移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム及びハンドオーバー方法
【課題】非同期網と同期網が混在した移動通信システムにおけるハンドオーバー方法の提供。
【解決手段】非同期及び同期交換機は相互連動運用部により接続され、移動通信端末の非同期及び同期加入情報を保存及び管理するデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、相互連動運用部は同期移動通信システム情報を保存及び管理し、非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、ホーム位置登録器から移動通信端末の同期加入情報を受信し、同期交換機に同期システム情報及び移動通信端末の同期加入情報を送って応答を受信することにより、非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定される。端末と同期システムが接続されて同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、これにより、非同期網と同期網との境界域において、世代間のサービス差を克服して良質なサービスを提供することができる。
【解決手段】非同期及び同期交換機は相互連動運用部により接続され、移動通信端末の非同期及び同期加入情報を保存及び管理するデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、相互連動運用部は同期移動通信システム情報を保存及び管理し、非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、ホーム位置登録器から移動通信端末の同期加入情報を受信し、同期交換機に同期システム情報及び移動通信端末の同期加入情報を送って応答を受信することにより、非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定される。端末と同期システムが接続されて同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、これにより、非同期網と同期網との境界域において、世代間のサービス差を克服して良質なサービスを提供することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信網におけるハンドオーバー方法に係り、さらに詳しくは、移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム及びこの移動通信システムにおける非同期交換機と同期交換機との間の信号交換のための相互連動運用部を用いたハンドオーバー方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の発展に伴い、移動通信網は世代を重ねて変化しつつあり、現在、2世代または2.5世代網と呼ばれる同期移動通信システム(CDMA移動通信システム)と、3世代網と呼ばれる非同期移動通信システム(WCDMA移動通信システム)が共存している。
【0003】
かのような移動通信網技術の発展に伴い、同期方式のシステムと非同期方式のシステムの両方において使用可能な移動通信端末(Dual Band Dual Mode Terminal;DBDM)移動通信端末が開発されており、このような移動通信端末を用いることにより非同期方式システム領域及び同期方式システム領域のそれぞれにおいて異なる方式のサービスを用いることができる。かようなDBDM移動通信端末は、アンテナ、同期移動通信サービスのためのモジュールとしての同期モデム部、非同期移動通信サービスのためのモジュールとしての非同期モデム部及び共通モジュールを備えてなる。
【0004】
ところが、非同期移動通信システムは未だサービスの初期段階にあり、システムの実現に膨大な投資費を要するが故に、広い地域をサービスすることができず、同期移動通信システム領域に重なるような形で実現されている。これにより、非同期移動通信システムのサービス領域が限られるため、非同期移動通信システム加入者が非同期領域からサービスを利用している最中に非同期移動通信サービスの提供されない同期領域に移動する場合、呼が途切れてしまうといった不都合がある。
【0005】
このように非同期移動通信システムと同期移動通信システムが共存しており、非同期移動通信システムの領域が同期移動通信システムの領域よりも狭い場合、非同期移動通信システムと同期移動通信システムとの間の連続したサービスを提供するためのハンドオーバーが必要となる。また、かようなハンドオーバーは、移動通信端末の音声通話サービス利用中、着信アラート状態中または発信後着信側からの応答待ち中に対応するものである必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、発信後着信側からの応答待ち状態にある移動通信端末が、非同期移動通信システム領域から同期移動通信システム領域に移動するに伴い、非同期交換機と同期交換機との間の相互連動運用部を用いて、連続したサービスを提供可能なハンドオーバー方法を提供するところにある。
【0007】
本発明の他の目的は、非同期移動通信システム領域にある移動通信端末が同期移動通信システム領域に移動するに伴い、無線網制御器が非同期交換機にハンドオーバーを要請すると、非同期交換機が非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判別してハンドオーバーのターゲットに好適なハンドオーバー手続きを行うことのできるハンドオーバー方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明は、ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバーを可能にする移動通信システムであって、前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、前記デュアルスタック・ホーム位置登録器は前記移動通信端末の非同期加入情報及び同期加入情報を保存及び管理し、前記相互連動運用部は前記同期移動通信システム情報を保存及び管理し、前記非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、前記ホーム位置登録器から前記移動通信端末の同期加入情報を受信し、前記同期交換機に同期システム情報及び前記移動通信端末の同期加入情報を送って前記同期交換機から応答を受信することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定されるようにし、前記移動通信端末と前記同期移動通信システムが接続されて前記同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、前記非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー時に、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から、ハンドオーバー要請及び前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を受信し、前記同期交換機に、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を送信し、前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー完了後、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から順方向アクセス信号を受信することで、着信移動通信端末が応答した旨を報知されたときに、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送って、前記同期交換機に着信移動通信端末が応答した旨を報知すること、を特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態をさらに詳述する。
【0010】
図1は、本発明が適用される移動通信網の構成図である。
【0011】
本発明に適用される移動通信端末10は、デュアルバンド・デュアルモード(以下、「DBDM」と称する。)の移動通信端末であって、非同期移動通信サービスと同期移動通信サービスを同時に提供可能なものであり、同期移動通信サービスのためのモジュールとしての同期モデム部、非同期移動通信サービスのためのモジュールとしての非同期モデム部及び共通モジュールを備えてなり、非同期移動通信システム20及び同期移動通信システム30とそれぞれ無線接続して音声及びデータサービスを利用することができる。
【0012】
非同期移動通信システム20は、移動通信端末10との無線区間通信のための基地局としてのノードB及びノードBの制御のための無線網制御器(ノードB/RNC)210と、無線網制御器210に接続されて移動通信端末10にサービスを提供するための呼交換を行う非同期交換機(MSC)220と、無線網制御器(RNC)とGPRS(General Packet Radio Service)網240との間に接続されて移動通信端末10の位置トラックを維持してアクセス制御及びセキュリティ機能を行うSGSN(Serving GPRS Support Node)230と、SGSN230とGPRS網240を介して接続され、IP網70に接続されて外部パケットとの連動に対応するGGSN(Gateway GPRS Support Node)250と、を備える。
【0013】
また、同期移動通信システム30は、移動通信端末10との無線区間通信に対応する基地局及び基地局を制御するための基地局制御器(BTS/BSC)310と、1以上の基地局制御器に接続されて呼交換を行うための交換機(MSC)320と、基地局制御器(BSC)に接続されて加入者にパケットデータサービスを与えるためのパケットデータサービスノード(PDSN)330と、パケットデータサービスノード330とIP網70との接続に対応するためのデータコア網(DCN)340と、を備えてなる。
【0014】
さらに、非同期移動通信システム20及び同期移動通信システム30の交換機220、320は相互連動運用部(Interworking Interoperability Function;IIF)60により互いに接続されており、相互連動運用部60は非同期交換機220から送られてくる非同期メッセージを同期メッセージに変換して同期交換機320に送り、同期移動通信システム情報をデータベースとして構築して管理する。
【0015】
非同期交換機220及び同期交換機320もまたNo.7共通信号網40に互いに接続され、これを介してデュアルスタック・ホーム位置登録器(D−HLR)50に接続され、デュアルスタック・ホーム位置登録器50はDBDM移動通信端末10の非同期移動通信システムの加入情報及びこれに対応する同期移動通信システムの加入情報を保存及び管理し、非同期及び同期交換機220、320がハンドオーバーなどのサービスを行うときに参照可能にする。
【0016】
このようなネットワーク構成において、非同期移動通信システム20領域に位置している移動通信端末10はノードBとの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、ノードBとの信号強度が所定のしきい値以下に下がると、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーイベントが発生した旨を報告する。このとき、ノードB/RNC210は非同期交換機220に移動通信端末10が検出した隣接セル情報、基地局IDなどを一緒に送る。このとき、移動通信端末10は音声通話サービス利用中であってもよく、着信アラート状態にあってもよく、発信後着信側からの応答待ち状態にあってもよい。
【0017】
非同期交換機220は、RNCからハンドオーバー要請メッセージを受信すると、RNCから受信した隣接セル情報、基地局IDなどに基づいて、非同期移動通信システム20内の隣接セル間ハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであるかを判断する。
【0018】
非同期移動通信システム20内の隣接セル間ハンドオーバーであると判断された場合、非同期交換機220は隣接セルへのハンドオーバーを行うのに対し、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであると判断された場合にはIIF60を介して同期交換機320へのハンドオーバーが行われるようにする。このために、IIF60は、非同期メッセージを同期メッセージに変換して同期交換機320に送り、同期移動通信システム情報をデータベースとして構築して管理する。このデータベースには交換機情報、信号点、デジケートチャンネル関係の中継線情報などが含まれる。IIF60は非同期交換機220からのハンドオーバー要請と同期移動通信システム情報に基づいて、ハンドオーバーの対象となる交換機320を選択し、ハンドオーバーの対象となる交換機IDなどを含むビリングIDを生成して後続するハンドオーバー過程において活用する。
【0019】
以下、上述した移動通信システムにおけるハンドオーバー手続きを、移動通信端末が音声通話サービスの利用中にある場合、着信アラート状態にある場合及び発信後着信側の応答待ち状態にある場合に分けて説明する。
【0020】
まず、図2及び図3は、本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から音声通話サービス利用中に同期移動通信システム領域に移動する場合におけるハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0021】
図2を参照するに、非同期移動通信システム20領域Aにおいて音声通話サービスを利用している移動通信端末10は、現在接続されているノードBからの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)からの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、移動通信端末10が同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動するに伴い、移動通信端末10において測定したノードBとの信号強度が所定の値以下である場合、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0022】
これにより、相互連動運用部60を介して移動通信端末10に対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバーの手続きが開始され、ハンドオーバーが完了して非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、移動通信端末10は同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して音声通話サービスを利用し続ける。
【0023】
かような音声通話サービス利用中のハンドオーバーのために、移動通信端末10は、ノードBとの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、ノードBとの信号強度が所定のしきい値以下に下がると、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーイベントが発生した旨を報告する。このとき、ノードB/RNC210は非同期交換機220に移動通信端末10が検出した隣接セル情報、基地局IDなどを一緒に送る。
【0024】
以下、図3に基づき、このような音声通話サービス利用中のハンドオーバーの手続きをより具体的に説明する。
【0025】
非同期移動通信システム20の領域において音声通話を利用していた移動通信端末10が同期移動通信システム30領域に移動するに伴い、移動通信端末10は同期移動通信システム30からの信号を感知し、非同期移動通信システム20のノードBからの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告する。これにより、現在移動通信端末10に接続されているノードBにおいて、移動通信端末とノードBとの信号強度が所定の値以下であることが確認されると、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する(S101)。
【0026】
このハンドオーバー要請メッセージ(IU Reloc Required)は、同期移動通信システムにおいて用いるハンドオーバー関係のメッセージを含む。また、RNCは移動通信端末10から受信した隣接基地局情報(基地局ID)、隣接セル情報などを一緒に送り、非同期交換機220は、この情報に基づいて、非同期移動通信システム内の隣接セル間ハンドオーバーであるか、または、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであるかを判断する。RNCが非同期交換機220に送るハンドオーバー要請メッセージ(IU Reloc Required)は、図8に示すように、メッセージ型、ハンドオーバー型、ハンドオーバーの原因、ソース基地局制御器ID、ターゲット基地局制御器ID、RAB(Radio Access Bearer)情報及び無線区間関係の情報などのパラメータを含む。
【0027】
ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220は、相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージを送る(S102)。このとき、前記非同期メッセージに拡張コンテーナーを付加して移動通信端末10の非同期識別番号(MSISDN)を一緒に送り、このメッセージは、図9に示すように、インボークID、ターゲットセルID、ターゲット無線網制御器ID、MSISDNなどのパラメータを含む。
【0028】
この後、相互連動運用部60は、非同期交換機220から受信した非同期加入者情報(MSISDN)に基づいて、デュアルスタック・ホーム位置登録器50に加入者情報を送ることを要請する(S103)。すなわち、移動通信端末10の同期網識別子(MIN、ESN)を要請する。ステップS103において、相互連動運用部60は、デュアルスタック・ホーム位置登録器50に非同期メッセージ(MAP_SEND_IMSI)を用いて加入者の同期網識別子情報を要請することも可能である。
【0029】
相互連動運用部60の加入者情報要請を受けたデュアルスタック・ホーム位置登録器50は、データベースを照会して当該加入者の同期網識別子情報(MIN、ESN)を取り出した後、相互連動運用部60に送り(S104)、これを受信した相互連動運用部60は同期交換機320にハンドオーバーを指示し(S105)、同期交換機320は、基地局制御器/基地局310にハンドオーバーを要請する(S106)。ここで、加入者の同期網識別子情報を要請する同期網メッセージ(Call Data Request)は、図10Aに示すように、ビリングID、デジット(すなわち、MSISDN)などのパラメータを含み、その応答メッセージ(Call Data Request)は、ESN、MIN、MSCIDなどのパラメータを含む。
【0030】
一方、加入者の同期網識別子情報を要請するとき、非同期メッセージ(MAP_SEND_IMSI)を用いる場合、このメッセージに含まれるパラメータの種類は、図10Bに示す通りである。
【0031】
このように、相互連動運用部60は、同期交換機320にハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)を送る前に、ビリングIDを生成してハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)に含め、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送る。ここで、ビリングIDは非同期交換機220に接続する同期交換機320のID情報を含む。交換機320からハンドオーバー要請を受けた基地局/基地局制御器310は、順方向トラフィックチャンネルを介して移動通信端末の同期モデム部にヌルフレームを送ることにより順方向チャンネルが割り当てられ(S107)、次いで、基地局/基地局制御器310は交換機320にハンドオーバー要請に対する応答メッセージ(Handoff Request Ack)を送る(S108)。また、交換機320は相互連動運用部60にハンドオーバー指示に対する応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)を送り(S109)、相互連動運用部60は非同期交換機220にステップS102のハンドオーバー要請に対する応答メッセージ(MAP Prep Handover Resp)を送る(S110)。これにより、非同期交換機220と同期交換機320との間に中継線が設定される。
【0032】
以下、非同期交換機220と同期交換機320との間の中継線の設定過程について具体的に説明する。相互連動運用部60は、論理的な中継線設定識別子としてのデジケートチャンネルと物理的な中継線とのマッピング関係を設定し、この情報をハンドオーバー要請メッセージ(Facilities Directive2)の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)に設定して同期交換機320に送り、同期交換機320から応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)が送られてくると、非同期交換機220と同期交換機320との間に中継線が設定されるのである。相互連動運用部60と同期交換機320との間に送受されるハンドオーバー要請メッセージ(Facilities Directive2)は、図11に示すように、ビリングID、ESN、内部交換機サーキットID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)は、CDMAチャンネルデータ、CDMAチャンネル一覧などのパラメータを含む。
【0033】
このようにして交換機間に中継線が設定された後、非同期交換機220はノードB/RNC210にハンドオーバーのためのリソース割当てが完了した旨を報告し(S111)、これを受信したノードB/RNC210は移動通信端末10の非同期モデム部にハンドオーバーを行うことを要請する(S112)。ここで、リソース割当てが完了した旨を報告するメッセージ(IU Relocation Command)は、図12に示すように、メッセージ型、RRCコンテーナー、解放するRAB一覧などのパラメータを含む。
【0034】
この後、移動通信端末の非同期モデム部は、同期モデム部にチャンネル割当て情報を送り(S113)、同期モデム部は非同期モデム部に同期移動通信システムに接続が完了した旨を報知する(S114)。
【0035】
次に、相互連動運用部60は、非同期交換機220にアクセス信号を要請するが(S115)、アクセス信号はインボークID、応用プロトコルデータ単位(APDU)、選択された無線リソース情報などを含み、その具体的なパラメータ一覧は、図13に示す通りである。
【0036】
また、移動通信端末の同期モデム部は、同期移動通信システムの基地局/基地局制御器310に逆方向トラフィックチャンネルを介してフレーム及びプレアンブルを送り(S116)、ハンドオーバーが完了した旨を報告し(S117)、これを受信した基地局/基地局制御器310がこれに対する応答信号を送る(S118)。
【0037】
基地局/基地局制御器310は、次いで、交換機320にハンドオーバーが完了した旨を報告し(S119)、交換機320は相互連動運用部60にハンドオーバーが完了した旨を報知し(S120)、これを受信した相互連動運用部60が非同期交換機220に接続を解放することを要請することにより(S121)、非同期交換機220とノードB/RNCとの接続が解放される(S122、S123)。
【0038】
ここで、交換機320が相互連動運用部60に送るハンドオーバー完了メッセージ(Mobile On Channel)は、図14のように作成され、相互連動運用部60が非同期交換機220に送る接続解放要請メッセージ(MAP Send End Signal Req)は、図15に示すパラメータを含む。さらに、非同期交換機220とノードB/RNCとの接続解放のために送受するメッセージ(IU Release Command、IU Release Complete)はそれぞれ図16及び図17のように作成される。
【0039】
上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて音声通話中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了した後、呼解放過程を説明すれば、次の通りである。呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、あるいは、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0040】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより(Facilities Ack)が交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0041】
この実施形態において、非同期交換機は、RNCのハンドオーバー要請に応じて、非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このために、相互連動運用部は、同期移動通信システム情報を予めデータベースとして構築して保存していることが必要である。
【0042】
図4及び図5は、本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から着信アラート状態にある最中に同期移動通信システム領域に移動する場合におけるハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0043】
説明の都合上、移動通信端末を発信移動通信端末10aと着信移動通信端末10bとに分けて説明する。
【0044】
図4を参照するに、移動通信端末10a、10bは、非同期移動通信システム20の現在接続中のノードBとの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、非同期移動通信システム20領域Aから、発信移動通信端末10aの発信試みにより、着信移動通信端末10bがノードB/RNC210を介して着信アラート状態にある場合に、着信移動通信端末10bが同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動すると、ノードBは移動通信端末10bから報告されたノードBとの信号強度が所定の値以下である場合、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0045】
これにより、相互連動運用部60を介して着信移動通信端末10bに対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバー手続きが開始され、ハンドオーバーが完了して非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、発信移動通信端末10aによる発信アラートは、同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して着信移動通信端末10bへの着信アラートを提供する。
【0046】
このような着信アラート中のハンドオーバーのための移動通信端末10と移動通信システムの各構成要素は、図2に基づいて説明したのと同様に動作する。
【0047】
図5は、移動通信端末の着信アラート中のハンドオーバー方法を示すフローチャートであり、ノードBがRNCを介して非同期交換機にハンドオーバーを要請するステップ(S201)から、ハンドオーバー完了後、非同期交換機とノードB/RNCとの接続が解放されるステップ(S223)までは、図3に基づいて説明した過程とほぼ同様である。
【0048】
但し、この実施形態においては、ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220が相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージ(MAP Prep Handover Req)を送るとき(S202)、前記非同期メッセージが図9に示すパラメータに加えて、図19に示すCDMA呼び出しモードパラメータをさらに含むことにより、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末に着信アラート状態である旨を示させている。
【0049】
さらに、この実施形態は、相互連動運用部60が同期交換機320にハンドオーバーを指示するステップ(S205)において、ハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)にビリングID、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送ることに加えて、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末が着信アラート状態である旨を示す情報をさらに含むことにより、音声チャンネルが呼び出し状態になるようにする。このために、図11に示すパラメータのうちハンドオーバー状態を示すパラメータを着信アラート状態である旨を示す識別子として設定する。
【0050】
一方、非同期交換機320とノードB/RNC310との接続が解放されるステップ(S223)後、ハンドオーバーを完了した着信移動通信端末が応答すると、基地局/基地局制御器310はこれを交換機320に報告し(S224)、交換機320は相互連動運用部60にインターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)を送って着信移動通信端末が応答した旨を報知する(S225)。次いで、相互連動運用部60は、非同期交換機220にアクセス信号を送って(S226)、着信移動通信端末が応答した旨を報知する一方、交換機320にインターシステム応答メッセージに対する応答メッセージ(Intersystem Answer Ack)を送る(S227)。
【0051】
インターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)は、図20に示すように、内部MSCサーキットID、MIN、ESNなどのパラメータを含む。上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて着信アラート中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了され、着信移動通信端末が応答して発信者と着信者との間の通話が開始された後、呼を解放する過程を説明すれば、次の通りである。
【0052】
呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0053】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより、交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities
Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0054】
この実施形態において、非同期領域に位置している移動通信端末が着信アラート状態において同期網領域に移動するに伴い、RNCは非同期交換機にハンドオーバーを要請し、非同期交換機は非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このとき、ハンドオーバーの対象となる移動通信端末が着信アラート状態である旨を報知する。
【0055】
同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了されて着信アラート状態の移動通信端末が応答すれば、同期交換機は相互連動運用部にインターシステム応答メッセージを送って移動通信端末がアラートに応答した旨を報知することにより、ハンドオーバーが完全に行われるようにする。
【0056】
図6及び図7は、本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から発信後着信側の応答待ち状態にある最中に同期移動通信システム領域に移動する場合のハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0057】
説明の都合上、移動通信端末を発信移動通信端末10aと着信移動通信端末10bとに分けて説明する。
【0058】
図6を参照するに、移動通信端末10a、10bは、非同期移動通信システム20の現在接続中のノードBとの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、非同期移動通信システム20領域Aから、発信移動通信端末10aの発信試みにより、着信移動通信端末10bがノードB/RNC210を介して着信アラート状態にある場合に、発信移動通信端末10aが同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動する場合、ノードBは、移動通信端末10aから受信したノードBからの信号強度が所定の値以下である場合、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0059】
これにより、相互連動運用部60を介して発信移動通信端末10aに対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバー手続きが開始され、ハンドオーバーが完了されて非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、発信移動通信端末10aは同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して接続されて着信移動通信端末10bの応答を待つ。
【0060】
このような発信応答待ち中のハンドオーバーのための移動通信端末10と移動通信システムの各構成要素は、図2に基づいて説明したのとほぼ同様に動作する。
【0061】
図7は、移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバー方法を示すフローチャートであり、ノードBがRNCを介して非同期交換機にハンドオーバーを要請するステップ(S301)から、ハンドオーバー完了後、非同期交換機とノードB/RNCとの接続が解放されるステップ(S323)までは、図3における過程と同様である。
【0062】
但し、この実施形態においては、ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220が相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージ(MAP Prep Handover Req)を送るとき(S202)、前記非同期メッセージが図9に示すパラメータに加えて、図19に示すCDMA呼び出しモードパラメータをさらに含むことにより、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末に応答待ち状態である旨を示させている。
【0063】
さらに、この実施形態は、相互連動運用部60が同期交換機320にハンドオーバーを指示するステップ(S205)においてハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)にビリングID、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送ることに加えて、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末が応答待ち状態である旨を示す情報をさらに含めて送る。このために、図11に示すパラメータのうちハンドオーバー状態を示すパラメータを応答待ち状態である旨を示す識別子として設定する。
【0064】
一方、非同期交換機320とノードB/RNC310との接続が解放されるステップ(S323)後、着信移動通信端末10bが応答すると、着信移動通信端末10bが接続されたノードB/RNCが非同期交換機220にこれを報告し(S324)、非同期交換機は相互連動運用部60に順方向アクセス信号を送る(S325)。
【0065】
これにより、相互連動運用部60は着信端末が応答した旨を認知して同期交換機320にインターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)を送り(S326)、次いで、同期交換機320は基地局制御器/基地局310に着信端末が応答した旨を報告する一方(S327)、相互連動運用部60にインターシステム応答メッセージに対する応答メッセージ(Intersystem Answer Ack)を送る(S328)。
【0066】
インターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)は、図20に示すように、内部MSCサーキットID、MIN、ESNなどのパラメータを含む。上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて応答待ち中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了され、着信移動通信端末が応答して発信者と着信者との間に通話が開始された後、呼を解放する過程を説明すれば、次の通りである。
【0067】
呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0068】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより、交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0069】
この実施形態において、非同期領域に位置している移動通信端末が応答待ち状態において同期網領域に移動するに伴い、RNCは非同期交換機にハンドオーバーを要請し、非同期交換機は非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このとき、ハンドオーバーの対象となる移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知する。
【0070】
同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了されて着信移動通信端末が応答すれば、非同期交換機は相互連動運用部に着信移動通信端末が応答した旨を報知し、これにより、相互連動運用部が同期交換機にインターシステム応答メッセージを送って着信移動通信端末がアラートに応答した旨を報知してハンドオーバーが完全になされるようにする。
【0071】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を持った者であれば、本発明がその技術的な思想や必須的な特徴を変えることなく、他の具体的な形態で実施可能であることは理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的なものではないと理解さるべきである。本発明の範囲は上述した説明よりは後述する特許請求の範囲により開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、さらには、その等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0072】
以上述べたように、本発明は、非同期移動通信システムが同期移動通信システムに重なり合い、デュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末が非同期移動通信システム領域から同期移動通信システム領域に移動する場合、サービスが途切れることのないハンドオーバーを行うことにより、世代間のサービス差を克服して良質なサービスを提供することができる。
【0073】
また、非同期移動通信システムを余計に広い領域に渡って実現しなくてもよいことから、非同期移動通信システムの設計に要される投資費を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明が適用される移動通信網の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図3】本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図5】本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図9】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図10A】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図10B】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図11】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図12】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図13】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図14】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図15】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図16】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図17】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図18】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図19】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図20】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
10 DBDM移動通信端末
20 非同期移動通信システム
30 同期移動通信システム
40 No.7共通信号網
50 デュアルスタック・ホーム位置登録器
60 相互連動運用部
70 IP網210 ノードB/無線網制御器
220 非同期交換機
230 SGSN
240 GPRS網
250 GGSN
310 基地局/基地局制御器
320 交換機
330 パケットデータサービスノード
340 データコア網
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信網におけるハンドオーバー方法に係り、さらに詳しくは、移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム及びこの移動通信システムにおける非同期交換機と同期交換機との間の信号交換のための相互連動運用部を用いたハンドオーバー方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の発展に伴い、移動通信網は世代を重ねて変化しつつあり、現在、2世代または2.5世代網と呼ばれる同期移動通信システム(CDMA移動通信システム)と、3世代網と呼ばれる非同期移動通信システム(WCDMA移動通信システム)が共存している。
【0003】
かのような移動通信網技術の発展に伴い、同期方式のシステムと非同期方式のシステムの両方において使用可能な移動通信端末(Dual Band Dual Mode Terminal;DBDM)移動通信端末が開発されており、このような移動通信端末を用いることにより非同期方式システム領域及び同期方式システム領域のそれぞれにおいて異なる方式のサービスを用いることができる。かようなDBDM移動通信端末は、アンテナ、同期移動通信サービスのためのモジュールとしての同期モデム部、非同期移動通信サービスのためのモジュールとしての非同期モデム部及び共通モジュールを備えてなる。
【0004】
ところが、非同期移動通信システムは未だサービスの初期段階にあり、システムの実現に膨大な投資費を要するが故に、広い地域をサービスすることができず、同期移動通信システム領域に重なるような形で実現されている。これにより、非同期移動通信システムのサービス領域が限られるため、非同期移動通信システム加入者が非同期領域からサービスを利用している最中に非同期移動通信サービスの提供されない同期領域に移動する場合、呼が途切れてしまうといった不都合がある。
【0005】
このように非同期移動通信システムと同期移動通信システムが共存しており、非同期移動通信システムの領域が同期移動通信システムの領域よりも狭い場合、非同期移動通信システムと同期移動通信システムとの間の連続したサービスを提供するためのハンドオーバーが必要となる。また、かようなハンドオーバーは、移動通信端末の音声通話サービス利用中、着信アラート状態中または発信後着信側からの応答待ち中に対応するものである必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、発信後着信側からの応答待ち状態にある移動通信端末が、非同期移動通信システム領域から同期移動通信システム領域に移動するに伴い、非同期交換機と同期交換機との間の相互連動運用部を用いて、連続したサービスを提供可能なハンドオーバー方法を提供するところにある。
【0007】
本発明の他の目的は、非同期移動通信システム領域にある移動通信端末が同期移動通信システム領域に移動するに伴い、無線網制御器が非同期交換機にハンドオーバーを要請すると、非同期交換機が非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判別してハンドオーバーのターゲットに好適なハンドオーバー手続きを行うことのできるハンドオーバー方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明は、ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバーを可能にする移動通信システムであって、前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、前記デュアルスタック・ホーム位置登録器は前記移動通信端末の非同期加入情報及び同期加入情報を保存及び管理し、前記相互連動運用部は前記同期移動通信システム情報を保存及び管理し、前記非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、前記ホーム位置登録器から前記移動通信端末の同期加入情報を受信し、前記同期交換機に同期システム情報及び前記移動通信端末の同期加入情報を送って前記同期交換機から応答を受信することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定されるようにし、前記移動通信端末と前記同期移動通信システムが接続されて前記同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、前記非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー時に、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から、ハンドオーバー要請及び前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を受信し、前記同期交換機に、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を送信し、前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー完了後、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から順方向アクセス信号を受信することで、着信移動通信端末が応答した旨を報知されたときに、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送って、前記同期交換機に着信移動通信端末が応答した旨を報知すること、を特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態をさらに詳述する。
【0010】
図1は、本発明が適用される移動通信網の構成図である。
【0011】
本発明に適用される移動通信端末10は、デュアルバンド・デュアルモード(以下、「DBDM」と称する。)の移動通信端末であって、非同期移動通信サービスと同期移動通信サービスを同時に提供可能なものであり、同期移動通信サービスのためのモジュールとしての同期モデム部、非同期移動通信サービスのためのモジュールとしての非同期モデム部及び共通モジュールを備えてなり、非同期移動通信システム20及び同期移動通信システム30とそれぞれ無線接続して音声及びデータサービスを利用することができる。
【0012】
非同期移動通信システム20は、移動通信端末10との無線区間通信のための基地局としてのノードB及びノードBの制御のための無線網制御器(ノードB/RNC)210と、無線網制御器210に接続されて移動通信端末10にサービスを提供するための呼交換を行う非同期交換機(MSC)220と、無線網制御器(RNC)とGPRS(General Packet Radio Service)網240との間に接続されて移動通信端末10の位置トラックを維持してアクセス制御及びセキュリティ機能を行うSGSN(Serving GPRS Support Node)230と、SGSN230とGPRS網240を介して接続され、IP網70に接続されて外部パケットとの連動に対応するGGSN(Gateway GPRS Support Node)250と、を備える。
【0013】
また、同期移動通信システム30は、移動通信端末10との無線区間通信に対応する基地局及び基地局を制御するための基地局制御器(BTS/BSC)310と、1以上の基地局制御器に接続されて呼交換を行うための交換機(MSC)320と、基地局制御器(BSC)に接続されて加入者にパケットデータサービスを与えるためのパケットデータサービスノード(PDSN)330と、パケットデータサービスノード330とIP網70との接続に対応するためのデータコア網(DCN)340と、を備えてなる。
【0014】
さらに、非同期移動通信システム20及び同期移動通信システム30の交換機220、320は相互連動運用部(Interworking Interoperability Function;IIF)60により互いに接続されており、相互連動運用部60は非同期交換機220から送られてくる非同期メッセージを同期メッセージに変換して同期交換機320に送り、同期移動通信システム情報をデータベースとして構築して管理する。
【0015】
非同期交換機220及び同期交換機320もまたNo.7共通信号網40に互いに接続され、これを介してデュアルスタック・ホーム位置登録器(D−HLR)50に接続され、デュアルスタック・ホーム位置登録器50はDBDM移動通信端末10の非同期移動通信システムの加入情報及びこれに対応する同期移動通信システムの加入情報を保存及び管理し、非同期及び同期交換機220、320がハンドオーバーなどのサービスを行うときに参照可能にする。
【0016】
このようなネットワーク構成において、非同期移動通信システム20領域に位置している移動通信端末10はノードBとの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、ノードBとの信号強度が所定のしきい値以下に下がると、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーイベントが発生した旨を報告する。このとき、ノードB/RNC210は非同期交換機220に移動通信端末10が検出した隣接セル情報、基地局IDなどを一緒に送る。このとき、移動通信端末10は音声通話サービス利用中であってもよく、着信アラート状態にあってもよく、発信後着信側からの応答待ち状態にあってもよい。
【0017】
非同期交換機220は、RNCからハンドオーバー要請メッセージを受信すると、RNCから受信した隣接セル情報、基地局IDなどに基づいて、非同期移動通信システム20内の隣接セル間ハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであるかを判断する。
【0018】
非同期移動通信システム20内の隣接セル間ハンドオーバーであると判断された場合、非同期交換機220は隣接セルへのハンドオーバーを行うのに対し、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであると判断された場合にはIIF60を介して同期交換機320へのハンドオーバーが行われるようにする。このために、IIF60は、非同期メッセージを同期メッセージに変換して同期交換機320に送り、同期移動通信システム情報をデータベースとして構築して管理する。このデータベースには交換機情報、信号点、デジケートチャンネル関係の中継線情報などが含まれる。IIF60は非同期交換機220からのハンドオーバー要請と同期移動通信システム情報に基づいて、ハンドオーバーの対象となる交換機320を選択し、ハンドオーバーの対象となる交換機IDなどを含むビリングIDを生成して後続するハンドオーバー過程において活用する。
【0019】
以下、上述した移動通信システムにおけるハンドオーバー手続きを、移動通信端末が音声通話サービスの利用中にある場合、着信アラート状態にある場合及び発信後着信側の応答待ち状態にある場合に分けて説明する。
【0020】
まず、図2及び図3は、本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から音声通話サービス利用中に同期移動通信システム領域に移動する場合におけるハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0021】
図2を参照するに、非同期移動通信システム20領域Aにおいて音声通話サービスを利用している移動通信端末10は、現在接続されているノードBからの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)からの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、移動通信端末10が同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動するに伴い、移動通信端末10において測定したノードBとの信号強度が所定の値以下である場合、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0022】
これにより、相互連動運用部60を介して移動通信端末10に対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバーの手続きが開始され、ハンドオーバーが完了して非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、移動通信端末10は同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して音声通話サービスを利用し続ける。
【0023】
かような音声通話サービス利用中のハンドオーバーのために、移動通信端末10は、ノードBとの信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、ノードBとの信号強度が所定のしきい値以下に下がると、ノードBはRNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーイベントが発生した旨を報告する。このとき、ノードB/RNC210は非同期交換機220に移動通信端末10が検出した隣接セル情報、基地局IDなどを一緒に送る。
【0024】
以下、図3に基づき、このような音声通話サービス利用中のハンドオーバーの手続きをより具体的に説明する。
【0025】
非同期移動通信システム20の領域において音声通話を利用していた移動通信端末10が同期移動通信システム30領域に移動するに伴い、移動通信端末10は同期移動通信システム30からの信号を感知し、非同期移動通信システム20のノードBからの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告する。これにより、現在移動通信端末10に接続されているノードBにおいて、移動通信端末とノードBとの信号強度が所定の値以下であることが確認されると、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する(S101)。
【0026】
このハンドオーバー要請メッセージ(IU Reloc Required)は、同期移動通信システムにおいて用いるハンドオーバー関係のメッセージを含む。また、RNCは移動通信端末10から受信した隣接基地局情報(基地局ID)、隣接セル情報などを一緒に送り、非同期交換機220は、この情報に基づいて、非同期移動通信システム内の隣接セル間ハンドオーバーであるか、または、同期移動通信システム30へのハンドオーバーであるかを判断する。RNCが非同期交換機220に送るハンドオーバー要請メッセージ(IU Reloc Required)は、図8に示すように、メッセージ型、ハンドオーバー型、ハンドオーバーの原因、ソース基地局制御器ID、ターゲット基地局制御器ID、RAB(Radio Access Bearer)情報及び無線区間関係の情報などのパラメータを含む。
【0027】
ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220は、相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージを送る(S102)。このとき、前記非同期メッセージに拡張コンテーナーを付加して移動通信端末10の非同期識別番号(MSISDN)を一緒に送り、このメッセージは、図9に示すように、インボークID、ターゲットセルID、ターゲット無線網制御器ID、MSISDNなどのパラメータを含む。
【0028】
この後、相互連動運用部60は、非同期交換機220から受信した非同期加入者情報(MSISDN)に基づいて、デュアルスタック・ホーム位置登録器50に加入者情報を送ることを要請する(S103)。すなわち、移動通信端末10の同期網識別子(MIN、ESN)を要請する。ステップS103において、相互連動運用部60は、デュアルスタック・ホーム位置登録器50に非同期メッセージ(MAP_SEND_IMSI)を用いて加入者の同期網識別子情報を要請することも可能である。
【0029】
相互連動運用部60の加入者情報要請を受けたデュアルスタック・ホーム位置登録器50は、データベースを照会して当該加入者の同期網識別子情報(MIN、ESN)を取り出した後、相互連動運用部60に送り(S104)、これを受信した相互連動運用部60は同期交換機320にハンドオーバーを指示し(S105)、同期交換機320は、基地局制御器/基地局310にハンドオーバーを要請する(S106)。ここで、加入者の同期網識別子情報を要請する同期網メッセージ(Call Data Request)は、図10Aに示すように、ビリングID、デジット(すなわち、MSISDN)などのパラメータを含み、その応答メッセージ(Call Data Request)は、ESN、MIN、MSCIDなどのパラメータを含む。
【0030】
一方、加入者の同期網識別子情報を要請するとき、非同期メッセージ(MAP_SEND_IMSI)を用いる場合、このメッセージに含まれるパラメータの種類は、図10Bに示す通りである。
【0031】
このように、相互連動運用部60は、同期交換機320にハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)を送る前に、ビリングIDを生成してハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)に含め、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送る。ここで、ビリングIDは非同期交換機220に接続する同期交換機320のID情報を含む。交換機320からハンドオーバー要請を受けた基地局/基地局制御器310は、順方向トラフィックチャンネルを介して移動通信端末の同期モデム部にヌルフレームを送ることにより順方向チャンネルが割り当てられ(S107)、次いで、基地局/基地局制御器310は交換機320にハンドオーバー要請に対する応答メッセージ(Handoff Request Ack)を送る(S108)。また、交換機320は相互連動運用部60にハンドオーバー指示に対する応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)を送り(S109)、相互連動運用部60は非同期交換機220にステップS102のハンドオーバー要請に対する応答メッセージ(MAP Prep Handover Resp)を送る(S110)。これにより、非同期交換機220と同期交換機320との間に中継線が設定される。
【0032】
以下、非同期交換機220と同期交換機320との間の中継線の設定過程について具体的に説明する。相互連動運用部60は、論理的な中継線設定識別子としてのデジケートチャンネルと物理的な中継線とのマッピング関係を設定し、この情報をハンドオーバー要請メッセージ(Facilities Directive2)の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)に設定して同期交換機320に送り、同期交換機320から応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)が送られてくると、非同期交換機220と同期交換機320との間に中継線が設定されるのである。相互連動運用部60と同期交換機320との間に送受されるハンドオーバー要請メッセージ(Facilities Directive2)は、図11に示すように、ビリングID、ESN、内部交換機サーキットID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Directive2 Ack)は、CDMAチャンネルデータ、CDMAチャンネル一覧などのパラメータを含む。
【0033】
このようにして交換機間に中継線が設定された後、非同期交換機220はノードB/RNC210にハンドオーバーのためのリソース割当てが完了した旨を報告し(S111)、これを受信したノードB/RNC210は移動通信端末10の非同期モデム部にハンドオーバーを行うことを要請する(S112)。ここで、リソース割当てが完了した旨を報告するメッセージ(IU Relocation Command)は、図12に示すように、メッセージ型、RRCコンテーナー、解放するRAB一覧などのパラメータを含む。
【0034】
この後、移動通信端末の非同期モデム部は、同期モデム部にチャンネル割当て情報を送り(S113)、同期モデム部は非同期モデム部に同期移動通信システムに接続が完了した旨を報知する(S114)。
【0035】
次に、相互連動運用部60は、非同期交換機220にアクセス信号を要請するが(S115)、アクセス信号はインボークID、応用プロトコルデータ単位(APDU)、選択された無線リソース情報などを含み、その具体的なパラメータ一覧は、図13に示す通りである。
【0036】
また、移動通信端末の同期モデム部は、同期移動通信システムの基地局/基地局制御器310に逆方向トラフィックチャンネルを介してフレーム及びプレアンブルを送り(S116)、ハンドオーバーが完了した旨を報告し(S117)、これを受信した基地局/基地局制御器310がこれに対する応答信号を送る(S118)。
【0037】
基地局/基地局制御器310は、次いで、交換機320にハンドオーバーが完了した旨を報告し(S119)、交換機320は相互連動運用部60にハンドオーバーが完了した旨を報知し(S120)、これを受信した相互連動運用部60が非同期交換機220に接続を解放することを要請することにより(S121)、非同期交換機220とノードB/RNCとの接続が解放される(S122、S123)。
【0038】
ここで、交換機320が相互連動運用部60に送るハンドオーバー完了メッセージ(Mobile On Channel)は、図14のように作成され、相互連動運用部60が非同期交換機220に送る接続解放要請メッセージ(MAP Send End Signal Req)は、図15に示すパラメータを含む。さらに、非同期交換機220とノードB/RNCとの接続解放のために送受するメッセージ(IU Release Command、IU Release Complete)はそれぞれ図16及び図17のように作成される。
【0039】
上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて音声通話中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了した後、呼解放過程を説明すれば、次の通りである。呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、あるいは、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0040】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより(Facilities Ack)が交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0041】
この実施形態において、非同期交換機は、RNCのハンドオーバー要請に応じて、非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このために、相互連動運用部は、同期移動通信システム情報を予めデータベースとして構築して保存していることが必要である。
【0042】
図4及び図5は、本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から着信アラート状態にある最中に同期移動通信システム領域に移動する場合におけるハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0043】
説明の都合上、移動通信端末を発信移動通信端末10aと着信移動通信端末10bとに分けて説明する。
【0044】
図4を参照するに、移動通信端末10a、10bは、非同期移動通信システム20の現在接続中のノードBとの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、非同期移動通信システム20領域Aから、発信移動通信端末10aの発信試みにより、着信移動通信端末10bがノードB/RNC210を介して着信アラート状態にある場合に、着信移動通信端末10bが同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動すると、ノードBは移動通信端末10bから報告されたノードBとの信号強度が所定の値以下である場合、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0045】
これにより、相互連動運用部60を介して着信移動通信端末10bに対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバー手続きが開始され、ハンドオーバーが完了して非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、発信移動通信端末10aによる発信アラートは、同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して着信移動通信端末10bへの着信アラートを提供する。
【0046】
このような着信アラート中のハンドオーバーのための移動通信端末10と移動通信システムの各構成要素は、図2に基づいて説明したのと同様に動作する。
【0047】
図5は、移動通信端末の着信アラート中のハンドオーバー方法を示すフローチャートであり、ノードBがRNCを介して非同期交換機にハンドオーバーを要請するステップ(S201)から、ハンドオーバー完了後、非同期交換機とノードB/RNCとの接続が解放されるステップ(S223)までは、図3に基づいて説明した過程とほぼ同様である。
【0048】
但し、この実施形態においては、ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220が相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージ(MAP Prep Handover Req)を送るとき(S202)、前記非同期メッセージが図9に示すパラメータに加えて、図19に示すCDMA呼び出しモードパラメータをさらに含むことにより、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末に着信アラート状態である旨を示させている。
【0049】
さらに、この実施形態は、相互連動運用部60が同期交換機320にハンドオーバーを指示するステップ(S205)において、ハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)にビリングID、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送ることに加えて、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末が着信アラート状態である旨を示す情報をさらに含むことにより、音声チャンネルが呼び出し状態になるようにする。このために、図11に示すパラメータのうちハンドオーバー状態を示すパラメータを着信アラート状態である旨を示す識別子として設定する。
【0050】
一方、非同期交換機320とノードB/RNC310との接続が解放されるステップ(S223)後、ハンドオーバーを完了した着信移動通信端末が応答すると、基地局/基地局制御器310はこれを交換機320に報告し(S224)、交換機320は相互連動運用部60にインターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)を送って着信移動通信端末が応答した旨を報知する(S225)。次いで、相互連動運用部60は、非同期交換機220にアクセス信号を送って(S226)、着信移動通信端末が応答した旨を報知する一方、交換機320にインターシステム応答メッセージに対する応答メッセージ(Intersystem Answer Ack)を送る(S227)。
【0051】
インターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)は、図20に示すように、内部MSCサーキットID、MIN、ESNなどのパラメータを含む。上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて着信アラート中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了され、着信移動通信端末が応答して発信者と着信者との間の通話が開始された後、呼を解放する過程を説明すれば、次の通りである。
【0052】
呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0053】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより、交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities
Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0054】
この実施形態において、非同期領域に位置している移動通信端末が着信アラート状態において同期網領域に移動するに伴い、RNCは非同期交換機にハンドオーバーを要請し、非同期交換機は非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このとき、ハンドオーバーの対象となる移動通信端末が着信アラート状態である旨を報知する。
【0055】
同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了されて着信アラート状態の移動通信端末が応答すれば、同期交換機は相互連動運用部にインターシステム応答メッセージを送って移動通信端末がアラートに応答した旨を報知することにより、ハンドオーバーが完全に行われるようにする。
【0056】
図6及び図7は、本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図及びフローチャートであり、移動通信端末が非同期移動通信システム領域から発信後着信側の応答待ち状態にある最中に同期移動通信システム領域に移動する場合のハンドオーバー方法を説明するための図である。
【0057】
説明の都合上、移動通信端末を発信移動通信端末10aと着信移動通信端末10bとに分けて説明する。
【0058】
図6を参照するに、移動通信端末10a、10bは、非同期移動通信システム20の現在接続中のノードBとの信号強度及び隣接基地局(または、ノードB)との信号強度を周期的に測定してノードBに報告し、非同期移動通信システム20領域Aから、発信移動通信端末10aの発信試みにより、着信移動通信端末10bがノードB/RNC210を介して着信アラート状態にある場合に、発信移動通信端末10aが同期移動通信システム30領域Bとの境界域Cに移動する場合、ノードBは、移動通信端末10aから受信したノードBからの信号強度が所定の値以下である場合、RNCを介して非同期交換機220にハンドオーバーを要請する。
【0059】
これにより、相互連動運用部60を介して発信移動通信端末10aに対する非同期移動通信システム20と同期移動通信システム30との間のハンドオーバー手続きが開始され、ハンドオーバーが完了されて非同期交換機220と同期交換機320が相互連動運用部60を介して接続されると、発信移動通信端末10aは同期移動通信システム30のBTS/BSC310を介して接続されて着信移動通信端末10bの応答を待つ。
【0060】
このような発信応答待ち中のハンドオーバーのための移動通信端末10と移動通信システムの各構成要素は、図2に基づいて説明したのとほぼ同様に動作する。
【0061】
図7は、移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバー方法を示すフローチャートであり、ノードBがRNCを介して非同期交換機にハンドオーバーを要請するステップ(S301)から、ハンドオーバー完了後、非同期交換機とノードB/RNCとの接続が解放されるステップ(S323)までは、図3における過程と同様である。
【0062】
但し、この実施形態においては、ハンドオーバー要請メッセージを受信した非同期交換機220が相互連動運用部60にハンドオーバーを要請する非同期メッセージ(MAP Prep Handover Req)を送るとき(S202)、前記非同期メッセージが図9に示すパラメータに加えて、図19に示すCDMA呼び出しモードパラメータをさらに含むことにより、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末に応答待ち状態である旨を示させている。
【0063】
さらに、この実施形態は、相互連動運用部60が同期交換機320にハンドオーバーを指示するステップ(S205)においてハンドオーバー指示メッセージ(Facilities Directive2)にビリングID、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットID(Inter MSC Circuit ID)を含めて送ることに加えて、ハンドオーバー遂行中の移動通信端末が応答待ち状態である旨を示す情報をさらに含めて送る。このために、図11に示すパラメータのうちハンドオーバー状態を示すパラメータを応答待ち状態である旨を示す識別子として設定する。
【0064】
一方、非同期交換機320とノードB/RNC310との接続が解放されるステップ(S323)後、着信移動通信端末10bが応答すると、着信移動通信端末10bが接続されたノードB/RNCが非同期交換機220にこれを報告し(S324)、非同期交換機は相互連動運用部60に順方向アクセス信号を送る(S325)。
【0065】
これにより、相互連動運用部60は着信端末が応答した旨を認知して同期交換機320にインターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)を送り(S326)、次いで、同期交換機320は基地局制御器/基地局310に着信端末が応答した旨を報告する一方(S327)、相互連動運用部60にインターシステム応答メッセージに対する応答メッセージ(Intersystem Answer Ack)を送る(S328)。
【0066】
インターシステム応答メッセージ(Intersystem Answer)は、図20に示すように、内部MSCサーキットID、MIN、ESNなどのパラメータを含む。上述した手続きにより非同期移動通信システムにおいて応答待ち中の移動通信端末に対する同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了され、着信移動通信端末が応答して発信者と着信者との間に通話が開始された後、呼を解放する過程を説明すれば、次の通りである。
【0067】
呼解放は非同期移動通信システム領域にある加入者の移動通信端末から先に要請されてもよく、同期移動通信システム領域にハンドオーバーした加入者の移動通信端末から先に要請されてもよい。
【0068】
いずれの側から呼解放要請が受信されるにせよ、呼解放要請を受信した交換機220または320が相互連動運用部60に呼解放要請メッセージ(Facilities Release)を送り、相互連動運用部60がこれに応答することにより、交換機間に設定されていた中継線が解放される。ここで、呼解放要請メッセージ(Facilities Release)は、図18に示すように、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINなどのパラメータを含み、その応答メッセージ(Facilities Ack)はビリングIDなどのパラメータを含む。
【0069】
この実施形態において、非同期領域に位置している移動通信端末が応答待ち状態において同期網領域に移動するに伴い、RNCは非同期交換機にハンドオーバーを要請し、非同期交換機は非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、あるいは、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを決める。また、同期移動通信システムへのハンドオーバーであると確認された場合、相互連動運用部(IIF)をコンバーターとして同期移動通信システムの交換機とメッセージを送受信しながら、ハンドオーバーが行われるようにし、このとき、ハンドオーバーの対象となる移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知する。
【0070】
同期移動通信システムへのハンドオーバーが完了されて着信移動通信端末が応答すれば、非同期交換機は相互連動運用部に着信移動通信端末が応答した旨を報知し、これにより、相互連動運用部が同期交換機にインターシステム応答メッセージを送って着信移動通信端末がアラートに応答した旨を報知してハンドオーバーが完全になされるようにする。
【0071】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を持った者であれば、本発明がその技術的な思想や必須的な特徴を変えることなく、他の具体的な形態で実施可能であることは理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的なものではないと理解さるべきである。本発明の範囲は上述した説明よりは後述する特許請求の範囲により開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、さらには、その等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0072】
以上述べたように、本発明は、非同期移動通信システムが同期移動通信システムに重なり合い、デュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末が非同期移動通信システム領域から同期移動通信システム領域に移動する場合、サービスが途切れることのないハンドオーバーを行うことにより、世代間のサービス差を克服して良質なサービスを提供することができる。
【0073】
また、非同期移動通信システムを余計に広い領域に渡って実現しなくてもよいことから、非同期移動通信システムの設計に要される投資費を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明が適用される移動通信網の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図3】本発明の一実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図5】本発明の他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するための概念図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態による非同期網と同期網との間のハンドオーバー方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図9】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図10A】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図10B】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図11】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図12】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図13】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図14】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図15】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図16】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図17】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図18】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図19】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【図20】本発明によるハンドオーバー方法に必要なメッセージに含まれるパラメータを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
10 DBDM移動通信端末
20 非同期移動通信システム
30 同期移動通信システム
40 No.7共通信号網
50 デュアルスタック・ホーム位置登録器
60 相互連動運用部
70 IP網210 ノードB/無線網制御器
220 非同期交換機
230 SGSN
240 GPRS網
250 GGSN
310 基地局/基地局制御器
320 交換機
330 パケットデータサービスノード
340 データコア網
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバーを可能にする移動通信システムであって、
前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、
前記デュアルスタック・ホーム位置登録器は前記移動通信端末の非同期加入情報及び同期加入情報を保存及び管理し、
前記相互連動運用部は前記同期移動通信システム情報を保存及び管理し、前記非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、前記ホーム位置登録器から前記移動通信端末の同期加入情報を受信し、前記同期交換機に同期システム情報及び前記移動通信端末の同期加入情報を送って前記同期交換機から応答を受信することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定されるようにし、前記移動通信端末と前記同期移動通信システムが接続されて前記同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、前記非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、
前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー時に、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から、ハンドオーバー要請及び前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を受信し、前記同期交換機に、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を送信し、
前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー完了後、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から順方向アクセス信号を受信することで、着信移動通信端末が応答した旨を報知されたときに、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送って、前記同期交換機に着信移動通信端末が応答した旨を報知すること、を特徴とする移動通信端末のハンドオーバーが可能な、非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項2】
前記無線網制御器は、前記非同期交換機に隣接基地局情報を含めてハンドオーバーを要請し、前記非同期交換機は、前記無線網制御器からのハンドオーバーの要請に応じて、前記ハンドオーバーの要請が非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、または、前記同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判断することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項3】
前記相互連動運用部に保存される前記同期移動通信システム情報は、交換機情報、信号点、ハンドオーバーの対象となるセル情報を含み、前記同期移動通信システム情報を用いてハンドオーバーする交換機のIDを含むビリングIDを生成することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項4】
前記相互連動運用部は、前記非同期交換機と同期交換機との間の中継線の設定のために前記同期交換機にビリングID、前記移動通信端末のESN/MIN、内部交換機サーキットIDを含むパラメータを送り、前記同期交換機から同期チャンネルデータ、コードチャンネル一覧を含むパラメータを受信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項5】
ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバー方法であって、
前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、
前記移動通信端末からのハンドオーバーの要請に応じて、前記無線網制御器が前記非同期交換機にハンドオーバー要請メッセージを送るステップと、
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップと、
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器に前記移動通信端末の加入者情報の伝送を要請して受信するステップと、
前記相互連動運用部が前記同期交換機にハンドオーバーを指示し、前記同期交換機が前記基地局制御器/基地局にハンドオーバーを要請するステップと、
前記基地局/基地局制御器が前記移動通信端末に順方向トラフィックチャンネルを割り当て、前記同期交換機にハンドオーバー要請に対する応答メッセージを送るステップと、
前記同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー指示に対する応答メッセージを送り、前記相互連動運用部が前記非同期交換機にハンドオーバー要請に対する応答メッセージを送ることにより、前記非同期交換機と同期交換機との間の中継線が設定されるステップと、
前記非同期交換機が前記無線網制御器にハンドオーバーのためのリソース割当てが完了した旨を報告するステップと、
前記無線網制御器が前記ノードBを介して前記移動通信端末にハンドオーバーを指示するステップと、
前記移動通信端末が同期移動通信システム接続モードに切り替えるステップと、
前記相互連動運用部が前記非同期交換機にアクセス信号を送るステップと、
前記移動通信端末が前記基地局/基地局制御器に逆方向トラフィックチャンネルを介してフレーム及びプレアンブルを送り、ハンドオーバーが完了した旨を報告するステップと、
前記基地局/基地局制御器が前記同期交換機にハンドオーバーが完了した旨を報告し、前記交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバーが完了した旨を報知するステップと、
前記相互連動運用部が前記非同期交換機に接続を解放することを要請して、前記非同期交換機とノードB/無線網制御との接続が解放されるステップと、
前記移動通信端末が発信後応答待ち中の場合、
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップは、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知するステップをさらに含み、
前記相互連動運用部が前記同期交換機にハンドオーバー指示メッセージを送るステップは、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知するステップをさらに含み、
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との接続が解放されるステップ後、
着信移動通信端末が応答することにより、前記非同期交換機が、前記相互連動運用部に、順方向アクセス信号を送ることで、着信移動通信端末が接続した旨を報知するステップと、
前記相互連動運用部が、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送り、前記同期交換機が、前記基地局制御器/基地局に、前記着信移動通信端末が応答して接続した旨を報告するステップと、
前記同期交換機が、前記相互連動運用部に、前記インターシステム応答メッセージに対する応答信号を送るステップと、
を含むハンドオーバー方法。
【請求項6】
前記無線網制御器が前記非同期交換機にハンドオーバー要請メッセージを送るステップは、前記同期移動通信システムにおいて用いるハンドオーバー関係のメッセージ、前記移動通信端末の隣接セル情報、隣接基地局情報、ハンドオーバー型、ハンドオーバーの原因、ソース基地局制御器ID、ターゲット基地局制御器ID、RAB情報及び無線区間関係の情報を含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項7】
前記非同期交換機は、前記移動通信端末の隣接セル情報、隣接基地局情報に基づいて非同期移動通信システム内のハンドオーバーであるか、または、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判断するステップをさらに含む請求項6に記載のハンドオーバー方法。
【請求項8】
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップにおいて、前記移動通信端末の非同期識別番号(MSISDN)を一緒に送ることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項9】
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器から受信する加入者情報は、前記移動通信端末の同期網識別子(MIN、ESN)を含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項10】
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器に前記移動通信端末の加入者情報を要請するステップにおいては、同期メッセージ及び非同期メッセージのいずれか一方を用いることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項11】
前記相互連動運用部は前記同期交換機にハンドオーバー指示メッセージを送る前に、前記非同期交換機に接続する同期交換機のID情報を含むビリングIDを生成してハンドオーバー指示メッセージに含めて送り、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットIDを含めて送ることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項12】
前記相互連動運用部が前記同期交換機に送るハンドオーバー要請メッセージは、ビリングID、ESN、内部交換機サーキットID、MINを含むパラメータを含み、前記同期交換機が前記相互連動運用部に送る応答メッセージは、CDMAチャンネルデータ、CDMAチャンネル一覧を含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項13】
前記非同期交換機が前記無線網制御器にリソース割当て完了メッセージを送るステップにおいて、前記リソース割当て完了メッセージはメッセージ型、RRCコンテーナー、解放するRAB一覧を含むパラメータをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項14】
前記アクセス信号は、インボークID、応用プロトコルデータ単位(APDU)、選択された無線リソース情報を含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項15】
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との間の接続が解放されるステップ後、着信移動通信端末または発信移動通信端末から呼解放要請が受信されることにより、前記呼解放要請を受信した交換機が前記相互連動運用部に呼解放要請メッセージを送り、前記相互連動運用部がこれに応答することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に設定されていた中継線が解放されることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項16】
前記呼解放要請メッセージは内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINを含むパラメータを含み、前記応答メッセージはビリングIDを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項15に記載のハンドオーバー方法。
【請求項17】
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との接続が解放されるステップ後、前記着信アラート中の移動通信端末が応答する場合、または発信後応答待ち中の移動通信端末に対して着信側が応答する場合、
着信移動通信端末または発信移動通信端末から呼解放要請が受信されることにより、前記呼解放要請を受信した交換機が前記相互連動運用部に呼解放要請メッセージを送り、前記相互連動運用部がこれに応答することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に設定されていた中継線が解放されることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項18】
前記呼解放要請メッセージは、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINを含むパラメータを含み、前記応答メッセージは、ビリングIDを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項17に記載のハンドオーバー方法。
【請求項19】
前記インターシステム応答メッセージは、内部MSCサーキットID、MIN、ESNを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項1】
ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバーを可能にする移動通信システムであって、
前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、
前記デュアルスタック・ホーム位置登録器は前記移動通信端末の非同期加入情報及び同期加入情報を保存及び管理し、
前記相互連動運用部は前記同期移動通信システム情報を保存及び管理し、前記非同期交換機からのハンドオーバー要請に応じて、前記ホーム位置登録器から前記移動通信端末の同期加入情報を受信し、前記同期交換機に同期システム情報及び前記移動通信端末の同期加入情報を送って前記同期交換機から応答を受信することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に中継線が設定されるようにし、前記移動通信端末と前記同期移動通信システムが接続されて前記同期交換機からハンドオーバーが完了した旨を報知されると、前記非同期交換機に無線接続を解放することを要請し、
前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー時に、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から、ハンドオーバー要請及び前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を受信し、前記同期交換機に、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を送信し、
前記発信後応答待ち中の移動通信端末のハンドオーバー完了後、前記相互連動運用部は、前記非同期交換機から順方向アクセス信号を受信することで、着信移動通信端末が応答した旨を報知されたときに、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送って、前記同期交換機に着信移動通信端末が応答した旨を報知すること、を特徴とする移動通信端末のハンドオーバーが可能な、非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項2】
前記無線網制御器は、前記非同期交換機に隣接基地局情報を含めてハンドオーバーを要請し、前記非同期交換機は、前記無線網制御器からのハンドオーバーの要請に応じて、前記ハンドオーバーの要請が非同期移動通信システム内におけるハンドオーバーであるか、または、前記同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判断することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項3】
前記相互連動運用部に保存される前記同期移動通信システム情報は、交換機情報、信号点、ハンドオーバーの対象となるセル情報を含み、前記同期移動通信システム情報を用いてハンドオーバーする交換機のIDを含むビリングIDを生成することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項4】
前記相互連動運用部は、前記非同期交換機と同期交換機との間の中継線の設定のために前記同期交換機にビリングID、前記移動通信端末のESN/MIN、内部交換機サーキットIDを含むパラメータを送り、前記同期交換機から同期チャンネルデータ、コードチャンネル一覧を含むパラメータを受信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末のハンドオーバーが可能な非同期網と同期網が混在した移動通信システム。
【請求項5】
ノードB、無線網制御器及び非同期交換機を有する非同期移動通信システムと、基地局、基地局制御器及び同期交換機を有する同期移動通信システムとが混在した移動通信システムにおける、前記非同期移動通信システム及び同期移動通信システムと通信可能なデュアルバンド・デュアルモードの移動通信端末の発信後応答待ち中のハンドオーバー方法であって、
前記非同期交換機及び同期交換機は相互連動運用部により互いに接続され、前記非同期交換機及び同期交換機はそれぞれデュアルスタック・ホーム位置登録器に接続され、
前記移動通信端末からのハンドオーバーの要請に応じて、前記無線網制御器が前記非同期交換機にハンドオーバー要請メッセージを送るステップと、
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップと、
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器に前記移動通信端末の加入者情報の伝送を要請して受信するステップと、
前記相互連動運用部が前記同期交換機にハンドオーバーを指示し、前記同期交換機が前記基地局制御器/基地局にハンドオーバーを要請するステップと、
前記基地局/基地局制御器が前記移動通信端末に順方向トラフィックチャンネルを割り当て、前記同期交換機にハンドオーバー要請に対する応答メッセージを送るステップと、
前記同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー指示に対する応答メッセージを送り、前記相互連動運用部が前記非同期交換機にハンドオーバー要請に対する応答メッセージを送ることにより、前記非同期交換機と同期交換機との間の中継線が設定されるステップと、
前記非同期交換機が前記無線網制御器にハンドオーバーのためのリソース割当てが完了した旨を報告するステップと、
前記無線網制御器が前記ノードBを介して前記移動通信端末にハンドオーバーを指示するステップと、
前記移動通信端末が同期移動通信システム接続モードに切り替えるステップと、
前記相互連動運用部が前記非同期交換機にアクセス信号を送るステップと、
前記移動通信端末が前記基地局/基地局制御器に逆方向トラフィックチャンネルを介してフレーム及びプレアンブルを送り、ハンドオーバーが完了した旨を報告するステップと、
前記基地局/基地局制御器が前記同期交換機にハンドオーバーが完了した旨を報告し、前記交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバーが完了した旨を報知するステップと、
前記相互連動運用部が前記非同期交換機に接続を解放することを要請して、前記非同期交換機とノードB/無線網制御との接続が解放されるステップと、
前記移動通信端末が発信後応答待ち中の場合、
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップは、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知するステップをさらに含み、
前記相互連動運用部が前記同期交換機にハンドオーバー指示メッセージを送るステップは、前記移動通信端末が応答待ち状態である旨を報知するステップをさらに含み、
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との接続が解放されるステップ後、
着信移動通信端末が応答することにより、前記非同期交換機が、前記相互連動運用部に、順方向アクセス信号を送ることで、着信移動通信端末が接続した旨を報知するステップと、
前記相互連動運用部が、前記同期交換機に、インターシステム応答メッセージを送り、前記同期交換機が、前記基地局制御器/基地局に、前記着信移動通信端末が応答して接続した旨を報告するステップと、
前記同期交換機が、前記相互連動運用部に、前記インターシステム応答メッセージに対する応答信号を送るステップと、
を含むハンドオーバー方法。
【請求項6】
前記無線網制御器が前記非同期交換機にハンドオーバー要請メッセージを送るステップは、前記同期移動通信システムにおいて用いるハンドオーバー関係のメッセージ、前記移動通信端末の隣接セル情報、隣接基地局情報、ハンドオーバー型、ハンドオーバーの原因、ソース基地局制御器ID、ターゲット基地局制御器ID、RAB情報及び無線区間関係の情報を含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項7】
前記非同期交換機は、前記移動通信端末の隣接セル情報、隣接基地局情報に基づいて非同期移動通信システム内のハンドオーバーであるか、または、同期移動通信システムへのハンドオーバーであるかを判断するステップをさらに含む請求項6に記載のハンドオーバー方法。
【請求項8】
前記非同期交換機が前記相互連動運用部にハンドオーバー要請メッセージを送るステップにおいて、前記移動通信端末の非同期識別番号(MSISDN)を一緒に送ることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項9】
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器から受信する加入者情報は、前記移動通信端末の同期網識別子(MIN、ESN)を含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項10】
前記相互連動運用部が前記デュアルスタック・ホーム位置登録器に前記移動通信端末の加入者情報を要請するステップにおいては、同期メッセージ及び非同期メッセージのいずれか一方を用いることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項11】
前記相互連動運用部は前記同期交換機にハンドオーバー指示メッセージを送る前に、前記非同期交換機に接続する同期交換機のID情報を含むビリングIDを生成してハンドオーバー指示メッセージに含めて送り、ハンドオーバー区間別の内部交換機サーキットIDを含めて送ることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項12】
前記相互連動運用部が前記同期交換機に送るハンドオーバー要請メッセージは、ビリングID、ESN、内部交換機サーキットID、MINを含むパラメータを含み、前記同期交換機が前記相互連動運用部に送る応答メッセージは、CDMAチャンネルデータ、CDMAチャンネル一覧を含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項13】
前記非同期交換機が前記無線網制御器にリソース割当て完了メッセージを送るステップにおいて、前記リソース割当て完了メッセージはメッセージ型、RRCコンテーナー、解放するRAB一覧を含むパラメータをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項14】
前記アクセス信号は、インボークID、応用プロトコルデータ単位(APDU)、選択された無線リソース情報を含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項15】
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との間の接続が解放されるステップ後、着信移動通信端末または発信移動通信端末から呼解放要請が受信されることにより、前記呼解放要請を受信した交換機が前記相互連動運用部に呼解放要請メッセージを送り、前記相互連動運用部がこれに応答することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に設定されていた中継線が解放されることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項16】
前記呼解放要請メッセージは内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINを含むパラメータを含み、前記応答メッセージはビリングIDを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項15に記載のハンドオーバー方法。
【請求項17】
前記非同期交換機とノードB/無線網制御器との接続が解放されるステップ後、前記着信アラート中の移動通信端末が応答する場合、または発信後応答待ち中の移動通信端末に対して着信側が応答する場合、
着信移動通信端末または発信移動通信端末から呼解放要請が受信されることにより、前記呼解放要請を受信した交換機が前記相互連動運用部に呼解放要請メッセージを送り、前記相互連動運用部がこれに応答することにより、前記非同期交換機と同期交換機との間に設定されていた中継線が解放されることを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【請求項18】
前記呼解放要請メッセージは、内部MSCサーキットID、解放理由、ビリングID、MINを含むパラメータを含み、前記応答メッセージは、ビリングIDを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項17に記載のハンドオーバー方法。
【請求項19】
前記インターシステム応答メッセージは、内部MSCサーキットID、MIN、ESNを含むパラメータを含むことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
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【図15】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−142650(P2011−142650A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27264(P2011−27264)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【分割の表示】特願2008−507530(P2008−507530)の分割
【原出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(500310672)エスケーテレコム株式会社 (107)
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】11,Euljiro−2ga,Jung−gu,Seoul,Korea
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【分割の表示】特願2008−507530(P2008−507530)の分割
【原出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(500310672)エスケーテレコム株式会社 (107)
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】11,Euljiro−2ga,Jung−gu,Seoul,Korea
【Fターム(参考)】
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