睡眠促進用ベッド
【課題】
ベッド床は、その上に仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに、左右に反復揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促すことができる。
【解決手段】
支持フレームSと、この支持フレームSに揺動可能に支持されるベッド床Bと、ベッド床Bを揺動駆動する揺動駆動手段Dとを備えた睡眠促進用ベッドであって、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、ベッド床B上に仰臥する使用者Mの頭部Hを上下方向に通過する。
ベッド床は、その上に仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに、左右に反復揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促すことができる。
【解決手段】
支持フレームSと、この支持フレームSに揺動可能に支持されるベッド床Bと、ベッド床Bを揺動駆動する揺動駆動手段Dとを備えた睡眠促進用ベッドであって、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、ベッド床B上に仰臥する使用者Mの頭部Hを上下方向に通過する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠促進用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、政治的には、テロ、地政学的なリスクの高まりなどの政情不安、社会的には、残酷な犯罪の多発などの社会環境の悪化、また、経済的には、デフレ、リストラ、不況などの経済不安、さらに、職場や家庭内での人間関係の悪化などの諸原因により、ストレスの高まりから、睡眠不足、不眠症を訴える者、特に中高年齢者が増大しつつある。
【0003】
このような睡眠不足や不眠症の解消方法として、飲酒をしたり、睡眠薬を使用したりしているものも見受けられるが、これらはいずれも習慣性があり、飲酒量、睡眠薬の使用量が次第に多くなる傾向があって、健康を害する原因となっている。
【0004】
そこで、従来、睡眠を促進する装置として後記特許文献1〜5に記載されたものが、またストレスを解消する装置として特許文献6に記載されたものが知られている。
【特許文献1】実公平5−6999号公報
【特許文献2】特開2002−17516号公報
【特許文献3】実開昭49−27804号マイクロフィル
【特許文献4】実開昭52−109904号マイクロフィル
【特許文献5】特開2001−187147号公報
【特許文献6】特開平8−89579号公報 特許文献1には、人が仰臥するプレート(水平ベッド)を、複数のカムにて、上下或いは左右に揺動し、振動効果を出しつつ、車内騒音や音楽を流して睡眠効果が得られるようにしたものが開示され、 また、特許文献2には、ブランコ式ベッドであって、ベッド床を、吊棒に吊るしたアームによりブランコ状に揺動できるようにしたものが開示され、 さらに、特許文献3には、マット台を前後に揺動させる共に、交互に昇降させるようにしたベッドが開示され、 さらにまた、特許文献4には、モータで偏心カムを回転させてベッドを揺らすようにした揺動機のついた自動車揺すりベッドが開示されている。
【0005】
また、特許文献5には、音響と芳香の作用を統合した安眠装置が開示され、
特許文献6には、芳香と音楽と足温の相乗効果で、心の緊張を和らげるようにしたリラクセーション装置が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一般に、人間は左右の揺れや揺動には、割合に鈍感であり、むしろ心地良く感じることがある反面、上下の振動や昇降には敏感に反応して不快感、不安感を感じるものであり、たとえば、人が就寝時にマグニチュード3〜4の地震を経験したときに、左右の揺れには比較的に鈍感であるのに対して上下の揺れには敏感に反応して起き上がったことは誰もが経験しているところであり、また、就寝時、立起時を問わずに、人は上下の振動、揺動、昇降に対して敏感に反応し、たとえば、エレベータの急速下降、航空機の急降下、航海時の船揺れなどには不快感、不安感を感じることは誰もが経験している。
【0007】
そこで、上記実情を勘案し、本出願の発明者が研究、研鑽を重ねた結果、ベッド上においても、ベッド上に臥する人の頭部の上下振動、上下揺動、昇降は、睡眠の促進には良い結果とはならず、むしろ睡眠の妨げになることをつきとめた。
【0008】
しかしながら、前記特許文献1,2のものは、いずれもベッドを左右および上下に揺動させて、人の頭部は左右に揺れると共に上下にも昇降を繰り返すようにされており、また、前記特許文献3,4のものはいずれも頭部と足部を交互に昇降揺動する方式であり、したがって、特許文献1〜4のものはいずれも、「人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑える」という睡眠の促進に最も重要な基本的な要件を欠如しており、睡眠促進用ベッドとして満足のいくものではなかった。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑えながら、身体には、睡眠に必要な心地よい揺動を与えて睡眠を大いに促進できるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを目的とするものである。
【0010】
また、本発明は身体に適した前記揺動に、芳香、音楽、暗示トークを組み合わせたことによる「相乗効果」で、睡眠の促進効果をより高めるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴としている。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項2記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する前記揺動中心軸線上の揺動中心点まわりに上下方向にシーソー状に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴としている。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項3記載の本発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項4記載の本発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴ととしている。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、前記請求項1,2,3または4記載のものにおいて、前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴としている。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項6記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴としている。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項7記載の本発明は、前記請求項1,2,3,5または6記載のものにおいて、目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴としている。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項8記載の本発明は、前記請求項7記載のものにおいて、使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴としている。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項9記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のものにおいて、前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
請求項各項記載の発明によれば、ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促進することができる。
【0021】
また、請求項2記載の発明によれば、使用者は、その頭部が水平状態を保ちながら、その足部は緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されてその身体に心地よい揺動を与えることができ、睡眠を一層促進することができる。
【0022】
さらに、請求項3記載の発明によれば、ベッド床の揺動稼働の停止後は、ベッド床の上面は水平状態に固定されるので、使用者の安全が確保され、安心してこの睡眠促進用ベッドを利用することができる。
【0023】
さらに、請求項4記載の発明によれば、使用者は、頭部側から足部側へ下方に傾斜する状態をとり得るので、使用者の足部への血液の流れの負担を軽減することができ、安眠を一層促進することができる。
【0024】
さらに、請求項5記載の発明によれば、使用者は、揺動幅、揺動速度、揺動稼働時間をを自分に合ったものに調整することができる。
【0025】
さらに、請求項6記載の発明によれば、使用者は、ベッド床からの心地よい前記左右揺動をうけながら、安らぎ用芳香を嗅ぎ、心身を安静化させる音楽を聞き、さらにストレス解消用の暗示トークを聞いて、短時間のうちに深い眠りにつくことができる。
【0026】
さらに、請求項7,8記載の発明によれば、ベット床を揺動させることで目覚ましを行うを行うので、使用者を刺激せずに睡眠から確実に目覚めさせることができる。特に、目覚まし動作時のベッド床の揺動速度を睡眠促進時よりも増速することにより、目覚ましとするので、ベッド床の揺動を睡眠促進のほか、目覚ましにも利用することができ、目覚ましのために他の動作をしないで済む。
【0027】
さらに、請求項8記載の発明によれば、ベッド床の揺動と目覚まし音とで目覚ましを行うので、使用者を睡眠から、より一層確実に目覚めさせることができる。
【0028】
さらに、請求項9記載の発明によれば、冬期、寒冷地など必要に応じて使用者は、足部を温めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
【0030】
図1〜図16は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図、図2は、睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図、図3は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図、図4は、図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図、図5は、図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図、図6は、図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図、図7は、図1の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図7の仮想線囲い部分の拡大図、図9は、図8の9−9線に沿う断面図、図10は、図1の10矢視拡大図、図11は、図10の11−11線に沿う断面図、図12は、図11の12矢視図、図13は、図1の13矢視拡大図、図14は、図13の14−14線に沿う断面図、図15はリモコンスイッチの正面図、図16は、睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図である。
【0031】
図1〜3に示すように、睡眠促進用ベッドのベッドフレームFは、鉛直方向に起立される板状の前、後部フレーム1,2と、これら前、後部フレーム1,2を一体に連結する略水平な底部フレーム3とより側面視凹状に構成される。ベッドフレームF内には、後述する支持フレームSが上下方向に傾動可能に支持され、さらに、この支持フレームSに、後に詳述するベッド床Bが、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。また、このベッドフレームFの下面四隅には、このベッドフレームFを自在に走行可能にするためのキャスタ29がそれぞれ設けられる。
【0032】
図3に示すように、前記支持フレームSは、方形の枠状に形成されており、ベッドフレームFの前、後部フレーム1,2の間で、底部フレーム3の上方に配置されている。前部フレーム1の内面下部左右には、一対の軸受4,4を介して支持フレームSの前端に固定された支持軸5が回転可能に横架されており、支持フレームSは、この支持軸5まわりに上下方向に傾動可能である。また、支持フレームSの後端の左右には、後方に延びる一対の支持アーム6,6が片持状に一体に設けられており、図6に最も明瞭に示すように、これらの支持アーム6,6の後端には、ウエルドナットn、nがそれぞれ固定され、これらのウエルドナットn,nには、後部フレーム3に設けた上下方向のガイド孔8,8を摺動自在に貫通した調整螺子7,7がねじ込まれている。したがって、一対の調整螺子7,7を緩めたのち、支持フレームSの後端をガイド孔8,8に沿って上下方向に昇降調節することにより、支持フレームSを支持軸5まわりに上下に傾動調整することができ、図2に示すように、支持フレームSを後方(ベッド床B上に仰臥する使用者の足側)に向かって下向きに傾動させることができる。また、調整螺子7,7を締め付けることにより、該支持フレームSを所定の位置に固定することができる。
【0033】
図1〜5に示すように、支持フレームSの後端中間部と、ベッドフレームFとの間には、ガススプリング9が連結されており、支持フレームSの前述の傾動調整は、このガススプリング9のスプリング作用により助成されて軽快、緩徐かつ容易に行なうことができる。
【0034】
支持フレームSは、図1に示すように、ベッド床Bの上面の該上面に仰臥する使用者Mの身長方向が水平になる状態と、図2に示すように、使用者Mの頭部H側から足部Le側へ向かい下方に傾斜する状態とを取り得るようにされており、2図の傾斜状態では、ベッド床B上の使用者Mは、足部Leへの血液の流れを助成することができる。
【0035】
図1〜3に示すように、前記ベッド床Bは、方形状の皿状をなす揺動フレーム11と、この揺動フレーム11上に収容されるスポンジマットなどの弾褥体よりなるクッション体33と、このクッション体33上に敷設される低反発マットなどの敷布マット34とより構成される。前記ベッド床Bの敷布マット34上には、使用者Mが、頭部Hを前部フレーム1側に向けて臥するようにされている。
【0036】
ベッド床Fは、その前部(使用者Mの頭部H側)が、後述する軸受支持手段SBを介して支持フレームSの前部に、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持され、また、その後部(使用者の足側)が、後述するレール案内支持手段SLを介して支持フレームSの後部に左右方向にスライド移動可能に支持されている。
【0037】
図1〜3,図5に示すように、前記軸受支持手段SBは、自動調心軸受12と、この軸受12により支持される上下支持軸13とを備えており、前記自動調心軸受12は、支持フレームSの前部のクロスメンバーの中央に設けられ、一方、上下支持軸13は、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の左右方向中央に一体に吊下されている。したがって、ベッド床Bの前部の左右方向中央は、支持フレームSの前部に前記軸受支持手段SBを介して上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。
【0038】
また、図5に示すように、前記自動調心軸受13の中心Cは、前記揺動中心軸線L1−L1上を通っており、ベッド床Bは、この中心Cを揺動中心点として上下方向にシーソー状に傾動が許容される。
【0039】
また、図1〜3,図6に示すように、前記レール案内支持手段SLは、支持フレームSの後端に固定される、横方向に略水平に延びる案内レール38と、ベッド床Sの後端左右にブラケット40,40を介して回転自在に支持される一対のローラ39,39とより構成され、これらのローラ39,39は、前記案内レール38上を転動できるようにされている。
【0040】
図1,2,4に示すように、ベッド床B上に使用者Mが仰臥したとき、ベッド床Bの上下方向の揺動中心軸線L1−L1、すなわち、上下支持軸13の中心軸線は、その使用者Mの頭部を上下方向に通過しており、したがって、ベッド床Bが前記揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、使用者Mは、その頭部Hが上下方向に揺すられることが殆どなく、その頭部Hを中心して左右方向に揺すられることになり、その頭部Hと足部Le間の揺すり軌跡は、ベッド床Bの平面視で、頭部Hを中心とし足部Leが最も大きく揺すられる扇形状となる(図4参照)。
【0041】
しかして、ベッド床Bは、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、自動調心軸受13の中心、すなわち揺動中心点Cまわりにシーソー状の上下方向の傾動が許容されるので、ベッド床Bの左右方向への揺動は、可動部分に無理な力をかけることなくスムーズに行なわれる。
【0042】
図1〜3に示すように、ベッドフレームFの後部には、電源に接続される元スイッチ81、後述する足温手段、すなわち足温コタツHE用コンセント80が設けられる外、睡眠促進用ベッドを揺動制御する制御装置E、タイマーT1〜T12、揺動回数記憶手段K1〜K3、目覚まし時刻記憶手段K4、現在の時刻を出力する時計手段CL、ブレーキモータ15の回転数を可変制御するインバータなどを備えた制御盤10、音楽、すなわちBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31が設けられる。
【0043】
前記ベッド床Fは、揺動駆動手段Dにより、支持フレームSに対して、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に強制揺動駆動される。
【0044】
つぎに、この揺動駆動手段Dの構成について、図1〜3および7〜9を参照して詳細に説明するに、支持フレームSの中間部のクロスメンバーには、ブラケット14を介してブレーキモータ15が固定支持されている。このブレーキモータ15は従来公知のものであり、インバータが接続されていて回転数を可変に制御でき、また、その停止時にはブレーキがかかるようになっている。ブレーキモータ15の減速出力軸16には偏心板17が固定されている。この偏心板17には、偏心軸18が、偏心量を無段に調整できるように連結されている。すなわち、図8,9に示すように、偏心板17の外面にはガイドブロック19が固定され、このガイドブロック19に形成した径方向のアリ溝20に、偏心軸18と一体のアリ凸部21が摺動自在に嵌合されており、このアリ凸部21に、ガイドブロック19に回転自在に設けた調節ボルト22が螺挿されている。したがって、この調節ボルト22の回転制御で偏心軸18の偏心量を調節することができる。偏心軸18の一端には、連結棒23の一端が回転自在に連結され、この連結棒23の他端に、ベッド床Bのクロスメンバーの中央部より一体に垂下した揺動アーム25の下端が回転自在にピン連結24されている。ブレーキモータ15の駆動によれば、偏心板17、偏心軸18、連結棒23および揺動アーム25を介してベッド床Bを所定の振幅(約120mm)をもって左右に揺動駆動することができ、その振幅量は、調節ボルト22の回転制御により無段に調節可能である。また、ブレーキモータ15の停止時には、これにブレーキがかかるため、揺動フレームSに外力が作用しても、これが無為に揺動するのを抑止することができる。
【0045】
図7に示すように、前記揺動アーム25の左右には、支持フレームSより垂下した一対の水平位置検出用近接スイッ26a,26bが配設されており、これらの近接スイッチ26a,26aにより、ベッド床Bの位置が検出される。後述するタイマーT1,T5,T6による経過時間がくれば、または、揺動停止キーS5が押されれば、揺動スピードを減速して、これらの近接スイッチ26a,26bによりベッド床Bの位置を検出して揺動駆動用ブレーキモータ15を停止させ、該ブレーキモータ15にブレーキがかかり、ベッド床Fは水平位置を保って停止するようにされる。
【0046】
しかして、前記水平位置検出用近接スイッチ26a,26bにより水平位置検出手段が構成され、また、これらの近接スイッチ26a,26bと、近接スイッチ26a,26bの検出信号で揺動駆動用ブレーキモータ15を停止制御する制御装置Eとにより水平維持検知停止機構が構成され、さらに、前記ブレーキモータ15のブレーキにより、水平位置固定手段が構成され、さらにまた、前記偏心板17、偏心軸18、調節ボルト22により揺動幅調整装置Aが構成される。
【0047】
図1〜4に示すように、ベッド床B上の前部の左右中央には、枕ユニットPが設けられる。この枕ユニットPは、複数の固定金具41をもって、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の両側面に固定されている。
【0048】
つぎに、この枕ユニットPの構成を、図1,2,10〜12を参照して説明すると、この枕ユニットPは、使用者Mの頭部Hを支える水平部分Phと、安眠用機器類の取り付けられる鉛直部分Pvとを有して側面視L字状に形成されていて、低反発ウレタン樹脂よりなる枕本体43の外周面を布カバーよりなる表皮44により包覆して構成される。枕ユニットPの鉛直部分Pvの背面には出入口45が開口され、この出入口45を通して枕本体43内には、軟質、ゲル状の冷却マット46が出入れ可能に装入される。この冷却マット46(冷蔵庫、冷凍室などで冷却して使用するものであり−20°〜−25°では硬くならないもの)は、軟質の袋体中に冷却剤を封入して構成される。前記出入口45は、枕本体43の背面に開閉自在に蝶着48した蓋体47により閉じられる。図11に示すように、枕ユニットPの表皮44の背面には、蓋体47を覆う開閉カバー49がチャック50により開閉可能に設けられており、この開閉カバー49を開いた後、蓋体47を開放すれば、冷却マット46の枕ユニットPへの出入れができる。
【0049】
なお、冬期などの低温時には、冷却マット46は使用しない。
【0050】
枕ユニットPの鉛直部分Pvの左右には、対をなす芳香発生手段SM、BGMなどを発生する音楽発生手段MU、および「ささやき・やすらぎ」などの音声を発生する暗示トーク発生手段WIが、それぞれ上下に縦列配置されている。前記芳香発生手段SMは、セラピー香料などの芳香剤60と、送風ファン61とを備えており、芳香剤60は、枕ユニットPの上面に開口した投入口42内に出入れ自在に収容され、送風ファン61は、その背面に配置される。送風ファン61の駆動によれば、芳香剤60から発散する芳香は、枕ユニットPの鉛直部分Pvの前面に開口した発散口よりベッド床F上に向けて発散される。
【0051】
また、音楽発生手段MUは、支持フレームFに設けられるBGMプレーヤー30(図1参照)に接続されるスピーカー63を備え、このスピーカー63より流れるBGMは、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した発生口よりベッド床B上に向けて流れる。さらに、前記暗示トーク発生手段、すなわち「ささやき・やすらぎ」発生手段WIは、「ささやき・やすらぎ」用プレーヤー31(図1参照)に接続される他のスピーカー65を備え、このスピーカー65より発する「ささやき・やすらぎ」音声は、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した他の発生口よりベッド床B上に向けて流れる。
【0052】
しかして、前記音楽発生手段、すなわちBGM発生手段MUは、本発明にかかる目覚まし音発生手段を構成している。
【0053】
ベッド床Bの後部には、ベッド床B上の使用者Mの足部Leを温める足温手段HEが設けられる。
【0054】
つぎに、図1,2,13,14を参照してこの足温手段HEの構造について説明するに、足温手段HEは、この実施例では、足温コタツよりなり、その足温ボックス71はベッド床Bに配置されて、複数の固定金具70をもって揺動フレーム11の両側面に着脱自在に固定される。足温ボックス71は、ハードボード板により横方向に長い箱状に形成され、その前面、すなわち使用者M側に向けて足部Leの出入口72が開口されている。足温ボックス71の内面にはロックウールよりなる断熱材73が裏打ちされ、その断熱材73の内側には断熱用アルミ箔74を介して、被覆ニクロム線よりなる、コイル状のヒータ75が配管されている。このヒータ75は、アルミ板77を介して不燃布76により覆われており、ヒータ75からの熱は、アルミ板77を介して不燃布76に万遍なく伝達され、足温ボックス71内の保温室が均等に保温されるようにされている。足の出入口72の上部には、不燃布からなる可撓性の覆い布78が垂下されていて、足の出入口72を覆うようにしてある。図1,3に示すように、支持フレームBの底部フレーム3の後端には、足温コタツHEのコンセント80が設けれ、電源に接続される元スイッチ81が設けられる(図1,3参照)。
【0055】
図1,2,14に鎖線に示すように、ベッド床F上に仰臥する使用者Mは、自己の足部Leを足温コタツHEの保温室内に挿入して温めることができる。
【0056】
なお、この足温コタツHEは、夏期など不必要なときはベッド床Fより外しておく。また、図1,2において、符号BLは、使用者Mを覆う毛布である。
【0057】
ベッドフレームFの前部一側にはリモコンボックス28が設けられ、このリモコンボックス28には、この睡眠促進用ベッドを作動制御するリモコン32が着脱可能に収容され、この睡眠促進用ベッドの使用者Mはこのリモコン32を把持して睡眠促進用ベッドを適宜操作する。
【0058】
なお、このリモコン32は、睡眠促進用ベッドの使用者M以外の者による操作も可能であり、たとえば介護の必要な使用者Mの場合などがこれに当たる。
【0059】
図15に示すように、リモコン32の操作面には、下記のキーなどが設けられる。
【0060】
DSP:表示器
各設定数値(分、回/分)などを表示する。
【0061】
S1 :第1プログラムキー
第1プログラムをスタートできる。
【0062】
S2 :第2プログラムキー
第2プログラムをスタートできる。
【0063】
S3 :連動キー
第1、第2プログラムにおいて、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤ ー31および芳香ファン61を、ベッド床Bの揺動停止と同時に停止さ せるときに押す。
【0064】
S4 :揺動スタートキー
ベッド床Bの揺動をスタートできる。
【0065】
S5 :揺動停止キー
ベッド床Bの揺動を停止することができる。また、第1、第2プログラムを 実行中に押すと全停止する。さらに、後述する目覚まし動作中に押すと全停 止する。
【0066】
S6 :BGMスタートキー
BGMプレーヤー30をスタートすることができる。
【0067】
S7 :BGM停止キー
BGMプレーヤー30を停止することができる。
【0068】
S8 :ささやきスタートキー
ささやきプレーヤー31をスタートすることができる。
【0069】
S9 :ささやき停止キー
ささやきプレーヤー31を停止することができる。
【0070】
VR1:BGM音量調整器
BGMスピーカー63の音量を調整するときに操作する。
【0071】
VR2:ささやき音量調整器
ささやきプレーヤー65の音量を調整するときに操作する。
【0072】
S10:芳香スタートキー
芳香ファン61を稼働することができる。
【0073】
S11:芳香停止キー
芳香ファン61を停止することができる。
【0074】
S12:足温コタツ「入」キー
足温コタツHEを入りにできる。
【0075】
S13:足温コタツ「切」キー
足温コタツHEを切りにできる。
【0076】
S14:増加キー
設定する数値を増加させることができる。
【0077】
S15:減少キー
設定する数値を減少させることができる。
【0078】
S16:揺動時間キー
ベッド床Bが揺動する揺動稼働時間t1,t5,t9を設定するときに押す 。
【0079】
S17:BGM時間キー
BGMプレーヤー30が稼働するBGM稼働時間t2,t6,t10を設定 するときに押す。
【0080】
S18:ささやき時間キー
ささやきプレーヤー31が稼働するささやき稼働時間t3,t7,t11 を設定するときに押す。
【0081】
S19:芳香時間キー
芳香ファン61が稼働する芳香ファン稼働時間t4,t8,t12を設定す るときに押す。
【0082】
S20:揺動回数キー
ベッド床Fの揺動回数k1,k2,k3(回/分)を設定するときに押す 。
【0083】
S21:設定キー
各種設定を始めるときに押す。
【0084】
S22:決定キー
各種設定値を決定するときに押す。
【0085】
S23:クリアキー
設定時のキー入力をクリアーするときに押す。
【0086】
S24:目覚まし「入」キー
目覚まし時刻を設定することができる。
【0087】
S25:時キー 目覚まし時刻を表示器DSPに表示させることができる。
【0088】
S26:分キー
目覚まし時刻の分を変更するときに押す。
【0089】
しかして、前記目覚まし「入」キーS24、時キーS25、分キーS26、増加キー14、減少キーS15、表示器DSPが協働して、本発明にかかる目覚まし時刻設定手段を構成する。
【0090】
つぎに、タイマーT1〜T12、および揺動回数記憶手段K1〜K3について説明する。
【0091】
T1 :タイマー
揺動スタートキーS4が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0092】
T2 :タイマー
BGMスタートキーS6が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0093】
T3 :タイマー
ささやきスタートキーS8が押されたときにささやき実稼働時間を検出する 。
【0094】
T4 :タイマー
芳香スタートキーS10が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0095】
T5 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0096】
T6 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0097】
T7 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0098】
T8 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0099】
T9 :タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0100】
T10:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0101】
T11:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0102】
T12:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0103】
K1 :揺動回数記憶手段
揺動スタートキーS4が押されたときの揺動回数k1を記憶する。
【0104】
K2 :揺動回数記憶手段
第1プログラムキーS1が押されたときの揺動回数k2を記憶する。
【0105】
K3 :揺動回数記憶手段
第2プログラムキーS2が押されたときの揺動回数k3を記憶する。
【0106】
K4 :目覚まし時刻記憶手段
目覚まし時刻k4を記憶する。
【0107】
つぎに、各種時間、揺動回数を設定する手順について説明する。
【0108】
まず、各タイマーT1〜T12に設定された時間t1〜t12が「000」のときについて説明する。
【0109】
タイマーT1の揺動稼働時間t1に「000」を設定すると、揺動スタートキーS4が押されたときに、ベッド床Bの揺動は、連続稼働する。
【0110】
タイマーT2のBGM稼働時間t2に「000」を設定すると、BGMスタートキーS6が押されたときに、BGMプレーヤー30は、連続稼働する。
【0111】
タイマーT3のささやき稼働時間t3に「000」を設定すると、ささやきスタートキーS8が押されたときに、ささやきプレーヤー31は、連続稼働する。
【0112】
タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に「000」を設定すると、芳香スタートキーS10が押されたときに、芳香ファン61は、連続稼働する。
【0113】
タイマーT5の揺動稼働時間t5に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0114】
タイマーT6のBGM稼働時間t6に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0115】
タイマーT7のささやき稼働時間t7に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ささやきBGMプレーヤー31は稼働しない。
【0116】
タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0117】
タイマーT9の揺動稼働時間t9に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0118】
タイマーT10のBGM稼働時間t10に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0119】
タイマーT11のささやき稼働時間t11に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ささやきプレーヤー31は稼働しない。
【0120】
タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0121】
なお、連動キーS3が押されてから、第1プログラムキーS1、または第2プログラムキーS3が押されたときは、後述する「操作の説明」に記載する。
【0122】
1.揺動スタートS4を押したときの揺動稼働時間t1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0123】
(2) つぎに、揺動時間キーS16を押す。これにより、タイマーT1に現在設定させている揺動稼働時間t1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t1が90分の場合に、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0124】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0125】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0126】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT1の揺動稼働時間t1に設定される。たとえば、揺動稼働時間t1は120分に更新される。
【0127】
2.BGMスタートキーS6を押したときのBGM稼働時間t2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0128】
(2) つぎに、BGM時間キー17を押す。これにより、タイマーT2に現在設定させているBGM稼働時間t2が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t2が80分の場合は、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0129】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0130】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0131】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT2のBGM稼働時間t2に設定される。たとえば、BGM稼働時間t2は110分に更新される。
【0132】
3.ささやきスタートキーS8を押したときのささやき稼働時間t3を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0133】
(2) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT3に現在設定させているささやき稼働時間t3が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t3が70分の場合は、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0134】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0135】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0136】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT3のささやき稼働時間t3に設定される。たとえば、ささやき稼働時間t3は100分に更新される。
【0137】
4.芳香スタートキーS10を押したときの芳香ファン稼働時間t4を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0138】
(2) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT4に現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が60分の場合は、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0139】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0140】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0141】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に設定される。たとえば、芳香ファン稼働時間t4は90分に更新される。
【0142】
4.揺動スタートキーS4を押したときの揺動回数k1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0143】
(2) つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数器記憶手段K1に現在設定させている揺動回数k1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動回数k1が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0144】
(3) つぎに、増加キー14、または減少キー15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0145】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0146】
以上により、(3) で表示した回数が、揺動回数記憶手段K1に揺動回数k1として設定される。たとえば、揺動回数k1は7回/分に更新される。
【0147】
5.第1プログラムキーS1を押したときの、揺動稼働時間t5、BGM稼働時間t6、ささやき稼働時間t7、芳香ファン稼働時間t8および揺動回数k2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0148】
(2) つぎに、プログラムキーS1を押す。これにより「第1プログラム設定」が表示器DSPに表示される。
【0149】
(3) つぎに、揺動時間キー16を押す。これにより、タイマーT5に現在設定させている揺動稼働時間t5が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t5が90分に場合は、「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0150】
(4) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0151】
(5) つぎに、BGM時間キーS17を押す。これにより、タイマーT6に現在設定させているBGM稼働時間t6が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t6が80分に場合は、「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0152】
(6) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0153】
(7) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT7に現在設定させているささやき稼働時間t7が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t7が70分に場合は、「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0154】
(8) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0155】
(9) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT8に現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が60分に場合は、「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0156】
(10)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0157】
(11)つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数記憶手段K2に現在設定させている揺動回数k2が、表示器DSPに表示される。たとえば現在設定させている揺動回数k2が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0158】
(12)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合は、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0159】
(13)つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0160】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT5の揺動稼働時間t5に設定され、(6) で表示した時間が、タイマー6のBGM稼働時間t6に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT7のささやき稼働時間t7に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K2に揺動回数k2として設定される。
【0161】
たとえば、揺動稼働時間t5は120分、BGM稼働時間t6は110分、ささやき稼働時間t7は100分、芳香ファン稼働時間t8は90分、揺動回数k2は7回/分にそれぞれ更新される。
【0162】
6.第2プログラムキーS2を押したときの、揺動稼働時間t9、BGM稼働時間t10、ささやき稼働時間t11、芳香ファン稼働時間t12および揺動回数k3を設定する手順
この場合、前記5.における(2) で、第1プログラムキーS1を押すに代えて第1プログラムキーS2を押す以外は、前記5と同じである。
【0163】
なお、この場合において、(2) に「第1」とあるを「第2」に、また(3) に「T5」、「T9」とあるを、それぞれ「t5」、「t9」に、また、(5) に「T6」、「t6」とあるを、それぞれ「T10」、「t10」に、また、(7) に「T7」、「t7」とあるを、「T11」、「t11」に、(9) に「T8」、「t8」とあるを、それぞれ「T12」、「t12」に、また、(11)に「K2」、「k2」とあるを、それぞれ「K3」、「k3」に読み替えるものとする。
【0164】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT9の揺動稼働時間t9に設定され、(6) で表示した時間がタイマー10のBGM稼働時間t10に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT11のささやき稼働時間t11に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K3に揺動回数k3として設定される。
【0165】
7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が、午前6時00分の場合は、表示器DSPに「目覚まし時刻06:00」が表示される。
【0166】
(2) つぎに、設定キー21を押す。
【0167】
(3) つぎに増加キーS14、また減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「時」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「目覚まし時刻05:00」を表示させる。
【0168】
(4) つぎに、分キーS26を押す。
【0169】
(5) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「分」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、増加キー14を押して、表示器DSPに「目覚時刻05:30」を表示させる。
【0170】
以上により、前記(5) で表示した目覚まし時刻が目覚まし時刻k4として、記憶される。
【0171】
つぎに、リモコン32による睡眠促進用ベッドの稼働操作について説明する。
【0172】
〔複数スタートの場合〕
1.第1プログラムを実行するとき
第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0173】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、芳香ファン稼働時間t8が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t7が経過すると ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t6が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t5が経過するとベッド床Fの揺動が停止する。そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第1プログラム」表示が消える。
【0174】
2.第2プログラムを実行するとき
第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0175】
そして、第2プログラムキーS2を押したときから、芳香ファン稼働時間t12が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t11が経過すると、ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t10が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t9が経過するとベッド床Fの揺動が停止する。
【0176】
そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第2プログラム」の表示が消える。
【0177】
3.連動第1プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Fが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0178】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t5が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第1プログラム」表示が消える。
【0179】
たとえば、揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に110分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分が経過すると停止する。
【0180】
4.連動第2プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してかられ第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0181】
そして、第2プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t10が経過すると、ベッド床Fの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第2プログラム」表示が消える。
【0182】
たとえば、揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に80分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第2プログラムキーS2を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分が経過すると停止する。
【0183】
〔単数スタートの場合〕
1.ベッド床Bを揺動させるとき
(1) 揺動スタートキーS4を押すと、ベッド床Bが揺動回数k1の揺動を始め、また表示器DSPに「揺動」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0184】
(2) そして、揺動スタートキーS4を押したときから、揺動稼働時間t1が経過すると、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「揺動」表示が消える。
【0185】
なお、揺動稼働時間t1の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続揺動」が表示される。つぎに、揺動停止キーS5を押すと、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「連続揺動」表示が消える。
【0186】
2.BGMを流すとき
(1) BGMスタートキーS6を押すと、BGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れ、また表示器DSPに「BGM」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0187】
(2) そして、BGMスタートキーS6を押したときから、BGM稼働時間t2が経過すると、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「BGM」表示が消える。
【0188】
なお、BGM稼働時間t2の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続BGM」が表示される。つぎに、BGM停止キーS7を押すと、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続BGM」表示が消える。
【0189】
3.「ささやき」を流すとき
(1) ささやきスタートキーS8を押すと、ささやきプレーヤー31が稼働を始めて「ささやき」が流れ、また表示器DSPに「ささやき」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0190】
(2) そして、ささやきスタートキーS8を押したときから、ささやき稼働時間t3が経過すると、ささやきプレーヤ31が停止し、また表示器DSPの「ささやき」表示が消える。
【0191】
なお、ささやき稼働時間t3の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続ささやき」が表示される。つぎに、ささやき停止キーS9を押すと、ささやきプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続ささやき」表示が消える。
【0192】
4.芳香を薫らせるとき
(1) 芳香スタートキーS10を押すと、芳香ファン61が稼働を始めて芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「芳香」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0193】
(2) そして、芳香スタートキーS10を押したときから、芳香ファン稼働時間t4が経過すると、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「芳香」表示が消える。
【0194】
なお、芳香ファン稼働時間t4の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続芳香」が表示される。つぎに、芳香停止キーS11を押すと、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「連続芳香」表示が消える。
【0195】
5.足温コタツを入りにするとき
足温コタツ「入」キーS12を押すと、足温コタツHEへの通電が始まり、また表示器DSPに「足温コタツ」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0196】
足温コタツ「切」キーS13を押すと、足温コタツHEへの通電が停止し、また表示器DSPの「足温コタツ」表示が消える。
【0197】
なお、足温コタツ「入」キーS12および足温コタツ「切」キーS13は他のキーS1〜S11の操作に関係なく、足温コタツHEへの通電と通電停止を行うことができる。
【0198】
〔単数スタートで、複数のものが稼働している状態にする場合〕
揺動スタートキーS4、BGMスタートキーS6、ささやきスタートキーS8、芳香スタートキーS10は、それらの複数を押して それらの複数が稼働している状態にすることができる。たとえば、揺動スタートキーS4とBGMスタートキーS6とを押すと、ベッド床Bが揺動し、BGMプレーヤー30が稼働してBGMが流れる状態にすることができる。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0199】
〔目覚まし動作を行う場合〕
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が午前6時00の場合は、表示器DSPに「目覚時刻06:00」が表示される。
【0200】
(2) つぎに、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と同じときは、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、前記(1) で表示器DSPに表示された時刻が、目覚まし時刻として設定される。たとえば、前記(1) で表示器DSPに表示された「目覚ま時刻06:00」が目覚まし時刻として設定される。
【0201】
(3) 前記(2) において、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と相違するときは、前述の「7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順」で希望する目覚まし時刻を表示器DSPに表示させてから、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、目覚まし「入」キーS24を押す直前に表示器DSPに表示された時刻が目覚まし時刻として設定される。
【0202】
(4) 前記(2) または(3) で目覚まし「入」キーが押されて目覚まし時刻が設定されると、その設定された目覚まし時刻が表示器DSPに表示され続ける。
【0203】
(5) そして、時計手段CLが出力する現在時刻が、設定された目覚まし時刻になると、ブレーキモータ15が駆動を始めてベット床Fが揺動を始めると共にBGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れる目覚まし動作が行われる。この目覚まし動作のときの、ベッド床Bの揺動速度は、通常、睡眠促進動作のときよりも速い速度に設定されている。たとえば、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度は10回/分であるのに対し目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は20回/分のように設定される。
【0204】
(6) 前記目覚まし動作により、睡眠から目覚めた使用者M、または、使用者Mの目覚めを確認した第3者、たとえば介護者は揺動停止キーS5を押して目覚まし動作を停止させる。これにより、表示器DSPに表示された目覚まし時刻が消える。
【0205】
つぎに、本発明にかかる睡眠促進用ベッドを使用する手順について説明する。
【0206】
使用者Mは、ベッド床B上に仰起する前に下記の操作を順に行う。
【0207】
(1) 前記枕ユニットP内に予め冷やしてある冷却マット46を挿入して、頭部Hを冷やせる状態に整える。
【0208】
(2) 枕ユニットPの上部の投入口42に、セラピー香料などの揮発性のある芳香剤60を差し入れる。
【0209】
(3) つぎに、就寝する前に、リモコン32を操作して、空床の状態で、ベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を自分の目安となる値に調整する。
【0210】
(4) つぎに使用者Mは、ベッド床B上への乗降を繰り返してベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を最適な値に調整する。
【0211】
このような調整は最初は手間取るが、一度最適値を設定すれば、その後は大幅な調整はしないで済む。
【0212】
(5) 以上の調整が済んだら、使用者Mは、図1に示すように、ベッド床B上に仰臥して、毛布BLを掛け、リモコンスイッチ32にて、揺動稼働時間(たとえば90分あるいは120分)を設定したのち、たとえば第1プログラムキーS1押すと、ベッド床Bは、前記設定値に基づきゆるやかな揺動運動を繰り返す。
【0213】
なお、目覚まし動作を行わせる場合は、前述の「目覚まし動作を行う場合」に記載の操作を行って目覚まし時刻を設定してから、たとえば、第1プログラムキーS1を押す。
【0214】
ところで、この第1実施例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hを上下方向に通過しているので、使用者Mの頭部Hの上下方向の揺動は殆どない状態で、ベッド床Bは左右に揺れ、身体も揺らいだ状態となり、使用者Mに、短時間のうちに心地よい睡眠を促すことができる。
【0215】
図4には、ベッド床Bの揺動態様の具体例が示される。この具体例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hの中心Hcを上下方向に通過しており、ローラ39,39が、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約60mmずつ動く(合計約120mm)ようになっており、したがって、使用者Mの踵では、前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約50mm(合計約100mm)ずつ動くようになっている。
【0216】
ところで、就寝の準備を整えた使用者Mは、ベッド床B上に仰臥し、頭部Hを枕ユニットPの冷却マット46で冷しながら、BGM発生手段MUのスピーカー63から流れる自分の好みにあった軽いメロディーを聞きながら、芳香発生手段SMから発生している芳香を嗅ぎ、その耳元に、暗示トーク発生手段、すなわち「やすらぎ・ささやき」発生手段により、使用者Mの嬉しかった事や甘い思い出や、本人の得意なスポーツや趣味などを、事前のアンケート調査により、選択した事例のエッセンスを優しくまとめ、男性の場合は女性、女性の場合は男性と、お互いに異性の方の熟練者のトークを効果的にささやくように編集されたテープにて、スピーカー65から流し、特に本人をうぬぼれさせるような、たとえば、“貴方は美男子だから、若い女性にもてることでしょう”など気持ちが高揚し楽しくなるトークがささやかれれば、一時のストレスの解消に大いに役立ち、睡眠を促すことができる。
【0217】
以上のように、自分に最も適した揺動幅、揺動回数を選択し、好みの芳香を嗅ぎ、聞き慣れたBGMと、時々嬉しい“よいしょ”するようなささやきを聞いて、短時間のうちに入眠状態に入ることで可能になる。
【0218】
また、冬期や寒冷時には、足温手段HEにより足部を温めるようにする。
【0219】
目覚まし時刻が設定されたときは、時計手段CLの出力する現在時刻が、目覚まし時刻と一致すると、目覚まし動作が行われる。
【0220】
なお、目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は、1つの値に固定されていてもよいし、リモコン32で使用者Mが希望するベッド床Bの揺動速度に設定することができるようにしてもよいし、睡眠促進動作時のベット床Fの揺動速度で揺動を始めてから徐々に増速するようにしてもよい。
【0221】
図15に示すように、支持フレームBに設けられる前記制御盤10には、AC100V電源に接続される元スイッチ81、足温手段(足温コタツ)用コンセント80が結線され、その入力側には、リモコン32が結線され、その出力側には、BGMスピーカー63,暗示トーク用スピーカー25、芳香ファン61、BGMプレーヤー30、暗示トークプレーヤー31、ブレーキモータ(揺動モータ)15、水平検出センサー(近接スイッチ)26,足温ヒータ75がそれぞれ結線される。
【0222】
つぎに、図17を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0223】
図17は、第2実施例にかかる前記図6に対応した図であり、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0224】
この第2実施例は、ベッド床Bを支持フレームS上に支持するレール案内支持手段SLの構成が前記第1の実施例と異なっている。すなわち前記案内支持手段SLの案内レール138は、図17に示すように、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2に存する谷Vよりベッド床Bの左右方向外側に向かって緩やかな上り勾配に傾斜する左右案内レール138L,138Rより構成されている。そして、左右案内レール138L,138R上には、ベッド床Bの下面にブラケット40,40を介して支持される左右一対のローラ39,39がそれぞれ転動自在に載せられている。したがって、揺動駆動手段Dの稼働により、ベッド床Bが上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右に揺動駆動されるとき、該ベッド床Bは自動調心軸受12の中心、すなわち揺動中心Cまわりにも上下方向にシーソー状に傾動し、この傾動により、一対のローラ39,39が左右案内レール138L,138R上を転動し、その結果、ベッド床Bは、該左右案内レール138L,138Rに案内されて、その左右の両端が反対方向の昇降運動を伴いながら左右方向に揺動することになる。
【0225】
したがって、第2実施例のものでは、ベッド床B上の使用者Mは、大切な頭部Hが、水平状態を保ちながら、その足部Leは、前記左右案内レール138L,138Rの案内軌跡に沿って緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されることになり、快適な睡眠が一層促進される。
【0226】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0227】
【図1】睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図
【図2】睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図
【図3】睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図
【図4】図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図
【図5】図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図
【図6】図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図
【図7】図1の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図7の仮想線囲い部分の拡大図
【図9】図8の9−9線に沿う断面図
【図10】図1の10矢視拡大図
【図11】図10の11−11線に沿う断面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図1の13矢視拡大図
【図14】図13の14−14線に沿う断面図
【図15】リモコンスイッチの正面図
【図16】睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図
【図17】本発明の第2実施例に係る図6対応図
【符号の説明】
【0228】
15・・・・・水平位置固定手段(ブレーキモータ)
26・・・・・水平位置検出手段(近接スイッチ)
32・・・・・リモコンスイッチ
138L・・・左案内レール
138R・・・右案内レール
A・・・・・・揺動幅調整装置
C・・・・・・揺動中心点
S・・・・・・支持フレーム
D・・・・・・揺動駆動装置
B・・・・・・ベッド床
F・・・・・・ベッドフレーム
H・・・・・・頭部
Le・・・・・足部
M・・・・・・使用者
V・・・・・・谷
SM・・・・・芳香発生手段
MU・・・・・BGM発生手段
WI・・・・・暗示トーク発生手段
L1−L1・・ベッド床の上下方向の揺動中心軸線
L2−L2・・ベッド床の前後方向の中心軸線
S14,S15,S23,S25,S26,DSP・・・・目覚まし時刻設定手段
BGM・・・・目覚まし音発生手段
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠促進用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、政治的には、テロ、地政学的なリスクの高まりなどの政情不安、社会的には、残酷な犯罪の多発などの社会環境の悪化、また、経済的には、デフレ、リストラ、不況などの経済不安、さらに、職場や家庭内での人間関係の悪化などの諸原因により、ストレスの高まりから、睡眠不足、不眠症を訴える者、特に中高年齢者が増大しつつある。
【0003】
このような睡眠不足や不眠症の解消方法として、飲酒をしたり、睡眠薬を使用したりしているものも見受けられるが、これらはいずれも習慣性があり、飲酒量、睡眠薬の使用量が次第に多くなる傾向があって、健康を害する原因となっている。
【0004】
そこで、従来、睡眠を促進する装置として後記特許文献1〜5に記載されたものが、またストレスを解消する装置として特許文献6に記載されたものが知られている。
【特許文献1】実公平5−6999号公報
【特許文献2】特開2002−17516号公報
【特許文献3】実開昭49−27804号マイクロフィル
【特許文献4】実開昭52−109904号マイクロフィル
【特許文献5】特開2001−187147号公報
【特許文献6】特開平8−89579号公報
【0005】
特許文献1には、人が仰臥するプレート(水平ベッド)を、複数のカムにて、上下或いは左右に揺動し、振動効果を出しつつ、車内騒音や音楽を流して睡眠効果が得られるようにしたものが開示され、
また、特許文献2には、ブランコ式ベッドであって、ベッド床を、吊棒に吊るしたアームによりブランコ状に揺動できるようにしたものが開示され、
さらに、特許文献3には、マット台を前後に揺動させる共に、交互に昇降させるようにしたベッドが開示され、
さらにまた、特許文献4には、モータで偏心カムを回転させてベッドを揺らすようにした揺動機のついた自動揺すりベッドが開示されている。
【0006】
また、特許文献5には、音響と芳香の作用を統合した安眠装置が開示され、
特許文献6には、芳香と音楽と足温の相乗効果で、心の緊張を和らげるようにしたリラクセーション装置が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般に、人間は左右の揺れや揺動には、割合に鈍感であり、むしろ心地良く感じることがある反面、上下の振動や昇降には敏感に反応して不快感、不安感を感じるものであり、たとえば、人が就寝時にマグニチュード3〜4の地震を経験したときに、左右の揺れには比較的に鈍感であるのに対して上下の揺れには敏感に反応して起き上がったことは誰もが経験しているところであり、また、就寝時、立起時を問わずに、人は上下の振動、揺動、昇降に対して敏感に反応し、たとえば、エレベータの急速下降、航空機の急降下、航海時の船揺れなどには不快感、不安感を感じることは誰もが経験している。
【0008】
そこで、上記実情を勘案し、本出願の発明者が研究、研鑽を重ねた結果、ベッド上においても、ベッド上に臥する人の頭部の上下振動、上下揺動、昇降は、睡眠の促進には良い結果とはならず、むしろ睡眠の妨げになることをつきとめた。
【0009】
しかしながら、前記特許文献1,2のものは、いずれもベッドを左右および上下に揺動させて、人の頭部は左右に揺れると共に上下にも昇降を繰り返すようにされており、また、前記特許文献3,4のものはいずれも頭部と足部を交互に昇降揺動する方式であり、したがって、特許文献1〜4のものはいずれも、「人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑える」という睡眠の促進に最も重要な基本的な要件を欠如しており、睡眠促進用ベッドとして満足のいくものではなかった。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑えながら、身体には、睡眠に必要な心地よい揺動を与えて睡眠を大いに促進できるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを目的とするものである。
【0011】
また、本発明は身体に適した前記揺動に、芳香、音楽、暗示トークを組み合わせたことによる「相乗効果」で、睡眠の促進効果をより高めるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴としている。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項2記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する前記揺動中心軸線上の揺動中心点まわりに上下方向にシーソー状に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項3記載の本発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴としている。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項4記載の本発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴ととしている。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、前記請求項1,2,3または4記載のものにおいて、前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴としている。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項6記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴としている。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項7記載の本発明は、前記請求項1,2,3,5または6記載のものにおいて、目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴としている。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項8記載の本発明は、前記請求項7記載のものにおいて、使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴としている。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項9記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のものにおいて、前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
請求項各項記載の発明によれば、ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促進することができる。
【0022】
また、請求項2記載の発明によれば、使用者は、その頭部が水平状態を保ちながら、その足部は緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されてその身体に心地よい揺動を与えることができ、睡眠を一層促進することができる。
【0023】
さらに、請求項3記載の発明によれば、ベッド床の揺動稼働の停止後は、ベッド床の上面は水平状態に固定されるので、使用者の安全が確保され、安心してこの睡眠促進用ベッドを利用することができる。
【0024】
さらに、請求項4記載の発明によれば、使用者は、頭部側から足部側へ下方に傾斜する状態をとり得るので、使用者の足部への血液の流れの負担を軽減することができ、安眠を一層促進することができる。
【0025】
さらに、請求項5記載の発明によれば、使用者は、揺動幅、揺動速度、揺動稼働時間をを自分に合ったものに調整することができる。
【0026】
さらに、請求項6記載の発明によれば、使用者は、ベッド床からの心地よい前記左右揺動をうけながら、安らぎ用芳香を嗅ぎ、心身を安静化させる音楽を聞き、さらにストレス解消用の暗示トークを聞いて、短時間のうちに深い眠りにつくことができる。
【0027】
さらに、請求項7,8記載の発明によれば、ベッド床を揺動させることで目覚ましを行うを行うので、使用者を刺激せずに睡眠から確実に目覚めさせることができる。特に、目覚まし動作時のベッド床の揺動速度を睡眠促進時よりも増速することにより、目覚ましとするので、ベッド床の揺動を睡眠促進のほか、目覚ましにも利用することができる。
【0028】
さらに、請求項8記載の発明によれば、ベッド床の揺動と目覚まし音とで目覚ましを行うので、使用者を睡眠から、より一層確実に目覚めさせることができる。
【0029】
さらに、請求項9記載の発明によれば、冬期、寒冷地など必要に応じて使用者は、足部を温めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
【0031】
図1〜図16は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図、図2は、睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図、図3は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図、図4は、図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図、図5は、図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図、図6は、図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図、図7は、図1の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図7の仮想線囲い部分の拡大図、図9は、図8の9−9線に沿う断面図、図10は、図1の10矢視拡大図、図11は、図10の11−11線に沿う断面図、図12は、図11の12矢視図、図13は、図1の13矢視拡大図、図14は、図13の14−14線に沿う断面図、図15はリモコンスイッチの正面図、図16は、睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図である。
【0032】
図1〜3に示すように、睡眠促進用ベッドのベッドフレームFは、鉛直方向に起立される板状の前、後部フレーム1,2と、これら前、後部フレーム1,2を一体に連結する略水平な底部フレーム3とより側面視凹状に構成される。ベッドフレームF内には、後述する支持フレームSが上下方向に傾動可能に支持され、さらに、この支持フレームSに、後に詳述するベッド床Bが、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。また、このベッドフレームFの下面四隅には、このベッドフレームFを自在に走行可能にするためのキャスタ29がそれぞれ設けられる。
【0033】
図3に示すように、前記支持フレームSは、方形の枠状に形成されており、ベッドフレームFの前、後部フレーム1,2の間で、底部フレーム3の上方に配置されている。前部フレーム1の内面下部左右には、一対の軸受4,4を介して支持フレームSの前端に固定された支持軸5が回転可能に横架されており、支持フレームSは、この支持軸5まわりに上下方向に傾動可能である。また、支持フレームSの後端の左右には、後方に延びる一対の支持アーム6,6が片持状に一体に設けられており、図6に最も明瞭に示すように、これらの支持アーム6,6の後端には、ウエルドナットn、nがそれぞれ固定され、これらのウエルドナットn,nには、後部フレーム3に設けた上下方向のガイド孔8,8を摺動自在に貫通した調整螺子7,7がねじ込まれている。したがって、一対の調整螺子7,7を緩めたのち、支持フレームSの後端をガイド孔8,8に沿って上下方向に昇降調節することにより、支持フレームSを支持軸5まわりに上下に傾動調整することができ、図2に示すように、支持フレームSを後方(ベッド床B上に仰臥する使用者の足側)に向かって下向きに傾動させることができる。また、調整螺子7,7を締め付けることにより、該支持フレームSを所定の位置に固定することができる。
【0034】
図1〜5に示すように、支持フレームSの後端中間部と、ベッドフレームFとの間には、ガススプリング9が連結されており、支持フレームSの前述の傾動調整は、このガススプリング9のスプリング作用により助成されて軽快、緩徐かつ容易に行なうことができる。
【0035】
支持フレームSは、図1に示すように、ベッド床Bの上面の該上面に仰臥する使用者Mの身長方向が水平になる状態と、図2に示すように、使用者Mの頭部H側から足部Le側へ向かい下方に傾斜する状態とを取り得るようにされており、2図の傾斜状態では、ベッド床B上の使用者Mは、足部Leへの血液の流れを助成することができる。
【0036】
図1〜3に示すように、前記ベッド床Bは、方形状の皿状をなす揺動フレーム11と、この揺動フレーム11上に収容されるスポンジマットなどの弾褥体よりなるクッション体33と、このクッション体33上に敷設される低反発マットなどの敷布マット34とより構成される。前記ベッド床Bの敷布マット34上には、使用者Mが、頭部Hを前部フレーム1側に向けて臥するようにされている。
【0037】
ベッド床Bは、その前部(使用者Mの頭部H側)が、後述する軸受支持手段SBを介して支持フレームSの前部に、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持され、また、その後部(使用者の足側)が、後述するレール案内支持手段SLを介して支持フレームSの後部に左右方向にスライド移動可能に支持されている。
【0038】
図1〜3,図5に示すように、前記軸受支持手段SBは、自動調心軸受12と、この軸受12により支持される上下支持軸13とを備えており、前記自動調心軸受12は、支持フレームSの前部のクロスメンバーの中央に設けられ、一方、上下支持軸13は、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の左右方向中央に一体に吊下されている。したがって、ベッド床Bの前部の左右方向中央は、支持フレームSの前部に前記軸受支持手段SBを介して上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。
【0039】
また、図5に示すように、前記自動調心軸受13の中心Cは、前記揺動中心軸線L1−L1上を通っており、ベッド床Bは、この中心Cを揺動中心点として上下方向にシーソー状に傾動が許容される。
【0040】
また、図1〜3,図6に示すように、前記レール案内支持手段SLは、支持フレームSの後端に固定される、横方向に略水平に延びる案内レール38と、ベッド床Sの後端左右にブラケット40,40を介して回転自在に支持される一対のローラ39,39とより構成され、これらのローラ39,39は、前記案内レール38上を転動できるようにされている。
【0041】
図1,2,4に示すように、ベッド床B上に使用者Mが仰臥したとき、ベッド床Bの上下方向の揺動中心軸線L1−L1、すなわち、上下支持軸13の中心軸線は、その使用者Mの頭部を上下方向に通過しており、したがって、ベッド床Bが前記揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、使用者Mは、その頭部Hが上下方向に揺すられることが殆どなく、その頭部Hを中心して左右方向に揺すられることになり、その頭部Hと足部Le間の揺すり軌跡は、ベッド床Bの平面視で、頭部Hを中心とし足部Leが最も大きく揺すられる扇形状となる(図4参照)。
【0042】
しかして、ベッド床Bは、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、自動調心軸受13の中心、すなわち揺動中心点Cまわりにシーソー状の上下方向の傾動が許容されるので、ベッド床Bの左右方向への揺動は、可動部分に無理な力をかけることなくスムーズに行なわれる。
【0043】
図1〜3に示すように、ベッドフレームFの後部には、電源に接続される元スイッチ81、後述する足温手段、すなわち足温コタツHE用コンセント80が設けられる外、睡眠促進用ベッドを揺動制御する制御装置E、タイマーT1〜T12、揺動回数記憶手段K1〜K3、目覚まし時刻記憶手段K4、現在の時刻を出力する時計手段CL、ブレーキモータ15の回転数を可変制御するインバータなどを備えた制御盤10、音楽、すなわちBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31が設けられる。
【0044】
前記ベッド床Bは、揺動駆動手段Dにより、支持フレームSに対して、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に強制揺動駆動される。
【0045】
つぎに、この揺動駆動手段Dの構成について、図1〜3および7〜9を参照して詳細に説明するに、支持フレームSの中間部のクロスメンバーには、ブラケット14を介してブレーキモータ15が固定支持されている。このブレーキモータ15は従来公知のものであり、インバータが接続されていて回転数を可変に制御でき、また、その停止時にはブレーキがかかるようになっている。ブレーキモータ15の減速出力軸16には偏心板17が固定されている。この偏心板17には、偏心軸18が、偏心量を無段に調整できるように連結されている。すなわち、図8,9に示すように、偏心板17の外面にはガイドブロック19が固定され、このガイドブロック19に形成した径方向のアリ溝20に、偏心軸18と一体のアリ凸部21が摺動自在に嵌合されており、このアリ凸部21に、ガイドブロック19に回転自在に設けた調節ボルト22が螺挿されている。したがって、この調節ボルト22の回転制御で偏心軸18の偏心量を調節することができる。偏心軸18の一端には、連結棒23の一端が回転自在に連結され、この連結棒23の他端に、ベッド床Bのクロスメンバーの中央部より一体に垂下した揺動アーム25の下端が回転自在にピン連結24されている。ブレーキモータ15の駆動によれば、偏心板17、偏心軸18、連結棒23および揺動アーム25を介してベッド床Bを所定の振幅(約120mm)をもって左右に揺動駆動することができ、その振幅量は、調節ボルト22の回転制御により無段に調節可能である。また、ブレーキモータ15の停止時には、これにブレーキがかかるため、揺動フレームSに外力が作用しても、これが無為に揺動するのを抑止することができる。
【0046】
図7に示すように、前記揺動アーム25の左右には、支持フレームSより垂下した一対の水平位置検出用近接スイッ26a,26bが配設されており、これらの近接スイッチ26a,26aにより、ベッド床Bの位置が検出される。後述するタイマーT1,T5,T6による経過時間がくれば、または、揺動停止キーS5が押されれば、揺動スピードを減速して、これらの近接スイッチ26a,26bによりベッド床Bの位置を検出して揺動駆動用ブレーキモータ15を停止させ、該ブレーキモータ15にブレーキがかかり、ベッド床Bは水平位置を保って停止するようにされる。
【0047】
しかして、前記水平位置検出用近接スイッチ26a,26bにより水平位置検出手段が構成され、また、これらの近接スイッチ26a,26bと、近接スイッチ26a,26bの検出信号で揺動駆動用ブレーキモータ15を停止制御する制御装置Eとにより水平維持検知停止機構が構成され、さらに、前記ブレーキモータ15のブレーキにより、水平位置固定手段が構成され、さらにまた、前記偏心板17、偏心軸18、調節ボルト22により揺動幅調整装置Aが構成される。
【0048】
図1〜4に示すように、ベッド床B上の前部の左右中央には、枕ユニットPが設けられる。この枕ユニットPは、複数の固定金具41をもって、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の両側面に固定されている。
【0049】
つぎに、この枕ユニットPの構成を、図1,2,10〜12を参照して説明すると、この枕ユニットPは、使用者Mの頭部Hを支える水平部分Phと、安眠用機器類の取り付けられる鉛直部分Pvとを有して側面視L字状に形成されていて、低反発ウレタン樹脂よりなる枕本体43の外周面を布カバーよりなる表皮44により包覆して構成される。枕ユニットPの鉛直部分Pvの背面には出入口45が開口され、この出入口45を通して枕本体43内には、軟質、ゲル状の冷却マット46が出入れ可能に装入される。この冷却マット46(冷蔵庫、冷凍室などで冷却して使用するものであり−20°〜−25°では硬くならないもの)は、軟質の袋体中に冷却剤を封入して構成される。前記出入口45は、枕本体43の背面に開閉自在に蝶着48した蓋体47により閉じられる。図11に示すように、枕ユニットPの表皮44の背面には、蓋体47を覆う開閉カバー49がチャック50により開閉可能に設けられており、この開閉カバー49を開いた後、蓋体47を開放すれば、冷却マット46の枕ユニットPへの出入れができる。
【0050】
なお、冬期などの低温時には、冷却マット46は使用しない。
【0051】
枕ユニットPの鉛直部分Pvの左右には、対をなす芳香発生手段SM、BGMなどを発生する音楽発生手段MU、および「ささやき・やすらぎ」などの音声を発生する暗示トーク発生手段WIが、それぞれ上下に縦列配置されている。前記芳香発生手段SMは、セラピー香料などの芳香剤60と、送風ファン61とを備えており、芳香剤60は、枕ユニットPの上面に開口した投入口42内に出入れ自在に収容され、送風ファン61は、その背面に配置される。送風ファン61の駆動によれば、芳香剤60から発散する芳香は、枕ユニットPの鉛直部分Pvの前面に開口した発散口よりベッド床B上に向けて発散される。
【0052】
また、音楽発生手段MUは、支持フレームSに設けられるBGMプレーヤー30(図1参照)に接続されるスピーカー63を備え、このスピーカー63より流れるBGMは、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した発生口よりベッド床B上に向けて流れる。さらに、前記暗示トーク発生手段、すなわち「ささやき・やすらぎ」発生手段WIは、「ささやき・やすらぎ」用プレーヤー31(図1参照)に接続される他のスピーカー65を備え、このスピーカー65より発する「ささやき・やすらぎ」音声は、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した他の発生口よりベッド床B上に向けて流れる。
【0053】
しかして、前記音楽発生手段、すなわちBGM発生手段MUは、本発明にかかる目覚まし音発生手段を構成している。
【0054】
ベッド床Bの後部には、ベッド床B上の使用者Mの足部Leを温める足温手段HEが設けられる。
【0055】
つぎに、図1,2,13,14を参照してこの足温手段HEの構造について説明するに、足温手段HEは、この実施例では、足温コタツよりなり、その足温ボックス71はベッド床Bに配置されて、複数の固定金具70をもって揺動フレーム11の両側面に着脱自在に固定される。足温ボックス71は、ハードボード板により横方向に長い箱状に形成され、その前面、すなわち使用者M側に向けて足部Leの出入口72が開口されている。足温ボックス71の内面にはロックウールよりなる断熱材73が裏打ちされ、その断熱材73の内側には断熱用アルミ箔74を介して、被覆ニクロム線よりなる、コイル状のヒータ75が配管されている。このヒータ75は、アルミ板77を介して不燃布76により覆われており、ヒータ75からの熱は、アルミ板77を介して不燃布76に万遍なく伝達され、足温ボックス71内の保温室が均等に保温されるようにされている。足の出入口72の上部には、不燃布からなる可撓性の覆い布78が垂下されていて、足の出入口72を覆うようにしてある。図1,3に示すように、支持フレームSの底部フレーム3の後端には、足温コタツHEのコンセント80が設けれ、電源に接続される元スイッチ81が設けられる(図1,3参照)。
【0056】
図1,2,14に鎖線に示すように、ベッド床B上に仰臥する使用者Mは、自己の足部Leを足温コタツHEの保温室内に挿入して温めることができる。
【0057】
なお、この足温コタツHEは、夏期など不必要なときはベッド床Bより外しておく。また、図1,2において、符号BLは、使用者Mを覆う毛布である。
【0058】
ベッドフレームFの前部一側にはリモコンボックス28が設けられ、このリモコンボックス28には、この睡眠促進用ベッドを作動制御するリモコン32が着脱可能に収容され、この睡眠促進用ベッドの使用者Mはこのリモコン32を把持して睡眠促進用ベッドを適宜操作する。
【0059】
なお、このリモコン32は、睡眠促進用ベッドの使用者M以外の者による操作も可能であり、たとえば介護の必要な使用者Mの場合などがこれに当たる。
【0060】
図15に示すように、リモコン32の操作面には、下記のキーなどが設けられる。
【0061】
DSP:表示器
各設定数値(分、回/分)などを表示する。
【0062】
S1 :第1プログラムキー
第1プログラムをスタートできる。
【0063】
S2 :第2プログラムキー
第2プログラムをスタートできる。
【0064】
S3 :連動キー
第1、第2プログラムにおいて、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤ ー31および芳香ファン61を、ベッド床Bの揺動停止と同時に停止さ せるときに押す。
【0065】
S4 :揺動スタートキー
ベッド床Bの揺動をスタートできる。
【0066】
S5 :揺動停止キー
ベッド床Bの揺動を停止することができる。また、第1、第2プログラムを 実行中に押すと全停止する。さらに、後述する目覚まし動作中に押すと全停 止する。
【0067】
S6 :BGMスタートキー
BGMプレーヤー30をスタートすることができる。
【0068】
S7 :BGM停止キー
BGMプレーヤー30を停止することができる。
【0069】
S8 :ささやきスタートキー
ささやきプレーヤー31をスタートすることができる。
【0070】
S9 :ささやき停止キー
ささやきプレーヤー31を停止することができる。
【0071】
VR1:BGM音量調整器
BGMスピーカー63の音量を調整するときに操作する。
【0072】
VR2:ささやき音量調整器
ささやきプレーヤー65の音量を調整するときに操作する。
【0073】
S10:芳香スタートキー
芳香ファン61を稼働することができる。
【0074】
S11:芳香停止キー
芳香ファン61を停止することができる。
【0075】
S12:足温コタツ「入」キー
足温コタツHEを入りにできる。
【0076】
S13:足温コタツ「切」キー
足温コタツHEを切りにできる。
【0077】
S14:増加キー
設定する数値を増加させることができる。
【0078】
S15:減少キー
設定する数値を減少させることができる。
【0079】
S16:揺動時間キー
ベッド床Bが揺動する揺動稼働時間t1,t5,t9を設定するときに押す 。
【0080】
S17:BGM時間キー
BGMプレーヤー30が稼働するBGM稼働時間t2,t6,t10を設定 するときに押す。
【0081】
S18:ささやき時間キー
ささやきプレーヤー31が稼働するささやき稼働時間t3,t7,t11 を設定するときに押す。
【0082】
S19:芳香時間キー
芳香ファン61が稼働する芳香ファン稼働時間t4,t8,t12を設定す るときに押す。
【0083】
S20:揺動回数キー
ベッド床Bの揺動回数k1,k2,k3(回/分)を設定するときに押す 。
【0084】
S21:設定キー
各種設定を始めるときに押す。
【0085】
S22:決定キー
各種設定値を決定するときに押す。
【0086】
S23:クリアキー
設定時のキー入力をクリアーするときに押す。
【0087】
S24:目覚まし「入」キー
目覚まし時刻を設定することができる。
【0088】
S25:時キー 目覚まし時刻を表示器DSPに表示させることができる。
【0089】
S26:分キー
目覚まし時刻の分を変更するときに押す。
【0090】
しかして、前記目覚まし「入」キーS24、時キーS25、分キーS26、増加キー14、減少キーS15、表示器DSPが協働して、本発明にかかる目覚まし時刻設定手段を構成する。
【0091】
つぎに、タイマーT1〜T12、および揺動回数記憶手段K1〜K3について説明する。
【0092】
T1 :タイマー
揺動スタートキーS4が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0093】
T2 :タイマー
BGMスタートキーS6が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0094】
T3 :タイマー
ささやきスタートキーS8が押されたときにささやき実稼働時間を検出する 。
【0095】
T4 :タイマー
芳香スタートキーS10が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0096】
T5 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0097】
T6 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0098】
T7 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0099】
T8 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0100】
T9 :タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0101】
T10:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0102】
T11:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0103】
T12:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0104】
K1 :揺動回数記憶手段
揺動スタートキーS4が押されたときの揺動回数k1を記憶する。
【0105】
K2 :揺動回数記憶手段
第1プログラムキーS1が押されたときの揺動回数k2を記憶する。
【0106】
K3 :揺動回数記憶手段
第2プログラムキーS2が押されたときの揺動回数k3を記憶する。
【0107】
K4 :目覚まし時刻記憶手段
目覚まし時刻k4を記憶する。
【0108】
つぎに、各種時間、揺動回数を設定する手順について説明する。
【0109】
まず、各タイマーT1〜T12に設定された時間t1〜t12が「000」のときについて説明する。
【0110】
タイマーT1の揺動稼働時間t1に「000」を設定すると、揺動スタートキーS4が押されたときに、ベッド床Bの揺動は、連続稼働する。
【0111】
タイマーT2のBGM稼働時間t2に「000」を設定すると、BGMスタートキーS6が押されたときに、BGMプレーヤー30は、連続稼働する。
【0112】
タイマーT3のささやき稼働時間t3に「000」を設定すると、ささやきスタートキーS8が押されたときに、ささやきプレーヤー31は、連続稼働する。
【0113】
タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に「000」を設定すると、芳香スタートキーS10が押されたときに、芳香ファン61は、連続稼働する。
【0114】
タイマーT5の揺動稼働時間t5に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0115】
タイマーT6のBGM稼働時間t6に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0116】
タイマーT7のささやき稼働時間t7に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ささやきBGMプレーヤー31は稼働しない。
【0117】
タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0118】
タイマーT9の揺動稼働時間t9に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0119】
タイマーT10のBGM稼働時間t10に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0120】
タイマーT11のささやき稼働時間t11に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ささやきプレーヤー31は稼働しない。
【0121】
タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0122】
なお、連動キーS3が押されてから、第1プログラムキーS1、または第2プログラムキーS3が押されたときは、後述する「操作の説明」に記載する。
【0123】
1.揺動スタートS4を押したときの揺動稼働時間t1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0124】
(2) つぎに、揺動時間キーS16を押す。これにより、タイマーT1に現在設定させている揺動稼働時間t1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t1が90分の場合に、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0125】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0126】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0127】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT1の揺動稼働時間t1に設定される。たとえば、揺動稼働時間t1は120分に更新される。
【0128】
2.BGMスタートキーS6を押したときのBGM稼働時間t2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0129】
(2) つぎに、BGM時間キー17を押す。これにより、タイマーT2に現在設定させているBGM稼働時間t2が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t2が80分の場合は、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0130】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0131】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0132】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT2のBGM稼働時間t2に設定される。たとえば、BGM稼働時間t2は110分に更新される。
【0133】
3.ささやきスタートキーS8を押したときのささやき稼働時間t3を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0134】
(2) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT3に現在設定させているささやき稼働時間t3が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t3が70分の場合は、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0135】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0136】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0137】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT3のささやき稼働時間t3に設定される。たとえば、ささやき稼働時間t3は100分に更新される。
【0138】
4.芳香スタートキーS10を押したときの芳香ファン稼働時間t4を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0139】
(2) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT4に現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が60分の場合は、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0140】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0141】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0142】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に設定される。たとえば、芳香ファン稼働時間t4は90分に更新される。
【0143】
4.揺動スタートキーS4を押したときの揺動回数k1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0144】
(2) つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数器記憶手段K1に現在設定させている揺動回数k1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動回数k1が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0145】
(3) つぎに、増加キー14、または減少キー15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0146】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0147】
以上により、(3) で表示した回数が、揺動回数記憶手段K1に揺動回数k1として設定される。たとえば、揺動回数k1は7回/分に更新される。
【0148】
5.第1プログラムキーS1を押したときの、揺動稼働時間t5、BGM稼働時間t6、ささやき稼働時間t7、芳香ファン稼働時間t8および揺動回数k2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0149】
(2) つぎに、プログラムキーS1を押す。これにより「第1プログラム設定」が表示器DSPに表示される。
【0150】
(3) つぎに、揺動時間キー16を押す。これにより、タイマーT5に現在設定させている揺動稼働時間t5が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t5が90分に場合は、「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0151】
(4) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0152】
(5) つぎに、BGM時間キーS17を押す。これにより、タイマーT6に現在設定させているBGM稼働時間t6が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t6が80分に場合は、「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0153】
(6) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0154】
(7) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT7に現在設定させているささやき稼働時間t7が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t7が70分に場合は、「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0155】
(8) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0156】
(9) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT8に現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が60分に場合は、「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0157】
(10)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0158】
(11)つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数記憶手段K2に現在設定させている揺動回数k2が、表示器DSPに表示される。たとえば現在設定させている揺動回数k2が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0159】
(12)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合は、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0160】
(13)つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0161】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT5の揺動稼働時間t5に設定され、(6) で表示した時間が、タイマー6のBGM稼働時間t6に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT7のささやき稼働時間t7に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K2に揺動回数k2として設定される。
【0162】
たとえば、揺動稼働時間t5は120分、BGM稼働時間t6は110分、ささやき稼働時間t7は100分、芳香ファン稼働時間t8は90分、揺動回数k2は7回/分にそれぞれ更新される。
【0163】
6.第2プログラムキーS2を押したときの、揺動稼働時間t9、BGM稼働時間t10、ささやき稼働時間t11、芳香ファン稼働時間t12および揺動回数k3を設定する手順
この場合、前記5.における(2) で、第1プログラムキーS1を押すに代えて第1プログラムキーS2を押す以外は、前記5と同じである。
【0164】
なお、この場合において、(2) に「第1」とあるを「第2」に、また(3) に「T5」、「T9」とあるを、それぞれ「t5」、「t9」に、また、(5) に「T6」、「t6」とあるを、それぞれ「T10」、「t10」に、また、(7) に「T7」、「t7」とあるを、「T11」、「t11」に、(9) に「T8」、「t8」とあるを、それぞれ「T12」、「t12」に、また、(11)に「K2」、「k2」とあるを、それぞれ「K3」、「k3」に読み替えるものとする。
【0165】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT9の揺動稼働時間t9に設定され、(6) で表示した時間がタイマー10のBGM稼働時間t10に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT11のささやき稼働時間t11に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K3に揺動回数k3として設定される。
【0166】
7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が、午前6時00分の場合は、表示器DSPに「目覚まし時刻06:00」が表示される。
【0167】
(2) つぎに、設定キー21を押す。
【0168】
(3) つぎに増加キーS14、また減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「時」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「目覚まし時刻05:00」を表示させる。
【0169】
(4) つぎに、分キーS26を押す。
【0170】
(5) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「分」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、増加キー14を押して、表示器DSPに「目覚時刻05:30」を表示させる。
【0171】
以上により、前記(5) で表示した目覚まし時刻が目覚まし時刻k4として、記憶される。
【0172】
つぎに、リモコン32による睡眠促進用ベッドの稼働操作について説明する。
【0173】
〔複数スタートの場合〕
1.第1プログラムを実行するとき
第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0174】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、芳香ファン稼働時間t8が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t7が経過すると ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t6が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t5が経過するとベッド床Bの揺動が停止する。そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第1プログラム」表示が消える。
【0175】
2.第2プログラムを実行するとき
第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0176】
そして、第2プログラムキーS2を押したときから、芳香ファン稼働時間t12が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t11が経過すると、ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t10が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t9が経過するとベッド床Bの揺動が停止する。
【0177】
そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第2プログラム」の表示が消える。
【0178】
3.連動第1プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0179】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t5が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第1プログラム」表示が消える。
【0180】
たとえば、揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に110分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分が経過すると停止する。
【0181】
4.連動第2プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してかられ第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0182】
そして、第2プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t10が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第2プログラム」表示が消える。
【0183】
たとえば、揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に80分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第2プログラムキーS2を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分が経過すると停止する。
【0184】
〔単数スタートの場合〕
1.ベッド床Bを揺動させるとき
(1) 揺動スタートキーS4を押すと、ベッド床Bが揺動回数k1の揺動を始め、また表示器DSPに「揺動」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0185】
(2) そして、揺動スタートキーS4を押したときから、揺動稼働時間t1が経過すると、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「揺動」表示が消える。
【0186】
なお、揺動稼働時間t1の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続揺動」が表示される。つぎに、揺動停止キーS5を押すと、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「連続揺動」表示が消える。
【0187】
2.BGMを流すとき
(1) BGMスタートキーS6を押すと、BGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れ、また表示器DSPに「BGM」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0188】
(2) そして、BGMスタートキーS6を押したときから、BGM稼働時間t2が経過すると、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「BGM」表示が消える。
【0189】
なお、BGM稼働時間t2の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続BGM」が表示される。つぎに、BGM停止キーS7を押すと、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続BGM」表示が消える。
【0190】
3.「ささやき」を流すとき
(1) ささやきスタートキーS8を押すと、ささやきプレーヤー31が稼働を始めて「ささやき」が流れ、また表示器DSPに「ささやき」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0191】
(2) そして、ささやきスタートキーS8を押したときから、ささやき稼働時間t3が経過すると、ささやきプレーヤ31が停止し、また表示器DSPの「ささやき」表示が消える。
【0192】
なお、ささやき稼働時間t3の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続ささやき」が表示される。つぎに、ささやき停止キーS9を押すと、ささやきプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続ささやき」表示が消える。
【0193】
4.芳香を薫らせるとき
(1) 芳香スタートキーS10を押すと、芳香ファン61が稼働を始めて芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「芳香」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0194】
(2) そして、芳香スタートキーS10を押したときから、芳香ファン稼働時間t4が経過すると、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「芳香」表示が消える。
【0195】
なお、芳香ファン稼働時間t4の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続芳香」が表示される。つぎに、芳香停止キーS11を押すと、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「連続芳香」表示が消える。
【0196】
5.足温コタツを入りにするとき
足温コタツ「入」キーS12を押すと、足温コタツHEへの通電が始まり、また表示器DSPに「足温コタツ」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0197】
足温コタツ「切」キーS13を押すと、足温コタツHEへの通電が停止し、また表示器DSPの「足温コタツ」表示が消える。
【0198】
なお、足温コタツ「入」キーS12および足温コタツ「切」キーS13は他のキーS1〜S11の操作に関係なく、足温コタツHEへの通電と通電停止を行うことができる。
【0199】
〔単数スタートで、複数のものが稼働している状態にする場合〕
揺動スタートキーS4、BGMスタートキーS6、ささやきスタートキーS8、芳香スタートキーS10は、それらの複数を押して それらの複数が稼働している状態にすることができる。たとえば、揺動スタートキーS4とBGMスタートキーS6とを押すと、ベッド床Bが揺動し、BGMプレーヤー30が稼働してBGMが流れる状態にすることができる。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0200】
〔目覚まし動作を行う場合〕
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が午前6時00の場合は、表示器DSPに「目覚時刻06:00」が表示される。
【0201】
(2) つぎに、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と同じときは、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、前記(1) で表示器DSPに表示された時刻が、目覚まし時刻として設定される。たとえば、前記(1) で表示器DSPに表示された「目覚ま時刻06:00」が目覚まし時刻として設定される。
【0202】
(3) 前記(2) において、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と相違するときは、前述の「7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順」で希望する目覚まし時刻を表示器DSPに表示させてから、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、目覚まし「入」キーS24を押す直前に表示器DSPに表示された時刻が目覚まし時刻として設定される。
【0203】
(4) 前記(2) または(3) で目覚まし「入」キーが押されて目覚まし時刻が設定されると、その設定された目覚まし時刻が表示器DSPに表示され続ける。
【0204】
(5) そして、時計手段CLが出力する現在時刻が、設定された目覚まし時刻になると、ブレーキモータ15が駆動を始めてベッド床Bが揺動を始めると共にBGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れる目覚まし動作が行われる。この目覚まし動作のときの、ベッド床Bの揺動速度は、通常、睡眠促進動作のときよりも速い速度に設定されている。たとえば、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度は10回/分であるのに対し目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は20回/分のように設定される。
【0205】
(6) 前記目覚まし動作により、睡眠から目覚めた使用者M、または、使用者Mの目覚めを確認した第3者、たとえば介護者は揺動停止キーS5を押して目覚まし動作を停止させる。これにより、表示器DSPに表示された目覚まし時刻が消える。
【0206】
つぎに、本発明にかかる睡眠促進用ベッドを使用する手順について説明する。
【0207】
使用者Mは、ベッド床B上に仰起する前に下記の操作を順に行う。
【0208】
(1) 前記枕ユニットP内に予め冷やしてある冷却マット46を挿入して、頭部Hを冷やせる状態に整える。
【0209】
(2) 枕ユニットPの上部の投入口42に、セラピー香料などの揮発性のある芳香剤60を差し入れる。
【0210】
(3) つぎに、就寝する前に、リモコン32を操作して、空床の状態で、ベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を自分の目安となる値に調整する。
【0211】
(4) つぎに使用者Mは、ベッド床B上への乗降を繰り返してベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を最適な値に調整する。
【0212】
このような調整は最初は手間取るが、一度最適値を設定すれば、その後は大幅な調整はしないで済む。
【0213】
(5) 以上の調整が済んだら、使用者Mは、図1に示すように、ベッド床B上に仰臥して、毛布BLを掛け、リモコンスイッチ32にて、揺動稼働時間(たとえば90分あるいは120分)を設定したのち、たとえば第1プログラムキーS1押すと、ベッド床Bは、前記設定値に基づきゆるやかな揺動運動を繰り返す。
【0214】
なお、目覚まし動作を行わせる場合は、前述の「目覚まし動作を行う場合」に記載の操作を行って目覚まし時刻を設定してから、たとえば、第1プログラムキーS1を押す。
【0215】
ところで、この第1実施例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hを上下方向に通過しているので、使用者Mの頭部Hの上下方向の揺動は殆どない状態で、ベッド床Bは左右に揺れ、身体も揺らいだ状態となり、使用者Mに、短時間のうちに心地よい睡眠を促すことができる。
【0216】
図4には、ベッド床Bの揺動態様の具体例が示される。この具体例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hの中心Hcを上下方向に通過しており、ローラ39,39が、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約60mmずつ動く(合計約120mm)ようになっており、したがって、使用者Mの踵では、前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約50mm(合計約100mm)ずつ動くようになっている。
【0217】
ところで、就寝の準備を整えた使用者Mは、ベッド床B上に仰臥し、頭部Hを枕ユニットPの冷却マット46で冷しながら、BGM発生手段MUのスピーカー63から流れる自分の好みにあった軽いメロディーを聞きながら、芳香発生手段SMから発生している芳香を嗅ぎ、その耳元に、暗示トーク発生手段、すなわち「やすらぎ・ささやき」発生手段により、使用者Mの嬉しかった事や甘い思い出や、本人の得意なスポーツや趣味などを、事前のアンケート調査により、選択した事例のエッセンスを優しくまとめ、男性の場合は女性、女性の場合は男性と、お互いに異性の方の熟練者のトークを効果的にささやくように編集されたテープにて、スピーカー65から流し、特に本人をうぬぼれさせるような、たとえば、“貴方は美男子だから、若い女性にもてることでしょう”など気持ちが高揚し楽しくなるトークがささやかれれば、一時のストレスの解消に大いに役立ち、睡眠を促すことができる。
【0218】
以上のように、自分に最も適した揺動幅、揺動回数を選択し、好みの芳香を嗅ぎ、聞き慣れたBGMと、時々嬉しい“よいしょ”するようなささやきを聞いて、短時間のうちに入眠状態に入ることで可能になる。
【0219】
また、冬期や寒冷時には、足温手段HEにより足部を温めるようにする。
【0220】
目覚まし時刻が設定されたときは、時計手段CLの出力する現在時刻が、目覚まし時刻と一致すると、目覚まし動作が行われる。
【0221】
なお、目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は、1つの値に固定されていてもよいし、リモコン32で使用者Mが希望するベッド床Bの揺動速度に設定することができるようにしてもよいし、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度で揺動を始めてから徐々に増速するようにしてもよい。
【0222】
図15に示すように、支持フレームSに設けられる前記制御盤10には、AC100V電源に接続される元スイッチ81、足温手段(足温コタツ)用コンセント80が結線され、その入力側には、リモコン32が結線され、その出力側には、BGMスピーカー63,暗示トーク用スピーカー25、芳香ファン61、BGMプレーヤー30、暗示トークプレーヤー31、ブレーキモータ(揺動モータ)15、水平検出センサー(近接スイッチ)26,足温ヒータ75がそれぞれ結線される。
【0223】
つぎに、図17を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0224】
図17は、第2実施例にかかる前記図6に対応した図であり、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0225】
この第2実施例は、ベッド床Bを支持フレームS上に支持するレール案内支持手段SLの構成が前記第1の実施例と異なっている。すなわち前記案内支持手段SLの案内レール138は、図17に示すように、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2に存する谷Vよりベッド床Bの左右方向外側に向かって緩やかな上り勾配に傾斜する左右案内レール138L,138Rより構成されている。そして、左右案内レール138L,138R上には、ベッド床Bの下面にブラケット40,40を介して支持される左右一対のローラ39,39がそれぞれ転動自在に載せられている。したがって、揺動駆動手段Dの稼働により、ベッド床Bが上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右に揺動駆動されるとき、該ベッド床Bは自動調心軸受12の中心、すなわち揺動中心Cまわりにも上下方向にシーソー状に傾動し、この傾動により、一対のローラ39,39が左右案内レール138L,138R上を転動し、その結果、ベッド床Bは、該左右案内レール138L,138Rに案内されて、その左右の両端が反対方向の昇降運動を伴いながら左右方向に揺動することになる。
【0226】
したがって、第2実施例のものでは、ベッド床B上の使用者Mは、大切な頭部Hが、水平状態を保ちながら、その足部Leは、前記左右案内レール138L,138Rの案内軌跡に沿って緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されることになり、快適な睡眠が一層促進される。
【0227】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0228】
【図1】睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図
【図2】睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図
【図3】睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図
【図4】図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図
【図5】図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図
【図6】図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図
【図7】図1の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図7の仮想線囲い部分の拡大図
【図9】図8の9−9線に沿う断面図
【図10】図1の10矢視拡大図
【図11】図10の11−11線に沿う断面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図1の13矢視拡大図
【図14】図13の14−14線に沿う断面図
【図15】リモコンスイッチの正面図
【図16】睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図
【図17】本発明の第2実施例に係る図6対応図
【符号の説明】
【0229】
15・・・・・水平位置固定手段(ブレーキモータ)
26・・・・・水平位置検出手段(近接スイッチ)
32・・・・・リモコンスイッチ
138L・・・左案内レール
138R・・・右案内レール
A・・・・・・揺動幅調整装置
C・・・・・・揺動中心点
S・・・・・・支持フレーム
D・・・・・・揺動駆動装置
B・・・・・・ベッド床
F・・・・・・ベッドフレーム
H・・・・・・頭部
Le・・・・・足部
M・・・・・・使用者
V・・・・・・谷
SM・・・・・芳香発生手段
MU・・・・・BGM発生手段
WI・・・・・暗示トーク発生手段
L1−L1・・ベッド床の上下方向の揺動中心軸線
L2−L2・・ベッド床の前後方向の中心軸線
S14,S15,S23,S25,S26,DSP・・・・目覚まし時刻設定手段
BGM・・・・目覚まし音発生手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠促進用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、政治的には、テロ、地政学的なリスクの高まりなどの政情不安、社会的には、残酷な犯罪の多発などの社会環境の悪化、また、経済的には、デフレ、リストラ、不況などの経済不安、さらに、職場や家庭内での人間関係の悪化などの諸原因により、ストレスの高まりから、睡眠不足、不眠症を訴える者、特に中高年齢者が増大しつつある。
【0003】
このような睡眠不足や不眠症の解消方法として、飲酒をしたり、睡眠薬を使用したりしているものも見受けられるが、これらはいずれも習慣性があり、飲酒量、睡眠薬の使用量が次第に多くなる傾向があって、健康を害する原因となっている。
【0004】
そこで、従来、睡眠を促進する装置として後記特許文献1〜5に記載されたものが、またストレスを解消する装置として特許文献6に記載されたものが知られている。
【特許文献1】実公平5−6999号公報
【特許文献2】特開2002−17516号公報
【特許文献3】実開昭49−27804号マイクロフィル
【特許文献4】実開昭52−109904号マイクロフィル
【特許文献5】特開2001−187147号公報
【特許文献6】特開平8−89579号公報 特許文献1には、人が仰臥するプレート(水平ベッド)を、複数のカムにて、上下或いは左右に揺動し、振動効果を出しつつ、車内騒音や音楽を流して睡眠効果が得られるようにしたものが開示され、 また、特許文献2には、ブランコ式ベッドであって、ベッド床を、吊棒に吊るしたアームによりブランコ状に揺動できるようにしたものが開示され、 さらに、特許文献3には、マット台を前後に揺動させる共に、交互に昇降させるようにしたベッドが開示され、 さらにまた、特許文献4には、モータで偏心カムを回転させてベッドを揺らすようにした揺動機のついた自動車揺すりベッドが開示されている。
【0005】
また、特許文献5には、音響と芳香の作用を統合した安眠装置が開示され、
特許文献6には、芳香と音楽と足温の相乗効果で、心の緊張を和らげるようにしたリラクセーション装置が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一般に、人間は左右の揺れや揺動には、割合に鈍感であり、むしろ心地良く感じることがある反面、上下の振動や昇降には敏感に反応して不快感、不安感を感じるものであり、たとえば、人が就寝時にマグニチュード3〜4の地震を経験したときに、左右の揺れには比較的に鈍感であるのに対して上下の揺れには敏感に反応して起き上がったことは誰もが経験しているところであり、また、就寝時、立起時を問わずに、人は上下の振動、揺動、昇降に対して敏感に反応し、たとえば、エレベータの急速下降、航空機の急降下、航海時の船揺れなどには不快感、不安感を感じることは誰もが経験している。
【0007】
そこで、上記実情を勘案し、本出願の発明者が研究、研鑽を重ねた結果、ベッド上においても、ベッド上に臥する人の頭部の上下振動、上下揺動、昇降は、睡眠の促進には良い結果とはならず、むしろ睡眠の妨げになることをつきとめた。
【0008】
しかしながら、前記特許文献1,2のものは、いずれもベッドを左右および上下に揺動させて、人の頭部は左右に揺れると共に上下にも昇降を繰り返すようにされており、また、前記特許文献3,4のものはいずれも頭部と足部を交互に昇降揺動する方式であり、したがって、特許文献1〜4のものはいずれも、「人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑える」という睡眠の促進に最も重要な基本的な要件を欠如しており、睡眠促進用ベッドとして満足のいくものではなかった。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑えながら、身体には、睡眠に必要な心地よい揺動を与えて睡眠を大いに促進できるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを目的とするものである。
【0010】
また、本発明は身体に適した前記揺動に、芳香、音楽、暗示トークを組み合わせたことによる「相乗効果」で、睡眠の促進効果をより高めるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴としている。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項2記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する前記揺動中心軸線上の揺動中心点まわりに上下方向にシーソー状に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴としている。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項3記載の本発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項4記載の本発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴ととしている。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、前記請求項1,2,3または4記載のものにおいて、前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴としている。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項6記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴としている。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項7記載の本発明は、前記請求項1,2,3,5または6記載のものにおいて、目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴としている。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項8記載の本発明は、前記請求項7記載のものにおいて、使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴としている。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項9記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のものにおいて、前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
請求項各項記載の発明によれば、ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促進することができる。
【0021】
また、請求項2記載の発明によれば、使用者は、その頭部が水平状態を保ちながら、その足部は緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されてその身体に心地よい揺動を与えることができ、睡眠を一層促進することができる。
【0022】
さらに、請求項3記載の発明によれば、ベッド床の揺動稼働の停止後は、ベッド床の上面は水平状態に固定されるので、使用者の安全が確保され、安心してこの睡眠促進用ベッドを利用することができる。
【0023】
さらに、請求項4記載の発明によれば、使用者は、頭部側から足部側へ下方に傾斜する状態をとり得るので、使用者の足部への血液の流れの負担を軽減することができ、安眠を一層促進することができる。
【0024】
さらに、請求項5記載の発明によれば、使用者は、揺動幅、揺動速度、揺動稼働時間をを自分に合ったものに調整することができる。
【0025】
さらに、請求項6記載の発明によれば、使用者は、ベッド床からの心地よい前記左右揺動をうけながら、安らぎ用芳香を嗅ぎ、心身を安静化させる音楽を聞き、さらにストレス解消用の暗示トークを聞いて、短時間のうちに深い眠りにつくことができる。
【0026】
さらに、請求項7,8記載の発明によれば、ベット床を揺動させることで目覚ましを行うを行うので、使用者を刺激せずに睡眠から確実に目覚めさせることができる。特に、目覚まし動作時のベッド床の揺動速度を睡眠促進時よりも増速することにより、目覚ましとするので、ベッド床の揺動を睡眠促進のほか、目覚ましにも利用することができ、目覚ましのために他の動作をしないで済む。
【0027】
さらに、請求項8記載の発明によれば、ベッド床の揺動と目覚まし音とで目覚ましを行うので、使用者を睡眠から、より一層確実に目覚めさせることができる。
【0028】
さらに、請求項9記載の発明によれば、冬期、寒冷地など必要に応じて使用者は、足部を温めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
【0030】
図1〜図16は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図、図2は、睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図、図3は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図、図4は、図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図、図5は、図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図、図6は、図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図、図7は、図1の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図7の仮想線囲い部分の拡大図、図9は、図8の9−9線に沿う断面図、図10は、図1の10矢視拡大図、図11は、図10の11−11線に沿う断面図、図12は、図11の12矢視図、図13は、図1の13矢視拡大図、図14は、図13の14−14線に沿う断面図、図15はリモコンスイッチの正面図、図16は、睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図である。
【0031】
図1〜3に示すように、睡眠促進用ベッドのベッドフレームFは、鉛直方向に起立される板状の前、後部フレーム1,2と、これら前、後部フレーム1,2を一体に連結する略水平な底部フレーム3とより側面視凹状に構成される。ベッドフレームF内には、後述する支持フレームSが上下方向に傾動可能に支持され、さらに、この支持フレームSに、後に詳述するベッド床Bが、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。また、このベッドフレームFの下面四隅には、このベッドフレームFを自在に走行可能にするためのキャスタ29がそれぞれ設けられる。
【0032】
図3に示すように、前記支持フレームSは、方形の枠状に形成されており、ベッドフレームFの前、後部フレーム1,2の間で、底部フレーム3の上方に配置されている。前部フレーム1の内面下部左右には、一対の軸受4,4を介して支持フレームSの前端に固定された支持軸5が回転可能に横架されており、支持フレームSは、この支持軸5まわりに上下方向に傾動可能である。また、支持フレームSの後端の左右には、後方に延びる一対の支持アーム6,6が片持状に一体に設けられており、図6に最も明瞭に示すように、これらの支持アーム6,6の後端には、ウエルドナットn、nがそれぞれ固定され、これらのウエルドナットn,nには、後部フレーム3に設けた上下方向のガイド孔8,8を摺動自在に貫通した調整螺子7,7がねじ込まれている。したがって、一対の調整螺子7,7を緩めたのち、支持フレームSの後端をガイド孔8,8に沿って上下方向に昇降調節することにより、支持フレームSを支持軸5まわりに上下に傾動調整することができ、図2に示すように、支持フレームSを後方(ベッド床B上に仰臥する使用者の足側)に向かって下向きに傾動させることができる。また、調整螺子7,7を締め付けることにより、該支持フレームSを所定の位置に固定することができる。
【0033】
図1〜5に示すように、支持フレームSの後端中間部と、ベッドフレームFとの間には、ガススプリング9が連結されており、支持フレームSの前述の傾動調整は、このガススプリング9のスプリング作用により助成されて軽快、緩徐かつ容易に行なうことができる。
【0034】
支持フレームSは、図1に示すように、ベッド床Bの上面の該上面に仰臥する使用者Mの身長方向が水平になる状態と、図2に示すように、使用者Mの頭部H側から足部Le側へ向かい下方に傾斜する状態とを取り得るようにされており、2図の傾斜状態では、ベッド床B上の使用者Mは、足部Leへの血液の流れを助成することができる。
【0035】
図1〜3に示すように、前記ベッド床Bは、方形状の皿状をなす揺動フレーム11と、この揺動フレーム11上に収容されるスポンジマットなどの弾褥体よりなるクッション体33と、このクッション体33上に敷設される低反発マットなどの敷布マット34とより構成される。前記ベッド床Bの敷布マット34上には、使用者Mが、頭部Hを前部フレーム1側に向けて臥するようにされている。
【0036】
ベッド床Fは、その前部(使用者Mの頭部H側)が、後述する軸受支持手段SBを介して支持フレームSの前部に、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持され、また、その後部(使用者の足側)が、後述するレール案内支持手段SLを介して支持フレームSの後部に左右方向にスライド移動可能に支持されている。
【0037】
図1〜3,図5に示すように、前記軸受支持手段SBは、自動調心軸受12と、この軸受12により支持される上下支持軸13とを備えており、前記自動調心軸受12は、支持フレームSの前部のクロスメンバーの中央に設けられ、一方、上下支持軸13は、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の左右方向中央に一体に吊下されている。したがって、ベッド床Bの前部の左右方向中央は、支持フレームSの前部に前記軸受支持手段SBを介して上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。
【0038】
また、図5に示すように、前記自動調心軸受13の中心Cは、前記揺動中心軸線L1−L1上を通っており、ベッド床Bは、この中心Cを揺動中心点として上下方向にシーソー状に傾動が許容される。
【0039】
また、図1〜3,図6に示すように、前記レール案内支持手段SLは、支持フレームSの後端に固定される、横方向に略水平に延びる案内レール38と、ベッド床Sの後端左右にブラケット40,40を介して回転自在に支持される一対のローラ39,39とより構成され、これらのローラ39,39は、前記案内レール38上を転動できるようにされている。
【0040】
図1,2,4に示すように、ベッド床B上に使用者Mが仰臥したとき、ベッド床Bの上下方向の揺動中心軸線L1−L1、すなわち、上下支持軸13の中心軸線は、その使用者Mの頭部を上下方向に通過しており、したがって、ベッド床Bが前記揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、使用者Mは、その頭部Hが上下方向に揺すられることが殆どなく、その頭部Hを中心して左右方向に揺すられることになり、その頭部Hと足部Le間の揺すり軌跡は、ベッド床Bの平面視で、頭部Hを中心とし足部Leが最も大きく揺すられる扇形状となる(図4参照)。
【0041】
しかして、ベッド床Bは、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、自動調心軸受13の中心、すなわち揺動中心点Cまわりにシーソー状の上下方向の傾動が許容されるので、ベッド床Bの左右方向への揺動は、可動部分に無理な力をかけることなくスムーズに行なわれる。
【0042】
図1〜3に示すように、ベッドフレームFの後部には、電源に接続される元スイッチ81、後述する足温手段、すなわち足温コタツHE用コンセント80が設けられる外、睡眠促進用ベッドを揺動制御する制御装置E、タイマーT1〜T12、揺動回数記憶手段K1〜K3、目覚まし時刻記憶手段K4、現在の時刻を出力する時計手段CL、ブレーキモータ15の回転数を可変制御するインバータなどを備えた制御盤10、音楽、すなわちBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31が設けられる。
【0043】
前記ベッド床Fは、揺動駆動手段Dにより、支持フレームSに対して、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に強制揺動駆動される。
【0044】
つぎに、この揺動駆動手段Dの構成について、図1〜3および7〜9を参照して詳細に説明するに、支持フレームSの中間部のクロスメンバーには、ブラケット14を介してブレーキモータ15が固定支持されている。このブレーキモータ15は従来公知のものであり、インバータが接続されていて回転数を可変に制御でき、また、その停止時にはブレーキがかかるようになっている。ブレーキモータ15の減速出力軸16には偏心板17が固定されている。この偏心板17には、偏心軸18が、偏心量を無段に調整できるように連結されている。すなわち、図8,9に示すように、偏心板17の外面にはガイドブロック19が固定され、このガイドブロック19に形成した径方向のアリ溝20に、偏心軸18と一体のアリ凸部21が摺動自在に嵌合されており、このアリ凸部21に、ガイドブロック19に回転自在に設けた調節ボルト22が螺挿されている。したがって、この調節ボルト22の回転制御で偏心軸18の偏心量を調節することができる。偏心軸18の一端には、連結棒23の一端が回転自在に連結され、この連結棒23の他端に、ベッド床Bのクロスメンバーの中央部より一体に垂下した揺動アーム25の下端が回転自在にピン連結24されている。ブレーキモータ15の駆動によれば、偏心板17、偏心軸18、連結棒23および揺動アーム25を介してベッド床Bを所定の振幅(約120mm)をもって左右に揺動駆動することができ、その振幅量は、調節ボルト22の回転制御により無段に調節可能である。また、ブレーキモータ15の停止時には、これにブレーキがかかるため、揺動フレームSに外力が作用しても、これが無為に揺動するのを抑止することができる。
【0045】
図7に示すように、前記揺動アーム25の左右には、支持フレームSより垂下した一対の水平位置検出用近接スイッ26a,26bが配設されており、これらの近接スイッチ26a,26aにより、ベッド床Bの位置が検出される。後述するタイマーT1,T5,T6による経過時間がくれば、または、揺動停止キーS5が押されれば、揺動スピードを減速して、これらの近接スイッチ26a,26bによりベッド床Bの位置を検出して揺動駆動用ブレーキモータ15を停止させ、該ブレーキモータ15にブレーキがかかり、ベッド床Fは水平位置を保って停止するようにされる。
【0046】
しかして、前記水平位置検出用近接スイッチ26a,26bにより水平位置検出手段が構成され、また、これらの近接スイッチ26a,26bと、近接スイッチ26a,26bの検出信号で揺動駆動用ブレーキモータ15を停止制御する制御装置Eとにより水平維持検知停止機構が構成され、さらに、前記ブレーキモータ15のブレーキにより、水平位置固定手段が構成され、さらにまた、前記偏心板17、偏心軸18、調節ボルト22により揺動幅調整装置Aが構成される。
【0047】
図1〜4に示すように、ベッド床B上の前部の左右中央には、枕ユニットPが設けられる。この枕ユニットPは、複数の固定金具41をもって、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の両側面に固定されている。
【0048】
つぎに、この枕ユニットPの構成を、図1,2,10〜12を参照して説明すると、この枕ユニットPは、使用者Mの頭部Hを支える水平部分Phと、安眠用機器類の取り付けられる鉛直部分Pvとを有して側面視L字状に形成されていて、低反発ウレタン樹脂よりなる枕本体43の外周面を布カバーよりなる表皮44により包覆して構成される。枕ユニットPの鉛直部分Pvの背面には出入口45が開口され、この出入口45を通して枕本体43内には、軟質、ゲル状の冷却マット46が出入れ可能に装入される。この冷却マット46(冷蔵庫、冷凍室などで冷却して使用するものであり−20°〜−25°では硬くならないもの)は、軟質の袋体中に冷却剤を封入して構成される。前記出入口45は、枕本体43の背面に開閉自在に蝶着48した蓋体47により閉じられる。図11に示すように、枕ユニットPの表皮44の背面には、蓋体47を覆う開閉カバー49がチャック50により開閉可能に設けられており、この開閉カバー49を開いた後、蓋体47を開放すれば、冷却マット46の枕ユニットPへの出入れができる。
【0049】
なお、冬期などの低温時には、冷却マット46は使用しない。
【0050】
枕ユニットPの鉛直部分Pvの左右には、対をなす芳香発生手段SM、BGMなどを発生する音楽発生手段MU、および「ささやき・やすらぎ」などの音声を発生する暗示トーク発生手段WIが、それぞれ上下に縦列配置されている。前記芳香発生手段SMは、セラピー香料などの芳香剤60と、送風ファン61とを備えており、芳香剤60は、枕ユニットPの上面に開口した投入口42内に出入れ自在に収容され、送風ファン61は、その背面に配置される。送風ファン61の駆動によれば、芳香剤60から発散する芳香は、枕ユニットPの鉛直部分Pvの前面に開口した発散口よりベッド床F上に向けて発散される。
【0051】
また、音楽発生手段MUは、支持フレームFに設けられるBGMプレーヤー30(図1参照)に接続されるスピーカー63を備え、このスピーカー63より流れるBGMは、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した発生口よりベッド床B上に向けて流れる。さらに、前記暗示トーク発生手段、すなわち「ささやき・やすらぎ」発生手段WIは、「ささやき・やすらぎ」用プレーヤー31(図1参照)に接続される他のスピーカー65を備え、このスピーカー65より発する「ささやき・やすらぎ」音声は、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した他の発生口よりベッド床B上に向けて流れる。
【0052】
しかして、前記音楽発生手段、すなわちBGM発生手段MUは、本発明にかかる目覚まし音発生手段を構成している。
【0053】
ベッド床Bの後部には、ベッド床B上の使用者Mの足部Leを温める足温手段HEが設けられる。
【0054】
つぎに、図1,2,13,14を参照してこの足温手段HEの構造について説明するに、足温手段HEは、この実施例では、足温コタツよりなり、その足温ボックス71はベッド床Bに配置されて、複数の固定金具70をもって揺動フレーム11の両側面に着脱自在に固定される。足温ボックス71は、ハードボード板により横方向に長い箱状に形成され、その前面、すなわち使用者M側に向けて足部Leの出入口72が開口されている。足温ボックス71の内面にはロックウールよりなる断熱材73が裏打ちされ、その断熱材73の内側には断熱用アルミ箔74を介して、被覆ニクロム線よりなる、コイル状のヒータ75が配管されている。このヒータ75は、アルミ板77を介して不燃布76により覆われており、ヒータ75からの熱は、アルミ板77を介して不燃布76に万遍なく伝達され、足温ボックス71内の保温室が均等に保温されるようにされている。足の出入口72の上部には、不燃布からなる可撓性の覆い布78が垂下されていて、足の出入口72を覆うようにしてある。図1,3に示すように、支持フレームBの底部フレーム3の後端には、足温コタツHEのコンセント80が設けれ、電源に接続される元スイッチ81が設けられる(図1,3参照)。
【0055】
図1,2,14に鎖線に示すように、ベッド床F上に仰臥する使用者Mは、自己の足部Leを足温コタツHEの保温室内に挿入して温めることができる。
【0056】
なお、この足温コタツHEは、夏期など不必要なときはベッド床Fより外しておく。また、図1,2において、符号BLは、使用者Mを覆う毛布である。
【0057】
ベッドフレームFの前部一側にはリモコンボックス28が設けられ、このリモコンボックス28には、この睡眠促進用ベッドを作動制御するリモコン32が着脱可能に収容され、この睡眠促進用ベッドの使用者Mはこのリモコン32を把持して睡眠促進用ベッドを適宜操作する。
【0058】
なお、このリモコン32は、睡眠促進用ベッドの使用者M以外の者による操作も可能であり、たとえば介護の必要な使用者Mの場合などがこれに当たる。
【0059】
図15に示すように、リモコン32の操作面には、下記のキーなどが設けられる。
【0060】
DSP:表示器
各設定数値(分、回/分)などを表示する。
【0061】
S1 :第1プログラムキー
第1プログラムをスタートできる。
【0062】
S2 :第2プログラムキー
第2プログラムをスタートできる。
【0063】
S3 :連動キー
第1、第2プログラムにおいて、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤ ー31および芳香ファン61を、ベッド床Bの揺動停止と同時に停止さ せるときに押す。
【0064】
S4 :揺動スタートキー
ベッド床Bの揺動をスタートできる。
【0065】
S5 :揺動停止キー
ベッド床Bの揺動を停止することができる。また、第1、第2プログラムを 実行中に押すと全停止する。さらに、後述する目覚まし動作中に押すと全停 止する。
【0066】
S6 :BGMスタートキー
BGMプレーヤー30をスタートすることができる。
【0067】
S7 :BGM停止キー
BGMプレーヤー30を停止することができる。
【0068】
S8 :ささやきスタートキー
ささやきプレーヤー31をスタートすることができる。
【0069】
S9 :ささやき停止キー
ささやきプレーヤー31を停止することができる。
【0070】
VR1:BGM音量調整器
BGMスピーカー63の音量を調整するときに操作する。
【0071】
VR2:ささやき音量調整器
ささやきプレーヤー65の音量を調整するときに操作する。
【0072】
S10:芳香スタートキー
芳香ファン61を稼働することができる。
【0073】
S11:芳香停止キー
芳香ファン61を停止することができる。
【0074】
S12:足温コタツ「入」キー
足温コタツHEを入りにできる。
【0075】
S13:足温コタツ「切」キー
足温コタツHEを切りにできる。
【0076】
S14:増加キー
設定する数値を増加させることができる。
【0077】
S15:減少キー
設定する数値を減少させることができる。
【0078】
S16:揺動時間キー
ベッド床Bが揺動する揺動稼働時間t1,t5,t9を設定するときに押す 。
【0079】
S17:BGM時間キー
BGMプレーヤー30が稼働するBGM稼働時間t2,t6,t10を設定 するときに押す。
【0080】
S18:ささやき時間キー
ささやきプレーヤー31が稼働するささやき稼働時間t3,t7,t11 を設定するときに押す。
【0081】
S19:芳香時間キー
芳香ファン61が稼働する芳香ファン稼働時間t4,t8,t12を設定す るときに押す。
【0082】
S20:揺動回数キー
ベッド床Fの揺動回数k1,k2,k3(回/分)を設定するときに押す 。
【0083】
S21:設定キー
各種設定を始めるときに押す。
【0084】
S22:決定キー
各種設定値を決定するときに押す。
【0085】
S23:クリアキー
設定時のキー入力をクリアーするときに押す。
【0086】
S24:目覚まし「入」キー
目覚まし時刻を設定することができる。
【0087】
S25:時キー 目覚まし時刻を表示器DSPに表示させることができる。
【0088】
S26:分キー
目覚まし時刻の分を変更するときに押す。
【0089】
しかして、前記目覚まし「入」キーS24、時キーS25、分キーS26、増加キー14、減少キーS15、表示器DSPが協働して、本発明にかかる目覚まし時刻設定手段を構成する。
【0090】
つぎに、タイマーT1〜T12、および揺動回数記憶手段K1〜K3について説明する。
【0091】
T1 :タイマー
揺動スタートキーS4が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0092】
T2 :タイマー
BGMスタートキーS6が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0093】
T3 :タイマー
ささやきスタートキーS8が押されたときにささやき実稼働時間を検出する 。
【0094】
T4 :タイマー
芳香スタートキーS10が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0095】
T5 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0096】
T6 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0097】
T7 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0098】
T8 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0099】
T9 :タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0100】
T10:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0101】
T11:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0102】
T12:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0103】
K1 :揺動回数記憶手段
揺動スタートキーS4が押されたときの揺動回数k1を記憶する。
【0104】
K2 :揺動回数記憶手段
第1プログラムキーS1が押されたときの揺動回数k2を記憶する。
【0105】
K3 :揺動回数記憶手段
第2プログラムキーS2が押されたときの揺動回数k3を記憶する。
【0106】
K4 :目覚まし時刻記憶手段
目覚まし時刻k4を記憶する。
【0107】
つぎに、各種時間、揺動回数を設定する手順について説明する。
【0108】
まず、各タイマーT1〜T12に設定された時間t1〜t12が「000」のときについて説明する。
【0109】
タイマーT1の揺動稼働時間t1に「000」を設定すると、揺動スタートキーS4が押されたときに、ベッド床Bの揺動は、連続稼働する。
【0110】
タイマーT2のBGM稼働時間t2に「000」を設定すると、BGMスタートキーS6が押されたときに、BGMプレーヤー30は、連続稼働する。
【0111】
タイマーT3のささやき稼働時間t3に「000」を設定すると、ささやきスタートキーS8が押されたときに、ささやきプレーヤー31は、連続稼働する。
【0112】
タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に「000」を設定すると、芳香スタートキーS10が押されたときに、芳香ファン61は、連続稼働する。
【0113】
タイマーT5の揺動稼働時間t5に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0114】
タイマーT6のBGM稼働時間t6に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0115】
タイマーT7のささやき稼働時間t7に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ささやきBGMプレーヤー31は稼働しない。
【0116】
タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0117】
タイマーT9の揺動稼働時間t9に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0118】
タイマーT10のBGM稼働時間t10に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0119】
タイマーT11のささやき稼働時間t11に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ささやきプレーヤー31は稼働しない。
【0120】
タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0121】
なお、連動キーS3が押されてから、第1プログラムキーS1、または第2プログラムキーS3が押されたときは、後述する「操作の説明」に記載する。
【0122】
1.揺動スタートS4を押したときの揺動稼働時間t1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0123】
(2) つぎに、揺動時間キーS16を押す。これにより、タイマーT1に現在設定させている揺動稼働時間t1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t1が90分の場合に、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0124】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0125】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0126】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT1の揺動稼働時間t1に設定される。たとえば、揺動稼働時間t1は120分に更新される。
【0127】
2.BGMスタートキーS6を押したときのBGM稼働時間t2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0128】
(2) つぎに、BGM時間キー17を押す。これにより、タイマーT2に現在設定させているBGM稼働時間t2が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t2が80分の場合は、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0129】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0130】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0131】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT2のBGM稼働時間t2に設定される。たとえば、BGM稼働時間t2は110分に更新される。
【0132】
3.ささやきスタートキーS8を押したときのささやき稼働時間t3を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0133】
(2) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT3に現在設定させているささやき稼働時間t3が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t3が70分の場合は、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0134】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0135】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0136】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT3のささやき稼働時間t3に設定される。たとえば、ささやき稼働時間t3は100分に更新される。
【0137】
4.芳香スタートキーS10を押したときの芳香ファン稼働時間t4を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0138】
(2) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT4に現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が60分の場合は、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0139】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0140】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0141】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に設定される。たとえば、芳香ファン稼働時間t4は90分に更新される。
【0142】
4.揺動スタートキーS4を押したときの揺動回数k1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0143】
(2) つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数器記憶手段K1に現在設定させている揺動回数k1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動回数k1が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0144】
(3) つぎに、増加キー14、または減少キー15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0145】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0146】
以上により、(3) で表示した回数が、揺動回数記憶手段K1に揺動回数k1として設定される。たとえば、揺動回数k1は7回/分に更新される。
【0147】
5.第1プログラムキーS1を押したときの、揺動稼働時間t5、BGM稼働時間t6、ささやき稼働時間t7、芳香ファン稼働時間t8および揺動回数k2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0148】
(2) つぎに、プログラムキーS1を押す。これにより「第1プログラム設定」が表示器DSPに表示される。
【0149】
(3) つぎに、揺動時間キー16を押す。これにより、タイマーT5に現在設定させている揺動稼働時間t5が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t5が90分に場合は、「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0150】
(4) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0151】
(5) つぎに、BGM時間キーS17を押す。これにより、タイマーT6に現在設定させているBGM稼働時間t6が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t6が80分に場合は、「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0152】
(6) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0153】
(7) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT7に現在設定させているささやき稼働時間t7が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t7が70分に場合は、「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0154】
(8) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0155】
(9) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT8に現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が60分に場合は、「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0156】
(10)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0157】
(11)つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数記憶手段K2に現在設定させている揺動回数k2が、表示器DSPに表示される。たとえば現在設定させている揺動回数k2が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0158】
(12)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合は、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0159】
(13)つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0160】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT5の揺動稼働時間t5に設定され、(6) で表示した時間が、タイマー6のBGM稼働時間t6に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT7のささやき稼働時間t7に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K2に揺動回数k2として設定される。
【0161】
たとえば、揺動稼働時間t5は120分、BGM稼働時間t6は110分、ささやき稼働時間t7は100分、芳香ファン稼働時間t8は90分、揺動回数k2は7回/分にそれぞれ更新される。
【0162】
6.第2プログラムキーS2を押したときの、揺動稼働時間t9、BGM稼働時間t10、ささやき稼働時間t11、芳香ファン稼働時間t12および揺動回数k3を設定する手順
この場合、前記5.における(2) で、第1プログラムキーS1を押すに代えて第1プログラムキーS2を押す以外は、前記5と同じである。
【0163】
なお、この場合において、(2) に「第1」とあるを「第2」に、また(3) に「T5」、「T9」とあるを、それぞれ「t5」、「t9」に、また、(5) に「T6」、「t6」とあるを、それぞれ「T10」、「t10」に、また、(7) に「T7」、「t7」とあるを、「T11」、「t11」に、(9) に「T8」、「t8」とあるを、それぞれ「T12」、「t12」に、また、(11)に「K2」、「k2」とあるを、それぞれ「K3」、「k3」に読み替えるものとする。
【0164】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT9の揺動稼働時間t9に設定され、(6) で表示した時間がタイマー10のBGM稼働時間t10に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT11のささやき稼働時間t11に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K3に揺動回数k3として設定される。
【0165】
7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が、午前6時00分の場合は、表示器DSPに「目覚まし時刻06:00」が表示される。
【0166】
(2) つぎに、設定キー21を押す。
【0167】
(3) つぎに増加キーS14、また減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「時」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「目覚まし時刻05:00」を表示させる。
【0168】
(4) つぎに、分キーS26を押す。
【0169】
(5) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「分」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、増加キー14を押して、表示器DSPに「目覚時刻05:30」を表示させる。
【0170】
以上により、前記(5) で表示した目覚まし時刻が目覚まし時刻k4として、記憶される。
【0171】
つぎに、リモコン32による睡眠促進用ベッドの稼働操作について説明する。
【0172】
〔複数スタートの場合〕
1.第1プログラムを実行するとき
第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0173】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、芳香ファン稼働時間t8が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t7が経過すると ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t6が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t5が経過するとベッド床Fの揺動が停止する。そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第1プログラム」表示が消える。
【0174】
2.第2プログラムを実行するとき
第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0175】
そして、第2プログラムキーS2を押したときから、芳香ファン稼働時間t12が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t11が経過すると、ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t10が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t9が経過するとベッド床Fの揺動が停止する。
【0176】
そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第2プログラム」の表示が消える。
【0177】
3.連動第1プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Fが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0178】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t5が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第1プログラム」表示が消える。
【0179】
たとえば、揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に110分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分が経過すると停止する。
【0180】
4.連動第2プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してかられ第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0181】
そして、第2プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t10が経過すると、ベッド床Fの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第2プログラム」表示が消える。
【0182】
たとえば、揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に80分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第2プログラムキーS2を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分が経過すると停止する。
【0183】
〔単数スタートの場合〕
1.ベッド床Bを揺動させるとき
(1) 揺動スタートキーS4を押すと、ベッド床Bが揺動回数k1の揺動を始め、また表示器DSPに「揺動」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0184】
(2) そして、揺動スタートキーS4を押したときから、揺動稼働時間t1が経過すると、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「揺動」表示が消える。
【0185】
なお、揺動稼働時間t1の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続揺動」が表示される。つぎに、揺動停止キーS5を押すと、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「連続揺動」表示が消える。
【0186】
2.BGMを流すとき
(1) BGMスタートキーS6を押すと、BGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れ、また表示器DSPに「BGM」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0187】
(2) そして、BGMスタートキーS6を押したときから、BGM稼働時間t2が経過すると、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「BGM」表示が消える。
【0188】
なお、BGM稼働時間t2の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続BGM」が表示される。つぎに、BGM停止キーS7を押すと、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続BGM」表示が消える。
【0189】
3.「ささやき」を流すとき
(1) ささやきスタートキーS8を押すと、ささやきプレーヤー31が稼働を始めて「ささやき」が流れ、また表示器DSPに「ささやき」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0190】
(2) そして、ささやきスタートキーS8を押したときから、ささやき稼働時間t3が経過すると、ささやきプレーヤ31が停止し、また表示器DSPの「ささやき」表示が消える。
【0191】
なお、ささやき稼働時間t3の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続ささやき」が表示される。つぎに、ささやき停止キーS9を押すと、ささやきプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続ささやき」表示が消える。
【0192】
4.芳香を薫らせるとき
(1) 芳香スタートキーS10を押すと、芳香ファン61が稼働を始めて芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「芳香」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0193】
(2) そして、芳香スタートキーS10を押したときから、芳香ファン稼働時間t4が経過すると、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「芳香」表示が消える。
【0194】
なお、芳香ファン稼働時間t4の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続芳香」が表示される。つぎに、芳香停止キーS11を押すと、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「連続芳香」表示が消える。
【0195】
5.足温コタツを入りにするとき
足温コタツ「入」キーS12を押すと、足温コタツHEへの通電が始まり、また表示器DSPに「足温コタツ」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0196】
足温コタツ「切」キーS13を押すと、足温コタツHEへの通電が停止し、また表示器DSPの「足温コタツ」表示が消える。
【0197】
なお、足温コタツ「入」キーS12および足温コタツ「切」キーS13は他のキーS1〜S11の操作に関係なく、足温コタツHEへの通電と通電停止を行うことができる。
【0198】
〔単数スタートで、複数のものが稼働している状態にする場合〕
揺動スタートキーS4、BGMスタートキーS6、ささやきスタートキーS8、芳香スタートキーS10は、それらの複数を押して それらの複数が稼働している状態にすることができる。たとえば、揺動スタートキーS4とBGMスタートキーS6とを押すと、ベッド床Bが揺動し、BGMプレーヤー30が稼働してBGMが流れる状態にすることができる。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0199】
〔目覚まし動作を行う場合〕
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が午前6時00の場合は、表示器DSPに「目覚時刻06:00」が表示される。
【0200】
(2) つぎに、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と同じときは、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、前記(1) で表示器DSPに表示された時刻が、目覚まし時刻として設定される。たとえば、前記(1) で表示器DSPに表示された「目覚ま時刻06:00」が目覚まし時刻として設定される。
【0201】
(3) 前記(2) において、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と相違するときは、前述の「7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順」で希望する目覚まし時刻を表示器DSPに表示させてから、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、目覚まし「入」キーS24を押す直前に表示器DSPに表示された時刻が目覚まし時刻として設定される。
【0202】
(4) 前記(2) または(3) で目覚まし「入」キーが押されて目覚まし時刻が設定されると、その設定された目覚まし時刻が表示器DSPに表示され続ける。
【0203】
(5) そして、時計手段CLが出力する現在時刻が、設定された目覚まし時刻になると、ブレーキモータ15が駆動を始めてベット床Fが揺動を始めると共にBGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れる目覚まし動作が行われる。この目覚まし動作のときの、ベッド床Bの揺動速度は、通常、睡眠促進動作のときよりも速い速度に設定されている。たとえば、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度は10回/分であるのに対し目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は20回/分のように設定される。
【0204】
(6) 前記目覚まし動作により、睡眠から目覚めた使用者M、または、使用者Mの目覚めを確認した第3者、たとえば介護者は揺動停止キーS5を押して目覚まし動作を停止させる。これにより、表示器DSPに表示された目覚まし時刻が消える。
【0205】
つぎに、本発明にかかる睡眠促進用ベッドを使用する手順について説明する。
【0206】
使用者Mは、ベッド床B上に仰起する前に下記の操作を順に行う。
【0207】
(1) 前記枕ユニットP内に予め冷やしてある冷却マット46を挿入して、頭部Hを冷やせる状態に整える。
【0208】
(2) 枕ユニットPの上部の投入口42に、セラピー香料などの揮発性のある芳香剤60を差し入れる。
【0209】
(3) つぎに、就寝する前に、リモコン32を操作して、空床の状態で、ベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を自分の目安となる値に調整する。
【0210】
(4) つぎに使用者Mは、ベッド床B上への乗降を繰り返してベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を最適な値に調整する。
【0211】
このような調整は最初は手間取るが、一度最適値を設定すれば、その後は大幅な調整はしないで済む。
【0212】
(5) 以上の調整が済んだら、使用者Mは、図1に示すように、ベッド床B上に仰臥して、毛布BLを掛け、リモコンスイッチ32にて、揺動稼働時間(たとえば90分あるいは120分)を設定したのち、たとえば第1プログラムキーS1押すと、ベッド床Bは、前記設定値に基づきゆるやかな揺動運動を繰り返す。
【0213】
なお、目覚まし動作を行わせる場合は、前述の「目覚まし動作を行う場合」に記載の操作を行って目覚まし時刻を設定してから、たとえば、第1プログラムキーS1を押す。
【0214】
ところで、この第1実施例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hを上下方向に通過しているので、使用者Mの頭部Hの上下方向の揺動は殆どない状態で、ベッド床Bは左右に揺れ、身体も揺らいだ状態となり、使用者Mに、短時間のうちに心地よい睡眠を促すことができる。
【0215】
図4には、ベッド床Bの揺動態様の具体例が示される。この具体例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hの中心Hcを上下方向に通過しており、ローラ39,39が、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約60mmずつ動く(合計約120mm)ようになっており、したがって、使用者Mの踵では、前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約50mm(合計約100mm)ずつ動くようになっている。
【0216】
ところで、就寝の準備を整えた使用者Mは、ベッド床B上に仰臥し、頭部Hを枕ユニットPの冷却マット46で冷しながら、BGM発生手段MUのスピーカー63から流れる自分の好みにあった軽いメロディーを聞きながら、芳香発生手段SMから発生している芳香を嗅ぎ、その耳元に、暗示トーク発生手段、すなわち「やすらぎ・ささやき」発生手段により、使用者Mの嬉しかった事や甘い思い出や、本人の得意なスポーツや趣味などを、事前のアンケート調査により、選択した事例のエッセンスを優しくまとめ、男性の場合は女性、女性の場合は男性と、お互いに異性の方の熟練者のトークを効果的にささやくように編集されたテープにて、スピーカー65から流し、特に本人をうぬぼれさせるような、たとえば、“貴方は美男子だから、若い女性にもてることでしょう”など気持ちが高揚し楽しくなるトークがささやかれれば、一時のストレスの解消に大いに役立ち、睡眠を促すことができる。
【0217】
以上のように、自分に最も適した揺動幅、揺動回数を選択し、好みの芳香を嗅ぎ、聞き慣れたBGMと、時々嬉しい“よいしょ”するようなささやきを聞いて、短時間のうちに入眠状態に入ることで可能になる。
【0218】
また、冬期や寒冷時には、足温手段HEにより足部を温めるようにする。
【0219】
目覚まし時刻が設定されたときは、時計手段CLの出力する現在時刻が、目覚まし時刻と一致すると、目覚まし動作が行われる。
【0220】
なお、目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は、1つの値に固定されていてもよいし、リモコン32で使用者Mが希望するベッド床Bの揺動速度に設定することができるようにしてもよいし、睡眠促進動作時のベット床Fの揺動速度で揺動を始めてから徐々に増速するようにしてもよい。
【0221】
図15に示すように、支持フレームBに設けられる前記制御盤10には、AC100V電源に接続される元スイッチ81、足温手段(足温コタツ)用コンセント80が結線され、その入力側には、リモコン32が結線され、その出力側には、BGMスピーカー63,暗示トーク用スピーカー25、芳香ファン61、BGMプレーヤー30、暗示トークプレーヤー31、ブレーキモータ(揺動モータ)15、水平検出センサー(近接スイッチ)26,足温ヒータ75がそれぞれ結線される。
【0222】
つぎに、図17を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0223】
図17は、第2実施例にかかる前記図6に対応した図であり、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0224】
この第2実施例は、ベッド床Bを支持フレームS上に支持するレール案内支持手段SLの構成が前記第1の実施例と異なっている。すなわち前記案内支持手段SLの案内レール138は、図17に示すように、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2に存する谷Vよりベッド床Bの左右方向外側に向かって緩やかな上り勾配に傾斜する左右案内レール138L,138Rより構成されている。そして、左右案内レール138L,138R上には、ベッド床Bの下面にブラケット40,40を介して支持される左右一対のローラ39,39がそれぞれ転動自在に載せられている。したがって、揺動駆動手段Dの稼働により、ベッド床Bが上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右に揺動駆動されるとき、該ベッド床Bは自動調心軸受12の中心、すなわち揺動中心Cまわりにも上下方向にシーソー状に傾動し、この傾動により、一対のローラ39,39が左右案内レール138L,138R上を転動し、その結果、ベッド床Bは、該左右案内レール138L,138Rに案内されて、その左右の両端が反対方向の昇降運動を伴いながら左右方向に揺動することになる。
【0225】
したがって、第2実施例のものでは、ベッド床B上の使用者Mは、大切な頭部Hが、水平状態を保ちながら、その足部Leは、前記左右案内レール138L,138Rの案内軌跡に沿って緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されることになり、快適な睡眠が一層促進される。
【0226】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0227】
【図1】睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図
【図2】睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図
【図3】睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図
【図4】図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図
【図5】図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図
【図6】図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図
【図7】図1の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図7の仮想線囲い部分の拡大図
【図9】図8の9−9線に沿う断面図
【図10】図1の10矢視拡大図
【図11】図10の11−11線に沿う断面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図1の13矢視拡大図
【図14】図13の14−14線に沿う断面図
【図15】リモコンスイッチの正面図
【図16】睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図
【図17】本発明の第2実施例に係る図6対応図
【符号の説明】
【0228】
15・・・・・水平位置固定手段(ブレーキモータ)
26・・・・・水平位置検出手段(近接スイッチ)
32・・・・・リモコンスイッチ
138L・・・左案内レール
138R・・・右案内レール
A・・・・・・揺動幅調整装置
C・・・・・・揺動中心点
S・・・・・・支持フレーム
D・・・・・・揺動駆動装置
B・・・・・・ベッド床
F・・・・・・ベッドフレーム
H・・・・・・頭部
Le・・・・・足部
M・・・・・・使用者
V・・・・・・谷
SM・・・・・芳香発生手段
MU・・・・・BGM発生手段
WI・・・・・暗示トーク発生手段
L1−L1・・ベッド床の上下方向の揺動中心軸線
L2−L2・・ベッド床の前後方向の中心軸線
S14,S15,S23,S25,S26,DSP・・・・目覚まし時刻設定手段
BGM・・・・目覚まし音発生手段
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠促進用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、政治的には、テロ、地政学的なリスクの高まりなどの政情不安、社会的には、残酷な犯罪の多発などの社会環境の悪化、また、経済的には、デフレ、リストラ、不況などの経済不安、さらに、職場や家庭内での人間関係の悪化などの諸原因により、ストレスの高まりから、睡眠不足、不眠症を訴える者、特に中高年齢者が増大しつつある。
【0003】
このような睡眠不足や不眠症の解消方法として、飲酒をしたり、睡眠薬を使用したりしているものも見受けられるが、これらはいずれも習慣性があり、飲酒量、睡眠薬の使用量が次第に多くなる傾向があって、健康を害する原因となっている。
【0004】
そこで、従来、睡眠を促進する装置として後記特許文献1〜5に記載されたものが、またストレスを解消する装置として特許文献6に記載されたものが知られている。
【特許文献1】実公平5−6999号公報
【特許文献2】特開2002−17516号公報
【特許文献3】実開昭49−27804号マイクロフィル
【特許文献4】実開昭52−109904号マイクロフィル
【特許文献5】特開2001−187147号公報
【特許文献6】特開平8−89579号公報
【0005】
特許文献1には、人が仰臥するプレート(水平ベッド)を、複数のカムにて、上下或いは左右に揺動し、振動効果を出しつつ、車内騒音や音楽を流して睡眠効果が得られるようにしたものが開示され、
また、特許文献2には、ブランコ式ベッドであって、ベッド床を、吊棒に吊るしたアームによりブランコ状に揺動できるようにしたものが開示され、
さらに、特許文献3には、マット台を前後に揺動させる共に、交互に昇降させるようにしたベッドが開示され、
さらにまた、特許文献4には、モータで偏心カムを回転させてベッドを揺らすようにした揺動機のついた自動揺すりベッドが開示されている。
【0006】
また、特許文献5には、音響と芳香の作用を統合した安眠装置が開示され、
特許文献6には、芳香と音楽と足温の相乗効果で、心の緊張を和らげるようにしたリラクセーション装置が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般に、人間は左右の揺れや揺動には、割合に鈍感であり、むしろ心地良く感じることがある反面、上下の振動や昇降には敏感に反応して不快感、不安感を感じるものであり、たとえば、人が就寝時にマグニチュード3〜4の地震を経験したときに、左右の揺れには比較的に鈍感であるのに対して上下の揺れには敏感に反応して起き上がったことは誰もが経験しているところであり、また、就寝時、立起時を問わずに、人は上下の振動、揺動、昇降に対して敏感に反応し、たとえば、エレベータの急速下降、航空機の急降下、航海時の船揺れなどには不快感、不安感を感じることは誰もが経験している。
【0008】
そこで、上記実情を勘案し、本出願の発明者が研究、研鑽を重ねた結果、ベッド上においても、ベッド上に臥する人の頭部の上下振動、上下揺動、昇降は、睡眠の促進には良い結果とはならず、むしろ睡眠の妨げになることをつきとめた。
【0009】
しかしながら、前記特許文献1,2のものは、いずれもベッドを左右および上下に揺動させて、人の頭部は左右に揺れると共に上下にも昇降を繰り返すようにされており、また、前記特許文献3,4のものはいずれも頭部と足部を交互に昇降揺動する方式であり、したがって、特許文献1〜4のものはいずれも、「人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑える」という睡眠の促進に最も重要な基本的な要件を欠如しており、睡眠促進用ベッドとして満足のいくものではなかった。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、人間の大切な頭部の上下揺動を極力抑えながら、身体には、睡眠に必要な心地よい揺動を与えて睡眠を大いに促進できるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを目的とするものである。
【0011】
また、本発明は身体に適した前記揺動に、芳香、音楽、暗示トークを組み合わせたことによる「相乗効果」で、睡眠の促進効果をより高めるようにした、新規な睡眠促進用ベッドを提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴としている。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項2記載の本発明は、支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する前記揺動中心軸線上の揺動中心点まわりに上下方向にシーソー状に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項3記載の本発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴としている。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項4記載の本発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴ととしている。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、前記請求項1,2,3または4記載のものにおいて、前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴としている。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項6記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴としている。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項7記載の本発明は、前記請求項1,2,3,5または6記載のものにおいて、目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴としている。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項8記載の本発明は、前記請求項7記載のものにおいて、使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴としている。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項9記載の本発明は、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のものにおいて、前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
請求項各項記載の発明によれば、ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動するので、使用者の頭部は、ほとんど上下の昇降揺動がなく、その身体に心地よい左右揺動を与えることができ、睡眠を促進することができる。
【0022】
また、請求項2記載の発明によれば、使用者は、その頭部が水平状態を保ちながら、その足部は緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されてその身体に心地よい揺動を与えることができ、睡眠を一層促進することができる。
【0023】
さらに、請求項3記載の発明によれば、ベッド床の揺動稼働の停止後は、ベッド床の上面は水平状態に固定されるので、使用者の安全が確保され、安心してこの睡眠促進用ベッドを利用することができる。
【0024】
さらに、請求項4記載の発明によれば、使用者は、頭部側から足部側へ下方に傾斜する状態をとり得るので、使用者の足部への血液の流れの負担を軽減することができ、安眠を一層促進することができる。
【0025】
さらに、請求項5記載の発明によれば、使用者は、揺動幅、揺動速度、揺動稼働時間をを自分に合ったものに調整することができる。
【0026】
さらに、請求項6記載の発明によれば、使用者は、ベッド床からの心地よい前記左右揺動をうけながら、安らぎ用芳香を嗅ぎ、心身を安静化させる音楽を聞き、さらにストレス解消用の暗示トークを聞いて、短時間のうちに深い眠りにつくことができる。
【0027】
さらに、請求項7,8記載の発明によれば、ベッド床を揺動させることで目覚ましを行うを行うので、使用者を刺激せずに睡眠から確実に目覚めさせることができる。特に、目覚まし動作時のベッド床の揺動速度を睡眠促進時よりも増速することにより、目覚ましとするので、ベッド床の揺動を睡眠促進のほか、目覚ましにも利用することができる。
【0028】
さらに、請求項8記載の発明によれば、ベッド床の揺動と目覚まし音とで目覚ましを行うので、使用者を睡眠から、より一層確実に目覚めさせることができる。
【0029】
さらに、請求項9記載の発明によれば、冬期、寒冷地など必要に応じて使用者は、足部を温めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
【0031】
図1〜図16は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図、図2は、睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図、図3は、睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図、図4は、図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図、図5は、図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図、図6は、図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図、図7は、図1の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図7の仮想線囲い部分の拡大図、図9は、図8の9−9線に沿う断面図、図10は、図1の10矢視拡大図、図11は、図10の11−11線に沿う断面図、図12は、図11の12矢視図、図13は、図1の13矢視拡大図、図14は、図13の14−14線に沿う断面図、図15はリモコンスイッチの正面図、図16は、睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図である。
【0032】
図1〜3に示すように、睡眠促進用ベッドのベッドフレームFは、鉛直方向に起立される板状の前、後部フレーム1,2と、これら前、後部フレーム1,2を一体に連結する略水平な底部フレーム3とより側面視凹状に構成される。ベッドフレームF内には、後述する支持フレームSが上下方向に傾動可能に支持され、さらに、この支持フレームSに、後に詳述するベッド床Bが、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。また、このベッドフレームFの下面四隅には、このベッドフレームFを自在に走行可能にするためのキャスタ29がそれぞれ設けられる。
【0033】
図3に示すように、前記支持フレームSは、方形の枠状に形成されており、ベッドフレームFの前、後部フレーム1,2の間で、底部フレーム3の上方に配置されている。前部フレーム1の内面下部左右には、一対の軸受4,4を介して支持フレームSの前端に固定された支持軸5が回転可能に横架されており、支持フレームSは、この支持軸5まわりに上下方向に傾動可能である。また、支持フレームSの後端の左右には、後方に延びる一対の支持アーム6,6が片持状に一体に設けられており、図6に最も明瞭に示すように、これらの支持アーム6,6の後端には、ウエルドナットn、nがそれぞれ固定され、これらのウエルドナットn,nには、後部フレーム3に設けた上下方向のガイド孔8,8を摺動自在に貫通した調整螺子7,7がねじ込まれている。したがって、一対の調整螺子7,7を緩めたのち、支持フレームSの後端をガイド孔8,8に沿って上下方向に昇降調節することにより、支持フレームSを支持軸5まわりに上下に傾動調整することができ、図2に示すように、支持フレームSを後方(ベッド床B上に仰臥する使用者の足側)に向かって下向きに傾動させることができる。また、調整螺子7,7を締め付けることにより、該支持フレームSを所定の位置に固定することができる。
【0034】
図1〜5に示すように、支持フレームSの後端中間部と、ベッドフレームFとの間には、ガススプリング9が連結されており、支持フレームSの前述の傾動調整は、このガススプリング9のスプリング作用により助成されて軽快、緩徐かつ容易に行なうことができる。
【0035】
支持フレームSは、図1に示すように、ベッド床Bの上面の該上面に仰臥する使用者Mの身長方向が水平になる状態と、図2に示すように、使用者Mの頭部H側から足部Le側へ向かい下方に傾斜する状態とを取り得るようにされており、2図の傾斜状態では、ベッド床B上の使用者Mは、足部Leへの血液の流れを助成することができる。
【0036】
図1〜3に示すように、前記ベッド床Bは、方形状の皿状をなす揺動フレーム11と、この揺動フレーム11上に収容されるスポンジマットなどの弾褥体よりなるクッション体33と、このクッション体33上に敷設される低反発マットなどの敷布マット34とより構成される。前記ベッド床Bの敷布マット34上には、使用者Mが、頭部Hを前部フレーム1側に向けて臥するようにされている。
【0037】
ベッド床Bは、その前部(使用者Mの頭部H側)が、後述する軸受支持手段SBを介して支持フレームSの前部に、上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持され、また、その後部(使用者の足側)が、後述するレール案内支持手段SLを介して支持フレームSの後部に左右方向にスライド移動可能に支持されている。
【0038】
図1〜3,図5に示すように、前記軸受支持手段SBは、自動調心軸受12と、この軸受12により支持される上下支持軸13とを備えており、前記自動調心軸受12は、支持フレームSの前部のクロスメンバーの中央に設けられ、一方、上下支持軸13は、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の左右方向中央に一体に吊下されている。したがって、ベッド床Bの前部の左右方向中央は、支持フレームSの前部に前記軸受支持手段SBを介して上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動可能に支持される。
【0039】
また、図5に示すように、前記自動調心軸受13の中心Cは、前記揺動中心軸線L1−L1上を通っており、ベッド床Bは、この中心Cを揺動中心点として上下方向にシーソー状に傾動が許容される。
【0040】
また、図1〜3,図6に示すように、前記レール案内支持手段SLは、支持フレームSの後端に固定される、横方向に略水平に延びる案内レール38と、ベッド床Sの後端左右にブラケット40,40を介して回転自在に支持される一対のローラ39,39とより構成され、これらのローラ39,39は、前記案内レール38上を転動できるようにされている。
【0041】
図1,2,4に示すように、ベッド床B上に使用者Mが仰臥したとき、ベッド床Bの上下方向の揺動中心軸線L1−L1、すなわち、上下支持軸13の中心軸線は、その使用者Mの頭部を上下方向に通過しており、したがって、ベッド床Bが前記揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、使用者Mは、その頭部Hが上下方向に揺すられることが殆どなく、その頭部Hを中心して左右方向に揺すられることになり、その頭部Hと足部Le間の揺すり軌跡は、ベッド床Bの平面視で、頭部Hを中心とし足部Leが最も大きく揺すられる扇形状となる(図4参照)。
【0042】
しかして、ベッド床Bは、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に揺動するとき、自動調心軸受13の中心、すなわち揺動中心点Cまわりにシーソー状の上下方向の傾動が許容されるので、ベッド床Bの左右方向への揺動は、可動部分に無理な力をかけることなくスムーズに行なわれる。
【0043】
図1〜3に示すように、ベッドフレームFの後部には、電源に接続される元スイッチ81、後述する足温手段、すなわち足温コタツHE用コンセント80が設けられる外、睡眠促進用ベッドを揺動制御する制御装置E、タイマーT1〜T12、揺動回数記憶手段K1〜K3、目覚まし時刻記憶手段K4、現在の時刻を出力する時計手段CL、ブレーキモータ15の回転数を可変制御するインバータなどを備えた制御盤10、音楽、すなわちBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31が設けられる。
【0044】
前記ベッド床Bは、揺動駆動手段Dにより、支持フレームSに対して、前記上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右方向に強制揺動駆動される。
【0045】
つぎに、この揺動駆動手段Dの構成について、図1〜3および7〜9を参照して詳細に説明するに、支持フレームSの中間部のクロスメンバーには、ブラケット14を介してブレーキモータ15が固定支持されている。このブレーキモータ15は従来公知のものであり、インバータが接続されていて回転数を可変に制御でき、また、その停止時にはブレーキがかかるようになっている。ブレーキモータ15の減速出力軸16には偏心板17が固定されている。この偏心板17には、偏心軸18が、偏心量を無段に調整できるように連結されている。すなわち、図8,9に示すように、偏心板17の外面にはガイドブロック19が固定され、このガイドブロック19に形成した径方向のアリ溝20に、偏心軸18と一体のアリ凸部21が摺動自在に嵌合されており、このアリ凸部21に、ガイドブロック19に回転自在に設けた調節ボルト22が螺挿されている。したがって、この調節ボルト22の回転制御で偏心軸18の偏心量を調節することができる。偏心軸18の一端には、連結棒23の一端が回転自在に連結され、この連結棒23の他端に、ベッド床Bのクロスメンバーの中央部より一体に垂下した揺動アーム25の下端が回転自在にピン連結24されている。ブレーキモータ15の駆動によれば、偏心板17、偏心軸18、連結棒23および揺動アーム25を介してベッド床Bを所定の振幅(約120mm)をもって左右に揺動駆動することができ、その振幅量は、調節ボルト22の回転制御により無段に調節可能である。また、ブレーキモータ15の停止時には、これにブレーキがかかるため、揺動フレームSに外力が作用しても、これが無為に揺動するのを抑止することができる。
【0046】
図7に示すように、前記揺動アーム25の左右には、支持フレームSより垂下した一対の水平位置検出用近接スイッ26a,26bが配設されており、これらの近接スイッチ26a,26aにより、ベッド床Bの位置が検出される。後述するタイマーT1,T5,T6による経過時間がくれば、または、揺動停止キーS5が押されれば、揺動スピードを減速して、これらの近接スイッチ26a,26bによりベッド床Bの位置を検出して揺動駆動用ブレーキモータ15を停止させ、該ブレーキモータ15にブレーキがかかり、ベッド床Bは水平位置を保って停止するようにされる。
【0047】
しかして、前記水平位置検出用近接スイッチ26a,26bにより水平位置検出手段が構成され、また、これらの近接スイッチ26a,26bと、近接スイッチ26a,26bの検出信号で揺動駆動用ブレーキモータ15を停止制御する制御装置Eとにより水平維持検知停止機構が構成され、さらに、前記ブレーキモータ15のブレーキにより、水平位置固定手段が構成され、さらにまた、前記偏心板17、偏心軸18、調節ボルト22により揺動幅調整装置Aが構成される。
【0048】
図1〜4に示すように、ベッド床B上の前部の左右中央には、枕ユニットPが設けられる。この枕ユニットPは、複数の固定金具41をもって、ベッド床Bの揺動フレーム11の前部の両側面に固定されている。
【0049】
つぎに、この枕ユニットPの構成を、図1,2,10〜12を参照して説明すると、この枕ユニットPは、使用者Mの頭部Hを支える水平部分Phと、安眠用機器類の取り付けられる鉛直部分Pvとを有して側面視L字状に形成されていて、低反発ウレタン樹脂よりなる枕本体43の外周面を布カバーよりなる表皮44により包覆して構成される。枕ユニットPの鉛直部分Pvの背面には出入口45が開口され、この出入口45を通して枕本体43内には、軟質、ゲル状の冷却マット46が出入れ可能に装入される。この冷却マット46(冷蔵庫、冷凍室などで冷却して使用するものであり−20°〜−25°では硬くならないもの)は、軟質の袋体中に冷却剤を封入して構成される。前記出入口45は、枕本体43の背面に開閉自在に蝶着48した蓋体47により閉じられる。図11に示すように、枕ユニットPの表皮44の背面には、蓋体47を覆う開閉カバー49がチャック50により開閉可能に設けられており、この開閉カバー49を開いた後、蓋体47を開放すれば、冷却マット46の枕ユニットPへの出入れができる。
【0050】
なお、冬期などの低温時には、冷却マット46は使用しない。
【0051】
枕ユニットPの鉛直部分Pvの左右には、対をなす芳香発生手段SM、BGMなどを発生する音楽発生手段MU、および「ささやき・やすらぎ」などの音声を発生する暗示トーク発生手段WIが、それぞれ上下に縦列配置されている。前記芳香発生手段SMは、セラピー香料などの芳香剤60と、送風ファン61とを備えており、芳香剤60は、枕ユニットPの上面に開口した投入口42内に出入れ自在に収容され、送風ファン61は、その背面に配置される。送風ファン61の駆動によれば、芳香剤60から発散する芳香は、枕ユニットPの鉛直部分Pvの前面に開口した発散口よりベッド床B上に向けて発散される。
【0052】
また、音楽発生手段MUは、支持フレームSに設けられるBGMプレーヤー30(図1参照)に接続されるスピーカー63を備え、このスピーカー63より流れるBGMは、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した発生口よりベッド床B上に向けて流れる。さらに、前記暗示トーク発生手段、すなわち「ささやき・やすらぎ」発生手段WIは、「ささやき・やすらぎ」用プレーヤー31(図1参照)に接続される他のスピーカー65を備え、このスピーカー65より発する「ささやき・やすらぎ」音声は、枕ユニットPの鉛直部Pvの前面に開口した他の発生口よりベッド床B上に向けて流れる。
【0053】
しかして、前記音楽発生手段、すなわちBGM発生手段MUは、本発明にかかる目覚まし音発生手段を構成している。
【0054】
ベッド床Bの後部には、ベッド床B上の使用者Mの足部Leを温める足温手段HEが設けられる。
【0055】
つぎに、図1,2,13,14を参照してこの足温手段HEの構造について説明するに、足温手段HEは、この実施例では、足温コタツよりなり、その足温ボックス71はベッド床Bに配置されて、複数の固定金具70をもって揺動フレーム11の両側面に着脱自在に固定される。足温ボックス71は、ハードボード板により横方向に長い箱状に形成され、その前面、すなわち使用者M側に向けて足部Leの出入口72が開口されている。足温ボックス71の内面にはロックウールよりなる断熱材73が裏打ちされ、その断熱材73の内側には断熱用アルミ箔74を介して、被覆ニクロム線よりなる、コイル状のヒータ75が配管されている。このヒータ75は、アルミ板77を介して不燃布76により覆われており、ヒータ75からの熱は、アルミ板77を介して不燃布76に万遍なく伝達され、足温ボックス71内の保温室が均等に保温されるようにされている。足の出入口72の上部には、不燃布からなる可撓性の覆い布78が垂下されていて、足の出入口72を覆うようにしてある。図1,3に示すように、支持フレームSの底部フレーム3の後端には、足温コタツHEのコンセント80が設けれ、電源に接続される元スイッチ81が設けられる(図1,3参照)。
【0056】
図1,2,14に鎖線に示すように、ベッド床B上に仰臥する使用者Mは、自己の足部Leを足温コタツHEの保温室内に挿入して温めることができる。
【0057】
なお、この足温コタツHEは、夏期など不必要なときはベッド床Bより外しておく。また、図1,2において、符号BLは、使用者Mを覆う毛布である。
【0058】
ベッドフレームFの前部一側にはリモコンボックス28が設けられ、このリモコンボックス28には、この睡眠促進用ベッドを作動制御するリモコン32が着脱可能に収容され、この睡眠促進用ベッドの使用者Mはこのリモコン32を把持して睡眠促進用ベッドを適宜操作する。
【0059】
なお、このリモコン32は、睡眠促進用ベッドの使用者M以外の者による操作も可能であり、たとえば介護の必要な使用者Mの場合などがこれに当たる。
【0060】
図15に示すように、リモコン32の操作面には、下記のキーなどが設けられる。
【0061】
DSP:表示器
各設定数値(分、回/分)などを表示する。
【0062】
S1 :第1プログラムキー
第1プログラムをスタートできる。
【0063】
S2 :第2プログラムキー
第2プログラムをスタートできる。
【0064】
S3 :連動キー
第1、第2プログラムにおいて、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤ ー31および芳香ファン61を、ベッド床Bの揺動停止と同時に停止さ せるときに押す。
【0065】
S4 :揺動スタートキー
ベッド床Bの揺動をスタートできる。
【0066】
S5 :揺動停止キー
ベッド床Bの揺動を停止することができる。また、第1、第2プログラムを 実行中に押すと全停止する。さらに、後述する目覚まし動作中に押すと全停 止する。
【0067】
S6 :BGMスタートキー
BGMプレーヤー30をスタートすることができる。
【0068】
S7 :BGM停止キー
BGMプレーヤー30を停止することができる。
【0069】
S8 :ささやきスタートキー
ささやきプレーヤー31をスタートすることができる。
【0070】
S9 :ささやき停止キー
ささやきプレーヤー31を停止することができる。
【0071】
VR1:BGM音量調整器
BGMスピーカー63の音量を調整するときに操作する。
【0072】
VR2:ささやき音量調整器
ささやきプレーヤー65の音量を調整するときに操作する。
【0073】
S10:芳香スタートキー
芳香ファン61を稼働することができる。
【0074】
S11:芳香停止キー
芳香ファン61を停止することができる。
【0075】
S12:足温コタツ「入」キー
足温コタツHEを入りにできる。
【0076】
S13:足温コタツ「切」キー
足温コタツHEを切りにできる。
【0077】
S14:増加キー
設定する数値を増加させることができる。
【0078】
S15:減少キー
設定する数値を減少させることができる。
【0079】
S16:揺動時間キー
ベッド床Bが揺動する揺動稼働時間t1,t5,t9を設定するときに押す 。
【0080】
S17:BGM時間キー
BGMプレーヤー30が稼働するBGM稼働時間t2,t6,t10を設定 するときに押す。
【0081】
S18:ささやき時間キー
ささやきプレーヤー31が稼働するささやき稼働時間t3,t7,t11 を設定するときに押す。
【0082】
S19:芳香時間キー
芳香ファン61が稼働する芳香ファン稼働時間t4,t8,t12を設定す るときに押す。
【0083】
S20:揺動回数キー
ベッド床Bの揺動回数k1,k2,k3(回/分)を設定するときに押す 。
【0084】
S21:設定キー
各種設定を始めるときに押す。
【0085】
S22:決定キー
各種設定値を決定するときに押す。
【0086】
S23:クリアキー
設定時のキー入力をクリアーするときに押す。
【0087】
S24:目覚まし「入」キー
目覚まし時刻を設定することができる。
【0088】
S25:時キー 目覚まし時刻を表示器DSPに表示させることができる。
【0089】
S26:分キー
目覚まし時刻の分を変更するときに押す。
【0090】
しかして、前記目覚まし「入」キーS24、時キーS25、分キーS26、増加キー14、減少キーS15、表示器DSPが協働して、本発明にかかる目覚まし時刻設定手段を構成する。
【0091】
つぎに、タイマーT1〜T12、および揺動回数記憶手段K1〜K3について説明する。
【0092】
T1 :タイマー
揺動スタートキーS4が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0093】
T2 :タイマー
BGMスタートキーS6が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0094】
T3 :タイマー
ささやきスタートキーS8が押されたときにささやき実稼働時間を検出する 。
【0095】
T4 :タイマー
芳香スタートキーS10が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0096】
T5 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0097】
T6 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0098】
T7 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0099】
T8 :タイマー
第1プログラムキーS1が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0100】
T9 :タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに揺動実稼働時間を検出する。
【0101】
T10:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにBGM実稼働時間を検出する。
【0102】
T11:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときにささやき実稼働時間を検出する。
【0103】
T12:タイマー
第2プログラムキーS2が押されたときに芳香ファン実稼働時間を検出する 。
【0104】
K1 :揺動回数記憶手段
揺動スタートキーS4が押されたときの揺動回数k1を記憶する。
【0105】
K2 :揺動回数記憶手段
第1プログラムキーS1が押されたときの揺動回数k2を記憶する。
【0106】
K3 :揺動回数記憶手段
第2プログラムキーS2が押されたときの揺動回数k3を記憶する。
【0107】
K4 :目覚まし時刻記憶手段
目覚まし時刻k4を記憶する。
【0108】
つぎに、各種時間、揺動回数を設定する手順について説明する。
【0109】
まず、各タイマーT1〜T12に設定された時間t1〜t12が「000」のときについて説明する。
【0110】
タイマーT1の揺動稼働時間t1に「000」を設定すると、揺動スタートキーS4が押されたときに、ベッド床Bの揺動は、連続稼働する。
【0111】
タイマーT2のBGM稼働時間t2に「000」を設定すると、BGMスタートキーS6が押されたときに、BGMプレーヤー30は、連続稼働する。
【0112】
タイマーT3のささやき稼働時間t3に「000」を設定すると、ささやきスタートキーS8が押されたときに、ささやきプレーヤー31は、連続稼働する。
【0113】
タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に「000」を設定すると、芳香スタートキーS10が押されたときに、芳香ファン61は、連続稼働する。
【0114】
タイマーT5の揺動稼働時間t5に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0115】
タイマーT6のBGM稼働時間t6に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0116】
タイマーT7のささやき稼働時間t7に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、ささやきBGMプレーヤー31は稼働しない。
【0117】
タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第1プログラムキーS1が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0118】
タイマーT9の揺動稼働時間t9に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ベッド床Bは揺動しない。
【0119】
タイマーT10のBGM稼働時間t10に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、BGMプレーヤー30は稼働しない。
【0120】
タイマーT11のささやき稼働時間t11に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、ささやきプレーヤー31は稼働しない。
【0121】
タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に「000」を設定すると、連動キーS3が押されずに第2プログラムキーS2が押されたときに、芳香ファン61は稼働しない。
【0122】
なお、連動キーS3が押されてから、第1プログラムキーS1、または第2プログラムキーS3が押されたときは、後述する「操作の説明」に記載する。
【0123】
1.揺動スタートS4を押したときの揺動稼働時間t1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0124】
(2) つぎに、揺動時間キーS16を押す。これにより、タイマーT1に現在設定させている揺動稼働時間t1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t1が90分の場合に、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0125】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0126】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0127】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT1の揺動稼働時間t1に設定される。たとえば、揺動稼働時間t1は120分に更新される。
【0128】
2.BGMスタートキーS6を押したときのBGM稼働時間t2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0129】
(2) つぎに、BGM時間キー17を押す。これにより、タイマーT2に現在設定させているBGM稼働時間t2が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t2が80分の場合は、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0130】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0131】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0132】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT2のBGM稼働時間t2に設定される。たとえば、BGM稼働時間t2は110分に更新される。
【0133】
3.ささやきスタートキーS8を押したときのささやき稼働時間t3を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0134】
(2) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT3に現在設定させているささやき稼働時間t3が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t3が70分の場合は、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0135】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0136】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0137】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT3のささやき稼働時間t3に設定される。たとえば、ささやき稼働時間t3は100分に更新される。
【0138】
4.芳香スタートキーS10を押したときの芳香ファン稼働時間t4を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0139】
(2) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT4に現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t4が60分の場合は、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0140】
(3) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0141】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0142】
以上により、(3) で表示した時間が、タイマーT4の芳香ファン稼働時間t4に設定される。たとえば、芳香ファン稼働時間t4は90分に更新される。
【0143】
4.揺動スタートキーS4を押したときの揺動回数k1を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0144】
(2) つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数器記憶手段K1に現在設定させている揺動回数k1が、表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動回数k1が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0145】
(3) つぎに、増加キー14、または減少キー15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0146】
(4) つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0147】
以上により、(3) で表示した回数が、揺動回数記憶手段K1に揺動回数k1として設定される。たとえば、揺動回数k1は7回/分に更新される。
【0148】
5.第1プログラムキーS1を押したときの、揺動稼働時間t5、BGM稼働時間t6、ささやき稼働時間t7、芳香ファン稼働時間t8および揺動回数k2を設定する手順
(1) 設定キーS21を押す。これにより、表示器DSPに「設定」が表示される。
【0149】
(2) つぎに、プログラムキーS1を押す。これにより「第1プログラム設定」が表示器DSPに表示される。
【0150】
(3) つぎに、揺動時間キー16を押す。これにより、タイマーT5に現在設定させている揺動稼働時間t5が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている揺動稼働時間t5が90分に場合は、「揺動稼働時間設定:090分」が表示される。
【0151】
(4) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動稼働時間を表示させる。たとえば、希望する揺動稼働時間が120分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「揺動稼働時間設定:120分」を表示させる。
【0152】
(5) つぎに、BGM時間キーS17を押す。これにより、タイマーT6に現在設定させているBGM稼働時間t6が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているBGM稼働時間t6が80分に場合は、「BGM稼働時間設定:080分」が表示される。
【0153】
(6) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するBGM稼働時間を表示させる。たとえば、希望するBGM稼働時間が110分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「BGM稼働時間設定:110分」を表示させる。
【0154】
(7) つぎに、ささやき時間キーS18を押す。これにより、タイマーT7に現在設定させているささやき稼働時間t7が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させているささやき稼働時間t7が70分に場合は、「ささやき稼働時間設定:070分」が表示される。
【0155】
(8) つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望するささやき稼働時間を表示させる。たとえば、希望するささやき稼働時間が100分に場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「ささやき稼働時間設定:100分」を表示させる。
【0156】
(9) つぎに、芳香時間キーS19を押す。これにより、タイマーT8に現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が表示器DSPに表示される。たとえば、現在設定させている芳香ファン稼働時間t8が60分に場合は、「芳香ファン稼働時間設定:060分」が表示される。
【0157】
(10)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する芳香ファン稼働時間を表示させる。たとえば、希望する芳香ファン稼働時間が90分の場合は、増加キーS14を押して、表示器DSPに「芳香ファン稼働時間設定:090分」を表示させる。
【0158】
(11)つぎに、揺動回数キーS20を押す。これにより、揺動回数記憶手段K2に現在設定させている揺動回数k2が、表示器DSPに表示される。たとえば現在設定させている揺動回数k2が10回/分の場合は、「揺動回数設定:010回/分」が表示される。
【0159】
(12)つぎに、増加キーS14または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する揺動回数を表示させる。たとえば、希望する揺動回数が7回/分の場合は、減少キーS15を押して、表示器DSPに「揺動回数設定:7回/分」を表示させる。
【0160】
(13)つぎに、決定キーS22を押す。これにより、表示器DSPの表示が消える。
【0161】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT5の揺動稼働時間t5に設定され、(6) で表示した時間が、タイマー6のBGM稼働時間t6に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT7のささやき稼働時間t7に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT8の芳香ファン稼働時間t8に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K2に揺動回数k2として設定される。
【0162】
たとえば、揺動稼働時間t5は120分、BGM稼働時間t6は110分、ささやき稼働時間t7は100分、芳香ファン稼働時間t8は90分、揺動回数k2は7回/分にそれぞれ更新される。
【0163】
6.第2プログラムキーS2を押したときの、揺動稼働時間t9、BGM稼働時間t10、ささやき稼働時間t11、芳香ファン稼働時間t12および揺動回数k3を設定する手順
この場合、前記5.における(2) で、第1プログラムキーS1を押すに代えて第1プログラムキーS2を押す以外は、前記5と同じである。
【0164】
なお、この場合において、(2) に「第1」とあるを「第2」に、また(3) に「T5」、「T9」とあるを、それぞれ「t5」、「t9」に、また、(5) に「T6」、「t6」とあるを、それぞれ「T10」、「t10」に、また、(7) に「T7」、「t7」とあるを、「T11」、「t11」に、(9) に「T8」、「t8」とあるを、それぞれ「T12」、「t12」に、また、(11)に「K2」、「k2」とあるを、それぞれ「K3」、「k3」に読み替えるものとする。
【0165】
以上により、(4) で表示した時間が、タイマーT9の揺動稼働時間t9に設定され、(6) で表示した時間がタイマー10のBGM稼働時間t10に設定され、(8) で表示した時間が、タイマーT11のささやき稼働時間t11に設定され、(10)で表示した時間が、タイマーT12の芳香ファン稼働時間t12に設定され、(12)で表示した回数が、揺動回数記憶手段K3に揺動回数k3として設定される。
【0166】
7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が、午前6時00分の場合は、表示器DSPに「目覚まし時刻06:00」が表示される。
【0167】
(2) つぎに、設定キー21を押す。
【0168】
(3) つぎに増加キーS14、また減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「時」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、減少キーS15を押して、表示器DSPに「目覚まし時刻05:00」を表示させる。
【0169】
(4) つぎに、分キーS26を押す。
【0170】
(5) つぎに、増加キーS14、または減少キーS15を押して、表示器DSPに希望する目覚まし時刻の「分」を表示させる。たとえば、希望する目覚まし時刻が午前5時30分の場合、増加キー14を押して、表示器DSPに「目覚時刻05:30」を表示させる。
【0171】
以上により、前記(5) で表示した目覚まし時刻が目覚まし時刻k4として、記憶される。
【0172】
つぎに、リモコン32による睡眠促進用ベッドの稼働操作について説明する。
【0173】
〔複数スタートの場合〕
1.第1プログラムを実行するとき
第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0174】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、芳香ファン稼働時間t8が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t7が経過すると ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t6が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t5が経過するとベッド床Bの揺動が停止する。そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第1プログラム」表示が消える。
【0175】
2.第2プログラムを実行するとき
第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0176】
そして、第2プログラムキーS2を押したときから、芳香ファン稼働時間t12が経過すると、芳香ファン61が停止し、ささやき稼働時間t11が経過すると、ささやきプレーヤー31が停止し、BGM稼働時間t10が経過するとBGMプレーヤー30が停止し、揺動稼働時間t9が経過するとベッド床Bの揺動が停止する。
【0177】
そして、すべてが停止すると、表示器DSPの「第2プログラム」の表示が消える。
【0178】
3.連動第1プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、ベッド床Bが揺動回数k2の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第1プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0179】
そして、第1プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t5が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第1プログラム」表示が消える。
【0180】
たとえば、揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に110分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t5に120分が設定され、BGM稼働時間t6に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第1プログラムキーS1を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t5に設定されている120分が経過すると停止する。
【0181】
4.連動第2プログラムを実行するとき
連動キーS3を押してかられ第2プログラムキーS2を押すと、ベッド床Bが揺動回数k3の揺動を始めると共にBGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が稼働を始めて、BGMとささやきが流れ、芳香ファン61による芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「連動第2プログラム」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0182】
そして、第2プログラムキーS1を押したときから、揺動稼働時間t10が経過すると、ベッド床Bの揺動、BGMプレーヤー30、ささやきプレーヤー31および芳香ファン61が停止し、表示器DSPの「連動第2プログラム」表示が消える。
【0183】
たとえば、揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に80分が設定されている場合、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分を経過すると停止する。また揺動稼働時間t9に90分が設定され、BGM稼働時間t10に「000」が設定されている場合、連動キーS3を押してから第2プログラムキーS2を押すと、BGMプレーヤー30は稼働を始めて、BGMが流れる。そして、BGMプレーヤー30は、揺動稼働時間t9に設定されている90分が経過すると停止する。
【0184】
〔単数スタートの場合〕
1.ベッド床Bを揺動させるとき
(1) 揺動スタートキーS4を押すと、ベッド床Bが揺動回数k1の揺動を始め、また表示器DSPに「揺動」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0185】
(2) そして、揺動スタートキーS4を押したときから、揺動稼働時間t1が経過すると、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「揺動」表示が消える。
【0186】
なお、揺動稼働時間t1の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続揺動」が表示される。つぎに、揺動停止キーS5を押すと、ベッド床Bの揺動が停止し、また表示器DSPの「連続揺動」表示が消える。
【0187】
2.BGMを流すとき
(1) BGMスタートキーS6を押すと、BGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れ、また表示器DSPに「BGM」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0188】
(2) そして、BGMスタートキーS6を押したときから、BGM稼働時間t2が経過すると、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「BGM」表示が消える。
【0189】
なお、BGM稼働時間t2の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続BGM」が表示される。つぎに、BGM停止キーS7を押すと、BGMプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続BGM」表示が消える。
【0190】
3.「ささやき」を流すとき
(1) ささやきスタートキーS8を押すと、ささやきプレーヤー31が稼働を始めて「ささやき」が流れ、また表示器DSPに「ささやき」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0191】
(2) そして、ささやきスタートキーS8を押したときから、ささやき稼働時間t3が経過すると、ささやきプレーヤ31が停止し、また表示器DSPの「ささやき」表示が消える。
【0192】
なお、ささやき稼働時間t3の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続ささやき」が表示される。つぎに、ささやき停止キーS9を押すと、ささやきプレーヤー30が停止し、また表示器DSPの「連続ささやき」表示が消える。
【0193】
4.芳香を薫らせるとき
(1) 芳香スタートキーS10を押すと、芳香ファン61が稼働を始めて芳香剤の揮発性成分の拡散が始まり、また表示器DSPに「芳香」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0194】
(2) そして、芳香スタートキーS10を押したときから、芳香ファン稼働時間t4が経過すると、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「芳香」表示が消える。
【0195】
なお、芳香ファン稼働時間t4の設定が「000」のときは、前記(1) の表示器DSPに「連続芳香」が表示される。つぎに、芳香停止キーS11を押すと、芳香ファン61が停止し、また表示器DSPの「連続芳香」表示が消える。
【0196】
5.足温コタツを入りにするとき
足温コタツ「入」キーS12を押すと、足温コタツHEへの通電が始まり、また表示器DSPに「足温コタツ」が表示される。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0197】
足温コタツ「切」キーS13を押すと、足温コタツHEへの通電が停止し、また表示器DSPの「足温コタツ」表示が消える。
【0198】
なお、足温コタツ「入」キーS12および足温コタツ「切」キーS13は他のキーS1〜S11の操作に関係なく、足温コタツHEへの通電と通電停止を行うことができる。
【0199】
〔単数スタートで、複数のものが稼働している状態にする場合〕
揺動スタートキーS4、BGMスタートキーS6、ささやきスタートキーS8、芳香スタートキーS10は、それらの複数を押して それらの複数が稼働している状態にすることができる。たとえば、揺動スタートキーS4とBGMスタートキーS6とを押すと、ベッド床Bが揺動し、BGMプレーヤー30が稼働してBGMが流れる状態にすることができる。これにより、使用者Mが睡眠に入るのを促進するための睡眠促進動作が行われる。
【0200】
〔目覚まし動作を行う場合〕
(1) 時キーS25を押す。これにより、目覚まし時刻記憶手段K4が現在記憶している目覚まし時刻k4が表示器DSPに表示される。たとえば、現在記憶している目覚まし時刻k4が午前6時00の場合は、表示器DSPに「目覚時刻06:00」が表示される。
【0201】
(2) つぎに、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と同じときは、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、前記(1) で表示器DSPに表示された時刻が、目覚まし時刻として設定される。たとえば、前記(1) で表示器DSPに表示された「目覚ま時刻06:00」が目覚まし時刻として設定される。
【0202】
(3) 前記(2) において、希望する目覚まし時刻が前記(1) で表示器DSPに表示された時刻と相違するときは、前述の「7.目覚まし時刻記憶手段K4に目覚まし時刻k4を記憶させる手順」で希望する目覚まし時刻を表示器DSPに表示させてから、目覚まし「入」キーS24を押す。これにより、目覚まし「入」キーS24を押す直前に表示器DSPに表示された時刻が目覚まし時刻として設定される。
【0203】
(4) 前記(2) または(3) で目覚まし「入」キーが押されて目覚まし時刻が設定されると、その設定された目覚まし時刻が表示器DSPに表示され続ける。
【0204】
(5) そして、時計手段CLが出力する現在時刻が、設定された目覚まし時刻になると、ブレーキモータ15が駆動を始めてベッド床Bが揺動を始めると共にBGMプレーヤー30が稼働を始めてBGMが流れる目覚まし動作が行われる。この目覚まし動作のときの、ベッド床Bの揺動速度は、通常、睡眠促進動作のときよりも速い速度に設定されている。たとえば、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度は10回/分であるのに対し目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は20回/分のように設定される。
【0205】
(6) 前記目覚まし動作により、睡眠から目覚めた使用者M、または、使用者Mの目覚めを確認した第3者、たとえば介護者は揺動停止キーS5を押して目覚まし動作を停止させる。これにより、表示器DSPに表示された目覚まし時刻が消える。
【0206】
つぎに、本発明にかかる睡眠促進用ベッドを使用する手順について説明する。
【0207】
使用者Mは、ベッド床B上に仰起する前に下記の操作を順に行う。
【0208】
(1) 前記枕ユニットP内に予め冷やしてある冷却マット46を挿入して、頭部Hを冷やせる状態に整える。
【0209】
(2) 枕ユニットPの上部の投入口42に、セラピー香料などの揮発性のある芳香剤60を差し入れる。
【0210】
(3) つぎに、就寝する前に、リモコン32を操作して、空床の状態で、ベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を自分の目安となる値に調整する。
【0211】
(4) つぎに使用者Mは、ベッド床B上への乗降を繰り返してベッド床Bの揺動回数、揺動速度、揺動角度を最適な値に調整する。
【0212】
このような調整は最初は手間取るが、一度最適値を設定すれば、その後は大幅な調整はしないで済む。
【0213】
(5) 以上の調整が済んだら、使用者Mは、図1に示すように、ベッド床B上に仰臥して、毛布BLを掛け、リモコンスイッチ32にて、揺動稼働時間(たとえば90分あるいは120分)を設定したのち、たとえば第1プログラムキーS1押すと、ベッド床Bは、前記設定値に基づきゆるやかな揺動運動を繰り返す。
【0214】
なお、目覚まし動作を行わせる場合は、前述の「目覚まし動作を行う場合」に記載の操作を行って目覚まし時刻を設定してから、たとえば、第1プログラムキーS1を押す。
【0215】
ところで、この第1実施例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hを上下方向に通過しているので、使用者Mの頭部Hの上下方向の揺動は殆どない状態で、ベッド床Bは左右に揺れ、身体も揺らいだ状態となり、使用者Mに、短時間のうちに心地よい睡眠を促すことができる。
【0216】
図4には、ベッド床Bの揺動態様の具体例が示される。この具体例によれば、ベッド床Bの揺動中心軸線L1−L1は、使用者Mの頭部Hの中心Hcを上下方向に通過しており、ローラ39,39が、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約60mmずつ動く(合計約120mm)ようになっており、したがって、使用者Mの踵では、前後方向の中心軸線L2−L2から左右へそれぞれ約50mm(合計約100mm)ずつ動くようになっている。
【0217】
ところで、就寝の準備を整えた使用者Mは、ベッド床B上に仰臥し、頭部Hを枕ユニットPの冷却マット46で冷しながら、BGM発生手段MUのスピーカー63から流れる自分の好みにあった軽いメロディーを聞きながら、芳香発生手段SMから発生している芳香を嗅ぎ、その耳元に、暗示トーク発生手段、すなわち「やすらぎ・ささやき」発生手段により、使用者Mの嬉しかった事や甘い思い出や、本人の得意なスポーツや趣味などを、事前のアンケート調査により、選択した事例のエッセンスを優しくまとめ、男性の場合は女性、女性の場合は男性と、お互いに異性の方の熟練者のトークを効果的にささやくように編集されたテープにて、スピーカー65から流し、特に本人をうぬぼれさせるような、たとえば、“貴方は美男子だから、若い女性にもてることでしょう”など気持ちが高揚し楽しくなるトークがささやかれれば、一時のストレスの解消に大いに役立ち、睡眠を促すことができる。
【0218】
以上のように、自分に最も適した揺動幅、揺動回数を選択し、好みの芳香を嗅ぎ、聞き慣れたBGMと、時々嬉しい“よいしょ”するようなささやきを聞いて、短時間のうちに入眠状態に入ることで可能になる。
【0219】
また、冬期や寒冷時には、足温手段HEにより足部を温めるようにする。
【0220】
目覚まし時刻が設定されたときは、時計手段CLの出力する現在時刻が、目覚まし時刻と一致すると、目覚まし動作が行われる。
【0221】
なお、目覚まし動作時のベッド床Bの揺動速度は、1つの値に固定されていてもよいし、リモコン32で使用者Mが希望するベッド床Bの揺動速度に設定することができるようにしてもよいし、睡眠促進動作時のベッド床Bの揺動速度で揺動を始めてから徐々に増速するようにしてもよい。
【0222】
図15に示すように、支持フレームSに設けられる前記制御盤10には、AC100V電源に接続される元スイッチ81、足温手段(足温コタツ)用コンセント80が結線され、その入力側には、リモコン32が結線され、その出力側には、BGMスピーカー63,暗示トーク用スピーカー25、芳香ファン61、BGMプレーヤー30、暗示トークプレーヤー31、ブレーキモータ(揺動モータ)15、水平検出センサー(近接スイッチ)26,足温ヒータ75がそれぞれ結線される。
【0223】
つぎに、図17を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0224】
図17は、第2実施例にかかる前記図6に対応した図であり、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0225】
この第2実施例は、ベッド床Bを支持フレームS上に支持するレール案内支持手段SLの構成が前記第1の実施例と異なっている。すなわち前記案内支持手段SLの案内レール138は、図17に示すように、ベッド床Bの前後方向の中心軸線L2−L2に存する谷Vよりベッド床Bの左右方向外側に向かって緩やかな上り勾配に傾斜する左右案内レール138L,138Rより構成されている。そして、左右案内レール138L,138R上には、ベッド床Bの下面にブラケット40,40を介して支持される左右一対のローラ39,39がそれぞれ転動自在に載せられている。したがって、揺動駆動手段Dの稼働により、ベッド床Bが上下方向の揺動中心軸線L1−L1まわりに左右に揺動駆動されるとき、該ベッド床Bは自動調心軸受12の中心、すなわち揺動中心Cまわりにも上下方向にシーソー状に傾動し、この傾動により、一対のローラ39,39が左右案内レール138L,138R上を転動し、その結果、ベッド床Bは、該左右案内レール138L,138Rに案内されて、その左右の両端が反対方向の昇降運動を伴いながら左右方向に揺動することになる。
【0226】
したがって、第2実施例のものでは、ベッド床B上の使用者Mは、大切な頭部Hが、水平状態を保ちながら、その足部Leは、前記左右案内レール138L,138Rの案内軌跡に沿って緩やかなシーソー状の上下方向の傾動を伴いながら左右方向に揺動されることになり、快適な睡眠が一層促進される。
【0227】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0228】
【図1】睡眠促進用ベッドの一部破断全体側面図
【図2】睡眠促進用ベッドを上下に傾動した場合の一部破断全体側面図
【図3】睡眠促進用ベッドの一部破断全体斜視図
【図4】図1の4矢視の睡眠促進用ベッドの一部破断平面図
【図5】図1の5−5線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断前端面図
【図6】図1の6−6線に沿う睡眠促進用ベッドの一部破断後端面図
【図7】図1の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図7の仮想線囲い部分の拡大図
【図9】図8の9−9線に沿う断面図
【図10】図1の10矢視拡大図
【図11】図10の11−11線に沿う断面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図1の13矢視拡大図
【図14】図13の14−14線に沿う断面図
【図15】リモコンスイッチの正面図
【図16】睡眠促進用ベッドの駆動制御の結線説明図
【図17】本発明の第2実施例に係る図6対応図
【符号の説明】
【0229】
15・・・・・水平位置固定手段(ブレーキモータ)
26・・・・・水平位置検出手段(近接スイッチ)
32・・・・・リモコンスイッチ
138L・・・左案内レール
138R・・・右案内レール
A・・・・・・揺動幅調整装置
C・・・・・・揺動中心点
S・・・・・・支持フレーム
D・・・・・・揺動駆動装置
B・・・・・・ベッド床
F・・・・・・ベッドフレーム
H・・・・・・頭部
Le・・・・・足部
M・・・・・・使用者
V・・・・・・谷
SM・・・・・芳香発生手段
MU・・・・・BGM発生手段
WI・・・・・暗示トーク発生手段
L1−L1・・ベッド床の上下方向の揺動中心軸線
L2−L2・・ベッド床の前後方向の中心軸線
S14,S15,S23,S25,S26,DSP・・・・目覚まし時刻設定手段
BGM・・・・目覚まし音発生手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項2】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する揺動中心点まわりに上下方向に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項3】
前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴とする、前記請求項1または2記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項4】
前記ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴とする、前記請求項1,2または3記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項5】
前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項6】
前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項7】
目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5または6記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項8】
使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴とする、前記請求項7記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項9】
前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の睡眠促進用ベッド。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項2】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する揺動中心点まわりに上下方向に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項3】
前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴とする、前記請求項1または2記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項4】
ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴とする、前記請求項1,2または3記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項5】
前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項6】
前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項7】
目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5または6記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項8】
使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴とする、前記請求項7記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項9】
前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項1】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項2】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する揺動中心点まわりに上下方向に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項3】
前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴とする、前記請求項1または2記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項4】
前記ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴とする、前記請求項1,2または3記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項5】
前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項6】
前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項7】
目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5または6記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項8】
使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴とする、前記請求項7記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項9】
前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の睡眠促進用ベッド。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を上下方向に通過する揺動中心軸線まわりに左右に揺動することを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項2】
支持フレームと、この支持フレームに揺動可能に支持されるベッド床と、このベッド床を揺動駆動する揺動駆動手段とを備え、ベッド床を揺動させて、該ベッド床上に臥する使用者の睡眠を促進するようにした、睡眠促進用ベッドであって、
前記ベッド床は、そこに仰臥する使用者の頭部を通過する上下方向の揺動中心軸線まわりに左右方向に揺動可能であり、かつ使用者の頭部よりも下方に存する揺動中心点まわりに上下方向に傾動可能であって、前記ベッド床上の使用者の足部を受けるベッド床の後部は、該ベッド床の前後方向の中心軸線上に存する谷から左右方向外側に向かってそれぞれ上り勾配に傾斜する左右案内レールに案内されて、該ベッド床の左右の両端が反対方向へ緩やかな昇降運動を伴いながら左右方向に揺動するようにされていることを特徴とする、睡眠促進用ベッド。
【請求項3】
前記ベッド床の上面の、該ベッド床上に仰臥する使用者の左右方向が、水平状態であることを検出する水平位置検出手段および該水平位置検出手段の検出信号をうけて、前記ベッド床を前記水平状態に固定する水平位置固定手段とが設けられ、ベッド床の揺動稼働停止後、ベッド床の上面は前記水平状態に固定されることを特徴とする、前記請求項1または2記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項4】
ベッドフレームに、支持フレームが上下方向に回動可能に支持され、該支持フレームに前記ベッド床が揺動可能に支持されており、前記支持フレームは、前記ベッド床の上面が、該上面に仰臥する使用者の身長方向が水平になる状態と、使用者の頭部側から足部側へ下向きに傾斜する状態とをとり得るようにされていることを特徴とする、前記請求項1,2または3記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項5】
前記ベッド床の揺動速度、揺動稼働時間を任意に調整コントロールできるようにした、リモコンスイッチとを備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項6】
前記ベッド床上に仰臥する使用者の頭部近くに、芳香発生手段、音楽発生手段および暗示トーク発生手段を備えていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項7】
目覚まし時刻を設定する目覚まし時刻設定手段を備え、前記目覚まし時刻設定手段で設定された目覚まし時刻に応じて、前記ベッド床を揺動させて使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし動作を行い、前記目覚まし動作時の前記ベッド床の揺動速度は、前記睡眠促進動作時よりも増速されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5または6記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項8】
使用者を睡眠から目覚めさせるための目覚まし音を発生させる目覚まし音発生手段を備え、前記設定された目覚まし時刻に応じて、前記目覚まし音発生手段を稼働して目覚まし音を発生させることを特徴とする、前記請求項7記載の睡眠促進用ベッド。
【請求項9】
前記ベッド床の後部には、ベッド床上の使用者の足部を温める足温手段が設けられていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の睡眠促進用ベッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
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【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−305147(P2006−305147A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−132754(P2005−132754)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000210595)タケウチテクノ株式会社 (54)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000210595)タケウチテクノ株式会社 (54)
【Fターム(参考)】
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