説明

空容器回収装置

【課題】 容易に搬送部の清掃を行うことができる空容器回収装置を提供する。
【解決手段】 空容器aを回収する空容器回収装置は、該装置の前面に設けられた、空容器aを投入する投入部2と、該投入部2から投入された空容器aを搬送する搬送部3と、該搬送部3を載置する基台4とを有し、前記搬送部3と前記基台4とは、前記搬送部3に設けられた係合部であるフック8と前記基台4に設けられた係合受部である係合孔9とにより、着脱自在に係合されており、前記搬送部3の手前側(投入部2側)に設けられた操作部7を下方に押すだけの操作によって、前記搬送部3に設けられたフック8と前記基台4に設けられた係合孔9との係合が外れ、前記搬送部3を前記基台4から簡単に取り外すことができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水の空き缶、空きビン、PETボトル等の空容器を回収する空容器回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料水を入れた缶(アルミ缶、スチール缶)やビン、PETボトル等は、それら空容器の散乱防止と、再資源化を図るために回収が行われている。特に、昨今は商品の再資源化のために、空容器が回収対象の容器(例えば、アルミ缶)であるか否かを判断するために、回収装置に投入された空容器に表示されているバーコードを読み取るようになっている。
そのために、平行に並べた2本のローラ上に空容器を寝かせて載せ、空容器を回転させることで、バーコードの位置がどこにあっても、バーコードリーダでバーコードを読み取れるようになっている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
【0003】
これらの空容器回収装置には、装置の投入部から投入された空容器を前記バーコード読み取り位置まで搬送する搬送部があり、例えば、前記バーコードリーダで読み取ったバーコードにより、回収する空容器の種類を判別し、すなわち、例えばアルミ缶であるのか、スチール缶であるのか等を判別して、前記搬送部の後の処理工程の装置において分別回収したり、減容する等の処理を行うようになっている。
【0004】
この際、回収する空容器には、飲料水の飲み残しなどもあり、空容器回収装置の投入部から投入される空容器を装置内に搬入して搬送する前記搬送部には、その飲み残し飲料水が飛散することがある。また、前記搬送部のすぐ近く(後方や側方など)に空容器を減容する装置が位置する場合には、その空容器の破片等が前記搬送部にまで飛び散ることがある。そして、前記飛散した飲み残し飲料水や空容器の破片等が搬送部の回転部等にかかったり挟まったりして、何らかのトラブルを引き起こすことがあるため、前記搬送部は、定期的に清掃する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−31714号公報
【特許文献2】特開2001−105191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の空容器回収装置では、通常、搬送部は装置内の基台等にネジ止めやビス止め等により固定されているため、該搬送部を清掃する際には、メーカーのサービス・エンジニア等がネジやビスを取り外して搬送部を空容器回収装置から取り外してから清掃を行い、清掃後に元通りに空容器回収装置に固定しなければならず、ユーザが容易に搬送部を清掃することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する問題点を解消するためになされたものであり、ユーザが容易に搬送部の清掃を行うことができる空容器回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る空容器回収装置は、該装置の前面に設けられた前記空容器を投入する投入部と、該投入部から投入された空容器を搬送する搬送部と、該搬送部を載置する基台とを有し、前記搬送部と前記基台には、その一方に係合部が設けられ、他方に係合受部が設けられており、前記搬送部と前記基台とは、前記一方に設けられた係合部と前記他方に設けられた係合受部とにより、着脱自在に係合されていることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
また、本発明に係る空容器回収装置は、前記基台が、前記搬送部の駆動源から出力される駆動力に基づき回転する第1の回転部を有し、前記搬送部が、前記第1の回転部の回転を前記搬送部に伝達するための第2の回転部を有し、前記搬送部と前記基台との着脱が、前記第1の回転部と前記第2の回転部との接離を兼ねていることを特徴とする(請求項2)。
【0010】
さらに、本発明に係る空容器回収装置は、前記搬送部が前記基台に載置されたとき、前記第1の回転部と前記第2の回転部との間が弾性部材により押圧されることを特徴とする(請求項3)。
【0011】
また、本発明に係る空容器回収装置は、前記係合部を前記係合受部から係合解除するための操作部が、前記搬送部の前記投入部側に設けられていることを特徴とする(請求項4)。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る空容器回収装置は、請求項1記載の構成によれば、係合部と係合受部との着脱により搬送部が基台から容易に分離できるため、空容器回収装置を設置しているユーザ自身において、簡単に搬送部の清掃を行うことができる。
【0013】
また、請求項2記載の構成によれば、搬送部を基台から取り外す取り外し操作をすると、第1の回転部と第2の回転部との結合も共に解除され、また、搬送部を基台に取り付ける操作をすると、併せて第1の回転部と第2の回転部との結合がされるので、搬送部の取り外し、あるいは取り付け操作をするだけで前記2つの回転部が離接されるので、搬送部を基台にセットする、あるいは取り外す操作以外に、2つの回転部の接離(結合、分離)の操作そのものが不要になり、また、その結合状態の確認も不要になるので、作業性が向上する。
【0014】
さらに、請求項3記載の構成によれば、搬送部を基台にセットしたとき、第1の回転部と第2の回転部との間が弾性部材により押圧されるようになるため、第1の回転部や第2の回転部が経年変化して磨り減ったとしても、第1の回転部からの駆動力を第2の回転部へ正しく伝えることができる。
【0015】
また、請求項4記載の構成によれば、空容器回収装置の前面に設けられた投入部を有するカバーを開くとすぐに操作可能な位置に、操作部が設けられているため、搬送部を清掃する際に、簡単に搬送部を基台から取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の空容器回収装置の概要を示す概略側面図。
【図2】搬送部が基台に取り付けられた状態を示す上面図(a)及び側面図(b)。
【図3】搬送部が基台に取り付けられた状態を示すA−A断面図。
【図4】搬送部が基台から取り外された状態を示す上面図(a)及び側面図。
【図5】駆動ローラが揺動自在になっている構成を示す側面図。
【図6】搬送部が基台に取り付けられた状態の、搬送部と基台との係合部分及び操作部を示す上面図(a)及び側面図(b)。
【図7】搬送部の係合部が基台の係合受部から取り外された状態の、搬送部と基台との係合部分及び操作部の動作を示す側面図(a),(b)。
【図8】係合手段の他の実施例を示す平面図(a)及びB−B断面図(b),(c)。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る空容器回収装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、空容器回収装置の概略を示し、1は空容器回収装置のケース、1aは前記ケース1の前面(手前側の面)に位置するメンテナンスや収容箱の出し入れ時に開閉可能なカバー、2は前記カバー1aに開口した空容器投入部であり、前記ケース1内には前記空容器投入部2から投入された空容器aを所定位置まで搬送する搬送部3及び該搬送部3を設置する基台4が備えられており、前記搬送部3に載せられた空容器aに表示されているバーコードをバーコード読み取り手段5により読み取るようになっている。また、搬送部3の上方には、空容器aを仕分ける仕分け手段が設けられており、搬送部3にて空容器aを搬送中に、例えば缶であるかあるいはPETボトルであるかを判断し、その結果により該空容器aを左側あるいは右側に仕分け、減容部(図示せず)にて減容する等の処理が行われる。そして例えば、搬送部3及び基台4の左右には、前記仕分け手段により左側に仕分けられた空容器aを収容する収容箱Aと、右側に仕分けられた空容器aを収容する収容箱Bがそれぞれ備えられており、前記カバー1aを開くと、各収容箱A,Bを取り出すことができるようになっている。また、空容器aを搬送部3の左側、右側のいずれにも仕分けず後方へ搬送させる場合は、搬送部3及び基台4の後方(奥側)に前記収容箱A,Bと同様に収容箱C(図示せず)を設け、前記カバー1aを開くことで該収容箱Cを取り出し可能になっているようにしてもよい。
【0018】
図2(a),(b)はいずれも、搬送部3が基台4に取り付けられた状態を示しており、空容器投入部2から投入された空容器a(スチール缶、アルミ缶、ビン、PETボトル等)を搬送する搬送部3は、支持フレーム3aと、該支持フレーム3aの長手方向の両側端(上流側と下流側)に設けられた上流側ローラ3bと下流側ローラ3c、該上流側ローラ3bと下流側ローラ3cとに亘って巻回された一対の断面円形の無端状丸ベルト3g,3g、及び、受動ローラ3dとにより構成されている。
また、前記支持フレーム3aの手前側(投入部2側)下面には、上下操作可能な操作部7と、該操作部7と連動して上下動可能なフック8とが一体的に形成されて取り付けられており、通常は、操作部7及びフック8は上下動しないよう引っ張りバネ10により付勢され、フック8の先端が基台4に設けられた係合孔9に嵌合することにより、図2の状態が保たれている。
【0019】
ここで、上流側ローラ3bは、その中心軸の一方端が延長突出され、その突出端部に受動ローラ3d(第2の回転部)が固着されており、該受動ローラ3dが回転することにより、上流側ローラ3bが一体となって回転するものである。
また、基台4には、前記搬送部3の受動ローラ3dを駆動回転させる駆動源であるモータ3e及び駆動ローラ3f(第1の回転部)が配置固定され、該駆動源であるモータ3e及び駆動ローラ3fは、例えば、空容器投入部2の近傍に、空容器aが投入されたことを検知するセンサ(図示せず)を備えるなど、空容器aを検知することによって、回転を開始する。
【0020】
そして、搬送部3の受動ローラ3dは、基台4に設けられたモータ3eの回転がベルト等の動力伝達手段を介して駆動回転されるように構成されている駆動ローラ3fに当接することにより、回転するものである。
この受動ローラ3dは、空容器に残っていた飲料水がこぼれてかかったとしても加水分解しないゴムであればよく、例えば、ウレタンゴム、ブタジエンゴムなどでできている。
なお、受動ローラ3dと駆動ローラ3fとは、動力を伝達するための手段であるから、これらのローラ同士の組み合わせに代えて、ギヤ同士で構成してもよい。
【0021】
また、下流側ローラ3cには金属が埋め込まれており、該下流側ローラ3cと所定間隔を置いてベルト検知センサ(図示せず)が設けられており、下流側ローラ3cが回転すると、一定時間間隔で前記ベルト検知センサが前記金属を検知する。そして、丸ベルト3gが切れると、下流側ローラ3cは回転しないので、一定時間間隔で該センサが金属を検知しなくなるため、丸ベルト3gが切れているというトラブルを検出することができる。
【0022】
図3は、図2(b)のA−A断面図(縦断面図)であり、搬送部3に載せられた空容器aは、搬送部3の両側に位置するように基台4に取り付けられた転動手段6の構成要素である一対の転動ローラ6a,6aと、搬送部3を構成する一対の丸ベルト3g,3gにより支持されている。そして、この転動手段である一対の転動ローラ6a,6aによって空容器aが回転されることにより、搬送部3に載せられた空容器aに表示されているバーコードがどの位置に表示されていても、バーコード読み取り手段5によって確実にバーコードを読み取ることができるようになっている。
なお、転動手段6には、転動ローラ6a,6aを回転させるモータ6b,6bも備えられている(図2,図4参照)。
【0023】
また、搬送部3は、両側にある一対の丸ベルト3g,3gによって空容器aの外周面を二点支持しているので、平ベルトの場合よりも安定して空容器aを支持することができる。また、そのベルトが切れた場合など、ベルトの交換が必要になったときにも、丸ベルトであるために平ベルトである場合よりも簡単に交換することができるので、搬送部3のベルトの交換をユーザが容易に行うことができる。
【0024】
図4(a),(b)はいずれも、搬送部3が基台4から取り外された状態を示しており、受動ローラ3dが、駆動ローラ3fとの当接から外れて手前に引き出されている。ここで、基台4の手前側(投入部2側)上端部には引っ張りバネ13の一端が取り付けられており、該引っ張りバネ13の他端は、基台4に取り付けられた支持部材15から該支持部材15の板状面に対して垂直に突出する支柱(図示せず)に接続されている。そして駆動ローラ3fも、支持部材15に取り付けられており、該支持部材15が引っ張りバネ13により付勢されていることによって、駆動ローラ3fはその支持部材15と一体となって、シャフト14を中心にして揺動自在となっている(図5参照)。
【0025】
図5は、駆動ローラ3fが揺動自在になっている構成を示す図であり、この図においては、モータ3eやベルト等の図示は省略する。駆動ローラ3fは、引っ張りバネ13によって付勢されていることにより、搬送部3が基台4から取り外された際には、図4の状態、すなわち、図5の破線で示す位置(第1の位置)に保たれ、搬送部3が基台4に取り付けられた際には、図2の状態、すなわち、図5の実線で示す位置(第2の位置)まで引っ張りバネ13の力に抗して揺動する。具体的には、搬送部3が基台4に取り付けられるときに、駆動ローラ3fは受動ローラ3dと当接し、受動ローラ3dがさらに装置奥方向(図中の右方向)へ移動するのに従って、駆動ローラ3fの下方(支持部材15の下端部)に設けられたシャフト14を中心にして揺動可能なものであり、搬送部3に取り付けられたフック8が基台4に設けられた係合孔9に係合した時点で固定される。
【0026】
このように、駆動ローラ3fが揺動自在になっていて、引っ張りバネ13の力で受動ローラ3dと駆動ローラ3fとの間を押圧するようになっているので、例えばウレタン等で形成されている駆動ローラ3fや受動ローラ3dが経年変化により磨り減ってきたとしても、一定の力で押圧されているため、正しく駆動力を伝達することができる。
また、搬送部3を基台4から取り外す操作をすると、駆動ローラ3fと受動ローラ3dとの結合もともに解除され、搬送部3を基台4に取り付ける操作をすると、併せて駆動ローラ3fと受動ローラ3dとの結合がされるので、搬送部3の取り外し、あるいは取り付け操作をするだけで、駆動ローラ3fと受動ローラ3dとの離接がされるので、搬送部3を基台にセットする、あるいは取り外す操作以外に、駆動ローラ3fと受動ローラ3dの接離(結合、分離)の操作そのものが不要になり、また、その結合状態の確認も不要になるので、作業性が向上する。
【0027】
なお、搬送部3が基台4に取り付けられる際、搬送部3は、その左右方向については搬送部3の略幅分の大きさが基台4に載置されるようになっているので、搬送部3が挿入されて基台4に載置されると、その左右方向の移動は必然的に規制される。また、搬送部3の上下方向の移動についても、該移動を規制する規制部材を、基台4の搬送部3が挿入される位置に設け、搬送部3の上下方向の移動を規制するようにしてもよい。
【0028】
また、図4中、7は搬送部3を基台4から取り外すための操作部であり、該操作部7を操作した場合の動作について、図6,図7を参照して説明する。
図6は、搬送部3が基台4に取り付けられた状態、図7は、搬送部3が基台4から取り外された状態を示しており、それぞれの状態における操作部7及びその操作に関わる動作について示す図である。
図6のように搬送部3が基台4に取り付けられた状態では、搬送部3の支持フレーム3aの手前側(投入部2側)下面に取り付けられた操作部7と一体的に形成され上下動するフック8が、基台4に設けられた係合孔9に係合しており、この係合した状態を保つよう、すなわち、操作部7及びフック8が上下動しないよう、引っ張りバネ10により付勢されている。この状態で、搬送部3のフック8を基台4の係合孔9から取り外すために、操作部7を下方へ押すことにより、図7(a)に示すようにフック8が係合孔9より外れ、図7(b)に示すようにそのまま手前に引き出せば、搬送部3を基台4から簡単に取り外すことができる。
つまり、図1のように搬送部3の上方に搬送部3の左右側部を覆うように仕分け手段が位置している場合でも、フック8を係合孔9から外し、そのまま手前に搬送部3を取り出すことができる。
【0029】
また逆に、取り外していた搬送部3を基台4に取り付ける際には、図7(b)の状態から操作部7を少し下方へ押しながら、搬送部3ごと後方(図中の右方向)へ押し込んで図7(a)の位置で手を放すだけでよい。その結果、図6(b)のようにフック8が係合孔9に係合し、搬送部3が基台4に安定して保持される。
なお、係合部であるフック8は、図4(a),図6(a)に示されているように、両側に一対あることが望ましい。これにより、搬送部3が基台4に取り付けられた状態のときに、より安定した状態を保つことができる。
【0030】
また、操作部7とフック8は、連動して上下動するように接続固定されていればよく、本実施例のように一体的に形成されているものに限らず、別部材で構成してもよい。
さらに、搬送部3と基台4とを着脱自在に係合するための係合部及び係合受部は、搬送部3と基台4のいずれに設けられていてもよく、本実施例とは逆に、搬送部3に係合孔9が設けられ、操作部7とフック8とが基台4に設けられていてもよい。
また、本実施例のようなラッチ式のフック8と係合孔9との組み合わせ以外にも、様々な係合手段が考えられ、どのような手段を採用してもよいことは言うまでもない。
【0031】
例えば、図8は、他の係合手段の一例を示す図であり、図8(a)は上面図、図8(b),(c)は、図8(a)のB−B断面図である。この図の例では、搬送部3には係合バー11が設けられており、基台4には、前記係合バー11の幅よりも狭い狭窄部を有する、弾性体からなる弾性係合受部12が設けられている。図8(b)は、搬送部3の係合バー11が、基台4の弾性係合受部12に取り付けられた状態を示しており、搬送部3を基台4から取り外す際には、搬送部3を軽く持ち上げれば前記係合バー11が弾性係合受部12を押し広げて簡単に係合が外れて、そのまま搬送部3を手前に引き出すことができる(図8(c)参照)。また逆に、搬送部3を基台4に取り付ける際には、搬送部3を後方に押し込んだ位置で手を放せば、搬送部3の重みによって前記係合バー11が弾性係合受部12にはまり込み、該弾性係合受部12の狭窄部が係合バー11を両側から常に押圧している状態になり、安定して係合されるものである。
またこの場合にも、図8の例とは逆に、搬送部3に弾性係合受部12が設けられ、基台4に係合バー11が設けられていてもよい。
【0032】
なお、空容器回収装置の搬送部3の左右側に空容器aを振り分ける例を示したが、これに限らず、前記バーコード読み取り手段5によって読み取ったバーコードに基づいて、受け入れるべき空容器か否かを判断し、受け入れた空容器aを搬送部3の後段の処理工程へ搬送する搬送部であってもよい。
また、本実施形態では、搬送部3の上方に仕分け手段が覆い被さるようになっているので、搬送部3の横からは搬送部3を取り出すためにアクセスできない例で示したが、搬送部3の上方で左右に覆い被さるのは仕分け手段に限らず、例えば、操作部(コンソール)やプリンタ、または、空容器の種別や形態を判断するためのカメラや、光を空容器に投射してその像をスクリーンに写し、該スクリーンに投射された像により空容器の種別や形態を判断する場合の光源、スクリーン、あるいは鏡等を、搬送部3の左右位置に配置したことにより、搬送部3の横からは搬送部3を取り出すためにアクセスできない構造など、種々の配置例が考えられ、搬送部3の上方や左右側部には、それらの機器を必要に応じて適宜配置すればよい。
【0033】
また、本実施形態では、搬送部3を駆動させるための駆動源であるモータ3eと駆動ローラ3fとは、基台4に設けられているが、これらは搬送部3に設けるようにしてもよい。
さらに、駆動ローラ3fと受動ローラ3dはいずれもゴム材質のローラ部材であったが、それぞれがギアであってもよい。
また、本実施形態では、駆動ローラ3fと受動ローラ3dとが接している例での説明であったが、これに限らず、例えば駆動ローラ3fと受動ローラ3dとの間に、別の受動ローラを介在させ、該別の受動ローラと受動ローラ3dとを接離させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、駆動ローラ3f(第1の回転部)が揺動自在になっていて、受動ローラ3d(第2の回転部)と引っ張りバネ13により押圧する例を示したが、駆動ローラ3f(第1の回転部)は固定で、受動ローラ3d(第2の回転部)が揺動自在になっていて、駆動ローラ3f(第1の回転部)と引っ張りバネ13(弾性部材)により押圧する機構にしてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1…ケース 1a…カバー
2…空容器投入部
3…搬送部 3a…支持フレーム
3b…上流側ローラ 3c…下流側ローラ
3d…受動ローラ(第2の回転部) 3e…搬送部3のモータ
3f…駆動ローラ(第1の回転部) 3g…無端状丸ベルト
4…基台
5…バーコード読み取り手段
6…転動手段 6a…転動ローラ
6b…転動手段6のモータ
7…操作部 8…フック
9…係合孔 10…引っ張りバネ
11…係合バー 12…弾性係合受部
13…引っ張りバネ 14…シャフト
15…支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空容器を回収する空容器回収装置において、
前記空容器回収装置の前面に設けられた前記空容器を投入する投入部と、該投入部から投入された空容器を搬送する搬送部と、該搬送部を載置する基台と、を有し、
前記搬送部と前記基台には、その一方に係合部が設けられ、他方に係合受部が設けられており、
前記搬送部と前記基台とは、前記一方に設けられた係合部と前記他方に設けられた係合受部とにより、着脱自在に係合されていることを特徴とする空容器回収装置。
【請求項2】
前記基台は、前記搬送部の駆動源から出力される駆動力に基づき回転する第1の回転部を有し、
前記搬送部は、前記第1の回転部の回転を前記搬送部に伝達するための第2の回転部を有し、
前記搬送部と前記基台との着脱が、前記第1の回転部と前記第2の回転部との接離を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の空容器回収装置。
【請求項3】
前記搬送部が前記基台に載置されたとき、前記第1の回転部と前記第2の回転部との間が弾性部材により押圧されることを特徴とする請求項2に記載の空容器回収装置。
【請求項4】
前記係合部を前記係合受部から係合解除するための操作部が、前記搬送部の前記投入部側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空容器回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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