説明

磁石が取り外し可能に取り付けられた製品容器

製品(20)を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、支持面(13)に磁力で取り付けられるように形成された製品容器(10)を提供する。本製品容器(10)は、製品を収容し、製品を供給するように形成された包囲体(12)を含む。アクセス開口部(14)が、包囲体の少なくとも一つの側部に形成されている。アクセス開口部は、製品を包囲体から取り出すことができるように製品へのアクセスを提供する形態を備えている。磁石(16)が、包囲体に再使用可能に取り付けられており、包囲体を支持面に磁力で取り付けるように形成されている。磁石には、製品に関する情報を伝える表示が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、製品を収容し供給するための容器に関する。本発明は、特に、容器を支持面に磁力で取り付けることができるように磁石が取り付けられた製品供給容器に関する。
【背景技術】
【0002】
製品を製造販売する者は、しばしば、彼らの製品の販売を促進する最良の方法は何かという問題と直面する。多年に亘って使用されてきた一般的に知られる従来の広告方法及び販売促進方法には、印刷物による広告、ラジオやテレビによる広告、売り場での広告、等が含まれる。しかしながら、このような方法は、特定の地理的領域、特定の人口群、及び利用可能な特定の媒体に限定されるという欠点があることがわかっている。このような方法は、更に、費用が掛かり過ぎて投機的であることがわかっており、一般的には、販売前の消費者の活動に限定され、特定の製品を消費者の家庭で使用するために購入したいと消費者に思わせようと努めている。
【0003】
従来の販売促進方法は、少なくとも部分的には効果的であるということがわかっているが、このような方法は、製品が消費者の家庭に持ち込まれた後では販売促進価値を失ってしまうと考えられる。例えば、購入された多くの製品は、家庭の棚や戸棚に置かれ、消費者は時間が経つにつれてほとんど忘れてしまう。こうした種類の商品は、消費者の心に残る製品ほどには、消費され、後に再購入されることは少ない。更に、或る製品が販売され、消費者によって消費され終えた後、消費者は、追加の販売促進材料を目にしない限り、その製品を更に購入しようとは思わないであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製品と一体化され、消費者が製品を消費し終えた後に消費者の家庭に残る、製品を販売促進するためのシステム及び方法を開発するのが有利であると考えられてきた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、製品を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、支持面に磁力で取り付けられるように形成された製品容器を提供する。本容器は、製品を収容し、且つ、製品を供給するように形成された包囲体を含む。製品を包囲体から取り出すことができるように製品へのアクセスを提供するアクセス開口部が、包囲体の少なくとも一つの側部に形成されていることができる。磁石が、包囲体に再使用可能に取り付けられていることができ、包囲体を支持面に磁力で取り付けるように形成されることができる。磁石には、製品に関する情報を伝える表示を設けることができる。
【0006】
本発明の別の特徴によれば、製品を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、支持面に磁力で取り付けられるように形成された製品容器が提供される。この容器は、製品を収容し、且つ、製品を供給するように形成された包囲体を含むことができる。アクセス開口部が、包囲体の少なくとも一つの側部に形成されることができ、磁石が包囲体に再使用可能に取り付けられることができる。磁石は、i)磁石が包囲体に磁力以外で取り付けられていると共に包囲体を支持面に磁力で取り付ける支持形態と、ii)磁石が包囲体から取り外され、支持面に、包囲体なしで、包囲体とは独立した装飾的磁石として磁力で取り付けられる装飾形態との少なくとも二つの形態を備えることができる。
【0007】
本発明の別の特徴によれば、容器に収容された製品を販売促進するための方法であって、容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、製品に関する情報を伝える表示が設けられている磁石によって、容器を支持面に磁力で取り付ける工程と、容器の使用後に容器を支持面から取り外す工程と、磁石を容器から取り外す工程と、磁石を支持面に容器とは独立して磁力で取り付け、製品に関する情報を伝える表示を表示することにより、製品を容器なしで販売促進する工程とを含む、方法が提供される。
【0008】
本方法は、更に、第2容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、第2製品に関する情報を伝える表示が設けられている第2磁石によって、第2容器を支持面に磁力で取り付ける工程と、第2容器の使用後に第2容器を支持面から取り外す工程と、第2磁石を第2容器から取り外す工程と、第2磁石を支持面に第2容器とは独立して磁力で取り付け、製品に関する情報を伝える第2表示を表示することにより、第2製品を第2容器なしで販売促進する工程とを含む。
【0009】
本発明の別の特徴によれば、製品の販売促進を行うための方法であって、製品を容器内に配置する工程であって、容器は、この容器内の製品へのアクセスを提供するように、容器の少なくとも一つの側部にアクセス開口部を備えている、工程と、容器を支持面に磁力で取り付けることができるように、容器に磁石を再使用可能に取り付ける工程とを含み、磁石には、製品に関する情報を伝える表示が設けられており、磁石は、i)磁石が容器に磁力以外で取り付けられていると共に容器を支持面に磁力で取り付ける支持形態と、ii)磁石が容器から取り外され、支持面に容器なしで容器とは独立した装飾的磁石として磁力で取り付けられる装飾形態との少なくとも二つの形態を有する、方法が提供される。
【0010】
本発明のこの他の特徴及び利点は、本発明の特徴を例示する添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
次に、図示の例示の実施形態を参照し、特定の用語を使用して説明する。それにも拘わらず、本発明はこれによってその範囲を限定されるものではないということは理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1及び図2において全体に参照番号10が付してあるように、本発明の一つの例示の実施形態では、製品容器が提供される。この容器は、製品(図2に参照番号20で示す)を支持面(図2に参照番号13で示す)と隣接した位置で収容し供給(dispense)するため、支持面に磁力で取り付けられるように形成されることができる。容器は、製品を収容し、製品をその中から供給するように形成できる包囲体12を含むことができる。包囲体の少なくとも一つの側部にアクセス開口部14を形成することができる。アクセス開口部は、個々の人が製品を包囲体から取り出すことができるように、製品へのアクセスを提供するように形成されることができる。磁石16は、包囲体又は容器の様々な位置に再使用可能に取り付けられることができ、包囲体を支持面に磁力で取り付けるように形成されることができる。磁石は、製品に関する情報を伝える表示(例示の目的で図1に参照番号18で概略に示す)を備えることができる。
【0012】
容器10は、様々な製品20を収容及び供給するために使用することができ、様々な種類及び形態の表示18が設けられた磁石16が再使用可能に取り付けられていてよい。本明細書中で使用するように、「表示(indicia)」という用語は、様々な方法で表示される情報に関するものであると理解されるべきである。こうした情報には、文字(textual)情報、(pictorial)情報、商標、ロゴ、図、アートワーク、詩文、成句、熟語、等が含まれる。本発明の一つの特徴では、表示は、容器内に収容された製品に関し、例えば容器内に収容された製品の種類、製品の製造者又は卸売業者、製品の称賛される特徴、製品と関連した健康に関する寄与、当該製品に関する歴史、製品の香り又は配合、等を伝えるものである。表示は、更に、例えば随意の詩文セレクション、有名なアートワーク、歴史的事物、等の製品と関連しない情報を伝えてもよい。
【0013】
限定されないけれども、本発明は、容器10に再使用可能に取り付けられた、該容器に収容された製品20の販売促進に使用される磁石16を提供することができる。例えば、製品は、水に加えることにより飲料を形成できる飲料濃縮物の個々のパッケージを含んでいてもよい。容器は、消費者が購入し、例えば、消費者の台所に飲料があることを消費者に思い出させるために消費者の冷蔵庫に取り付けられていてもよい。製品容器に再使用可能に取り付けられた磁石には、容器が、例えば図1及び図2に示す実施形態によって示すように、支持面(この場合には冷蔵庫のドア)に磁力で取り付けられたとき、容器上に見える表示を設けることができる。
【0014】
上述したように、支持面13は、例えば、消費者の住居の中央の位置から製品を表示し販売促進するのに使用できる、消費者の冷蔵庫の金属製のドアであってよい。更に、支持面は、容器を磁力で取り付けることができる様々な表面であってもよい。適当な表面の例には、薬品棚や屋内又は屋外のドア等が含まれる。所望の支持面が強磁性体でなく、例えばガラス製のドア又は窓である場合には、容器を支持面に磁力で取り付けることができるように、金属又は他の強磁性体のシートを支持面に、又は支持面に隣接した位置に取り付けてもよい。かくして、本発明の支持面は、金属製であってもよく、部分的に金属製であってもよく、強磁性体であってもよく、部分的に強磁性体であってもよい。
【0015】
図1及び図2に示す実施形態では、磁石16は、磁石を容器から再使用可能に取り外すことができるような方法で、容器10の一部と一体化されている。このようにして、製品20が消費されて容器からなくなった後(又は容器内に残っている製品の量に係わりなく、消費者が容器を冷蔵庫の支持面13から取り外そうと望んだ後)、磁石を容器から取り外し、図4A、図4B、及び図4Cの例に示すように、容器から独立して支持面に磁力で取り付けることができる。磁石は、容器から取り外された後も表示を有しているため、磁石を、製品に関する情報を伝える表示を見せるために使用することができ、容器がなくても製品の販売を促進することができる。このようにして、取り外し可能な磁石は、容器が廃棄された後でも、販売促進を続行し、例えば、消費者が製品を補充しなければならないことを思い出させるものとして役立つ。
【0016】
本発明は、容器を支持面に磁力で取り付けることができる方法を提供すると共に、装飾的目的、販売促進の目的、又は広告の目的で役立つ表示が設けられた磁石を提供するということは理解されよう。例えば、容器を支持面に磁力で取り付けることができる方法を提供することに加え、再使用可能に取り付けられた磁石は、関連した製品容器に取り付けられた他の磁石と関連した表示を有していてもよい。本発明のこの特徴では、一連の「収集(collectable) 」磁石を関連した製品及び製品容器に割り当て、全ての種類の製品を購入することによって特定のシリーズの全ての磁石を集める又は得る機会を消費者に提供してもよい。収集磁石は、従来の磁石がしばしば台所で使用されるように使用されて良い。即ち、メモ、写真、子供の絵、等を冷蔵庫のドアの前側等の支持面に取り付けるために使用されてよい。
【0017】
図2A及び図2Bは、本発明による容器の別の実施形態10a、10bを夫々示す。これらの実施形態では、磁石16は容器の様々な位置に配置される。本発明のこれらの特徴(並びに図1に示す特徴)では、容器は、表示板22を含んでいてもよい。この表示板は、包囲体12に取り付けられていてもよいし、包囲体から延びていてもよい。表示板は、例えば容器の中身、収容された製品の量、製品の種類、又は配合、等の製品に関する情報(図示せず)を含んでいてもよい。図2Aに示す本発明の実施形態では、再使用可能に取り付けられた磁石16は、表示板の前側22a(包囲体12に関して)に配置されている。この特徴では、磁石が容器に取り付けられたままであるとき、及び容器が支持面(図2で参照番号13で示す)に取り付けられているときに、磁石、ひいては表示18を、容器の前側から見ることができる。
【0018】
図2Bに示す実施形態では、磁石16は、表示板22の後側22b(包囲体12に関して)に配置されている。本発明のこの特徴では、磁石(ひいては磁石に設けられた表示)は、容器10bが磁石で支持面13に取り付けられたときに見えてもよいし見えなくてもよい。更に、磁石は、容器又は包囲体内に配置されていてもよい(即ち見えないようにパッケージ内に隠されていてもよい)。しかしながら、図2A及び図2Bのいずれの実施形態でも、磁石16に設けられた表示18は、磁石が容器から再使用可能に取り外された後、磁石を支持面に独立して取り付けたときに見ることができる。図1に示す表示18は、磁石の前側に配置されているけれども、表示は、磁石の前側及び後側を含む磁石の様々な側部に配置してもよいということは理解されるべきである。表示は磁石の一方の側部だけに設けられていてもよく、又は磁石を支持面に取り付けたときにいずれの側が露呈されても見ることができるように磁石の少なくとも二つの側部に設けられていてもよい。
【0019】
本明細書中で使用されているように、「再使用可能に」取り付けられたという用語は、磁石と容器との間の関係に関するものであると理解されるべきであり、その関係とは、磁石と容器とを互いに取り付けたとき、磁石を容器上に保持するのに十分に強固であるが、磁石を容器から取り外し、容器とは独立して支持面上で使用できるのに十分に一時的である結合が磁石と容器の間に存在する、というものである。磁石を容器に再使用可能に取り付けることができる取り付け方法の例には、当業者が思いつくように、熱硬化性接着剤、「除去可能な接着剤」等が含まれるが、これらに限定されない。容器に「再使用可能に」取り付けられた磁石は、容器又は磁石のいずれにも大きな構造的損傷を及ぼしたり美観を損なったりすることなく、容器から取り外すことができる。
【0020】
本発明による再使用可能に取り付けられた磁石16は、様々な材料から、様々な形状に形成できる。これらの磁石は、大きな損傷を生じることなく製品容器とともに曲げることができるように、比較的軟質で柔軟な材料から形成されていてもよい。また、これらの磁石は、比較的剛性の材料から形成されていてもよい。このような材料は、比較的重い容器を支持面にしっかりと取り付けるため、磁力が強い磁石を提供できる。更に、本発明の図示の実施形態は磁石を一つしか備えていないけれども、容器と支持面との間に十分に強固な磁力結合を確保するために、製造者又は包装者が総合的な保持強度を特別に定めることができるように複数の磁石を使用してもよい。
【0021】
磁石の形状は、様々な形態をとることができる。本発明の一つの特徴では、磁石は、美観に更に優れた外観を提供するため、装飾的形状を備えている。磁石の装飾的形状には、ロゴ、植物、動物、植物の一部、動物の一部、茶葉、曲線で閉じられた形状、及びこの他の様々な美観に更に優れた形状が含まれるが、これらの形状に限定されない。図4A、図4B、及び図4Cは、磁石で形成できる様々な装飾的形状を、これらの磁石の各々が下側の支持面13の一部に取り付けられた状態で示す。
【0022】
磁石16が再使用可能に取り付けられた本発明による容器10は、様々な製品と関連して使用できる。本発明の一つの特徴では、製品は、茶及び/又はサプリメント茶を含んでいてもよい。茶は、お湯又は冷水に加えることにより液体茶製品を形成する「即席」配合で提供されてもよい。更に、容器に収容された製品は、ダイエットサプリメント、医薬品、栄養剤(nutraceuticals)、薬品、化粧品、紙製品、食品、スナック、等の様々な追加の形態をとってもよい。
【0023】
図3及び図3A(図3Aは、図3のA−A線に沿った断面図である)に詳細に示す本発明の一つの特徴では、包囲体12は、個々の円筒形パッケージ(packet)21内に包装された製品を含んでもよい。これらのパッケージは、各々、包囲体内に収容される。本発明のこの特徴では、一対の保持縁28をアクセス開口部14の両側に形成できる。各パッケージの端部21aは、これらのパッケージを包囲体内に保持するため、一対の保持縁によって支持される。かくして、例えばフラップ14aを開口部から分離することによってアクセス開口部14を形成した後、製品のパッケージは、保持縁によって包囲体内に保持される。製品のパッケージの一つを供給することが望ましい場合には、消費者は、パッケージを指で掴んで開口部から、保持縁を越えて引き出すだけでよい。このようにして、一つ又は複数のパッケージを供給することが望まれる時まで、パッケージを包囲体内に保持できる。
【0024】
アクセス開口部14は、主に包囲体12の前側12aに形成されたものとして図3に
示してあるが、開口部は容器の周囲の様々な位置に、即ち容器の頂部近く、容器の底部、又は側部等に形成してもよいということは理解されるべきである。更に、複数のアクセス開口部を容器に形成してよく、容器の寸法に対して様々な水平方向位置及び垂直方向位置に配置することができる。本発明の別の特徴(図示せず)では、包囲体の下側12b及び前側12aにアクセス開口部を形成する。本発明のこの特徴においても、図3及び図3Aに図示すると共にこれに関して説明した実施形態と同様に、製品を容器内に保持するのを補助するため、保持縁を使用してよい。アクセス開口部は、当業者に知られる様々な方法で容器に形成されてもよく、アクセス開口部を一時的に閉鎖するための手段を備えていてもよい。アクセス開口部を一時的に閉鎖するための手段には、例えば、容器に形成されたスロットに嵌まる、アクセスフラップ14aに形成された特大タブが含まれる。
【0025】
容器に収容された製品は、容器内に様々な方法で配置できる。上述したように、本発明の一つの特徴では、製品は、円筒形形状に形成することのできる個々のパッケージ内に包装される。円筒形パッケージは、容器内に垂直配向で配置されていてもよく、水平配向で配置されていてもよく、傾斜した配向で配置されていてもよい。更に、これらのパッケージは、矩形形態やシート形態等に形成されていてもよく、これらの各々は、容器内で様々な方法で配向されていてよい。更に、複数の種類又は配合の製品が単一の容器内に収容されていてもよい。本発明のこの特徴では、二つ以上の隔室を容器内に形成してもよい。各隔室は、異なる種類又は配合の製品を収容でき、供給できる。例えば、容器内に三つの隔室を形成し、各隔室が異なるフレーバーの飲料を供給してもよい。更に、種類の異なる医薬品を容器内の異なる隔室の各々に入れ、ここから供給してもよい。
【0026】
容器10及び/又は包囲体12は、様々な材料で形成できる。本発明の一つの特徴では、容器及び/又は包囲体は、板紙製の箱材から形成されていてもよい。厚紙、金属、様々な形状の紙製品、及びポリマー等の他の材料を使用して容器及び/又は包囲体を形成してもよい。容器又は包囲体の大きさ及び形状は、当業者には分かるように、円筒形、矩形、正方形、等の様々な形状をとってもよいと考えられる。
【0027】
本願中に図示し且つ説明した個々の容器に加え、本発明は、更に、磁石が各々に再使用可能に取り付けられた複数の容器を提供できる。各磁石は、他の磁石と様々な態様で異なっていてもよい。本発明の一つの特徴では、各磁石は、設けられた表示及び磁石が形成する装飾的形状のうちの少なくとも一つについて、他の磁石と異なっていてもよい。本発明のこの特徴は、上述したような、収集磁石が提供され、消費者が、様々な型の磁石の各々を様々な関連した容器から、装飾及び/又は娯楽を目的として集めることができる実施形態に適用できる。
【0028】
本発明の一つの特徴では、包囲体に再使用可能に取り付けられた磁石は、少なくとも二つの形態を備えることができる。こうした形態には、磁石16が磁力以外によって容器10に取り付けられており、容器を支持面13に磁力で取り付ける、図2に示す支持形態が含まれる。磁石は、図4A、図4B、及び図4Cに示す、第2の、装飾的又は販売促進形態を備えていてもよい。この形態では、磁石16を包囲体から取り外し、包囲体から独立して、装飾的又は販売促進磁石として包囲体なしで磁力によって支持面13に取り付ける。この態様では、消費者は、磁石を容器から取り外した後、メモ、写真、チケット、アートワーク等を支持面に取り付けることを含む様々な目的で磁石を使用できる。
【0029】
上述した本発明の構造的要素に加え、本発明は、更に、容器に収容された製品を販売促進するための方法であって、容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、製品に関する情報を伝える表示が設けられた磁石によって、容器を支持面に磁力で取り付ける工程と、容器の使用後に容器を支持面から取り外す工程と、磁石を容器から取り外す工程と、磁石を支持面に容器とは独立して磁力で取り付け、製品に関する情報を伝える表示を表示し、製品を容器なしで販売促進する工程とを含む、方法を提供する。
【0030】
本方法は、更に、製品の個々のパッケージを容器から取り出し、製品を消費する工程を含んでいてもよい。
本方法は、更に、第2容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、第2製品に関する情報を伝える第2表示が設けられている第2磁石によって、第2容器を支持面に磁力で取り付ける工程と、第2容器の使用後に第2容器を支持面から取り外す工程と、第2磁石を第2容器から取り外す工程と、第2磁石を支持面に第2容器とは独立して磁力で取り付け、第2製品に関する情報を伝える第2表示を表示することにより、第2製品を第2容器なしで販売促進する工程とを含んでいてもよい。
【0031】
本発明は、更に、製品を販売促進する方法であって、容器内に製品を配置する工程であって、容器は、その中の製品に対するアクセスを提供するため、少なくとも一つの側部にアクセス開口部を備えている、工程と、容器を支持面に磁力で取り付けることができるように、製品に関する情報を伝える表示が設けられている磁石を容器に再使用可能に取り付ける工程とを含む、方法を提供する。磁石は、i)磁石が容器に磁力以外で取り付けられており、容器を支持面に磁力で取り付ける支持形態と、ii)磁石が容器から取り外され、支持面に容器なしで容器とは独立した装飾的磁石として磁力で取り付けられる装飾的形態との少なくとも二つの形態を有する。
【0032】
本方法は、更に、第2容器に再使用可能に取り付けられた、第2製品に関する情報を伝える第2表示が設けられている第2磁石を、支持面に磁力で取り付ける工程と、第2容器の使用後に第2容器を支持面から取り外す工程と、第2磁石を第2容器から取り外す工程と、第2磁石を支持面に第2容器とは独立して磁力で取り付け、製品に関する情報を伝える第2表示を表示することにより、第2製品を第2容器なしで販売促進する工程とを含む。
【0033】
以上の例は、本発明の原理を一つ又は複数の特定の用途で例示するものであるけれども、創意に富む能力を発揮しなくても、本発明の原理及び概念から逸脱することなく、実施形態の形状、使用、及び詳細における多くの変更を行うことができるということは当業者には明らかであろう。従って、特許請求の範囲に記載されていることを除き、本発明を限定しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】磁石が再使用可能に取り付けられた本発明の一実施形態による製品容器の正面図である。
【図2】支持面に取り付けられた図1の容器の、図1の右側から見た側面図である。
【図2A】本発明による容器の別の実施形態の側面図である。
【図2B】本発明による容器の更に別の実施形態の側面図である。
【図3】アクセス開口部を形成した図1の容器の正面図である。
【図3A】図3のA−A線に沿った本発明の一実施形態による容器及び製品パッケージの側断面図である。
【図4A】支持面の一区分に取り付けられた、本発明の一つの特徴による磁石の代表的な形状の図である。
【図4B】支持面の一区分に取り付けられた、本発明の別の特徴による磁石の代表的な形状の図である。
【図4C】支持面の一区分に取り付けられた、本発明の更に別の特徴による磁石の代表的な形状の図である。
【符号の説明】
【0035】
10 製品容器
12 包囲体
13 支持面
14 アクセス開口部
16 磁石
18 表示
20 製品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、前記支持面に磁力で取り付けられる製品容器であって、
前記製品を収容し、且つ、前記製品を供給するように形成された包囲体と、
前記包囲体の少なくとも一つの側部に形成されており、前記製品を前記包囲体から取り出すことができるように前記製品へのアクセスを提供するアクセス開口部と、
前記包囲体に再使用可能に取り付けられており、且つ、前記包囲体を前記支持面に磁力で取り付けるように形成された磁石とを含み、
前記磁石には、前記製品に関する情報を伝える表示が設けられている、製品容器。
【請求項2】
製品を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、前記支持面に磁力で取り付けられる製品容器であって、
前記容器に再使用可能に取り付けられており、且つ、前記容器を前記支持面に磁力で取り付けるように形成されており、前記製品に関する情報を伝える表示が設けられている、磁石と、
前記製品を収容し、且つ、前記製品を供給するように形成された包囲体と、
前記包囲体の少なくとも一つの側部に形成されており、前記製品を前記包囲体から取り出すことができるように前記製品へのアクセスを提供するアクセス開口部とを含む、製品容器。
【請求項3】
請求項1に記載の製品容器において、更に、
前記包囲体から延びる表示板を含み、該表示板は、前記製品に関する情報を伝える、製品容器。
【請求項4】
請求項1に記載の製品容器において、
前記磁石は装飾的形状を備えている、製品容器。
【請求項5】
請求項4に記載の製品容器において、
前記装飾的形状は、ロゴ、植物、動物、植物の一部、動物の一部、茶葉、曲線で閉じられた形状からなる群から選択された形状である、製品容器。
【請求項6】
請求項4に記載の製品容器において、更に、
前記包囲体に取り外し可能に取り付けられた複数の磁石を含み、前記磁石のうちの少なくとも一つが装飾的形状を備えている、製品容器。
【請求項7】
請求項1に記載の製品容器において、更に、茶が含まれる製品を含む、製品容器。
【請求項8】
請求項7に記載の製品容器において、
前記茶には即席茶が含まれる、製品容器。
【請求項9】
請求項1に記載の製品容器において、更に、
前記包囲体に収容された個々の円筒形パッケージ内に包装された製品と、
前記アクセス開口部の両側に形成された一対の保持縁とを含み、
前記円筒形パッケージの端部は、前記パッケージを前記包囲体内に保持するように前記一対の保持縁によって支持される、製品容器。
【請求項10】
請求項1に記載の製品容器において、更に、
複数の容器を含み、
前記容器の各々には、磁石が再使用可能に取り付けられており、
前記磁石の各々は、設けられた表示、及び磁石が形成する装飾的形状のうちの少なくとも一つにおいて他の磁石と異なっている、製品容器。
【請求項11】
請求項1に記載の製品容器において、
前記アクセス開口部は、前記製品を前記容器の前下隅部から取り出すことができるように、前記容器の前側及び下側に形成されている、製品容器。
【請求項12】
請求項1に記載の製品容器において、
前記磁石には、前記磁石の少なくとも二つの側部に表示が設けられている、製品容器。
【請求項13】
請求項1に記載の製品容器において、
前記包囲体は、板紙製の箱を含む、製品容器。
【請求項14】
製品を支持面と隣接した位置で収容し供給するように、前記支持面に磁力で取り付けられる製品容器であって、
前記製品を収容し、且つ、前記製品を供給するように形成された包囲体と、
前記包囲体の少なくとも一つの側部に形成されたアクセス開口部と、
前記包囲体に再使用可能に取り付けられた磁石とを有し、該磁石は、
i)前記磁石が、前記包囲体に磁力以外で取り付けられていると共に前記包囲体を前記支持面に磁力で取り付ける支持形態と、
ii)前記磁石が前記包囲体から取り外され、前記支持面に、前記包囲体なしで、前記包囲体とは独立した装飾的磁石として磁力で取り付けられる装飾形態と、の少なくとも二つの形態を有する、製品容器。
【請求項15】
請求項14に記載の製品容器において、更に、
前記包囲体から延びる表示板を含み、該表示板は、前記製品に関する情報を伝える、製品容器。
【請求項16】
請求項14に記載の製品容器において、
前記磁石は装飾的形状を備えている、製品容器。
【請求項17】
請求項16に記載の製品容器において、
前記装飾的形状は、ロゴ、植物、動物、植物の一部、動物の一部、茶葉、曲線で閉じられた形状からなる群から選択された形状である、製品容器。
【請求項18】
請求項14に記載の製品容器において、更に、茶が含まれる製品を含む、製品容器。
【請求項19】
請求項18に記載の製品容器において、
前記茶には即席茶が含まれる、製品容器。
【請求項20】
請求項14に記載の製品容器において、更に、
前記包囲体に収容された個々の円筒形パッケージ内に包装された製品と、
前記アクセス開口部の両側に形成された一対の保持縁とを含み、
前記円筒形パッケージの端部は、前記パッケージを前記包囲体内に保持するように前記一対の保持縁によって支持される、製品容器。
【請求項21】
請求項14に記載の製品容器において、更に、
複数の容器を含み、
前記容器の各々には、磁石が再使用可能に取り付けられており、
前記磁石の各々は、設けられた表示、及び磁石が形成する装飾的形状のうちの少なくとも一つにおいて他の磁石と異なっている、製品容器。
【請求項22】
請求項14に記載の製品容器において、
前記アクセス開口部は、前記製品を前記容器の前下隅部から取り出すことができるように、前記容器の前側及び下側に形成されている、製品容器。
【請求項23】
請求項14に記載の製品容器において、
前記磁石には、前記磁石の少なくとも二つの側部に表示が設けられている、製品容器。
【請求項24】
容器に収容された製品を販売促進するための方法であって、
前記容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、前記製品に関する情報を伝える表示が設けられている磁石によって、前記容器を前記支持面に磁力で取り付ける工程と、
前記容器の使用後に前記容器を前記支持面から取り外す工程と、
前記磁石を前記容器から取り外す工程と、
前記磁石を前記支持面に前記容器とは独立して磁力で取り付け、前記製品に関する情報を伝える表示を表示することにより、前記製品を前記容器なしで販売促進する工程とを含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法において、更に、
前記製品の個々のパッケージを前記容器から取り出し、前記製品を消費する工程を含む、方法。
【請求項26】
請求項24に記載の方法において、
前記磁石は装飾的形状を備えている、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法において、
前記装飾的形状は、ロゴ、植物、動物、植物の一部、動物の一部、茶葉、曲線で閉じられた形状からなる群から選択された形状である、方法。
【請求項28】
請求項24に記載の方法において、更に、
前記容器内に収容された、茶が含まれる製品を含む、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法において、
前記茶には即席茶が含まれる、方法。
【請求項30】
請求項24に記載の方法において、更に、
第2容器に再使用可能に且つ磁力以外で取り付けられた、第2製品に関する情報を伝える第2表示が設けられている第2磁石によって、前記第2容器を前記支持面に磁力で取り付ける工程と、
前記第2容器の使用後に前記第2容器を前記支持面から取り外す工程と、
前記第2磁石を前記第2容器から取り外す工程と、
前記第2磁石を前記支持面に前記第2容器とは独立して磁力で取り付け、前記第2製品に関する情報を伝える前記第2表示を表示することにより、前記第2製品を前記第2容器なしで販売促進する工程とを含む、方法。
【請求項31】
請求項24に記載の方法において、
前記磁石は、前記磁石の少なくとも二つの側部に配置された表示を含む、方法。
【請求項32】
請求項24に記載の方法において、更に、
前記容器内に配置された前記製品へのアクセスを提供するように前記容器の少なくとも一つの側部にアクセス開口部を形成する工程を含む、方法。
【請求項33】
製品の販売促進を行うための方法において、
製品を容器内に配置する工程であって、前記容器は、該容器内の前記製品へのアクセスを提供するように、前記容器の少なくとも一つの側部にアクセス開口部を備えている、工程と、
前記容器を支持面に磁力で取り付けることができるように、前記容器に磁石を再使用可能に取り付ける工程とを含み、
前記磁石には、前記製品に関する情報を伝える表示が設けられており、該磁石は、
i)前記磁石が前記容器に磁力以外で取り付けられていると共に前記容器を前記支持面に磁力で取り付ける支持形態と、
ii)前記磁石が前記容器から取り外され、前記支持面に前記容器なしで前記容器とは独立した装飾的磁石として磁力で取り付けられる装飾形態と、の少なくとも二つの形態を有する、方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法において、
前記磁石は装飾的形状を備えている、方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法において、
前記装飾的形状は、ロゴ、植物、動物、植物の一部、動物の一部、茶葉、曲線で閉じられた形状からなる群から選択された形状である、方法。
【請求項36】
請求項33に記載の方法において、更に、
前記容器内に収容された、茶が含まれる製品を含む、方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法において、
前記茶には即席茶が含まれる、方法。
【請求項38】
請求項33に記載の方法において、更に、
第2容器に再使用可能に取り付けられた、第2製品に関する情報を伝える第2表示が設けられている第2磁石を、前記支持面に磁力で取り付ける工程と、
前記第2容器の使用後に前記第2容器を前記支持面から取り外す工程と、
前記第2磁石を前記第2容器から取り外す工程と、
前記第2磁石を前記支持面に前記第2容器とは独立して磁力で取り付け、前記第2製品に関する情報を伝える第2表示を表示することにより、前記第2製品を前記第2容器なしで販売促進する工程とを含む、方法。
【請求項39】
請求項33に記載の方法において、
前記磁石は、前記磁石の少なくとも二つの側部に配置された表示を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図3A】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【公表番号】特表2008−509865(P2008−509865A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527820(P2007−527820)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/022662
【国際公開番号】WO2006/023063
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(506425941)イクセル・ハーバシューティカルズ・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】