説明

移植機

【課題】予備苗を走行機体の前方から走行機体側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台とを備えた移植機において、苗供給装置と予備苗載せ台の両方に最大限の予備苗を載置した場合でも、車体の前後バランスを良好に保持することが可能な移植機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、走行機体3と、該走行機体3の後部に昇降可能に連結された植付作業機6と、予備苗を走行機体3の前方から走行機体3側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置7と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台8とを備え、苗供給装置7又は予備苗載せ台8からの苗を植付作業機6側に供給可能な移植機において、走行機体3の左右両側方の少なくとも一方側に苗供給装置7及び予備苗載せ台8を設け、前側に苗供給装置7を配置するとともに後側に予備苗載せ台8を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
予備苗を走行機体の前方から走行機体側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台とを備えた移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行機体と、該走行機体の後部に昇降可能に連結された植付作業機と、予備苗を走行機体の前方から走行機体側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台とを備え、苗供給装置又は予備苗載せ台を介して、植付作業機への苗供給を効率的且つ簡易的に行うことができる移植機が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−300820号公報(第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献の移植機では、苗供給装置及び予備苗載せ台が走行機体の前部の左右側方に配置されているため、より多くの予備苗を苗供給装置と予備苗載せ台の両方に搭載した場合、車体の前側が重くなり、前後バランスを良好に保つことが困難になる場合があるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、予備苗を走行機体の前方から走行機体側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台とを備えた移植機において、苗供給装置と予備苗載せ台の両方に最大限の予備苗を載置した場合でも、車体の前後バランスを良好に保持することが可能な移植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明の移植機は、第1に、走行機体3と、該走行機体3の後部に昇降可能に連結された植付作業機6と、予備苗を走行機体3の前方から走行機体3側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置7と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台8とを備え、苗供給装置7又は予備苗載せ台8からの苗を植付作業機6側に供給可能な移植機において、走行機体3の左右両側方の少なくとも一方側に苗供給装置7及び予備苗載せ台8を設け、前側に苗供給装置7を配置するとともに後側に予備苗載せ台8を配置してなることを特徴としている。
【0006】
第2に、走行機体3に設けられた操縦部11の床面となるフロアステップ14の外側方に、オペレータが操縦部11に乗込む際に利用する乗降ステップ24を形成し、操縦部11の座席12の側方に予備苗載せ台8を配置するとともに、苗供給装置7の後端部の前後位置が前記乗降ステップ24の前側になるように苗供給装置7を配置してなることを特徴としている。
【0007】
第3に、苗供給装置7の予備苗スライド方向の延長線上に予備苗載せ台8を配置してなることを特徴としている。
【0008】
第4に、植付作業機6側に苗を供給する作業者用の苗供給ステップ23を植付作業機6の前方且つ苗供給装置7の後方に形成し、該苗供給ステップ23の外側方に予備苗載せ台8を配置してなることを特徴としている。
【0009】
第5に、予備苗載せ台8を、展開されて予備苗を載置可能な展開姿勢と、折り畳まれて収納される収納姿勢とに姿勢切換可能に構成してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
以上のように構成される本発明の移植機によれば、走行機体側方の前側に苗供給装置が配置される一方で、後側に予備苗載せ台が配置されるため、苗供給装置及び予備苗載せ台に多量の予備苗を載置した場合でも、車体の前後バランスを良好に保つことが容易になるという効果がある。
【0011】
また、走行機体に設けられた操縦部の床面となるフロアステップの外側方に、オペレータが操縦部に乗込む際に利用する乗降ステップを形成し、操縦部の座席の側方に予備苗載せ台を配置するとともに、苗供給装置の後端部の前後位置が前記乗降ステップの前側になるように苗供給装置を配置することにより、苗供給装置と予備苗載せ台との間にオペレータが操縦部に乗込む際の乗降口が形成され、オペレータの乗降が容易になるという効果がある。
【0012】
また、苗供給装置の予備苗スライド方向の延長線上に予備苗載せ台を配置することにより、苗供給装置から予備苗載せ台への予備苗供給が容易になるという効果がある。
【0013】
さらに、植付作業機側に苗を供給する作業者用の苗供給ステップを植付作業機の前方且つ苗供給装置の後方に形成し、該苗供給ステップの外側方に予備苗載せ台を配置することにより、苗供給ステップに立った作業者が行う苗供給装置又は予備苗載せ台から植付作業機側への苗供給作業を効率的に行うことが可能になるという効果がある。
【0014】
なお、予備苗載せ台を、展開されて予備苗を載置可能な展開姿勢と、折り畳まれて収納される収納姿勢とに姿勢切換可能に構成することにより、不要な場合には、予備苗載せ台を収納姿勢に切換え、他の作業の邪魔にならないようにすることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の移植機を適用した乗用田植機の側面図である。
【図2】本発明の移植機を適用した乗用田植機の平面図である。
【図3】予備苗載せ台の構成を示す正面図である。
【図4】本発明の別実施形態を示す乗用田植機の側面図である。
【図5】本発明の別実施形態を示す乗用田植機の平面図である。
【図6】予備苗載せ台の別実施形態の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の別実施形態を示す乗用田植機の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1,2は、本発明の移植機を適用した乗用田植機の側面図及び平面図である。図示する乗用田植機は、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2を有する走行機体3と、走行機体3の後部に昇降リンク4を介して昇降駆動可能に連結された植付作業機6と、進行方向である前後方向に長い苗コンベア(苗供給装置)7及び棚状の予備苗載せ台8とを備えている。ちなみに、苗コンベア7及び予備苗載せ台8は、前側に苗コンベア7、後側に予備苗載せ台8が配置された状態で、走行機体3の左右の側方に、それぞれ1組づつ設置されている。
【0017】
上記走行機体3は、エンジンを収容するボンネット9の後方に操縦部11が設置されており、該操縦部11には、オペレータが着座する座席12と、座席12前方に配置されたフロント操作パネル13と、座席12とフロント操作パネル13の間に形成されて操縦部11の床面となるフロアステップ14と、が設けられており、フロント操作パネル13には操向操作を行うステアリングハンドル16が設けられている。
【0018】
フロアステップ14は、平面視で、座席12を左右及び前側から囲うように形成され、座席12に着座したオペレータの足が置かれる。これにくわえて、座席12の左右斜め後方には、それぞれ、フロアステップ14よりも一段高いリヤ面17が形成されている他、ボンネット9の左右両側方にも、それぞれ、フロントステップ18が形成されている。
【0019】
また、操縦部11の左右の各側方には、平面視前後方向に長い方形板状のステップ形成体19が走行機体の機体フレーム1aに固設された状態で、配置されている。該左右の各ステップ形成体19の後半部は上記リヤ面17と同一高さに形成されたサイドリヤ面21をなし、前半部は上記フロアステップ14と同一高さに形成されたサイドステップ22を形成している。
【0020】
この左右の各サイドリヤ面21は、左右の隣接する側のリヤ面17と一体的に連接されて苗供給ステップ23を形成している他、左右のサイドステップ22とフロアステップ14も一体的に連接されて単一の面をなしている。
【0021】
上記左右の各サイドステップ22の外縁側(フロアステップ14の左右の外側方)には乗降ステップ24が設置されており、オペレータは、この乗降ステップ24を利用して、操縦部11の乗降を容易に行うことが可能になる。すなわち、乗降ステップ24に足を掛けることにより、オペレータは操縦部11からの乗降を最短の移動距離で容易に行うことが可能になる。
【0022】
上記植付作業機6は、前方に向かって上方に急傾斜した苗載せ台26を有し、苗載せ台26の下方に配設された植付部27によって、苗載せ台26上の苗を掻き取って圃場に植付けるように構成されている。この苗載せ台26には、予備苗の苗箱から取出された方形状のマット苗が上下及び左右に並列配置された状態で、載置される。
【0023】
上記苗コンベア7は、走行機体3の左右の各側方にそれぞれ配置され、主に、前苗台28Aと後苗台28Bとの2個の苗台によって構成されている。この前後の各苗台28A,28Bは、左右一対の前後方向に延びる板状のサイドフレーム29,29を対向させた状態で、該左右のサイドフレーム29,29の間に、左右方向に延びて前後並列配置された複数の各ローラ31を、軸回りに前後回転自在に支持するとともに、左右のサイドフレーム29,29の前端部同士、後端部同士及び中途部同士を、左右方向の連結杆32によってそれぞれ連結することにより、構成されている。
【0024】
後苗台28Bは、機体フレーム3aから上方に突設された前後一対の棒状の支持フレーム33,34によって、走行機体3に取付固定されており、前苗台29Aの後端部は、前苗台29A側の可動ブラケット36及び後苗台29B側の固定ブラケット37によって、後苗台29Bの前端部に前後回動自在に連結されている。この前後回動機構によって、苗コンベア7は、前苗台28Aが後苗台28Bの上方に略平行に折り畳まれた収納姿勢と、前苗台28Aが後苗台28Bとともに側面視一直線状に延びた展開姿勢とに姿勢切換可能に構成される。
【0025】
展開姿勢時の苗コンベアは、後方に向かって若干下方傾斜し、前後方向全体に亘って前後に並列配置された複数のローラ31によって上面側に予備苗を前後スライド移動させることが可能な移送面が形成される。これにくわえて、展開姿勢時、前苗台28A部分が走行機体3から前方に突出した状態になるため、苗コンベア7は走行機体3の前方から走行機体3側に予備苗をスライド供給可能な状態になる。
【0026】
ちなみに、本乗用田植機では、移送面上における予備苗のスライド方向の延長線上に上述のステップ形成体19が位置するように、苗コンベアが配置されている。すなわち、前後方向の苗コンベア7と、前後方向のステップ形成体19とは、平面視一直線状に配置されている。このため、上述の苗供給ステップ23は、植付作業機6の前方且つ苗コンベア7の後方位置に形成された状態になる。
【0027】
また、苗コンベア7の後端部となる後苗台28Bの後端部の前後位置が乗降ステップ24の前後位置よりも前方に位置するように苗コンベア7は配置されており、このため、オペレータの操縦部11からの乗降に際して、苗コンベア7が邪魔になることが防止される。
【0028】
上記予備苗載せ台8は、左右の各苗コンベア7の後方に、それぞれ1個づつ設けられる。この際、平面視で、座席12及びリヤ面17の側方に予備苗載せ台8が配置され、苗コンベア7とリヤ面17の間にはスペースが形成される。このスペースは上述のサイドステップ22の上方に位置し、オペレータが操縦部11から乗降する際の乗降口となる。このため、操縦部11からの乗降に際して、予備苗載せ台8が邪魔になることが防止される。
【0029】
図3は、予備苗載せ台の構成を示す正面図である。図1乃至3に示すように、各苗載せ台8は、ステップ形成体19の後半部外縁から上方に一体的に突設された上下方向の柱状の支持体38と、予備苗を載置する複数(図示する例では3つ)の載置台39とを備えている。
【0030】
複数の載置台39は、所定間隔を介して、上下方向に積層配置されており、支持体38に水平回動自在且つ上下揺動自在に支持されている。具体的には、支持体38の外周を覆うスリーブ状の回動体41が軸回りに回動(水平回動)自在に支持体38に支持されており、この回動体41に載置台39の基端部が上下揺動自在に支持されている。ちなみに、回動体41が載置台39ごとに設けられているため、複数の各載置台39は各別に水平回動させることが可能である。
【0031】
上述の上下揺動によって、載置台39は、基端部から先端部に向かって上下方向を向いた状態で支持体38に沿って折り畳まれて収納される収納姿勢と、基端部から先端部に向かって支持体38から離間するように水平方向に突出して上面側に予備苗を載置可能に展開される展開姿勢と、に姿勢切換可能に構成されている。
【0032】
また、上述の水平回動によって、各載置台39は、支持体38から走行機体3側である内側側方を向いてステップ形成体19の後半部上方に位置する内方姿勢と、支持体38から走行機体3と反対側である外側側方を向いて平面視でステップ形成体19の後半部の外側側方に位置する外方姿勢と、に姿勢切換可能に構成されている。
【0033】
全ての載置台39を内方姿勢に切換えた場合には、複数の載置台39よりなる多段の予備苗載せ台8が苗コンベア7の予備苗スライド方向の延長線上に位置する移送姿勢に切換えられ、フロアステップ14やサイドステップ22上にいるオペレータ等の作業者が、苗コンベア7から予備苗載せ台8に予備苗を移送させる作業を、効率的に行うことが可能になる。
【0034】
一方、全ての載置台39を外方姿勢に切換えた場合には、複数の載置台39よりなる多段の予備苗載せ台8が苗コンベア7の予備苗スライド方向の延長線上から外側方に突出した(苗供給ステップ23の外側方に位置した)供給姿勢に切換えられ、苗供給ステップ23上の作業者が、苗コンベア7又は予備苗載せ台8上から植付作業機6の苗載せ台26に苗を供給する作業を、効率的に行うことが可能になる。
【0035】
さらに、各載置台39は個別に水平回動可能であるため、対象の載置台39を、その他の載置台39に対して、水平回動させて、該対象の載置台39の上方を開放させることにより、該対象の載置台39に予備苗を載置する作業及び該対象の載置台39から予備苗を取出す作業を容易に行える状態に切換えることが可能になる。
【0036】
以上のように構成される本乗用田植機によれば、左右のフロントステップ18上の作業者によって、苗コンベア7による走行機体3前方から走行機体3側への予備苗スライド供給作業を行い、フロアステップ14やサイドステップ22上のオペレータ等の作業者によって苗コンベア7から予備苗載せ台8への予備苗の移送作業を行い、苗供給ステップ23上の作業者によって、苗コンベア7又は予備苗載せ台8から植付作業機6への苗供給作業を行うことにより、スムーズな苗供給を行うことが可能になる。ちなみに、座席12に着座した状態で、オペレータは、苗コンベア7から予備苗載せ台8への予備苗の移送作業を行うことが可能である。
【0037】
また、走行機体3の各側方の前側に苗コンベア7を、後側に予備苗載せ台8をそれぞれ配置したため、最大量の予備苗を各苗コンベア7及び予備苗載せ台8に搭載した場合でも、車体の前後バランス及び左右バランスが良好に保たれる。
【0038】
次に、図4乃至6に基づき、本発明の他の実施形態について、上述した例と異なる構成を説明する。
図4,5は、本発明の別実施形態を示す乗用田植機の側面図及び平面図であり、図6は、予備苗載せ台の別実施形態の構成を示す正面図である。図示する乗用田植機では、柱状の支持体38の上部の径がその他の箇所に比べて小さい円柱状の挿入端38aが形成されている。この挿入端38aの外周が、筒状の上下方向に延びる回動体41の開放された下端部内周に、軸回りに回動可能な状態で、嵌合挿入されることにより、回動体41と支持体38とが一直線状に並べられた状態で、回動体41が支持体38に軸回りに回動自在(水平回動自在)に支持される。
【0039】
上記構成から各予備苗載せ台8に1つの回動体41が設けられ、この回動体41に、複数の載置台39が同一の水平回動姿勢で上下揺動自在に支持されている。このため、各予備苗載せ台8においては、1つの載置台39を内方姿勢から外方姿勢又は外方姿勢から内方姿勢に切換えると、全ての載置台39が内方姿勢から外方姿勢又は外方姿勢から内方姿勢に切換り、予備苗載せ台39が移送姿勢から供給姿勢又は供給姿勢から移送姿勢に切換る。このため、各別に載置台39を水平回動させる場合と比較して、移送姿勢から供給姿勢又は供給姿勢から移送姿勢への姿勢切換作業が簡易化される。
【0040】
また、回動体41と各載置台39との間に弾性体である引張スプリング42を設置し、該引張スプリング42は、載置台39の展開姿勢から収納姿勢又は収納姿勢から展開姿勢への姿勢切換時に載置台39の揺動支点に対して支点越えするように配置されている。この支点越えによって、引張スプリング42は、上方揺動した収納姿勢時の載置台39を上方揺動側に付勢する一方で、下方揺動した展開姿勢時の載置台39を下方揺動側に付勢するように構成されている。
【0041】
そして、引張スプリング42の上方揺動側への付勢によって、載置台39の予備苗を載置する側の面が回動体41側に押圧され、収納姿勢が保持される一方で、引張スプリング42の下方揺動側への付勢によって、載置台39の基端部が回動体41側に押圧され、展開姿勢が保持される。
【0042】
このような姿勢保持機構を設けたため、予備苗載せ台8への予備苗供給時には、上段側の載置台39を収納姿勢に切換え、下段側の載置台39から順次予備苗を供給する一方で、予備苗載せ台8からの予備苗取出し時には、上段側の載置台39から予備苗を取出して収納姿勢に切換えることにより、上段側の載置台39に邪魔されることなく、上段側の載置台39から順次効率的に予備苗を取出すことができる。
【0043】
次に、図7に基づき、本発明の他の実施形態について、上述した例と異なる構成を説明する。
図7は、本発明の別実施形態を示す乗用田植機の側面図である。図示する乗用田植機では、支持体38はパイプ状部材を屈曲形成することにより、前後方向の水平部38bと、水平部の前後の各端部から下方に延びる鉛直部38cとを有する側面視逆U字状に形成されており、前後の各鉛直部38cの下端部がステップ形成体19側に取付固定されている。
【0044】
上記支持体38の前後の鉛直部38c,38c間に、複数の各載置台39の基端部が、外方姿勢状態で、上下揺動自在に架設支持されている。
【0045】
上記構成によれば、載置台39の取付強度が向上するとともに、支持体38が、乗降口を介して操縦部11からの乗降の際にオペレータが把持するアシストバーとして機能する他、苗供給ステー23上等の作業者の落下防止部材としても機能する。
【符号の説明】
【0046】
3 走行機体
6 植付作業機
7 苗コンベア(苗供給装置)
8 予備苗載せ台
11 操縦部
12 座席
14 フロアステップ
23 苗供給ステップ
24 乗降ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体(3)と、該走行機体(3)の後部に昇降可能に連結された植付作業機(6)と、予備苗を走行機体(3)の前方から走行機体(3)側にスライド供給可能な前後方向の苗供給装置(7)と、予備苗を載置する棚状の予備苗載せ台(8)とを備え、苗供給装置(7)又は予備苗載せ台(8)からの苗を植付作業機(6)側に供給可能な移植機において、走行機体(3)の左右両側方の少なくとも一方側に苗供給装置(7)及び予備苗載せ台(8)を設け、前側に苗供給装置(7)を配置するとともに後側に予備苗載せ台(8)を配置してなる移植機。
【請求項2】
走行機体(3)に設けられた操縦部(11)の床面となるフロアステップ(14)の外側方に、オペレータが操縦部(11)に乗込む際に利用する乗降ステップ(24)を形成し、操縦部(11)の座席(12)の側方に予備苗載せ台(8)を配置するとともに、苗供給装置(7)の後端部の前後位置が前記乗降ステップ(24)の前側になるように苗供給装置(7)を配置してなる請求項1の移植機。
【請求項3】
苗供給装置(7)の予備苗スライド方向の延長線上に予備苗載せ台(8)を配置してなる請求項1又は2の移植機。
【請求項4】
植付作業機(6)側に苗を供給する作業者用の苗供給ステップ(23)を植付作業機(6)の前方且つ苗供給装置(7)の後方に形成し、該苗供給ステップ(23)の外側方に予備苗載せ台(8)を配置してなる請求項1又は2の移植機。
【請求項5】
予備苗載せ台(8)を、展開されて予備苗を載置可能な展開姿勢と、折り畳まれて収納される収納姿勢とに姿勢切換可能に構成してなる請求項1,2,3又は4の移植機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate