説明

移動端末機及び移動端末機のデータ処理方法

【課題】移動端末機に保存されたデータを、容易かつ迅速に処理できるようにする。
【解決手段】少なくとも1つのデータ及びデータを処理するアプリケーションを保存する保存部11と、データのリストに含まれたデータのうち少なくともいずれか1つが選択された後、そのデータを処理できるアプリケーションにリンクされたメニューのうち少なくともいずれか1つが選択されると、選択されたメニューがリンクされたアプリケーションにより、選択されたデータを処理する制御部12と、選択されたデータの処理が完了したことを通知する通知部13と、データのリスト及びメニュー並びにデータの処理が完了したメッセージなどを表示する表示部14と、を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末機に関し、特に、移動端末機のデータ処理装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のPDA及び携帯電話などの移動端末機において、複数のイメージデータを表示したり背景画像(壁紙)に設定したりするためには、必ず該当メニューにリンクされたプログラム(アプリケーション)を実行して、所望のイメージデータを呼び出し、該当操作を行わなければならなかった。
また、従来のタッチスクリーンを有する移動端末機においては、タッチスクリーンを利用して該当アプリケーションを実行して、該当アプリケーションにより所望のデータを処理していた。例えば、特定のイメージデータを背景画像に設定するために、ユーザは、イメージプログラムを実行して、イメージプログラムにより所望のイメージデータを呼び出し、その呼び出したイメージデータを背景画像に設定していた。
【0003】
さらに、従来のタッチスクリーンを有する移動端末機において、イメージデータだけでなく多様なデータを処理するためには、必ず該当データを処理するためのプログラムを実行して、その実行されたプログラムにより該当データを呼び出し、その呼び出した該当データを処理していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、従来の移動端末機のデータ処理方法においては、ユーザの要求に応じてイメージプログラムなどの特定プログラムを実行して、特定プログラムにより特定データを処理するため、データを処理する時間が長くなるという問題があった。
また、従来の移動端末機のデータ処理方法においては、ユーザの要求に応じてイメージプログラムなどの特定プログラムを実行して、特定プログラムにより特定データを呼び出してから処理するため、特定データを処理するためにユーザがキースクリーン又はタッチスクリーンのキーを複数回選択しなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたもので、ユーザにより、特定データが選択され、さらにその特定データを処理するプログラムにリンクされた特定メニューが選択されたときに、特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、プログラムにより特定データを自動で処理することにより、移動端末機に保存されたデータを容易かつ迅速に処理できる、移動端末機のデータ処理装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による移動端末機は、少なくとも1つのデータ及び前記データを処理するアプリケーションを保存する保存部と、前記データのリスト及び前記アプリケーションにリンクされた少なくとも1つのメニューを表示する表示部と、前記表示部に表示されたリストに含まれたデータのうち少なくともいずれか1つが選択された後、前記メニューのうち少なくともいずれか1つが選択されると、選択されたメニューがリンクされたアプリケーションにより、選択されたデータを処理する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による移動端末機のデータ処理方法は、少なくとも1つのデータのリスト及び前記データを処理するアプリケーションにリンクされた少なくとも1つのメニューを表示部に表示する段階と、前記データのうち少なくともいずれか1つが選択された後、前記メニューのうち少なくともいずれか1つが選択されると、選択されたメニューにリンクされたアプリケーションを実行して、前記選択されたデータを処理する段階と、を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による移動端末機のデータ処理装置は、移動端末機のタッチスクリーン又はタッチパッドで特定データがドラッグされて、前記特定データを処理するプログラムにリンクされた特定メニューにドロップされると、前記特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、前記プログラムにより前記特定データを自動で処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザにより特定データが選択された後、その特定データを処理するプログラムにリンクされた特定メニューが選択されたときに、特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、プログラムにより特定データを自動で処理することで、移動端末機に保存されたデータを容易かつ迅速に処理することが可能となる。
また、本発明によれば、ユーザにより特定リストが選択されると、特定リストに含まれた複数のデータと、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされた複数のメニューを表示し、タッチスクリーン又はタッチパッドで複数のデータのうち特定データがドラッグされて特定メニューにドロップされると、特定メニューにリンクされたアプリケーションを実行することにより、ユーザは特定データを容易かつ迅速に処理できるという効果がある。
【0010】
例えば、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザによりイメージリストが選択されると、イメージリストに含まれた複数のイメージデータと、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされた複数のメニューを表示し、タッチスクリーンで複数のイメージデータのうち特定のイメージデータがドラッグされて背景画像設定メニューにドロップされると、背景画像設定メニューにリンクされたプログラムを実行することにより、ユーザはイメージデータを容易かつ迅速に背景画像に設定できるという効果がある。
【0011】
また、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザがイメージデータをドラッグしてイメージデータを表示するプログラムにリンクされたメニューにドロップすると、イメージデータを自動で表示することにより、ユーザはイメージプログラムを実行するための操作を行うことなく、イメージデータを容易かつ迅速に見ることができるという効果もある。
【0012】
さらに、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザがイメージデータをドラッグして電子メールプログラムにリンクされたメニューにドロップすると、イメージデータを自動で電子メールに添付することにより、ユーザは電子メールプログラムを実行するための操作を行うことなく、イメージデータを容易かつ迅速に電子メールに添付できるという効果もある。
【0013】
さらに、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザが動画像データをドラッグして動画像を再生するプログラムにリンクされたメニューにドロップすると、動画像を再生するプログラムを自動で実行することにより、ユーザは動画像再生プログラムを実行するための操作を行うことなく、動画像を容易かつ迅速に視聴できるという効果もある。
【0014】
さらに、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザが音楽データをドラッグして音楽再生プログラムにリンクされたメニューにドロップすると、音楽再生プログラムを自動で実行することにより、ユーザは音楽データ再生プログラムを実行するための操作を行うことなく、音楽データを容易かつ迅速に聴取できるという効果もある。
【0015】
さらに、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザが特定の電話番号をドラッグして呼信号処理プログラムにリンクされたメニューにドロップすると、呼信号処理プログラムを自動で実行することにより、ユーザは電話番号を一々選択して通話ボタンを選択する操作を行うことなく、電話を容易かつ迅速にかけることができるという効果もある。
【0016】
さらに、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置及びその方法は、ユーザが電話番号データをドラッグして電話番号登録プログラムにリンクされたメニューにドロップすると、電話番号を自動で電話番号リストに保存することにより、ユーザは電話番号登録プログラムを実行するための操作を行うことなく、電話番号を容易かつ迅速に登録できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置によりイメージデータを処理する方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置によりイメージデータを処理する過程を示し、(A)はイメージデータのリストが表示された図、(B)はイメージデータが選択された図、(C)は選択されたイメージデータがメニューにドラッグアンドドロップされた図、(D)はイメージデータの処理が完了したメッセージが表示された図である。
【図4】本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置により動画像データを処理する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置により電話番号データを処理する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、ユーザにより、特定データが選択された後、その特定データを処理するプログラムにリンクされた特定メニューが選択されたときに、特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、プログラムにより特定データを自動で処理することにより、移動端末機に保存されたデータを容易かつ迅速に処理できる、移動端末機のデータ処理装置及びその方法の好ましい実施形態について図1〜図5に参照して説明する。
【0019】
本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置は、ユーザにより、移動端末機のタッチスクリーンで特定データがドラッグされて、特定データを処理するプログラムにリンクされた特定メニューにドロップされると、特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、プログラムにより特定データを自動で処理する。すなわち、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置は、ユーザにより、特定データが選択された後、特定メニューが選択されたときに、特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行する。ここで、移動端末機のデータ処理装置は、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の要旨に基づいて多様に変更して構成できる。
【0020】
図1は本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明による移動端末機のデータ処理装置は、複数のデータと複数のアプリケーションを保存する保存部11と、保存部11に保存された複数のデータの複数のリストから特定リストがユーザにより選択されると、特定リストに含まれた複数のデータとデータを処理できる複数のアプリケーションにそれぞれリンクされた複数のメニューを出力し、タッチスクリーンで複数のデータのうち特定データがドラッグされて複数のメニューのうち特定メニューにドロップされると、特定メニューにリンクされたアプリケーションを自動で実行する制御部12と、制御部12の制御下で、特定メニューにリンクされたアプリケーションの実行が完了したことを通知する通知部13と、制御部12の制御下で、制御部12により出力されたデータのリスト及びメニュー並びに通知部13により出力された通知メッセージなどを表示する表示部14と、から構成される。ここで、制御部12は、特定メニューにリンクされたアプリケーション(プログラム)を自動で実行して、アプリケーションにより特定データを自動で処理する。また、特定データは、タッチスクリーンだけでなく、タッチパッドでドラッグして特定メニューにドロップすることもできる。
【0021】
以下、本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置の動作を、図1を参照して説明する。
まず、制御部12は、保存部11に保存された複数のデータの複数のリストから特定リストがユーザにより選択されると、特定リストに含まれた複数のデータと複数のアプリケーションにそれぞれリンクされた複数のメニューを表示部14に出力する。
【0022】
次に、表示部14は、制御部12の制御下で、特定リストに含まれた複数のデータと、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされた複数のメニューを画面上に表示する。
ユーザが表示部14に表示されたデータのうち特定データをタッチスクリーンでドラッグして、表示部14に表示されたメニューのうち特定メニューにドロップすると、制御部12は、特定メニューにリンクされたアプリケーションを実行する。特定データは、特定メニューにリンクされたアプリケーションの動作により処理される。例えば、特定メニューにリンクされたアプリケーションが、イメージデータを表示又は編集するイメージプログラムであり、特定データがイメージデータであると仮定すると、ユーザがタッチスクリーンでイメージデータをドラッグして、イメージプログラムにリンクされたメニューにドロップすると、制御部12は、メニューにリンクされたイメージプログラムを自動で実行して、イメージプログラムによりイメージデータを自動で表示する。従って、ユーザは所望のイメージデータをドラッグしてイメージプログラムにリンクされたメニューにドロップすることにより、容易かつ迅速にイメージデータを見ることができる。
【0023】
その後、制御部12は、アプリケーションの動作が完了すると、アプリケーションの動作が完了したことを通知する制御信号を通知部13に出力する。
次に、通知部13は、制御部12の制御信号に基づいて、アプリケーションの動作が完了したことを通知する通知メッセージを表示部14に出力する。
次に、表示部14は、通知メッセージを、ポップアップウィンドウを利用して画面上に表示する。
【0024】
一方、保存部11は、イメージデータを含むイメージリスト、動画像データを含む動画像リスト、音楽データを含む音楽リスト、電話番号を含む電話番号リストなどの複数のリストを保存することができる。また、保存部11は、イメージデータを処理するプログラム(例えば、イメージデータを背景画像に設定するプログラム)、イメージデータを表示又は編集するイメージプログラム、動画像データを再生する動画像再生プログラム、電話番号を管理する管理プログラムなどの複数のアプリケーションを保存することもできる。
【0025】
以下、複数のリスト及び複数のアプリケーションを利用して、複数のリストに含まれたデータを容易かつ迅速に処理する方法について、図2及び図3(A)〜図3(D)を参照して説明する。
図2は本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置によりイメージデータを処理する方法を示すフローチャートであり、図3(A)〜図3(D)は本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置によりイメージデータを処理する過程を示す図である。
【0026】
図3(A)に示すように、制御部12は、ユーザがポインティングデバイスなどのスタイラス100を利用して、保存部11に保存された複数のリストからイメージリストを選択したか否かを判断する(S11)。
ユーザによりイメージリストが選択されると、制御部12は、選択されたイメージリストに含まれたイメージデータ(例えば、Filename1.jpg、Filename2.jpg、FilenameN.jpg)と、イメージデータを処理するプログラム(例えば、イメージデータを背景画像に設定するプログラム)にリンクされた第1メニュー101を表示部14に出力する。このとき、ユーザがイメージプログラムにリンクされたメニュー(図示せず)又は背景画像を設定するプログラムにリンクされたメニュー101を選択することもできるため、制御部12は、表示部14でイメージリストに含まれたイメージデータを処理する際、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされたメニューを画面上に表示する(S12)。ここで、制御部12は、ユーザにより特定データが選択されたとき、特定データを処理するためのアプリケーションにリンクされたメニューのみを表示部14の画面上に表示することもできる。
【0027】
図3(B)及び図3(C)に示すように、制御部12は、ユーザが移動端末機のタッチスクリーンを利用してイメージデータのうち特定のイメージデータ(例えば、Filename1.jpg)を選択し、その選択した特定のイメージデータをスタイラス100を利用してドラッグして第1メニュー101にドロップしたか否かを判断する(S13)。ユーザが特定のイメージデータをドラッグして第1メニュー101にドロップすると、制御部12は、第1メニュー101にリンクされたプログラムを実行して(S14)、特定のイメージデータを自動で処理する(S15)。例えば、ユーザにより特定のイメージデータがドラッグされて背景画像を設定するプログラムにリンクされた第1メニュー101にドロップされると、制御部12は、第1メニュー101にリンクされたプログラムを実行して(S14)、特定のイメージデータを移動端末機の背景画像に自動で設定する。
【0028】
ここで、制御部12は、ユーザにより特定のイメージデータが選択され、予め設定された時間(例えば、1〜2秒)が経過した後に第1メニュー101が選択されると、第1メニュー101にリンクされたプログラムを実行して、特定のイメージデータを処理することもできる。
イメージデータが処理されると、制御部12は、イメージデータの処理が完了したことを通知する制御信号を通知部13に出力する。
【0029】
通知部13は、制御部12の制御信号に基づいて、イメージデータの処理が完了したことを通知する通知メッセージを表示部14に出力する。
図3(D)に示すように、表示部14は、通知メッセージを、ポップアップウィンドウを利用して画面上に表示する(S16)。
従って、ユーザは、イメージデータをドラッグしてメニュー101にドロップすることにより、イメージデータを処理するプログラムを実行するための操作を行うことなく、イメージデータを容易かつ迅速に処理できる。
【0030】
また、制御部12は、イメージデータを表示するイメージプログラムにリンクされた第2メニューが表示部に表示されているときに、ユーザがイメージデータを第2メニューにドロップすると、イメージデータを自動で表示部14上に表示する。従って、ユーザは、イメージデータをドラッグしてイメージデータを表示するメニューにドロップすることにより、イメージプログラムを実行するための操作を行うことなく、イメージデータを容易かつ迅速に見ることができる。
【0031】
さらに、制御部12は、「Outlook Express」などの電子メールプログラムにリンクされた第3メニュー102が表示部14に表示されているときに、ユーザがイメージデータを第3メニュー102にドロップすると、自動で電子メールプログラムを実行して、イメージデータを自動で添付ファイルとして設定する。例えば、制御部12は、「OutlookExpress」などの電子メールプログラムにリンクされた第3メニュー102が表示部14に表示されているときに、ユーザがイメージデータを第3メニュー102にドロップすると、自動で電子メールプログラムを実行して、イメージデータのアドレスを電子メールプログラムの添付ファイル項目にリンクする。従って、ユーザは、イメージデータをドラッグして電子メールプログラムにリンクされた第3メニュー102にドロップすることにより、電子メールプログラムを実行するための操作を行うことなく、イメージデータを容易かつ迅速に電子メールに添付できる。
【0032】
図4は本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置により動画像データを処理する方法を示すフローチャートである。
まず、制御部12は、ユーザにより、保存部11に保存された複数のリストから動画像リストが選択されたか否かを判断する(S21)。ユーザにより動画像リストが選択されると、制御部12は、動画像リストに含まれた複数の動画像データと、これら動画像データを再生する動画像再生プログラムにリンクされた第4メニュー105を表示部14に出力する。このとき、表示部14は、動画像リストに含まれた複数の動画像データと、動画像再生プログラムにリンクされた第4メニュー105と共に、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされたメニューも画面上に表示する(S22)。
【0033】
その後、制御部12は、ユーザが移動端末機のタッチスクリーンを利用して動画像データのうち特定の動画像データを選択し、その選択した特定の動画像データをスタイラス100を利用してドラッグして第4メニュー105にドロップしたか否かを判断する(S23)。ユーザが特定の動画像データをドラッグして第4メニュー105にドロップすると、制御部12は、第4メニュー105にリンクされた動画像再生プログラムを自動で実行して(S24)、動画像データを再生する(S25)。このとき、ユーザが動画像を迅速に視聴できるように、動画像データの再生が完了したことを通知するメッセージを表示しないことが好ましい。
【0034】
従って、ユーザは、動画像データをドラッグして動画像を再生するプログラムにリンクされたメニューにドロップすることにより、動画像を再生するプログラムを実行するための操作を行うことなく、動画像を容易かつ迅速に視聴できる。
また、制御部12は、音楽データを再生する音楽再生プログラムにリンクされた第5メニューが表示部14に表示されているときに、ユーザが音楽データを第5メニューにドロップすると、音楽再生プログラムを自動で実行して音楽データを再生する。従って、ユーザは、音楽データをドラッグして音楽再生プログラムにリンクされたメニューにドロップすることにより、音楽データ再生プログラムを実行するための操作を行うことなく、音楽データを容易かつ迅速に聴取できる。
【0035】
図5は本発明の実施形態による移動端末機のデータ処理装置により電話番号データを処理する方法を示すフローチャートである。
まず、制御部12は、ユーザにより、保存部11に保存された複数のリストから電話番号リストが選択されたか否かを判断する(S31)。電話番号リストが選択されると、制御部12は、電話番号リストに含まれた複数の電話番号データと、呼信号処理プログラムにリンクされた第6メニュー103と、を表示部14に出力する。このとき、表示部14は、電話番号リストに含まれた複数の電話番号データと、呼信号処理プログラムにリンクされた第6メニュー103と共に、複数のアプリケーションにそれぞれリンクされたメニューも画面上に表示する(S32)。
【0036】
その後、制御部12は、ユーザが移動端末機のタッチスクリーンを利用して複数の電話番号データのうち特定の電話番号データを選択し、その選択した電話番号データをドラッグして第6メニュー103にドロップしたか否かを判断する(S33)。
ユーザが特定の電話番号データをドラッグして第6メニュー103にドロップすると、制御部12は、第6メニュー103にリンクされた呼信号処理プログラムを自動で実行して(S34)、移動端末機のアンテナを介して、特定の電話番号データに該当するユーザ移動端末機に該当呼信号を送信する(S35)。
【0037】
従って、ユーザは、特定の電話番号をドラッグして呼信号処理プログラムにリンクされた第6メニュー103にドロップすることにより、電話番号をいちいち選択して通話ボタンを選択する操作を行うことなく、電話を容易かつ迅速にかけることができる。
また、制御部12は、電話番号データを登録する登録プログラムにリンクされた第7メニュー104が表示部14に表示されているときに、ユーザが電話番号データを入力した後、その入力した電話番号データをドラッグして第7メニュー104にドロップすると、電話番号データを自動で電話帳リストに保存する。従って、ユーザは、電話番号データをドラッグして電話番号登録プログラムにリンクされた第7メニュー104にドロップすることにより、電話番号登録プログラムを実行するための操作を行うことなく、電話番号を容易かつ迅速に登録できる。
【符号の説明】
【0038】
11 保存部
12 制御部
13 通知部
14 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのデータ及び前記データを処理するアプリケーションを保存する保存部と、
前記データのリスト及び前記アプリケーションにリンクされた少なくとも1つのメニューを表示する表示部と、
前記表示部に表示されたリストに含まれたデータのうち少なくともいずれか1つが選択された後、前記メニューのうち少なくともいずれか1つが選択されると、選択されたメニューがリンクされたアプリケーションにより、選択されたデータを処理する制御部と、
を含むことを特徴とする移動端末機。
【請求項2】
前記制御部は、前記データが選択されると、選択されたデータを処理できるアプリケーションにリンクされたメニューを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項3】
前記表示部は、タッチスクリーンであり、
前記制御部は、前記タッチスクリーンを利用して前記データが前記メニューにドラッグアンドドロップされると、前記メニューがリンクされたアプリケーションにより前記データを処理することを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項4】
前記制御部は、特定データが選択された後、予め設定された時間内に特定メニューが選択されると、前記特定メニューにリンクされたアプリケーションを自動で実行して、前記特定データを処理することを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項5】
前記アプリケーションの動作が完了したことを通知する通知部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項6】
前記データが、イメージデータ、動画像データ、音楽データ、電話番号のうち少なくとも1つであり、
前記メニューが、イメージを処理するプログラムにリンクされたメニュー、電子メールプログラムにリンクされたメニュー、動画像データを再生する動画像再生プログラムにリンクされたメニュー、音楽データを再生する音楽再生プログラムにリンクされたメニュー、呼信号処理プログラムにリンクされたメニュー、電話番号を登録する登録プログラムにリンクされたメニューのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項7】
前記電子メールプログラムが、前記イメージデータを添付ファイルとして自動で電子メールに添付することを特徴とする請求項6に記載の移動端末機。
【請求項8】
前記制御部は、電話番号が選択された後、前記呼信号処理プログラムにリンクされたメニューが選択されると、前記メニューにリンクされた前記呼信号処理プログラムを自動で実行し、選択された電話番号に該当する移動端末機に呼信号を送信することを特徴とする請求項6に記載の移動端末機。
【請求項9】
前記制御部は、特定の電話番号が入力された後、前記登録プログラムにリンクされたメニューが選択されると、入力された電話番号を、前記登録プログラムにより自動で電話番号リストに登録することを特徴とする請求項6に記載の移動端末機。
【請求項10】
少なくとも1つのデータのリスト及び前記データを処理するアプリケーションにリンクされた少なくとも1つのメニューを表示部に表示する段階と、
前記データのうち少なくともいずれか1つが選択された後、前記メニューのうち少なくともいずれか1つが選択されると、選択されたデータと選択されたメニューにリンクされたアプリケーションとを関連付ける段階と、
前記関連付けられたアプリケーションを実行して、前記選択されたデータを処理する段階と、
を含むことを特徴とする移動端末機のデータ処理方法。
【請求項11】
前記データが選択されると、選択されたデータを処理できるアプリケーションにリンクされたメニューを前記表示部に表示する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の移動端末機のデータ処理方法。
【請求項12】
特定データが選択された後、予め設定された時間内に特定メニューが選択されると、前記特定メニューにリンクされたプログラムを自動で実行して、前記特定データを処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の移動端末機のデータ処理方法。
【請求項13】
前記表示する段階は、
前記データが選択されると、選択されたデータを処理できるアプリケーションにリンクされたメニューを表示することを特徴とする請求項10に記載の移動端末機のデータ処理方法。
【請求項14】
前記表示部が、タッチスクリーンであり、
前記関連付ける段階は、前記タッチスクリーンを利用して前記データが前記メニューにドラッグアンドドロップされると、前記データを前記メニューに関連付けることを特徴とする請求項10に記載の移動端末機のデータ処理方法。
【請求項15】
前記関連付ける段階は、前記データが選択された後、予め設定された時間内に前記メニューが選択されると、前記データを前記メニューに関連付けることを特徴とする請求項10に記載の移動端末機のデータ処理方法。
【請求項16】
移動端末機のタッチスクリーン又はタッチパッドで特定データがドラッグされて、前記特定データを処理するアプリケーションにリンクされた特定メニューにドロップされると、前記特定メニューにリンクされたアプリケーションを自動で実行し、前記特定データを、そのアプリケーションにより自動で処理することを特徴とする移動端末機のデータ処理装置。
【請求項17】
前記特定データが、イメージデータ、動画像データ、音楽データ、電話番号のうち少なくとも1つであり、
前記特定メニューが、イメージを処理するプログラムにリンクされたメニュー、電子メールプログラムにリンクされたメニュー、動画像データを再生する動画像再生プログラムにリンクされたメニュー、音楽データを再生する音楽再生プログラムにリンクされたメニュー、呼信号処理プログラムにリンクされたメニュー、電話番号を登録する登録プログラムにリンクされたメニューのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項16に記載の移動端末機のデータ処理装置。
【請求項18】
前記特定データが選択されると、前記特定データを処理できるアプリケーションにリンクされたメニューを表示部に表示することを特徴とする請求項16に記載の移動端末機のデータ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−77322(P2013−77322A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−287162(P2012−287162)
【出願日】平成24年12月28日(2012.12.28)
【分割の表示】特願2006−170564(P2006−170564)の分割
【原出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】