説明

知識情報の保管管理システム

【課題】知識情報の内容を格納した電子ファイルに加えて、知識情報の名称および保管場所を格納した電子ファイルを登録し、端末装置から閲覧要求に対して該当する電子ファイルを検索、送信して、所望の知識情報を容易にかつ迅速に閲覧することができる知識情報の保管管理システムを得る。
【解決手段】電子ファイリング装置には、知識情報の内容を格納した第1の電子ファイルに加えて、知識情報の名称および保管場所を格納した第2の電子ファイルが登録されている。そして、端末装置からの閲覧要求が第2の電子ファイルの場合、該当する第2の電子ファイルのデータが端末装置に送信される。そこで、利用者は、端末装置で配信画面19dから保管場所を確認し、保管場所に出向き、所望の知識情報を閲覧できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、個人或いは企業にて利用されるコンピュータ内に記憶蓄積される電子ファイル、ビデオ、CD(Compact Disk)およびDVD(Digital Video Disc)等の個別電子メディアに記憶された電子ファイル、電子ファイルにすることができない著作権に係わる紙文書や書籍、さらには電子ファイルにすると見難くなる図面や紙文書、等に保管されている知識情報を総合的に保管、管理し、これらの知識情報を誰でも容易に検索、閲覧、再利用することができるようにした知識情報の保管管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、企業活動における知識財産である、社外で入手したり、社内で作成した図面、書類、参考書籍などの共用資料は、通常、執務室の近傍の書棚、或いは専用の書庫や倉庫等に保管しておき、必要な都度、持ち出して利用していた。そして、このような共用資料をまとめたファイル数は増加の一途をたどり、事務所の書棚、書庫、或いは倉庫の面積も膨大となってきている。
【0003】
また、近年、コンピュータの低価格化が進み、各種書類、資料、図面などの共用化促進、或いは事務所面積を削減するために保管場所である書棚、書庫、或いは倉庫の面積の縮小化を目的とし、紙文書、資料を電子ファイル化してコンピュータのハードディスク等の記憶媒体に記憶させた電子ファイルによる業務の合理化を推進するナレッジマネージメント、電子ファイリングシステムが普及してきている。このようなシステムを構築する電子ファイルの検索エンジンとして、多数のシステムが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−75732号公報(図1)
【特許文献2】特開平10−187941号公報(図1)
【特許文献3】特開2001−14191号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のシステムでは、個人、或いは企業活動における書類、資料、図面等は全て電子ファイル化されているとの前提に基づいたシステムであった。
そこで、通常の企業活動では、著作権の関係で電子ファイル化できない書籍、紙資料、および、ビデオ、CDおよびDVD等の電子メディア、原本の保存状態が悪く、スキャナ等で電子ファイル化した場合に閲覧が困難となる図面や資料、さらには電子ファイル化するためには膨大なコストが必要となる紙図面、紙資料等は、従来通り、倉庫、書庫、事務所内の書棚、キャビネット、段ボール等に保管、管理されている。その結果、電子ファイル化されていない図面や資料等を検索し、閲覧するためには、必要以上の時間がかかってしまうとともに、電子ファイル化されていない図面や資料等を関係者の共用とすることが難しいという課題があった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、各種の知識情報の内容を電子データ化した電子ファイルに加えて、所定の場所に保管されている書籍、紙資料、電子メディア等の知識情報の名称および保管場所を電子データ化した電子ファイルを登録し、端末装置から知識情報の閲覧要求に対して該当する電子ファイルを検索、送信して、所望の知識情報を容易にかつ迅速に閲覧することができる知識情報の保管管理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、知識情報のデータが格納された電子ファイルを保管管理する電子ファイリング装置と、第1の通信回線を介して上記電子ファイリング装置に接続された端末装置と、を備え、上記電子ファイリング装置が、上記端末装置からの閲覧要求を受信して、該当する電子ファイルのデータを該端末装置に送信する知識情報の保管管理システムにおいて、上記電子ファイリング装置は、上記電子ファイルおよび上記電子ファイルを検索するための検索情報が格納されている記憶手段と、上記端末装置から上記第1の通信回線を介して送信される検索キーに基づいて上記記憶手段に格納されている上記検索情報を参照して該当する電子ファイルを検索し、その検索結果を電子ファイルリストとして上記第1の通信回線を介して上記端末装置に送信する検索手段と、上記端末装置において上記電子ファイルリストから選択された電子ファイルを閲覧要求として上記第1の通信回線を介して受信し、該閲覧要求に基づいて上記記憶手段に格納されている上記電子ファイルから該当する電子ファイルのデータを該第1の通信回線を介して該端末装置に送信する配信手段と、を備え、上記電子ファイルは、知識情報の内容の電子化データが格納されている第1の電子ファイルと、知識情報の名称および保管場所のテキストデータ、知識情報の保管位置のテキストデータおよび知識情報の保管位置を明示する図のイメージデータの少なくとも1つが格納されている第2の電子ファイルとを有するものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、利用者は、閲覧したい知識情報を検索するための検索キーを端末装置から電子ファイリング装置に送信することにより、電子ファイリング装置から該当する電子ファイルのリストを得ることができる。そして、電子ファイルのリストから閲覧したい電子ファイルを選択することにより、電子ファイリング装置から該当する電子ファイルのデータが配信される。そこで、配信された電子ファイルが、第1の電子ファイルの場合には、利用者は、端末装置で知識情報の内容を閲覧することができる。また、配信された電子ファイルが第2の電子ファイルの場合には、利用者は、端末装置で知識情報の名称および保管場所を確認し、保管場所に出向き、知識情報を閲覧することができる。
このように、書庫、倉庫等の場所に保管されている知識情報についても、その名称および保管場所のテキストデータが格納されている第2の電子ファイルが電子ファイリング装置に格納されているので、それらの知識情報の名称および保管場所が瞬時に判明し、所望の知識情報を簡易に閲覧できるとともに、書庫、倉庫等の場所に保管されている知識情報をも関係者の共用とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置の構成を説明するシステム構成図、図2はこの発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの構成を説明するシステム構成図、図3はこの発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置を構成するコンピュータ本体の機能ブロック図、図4はこの発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置を構成するハードディスクのデータ格納状態を説明する模式図である。
【0010】
図1および図2において、知識情報の保管管理システム1は、電子ファイリング装置2と、端末用サーバとしてのプロキシサーバ9と、端末装置10と、から構成されている。そして、電子ファイリング装置2のコンピュータ本体3、プロキシサーバ9および端末装置10は、第1の通信回線としてのLAN11を介して接続されている。さらに、プロキシサーバ9は、第3の通信回線としての公衆回線12を介してインターネットに接続されている。
【0011】
電子ファイリング装置2は、コンピュータ本体3、記憶手段としてのハードディスク4、スキャナとプリンタとの機能を備えた複合機5、表示手段としてのCRT6、入力手段としてのキーボード7およびマウス8を備えている。
【0012】
コンピュータ本体3は、図3に示されるように、知識情報およびその知識情報の検索情報を収容した電子ファイル14をハードディスク4に登録する登録手段20、端末装置10からの検索要求を受けてハードディスク4内に登録されている電子ファイル14の検索を行い、その検索結果を端末装置10に送信する検索手段21、端末装置10からの検索結果に基づいた閲覧要求を受けて該当する電子ファイル14に収容されているデータを端末装置10に送信する配信手段22を備えている。
【0013】
そして、知識情報としての紙文書13のイメージデータが複合機5により取り込まれ、コンピュータ本体3に送られる。コンピュータ本体3に送られた紙文書13のイメージデータは、イメージデータ管理のための処理が施され、電子ファイル14としてハードディスク4に記録される。また、知識情報としての書籍および図面等は、同様に、イメージデータとして取り込まれ、電子ファイル14としてハードディスク4に記録される。さらに、パソコン上で作成された文書ファイルのテキストデータは、LAN11を介してコンピュータ本体3に送信され、電子ファイル14としてハードディスク4に記録される。これらの電子ファイル14は、知識情報の内容のイメージデータあるいはテキストデータからなる電子化データが格納されており、第1の電子ファイルに相当する。
【0014】
また、著作権の関係上、電子ファイル化できないビデオ、CD、DVD等の電子メディア、書籍および紙資料、原本の保存状態が悪く、スキャナ等で電子ファイル化した場合に閲覧が困難となる図面および資料、さらには電子ファイル化するためには膨大なコストが必要となる紙図面および紙資料等の知識情報は、その名称、保管場所、保管位置等が電子データ化されて、電子ファイル14としてハードディスク4に記録される。これらの電子ファイル14は、知識情報の名称、保管場所、保管位置等のテキストデータからなる電子化データが格納されており、第2の電子ファイルに相当する。
さらに、他の公開されたホームページに掲載されている知識情報は、そのホームページのアドレスとリンク先とをハイパーリンクを用いて関連づけたハイパーテキストデータが電子ファイル(第3の電子ファイル)14としてハードディスク4に記録される。
【0015】
ハードディスク4の記憶領域は、図4に示されるように、知識情報部15と、検索情報部16とが割り当てられる。知識情報部15には、例えば、複合機5により取り込まれた紙文書13等の内容のイメージデータを含む電子ファイル(第1の電子ファイル)14、書籍等の保管場所等を示すテキストデータを含む電子ファイル(第2の電子ファイル)14、ハイパーテキストデータを含む電子ファイル(第3の電子ファイル)14等が記録される。また、検索情報部16には、知識情報部15に登録された電子ファイル14毎に、その検索キーとなる文書名、登録日時、キーワード、等の検索情報と、該電子ファイル14のハードディスク4上のデータ格納位置を示すアドレス情報とが記録される。これらの検索情報は、例えば、コンピュータ本体3のCPUで実行される電子ファイリングプログラムの制御のもと、CRT6の画面に表示される入力ウインドウ上に、キーボード7やマウス8を用いて入力することによって与えられる。
また、プロキシサーバ9は、ハードディスクを内蔵したコンピュータ本体3a、CRT6、キーボード7を備えている。さらに、端末装置10には、例えばラップトップパソコンが用いられ、必要に応じプリンタ等の附属機器が接続される。
【0016】
つぎに、このように構成された知識情報の保管管理システム1における具体的動作について、知識情報の登録時と検索時とに分けて説明する。
まず、知識情報の登録動作について説明する。
複合機5により取り込まれた知識情報のイメージデータは、コンピュータ本体3に入力される。登録者は、電子ファイリングプログラムによってCRT6に画面表示される入力ウインドウ上に、文書名、登録日時、キーワード等の検索情報をキーボード7およびマウス8により入力する。そして、電子ファイリングプログラムの制御のもと、その知識情報のデータが登録手段20によりハードディスク4に記憶される。これにより、知識情報の内容のイメージデータからなる電子ファイル14が知識情報部15に記憶されると同時に、検索情報および電子ファイル14の格納位置を示すアドレス情報が検索情報部16に記憶される。ここで、知識情報は、複合機5によりイメージデータとして取り込まれるものであり、紙文書、書籍、図面等があげられる。
【0017】
また、知識情報が端末装置10で文書作成ソフトウエアを用いて作成された文書である場合には、文書のデータ形式を変えることなく、或いは画像ファイル形式に変換されて、LAN11を介してコンピュータ本体3に入力される。登録者は、電子ファイリングプログラムによってCRT6に画面表示される入力ウインドウ上に、文書名、登録日時、キーワード等の検索情報をキーボード7およびマウス8により入力する。そして、電子ファイリングプログラムの制御のもと、その知識情報のデータが登録手段20によりハードディスク4に記憶される。これにより、文書のテキストデータ若しくはイメージデータからなる電子ファイル14が知識情報部15に記憶されると同時に、検索情報および電子ファイル14の格納位置を示すアドレス情報が検索情報部16に記憶される。
【0018】
また、知識情報が書籍、書庫、倉庫などに保管されている紙文書、書籍、図面、あるいはビデオ、CD、DVD等の電子メディアである場合には、登録者は、文書作成ソフトウエアを用いて、CRT6に画面表示される入力ウインドウ上で、文書名、書籍名、保管場所、保管位置等をキーボード7およびマウス8により入力し、文書を作成する。さらに、電子ファイリングプログラムによってCRT6に画面表示される入力ウインドウ上に、文書名、登録日時、キーワード等の検索情報をキーボード7およびマウス8により入力する。そして、電子ファイリングプログラムの制御のもと、その知識情報の上述の文書データが登録手段20によりハードディスク4に記憶される。これにより、文書名、書籍名、保管場所、本位置等のテキストデータからなる電子ファイル14が知識情報部15に記憶されると同時に、検索情報および電子ファイル14の格納位置を示すアドレス情報が検索情報部16に記憶される。
【0019】
また、知識情報が公開されているホームページに掲載されている情報の場合には、登録者は、文書作成ソフトウエアを用いて、CRT6に画面表示される入力ウインドウ上で、ホームページのアドレスおよびハイパーリンクをキーボード7およびマウス8により入力し、文書を作成する。さらに、電子ファイリングプログラムによってCRT6に画面表示される入力ウインドウ上に、電子ファイル名、登録日時、キーワード等の検索情報をキーボード7およびマウス8により入力する。そして、電子ファイリングプログラムの制御のもと、その知識情報の文書データが登録手段20によりハードディスク4に記憶される。これにより、ホームページのアドレスのハイパーテキストデータ等からなる電子ファイル14が知識情報部15に記憶されると同時に、検索情報および電子ファイル14の格納位置を示すアドレス情報が検索情報部16に記憶される。
【0020】
次に、知識情報の検索動作について、説明する。
利用者が、端末装置10を立ち上げ、メニュー画面を液晶表示画面10aに表示させる。そして、キーボードおよびマウス(図示せず)を用いて、メニュー画面から検索画面を選択し、図5に示されるように、検索画面17上で検索キー「ABCDEF」およびAND,ORの検索条件を入力し、検索開始を選択する。これにより、検索キー「ABCDEF」および検索条件が、検索要求として、LAN11を介して、コンピュータ本体3に送信される。そこで、コンピュータ本体3の検索手段21が、受信した検索キーおよび検索条件に基づいて、ハードディスク4の検索情報部16に格納されている検索情報を検索する。この場合、「ABCDEF」の文字列の文書名又はキーワードを有する情報を検索し、その検索結果として、該当する電子ファイル名の一覧表(電子ファイルリスト)を作成する。そして、その電子ファイルリストが検索結果としてLAN11を介して端末装置10に送信され、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。
【0021】
ここで、該当する電子ファイル14が見あたらなかった場合には、図6に示される検索結果18aが液晶表示画面10aに表示される。
該当する電子ファイル14が1件であった場合には、図7に示される検索結果18bが液晶表示画面10aに表示される。また、該当する電子ファイル14が4件であった場合には、図8に示される検索結果18cが液晶表示画面10aに表示される。そして、利用者は、液晶表示画面10a上で、所望のファイル名、例えば「ABC1000.xxx」をクリックする。そして、クリックされたファイル名のデータが、閲覧要求として、LAN11を介してコンピュータ本体3に送信される。そこで、コンピュータ本体3の配信手段22が、受信したファイル名に基づいて、検索情報部16に記憶されている該当する電子ファイル14の格納位置を示すアドレス情報に基づいて知識情報部15から該当する電子ファイル14のデータを読み出し、LAN11を介して端末装置10に送信する。そこで、利用者は、図9に示されるように、電子ファイル14のデータを端末装置10の液晶表示画面10aに表示させ、この配信画面19aから知識情報を閲覧することになる。さらには、必要に応じ、プリンタから紙データとして印刷することになる。
【0022】
また、利用者が、検索結果18cが表示された液晶表示画面10a上で、「ABC2000.xxx」をクリックすると、同様にして、該当する電子ファイル14がLAN11を介して端末装置10に送信される。この電子ファイル14は公開されたホームページのアドレスのデータであり、配信画面19bが、図10に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。そこで、利用者は、液晶表示画面10a上で、「http://www.meti.go.jp/」をクリックする。これにより、端末装置10は、プロキシサーバ9から公衆回線12を介してインターネットに接続される。そこで、利用者は、ホームページに入り、所望の資料を閲覧することができる。
【0023】
また、利用者が、検索結果18cが表示された液晶表示画面10a上で、「ABC3000.xxx」をクリックすると、同様にして、該当する電子ファイル14がLAN11を介して端末装置10に送信される。この電子ファイル14は社内の他支社のホームページのアドレスのデータであり、配信画面19cが、図11に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。そこで、利用者は、液晶表示画面10a上で、「http://www.xshisya.co.jp/」をクリックする。これにより、端末装置10は、プロキシサーバ9から公衆回線12を介してインターネットに接続される。そこで、利用者は、他支社のホームページに入り、専用のID番号、パスワードを入力後、所望の資料にたどり着き、閲覧することができる。
【0024】
さらに、利用者が、検索結果18cが表示された液晶表示画面10a上で、「ABC4000.xxx」をクリックすると、同様にして、該当する電子ファイル14がLAN11を介して端末装置10に送信される。この電子ファイル14は書庫内に保管されている保管場所等のデータであり、配信画面19dが、図12に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。この場合、電子ファイル14は、検索キー「ABCDEF」に該当する著書「ABCDEF仕様書」第3章(国土交通省編)が書棚B1−2の位置に保管されている情報を示すもので、利用者は、液晶表示画面10aから、書庫内の保管場所を特定でき、保管場所から著書「ABCDEF仕様書」第3章を持ち出し、閲覧することができる。
なお、電子ファイル14内には、保管位置を示す模式図(図)のイメージデータが格納されており、図12に示されるように、配信画面19dでは、保管位置を示す図が表示されている。そこで、利用者は、目視的に、知識情報の保管位置を認識することができる。
【0025】
このように、この実施の形態1では、文書、書籍等の知識情報の内容の電子データが格納されている電子ファイル14に加え、書棚、書庫、倉庫等に保管されている電子メディア、文書、書籍等の知識情報の名称および保管場所のテキストデータが格納されている電子ファイル14がハードディスク4内に登録されている。そして、コンピュータ本体3の検索手段21が、端末装置10から検索キーおよび検索条件の検索要求に基づいて電子ファイル14の検索を実行し、その検索結果を端末装置10に送信している。さらに、コンピュータ本体3の配信手段22が、端末装置10での検索結果からの電子ファイル名の選択による閲覧要求に基づいて該当する電子ファイル14のデータを端末装置10に配信している。
そこで、閲覧要求の知識情報が、書棚、書庫、倉庫等に保管されていても、利用者は、その保管場所を液晶表示画面10aから速やかに特定でき、保管場所から著書「ABCDEF仕様書」第3章を持ち出し、閲覧することができる。このことにより、電子ファイル化されていない図面や資料を関係者の共用とすることができる。また、保管位置のテキストデータが電子ファイル14に格納されているので、利用者は、端末装置10の配信画面にて、知識情報の保管位置の情報も取得でき、保管場所に出向いた際に、知識情報を簡易に探し出すことができる。さらに、保管位置を示す模式図のイメージデータが電子ファイル14に格納されているので、利用者は、端末装置10の配信画面にて、知識情報の保管位置の情報も目視的に認識でき、保管場所に出向いた際に、知識情報をより簡易に探し出すことができる。
【0026】
さらに、プロキシサーバ9を備え、社内の他の支社のホームページや他の公開ホームページに収容されている知識情報の保管場所の情報(ホームページのアドレス)を格納する電子ファイル14をハードディスク4内に登録するようにしている。そこで、大量の知識情報量を有する知識情報の保管管理システムを構築できる。
【0027】
また、知識情報の保管場所や保管位置が変更されても、保管場所や保管位置の情報を収容する電子ファイル14のみを改訂するだけで対処でき、保守管理しやすい知識情報の保管管理システムを実現できる。
【0028】
なお、上記実施の形態1では、知識情報の書棚、書庫、倉庫等における保管位置を文書データとして電子ファイル14に格納するものとしているが、保管位置を示す図としての写真のイメージデータを電子ファイル14に格納するようにしてもよく、さらに、知識情報、例えば仕様書の外形写真のイメージデータやその管理番号のデータを電子ファイル14に格納するようにしてもよい。これにより、作業者が、保管場所で知識情報をより簡易に探し出すことができるようになる。
【0029】
また、上記実施の形態1では、文書名又はキーワードを検索するものとして説明しているが、登録日検索により電子ファイル14を検索することもできる。また、検索情報として著者名、ファイルの属性を登録しておけば、著者名検索やファイルの属性検索により電子ファイルを検索できる。このように、検索情報を増やすことにより、検索方法も多様化でき、さらには多数の検索キーと検索条件とを組み合わせることにより、検索対象の絞り込みが可能となる。さらに、電子ファイル14内のテキスト文字データを検索する全文検索を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、電子ファイル14を知識情報部15に格納し、検索情報を検索情報部16に格納するものとしているが、これらのデータの格納形式はこれに限定されるものではなく、検索情報が対応する電子ファイルと関連づけられてハードディスクに格納されていればよい。
【0030】
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における配信画面の表示例を示す表示画面図である。
【0031】
上記実施の形態1では、検索手段21が、端末装置10からの検索要求に基づいて、検索情報部16に格納されている検索情報を検索するものとして説明しているが、この発明は、OCR(Optical Character Reader)ソフト等を利用し、知識情報部15内に格納されている電子ファイル14の全文のテキストデータを検索するようにしてもよい。このような全文のテキストデータを検索する形式の場合、書庫内に保管されている知識情報やハイパーリンク先にある知識情報を検索できない恐れがある。
この実施の形態2では、知識情報部15に登録されている電子ファイル14の中の第2および第3の電子ファイルに、書棚の位置、書名、著者名等のほかに、「電気通信」、[CCTV」、「ITV」、「ABC」、「仕様書」等のキーワードのテキストデータを格納している。
そこで、電子ファイル14内のテキスト文字データを検索する全文検索を実行した場合でも、該当する電子ファイル14を確実に検索することができる。そして、配信画面19eが、図13に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。そこで、利用者は、液晶表示画面10aから、書庫内の保管場所を特定でき、保管場所から著書「ABCDEF仕様書」第3章を持ち出し、閲覧することができる。
【0032】
実施の形態3.
図14はこの発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムの構成を説明するシステム構成図、図15はこの発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の構成を模式的に示す構成図、図16はこの発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における配信画面の表示例を示す表示画面図、図17はこの発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の表示装置の制御ブロック図、図18はこの発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムにおける配信動作を説明するためのフローチャートである。
【0033】
図14乃至図17において、通信用ラップトップパソコン30は、書庫や倉庫内の書籍位置表示装置と無線接続するためのものであり、LAN11を介してコンピュータ本体3や端末装置10と接続されている。また、通信用のPHS(Personal Handyphone System)31が通信用ラップトップパソコン30に接続されている。なお、図示されていないが、プロキシサーバ9は備えられているものとする。
また、書庫内には、例えば書棚A,Bがあり、知識情報の保管位置を表示する書籍位置表示装置してのデジタル表示器32が書棚Aに設置されている。そして、表示制御装置としての書庫制御パソコン33がRS232Cケーブル等の接続ケーブル34を介してデジタル表示器32に接続され、さらに通信用のPHS35が書庫制御パソコン33に接続されている。デジタル表示器32は、ワンチップマイコン、表示器ドライバ、DC電源等を内蔵する表示制御器32a、液晶、発光ダイオード等の表示素子32bから構成されている。ここで、PHS31,35による無線通信が、第2の通信回線を構成している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0034】
つぎに、このように構成された知識情報の保管管理システム1Aの特徴である配信動作について図18のフローチャートに基づいて説明する。なお、図18中、ステップ101〜ステップ108は便宜上S101〜S108としている。
まず、利用者が、図8に示される検索結果18cが表示された液晶表示画面10a上で、「ABC4000.xxx」をクリックすると、「ABC4000.xxx」の閲覧要求が、端末装置10からLAN11を介してコンピュータ本体3に送信される。
ついで、コンピュータ本体3の配信手段22は、端末装置10からの閲覧要求を受けて、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものであるか否かを判定する(ステップ101)。
ステップ101において、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものでないと判定されると、ステップ102に移行し、該当する電子ファイル14を知識情報部15から読み出し、端末装置10に送信する。そして、電子ファイルの種類に応じて、図9〜図11に示される配信画面19a〜19cが端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。
また、ステップ101において、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものであると判定されると、ステップ103に移行する。そして、ステップ103において、該当する電子ファイル14を知識情報部15から読み出し、メニュー情報とともに、端末装置10に送信する。そして、配信画面19fが、図16に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。この配信画面19fでは、そのファイル表示部の下部のメニュー表示部に、「書庫の位置表示をしますか?」(保管位置をデジタル表示器32に表示させるか否かの問い合わせ)が表示されている。
【0035】
ここで、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものであるか否かは、例えば電子ファイル14に保管知識情報を示すフラッグを立てておくことにより容易に判定できる。または、保管されている知識情報に関する電子ファイル14の場合に、ファイル名に所定の分別文字列、例えば4000番台に固定したり、それらを記憶保管するフォルダ名を他の通常の電子ファイルと分離することにより、容易に判定できる。そして、メニュー表示は、例えばC言語などで記載された簡単なソフトウエアにより容易に表示することが可能である。
【0036】
そして、ステップ104に移行し、配信手段22は、知識情報の保管位置の表示をするか否かを判定する。そこで、利用者が、配信画面19f上で、マウス等で「YES」をクリックすると、保管位置の表示要求があったと判定し、ステップ105に移行し、「書棚の位置B1−2」を電子ファイル14のテキストデータからOCRソフトにより抽出する。ついで、ステップ106に移行し、抽出された保管位置データをコンピュータ本体3からLAN11を介して通信用ラップトップパソコン30に送信する。そして、この保管位置データが通信用ラップトップパソコン30からPHS31を介して送信される。そして、保管位置データは、書庫内に設置されたPHS35で受信されて書庫制御パソコン33に保管される(ステップ107)。ついで、ステップ108に移行し、保管位置データは、書庫制御パソコン33から接続ケーブル34を介してデジタル表示器32に送信され、「B1−2」がデジタル表示器32に表示される。そこで、利用者が書庫に出向き、デジタル表示器32に表示された「ABCDEF仕様書」(知識情報)の保管位置を確認し、「ABCDEF仕様書」を入手することになる。
【0037】
このように、この実施の形態3によれば、デジタル表示器32、書庫制御パソコン33および通信用のPHS35が書庫内に設置され、選択された知識情報の保管位置のデータが無線通信によりPHS35に送信されてデジタル表示器32に表示されるようになっている。そこで、利用者が書庫に出向いた時に、デジタル表示器32に表示された知識情報の保管位置を目視確認できるので、知識情報を簡易に入手することができる。
【0038】
なお、上記実施の形態3では、書庫制御パソコン33とデジタル表示器32との信号の伝送を接続ケーブル34を介して行うものとしているが、書庫制御パソコン33とデジタル表示器32との信号の伝送を無線により行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態3では、デジタル表示器32に保管位置を表示するものとしているが、書庫制御パソコン33の表示画面に保管位置を直接表示するようにしてもよい。この場合、デジタル表示器32が不要となり、低コスト化が図られる。
【0039】
実施の形態4.
図19はこの発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫における出庫管理システムを示す構成図、図20はこの発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示例を示す表示画面図、図21はこの発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における在庫管理動作を説明するフローチャートである。
【0040】
図19において、入出庫データ取得手段としてのバーコードリーダ36が書庫制御パソコン33に接続されており、知識情報としての書籍、資料37に付されたバーコード38、さらには社員証39に付されたバーコード40を読み取り、書庫制御パソコン33に格納できるようになっている。ここで、書庫制御パソコン33は、入出庫管理制御装置としても機能する。
なお、他の構成は上記実施の形態3と同様に構成されている。
【0041】
この実施の形態4では、利用者が書庫に出向き、書籍、資料37を持ち出す際に、書庫制御パソコン33のメニュー画面から出庫画面を選択し、バーコードリーダ36で書籍、資料37および社員証39のバーコード38,40を読み取る。これにより、出庫資料名、出庫日、出庫者等の出庫データが書庫制御パソコン33に格納される。
また、利用者が書庫に出向き、書籍、資料37を返却する際に、書庫制御パソコン33のメニュー画面から返却画面を選択し、バーコードリーダ36で、書籍、資料37および社員証39のバーコード38,40を読み取る。これにより、返却資料名、返却日、返却者等の入庫データが書庫制御パソコン33に格納される。
そこで、書庫制御パソコン33には、保管資料のリストデータとともに、各保管資料の在庫の有無、出庫者名、貸し出し履歴等が記憶されている。
【0042】
つぎに、この実施の形態4の特徴である配信動作について図21のフローチャートに基づいて説明する。なお、図21中、ステップ201〜ステップ210は便宜上S201〜S210としている。
まず、利用者が、図8に示される検索結果18cが表示された液晶表示画面10a上で、「ABC4000.xxx」をクリックすると、「ABC4000.xxx」の閲覧要求が、端末装置10からLAN11を介してコンピュータ本体3に送信される。
ついで、コンピュータ本体3の配信手段22は、端末装置10からの閲覧要求を受けて、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものであるか否かを判定する(ステップ201)。
ステップ201において、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものでないと判定されると、ステップ202に移行し、該当する電子ファイル14を知識情報部15から読み出し、端末装置10に送信する。そして、電子ファイル14の種類に応じて、図9〜図11に示される配信画面19a〜19cが端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。
また、ステップ201において、閲覧要求の電子ファイル14が書庫等に保管されている知識情報に関するものであると判定されると、ステップ203に移行する。
そして、ステップ203において、閲覧要求の知識情報である書籍の保管データを取得する。そこで、まず、該当する電子ファイル14を知識情報部15から読み出し、読み出された電子ファイルデータから知識情報、例えば書籍名データを抽出する。ついで、抽出された書籍名データを通信用ラップトップパソコン30およびPHS31を介して送信する。そして、この書籍名データがPHS35を介して書庫制御パソコン33に受信される。そこで、書庫制御パソコン33は、閲覧要求の書籍の保管データをPHS35を介して送信する。そして、書籍の保管データは、PHS31を通信用ラップトップパソコン30に受信され、LAN11を介してコンピュータ本体3に送信される。なお、書籍の保管データには、在庫の有無、出庫者名等が含まれている。
そして、コンピュータ本体3では、書籍の保管データを受信し、保管データに基づいてメニューデータを作成し(ステップ204)、電子ファイル14のデータとメニューデータとをLAN11を介して端末装置10に送信する(ステップ205)。そして、配信画面19gが、図20に示されるように、端末装置10の液晶表示画面10aに表示される。この配信画面19gでは、そのファイル表示部の下部のメニュー表示部に、「書庫の位置表示をしますか?」が表示されている。さらに、書籍が在庫している場合には、メニュー表示部に、「書籍は在庫します。」が表示される。なお、書籍が出庫されている場合には、メニュー表示部に、「書籍はxxxxさんが現在貸し出し中です。」が表示される。
【0043】
そして、ステップ206に移行し、配信手段22は、知識情報の保管位置の表示をするか否かを判定する。そこで、利用者が、配信画面19g上で、マウス等で「YES」をクリックすると、保管位置の表示要求があったと判定し、ステップ207に移行し、「書棚の位置B1−2」を電子ファイル14のテキストデータからOCRソフトにより抽出し、コンピュータ本体3からLAN11を介して通信用ラップトップパソコン30に送信する。ついで、ステップ208に移行し、この「書棚の位置B1−2」のデータを通信用ラップトップパソコン30からPHS31を介して送信する。そして、「書棚の位置B1−2」のデータは、書庫内に設置されたPHS34で受信されて書庫制御パソコン33に保管される(ステップ209)。ついで、ステップ210に移行し、保管位置データは、書庫制御パソコン33から接続ケーブル34を介してデジタル表示器32に送信され、「B1−2」がデジタル表示器32に表示される。そこで、利用者が書庫に出向き、デジタル表示器32に表示された「ABCDEF仕様書」(知識情報)の保管位置を目視確認し、「ABCDEF仕様書」を入手することになる。
【0044】
このように、この実施の形態4によれば、書庫内にバーコードリーダ36を設置し、書籍、資料37の出庫或いは返却の際に、バーコードリーダ36により書籍、資料37および社員証39のバーコード38,40を読み取って書庫制御パソコン33に格納するようにしている。そこで、書籍、資料37の在庫の有無、出庫者名、貸し出し履歴等のデータが書庫制御パソコン33に保管管理される。
そして、利用者からの閲覧要求に対して、書庫制御パソコン33内のデータを参照して、配信画面19gに電子ファイル14内のデータとともに、在庫の有無を表示するようにしているので、利用者が、閲覧要求の書籍、資料37が出庫している場合に書庫に出向くような無駄が回避される。
【0045】
実施の形態5.
図22はこの発明の実施の形態5に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の構成を模式的に示す構成図、図23はこの発明の実施の形態5に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の表示器の制御ブロック図である。
図22および図23において、表示ドライバ41A,41Bが書棚A,Bにそれぞれ設置され、発光ダイオードやランプからなる表示灯42が各保管位置に対応して、即ち位置座標個数分、書棚A,Bの側面に取り付けられている。そして、各表示ドライバ41A,41Bは、AC100V電源から電力を供給され、接続ケーブル34を介して書庫制御パソコン33に接続され、書庫制御パソコン33から送信されるデータに基づいて、表示灯42を選択的に点灯するようになっている。ここで、表示ドライバ41A,41Bおよび表示灯42が表示装置を構成している。
なお、他の構成は上記実施の形態3と同様に構成されている。
【0046】
この実施の形態5では、上記実施の形態3と同様に、「書棚の位置B1−2」のデータが、コンピュータ本体3からLAN11を介して通信用ラップトップパソコン30に送信され、通信用ラップトップパソコン30からPHS31を介して送信され、さらに書庫内に設置されたPHS35で受信されて書庫制御パソコン33に保管される。そして、「書棚の位置B1−2」のデータは、書庫制御パソコン33から接続ケーブル34を介して表示ドライバ41A,41Bに送信される。これにより、表示ドライバ41Bにより「B1−2」の座標位置の表示灯42が点灯される。そこで、利用者が書庫に出向き、点灯された表示灯42を確認し、「ABCDEF仕様書」を入手することになる。
【0047】
従って、利用者が書庫に出向いた時に、点灯されている表示灯42で知識情報の保管位置を目視確認できるので、知識情報をより簡易に入手することができる。
【0048】
実施の形態6.
図24はこの発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の書棚における資料の保管状態を模式的に示す斜視図、図25および図26はそれぞれこの発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおける小型スタッカークレーンの動作を説明する図、図27はこの発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおけるスタッカークレーンのフォーク機構を模式的に説明する斜視図、図28はこの発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおける制御ブロック図、図29はこの発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示例を示す表示画面図である。
【0049】
図24において、段ボール箱43には、著作権の関係上電子データ化できない電子メディア、書籍、紙資料等、或いは電子データ化すると見にくくなる書籍、紙資料等が詰められている。そして、段ボール箱43は、図示していないが、後述するパレット44上に載置されて保管場所である例えば書庫(倉庫)の書棚Bに保管されている。
【0050】
図25乃至図28において、小型スタッカークレーン45は、支柱46Aが架台46Bの一端から垂直上方に延設された本体46と、架台46Bに装着された車輪47と、支柱46Aの主面に上下方向に昇降自在に配設された荷台48と、支柱46Aの上端に回転自在に配設された返し車49と、返し車49に掛けられ、一端が荷台に連結され、他端が支柱46Aの背面側に配設された釣り合いおもり50に連結されたロープ51と、支柱46Aの上端に回転自在に装着された車輪52とを備えている。また、荷積載用フォーク53が荷台48に延出・縮退自在に取り付けられ、フォーク駆動用モータ54が荷台48に取り付けられている。さらに、車輪47を駆動するための走行用モータ55が架台46Bに取り付けられている。さらにまた、返し車49を駆動するための昇降用モータ56が支柱46Aの上端に取り付けられている。また、フォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56の駆動を制御するための制御装置57が支柱46Aの背面下端側に取り付けられている。
【0051】
このスタッカークレーン45は、車輪47を書庫の床面59Aに敷設された走行レール58Aに係合させ、車輪52を書庫の天井59Bに敷設された走行レール58Bに係合させて設置されている。
制御装置57は、フォーク駆動用モータ54を駆動するためのインバータ61と、走行用モータ55を駆動するためのインバータ62と、昇降用モータ56の駆動するためのインバータ63と、インバータ61,62,63に対して閲覧要求の資料の保管位置に移動させるための位置指令を出力する制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60と、を備えている。
なお、図28中、図示されていないが、エンコーダ等の位置検出器および速度検出器がフォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56の各モータ軸に取り付けられ、限界リミットスイッチおよびドグが走行限界位置、昇降限界位置、フォーク限界位置に取り付けられている。
【0052】
このように構成された入出庫機構は、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60が、移動ケーブル64および接続ケーブル34を介して書庫制御パソコン33に接続されている。この移動ケーブル64には、機上の電力線も含まれている。そして、書庫制御パソコン33が、コンピュータ本体3から送信された保管位置データを受信し、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60に出庫指令を出力する。この場合、書庫制御パソコン33は、入出庫制御装置としても機能する。
【0053】
つぎに、この実施の形態6の特徴である出庫動作について説明する。
利用者は、上記実施の形態4と同様にして、図29の配信画面19hを端末装置10の液晶表示画面10aに表示させる。そして、この配信画面19hでは、そのファイル表示部の下部のメニュー表示部に、「書庫を出庫しますか?」(該当書籍を出庫させるか否かの問い合わせ)が表示されている。また、書籍が在庫している場合には、メニュー表示部に、「書籍は在庫します。」が表示され、書籍が出庫されている場合には、メニュー表示部に、「書籍はxxxxさんが現在貸し出し中です。」が表示される。
そこで、利用者が、配信画面19h上で、マウス等で「YES」をクリックすると、電子ファイル14のテキストデータから「書棚の位置B1−2」のデータが抽出され、コンピュータ本体3からLAN11、通信用ラップトップパソコン30およびPHS31,35を介して書庫制御パソコン33に送信され。そして、書庫制御パソコン33が、受信した保管位置データに基づいて出庫指令を制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60に送信する。そして、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60では、受信したデータに基づいて位置指令を各インバータ61,62,63に出力し、フォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56がそれぞれ駆動される。
【0054】
まず、走行用モータ55が駆動され、車輪47が回転駆動されて、スタッカークレーン45が走行レール58A,58Bに案内されて、図25中X方向に移動する。そして、スタッカークレーン45が、閲覧要求の資料の保管位置に到達すると、昇降用モータ56が駆動される。この昇降用モータ56により返し車49が回転駆動され、ロープ51が走行され、荷台48が支柱46Aに沿って、図25および図26中Z方向に昇降する。そして、荷台48が、保管高さ位置に到達すると、フォーク駆動用モータ54が駆動される。このフォーク駆動用モータ54により荷積載用フォーク53が図25および図26中Y方向に所定量延出し、図27に示されるように、パレット44の空間44a内に挿入される。ついで、昇降用モータ56が駆動されて、荷積載用フォーク53が上方に所定量移動される。これにより、段ボール箱43を載せたパレット44が書籍Bの棚板から浮き上がる。ついで、フォーク駆動用モータ54が駆動され、荷積載用フォーク53が所定量縮退し、パレット44が荷台48に取り込まれる。ついで、昇降用モータ56が駆動され、荷台48が初期高さ位置に戻される。ついで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が入出庫位置に帰還する。
【0055】
そこで、利用者は、図示していないが、段ボール箱43から書籍、資料37を取り出し、バーコードリーダ36で書籍、資料37、社員証39および段ボール箱43のバーコード38,40,43aを読み取る。これにより、出庫資料名、出庫日、出庫者のデータが書庫制御パソコン33に格納される。
その後、書庫制御パソコン33のメニュー画面から返送画面を選択し、段ボール箱43の返送を選択する。そこで、書庫制御パソコン33は、返送指令を制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60に送信する。そこで、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60では、受信した返送指令に基づいて位置指令を各インバータ61,62,63に出力し、フォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56がそれぞれ駆動される。
【0056】
そこで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が段ボール箱43の保管位置に到達すると、昇降用モータ56が駆動される。この昇降用モータ56により荷台48が、保管高さ位置より所定量高い位置に到達すると、フォーク駆動用モータ54が駆動される。このフォーク駆動用モータ54により荷積載用フォーク53が所定量延出し、段ボール箱43を載せたパレット44が書籍B内に挿入される。ついで、昇降用モータ56が駆動されて、荷積載用フォーク53が下方に所定量移動される。これにより、段ボール箱43を載せたパレット44が書籍Bの棚板に載せられる。ついで、フォーク駆動用モータ54が駆動され、荷積載用フォーク53が所定量縮退し、荷台48に格納される。ついで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が入出庫位置に帰還する。
そこで、利用者は、書庫制御パソコン33のメニュー画面から出庫画面を選択し、出庫終了を選択し、出庫動作が完了する。
【0057】
つぎに、この実施の形態6における入庫動作について説明する。
利用者は、書庫に出向き、書庫制御パソコン33のメニュー画面から入庫画面を選択し、入庫を選択し、バーコードリーダ36で書籍、資料37および社員証39のバーコード38,40を読み取る。これにより、入庫資料名、入庫日、入庫者のデータが書庫制御パソコン33に格納される。
ついで、書庫制御パソコン33の入庫画面から入庫開始を選択すると、書庫制御パソコン33から入庫指令が制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60に送信される。そして、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60では、受信したデータから位置指令を各インバータ61,62,63に出力し、フォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56がそれぞれ駆動される。
【0058】
まず、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が、入庫する書籍の保管位置に到達すると、昇降用モータ56が駆動される。この昇降用モータ56により荷台48が、保管高さ位置に到達すると、フォーク駆動用モータ54が駆動される。このフォーク駆動用モータ54により荷積載用フォーク53が所定量延出し、パレット44の空間44a内に挿入される。ついで、昇降用モータ56が駆動されて、荷積載用フォーク53が上方に所定量移動される。ついで、フォーク駆動用モータ54が駆動され、荷積載用フォーク53が所定量縮退し、パレット44が荷台48に取り込まれる。ついで、昇降用モータ56が駆動され、荷台48が初期高さ位置に戻される。ついで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が入出庫位置に帰還する。
【0059】
そこで、利用者は、バーコードリーダ36で段ボール箱43のバーコード43aを読み取る。ついで、書籍、資料37を段ボール箱43に納める。
その後、書庫制御パソコン33のメニュー画面から返送画面を選択し、段ボール箱43の返送を選択する。そこで、書庫制御パソコン33は、返送指令を制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60に送信する。そこで、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60では、受信した返送指令に基づいて位置指令を各インバータ61,62,63に出力し、フォーク駆動用モータ54、走行用モータ55および昇降用モータ56がそれぞれ駆動される。
【0060】
そこで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が段ボール箱43の保管位置に到達すると、昇降用モータ56が駆動される。この昇降用モータ56により荷台48が、保管高さ位置より所定量高い位置に到達すると、フォーク駆動用モータ54が駆動される。このフォーク駆動用モータ54により荷積載用フォーク53が所定量延出し、段ボール箱43を載せたパレット44が書棚B内に挿入される。ついで、昇降用モータ56が駆動されて、荷積載用フォーク53が下方に所定量移動される。これにより、段ボール箱43を載せたパレット44が書籍Bの棚板に載せられる。ついで、フォーク駆動用モータ54が駆動され、荷積載用フォーク53が所定量縮退し、荷台48に格納される。ついで、走行用モータ55が駆動され、スタッカークレーン45が入出庫位置に帰還する。
そこで、利用者は、書庫制御パソコン33のメニュー画面から入庫画面を選択し、入庫終了を選択し、入庫動作が完了する。
【0061】
このように、この実施の形態6によれば、利用者が、小型自動倉庫システムを利用して、閲覧したい書籍、資料37を入出庫位置で自動的に入手できるので、利用者が保管位置を探す必要がなく、書籍、資料37を簡易に入手できる。
【0062】
なお、上記実施の形態6では、書庫制御パソコン33と制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム60との間の信号の伝送が、有線により行われているものとしているが、両者間の信号の伝送を無線にて行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態6では、荷積載用フォーク53により段ボール箱43を荷台48に取り込むものとしているが、荷台にロボットハンドを設置し、ロボットハンドにより段ボール箱43を荷台48に取り込むようにしてもよい。
【0063】
実施の形態7.
図30はこの発明の実施の形態7に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおけるスタッカークレーンのフォーク機構を模式的に説明する斜視図である。
図30において、本立65はバーコード38aが付された書籍、資料37を格納するとともに、荷積載用フォーク53が挿入される空間65aを有している。
なお、この実施の形態7は、パレット44に代えて本立65を用いている点を除いて、上記実施の形態6と同様に構成されている。
【0064】
この実施の形態7によれば、書籍、資料37が本立65に直接格納されるようになっているので、出庫の際に、書籍、資料37の取り出しが容易となるとともに、書籍、資料の在庫管理も容易となる。
【0065】
実施の形態8.
図31および図32はそれぞれこの発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムを説明する模式図、図33はこの発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムにおける自動監視システムの構成を説明する模式図、図34はこの発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムにおける工業用ビデオカメラの制御ブロック図である。
【0066】
図31及び図32において、画像データ取得手段としての監視用の工業用テレビカメラ(以下、ITVという)70は、書庫の天井に敷設された走行レール89に案内されて走行移動し、Z方向(上下方向)に昇降し、さらにY方向に旋回して、書棚Aに保管されている段ボール箱43や書籍、資料37の在庫を自動監視するものである。そして、段ボール箱43には、図27に示されるように、バーコード43a、保管書籍、資料名43bが付されている。また、書籍、資料66には、バーコード66a、保管書籍、資料名66b、管理番号66c等が付されている。
【0067】
ついで、ITV70を用いた自動監視システムの具体的構成について図33を参照しつつ説明する。
昇降用リンク機構部71は、取付台72の下面に所定間隔をもって相対するように固着された一対の支持金具73a,73bと、一対の支持金具73a,73bに軸支され、中央部から長さ方向の両側にネジ方向を逆方向とするねじ部74a,74bが刻設されているボールネジ74と、ボールネジ74の各ねじ部74a,74bのそれぞれに螺着された一対の支持ナット75a,75bと、ボールネジ74を回転駆動する昇降用駆動モータ76と、一対の支持ナット75a,75bから垂下された昇降用リンク77とを備えている。なお、昇降用リンク77は、2本の作動棒77aの中央部をピン77bで回動自在に連結された複数の作動棒対を、作動棒77aの端部同士をピン77cで回動自在に連結して直列に接続されて構成されている。そして、昇降用リンク77の一側の2本の作動棒77aの端部がそれぞれピン77dで一対の支持ナット75a,75bに回動自在に連結されている。
また、ITV支持体78は、昇降用リンク77の他側の2本の作動棒77aの端部にピン77eを介して回動自在に取り付けられている。そして、旋回駆動モータ79がITV支持体78に取り付けられ、ITV70が旋回駆動モータ79に取り付けられている。
【0068】
また、支持体80が取付台72の上面中央部に立設され、車輪支持体81が支持体80の上端に固着されている。そして、車輪支持体81には、走行用モータとしての車輪付きモータ82が装着されている。さらに、制御装置83が取付台72の上面に取り付けられている。
【0069】
そして、車輪支持体81が書庫の天井59Bに敷設された走行レール89に装着され、ITV70を備えた昇降用リンク機構部71が走行レール89に吊設されている。
【0070】
制御装置83は、図34に示されるように、車輪付きモータ82を駆動するためのインバータ84と、昇降用駆動モータ76を駆動するためのインバータ85と、旋回駆動モータ79を駆動するためのインバータ86と、インバータ84,85,86に対して自動監視位置に移動させるための位置指令を出力する制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87と、を備えている。そして、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87は、移動ケーブル88および接続ケーブル34を介して書庫制御パソコン33に接続されている。
なお、図34中、図示されていないが、エンコーダ等の位置検出器および速度検出器が車輪付きモータ82、昇降用駆動モータ76および旋回駆動モータ79の各モータ軸に取り付けられ、限界リミットスイッチおよびドグが走行限界位置、昇降限界位置、旋回限界位置に取り付けられている。
【0071】
このように構成された自動監視システムは、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87が、移動ケーブル88および接続ケーブル34を介して書庫制御パソコン33に接続されている。この移動ケーブル88には、機上の電力線も含まれている。そして、ITV70の画像は、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87を介して書庫制御パソコン33に伝送される。書庫制御パソコン33では、このITV70の画像を、内蔵されているハードディスクに格納されている画像処理ソフトによる文字、記号認識処理を施し、在庫の書籍、資料名を保管位置の座標とともに一覧表を作成し、ハードディスクに格納する。そして、書庫制御パソコン33は、格納された書籍、資料の入出庫状況および保管位置のデータをPHS35,31、通信用ラップトップパソコン30およびLAN11を介してコンピュータ本体3に送信する。コンピュータ本体3では、受信した書籍、資料の保管位置のデータにより、電子ファイル14内の保管位置データを更新するようにしている。この場合、書庫制御パソコン33は、入出庫制御装置としても機能する。
【0072】
つぎに、この実施の形態8の特徴である自動監視システムの動作について説明する。
そして、書庫制御パソコン33が、格納されている自動監視プログラムに基づいて動作指令を制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87に送信する。そして、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87では、受信したデータに基づいて位置指令を各インバータ84,85,86に出力し、車輪付きモータ82、昇降用駆動モータ76および旋回駆動モータ79がそれぞれ駆動される。
【0073】
まず、車輪付きモータ82が駆動され、昇降用リンク機構部71が走行レール89に案内されて、図33中X方向に移動する。そして、昇降用リンク機構部71が、所定の位置に到達すると、昇降用駆動モータ76が駆動される。この昇降用駆動モータ76によりボールネジ74が回転駆動される。この時、各ねじ部74a,74bのネジ方向が逆向きとなっていることから、一対の支持ナット75a,75bはボールネジ74の長さ方向にそって互いに接近する方向、或いは離反する方向に移動する。そこで、昇降用リンク77のピン77c間の距離が、支持ナット75a,75bの移動方向に同期して接近、或いは離反し、ITV70がZ方向に昇降される。そして、ITV70が所定の高さ位置に到達した後、旋回駆動モータ79が駆動され、ITV70はYθ方向に旋回する。これにより、書棚Aの所定領域の段ボール箱43や書籍、資料66の保管状態の画像がITV70により取得される。
【0074】
このITV70が取得した画像は、制御用ワンチップマイクロコンピュータシステム87を介して書庫制御パソコン33に伝送される。そして、書庫制御パソコン33では、受信したITV70の画像に対して、内蔵されているハードディスクに格納されている画像処理ソフトによる文字、記号認識処理を施し、書籍、資料名およびその保管位置の座標を取得し、書籍、資料名およびその保管位置の一覧表を作成し、ハードディスクに格納する。
そして、この操作が、書庫の各書棚に対して行われ、自動監視システムによる監視動作が終了する。これにより、在庫の書籍、資料名およびその保管位置の一覧表が書庫制御パソコン33のハードディスクに格納される。
そして、書庫制御パソコン33は、格納された在庫の書籍、資料名(入出庫状況)および保管位置のデータをPHS35,31、通信用ラップトップパソコン30およびLAN11を介してコンピュータ本体3に送信する。コンピュータ本体3では、受信した書籍、資料の保管位置のデータにより、電子ファイル14内の保管位置データを更新するようにしている。
【0075】
この実施の形態8によれば、ITV70を備えた自動監視システムにより、書庫内の在庫状況を監視し、書庫制御パソコン33がITV70により所得した画像に基づいて在庫の書籍、資料名(入出庫状況)および保管位置の最新データを保管管理している。そして、この在庫の書籍、資料名(入出庫状況)および保管位置のデータが、PHS35,31、通信用ラップトップパソコン30およびLAN11を介してコンピュータ本体3に送信され、コンピュータ本体3が、電子ファイル14内の保管位置データを更新するようにしている。そこで、電子ファイル14内の保管位置データが最新のデータに訂正されており、段ボール箱43や書籍、資料66を入庫時に誤った位置に戻したとしても、訂正された保管位置が配信画面に表示される。そこで、利用者が、書庫に出向いた際に、所望の段ボール箱43や書籍、資料66を所定の保管位置にないような不具合が未然に防止される。
【0076】
なお、上記実施の形態8では、天井に敷設した走行レール89に吊設された昇降用リンク機構部71にITV70を取り付け、走行レール89に沿って移動して書庫内の在庫状況を監視するように説明しているが、自走式ロボットにITV70を取り付けて、自走式ロボットを走行移動させて書庫内の在庫状況を監視するようにしてもよい。
【0077】
また、上記各実施の形態では、LAN11と保管場所である書庫等との信号の伝送をPHS31,35を用いて無線通信で行うものとしているが、LAN11と保管場所との間の信号伝送のための第2の通信回線は、PHS31,35を用いた無線通信に限定されるものではなく、有線通信のイーサネット(登録商標)の延長、IEEE1394、低速電灯線通信、高速電灯線通信等の有線通信、2.4GHz帯無線LAN、5GHz帯無線LAN、Bluetooth、無線AVリンク、その他の特定小電力無線等の無線通信でもよい。
また、上記各実施の形態では、書籍、資料等の知識情報の名称および保管場所を電子ファイル14に格納するものとしているが、この発明は、備品、例えば保守用の測定器を知識情報とし、この名称および保管場所を電子ファイルに格納するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、記憶手段としてコンピュータ本体3と別置のハードディスク4を用いるものとしているが、記憶手段は、コンピュータ本体3に内蔵されたハードディスクでもよいし、光磁気ディスクでもよい。
【0078】
また、上記実施の形態4,6,7に示したバーコード38,38a,40,43aの代わりにとして非接触ICタグ(無線タグ)、ハンディスキャナ、バーコードリーダ36の代わりとして非接触ICタグ(無線タグ)リーダ/ライタを利用しても同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態8に示したITVカメラ70の代わりとして、書籍、資料66或いは段ボール箱43に非接触ICタグ(無線タグ)を取り付け、非接触ICタグ(無線タグ)リーダ/ライタを取り付けても同様の効果を奏する。
【0079】
また、上記各実施の形態では、電子ファイリング装置2のコンピュータ本体3と端末装置10とがLAN11を介して接続され、端末装置10からハードディスク4内に格納されている電子ファイル14を閲覧するものとして説明しいているが、電子ファイリング装置2自体でハードディスク4内に格納されている電子ファイル14を閲覧できるようにしてもよい。つまり、コンピュータ本体2、端末装置10および書庫等の保管場所の間でのデータのやり取りが、コンピュータ本体2、CRT6および書庫等の保管場所の間でも同様に行われるようにしてもよい。これにより、端末装置10を用いない最小の知識情報の保管管理システムが構築できる。例えば、利用者が、CRT6の画面上で検索キーおよび検索条件をキーボード7およびマウス8により入力する。そして、この検索キーおよび検索条件に基づいて検索情報部16に格納されている検索情報が検索され、その検索結果がCRT6に表示される。そして、CRT6の画面上に表示されている検索結果から、利用者が所望のファイル名をクリックし、そのファイルデータが閲覧要求としてコンピュータ本体3に入力される。そこで、知識情報部15から該当する電子ファイル14のデータが読み出され、CRT6に表示されて、利用者が所望の知識情報を閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置の構成を説明するシステム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの構成を説明するシステム構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置を構成するコンピュータ本体の機能ブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムにおける電子ファイリング装置を構成するハードディスクのデータ格納状態を説明する模式図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における検索入力画面を示す表示画面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における検索結果の一例を示す表示画面図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における検索結果の他の例を示す表示画面図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における検索結果のさらに他の例を示す表示画面図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示の一例を示す表示画面図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示の他の例を示す表示画面図である。
【図11】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示の更に他の例を示す表示画面図である。
【図12】この発明の実施の形態1に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示の更に他の例を示す表示画面図である。
【図13】この発明の実施の形態2に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における配信画面の表示例を示す表示画面図である。
【図14】この発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムの構成を説明するシステム構成図である。
【図15】この発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の構成を模式的に示す構成図である。
【図16】この発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における配信画面の表示例を示す表示画面図である。
【図17】この発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の表示装置の制御ブロック図である。
【図18】この発明の実施の形態3に係る知識情報の保管管理システムにおける配信動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】この発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫における出庫管理システムを示す構成図である。
【図20】この発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示例を示す表示画面図である。
【図21】この発明の実施の形態4に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における在庫管理動作を説明するフローチャートである。
【図22】この発明の実施の形態5に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の構成を模式的に示す構成図である。
【図23】この発明の実施の形態5に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の表示器の制御ブロック図である。
【図24】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内の書棚における資料の保管状態を模式的に示す斜視図である。
【図25】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおける小型スタッカークレーンの動作を説明する図である。
【図26】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおける小型スタッカークレーンの動作を説明する図である。
【図27】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおけるスタッカークレーンのフォーク機構を模式的に説明する斜視図である。
【図28】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおける制御ブロック図である。
【図29】この発明の実施の形態6に係る知識情報の保管管理システムの端末装置における電子ファイルデータの表示例を示す表示画面図である。
【図30】この発明の実施の形態7に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた小型自動倉庫システムにおけるスタッカークレーンのフォーク機構を模式的に説明する斜視図である。
【図31】この発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムを説明する模式図である。
【図32】この発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムを説明する模式図である。
【図33】この発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムにおける自動監視システムの構成を説明する模式図である。
【図34】この発明の実施の形態8に係る知識情報の保管管理システムに組み込まれた書庫内に設置された在庫監視システムにおける工業用ビデオカメラの制御ブロック図である。
【符号の説明】
【0081】
1、1A 知識情報の保管管理システム、2 電子ファイリング装置、3、3a コンピュータ本体、4 ハードディスク(規則手段)、10 端末装置、11 LAN(第1の通信回線)、12 公衆回線(第3の通信回線)、14 電子ファイル、20 登録手段、21 検索手段、22 配信手段、30 通信用ラップトップパソコン、31、35 PHS(第2の通信回線)、32 デジタル表示器(表示装置)、33 書庫制御パソコン、36 ハーコードリーダ(入出庫データ取得手段)、41A、41B 表示ドライバ(表示装置)、42 表示灯(表示装置)、45 スタッカークレーン(入出庫機構)、70 ITV(画像データ取得手段)、71 昇降用リンク機構部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
知識情報のデータが格納された電子ファイルを保管管理する電子ファイリング装置を備えた知識情報の保管管理システムにおいて、
上記電子ファイリング装置は、
入力手段を有する表示手段と、
上記電子ファイルおよび上記電子ファイルを検索するための検索情報が格納されている記憶手段と、
上記入力手段により入力された検索キーに基づいて上記記憶手段に格納されている上記検索情報を参照して該当する電子ファイルを検索し、その検索結果を電子ファイルリストとして上記表示手段に送信、表示する検索手段と、
上記表示手段に表示された上記電子ファイルリストから選択された電子ファイルを閲覧要求として受信し、該閲覧要求に基づいて上記記憶手段に格納されている上記電子ファイルから該当する電子ファイルのデータを上記表示手段に送信、表示する配信手段と、
を備え、
上記電子ファイルは、知識情報の内容の電子化データが格納されている第1の電子ファイルと、知識情報の名称および保管場所のテキストデータ、知識情報の保管位置のテキストデータおよび知識情報の保管位置を明示する図のイメージデータの少なくとも1つが格納されている第2の電子ファイルとを有することを特徴とする知識情報の保管管理システム。
【請求項2】
知識情報のデータが格納された電子ファイルを保管管理する電子ファイリング装置と、第1の通信回線を介して上記電子ファイリング装置に接続された端末装置と、を備え、上記電子ファイリング装置が、上記端末装置からの閲覧要求を受信して、該当する電子ファイルのデータを該端末装置に送信する知識情報の保管管理システムにおいて、
上記電子ファイリング装置は、
上記電子ファイルおよび上記電子ファイルを検索するための検索情報が格納されている記憶手段と、
上記端末装置から上記第1の通信回線を介して送信される検索キーに基づいて上記記憶手段に格納されている上記検索情報を参照して該当する電子ファイルを検索し、その検索結果を電子ファイルリストとして上記第1の通信回線を介して上記端末装置に送信する検索手段と、
上記端末装置において上記電子ファイルリストから選択された電子ファイルを閲覧要求として上記第1の通信回線を介して受信し、該閲覧要求に基づいて上記記憶手段に格納されている上記電子ファイルから該当する電子ファイルのデータを該第1の通信回線を介して該端末装置に送信する配信手段と、を備え、
上記電子ファイルは、知識情報の内容の電子化データが格納されている第1の電子ファイルと、知識情報の名称および保管場所のテキストデータ、知識情報の保管位置のテキストデータおよび知識情報の保管位置を明示する図のイメージデータの少なくとも1つが格納されている第2の電子ファイルとを有することを特徴とする知識情報の保管管理システム。
【請求項3】
上記保管場所には、上記電子ファイリング装置と第2の通信回線を介して接続された表示制御装置と、該表示制御装置により駆動制御される表示装置と、が備えられ、
上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、上記電子ファイリング装置が該当する上記第2の電子ファイルのデータを上記第2の通信回線を介して上記表示制御装置に送信し、上記表示制御装置が受信した該データに基づいて保管位置を上記表示装置に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項4】
上記電子ファイリング装置は、
上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、該当する上記第2の電子ファイルのデータとともに、上記保管位置を上記表示装置に表示させるか否かの問い合わせを上記配信手段から上記表示手段又は上記端末装置に送信し、
上記表示手段又は上記端末装置から上記保管位置を上記表示装置に表示させる指令を受信した場合に、上記第2の電子ファイルのデータを上記第2の通信回線を介して上記表示制御装置に送信し、上記保管位置を上記表示装置に表示させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項5】
上記保管場所には、上記電子ファイリング装置と第2の通信回線を介して接続された入出庫制御装置と、上記第2の電子ファイルに該当する知識情報を保管する書棚と、該保管場所内を走行移動可能に構成され、上記入出庫制御装置により駆動制御されて該知識情報の入出庫を行う入出庫機構と、が備えられ、
上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、上記電子ファイリング装置が該当する上記第2の電子ファイルのデータを上記第2の通信回線を介して上記入出庫制御装置に送信し、上記入出庫制御装置が受信した該データに基づいて上記入出庫機構に該当する知識情報を出庫させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項6】
上記電子ファイリング装置は、
上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、該当する上記第2の電子ファイルのデータとともに、該当する上記知識情報を出庫させるか否かの問い合わせを上記配信手段から上記表示手段又は上記端末装置に送信し、
上記表示手段又は上記端末装置から上記知識情報を出庫させる指令を受信した場合に、上記第2の電子ファイルのデータを上記第2の通信回線を介して上記入出庫制御装置に送信し、上記知識情報を出庫させるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項7】
上記保管場所には、知識情報の入出庫データを取得する入出庫データ取得手段と、上記電子ファイリング装置と第2の通信回線を介して接続され、上記入出庫データ取得手段により取得された上記入出庫データに基づいて知識情報の入出庫状態を管理する入出庫管理制御装置と、が備えられ、
上記電子ファイリング装置が、上記知識情報の入出庫状況を上記入出庫管理制御装置から上記第2の通信回線を介して受信し、上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、上記配信手段が、該第2の電子ファイル内のデータとともに知識情報の在庫の有無を上記表示手段又は上記端末装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項8】
上記保管場所には、該保管場所内での知識情報の保管状態を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、上記電子ファイリング装置と第2の通信回線を介して接続され、上記画像データ取得手段により取得された上記画像データに基づいて知識情報の入出庫状況および保管位置を管理する入出庫管理制御装置と、が備えられ、
上記電子ファイリング装置は、上記閲覧要求が上記第2の電子ファイルである場合、上記知識情報の入出庫状況を上記入出庫管理制御装置から上記第2の通信回線を介して受信して、該第2の電子ファイル内のデータとともに知識情報の在庫の有無を上記表示手段又は上記端末装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項9】
上記電子ファイリング装置は、第3の通信回線を介してホームページに接続され、上記電子ファイルは、上記ホームページアドレスのハイパーテキストデータが格納されている第3の電子ファイルを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の知識情報の保管管理システム。
【請求項10】
上記第2の電子ファイルおよび第3の電子ファイルの少なくとも一方には、上記検索情報が格納されており、上記検索手段が、上記入力手段又は上記端末装置からの検索キーに基づいて上記第2の電子ファイルおよび第3の電子ファイルに格納されている上記検索情報を参照して該当する電子ファイルを検索するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の知識情報の保管管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2006−39671(P2006−39671A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−214670(P2004−214670)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】