移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置
【課題】ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦが、ＵＥ宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳに対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦが、ＵＥ宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳに対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、２Ｇ/３Ｇ方式の無線アクセスシステム（ＵＴＲＡＮ：Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ/ＧＥＲＡＮ：ＧＳＭ ＥＤＧＥ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）及びＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）方式の無線アクセスシステム（Ｅ-ＵＴＲＡＮ：Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を収容可能な移動通信システムが知られている。
【０００３】
かかる移動通信システムにおいて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセス可能なＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、移動局）に対して、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ或いはＥ-ＵＴＲＡＮのどちらかにおいて音声（Ｖｏｉｃｅ）通信を提供することができる。
【０００４】
ここで、かかる移動通信システムでは、ＩＭＳ（ＩＰ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｓｕｂｓｙｓｔｅｍ、サービス制御ネットワーク）が、「Ｔ-ＡＤＳ（Ｔｅｒｍｉｎａｔｅｄ-Ａｃｃｅｓｓ Ｄｏｍａｉｎ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ）」を用いて、ＵＥに対して音声通信を提供するドメインを選択することができるように構成されている（非特許文献１及び２参照）。
【０００５】
図４を参照して、かかる「Ｔ-ＡＤＳ」を用いてＵＥに対して音声通信を提供するドメインを選択する動作について説明する。
【０００６】
図４に示すように、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦ（Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｃａｌｌ Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、呼セッション制御サーバ装置）は、ステップＳ５０１において、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）を受信すると、ステップＳ５０２において、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳ（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｃｅｎｔｒａｌｉｚａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｎｔｉｎｕｉｔｙ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｅｒ、アプリケーションサーバ装置）に対して、かかる音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ）を送信する。
【０００７】
ステップＳ５０３において、ＳＣＣ-ＡＳは、ＨＳＳ（Ｈｏｍｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｓｅｒｖｅｒ、加入者管理サーバ装置）に対して、問合せ信号を送信する。
【０００８】
ステップＳ５０４において、ＨＳＳは、かかる問合せ信号に応じて、ＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ Ｓｕｐｐｏｒｔ Ｎｏｄｅ、パケット交換機）及びＭＭＥに対して、ＵＥの在圏するドメインを問い合わせるドメイン問合せ信号を送信する。
【０００９】
ステップＳ５０５において、ＨＳＳは、ＳＣＣ-ＡＳに対して、上述の問合せ信号に対する応答信号を送信することによって、ＵＥの在圏するドメインを通知する。
【００１０】
ＳＣＣ-ＡＳは、ステップＳ５０６において、かかる応答信号に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を転送すべきドメインを決定し、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定したドメインに対してＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信する。
【００１１】
ステップＳ５０７において、Ｓ-ＣＳＣＦは、着信ドメイン指示信号によって指示されているドメイン（無線アクセスネットワーク）を介して、ＵＥに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を受信した旨を指示する着信指示信号を送信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【００１２】
【非特許文献１】３ＧＰＰ ＴＳ２３.２２１
【非特許文献２】３ＧＰＰ ＴＳ２３.２９２
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１３】
なお、上述の移動通信システムにおいて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセス可能なＵＥに対して、ＡＶ（Ａｕｄｉｏ Ｖｉｄｅｏ）通信を提供することが想定される。
【００１４】
ここで、Ｅ-ＵＴＲＡＮ配下のセルにおいて、ＩＭＳを介したＡＶ通信を提供することができない場合、Ｅ-ＵＴＲＡＮに在圏するＵＥに対しては、ＣＳＦＢ（ＣＳ Ｆａｌｌｂａｃｋ）を用いて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮにおいてＡＶ通信を提供する必要がある。
【００１５】
しかしながら、上述の移動通信システムでは、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを選択することができないという問題点があった。
【００１６】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１７】
本発明の第１の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを要旨とする。
【００１８】
本発明の第２の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定する工程とを有することを要旨とする。
【００１９】
本発明の第３の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、前記ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部と、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部とを具備することを要旨とする。
【００２０】
本発明の第４の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定するように構成されている決定部とを具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【００２１】
以上説明したように、本発明によれば、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係るＳＣＣ-ＡＳの機能ブロック図である。
【図３】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を説明するための図である。
【図４】従来の移動通信システムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システム）
図１乃至図３を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【００２４】
図１に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、ＩＭＳや、ＨＳＳや、ＳＧＳＮや、ＭＳＣ（Ｍｏｂｉｌｅ-ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ Ｃｅｎｔｅｒ、回線交換機）や、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮや、Ｐ/Ｓ-ＧＷや、ＭＭＥや、Ｅ-ＵＴＲＡＮ等を具備している。
【００２５】
ＩＭＳ内には、ＳＣＣ-ＡＳや、Ｓ-ＣＳＣＦや、Ｐ-ＣＳＣＦ（Ｐｒｏｘｙ Ｃａｌｌ Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）等が配置されている。
【００２６】
また、図１に示すＵＥは、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセスすることができるように構成されている。
【００２７】
図２に示すように、ＳＣＣ-ＡＳは、受信部１１と、決定部１２と、送信部１３とを具備している。
【００２８】
受信部１１は、Ｓ-ＣＳＣＦから、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）や、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信するように構成されている。
【００２９】
ここで、受信部１１は、受信した着信信号に含まれる呼種別情報に基づいて、かかる着信信号が、音声通信用の着信信号又はＡＶ通信用の着信信号のどちらであるかについて判定するように構成されている。なお、かかる呼種別情報は、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す情報である。
【００３０】
また、受信部１１は、ＨＳＳから、後述の問合せ信号に対する応答信号を受信するように構成されている。
【００３１】
ここで、かかる応答信号は、ＵＥの在圏するドメインに係る情報や、ＵＥがＩＭＳを介した音声通信に対応可能であるか否かについて示す情報や、ＵＥがＩＭＳを介したＡＶ通信に対応可能であるか否かについて示す情報等を含む。
【００３２】
決定部１２は、ＨＳＳから受信した応答信号及び呼種別情報に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号及びＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている。
【００３３】
例えば、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに在圏すると判定した場合、或いは、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介したＡＶ通信を提供していないと判定した場合に、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号をＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３４】
一方、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＥ-ＵＴＲＡＮに在圏すると判定した場合で、かつ、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介したＡＶ通信を提供していると判定した場合に、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号をＥ-ＵＴＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３５】
また、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに在圏すると判定した場合、或いは、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介した音声通信を提供していないと判定した場合に、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号をＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３６】
一方、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＥ-ＵＴＲＡＮに在圏すると判定した場合で、かつ、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介した音声通信を提供していると判定した場合に、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号をＥ-ＵＴＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３７】
送信部１３は、ＨＳＳに対して、受信部１１によって受信された着信信号に含まれる呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている。
【００３８】
また、送信部１３は、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定部１２によって決定されたドメインに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信するように構成されている。
【００３９】
以下、図３を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの具体的な動作について説明する。
【００４０】
図３に示すように、Ｓ-ＣＳＣＦは、ステップＳ１０１において、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信すると、ステップ１０２において、ＳＣＣ-ＡＳに対して、かかるＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を送信する。
【００４１】
ステップＳ１０３において、ＳＣＣ-ＡＳは、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する。
【００４２】
ステップＳ１０４において、ＨＳＳは、かかる問合せ信号に応じて、ＳＧＳＮ及びＭＭＥに対して、ＵＥの在圏するドメインについて問い合わせるドメイン問合せ信号を送信する。
【００４３】
ステップ１０５において、ＨＳＳは、ＳＣＣ-ＡＳに対して、上述の問合せ信号に対する応答信号を送信する。
【００４４】
ここで、かかる応答信号は、ＵＥの在圏するドメインに係る情報や、ＵＥがＩＭＳを介した音声通信に対応可能であるか否かについて示す情報や、ＵＥがＩＭＳを介したＡＶ通信に対応可能であるか否かについて示す情報等を含む。
【００４５】
ＳＣＣ-ＡＳは、ステップＳ１０６において、かかる応答信号に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を転送すべきドメインを決定し、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定したドメインに対してＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信する。
【００４６】
ステップＳ１０７において、Ｓ-ＣＳＣＦは、着信ドメイン指示信号によって指示されているドメイン（無線アクセスネットワーク）を介して、ＵＥに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信した旨を指示する着信指示信号を送信する。
【００４７】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、ＵＥへのインパクト無しに、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる。
【００４８】
（変更例１）
本変更例１に係る移動通信システムについて、上述の第１の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【００４９】
本変更例１に係る移動通信システムにおいて、ＳＣＣ-ＡＳの決定部１２は、受信部１１によって受信されたＵＥ宛ての着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、ＨＳＳに対して、上述の問合せ信号を送信することなく、かかる着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに決定するように構成されている。
【００５０】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【００５１】
本実施形態の第１の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦ（呼セッション制御サーバ装置）が、ＵＥ（移動局）宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳ（アプリケーションサーバ装置）に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳ（加入者管理サーバ装置）に対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを要旨とする。
【００５２】
本実施形態の第２の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦが、ＵＥ宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳに対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ（回線交換をサポートしている無線アクセスネットワーク）に決定する工程とを有することを要旨とする。
【００５３】
本実施形態の第３の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているＳＣＣ-ＡＳであって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦから、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含むＵＥ宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部１１と、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部１３と、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部１２とを具備することを要旨とする。
【００５４】
本実施形態の第４の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているＳＣＣ-ＡＳであって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦから、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含むＵＥ宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部１１と、着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに決定するように構成されている決定部１２とを具備することを要旨とする。
【００５５】
なお、上述のＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【００５６】
ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【００５７】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、ＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとしてＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳ内に設けられていてもよい。
【００５８】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【００５９】
ＵＥ…移動局
Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ…無線アクセスネットワーク
ＭＳＣ…回線交換機
ＳＧＳＮ…パケット交換機
Ｓ/Ｐ-ＧＷ…ゲートウェイ装置
ＭＭＥ…移動管理ノード
ＨＳＳ…加入者管理サーバ装置
Ｓ-ＣＳＣＦ、Ｐ-ＣＳＣＦ…呼セッション制御サーバ装置
ＳＣＣ-ＡＳ…アプリケーションサーバ装置
１１…受信部
１２…決定部
１３…送信部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、２Ｇ/３Ｇ方式の無線アクセスシステム（ＵＴＲＡＮ：Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ/ＧＥＲＡＮ：ＧＳＭ ＥＤＧＥ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）及びＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）方式の無線アクセスシステム（Ｅ-ＵＴＲＡＮ：Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を収容可能な移動通信システムが知られている。
【０００３】
かかる移動通信システムにおいて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセス可能なＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、移動局）に対して、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ或いはＥ-ＵＴＲＡＮのどちらかにおいて音声（Ｖｏｉｃｅ）通信を提供することができる。
【０００４】
ここで、かかる移動通信システムでは、ＩＭＳ（ＩＰ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｓｕｂｓｙｓｔｅｍ、サービス制御ネットワーク）が、「Ｔ-ＡＤＳ（Ｔｅｒｍｉｎａｔｅｄ-Ａｃｃｅｓｓ Ｄｏｍａｉｎ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ）」を用いて、ＵＥに対して音声通信を提供するドメインを選択することができるように構成されている（非特許文献１及び２参照）。
【０００５】
図４を参照して、かかる「Ｔ-ＡＤＳ」を用いてＵＥに対して音声通信を提供するドメインを選択する動作について説明する。
【０００６】
図４に示すように、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦ（Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｃａｌｌ Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、呼セッション制御サーバ装置）は、ステップＳ５０１において、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）を受信すると、ステップＳ５０２において、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳ（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｃｅｎｔｒａｌｉｚａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｎｔｉｎｕｉｔｙ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｅｒ、アプリケーションサーバ装置）に対して、かかる音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ）を送信する。
【０００７】
ステップＳ５０３において、ＳＣＣ-ＡＳは、ＨＳＳ（Ｈｏｍｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｓｅｒｖｅｒ、加入者管理サーバ装置）に対して、問合せ信号を送信する。
【０００８】
ステップＳ５０４において、ＨＳＳは、かかる問合せ信号に応じて、ＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ Ｓｕｐｐｏｒｔ Ｎｏｄｅ、パケット交換機）及びＭＭＥに対して、ＵＥの在圏するドメインを問い合わせるドメイン問合せ信号を送信する。
【０００９】
ステップＳ５０５において、ＨＳＳは、ＳＣＣ-ＡＳに対して、上述の問合せ信号に対する応答信号を送信することによって、ＵＥの在圏するドメインを通知する。
【００１０】
ＳＣＣ-ＡＳは、ステップＳ５０６において、かかる応答信号に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を転送すべきドメインを決定し、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定したドメインに対してＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信する。
【００１１】
ステップＳ５０７において、Ｓ-ＣＳＣＦは、着信ドメイン指示信号によって指示されているドメイン（無線アクセスネットワーク）を介して、ＵＥに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号を受信した旨を指示する着信指示信号を送信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【００１２】
【非特許文献１】３ＧＰＰ ＴＳ２３.２２１
【非特許文献２】３ＧＰＰ ＴＳ２３.２９２
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１３】
なお、上述の移動通信システムにおいて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセス可能なＵＥに対して、ＡＶ（Ａｕｄｉｏ Ｖｉｄｅｏ）通信を提供することが想定される。
【００１４】
ここで、Ｅ-ＵＴＲＡＮ配下のセルにおいて、ＩＭＳを介したＡＶ通信を提供することができない場合、Ｅ-ＵＴＲＡＮに在圏するＵＥに対しては、ＣＳＦＢ（ＣＳ Ｆａｌｌｂａｃｋ）を用いて、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮにおいてＡＶ通信を提供する必要がある。
【００１５】
しかしながら、上述の移動通信システムでは、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを選択することができないという問題点があった。
【００１６】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１７】
本発明の第１の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを要旨とする。
【００１８】
本発明の第２の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、前記アプリケーションサーバ装置が、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定する工程とを有することを要旨とする。
【００１９】
本発明の第３の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、前記ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部と、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部とを具備することを要旨とする。
【００２０】
本発明の第４の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定するように構成されている決定部とを具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【００２１】
以上説明したように、本発明によれば、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる移動通信方法及びアプリケーションサーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係るＳＣＣ-ＡＳの機能ブロック図である。
【図３】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を説明するための図である。
【図４】従来の移動通信システムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システム）
図１乃至図３を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【００２４】
図１に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、ＩＭＳや、ＨＳＳや、ＳＧＳＮや、ＭＳＣ（Ｍｏｂｉｌｅ-ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ Ｃｅｎｔｅｒ、回線交換機）や、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮや、Ｐ/Ｓ-ＧＷや、ＭＭＥや、Ｅ-ＵＴＲＡＮ等を具備している。
【００２５】
ＩＭＳ内には、ＳＣＣ-ＡＳや、Ｓ-ＣＳＣＦや、Ｐ-ＣＳＣＦ（Ｐｒｏｘｙ Ｃａｌｌ Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）等が配置されている。
【００２６】
また、図１に示すＵＥは、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ及びＥ-ＵＴＲＡＮの両方にアクセスすることができるように構成されている。
【００２７】
図２に示すように、ＳＣＣ-ＡＳは、受信部１１と、決定部１２と、送信部１３とを具備している。
【００２８】
受信部１１は、Ｓ-ＣＳＣＦから、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）や、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信するように構成されている。
【００２９】
ここで、受信部１１は、受信した着信信号に含まれる呼種別情報に基づいて、かかる着信信号が、音声通信用の着信信号又はＡＶ通信用の着信信号のどちらであるかについて判定するように構成されている。なお、かかる呼種別情報は、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す情報である。
【００３０】
また、受信部１１は、ＨＳＳから、後述の問合せ信号に対する応答信号を受信するように構成されている。
【００３１】
ここで、かかる応答信号は、ＵＥの在圏するドメインに係る情報や、ＵＥがＩＭＳを介した音声通信に対応可能であるか否かについて示す情報や、ＵＥがＩＭＳを介したＡＶ通信に対応可能であるか否かについて示す情報等を含む。
【００３２】
決定部１２は、ＨＳＳから受信した応答信号及び呼種別情報に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号及びＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている。
【００３３】
例えば、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに在圏すると判定した場合、或いは、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介したＡＶ通信を提供していないと判定した場合に、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号をＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３４】
一方、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＥ-ＵＴＲＡＮに在圏すると判定した場合で、かつ、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介したＡＶ通信を提供していると判定した場合に、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号をＥ-ＵＴＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３５】
また、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに在圏すると判定した場合、或いは、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介した音声通信を提供していないと判定した場合に、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号をＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３６】
一方、決定部１２は、上述の応答信号に基づいて、ＵＥがＥ-ＵＴＲＡＮに在圏すると判定した場合で、かつ、ＵＥが在圏するＥ-ＵＴＲＡＮ配下のセルがＩＭＳを介した音声通信を提供していると判定した場合に、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号をＥ-ＵＴＲＡＮに転送すべきであると決定するように構成されている。
【００３７】
送信部１３は、ＨＳＳに対して、受信部１１によって受信された着信信号に含まれる呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている。
【００３８】
また、送信部１３は、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定部１２によって決定されたドメインに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信するように構成されている。
【００３９】
以下、図３を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの具体的な動作について説明する。
【００４０】
図３に示すように、Ｓ-ＣＳＣＦは、ステップＳ１０１において、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信すると、ステップ１０２において、ＳＣＣ-ＡＳに対して、かかるＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を送信する。
【００４１】
ステップＳ１０３において、ＳＣＣ-ＡＳは、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する。
【００４２】
ステップＳ１０４において、ＨＳＳは、かかる問合せ信号に応じて、ＳＧＳＮ及びＭＭＥに対して、ＵＥの在圏するドメインについて問い合わせるドメイン問合せ信号を送信する。
【００４３】
ステップ１０５において、ＨＳＳは、ＳＣＣ-ＡＳに対して、上述の問合せ信号に対する応答信号を送信する。
【００４４】
ここで、かかる応答信号は、ＵＥの在圏するドメインに係る情報や、ＵＥがＩＭＳを介した音声通信に対応可能であるか否かについて示す情報や、ＵＥがＩＭＳを介したＡＶ通信に対応可能であるか否かについて示す情報等を含む。
【００４５】
ＳＣＣ-ＡＳは、ステップＳ１０６において、かかる応答信号に応じて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を転送すべきドメインを決定し、Ｓ-ＣＳＣＦに対して、決定したドメインに対してＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を転送するように指示する着信ドメイン指示信号を送信する。
【００４６】
ステップＳ１０７において、Ｓ-ＣＳＣＦは、着信ドメイン指示信号によって指示されているドメイン（無線アクセスネットワーク）を介して、ＵＥに対して、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠Ｖｏｉｃｅ）或いはＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号（Ｉｎｖｉｔｅ＠ＡＶ）を受信した旨を指示する着信指示信号を送信する。
【００４７】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、ＵＥへのインパクト無しに、ＩＭＳにおいて、ＵＥ宛ての音声通信用の着信信号についてだけでなく、ＵＥ宛てのＡＶ通信用の着信信号を転送すべきドメインを適切に選択することができる。
【００４８】
（変更例１）
本変更例１に係る移動通信システムについて、上述の第１の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【００４９】
本変更例１に係る移動通信システムにおいて、ＳＣＣ-ＡＳの決定部１２は、受信部１１によって受信されたＵＥ宛ての着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、ＨＳＳに対して、上述の問合せ信号を送信することなく、かかる着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに決定するように構成されている。
【００５０】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【００５１】
本実施形態の第１の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦ（呼セッション制御サーバ装置）が、ＵＥ（移動局）宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳ（アプリケーションサーバ装置）に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳ（加入者管理サーバ装置）に対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを要旨とする。
【００５２】
本実施形態の第２の特徴は、移動通信方法であって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦが、ＵＥ宛ての着信信号を受信すると、ＩＭＳ内のＳＣＣ-ＡＳに対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、ＳＣＣ-ＡＳが、着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ（回線交換をサポートしている無線アクセスネットワーク）に決定する工程とを有することを要旨とする。
【００５３】
本実施形態の第３の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているＳＣＣ-ＡＳであって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦから、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含むＵＥ宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部１１と、ＨＳＳに対して、上述の呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部１３と、ＨＳＳから受信した問合せ信号に対する応答信号及び呼種別情報に応じて、着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部１２とを具備することを要旨とする。
【００５４】
本実施形態の第４の特徴は、ＩＭＳ内に設けられているＳＣＣ-ＡＳであって、ＩＭＳ内のＳ-ＣＳＣＦから、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含むＵＥ宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部１１と、着信信号に含まれる呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、着信信号を転送すべきドメインをＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮに決定するように構成されている決定部１２とを具備することを要旨とする。
【００５５】
なお、上述のＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【００５６】
ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【００５７】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、ＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとしてＵＥ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ、ＭＳＣ、ＳＧＳＮ、Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＭＭＥ、Ｓ/Ｐ-ＧＷ、Ｐ-ＣＳＣＦ、Ｓ-ＣＳＣＦ、ＳＣＣ-ＡＳ、ＨＳＳ内に設けられていてもよい。
【００５８】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【００５９】
ＵＥ…移動局
Ｅ-ＵＴＲＡＮ、ＵＴＲＡＮ/ＧＥＲＡＮ…無線アクセスネットワーク
ＭＳＣ…回線交換機
ＳＧＳＮ…パケット交換機
Ｓ/Ｐ-ＧＷ…ゲートウェイ装置
ＭＭＥ…移動管理ノード
ＨＳＳ…加入者管理サーバ装置
Ｓ-ＣＳＣＦ、Ｐ-ＣＳＣＦ…呼セッション制御サーバ装置
ＳＣＣ-ＡＳ…アプリケーションサーバ装置
１１…受信部
１２…決定部
１３…送信部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項２】
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項３】
ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、
前記ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、
加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部と、
前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部とを具備することを特徴とするアプリケーションサーバ装置。
【請求項４】
ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、
前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定するように構成されている決定部とを具備することを特徴とするアプリケーションサーバ装置。
【請求項１】
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項２】
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置が、移動局宛ての着信信号を受信すると、該ＩＭＳ内のアプリケーションサーバ装置に対して、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む着信信号を送信する工程と、
前記アプリケーションサーバ装置が、前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項３】
ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、
前記ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、
加入者管理サーバ装置に対して、前記呼種別情報を含む問合せ信号を送信するように構成されている送信部と、
前記加入者管理サーバ装置から受信した前記問合せ信号に対する応答信号及び前記呼種別情報に応じて、前記着信信号を転送すべきドメインを決定するように構成されている決定部とを具備することを特徴とするアプリケーションサーバ装置。
【請求項４】
ＩＭＳ内に設けられているアプリケーションサーバ装置であって、
ＩＭＳ内の呼セッション制御サーバ装置から、音声通信又はＡＶ通信の着信であることを示す呼種別情報を含む移動局宛ての着信信号を受信するように構成されている受信部と、
前記着信信号に含まれる前記呼種別情報が、ＡＶ通信の着信であることを示す場合、該着信信号を転送すべきドメインを回線交換をサポートしている無線アクセスネットワークに決定するように構成されている決定部とを具備することを特徴とするアプリケーションサーバ装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０１２−２４４１９８（Ｐ２０１２−２４４１９８Ａ）
【公開日】平成２４年１２月１０日（２０１２．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１０８８５９（Ｐ２０１１−１０８８５９）
【出願日】平成２３年５月１３日（２０１１．５．１３）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（３９２０２６６９３）株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１２月１０日（２０１２．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年５月１３日（２０１１．５．１３）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（３９２０２６６９３）株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Ｆターム（参考）】
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