説明

磁気式近接スイッチ方式と磁気式近接スイッチ制御方式

【課題】ディスポーザのON/OFFスイッチを各家庭の水回は雑菌汚染などの心配がなく衛生的でしかも感電等電気災害事故を排除できるので防水安全性能の高い人に優しい電気制御システムを提供する。
【解決手段】シンクの縁上部周りのステンレ板45の裏側面に取り付け固定した磁気式近接スイッチ55とマグネット付き台15とを組み合わせた磁気式近接スイッチ方式1のディスポーザ用ON/OFFスイッチにより、防水安全性能を高めることができ、また、前記磁気式近接スイッチ方式の電気制御システムを利用してモータ駆動中は同時に難聴の方や盲人の方に点灯や光点滅表示また音量で知らせる仕組みとした。その点灯や光点滅表示の仕組みは、透過性の材質で造られたディスポーザの生ゴミ投入口部や粉砕室の外部からLEDで点灯また光点滅表示をすることで生ゴミ投入口から見え、確認できるように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生ゴミを粉砕処理するディスポーザの運転/停止用ON/OFFスイッチとして、防水安全性能を重視する水回りに使用する磁気式近接スイッチ方式と制御用リレーとで構成した電気制御システムの磁気式近接スイッチ制御方式に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、居住者の多くが安全、安心また健康で快適な居住空間の提供を望み住宅等建物の付帯設備もかなり充実してきている。
その中で、米国など海外で普及している生ゴミを粉砕処理するディスポーザも日本国内で普及が進み始めている。
【0003】
そこで、日本国内でのディスポーザの駆動方法に関して調査したところ、運転/停止用ON/OFFスイッチの多くがディスポーザの蓋を利用する磁気式の近接スイッチ方式であったが、他一部は100V電源から運転/停止用ON/OFFスイッチを通じて直接ディスポーザを駆動させる米国など海外の方式であった。
しかし、これらはON/OFFスイッチに100V電圧と多くの電流が流れ危険であり、電気安全面からも水回りの感電等電気災害事故を排除するために防水安全性能を高める必要があることに着目した。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−197078号 公報
【特許文献2】特許3163038号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の技術背景で述べた従来方式では、100V電源から運転/停止用ON/OFFスイッチを通じて直接ディスポーザを駆動させる米国など海外の方式なのでON/OFFスイッチに100V電圧と多くの電流(モータの駆動時は突入電流として定格電流の略3倍の電流)が流れ危険であり、電気安全面からも水回りの感電等電気災害事故を排除するために防水安全性能を高める必要性があった。
【0006】
本発明は、各家庭の水回は雑菌汚染の心配が少なく衛生的でしかも感電等電気災害事故を排除できる防水安全性能の高い磁気式近接スイッチ方式と制御用リレーとで構成した磁気式近接スイッチ制御方式を普及させることで、一般家庭でも安心して簡単容易に使用できる生ゴミを粉砕処理するディスポーザのON/OFFスイッチの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため本発明は以下の技術的手段を講じた。
第1に、近接スイッチとマグネットが仕切り板を挟んで配置される磁気式近接スイッチのマグネットを取り付け固定されているマグネット付き台について、
前記マグネット付き台は小さな力で押すと変形可能な成型品で、
前記マグネット付き台を押すとマグネットが前記近接スイッチに近づき、
前記マグネット付き台を押すのを解除すると押す前の元の形状に戻りマグネットが離れることで入り切り可能な磁気式近接スイッチ方式とすることで、水回りの衛生面の向上と感電等電気災害事故を排除できる。
【0008】
第2に、マグネット付き台は弾性部材で造られていて、
前記マグネット付き台の形状は略三角錐形状または略ドーム形状で、その内側は空洞となっていて、
前記マグネット付き台の表側中央上部にあるマグネット固定部位の溝部にはマグネットが嵌め込まれていて、
前記マグネット付き台の表側中央上部を押すと前記マグネットが磁気式近接スイッチに近づき、
前記マグネット付き台を押すのを解除すると前記空洞部内に空気が流入可能なマグネット付き台形状、または前記マグネット付き台の台座形状である磁気式近接スイッチ方式とすることで、小さな力で押すことができそして簡単に元の形状に復元させることができる。
【0009】
第3に、マグネット付き台が押す前の形状に戻る時間を利用したタイマーの仕組みであって、
前記マグネット付き台を押すと空洞部内の空気が放出され押すのを解除すると吸盤のように吸い付くが、前記マグネット付き台の頂点部位の近傍に開けた極小孔から空気を吸い込みマグネット付き台が徐々に復元する時間を利用したタイマーの仕組み、
または、マグネット付き台の内側内面形状を凸または、凹に加工した形状、
または、前記台座にスリットを開けるか、または台座表面形状を凸または凹に加工して空気の吸い込み時間をタイマーに利用することで磁気式近接スイッチ方式を簡易タイマーとして応用できる。
【0010】
第4に、防水安全性能を重視する水回で、生ゴミを粉砕処理するディスポーザの運転/停止用ON/OFFスイッチとして使用する磁気式近接スイッチ方式と制御用リレーとで構成した電気制御システムを利用して、モータ駆動中は同時に難聴の方や盲人の方に点灯や光点滅表示また音量で知らせる仕組みであって、
透過性の材質で造られたディスポーザの生ゴミ投入口部や粉砕室の外部から点灯また光点滅表示をすることで生ゴミ投入口から見え確認できるディスポーザと磁気式近接スイッチ制御方式とすることにより、水回りの衛生面の向上また感電等電気災害事故を排除ができる人に優しい電気制御システムの提供ができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、水回りの衛生面の向上また感電等電気災害事故を排除ができる人に優しい商品の提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態で示す略三角錐形状のマグネット付き台と台座の断面図
【図2】同マグネット付き台と台座を真上から見た平面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
【実施例1】
【0014】
図1、磁気式近接スイッチ方式1は、略三角錐形状のマグネット付き台15とその台座35で、その中心線断面図である。
キッチンのワークトップ95より若干低くなったシンクの縁上部周りのステンレ板45の裏側面には磁気式近接スイッチ55を取り付け固定している。
【0015】
一般に売られてる吸盤と前記吸盤用の接着剤付き樹脂性円盤板を利用し、前記吸盤にはリング型のマグネット25を押し部12の下の溝部13に嵌め込みマグネット付き台15とする。そして、前記樹脂性円盤板を中心部近くまで細くスリット77の形状に切り取って台座35としステンレ板45の表面に貼りつけている。
このマグネット付き台15を指で押すとマグネット付き台15と台座35との接面周囲11から空気が放出され簡単に潰れ、マグネット25が磁気式近接スイッチ55に近づくことで磁気式近接スイッチ55が入り、また押すのを止め解除するとスリット77からマグネット付き台15の空洞部67に空気が吸い込まれるためマグネット付き台15は押す前の元の形状に戻りマグネット25が離れることで切れる磁気式近接スイッチ方式1である。
【0016】
図2、磁気式近接スイッチ方式1は、略三角錐形状のマグネット付き台15とその台座35で、その平面図である。
樹脂性円盤板を中心部近くまで細くスリット77の形状に切り取った台座35のスリット77の切り取り幅を調整することで、マグネット付き台15の空洞部67に空気が吸い込まれマグネット付き台15が押す前の元の形状に戻る時間を調整できるので簡易タイマーとして利用できる。
したがって、スリット77の幅を極細にすればするほどタイマーの時間が長くできる。
【0017】
他に、マグネット付き台15の空洞部67に空気が吸い込まれマグネット付き台15が押す前の元の形状に戻る時間を調整でき簡易タイマーとして利用するやり方には次の別な方法がある。
例えばA、マグネット付き台15の溝部13の近傍に極小孔を開ける。
例えばB、マグネット付き台15の内側内面形状を凸または、凹に加工する。
例えばC、台座35の表面形状を凸または凹に加工する。
尚、マグネット付き台15の空洞部に空気を吸い込ませる方法、例えばA〜例えばCは、上記に記載の実施例1のスリット77の方法と略同様で同一であり詳細説明は省略する。
【実施例2】
【0018】
生ゴミを粉砕処理するディスポーザの運転/停止用ON/OFFスイッチの蓋方式とは別方式についてその具体的な方法を実施例2で説明する。
別方式は、実施例1のシンクの縁上部周りのステンレ板45の裏側面に取り付け固定した磁気式近接スイッチ55とマグネット付き台15とを組み合わせた磁気式近接スイッチ方式1のディスポーザ用ON/OFFスイッチである。
この磁気式近接スイッチ方式1と制御用リレーとで構成する磁気式近接スイッチ制御方式の電気制御システムをディスポーザの運転また停止用に利用している。
ディスポーザのON/OFFスイッチに利用する磁気式近接スイッチ制御方式の電気制御システムは防水安全性能を重視する水回に使用すると有効性を発揮する。
【0019】
前記磁気式近接スイッチ制御方式の電気制御システムを利用してモータ駆動中は同時に難聴の方や盲人の方に点灯や光点滅表示また音量で知らせる仕組みとした。
その点灯や光点滅表示の仕組みは、透過性の材質で造られたディスポーザの生ゴミ投入口部や粉砕室の外部からLEDで点灯また光点滅表示をすることで生ゴミ投入口から見え確認できるようになっている。
【0020】
このように、ディスポーザと磁気式近接スイッチ制御方式との組み合わせであれば、各家庭の水回は雑菌汚染などの心配がなく衛生的でしかも感電等電気災害事故を排除できるので防水安全性能の高い人に優しい電気制御システムにすることができる。
その防水安全性能を高める手段として、磁気式近接スイッチ制御方式を採用することで、磁気式近接スイッチ55を通じて略20mAの小さな電流を電気回路に流すだけで制御用リレー内の電気磁石を動かし制御用リレーの接点が入り、100V電源から前記接点を通じて電気がモータに流れ回転する仕組みなので感電等電気災害事故の起こらない人に優しい電気制御システムとなっている。
【0021】
したがって、技術背景で述べた米国など海外の従来方式では、100V電源から運転/停止用ON/OFFスイッチを通じて直接ディスポーザを駆動させるのでON/OFFスイッチに100V電圧と多くの電流(モータの駆動時は突入電流として定格電流の略3倍の電流)が流れ危険であり電気安全面からも水回りの感電等電気災害事故を排除し防水安全性能を高める必要性があるとした課題に対して、この磁気式磁気式近接スイッチ方式1と制御用リレーとで構成した磁気式近接スイッチ制御方式の電気制御システムを利用することで問題解決が図れる。
【産業上の利用の可能性】
【0022】
この磁気式近接スイッチ方式1と制御用リレーとで構成した磁気式近接スイッチ制御方式による電気制御システムは、安価な防爆用スイッチとして利用が可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 磁気式近接スイッチ方式
11 接面周囲
12 押し部
13 溝部
15 マグネット付き台
25 マグネット
35 台座
45 ステンレス板
55 磁気式近接スイッチ
67 空洞部
77 スリット
95 ワークトップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近接スイッチとマグネットが仕切り板を挟んで配置される磁気式近接スイッチのマグネットを取り付け固定されているマグネット付き台について、
前記マグネット付き台は小さな力で押すと変形可能な成型品で、
前記マグネット付き台を押すとマグネットが前記近接スイッチに近づき、
前記マグネット付き台を押すのを解除すると押す前の元の形状に戻りマグネットが離れることで入り切り可能な磁気式近接スイッチ方式。
【請求項2】
マグネット付き台は弾性部材で造られていて、
前記マグネット付き台の形状は略三角錐形状または略ドーム形状で、その内側は空洞となっていて、
前記マグネット付き台の表側中央上部にあるマグネット固定部位の溝部にはマグネットが嵌め込まれていて、
前記マグネット付き台の表側中央上部を押すと前記マグネットが磁気式近接スイッチに近づき、
前記マグネット付き台を押すのを解除すると前記空洞部内に空気が流入可能なマグネット付き台形状、または前記マグネット付き台の台座形状であることをを特徴とする請求項1に記載の磁気式近接スイッチ方式。
【請求項3】
請求項1また請求項2に記載のマグネット付き台が押す前の形状に戻る時間を利用したタイマーの仕組みであって、
前記マグネット付き台を押すと空洞部内の空気が放出され押すのを解除すると吸盤のように吸い付くが、前記マグネット付き台の頂点部位の近傍に開けた極小孔から空気を吸い込みマグネット付き台が徐々に復元する時間を利用したタイマーの仕組み、
または、マグネット付き台の内側内面形状を凸または、凹に加工した形状、
または、前記台座にスリットを開けるか、または台座表面形状を凸または凹に加工して空気の吸い込み時間を簡易タイマーに利用したことを特徴とする請求項1また請求項2に記載の磁気式近接スイッチ方式。
【請求項4】
防水安全性能を重視する水回で、生ゴミを粉砕処理するディスポーザの運転/停止用ON/OFFスイッチとして使用する磁気式近接スイッチ方式と制御用リレーとで構成した電気制御システムを利用して、モータ駆動中は同時に難聴の方や盲人の方に点灯や光点滅表示また音量で知らせる仕組みであって、
透過性の材質で造られたディスポーザの生ゴミ投入口部や粉砕室の外部から点灯また光点滅表示をすることで生ゴミ投入口から見え確認できるようにしたことを特徴としたディスポーザと磁気式近接スイッチ制御方式。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−194392(P2011−194392A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88996(P2010−88996)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(501120889)
【Fターム(参考)】