説明

種地の品質の改良方法

本発明は種地の品質、種子の保存期間、及び種地保持力を改良するための方法に関し、種地中の種子に、有効量のストロビルリン殺菌剤を単独で、または少なくとも1種の追加の殺菌剤と組み合わせて適用することを含んで成る。好適な態様では、当該追加の殺菌剤は、少なくとも1種のフェニルピロール系殺菌剤及び/または少なくとも1種のフェニルピロール系殺菌剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は種地品質、種子の保存期間、及び種地の保持力を改良するための方法に関し、有効量のストロビルリン殺菌剤を単独で、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合わせにおいて種地中の種子に適用することを含んで成る。
【背景技術】
【0002】
栽培者は種子の発芽を測定することによって、種子の品質、及びそれらの繁殖能を測定する。更に、一度種子が発芽すると、その植物の健康状態は、植物の木立、活力、及び収穫によって測定され、また栽培者の品質及び増殖能の評価の要因となる。
【0003】
種子伝染病は、種子の品質を減じ、その結果として、発芽を減じ、植物の木立の確立を減じ、植物活力を減じ、そして植物収穫高を減じる主要原因であることが知られている。種子伝染病は、一つの与えられた種地中で種子から種子へ容易に移動し、種子伝染病によってはびこる感染は、種子の会社によって拒絶される種地をしばしばもたらすからである。かかる拒絶は種子会社の収益の損失を招き、多くの植物の、種子産生のために特に発達した、特にハイブリッド及び多様な品種は、種子を産生するために使用される植物の品質が低い場合は市販向きではないと見なされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、多くの罹患した、15%超が捨てられる種子を有する種地は、不十分な種地であると見なされる。罹患した種子による汚染が原因となる不十分な種地に予測される不具合のせいで、栽培者は、その種地に残存する成長にかけるよりも、種地全体を捨てる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
種地の全体の健康状態は、種子伝染病を治療することによって改良されることがここに発見された。即ち、ストロビルリン系殺菌剤を単独、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合わせにより、菌類病原体によって内部感染した種子の表面を処理することによれば、当該種子への全体的な治療効果が存在する。この治療効果は、種子の増加した発芽及び保存期間、並びにそこから得られる植物の増加したフィールドパフォーマンスによって測定される。
【0006】
更に、種地全体の品質及び健康状態は、種子をストロビルリン系殺菌剤単独、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合わせで処理することによって改良される。驚くべきことに、本発明者等は、種地全体の品質はかかる処理によって改良され、当該種地中の罹患した種子に高い耐性、及びより少ない程度の不十分な種地をもたらし得ることを見出した。その結果として、より多くの種地は、感染種子の数が他の不十分であると格付けされる種地を引き起こす場合であっても、保持され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
発明の詳細な説明
ストロビルリン系殺菌剤は、制限されずにアゾキシストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、フェナミドン、ピラクロストロビン、ファモキサドン(famoxodone)、メトミノストロビン、クレソキシム-メチル及びピコキシストロビン;好適にはアゾキシストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、及びピコキシストロビンを含む。
【0008】
フェニルピロール系殺菌剤は、制限されずにフェンピコニル(fenpiconyl)及びフルジオキソニルを含む。例えばthe Pesticide Manual, 13th Ed. (2004), The British Crop Protection Council, Londonを参照。ここでフルジオキソニルは368に入り、そしてフェンピコニル(fenpiconyl)は341に入っている。
【0009】
フェニルアミド系殺菌剤は、制限されずにベナラキシル、ベナラキシル-M、メタラキシル、メタラキシル-M;好都合には1つ以上のメタラキシル及びメタラキシル-Mを含む。例えばthe Pesticide Manual, 13th Ed. (2004), The British Crop Protection Council, Londonを参照。メタラキシルは516に入り、メタラキシル-Mは517に入り、ベナラキシルは56に入り、そしてフララキシルは410に入っている。
【0010】
種子の品質または健康状態は、植物の木立、発芽、及び植物活力を含むいくつかの因子の組み合わせとして測定される。植物の木立は、所定の面積ごとの農作物の密度として測定される。発芽(Germination)は、萌芽する(sprouting)種子の数の尺度である。活力は植物が標準的な環境にある場合の生存及び生育能の尺度である。
【0011】
種地は、それらに含まれる種子の全般的な健康状態によって、許容され得る、または不十分である(marginal)と格付けされる。88パーセント超の健康な種子を有する種地は、通常は許容され得るものであり、且つ栽培者によって日常的に受け入れられている。現在の産業では、85パーセント未満の健康な種子を有する種地は、それらの全体において栽培者に受け入れられず、不十分であるとしてラベルされ、そして拒絶される。
【0012】
本発明の方法によって、ストロビルリン系殺菌剤を単独、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合せにより種地中の種子を処理することによって、種地中の捨てられる種子のパーセントが減少される。 更に、かかる処理は、種地中に残存している種子の健康状態と品質の全般的な改良、及び捨てられる種地の数の全般的な減少をもたらす。
【0013】
従って、本発明は種地の改良された品質を提供する。80〜85パーセントの健康な種子を有す種地は、本発明のプロセスによって処理され、改良された種地を産する。 好適には、処理された種地中の健康な種子の数は、81〜85パーセントに改良される。より好適には、処理された種地中の健康な種子の数は、82〜85パーセント、更により好適には83〜85パーセント、そして最適には84〜85パーセントに改良される。
【0014】
種地中の健康な種子の数を改良することによって、種地の保持力(retention)は上昇する。種地の保持率は、種地中の感染種子への上昇した耐性によって測定され得る。そして限定的ではなく、例えば処理前に80パーセントの健康種子と20パーセントの感染種子を有する種地は、ここに保持され得る。好適には、処理前に約82パーセントの感染種子を有する種地が、処理後に保持され得る。より好適には、処理前に約83パーセントの感染種子を有する種地が保持され得る。最適には、処理前に約84パーセントまでの感染種子を有する種地が、処理後に保持され得る。
【0015】
ストロビルリン単独、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合せにおける適用は、任意に種子に適し得る。本発明の方法によって処理される特に有用な種子は、内部疾患感染に関連する菌類病原体にさらされるものを含む。より詳細には、トウモロコシ(飼料用トウモロコシ、スイートコーン、及びポップコーンを含む)、綿花、ポテト、穀物(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、米)、甜菜、綿、ソルガム等の雑穀類、ヒマワリ、豆、エンドウ豆、油脂植物(菜種等)、大豆、キャベツ、トマト、ナス(ナスビ)、コショウ及び他の野菜及び香辛料、並びに観賞用低木及び花及び芝種が本発明により意図される。本発明により処理される種子及び植物は、上記の分類のハイブリッドも含む。
【0016】
また本発明により処理された種子の保存期間は増加する。未処理または慣用的な殺菌剤で処理されたトウモロコシ種子(いくつかのハイブリッドトウモロコシを含む)は、一般的に12〜30ヶ月保存され得る。例としては、制限されずに、本発明にかかるストロビルリン系殺菌剤単独、またはフルジオキソニル及び/またはメフェノキサムとの組み合せにより処理されたトウモロコシ種子(いくつかのハイブリッドトウモロコシを含む)は、約48ヶ月までの期間貯蔵され得る。好適には、本発明によって処理されたトウモロコシ種子は、約42ヶ月まで、より好適には約36ヶ月まで、そしてさらにより好適には約30ヶ月までの期間貯蔵され得る。大豆等の種子に関しては、本発明の方法によって処理された種子は、約30ヶ月まで、好適には約24ヶ月まで、そしてより好適には約18ヶ月まで貯蔵され得る。本発明により処理された小麦種子は、約42ヶ月まで、好適には約36ヶ月まで、より好適には約30ヶ月まで、更により好適には約24ヶ月まで貯蔵され得る。
【0017】
ストロビルリン系殺菌剤は、単独でも、フェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合せにおいても適用され得る。好都合な混合比率は、3つの活性成分が一緒に用いられる場合に重量で、ストロビルリン:フェニルピロール系殺菌剤:フェニルアミド系殺菌剤=10:1:1から1:1:10から1:10:1の間である。例えば、 100kgの種子あたり2.5 g:1 g:1 g a.i.または2.5 g:1 g:2.5 g a.i.または2.5 g:1 g:5 g a.i.または2.5 g:1 g:10 g a.i.の比率が適している。
【0018】
本方法の化合物は、非修飾形態で、または好適には製剤技術において慣用的に用いられるアジュバントと一緒に使用される。この目的を達成するために、それらは公知の方法において慣用的に製剤化され(例えば、乳剤、塗布ペースト、直接にスプレーが可能な溶液、または希釈可能溶液、希釈エマルション、湿式パウダー、可溶化パウダー、ダスト、粒)、また、例えばポリマー性物質中にカプセル封入することによって製剤化される。当該組成物の性質のように、吹き付け、散布、ダスティング、分散、コーティング、タンブリング、または注入(pouring)等の適用方法は、意図される目的及び当業者によって認識されている一般的な環境に従い選定される。活性成分混合物の好都合な適用比率は、通常100 kgの種子ごとに0.5 g〜500 g、1 g〜100 g、または5 g〜50 g a.i.の範囲である。
【0019】
特に適切な方法では、活性成分であるストロビルリン単独、または活性成分であるフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤との組み合せにおいて、植物繁殖材料、すなわち、種子、果実または他の植物材料に適用されて、種子または種子材料を殺虫剤の液体製剤に含浸されることにより、またはそれらを固体製剤でコーティングすることにより保護され得る(例えばバルブ、コーティング)。
【0020】
製剤は公知の方法において調製される。典型的には活性成分を増量剤(例えば、溶媒、固体担体、及び適宜、表面活性化合物(界面活性剤))と共に密接に混合及び/または粉砕することによる。
【0021】
適切な溶媒は:芳香族炭化水素、8〜12個の炭素原子を含むフラクション、典型的にキシレン混合物または置換されたナフタレン、フタル酸エステル(フタル酸ジブチルまたはフタル酸ジオクチル等)、脂肪族炭化水素(シクロヘキサンまたはパラフィン等);アルコール及びグリコール及びそれらのエーテル及びエステル(モノメチルエーテル等)、ケトン(シクロヘキサノン等)、強い極性溶媒(N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミド等)、及び植物油またはエポキシ化植物油;または水である。
【0022】
ダスト及び分散性パウダーのために典型的に使用される固体担体は、方解石、滑石粉、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャイト、高度に分散したケイ酸または吸収性ポリマーである。適切な粒状吸着性担体は、軽石、壊れたレンガ、セピオライト、またはベントナイトであり、及び適切な非吸着性担体は典型的に方解石またはドロマイトである。
【0023】
製剤化される活性成分の性質に依存する適切な表面活性化合物は、良好な乳化、分散及び湿式特性を有す非イオン性、カチオン性及び/またはアニオン性界面活性剤である。用語"界面活性剤"とは、界面活性剤の混合物を含むものとしても理解されるだろう。
【0024】
製剤技術において慣用的に使用される界面活性剤は、以下の文献中に見出され得る:
"Mc Cutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual" MC Publishing Corp., Glen Rock, NJ., 1988.
M. and J. Ash, "Encyclopedia of Surfactants", Vol. l-lll, Chemical Publishing Co., New York, 1980-1981.
【0025】
また、例として、且つ限定でない適用促進アジュバントは、セファリン及びレシチンシリーズ(例えば、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール及びリゾレシチン)の天然または合成のリン脂質である。
【0026】
農薬組成物は、0.1〜99%、好適には0.1〜95%の活性成分、99.9〜1%、好適には99.9〜5%の固体または液体アジュバント、及び0〜25%、好適には0.1〜25%の界面活性剤を通常含む。
【0027】
一方、商品または湿式もしくは乾燥ドレッシングは、好適には濃縮物として製剤化され、場合によっては、最終使用者は、通常、植物または種子を処理するための希釈製剤を使用するだろう。しかしながら、希釈溶液を適用する状態にすることもまた本発明の範囲内である。
【0028】
本発明はストロビルリン系殺菌剤を単独で、またはフェニルピロール系殺菌剤及び/またはフェニルアミド系殺菌剤と組み合せて、真菌性病原体に感染した種子に適用することは、種子の健康状態及び品質を改良するということをここに示す。当該処理は種子への治癒的な効果を有し、処理される種子の保存期間を延ばし、そして種地の健康状態を改良する。
【0029】
病原菌は主にピシウム(Pythium)、チレチア(Tilletia)、ステノカルペラ(Stenocarpella)(ジプロディア(diplodia))、ゲルラキア(Gerlachia)、セプトリア(Septoria)、ウスチラゴ(Ustilago)、フサリウム(Fusarium)、リゾクトニア(Rhizoctonia)(いわゆる"立ち枯れ病コンプレックス")である。活性成分は卵菌綱(Oomycetes)、例えば疫病菌(Phytophthora)、プラスモパラ(Plasmopara)、シュードペロノスポーラ(Pseudoperonospora)、ブレミア(Bremia)等に対して、並びにボトリチス(Botrytis)種、ピレノホラ(Pyrenophora)、モニリニア(Monilinia)及び更に子嚢菌(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)及び担子菌(Basidiomycetes)分類に代表されるものに対しても活性である。
【0030】
収穫した種子の品質または健康状態は、植物の木立、発芽、及び植物活力を含むいくつかの因子の組み合わせとして測定される。植物の木立は、所定の面積ごとの農作物の密度として測定される。発芽(Germination)は、萌芽する(sprouting)種子の数の尺度である。活力は植物が標準的な環境にある場合の生存及び生育能の尺度である。
【0031】
種子発芽試験は、種子品質または種子生存能を評価し、そしてフィールド中の種子及び苗木の挙動を予測するために使用される。いくつかの異なる種類の試験は試験される種子のタイプ、試験条件、及び種子の利用の可能性に依存して利用できる。2つの一般的な試験は、温発芽試験(warm germination test)及び促進老化試験である。いずれの試験も種子の多様な品質を評価するためにデザインされる。発芽試験における種子の挙動に影響を及ぼし得る因子は、罹患した種子、古い種子、機械的に損傷した種子、高水分下で貯蔵された種子、及び貯蔵または乾燥の間の種子の過剰加熱を含む。
【0032】
種子発芽の好適な試験は、温発芽試験である。なぜなら当該試験はラベル化する目的のために使用されるからである。発芽は"好適な条件下で正常な植物を産生する能力の指標となる種子胚の本質的な構造から発生及び発達する"と定義付けられる。温発芽試験は理想的な植え付け条件下での種地の木立生産能を反映する。典型的な温発芽試験では、それぞれの種地由来の400個の種子が吸い取り紙、巻かれたタオル、または砂の上の湿った条件下に置かれ、そして77°Fで約7日間維持される。この期間の終了時に苗木は、正常種子、異常種子、または罹患種子、及び死んだ種子、または硬い種子に類別される。発芽率は、評価された種子の総数から由来する正常苗木の数から算出される。
【0033】
他の発芽試験である促進老化試験(AA)は、倉庫貯蔵における種地の繰越能を評価する。種子は、短時間、高温及び高相対湿度に曝されて、種子劣化を引き起こす。種子は、例えば72時間(小麦及び大豆)または96時間(トウモロコシ)チャンバ中の水に浮遊され、その後、標準の温発芽試験において試験される。当該試験は問題となる寿命を有する種子で通常使用されるだけである。
【実施例1】
【0034】
本発明の方法において、アゾキシストロビン単独、及びフルジオキソニルとの組み合せにおいて処理される植物は、7個のハイブリッドトウモロコシ品種において種子伝染能について試験された。データは表1に示す。
【表1】

(1) PC #はPlaeme Coupla Numberである。
(2) GYはブッシェルにおける穀粒(Grain)収量である。
相違する文字は統計的な有意性を意味する(a、ab、b、c)
【実施例2】
【0035】
11個のハイブリッドの平均の発芽は、ディプロディア(Diplodia)及び他の種子伝染病に感染した。ここでの未処理の検査は、(1)メフェノキサムとの組み合せにあるフルジオキソニル、及び(2)メフェノキサムとの組み合せにあるフルジオキソニルを有するアゾキシストロビン、で処理された種子と比較した。データは表2に示す。
【表2】

【0036】
上記方法及び組成物において、本発明の範囲から逸脱せずに多様な改変を成すことができ、上記発表において含まれる全ての事項は例示的なものとして理解され、且つ意味を限定するものではないことが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
未処理では85パーセント未満の発芽率を有する種地の品質を改良するための方法であって、ストロビルリン系殺菌剤を単独、または少なくも1種の追加の殺菌剤との組み合わせにより該種地中の種子を処理することを含んで成る方法。
【請求項2】
前記ストロビルリン系殺菌剤が単独で適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビン、クレソキシム-メチル、及びトリフロキシストロビンから成る群から選定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビンである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ストロビルリン系殺菌剤が少なくとも1種の追加の殺菌剤との組み合わせで適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビン、及びトリフロキシストロビンから成る群から選定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビンである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1種の追加の殺菌剤がフェニルピロール系殺菌剤及びフェニルアミド系殺菌剤である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フェニルピロール系殺菌剤がフルジオキソニル及びフェンピコニル(fenpiconyl)から成る群から選定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記フェニルアミド系殺菌剤がベナラキシル、ベナラキシル-M、メタラキシル、メタラキシル-Mから成る群から選定される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記フェニルピロール系殺菌剤がフルジオキソニルであり、及び前記フェニルアミド系殺菌剤がメタラキシル-Mである、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記種地の健康状態および品質が、処理後に80〜85パーセントの発芽率を有するまで改良される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記発芽率が83〜85パーセントである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記発芽率が84〜85パーセントである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記種地の健康状態及び品質が、処理後に80〜85パーセントの発芽率を有するまで改良される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
ストロビルリン系殺菌剤を単独、または少なくとも1種の追加の殺菌剤との組み合わせにより種子を処理することを含んで成る、種子の保存期間を改良するための方法。
【請求項17】
前記ストロビルリン系殺菌剤が単独で適用される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビン、クレソキシム-メチル、及びトリフロキシストロビンから成る群から選定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ストロビルリン系殺菌剤がアゾキシストロビンである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1種の追加の殺菌剤がフェニルピロール系殺菌剤及びフェニルアミド系殺菌剤である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記フェニルピロール系殺菌剤がフルジオキソニルである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記フェニルアミド系殺菌剤がメタラキシル-Mである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記フェニルピロール系殺菌剤がフルジオキソニルであり、及び前記フェニルアミド系殺菌剤がメフェノキサムである、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記種子がトウモロコシであり、且つ保存期間が約48ヶ月までである、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記保存期間が約36ヶ月までである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記保存期間が約30ヶ月までである、請求項25に記載の方法。

【公表番号】特表2008−523081(P2008−523081A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545626(P2007−545626)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044441
【国際公開番号】WO2006/063148
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】