相角を決定することによって、較正は迅速に行うことができる。さらに、1組の画像の格子線が所定の位相角になるようにアクチュエータ110を較正しない場合でさえ、位相角を決定することによって、出力画像は異なる位相角での1組の画像に基づいて生成することができる。
【0041】
図4および6を参照すれば、本発明の実施形態では、プロセッサ108は412で画像の組の画像の格子線の周波数を決定することができ、以下で説明されるように、決定された周波数への画像の画素値の相関に基づいてその組の画像の位相角を計算することができる。具体的には図4を参照すれば、本発明の一実施形態では、412は決定された周波数の比較により品質制御用の較正手順の各繰返しの間に行うことができるが、他の実施形態では、412は最初の繰返し以外の較正手順の各繰返しの間省略することができ、それはひとたび周波数が分かれば再計算する必要がないからである。周波数は固定されないことが認識されよう。例えば、周波数は、レンズの位置に依存することがある反射された画像の倍率または物体上に反射された光に依存することがある。決定された周波数への画素値の相関によって位相角を計算するために、周波数決定が非常に正確であることを必要とすることがある。例えば、FFTの使用は周波数の決定に不適切なことがある。本発明の例示的実施形態では、プロセッサ108は、FFTを使用して得られた離散値の結果よりも流動的な結果を与える分析として当業者によって認識されているベイズの分光分析を使用して高精度で周波数を推定することができる。
【0042】
ベイズの分光分析の適用では、画像の信号データを収集することができる。各信号は画像強度の正弦波変化に関連する等式によって表すことができる。等式はf(x)=rcos(ωx+φ)+cとすることができ、ここで、rは振幅であり、ωは決定された周波数であり、xは画素の場所であり、φは位相角であり、cは画像強度の平均である。xに関して、これは格子線の方位に応じて垂直方向または水平方向のいずれかの画素座標とすることができることが認識されよう。例えば、格子102の方位は、格子線が画像上に水平に投射され、それによって垂直方向に画像強度の変化を生じさせるようなものとすることができる。この例では、画素座標は垂直方向のものとすることができる。画像強度の正弦波変化もf(x)=acosωx+bsinωx+cで表され、ここで、aおよびbは振幅の余弦成分および正弦成分である。複数のデータサンプル「d」に後者の式を適用して、以下の行列公式を得ることができる。
【0043】
【数11】

【0044】
したがって、行列が得られ、ここで
【0045】
【数12】

【0046】
である。線形係数および雑音標準偏差は積分消去することができる。次に、周波数は、G行列を式
【0047】
【数13】

【0048】
に適用することによって得ることができる。MはG行列に含まれた列の数である。画像のうちの単一のもののサンプルは周波数を決定するのに十分である。
【0049】
ひとたび周波数が決定されれば、画像の位相角を決定することができる。画像の画素値について、acosωx+bsinωx+cのa成分およびb成分は、決定された周波数への画素値の線形回帰を使用することによって推定することができる。ひとたびaおよびbが推定されれば、画像の位相角は図7に示される関係により
【0050】
【数14】

【0051】
のように計算することができる。任意の単一画像の位相角の決定は、その組の他の画像に関するデータなしで行うことができる。例えば図4および6を参照すると、たとえカメラ106が記録の直後に別々に各画像を送信する場合でも、画像がカメラ106から受け取られるとすぐに412および414を行うことができる。したがって、アクチュエータ110がその後の画像の記録の準備のために格子102を移動させる間におよび/またはカメラ106がその後の画像を記録する間に、プロセッサ108は前に受信した画像に対して412および414を実行することができる。
【0052】
3つを超える画像の使用
詳細に前述したように、画像ごとに格子線が異なる位相角で投射される場合、画像生成手順は1組の画像の対応する画素値の組合せに基づいて画素値を決定することによって行うことができる。3つの画像が、従来、出力画像を生成するために使用される1組の画像の中に含まれるが、本発明の実施形態では、より良好な品質の画像を得るために、プロセッサ108は、3つを超える画像の画素値に基づいて出力画像を生成することができる。例えば、図8に示されるように、位相角間のオフセットを低減することができる。図8は、画像間の30°位相角オフセットを示す。見やすいように、単一の画像、すなわち基準画像の強度グラフだけが示されている。破線は他の画像強度グラフの開始を示す。この実施形態によれば、行列公式
【0053】
【数15】

【0054】

【0055】
【数16】

【0056】
と取り替えることができる。
【0057】
前述のように位相角の決定で、I、I、およびIだけが未知数であるので、1組の3つを超える画像は未知数よりも多くの等式を提供する。等式は雑音のために完全には一致しないことがある。したがって、回帰分析、例えば最小二乗回帰をI、I、およびIに適用することができ、それは信号の中にある雑音を低減することができる。特に、次の最小二乗回帰式
【0058】
【数17】

【0059】
を適用することができ、ここで、
【0060】
【数18】

【0061】
【数19】

【0062】
であり、GはGの転置行列である。たとえ3つの画像だけが使用される場合でもこの式を適用することができる。
【0063】
3つを超える画像のうちの連続するものの各対の位相角が等しい角度だけオフセットされる場合、他の式を適用することができる。その組の画像の数(M)にかかわらず、I、I、およびIは、
【0064】
【数20】

【0065】
のように計算することができる。この式は、M=3の場合でさえ適用することができる。ひとたびIおよびIが前の2つの式のいずれかを使用して計算されれば、Iは式
【0066】
【数21】

【0067】
を使用して計算することができる。さらに、4つの画像が使用され、4つの画像のうちの連続するものの各対の位相角が等しい角度だけオフセットされる場合、Iは式
【0068】
【数22】

【0069】
を使用して計算することができる。
【0070】
本発明の実施形態では、生成された画像の画素値は、最小二乗解を更新するための従来の手順に従って最小二乗解を変更することによって新しく得られた画像になるように再帰的に更新することができる。したがって、3つ以上の画像の画素データに基づいた画像が出力された後、ユーザーはプロセッサ108に一層向上した画像を生成するように命令することができる。それに応じて、プロセッサ108は新しく記録された画像(格子パターンを含む)を得ることができ、前に使用した画像を使用して計算を再度行うことなしにIおよびIの既計算値を更新することができる。したがって、更新が要望される場合に備えて前に使用された画像を記憶する必要はない。
【0071】
パラメータを推定するための画素データの変換
カメラ106によって戻された画像の画素値はしばしば画像強度が非一様な正弦波変化を与える。したがって、アーティファクトのFFTによる測定に基づくかまたは位相角の直接計算に基づいて特定の位相角を与えるためのアクチュエータ110の較正、および/または
【0072】
【数23】

【0073】
に基づいて出力画像を生成するための位相角の計算は、カメラ106により記録された画素値に基づく場合不完全であることがある。本発明の実施形態では、システムは、較正または位相角(および/または周波数)の決定に使用される各記録画像値の代わりに画素値の対数変換または近似対数変換によって得られた値を使用することができる。得られた値は、画像強度のより一様な正弦波変化を与えることができる。図9は、非変換画像と変換画像との間の画像強度の正弦波変化の差を示す。非変換画像の画像強度を表すグラフ(a)の正弦波の振幅は実質的に非一様であるが、変換画像の画像強度を表すグラフ(b)の正弦波の振幅は実質的により一様である。
【0074】
変換の後、従来の較正または直接計算された位相角による較正のいずれかを行うことができる。あるいは、前に詳細に説明されたように較正なしに位相角を計算することができる。較正および/または位相角の計算の後、プロセッサ108は、前に詳細に説明した手順に従って非変換の最初に記録された画素値に基づいて出力画像を生成することができる。
【0075】
本発明の一実施形態では、記録された画素値の変換に対して、各画素の対数値への簡単な変換を行うことができる。この実施形態によれば、低い画像強度における雑音が増幅され、画像強度値を歪ませる場合、悪影響が現れることがある。他の実施形態では、逆双曲正弦関数
【0076】
【数24】

【0077】
を各画素に使用することができ、ここで、xは最初に記録された画像強度値である。後者の関数は、小さい画素値ではなく大きい画素値に関して底を「e」とする関数log(x)(自然対数)を近似する。この実施形態によれば、低い画像強度における雑音の増幅は避けることができる。画素値の変換は、画像の全域で強度の正弦波変化の振幅を平滑にする任意の関数を使用して行うことができることが理解されよう。
【0078】
当業者は、様々な形態で本発明を実施できることを前述の説明から理解されよう。したがって、本発明の実施形態はその特定の例に関して説明されたが、図面、明細書、および添付の特許請求の範囲に関して検討するとき他の変更が当業者には明らかになるので、本発明の実施形態の真の範囲はそのように限定されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】光学切片化を行うための従来の画像化システムの構成要素を示すブロック図である。
【図2】従来のシステムに記録された3つの画像の重畳およびそれぞれの格子パターン強度を示す図である。
【図3】本発明の例示的実施形態による画像化システムの例示的構成要素を示すブロック図である。
【図4】本発明の例示的実施形態に従って光学断面像を生成するための手順を示す流れ図である。
【図5】本発明の例示的実施形態に従って出力画像画素値を決定するのに使用される出力画像画素値に対する画素値の同相成分と直角成分の関係を示す図である。
【図6】本発明の例示的実施形態に従って光学断面像による光学断面像を生成するための第2の手順を示す流れ図である。
【図7】構成要素r、a、bと位相角の関係を示す図であり、ここで、aおよびbはそれぞれ振幅の余弦成分および正弦成分である。
【図8】本発明の例示的実施形態に従って出力画像を生成するのに使用される3つを超える画像の位相角を示す図である。
【図9a−9b】非変換画像と本発明の実施形態に従って変換される画像との間の画像強度の正弦波変化の差を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
100 ランプ
102 格子
104 ビームスプリッタ
106 カメラ
108 プロセッサ
110 圧電駆動アクチュエータ
312 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の複数の画像を記録するステップと、
前記第1の複数の画像のうちの少なくとも1つの格子パターンの位相角を計算するステップと、
前記計算された少なくとも1つの位相角に応じ、前記第1の複数の画像、および前記第1の複数の画像の格子パターン位相角に対応する格子パターン位相角を有する第2の複数の画像の少なくとも一方の対応する画素値に基づく値を出力画像の画素ごとに計算するステップと
を含む画像生成方法。
【請求項2】
前記第1の複数の画像の最初のものに、その計算された位相角にかかわらず0°の位相角を割り当てるステップと、前記第1の複数の画像の他の各々のものに、その計算された位相角と前記第1の画像の前記計算された位相角との間のオフセットに等しい量だけ0°からオフセットされた位相角を割り当てるステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像生成方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの画像の前記格子パターンの周波数を計算するステップをさらに含み、
前記位相角が前記計算された周波数に基づいて計算されることを特徴とする請求項1記載の画像生成方法。
【請求項4】
前記周波数がベイズの分光分析によって計算されることを特徴とする請求項3記載の画像生成方法。
【請求項5】
前記周波数が前記少なくとも1つの画像の単一のもののデータに基づいて計算されることを特徴とする請求項4記載の画像生成方法。
【請求項6】
前記周波数が式
【数1】

を適用することによって計算され、
ωが前記周波数を表し、
Gが行列
【数2】

であり、
xが、前記行列の対応するデータが得られる画素の場所の識別子であることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項7】
f(x)=acosωx+bsinωx+cのaおよびbの値を、線形回帰を使用する前記計算された周波数への画素値の相関によって推定するステップをさらに含み、
前記位相角が、
【数3】

に等しくなるように計算されることを特徴とする請求項6記載の画像生成方法。
【請求項8】
各単一の複数の連続する画像の各対の格子パターン間の位相角オフセットが等しくなるように、前記第1および第2の複数の画像のうちの各画像の記録の間に格子をシフトするようにアクチュエータを較正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3記載の画像生成方法。
【請求項9】
前記第1および第2の複数の画像の少なくとも一方の各々が3つを超える画像を含み、
前記出力画像の各画素の値が式
【数4】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、
およびIが式
【数5】

を使用して計算され、
Mが前記第1および第2の複数の画像の少なくとも一方の各々に含まれる画像の数に等しいことを特徴とする請求項8記載の画像生成方法。
【請求項10】
前記第1および第2の複数の画像の少なくとも一方の各々が4つの画像を含み、前記出力画像の各画素の前記値が式
【数6】

を使用して計算され、Iが前記画素の値であることを特徴とする請求項8記載の画像生成方法。
【請求項11】
前記位相角オフセットが120°であることを特徴とする請求項8記載の画像生成方法。
【請求項12】
前記アクチュエータの較正のために、単一の複数の連続する画像の各対の決定された位相角が等しい量だけオフセットされていると判定されるまで複数の画像が繰り返し記録され、
前記アクチュエータの較正の間の複数の画像の各記録の後、前記複数の連続する画像の対の間の位相角オフセットが等しくない条件のとき前記アクチュエータに印加されるべき電圧を変更するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の画像生成方法。
【請求項13】
前記出力画像の各画素の値が式
【数7】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、IおよびIが式
【数8】

を使用して計算されることを特徴とする請求項1記載の画像生成方法。
【請求項14】
前記格子パターンが前記出力画像から実質的に除去され、
前記第1の複数の画像のうちの連続するものの異なる対の格子パターンの間の位相角オフセットが等しくないことを特徴とする請求項13記載の画像生成方法。
【請求項15】
前記第1および第2の複数の画像の少なくとも一方の各々が3つを超える画像を含み、
前記出力画像の各画素の値が式
【数9】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、
およびIが回帰分析を使用して計算されることを特徴とする請求項14記載の画像生成方法。
【請求項16】
およびIが、最小二乗回帰を使用して、式
【数10】

を適用することによって計算され、
(GG)−1が、
【数11】

に等しく、
Gが
【数12】

に等しいことを特徴とする請求項15記載の画像生成方法。
【請求項17】
前記格子パターンが前記出力画像から実質的に除外され、
前記第1の複数の画像のうちの連続するものの少なくとも1対の間の位相角オフセットが 120°よりも大きいかまたは小さいことを特徴とする請求項13記載の画像生成方法。
【請求項18】
前記位相角の計算のために、前記少なくとも1つの画像の全域で画像強度の正弦波変化の振幅を平滑にするために前記少なくとも1つの画像の画像画素値を変換するステップをさらに含み、
前記出力画像の前記画素の計算のために、前記対応する画素値が非変換状態で使用されることを特徴とする請求項1記載の画像生成方法。
【請求項19】
前記画素値がそれぞれの対数値に変換されることを特徴とする請求項18記載の画像生成方法。
【請求項20】
前記画素値が逆双曲正弦関数を
【数13】

に適用することによって変換され、
xが非変換画素値を表すことを特徴とする請求項18記載の画像生成方法。
【請求項21】
出力画像の各画素ごとに、複数の画像中の対応する画素の値に基づいた値を計算するステップを含む画像生成方法であって、
前記複数の画像が3つを超える画像を含み、
前記3つを超える画像の各々が格子パターンを含み、
前記格子パターンが前記出力画像から実質的に除外される画像生成方法。
【請求項22】
前記出力画像の各画素の値が式
【数14】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、
およびIが回帰分析を使用して計算されることを特徴とする請求項21記載の画像生成方法。
【請求項23】
前記回帰分析の入力が
【数15】

であり、
φが対応する画像の格子パターンの位相角であり、
前記複数の画像の各々に対して格子パターンの位相角を決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項22記載の画像生成方法。
【請求項24】
およびIが、最小二乗回帰を使用して、式
【数16】

を適用することによって計算され、
(GG)−1
【数17】

に等しく、
Gが
【数18】

に等しいことを特徴とする請求項23記載の画像生成方法。
【請求項25】
前記複数の画像のうちの連続するものの異なる対の格子パターンの間の位相角オフセットが等しくないことを特徴とする請求項24記載の画像生成方法。
【請求項26】
およびIが最小二乗回帰を使用して計算され、
前記出力画像の前記画素値の計算の後、格子パターンを含む別の画像を取得するステップと、
前記別の画像のデータに基づいて前記出力画像の前記画素値を再帰的に更新するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項22記載の画像生成方法。
【請求項27】
前記複数の画像のうちの連続するものの格子パターンの間の位相角オフセットが等しく、
前記出力画像の各画素の値が式
【数19】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、
およびIが式
【数20】

を使用して計算され、
Mが前記複数の画像に含まれる画像の数に等しいことを特徴とする請求項21記載の画像生成方法。
【請求項28】
前記複数の画像が4つの画像を含み、
前記複数の画像のうちの連続するものの格子パターンの間の各位相角オフセットが90°に等しく、
前記出力画像の各画素の値が式
【数21】

を使用して計算されることを特徴とする請求項21記載の画像生成方法。
【請求項29】
複数の画像の各々に対して前記画像の格子パターンの位相角を計算するステップと、
前記計算された位相角に基づいて、出力画像の画素ごとに、前記複数の画像中の対応する画素の値に基づいた値を計算するステップであって、前記格子パターンが前記出力画像から除外されるステップとを含む画像生成方法。
【請求項30】
前記出力画像の各画素の値が式
【数22】

を使用して計算され、
が前記画素の値であり、IおよびIが式
【数23】

を使用して計算されることを特徴とする請求項29記載の画像生成方法。
【請求項31】
プロセッサによって実行されるように構成された命令をその上に記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、実行されたとき、前記プロセッサに画像生成方法を実行させ、前記画像生成方法が、
第1の複数の画像のうちの少なくとも1つの格子パターンの位相角を計算するステップと、
前記計算された少なくとも1つの位相角に応じ、前記第1の複数の画像、および前記第1の複数の画像の格子パターン位相角に対応する格子パターン位相角を有する第2の複数の画像の少なくとも一方の対応する画素値に基づく値を出力画像の画素ごとに計算するステップとを含むコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
第1の複数の画像を記録するステップと、
前記画像の全域で画像強度の正弦波変化の振幅を平滑にするために前記第1の複数の画像の画像画素値を変換するステップであって、前記正弦波変化が格子パターンを表すステップと、
前記変換された画素値に基づいて、(a)アクチュエータを較正するステップおよび(b)前記画像の格子パターンの位相角を計算するステップの一方と、
前記第1の複数の画像、および前記第1の複数の画像の格子パターン位相角に対応する格子パターン位相角を有する第2の複数の画像の一方の対応する画素値に基づいた値を出力画像の画素ごとに計算するステップと
を含む画像生成方法。
【請求項33】
第1の複数の画像を記録するステップと、
前記第1の複数の画像のうちの少なくとも1つの格子パターンの位相角を計算するステップと、
前記計算された少なくとも1つの位相角に応じ、前記第1の複数の画像、および前記第1の複数の画像の格子パターン位相角に対応する格子パターン位相角を有する第2の複数の画像の少なくとも一方の対応する画素値に基づく値を出力画像の画素ごとに計算するステップと
を含む画像生成方法。
【請求項34】
前記位相角の計算のために、前記少なくとも1つの画像の全域で画像強度の正弦波変化の振幅を平滑にするために前記少なくとも1つの画像の画像画素値を変換するステップをさらに含み、
前記出力画像の前記画素の計算のために、前記対応する画素値が非変換状態で使用されることを特徴とする請求項1記載の画像生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a−9b】
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【公表番号】特表2009−525469(P2009−525469A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552577(P2008−552577)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際出願番号】PCT/US2007/061045
【国際公開番号】WO2007/090029
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(598041463)ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション (43)
【住所又は居所原語表記】800 Centennial Avenue, P.O.Box 1327,Piscataway,New Jersey 08855−1327,United States of America
【Fターム(参考)】