説明

磁石アセンブリ

【課題】過分極化サンプルに対して液状核磁気共鳴(NMR)測定を実行するのに使用するためのアセンブリを提供する。
【解決手段】物体又はサンプルに対して核磁気共鳴実験を実行するのに使用するための磁石アセンブリ。アセンブリは、ボアの周りに位置し、ボア内の1次作業容積(101)に実質的に均一な磁場を発生し、かつコイル構造体内でボアから分離した2次作業容積(100)に実質的に均一な磁場を発生するように配列されたクライオスタット内の1組の超電導コイル(12)を含む。過分極化システムの少なくとも一部が、少なくとも1つの2次作業容積(101)と交差し、過分極化されるサンプルを2次作業容積に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体又はサンプルに対して核磁気共鳴実験を実行するのに使用するための磁石アセンブリに関する。本発明は、特に、過分極化サンプルに対して液状核磁気共鳴(NMR)測定を実行するのに使用するためのアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
核磁気共鳴(NMR)の広範囲の利用は、室温における強磁場においてさえも核スピンの分極が非常に弱い(例えば、13C分極は、9.4Tで僅か8ppmである)ことによる低感度によって阻まれてきた。サンプルの分極を10000倍を超えて増加させる技術が、Ardenkjaer−Larsen他によって開示されている(PNAS、Vol.100、#18、p.10158−10163、及び特許出願WO02/37132)。この処理は、サンプルを過分極化する段階、次にそれを高温溶剤中で溶解するか又は直接加熱によりそれを溶融する段階、次にそれをNMR又はMRI測定が行われる磁石中へ流体のように迅速に移動する段階を伴う。過分極化処理は、一般的に、サンプルが数ケルビン(K)又はそれ未満に冷却され、かつ強磁場に露出されることを必要とする。
【0003】
過分極化の特に多様性があって有効な形式は、「動的核分極化(DNP)」である。これは、サンプルに自由電子(すなわち、自由ラジカル)のソースを混合する段階と、電子スピンがほぼ完全に分極化される典型的に〜1.3Kまで強磁場(典型的に3.35T)中でサンプルを冷却する段階と、電子常磁性共鳴(EPR)周波数付近のマイクロ波の放射線をサンプルに照射し、従って、核スピンシステムへの電子分極化の効率的な移送を引き起こし、処理が数十分の時間定数で進行して典型的に30%13Cの分極化をもたらす段階と、サンプルを冷却ソースから熱的に隔離する段階と、溶融相中には磁場均一性に対する要件がなく、溶解後のサンプル分極化が典型的に〜20%である、サンプルをまだ強磁場にある間に高温溶剤中で急速に溶融又は溶解する段階を伴う。
【0004】
最終段階は、サンプル温度が、T1(スピン格子緩和時間定数)で最小値を急速に通過し、かつDNPによって達成された過分極化の有意な割合を保持するように迅速に実行される。サンプルは、この時点で典型的なT1で崩壊する。これは、13Cに対して数秒の程度であり、従って、NMR測定磁石にサンプルをできるだけ迅速に移動させることが有利である。他の種(例えば、プロトン、15N)のT1は、相当に短く、従って、迅速な移送が更に一層重要である。
【0005】
DNP処理の実行に適する装置は、上述の引用文献に詳細に説明されている。DNP磁石内でDNP分極化セルに必要な要素は、典型的にポンプ給送された液体ヘリウム浴に浸漬することによってサンプルを〜1から1.5Kに冷却する手段、低電力マイクロ波放射線をサンプルに適用する手段、冷却ソースからサンプルを熱的に隔離する手段、サンプルを溶融及び/又は溶解するために熱又は高温溶剤を適用する手段、及びDNPセルからサンプルを輸送する手段であることを言及すれば十分である。
【0006】
NMRのように、DNPは共鳴技術であり、従って、磁場は、過分極化中にサンプル容積にわたって均一でなければならない。均一性の程度は、自由ラジカルのEPR線幅によって決まり、典型的には数ppmの程度であり、100ppmを下らない。
WO02/31732に開示されている装置は、別々のクライオスタット内で別々の超電導磁石を使用し、DNP及びNMRに対して適切な均一磁場領域を提供する。サンプルは、溶融/溶解後にこれらの磁石間の距離を横断しなければならず、その時間中に過分極化が減衰する。プロトン化炭素(例えば、メチル基)から生じる信号成分は、〜1秒程度のより短いT1を有する。別々の磁石間でサンプルが移動すべき距離は、数メートルであり、これは、典型的には3〜6秒を要する(サンプルは、容器に入れて運ぶか又はパイプを下って流すことができる)。メチル分極化の損失は、従って以下の程度である。
【0007】
【数1】

【0008】
従って、この信号損失を低減するために、DNP及びNMR領域間の距離を縮小することが明らかに望ましい。
【0009】
【特許文献1】WO02/37132
【特許文献2】WO02/31732
【特許文献3】EP−A−0144171
【非特許文献1】Ardenkjaer−Larsen他、PNAS、Vol.100、#18、p.10158−10163
【発明の開示】
【0010】
本発明によれば、物体又はサンプルに対して核磁気共鳴実験を実行するのに使用するための磁石アセンブリは、ボアの周りに位置し、ボア内の1次作業容積に実質的に均一な磁場を発生し、かつコイル構造体内でボアから分離した2次作業容積に実質的に均一な磁場を発生するように配列されたクライオスタット内の1組の超電導コイルを含み、過分極化システムの少なくとも一部が、少なくとも1つの2次作業容積と交差し、過分極化されるサンプルを2次作業容積に保持する。
【0011】
本発明者は、2次作業容積に対して、1次作業容積に均一な磁場が存在することに鑑みてこれらの領域が本質的に均一な磁場を有することになるので、それ以外は従来型の磁石アセンブリ内の領域を利用することが可能であることを認識した。
別々の超電導コイルは、あらゆる適切な形態に配列されて従来型のNMR磁石を形成することができ、一部の場合には、隣接するコイル対の間の環状空間に2次作業容積を配置することができると考えられる。これは、能動的に遮蔽されていないか又は遮蔽コイルと主磁石コイルとの間で利用可能なものよりも過分極化に強い磁場を必要とする磁石の場合に本発明が利用されることを可能にする。
【0012】
しかし、特に有利な配列は、能動的に遮蔽された磁石を形成するように超電導コイルの組を提供することである。そのような磁石は、主コイルを有し、その周囲には、逆符号の電流を伝え、かつフリンジ磁場を低減すると同時にボア内の1次作業容積に均一な磁場をもたらす遮蔽コイルが設けられる。典型的な例は、EP−A−0144171に説明されている。この場合、2次作業容積は、主磁石及び遮蔽磁石間の空間に設けられる。
【0013】
これは、それが更に別の問題を解く、すなわち、複合過分極化−NMRシステムの測定処理量を増加させるのに使用することができるので特に有利である。上述のように、典型的に30%の13C分極化を達成するのに、動的過分極化処理は、典型的に数時間を要する。この時間は、より高濃度の自由ラジカルを使用するか又は〜4Kまで分極化温度を上げることによって低減することができるが、到達する最終分極化を犠牲にする。この分極化時間は、処理の最も遅い部分かつ高サンプル処理量に対して速度を制限する段階である。
【0014】
明らかな解決法は、いくつかのサンプルを同時に分極化し、それらを交互方式で溶解することである。最後のものを溶解した後で各分極化セル内に新しいサンプルを置くことにより、連続した処理量を達成することができる。サンプルサイクル時間の短縮量は、単に分極化時間(典型的には3時間)を分極化セルの数で除したものである。薬剤選別用途に対しては、時間あたり少なくとも4つのサンプル処理量を達成することが望ましく、これに対しては、12セルが必要であろう。従来技術装置のDNP磁石のボアの中にそのような多数のセルを嵌め込むのは困難である。
【0015】
この問題は、2次作業容積の周囲のそれぞれの環状に離間した場所に位置した1つよりも多い過分極化システムを設けることによって解決することができる。
過分極化サンプルは、2次作業容積から手作業で抽出され、1次作業容積に移送することができると考えられるが、好ましくは、このアセンブリは、2次及び1次作業容積の間に延びるサンプル輸送システムを更に含むことができる。それによって移送が自動的に行われ、必要な時間が短縮されて効率を上げることが可能になる。
【0016】
典型的には、サンプルは、溶融又は溶解した形態で移送されることになるが、それは、空気手段などを使用して固体の形態で移送することもできるであろう。
過分極化システムは、動的核分極化、パラ水素誘導分極化、「強力」分極化、及び光学誘導分極化を含むあらゆる公知の過分極化方法を実行するように適応させることができる。
1つよりも多くの2次作業容積を設けることができ、及び/又は上述のように1つよりも多くの過分極化システムを同じ2次作業容積に設けることができると考えられる。これらの手法は、両方とも処理量の増加を可能にする。
【0017】
必要とされる均一性は、典型的には、NMRに対するボアにおける直径10mmx長さ10mmの円筒形容積にわたって0.1ppm、及びDNPに対するコイル間に10−20mm直径の断面を備えたドーナツ状領域にわたって10及び500ppmである。これは、従来的に低温又は室温シムを使用してコイル単独で達成されたものよりも改善される可能性がある。
ここで、添付図面を参照して本発明による磁石アセンブリの一部の例を以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、この場合に電流方向が反対向きの1対の入れ子状ソレノイドを含む能動的に遮蔽した磁石の典型的な構造体を示す。内側のソレノイドは、主磁石(1)であり、外側は、遮蔽コイル(2)である。全アンペア巻回は、全双極子モーメントを相殺又は部分的に相殺するように選択されるので磁石の迷走磁場を低減し、一方でアンペア巻回の空間分布は、ボア内で均一な1次作業領域101を生成するように設計される。主磁石からの戻りフラックスが遮蔽コイル2に対して環状間隙内に拘束されるために、均一性の2次ドーナツ状領域100が発生する。
【0019】
高磁場分光法のNMR磁石では、遮蔽コイルは、典型的には単純な円筒形巻線(図1)である一方、磁気共鳴映像(MRI)磁石では、それは、典型的には2つ又はそれよりも多くの環状リングコイル(図2)を含む。本発明は、等しくNMR(生体外)及びMRI(生体内)用途に適応されるように意図されており、前者の場合には、サンプルの化学的シフトスペクトルが解析されて化学的構造に関する情報をもたらす一方、後者の場合には、過極分化サンプルは、典型的には、撮像の造影剤として使用するためにアセンブリのボア内に配置された動物又は人間の対象に注入される。
【0020】
高磁場NMR磁石では、主磁石1は、典型的には、段階的巻数密度とワイヤ種類による同軸ソレノイドの入れ子から作られる。必要に応じてこれら他のコイル間で磁束の比較的均一なドーナツ状領域を生成するために磁石設計を修正することも可能であるが、それを達成するためにコイルの幾何学的形状の調節が必要になることになる。
この例では、均一磁場のこの2次ドーナツ状領域100の存在は、図3の断面図に示すように主磁石と能動遮蔽体の間の環状空間に1つ又はそれよりも多くのDNPセルを置くことによって利用される。DNPセル20は、クライオスタット外側容器3の内側の真空空間に着座している。それらには、磁石1、2を収容する主リザーバ5からバルブ4を通じて液体ヘリウムが給送される。ポンプ(図示せず)は、DNPセルの内側の蒸気圧を低下させ、ヘリウムを〜1−1.5Kまで過冷却する。他の全ての点では、クライオスタットは、従来型のNRPクライオスタットであり、場合によっては窒素ジャケット102及び/又は空冷式遮蔽体(図示せず)を組込み、主ヘリウム浴に対する熱負荷を低減する。
【0021】
典型的なDNPセルの構成が、図4に示されている。これは、単に代表的なものであり、多くの他の設計を考えることができる。サンプルは、サンプルチューブ9内に置かれ、導電性非磁性マイクロ波空洞7内に位置決めされたカップ6に置かれる。空洞は、共鳴性である必要はないが、その方が有利な場合がある。空洞は、適切な導波管103によって給送される。セルは、バルブ4を通じてヘリウムが供給され、ポート8を通じてポンピングすることによって冷却される。分極化の後に、サンプルは、典型的には適切なアクチュエータ(図示せず)を使用してサンプルチューブを液体から持ち上げることによってヘリウム浴から隔離される。サンプルを溶解するために、この挿入物は、加圧されて大気に開放され(アクセスバルブを使用して、図示せず)、第2のアクチュエータを使用して「溶解棒」10が挿入される。この棒は、入口及び出口パイプ104を収容し、そこを通して高温溶剤が流され、サンプルを溶解してクライオスタットから輸送する。
【0022】
サンプルは、次に、主磁石1の適切なNMRプローブ12内の待機している空のNMRチューブ12の中に図3に示すパイプ11に沿って加圧ガスによって迅速に押し出される。単純な実施形態では、溶剤は、それが蒸発して加圧するまで閉じた容積において加熱される。開放されると、それは、移送パイプに沿って膨張し、その途中でサンプルを溶解する。横断する距離は、従来技術よりもかなり短く、急速に減衰する信号成分の分極化の損失は、従って大幅に低減される。説明したハードウエア内でサンプルに対する他の軌跡を考えることができる。例えば、主磁石の中心平面に狭い間隙を導入することができ、サンプルは、DNPからNMR領域まで「視線」に沿って送られるであろう。
【0023】
従来型9.4T能動遮蔽磁石(すなわち、400MHz陽子NMR磁石)のドーナツ状領域100における磁束密度は、約1.6Tである。これは、DNPに全面的に適している可能性が高い。代替的に、磁石の設計を調節することにより、磁束密度は、3.35Tの実績値まで上げることができる。
複数のDNPセルを主磁石1と遮蔽コイル2の間の環状間隙に嵌め込むことは簡単である。各セルは、順に作動され、短い間隔(典型的には15分)で過分極化サンプルを中心NMR磁石の中に送出することができるであろう。このようにして、DNP−NMRシステムは、感度(単位時間当たりのSN比)及び13C直接1D検出のサンプル処理量の観点から従来型のNMRシステムを劇的に凌ぐことになる。NMRプローブは、全く従来型である。DNPセルは停止され、このシステムは、必要に応じて従来型のNMRのために使用することができる。従来型NMRハードウエアに対して適用可能なあらゆる改良(例えば、ゼロ凍結剤消費のためのパルスチューブ冷凍機又は凍結冷却プローブ)を本発明に適用することができる。
【0024】
DNP磁石においてサンプルを溶融又は溶解することに対する代替案は、サンプルを空気圧力下で固体としてNMR磁石まで移動し、それをそこで溶融又は溶解することである。これは、サンプルが輸送中に凍結温度に(<〜2K)及び強磁場(>〜1T)内に保たれた場合にのみ実現可能である。説明した磁石システムにおけるDNP領域100からNMR領域101までのサンプルの軌跡においてサンプルによって見られる磁場は適切なものである。サンプルは、適切に隔離された容器(例えば、真空デュワー)を使用することにより、移送中に低温に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】磁石アセンブリの第1の例を通した概略断面図である。
【図2】磁石アセンブリの第2の例を通した概略断面図である。
【図3】図1の磁石アセンブリを利用した完全なアセンブリを通した断面図である。
【図4】分極化セルを通した概略断面図である。
【符号の説明】
【0026】
100 2次作業容積
101 1次作業容積

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体又はサンプルに対して核磁気共鳴実験を実行するのに使用するための磁石アセンブリであって、
ボアの周りに位置し、該ボア内の1次作業容積に実質的に均一な磁場を発生し、かつコイル構造体内で該ボアから分離した2次作業容積に実質的に均一な磁場を発生するように配列されたクライオスタット内の1組の超電導コイル、
を含み、
過分極化システムの少なくとも一部が、少なくとも1つの前記2次作業容積と交差し、過分極化されるサンプルを該2次作業容積に保持する、
ことを特徴とするアセンブリ。
【請求項2】
前記1次作業容積に発生した前記磁場は、前記2次作業容積に発生した前記磁場よりも強いことを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記1次作業容積における前記磁場の均一性は、直径10mmx長さ10mmの円筒形容積にわたって10ppmよりも良好であり、好ましくは約0.1ppmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記超電導コイルの組は、周りに遮蔽磁石が配置された主磁石を有する能動遮蔽磁石を形成し、前記2次作業容積は、該主磁石と該遮蔽磁石の間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記2次作業容積は、軸線方向に離間した前記コイルの対の間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記2次作業容積は、ドーナツ状であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記2次作業容積におけるそれぞれの好ましくは環状の離間した位置に配置された1つよりも多い過分極化システムを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記2次作業容積の均一性は、10−500ppmの範囲にあることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記均一性は、10−20mmの直径を備えた前記ドーナツ状領域にわたって10−500ppmの範囲にあることを特徴とする請求項7に従属する時の請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記2次及び1次作業容積間に延びるサンプル輸送システムを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記サンプル輸送システムは、過分極化サンプルが、使用時に前記2次から前記1次作業容積まで移動される時に通る導管を含むことを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
融解又は溶解されたサンプルが、前記導管を通じて加圧ガスによって移動されることを特徴とする請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記過分極化システムは、動的核分極化、パラ水素誘導分極化、「強力」分極化、及び光学誘導分極化のうちの1つを実行するようになっていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記1次及び2次作業容積は、核磁気共鳴実験が該1次作業容積で実行される間にサンプルを該2次作業容積で過分極化することができるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記2次作業容積と交差する前記過分極化システムの前記部分は、分極化セルであることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記分極化セルは、マイクロ波空洞を含むことを特徴とする請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記分極化セルは、前記サンプルを冷却するのに適する挿入クライオスタットを含むことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記1次作業容積の中に延びるNMRプローブを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記ボアは、人又は動物の体の全て又は一部に適合するサイズを有することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項20】
少なくとも請求項7に記載のアセンブリを使用してサンプルを過分極化する方法であって、
複数のサンプルが、それぞれの過分極化システムによって過分極化され、次に、1次作業容積まで順番に移送される、
ことを特徴とする方法。
【請求項21】
各過分極化システムに新しいサンプルを、前のサンプルがそのシステムから前記1次作業容積に供給された状態で供給する段階を更に含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−501329(P2009−501329A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520933(P2008−520933)
【出願日】平成18年5月9日(2006.5.9)
【国際出願番号】PCT/GB2006/001684
【国際公開番号】WO2007/007022
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(507246338)オックスフォード インストルメンツ モレキュラー バイオツールス リミテッド (6)