説明

立体画像印刷用印画紙、立体画像印刷物、及び立体画像の提供方法

【課題】クロストーク及びゴースト像が軽減された立体画像の提供。
【解決手段】光透過性画像受像層(12)及び直線偏光層(14)を有し、且つ前記直線偏光層が、互いの偏光軸の向きが90°をなす、第1のドメイン及び第2のドメインにパターニングされていることを特徴とする立体画像印刷用印画紙である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性画像受像層及び直線偏光層を有し、且つ前記直線偏光層が、互いの偏光軸の向きが90°をなす、第1のドメイン及び第2のドメインにパターニングされていることを特徴とする立体画像印刷用印画紙。
【請求項2】
前記直線偏光層が、二色性色素を含む液晶性組成物を塗布することにより形成された塗布型の直線偏光層であることを特徴とする請求項1に記載の印画紙。
【請求項3】
前記直線偏光層が、下記一般式(I)、下記一般式(II)、下記一般式(III)、下記一般式(IV)、又は下記一般式(VI)で表わされる二色性色素の少なくとも一種を含有する液晶性組成物からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の印画紙。
【化1】

一般式(I)

(式中、R11〜R14はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し;R15及びR16はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し;L11は、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、又は−CH=CH−を表し;A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し;B11は、置換基を有していてもよい、2価の芳香族炭化水素基又は2価の芳香族複素環基を表し;nは1〜5の整数を表し、nが2以上のとき複数のB11は互いに同一でも異なっていてもよい。)
【化2】

一般式(II)

(式中、R21及びR22はそれぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、又は−L22−Yで表される置換基を表すが、但し、少なくとも一方は、水素原子以外の基を表し;L22は、アルキレン基を表すが、アルキレン基中に存在する1個のCH2基又は隣接していない2個以上のCH2基はそれぞれ−O−、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−NRCOO−、−OCONR−、−CO−、−S−、−SO2−、−NR−、−NRSO2−、又は−SO2NR−(Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す)に置換されていてもよく;Yは、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、又は重合性基を表し;L21はそれぞれ、アゾ基(−N=N−)、カルボニルオキシ基(−C(=O)O−)、オキシカルボニル基(−O−C(=O)−)、イミノ基(−N=CH−)、及びビニレン基(−C=C−)からなる群から選ばれる連結基を表し;Dyeはそれぞれ、下記一般式(IIa)で表されるアゾ色素残基を表し;
【化3】

式(IIa)中、*はL21との結合部を表し;X21は、ヒドロキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、無置換アミノ基、又はモノもしくはジアルキルアミノ基を表し;Ar21は、それぞれ置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は芳香族複素環基を表し;nは1〜3の整数を表し、nが2以上の時、2つのAr21は互いに同一でも異なっていてもよい。)
【化4】

一般式(III)


(式中、R31〜R35はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し;R36及びR37はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し;Q31は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、芳香族複素環基又はシクロヘキサン環基を表し;L31は2価の連結基を表し;A31は酸素原子又は硫黄原子を表す。)
【化5】

一般式(IV)

(式中、R41及びR42はそれぞれ、水素原子又は置換基を表し、互いに結合して環を形成していてもよく;Ar4は、置換されていてもよい2価の芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基を表し;R43及びR44はそれぞれ、水素原子、又は置換されていてもよいアルキル基を表し、互いに結合して複素環を形成していてもよい。)
【化6】

一般式(VI)

(式中、A1及びA2はそれぞれ独立に、置換もしくは無置換の、炭化水素環基又は複素環基を表わす。)
【請求項4】
前記直線偏光層の上層に1/4波長層を有し、且つ前記直線偏光層の偏光軸と1/4波長層の遅相軸が±45°の角度をなしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項5】
前記1/4波長層が、硬化性液晶性組成物を硬化してなることを特徴とする請求項4に記載の印画紙。
【請求項6】
前記直線偏光層が、パターン露光された光配向膜によって配向制御された二色性色素組成物を配向固定化してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項7】
前記光透過性画像受像層が、塗布手段、吹き付け手段及び滴下手段のいずれかの手段により形成された層であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項8】
前記光透過性画像受像層が、銀塩写真法、感熱転写法、又はインクジェット法により画像受像可能な画像受像層であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項9】
前記光透過性画像受像層が、銀塩写真法により画像受像可能な画像受像層であり、青感光性乳剤層、緑感光性乳剤層、及び赤感光性乳剤層を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項10】
前記光透過性画像受像層が、感熱転写法により画像受像可能な画像受像層であり、染色性受容ポリマーの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項11】
前記画像受像層が、インクジェット法により画像受像可能な画像受像層であり、水溶性高分子及び無機微粒子を少なくとも含む組成物からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の印画紙と、該印画紙の光透過性画像受像層上に形成された視差のある左眼用画像及び右眼用画像とを有する立体画像印刷物であって、該左眼用画像及び右眼用画像のそれぞれを構成する画素が、前記印画紙の直線偏光層の第1のドメイン及び第2のドメインに対応する位置に形成されていることを特徴とする立体画像印刷物。
【請求項13】
観察者の視認側と反対の面に、非偏光解消性の反射層をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の立体画像印刷物。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の立体画像印刷物を準備すること、
該立体画像印刷物を、左眼用及び右眼用のレンズが、互いに逆向きの円偏光レンズ又は偏光軸が互いに直交した直線偏光レンズである、偏光メガネを着用した観察者に対して表示すること、
を含む立体画像の提供方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−93657(P2012−93657A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242854(P2010−242854)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】