説明

空調用床パネル

【課題】 床パネルの基本強度設計を大きく変更することなく、吹き出しムラのない通風孔を設けた空調用床パネルの提供を目的とする。
【解決手段】 二重床の床下空間を空調エアーの給気チャンバーとして利用する床吹き出し空調システムに用いる空調用床パネル1であって、パネル内部空間6を有し、給気チャンバー内の空調エアーをパネル内部空間6に吹き込ませる複数の裏面側通風孔9を開孔した空調用床パネル1において、裏面側通風孔9近傍かつパネル内部空間6内に整流体91を設けた空調用床パネル1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重床の床下空間を空調エアーの給気チャンバーとして利用する床吹き出し空調システムに用いる空調用床パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスビル等では、旧来、床面に点在する吹き出し口から空調エアーを吹き出させ、室内(床上空間)の空気を攪拌させる床吹き出し空調システムが用いられていた。しかし、前記床吹き出し空調システムは、吹き出し口付近で空調エアーによる気流感が生じて不快であるとともに、室内を均一な温度分布にすることが難しい問題があった。このため、近年では、空調用エアーを床面全体から分散して吹き出させる新たな床吹き出し空調システムが用いられるようになってきている。
【0003】
上記床吹き出し空調システムは、基礎床面に敷設した空調用床パネルにより二重床を構成し、前記二重床の床下空間を空調エアーの給気チャンバーとして利用する。このため、空調用床パネルは、給気チャンバーの空調エアーを裏面側からパネル内部空間に吹き込ませる複数の裏面側通風孔と、パネル内部空間から表面側に吹き出させる複数の表面側通風孔とを開孔している(例えば、特許文献1又は特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特許第3456609号公報
【特許文献2】特開2000-054600号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の空調用床パネルは、全体がコンクリート系素材からなり、多数の通風孔を設けた場合の強度低下を解決している。具体的には、パネル表面側に各通風孔と連結する溝を設け、この溝を通じて空調用エアーを水平方向に分散させることにより、通風孔自体の数を少なくしている。しかし、通風孔から遠くなるにつれて溝から吹き出す空調用エアーの勢いが弱く(圧力が低く)なり、吹き出しムラが発生してしまう問題があった。また、パネル表面側に空調用エアーを通す大きさの溝を多数設けると、パネル表面に貼着する表面材(例えばカーペット等)に凹凸が生じて見栄えを悪くするほか、不陸を作り、例えば通過する台車に不快な振動を発生させてしまう。
【0006】
特許文献2の空調用床パネルは、プレス成形した鋼板製の裏面板及び表面板を重ね合わせてなり、上記特許文献1の空調用床パネルに比べて強度低下の問題が生じにくい。しかし、鋼板製の空調用床パネルは、上端面を表面板に接面させる支持体を裏面板に多数設けて補強しているため、表面板の通風孔(表面側通風孔)と裏面板の通風孔(裏面側通風孔)との水平位置をすべて一致させることが難しく、前記表面側通風孔及び裏面側通風孔が一致した部分では空調用エアーが吹き出しやすく(圧力が高く)、逆に不一致の部分では空調エアーが吹き出しにくい(圧力が低い)、いわゆる吹き出しムラを招きやすくなる問題がある。このため、特許文献2の空調用床パネルは、吹き出しムラを抑制しながら補強を実現する裏面板の設計を必要とし、結果としてコストアップにつながる問題を招く。
【0007】
本発明は、床パネルの基本強度設計を大きく変更することなく、吹き出しムラのない通風孔を設けた空調用床パネルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、二重床の床下空間を空調エアーの給気チャンバーとして利用する床吹き出し空調システムに用いる空調用床パネルであって、パネル内部空間を有し、給気チャンバー内の空調エアーをパネル内部空間に吹き込ませる複数の裏面側通風孔と、パネル内部空間内の空調エアーを吹き出させる複数の表面側通風孔とを開孔した空調用床パネルにおいて、裏面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けた空調用床パネル、言い換えれば裏面側通風孔から吹き込む空調エアーの下流(進行方向)にあたるパネル内部空間内に整流体を設けた空調用床パネルである。
【0009】
本発明の空調用床パネルは、パネル内部空間を介して連通する裏面側通風孔を裏面側に開孔し、表面側通風孔を表面側に開孔した中空構造で、裏面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けている。本発明に言う「整流体」は、空調エアーの主たる流れ方向を、予め設定した方向に変えるものを意味する。これから、裏面側通風孔からパネル内部空間に吹き込む空調エアーは整流体に沿って主たる流れ方向を変えて流れ、パネル内部空間内で略水平方向に分散させられる。これは、空調エアーをパネル内部空間へ均一に取り込み、複数の表面側通風孔から吹き出す空調エアーの圧力を平均化することを意味し、吹き出しムラが低減又は抑制できる。
【0010】
整流体は、裏面側通風孔から吹き込む空調エアーの下流(進行方向)にあたるパネル内部空間内に設けて裏面側通風孔からパネル内部空間に吹き込む空調エアーを略水平方向に分散できればよく、空調用床パネルと一体又は別体を問わず、形状又は大きさも問わない。別体の場合、裏面側通風孔と整流体とを一体成形したブロックを構成し、空調エアーをパネル内部空間に吹き込む方向を設定しやすくなる。
【0011】
しかし、本発明の整流体は、プレス成形された裏面板及び表面板を重ね合わせて構成される空調用床パネルにおいて、前記裏面板又は表面板と一体に形成する方が容易である。具体的に言えば、空調用床パネルは裏面板及び表面板を重ね合わせて構成し、裏面側通風孔は裏面板からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成するとよい。この裏面側通風孔は、上端面を表面板に接面させる裏面板の支持体の側面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成するとよい。この場合、支持体は、上端面と傾斜した側面とからなる断面錐台形状で、裏面側通風孔は前記支持体の傾斜した側面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成することが好ましい。このほか、裏面側通風孔は、裏面板の平坦面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成してもよい。
【0012】
また、表面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けた床パネルに対し、追加的に表面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けてもよい。この場合、表面側通風孔を通じて床上空間に吹き出す空調エアーは整流体を迂回してパネル内部空間の略水平方向から集められることになる。これは、複数の表面側通風孔から吹き出す空調エアーの圧力をより平均化することを意味し、吹き出しムラが低減又は抑制できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の空調用床パネルは、裏面側通風孔からパネル内部空間に吹き込む空調エアーを整流体に沿って流し、略水平方向に分散させて、パネル内部空間内における空調エアーの圧力を平均化させる。また、パネル内部空間から表面側通風孔を通じて吹き出す空調エアーを、整流体を迂回させて略水平方向から集めることにより、パネル内部空間内における空調エアーの圧力にムラがあっても、前記圧力のムラの影響を小さくして、各表面側通風孔それぞれから吹き出す空調用エアーを等しい圧力で吹き出させることができる。このように、裏面側通風孔単独で利用しても吹き出しムラを解消できるほか、裏面側通風孔及び表面側通風孔を組み合わせて利用すれば、より均一な空調エアーの吹き出しを実現でき、温度差の少ない快適な室内(床上空間)を提供できる効果が得られる。
【0014】
また、裏面側通風孔近傍や表面側通風孔近傍にそれぞれ整流体を設けることにより、裏面側通風孔からパネル内部空間に吹き込む空調エアーは略水平方向に分散され、またパネル内部空間から表面側通風孔を通じて吹き出す空調エアーは略水平方向から集められることになる。これから、本発明の空調用床パネルは、表面側通風孔及び裏面側通風孔の水平位置を一致させる必要がなくなる利点がある。この結果、補強用の支持体の形成と裏面側通風孔の開孔とを切り離して設計できるようになり、例えば支持体はあくまで裏面板の構造強度の向上を主眼として自由に設計できる効果を得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明の一例である空調用床パネルの平面図、図2は本例の空調用床パネルの側面図、図3は本例の空調用床パネルの底面図、図4は図1中A−A拡大断面図、図5は支持体付近を抜粋した要部斜視図である。本例は、プレス成形された裏面板3及び表面板2を重ね合わせて構成される空調用床パネル1であり、裏面側通風孔9に制約されることなく支持体5を形成できるため、裏面側通風孔9及び表面側通風孔7を除く全体構造は、従来公知の鋼板製床パネルと変わりない。
【0016】
本例の空調用床パネル1は、鋼板製の表面板2と裏面板3とを、それぞれの周縁部及び支持体の上端面で接合して一体化し、構成される。表面板2は略平坦な形状をしているが、裏面板3は上縁面を表面板2に接面させてこの表面板2の周縁部を支持する外周壁4と、上端面を表面板2に接面させてこの表面板2全体を個々に支持する支持体5とをプレス成形により形成され、全体として凹凸構造になっている。本例の支持体5は、側面が下方に向けて徐変に拡大する湾曲及び傾斜した側面52からなる略錐台形状である。表面板2及び裏面板3は、外周壁4の上縁面や支持体5の上端面に設けた各カシメ部41,51でカシメ結合して一体化され、表面板2、裏面板3の支持体5、そして裏面板3の底面部に囲まれたパネル内部空間6を形成する。
【0017】
表面板2は、図1に見られるように、表面板2に貼着されるカーペット等の表面材(図示せず)の接着面積を確保するため、十文字状の無開孔部8(図1中一点鎖線による十字枠参照)を設けているほか、多数の表面側通風孔7をほぼ全域にわたって均一に開孔している。本例の表面側通風孔7は、ハイヒールの踵が落ち込まない幅8mmを限度とする長孔形状である。この長孔形状の表面側通風孔7は、丸孔形状に比べて少ない個数で同等の開口面積を確保でき、表面側通風孔7相互の間隔を大きくして表面板2の構造強度の低下を抑制できる利点がある。本例は、全表面側通風孔7の総開口面積が表面板2の面積に対して10%程度に設定している。
【0018】
また、本例では、表面側通風孔7の長手方向を表面板2の対角線方向に向けている。空調用床パネル1は、表面板2に荷重が掛かると、表面板2は表面側通風孔7の長手方向に沿って折れ曲がろうとする。ここで、二重床を構築する空調用床パネル1は、一体又は別体の支持脚(図示しない)によって各角部を支持されている。これから、長孔形状の表面側通風孔7を表面板2の対角線方向に向けることにより、支持脚に荷重を伝えやすくなり、結果として空調用床パネル1全体としての撓みを抑制できる。
【0019】
裏面板3は、図3に見られるように、中央及び四隅を除く各支持体5の傾斜した側面52に裏面側通風孔9を形成している。この裏面側通風孔9は、前記側面52の板面を切り込んで開孔しており、図4及び図5に見られるように、前記切り込んだ板面を利用して裏面側通風孔9の開口上縁からパネル内部空間6内に向けて略水平に延びる整流体91を設けている。本例の整流体91は、側面52の板面を切り込んで開孔する裏面側通風孔9と略同形状で、裏面側通風孔9の鉛直方向下方から見た場合、裏面側通風孔9の上方をほぼ完全に覆っている。これにより、裏面側通風孔9からパネル内部空間6に吹き込む空調エアーA(図4参照)は、前記整流体91に沿って流れながら略水平方向に分散させられ、パネル内部空間6内に行き渡るほか、各裏面側通風孔9に直近の表面側通風孔7から空調エアーが勢いよく吹き出すことを防止できる。
【0020】
裏面側通風孔9は、支持体5を避けて底面部31に設けることもできるが、支持体5、具体的には傾斜した側面52に設ける方が、裏面板3の強度低下を抑制できて好ましい。これにより、裏面側通風孔9は支持体5のプレス成形後に容易に開孔できる。具体的には、支持体5の裏面側から上方に向けて突出したパンチ(図示略)で支持体5の傾斜した側面52を突き破るようにして裏面側通風孔9を開孔する(以下、突き破り成形)。本例の突き破り成形は、裏面側通風孔9を開孔するパンチを先鋭なV字状先端にすることにより、ダイスを不要にできる。また、裏面側通風孔9を突き破り形成する際、完全に打ち抜いてしまわずに、傾斜した側面52の板面を切り込んで略水平に留めることで整流体91を形成している。このように、裏面側通風孔9は簡単な追加加工により容易に形成できるほか、裏面側通風孔9を形成する本発明の裏面板3と従来の裏面板との各成形金型を共用できる利点がある。更に、裏面側通風孔9の開孔と整流体91の形成とを同時に実施できるため、本例の裏面板3は生産性を高めやすい利点がある。
【0021】
本例の裏面側通風孔9は、各支持体5の傾斜した側面52に、周方向に180度の間隔、すなわち点対称な位置関係で一対、2つずつ設けてある。これは、各裏面側通風孔9を開孔する突き破り成形に際して、パンチにより支持体5に加わる力を周方向で均等にすることにより、プレス成形時の支持体5の変形を防止しダイスなしでも突き破り成形を可能にする意味を有する。また、裏面側通風孔9の開孔による応力の発生に偏りをなくし、支持体5の強度低下を招かない意味もある。これから、裏面側通風孔9は各支持体5に周方向に等間隔で2箇所以上設けることが望ましい。この場合、各支持体5に開孔した複数の裏面側通風孔9は、隣り合う支持体5の裏面側通風孔9同士が向き合わないようにずらすことが好ましい。これは、各裏面側通風孔9がそれぞれ整流体91を有し、吹き込む空調エアーを略水平方向に分散させる働きがあることから、隣り合う支持体5の各裏面側通風孔9が分散させる空調エアーが互いに衝突しないようにし、空調エアーをパネル内部空間6内により広く分散させる配慮である。
【0022】
本発明の空調用床パネル1は、裏面側通風孔9の上縁から略水平に突出させた整流体91により空調エアーをパネル内部空間6内において略水平方向へ分散させるので、パネル内部空間6内における空調エアーの圧力が均一となり、表面側通風孔7及び裏面側通風孔9の水平位置を完全に一致させていなくても、表面側通風孔7から吹き出す空調エアーを均一にすることができる。これは、開口面積の大きな裏面側通風孔9を表面側通風孔7より少ない数で開孔しても、全表面側通風孔7への空調エアーの供給に問題がないことを意味する。また、開口面積の大きな裏面側通風孔9は、突き破り成形に用いるパンチの耐久性を高める利点をもたらすほか、表面側通風孔7の水平位置と無関係に、各支持体5に合わせて裏面側通風孔9を開孔できるので、裏面側通風孔9の加工が容易となり、空調用床パネル1としての生産性を高める利点も得られる。
【0023】
図6は別例の裏面側通風孔9及び整流体91を設けた空調用床パネル1の縦断面図であり、図7は整流体91付近を抜粋した要部斜視図である。説明の便宜上、図7中、手前側の支持体5は全体図示を省略し、底面部31と面一な開口部分のみをハッチングで図示している。本例が上記例(図1〜図5参照)と異なる点は、裏面側通風孔9を裏面板3の底面部31に開口した点にある。本例の整流体91は、底面部31に小さな切れ込みを入れて板面をパネル内部空間6内に押し込んだ凹部構造であり、裏面側通風孔9の開口と同時に形成している。こうした整流体91の構造は、裏面側通風孔9の周縁に対して切れ込み部分が少なく、押し込んだ凹部構造が補強になることで、底面部31の強度低下を抑制できる。また、本例の裏面側通風孔9は、整流体91を覆設した格好となり、空調エアーが吹き込む方向を限定できるので、各裏面側通風孔9の開口方向を調整することで、設計段階での空調エアーの分散状態を推定しやすい利点がある。
【0024】
図8は更に別例の裏面側通風孔102及び整流体104を設けた空調用床パネル1の縦断面図であり、図9は裏面側通風孔102及び整流体104を構成する整流部材10の斜視図である。本例は、裏面側通風孔102及び整流体104を底面部31に設けた点は上記例示(図7及び図8参照)と同じであるが、裏面側通風孔102及び整流体104を形成した樹脂製の整流部材10を、裏面板3の底面部31に開孔した取付孔11に装着して、前記底面部31の裏面側通風孔102及び整流体104を構成する点が異なる。
【0025】
本例の整流部材10は、取付孔11より大径な基盤部101と、基盤部101の中央に開孔する裏面側通風孔102と、基盤部101から上方に延びて取付孔11の周縁上面側に係止する係止部103と、係止部103から上方へ延びて裏面側通風孔102の上方を覆う整流体104とからなる。裏面側通風孔102は、内部に設けた平面視十字状の隔壁105によって4等分され、裏面側通風孔102から吹き込まれた空調エアーは、この隔壁105及び整流体104に沿って流れ、略水平方向かつ全周方向(360度)にわたって分散される。整流部材10を用いる構成は、裏面側通風孔9及び整流体91をプレス加工で一体成形する場合(図1〜図5参照)に比べ、複雑な形状でも形成できるため、各裏面側通風孔102から吹き込ませる空調エアーの風向を1箇所の取付孔11に対して複数方向又は全周方向から増やすことができる。
【0026】
図10は裏面側通風孔9及び整流体91と共に表面側通風孔7及び整流体71を設けた空調用床パネル1の縦断面図、図11は表面側通風孔7及び整流体71付近を抜粋した要部斜視図である。本例の空調用床パネル1は、やはり支持体5の傾斜した側面52に形成した裏面側通風孔9に対して整流体91を設けているが、表面側通風孔7に対しても整流体71を設けている。本例の表面側通風孔7に設けた整流体71は、表面板2に小さな切れ込みを入れて板面をパネル内部空間6内に押し込んだ凹部構造であり、表面側通風孔7の開口と同時に形成している。これにより、各表面側通風孔7から吹き出す空調エアーは、直近の裏面側通風孔9に吹き込まれた空調エアーがパネル内部空間6の略水平方向から集められるので、パネル内部空間6における空調エアーの圧力のムラをより抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一例である空調用床パネルの平面図である。
【図2】本例の空調用床パネルの側面図である。
【図3】本例の空調用床パネルの底面図である。
【図4】図1中A−A拡大断面図である。
【図5】支持体付近を抜粋した要部斜視図である。
【図6】別例の裏面側通風孔及び整流体を設けた空調用床パネルの縦断面図である。
【図7】整流体付近を抜粋した要部斜視図である。
【図8】更に別例の裏面側通風孔及び整流体を設けた空調用床パネルの縦断面図である。
【図9】裏面側通風孔及び整流体を構成する整流部材の斜視図である。
【図10】裏面側通風孔及び整流体と共に表面側通風孔及び整流体を設けた空調用床パネルの縦断面図である。
【図11】表面側通風孔及び整流体付近を抜粋した要部斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1 空調用床パネル
2 表面板
3 裏面板
4 外周壁
5 支持体
6 パネル内部空間
7 表面側通風孔
71 整流体
8 無開孔部
9 裏面側通風孔
91 整流体
10 整流部材
104 整流体
11 取付孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重床の床下空間を空調エアーの給気チャンバーとして利用する床吹き出し空調システムに用いる空調用床パネルであって、パネル内部空間を有し、給気チャンバー内の空調エアーをパネル内部空間に吹き込ませる複数の裏面側通風孔と、パネル内部空間内の空調エアーを吹き出させる複数の表面側通風孔とを開孔した空調用床パネルにおいて、裏面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けたことを特徴とする空調用床パネル。
【請求項2】
空調用床パネルは、鋼板製の裏面板及び表面板を重ね合わせて構成してなり、裏面側通風孔は裏面板からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成する請求項1記載の空調用床パネル。
【請求項3】
裏面側通風孔は、上端面を表面板に接面させる裏面板の支持体の側面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成する請求項2記載の空調用床パネル。
【請求項4】
支持体は、上端面と傾斜した側面とからなる断面錐台形状であり、裏面側通風孔は前記支持体の傾斜した側面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成する請求項3記載の空調用床パネル。
【請求項5】
裏面側通風孔は、裏面板の平坦面からパネル内部空間に板面を切り込んで開孔し、整流体は前記切り込んだ板面により形成する請求項2記載の空調用床パネル。
【請求項6】
表面側通風孔近傍かつパネル内部空間内に整流体を設けた請求項1〜5いずれか記載の空調用床パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−348598(P2006−348598A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−176482(P2005−176482)
【出願日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(000103404)オーエム機器株式会社 (30)
【Fターム(参考)】