説明

積層セラミックキャパシタ

【課題】本発明は、積層セラミックキャパシタに関する。
【解決手段】本発明の積層セラミックキャパシタは、セラミック素体と、このセラミック素体の内部に形成され、セラミック素体の第1面に露出し、この第1面に露出した領域のうち一部が重畳される引出部を有する第1及び第2内部電極121,122と、セラミック素体の第1面に形成され、引出部とそれぞれ連結される外部電極131、132と、セラミック素体110の第1面、この第1面と連結された第3面及び第4面にそれぞれ形成される絶縁層141〜144とを含む。上記引出部は、セラミック素体の第3面又は第4面と所定の間隔をおいて形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミックキャパシタに関するもので、より詳細には、優れた静電容量及び低い等価直列インダクタンスを示す積層セラミックキャパシタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、キャパシタ、インダクタ、圧電体素子、バリスタ又はサーミスタ等のセラミック材料を使用する電子部品は、セラミック材料からなるセラミック本体と、本体内部に形成された内部電極と、上記内部電極と接続されるようにセラミック本体の表面に設置された外部電極とを具備する。
【0003】
セラミック電子部品のうち積層セラミックキャパシタとは、積層された複数の誘電体層と、一誘電体層を介して対向配置される内部電極と、上記内部電極に電気的に接続された外部電極とを含む。
【0004】
積層セラミックキャパシタは、小型でありながら、高容量が保障され、実装が容易であるという長所により、コンピュータ、PDA、携帯電話等の移動通信装置の部品として、広く用いられている。
【0005】
最近、電子製品の小型化及び多機能化により、チップ部品も小型化及び高機能化される傾向にあるため、積層セラミックキャパシタもサイズが小さくて容量の大きい高容量製品が求められている。
【0006】
また、積層セラミックキャパシタは、LSIの電源回路内に配置されるバイパス(bypass)キャパシタとして有効に使用され、このようなバイパスキャパシタとして機能するためには、積層セラミックキャパシタが高周波ノイズを効果的に除去できなければならない。このようなニーズは、電子装置の高周波化傾向に伴い、さらに増加している。バイパスキャパシタとして使用される積層セラミックキャパシタは、回路基板上の実装パッド上の半田付けを通じて電気的に連結されており、上記実装パッドを、基板上の配線パターンや導電性ビアを通じて、他の外部回路と連結することができる。
【0007】
積層セラミックキャパシタは、キャパシタンス成分の他に、等価直列抵抗(ESR)及び等価直列インダクタンス(ESL)成分を共に有し、このような等価直列抵抗(ESR)及び等価直列インダクタンス(ESL)成分は、バイパスキャパシタの機能を阻害する。特に、等価直列インダクタンス(ESL)は、高周波においてキャパシタのインダクタンスを高め、高周波ノイズの除去特性を阻害する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、優れた静電容量及び低い等価直列インダクタンスを示す積層セラミックキャパシタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、セラミック素体と、このセラミック素体の内部に形成されてセラミック素体の第1面に露出し、この第1面に露出した領域のうち一部が重畳される引出部を有する第1及び第2内部電極と、上記セラミック素体の第1面に形成され、上記引出部とそれぞれ連結される外部電極と、上記セラミック素体の第1面、この第1面と連結された第3面及び第4面にそれぞれ形成される絶縁層とを含み、上記引出部はセラミック素体の第3面又は第4面と所定の間隔をおいて形成される積層セラミックキャパシタである。
【0010】
上記第1内部電極は、所定の間隔をおいて上記セラミック素体の第1面に露出する第1及び第2引出部を有し、上記第1引出部は、上記セラミック素体の第3面と所定の間隔をおいて形成され、上記第2引出部は、上記セラミック素体の第4面と所定の間隔をおいて形成することができる。
【0011】
上記第2内部電極は、上記セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔をおいて形成される第1引出部を有することができる。
【0012】
上記第1及び第2内部電極の端部は、上記セラミック素体の第3面及び第4面に露出させることができる。
【0013】
上記第1及び第2内部電極は、セラミック素体の実装面に対し、垂直に配置することができる。
【0014】
上記絶縁層は、セラミックスラリーで形成することができる。
【0015】
上記外部電極は、上記第1及び第2内部電極の引出部のうち重畳されない領域と連結することができる。
【0016】
上記セラミック素体の第1面に形成される絶縁層は、第1及び第2内部電極の引出部のうち、重畳される領域を全部覆うように形成することができる。
【0017】
上記セラミック素体の第3面又は第4面に形成される絶縁層は、上記セラミック素体の第3面又は第4面に露出する誘電体層と連結することができる。
【0018】
上記セラミック素体の第1面に形成される絶縁層は、上記セラミック素体の第1面から測定される第1及び第2外部電極の高さより低く形成することができる。
【0019】
上記第1及び第2内部電極は、上記セラミック素体の第1面と対向する第2面に、それぞれ露出する引出部を有することができる。
【0020】
上記第1内部電極は、所定の間隔をおいて上記セラミック素体の第2面に露出する第3及び第4引出部を有することができる。上記第3引出部は、上記セラミック素体の第3面と所定の間隔をおいて形成することができ、上記第4引出部は、上記セラミック素体の第4面と所定の間隔をおいて形成することができる。
【0021】
上記第2内部電極は、上記セラミック素体の第2面に露出し、上記セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔をおいて形成される第2引出部を有することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施形態によると、内部電極はセラミック素体の誘電体層に最小限のマージン部又はギャップを残して最大限の面積で形成されることができる。これにより、第1及び第2内部電極の重畳領域が拡大し、高容量の積層セラミックキャパシタを形成することができる。
【0023】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極は引出部にも重畳領域が形成され、積層セラミックキャパシタの容量が増加する。
【0024】
また、外部極性が印加される第1及び第2内部電極間の距離が近くなり、カレントループ(current loop)を短くすることができ、これにより、等価直列インダクタンス(ESL、Equivalent Series Inductance)を低くすることができる。
【0025】
本発明の一実施形態によると、セラミック素体に形成される絶縁層は、セラミック素体の一面に露出した第1及び第2内部電極の端部、第1及び第2内部電極の引出部を覆い、内部電極間の短絡を防止し、耐湿特性の低下等の内部欠陥を防止することができる。
【0026】
本発明の一実施形態によると、絶縁層は内部電極が形成された誘電体層の一部と連結することができ、これにより、絶縁層とセラミック素体の結合強度が向上する。
【0027】
本発明の一実施形態によると、絶縁層の高さが調節でき、絶縁層の高さを第1及び第2外部電極の高さより低く形成すると、積層セラミックキャパシタを、回路基板上により安定的に実装することができる。
【0028】
本発明の一実施形態によると、積層セラミックキャパシタの電流は、複数の外部電極を通じて内部電極に伝達することができ、これにより、積層セラミックキャパシタのキャパシタンス成分に直列に連結されるインダクタンス成分のサイズを、非常に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを示す概略斜視図である。
【図2】図1に図示されている積層セラミックキャパシタの内部電極の構造を示す断面図である。
【図3】図1に図示されている積層セラミックキャパシタの製造工程の一部を示す概略上部平面図である。
【図4】図1のA−A’線に沿った断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを示す断面図である。
【図6】本発明の他の一実施形態による積層セラミックキャパシタを示す概略斜視図である。
【図7】図6に図示されている積層セラミックキャパシタの内部電極の構造を示す断面図である。
【図8】図6に図示されている積層セラミックキャパシタの製造工程の一部を示す概略上部平面図である。
【図9】図6に図示されている積層セラミックキャパシタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下では、本発明の好ましい実施形態について添付の図面を参照して説明する。但し、本発明の実施形態は、他の多様な形態に変形することができ、本発明の範囲は、以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、当業界で平均的な知識を有する者に、本発明をより完全に説明するために提供するものである。従って、図面における要素の形状及びサイズ等は、より明確な説明のために誇張されることがある。図面上に同一符号で示される要素は同一要素である。
【0031】
図1は本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを示す概略斜視図であり、図2は、図1に図示されている積層セラミックキャパシタの内部電極の構造を示す断面図である。図3は、図1に図示されている積層セラミックキャパシタの製造工程の一部を示す概略上部平面図である。図4は、図1のA−A’線に沿った断面図である。
【0032】
本実施形態による積層セラミックキャパシタは3端子垂直積層型キャパシタとすることができる。「垂直積層型(vertically laminated or vertical multilayer)」とは、キャパシタ内の積層された内部電極が、回路基板の実装領域面に垂直に配置されることを意味し、「3端子(3−terminal)」とは、キャパシタの端子として3つの端子が回路基板に接続されることを意味する。
【0033】
図1から図4を参照すると、本実施形態による積層セラミックキャパシタは、セラミック素体110と、上記セラミック素体の内部に形成される内部電極121、122と、上記セラミック素体の一面にそれぞれ形成される絶縁層141、142、143、144と、外部電極131、132、133とを含むことができる。
【0034】
本実施形態において、セラミック素体110は、対向する第1面1及び第2面2と、上記第1面及び第2面を連結する第3面3、第4面4、第5面5、第6面6とを有することができる。上記セラミック素体110の形状に特に制限はないが、図示されているように第1面から第6面を有する六面体とすることができる。本発明の一実施形態によると、第3面3及び第4面4が対向し、第5面5及び第6面6が対向することができる。本発明の一実施形態によると、セラミック素体の第1面1は、回路基板の実装領域に配置される実装面になることができる。
【0035】
本発明の一実施形態によると、x方向は、第1及び第2外部電極が所定の間隔をおいて形成される方向であり、y方向は、内部電極が誘電体層を介して積層される方向であり、z方向は、内部電極が回路基板に実装される方向とすることができる。
【0036】
本発明の一実施形態によると、上記セラミック素体110は、複数の誘電体層111を積層して形成することができる。上記セラミック素体110を構成する複数の誘電体層111は焼結された状態であり、隣接する誘電体層との境界は確認できないほど一体化することができる。
【0037】
上記誘電体層111は、セラミックパウダー、有機溶剤及び有機バインダーを含むセラミックグリーンシートの焼成によって形成することができる。上記セラミックパウダーは高い誘電率を有する物質であり、これに制限されるものではないが、チタン酸バリウム(BaTiO)系材料、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)系材料等を使用することができる。
【0038】
本発明の一実施形態によると、セラミック素体110の内部には内部電極を形成することができる。
【0039】
図2は、セラミック素体110を構成する誘電体層111と上記誘電体層に形成された内部電極121、122とを示す断面図である。本発明の一実施形態によると、第1極性の第1内部電極121と第2極性の第2内部電極122とを一対とすることができ、一誘電体層111を介して、y方向に対向するように配置することができる。本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極121、122は、積層セラミックキャパシタの実装面、即ち、第1面1に垂直に配置することができる。
【0040】
本発明の一実施形態において、第1及び第2は互いに異なる極性を、第1及び第3は同一極性を、それぞれ備えることができる。
【0041】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極は、導電性金属を含む導電性ペーストによって形成することができる。上記導電性金属は、これに制限されるものではないが、Ni、Cu、Pd又はこれらの合金とすることができる。
【0042】
誘電体層を形成するセラミックグリーンシート上に、スクリーン印刷法又はグラビア印刷法のような印刷法を通じ、導電性ペーストで内部電極層を印刷することができる。内部電極層が印刷されたセラミックグリーンシートを交互に積層して焼成し、セラミック素体を形成することができる。
【0043】
図2及び図3を参照すると、第1及び第2内部電極121、122は、互いに異なる極性の外部電極と連結されるように、それぞれ引出部121a、121b、122aを有し、これらの引出部121a、121b、122aは、それぞれセラミック素体の第1面1に露出することができる。本発明の一実施形態によると、積層セラミックキャパシタは垂直積層型であり、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部は、セラミック素体の同一面に露出することができる。
【0044】
本発明の一実施形態によると、内部電極の引出部は、内部電極を形成する導体パターンのうち、幅Wが増加してセラミック素体の一面に露出した領域を意味することができる。
【0045】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極は2つの引出部121a、121bを有することができる。上記第1内部電極の2つの引出部121a、121bは所定の間隔をおいて形成され、セラミック素体の第1面に露出することができる。
【0046】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極の第1引出部121aは、セラミック素体の第3面から所定の間隔g1をおいて第1面に露出することができ、第1内部電極の第2引出部121bは、セラミック素体の第4面から所定の間隔g1をおいて第1面に露出することができる。
【0047】
本発明の一実施形態によると、第2内部電極は、1つの引出部122aを有することができる。上記第2内部電極の第1引出部122aは、セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔g2をおいて形成され、セラミック素体の第1面に露出することができる。
【0048】
上記第1内部電極の2つの引出部121a、121bは、それぞれ第2内部電極の引出部122aと重畳領域を有することができる。本発明の一実施形態によると、第1内部電極の2つの引出部121a、121bと第2内部電極の引出部122aは、セラミック素体の第1面に露出した領域のうち一部重畳領域を有することができる。これに対するより具体的な事項は後述する。
【0049】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極の端部は、セラミック素体の第3面及び第4面に露出することができる。上記セラミック素体の第3面及び第4面には絶縁層が形成され、内部電極間の短絡を防止することができる。
【0050】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極は、セラミック素体の第2面のみにマージン部が形成されているが、第3面及び第4面にはマージン部を形成しなくてもよい。また、第3面、第4面及び第1面には最小限のギャップg1、g2のみが設けられ、内部電極を形成することができる。なお、第1面でも、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部を一部重畳させることができ、最大限の面積で内部電極を形成することができる。これにより、第1及び第2内部電極の重畳領域が拡大し、高容量の積層セラミックキャパシタを形成することができる。
【0051】
一般的に、第1及び第2内部電極は重畳領域によって静電容量を形成し、互いに異なる極性の外部電極と連結される引出部は重畳領域を有さない。しかしながら、本発明の一実施形態によると、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部は、重畳領域を有することができる。
【0052】
図3は、図1に図示されている積層セラミックキャパシタの製造工程の一部を示す概略上部平面図である。
【0053】
図3を参照すると、第1及び第2内部電極を形成するため、セラミックグリーンシート111A上に内部電極パターン121A、122Aが形成されている。上記セラミックグリーンシートは、焼成によって図2に示されている誘電体層111を形成することができる。
【0054】
内部電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層して切断し、個別チップ単位のセラミック素体を製造することができる。工程の便宜のために、1つの内部電極パターンを形成し、この内部電極パターンの切断工程によって、図2に示されるような第1及び第2内部電極を複数形成することができる。図3には2点鎖線で切断線が示されており、その切断線に沿って切断すると、内部電極パターンのうち一部の121Aは第1内部電極となり、内部電極パターンのうち一部の122Aは第2内部電極となることができる。図3を参照すると、第1内部電極パターン121Aと第2内部電極パターン122aは、引出部を有するように形成され、引出部の間にはギャップg1、g2を形成することができる。第1及び第2内部電極パターンの切断線は、上記ギャップg1、g2上に設けることができる。
【0055】
もし、切断線が、第1及び第2内部電極パターンの引出部上にあると、第1及び第2内部電極の引出部は重畳領域が設計通りに形成されない。第1及び第2内部電極の引出部が短絡されるか、又はセラミック素体の露出面において互いに異なる極性の外部電極と連結されるように、一部のみ重畳するように形成されなくなる。
【0056】
しかしながら、本発明は、引出部の間にギャップg1、g2が形成されており、第1及び第2内部電極パターンの切断線の誤差範囲が減少する。即ち、上記ギャップg1、g2上に切断線が形成されると、第1及び第2内部電極が短絡したり、設計範囲から外れることがないため、切断精度を向上させることができる。
【0057】
図4を参照すると、セラミック素体の一面には、内部電極と連結されるように外部電極を形成することができる。より具体的には、セラミック素体の第1面に露出した第1内部電極の第1引出部121Aと連結されるように第1外部電極131を形成することができ、セラミック素体の第1面に露出した第1内部電極の第2引出部121bと連結されるように、第3外部電極133を
形成することができる。また、セラミック素体の第1面に引出された第2内部電極の第1引出部122aと連結されるように、第2外部電極132が形成されることができる。
【0058】
上記第1外部電極131は、第1内部電極の第1引出部121Aのうち、第2内部電極の第1引出部122Aと重畳されない領域と連結されることができ、第3外部電極133は、第1内部電極の第2引出部121bのうち、第2内部電極の第1引出部122Aと重畳されない領域と連結することができる。また、第2外部電極132は、第2内部電極の第1引出部122Aのうち、第1内部電極の第1引出部及び第2引出部121A、121bと重畳されない領域と連結されることができる。
【0059】
図4の右図は、第1内部電極の第1及び第2引出部121A、121bと第2内部電極の引出部122Aとの重畳された領域が矢印で示されており、第1内部電極の引出部121a、121bと重畳されない第2内部電極の引出部122aが点線で示されている。
【0060】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極の引出部と第2内部電極の引出部は、互いに重畳される領域を有し、互いに異なる極性を示す外部電極と連結することができる。
【0061】
本発明の一実施形態によると、セラミック素体の一面には絶縁層141、142、143、144をそれぞれ形成することができる。より具体的には、セラミック素体の第1面には、第1絶縁層141及び第2絶縁層142を形成することができ、セラミック素体の第3面及び第4面には、それぞれ第3絶縁層143及び第4絶縁層144を形成することができる。
【0062】
セラミック素体の第1面に形成された第1絶縁層141は、第1及び第2外部電極131、132の間に形成することができ、第2絶縁層142は、第2及び第3外部電極132、133の間に形成することができる。上記第1及び第2絶縁層141、142は、第1面に露出した第1内部電極の引出部121a、121bと第2内部電極の引出部122aを覆うように形成することができる。第1及び第2絶縁層141、142は、第1及第2引出部の重畳領域を全部覆い、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部の露出領域まで覆うように形成することができる。
【0063】
本発明の一実施形態によると、図3に図示されているように上記第1及び第2絶縁層141、142は、第1及び第2外部電極間のセラミック素体の第1面を完全に覆うように形成することができる。
【0064】
また、図示されてはいないが、本発明の一実施形態によると、第1及び第2絶縁層141、142は、第1内部電極の引出部121A、121bと第2内部電極の引出部122Aとの重畳領域のみを覆うように形成され、第1から第3外部電極131、132、133と所定の間隔をおいて形成することができる。
【0065】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極121、122の端部が露出したセラミック素体の第3面及び第4面には、それぞれ第3絶縁層143及び第4絶縁層144を形成することができる。
【0066】
上記第3絶縁層143は、セラミック素体の第2面に形成されたマージン部誘電体層と連結することができる。また、図2に示されているように、第1内部電極の第1引出部121aは、セラミック素体の第3面と所定の間隔g1をおいて形成され、セラミック素体の第3面には誘電体層が露出している。上記第3絶縁層143は、セラミック素体の第3面に露出した誘電体層と連結することができる。
【0067】
上記第4絶縁層144は、セラミック素体の第2面に形成されたマージン部誘電体層と連結することができる。また、図2に示されているように、第1内部電極の第2引出部121bは、セラミック素体の第4面と所定の間隔g1をおいて形成され、セラミック素体の第4面には誘電体層が露出している。上記第4絶縁層144は、セラミック素体の第4面に露出した誘電体層と連結することができる。
【0068】
本発明の一実施形態によると、絶縁層は、誘電体層と同一又は類似物質で形成することができ、誘電体層と連結されると、絶縁層とセラミック素体との結合強度が向上する。
【0069】
本発明の一実施形態によると、絶縁層141、142、143、144は、セラミックスラリーで形成することができる。上記セラミックスラリーの量及び形状を調節して絶縁層の形成位置及び高さを調整することができる。上記絶縁層141、142、143、144は、焼成工程によってセラミック素体が形成された後、上記セラミック素体にセラミックスラリーを塗布し、焼成して形成することができる。又は、セラミック素体を形成するセラミックグリーンシート上に絶縁層を形成するセラミックスラリーを塗布して、セラミックグリーンシートと共に焼成して形成することができる。
【0070】
上記セラミックスラリーの形成方法は特に制限されず、例えば、スプレー方式で噴射したり、ローラーを利用した塗布、コーティング、付着等の方法を使用することができる。
【0071】
本発明の一実施形態によると、絶縁層141、142、143、144は、セラミック素体の一面に露出した第1及び第2内部電の引出部121a、121b、122aと第1及び第2内部電極121、122の端部とを覆って、内部電極間の短絡を防止し、また、耐湿特性の低下等の内部欠陥を防止することができる。
【0072】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極は引出部にも重畳領域が形成され、積層セラミックキャパシタの容量が増加する。また、外部極性が印加される第1及び第2内部電極間の距離が近くなり、カレントループ(current loop)を短くすることができ、これにより、等価直列インダクタンス(ESL、Equivalent Series Inductance)を低くすることができる。
【0073】
図5は、本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを示す断面図である。上述した実施例と異なる構成要素を中心に説明し、同一の構成要素に対する詳しい説明は省略する。
【0074】
図5を参照すると、図4と同様に、セラミック素体の第1面には、第1から第3外部電極131、132、133を形成することができる。また、セラミック素体の第1面には、第1及び第2絶縁層141、142が形成され、その第3面には第3絶縁層143、第4面には第4絶縁層144を形成することができる。
【0075】
本発明の一実施形態によると、第1絶縁層141は、第1及び第2外部電極131、132の間に形成され、第2絶縁層142は、第2及び第3外部電極132、133の間に形成することができる。
【0076】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2絶縁層141、142の高さh2は、第1から第3外部電極131、132、133の高さh1より低く形成することができる。上記絶縁層及び外部電極の高さは、第1面を基準として測定することができる。
【0077】
本発明の一実施形態によると、上記第1及び第2絶縁層141、142の高さが第1から第2外部電極の高さより低いため、積層セラミックキャパシタを回路基板上に、より安定的に実装することができる。
【0078】
また、図示されていないが、第1及び第2絶縁層の高さは互いに異なるように形成してもよい。
【0079】
本発明の一実施形態によると、第3絶縁層又は第4絶縁層143、144の厚さD2は、第1外部電極131又は第3外部電極133の厚さD1よりも大きく形成することができる。上記絶縁層及び外部電極の厚さは、第3面又は第4面を基準として測定することができる。
【0080】
また、図示されていないが、本発明の一実施形態によると、第3絶縁層又は第4絶縁層の厚さは、外部電極の厚さより小さく形成することができる。
【0081】
図6から図9は、本発明のさらに他の実施形態による積層セラミックキャパシタを示す。図6は、本実施形態による積層セラミックキャパシタを示す概略斜視図であり、図7は、図6に図示されている積層セラミックキャパシタの内部電極の構造を示す断面図であり、図8は、図6に図示されている積層セラミックキャパシタの製造工程の一部を示す概略上部平面図である。図9は、図6に図示されている積層セラミックキャパシタの断面図である。上述した実施形態と異なる構成要素を中心に説明し、同一の構成要素に対する詳しい説明は省略する。
【0082】
図6から図9を参照すると、本実施形態による積層セラミックキャパシタは、6端子垂直積層型キャパシタとすることができる。「6端子(6−terminal)」とは、キャパシタの端子として、6つの端子が回路基板に接続されることを意味する。
【0083】
本実施形態による積層セラミックキャパシタは、セラミック素体210と、このセラミック素体の内部に形成される内部電極221、222と、上記セラミック素体の一面に形成される絶縁層241、242、243、244、245、246と、外部電極231、232、233、234、235、236とを含むことができる。
【0084】
図7は、セラミック素体210を構成する誘電体層211と、この誘電体層に形成される内部電極221、222とを示す断面図である。本発明の一実施形態によると、第1極性の第1内部電極221と、第2極性の第2内部電極222とを一対とすることができ、一誘電体層211を介して、y方向に対向配置することができる。本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極221、222は、積層セラミックキャパシタの実装面に垂直に配置することができる。
【0085】
本実施形態によると、積層セラミックキャパシタの実装面は、第1面又はこれに対向する第2面であることができる。
【0086】
図7及び図9を参照すると、第1及び第2内部電極221、222は、互いに異なる極性の外部電極と連結されるようにそれぞれ引出部221a、221b、221c、221d、222a、222bを有することができる。
【0087】
本発明の一実施形態によると、積層セラミックキャパシタは垂直積層型であり、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部は、セラミック素体の同一面に露出することができる。
【0088】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極は、4つの引出部221a、221b、221c、221dを有することができる。本発明の一実施形態によると、第1内部電極の2つの引出部221a、221bは、所定の間隔をおいてセラミック素体の第1面に露出し、第1内部電極の他の2つの引出部221c、221dは、所定の間隔をおいてセラミック素体の第1面に対向する第2面に露出することができる。
【0089】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極の第1引出部221aは、セラミック素体の第3面から、所定の間隔g1をおいて第1面に露出することができ、第1内部電極の第2引出部221bは、セラミック素体の第4面から、所定の間隔g1をおいて第1面に露出することができる。また、同様に、第1内部電極の第3引出部221cは、セラミック素体の第3面から所定の間隔g1をおいて第2面に露出することができ、第1内部電極の第4引出部221dは、セラミック素体の第4面から、所定の間隔g1をおいて第2面に露出することができる。
【0090】
本発明の一実施形態によると、第2内部電極は2つの引出部222a、222bを有することができる。本発明の一実施形態によると、第2内部電極の第1引出部222aは、セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔g2をおいて形成され、セラミック素体の第1面に露出することができ、第2内部電極の第2引出部222bは、セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔g2をおいて形成され、セラミック素体の第1面に対向する第2面に露出することができる。
【0091】
上記第1内部電極の第1及び第2引出部221a、221bは、それぞれ第2内部電極の第1引出部222aと重畳する領域を有することができる。より具体的には、第1内部電極の第1及び第2引出部221a、221bと第2内部電極の第1引出部222aは、セラミック素体の第1面に露出した領域のうち一部重畳領域を有することができる。
【0092】
また、同様に、第1内部電極の第3及び第4引出部221c、221dは、それぞれ第2内部電極の第2引出部222bと重畳領域を有することができる。より具体的には、第1内部電極の第3及び第4引出部221c、221dと第2内部電極の第2引出部222bは、セラミック素体の第2面に露出した領域のうち一部重畳領域を有することができる。これに対する具体的内容は後述する。
【0093】
また、本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極221、222の端部は、セラミック素体の第3面及び第4面に露出することができる。上記セラミック素体の第3面及び第4面には絶縁層が形成され、第1及び第2内部電極間の短絡を防止することができる。
【0094】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極はセラミック素体の誘電体層に最小限のギャップg1、g2のみを設けて形成することができる。また、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部は、一部領域が重畳されるように形成され、内部電極が誘電体層に最大限の面積で形成することができる。これにより、第1及び第2内部電極の重畳領域が拡大し、高容量の積層セラミックキャパシタを形成することができる。
【0095】
図8は、図6に示されている積層セラミックキャパシタの製造工程のうち一部を示す概略上部平面図である。
【0096】
図8を参照すると、第1及び第2内部電極を形成するために、内部電極パターン221A、222Aが、セラミックグリーンシート211A上に形成されている。上記セラミックグリーンシートは焼成によって、図7に示されている誘電体層211を形成することができる。
【0097】
図8には2点鎖線で切断線が示されており、切断線に沿って切断すると、内部電極パターンのうちの一部221Aは第1内部電極となり、内部電極パターンのうちの一部222Aは第2内部電極となることができる。
【0098】
図8を参照すると、第1内部電極パターン221Aと第2内部電極パターン222Aは、引出部を有するように形成することができ、引出部の間にはギャップg1、g2を設けることができる。第1及び第2内部電極パターンの切断線は上記ギャップg1、g2上に位置することができる。
【0099】
上述したように、本発明の一実施形態によると、引出部の間にギャップg1、g2が設けられており、第1及び第2内部電極パターンの切断線の誤差範囲が減少する。即ち、上記ギャップg1、g2上に切断線が設けられると、第1及び第2内部電極が短絡したり、設計範囲から外れないため、切断精度を向上させることができる。
【0100】
図9を参照すると、セラミック素体の一面には、内部電極と連結されるように外部電極が形成することができる。より具体的には、セラミック素体の第1面に露出した第1内部電極の第1及び第2引出部221a、221bとそれぞれ連結されるように、第1及び第3外部電極231、233を形成することができ、セラミック素体の第1面に露出した第2内部電極の第1引出部222aと連結されるように、第2外部電極232を形成することができる。
【0101】
また、同様に、セラミック素体の第2面に露出した第1内部電極の第3及び第4引出部221c、221dとそれぞれ連結されるように第4及び第6外部電極234、236を形成することができ、セラミック素体の第2面に露出した第2内部電極の第2引出部222bと連結されるように第5外部電極235を形成することができる。
【0102】
本発明の一実施形態において、第1及び第2は互いに異なる極性を備えることができ、第1、第3、第4、第6は同一極性を、また第2及び第5も同一極性を備えることができる。
【0103】
上述した実施例と同様に、上記第1、第3、第4及び第6外部電極231、233、234、236は、第1内部電極の第1から第4引出部221a、221b、221c、221dのうち、第2内部電極の第1及び第2引出部222a、222bと重畳しない領域と連結することができる。
【0104】
図9の右図は、第1内部電極の第1から第4引出部221a、221b、221c、221dと第2内部電極の第1及び第2引出部222a、222bの重畳された領域が矢印で示されており、第1内部電極の第1から第4引出部221a、221b、221c、221dと重畳されない第2内部電極の第1及び第2引出部222a、222bが点線で示されている。
【0105】
本発明の一実施形態によると、第1内部電極の引出部と第2内部電極の引出部は同一面に露出し、重畳領域を有するが、互いに異なる極性を示す外部電極と連結することができる。
【0106】
本発明の一実施形態によると、セラミック素体の一面には絶縁層241、242、243、244、245、246を形成することができる。より具体的には、セラミック素体の第1面には、第1絶縁層241及び第2絶縁層242を形成することができ、セラミック素体の第3面及び第4面には、それぞれ第3絶縁層243及び第4絶縁層244を形成することができる。また、セラミック素体の第2面には、第5絶縁層245及び第6絶縁層246を形成することができる。
【0107】
セラミック素体の第1面に形成された第1絶縁層241は、第1及び第2外部電極231、232の間に形成することができ、第2絶縁層242は、第2及び第3外部電極232、233の間に形成することができる。上記第1及び第2絶縁層241、242は、第1面に露出した第1内部電極の引出部221a、221bと第2内部電極の引出部222aとを覆うように形成することができる。上記第1及び第2絶縁層241、242は、第1及び第2引出部の重畳領域を全部覆い、第1内部電極の引出部及び第2内部電極の引出部の露出領域までを覆うように形成することができる。
【0108】
また、本発明の一実施形態によると、図9に図示されるように、上記第1及び第2絶縁層241、242は、第1及び第2外部電極間のセラミック素体の第1面を完全に覆うように形成することができる。
【0109】
また、図示されていないが、本発明の一実施形態によると、第1及び第2絶縁層241、242は、第1内部電極の引出部221a、221bと第2内部電極の引出部222aとの重畳領域のみを覆うように形成され、第1から第3外部電極231、232、233と所定の間隔をおいて形成することができる。
【0110】
また、上記と同様に、セラミック素体の第2面には、第5絶縁層245及び第6絶縁層246を形成することができる。上記第5絶縁層245は第4及び第5外部電極234、235の間に形成することができ、第6絶縁層246は、第5及び第6外部電極235、236の間に形成することができる。上記第5及び第6絶縁層の形成パターンは、上述した第1及び第2絶縁層の形成パターンのように多様に変更されることができる。
【0111】
本発明の一実施形態によると、第1及び第2内部電極221、222の端部が露出したセラミック素体の第3面及び第4面には、それぞれ第3絶縁層243及び第4絶縁層244を形成することができる。
【0112】
図9に示されているように、第1内部電極の第1及び第3引出部221a、221cと第2内部電極の第1及び第2引出部222a、222bは、セラミック素体の第3面と所定の間隔g1、g2をおいて形成され、セラミック素体の第3面には誘電体層が露出している。上記第3絶縁層243は、セラミック素体の第3面に露出した誘電体層と連結することができる。
【0113】
また、第1内部電極の第2及び第4引出部221b、221dと第2内部電極の第1及び第2引出部222a、222bは、セラミック素体の第4面と所定の間隔g1、g2をおいて形成され、セラミック素体の第4面には誘電体層が露出している。上記第4絶縁層244は、セラミック素体の第4面に露出した誘電体層と連結することができる。
【0114】
本発明の一実施形態によると、絶縁層は、誘電体層と同一又は類似物質で形成されることができ、誘電体層と連結されると、絶縁層とセラミック素体との結合強度が向上する。
【0115】
また、上記絶縁層はセラミック素体の一面に露出した第1及び第2内部電極の端部と第1及び第2内部電極の引出部とを覆って、内部電極間の短絡を防止し、耐湿特性の低下等の内部欠陥を防止することができる。
【0116】
本実施形態によると、第1及び第2内部電極の引出部にも重畳領域が形成され、積層セラミックキャパシタの容量が増加する。また、外部極性の印加される第1及び第2内部電極間の距離が近くなり、カレントループ(current loop)を短くすることができ、これにより、等価直列インダクタンス(ESL、Equivalent Series Inductance)を低くすることができる。
【0117】
また、図示されてはいないが、第1内部電極又は第2内部電極は、2つ以上の引出部を有することができ、互いに異なる極性の引出部が重畳されるように形成することができる。また、第1内部電極又は第2内部電極に形成された引出部は、セラミック素体の同一面又は他面に露出することができる。当業者は、内部電極が有する引出部の個数、引出部の位置等を多様に変更することができる。
【0118】
本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の請求の範囲により限定される。従って、請求の範囲に記載の本発明の技術的思想から外れない範囲内において当該技術分野で通常の知識を有する者による多様な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0119】
110 セラミック素体
111 誘電体層
121、122 第1及び第2内部電極
131、132 第1及び第2外部電極
140〜144 絶縁層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック素体と、
前記セラミック素体の内部に形成され、前記セラミック素体の第1面に露出し、前記第1面に露出した領域のうち一部が重畳される引出部を有する第1及び第2内部電極と、
前記セラミック素体の第1面に形成され、前記引出部とそれぞれ連結される外部電極と、
前記セラミック素体の第1面、前記第1面と連結された第3面及び第4面にそれぞれ形成される絶縁層と、を含み、
前記引出部は、セラミック素体の第3面又は第4面と所定の間隔をおいて形成される積層セラミックキャパシタ。
【請求項2】
前記第1内部電極は、所定の間隔をおいて前記セラミック素体の第1面に露出する第1及び第2引出部を有し、前記第1引出部は、前記セラミック素体の第3面と所定の間隔をおいて形成され、前記第2引出部は、前記セラミック素体の第4面と所定の間隔をおいて形成される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項3】
前記第2内部電極は、前記セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔をおいて形成される第1引出部を有する請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項4】
前記第1及び第2内部電極の端部は、前記セラミック素体の第3面及び第4面に露出する請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項5】
前記第1及び第2内部電極は、セラミック素体の実装面に対し、垂直に配置される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項6】
前記絶縁層は、セラミックスラリーで形成される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項7】
前記外部電極は、前記第1及び第2内部電極の引出部のうち重畳されない領域と連結される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項8】
前記セラミック素体の第1面に形成される絶縁層は、第1及び第2内部電極の引出部のうち重畳される領域を全部覆うように形成される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項9】
前記セラミック素体の第3面又は第4面に形成される絶縁層は、前記セラミック素体の第3面又は第4面に露出する誘電体層と連結される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項10】
前記セラミック素体の第1面に形成される絶縁層は、前記セラミック素体の第1面から測定される第1及び第2外部電極の高さより低く形成される請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項11】
前記第1及び第2内部電極は、前記セラミック素体の第1面と対向する第2面にそれぞれ露出する引出部を有する請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項12】
前記第1内部電極は、所定の間隔をおいて前記セラミック素体の第2面に露出する第3及び第4引出部を有し、前記第3引出部は、前記セラミック素体の第3面と所定の間隔をおいて形成され、前記第4引出部は、前記セラミック素体の第4面と所定の間隔をおいて形成される請求項11に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項13】
前記第2内部電極は、前記セラミック素体の第2面に露出し、前記セラミック素体の第3面及び第4面と所定の間隔をおいて形成される第2引出部を有する請求項11に記載の積層セラミックキャパシタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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