説明

移動式搬送装置用照明ボックスおよびその製造方法

【課題】移動式搬送装置用照明ボックスの塗装方法を改善し、良質で品質の安定した照明ボックスを提供するとともに、エスカレータ製作作業を合理化する。
【解決手段】天板2および側板3を接合して形成した照明ボックス1の天板と側板の接合部において、天板と側板の一方に突起4が、他方に突起挿入孔5が設けられ、突起が突起挿入孔に挿入され、さらに突起挿入孔から反対側に突き出して天板と側板が係止されている移動式搬送装置用照明ボックスおよび該移動式搬送装置用照明ボックス製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動式搬送装置用照明ボックスおよびその製造方法に関し、詳しくは、エスカレータ、移動歩道等の移動式搬送装置の底面や側面に設置されている照明装置を格納する移動式搬送装置用照明ボックスおよびその製造方法に関する。なお、本発明における移動式搬送装置には、斜面の傾斜角が30度程度であるエスカレータ、水平移動用の移動歩道が一般的であるが、その他にも動く歩道、トラボレータ(商品名)、トラベータ(商品名)、およびコンペバイヤ(商品名)と称されている移動式搬送装置等も含まれる。
【背景技術】
【0002】
通常、エスカレータ等の移動式搬送装置(以後代表としてエスカレータと称する。)は、ステップおよびライザーを有し、前記ステップおよびライザーが無限軌道上を循環移動するように形成され、これで人あるいは物を搬送する。この循環移動するステップおよびライザーはトラスによって支えられている。図8、図9および図10に示すように、ステップおよびライザーの両側のデッキの上に透明強化ガラス製やステンレス板製の内側板があり、その上には移動手擦り14が付いている。そして、エスカレータの下部のライザー、トラスなどは側面板11および底面板12により覆われている。さらに、図8に示すようにエスカレータが重なって設置され、その下部が外部に露出している場合などは、エスカレータ底面、場合によっては側面にも照明装置13が取り付けられている。
【0003】
図10に示すように、この照明装置13は、エスカレータ内部のトラス18の下部に設置されているオイルパン20の裏面にL型鋼、丸棒またはターンバックルなどの照明装置固定部材19により固定されている。通常、照明装置固定部材19は照明ボックス1の補強部材7に溶接等により取り付けてある。そして、照明ボックス1内には照明器具16を設置し、さらに照明ボックス1の下部をアクリル板等の白色または無色の透明板17で覆った構造になっている。通常、この照明ボックス1は、コの字型の断面形状をした鋼板製である。従来は、この照明ボックスは、一枚の鋼板をコの字型断面形状になるように板金加工により一体成形して製造されていた。これまで、照明装置や側面板、底面板のような外装体については、エスカレータ本体に比べ技術的にあまり注意が払われてこなかったが、最近は製造コストや品質の厳格な管理が要求されるに伴い、側面板や底面板の取り付け方法について研究がなされている(特許文献1)。しかし、照明ボックスの改良にまではあまり注意が払われていなかった。
【0004】
【特許文献1】特開平11−236182号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、エスカレータ用の照明ボックスについては構造が比較的簡単で、エスカレータへの設置方法も単純であったのであまり注意が払われていなかった。しかし、長期間使用する装置であるエスカレータは、例え内部であっても腐食等が起こることは好ましくない。特に、照明ボックスは照明器具を覆うものであり、均一で美しい反射面を長期間維持しなければならない。そのために塗装には十分な配慮が必要であった。ところが、従来の照明ボックスは鋼板をコの字型に成形加工した後に塗装を施していたので、内側の反射面となるところの機械塗装が難しく、手塗りにより塗装していた。
【0006】
本発明は、このような照明ボックスの塗装方法を改善し、良質で品質の安定した照明ボックスを提供するとともに、その製作作業を合理化することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためには、照明ボックスのコの字型の天板部および側板部をそれぞれ別個に作製し、塗装しやすい状態で塗装してから組み立てる方法が好ましいことを見出した。そして、天板と側板の組み立てに際して特別の係合部を設けることにより、従来の照明ボックス一体成形より簡便に製作できる照明ボックスを発明し下記の発明を完成した。
(1)天板および側板を接合して形成した照明ボックスの天板と側板の接合部において、天板と側板の一方に突起が、他方に突起挿入孔が設けられ、突起が突起挿入孔に挿入され、さらに突起挿入孔から反対側に突き出して天板と側板が係止されている移動式搬送装置用照明ボックスである。
(2)突起が天板または側板の端部に形成されており、天板と側板の係止形態が突起挿入孔から突き出した突起先端部の捻りまたは折曲げである(1)に記載の移動式搬送装置用照明ボックスである。
(3)突起が天板または側板の端部に形成されており、突起挿入孔から突き出した突起先端部が突起付け根部より拡がっており、拡がった突起先端部が側板または天板に掛止されている(1)に記載の移動式搬送装置用照明ボックスである。
(4)天板および2枚の側板により形成される略門型の断面形状に沿ってその外側を跨ぐように略門型の補強部材を配置した(1)〜(3)のいずれかに記載の移動式搬送装置用照明ボックスである。
(5)天板および側板をそれぞれ作製し、塗装した後に組み立てる(1)〜(4)のいずれかに記載の移動式搬送装置用照明ボックスの製造方法である。
(6)天板および側板をそれぞれ作製し、塗装した後に移動式搬送装置に組み込んでいく(1)〜(4)のいずれかに記載の移動式搬送装置用照明ボックスの製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の移動式搬送装置用照明ボックスは、平板またはほぼ平板状の天板と側板とを組み立てて製作する構造であり、塗装はほぼ平板状の天板や側板に対して行えばよい。そのため、塗装が容易で均質に仕上げ易く、機械塗装も簡単にでき、移動式搬送装置用照明ボックス全体としての製作が容易である。特に、機械塗装により安価で品質の安定した塗装が可能である。さらに、天板や側板は板材として積み重ねて効率よく輸送、取扱いができるので、エスカレータ設置現場までの搬送や取り扱いが容易である。照明ボックスの組み立ては突起を突起挿入孔に挿入し、場合によっては突起先端をペンチ等で折り曲げるだけでよく、工場でも、エスカレータ設置現場でも製作でき、エスカレータに天板や側板を組み込みながら照明ボックスを製作することもできる。また、照明ボックスの一部に不具合が生じ、補修、取り替えをする場合にも、照明ボックス全体ではなく、天板や側板などの1部部品のみを簡単に取り外して、補修したり取り替えたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の照明ボックスを有する移動式搬送装置には、エスカレータ、トラボレータ(商品名)、トラベータ(商品名)、およびコンペバイヤ(商品名)、移動歩道、動く歩道等色々の呼び名の装置があるが、説明の都合上、代表例としてエスカレータ用照明ボックスをあげて説明する。しかし、本発明に係る移動式搬送装置用照明ボックスは、エスカレータ用以外の移動式搬送装置用照明ボックスを除外するものではなく、上記装置用の照明ボックスをすべて含んでいる。
【0010】
本発明のエスカレータ用照明ボックスは、少なくとも天板および2枚の側板からなっている。これらの板は図1に示すように天板2の両側面に側板3を配置され、断面形状が略コの字型または門型をしている。そして、天板2と側板3を係止するためにその接合部の一方の板には突起4が、他方の板には突起挿入孔5が設けられており、突起4が突起挿入孔5に挿入され、さらに突起挿入孔から反対側に突き出している。これにより天板と側板が係止されている。この突起4と突起挿入孔5の組み合わさった係止部は、天板2と側板3の接合部に1箇所ずつでもよいが、通常は2箇所以上が好ましい。天板2と側板3の接合部の長さによって掛止部の数を決めればよい。通常は、0.5〜2mおきに係止部を設けることが好ましい。なお、天板2や側板3は端部が略直角に折れ曲がったり、折り返したりして照明ボックスの強度を増してあっても良い。特に、側板の天板との接合部と反対側の端部には、アクリル板等の透明版が設置されるので、通常は内側への折込が付いている。ひとつの照明ボックスの長さは2〜3mの場合が多く、通常は隣の照明ボックスと連結しているので、長手方向の側面は特にこれを塞ぐ側面板を設ける必要はないが、隣に照明ボックスがない場合には、長手方向の側面板を設けてもよい。
【0011】
本発明の照明ボックスには、天板と側板の係合構造に特徴がある。天板と側板の接合部の係合は、突起および突起挿入孔を組み合わせた構造になっており、図1に従って説明すれば、天板2の側面に形成されている略長方形の板状の突起4が、側板3の突起4に対応する位置にある突起挿入孔5に挿入され、反対側に突き出している。そして、突き出した突起の一部が折り曲げられており、このため天板2と側板3は外れないように確実に係止されている。図ではこの突起4と突起挿入孔5の組み合わせの係止部は片側の側板上に2箇所ある。また、反対側の側板と天板も同じような構造で係止されている。実際の本発明の照明ボックスには20〜30cm間隔で突起を配置することが望ましい。
【0012】
図1には、本発明の照明ボックスの一例を示したが、本発明における突起の形状および係止の構造の具体的な例を示す。此処に説明する例は代表的なものであり、その他の突起形状や係止構造を否定するものではなく、本発明の構造を有し、本発明の目的を果たすものであればどのようなものでもよい。例えば、突起先端部の折曲げがなくてもよいし、突起は板状でなく棒状などでもよい。勿論、突起挿入孔も突起が挿入できるような形状に合わせておく必要がある。
【0013】
図2のAには、側板3の突起挿入孔5から突起4が突き出している状態を表している。突起4は突起挿入孔5に挿入後その先端部が、側板に対し法線方向の軸を中心に時計方向に捻じられて突起挿入孔5から外れないようになっている。これにより、側板3は突起4すなわち突起が形成されている天板2と外れないように係止されている。図2の下部には、このように先端を捻じる、または図1のように折り曲げることにより天板と側板を係止する構造の突起の形状の例を示した。これらの突起は板状で、aはL字型突起、bはT字型突起、cはきのこ型突起、dはL字組合せ型突起である。dのタイプは、突起挿入孔の幅を突起の横幅に合わせて形成すればよく、側板と天板の長手方向へのずれがないので好都合である。なお、aタイプについても、図1のように2つの突起を反対向きに設置すればdタイプと同じ効果が得られる。
【0014】
図3のBは、側板3の突起挿入孔5から突起4が突き出しており、突起4は突起挿入孔5に挿入後その先端部が、側板とほぼ平行になるように折り曲げられた構造になっている。これにより、側板3は突起4すなわち突起が設置されている天板2と外れないように係止されている。図3のe,f,gには、このような係止方法に適している突起の形状を示している。eは矩形の板状、fは半円板状、gは三角形板状の突起が天板の側面に設置されている状態を示している。なお、このような係止構造は、上述の図2に示したa,b,c,dのような形状の突起に対しても適用できる。
【0015】
図4のCは、側板3の突起挿入孔5から突起4が突き出しており、突起4は突起挿入孔5に挿入後、天板2すなわち突起4が側板3に対し突起挿入孔5の長手方向に沿って(図4のCでは突起4が側板3の左方向へ)相対的に平衡移動し、突起4の先端の鉤状部が、側板から抜けないように掛止されている構造である。これにより、側板3と突起4すなわち天板2とが外れないように係止されている。突起4の先端の鉤状部が図4のCに示すように側板に形成した突起掛止部6と掛止するような構造になっておれば、係止効果としては特に好ましい。なお、突起4と側板3を突起挿入孔5に沿って相対的に平衡移動し、突起4を突起掛止部6に掛止する際は、板状の突起4の弾性を利用して、図4のCでは突起5を上または下へ押さえつけて平行移動し、先端の鉤状部を突起掛止部6に掛止すればよい。図4の下部のh,i,jには、このような係止構造に適している突起の形状を示している。i,jは突起係止部6形成の効果はあまりない。なお、このような係止構造は、上述の図2に示したb,cのような形状の突起によっても適用できる。以上説明したような突起は天板1又は側板3の製作時に鋼板の一部を突起として残しておけば容易に形成することができる。
【0016】
図4の突起iは図2の突起aと同じ形状である。しかし、図4のCに示す構造とする場合は、L字型に突き出した突起の先端の方向に注意する。エスカレータは、通常一方が高く、他方が低い構造になっている。このようなエスカレータ用の照明ボックスもその長手方向に傾斜を持って設置されている。そこで、エスカレータ本体(トラスなど)と直接固定されている部材が、例えば図10に示すように側板3である場合は、天板2が側板3に支えられている構造となる。このような場合、突起4の先端のL状に突き出している部分が傾斜の下側になるように配置する。図4では側板3の左側が低いほうであると仮定しているが、このようにすることにより、天板の自重によりL字状の突起4は突起挿入孔5の左側に係止され、突起4は側板3に確実に係止される。エスカレータ本体と直接固定されている部材が天板の場合にはL字状の突起先端部は逆向きにする。なお、天板と側板の両方がエスカレータ本体に直接固定されていたり、後述の補強部材により天板と側板が固定されている場合はこのような配慮はあまり必要ない、また図2、図3に示すような折曲げや捻じりが一部だけでも、あるいはなくてもよい。
【0017】
これまでは、図1に示すように天板2の側面に突起4があり、側板3の側面付近の天板との接合部に突起挿入孔5がある構造の照明ボックスの例で説明した。しかし、通常照明ボックスは、20〜30cm程度の断面を持ち細長い形状であり、エスカレータ下部の狭い位置に設置するものである。それ故、照明ボックス組み立ての条件、エスカレータへの取り付けの条件によっては突起の先端部をどの位置にするか。どのような形状にするかは、状況によって対応せねばならない。照明ボックス製造者から言えば、どのような要求にも応えられる構造を準備しておくことが有効である。突起の形状、構造の具体例については上述のように各種示した。突起の配置については、図5のj〜oに示すような配置が基本となる。図5のk,l,mタイプは天板2に突起を設け、側面に突起の先端が配置された構造である。k,lタイプは照明ボックス内側に突起先端があると照明器具取り付け等に不都合な場合などに採用できる。kタイプに較べlタイプは天板の剛性があり照明器具の取り付けに相対的に注意を要しない。mタイプはエスカレータの天板設置後における照明ボックスの側板の取り外し、取り付けが便利である。n,o,pタイプは側板側に突起があり、天板側に突起挿入孔があるタイプである。それぞれ、製造上、取り付け上、メンテナンス上の特質を考えて使い分ければよい。なお、図では、突起4はすべて天板または側板の側面に設置されているが、必ずしも側面でなくともよい。側面付近の両部材の接合部に設置すればよい。また、突起は平板状である必要もなく、棒状、きのこ状、さらに他の複雑な形状でもよい。
【0018】
次に、補強部材を備え天板や側板が変形し難い照明ボックスについて説明する。補強部材7は、図7に示すように照明ボックス1の断面形状に合わせた構造をしている。すなわち、補強部材7は、照明ボックス1の天板2、側板3の外側に照明ボックスを跨ぐように配置されている。補強部材は、図6の7a、7bまたは7cのように略門型、またはコの字型をしており、7a、7bは3本のL型鋼を溶接等により固定した形状をしている。7aは、真中の天板補強部8と両端の側板補強部9のL型鋼が背中合わせのように固定されており、7bは3本のL型鋼が同じ方向につばを出している構造である。それぞれ、コの字形の面に平行な面が照明ボックスに剛性を持たせ、これに垂直な面(上記つばの部分)が天板と側板を固定する。7cはコの字形の切断した鋼板の内側角部に切り欠きを入れ、コの字形鋼板の約半分の内側面を同じ方向に90度起こしてつばとした形状である。7cのタイプは製作が容易で、材料も照明ボックス用の鋼板を使用できるので好都合である。それぞれの補強部材7a,7b,7cのつばの部分には、ネジ留め孔10があり、図7に示すように補強部材7を照明ボックス1に取り付けた後にネジ15により照明ボックスに固定する。このようにすることにより、照明ボックス1は薄い鋼板で作られていても、剛性のある、取り扱いやすい照明ボックスとなる。なお、補強部材の側板補強部は側板と同じ長さである必要はない。むしろ、図7に示すように側板3より短めにしておくほうが照明ボックスのエスカレータ本体への取り付けや、エスカレータ底板の取り付けの際に邪魔にならず好都合の場合もある。また、この補強部材は、エスカレータ本体への取り付け部材、隣り合う照明ボックスを連結する連結部材としても応用できる。その場合、補強部材7は図6の7aタイプのようにつばの部分がコの字形の面の左右両側に出ている構造とすることが好ましい。
【0019】
図8には、エスカレータ底面に2本の照明装置13、すなわち照明ボックス1が縦列に配置されている例を示した。この照明ボックスは1列でもよいし、側面板11の位置に配置されていてもよい。また、場合によっては、エスカレータの上から下までではなく部分的に照明ボックスを配置することもある。
【0020】
このような照明ボックスは、天板、側版をそれぞれ製作し、これに突起または突起挿入孔を設置した後、塗装を施す。補強部材も別途塗装しておく。塗装はどのような方法で行ってもよいが機械塗装が好適である。この天板や側板は端部に多少の屈曲部がある場合もあるがほぼ平板状であるので容易に機械塗装ができる。手塗りや高価なロボットによる塗装に較べ安価で簡便であるだけでなく、均質で高品質の塗装が得られ易いという利点がある。この塗装した各部材を工場またはエスカレータ設置現場で組み立てて、従来と同じようにエスカレータ内に設置すればよい。組み立てに際しては、突起を変形させる必要がない場合は、何の工具も必要としない。突起を捻じるまたは折り曲げる場合でも冶具なしでもよいが、ペンチ程度の道具があれば十分である。それ故、エスカレータ設置現場でエスカレータの底部に直接、上記塗装された照明ボックスの各部材を取り付けながら組み立てていくことも簡単である。さらに、1部補修の際にも簡便に作業できる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明の移動式搬送装置用照明ボックスは、底面または側面に照明装置を必要とする移動式搬送装置であれば、どのようなものにも適用できる。特に、ロビーに設置してあるエスカレータや、エスカレータが多数段重ねて設置してある、3階建以上のビル用のエスカレータなど底部に照明が必要なエスカレータへの利用が有効である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の照明ボックスの全体の説明図である。
【図2】図2は、本発明の照明ボックスの捻じられた突起先端部の説明図、および突起形状の例の説明図である。
【図3】図3は、本発明の照明ボックスの折曲げられた突起先端部の説明図、および突起形状の例の説明図である。
【図4】図4は、本発明の照明ボックスの拡がった突起先端部が側板に掛止されている状態の説明図、および突起形状の例の説明図である。
【図5】図5は、本発明の照明ボックスに取り付けられた突起の配置の説明図である。
【図6】図6は、本発明の照明ボックスに対する補強部材の例の説明図である。
【図7】図7は、本発明の補強部材を設置した照明ボックスの説明図である。
【図8】図8は、エスカレータの説明用斜視図である。
【図9】図9は、2段に重なったエスカレータ外観の説明用部分図である。
【図10】図10は、本発明の照明ボックスを設置したエスカレータ内部の説明断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 照明ボックス
2 天板
3 側板
4 突起
5 突起挿入孔
6 突起掛止部
7,7a,7b,7c 補強部材
8 天板補強部
9 側板補強部
10 ネジ留め孔
11 エスカレータ側面板
12 エスカレータ底板
13 照明装置
14 手摺り
15 ネジ
16 照明器具
17 透明版
18 トラス
19 照明装置固定部材
20 オイルパン
A,B,C 突起が設置された側板の部分
a〜j 天板または側板に設置されている突起の形状の例
k〜p 天板と側板および突起の配置の例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板および側板を接合して形成した照明ボックスの天板と側板の接合部において、天板と側板の一方に突起が、他方に突起挿入孔が設けられ、突起が突起挿入孔に挿入され、さらに突起挿入孔から反対側に突き出して天板と側板が係止されている移動式搬送装置用照明ボックス。
【請求項2】
突起が天板または側板の端部に形成されており、天板と側板の係止形態が突起挿入孔から突き出した突起先端部の捻りまたは折曲げである請求項1に記載の移動式搬送装置用照明ボックス。
【請求項3】
突起が天板または側板の端部に形成されており、突起挿入孔から突き出した突起先端部が突起付け根部より拡がっており、拡がった突起先端部が側板または天板に掛止されている請求項1に記載の移動式搬送装置用照明ボックス。
【請求項4】
天板および2枚の側板により形成される略門型の断面形状に沿ってその外側を跨ぐように略門型の補強部材を配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動式搬送装置用照明ボックス。
【請求項5】
天板および側板をそれぞれ作製し、塗装した後に組み立てる請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動式搬送装置用照明ボックスの製造方法。
【請求項6】
天板および側板をそれぞれ作製し、塗装した後に移動式搬送装置に組み込んでいく請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動式搬送装置用照明ボックスの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−39184(P2007−39184A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−224026(P2005−224026)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(597028944)株式会社村松工業 (4)
【Fターム(参考)】