空気清浄装置
【課題】空気中の浮遊塵や臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なえる空気清浄装置を提供することを目的としている。
【解決手段】液体供給手段9から供給される液体を吐出するノズル3と、外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体5が設けられ、回転可能にノズルに装着された絶縁管4と、絶縁管4を回転させる手段6と、ノズル3に対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極7と、ノズル3と対向電極7との間に直流高電圧を印加する電源12とを備え、放電により帯電させてイオン化された微細な液滴16を散布する。
【解決手段】液体供給手段9から供給される液体を吐出するノズル3と、外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体5が設けられ、回転可能にノズルに装着された絶縁管4と、絶縁管4を回転させる手段6と、ノズル3に対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極7と、ノズル3と対向電極7との間に直流高電圧を印加する電源12とを備え、放電により帯電させてイオン化された微細な液滴16を散布する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の臭気物質や浮遊塵の除去および除菌を行なう空気清浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、室内の空気中から浮遊塵、臭気物質を除去し、除菌を行なう空気清浄器により、清潔で快適な環境が求められている。このため、例えば、特許文献1の発明による集塵・脱臭・殺菌装置においては、部屋等の空間や、生ゴミ等の廃棄物を入れた容器等の内部に、イオン化された液体を噴霧することによって、空間や容器等の内部に浮遊している粉塵や臭い物質や細菌等の微粒物質を捕集し、脱臭及び殺菌するものであり、ポンプ等の輸送手段によって送られて来る液体を空間又は容器に向けて吐出ノズルを導電性又は半導体材料で造り、この吐出ノズルに対して高電圧を印加するように構成され、空間の床面部やその下側部、或は、容器の底面部又は下側部を接地している。これにより、電解生成水やオゾン水等の液体が細やかなミストとなって部屋等の空間や、廃棄物等を収容した容器等の内部に噴霧されると共に、これ等噴霧された液体が空間や容器の内側面に確実に付着して、ほぼドライの状態で集塵と脱臭並びに殺菌の各処理を進めるものである。
【0003】
また、特許文献2の発明によるイオン発生器においては、放電電極と、この放電電極に対して所定の間隔を離して配設された対向電極と、両電極に接続された高圧電極とを備えたイオン発生器で、放電電極と、対向電極の間に微細な水滴を供給し、水分子を帯電させるようにする。このイオン発生器により得られたイオンを利用することにより、半導体産業などでのクリーンルーム内の空気の帯電中和や粉体輸送における粉体の帯電中和、空気中の塵を帯電させて捕集する集塵器として、また、室内へのマイナスイオン供給などの用途に用いられる。このイオン発生器では、印加電圧や水量を調整することによって発生イオン量を調整することができるので、放電電流や水量を抑えながら発生イオン量を増やすことが比較的容易となり、運転効率の向上を図っている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−149460号公報
【特許文献2】特開2002−203657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の集塵装置やイオン発生器では、帯電した霧状の液滴を被処理空気の全体に偏りなく均質に散布し接触させることが必ずしも十分ではなく、空気中の浮遊塵の収集や臭気物質の除去および細菌の除菌の能力が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、帯電した液滴を被処理空気の全体に均質に散布し、霧状の液滴と接触する確率を向上させ、空気中の浮遊塵の収集や臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なう空気清浄装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る空気清浄装置は、液体供給手段から供給される液体を吐出するノズルと、外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体が設けられ、回転可能にノズルに装着された絶縁管と、絶縁管を回転させる手段と、ノズルに対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極と、ノズルと対向電極との間に直流高電圧を印加する電源と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ノズルと対向電極の間に直流高電圧が印加されており、ノズルから吐出された霧状の液滴が、放電によりイオン化され、対向電極方向に向かって散布されるが、この際、絶縁管が回転されているので、絶縁管に設けられた複数の導体も回転されることになり、液滴が対向電極の特定の箇所に偏ることなく、液滴を被処理空気全体に対して均質に散布することが可能になることにより、被処理空気とイオン化された液滴との接触確率が高くなり、浮遊塵の収集や臭気物質の除去、除菌の効率が向上するといった従来の装置にはない顕著な効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る空気清浄装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における空気清浄装置を示す概略破断図である。図2は、実施の形態1における空気清浄装置のノズルと対向電極部の概略斜視図を示す。
【0010】
図1に示すように、空気清浄装置1の処理筒2内には、放電電極となるノズル3が配置され、ノズル3には水8を供給する給水管9が接続されており、また、ノズル3には回転可能に絶縁管4が装着され、この絶縁管4の外側面には絶縁管4の長手方向に縞状の複数の導体5が設けられており、絶縁管4を回転させる手段としてモータ6が設置されており、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配設され、さらに、給水管9には水タンク10と送出用のポンプ11が取り付けられ、ノズル3と対向電極7との間には直流高電圧を印加する電源12が接続され、処理筒2上部に設けられた吸気口13には被処理空気14を取り込む送風ファン15が、処理筒2の底部にはノズル3から吐出された水滴16を回収するドレインパン17と清浄空気18の排出口19とがそれぞれ設けられている。図2に示すように、絶縁管4はノズル3の先端3aはよりも突出させて取り付けられている。
【0011】
次に、実施の形態1における空気清浄装置の基本原理について、図3と図4を用いて説明する。ここで、液体としては水を使用する場合について述べる。
まず、図3に示すように、導体を設けた絶縁管を取り付けていない放電電極であるノズル3とリング状の対向電極7との間に電源12により直流高電圧を印加すると、高電圧によるコロナ放電が発生し、ノズル3から水を吐出させると、水滴16は静電霧化現象によって微細な水滴となって放散する。さらに、この微細な水滴16は放電により帯電し、イオン化され、対向電極7に引き寄せられながら落下し、コーン状の霧スプレーが形成される。イオン化された水滴16が被処理空気に散布されることにより、浮遊塵は水滴と接触して水滴に取り込まれて収集される。また、水滴が臭気物質を溶かし込み除去する他、殺菌効果を有する液体を使用することにより除菌の効果も果たすことができる。
【0012】
しかしながら、図4に示すように、対向電極7にノズル3から吐出された水滴20が付着すると、放電電極3と対向電極7間の電界を歪める。この歪められた電界によりノズル3から吐出された微細な水滴16は、対向電極7に付着した水滴20に向かって放散されるようになり、この結果、被処理空気全体に水滴が散布されず被処理空気との接触率が低下し、浮遊塵の収集や臭気物質の除去および除菌の能力を著しく低下させてしまう。
【0013】
これに対して、図5に示すように、導体5を設けた絶縁管4がノズル3に取り付けられているので、ノズル先端3a(図2参照)から水8が絶縁管4の前面部分まで広がり、印加された直流高電圧によって、導体5はノズル先端3a付近の水8を介してノズルと同電位となる。ノズル3と対向電極7間で、放電が開始されるとノズルから吐出された水8は、導体5のプラス電位に反発し、導体5のない部分からイオン化された微細な水滴16が静電霧化現象によって飛散し始める。その結果、図6に示すように、微細な水滴16は導体5のない部分から対向電極7に向かって引き伸ばされた状態で散布されて落下する。ここで、絶縁管4をモータ6で回転させることにより、対向電極7に水滴20が付着していても、その影響を受けずに、ノズル3から吐出された微細な水滴16は均一に散布される。
【0014】
導体5が設けられた絶縁管4の装着の有無における水滴の散布状況を図7および図8の散布図により説明する。
図7は、絶縁管が装着されていない場合の水滴の散布状況を示すものである。図7のチャートAは、図3における正常時の水滴の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、全方位に均等に散布されていることが分かる。これに対して、図7のチャートBは、図4における対向電極7の特定の箇所に水滴20が付着した場合における水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、対向電極7の水滴20が付着している方向に電界が集中することによって、散布状況が大きく偏っていることが分かる。このように、水滴あるいは異物などが対向電極7に付着していると散布状況が大きく偏向してしまう。
【0015】
図8は、縞状に4つの導体5が設けられた絶縁管が装着されている場合の水滴16の散布状況を示すものである。図8のチャートAは、ノズル3に装着した絶縁管4を回転させない場合の水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、導体5と導体5の間の4つの方向に剣状に散布されていることが分かる。これに対して、図8のチャートBは、絶縁管4を回転させた場合の水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、絶縁管4を回転させることにより、剣状の散布状況が消失し、全方位に亙って均等に散布されていることが分かる。ここでは、直流高電圧としては、10.5kVを印加し、水はイオン交換水を0.4cc/minの割合で供給した。
【0016】
次に、実施の形態1の空気清浄装置を用いた動作について、図1、図2、図5および図6を参照して説明する。
空気清浄装置1の処理筒2内に送風ファン13により、吸気口13から被処理空気14を導入する。処理筒2内に設置されたノズル3に水タンク10からポンプ11により給水管9を通してノズル3に水8が供給され、ノズル先端3aから水滴16を押し出しながら、放電電極であるノズル3と対向電極7との間に電源12により直流高電圧が印加され、放電が開始されると、高電圧による静電霧化作用によって、ノズル3から吐出される水滴16は、プラスの電荷に帯電されイオン化される。絶縁管4の外側面に縞状に設けられた複数の導体5も水8を介してプラスの電荷で帯電されているため、帯電した水滴16は、ノズル3と同じ電位となる導体5の斥力を受け、導体5のない部分に集中し、霧状にて放散され、静電気力により対向電極7に向かって引き寄せられる。モータ6により絶縁管4が回転されているため、導体5も回転することになり水滴16が放出される方向も時間とともに移動する。これにより、全方位に均等に下方に散布される。送風ファン15により、送り込まれた被処理空気14は、イオン化された水滴16と接触し、浮遊塵や臭気物質を取り込んだ水滴16は、送風により対向電極7を通過し、ドレインパン17で回収される。清浄化された清浄空気18は、処理筒2下方に設けられた排出口19から排出される。ここで、絶縁管4は、ノズル3の先端3aよりも1から2mm突出させて取り付けられているため、ノズル先端3aで水8を表面張力により安定して保持することができる。水滴20が対向電極7に付着しても、絶縁管4を回転しているためその影響を受けない。
【0017】
次に、絶縁管4に導体5を形成する方法について述べる。図9(a)に示すように、例えば、絶縁管4の表面上に金属をメッキで形成する方法や金属箔あるいは金属の薄板を貼り付ける方法、あるいは、図9(b)に示すように、上記方法により絶縁管4側面に導体5を埋め込む方法などがある。絶縁管4の材質は、絶縁体であればよく、樹脂やガラス、セラミックスが使用できる。また、導体5の材質としては、金属、導電性樹脂や導電性酸化物などが使用できる。縞状に形成する導体の数は、2以上あればよく、3から8が実用上適している。
【0018】
実施の形態1の説明では、ノズルから吐出させる液体として水を用いる場合について説明したが、微細な水滴はイオン化されているため、ある程度の除菌効果が期待できるが、さらに、除菌効果を高めるためにオゾン(O3)を含有する水を使用して、被処理空気に含まれる細菌を除菌する能力を向上させることができる。あるいは、過酸化水素(H2O2)を含有する水を使用しても、被処理空気に含まれる細菌を除菌する能力を向上させることができる。
【0019】
このように、実施の形態1の空気清浄装置によると、静電霧化現象を利用して液滴を吐出するノズルに縞状の導体を設けた絶縁管を回転させながら霧状の液滴を散布するようにしたことにより、対向電極に液滴が付着してもその影響を受けずに全方位に散布することができ、被処理空気と液滴が接触する確率を低下させずに浮遊塵の収集、臭気物質を除去および除菌を安定的に行なうことができるという顕著な効果を奏するものである。
【0020】
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図10に示すように、絶縁管4の外側面には、縞状の導体5とともに複数の羽21が取り付けられている。絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0021】
絶縁管4に取り付けられた羽21は送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受け、絶縁管4が回転される。これにより絶縁管4に取り付けた導体5を回転させることにより、実施の形態1と同様、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され霧状に全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0022】
このように、実施の形態2の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管に羽を取り付けることにより、送風ファンによる風力を利用して絶縁管を回転させているので、絶縁管を回転させるモータが不要となり、装置構成が簡素化されるとともに信頼性が向上する効果を奏するものである。
【0023】
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図11に示すように、絶縁管4の外側面に、風車22がその回転板23が絶縁管4と接触するように設置されている。絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0024】
風車22は送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受けて回転し、回転板23により絶縁管4が回転される。これにより絶縁管4に取り付けた導体5を回転させることにより、実施の形態1と同様、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され霧状に全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0025】
このように、実施の形態3の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管に風車を設置することにより、送風ファンによる風力を利用して絶縁管を回転させているので、絶縁管を回転させるモータが不要となり、装置構成が簡素化されるとともに信頼性が向上する効果を奏するものである。
【0026】
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図12に示すように、電源12はノズル3だけでなく、絶縁管4の導体5にも接続されており、導体5にスリップリング24を介して直流高電圧を直接、印加できるようにしたものである。実施の形態2と同様、絶縁管4には羽21が取り付けられており、絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0027】
送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受けて回転している絶縁管4の導体5は、スリップリング24から電源12の高電圧を受け、ノズルと同電位に維持される。これにより、実施の形態1と同様、導体5から斥力を受け、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され、導体5のない部分から霧状に放出され、導体5を回転させることで、全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気14に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0028】
このように、実施の形態4の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管の導体に電源を直接、接続することにより、導体を確実に高電位にさせているので、帯電した液滴に確実に斥力を与えることができるので安定して液滴を均一に散布させることが可能になるものである。
【0029】
なお、供給する液体としては、液体状態のものとしてだけでなく、加温により蒸気の状態でノズルに供給してもよく、また、ノズルもスプレイノズルなどを使って霧状にして散布してもよい。液体として、水を使用し、上述のようにオゾン以外の薬品などを添加して、イオン化した液滴を発生させ、細菌の種類に応じて効果的な除菌を行なうこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施の形態1における空気清浄装置を示す概略破断図である。
【図2】実施の形態1における空気清浄装置のノズルと対向電極部の概略斜視図である。
【図3】実施の形態1における空気清浄装置の基本原理を説明するための第1の概略斜視図図である。
【図4】実施の形態1における空気清浄装置の基本原理を説明するための第2の概略斜視図図である。
【図5】実施の形態1における水滴の放散状況を説明するためのノズル部の略斜視図である。
【図6】実施の形態1における動作を説明するためのノズル部の略断面図である。
【図7】絶縁管が装着されていない場合の水滴の散布状況を示す図である。
【図8】絶縁管が装着されている場合の水滴の散布状況を示す図である
【図9】実施の形態1における絶縁管の構成を示す概略斜視図である。
【図10】実施の形態2における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【図11】実施の形態3における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【図12】実施の形態4における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1 空気清浄装置
3 ノズル(放電電極)
4 絶縁管
5 導体
6 モータ
7 対向電極
8 水
9 給水管
12電源
15 送風ファン
16 水滴
21 羽
22 風車
24 スリップリング
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の臭気物質や浮遊塵の除去および除菌を行なう空気清浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、室内の空気中から浮遊塵、臭気物質を除去し、除菌を行なう空気清浄器により、清潔で快適な環境が求められている。このため、例えば、特許文献1の発明による集塵・脱臭・殺菌装置においては、部屋等の空間や、生ゴミ等の廃棄物を入れた容器等の内部に、イオン化された液体を噴霧することによって、空間や容器等の内部に浮遊している粉塵や臭い物質や細菌等の微粒物質を捕集し、脱臭及び殺菌するものであり、ポンプ等の輸送手段によって送られて来る液体を空間又は容器に向けて吐出ノズルを導電性又は半導体材料で造り、この吐出ノズルに対して高電圧を印加するように構成され、空間の床面部やその下側部、或は、容器の底面部又は下側部を接地している。これにより、電解生成水やオゾン水等の液体が細やかなミストとなって部屋等の空間や、廃棄物等を収容した容器等の内部に噴霧されると共に、これ等噴霧された液体が空間や容器の内側面に確実に付着して、ほぼドライの状態で集塵と脱臭並びに殺菌の各処理を進めるものである。
【0003】
また、特許文献2の発明によるイオン発生器においては、放電電極と、この放電電極に対して所定の間隔を離して配設された対向電極と、両電極に接続された高圧電極とを備えたイオン発生器で、放電電極と、対向電極の間に微細な水滴を供給し、水分子を帯電させるようにする。このイオン発生器により得られたイオンを利用することにより、半導体産業などでのクリーンルーム内の空気の帯電中和や粉体輸送における粉体の帯電中和、空気中の塵を帯電させて捕集する集塵器として、また、室内へのマイナスイオン供給などの用途に用いられる。このイオン発生器では、印加電圧や水量を調整することによって発生イオン量を調整することができるので、放電電流や水量を抑えながら発生イオン量を増やすことが比較的容易となり、運転効率の向上を図っている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−149460号公報
【特許文献2】特開2002−203657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の集塵装置やイオン発生器では、帯電した霧状の液滴を被処理空気の全体に偏りなく均質に散布し接触させることが必ずしも十分ではなく、空気中の浮遊塵の収集や臭気物質の除去および細菌の除菌の能力が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、帯電した液滴を被処理空気の全体に均質に散布し、霧状の液滴と接触する確率を向上させ、空気中の浮遊塵の収集や臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なう空気清浄装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る空気清浄装置は、液体供給手段から供給される液体を吐出するノズルと、外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体が設けられ、回転可能にノズルに装着された絶縁管と、絶縁管を回転させる手段と、ノズルに対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極と、ノズルと対向電極との間に直流高電圧を印加する電源と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ノズルと対向電極の間に直流高電圧が印加されており、ノズルから吐出された霧状の液滴が、放電によりイオン化され、対向電極方向に向かって散布されるが、この際、絶縁管が回転されているので、絶縁管に設けられた複数の導体も回転されることになり、液滴が対向電極の特定の箇所に偏ることなく、液滴を被処理空気全体に対して均質に散布することが可能になることにより、被処理空気とイオン化された液滴との接触確率が高くなり、浮遊塵の収集や臭気物質の除去、除菌の効率が向上するといった従来の装置にはない顕著な効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る空気清浄装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における空気清浄装置を示す概略破断図である。図2は、実施の形態1における空気清浄装置のノズルと対向電極部の概略斜視図を示す。
【0010】
図1に示すように、空気清浄装置1の処理筒2内には、放電電極となるノズル3が配置され、ノズル3には水8を供給する給水管9が接続されており、また、ノズル3には回転可能に絶縁管4が装着され、この絶縁管4の外側面には絶縁管4の長手方向に縞状の複数の導体5が設けられており、絶縁管4を回転させる手段としてモータ6が設置されており、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配設され、さらに、給水管9には水タンク10と送出用のポンプ11が取り付けられ、ノズル3と対向電極7との間には直流高電圧を印加する電源12が接続され、処理筒2上部に設けられた吸気口13には被処理空気14を取り込む送風ファン15が、処理筒2の底部にはノズル3から吐出された水滴16を回収するドレインパン17と清浄空気18の排出口19とがそれぞれ設けられている。図2に示すように、絶縁管4はノズル3の先端3aはよりも突出させて取り付けられている。
【0011】
次に、実施の形態1における空気清浄装置の基本原理について、図3と図4を用いて説明する。ここで、液体としては水を使用する場合について述べる。
まず、図3に示すように、導体を設けた絶縁管を取り付けていない放電電極であるノズル3とリング状の対向電極7との間に電源12により直流高電圧を印加すると、高電圧によるコロナ放電が発生し、ノズル3から水を吐出させると、水滴16は静電霧化現象によって微細な水滴となって放散する。さらに、この微細な水滴16は放電により帯電し、イオン化され、対向電極7に引き寄せられながら落下し、コーン状の霧スプレーが形成される。イオン化された水滴16が被処理空気に散布されることにより、浮遊塵は水滴と接触して水滴に取り込まれて収集される。また、水滴が臭気物質を溶かし込み除去する他、殺菌効果を有する液体を使用することにより除菌の効果も果たすことができる。
【0012】
しかしながら、図4に示すように、対向電極7にノズル3から吐出された水滴20が付着すると、放電電極3と対向電極7間の電界を歪める。この歪められた電界によりノズル3から吐出された微細な水滴16は、対向電極7に付着した水滴20に向かって放散されるようになり、この結果、被処理空気全体に水滴が散布されず被処理空気との接触率が低下し、浮遊塵の収集や臭気物質の除去および除菌の能力を著しく低下させてしまう。
【0013】
これに対して、図5に示すように、導体5を設けた絶縁管4がノズル3に取り付けられているので、ノズル先端3a(図2参照)から水8が絶縁管4の前面部分まで広がり、印加された直流高電圧によって、導体5はノズル先端3a付近の水8を介してノズルと同電位となる。ノズル3と対向電極7間で、放電が開始されるとノズルから吐出された水8は、導体5のプラス電位に反発し、導体5のない部分からイオン化された微細な水滴16が静電霧化現象によって飛散し始める。その結果、図6に示すように、微細な水滴16は導体5のない部分から対向電極7に向かって引き伸ばされた状態で散布されて落下する。ここで、絶縁管4をモータ6で回転させることにより、対向電極7に水滴20が付着していても、その影響を受けずに、ノズル3から吐出された微細な水滴16は均一に散布される。
【0014】
導体5が設けられた絶縁管4の装着の有無における水滴の散布状況を図7および図8の散布図により説明する。
図7は、絶縁管が装着されていない場合の水滴の散布状況を示すものである。図7のチャートAは、図3における正常時の水滴の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、全方位に均等に散布されていることが分かる。これに対して、図7のチャートBは、図4における対向電極7の特定の箇所に水滴20が付着した場合における水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、対向電極7の水滴20が付着している方向に電界が集中することによって、散布状況が大きく偏っていることが分かる。このように、水滴あるいは異物などが対向電極7に付着していると散布状況が大きく偏向してしまう。
【0015】
図8は、縞状に4つの導体5が設けられた絶縁管が装着されている場合の水滴16の散布状況を示すものである。図8のチャートAは、ノズル3に装着した絶縁管4を回転させない場合の水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、導体5と導体5の間の4つの方向に剣状に散布されていることが分かる。これに対して、図8のチャートBは、絶縁管4を回転させた場合の水滴16の散布状況を示すもので、ノズル3から吐出された水滴16は、絶縁管4を回転させることにより、剣状の散布状況が消失し、全方位に亙って均等に散布されていることが分かる。ここでは、直流高電圧としては、10.5kVを印加し、水はイオン交換水を0.4cc/minの割合で供給した。
【0016】
次に、実施の形態1の空気清浄装置を用いた動作について、図1、図2、図5および図6を参照して説明する。
空気清浄装置1の処理筒2内に送風ファン13により、吸気口13から被処理空気14を導入する。処理筒2内に設置されたノズル3に水タンク10からポンプ11により給水管9を通してノズル3に水8が供給され、ノズル先端3aから水滴16を押し出しながら、放電電極であるノズル3と対向電極7との間に電源12により直流高電圧が印加され、放電が開始されると、高電圧による静電霧化作用によって、ノズル3から吐出される水滴16は、プラスの電荷に帯電されイオン化される。絶縁管4の外側面に縞状に設けられた複数の導体5も水8を介してプラスの電荷で帯電されているため、帯電した水滴16は、ノズル3と同じ電位となる導体5の斥力を受け、導体5のない部分に集中し、霧状にて放散され、静電気力により対向電極7に向かって引き寄せられる。モータ6により絶縁管4が回転されているため、導体5も回転することになり水滴16が放出される方向も時間とともに移動する。これにより、全方位に均等に下方に散布される。送風ファン15により、送り込まれた被処理空気14は、イオン化された水滴16と接触し、浮遊塵や臭気物質を取り込んだ水滴16は、送風により対向電極7を通過し、ドレインパン17で回収される。清浄化された清浄空気18は、処理筒2下方に設けられた排出口19から排出される。ここで、絶縁管4は、ノズル3の先端3aよりも1から2mm突出させて取り付けられているため、ノズル先端3aで水8を表面張力により安定して保持することができる。水滴20が対向電極7に付着しても、絶縁管4を回転しているためその影響を受けない。
【0017】
次に、絶縁管4に導体5を形成する方法について述べる。図9(a)に示すように、例えば、絶縁管4の表面上に金属をメッキで形成する方法や金属箔あるいは金属の薄板を貼り付ける方法、あるいは、図9(b)に示すように、上記方法により絶縁管4側面に導体5を埋め込む方法などがある。絶縁管4の材質は、絶縁体であればよく、樹脂やガラス、セラミックスが使用できる。また、導体5の材質としては、金属、導電性樹脂や導電性酸化物などが使用できる。縞状に形成する導体の数は、2以上あればよく、3から8が実用上適している。
【0018】
実施の形態1の説明では、ノズルから吐出させる液体として水を用いる場合について説明したが、微細な水滴はイオン化されているため、ある程度の除菌効果が期待できるが、さらに、除菌効果を高めるためにオゾン(O3)を含有する水を使用して、被処理空気に含まれる細菌を除菌する能力を向上させることができる。あるいは、過酸化水素(H2O2)を含有する水を使用しても、被処理空気に含まれる細菌を除菌する能力を向上させることができる。
【0019】
このように、実施の形態1の空気清浄装置によると、静電霧化現象を利用して液滴を吐出するノズルに縞状の導体を設けた絶縁管を回転させながら霧状の液滴を散布するようにしたことにより、対向電極に液滴が付着してもその影響を受けずに全方位に散布することができ、被処理空気と液滴が接触する確率を低下させずに浮遊塵の収集、臭気物質を除去および除菌を安定的に行なうことができるという顕著な効果を奏するものである。
【0020】
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図10に示すように、絶縁管4の外側面には、縞状の導体5とともに複数の羽21が取り付けられている。絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0021】
絶縁管4に取り付けられた羽21は送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受け、絶縁管4が回転される。これにより絶縁管4に取り付けた導体5を回転させることにより、実施の形態1と同様、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され霧状に全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0022】
このように、実施の形態2の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管に羽を取り付けることにより、送風ファンによる風力を利用して絶縁管を回転させているので、絶縁管を回転させるモータが不要となり、装置構成が簡素化されるとともに信頼性が向上する効果を奏するものである。
【0023】
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図11に示すように、絶縁管4の外側面に、風車22がその回転板23が絶縁管4と接触するように設置されている。絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0024】
風車22は送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受けて回転し、回転板23により絶縁管4が回転される。これにより絶縁管4に取り付けた導体5を回転させることにより、実施の形態1と同様、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され霧状に全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0025】
このように、実施の形態3の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管に風車を設置することにより、送風ファンによる風力を利用して絶縁管を回転させているので、絶縁管を回転させるモータが不要となり、装置構成が簡素化されるとともに信頼性が向上する効果を奏するものである。
【0026】
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
図12に示すように、電源12はノズル3だけでなく、絶縁管4の導体5にも接続されており、導体5にスリップリング24を介して直流高電圧を直接、印加できるようにしたものである。実施の形態2と同様、絶縁管4には羽21が取り付けられており、絶縁管4はノズル3に回転可能に装着されている。実施の形態1と同様、ノズル3と空間を隔ててリング状の対向電極7が配置されている。他の構成は実施の形態1と同様であるので、図を省略した。また、図1および図2と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0027】
送風ファン15(図示せず、図1参照)による風力を受けて回転している絶縁管4の導体5は、スリップリング24から電源12の高電圧を受け、ノズルと同電位に維持される。これにより、実施の形態1と同様、導体5から斥力を受け、ノズル3から吐出される水滴16(図示せず、図1参照)は、イオン化され、導体5のない部分から霧状に放出され、導体5を回転させることで、全方位に均等に散布することができ、これにより、水滴16を被処理空気14と接触させて被処理空気14に含まれる浮遊塵の収集、臭気物質の除去および細菌の除菌を効率良く行なうことができる。
【0028】
このように、実施の形態4の空気清浄装置によると、実施の形態1の効果を奏するとともに、絶縁管の導体に電源を直接、接続することにより、導体を確実に高電位にさせているので、帯電した液滴に確実に斥力を与えることができるので安定して液滴を均一に散布させることが可能になるものである。
【0029】
なお、供給する液体としては、液体状態のものとしてだけでなく、加温により蒸気の状態でノズルに供給してもよく、また、ノズルもスプレイノズルなどを使って霧状にして散布してもよい。液体として、水を使用し、上述のようにオゾン以外の薬品などを添加して、イオン化した液滴を発生させ、細菌の種類に応じて効果的な除菌を行なうこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施の形態1における空気清浄装置を示す概略破断図である。
【図2】実施の形態1における空気清浄装置のノズルと対向電極部の概略斜視図である。
【図3】実施の形態1における空気清浄装置の基本原理を説明するための第1の概略斜視図図である。
【図4】実施の形態1における空気清浄装置の基本原理を説明するための第2の概略斜視図図である。
【図5】実施の形態1における水滴の放散状況を説明するためのノズル部の略斜視図である。
【図6】実施の形態1における動作を説明するためのノズル部の略断面図である。
【図7】絶縁管が装着されていない場合の水滴の散布状況を示す図である。
【図8】絶縁管が装着されている場合の水滴の散布状況を示す図である
【図9】実施の形態1における絶縁管の構成を示す概略斜視図である。
【図10】実施の形態2における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【図11】実施の形態3における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【図12】実施の形態4における空気清浄装置のノズルと対向電極部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1 空気清浄装置
3 ノズル(放電電極)
4 絶縁管
5 導体
6 モータ
7 対向電極
8 水
9 給水管
12電源
15 送風ファン
16 水滴
21 羽
22 風車
24 スリップリング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体供給手段から供給される液体を吐出するノズルと、
外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体が設けられ、回転可能に前記ノズルに装着された絶縁管と、
前記絶縁管を回転させる手段と、
前記ノズルに対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極と、
前記ノズルと前記対向電極との間に直流高電圧を印加する電源と、
を備えたことを特徴とする空気清浄装置。
【請求項2】
絶縁管がノズルの先端よりも突出して装着されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項3】
絶縁管を回転させる手段は、モータにより前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項4】
絶縁管を回転させる手段は、送風ファンと、前記絶縁管に取り付けられた羽とで構成され、前記送風ファンによる風力にて前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項5】
絶縁管を回転させる手段は、送風ファンと、前記絶縁管に取り付けられた風車とで構成され、前記送風ファンによる風力にて前記風車を回転させ、前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項6】
吐出する液体にオゾンが含有されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項7】
吐出する液体に過酸化水素が含有されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項8】
絶縁管の導体がノズルと同電位となるように電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項1】
液体供給手段から供給される液体を吐出するノズルと、
外側面に管の長手方向に少なくとも1以上の縞状の導体が設けられ、回転可能に前記ノズルに装着された絶縁管と、
前記絶縁管を回転させる手段と、
前記ノズルに対して空間を隔てて配設されたリング状の対向電極と、
前記ノズルと前記対向電極との間に直流高電圧を印加する電源と、
を備えたことを特徴とする空気清浄装置。
【請求項2】
絶縁管がノズルの先端よりも突出して装着されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項3】
絶縁管を回転させる手段は、モータにより前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項4】
絶縁管を回転させる手段は、送風ファンと、前記絶縁管に取り付けられた羽とで構成され、前記送風ファンによる風力にて前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項5】
絶縁管を回転させる手段は、送風ファンと、前記絶縁管に取り付けられた風車とで構成され、前記送風ファンによる風力にて前記風車を回転させ、前記絶縁管を回転させるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項6】
吐出する液体にオゾンが含有されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項7】
吐出する液体に過酸化水素が含有されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項8】
絶縁管の導体がノズルと同電位となるように電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の空気清浄装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−295937(P2008−295937A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−148022(P2007−148022)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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