説明

硬貨識別装置

【課題】バイメタルコインタイプの偽造硬貨を識別可能な硬貨識別装置の提供。
【解決手段】リング部R1の内側にリング部R1とは異なる材質のコア部C1が設けられたバイメタルコインBC1の識別を行う硬貨識別装置11であって、バイメタルコインBC1を搬送する搬送部15と、搬送部15で搬送されるバイメタルコインBC1のうちリング部R1のみが通過する位置に配置されて磁気特性を検出するリングセンサ21と、搬送部15で搬送されるバイメタルコインBC1のうちコア部C1が通過する位置に配置されて磁気特性を検出するコアセンサ22と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイメタルコインの識別を行う硬貨識別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バイメタルコインの識別を行う硬貨識別装置に関する技術として、発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化に基づいて、コインの材質およびコインがバイメタルコインであるか否かを検出し、発振側コイルの高周波側の発振周波数の変化および低周波側の発振周波数の変化に基づいてコインの厚さを検出する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−48201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、バイメタルコインは偽造防止を目的の一つとして発行されているが、近年ではバイメタルコインタイプの偽造硬貨も多く発見されており、従来の硬貨識別装置では、このような偽造硬貨を識別することができない可能性があった。
【0004】
したがって、本発明は、バイメタルコインタイプの偽造硬貨を識別可能な硬貨識別装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、リング部の内側に該リング部とは異なる材質のコア部が設けられたバイメタルコインの識別を行う硬貨識別装置であって、前記バイメタルコインを搬送する搬送部と、該搬送部で搬送される前記バイメタルコインのうち前記リング部のみが通過する位置に配置されて磁気特性を検出するリングセンサと、前記搬送部で搬送される前記バイメタルコインのうち前記コア部が通過する位置に配置されて磁気特性を検出するコアセンサと、を有することを特徴としている。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記リングセンサの送信センサが前記リング部の幅よりも小さいことを特徴としている。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記リングセンサの送信センサがポットコア型センサであることを特徴としている。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記リングセンサの送信センサを、前記搬送部の搬送方向に直交する方向における前記リング部の片側部分の中間部が通過する位置に配置し、前記リングセンサの受信センサを、前記搬送方向に直交する方向における前記送信センサよりも前記コア部とは反対側に配置したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、搬送部で搬送されるバイメタルコインのうちリング部のみが通過する位置に配置されて磁気特性を検出するリングセンサと、搬送部で搬送されるバイメタルコインのうちコア部が通過する位置に配置されて磁気特性を検出するコアセンサとを別々に設けたため、リング部のみの位置の磁気特性と、コア部の位置の磁気特性とを検出することができる。よって、バイメタルコインタイプの偽造硬貨を識別可能となる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、リングセンサの送信センサがリング部の幅よりも小さいため、この送信センサの励磁によりリング部に発生する渦電流がコア部に達しにくくなる。したがって、コアセンサに及ぶリングセンサの送信センサの励磁による影響を低減できるため、コア部の磁気特性を良好に検出することができる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、リングセンサの送信センサがポットコア型センサであるため、この送信センサにより発する磁束を小さいスポット形状でリング部に達するようにすることができる。したがって、リング部の磁気特性を良好に検出することができる。
【0012】
請求項4に係る発明によれば、リングセンサの送信センサを、搬送部の搬送方向に直交する方向におけるリング部の片側部分の中間部が通過する位置に配置し、リングセンサの受信センサを、搬送方向に直交する方向における送信センサよりもコア部とは反対側に配置したため、コア部より発生する磁束の影響を受けにくく、よって、リング部の磁気特性を良好に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の一実施形態の硬貨識別装置を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態においては、図1(a)に示すように、一の材質の合金からなる円環状のリング部R1の径方向の内側に、リング部R1とは異なる他の材質の合金からなる円板状のコア部C1が厚さ方向の中央にのみ設けられ、コア部C1の厚さ方向両側がリング部R1と同じ一の材質の合金からなり且つリング部R1に対して境界面なく形成された一対の表層部S1で形成されたクラッド構造のバイメタルコインBC1や、図1(b)に示すように、一の材質の合金からなる円環状のリング部R2の径方向の内側に、リング部R2とは異なる他の材質の合金からなるコア部C2のみが設けられたバイメタルコインBC2の識別を行うものである。なお、以下の説明では、コア部C1が内部に埋設された図1(a)に示すクラッド構造のバイメタルコインBC1の識別を行う場合を例にとり説明する。また、以下において、一対の表層部S1のうち、検出時に上側となる一方を上表層部S1とし、検出時に下側となる他方を下表層部S1とする。
【0014】
本実施形態の硬貨識別装置11は、硬貨入金機や硬貨入出金機等の硬貨処理機に組み込まれるものである。硬貨処理機は、図示は略すが、機外から入金口に投入されたバラの硬貨を一枚ずつ分離し搬送して必要により収納等を行うものであり、硬貨識別装置11は、図2に示すように、硬貨を一枚ずつ搬送する搬送部15を含んでいる。
【0015】
この搬送部15は、上面が水平延在してバイメタルコインBC1の下面を案内する平坦な搬送面16aを構成する薄板状の搬送路16と、搬送面16a上の左右方向両側に配設された一対の搬送ガイド17と、搬送面16aの上側に所定の間隔をあけて配置されて搬送方向下流側ほど一側の搬送ガイド17に近接するように傾斜する搬送ベルト18とを有しており、搬送ベルト18が傾斜していることで、バイメタルコインBC1を左右方向一側の搬送ガイド17の鉛直に沿うガイド壁面17aに常に接触させながら搬送する。つまり、搬送部15は、バイメタルコインBC1を左右方向片側に寄せた状態で搬送する片寄せ搬送を行う。
【0016】
硬貨識別装置11は、リングセンサ21とコアセンサ22とを有している。リングセンサ21は、バイメタルコインBC1のリング部R1側の磁気特性を検出するものであり、搬送部15の片寄せ搬送を行う範囲において、ガイド壁面17aで左右方向の位置が決められた状態で移動するバイメタルコインBC1のうちの平面視でリング部R1のみが通過する位置に配置されている。また、コアセンサ22は、バイメタルコインBC1のコア部C1側の磁気特性を検出するものであり、ガイド壁面17aで左右方向の位置が決められた状態で移動するバイメタルコインBC1の平面視でコア部C1および両表層部S1が通過する位置に配置されている。
【0017】
リングセンサ21は、搬送面16aの下側に配置されて発振を行う送信センサ21Aと、搬送面16aの上側に、バイメタルコインBC1を挟んで送信センサ21Aと対向するように配置されて受信を行う受信センサ21Bとを有している。これら送信センサ21Aおよび受信センサ21Bは、搬送部15の搬送方向における位置を一致させて配置されている。
【0018】
リングセンサ21の送信センサ21Aは、その励磁によりリング部R1に発生する渦電流ができるだけコア部C1、上表層部S1および下表層部S1に達しないように、その直径がバイメタルコインBC1のリング部R1の片側部分の径方向の幅よりも小さい形状とされている。この送信センサ21Aとして、発する磁束が小さいスポット形状でリング部R1に達するように小型のポットコア型センサが採用されている。そして、送信センサ21Aは、ガイド壁面17aからその中心までの距離が、ガイド壁面17aからバイメタルコインBC1のリング部R1のガイド壁面17aに接触する部分の幅の中心位置までの距離と略一致するように設定されている。これにより、リングセンサ21の送信センサ21Aは、平面視において、ガイド壁面17aで案内されて搬送されるバイメタルコインBC1の搬送面16aに沿い且つ搬送部15の搬送方向に直交する方向におけるリング部R1の片側部分の中間部が必ず通過する位置に配置されている。
【0019】
リングセンサ21の受信センサ21Bは、コア部C1、上表層部S1および下表層部S1より発生する磁束の影響を受けないように、その直径がバイメタルコインBC1のリング部R1の片側部分の径方向の幅よりも小さい形状とされている。そして、リングセンサ21の受信センサ21Bは、その中心がガイド壁面17aの位置に配置されている。これにより、リングセンサ21の受信センサ21Bは、平面視で、搬送面16aに沿い且つ搬送部15の搬送方向に直交する方向において送信センサ21Aよりもコア部C1とは反対側に配置されている。なお、リングセンサ21の受信センサ21Bの平面視での位置を送信センサ21Aと合わせても良い。リングセンサ21への通常のバイメタルコインBC1のリング部R1用の励磁周波数は、数10KHz〜数100KHzが好ましい。なお、送信センサ21Aにより発する磁束が、コア部C1、上表層部S1および下表層部S1に達しない程度の十分に小さいスポット形状であれば、反射型磁気センサをリングセンサ21とすることも可能である。
【0020】
コアセンサ22は、搬送面16aの下側に配置されたコア内層センサ22Aと、搬送面16aの上側に配置されたコア上表層センサ22Bと、搬送面16aの下側に配置されたコア下表層センサ22Cとを有している。
【0021】
コア内層センサ22Aは、ガイド壁面17aからその中心までの距離が、ガイド壁面17aからガイド壁面17aに接触するバイメタルコインBC1のコア部C1の中心位置までの距離と略一致するように設定されている。これにより、コア内層センサ22Aは、平面視において、ガイド壁面17aで案内されて搬送されるバイメタルコインBC1のコア部C1の中間部が必ず通過する位置に配置されている。コア内層センサ22Aは、搬送部15の搬送方向における位置をリングセンサ21の送信センサ21Aおよび受信センサ21Bと合わせている。
【0022】
このコア内層センサ22Aは、反射型磁気センサで、バイメタルコインBC1の内部に発生する渦電流がコア部C1を構成する合金に十分に達する程度の周波数で励磁されるものであり、その上方にバイメタルコインBC1が近接したときのインダクタンス変化を測定することにより、コア部C1の磁気特性を識別する。コア内層センサ22Aへの通常のバイメタルコインBC1のコア部C1用の励磁周波数は、数10KHz〜数100KHzが好ましい。なお、コア内層センサ22Aを反射型磁気センサではなく透過型磁気センサで構成しても良い。
【0023】
コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、互いに搬送部15の搬送方向における位置を合わせ、且つ搬送面16aに沿い且つ搬送部15の搬送方向に直交する方向における位置を合わせて配置されている。コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、ガイド壁面17aからの距離が、ガイド壁面17aに接触するバイメタルコインBC1の中間位置までの距離と略一致するように設定されている。これにより、コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、平面視において、ガイド壁面17aで案内されて搬送されるバイメタルコインBC1の搬送面16aに沿い且つ搬送部15の搬送方向に直交する方向における上表層部S1および下表層部S1の中間部が必ず通過する位置に配置されている。コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、コア内層センサ22Aよりも搬送部15の搬送方向における下流側に配置されている。
【0024】
コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、反射型磁気センサで、コア上表層センサ22Bは、バイメタルコインBC1の内部に発生する渦電流が上表層部S1を構成する合金のみに達する程度の周波数で励磁されるものであり、その下方にバイメタルコインBC1が近接したときのインダクタンス変化を測定することにより、上表層部S1の磁気特性を識別する。コア下表層センサ22Cは、バイメタルコインBC1の内部に発生する渦電流が下表層部S1を構成する合金のみに達する程度の周波数で励磁されるものであり、その上方にバイメタルコインBC1が近接したときのインダクタンス変化を測定することにより、下表層部S1の磁気特性を識別する。コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cへの通常のバイメタルコインBC1の上表層部S1および下表層部S1用の励磁周波数は、数10KHz〜数100KHzが好ましい。なお、コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cは、対象とする上表層部S1および下表層部S1の径よりも小さくされ、リング部R1の影響を受けない大きさとされている。
【0025】
そして、硬貨識別装置11は、上記したコア内層センサ22A、リングセンサ21、コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cによって磁気特性を検出するために、図3に示すように、基準クロック発生部25と、コア内層センサ22A用の波形整形部26、電流増幅部27および増幅部28と、コア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22C用の波形整形部29と、コア下表層センサ22C用の電流増幅部30および増幅部31と、コア上表層センサ22B用の電流増幅部33および増幅部34と、リングセンサ21の送信センサ21A用の波形整形部35および電流増幅部36と、リングセンサ21の受信センサ21B用の増幅部37と、増幅部28,31,34,37に接続されるA/D変換部38と、コントローラ40とを有している。
【0026】
そして、コントローラ40は、検出硬貨の通過時に、例えば、コア内層センサ22A、コア上表層センサ22B、コア下表層センサ22Cおよびリングセンサ21の受信センサ21Bによってそれぞれ検出された磁気特性を、それぞれに対して設定された許容範囲と比較し、すべての磁気特性が許容範囲内にあると判定した場合に、検出硬貨が適正なバイメタルコインBC1であると判定する一方、いずれか一つの磁気特性が許容範囲から出ていると、検出硬貨が適正なバイメタルコインBC1でないと判定する。
【0027】
以上に述べた第1実施形態の硬貨識別装置11によれば、搬送部15で搬送されるバイメタルコインBC1のうちリング部R1のみが通過する位置に配置されて磁気特性を検出するリングセンサ21と、搬送部15で搬送されるバイメタルコインBC1のうちコア部C1が通過する位置に配置されて磁気特性を検出するコアセンサ22とを別々に設けたため、リング部R1のみの位置の磁気特性と、コア部C1の位置の磁気特性とを検出することができる。よって、バイメタルコインタイプの偽造硬貨を識別可能となる。
【0028】
また、リングセンサ21の送信センサ21Aがリング部R1の幅よりも小さいため、リングセンサ21の送信センサ21Aの励磁によりリング部R1に発生する渦電流がコア部C1に達しにくくすることができる。したがって、コアセンサ22に及ぶリングセンサ21の送信センサ21Aの励磁による影響を低減できるため、コア部C1の磁気特性を良好に検出することができる。
【0029】
また、リングセンサ21の送信センサ21Aがポットコア型センサであるため、リングセンサ21の送信センサ21Aにより発する磁束を小さいスポット形状でリング部R1に達するようにすることができる。したがって、リング部R1の磁気特性を良好に検出することができる。
【0030】
また、リングセンサ21の送信センサ21Aを、搬送部15の搬送方向に直交する方向におけるリング部R1の片側部分の中間部が通過する位置に配置し、リングセンサ21の受信センサ21Bを、搬送方向に直交する方向における送信センサ21Aよりもコア部C1とは反対側に配置したため、コア部C1より発生する磁束の形状を受けにくく、よって、リング部R1の磁気特性を良好に検出することができる。
【0031】
ここで、図4は、リングセンサ21の受信センサ21Bの位置によりその出力がどのように変化するかを、バイメタルコインBC1と、バイメタルコインBC1の上表層部S1、下表層部S1およびコア部C1がないリング部R1のみのものとで比較したものである。ここで、図4の横軸である受信センサ21Bの位置は、0の位置が、受信センサ21Bの中心と送信センサ21Aの中心とが同一軸線上に位置していることを示し、+方向は送信センサ21Aに対して受信センサ21Bがコア部C1とは反対側に位置することを、−方向は送信センサ21Aに対して受信センサ21Bがコア部C1の側に位置することを示している。また、図4の縦軸であるリングセンサ21の出力は、送信センサ21Aにより励磁されてコイン内に発生した渦電流によりコインを透過して受信センサ21Bに到達した磁束の量を示している。この図4から明らかなように、送信センサ21Aの中心と受信センサ21Bの中心とが同一軸線上に位置している場合(横軸0の場合)、実線で示すバイメタルコインBC1と破線で示すリング部R1のみのものとの出力が異なっている。これは、リングセンサ21が上表層部S1、下表層部S1およびコア部C1から発する磁束の影響を受けているためである。これに対してリング受信センサ21Bの位置が+方向に所定値以上ずれると、バイメタルコインBC1の磁気特性とリング部R1のみのものの磁気特性とが一致することがわかる。つまり、リングセンサ21の受信センサ21Bを、送信センサ21Aよりもコア部C1とは反対側に配置した方が良いことがわかる。なお、受信センサ21Bの最適位置は、各センサの形状とコインの位置に対する送信センサ21Aの配置と相関があるため、それぞれの形状と配置における最適位置を選ぶことになる。
【0032】
なお、以上においては、バイメタルコインBC1を片寄せ搬送しつつ識別を行う場合を例にとり説明したが、左右一対の搬送ガイド17間で移動可能としても良い。この場合には、図5に示すように、リングセンサ21を左右対称に一対設けて相補型センサとし、左右のリングセンサ21の出力を加算すれば、リング部R1の磁気特性を安定して得ることができる。
【0033】
また、バイメタルコインBC1の直径を検出する直径センサ、バイメタルコインBC1の少なくとも表裏いずれか一方の画像を検出する画像センサ、バイメタルコインBC1の外周面のギザ等の刻印を検出する刻印センサ等を組み合わせても良い。
【0034】
加えて、図1(b)に示すように、リング部R2の内側にコア部C2のみが設けられたバイメタルコインBC2の識別を行う場合には、上記したコアセンサ22にコア上表層センサ22Bおよびコア下表層センサ22Cが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態の硬貨識別装置で識別可能な二種類のバイメタルコインを示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の硬貨識別装置を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の硬貨識別装置を示す制御系ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態の硬貨識別装置における受信センサの位置に対するリングセンサの出力を示す特性線図である。
【図5】本発明の一実施形態の硬貨識別装置の変形例を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
【0036】
11 硬貨識別装置
15 搬送部
21 リングセンサ
21A 送信センサ
21B 受信センサ
22 コアセンサ
BC1,BC2 バイメタルコイン
C1,C2 コア部
R1,R2 リング部
S1 表層部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング部の内側に該リング部とは異なる材質のコア部が設けられたバイメタルコインの識別を行う硬貨識別装置であって、
前記バイメタルコインを搬送する搬送部と、
該搬送部で搬送される前記バイメタルコインのうち前記リング部のみが通過する位置に配置されて磁気特性を検出するリングセンサと、
前記搬送部で搬送される前記バイメタルコインのうち前記コア部が通過する位置に配置されて磁気特性を検出するコアセンサと、
を有することを特徴とする硬貨識別装置。
【請求項2】
前記リングセンサの送信センサが前記リング部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別装置。
【請求項3】
前記リングセンサの送信センサがポットコア型センサであることを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨識別装置。
【請求項4】
前記リングセンサの送信センサを、前記搬送部の搬送方向に直交する方向における前記リング部の片側部分の中間部が通過する位置に配置し、
前記リングセンサの受信センサを、前記搬送方向に直交する方向における前記送信センサよりも前記コア部とは反対側に配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬貨識別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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