説明

立体造形装置

【課題】ステージに供給された粉末材料のうち、立体造形物を形成する以外の余剰分の粉末材料について、簡単な構成で効率よく回収することができる立体造形装置を提供する。
【解決手段】粉末材料を載置可能であって、立体造形物を形成するための成形領域と非成形領域を有するステージと、粉末材料に造形液を吐出可能な吐出部と、吐出部とステージに載置された粉末材料との相対位置を移動させる移動機構と、吐出部が造形液を吐出する動作と、移動機構が成形領域の粉末材料に造型液を吐出可能に移動する動作を制御する制御部とを備え、ステージにおける成形領域と非成形領域に設けられた開口部と、開口部より落下した粉末材料を蓄積するための粉末回収部と、開口部を閉鎖するためのシャッター部材と、成形領域の開口部を塞ぐと共に、非成形領域の開口部を開放するようにシャッター部材を駆動することが可能な駆動部とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末材料に対して造形液を吐出することにより立体造形物を形成する立体造形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粉末材料に造形液を供給することで立体造形物を形成する種々の立体造形装置が提案されている。例えば、特許文献1の立体造形装置は、粉末材料に液状のバインダーを付与することにより立体造形物を形成するもので、形成する立体造形物の大きさに応じて移動することが可能な移動壁部を有する造形ステージを有している。
【0003】
この造形ステージによれば、造形物の大きさに応じて、粉末材料の供給量を変更することができ、使用する粉末材料の量を削減して、粉末材料を有効に活用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−334580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、造形ステージに供給する粉末材料の量は、上記のような移動機構によって移動壁部を移動させて、造形ステージの大きさを変化させることで調整されており、立体造形に使用しない粉末材料の回収に関しては特に考慮されていなかった。
【0006】
本発明は、ステージに供給された粉末材料のうち、立体造形物を形成するのに使用されない余分な粉末材料を効率よく回収することができる立体造形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1発明の立体造形装置は、粉末材料を載置可能で、立体造形物を形成するための成形領域と非成形領域を有するステージと、前記粉末材料に造形液を吐出可能な吐出部と、前記吐出部と前記ステージに載置された前記粉末材料との相対位置を移動させる移動機構と、前記吐出部が前記造形液を吐出する動作と、前記移動機構が前記成形領域の粉末材料に前記造型液を吐出可能に移動する動作を制御する制御部とを備える立体造形装置であって、前記ステージにおける前記成形領域と前記非成形領域に設けられた開口部と、前記開口部より落下した前記粉末材料を蓄積するための粉末回収部と、前記開口部を閉鎖するシャッター部材と、前記成形領域の前記開口部を塞ぐと共に、前記非成形領域の前記開口部を開放するように前記シャッター部材を駆動することが可能な駆動部とを有することを特徴とする。
【0008】
第2発明の立体造形装置は、上記第1発明の構成に加えて、立体造形物を形成する位置に関する位置データを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段により取得した前記位置データに基づいて、前記成形領域を決定する成形領域決定手段とを備え、前記制御部は、前記成形領域決定手段により決定された前記成形領域の前記開口部を塞ぐと共に、前記非成形領域の前記開口部を開放するように前記シャッター部材を前記駆動部を介して駆動制御を行うことを特徴とする。
【0009】
第3発明の立体造形装置は、上記第2発明に加えて、前記ステージの一端部に前記粉末
材料を供給する供給部と、前記供給部より供給された前記粉末材料を平坦化する平坦化部材と、前記平坦化部材を前記ステージに対して水平方向に移動するように駆動可能な平坦化駆動部とを備え、前記制御部は、前記平坦化部材を前記ステージの前記一端部から他端部へ水平方向へ移動するように前記平坦化駆動部を介して駆動制御を行うと共に、前記成形領域決定手段は、前記成形領域を前記一端部に接するように決定することを特徴とする。
【0010】
第4発明の立体造形装置は、上記第1ないし第3発明のいずれかにおいて、前記シャッター部材は、前記開口部を塞ぐ閉鎖部材と前記開口部を開放する開放部材を有し、前記ステージに対して平行移動することにより、前記開口部を閉鎖または開放することを特徴とする。
【0011】
第5発明の立体造形装置は、上記第1ないし第4発明のいずれかにおいて、前記シャッター部材は、前記開口部の下側に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
第1発明の立体造形装置によれば、成形領域の開口部を塞ぐと共に、非成形領域の開口部を開放するようにシャッター部材を駆動することが可能な駆動部を有するため、ステージに供給される粉末材料のうち、立体造形物を成形するのに使用されない粉末材料を効率よく回収することができる。
【0013】
第2発明の立体造形装置によれば、第1発明の効果に加え、立体造形物を形成するための位置データに基づいて成形領域を決定し、この成形領域の開口部を塞ぐと共に、非成形領域の開口部を開放するようにシャッター部材を駆動部を介して駆動制御を行うので、立体造形物のサイズに応じて、成形に用いられない粉末材料をより確実に回収することができる。
【0014】
第3発明の立体造形装置によれば、第2発明に加え、粉末材料を平坦化する平坦化部材が、ステージの一端部から他端部へ水平方向へ移動する場合に、成形領域がステージの一端部に接するように決定されるので、成形領域には粉末材料が確実に供給されると共に、成形には使用されない非成形領域に供給された粉末材料を効率よく回収することができる。
【0015】
第4発明の立体造形装置によれば、第1発明ないし第3発明のいずれかに加え、シャッター部材は、開口部を塞ぐ閉鎖部材と開口部を開放する開放部材を有し、ステージに対して平行移動することにより、開口部を閉鎖または開放するため、よりスムーズに粉末材料がステージの開口部を通過して下方へ落下するので、余分な粉末材料を効率よく回収することができる。
【0016】
第5発明の立体造形装置によれば、第1発明ないし第4発明のいずれかに加え、シャッター部材は、前記開口部の下側に配置されるので、粉末材料が開口部から落下するときに、シャッター部材自体が邪魔になること無く、余分な粉末材料を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態の立体造形装置を示す外観図である。
【図2】図1の立体造形装置の右側面からの要部の構成を示す概略図である。
【図3】ヘッドの要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図4】ステージの要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図5】シート状部とメッシュ部を展開して示す平面図である。
【図6】立体造形装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】立体造形物の座標データを示す図である。
【図8】領域の境界座標データを示す図である。
【図9】シャッター部材の移動動作を説明するための図である。
【図10】シャッター部材の移動動作を説明するための図である。
【図11】立体造形装置の動作制御を示すフローチャートである。
【図12】図11の領域決定処理を示すフローチャートである。
【図13】図11の構造形成処理を示すフローチャートである。
【図14】図11の吐出処理を示すフローチャートである。
【図15】ステージの別例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を示す。まず、本発明の本実施形態の立体造形装置10について図1を用いて説明する。
【0019】
立体造形装置10は、図1に示すように、外観形状が略直方体形状に形成されている。立体造形装置10は、金属製あるいは樹脂製の板材により形成され、その内部に箱状の空間を有するフレーム21を備えている。
【0020】
フレーム21は、前面側に透明な樹脂などの板材より形成される扉部22を有しており、扉部22の上部がフレーム21と蝶番で回動自在に固定される。扉部22の下側に形成されるつまみ部23を把持して上方に持ち上げることで、ステージ310上に形成された立体造形物を取り出したりすることが可能である。
【0021】
また、フレーム21の上部には、粉末供給部330が配置されている。ユーザが立体造形物を形成するための粉末材料を図示しない粉末供給口から供給する。粉末供給部330の詳しい構成については後述する。
【0022】
フレーム21は、左右両側が開放されている。立体造形装置10の右側端部には、後述のヘッド110(図2参照)に供給するための造型液が蓄えられるタンク111が配置され、チューブ112を介してヘッド110に接続されている。この造型液はステージ310上の粉末材料に供給され、粉末材料が造型液に溶解することで、粉末材料同士が固着して立体造形物が形成される。
【0023】
操作部500は、立体造形装置10の正面左側(X軸負方向)に設けられ、立体造形を行うときにユーザが操作するものであり、電源スイッチや造形開始ボタン等、各種設定スイッチを備える。
【0024】
外部インターフェイス600は、立体造形装置10の右側側面(X軸正方向)に設けられる。外部インターフェイス600を介して、立体造形装置10は図示しないPC等の外部装置と接続することができる。
【0025】
次に、図2、及び図3を用いて、立体造形装置10の構成について詳細に説明する。図2に示すように、立体造形装置10は、フレーム21で囲まれた箱状の内部にヘッド110、ステージ310、平坦化部材320、粉末回収タンク340を備え、また、フレームの上側に粉末供給部330を備える。
【0026】
ヘッド110は、図2に示すように、フレーム21に取り付けられたレール160を介して、ステージ310の上方に保持される。ヘッド110は、レール160上を図2の左右方向(Y軸方向)へ移動可能なガントリ130を介して保持され、それにより、図2の左右方向(Y軸方向)へ摺動可能なように支持される。
【0027】
このとき、ヘッド110は、ガントリ130を介して、図示しないタイミングベルトとそのタイミングベルトを移動させる図6のモータ132とによって、レール160に沿って移動される。
【0028】
また、ヘッド110は、図3に示すように、ガントリ130に支持されたガイドシャフト139に沿ってX軸方向へ摺動可能に取り付けられる。ヘッド110は、図示しないタイミングベルトとそのタイミングベルトを移動させる図6のモータ131とによってガイドシャフト139に沿ってX軸方向に移動される。
【0029】
このように、ヘッド110はステージ310に対して、図2及び図3のX軸方向とY軸方向に相対移動されて、所定の位置に造型液を吐出する。
【0030】
なお、ヘッド110が移動する範囲は、ステージ310上の全領域に対応する範囲で移動可能なように構成されている。さらに、ヘッド110は立体造形物を作成する際に、後述するユーザのPC操作により設定される位置データ(図7参照)に、造型液が吐出可能なように移動される。所定の位置データに対するヘッド110のX軸方向とY軸方向への移動距離については、あらかじめROM43に記憶されており、CPU41の制御によりヘッド110は造形する立体造形物の位置データに応じて移動される。
【0031】
また、ヘッド110は、図3の中空のチューブ112を介して、対応するタンク111(図1参照)に各々接続される。仮に、立体造形物を着色する際には、図1のように複数設けられたタンク111に所望の色の立体造形液が適宜収容される。なお、ヘッド110は本発明の吐出部であり、ヘッド110を移動させるモータ131,132は本発明の移動機構である。
【0032】
ステージ310は、X軸方向に長い長方形状の板状の上面を有し(図4参照)、その上面で立体造形物が形成される。図2において、ステージ310は立体造形装置10中央下側に配置される。ステージ310は、移動部312と壁部316とシャッター部350を備える。
【0033】
ステージ310は、後述の粉末供給部330の下方に配置され、後述の粉末材料供給路332によって一端部301において、X軸方向に線状に粉末材料が供給される。ステージ310は、立体造形物を形成するための領域である成形領域と、立体造形物の形成には使用されない領域である非成形領域を有している。この、成形領域と非成形領域は立体造形物のサイズにより適宜変更可能であり、立体造形物のサイズによっては、非成形領域がステージ310上には形成されない場合もある。
【0034】
本実施形態では、図4のように、ステージ310の領域が領域A、領域B、領域Cに区分けされている。領域A、領域B、領域Cは、立体造形物のサイズに応じて、これらの各領域が適宜、成形領域や非成形領域として、後述のように決定される。なお、図4では説明のために、壁部316を省略して示している。
【0035】
ステージ310の各領域A、領域B、領域Cは、図4のように、それぞれ複数の開口部315を有している。この開口部315はステージ310を貫通するもので、ステージ310上面に供給された粉末材料を下方へ落下させるために設けられている。開口部315の大きさは特に限定されないが、粉末材料が落下しやすいように、例えば、開口部315の直径は概ね粉末材料の粒子形の3倍以上に形成されているとよい。
【0036】
移動部312は、ステージ310を支持すると共に、図2のZ軸方向に移動させるため
に設けられる。移動部312は、ステージ310下側の両端部に設けられており、モータにより駆動される図6のステージ移動機構317により移動される。この移動により、ヘッド110とステージ310がZ軸方向に相対移動される。
【0037】
シャッター部材350は、ステージ310に設けられた図4の開口部315を閉鎖するためのもので、ステージ310の下側に図示しない取り付け部材により取り付けられている。シャッター部材350は、図5のように、シート状部355とメッシュ部356から構成されており、シート状部355とメッシュ部356は、ステージ310の上面と略同じ大きさに形成されている。
【0038】
シート状部355とメッシュ部356の端部は接合されて、回転軸352間に巻装されている。従って、一方の回転軸352をモータにより回転させることにより(図2及び図4参照)、ステージ310に対して平行に移動する。なお、シート状部355とメッシュ部356はステージ310の下側に接触するように設けられる。なお、本発明では接しているが、接しなくても本発明の意図するところである。
【0039】
シート状部355は、図5において、フィルム状のシートから構成されており、開口部315の下側に配置されたときに、ステージ310上の粉末材料が落下しないように、開口部315を塞ぐために設けられている。なお、シート状部355は本発明の閉鎖部材である。
【0040】
一方、メッシュ部356は開孔を複数有するメッシュで形成されていて、開口部315の下側に配置されたときに、ステージ310の粉末材料が開口部315とシャッター部材350のメッシュ部356を通過してスムーズに落下するように、十分な開口径を有している。なお、メッシュ部356は本発明の開放部材である。
【0041】
壁部316は平板部材により形成され、図2において、ステージ310の端部の四辺を囲むように形成される。壁部316は、その内側をステージ310が移動部312により、Z軸方向へ摺動可能に形成される。ステージ310に対する壁部316の高さは、ステージ310の移動に伴い相対的に変化する。
【0042】
粉末回収部340は、開口部315より落下してきた粉末材料を蓄積するための容器であり、ステージ310の下方に配置される。本実施形態では、粉末回収部340はステージ310の真下に配置されているが、落下してきた粉末材料の開口部315からの上方への舞い上がりを防止するために、傾斜板などの粉末回収路を設けて開口部315の真下から外れた箇所に設けてもよい。ユーザは立体造形が終了すると、図1の立体造形装置10の左端部に形成された図示しない取出口より、粉末回収部340(図2参照)を構成する容器を立体造形装置10の外側に引っ張り出して、粉末材料を回収することができる。
【0043】
粉末供給部330は、ステージ310の上方であって、フレーム部材21の上側に配置され、立体造形物を形成する際に、ステージ310に粉末材料を供給するために形成されている。粉末供給部330は、粉末材料を収容可能な粉末材料タンク331と粉末供給路332とを備える。ユーザは立体造形を行う際に、あらかじめ図示しない供給口から粉末材料タンク331に粉末材料を供給する。
【0044】
粉末供給部330は、ステージ310の一端部301のX軸方向に線上に伸びる領域に粉末材料を供給可能なように、フレーム部材21を貫通する粉末供給路332を有し、粉末供給路332の開口部は、ステージ310のX軸方向に延びてステージのX軸方向の長さとほぼ同じ長さを有する。
【0045】
粉末材料タンク331に収容された粉末材料は、粉末供給路332内を通って、ステージ310上に供給される。粉末供給路332は、入れ子状に形成されており、粉末供給が終わると、図示しないモーターにより上方に移動して、後述のスキージ320の移動を妨げないように構成されている。
【0046】
加えて、粉末供給が終わると、粉末供給路332と粉末材料タンク331に接続される連結部が、ソレノイドなどを介して蓋部材により閉鎖されて、粉末材料タンク331から粉末材料供給路332に粉末材料が供給されないようにされる。
【0047】
そして、粉末供給が開始するときには、入れ子状の粉末供給路332が下降して、連結部の蓋部材が開放されて粉末材料供給路332を介してステージ310に粉末材料が供給される。なお、粉末供給部は本発明の供給部である。
【0048】
平坦化部材320は、ステージ310上の一端部301にX軸方向に線上に伸びる領域に供給された粉末材料を平坦化するために設けられ、ステージ310のX軸方向の長さに対応した長さを有するX軸方向に伸びるスキージ部321とスキージシャフト325とを備える。
【0049】
本実施形態では、平坦化部材320は、粉末材料が供給されるステージ310の一端部301から他端部302へステージ310に対して、図2の左右方向(Y軸方向)へ水平に移動される。この移動は、立体造形物のサイズにかかわらず一定である。スキージ部321は、図6の平坦化駆動部326を介して図示しないモータによりスキージシャフト325に沿って摺動される。
【0050】
次に、図6を用いて、立体造形装置10の電気的構成について説明する。制御部40と、図6の立体造形装置10の各構成は、バス700により接続される。
【0051】
制御部40は、CPU41、RAM42、ROM43を有するコンピューターにより構成される。CPU41は、RAM42及びROM43と協動して、各種演算、処理を行う。RAM42は、CPU41で処理される各種プログラムや、CPU41が処理するデータを、そのアドレス空間に一時的に記憶する。ROM43は、立体造形装置10を制御するための立体造形装置の造形処理の手順に関するプログラムなどの各種プログラムを記憶する。
【0052】
制御部40は、ROM43に記憶される処理手順に関するプログラムに基づいて、ヘッド110が造型液を吐出する動作と、モータ131,132を介してヘッドが成形領域の粉末材料に造形液を吐出可能に移動する動作を制御する。
【0053】
また、制御部40は、ステージ310の成形領域の開口部315を塞ぐと共に、非成形領域の開口部315を開放するようにシャッター部材350を駆動部355を介して駆動制御を行い、平坦化部材320を平坦化駆動部326を介してステージの一端部301から他端部302へ水平方向へ移動するように駆動制御を行う(図2参照)。
【0054】
モータ131は、CPU41からのヘッド移動信号に従って、ヘッド部110を図3のY軸方向に移動させる。また、モータ132は、CPU41からのヘッド移動信号に従って、ヘッド部110を図3のX軸方向に移動させる。これらのモータ131,モータ132は、エンコーダを内蔵するステッピングモータ等であり、回転角度と原点位置を検出可能である。以下、本実施形態における他のモータについても同様の検出方法であるので、その説明は省略する。
【0055】
吐出制御回路120は、制御部40から供給される吐出信号に従って、造形液の吐出タイミングを決定する。ヘッド110は、吐出信号に従って、ヘッド110から造形液を吐出する。
【0056】
駆動部355は、駆動部355に電気的に接続されたモータ351を駆動させる機能を備える。モータ351を介して、シャッター部材350を移動させて、後述のように、シャッター部材350のシート状部355とメッシュ部356を移動させることにより、成形領域の開口部315を塞いだり、非成形領域の開口部315を開放する。なお、シャッター部材350の動作については後述する。
【0057】
このモータ351は、CPU41からのシャッター部材移動信号に従って、シャッター部材350をステージ310に対して水平方向(図9のY1方向)に移動させる。
【0058】
平坦化駆動部326は、平坦化駆動部326と電気的に接続された図示しないモータを駆動させる機能を備え、モータを介して平坦化部材320を駆動させる。このモータは、CPU41からの平坦化部材移動信号によって、平坦化部材320をモータを介してステージ310の一端部301から他端部302へ水平移動する(図2参照)。
【0059】
ステージ移動機構317は、ステージ移動機構317と電気的に接続された図示しないモータを駆動させる機能を備え、モータを介して図2のステージ移動部312を移動させて、ステージ310をZ軸方向へ移動させる。なお、ステージ310のZ軸方向への移動距離は、立体造形物の後述の位置データのZ座標に対応して定められており、具体的には位置データの所定のZ座標に対してモータの回転数がROM43にあらかじめ記憶されている。
【0060】
操作パネル500は、立体造形装置10の起動、停止、印刷開始等の操作をユーザから受け付けるための様々な入力ボタンを有する。操作パネル500に対して入力されたユーザからの操作は、操作信号としてCPU41対して送信される。
【0061】
外部インターフェイス600は、立体造形装置10と外部との通信を行うための構成である。立体造形装置10は、外部装置であるPC800から、この外部インターフェイス600を介して必要な画像データを受信する。外部インターフェイス600は、例えばUSBやIEEE1394等、周知のインターフェイスによって構成可能である
【0062】
次に、図7を用いて、RAM42に記憶される立体造形物の座標データと粉末供給について説明する。なお、座標データは本発明の位置データである。
【0063】
RAM42は、図7に示すように、立体造形物の座標データを記憶する。この座標データは、ユーザが外部装置であるPC800を操作することにより生成される。生成されたデータは外部インターフェイス600、及びバス700を介して、RAM42に記憶される。
【0064】
このRAM42に記憶される座標データは、PC800上の仮想の堆積面上の空間に対し割り振られた直交座標系における座標データ(X,Y,Z)である。この座標データは、ステージ310上の直交座標系における座標位置と対応している。
【0065】
制御部40は、RAM42から、記憶されているZ座標の最も小さいものから順番に特定の座標位置Zにおける座標(X、Y)の座標データを読み出す。制御部40は、ステージ310の一端部301に粉末材料が供給されるように、粉末供給部330を制御する。
【0066】
続いて、図8を用いて、ROM43に記憶されるステージ310に形成される領域A、領域B、領域Cの境界座標と成形領域と非成形領域の決定方法について説明する。
【0067】
ROM43は、図8に示すように、領域A,領域B,領域Cに対応付けて境界座標を記憶する。制御部40は、RAM42に記憶された成形する立体造形物の図7の全ての座標データに対し、原点から各領域の境界座標の範囲内となるように成形領域を決定する。
【0068】
具体的には、本実施形態では、図4に示すように、Y方向に対して3つの領域A,領域B,領域Cに区分けされている。従って、立体造形物の座標データについて、X座標やZ座標の大小によって、領域A,領域B,領域Cが決定されることは無く、立体造形物の座標データのY座標に基づいて、領域A、領域B、領域Cのうち、どの領域が成形領域になるか決定される。
【0069】
例えば、図7の座標データでは、全てのY座標について、3〜5の範囲内である。図8の各領域の境界座標を参照すると、領域Aの境界座標(X、10、Z)は、Y座標が10以下の値であり、立体造形物の全てのY座標がこの範囲内に存在するので、領域Aが成形領域であると決定される。
【0070】
なお、Y座標が3〜5の範囲であれば、領域Aの他に、領域B、領域Cの範囲内にも含まれることになるが、その場合には、一番小さい範囲の領域が選択されるものとする。
【0071】
次に、図9と図10を用いて、シャッター部材350の駆動方法について説明する。
【0072】
まず、初期状態において、図9に示すように、ステージ310に設けられた開口部315の下側に、シャッター部材のシート状部355が配置されている。このとき、ステージ全体の開口部315は塞がれている状態である。この位置をシャッター部材350の初期位置とする。
【0073】
また、本実施形態では、ステージ全体の開口部315が塞がれている状態のシャッター部材350の位置を初期位置としたが、ステージ全体の開口部315が開放されている状態のシャッター部材350の位置などを初期位置にしてもよい。
【0074】
次に、例えば上述のように、成形領域が領域Aに決定された場合には、Y軸と平行な矢印Y1方向へ距離(LC−LA)だけシャッター部材350が移動する。
【0075】
具体的には、シャッター部材350の両端部に配置される回転軸352のうち、一方に接続されたモータ351(図6参照)に通電され、回転軸352が図9の反時計周りに回転する。なお、モータ351の回転数は、成形領域に決定された領域A,領域B,領域Cに応じて、あらかじめROM43に記憶さているものとする。
【0076】
このとき、図9及び図10において、領域A,領域B,領域Cに対応するY軸方向の長さをそれぞれLA、LB,LCとする。
【0077】
シャッター部材350が移動することにより、図10のように、シート状部355とメッシュ部356との境界点Pがステージ310の端部から距離LAの点に配置される。そのため、領域Aに設けられた開口部315の下側にはシャッター部材350のうちシート状部355が配置され、それ以外の領域の下側にはメッシュ部356が配置される。
【0078】
これにより、領域Aの開口部315が塞がれるので、ステージ310上の領域Aの上に載置された粉末材料は、ステージ310から落下することが無い。一方、ステージ310
の領域A以外の領域は、開口部315が開放されているので、この領域のステージ310上に供給された粉末材料は、開口部315を通過して図4の粉末回収部340へ堆積される。
【0079】
このように、本実施形態では、シャッター部材350がステージ310に対して平行移動することで、確実に粉末回収部340へ落下させて回収することができる。また、シャッター部材350がステージ310の下側に配置されることで、立体造形物を損傷したりすることが無く、スムーズに開口部315阻害することが無い。
【0080】
なお、本実施形態のシャッター部材の他に、シャッター部材は開口部に対して、蝶番などにより軸止されて回動して開口部の開閉を行うようなものであってもよい。
【0081】
以下、図11〜図14を用いて、立体造形装置10の動作制御について説明する。
【0082】
図11に示す処理では、まず、制御部40に電源ONの指令が供給され、立体造形装置10の駆動が開始される。立体造形装置10の駆動が開始されると、ステップS0(以下、S0とする)で初期化処理が行われる。具体的には、図示しないヘッド吸引機構により、ヘッド110の下面の複数の吐出口に造形液が達するまで吸引が行われる。この吸引により、ヘッド110が吐出可能な状態となる。
【0083】
初期化処理が行われると、S1では、PC800からの座標データの受信があったか否かが判断される。座標データを受信すると、RAM42に座標データを記憶する(S2)。座標データを受信していないと判定されると(S1:No)、ユーザにより立体造形物に関するデータがPC800、及びバス700を介して制御部40に供給されていないため、ループ待機する。なお、このS1において座標データを受信する処理を行う制御部40が本発明のデータ取得手段に相当する。
【0084】
一方、RAM42に座標データを記憶すると、処理が次のS3に移る。最初にS2からS3に処理が移るとき、RAM42により記憶されている座標データのZ座標のうち、最小のZ座標を有する座標データが現在の座標位置Zとして指定される。
【0085】
S3では、領域決定処理が行われる。この処理により、ステージ310の全領域の中から成形領域が決定される。本実施形態では後述のように、成形領域は領域Aが決定される。
【0086】
処理がS4に移ると、シャッター部材350を図6の駆動部355を介して移動制御する。これにより、シャッター部材350は、成形領域の領域Aに対しては開口部315を塞ぐ閉鎖位置に配置されると共に、ステージ310の領域A以外の非成形領域に対しては開口部315を開放する開放位置に配置されるように移動される。
【0087】
次に、S5で構造形成処理が行われる。この構造形成処理により、ステージ310上にある座標位置Zにおける少なくとも1層分の粉末材料が供給される。また、ステージ310に供給された粉末材料が平坦化される。この際、余分な粉末材料は平坦化部材320によりステージ310の開口部315を通過して粉末回収部340へ落下して回収される(図2参照)。
【0088】
S6では、吐出処理が行われる。この吐出処理により、ステージ310に供給された粉末材料に造形液が吐出される。造形液の吐出により、粉末材料が造型液に溶解して互いに結合される。粉末材料が結合されることで、造形される立体造形物のうちの1層の造形がなされる。また、2層以上積層させる場合には、下層との結合造形もなされる。なお、着
色された造形液の場合は、S6において、造形と同時に立体造形物の着色がなされる。
【0089】
S7は、造形が終了したか否かが判定される。造形終了でないと判定されると(S7:No)、処理がS8に移る。処理がS8に移ると、現在の座標位置Zを、RAM42に記憶されている座標位置Zのうち、現在の座標位置Zの次の座標位置Zに変更して、その座標位置に対応しステージ310をZ軸方向にステージ移動機構317を介して移動させる。
そして、S5の構造形成処理に移る。なお、この次の座標位置Zは、RAM42に記憶されている座標位置Zのうち、現在の座標位置ZよりもZ軸正方向に大きい座標位置Zである。
【0090】
一方、S7において、造形終了と判定されると(S7:Yes)、このフローが終了する。具体的には、制御部40に電源OFFの指令が供給されたか、または図7において示したRAM42に記憶されている全ての座標位置Zに対する処理が完了したときに、造形終了と判定される。
【0091】
次に、図12を用いて、図11に示す動作制御におけるS3の領域決定処理について具体的に説明する。図12に示す領域決定処理では、S31でまず全ての座標位置ZにおけるY座標データがRAM42から読み出される。
【0092】
S32では、S31で読みだされた立体造形物の全てのY座標が、ROM43に記憶された領域Aの境界座標のY座標の値以下であるか否かが判断される。全てのY座標が領域AのY座標以下である場合には、S33へ進む。
【0093】
S33では、成形領域が領域Aに決定されて、図11のS4の処理へ戻る。なお、このS33の処理を行う制御部40が本発明の成形領域決定手段に相当する。同様に、下記S35、S36の処理を行う制御部40も同様に本発明の成形領域決定手段に相当する。
【0094】
一方、S31で読みだされた立体造形物のいずれかのY座標が、ROM43に記憶された領域Aの境界座標のY座標の値よりも大きい値であるとき、S34へ移る。
【0095】
S34では、S31で読みだされた立体造形物の全てのY座標が、ROM43に記憶された領域Bの境界座標のY座標の値以下であるか否かが判断される。全てのY座標が領域BのY座標の値以下である場合には、S35へ進む。
【0096】
S35では、成形領域が領域Bに決定されて、図11のS4の処理へ戻る。
【0097】
一方、S31で読みだされた立体造形物のいずれかのY座標が、ROM43に記憶された領域Bの境界座標のY座標の値よりも大きい値であるとき、S36へ移る。
【0098】
S36では、成形領域が領域Cに決定されて、図11のS4の処理へ戻る。
【0099】
次に、図13を用いて、図11に示す動作制御におけるS5の構造形成処理について具体的に説明する。図13に示す構造形成処理では、S51でまず現在の座標位置ZにおけるデータがRAM42から読み出される。読み出されるデータは、座標位置Zにおける座標(X、Y)の座標データである。
【0100】
S52では、粉末供給処理が行われる。本実施形態では、入れ子状に形成される粉末供給路332が図示しないモータを介して下方に下降される。そして、粉末供給路332と粉末供給タンク331の連結部の蓋部材が図示しないソレノイドにより開放されて、ステ
ージ310の一端部301にX軸方向に線状に粉末材料が供給される(図2及び図4参照)。ここで、粉末材料の量は、現在の座標位置Zにおけるステージ310上の成形領域の全ての座標(X、Y)に対し、粉末材料が供給される量に調整される。
【0101】
S53では、入れ子状に形成されている粉末供給路332をモータ(図示せず)を介して、上昇させる。
【0102】
S54では、粉末材料の平坦化をするために、平坦化部材320の移動制御を行う。具体的には、平坦化部材320がステージ310の一端部301側から他端部302側へ図6の平坦化駆動部326を介して水平移動するように制御する(図2参照)。
【0103】
S54の処理が行われると、図13に示す構造形成処理が完了し、図11に示すS6の吐出処理に移る。
【0104】
続いて、図14を用いて、図11に示す動作制御におけるS6の吐出処理について具体的に説明する。図14に示す吐出処理では、まずS61で、現在の座標位置ZにおけるデータがRAM42から読み出される。読み出されるデータは、座標位置Zにおける座標(X、Y)の座標データである。
【0105】
データが読み出されると、S62では、ヘッド110を図6のモータ131とモータ132を介して、X軸方向とY軸方向に所定の距離だけ移動して、成形領域Aの初期位置に相対移動させる。なお、この初期位置は、本実施形態では各成形領域に応じて、所定の初期位置がROM43に座標(X,Y)で定められており、ROM43を参照して各成形領域に対応する初期位置に相対移動されるものとする。
【0106】
S63では、ヘッド110による成形領域Aの所定の座標に対して、図6の吐出制御回路120からの吐出信号に基づいて造形液の吐出を行う。それと共に、図2において、ヘッド110をモータ131とモータ132を介してX軸方向とY軸方向との相対移動を行う。相対移動の距離については、前述のように、立体造形物の位置座標データに応じて、あらかじめROM43に記憶された距離だけ移動させる。
【0107】
ヘッド110の相対移動が行われることにより、ヘッド110のX軸方向の往復相対移動が1ラインずつ行われる。ヘッド110のX軸方向往復相対移動が1ライン完了すると、Y軸正方向の次のラインにヘッド110が相対移動される。このようにして、ヘッド110は、初期位置からY軸正方向に向けて、X軸方向に1ラインずつ相対移動される。
【0108】
S63の処理により、現在の座標位置Zに対応した立体造形物の1層の全ラインに対する吐出が為される。現在の座標位置Zにおける吐出処理が終了すると、処理が、図11に示すS7に移る。
【0109】
上述した本実施形態では、立体造形物の座標データに基づき、成形領域が決定され、ステージ310上の成形領域以外の粉末材料が粉末回収部340へ落下して回収される。これにより、ステージ310に供給される粉末材料のうち、立体造形物を成形するのに使用されない粉末材料を簡単な構成で効率よく回収することができる。
【0110】
このとき、本実施形態では、造型液をヘッド110から吐出する前に、粉末供給部340へ余分な粉末材料を落下させて回収する。そのため、造型液をヘッド110から吐出する前に粉末材料を回収することができ、粉末材料に造型液が付着したり、粉末材料が造型液の湿度の影響を受けることなく、粉末材料供給タンク331に蓄えられる状態に近い粉末材料を回収することができる。
【0111】
なお、本実施形態では、シャッター部材350を駆動制御することにより、ステージ310に対して水平移動させたが、この方法に限られず、回転軸352に図示ない操作者が回転操作するためのつまみ部を設けておいて、操作者がシャッター部材350を移動させるなどしてもよい。
【0112】
また、本実施形態では、特に、粉末材料をステージ310の成形領域Aに接する一端部301に供給している。仮に、平坦化部材320で粉末材料を平坦化するときに、平坦化部材を移動させる移動開始点に近い側に非成形領域が配置されていると、成形領域に粉末材料が供給される前に、非成形領域の開口部315から粉末材料が落下してしまい、成形領域に粉末材料がうまく供給されないおそれがある。
【0113】
本実施形態のように、粉末材料をステージ310の成形領域Aに接する一端部301に供給して、その一端部301から他端部302へ平坦化部材320を水平移動させることで、効率よく粉末材料を成形領域に供給すると共に、余分な粉末材料をステージ310の下側へ落下させて回収することができる。
【0114】
また、ステージの領域については本実施形態の例に限られず、より複数の領域が区切られていてもよい。また、区分けされた領域に応じて、Y座標だけでなく、X座標も加味して成形領域が決定されてもよい。
【0115】
なお、図15に示すように、ステージ310Aの各領域A、領域B、領域Cの端部には、壁部材318を挿入するための溝部317が形成されていてもよい。壁部材318が設けられることで、領域Aに供給された粉末材料が確実に領域Aに留まり、立体造形物を形成しやすくすることができる。なお、この溝部317は図2の壁部316上にも延長して設けられていてもよい。
【0116】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10 立体造形装置
110 ヘッド
301 一端部
302 他端部
310 ステージ
315 開口部
340 粉末回収部
350 シャッター部材
355 シート状部
356 メッシュ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末材料を載置可能で、立体造形物を形成するための成形領域と非成形領域を有するステージと、
前記粉末材料に造形液を吐出可能な吐出部と、
前記吐出部と前記ステージに載置された前記粉末材料との相対位置を移動させる移動機構と、
前記吐出部が前記造形液を吐出する動作と、前記移動機構が前記成形領域の粉末材料に前記造型液を吐出可能に移動する動作を制御する制御部とを備える立体造形装置であって、
前記ステージにおける前記成形領域と前記非成形領域に設けられた開口部と、
前記開口部より落下した前記粉末材料を蓄積するための粉末回収部と、
前記開口部を閉鎖するシャッター部材と、
前記成形領域の前記開口部を塞ぐと共に、前記非成形領域の前記開口部を開放するように前記シャッター部材を駆動することが可能な駆動部とを有することを特徴とする立体造形装置。
【請求項2】
立体造形物を形成する位置に関する位置データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得した前記位置データに基づいて、前記成形領域を決定する成形領域決定手段とを備え、
前記制御部は、前記成形領域決定手段により決定された前記成形領域の前記開口部を塞ぐと共に、前記非成形領域の前記開口部を開放するように前記シャッター部材を前記駆動部を介して駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
【請求項3】
前記ステージの一端部に前記粉末材料を供給する供給部と、
前記供給部より供給された前記粉末材料を平坦化する平坦化部材と、
前記平坦化部材を前記ステージに対して水平方向に移動するように駆動可能な平坦化駆動部とを備え、
前記制御部は、前記平坦化部材を前記ステージの前記一端部から他端部へ水平方向へ移動するように前記平坦化駆動部を介して駆動制御を行うと共に、
前記成形領域決定手段は、前記成形領域を前記一端部に接するように決定することを特徴とする請求項2に記載の立体造形装置。
【請求項4】
前記シャッター部材は、前記開口部を塞ぐ閉鎖部材と前記開口部を開放する開放部材を有し、前記ステージに対して平行移動することにより、前記開口部を閉鎖または開放することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の立体造形装置。
【請求項5】
前記シャッター部材は、前記開口部の下側に配置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の立体造形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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