説明

立体撮像装置

【課題】従来の立体撮像装置は固体撮像素子を2個使用しているのでコストが高いという難点があった。固体撮像素子を1個にした立体撮像装置も提案されているが技術的な問題が十分に解決されていないので、広く実用化されていない。
【解決手段】1個の固体撮像素子の撮像面4分割し、4分割した領域からそれぞれが斜め方向に位置する2個の領域を選択し、この2個の選択した領域内に光軸が配置されるよう設置された第1、第2の2個の撮像レンズと共に、第1、第2の2個の撮像領域を選択することで視差を有する2個の画像を形成する立体撮像装置を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1個の固体撮像素子の撮像面上に2個の撮像領域を設定し、この2個の撮像領域に対応して設置された2個の撮像レンズと共に、視差を有するし2個の撮像ユニットを構成し、前記2個の撮像ユニットで形成される視差を有する2個の画像を電気信号として取り出すことを特徴とした立体撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の右、左の目に相当する(今後は右系、左系と呼ぶ)ように、視差を有する2個の撮像ユニットを持った立体撮像装置は、被写体の立体画像観察装置や被写体の立体計測装置として医用、産業用に利用したいとの要求があり実用化されつつあるが、立体視の条件の特殊性を十分に満足する撮像ディバイスがないため、通常は2個の撮像レンズと2個の固体撮像素子で2個の撮像ユニットを構成するため信号処理手段も2個必要となり、価格も高価になるので一般化されるに至っていない。
【0003】
なお、右系、左系と称するのは説明上有用であるが、見る方向によって右、左の方向が変わるので請求項等においては、場合によっては右系、左系の片方を第1、他方を第2と呼ぶことであいまいさを避けることにする。
【0004】
一般的な立体撮像装置は、図1に示すように水平方向に視差を持つように配置された1組の撮像レンズ11R、11Lの結像面にCCDのような固体撮像素子12R,12Lの撮像面を配置し、固体撮像素子12R,12Lは固体撮像素子の駆動手段102R,102Lで駆動される。固体撮像素子12R,12Lで電気信号に変換された画像信号は信号処理手段101R、101Lで信号処理され、信号処理された映像信号をいったん記憶手段(メモリー)103に記録し、この記録された画像信号を記憶手段を制御する制御手段104によって右系、左系と順次読みだして、立体映像信号処理手段105で3次元表示用の映像信号に処理している。この3次元映像信号を映像化する方式はいろいろあるが、1例として液晶の偏光シャッターを持ったモニター106で画像化し偏光眼鏡等を介して観察すること等で立体視を可能にしている。
【0005】
さらに立体撮像装装置は立体画像の観察だけでなく、立体撮像装置の特徴を生かし披検体までの距離や披検体の大きさの計測を無接触で可能にしたいとの立体計測装置の要求がある。このような要求に対して、立体撮像装置で得られる視差を有する2個の画像上で披検体の測定点を観察者がクリックし、パソコンのような小型演算装置で寸法等を演算表示することが出来る。図1中107は視差のある右系、左系の画像を取込み計測演算を行う演算手段を示し、108は計測表示を行う計測用モニターを示している。
【0006】
なを、立体撮像装置では立体画像の観察部または立体画像の計測部のみで構成されることもあり、また観察部と計測部が一体に構成される場合もある。
【0007】
このような通常の立体撮像装置では、基本的には右系、左系1組2系統の固体撮像素子、撮像レンズを含んだ撮像ユニットと信号処理手段が必要なため単眼の撮像装置に比べコストも高くなり実用化の妨げになっている。このため特開平1−316716、特許第3423347号、特開平5−7374等では、1個の固体撮像素子12上で撮像領域を2分割し、2分割した夫々の撮像領域に撮像レンズを配置し右系、左系の撮像ニットを簡略化することでコストを軽減する提案がなされている。なお理解を容易にするために、以下図面では同じ機能を有するものは同じ番号で表示することにする。
【0008】
図2は図1で示した立体撮像装置の撮像ユニットを2個の撮像レンズ11R,11Lと1個の固体撮像素子12で置き換えた状態を示したもので信号処理手段101、駆動手段102は1個と簡略化されている。
【0009】
一個の固体撮像素子を右系、左系の撮像ユニットとして使用する場合には、図3(A)のように通常の縦横比の撮像面を有する固体撮像素子を用いる場合と、図3(B)のように横長の撮像面を有する特殊な撮像素子を用いる場合が考えられる。図3(A)に示すように、通常の縦横比の撮像面を有する固体撮像素子を用いると右系の撮像画面と左系の撮像画面は図中R、Lで示すような縦長の撮像領域となる。一方図3(B)に示すように、横長の撮像面を有する固体撮像素子を用いると、右系の撮像画面と左系の撮像画面は通常の縦横比に類似したL,Rの撮像領域を得ることが出来、立体撮像装置用としては非常に有効であるが、特殊な固体撮像素子が必要になり現実的でない。本発明はこの点に鑑み通常の縦横比の撮像面を有する固体撮像素子を使用することを前提になされたものである。
【0010】
図4(A)に示すように1個の通常の縦横比(3:4)を有する固体撮像素子12を用い、この撮像面13内に左系、右系に相当する画像を分割撮像する場合には、図4(B)に点線の円14R、14L示すように、撮像レンズの結像画像範囲を撮像面13を分割した撮像範囲の対角位置をカバーするようにさせるために、撮像面の隣り合う辺での右系、左系画像の重なり部分15R、15Lが生じる。ハッチングを施して表示したこの重なり部分15R、15Lは、図5に示すように使用する右系、左系の有効画面の垂直方向の幅Vを小さくしても無視することはできない。
【0011】
この右系、左系の画像の重なりを除去するために遮光マスクの設置や、左右画像の間に画像の非撮像部分を設ける等で重なり部分を除去する対策が特許第3423347号、特開平5−7374等で提案されているが、このような対策では遮光マスクとしては精密な構造が要求されコストにも影響してくる。また右系画像と左系画像の間に図6にWで示す幅の非撮像部分を設けると,画像の水平方向の有効画素数が減少し好ましくない。
【特許文献1】特開平1−316716号公報
【特許文献2】特許第3423347号公報
【特許文献3】特開平5−7374号公報
【0012】
また、このような1固体撮像素子と2個の撮像レンズで構成した立体撮像ユニットは、固体撮像素子の形状の制約があるので2個の撮像レンズの光軸間隔をあまり大きく取れないので、輻輳角に制約が出てくるがこれは立体視で疲労を招かないことを重視する立体観察装置には適しているが、光軸間隔を大きく取って測距精度を上げようとする立体計測装置には向いていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
これまでに説明したように、1個の固体撮像素子を用い、右系、左系の1組の撮像レンズで固体撮像素子の撮像面に2個の左右画像を形成する立体撮像装置では、図4に示すように水平方向に並べて配置された左右の撮影レンズの画像がお互いに干渉し合って実用上有効な右系、左系の画面がとり出せない。そのために図7に示すように右系、左系の撮影レンズの光軸の間に撮像レンズによる視野を制限する遮光板15を設置する提案(特許第3423347号)がある。原理的にはこのような遮光板を組み込むことによって互いに干渉しあわない左右の画像を1個の固体撮像素子から取り出せるが、例えば市販されている1/4インチCCDを例にとるとCCDの撮像面からパッケージのシールガラス面までは1.9mmあり遮光板を直接撮像面上に組み込むことが困難である。
【0014】
このため左右の画像の隣り合う垂直面の間には画像信号を形成しない非撮像部分を設ける(図6参照)提案があるが、この方法は左右画像の有効に使用できる水平方向の画素数が減少するという好ましくない結果となる。
【0015】
本発明は簡便な方法で水平方向の画像の干渉をなくす技術を提案することにある。また 通常の縦横比を有する固体撮像素子を用い、この撮像面内に右系、左系に相当する画像を分割撮像する場合、縦長の不自然な画面を回避し、精密な遮光マスク等を用いずに右系、左系の画像の重なり部分を生じない構造を有する立体撮像装置を提供することを目的としている。また本発明による立体撮像装置で特に立体計測装置を構成する場合には、観察用の立体撮像装置を構成する場合に比べ右系、左系の光軸間隔(測距の基線長に相当する)を大きくとることが出来る特徴を有している。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、請求項1に関わる発明は、1個の固体撮像素子の撮像面を4分割し、4分割した領域からそれぞれが斜め方向に位置する第1と第2の2個の領域を選択し、選択された第1の領域内に第1の撮像レンズの光軸と、選択された第2の領域内には第2の撮像レンズの光軸が配置される様に第1の撮像レンズと第2の撮像レンズを配置したことを特徴とする立体撮像装置に関するものである。
【0017】
さらに詳細な説明を加えると、たとえば1/4インチで130万画素程度の固体撮像素子を例にとれば、撮像面を4分割した場合の1領域の画素数は32万画素程度となり画面の縦横比も従来の4:3比率のものが得られる。
【0018】
図8に示すように、4分割した撮像面の領域からそれぞれ斜め方向に位置する2個の領域13b、13dを選択し、選択した領域内に第1(たとえば右系)、第2(たとえば左系)の撮像レンズの光軸が配置されるように撮像レンズを配置し、4分割した撮像面に配置された撮像レンズの光軸位置に応じて第1、第2の撮像画面を選択すると撮像画面の隣接する部分は対角の頂点近傍になるので、撮影レンズの設計によっては左右画面が干渉する範囲が激減するので、実用上遮光マスクを不要とすることも可能になる。
【0019】
請求項2にかかわる発明は、斜めに配置された第1の撮像レンズの光軸と第2の領域内に第2の撮像レンズの光軸の斜め方向の光軸間隔を立体計測装置の基線長とすることを特徴とした請求項1記載の立体撮像装置に関するものである。
【0020】
さらに詳細な説明を加えると、請求項2による立体撮像装置では右系と左系の画像信号は第1のレンズと第2のレンズの光軸が水平方向にずれている量が視差を決める要素となるが、立体計測装置を構成する場合には、第1のレンズと第2のレンズの光軸間隔を斜め方向に測った距離を基線長として計測装置を構成することが出来る。この場合斜め方向にとった光軸間隔は、水平方向成分にとった光軸間隔より大きいので立体計測装置の立体撮像装置として適した構造となる。
【0021】
請求項3にかかわる発明は、第1の撮像レンズと第2の撮像レンズに対応して固体撮像素子の撮像面から夫々重ならない様に第1と第2の撮像領域を選択し、第1と第2の撮像領域を含む固体撮像素子からの信号を記憶手段に記憶させ、前期記憶手段に記録された信号から視差を有する右系、左系の画像信号を取り出すことを特徴とした請求項1記載の立体撮像装置に関するものである。
【0022】
さらに詳細な説明を加えると、右系、左系の撮像領域を含んだ1個の固体撮像素子の出力信号を一旦記憶手段(メモリー)に記憶させ、右系の画像信号と左系の画像信号の垂直位置が合致するよう記憶手段からの読出し方法を制御し右系、左系の画像信号を取り出し視差のある立体画像信号とすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0023】
本発明による立体撮像装置では、1個の固体撮像素子の撮像面を4分割し、4分割した領域からそれぞれが斜め方向に位置する2個の領域を選択し、選択された領域内に第1の撮像レンズの光軸と第2の撮像レンズの光軸を配置することで撮像ユニットを簡略化可能とし、精密な遮光板等を必要とせずに2個の撮像領域での撮像画面同士の干渉を最小限に抑えることが可能になるのでそのコストに寄与する効果は非常に大きい。
【0024】
また、本発明による立体撮像装置では立体撮像装置を立体計測装置に利用する場合には撮像ユニットの光学的な基線長を立体観察装置として利用する場合より大きく取れるので、基線長の設定に関して観察と計測両用の目的も満足する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお実施例の説明では使用する図面は煩雑さを避け、理解を容易にするため原理的な表示に重きを置き尺度等は誇張して表現されている。
【実施例】
【0026】
図8(A)は本発明の実施の形態を示す基本的な構成例を示すものである。
図中13はCCDのような固体撮像素子12の撮像面を示している。1例として撮像面13の中心点15を通る直線16で垂直方向を2分割し、直線17で水平方向を2分割することで撮像面13を13a、13b、13c、13dの領域に4分割する。
【0027】
4分割された撮像面からそれぞれ斜め方向に位置する領域13bと13d(斜線部分)を選択しそれぞれの領域の中心部18、19に右系と左系の撮像レンズの光軸が位置するよう撮像レンズを配置する。なお、この斜め方向に選択する領域は13aと13bであってもよい。このように右系画像と左系画像の撮像領域を選択することで、右系の画像と左系の画像は画面の頂点のみで接するので、右系と左系の撮像レンズの画像が互いに干渉することを避けることができる。なお図8中、右系の撮像レンズの結像領域を破線21の円で示し、左系の撮像レンズの結像領域は破線20の円で示している。
【0028】
特に右系画像と左系画像の大きさを領域13b、13dよりわずか内側に設定することで右系画像と左系画像の干渉を厳密に避けることが可能になる。
【0029】
このような条件下では、右系と左系の撮像レンズの鏡筒外径は当然撮像レンズの結像領域を示す円20、21内にあることが望ましい。しかしレンズ設計上の制約、機構上の制約がある場合には図8(B)で点22、点23に示すように右系、左系の撮影レンズの光軸をわずか外方にずらすことで、撮影レンズの機械的な外径(24、25で示す)を大きくすることも可能である。
【0030】
図9は測距の基本的な原理を示すもので、撮像レンズL1と固体撮像素子CCD1は右系の撮像ユニットを、撮像レンズL2と固体撮像素子CCD2は左系の撮像ユニットを示しX−Z座標系で2次元表示をしている。撮像レンズをX軸上に配置し、Z軸よりX0だけ離れた物点Pまでの距離をS、撮像レンズから固体撮像素子の結像面までの距離をfとすれば、X1={(d/2)+X0}×(f/S)、X2={(d/2)−X0}×(f/S)
となり光軸間隔dが大きい方が固体撮像素子上の検出精度が上がることがわかる。この光軸間隔はカメラ等の測距計の基線長に相当する。
【0031】
図8(A)に示すように4分割された撮像面からそれぞれ斜め方向に位置する領域13bと13d(斜線部分)を選択しそれぞれの領域の中心部18、19に右系と左系の撮像レンズの光軸が位置するよう撮像レンズを配置すると、計測に使用できる光軸間隔(基線長)はd2となり、水平方向に撮像レンズを並べて配置した場合の光軸間隔d1より大きくなる。
【0032】
縦横比が3:4の通常の固体撮像素子の撮像面を使用する場合にはd2はd1の1.25倍となり、大きさの制約がある1個の固体撮像素子を用いて立体撮像装置を構成する場合には大きな利点となる。
【0033】
このような立体撮像装置を観察装置として使用する場合には、記憶手段からの右系と左系の画像の読出しに注意しなければならない。通常の立体撮像装置では右系の画像と左系の画像は、水平方向は視差を持たせるため画像の位置がずれているが垂直方向は画像の位置ずれがないことが望ましい。本発明による立体撮像装置では図8に示されているように右系の画像と左系の画像では垂直方向に光軸がh1だけずれて配置される。
【0034】
一般に良好な立体視を得るためには、右系の画像と左系の画像の垂直位置が一致していることが好ましい。本発明の実施例では図8に示すように、右系の画像と左系の画像は垂直位置が垂直方向にh1だけずれている。固体撮像素子として1/4インチのCCDを用いた場合を考えると、撮像面の形状は3.6×2.7mmなのでh1は最大で1.35mmとなる。この水平方向のずれは撮像される被写体側から見た場合も同じなので、被写体側でのh1のずれ量は撮像面側では撮像倍率(縮小)をかけた量となる。
【0035】
この様子を図10で説明する。図中、被写体30の中心Oと撮像装置の右系の撮像レンズ11Rの光軸は同一線上に配置しされている。したがって撮像面13の右系の撮像領域13bの中止には被写体30の像が倍率βで縮小結像されている。一方左系の撮像レンズ11Lと撮像面13の左系の撮像領域13dは、右系の撮像領域に対してh1だけ下方にずれて位置している。このずれ量は撮像レンズ11Rと撮像レンズ11Lの光軸間隔となるので、被写体側から見てもh1のずれ量があることになる。
【0036】
撮像倍率をβとすると、被写体側でのh1の量はh1×βとなるので、左系の画像は撮像領域13dの中心より下方にh1×βずれた位置に結像される。
このずれ量を右系の画像と左系の画像で等分に配分し、右系の画像では下側をずれ量の1/2切り取り、左系の画像では上側をずれ量の1/2切り取り右系の画像と左系の画像を並べて配置すると、右系の画像と左系の画像の垂直位置が一致する。
【0037】
撮像レンズの焦点距離に比べて物点距離が大きく撮像倍率(縮小)が小さい場合にはこの右系と左系画像の垂直方向のずれ量は無視できるが、物点距離が近い場合にはずれ量をこのように補正して画像の記憶手段から読み出すことが有効である。
【0038】
1例として1/4インチ固体撮像素子の場合を考えると、撮像レンズの画角を80度位とすると焦点距離は1.3mm位になるので撮像倍率を1/15とすれば物点距離は約20mmとなる。この場合は被写体上の1点をとった場合、撮像面側で右系、左系の画面の垂直方向のずれ量は約0.09mmとなり20インチモニター上では約2mmとなるがこのくらいの量であれば大きな違和感がなく立体像の観察が可能であるが、右系と左系の画像を記憶手段から読み出す場合、垂直方向のずれ量を補正することも可能である。
【0039】
右系、左系の画像を前述の記憶手段から読み出す場合に、あらかじめ前述の垂直方向のずれ量を半分、すなわち0.045mmくらい補正しておくことによって、20インチモニター上でのずれを約1mm位とすることが可能となり実用上立体視での問題点はほとんどなくなる。
【0040】
以上1個の固体撮像素子を用い、撮像画面を4分割した領域のうち斜め方向の領域を右系と左系の撮像領域とした立体撮像装置に関して説明したが、一対の撮像レンズの光軸が前記説明の領域内にあれば、実際の撮像画面の領域等をその近傍で変更しても、すべて本発明の技術分野内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】左右一組の撮像ユニットをもった立体撮像装置の基本的な構成を示す概略説明図。
【図2】1個の固体撮像素子を使用して、左右一組の撮像ユニットを構成した立体撮像装置の基本的な構造示す概略説明図。
【図3】1個の固体撮像素子で立体撮像装置を構成する場合の固体撮像素子の形状を説明する原理的な説明図。
【図4】1個の固体撮像素子で立体撮像装置を構成する場合の基本的な問題点を示す説明図。
【図5】1個の固体撮像素子で立体撮像装置を構成する場合の基本的な問題点を示す説明図。
【図6】1個の固体撮像素子で立体撮像装置を構成する場合の基本的な問題点を改善する案の説明図る。
【図7】1個の固体撮像素子で立体撮像装置を構成する場合の基本的な問題点を改善する案の説明図である。
【図8】本発明による立体撮像装置の原理的な構成を示す説明図。
【図9】立体撮像装置で立体計測を行う場合の原理的な説明図。
【図10】本発明による立体撮像装置を観察装置として使用する場合の説明図。
【符号の説明】
【0042】
11R、11L 撮像レンズ
12、12R 12L 固体撮像素子
13 固体撮像素子の撮像面
13a、13b、13c、13d 撮像面を4分割した領域
20、21 撮像レンズの結像領域
101、101R、101L 信号処理手段
102、102R,102L 駆動手段
103 記憶手段
104 記憶手段の制御手段
105 立体映像信号処理手段
106 モニター
107 演算手段
108 計測用モニター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1個の固体撮像素子の撮像面を4分割し、4分割した領域からそれぞれが斜め方向に位置する第1と第2の2個の領域を選択し、選択された第1の領域内に第1の撮像レンズの光軸と、選択された第2の領域内には第2の撮像レンズの光軸が配置される様に第1の撮像レンズと第2の撮像レンズを配置したことを特徴とする立体撮像装置。
【請求項2】
斜めに配置された第1の撮像レンズの光軸と第2の領域内に第2の撮像レンズの光軸の斜め方向の光軸間隔を立体計測装置の基線長とすることを特徴とした請求項1記載の立体撮像装置。
【請求項3】
第1の撮像レンズと第2の撮像レンズに対応して固体撮像素子の撮像面から夫々重ならない様に第1と第2の撮像領域を選択し、第1と第2の撮像領域を含む固体撮像素子からの信号を記憶手段に記憶させ、前期記憶手段に記録された信号から視差を有する右系、左系の画像信号を取り出すことを特徴とした請求項1記載の立体撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−205541(P2008−205541A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−35959(P2007−35959)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(597105153)株式会社メディア・テクノロジー (25)
【出願人】(502085628)有限会社 アイシステムズ (15)
【Fターム(参考)】